日本缶詰協会は防災の日である9月1日に、「防災の日缶詰フェスティバル2012in秋葉原」をベルサール秋葉原で開催する。同イベントでは、「缶詰、びん詰、レトルト食品」の食材としての汎用(はんよう)性の高さを啓発。保存性に優れ、災害時にも役立つことを再認識してもらうために開催する“缶詰の祭典”だ。同イベントでは、郷土料理やB級グルメなどの「缶詰を使った全国のご当地料理」アレンジレシピコンテストを実施する。一般公募で集まった120件のアレンジレシピの中から、6作品を厳選。考案者本人が会場で調理実演を行い、来場者の試食・投票によってナンバーワンレシピを決定する。また、缶詰に精通していることから缶詰博士と呼ばれる、黒川勇人氏によるトークショーも開催。“なぜ今、缶詰ブームが起きているか”についてや、最新の缶詰エンターテインメントである「缶詰寿司」の作り方などを、ゲストとともに楽しくトークする。会場には黒川氏が監修する特設ブースも展開。ブースでは黒川氏オススメの「缶詰チョイ足しレシピ」をパネルで紹介する他、明太子や宝うになど、珍品缶詰を集めて展示する「ニッポンのレア缶詰コレクション」を開催する。今年1月に秋葉原でオープンしたユニークなコンセプトのスタンドバー「缶’s Bar」が、1日限定で会場内にオープン。黒川氏が考案した限定オリジナルメニューをはじめ、イベント協賛メーカーが提供する缶詰をアレンジしたメニューを多数用意。1ドリンクと1缶詰メニューを価格100円で販売し、売上金は東日本大震災の義援金として寄付する。エム・シーシー食品、極洋、国分など、同イベントの協賛企業9社が自社商品などを直接アピールするステージショーも実施。1社につき3~5分間程度で、各社がスクリーンを使いながら“新商品”や“イチオシ商品”などをプレゼンテーションする。その他、缶詰の詰め合わせがもらえる“メイドと対決・ジャンケン大会”や、マイグッズを持参して缶に封入する“オリジナル缶づくり”なども実施する。同イベントは11時から16時30分まで開催。雨天決行。入場料は無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日2009年に劇団四季を退団後、昨年から俳優活動を再開した柿澤勇人。退団後初の舞台となった2011年秋の『スリル・ミー』では、ニーチェの超人思想に傾倒して“私”(松下洸平)を支配しようとする“彼”を見事に演じきり、話題となった。以降、映画『カイジ2』や連続ドラマ『ピースボート』など、映像作品にも進出。舞台での美しく伸びのある歌声はもちろん、線の太さの中に繊細さも垣間見せる独自の存在感で印象を残している。今年は5月に村上春樹原作、蜷川幸雄演出の『海辺のカフカ』、7月には栗山民也が演出を続投する『スリル・ミー』の再演と、日本を代表する演出家との仕事が続く。柿澤勇人関連のチケット情報柿澤に『海辺~』への出演について尋ねると、せきを切ったように作品への思いを語ってくれた。「僕の演じる“カラス”は、柳楽優弥さん扮する“カフカ”の分身のような存在……なんですが、中学生の頃から村上さんの小説を好きで読んでいた自分にとっては、色々とイメージを膨らませられる存在でもあります。誰の心の中にもいる“もうひとりの私”だったり、内面に抱える“銃のトリガー”や、あるいは解離性障害の比喩なのかもしれない、とか。蜷川さんにはあまり考え過ぎるなと言われているので、結局は稽古場に委ねることになりそうなんですが(笑)。蜷川さんの稽古場にはもう何度も見学に行っているんですけど、見ているだけで楽しい。だから『海辺~』の稽古に入る日が待ち遠しいです」。一方の『スリル・ミー』は、1920年代の伝説的犯罪を元にしたミュージカル。“彼”と“私”の同性愛的関係が招いた事件を描いたサスペンスで、2005年のオフ・ブロードウェイ初演以来、各国でロングランが続いている。7月の公演では、柿澤と松下ペアを含む4組のキャストでの上演。「実は初め、“彼”の気持ちが全く分からなかったんですよ。“私”に対する酷い振る舞いも、なんだコイツ!と思っちゃって(笑)。でも初演を終えた今は、“彼”は本当は寂しくて愛されたかった人なんだと分かってきて。もしかしたら人は、寂しさからこういう行動をしてしまうのかもしれないと思うようになりました。この作品はふたり芝居だし、舞台の上には椅子と階段だけ。栗山さんからも余計なことはしないでと伝えられていて、僕と松下くんはヘンに肉付けとかをしないで舞台に立っています。本当に、役者同士で作る舞台だなって実感していますね」。インタビューの間、真剣に考え込んだり楽しそうに笑ったりと、飾らない表情を見せてくれた柿澤。奇しくも両演出家が放った“素のままで”という言葉は、そんな柿澤の魅力を端的に伝えているようにも思える。まさに、この2作品から始まる彼の変遷。見逃す手はないだろう。『海辺のカフカ』は5月3日(木・祝)から20日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場、6月21日(木)から24日(日)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演。ミュージカル『スリル・ミー』は7月15日(日)から29日(日)まで東京・天王洲銀河劇場、8月に大阪にて上演する。取材・文佐藤さくら
2012年04月06日