X JAPANのYOSHIKIが26日に過労で倒れ、都内の病院に入院していると、事務局が発表した。米メジャーリーグ(MLB)のドジャースの本拠地、ドジャー・スタジアムでピアノ演奏を披露した後、撮影のために今週に帰国したばかりだったが、予定していた撮影は急遽キャンセルした。現在は検査を受けながら休養しているという。YOSHIKIはこの数ヶ月、世界中を飛び回りながら、過密スケジュールをこなしていたという。昨年9月には、自身初の監督作品である映画『YOSHIKI:UNDER THE SKY』が日本を皮切りに世界各国で公開。また同月には米チャイニーズ・シアターにて自身の手形・足形を刻印し、10月には日英米でクラシカルワールドツアーを開催。英ロイヤルアルバートホール、米ドルビーシアター、米カーネギーホールと歴史的な3会場を日本人として初制覇した。11月には、THE LAST ROCKSTARSとして有明アリーナで3日間にわたるライブを開催。今年2月は自身がデザイナーを務めるハイファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」をミラノファッションウィーク2024/25 秋冬にてデビューさせ、今月4月には米ロサンゼルスのドジャー・スタジアムに登場し、アメリカ国歌をピアノで演奏するという大役を果たした。過密スケジュールの合間を縫って、世界各国とのミーティングや、レコーディング、さらに年末には大型音楽特番や『NHK紅白歌合戦』などのメディア出演も行い、多忙を極めていた。ハードなスケジュールで肉体的な疲労が溜まったことに加え、2022年5月には母親が死去、同年11月には自身がプロデューサーを務めるボーイズグループ「XY」のメンバーであるYOSHIが事故死。そして、2023年10月にはX JAPANのメンバーであるHEATHが死去した。海外を拠点に活動している中、YOSHIKIはその都度日本へ帰国。身近な人の死が重なり、大きな精神的ダメージも抱えていたという。
2024年04月26日TBSは12日、野村彩也子アナウンサー(26)について、過労のため休養中と書面で公表した。同社は「皆様にもご心配をおかけしていますが、現在、医師の指導のもと復職に取り組んでいるところですので、ご家族を含め周辺の取材や報道についてご配慮いただきますようお願いいたします」と呼び掛け。続けて「なお、4月14日から放送を開始する日曜劇場『アンチヒーロー』の野村萬斎氏の出演と本件は無関係です」と伝えた。発表の経緯については「誤った憶測により視聴者の皆さまに混乱や誤解のないよう、ご本人達の了解のもとお伝えすることにしました」と説明した。野村アナは1997年9月25日生まれ、東京都出身。父は狂言師の野村萬斎。慶應義塾大学卒業。2020年度にTBSに入局し、『あさチャン!』(毎週月~金曜)お天気コーナー、『ひるおび!』(月・水、11台のお天気予報担当)、『真夜中のブランチ』などを担当していた。
2024年04月12日現代社会で問題視されている、社会人の過労。労働基準法で過度の時間外労働を禁じるなど、さまざまな対策をとっていますが、残念なことに従業員を酷使する『ブラック企業』はなくなりません。身体を酷使するだけでなく、精神にも影響を及ぼす、過労。仕事が原因で、精神を病んでしまう人は珍しくないといいます。過労で心療内科に行ったら、医師に告げられたひと言ネコロス(@youyakuya)さんも、過去に過労で心身が疲弊した1人。限界寸前まで追い詰められ、危機感を覚えたネコロスさんは、初めて心療内科を受診することにしました。健康のためにも、仕事を休むことを勧めた心療内科の医師。しかし、当時のネコロスさんは仕事に対する責任感が強すぎたため、医師の提案を受け入れられなかったといいます。過労で追い詰められる人たちは、真面目な性格が多いとされています。そのため、どれだけ心身が疲弊しても「仕事を休んではいけない」「他人に迷惑をかけてしまう」と思ってしまうのです。命を絶つ選択が頭をよぎるほど、仕事によって精神を消耗していたネコロスさんも同様。しかし、医師のこのひと言にハッとさせられ、自分の健康を大切にすることができるようになったといいます。ネコロスさんの命を救ったといっても過言ではない、医師のひと言。漫画を読んだ人からは、称賛する声が続出しました。・広まってほしい言葉だ。命よりも大切な仕事なんてないよね。・ここまでハッキリといえるこの医師、かっこよすぎる。いい医師なんだろうなあ。・これくらい追い詰められている時は、強い言葉で止められたほうが心に響くんですよね。この時の言葉によって、心身に支障をきたすほどの状態になったら、迷わず投げ出すことができるようになったという、ネコロスさん。こういった場合の『逃げ』は決して恥ずかしいことではありません。「自分の大切なものを『守る』」という考えは、生きる上で重要といえるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年05月03日パニ子とカイトは1年前に結婚。結婚前は優しかったカイトですが、今では家事をすべて押し付ける始末。過労で倒れた妻に衝撃の言葉を…!スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「妻を大切にしない男に、妻の母が逆襲!」を紹介します。パニ子は28歳の会社員。2歳年上の夫・カイトとは結婚してもうすぐ1年です。 結婚前は優しかった夫が……パニ子の会社はとても忙しく、終電ギリギリまで残業することもしばしば。結婚前のカイトはとても優しく、「家事は一緒にしよう」と言ってくれていたのでパニ子は安心して結婚しました。 しかし、現実は甘くありませんでした。疲れて帰ってきたパニ子に「おい、早く夕飯! 明日も仕事だからすぐ作れよ」「あ、週末はボルタリングに行くから、準備しておけよ!」と、結婚前の優しさは皆無。 パニ子はカイトに愛情の微塵もありませんでしたが、忙しさのあまり、離婚する気力もない状態が続いています。 重度の過労で入院、カイトの反応は?そして週末。カイトはボルダリング、パニ子は休日出勤の予定ですが、朝からパニ子の体調が最悪。病院に連れて行ってとカイトにお願いするも、「朝飯作りたくないための名演技w」と無視して出かけてしまいました。近所に住むパニ母に連絡し、なんとか病院に到着。 「重度の過労です。5日間検査入院してください」と医師に言われてしまいます。カイトに連絡を入れると「入院? めんどくさ! その間俺の飯どうすんの?」「着替え取りに来るなら、5日分の俺の飯を作っておけよ!」と言い放ちます。 怒りに震えるパニ子は、復讐を誓います……! 強力な助っ人が登場!!家に帰ったカイトは、パニ子がいないことに気づき電話。「入院なんて言って俺を騙そうとしても、そうはいかないからな!」と暴言を吐き続けます。 するとカイトの背後からパニ母が忍び寄り、「入院の連絡を受けても自分の飯のことばかり。いい度胸じゃないかい! パ二子は私のかわいい娘だよ。もし理不尽な目にあわせた日にゃぁ、てめぇ……!」とパニ子の代わりに反撃開始! パニ母は、パニ子から離婚届を用意するように頼まれてきたとカイトに伝えます。慌てたカイトがパニ子に話を聞くために電話。 「パニ子がいなかったら、俺の飯はどうなる? 洗濯や掃除は!? 朝はどうやって起きたらいい!? 俺一人の稼ぎじゃ生活なんて無理だよぉ!」 この期に及んで自分の心配ばっかり。そんなカイトにパニ子は躊躇なく離婚を言い渡しました。 パニ子に見放されたカイトは慰謝料地獄にパニ母が集めたモラハラの証拠により、カイトが慰謝料を払う形でスムーズに離婚が成立。今回パニ子の検査入院は、過労で倒れたパニ子を無理矢理にでも休ませるために、パニ母が病院にお願いしたものだったのです。 体調不良の妻を目の前に自分のことばかり考える夫なんて、最低! 見放されて当然です。一番近くにいてくれる家族だからこそ、優しくありたいものですね。 著者:ライター パニコレ
2023年04月05日《大人でも過労死の恐れがあるラインを超える時間の部活を生徒に強いるなんて、正気の沙汰ではありません》《こんな無茶な練習をしなきゃなんないんなら、コンクールなんかやめちゃえって思う》6月6日、ネット上で相次いで悲痛な声が上がった。これらは『47NEWS』が配信した「吹奏楽部の部員が自殺、長時間練習『過労死ライン超え』が背景に?第三者委員会が明らかにした千葉の強豪校の実態」という記事に対してのコメントだ。発端は、’18年12月、千葉県柏市の市立柏高校で、吹奏楽部に所属する2年生の男子生徒が命を絶った事件。この事件をきっかけに、同校の吹奏楽部が長時間に及ぶ練習をしていたことが明るみになった。同校の吹奏楽部は強豪校として知られ、’21年10月に行われた「第69回全日本吹奏楽コンクール」では金賞を受賞している。市の第三者委員会が今年3月末に提出した調査報告書によると、自殺の直接的な原因は特定できなかったとのこと。だが一方で、部活動の長時間練習によって、様々な悩みや問題に対処できなくなるほど思考力が低下したことが指摘されたという。『47NEWS』の記事によると、問題視された吹奏楽部での練習時間は、月192時間30分。その内訳は平日約4?5時間半、休日になると約11時間もの練習が行われていたという。さらに授業時間を合わせると346時間30分にも及び、これは労働者の「過労死ライン」の労働時間とされる月240時間を大きく上回る長さだ。文部科学省が’18年12月に公表した「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」によると、活動時間について次のように記されている。《1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む)は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う》(運動部活動も同様)■「体育会系文化部」とも称される吹奏楽部このような過酷な部活動をめぐっては、これまで野球部やサッカー部など主に運動部にフォーカスされることが多かった。しかし、吹奏楽部といった文化部の実態が取り上げられる機会は、ごく限られてきたのではないだろうか?そこで本誌は吹奏楽部にフォーカスし、『ブラック部活動』(東洋館出版社)の著者で名古屋大学大学院教育発達科学研究科の内田良准教授に話を聞いた(以下、カッコ内はすべて内田氏)。吹奏楽部の特徴について、内田氏は「あくまで一般論ですが、吹奏楽というのは非常に人間関係が濃くなりがちな活動なんです」と指摘し、こう読み解く。「みんなでひとつの楽曲を演奏することから、一体感などが求められやすい。しかし一方で、ひとつ間違えるだけでその子のミスが極端に目立つというような集団的特徴もあります。その分、そこで息苦しさを味わう生徒さんも出てくるという構図があります。協調性ないし同調圧力が強い部活動と言えるでしょう。ですので、人間関係でトラブルを抱えることはよくあることですね」練習時間が長くなってしまうのも、運動部にはない事情がある。「運動部は暑い季節になると、長時間の練習は熱中症などにもつながるのでできないんですよね。ところが吹奏楽部はエアコンのついた室内での活動だし、演奏の練習に際しては体を活発に動かすわけではないので長時間の練習ができてしまうんです。とくに大会前になると、合宿などで早朝に起きて、夕食前までずっと練習し、そのあと夕食とお風呂を急いで終えて、また夜も練習する…といったケースも聞きました。ものすごい過酷なトレーニングをする文化が一部であるんですよね」■大会を目指すがゆえに“ブラック部活動”化してしまうでは、なぜ長時間もの練習を行うのか?それは大会やコンクールを目指すためだという。「大会の参加と練習の長時間化は非常にリンクしていると思います」と指摘する内田氏は、こう続ける。「とりわけ強いチームになると、全国大会を目指すための県大会やブロック大会、あるいは地方大会といった予選があります。そのため、ほぼ毎月大会があるという状態になることも多いのです」つまり大会を目指すがゆえに、“ブラック部活動”化してしまうというのだ。そんななか、スポーツ庁は今年6月6日、運動部を対象に「運動部活動の地域移行に関する検討会議提言」を発表。そこには「大会の在り方」として、「生徒の心身の負担や保護者の金銭負担が過重にならないよう、国からスポーツ団体等に対し、全国大会の開催回数の精選を要請」するよう求めている。この提言は今後、文化部にも適用されるか注目されている。このことを踏まえ、内田氏は「大会で優勝したいがために、長時間の練習をするなど頑張りすぎてしまう。それを回避するためには大会の参加を抑制したり、競技団体の協力を得ながら大会の数をできるだけ減らしたりすることが必要でしょう」と話す。このような負担が懸念されるなか、生徒の保護者はどのように受け止めているのだろうか?内田氏はこう推察する。「総じて強豪校の場合、部活の方針に賛同している保護者が多数派だと思います。運動部であれ文化部であれ、子供が頑張って賞をとることに保護者自身が大喜びする傾向があります。保護者が反対しているなかでこういう問題が起きるというよりも、むしろ賛成する人が多いなかで起こってしまうのではないかと思います」さらに大会などで“優勝する喜び”は、ハラスメントを覆い隠してしまうという。内田氏はこう解説する。「部活に打ち込んだ結果、優勝すれば泣いて感動する。そこで感動や達成感を味わってしまうと、なかなかマイナス面に目を向けられなくなりがちです。ハラスメント的な問題があったとしても、結局、感動の声に押し流されてしまう。かたや同じやり方を繰り返すことで、離脱者が出てしまうことも。それでも大会に優勝した成功体験が優先され、次の年も同じやり方を続けてしまうのです。勝つことや成果に目を奪われてしまって、なかなか少数派の子供たちの苦しみや心身の傷には目が向けられてこなかったということです」■「構造的に学校ぐるみの悲劇」このような“負のサイクル”は部活動にだけでなく、学校側にも原因があるという。内田氏は「部活が学校の名前を有名にしてくれるから、学校そのものが部活に依存してしまう」と指摘し、“顧問の権力”についてこう解説する。「強豪校になると何十年も同じ学校で顧問を続けるといったケースがあります。優勝回数を重ねると、顧問の学校内での立場が偉くなりやすい傾向にあります。一方で、校長は数年間で異動します。そうすると、部活で優勝を勝ち取ってくる顧問にこそ、高校の名前を有名にする力があることになってしまう。つまり、校長もその顧問には頭が上らないことになってしまうのです」その上で、内田氏はこう続ける。「それゆえ校長に相談しても、学校の名誉を優先して相談に向き合ってもらえないケースもあります。これは吹奏楽部だけの問題ではなく、学校全体の根深い問題でもあるのです。長時間の練習を行っていて、誰もメスを入れられないのは異常ではないでしょうか。その時点で校長が『おかしい』と言えばいいんですよね。言えないということは学校が黙認しているわけであって、構造的に学校ぐるみの悲劇なのだと思います」“ブラック部活動”をなくすためには、抜本的な改革が必要なようだ。
2022年06月15日■前回のあらすじある晩、疲労とストレスのせいか私はめまいと吐き気が止まらなくなり、紗菜を夫に任せて救急外来に駆け込みました。 >>1話目を見る 疲労とストレスのせいかめまいと吐き気が止まらなくなり、紗菜を夫に任せて救急外来に駆け込んだ私。病院のベッドの上でようやくひとりになれると…いろいろな気持ちがこみ上げてきて、涙が止まりませんでした。仕方がないので取り急ぎ質問に返信。そして、紗菜をあやしながら電話はできないだろうと思い、シッターさんは私が探すことに。紗菜の泣き声が、私を欲しているように聞こえる…。私は自分が体調不良になれば娘が苦しむことになるのだということに気付き、胸が締め付けられました。ピンチのときにこそ、支えてくれるはずの人が…。いきなり降りかかってきた娘のお世話にテンパり過ぎたのか、夫は帰宅するなり信じがたい言葉をぶつけてきました。私の頭に、その瞬間「離婚」の文字がよぎったのですが…。次回に続く(全7話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ ふくみみ
2021年07月07日■前回のあらすじ退院後、本格的なワンオペ育児がスタートしました。かつては男女平等を語っていた夫ですが、結局は何もしない、口だけの男だったのです…。 >>1話目を見る 子育ても家事もやろうとしない夫に憤る日々…。そんな私の唯一の癒やしは、紗菜が寝ている間に読めるネットの子育て漫画やエッセイ、同じような境遇のママたちのコメントでした。でも…イライラしがちな私を夫は避けるようになり、ますます家を空けがちに。たまにいても自室でヘッドホンをしてオンラインゲームに没頭するようになっていきました。私と向き合う気がないんだ…そう思うとこちらから話しかけるのも怖くなっていきました。こんなことをいったい誰に相談したらよいのかわからず、思いあまって実家の母に電話したのですが…いつも父の機嫌を取り、ときどき心ない暴言をぶつけられても受け流すだけの母。そんな母へ長年抱えていた暗澹たる思いが湧き上がってしまい、結局私はそうそうに話を切り上げてしまいました。いま思えば、私は産後のストレスとホルモンバランスの乱れで母に八つ当たりをしてしまったのだと思います。いよいよ逃げ場がなくなってしまい…疲労もイライラもピークに達していた私を、ある晩めまいと吐き気が襲いました。このままにしておけば、明日は倒れてしまうかもしれない…。私は、最悪のケースを避けるためにも夫のいる夜のうちに救急外来に行って、対処してもらおうとタクシーで病院へ行くことに。体調の悪い私を見て、さすがの夫も不安そうな顔つきながらも娘を見てくれることになりました。次回に続く(全7話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ ふくみみ
2021年07月06日「過労肌」はエイジングを30%加速する!日本ロレアル株式会が運営する「イヴ・サンローラン」が、2020年2020年1月4日に新商品シリーズ「ピュアショット」(全6品)を発売します。「ピュアショット」は、肌の過労によるさまざまなエイジングサインにアプローチする商品シリーズ。過酷な気象条件のもと、植え付けから収穫まで厳格にモニタリングされて育った植物のボタニカル成分を、独自のコールド&スロー抽出プロセスで抽出・配合しています。パッケージはミニマムでモダンなデザインが特長。セラムとクリームはレフィラブル(詰め替え)設計を採用して環境への影響にも配慮。ローションにもリサイクル可能な素材が採用されています。「ボタニカル」と「サイエンス」の融合でより早く高い効果を実現「ピュアショット ローション」(8000円)は、バリア機能を高める化粧水。夜用美容液「ピュアショット ナイトセラム」(10500円)は肌の絶対成分バランスを立て直し、「ピュアショット クリーム」(13000円)で肌エネルギーをチャージします。セラム(各10500円)は、引き締まった印象の肌へ導く「ピュアショット Yセラム」、ハリ感に満ちた肌へ導く「ピュアショット Lセラム」、透明感際立つ明るい肌を実現する「ピュアショット ライトセラム」の3種類から肌ニーズに応じて選べます。(画像はプレスリリースより)【参考】※日本ロレアル株式会社のプレスリリース/PR TIMES※日本ロレアル株式会社※イヴ・サンローラン
2020年01月02日両親とも、娘の「過労死」をいまも受け入れられない。政治の動きは2人の気持ちをさらに逆なでする。若者を中心にこれだけ“犠牲者”が続出しているのに、6月29日、頑張って働く労働者を死に追いやるような働き方改革関連法案が成立してしまったからだ。「働き方改革」として、法案を総理自らが旗を振って進めたことに対する怒りも収まらない。大好きな仕事によって、未来を奪われた娘の無念を晴らすために、過労死根絶を目指して両親は今日も発言を続ける――。佐戸家のリビングダイニングに面した広めの和室で、’13年に過労のため31歳で急逝したNHK記者・佐戸未和さんはにこやかな笑顔を浮かべていた。親しい友人とハワイ旅行した際、撮影されたその遺影の脇には、お骨も安置されていた。「お墓は作ったのですが……。寂しく真っ暗なところに未和1人おくなんて、そんな気持ちになれません。私か家内が死んだとき、一緒に連れていくことにしています」父・守さん(67)は、ポツリと言った。母・恵美子さん(68)も続けてこう語る。「戒名はつけませんでした。未和は遠くになんか行っていないし。私達の心の中にずっと生きているし、いつも一緒です」’05年4月、NHKに入局した未和さんは、恵美子さんいわく「みんなから愛されて、いつのまにか人の中心にいるタイプ」。新人研修の集合写真でも、桜の木の下で仲間が一列に立つ真ん中で、1人、ゴロンと横たわり、ピースサインで笑っていた。5月に配属された初任地は、鹿児島放送局だった。事故や事件、台風などの災害現場にも足を運び、いじめ問題にも切り込んだ。「社会的弱者に寄り添う未和らしい取材もありました。鹿児島のパナソニック関連工場閉鎖のとき、解雇された側に立ったレポートは印象に残っています」(守さん)頑張り屋の彼女は、鹿児島弁も使いながら取材先に食い込み、記者として評価されるようになった。鹿児島で5年勤務した後、首都圏放送センターに異動になり、未和さんは都庁クラブに配属された。’13年1月、アルジェリアでイスラム系武装集団による人質拘束事件が起き、未和さんは、犠牲になった日本企業・日揮の取材でトイレにも行けない状況が続いた。「膀胱炎になっても病院に行けないというので、心配していました」(恵美子さん)6月には都知事選、続く7月には参議院選があり、未和さんは取材に忙殺される日々が続いた。7月21日に参議院選の取材を終え、23日には、横浜放送局へ異動する彼女の歓送会が開かれた。亡くなったのは、歓送会から帰宅した後とされている。直接の死因は、うっ血性心不全だった。第一発見者は未和さんの婚約者だった。未和さんと連絡が取れず、心配になって、マンションに駆けつけたときには、すでに死後1日半近くがたっていた。「熱暑の真夏に、1日半も部屋に放置されて、肌の色は変わってしまっていました。若いと余計に体も膨らんでしまうそうです。あのかわいい未和が、変わり果てた姿で……」(恵美子さん)29日に通夜、30日に告別式が営まれ、のべ1,000人が参列した。だが、葬儀が終わっても、家族には釈然としない思いだけが残った。恵美子さんは、未和さんの病歴や薬を調べた。父・守さん(67)は、NHKから娘の勤務表を取り寄せた。「愕然としました。これは何だ!と、怒りが湧いてきました」(守さん)それは、長年メーカーで、管理職として働いてきた守さんにとって、信じがたい勤務表だった。未和さんは、5月末から最後の出勤日となった7月22日まで、休日はほとんどなく、都議選の6月、参院選の7月は勤務時間が10〜25時という日が何度も記載されていた。「記者の勤務時間はすべて自己申告で、1日15時間以上は申告できないそうです。未和は、ほとんどの日で15時間ピッタリ。実際は、それ以上、働いていたのではないかと疑問に思いました」(守さん)守さんは、NHKにパソコンや携帯電話の記録、タクシーの利用状況の提出を求めた。複数の資料を照らし合わせて浮かび上がってきたのは、未和さんの過酷な労働状況だ。勤務時間が連日10〜25時となっているのに、朝6時台に自宅から都庁までタクシーに乗っていたり。携帯メールの受信記録では、深夜2時、3時にも、選挙の候補者の情報が寄せられていたという。調べるうちに真夏の炎天下、候補者や政党の演説に同行し、街頭調査や出口調査、局内での夜間の票読み会議、番組での選挙レポートと、未和さんの奮闘ぶりも見えてきた。「1月に膀胱炎を患っていたからでしょうか。連日35度を超す猛暑のなか、未和は余分な水分をとろうとせず、薄いスイカでしのいでいたそうです」(恵美子さん)選挙戦での綿密な取材が評価され、葬儀の日付で未和さんに、報道局長特賞が贈られたが、娘の過重労働が明らかになるにつれ、両親のNHKに対する不信は募った。「殉職のような扱いで、腹が立ちます。『他社に先んじて、当確を打ち出した』ことが称されていますが、数分、数秒、早く結果を出すことに、どれほどの意味があるのでしょう。こんなもののために未和は死んだのかと思うと、本当にやりきれません」(恵美子さん)両親が執念でたどった未和さんの足跡を一目見た弁護士は、「これは過労死の疑いが非常に強いです」と、即答。未和さんの死から10カ月後の’14年5月、過労死と認定された。労災認定の過労死ラインは80時間とされている。しかし、未和さんの直近1カ月の残業時間は、認定されただけで159時間。両親が調べた結果では、209時間にも上っていた。過労死認定はでたものの、両親には何の達成感もなく喪失感と苦しみのほうがはるかに大きかった。恵美子さんは、それから3年ほど、精神のバランスを崩し、長期の療養と入退院を繰り返している。「子が先に逝く悲しみは、食べたい、飲みたい、生きたいといった“したい”欲望すべてを奪います。ベランダから飛び降りようと何度も思いました。気づけば独り言をブツブツ言っています。自分が壊れていくのがわかりました」(恵美子さん)’17年3月、ようやく症状が落ち着いて退院すると、恵美子さんは過労死遺族も参加するシンポジウムに足を運ぶようになった。「家に閉じこもりきりでは、気がめいるばかりですから」(恵美子さん)’15年12月、電通の高橋まつりさん(享年24)が自殺し、’16年に過労死認定されてから、過労死は大きな社会問題になっていた。しかし、NHKは、電通事件は大きく報じても、自局の未和さんのことには触れもしない。労働問題専門の解説委員さえ未和さんの過労死の事実を知らなかった。「局内で未和の過労死は周知されていなかったんです。それは未和の命が軽く見られているということじゃないでしょうか」(恵美子さん)昨年の命日にはNHKから直前になっても連絡がなかった。「このままでは未和の過労死がNHKの中で風化してしまう」。両親の危機感はつのり、守さんは報道センター長に局内での周知を要求した。その後NHKと両親の間で何度か話し合いがもたれ、10月4日の『ニュースウォッチ9』での公表につながった。番組最後のたった2分の報道だった。6月には、上田良一会長が謝罪したが、それで、両親が納得できたわけではない。13日に、夫妻も記者会見に臨み、NHK側が番組で「遺族側の意向で公表を控えた」とした説明に、異論を唱えた。とはいえ、昨年12月、NHKが発表した「NHKグループ働き方改革」に、守さんはひとつの成果を感じていた。「会長自ら先頭に立ち、働き方改革を進めたことは、前進だと思っています。未和の死が背景にあると思います」(守さん)
2018年07月29日残業200時間超……’13年7月に過労のため31歳で急逝したNHK記者・佐戸未和さん。今国会での“過労死促進法案”成立に、両親は再び怒りと悲痛の叫び声をあげる――。「大事な娘を先に失った親の気持ちがわかりますか。未和の誕生日の6月26日、命日の7月24日が近くなると、特に悲しくなります。私はいまでもお薬を飲まないと眠れません。無理にでも眠って、ようやく見る夢のなかでも、私はやはり悲しんでいて、悲しい気持ちのまま朝が来る。そうしてまた、つらい一日が始まるんです」つらい気持ちのまま、母・恵美子さん(68)は先月まで、国会に連日通っていた。安倍首相が最重要法案と位置付けた働き方改革関連法案の審議を見つめるためだ。「1カ月だったら休日出勤も含めて100時間の残業上限なんてとんでもない。80時間だって、それ以下でも亡くなる方はいるんです。過労死遺族は、抗議の気持ちを伝えるために通い続けましたが、国会議員の先生方は、遺族が傍聴していることを知りながら、答弁中に頻繁に出入りしたり、スマホを見たり、居眠りしたりと真剣さがなく、怒りでいっぱいになりました」(恵美子さん)6月29日、賛成多数で働き方改革関連法は成立した。いまも悲しみに暮れる母親らが見守るなか、過労死促進の可能性がある法案が通ってしまった。結婚も決まっていた。新たな人生のスタートを前に、未和さんは胸をときめかせていたはずだ。すぐそこに見えていた輝くばかりの彼女の未来。それを、無残に断ち切った過重労働による過労死。’05年4月、NHKに入局した未和さん。5月に配属された初任地は、鹿児島放送局だった。鹿児島で5年勤務した後、首都圏放送センターに異動になり、未和さんは都庁クラブに配属された。’13年、6月に都知事選、続く7月には参議院選があり、未和さんは取材に忙殺される日々が続いた。7月21日に参議院選の取材を終え、23日には、横浜放送局へ異動する彼女の歓送会が開かれた。亡くなったのは、歓送会から帰宅した後とされている。直接の死因は、うっ血性心不全だった。29日に通夜、30日に告別式が営まれ、のべ1,000人が参列した。だが、葬儀が終わっても、家族には釈然としない思いだけが残った。恵美子さんは、未和さんの病歴や薬を調べた。父・守さん(67)は、NHKから娘の勤務表を取り寄せた。「愕然としました。これは何だ!と、怒りが湧いてきました」(守さん)それは、長年メーカーで、管理職として働いてきた守さんにとって、信じがたい勤務表だった。上司が部下一人一人の残業時間をチェックし、深夜勤務や休日出勤には常に注意を払い、社員の労働時間の管理をきちんとする、それが普通ではないのか。ところが、未和さんは、5月末から最後の出勤日となった7月22日まで、休日はほとんどなく、都議選の6月、参院選の7月は勤務時間が10〜25時という日が何度も記載されていた。「記者の勤務時間はすべて自己申告で、1日15時間以上は申告できないそうです。未和は、ほとんどの日で15時間ピッタリ。実際は、それ以上、働いていたのではないかと疑問に思いました」(守さん)守さんは、NHKにパソコンや携帯電話の記録、タクシーの利用状況の提出を求めた。複数の資料を照らし合わせて浮かび上がってきたのは、未和さんの過酷な労働状況だ。勤務時間が連日10〜25時となっているのに、朝6時台に自宅から都庁までタクシーに乗っていたり。携帯メールの受信記録では、深夜2時、3時にも、選挙の候補者の情報が寄せられていたという。「主人は夜になると、提出された資料を何度も見返しながら、涙を流していたんです」(恵美子さん)調べるうちに真夏の炎天下、候補者や政党の演説に同行し、街頭調査や出口調査、局内での夜間の票読み会議、番組での選挙レポートと、未和さんの奮闘ぶりも見えてきた。「1月に膀胱炎を患っていたからでしょうか。連日35度を超す猛暑のなか、未和は余分な水分をとろうとせず、薄いスイカでしのいでいたそうです」(恵美子さん)選挙戦での綿密な取材が評価され、葬儀の日付で未和さんに、報道局長特賞が贈られたが、娘の過重労働が明らかになるにつれ、両親のNHKに対する不信は募った。「殉職のような扱いで、腹が立ちます。『他社に先んじて、当確を打ち出した』ことが称されていますが、数分、数秒、早く結果を出すことに、どれほどの意味があるのでしょう。こんなもののために未和は死んだのかと思うと、本当にやりきれません」(恵美子さん)両親が執念でたどった未和さんの足跡を一目見た弁護士は、「これは過労死の疑いが非常に強いです」と、即答。未和さんの死から10カ月後の’14年5月、過労死と認定された。労災認定の過労死ラインは80時間とされている。しかし、未和さんの直近1カ月の残業時間は、認定されただけで159時間。両親が調べた結果では、209時間にも上っていた。過労死認定はでたものの、両親には何の達成感もなく喪失感と苦しみのほうがはるかに大きかった。今年1月から、過労死遺族たちと国会にほぼ毎日、傍聴に通い「働き方改革関連法案」の行方を見守ってきた恵美子さんはこう話す。「労働者側ではなく、企業側に都合のいい法案が通ってしまったのは残念です」(恵美子さん)年収約1,000万円以上の専門職は、労働時間の規制を外すという「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」。年収上限が将来的には下がり、過重労働を増長させるとの指摘が識者からある。しかし、議論もほとんどないまま衆参両議院であっさりと通過、成立したのだ。「寝る時間もなく働くと、人は死ぬ。過労で、ある日突然死ぬんです。仕事は、人が幸せに生きるためのものなのに、それで人が死ぬなんて。遺族の沈黙は、次の犠牲につながります。未和は過労死根絶の人柱になったのだと思い、労働者の働き方が本当に変わるまで訴え続けていきます」(恵美子さん)
2018年07月29日「過労死」で数が減少し続けている蜂のための“エナジードリンク”がポーランドで開発された。蜂たちが労働を続けてくれなければ死んでいくのは人間なのだから、これは他人事ではない。Photo by Massimiliano Latella約20兆円相当の自然界の巨大ビジネスと、過労死する蜂たち食料を作るのには虫や動物がいなくなちゃならない。スーパーの棚に並ぶ食料を買っていると忘れがちだが、他の生物なしに私たち人間は生きてはいけない。特に蜂は地球上の90%の自然植物の存続に関わっているといわれている。受粉を「ビジネス」として考えれば、送粉者として約20兆円の利益を生み出しているのが蜂である。しかしその数は年々減少。もちろん、現実問題「蜂が行なっているビジネス」がなくなれば経済的な大損害だけでなく、それは食料確保の問題で、人類の存続に関わってくるだろう。(参照元:Bee Saving Paper)この問題に目をつけたポーランドの広告やメディアの代理店 Saatchi & Saatchiは、都心の蜂を救う活動をしているCity Beeとタッグを組み、昆虫学のエキスパートと職人の力を借りて「Bee Saving Paper(ビーセイビングペーパー):蜂を救う紙」を開発した。この生分解性紙にはベタつかないように加工された蜂にエネルギーを与えるブドウ糖が含まれている。このブドウ糖は蜂の大好物の植物ハゼリソウから取り出されたものだ。また、この紙には水からできたUV塗料に覆われた蜂だけが見える円上の模様が施されており、それが蜂の休憩所の目印となる。▶︎オススメ記事・もう食品ラップはいらない。ハチの力を借りて作られる「1年間、何度も使えるラップ」。・19店目:日本初上陸。増粘剤や安定剤など“余計なもの”を一切入れない、超オーガニックアイスクリーム Three Twins Ice Cream| フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』All photos via Bee Saving Paper unless otherwise stated. Text by Noemi MinamiーBe inspired!
2018年04月10日歌手で俳優の星野源が、過労による体調不良のため、29日に生放送される日本テレビ系音楽特番『ベストアーティスト2016』(19:00~)への出演を辞退することとなった。同日、自身の公式サイトやツイッターで発表された。サイトでは「弊社所属アーティスト 星野源ですが、過労による体調不良のため、十分なパフォーマンスが出来ないという判断から、本日19:00から放送の『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2016』への出演を急遽辞退することとなりました」と報告。「出演を楽しみにして下さっていたファンの皆様、並びに放送関係者の皆様にご心配、ご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、「放送当日の判断で大変申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。引き続き、星野源の応援を何卒よろしくお願いいたします」と呼びかけた。ツイッターでも報告しており、ファンから心配の声が続々。「源さん大丈夫ですか!!!!!」「ほんとに無理しないでください…お大事に!」「体が一番大事です。みんなそう思っているはずです」「出演辞退、全然大丈夫です!休んでください!」「源さん、どうかご自愛ください」などとコメントが寄せられている。なお、番組公式サイトでも「本日ご出演予定でした星野源さんは体調不良によりご出演いただけないことになりました」と発表している。
2016年11月29日こんちには。子育て研究所代表の佐藤理香です。2016年10月7日、厚生労働省から『過労死防止対策白書』が発表されて衝撃を受けました。折しも、電通の女性社員の過労死に社会的な関心が高まっていた時期でもあったので、「自分の子どもが過労死してしまったら……」「夫が過労死してしまったら……」と考えずにはいられませんでした。この過労死防止対策白書を見てみると、過労死に関連して、大人のいじめも深刻であることがよくわかりました。過労死は、ご自身が一番つらいとは思いますが、残された家族も大変つらい思いをします。読者のみなさん自身も働いていたり、家族がいたりする方が多いと思いますので、現状をお伝えして啓発の一助になればと思います。●(1)過労死の現状電通の過労死については、お嬢様を失ったお母様が会社とたたかう姿勢をみせています。これに限らず、過労死は日本中で発生しており、家族はつらい現実とたたかっています。これ以上働くと健康に障害の可能性があるという“過労死ライン”。一般的には1か月の残業時間が80時間を超える と、この過労死ラインを超えることになります。白書では、驚愕の事実が判明し、この過労死ラインを超えている正社員がいる会社は、22.7%にも上りました。さらに、これを業種別でみてみると、情報通信業(44.4%)、学術研究、専門・技術サービス業(40.5%)、運輸業、郵便業(38.4%)の順に多くなっています。自動車運転従事者、教職員、IT産業、外食産業、医療などの分野で働く方に過労死などが多く発生しているとの指摘もあるようです。このような業種で働く方は、大切な家族のためにも労働環境を特に意識する必要があります。●(2)深刻化する職場いじめ白書には、『民事上の個別労働紛争相談件数に占める「いじめ・嫌がらせ」の割合及び相談件数』の情報がまとめられています。これは、職場のパワーハラスメントに関するものです。全国の総合労働相談コーナーにおいて、民事上の個別労働紛争相談のうち、職場での“いじめ・嫌がらせ”に関する相談受付件数は、平成27年で66,566件 で最多となっています。平成14年の6,627件にはじまり、年々うなぎ登りで増加しています。職場でのパワハラはよく話題にのぼるので、増えているのかもしれないな……とは思っていましたが、全体の相談件数の4分の1が「いじめ・嫌がらせ」という内容には驚きました。大人の社会、職場でもいじめが社会問題として顕在化しているといえます。●(3)現状の対策このような深刻な状況を受けて、多くの職場でメンタルヘルスに関する取り組みや、ワークライフバランスの試みを実施しています。その数は年々増えています。ただ、その一方で、過労死やパワハラなども増えているため、国をあげての対策がとられはじめています。相談体制としては、すでに全国の都道府県に相談窓口やホットラインが設置されています。これらは無料で利用できるものがほとんどです。また、経営者や労働者など対象別の啓発活動、加えて子どものうちから労働環境はどういうものが理想なのかなど、早期からの取り組みが重要であるという方針で動き出しています。----------筆者としては、“過労死”がひとつのテーマとして“白書”になるという事実に驚愕しました。国や県、企業など大きな規模で取り組みは進められていますが、一気に改善されるものでもありません。子どもにとって大事なパパ・ママ、親にとって大事な子どもが過労で倒れないよう、日々のコミュニケーションからもSOSをキャッチできればいいなと思います。【参考リンク】・平成28年版過労死等防止対策白書 | 厚生労働省()●ライター/佐藤理香(株)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年11月03日長時間労働による過労死やセクハラ問題等が絶えないことからわかるように、ブラック企業の問題は一向に減りません。その一方、劣悪な労働環境が社会問題として認知されたため、ブラック企業への世間の風当たりも強くなっています。そんな時世を反映してか、高額な慰謝料や賠償金、和解金が支払われるケースも出てきているのです。そこで今回は、劣悪な労働環境がもたらした事件のなかでも、支払われた額がとくに高かった事例をご紹介します。■元社員に高額な慰謝料や賠償金を支払った4つの事例(1)ワタミ・・・1億3,000万円居酒屋「和民」で知られるワタミ株式会社は、「和民」で入社2か月の女性正社員が過労自殺した事件について、1億3,000万円もの和解金を支払っています。過重な労働を女性にさせ、働災害としても認定されたのにもかかわらず、 ワタミ側は非を認めなかったため女性の両親が損害賠償訴訟を起こしました。その結果、1年後にワタミは謝罪、全面的に事実を認めて和解が成立したのです。ワタミはこの事件以外にも、賃金未払い問題や「理念集」の購入を強制していたなどのトラブルがあり、批判の的になっていました。こうしたことを受け、ワタミは2016年5月16日にアルバイトを含む全従業員1万3千人を対象とした初めての労組労働組合「ワタミメンバーズアライアンス」を結成しました。この事件は話題となり、ニュースでも大きく取り上げられました。「ブラック企業」という言葉が多くの人に使われるようになったのも、ワタミの影響が大きいでしょう。現在でもワタミのイメージは回復しておらず、企業の信頼回復の難しさを証明している事件ともいえます。(2)西日本旅客鉄道・・・約1億円社員が過労自殺したとして、遺族が西日本旅客鉄道(JR西日本)を相手に裁判をおこし、裁判所はJR西日本に対して約1億円の支払いを命じました。自殺した男性は遺族や上司から「真面目で礼儀正しくやさしい人」「仕事に一生懸命。人の悪口は一切いわない」と評価されており、会社から将来を期待されていたそうです。高く評価されていた一方で、職場では朝9時から休憩を挟んで翌朝まで働いていたり、休日出勤も日常になっていたりするなど長時間労働を強いられていたとのこと。会社が把握している男性の時間外労働時間は、毎月ほぼ30~40時間程度。亡くなる前月は、実際には162時間16分だったのにも関わらず、会社の記録では35時間15分となっていました。(3)世界遺産・仁和寺内の食堂・・・4,250万円京都にある世界遺産・仁和寺内にある食堂で働いていた元料理長の男性が、長時間労働で抑うつ神経症を発症したとして裁判を起こし、寺側は慰謝料など4,250万円の支払いを命じられました。判決によると、男性は2004年から食堂に勤務し、2005年からは料理長として働いていました。11年以降、時間外労働が月140時間を超えるのが常態化し、酷い月では約240時間に及びました。また、11年には349日間も連続で勤務し、年間で356日出勤。休日は9日しかありません。この翌年の2012年に男性は抑うつ神経症を発症し休業していました。お寺、しかも世界遺産で起きたこの事件にショックを受けた方も多かったことでしょう。観光地である京都のイメージを崩しかねない事件です。(4)アデランス・・・1,300万円かつら業界大手のアデランスは、元従業員の女性から、男性上司からセクハラを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)となり、退職せざるを得なかったとして損害賠償を求められました。この事件も和解が成立し、アデランスは1,300万円の和解金を支払いました。男性上司が、無理やりキスをしようとしたり、体に触ったりするなどのセクハラ行為をしたというもの。女性は警察に被害届を提出しましたが、会社の幹部から制止されてしまいます。その後、精神的に不安定になって会社を休職するようになり、PTSDと診断されて退職しました。この事件では和解金の半額を、セクハラをした男性が支払いました。当然だと感じるかもしれませんが、司法の世界では特徴的な判例とされています。■海外で日本企業が起こした不祥事では高額の賠償金が日本企業の海外拠点で起きたセクハラ事件では、多額の賠償金が請求されています。1996年、米国三菱自動車製造は米国政府機関の雇用機会均等委員会に公民権法違反で提訴されました。社内でセクハラが多発していたために起きた事件で、アメリカ国内では大規模なジャパンバッシングや不買運動が起きたそうです。被害女性は約300人おり、集団訴訟によって総額3,400万ドル、当時の為替レートで48億円以上の支払いで和解しました。2006年には北米トヨタ自動車の元社長が、秘書にセクハラを行い裁判に。トヨタは女性と和解しましたが、その際に巨額の和解金を支払ったとされています。一説にすぎませんが、50億円もの和解金を支払ったという話もあります。アメリカでは企業の起こした不祥事に対し、多額の賠償金・和解金が支払われるケースが少なくありません。これは不法行為や事故によって生じた具体的な損害に加え、懲罰的な意味で賠償金を加算する「懲罰的損害賠償制度」をアメリカが認めているため。日本では認められていない制度ですが、前述したワタミの件などでは、懲罰的な意味合いで和解金が多額になっているとされています。*これらはすべて和解や賠償が成立したものですが、劣悪な労働環境の被害を受けた人のなかには、長期にわたって争っている方や、泣き寝入りに近い形になっている方もいます。そうした方が減ってほしいのはもちろんですが、原因となっているブラック企業や労働環境の問題が一刻も早く解決されるべきです。賠償金を払ったからといって、被害者の命や失われた時間はかえってこないのですから。(文/堀江くらは)
2016年08月12日厚生労働省は9月16日、過重労働などをなくすための取組を推進する「過重労働解消キャンペーン」を11月に実施することを明らかにした。同キャンペーンは、「過労死等防止啓発月間」の一環として2014年から開始したもので、実施期間は11月1~30日。主な取り組み内容は、「著しい過重労働および悪質な賃金不払い残業などの撲滅に向けた監督指導」「全国一斉の電話相談」「リーフレット、広報誌、ホームページなどによる周知・啓発」など。電話相談では、無料の「過重労働解消相談ダイヤル」を全国で実施。相談内容は過重労働をはじめとした労働条件全般にわたり、都道府県労働局の担当官が指導・助言を行うという。対応日時は11月7日の9~17時。「過重労働解消相談ダイヤル」以外にも、最寄りの都道府県労働局または労働基準監督署などで情報提供や相談を受け付ける。2014年11月に施行された「過労死等防止対策推進法」に基づき、7月に「過労死等の防止のための対策に関する大綱」が閣議決定されるなど、長時間労働対策の強化は喫緊の課題となっている。
2015年09月16日厚生労働省は14日、「過労死等防止対策推進法」の施行日を11月1日と発表した。これは「過労死等防止対策推進法の施行期日を定める政令」の閣議決定によるもの。○過労死の防止対策を推進日本政府は、近年「過労死」が大きな社会問題となっていることを受けて、今年の通常国会で「過労死等防止対策推進法」を制定した。同法は、過労死の実態を明らかにし、その調査結果を過労死防止のための取り組みや啓発、相談体制の整備などに生かすよう定めたもの。政府はこの法律に基づき、防止対策を効果的に推めるための大綱を作成する。このたび閣議決定されたのは「過労死等防止対策推進法の施行期日を定める政令」。この政令によって、同法の施行期日は11月1日となった。また同時に決定された「過労死等防止対策推進協議会令」では、法律で規定されている事項の他に、協議会の組織や運営に関する必要事項が規定された。厚生労働省は同法の施行後、協議会の早期開催に向けて準備を進めていく予定。(画像は本文とは関係ありません)
2014年10月15日