2021年3月30日、バラエティ番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)で、お笑いコンビ『オアシズ』の大久保佳代子さんと、お笑いタレントのいとうあさこさんが、神奈川県三浦半島を散策する様子を放送。三浦半島の城ヶ島にある絶景スポットとして、長津呂崎という磯にできた岩畳を訪れた際の、いとうさんの姿が話題となっています。いとうあさこの、スタッフへの対応に「素敵」の声海を眺めながらピクニック気分で伊勢海老を食べるために、最適なスポットを探して歩く、大久保さんといとうさん。歩きづらそうな小道を進む中で、いとうさんはカメラなどを抱えて後ろをついてくるスタッフのほうを振り返り、「気を付けて」と声をかけました。あっ!気を付けて!大丈夫?ブロックね!ごめんごめん、いえばよかったね。ヒルナンデス!ーより引用相手を思いやる、いとうさんの優しい声かけに、隣を歩いていた大久保さんが「スタッフは若いから!どう考えても、あなたのほうがケガしないかって、みんな心配してるから」とツッコミを入れて、笑いを誘いました。その後、海が一望できる場所に腰をかけて、焼きたての伊勢海老を堪能することになった2人。飲み物をつぐためにスタッフが用意した、花柄模様がプリントされたプラスチック製のコップを見て、いとうさんは嬉しそうにこう声をかけます。何、ファンシー!こんなかわいいの、買ってきたの?誰のセンス?ヒルナンデス!ーより引用「誰が買ったの?」と尋ねるいとうさんに対し、22歳の男性スタッフが「はい!」と元気よく返事をしたのを受け、大久保さんが「おっさんかよ!」とキレのあるツッコミを展開。すぐさま、いとうさんが「若い、若い」とさらにツッコむというやり取りを見せました。いとうさんのさりげない行動に、ネット上では反響が上がっています。・あさこさんの気遣いが、めちゃくちゃイケメン。・足元を心配したり、用意していたコップを褒めたり、スタッフへの対応が素敵。・あさこさん、本当に優しい人だな。こういうところが大好き。常に周囲に目を向け、さりげなく気配りをすることは、簡単なようで難しいもの。いとうさんの優しくて気遣いのできる人柄が分かるエピソードですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月31日’19年の取材時に「2020年は破綻と崩壊の年になる」と、コロナ禍による混沌を予言するかのように警鐘を鳴らした江原啓之さん。その混迷の先にたどり着いた’21年はどんな年になるのか。どう生きれば、幸せをつかめるのか。幸せへの近道は、まず“家族の悩み”を解決することから。家族の問題に向き合う読者の悩みに、江原さんが優しく、時に厳しくお答えします。■「浮気を許す妻」が偉いのでしょうか《コロナ禍で夫婦ともに自宅勤務推奨になり、気付いてしまったのが夫の浮気。昼間からメールが頻繁に届くのであるときスマホをのぞくと、相手は仕事関係者らしく、文面を読むとどうも深い間柄のよう。問い詰めると「結婚した途端に自分に接近してくる女性がいるなんて」と謝罪されましたが、私たちにはまだ子どももなく、マンションは賃貸。「許す」「許さない」の線引きをどうすればよいのか、わかりません》(37歳・東京都・デザイナー)相談者の方がもし「許せない」「憎い」というのなら、それは愛しているからなのでしょう。芸能人の場合、仕事のかねあいもあるので「許す妻が偉い」というわけではなく、事態を収束させたいという狙いもありますよね。愛の反対は無関心です。浮気が発覚しても「そうですか」と言えるのなら、それは愛していないから。「許せない」ということは愛情があるからで、非常に苦しい思いをしなければなりません。しかし、憎むことは負のエネルギーを使い、疲弊し、やがて自分にもはね返ってきてしまう。ですから選択肢は「許して前に進むか」「許して別れるか」、ふたつにひとつです。どちらにしても憎まず許すこと。そのうえで、愛する気持ちと許せない気持ちを天秤にかけて、それでも愛が勝るのであれば、自己憐憫に浸るのはやめましょう。許したなら「2度目はないからね」と伝えて、その件にはその後、一切触れないことです。そもそも出会いは宿命で、相手と結婚することは決まっていました。しかしその後、どう紡いでいくかはあなた方次第。夫婦だ家族だといっても、たましいのレベルでいうと同じ課題を持って修行するクラスメートのようなもの。与えられた課題を終えたのだと思えば卒業する。今生で同じ学びを続けようと思えるのなら、お互いを応援するクラスメートであり続ければよいのです。■「ひきこもりの息子」と向き合えません《昨春からリモートワークが多くなり、ひきこもりの息子と四六時中、一緒にいるようになりました。私はシングルマザーで、息子は中学1年で不登校となり、いまは3年生。これまで見て見ぬふりをしていましたが、昼間、何をしているのか、こっそり部屋をのぞいてみるとアダルト動画をよく見ているようです。私が出会い系アプリにはまっていることも悪い影響を与えたのだろうかなど、いろいろ考えてしまいます》(30代・群馬県・保険会社勤務)母親というものは子どもにとって太陽のような存在であるべきで、我が子を燦々と照らす存在にならなければなりません。子どもとは植物と同じで、太陽に向かって伸びていくもの。家庭のなかに明るさと喜びがないと子どもは枯れていくばかりです。結局、お子さんはあなたのあり方が映し出されている“合わせ鏡”なのです。息子うんぬんではなく、まずはあなたから変わること。そして見つめ直してほしいのは「あなたはお子さんを愛していますか?」ということ。あなたの質問を読むと、自分のことさえ愛しているとは思えません。自分を愛していたら、建設的な生活をするでしょう。お子さんのひきこもりをどうにかしたいのであれば、第三者に頼ることも必要ですが、まず自分です。まずは親子で日の出とともに起床し、太陽の光を浴びて生きることを目指してください。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月18日’19年の取材時に「2020年は破綻と崩壊の年になる」と、コロナ禍による混沌を予言するかのように警鐘を鳴らした江原啓之さん。その混迷の先にたどり着いた’21年はどんな年になるのか。どう生きれば、幸せをつかめるのか。幸せへの近道は、まず“家族の悩み”を解決することから。家族の問題に向き合う読者の悩みに、江原さんが優しく、時に厳しくお答えします。■家族に対する「夫の愛情」が感じられません《結婚して20年になりますが、夫からずっと愛されていなかったと感じています。夫は結婚後、うつ病をわずらい、定職につくこともなくなったため、私がずっと家計を支え、夫を支えてきたつもりです。しかし、その間、夫の浮気疑惑もあり、夫婦仲は冷たい関係に。それでもいまは、子どもも上の子はようやく20歳になり、下の子も高校生になりました。子育ても一段落したので、夫を解放してあげたほうがいいのではと感じています》(42歳・東京都・公務員)あなたがもう少し謙虚になれたなら人生は違ったものになるでしょう。「解放してあげる」という表現からもマウンティングや支配欲が感じられます。「夫はあなたの従属物」というような、いびつな関係を想像させます。「愛されていなかった」と自己憐憫に浸る前に、まずは夫と本音で向き合うことです。「あなたの人生に私は必要ですか?」と正面から尋ねるのが怖い気持ちはわかります。しかし、心を裸にしなければよい夫婦にはなれません。「君のこういうところが嫌だった」と率直な返答があるかもしれません。そこで指摘されたことをあなたが真摯に受け止め、改めることができたなら「焼けぼっくいに火が付く」ということもあるかもしれない。新たに始まる関係もあります。夫婦関係や親子関係には育った環境も影響します。自分がダメな子ではいけない、頑張らなければ愛されないという子どものころの記憶がトラウマとなり、結婚しても素の自分を見せられなくなっているのかもしれません。日本人はとかく子どもが生まれると「お父さん」「お母さん」になってしまう。これは考えものです。子どもの親という関係ではなく、夫婦という関係に立ち返ること。そのうえでこれからどうしたいのか。「私は必要ですか?」と問いかけたら、夫は思いのほか前向きな答えを出すかもしれません。■「息子の事実婚」が受け入れられません《ひとり息子の嫁が姓にこだわりがあり、籍を入れない事実婚を選択しました。生活費はすべて息子がまかない、マンションの頭金は私たち夫婦も相当の援助をしたのに、孫2人は嫁の姓を名乗り、理不尽な気がしています。私には娘もいますが、結婚して相手の姓を名乗っており、ほかに家を継ぐ者がいない状況で将来お墓はどうなるのかなど、気になって仕方がありません。こんなことを悩むのは古いのでしょうか?》(70代・愛知県・専業主婦)これは息子さん夫婦としっかり話し合うしかありません。曖昧をよしとするのは日本人の悪しき習慣です。「お墓は継ぐのか?」「姓は継ぐのか?」。答えがNOであれば援助したマンションの頭金は返還を求めてもいい。しかし、その後はすべて自律して生きる覚悟を持つことです。自分のお墓は合同葬でも樹木葬でもよい。いまの時代、ひとり身の人はいくらでもいますし、「あなたたちには頼らない」と宣言できたらスッキリします。そうして公明正大に白黒をつけたら、もう彼らについての愚痴は言わないこと。あなたが「いい人」であり続けたいのであれば、いつまでも答えを先延ばしにするだけ。それが嫌なら「裏では愚痴を言い続け、外面だけいい人」という仮面を捨てることです。不幸の三原則は常に話しているように「自己憐憫」「責任転嫁」そして「依存心」です。そのために我慢を重ねて不幸になるのです。すべては自己責任と思うこと。家族はしょせん戸籍上でつながっているだけの存在。「遠くの親戚より近くの他人」という言葉は正解で、子育てをした期間は“たましいのボランティア”。見返りを求めることではないのです。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月18日’19年の取材時に「2020年は破綻と崩壊の年になる」と、コロナ禍による混沌を予言するかのように警鐘を鳴らした江原啓之さん。その混迷の先にたどり着いた’21年はどんな年になるのか。どう生きれば、幸せをつかめるのか。幸せへの近道は、まず“家族の悩み”を解決することから。家族の問題に向き合う読者の悩みに、江原さんが優しく、時に厳しくお答えします。■がんで闘病中。「残していく子」が心配です《がんで余命宣告を受けています。シングルマザーとして育ててきた子どもがまだ高校生。入院中のいまは私のきょうだいの家で面倒を見てもらっていますが、コロナ禍で面会もままならない状態です。夫とはずいぶん前に離婚しており、子どものことが心残りです。子どもはいったいどうなるのか。面会もあと何度できるかわからない状況で、子どもに何を伝え、どのように心を整理していけばいいでしょう?》(40代・埼玉県・休職中)息子さんは「まだ高校生」ではなく「もう高校生」。伝えたい思いを言葉にして残してあげるべきだと思います。私も4歳で父が急逝し、その後、女手一つで私と姉を育ててくれた母も、私が15歳のときがんで他界しています。私の母は生前、「親以上に子どもを守れる者はいない」と言っていましたが、つくづくそう思います。あなたが母親としてどんなに心残りであるか。伝え切れないほどの思いがあるでしょう。子どもの立場からしても、「こんなとき母ならどうするだろう」という局面が大人になってもあります。さらに、いまはコロナ禍で面会もままならない状況ということ。ならば、思いや伝えたい言葉をビデオメッセージや手紙にして20歳、30歳、40歳と人生の節目に目を通せるように、時間の限り数多く残してあげることをおすすめします。ただし「家業を継いでくれましたか?」などという理想の押し付けや呪縛になるメッセージはいけません。それよりもどんなふうに人生を充実させてほしいかという願いを込めて、大きくなった姿をイメージして語りかけてください。「充実して生きていますか?」「試練を乗り越えられますか?」あるいは30歳くらいであれば、仕事に惑う年齢かもしれません。自分自身の人生が「生きていてよかった」と思えるような言葉を。あるいは息子さんが親になったとき、子どもにどう接してほしいか。自分はどうしたのか、そうした人生の指針を贈るのもいいでしょう。また、現実的な問題もできる限り示してあげなければなりません。自分が亡き後、どこでどう生活したいのか、お子さんの意思確認は大事です。『火垂るの墓』のように、親戚を頼っても粗末に扱われることもあります。ならば、高校を卒業するまでは施設へ入るのか、あるいはひとりで暮らせるのかを見極めること。後見人選び、財産についても整理してトラブルにならないよう遺言を残してあげるのが親の最後の役割です。肉体は死んでも、たましいは永遠です。あなたがこの世での役目を終えても、たましいは息子さんに寄り添うことができ、その思いはちゃんと伝わります。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月17日’19年の取材時に「2020年は破綻と崩壊の年になる」と、コロナ禍による混沌を予言するかのように警鐘を鳴らした江原啓之さん。その混迷の先にたどり着いた’21年はどんな年になるのか。どう生きれば、幸せをつかめるのか。気になる問いに、優しくほほ笑みながら答え始めた江原さん。迷えるいま、必要な言葉がここにありますーー。江原さんが警鐘を鳴らしていたとおり、まさに“破綻と崩壊の年”となった’20年。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、多くの人々の生活基盤が揺らぎ、人生設計の再構築を余儀なくされた。「’21年はどんな年になるか」について、残念ながら江原さんはコロナ禍の影響はまだまだ尾を引き、厳しい年になると言う。しかし、そんななかでも“救い”はある。「今年、意識してもらいたいのは“天啓”“淘汰”そして、“旅立ち”という3つのキーワードです。まず“天啓”についてですが、’20年から’21年にかけて起きていることはすべてメッセージだと思ってください。そして我々はコロナ禍という“天啓”を受けて、いや応なく“淘汰”を迫られているのですが、このとき現状をどうとらえるかにより、我々の進む道が決まってきます。その道の行き先は“破滅”“諦め”そして“楽”という3つに分かれており、どこに向かうかは“天啓”の受け止め方によって変わってきます。まず、自暴自棄になり“破滅”に向かうことは避けるべきですし、“諦め”の境地も“破滅”よりは救いがあると思いますが、行き先としてはどうでしょうか。そうではなく私は“楽”という行き先を選ぶ人こそ、すべてを理解している人だと思います。何かを失ってもそれにしがみつくことなく、右にも曲がれて左にも曲がれる。そしてたどり着いた先で、『楽になったね』と思える人。さらに、『逆にやりたいことをやれるようになって楽しくなったかも』と思える人はとても強い。そういう人は時代に振り回されず、どんな苦境であっても自分の人生を楽しむことができると思います」そうして見つけた行き先への“旅立ち”。それは「仕切り直し」でもあり、どのように人生をやり直すかが、あなたの今後を決めると語る。「いまは苦難の真っただ中にいる方も多いので、安易なことは言えません。しかし、もし仕事を失った状況であれば、忙しかったころにやれなかったことに思い切って挑戦することで、人生が楽しくなるチャンスなのかもしれない。あるいは、なかなかつくれなかった家族と過ごす時間を大切にし、幸せな関係を築くチャンスなのかもしれません」そんなふうに“天啓”を前向に受け止めてみる。すると、思わぬ幸運が舞い込んでくることも珍しくないと江原さんは続ける。「私もかつて音大を受験しようとした年に声帯ポリープが見つかり、その手術のため1年を棒に振ったことがありました。しかし、いま振り返ってみると、1年遅れて入学したおかげで素晴らしい恩師と出会えたと思えるのです」まさに、災い転じて福となす。“天啓”を受け入れ、“破滅”や“諦め”に流されずに進んだ結果、“楽”という行き先を選んでいたのだ。「逆に『こうであらねばならない』という執着心を捨てられない人にとっては苦難の年になります。家族の問題も同じ。家族とは、たましいの世界では学校のようなもの。同じ課題に取り組む、異なるたましいが集まったクラスメートのような存在ですから、依存しすぎてはいけません。それぞれが自律し、自由を楽しみながら、“家族”という集まりを心で育んでいくことが大切なのです」「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月17日’19年の取材時に「2020年は破綻と崩壊の年になる」と、コロナ禍による混沌を予言するかのように警鐘を鳴らした江原啓之さん。その混迷の先にたどり着いた’21年はどんな年になるのか。どう生きれば、幸せをつかめるのか。気になる問いに、優しくほほ笑みながら答え始めた江原さん。迷えるいま、必要な言葉がここにありますーー。苦難の連続だった’20年を振り返ると、数々の悲しいニュースが思い浮かぶ。なかでも、新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなった志村けんさん(享年70)や岡江久美子さん(享年63)ら有名人の訃報は日本中に悲しみをもたらした。「確かに、あまりにやるせない出来事でした。ただ、それでも悲しむだけではなく、そこから何を学ぶかが大切。病気の残酷さを前に、私たちはウイルスとどう向き合うべきか明らかになりました。まずは医療崩壊を防ぐために、個々ができることをする。感染しない、させないためにマスクをつける。その際、『自分と家族さえ守ればそれでよい』という利他愛のない尺度は最も恥ずべきもの。『誰かの大切な人を守る』という、共感力と利他愛を尺度とした行動を選択することが大切です」また、昨年は東出昌大(32)、渡部建(48)、瀬戸大也選手(26)といった有名人の不倫が次々と報じられ、そのたびにネットを中心に激しいバッシングが巻き起こった。「彼らの行動に問題があることは明白ですが、私が憂うのは“一億総モラハラ時代”とでもいうべき世間の風潮です。自分のことは棚に上げ、正義を振りかざし、相手が立ち上がれないほど叩くネットの世界の住人は、想像力が欠如した不幸な人たち。もし、そんなバッシングにより自死を考えるほど悩んでいる人がいるとしたら、“放念”することの大切さを伝えたい。だって、幸せな人は意地悪しませんから。ネットにそんな書き込みをするような不幸せな人には関わらなくていいのです」そして、三浦春馬さん(享年30)、竹内結子さん(享年40)らの命を絶ったニュースも、世間に大きな衝撃を与えた。このことについて問うと、江原さんはひと呼吸置き、静かに語り始めた。「『彼らはなぜ死を選んだのか』と釈然としない思いを抱え、自らのたましいを悪いほうへ向けてしまう人もいると思います。そうした方々のためにあえて言いますが、私は『お2人はつらくて追い詰められて死を選んだのではない』と思うのです。何が原因とか誰が悪いとかではない。一生懸命に生きている人ほど、魔が差すことがあるものなのです。くたくたに疲れ、自分を見失い、“もういいかな”とふと思った瞬間に思ってもみない行動に出てしまう。他人や社会に対して常に誠実であろうとするあまりに起きてしまった不幸であり、逆に言えば、お2人の誠実なお人柄が私には強く印象に残りました。いずれにせよ、混沌のなかでは“もういいかな”は連鎖しやすい。責任感が強く、ひとりで抱え込んでしまいがちな方は、特に深刻な状況に陥りやすい。アメリカのようにもっと気楽にカウンセリングを受けられる環境づくりも必要だと思います」「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月16日’19年の取材時に「2020年は破綻と崩壊の年になる」と、コロナ禍による混沌を予言するかのように警鐘を鳴らした江原啓之さん。その混迷の先にたどり着いた’21年はどんな年になるのか。どう生きれば、幸せをつかめるのか。気になる問いに、優しくほほ笑みながら答え始めた江原さん。迷えるいま、必要な言葉がここにありますーー。「コロナ禍を経て、いま私たちは原点回帰すべき流れのなかにいます。夫婦や家族との関わりのなかでしんどさを感じている人は、一からやり直すとき。この機に、自分の生き方を見つめ直してみましょう」’19年、江原さんが警鐘を鳴らしていたとおり、まさに“破綻と崩壊の年”となった’20年。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、多くの人々の生活基盤が揺らぎ、人生設計の再構築を余儀なくされた。冒頭の言葉どおり、人生の基盤というべき家族の関係についても見直す時期に来ていると江原さんは言う。「自粛期間中、支え合うはずの夫婦がいがみ合い、DVや離婚にいたるケースも見られました。家族や夫婦の絆がいかにもろいものだったか、リトマス試験紙のごとくあぶり出された年でした。結局、人間関係は『100%向き合う』よりも『親しき仲にも礼儀あり』を心得ることが大事。“腹六分”で向かい合うことこそ、ほどよい関係を保つ秘訣です」江原さんは常々、家族とはいえ、依存し合うことは不幸の始まり。それぞれが自律して生きることが幸せへの近道だと説いている。「『家族なのだから助けなければならない』という考え方には、『そうしないと、いざというとき自分が助けてもらえないかも』という打算も含まれています。そこから自由になれば違う景色が見えてきます」つまり、’20年は“自律”の必要性が明らかになった年。また、逆境での“人間力”も求められた1年だったということ。「倒産して仕事を失うなどつらい思いをされた方、人生設計が根底から狂ってしまったと悲観されている方もいるでしょう。しかし、捉え方次第で、新たな幸せをつかむことができます。私はあえて『長い人生のなかの1年。あくせくしなさんな』という言葉を送りたいのです。棒に振ってしまったことが功を奏することもあります。人生に無駄はないんです」「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月16日本人も15年間愛用自然派化粧品ブランドKoh Gen Doを展開する江原道株式会社は、満島ひかりさんを起用した新動画「江原道 オリエンタルプランツ/BEAUTYは、これからだ。」を公開した。動画は10月5日(月)からWEB公開され、CMとしては10月8日からオンエアされる。Koh Gen Doではベーシックスキンケアライン「オリエンタルプランツ」一挙リニューアルを記念し、キャンペーンサイトを公開中だ。サイト内では、満島さんが15年間愛用している化粧水への、書き下ろしメッセージを限定公開している。プロからも選ばれる自然派化粧品Koh Gen Doは1986年東京に創業し、肌へのやさしさと機能性の融合を目指した自然派化粧品を開発している。肌あれに悩む女優が美しい肌を取り戻すために生まれたブランドであることから、厳しい目を持つプロからも選ばれ、数々の映画やドラマ、舞台の現場で使用されている。キャンペーン中の「オリエンタルプランツ」の中でもキーアイテムとなる化粧水「発酵ローション-60」は、独自発酵液を約60%加え、乾燥が気になる肌を角質層のすみずみまでうるおいで満たし、キメをふっくら整え、引き締まったハリ肌へと導いてくれる。(画像はプレスリリースより)【参考】※Koh Gen Doスペシャルサイト
2020年10月09日2020年8月25日に放送されたバラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)にて、お笑いタレントの、いとうあさこさんが出演。いとうさんの、あるひと言が話題になっています。いとうあさこ独身を同情する声にズバリ!同番組では、『私が生理的に受け入れられない人の言動』というテーマに沿い、スタジオでトークが展開されました。その企画内で、いとうさんは「独身だからか、50歳になってから勝手に同情されることがすごく多くなった」と発言。2019年末に放送された、バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)での出来事を例に上げ、次のように明かしました。一番わかりやすい例が、去年末にイモトアヤコが結婚した時に、番組で生放送で発表したんですね。その時に、一応生放送で「メンバーの中の誰かが結婚発表!」って出たんですよ。そしたらネットで「あさこじゃね?」って(書かれて)。一番最年長なんで、「あさこじゃね?あさこじゃね?」っていうのがすごいワーっと出たんですよ。で、それがしばらく続いたら、今度「そんなあさこあさこいってて、あさこじゃなかった時のあさこの気持ちよ!」って。私の気持ちをおもんぱかる人が今度出てきて。最終的にイモトだって分かると、「あさこさんがかわいそう!」って。みんなが「かわいそうかわいそう」いって。そっからもうみんなが「あさこさん幸せになってください!」とか「あさこさんを幸せにしてあげたい!」みたいな、みんないうんですけど…。踊る!さんま御殿!!ーより引用いとうさんによると、イモトさんの結婚が生放送で発表される前、「あさこさんが結婚するのでは」とネット上で噂されていたのだそう。しかし、結婚発表がいとうさんではないことが分かると、ネットでは「幸せになってほしい」「幸せにしてあげたい」という言葉があふれたといいます。そんな人々に対し、いとうさんはこう明言しました。ひと言いわせていただきたい。不幸じゃない!私不幸じゃないの!幸せ!踊る!さんま御殿!!ーより引用いとうさんは、「私は不幸じゃない!幸せなの!」と、視聴者に訴えかけたのです。きっと、いとうさんは、独身が必ずしも不幸せではないことを伝えたかったのでしょう。いとうさんのひと言に、ネット上では称賛と共感の声が集まりました。・同感です。50歳で1人でも不幸じゃないですよね!・分かります!私も独身ですが全然平気ですし、むしろ毎日が楽しいって思っています。・あさこさんの言葉を聞いて「自分もそうだ」と思えて、うまく感情を整理することができました。ありがとうございます。『幸せ』を感じる事柄は、人それぞれ異なります。愛する人との結婚生活に幸せを見出す人もいれば、しばりのない独身生活で周りと自由に交流することに、価値を感じる人もいるでしょう。いとうさんのひと言は、他人の偏見や価値観のズレに苦しむ人々の心を救ってくれました。[文・構成/grape編集部]
2020年08月27日江原道(Koh Gen Do)2020年クリスマスコフレ第2弾が、2020年11月6日(金)より限定発売される。クリスマス限定“ベリーチェック”の限定メイク江原道2020年クリスマス第2弾は、今しかゲットできない限定カラーメイク&ベースメイクを発売。「ビューティフル ジャーニー(BEAUTIFUL JOURNEY)」をキーワードに、幸福感溢れる真っ赤なパッケージに包まれた全4アイテムを展開する。「カシミヤ ブレンド パウダー」は、1つのパレットで2つの表情を演出できるユニークなフェイスパウダーだ。パレットの中には、ナチュラルなハーフマット顔を演出する「ナチュラルベージュ」と、明るさと血色感のある艶肌に仕上げてくれる「クリアピンク」の2つのパウダーをセットした。その日の気分に合わせて、塗布するパウダーをチョイスすることで、簡単に印象チェンジ。どちらのパウダーにも8種のトリートメントオイルを配合しているので、乾燥からも肌を守ってくれ、しっとりとした肌に整えてくれる。「ミネラル 2-WAY カラー」は、アイカラーとしてもチークとしても活躍してくれる2-WAYフェイスカラーだ。透明感のある柔らかな発色と艶で、頬や目元を印象的に魅せてくれる。カラーはふんわり鮮やかな「デイジーピンク」と肌なじみのよい「シナモングロウ」をセットイン。単色使いはもちろん、2色をミックスして使用してもOKだ。江原道のリップスティックには、やわらかなピンク系ベージュと青み系レッドの2色の限定色が追加。透明感がありみずみずしい色付きで、しっとり艶やかに唇に彩りを添えてくれる。また、マスカラ「ロングラッシュ トリートメント マスカラ」は、2種のパールを配合したきらめくブラック「03 パールブラック」を新発売。濡れたような艶めきと、2種のパールが光効果でほのかにきらめき、豊かな表情を引き出してくれる。ポーチ付きクリスマスコフレもさらに、クリスマスコスメの「カシミヤ ブレンド パウダー」と、リップスティックの限定色(2色のうちどちらか1色)が一つになったクリスマスコフレも登場。クリスマスコスメにあしらわれたベリーチェック柄のポーチも付属するお得なキットとなっている。【詳細】江原道 クリスマスコレクション 2020発売日:2020年11月6日(金)限定発売・江原道 マイファンスィー カシミヤ ブレンド パウダー 11g 6,000円+税・江原道 マイファンスィー ミネラル 2-WAY カラー 3,2g 4,528円+税・江原道 マイファンスィー リップスティック 限定2色 各3,500円+税・江原道 マイファンスィー ロングラッシュ トリートメント マスカラ 限定1色 3,600円+税・江原道 ホリデーコレクションキット 2020 8,182円+税※自社通信販売・直営店限定内容:江原道 マイファンスィー カシミヤ ブレンド パウダー、江原道 マイファンスィー リップスティック(BE03/RD04 どちらか1色)、オリジナル コスメポーチ【問い合わせ先】Koh Gen Do(こうげんどう)0120-700-710
2020年08月03日江原道(Koh Gen Do)2020年クリスマスコフレ第1弾が、2020年10月5日(月)より限定発売される。“ファンデ現品”入りクリスマスコフレ2020年クリスマスシーズンに向けて、江原道から特別なコフレが登場。第1弾は“ファンデーション現品”がゲットできるお得なキットだ。全てのキットには、化粧下地「メイクアップ カラーベース パールホワイト」のミニサイズをセットイン。さらに、「モイスチャー ファンデーション」「アクアファンデーション」にはミラーまでも付属。等倍鏡と2倍に見える拡大鏡が1つになった使いやすいモデルで、ボディにはレッド&ブラックのベリーチェック柄があしらわれている。選べる3種ラインナップは、自分の肌や好みの仕上がりにあわせて選べる全3種。スキンケア発想で作られた「モイスチャー ファンデーション」は、江原道を代表するコスメの1つ。肌にのせると吸い付くように密着して、毛穴、色ムラカバーしながら、自然な艶肌を演出してくれる。「マイファンスィー グロス フィルム ファンデーション」は、毛穴を感じさせない艶めく肌に仕上げてくれるパウダーファンデーションだ。「マイファンスィー アクアファンデーション」は、透きとおった艶肌を叶えてくれるリキッドファンデーション。カバー力、密着力、透明感すべてに長けていて、色ムラ、毛穴をしっかりカバーしてくれる。【詳細】江原道2020年クリスマスコスメ発売日:2020年10月5日(月)限定発売■江原道 グロス フィルム ファンデーション ホリデーコレクション 2020 4,600円+税内容:グロス フィルム ファンデーション レフィル/スポンジ1個付 SPF30 PA+++ 全6色各9g、コンパクト ケース(ベリーチェック)、メイクアップ カラーベース パールホワイト 4g※バラエティショップおよび一部大手通販は、11月からの販売。※バラエティショップおよび一部大手通販では、全2色(012/013)の販売。■江原道 モイスチャー ファンデーション ホリデーコレクション 2020 4,800円+税内容:モイスチャー ファンデーション 全13色 各20g、オリジナルミラー(ベリーチェック)、メイクアップ カラーベースパールホワイト 4g※自社通信販売・直営店舗限定。■江原道 アクアファンデーション ホリデーコレクション 2020 4,600円+税内容:アクアファンデーション SPF25 PA++ 全7色 各30mL、オリジナルミラー(ベリーチェック)、メイクアップ カラーベースパールホワイト 4g※自社通信販売・直営店舗限定。【問い合わせ先】Koh Gen Do(こうげんどう)0120-700-710
2020年08月03日昨年、本誌企画の取材時に「2020年は“破綻と崩壊の年”。東京オリンピックも普通には開催できないかもしれない」と話していた江原啓之さん。蓋を開ければ、未曽有のコロナ禍で世界中が混迷の渦に巻き込まれるという事態に。この状況を懸念していた江原さんは今、何を思うのかーー。「己れの心を見つめ、顧み、今まで築いたものを一度、更地に戻すような心づもりで日々を過ごしてみましょう。そうして再び自らの暮らしや考え方を、骨組みから立て直す。そんなふうに腹をくくるべきときを迎えているのです」こう語る江原さん。その解決策はとてもシンプルだ。「結局、人生にとって大切なのは、衣食住、そして医療です。この4つの生きる基本に立ち返り、“豊かさとは何か”について考えてみましょう」まず、「衣」について。「『フランス人は10着しか服を持たない』という本がベストセラーになりましたよね。私は渡英の機会も多いのですが、イギリス人も衣服は日常着とフォーマルを分けているだけ。あとはTPOに合っていればよし。日本人のように、クローゼットからあふれるほど服を持つ必要はないのです」次に「食」について。「食料自給率が低く、多くを輸入に頼って久しい日本。今こそ国内の農産物に目を向け、農家さんを精いっぱい応援してあげましょう。また、自給自足とまではいいませんが、この機会にベランダ菜園を始めるなどして食に対する意識を高め、体によいものを取ることを心がけましょう」そして「住」について。江原さんは常々「ワンルームマンションでもいいから手に入れること」を勧めている。「理由は、私が個人カウンセリングをしていた時代、『離婚しても行き場がない』と訴える女性が多かったから。住む場所の確保、あるいはそのための経済的基盤を持つことはとても大切。『つらいけれど経済のために別れられない』などという悲しいことにならないようにしなければなりません」最後に「医療」について。今回明らかになったように、最後に私たちの命を助けてくれるのは医療機関。いつかお世話になる日のために、ふだんからかかりつけ医との良好な関係を築いておこう。「このように、『生きる』とはとてもシンプルなこと。この未曽有の事態を契機に自らを見つめ直し、幸せな明日へ少しずつ、足を踏みだしましょう」「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月21日昨年、本誌企画の取材時に「2020年は“破綻と崩壊の年”。東京オリンピックも普通には開催できないかもしれない」と話していた江原啓之さん。蓋を開ければ、未曽有のコロナ禍で世界中が混迷の渦に巻き込まれるという事態に。この状況を懸念していた江原さんは今、何を思うのかーー。「’11年、東日本大震災の年には『絆』の大切さが声高に叫ばれ、家族や夫婦といった人間関係が尊ばれました。しかし、コロナ禍によって自粛を余儀なくされたことで、その絆が破綻し、関係が揺らいでいる夫婦も多いと聞きます」そう語る江原さん。本誌読者からも頻繁に届くようになった“コロナうつ”という悩み。これまで向き合うことのなかった夫婦や子どもの問題にいや応なく直面し、精神のバランスを崩す人たちが増えているという。「問題を“自分に寄せる”からうつになるのです。このような状況下では、自分のためという“小我”の願望にばかり思いを寄せるべきではありません。『あれもない、これもない、うまくいかない』と思い詰めるのではなく、逆に自分を“天啓に寄せる”ことがあなたを幸いに導きます。私はこれを“大我の愛”とも言っていますが、わかりやすく言うと、起きていることを大きなメッセージとして受け止めること。問題を解決するために他者に何をしてあげられるのかと考える。そう思えたとき、初めて暗闇に光がさしこむのです」さらに、「不幸の三大原則」に陥らないようくぎを刺す。「『自己憐憫』『責任転嫁』『依存心』、この3つのフィルターで物事を感情的に捉えてはいけません。常に“自律”の心を持って物事を判断し、選択することが幸せにつながります。いずれにせよ、この未曽有の事態は、人生の分かれ道。今をどう生きるかで今後の人生が変わるのだと思います」ここでは、「うつ」を招く状況別に、その乗り越え方を提案。輝けるアフターコロナの世界を歩むための言葉に、耳を傾けよう。【子育てのうつ】子どもに期待やお金のかけすぎは禁物「コロナ禍の影響により、『本来、勉強に励むべき子どもに十分なことをしてあげられない』と涙する親御さんもいますが、そのほとんどは余計な涙。多くの親は子どもに期待やお金をかけすぎであり、何もしなくても勉強する子はするし、何をしても勉強しない子はしないのです。私の友人で、親から『女に教育などいらない。勉強するな』と言われて危機感で必死に勉強した人がいましたが、親と子の思いは得てして逆を向くもの。心配のしすぎは無用です。また、外出自粛を強いられ、ゲーム三昧で過ごす子どもを叱ってばかりという親御さんもいる。けれど、大人になってもずっと同じゲームをし続ける人はいませんし、ゲーム好きも個性ですから親が叱って考えを変えようとしても無理だと悟りましょう。子育ては、いわばたましいのボランティア。どれだけ『与えたか』ではなく『込めた』か。親にできることは社会のルールを教えることくらい、と心得ましょう」(江原さん・以下同)【介護のうつ】親を幸せにするために、まず自分が幸せになる「いちばんつらいテーマです。今回の事態では高齢の親に感染させてはいけないという大きな課題があるなか、ヘルパーさんにもなかなか来てもらえない、デイサービスへも行けないということで、介護者は24時間の緊張を強いられ、疲弊しきってしまう方が多くいると思います。しかし、人には『宿命』と『運命』があり、どれだけ努力しても『寿命』が尽きることもあります。こんなときにできることは、心を柔らかくし、人事を尽くして『天命』を待つことだけ。それでも万が一のことがあると自分を責めてしまいがちですが、最後までやり尽くしたとしても後悔は残るものです。しかし、それは本当の後悔ではなく愛情の証しだと思うべきです。日本人には自分を犠牲にして親に尽くすことを美徳とする風潮がありましたが、それは昔のこと。自分が倒れたらおしまいですし、人を幸せにするにはまず自分が幸せでなければならない。それは決してやましいことではないのです」「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月21日昨年、本誌企画の取材時に「2020年は“破綻と崩壊の年”。東京オリンピックも普通には開催できないかもしれない」と話していた江原啓之さん。蓋を開ければ、未曽有のコロナ禍で世界中が混迷の渦に巻き込まれるという事態に。この状況を懸念していた江原さんは今、何を思うのかーー。「’11年、東日本大震災の年には『絆』の大切さが声高に叫ばれ、家族や夫婦といった人間関係が尊ばれました。しかし、コロナ禍によって自粛を余儀なくされたことで、その絆が破綻し、関係が揺らいでいる夫婦も多いと聞きます」そう語る江原さん。本誌読者からも頻繁に届くようになった“コロナうつ”という悩み。これまで向き合うことのなかった夫婦や子どもの問題にいや応なく直面し、精神のバランスを崩す人たちが増えているという。「問題“自分に寄せる”からうつになるのです。このような状況下では、自分のためという“小我”の願望にばかり思いを寄せるべきではありません。『あれもない、これもない、うまくいかない』と思い詰めるのではなく、逆に自分を“天啓に寄せる”ことがあなたを幸いに導きます。私はこれを“大我の愛”とも言っていますが、わかりやすく言うと、起きていることを大きなメッセージとして受け止めること。問題を解決するために他者に何をしてあげられるのかと考える。そう思えたとき、初めて暗闇に光がさしこむのです」さらに、「不幸の三大原則」に陥らないようくぎを刺す。「『自己憐憫』『責任転嫁』『依存心』、この3つのフィルターで物事を感情的に捉えてはいけません。常に“自律”の心を持って物事を判断し、選択することが幸せにつながります。いずれにせよ、この未曽有の事態は、人生の分かれ道。今をどう生きるかで今後の人生が変わるのだと思います」ここでは、「うつ」を招く状況別に、その乗り越え方を提案。輝けるアフターコロナの世界を歩むための言葉に、耳を傾けよう。【家計のうつ】お金は豊かに生きるための道具にすぎない「お金がなければ生きていけない!私たち現代人の多くはそう思い込んでいますが、お金とは心豊かに生きるための道具ですから、必要なときに生かせるだけあればいいのです。間違ってはいけないのは、人生において基本となるのは、「衣」「食」「住」、そして「医療」の4つであり、お金はそれらを得るための道具であるということ。決してお金を得ることが人生の目的なのではありません。そう考えると、何千万円も蓄える必要が本当にあるのでしょうか?今、私は自給自足の生活へ舵を切っていますから、何かあっても家族と周りの人が食べていけるだけのものは確保できそうです。お金という呪縛から解き放たれてみると、新しい世界が開けます。私にとってお金とは、大切な人のために使ったり困っている人に寄付をしたり、世の中に還元することで「生き金」にもなるの。ただ自分のためだけに使うというのは、とても寂しいことです」(江原さん・以下同)【夫婦関係のうつ】夫婦間のルールを作り、期待せずに暮らす「夫婦関係がうまくいかず、別れる理由として、よく『性格の不一致』が挙げられますが、他人同士なのですからそもそも合わなくて当たり前。そう考えると、不仲の原因はどちらが悪いというものではありません。ただ、これまで『合わない』と思いながらもやり過ごしてきたのに、このコロナ禍で始終、顔を突き合わせていることで問題が顕在化してしまうこともあるでしょう。そんなときはまず、『合わない』ことを前提に夫婦間のルールを作りましょう。たとえば、家事は料理からゴミ出しに至るまで当番を決めて表にしてみる。夫婦で顔を合わせる時間を決めて、家の中でも夫と“密”になる状態を避ける、など。夫や家族はあなたの鏡です。相手に期待し、それがかなわないと失望し、怒りに変わる。それらはあなたの心の中で起きていること。『ルールさえ守っていれば御の字』というように、あなたの相手への期待値を下げることで解決する問題かもしれません」「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月20日昨年、本誌企画の取材時に「2020年は“破綻と崩壊の年”。東京オリンピックも普通には開催できないかもしれない」と話していた江原啓之さん。蓋を開ければ、未曽有のコロナ禍で世界中が混迷の渦に巻き込まれるという事態に。この状況を懸念していた江原さんは今、何を思うのかーー。当代随一のスピリチュアル・カウンセラーが説いた“奈落の底で、光を見つける方法”に、ぜひ耳を傾けてください。「己れの心を見つめ、顧み、今まで築いたものを一度、更地に戻すような心づもりで日々を過ごしてみましょう。そうして再び自らの暮らしや考え方を、骨組みから立て直す。そんなふうに腹をくくるべきときを迎えているのです」混迷の渦のなか、「生き方を根本から見直す必要がある」と語る江原さん。そのために、日本人の生活様式が根底から変わらざるをえなかった戦中・戦後の転換期に見習うべきことは多いという。「私は祖母から聞いたのですが、戦時中は『兵隊さんが過酷な思いをしているのだから』と、小さな子どもでさえ衣食住がままならず、我慢するのが当たり前だったといいます。もちろん、それは二度と繰り返してはならない歴史ですが、この国は何もないところから出発し、ここまでの発展を遂げたということを忘れてはいけません。そんな奈落の底でも、幸せを見つけ、たくましく生きた先人たちを思えば、『自分一人くらいかまわない』と周りの迷惑を顧みず、パチンコ店に向かうような自分本位の考えは改めるべきです。もし戦後の日本人の生活が想像できなければ、映画『火垂るの墓』をごらんになってみてはいかがですか?現代の生活がどれだけ恵まれていたかを実感でき、この困難を乗り越えるヒントを見つけることができるでしょう」とはいえ、このご時世、無理な我慢は禁物。どうにもならないときは「助けて」と声を上げることも大切だと強調する江原さん。「もちろん本当に困ったときには、どんどん国や自治体、支援団体を頼ってください。今は有事なのですから、困ったときはお互いさま。言ってみれば国家とは、一つの家ですよね。家が竜巻で吹き飛ぶような大問題が起きたら、家族みんなが生きていることが何より大事。今、その父ともいえる政府の対応には首をかしげたくなることも多いですが、まずは困窮している人たちに手を差し伸べてあげてほしいと思います」ともあれ、“破綻と崩壊の年”に起こることは「すべての嘘や欺瞞が破綻し、崩壊に至り、真実が明るみに出る」という側面もある、と江原さんは言う。「今まで隠されてきた人の心の醜さ、社会のゆがみがコロナ禍によっていたるところであぶり出されています。政治も経済も、家庭生活においても、問題が浮き彫りとなり、いやでも応でも真実と向き合わざるをえないような状況です。この機会を生かして光を見いだすか、あるいは闇に沈みゆくか。それは、あなたがこれからどのような生き方を選択するか次第なのです」「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月20日新型コロナウイルスの流行後、これまで経験したことがない事態に直面し、将来が見えなくて不安という人も多いのでは?今回もスピリチュアリストの江原啓之さんが「学びの機会」や「仕事」について答えてくださいました。3回シリーズの2回目です。写真・小川朋央(江原さん)【江原啓之からの緊急メッセージ「今を生きる、みなさんへ」】vol. 2緊急メッセージ 第2回お悩み学校の授業開始がずれ込み、勉強が遅れてしまいました。将来に影響しないか心配です。小さな子どもから大学生にいたるまで、自粛期間中は学校もお休み。オンラインでの授業を開くところもあったようですが、開始がずれ込み、「学習の遅れ」を気にする人は多いと聞きます。勉強は学校じゃないとできないのでしょうか?私は、「人生を充実させるための勉強」という意味で言うなら、なにも学校だけでしか受けられないものではないと思っています。「学ぶ機会」はいくらでも見つけることができるのではないでしょうか。勉強の遅れを気にして、親に塾通いを勧められる人もいるかもしれません。でも、自主性が何より大事。いくら周りが「勉強しなさい」と環境を整えても、本人にやる気がなければ、身になりません。それこそ、自主的に学び、研究に励んでノーベル賞を取った人だっています。結局のところ、学ぶ意欲がどれだけあるかが重要なのです。今回はコロナの影響で学校に行けない状況になりましたが、人生は、いつ何が起こるかわかりません。もしかしたらこの先、病気にかかって治療のために入院し、1学年下に編入するとか、受験に失敗して浪人することもありえます。そのたびに将来を悲観していたら、とてもやっていけないでしょう。数か月、いえ、もっと遅れたとしても、本人に意欲さえあれば、いくらでも巻き返せます。それに今回は横並びでみな遅れている状態。だから、周りと比べて焦ることもありません。焦るその気持ち自体が、苦しみのモトになってしまいます。休校中も、たくさん本を読むなど、家でできることはあったはず。自分を見つめ直し、将来どんな方向に進みたいのかを考える時間にあてることもできたと思います。遊んでばかりいたわけではないのなら、今から動き出せば大丈夫です。江原さんからのメッセージ焦る心は苦しみのモト。意欲次第で巻き返せます。お悩みアルバイトができず、学費を払えません。やめるしかないのでしょうか?「アルバイトに入れなくて、休学を考えている」とか「親が失業して、学費を支払えない。退学も視野に入れている」といった声も聞こえてきます。この場合も、いったん休学し、その間に働いてお金を貯め、復学するという選択肢もあるでしょう。また、公的な経済支援を受けられないかなども、詳しく調べてみて。知恵を絞って、情報を収集しましょう。「勉強がしたい!」という強い気持ちがあるならば、即あきらめるのではなく、続けるための方法を模索してください。長い人生において、1年や2年のブランクは大きな問題ではありません。確かに人生は有限ですから、無駄に時間をロスするのはもったいないこと。でも、やむをえず休むなら、そこで経験したことはすべて、たましいを向上させる糧になるでしょう。江原さんからのメッセージお金を貯めてから復学という選択肢も…。知恵を絞ってお悩み正直、満員電車で通勤する日常に戻りたくありません。地方移住も視野に?この気持ち、実はよくわかります(笑)。今、私は熱海で暮らしているのですが、ステイホーム期間中はレギュラーのラジオ番組などもすべてリモート収録で参加し、その便利さを実感したところでした。確かに今後は、地方都市への移住を視野に入れて、働き方を見直す人も増えるでしょう。今の日本は、都会に一極集中していて、地方は過疎、高齢化し、若い人がどんどん外に出ていきます。そういった流れが、もうずっと続いていたと思います。ですが、今回の出来事を通して「都会でなくても仕事ができる」と感じた人も多かったはず。在宅勤務をする環境さえ整っていれば、都市部にいる同僚とリモート会議をすることもできるでしょうから、不便はさほど感じないでしょう。混雑する電車に揺られて通勤することがなくなるぶん、体も疲れないかもしれません。「都会で頑張らなきゃ」と自分を追い込んでいたけれど、実はそこまで都会志向じゃなかったと気づく人もいるでしょう。反対に、地方移住に憧れはあっても「向かない人」もいます。この機会に自分の適性を考え、本心にも向き合ってみて。くれぐれも、自分のたましいには、嘘をつかないでください。田舎暮らしを理想化しすぎていないか。立ち止まって考えることも必要です。ただ、田舎暮らしには“ならでは”の苦労も…。人口密度が低く「3密」は避けやすいかもしれませんが、人づき合いの濃さは都会よりも“密”。ですから、人とコミュニケーションをとることが好きでないと、移住後に人間関係に悩む可能性も出てきます。いずれにしても、今は自分の気持ちを確かめ、未来について考える内観のとき。いわば、たましいの“作戦タイム中”です。「これからどうしたいか」をしっかり考えて。“作戦”を立てているときは、なぜだか無性に眠くなることも…。「夢を見る回数が増えた」と感じたら、実はそれも大切なメッセージ。睡眠中は誰でもスピリチュアルな世界に一時里帰りして、そこでいろんなヒントを得て帰ってきています。気になった夢があれば記録して、“内観”の参考にしましょう。江原さんからのメッセージ今は作戦タイム中。自分のたましいに嘘をつかないで。江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。6月25日に最新刊『スピリチュアルお祓いごはん 成就ごはん』(マガジンハウス)が発売に。不安なときこそ、食べてお祓い! 食べて開運!©Image Source/Gettyimages©Jan-Stefan Knick / EyeEm/Gettyimages
2020年06月17日緊急事態宣言も解除され、少しずつ日常を取り戻しつつある今。この先、私たちの暮らしはどうなるのか?スピリチュアリストの江原啓之さんからのメッセージを3回にわたってお届けします。写真・小川朋央(江原さん)【江原啓之からの緊急メッセージ「今を生きる、みなさんへ」】vol. 1緊急メッセージ 第1回2020年について、私は「破綻と崩壊」というメッセージを受け取っていました。年末に発売されたananでもお話ししましたから覚えておられる方も多いでしょう。そして今、新型コロナウイルスの流行を受けて、「医療崩壊」や「経営破綻」といった単語が飛びかっています。「江原さんの予言が当たった!」と話題になっているそうですが、そんなことは二の次。それよりも、私たちにはもっと考えなければならないことがあります。自粛期間中は緊張感を持って過ごしていた人も、今はどこか肩の力が抜けているのではないでしょうか。それどころか、緊急事態宣言が全国で解除された途端、まるで終息したかのようなムードも漂っています。正直に言ってこのままでは今後が心配…。気持ちが緩み、元通りの生活をしてしまうと、第二波、第三波がやってくる可能性が高まります。もちろん、経済活動をしないわけにも、外出しないわけにもいかないのでしょうが、それでももう少し気をつけなければ、またすぐ、同じことの繰り返しになりかねません。まだ特効薬もなければワクチンもないウイルス。ですから、長期戦の覚悟で、「共存する道」を模索することが必要です。ウィズコロナ、そして、アフターコロナの日常をどう生きれば安心して暮らせるのか。みなさんが悩んだことについて、3回に分けてお話しします。お悩み自粛期間中も平気で外出していた家族。どう注意したらよかったのでしょうか?自粛期間中にもかかわらず、とりたてて急ぎではない外出をする。そんな家族に悩まされたという声をたくさん聞きました。彼が友達と遊びほうけている、自分は消毒などに気を配っているのに、家族はまったく気にせず出かけて困ったといった声です。「長引く自粛でストレスがたまっていたんだろう」と擁護する人もなかにはいるかもしれませんが、自粛を求められているのにできないのは、“愛がない人”ということ。「自分さえかからなければいい」と思っているのは、自己愛(小我)以外の何ものでもありません。自分が感染源になって家族や周りの人たちにうつすかもしれないということには、まったく想像が及ばないのですから…。ただ、この手のタイプは、“元から”そういう人です。コロナの問題が起こる以前から、愛のない人だったということ。「見ないふりをしていた本質」が今回、あぶり出されただけなのです。自粛生活は誰にとっても辛抱の期間だったと思います。でも、周りと協力し合って乗り切ることができた人が大半。他者に対する愛があれば、たいへんなときだからこそ、協力することはできるものなのです。それができなかったのだとしたら、この場合の選択肢は2つ。「本質」に気づけたことを幸いと思い、距離を置くか。あるいは、また目をつむって日常に戻るかです。ちまたでは“コロナ離婚”も増えたそうですが、相手の本質が見えた結果、別々の道を歩む決断に至った人がそれだけ多かったのでは?もちろん、いきなり別れを選ばずとも、いったん相手との距離を置いてクールダウンすることも可能です。ただその場合も、「コロナが終息したら、改心する」とは思わないこと。人の中身はそう簡単には変わりません。ですから、あぶり出された本質をどう受け止めるかをしっかり考えましょう。「目をつむって見なかったことにする」という選択をした場合、結局その因果は自らに返ってきます。厳しいことを言うようですが、そういう人と結びついたのも、似た者同士だから。「類は友を呼ぶ」なのです。ですから、相手だけを一方的に責めず、自分自身に対しても厳しい目を向けることが大切です。自粛期間中にあぶり出された問題は、元からあった気質。そう考えれば、他のトラブルも読み解けます。たとえば、「共働きで双方がテレワークになり、家事の負担が増えた。それなのに、まったく手伝ってくれなくてイライラする」という悩み。これも、解決の糸口は同じ。元から非協力的なところがあったはずです。ある意味“リトマス試験紙”のように、さまざまな問題点が浮かび上がってきただけです。言うまでもなく、DV(家庭内暴力)などの深刻なトラブルが起きている人は、我慢しないでSOSを発してください。新型コロナウイルスによって亡くなられた方もいますし、経済的に多くの苦労を背負っている人も大勢います。ですから、伝え方がとても難しいのですが、誤解を恐れずに申し上げます。今回のことを通して、人の本質や人間性があぶり出されること自体は悪いことではないと私は考えています。何事も、「正があれば負がある」のです。問題が浮かび上がった人は、それを不幸だと思わないで。マイナスをプラスに変えるチャンスととらえ、惰性でつき合ってきた人間関係を整理していきましょう。そう、今はまさに“さら地”にかえすタイミングなのです。江原さんからのメッセージ惰性のつき合いを見直し、整理するチャンスととらえて。江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。6月25日に最新刊『スピリチュアルお祓いごはん 成就ごはん』(マガジンハウス)が発売に。不安なときこそ、食べてお祓い! 食べて開運!© Marco Bottigelli/Gettyimages©d3sign/Gettyimages
2020年06月16日スピリチュアル特集や開運特集、連載と、いつもanan読者に、厳しくも温かい激励を送ってくださっている江原啓之さん。2002年から連載陣に加わり、13シリーズを担当されています。最近は“ブラック江原”も登場し、本音で語る“ananの父”!?18年間のラインナップを眺めるだけでも壮観ですね。連載を複数抱え、テレビ出演や講演会などで飛び回っていた時期なんて、まさに全自動洗濯機に放りこまれたような忙しさで…。特にananは毎週のことですから本当に大変で、今思うと、どうやって乗り切っていたんでしょう(笑)。でも、こうして振り返ると、連載テーマも“時代の先”を読んだ内容にこだわってきた気がします。たとえば、2009年の春に始まった「江原啓之の脱・不運期宣言!」。同じ年に政権が交代し、先行きが見えない不安な空気が漂いました。そういう時流もあって「不運期の乗り越え方」という切り口が、みなさんの心に響いたのだと思います。連載だけでも18年も続けさせていただいていることを考えれば「私の青春はずっと“スピリチュアル”と共にあった」という読者もいるのでは?と思います。あるときは、“夢診断”や“オーラ”に興味を持ったり、あるときは不幸な女にならない方法を読んで実践したり…と、連載とともに年を重ねてこられたかもしれませんね。本当に長く続けさせていただいていますから、もう古株!?と思わなくもないのです。でも、インスタ映えする今どきのご馳走より“きゅうりの漬物”のほうがホッと落ち着くように、私もそういう存在なのかも(笑)。「実の親に言われたらムカつくけど、江原さんの言うことは素直に聞ける」と言われることもよくあります。確かにどこか“ananのお父さん”的立ち位置なのかもしれませんね。でも、スピリチュアルなことを、“心霊”といったジメジメしたイメージではなく、より身近で明るい印象に塗り替えられたのは、間違いなくananのおかげだと私は思っています。そうそう、この18年の変化といえば、近年は“ブラック江原”がよく顔を出すようになりました。若い頃は、スピリチュアルがまだ世の中に浸透していなかったこともあり、生真面目なイメージを持たれたことも…。でも、本来の私は、下町生まれの明るいオヤジ(笑)。爆弾発言だって珍しくありません。講演会などに来られたことがある方は、生・江原をご存じだと思うのですが、その片鱗を最近は連載でも出せている気がします。そういう意味でも、第12弾の連載「江原啓之が弱い心を撃退!仏の目、鬼の目」は印象に残っています。ひとつのテーマを、仏と鬼の両方の側から分析した連載で、本音をビシバシ言う「鬼の江原」をいかんなく出せたので、爽快でした。毒舌に驚かれたかもしれませんが、あれは“通常営業”(笑)。厳しいことも言ったぶん、少しずつみなさんの目が覚め、地に足がついたのでは?私はどんなときも、読者のみなさんが“今”何を知りたいのか、求めているのか感じ取ることを最も大事にしています。ですから、ひらめいたことは忘れないよう、メモに残すことも。実は先日も、ある“とっておきのアイデア”が思い浮かんだのですが、それはまたいずれ…。“とき”が満ちるまで、じっくり温めておきたいと思います。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。新時代の必需品『極・お祓い箱』(マガジンハウス)が好評発売中。近著に『江原啓之が行く!ペットとスピリチュアルに暮らす』(中央公論新社)など。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小川朋央ヘア&メイク、着付け・渡辺和代(HairMake W’s)取材、文・湯川久未(by anan編集部)
2020年03月10日anan50年の歴史で半分以上を見守ってきた江原啓之さん。2002年から連載陣に加わり、13シリーズを担当されています。時の空気を感じ、読者を勇気づけ励まし続けてくださっている江原さんが、歩みを振り返りつつ、今を生きる私たちに大切なことをお話しくださいました。江原啓之さんからのスペシャルメッセージ。ananと読者が歩んできた心の旅路。スピリチュアル特集や開運特集、連載と、いつもanan読者に、厳しくも温かい激励を送ってくださっている江原啓之さん。“巷で噂の霊能者”として注目されていた江原さんが林真理子さんと初顔合わせをしたのが1994年。懐かしい思い出話とともに、これからを生きる女性たちへ熱いメッセージを届けてくださいました。***創刊50周年、おめでとうございます。ananとのお付き合いは長いですが、林真理子さんとの対談は思い出深いですね。かれこれ26年も前のこと。実は、今日の着物と袴は、その日と同じものにしました。ananには“おしゃれな女性誌”のイメージがあったので、少しハードルが高く感じたのをよく覚えています。現場には当時の編集長や編集者さんたちが顔を揃え、その迫力も圧巻でしたね(笑)。ananに出させていただいた後は、(当時行っていた)個人カウンセリングの予約の電話が鳴りやまず…、影響力の大きさをひしひしと感じました。でも、今改めて対談のタイトルを見ると、不思議な感覚に。「女性たちはなぜ、霊能者のもとへ通うのか。」――ちょっと堅い印象です。このとき、私の肩書はスピリチュアル・カウンセラーでしたから、そう名乗ったのですが、編集サイドから「“霊能者”にしましょう」と(笑)。今でこそ“スピリチュアル”という言葉も浸透していますが、当時はまだ「霊能者」のほうがしっくりきたのでしょう。口幅ったいことを言うようですが、私のほうが“時代の先”を読んでいたのかもしれません。スピリチュアルな世界への関心が高まったと私が感じたのは、2000年。ひとつの境目で、その頃、占い師の中森じゅあんさんとも対談させていただきました。当時の記事を読むと、「暗い世の中」といったフレーズが出てきます。バブル崩壊後、出口の見えない不況が長く続き、まさに希望が見えない時代でした。でも、だからこそ、この頃からようやく、“生き方の価値観”が変化していったように思います。好景気に沸いていた頃は、物への執着、私がよく言うところの「物質的価値観」が強かった。「寄らば大樹の陰」という風潮もありました。しかし、そうした神話も見事に崩れ、「物」ではもはや幸せになれないと誰もが気づき始めたのです。そんな流れのなかで、人々の関心が心やたましい、つまり「霊的価値観」へと向かっていったのだと思います。後になって林さんが私のことを“時代の寵児”と評してくださいましたが、ちょうどそういう変化の狭間にあって、“時代”に求められたのかもしれません。ananとのご縁がこれほど長く続いているのは、お二人の存在あってこそ。そして、これほど私が世に出ることになったのは、ananのおかげだと思っています。私がananに出させていただくようになってまだ日も浅い頃、女優さんたちと誌上で話す機会がありました。そのときのことも強く印象に残っています。その場では一番控えめだったひとりの女優さんに私は、「あなただけが長く続けられますよ」と励ましたのです。実際、その言葉通りになり、今も彼女は、いろんなドラマなどに出て活躍されています。こういうふうにひとつの仕事を“地道に続けること”は、決して簡単なことではありません。ananの50年の道のりもまたしかりでしょう。ananは、ずっと“女性の生き方”に光を当ててきた雑誌だと思います。女だから…という束縛に向き合い、一生懸命頑張る姿を見守り続けてきたのではないでしょうか。そんなananだからこそ、これからは「女性の自立」を応援してほしいですね。医学部入試の合格格差問題ひとつとってみても、女性がまだどこか軽んじられているのが現状です。景気が上向いて豊かになったと言う人もいますが、それだって“嘘”。共働きの家庭が増えたから、一見豊かに思えるだけ。言い換えれば、二人で働いてどうにか食べていける状態なのです。少子高齢化だから、「もっと子どもを産んで」なんて平気で言うわりに、保育園はどこも満員。こういった“社会の矛盾”にもきちんと目を向けていますか?無関心ではいけません。今こそ女性たちが立ち上がらないといけないときに来ているんです。ミレニアムがそうであったように、今もひとつの過渡期。女性が「本当の意味で自立する時代」を迎える前の“狭間”なのだと思います。だからこそ私はさまざまな機会を通して、騙されないで!目を覚まして!現実を見て!と伝え続けてきました。ananは“本当の自立”を目指す女性たちの心に響く雑誌だと思います。たとえばセックス特集なども、男性視点ではなく、女性側から主張することの大切さを伝えていて、一歩も二歩も“先”を見据えています。ただ、残念ながら、まだ時代がそこに追いついていない。だからこそ、ananの役目はまだまだこれから!です。おしゃれが好き、楽しいことも好き。仕事だって頑張りたい。そう願う女性にとって、林さんはまさに象徴的存在。“the anan”として、みんなの目標なのだと思います。でも、その憧れに近づこうと頑張っていても、時には疲れてしまうことだってあるはず。そんなときに、“スピリチュアルな視点”が生きるヒントとなり、立ち上がれていたら嬉しく思います。人生に失敗はありません。どんなに傷ついたと感じることがあっても、その傷は、たましいが磨かれた証。原石を研磨して宝石になるように、人も喜怒哀楽を経験しながら磨かれて、輝くのです。これまでも言ってきたように、自己憐憫・責任転嫁・依存心は不幸のモト。「私ってかわいそう」と悲劇のヒロインになったり、誰かに責任転嫁したり、依存心を捨てきれないままでいると、幸せは遠ざかる一方です。厳しい言い方かもしれませんが、その段階にとどまっていてはダメなのです。自立しましょう!もういい加減オトコに泣かされないで!振り回されてはいけません。また、今、「お金」をテーマに連載中ですが、“経済の破綻”も心配な時代。これからを生き抜くためにも、お金にも泣かされず、振り回されない女性を目指していきましょう。私がananで伝えてきたのは、自立するためのスピリチュアル。魔法のように依存するためのものではありません。この先50年、もっと幸せになるために、自分のなかに軸を持って歩んでください。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。新時代の必需品『極・お祓い箱』(マガジンハウス)が好評発売中。近著に『江原啓之が行く!ペットとスピリチュアルに暮らす』(中央公論新社)など。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小川朋央ヘア&メイク、着付け・渡辺和代(HairMake W’s)取材、文・湯川久未(by anan編集部)
2020年03月09日自然派化粧品を企画販売する江原道(こうげんどう)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:板橋信太郎)は、2019年2月4日(火)に「江原道マイファンスィーリップスティック」、「江原道マイファンスィーリップグロス」をリニューアル発売いたします。20種のスキンケア成分(*1)がメイクをしている間もくちびるをケアしながら、見たままの色で美発色するリップスティックとリップグロスです。天然色素を使用した繊細なカラー設計で、長時間続く美発色を実現しました。カラーバリエーションは、様々な肌色に合う色味をそろえ、「肌そのものが美しく見える」ことを目指しました。また、パウダーテクノロジーでくすみや縦ジワを滑らかにカバー(*2)。くちびるにうるおいと新しい表情をもたらし、洗練された“感性美(*11)”を表現します。【商品概要】江原道マイファンスィーリップスティック全9色各3.7gメーカー希望小売価格:3,850円(税込)香料・合成色素・石油系鉱物油・パラベン・アルコール不使用パッチテスト済み※すべての方に皮膚刺激が起こらないというわけではありません。<カラーラインナップ>江原道マイファンスィーリップグロス全6色各5.9gメーカー希望小売価格:3,300円(税込)香料・合成色素・石油系鉱物油・パラベン・アルコール不使用パッチテスト済み※すべての方に皮膚刺激が起こらないというわけではありません。<カラーラインナップ>【商品特徴】1.スキンケア発想スキンケア発想で、“つけているほうが心地いい”を実現くちびるは角層が薄く、自らうるおう機能を持たないため、乾燥しやすいパーツです。スキンケア発想のもと、麻布本店サロンのエステの工程から着想を得たケアステップをくちびるケアで実現するために、厳選したスキンケア成分を配合。艶のある美しいくちびるに導きます。<江原道サロンのエステの施術ステップ>2.仕上がりの美しさパウダーテクノロジーでくちびる悩みをふっくら補整(*2)年齢とともに気になるくちびるの縦ジワやくすみ、凹凸を均一に整え(*2)、光効果で立体感と艶を演出。3.敏感なくちびるのためにミネラルカラー設計&面取りパール採用■鮮やかな色を天然顔料、天然色素で実現。■凹凸や尖りを滑らかに整えたパール剤を使用。(「マイファンスィーリップスティック」は、RD01、RD03、OR01、「マイファンスィーリップグロス」は、PK01、PK02、BE01、CL01のみパール配合)*1保湿・整肌成分*2メイクアップ効果*3ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)*4くちびるのキメを整えること*5テトラヘキシルデカン酸アスコルビル*6ピリドキシンHCl*7グルコシルヘスペリジン*8(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、シリカ<メイクアップ成分>*9炭酸Ca<メイクアップ成分>*10(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、メタクリル酸メチルクロスポリマー<メイクアップ成分>*11【感性美とは】一人ひとりがもつ感情、感覚、情緒などに寄り添い、個性輝く表情を生み出すこと。潜在的にもつ美しさを引き出し、あなたらしさを自然に輝かせる、内面までをも表現する美しさ。【KohGenDo(こうげんどう)とは】1986年、東京・麻布十番に創業。肌あれに悩むひとりの女優が美しい肌を取り戻すため、「肌へのやさしさ」と「機能性」の融合を目指した自然派化粧品を開発。肌への負担が少なく、長時間美しい仕上がりを保つクオリティは、一般消費者の方はもちろん、厳しい目を持つプロからも信頼を得て国内外1000作品以上(※2020年1月現在(未公開作品を含む))の映画・ドラマ・舞台で使用されています。2019年8月20日より新ミューズに、女優の満島ひかりさんを起用し広告プロモーションを全国展開しています。Koh Gen Do HPへ企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年02月06日2020年、自ら幸せをつかむためのヒントを江原啓之さんが伝授!“お金と仕事”、“愛と家族”、“暮らし”、“場所”という4つのカテゴリー別に、するべきことをアドバイスしてくれました!お金と仕事技能を身につけたり、伸ばしたりして仕事にしっかりつなげていこう。2020年、仕事におけるキーワードは「技能」。景気の良しあしに関係なく、自分の技能を磨く努力を怠らないことがポイントです。得意な技能を伸ばすために資格試験を受けたり、さらなるキャリアアップを目指し勉強をするなど仕事につなげていきましょう。才能のない人はいません。得意なことがわからないという人は、今までの経験をもう一度、振り返ってみてください。お金と仕事は直結します。仕事としてお金をいただくからには好き嫌いは二の次です。給料には職場の人間関係など我慢料も含まれると割り切って。また将来への不安から投資を考える人もいるようですが、安易に投資ブームに乗るのは考えもの。お金を着実に貯めるポイントは、生活を見直して無駄遣いをなくすことと、労働意欲を高めることです。自分なりの労働意欲を高めるポイントを見つけましょう。アイドルのコンサートに行くことが励みになるなら、それもOK。冷静に自分を見つめ、ブームに乗らず、地道に生きることが何より確実です。愛と家族安易な恋愛ゲームには要注意!ドラマティックな出会いには気をつけて。将来どんな自分でいたいのかといった未来図を思い描いて。それが描ければおのずと今、すべきことや恋愛、家庭に求めるものもわかるでしょう。ドラマティックな恋愛には要注意です。例えばオリンピックをきっかけにいっそう増える訪日外国人との出会い。自分はボランティア、相手はオリンピック選手団関係者。「今まで彼氏には恵まれなかったけれど、これで私も国際結婚!?」などと思ったのもつかの間、連絡もなしに相手は帰国し、音信不通。自分は妊娠が発覚……、などという破綻もあり得ます。もちろん相手が誰であっても、一時の感情で恋愛ゲームを楽しむのは禁物。「パーティ イズ オーバー」という言葉を忘れないで。すでにパートナーがいる人、あるいは家族関係においても感情的にならないことは重要なポイント。ささいなケンカで「もう別れる!」など思ってもいないことを勢いで言わないこと。家庭の破綻は離婚。平凡な日常という幸せを、失ってから気づくのでは遅いと心得て。暮らし1つの器から思い描く豊かな暮らし。心地よい自分のベースを整えよう。食は暮らしのベースとなります。そこで2020年の始まりには、まず、自分が気に入った器を1つ買いましょう。その器にどんな料理を盛りつけるか、想像してみてください。きっと買ってきたお総菜ではなく、ささやかでも自分で作った料理を、と思うのでは?さらに「一緒に食べるご飯は、土鍋で炊いてみたい。お味噌汁は具だくさんにして……」など、食事全体も思い浮かべるでしょう。そうやって器1つから想像する丁寧な暮らしを、ぜひ実現させて。本当に好きな物を少しずつ揃えながら地道に暮らしを整えることが豊かさにつながります。ですからお店で実際に手に取り「しっくりくる」と思う器を選ぶこと。そしていっぺんに器を揃えようとせず、翌月にまたしっくりくる別の器や箸を買い足すのがポイント。そのインスピレーションは暮らしのみならず、生き方まで映し出します。一緒に食べる人がいると楽しそう、自分はひとりでのんびり食べるほうがいいなど、将来の生き方、未来図まで見えてくるはずです。場所おじいさん、おばあさんの家や老舗を訪れて先人の知恵を学ぼう。力をもらえる場所は、ふるさと。ご存命なら、おじいさん、おばあさんに会いましょう。自分の未来設計を考えるとき、挫折も苦労も乗り越え、長い人生を生きてきた人の話はとても参考になります。ふるさとの風景とともに、自分がこの先、どう生きたいかも想像しやすくなるでしょう。また、古くから続く和菓子店など、老舗をぜひ訪れて。長い歴史の陰には店の存続が危ぶまれるようなときもあったはず。その危機をどう乗り越え、今に至ったのかを知ることは学びになります。臨機応変に変えてきたものは何か、昔から変わらない不動のものは何かなど、破綻を避ける、あるいは乗り越える知恵がきっとあります。荒波を乗り越えて続いた店だからこその風格や品の良さ。それは店に実際に行けば、感じられるものですし、店員さんの応対や品物の扱い方にも垣間見ることができるでしょう。老舗旅館やホテルなどに行くのもおすすめです。流行を追っては消えていく店とは何が違うのかを、ぜひ想像しながら訪れてみて。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。常に時代を見据え、時に厳しくも愛に満ちた言葉でメッセージを伝える。『極・お祓い箱』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小川朋央ヘア&メイク・渡辺和代(HairMake W ’s)イラスト・いわがみ綾子文・やしまみき(by anan編集部)
2020年01月03日2020年を表すキーワードは“破綻”だという江原啓之さん。仕事や恋愛、人間関係において、“破綻”に負けないためにはどうすれば良いのか教えてくれました。仕事も恋愛も衝動的にならないで。先々を想像して行動できるかが鍵。2020年、仕事とどう向き合うかについて申し上げましょう。働き方が多様化し、離職や転職も気軽にできる時代ですが、目先のことで判断するのではなくやはり慎重に行動したほうがいいでしょう。景気が傾けば倒産やリストラが起きることは容易に想像できますね。今、上り調子の会社だから、あるいは景気の良い業界だからといっても、先のことはわかりません。また、「あれがイヤだ、これがイヤだ」と文句ばかり言っているうちに、突然リストラ対象になるといったケースもありがち。職場や上司への不満は誰もが持ちますが、だからといって衝動的に辞めてしまうのも考えもの。例えばお局社員が口うるさい、古くさい考え方の頑固上司が昔のやり方を押しつけるなど、イラつくこともあるでしょう。そんなときは「人の振り見て我が振り直せ」と、冷静に分析を。「臨機応変とか柔軟さって、年を取ると持てなくなるのね。自分はそうならないように気をつけよう」などと先輩社員を反面教師にすれば、今の職場でまだ学べることはあるのでは?そもそも今、給料をもらって働く場があるということすら、感謝すべきことなのですから。恋愛や友人などの人間関係も一度こじれるとなかなか修復が難しいもの。昨今の恋愛について、恋愛ゲーム止まりの人が増えていると感じます。恋愛ゲームで重要視されるのはドラマティックな出会いや、カップルが成立するかという恋愛成就の部分だけ。そこからお互いの関係を深めて結婚へとつなげることや共に生きることまでは考えていないのです。そんな気持ちで付き合いだしたら、すぐ関心が薄れたり、我が強く出るのも当然。ですから恋愛の終わり方も理不尽で、突然です。カップルになれば恋愛ゲームはクリア。そしてすぐに次の恋愛ゲームに目が移りがちです。三角関係で揉めてトラブルになったり、面倒くさいことから逃れるように急に連絡をとらなくなって、別れの言葉もなく終わったり、いわば突然の破綻が起こる。上手な別れ方ができないのは、恋愛をする以前に人としての大事な感性が失われているからでは?友人関係では、そんな人としての感性の欠如があれば、いっそう露呈します。例えば、自分の都合のいいときだけ友だちに甘えていたら、「あなたってズルいよね」「いつもそういうときだけ私に頼ってくるのね」とハッキリ言われてしまうというように。自分は、上手に立ち回っているつもりでも相手にはバレバレ。友人関係は破綻へ……。もちろん友だちに定義はありませんし、いざというときに助けてくれるのが友だちでもありません。そういう意味では友だちという関係そのものがまぼろしのようなもので、信頼があって成り立つもの。「友だちだからしてもらって当たり前」という甘えは捨てて、ギブアンドテイクの部分はあると気を引き締めましょう。そうでないと、人間関係が破綻するうえに、「最低の人」というレッテルまで貼られてしまうことになりかねません。未来図を描き堅実に生きる。あなたならきっとできます!ぜひ女性たちにしてほしいことは「自分の未来図を描く」こと。結婚したい、子どもが欲しい、年齢を重ねたらこんなふうになりたいなど、具体的に思い描いて。女性はホルモンバランスによって体調や感情が大きく変化します。「将来、更年期をなるべく穏やかに乗り切りたい」と思うなら、健やかな体を保つために食事だって今から気をつけなければなりません。「今が楽しければいい」という気持ちでいると、無理なダイエットに走ったり、農薬や添加物に気をつけるよりも、時短できて安い加工食品ばかり食べるような生活になったりしてしまいます。「アリとキリギリス」という童話があります。食料がなくなる冬に備えて夏から準備をしていたアリと、準備をせずにいたキリギリスを描いたおなじみのお話。先々のことを考えて地道に準備をすることの大切さは、2020年にこそふさわしい教訓といえそうです。そして文明の利器や便利さに溺れることなく、アナログの安心感を忘れないこと。「お金を持って歩くなんてもう時代遅れ」とキャッシュレス生活を送っていたら、システムダウンや停電で買い物ひとつもできないなんてことも起こり得ます。たしかに現金を持たない生活は便利でしょう。ふだんならうっかりお財布を忘れても、カード1枚あればなんとかなります。でもそれが当たり前になれば、忘れ物に無頓着になるなど油断も生まれます。また、今はスマートフォンひとつで通信も支払いも、電車に乗ることもできますが、通信障害やシステム異常で使えなくなれば、身動きがとれなくなってしまうでしょう。いざというときの備えとして、逆に文明の利器に頼りすぎないことは重要だといえます。もちろん破綻を回避できればいいですが、もし巻き込まれたとしても希望を失わないで。再起のチャンスは必ずあります。いちばんいけないのは「どうして自分がこんな目にあうの」という自己憐憫、「あの人のせい。社会が悪い」という責任転嫁、「誰か助けてくれるはず」という依存心の3大不幸要素にハマること。それさえなくせば希望の道は広がりますし、努力を忘れなければ前進できます。その経験が自分をもっと強くしてくれるはずです。どんなときも自分を救えるのは自分です。「破綻」に負けないキーワードは「堅実」。「自分にはできっこない」などと思わないで。あなたにもちゃんとできます。その力があるからこの世に生まれてきたのです。「国破れて山河あり」という言葉があります。国が失われても自然の山河はそのまま残っているという意味ですが、失うものもあれば、残るもの、得るものもある。2020年は華やかなパーティにのまれず、幸せの種を自分で地道にまきましょう。パーティの後、その種から新たな希望がきっと芽吹きます。あなたの人生にも幸せの花は必ず咲きます。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。常に時代を見据え、時に厳しくも愛に満ちた言葉でメッセージを伝える。『極・お祓い箱』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小川朋央ヘア&メイク・渡辺和代(HairMake W ’s)イラスト・いわがみ綾子文・やしまみき(by anan編集部)
2020年01月02日オリンピックという大きなイベントを控える2020年。江原啓之さんがそんな2020年を迎えるにあたっての、経済面での心構えを教えてくれました。キーワードは“破綻”。0からの再出発。今こそ始まりの年へ。2020年を表すキーワードは、ずばり“破綻”です。修復しようのない状況になることを指す言葉ですから、何か恐ろしいことが起こるのではないかと不安になるかもしれませんが、最初に2つのことを申し上げましょう。まず1つ目。これは予言ではありません。こうなると決まっている未来などないからです。私はいつも「運命は決まっていません。運命を切り拓くのは自分。そしてどんな未来にするかも自分次第です」と言っています。破綻というキーワードを聞いて怖いと思うなら、破綻しないようにすればいいだけなのです。大事なのは謙虚に、聞く耳を持つこと。人は聞き心地のいいことだけに耳を傾け、それ以外は右から左へと聞き流してしまいがち。とくに「自分だけは大丈夫」と根拠もなく言い聞かせたり、「何かあっても誰かがなんとかしてくれる」と依存したりして、不安な気持ちから逃れようとします。それこそがまさしく破綻の始まりと戒めましょう。そして2つ目。何事も備えをしなければ、足をすくわれます。逆を言えば、現実を受け止め、冷静に足元を固めれば怖くはありません。破綻を防ぐことだってできますし、周囲の破綻に巻き込まれることもないのです。時代を少し振り返れば、日本や世界には大きな転換期がいくつもありました。荒波を乗り越え、新しく時代を築いてきた先人たちが持っていたのは柔軟な想像力や対応力。そしてたとえ痛い目にあっても、失敗を失敗で終わらせず肥やしにする姿勢です。私たちには歴史に学ぶ知恵があります。破綻を招く原因を分析し、防ぐ準備を淡々と進めるだけです。これからひとつずつ、あなたに必要な備えについてお話ししていきます。幸せな未来へと変える始まりの年にしていきましょう。パーティのさなかに冷静になれるかどうかが分かれ目。破綻というキーワードを聞いて、真っ先に思い浮かべるのは過去のバブル崩壊やリーマンショックなど経済的なことでしょう。過去の事例に学び「右肩上がりの時代でもあるまいし、浮かれてなんかいない」と気を引き締めている人もいるかもしれません。でも、どこかでオリンピック景気や外国人観光客増加のニュースを聞いて「まだ大丈夫でしょ?」「パーティ中は楽しめばいい。気分が盛り下がるようなことを言わないで」と思っている人もいるのでは?まるでハロウィンで仮装し、街に繰り出し楽しむ気分で……。たしかに景気がいい業界もあるでしょう。でも景気が良くて金銭感覚がいつのまにか狂ってしまうことで、破綻する例もあります。それは企業も個人も同じ。また、昨今は仮想通貨(暗号資産)の登場や、さらに政府によるキャッシュレスの推奨で、お金というものが何か、その実体さえわからなくなっています。「自分は景気の良い業界で働いているわけじゃないし、金銭感覚は狂っていないから大丈夫」と言う人も、カードで買い物をしているうちに、いくら使ったかわからなくなった経験はありませんか?景気の良しあしにかかわらず、現実が見えなくなり、歯止めがきかなくなるようなことは誰にでも起こりうるのです。ブームに乗って、お祭り騒ぎをしているときは楽しいでしょう。でもハロウィンが終わった後は、街に散らかったゴミを片付けなければなりません。その後のことも考えなければならないのです。「パーティ イズ オーバー(パーティは終わった)」というときは必ずきます。大きなイベントがあるなど華やかさが目立つときほど、冷静に、理性的になることがとても重要です。「ちょっと待てよ」「こんなに流行っているけど乗っちゃっていいのかな?」と、ほんの少しでも違和感を抱いたなら、その感覚を大事にして。それができる人は自分を見失いません。ブームのさなかにあっても、割り切って楽しむことができるでしょう。例えば絶対に手の届かない存在だとわかっていて、疑似恋愛を楽しむようにアイドルを応援する。テーマパークに行っている間だけ、夢の国を楽しむ。そうしたことはひとつの割り切りであり、日常と非日常のメリハリをつけるための一種のコントロール術です。冷静な自分を保っていれば、周りに流されることなく、自分にとっての本当の幸せを見つけられます。自分が本当に望むことが何かも。きっと賢明なあなたは、地道に生きている人にとっては恐れることのない年だということに、もう気づいているのでは?えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。常に時代を見据え、時に厳しくも愛に満ちた言葉でメッセージを伝える。『極・お祓い箱』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小川朋央ヘア&メイク・渡辺和代(HairMake W ’s)イラスト・いわがみ綾子文・やしまみき(by anan編集部)
2020年01月01日平成から令和へと時代が移った2019年。そんな2019年を“だまし”というキーワードのもと、江原啓之さんが総括してくださいました。“だまし”の年を実感し、身の引き締まる思いをしませんでしたか?華やかに見えて“だまし”がいっぱい。まずは自分の一年を振り返って。2019年、日本は平成から令和へと元号が変わりました。御代替わりに伴うさまざまな行事があるなど、一見すると華やかな年に思えたかもしれません。しかし、事件や事故、そして地震や水害といった天災も多く、けっして手放しで喜べるような年ではなかったはずです。それまで当たり前だと思っていた日常が、ガラリと変わってしまう現実を目の当たりにし、身の引き締まる思いをした年だったのではないでしょうか。私は2019年を表す言葉として“だまし”を挙げました。そして「ぼんやり何も考えずに生きていると、世の中の浮かれ気分に迂闊に乗ってしまいがち」「表と裏のギャップに気づかず簡単にだまされる」と注意を促しました。さらに生き抜くために大切な資本となる自分の体を健やかに整えることや、食に対する意識を高める重要性についてもお話ししました。さて、あなたは地に足をつけて堅実に暮らしていましたか?目の前の出来事を冷静に分析し、その本質について考えていたでしょうか?うわべだけの情報にとらわれていませんでしたか?まずは自分が2019年をどう過ごしたのかを振り返ってみてください。そして謙虚に反省し、これからの糧にしましょう。オリンピックの開催地変更や環境問題も、実は自分事です。2019年が“だまし”の年だったことは一目瞭然です。印象深いのは2020年開催の東京オリンピックにおける、マラソン・競歩の開催地が札幌に変更されたことでしょう。このことを聞いて、“だまし”の気配を感じ取った人も多かったのではないでしょうか?事の良しあしはさておき、“だまされた”という感情が世に充満しました。また、消費税が8%から10%に上げられ、それに伴ってキャッシュレス決済によるポイント還元制度が導入されました。しかし想定よりも利用額が増えて財源不足となり追加予算が組まれるというドタバタぶり。しかもポイント還元は2020年6月までの期間限定。結局、ポイント還元って何?増税はなんのために行われたの?そうした疑問はぼんやり残ったままともいえます。とはいえ、そこで国民が“だまされた”と思うのは自己憐憫。また、オリンピックや増税をただのニュースとしてスルーするのはもったいないこと。スピリチュアルな視点では、見聞きすることすべては、自分にとって意味のあるメッセージ。公になって知ることができたこれらの問題も、自分に関わることとして考えるきっかけにしましょう。“だまし”の年に学んだことを2020年に活かしていこう。多くの人はテレビや新聞などでの報道が減ったり、別のニュースが話題になると、問題が解決する前にその話題を忘れてしまいます。これもひとつの“だまし”といえるかもしれません。残念ながら2019年は、何度も災害に見舞われた地域もありました。日本は地震の多い国ですし、温暖化の影響によって大雨や台風の被害が増えている昨今の状況を考えると、大事なのは常に備えること以外にありません。「まさか自分が」と思うのは、厳しいようですが傲慢さの表れです。これまでに起こった災害を見ても「うちには災害はこない」と言い切れる人などいないでしょう。ノートルダム大聖堂や首里城の火災は、防火対策の重要性を教えてくれました。誰もがいざというときのことを考える必要があるのだと。自宅や職場の防災や安全管理は大丈夫だろうか。避難訓練を怠ってはいないだろうか。そうやって自分事としてつなげれば、日常に潜む気の緩みをなくせます。2019年が終わっても、“だまし”の年が急に切り替わるわけではありません。グラデーションのようになだらかに続く“だまし”は、まだ私たちのまわりにあります。でも、もうだまされないよう備える心を育んでいけるはずです。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。常に時代を見据え、時に厳しくも愛に満ちた言葉でメッセージを伝える。『極・お祓い箱』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小川朋央ヘア&メイク・渡辺和代(HairMake W ’s)イラスト・いわがみ綾子文・やしまみき(by anan編集部)
2019年12月31日11月14日、15日に執り行われる「大嘗祭」。天皇陛下が皇位継承に際して行う祭祀の時期は、運気の潮目になるターニングポイントだと江原啓之さんは言います。そこで、新しい時代を前に、自らを浄化するための“自宅でできる儀式”を伝授。今こそ謙虚な気持ちを取り戻し、感謝を込めて神様をお迎えしましょう。「今日本に住んでいるすべての人に、国籍や宗教観にかかわらず、『大嘗祭』が執り行われる2日間を大切に過ごしてほしいと思います。これは神様をお迎えする儀式であり、私たち国民のための祭祀でもあるのです」こう話すのは、かつて東京・世田谷の北沢八幡宮で神職として奉職した江原啓之さん。いよいよ11月14〜15日に執り行われる大嘗祭は、天皇一代につき一度きりの祭祀。来るべき日に向けて、皇居・東御苑には大嘗宮が建設され、亀卜(亀の甲を焼いて生じた亀裂を見て占う方法)で選ばれた東西の2カ所の土地で栽培された新米を準備。さらに、儀式に供えられる海の幸・山の幸が全国から献上されている。「日本は稲作文化の国ですから、天皇陛下は毎年秋、その年の収穫に感謝し、翌年の豊穣を祈願する祭儀『新嘗祭』を行ってくださっています。そして即位後初めて迎える新嘗祭を『大嘗祭』としているのです。数十年に一度しか行われないだけに、『何をする儀式なの?』という人も多いかもしれないですね」今回、江原さんにこの儀式「大嘗祭」をいかに過ごすべきかの心得をうかがった。昨今は洋食中心の家庭も増えているが、江原さんは大嘗祭の時季だからこそ、和の心を大切にした弁当作りを勧める。「ご家庭ではぜひ祈りを込めて、お弁当をこしらえてみてください。大嘗祭でも供えられる日本各地の農林水産物、“海川山野のためつもの”を参考にした料理を詰め込み、これを携え、神社にお参りに行くのもよき日の過ごし方です」江原さんお勧めの「大嘗祭弁当」の内容とその意味を紹介。【鮭の由庵焼き】勢いよく遡上する鮭は、みなぎるエネルギーの象徴。栄養価が高く、体を温めるともいわれる食材を食べて、生命力を高めたい。【ほうれん草の磯辺焼き】栄養価の高い冬場のほうれん草を使った一品。古代の文書は“巻き物”が多かったことから、のり巻きも文化発展を願う縁起物とされる。【結びこんにゃくの煮物】馬の手綱のような形の結びこんにゃく。「手綱を締める」というように、心を引き締め、戦いに備えるという意味を。【梅肉れんこん】れんこんは、複数の穴があることから「見通しが利く」という意味を持つ開運食材。極楽浄土で咲く花も蓮だ。【さつまいもとりんごの甘煮】黄金色に輝く財宝に見立てたさつまいもとりんごを、爽やかにアレンジ。実り豊かな御代になることを願って。【たたきごぼう】地中にしっかりと根を張り、細く長くまっすぐ伸びていくごぼうは縁起材料の代表格。食物繊維やアルギニンを多く含み、栄養も満点。【五穀米の俵おにぎり】「五穀豊穣」の意味も込めて、五穀米を俵形に。羽生結弦選手も俵形のおにぎりで縁起をかつぎ、ソチ五輪の前に食べたそう。【白米の俵おにぎり】「米」という漢字は「八十八」からできたといわれており、「八」には末広がりの意味が、のりを巻くことで良縁を結ぼう。「使う食材は、大嘗祭にちなみ、御代の安寧、招福、ご縁の広がりの象徴となるものを。神様へのお供えもの『神饌』として使われる米、酒、野菜、魚、乾物、果物を意識して取り入れるのもよし。実りの時期への感謝が、自然と湧いてくるでしょう」(江原さん)
2019年11月13日11月14日、15日に執り行われる「大嘗祭」。天皇陛下が皇位継承に際して行う祭祀の時期は、運気の潮目になるターニングポイントだと江原啓之さんは言います。そこで、新しい時代を前に、自らを浄化するための“自宅でできる儀式”を伝授。今こそ謙虚な気持ちを取り戻し、感謝を込めて神様をお迎えしましょう。「今日本に住んでいるすべての人に、国籍や宗教観にかかわらず、『大嘗祭』が執り行われる2日間を大切に過ごしてほしいと思います。これは神様をお迎えする儀式であり、私たち国民のための祭祀でもあるのです」こう話すのは、かつて東京・世田谷の北沢八幡宮で神職として奉職した江原啓之さん。いよいよ11月14〜15日に執り行われる大嘗祭は、天皇一代につき一度きりの祭祀。来るべき日に向けて、皇居・東御苑には大嘗宮が建設され、亀卜(亀の甲を焼いて生じた亀裂を見て占う方法)で選ばれた東西の2カ所の土地で栽培された新米を準備。さらに、儀式に供えられる海の幸・山の幸が全国から献上されている。「日本は稲作文化の国ですから、天皇陛下は毎年秋、その年の収穫に感謝し、翌年の豊穣を祈願する祭儀『新嘗祭』を行ってくださっています。そして即位後初めて迎える新嘗祭を『大嘗祭』としているのです。数十年に一度しか行われないだけに、『何をする儀式なの?』という人も多いかもしれないですね」今回、江原さんにこの儀式「大嘗祭」をいかに過ごすべきかの心得をうかがった。大嘗祭で重要な役目を果たすのが、稲作文化の象徴であるお米。自宅での儀式でも、重要な役割を果たすと江原さんは語る。「日本で暮らすすべての人にとってお米は最高のパワーフード。大嘗祭の間は1日3食、ご飯を食べることをおすすめします。そして、大切なのが「米とぎ」。お米を炊く際の基本的なこの行為が、じつはあなたの心をとぐことにつながります。日本人は毎日お米をとぎ、悪い気を自ら浄化してきました。この2日間で、食事の機会は6回あります。家族みんなで順番に、たまった悪しき想念や業をこすり出すようにといで、お米についたぬかとともに洗い出してしまいましょう」いわば米とぎは禊の儀式。丁寧にとぎ、心身を浄化しよう。「米とぎの心得」と「正しい米のとぎ方&コツ」は次のとおり。■「米とぎ」の心得3(1)“自然への感謝”を込めてとぐ。(2)優しく“心のアク”を流し出すようにとぐ。(3)“とぎ汁にも感謝”して、心を込めて流す。■正しい米のとぎ方&コツ(1)きっちり計量した米をお釜に入れ、水を一気に入れて2回くらい混ぜてすぐに捨てる。(2)手を軽く握り、軽くシャカシャカと10回ぐらい混ぜ、水を注ぎ入れて2回軽く混ぜ、とぎ汁を捨てる。これをもう一度繰り返す。(3)釜に入れ、目盛りまで水を注ぐ。※優しく、手早く、1分から1分半ぐらいでとぎ終わるようにするとよい。浸水時間は夏30分、冬は1時間ぐらい。米をとぐことで自分の中にたまっていた悪い想念をすっかり出しきれたら、その際に出る「とぎ汁」は捨ててしまわないこと。いわば、自分の悪しき部分と向き合い、役立てることが、新たな自分に生まれ変わるための第一歩なのだと江原さんは言う。とぎ汁の再利用法は、根菜類の下ゆで、豚肉や鶏肉のアク取りなど、いろいろある。次のレシピを参考に「浄霊おかず」としてよみがえらせてみよう。■心を浄化する「ふろふき大根」の田楽【材料】2人分大根…1/3本(4切れ分12cm程度)A(塩小さじ…1/2、だし昆布…5cm)B(味噌…50g、砂糖40g、酒大さじ2、みりん大さじ1)いりごま…少々とぎ汁…適量【作り方】(1)大根を3cmぐらいの輪切りにして、十字に隠し包丁を入れる。(2)大根がかぶるくらいにとぎ汁とAを入れ、煮立ったらアクを取り、やわらかくなるまで40〜50分コトコト煮る。(3)Bの材料を耐熱容器に入れて混ぜ、電子レンジで約2分30秒加熱して混ぜる。(4)大根の上に(3)の味噌をかけ、いりごまを散らす。〈意味〉雅子さまがご成婚時に、得意料理として挙げた「ふろふき大根」。腸内の浄化作用のある大根を食べて、体も心もきれいに。■「身欠きにしんとごぼう」の甘露煮【材料】2人分身欠きにしん(ソフトタイプ)…2本ごぼう…50g(10cm程度)A(水…1カップ、酒…大さじ3、みりん…大さじ1、砂糖…大さじ2、醤油…大さじ2)針しょうが…適宜とぎ汁…適量【作り方】(1)とぎ汁に身欠きにしんを入れ、2〜3分ゆでて冷まし、頭、背びれ、うろこ、腹骨を取り、4等分に切る。(2)ごぼうは棒状に切り、とぎ汁で3分ゆでる。(3)Aと(1)(2)を鍋に入れ、煮立ったら火を弱めて煮汁がなくなるまで15分くらい煮含める。(4)器に盛りつけ、好みで針しょうがを散らす。〈意味〉ニシンの語源は「二親」ともいわれ、子孫繁栄の意味を持つ縁起食材。地中にしっかり根を張るごぼうも縁起がいいとされている。「とぎ汁をリサイクルできれば、悪しき想念もまったくの無駄ではなかったということ。人は誰しもがそれぞれ罪を背負って生きています。それを糧にすることで自らのステージをひとつ上げることができるのです」(江原さん)
2019年11月13日歌舞伎町の魅力を語るトークイベント「HELLO KABUKICHO」が開催されることが決定。第1回トークゲストに、いとうせいこうと廣木隆一が登場することが明らかとなった。株式会社TSTエンタテイメントと歌舞伎町商店街振興組合が、歌舞伎町の魅力を発信するべく立ち上げられた本企画。記念すべき第1回目のゲストには、 音楽・映画・演劇と各方面で活躍し、自身も歌舞伎町に強い思い入れがあるいとうせいこうと、 歌舞伎町を舞台にした男女の群像劇『さよなら歌舞伎町』を手がけている映画監督・廣木隆一が登場する。トークイベントの会場は営業前のホストクラブ。きらきらと輝く歌舞伎町のホストクラブで、 ディープな話を楽しむことができる。なお、トークイベント後は、 歌舞伎町のお店でゲストと話せる懇親会も開かれる予定だ。■イベント詳細「HELLO KABUKICHO vol.1〜歌舞伎町とわたし〜」日時:11月17日(日)開場16:00/開演16:30(※19:00終了予定)会場:歌舞伎町AWAKE(東京都新宿区歌舞伎町1-2-7歌舞伎町ダイカンプラザ星座館B1F)チケット料金:2,000円+500円(ワンドリンク)定員:40名公式サイト: 主催:TSTエンタテイメント共催:歌舞伎町商店街振興組合
2019年11月06日「anan」2170号10/2水曜日発売「開運行動学」特集です。表紙にご登場いただいた、江原啓之さんの撮影秘話を紹介します。anan編集部断食明けのエネルギッシュな江原さんにスタッフ全員、元気をもらいました!半期に一度の開運特集。表紙はおなじみ江原啓之さんです。今回撮影のために、江原さんがお召しくださったのは、爽やかさと同時に落ち着いた趣を感じるグリーン系のお着物。いつにも増して癒しのオーラを感じる気が!開運特集の表紙撮影ももう慣れたもの。撮影が始まると、こちらがリクエストしないうちからさまざまなポーズを取ってくださいます。オペラ歌手として舞台に立たれている江原さんだけあって、身のこなしもエレガント。どんなポーズも絵になります。撮影が終わると、今度はご用意したお弁当やお菓子をつまみながら、長丁場の取材がスタート。なにしろ16ページを一気に取材するのでほとんど一日がかりなのです。最近、江原さんは定期的に断食をされているのですが、取材日はちょうど断食明けの日。今まで制限されていたぶん、何を食べても「美味しい~」とニコニコ。しかも断食をされて思考がクリアになっているせいか、休憩も取らずに何時間もぶっ通しでお話しくださいます! いつにも増して素晴らしいトークのキレと、溢れるバイタリティを見て、断食の効果のすごさを実感する弊誌スタッフ。自分も挑戦してみようかなと思わされるほどの説得力です。断食に限らず、日々の食事が心と体に及ぼす影響の大きさは、この特集のなかでも語られています。忙しい毎日のなかで、心のありようや毎日のふるまいを振り返るという意味でも、非常に有意義な内容となっています。自分のコンディションを再確認する意味でも、ぜひ本誌でチェックしてみてください!(S)
2019年10月01日9月2日(月)から満島ひかりさんが出演する江原道新CM「BEAUTYは、これからだ。」が公開されています。「もう見た!」という方も多いのではないでしょうか? この印象的なCMは、同日発売された江原道の新しくなったマイファンスィーモイスチャー ファンデーションを満島ひかりさんがまとったもの。型にとらわれない素直な美しさや解き放された感情を、魅力あふれる豊かな表情で表現しています。なぜ満島さんが起用されたかというと、江原道の「嘘のない広告を作りたい」という想いから。実は満島さん、19歳の時に江原道の製品に出会い、それからの愛用者。キャッチコピー「BEAUTYはこれからだ」も満島さんご自身が考えたものなのだとか。ヘビーユーザーだからこその愛がCMの表情から伝わってきます。 江原道マイファンスィーモイスチャー ファンデーション元々スキンケア発想から生まれたファンデーションが、さらなる素肌美を追求して進化!軽やかで新感覚のテクスチャーは肌に吸い付くように密着して、まるでもうひとつの素肌を纏ったかのような自然な艶肌へ仕上げてくれます。それでいて、毛穴やシミなどのお肌の悩みはしっかりとカバーしてくれます。さらにお肌へのやさしい使い心地はそのままで、贅沢に配合した自然由来の美容成分がメイクをしている間もうるおいをキープし、肌をすこやかに整えてくれます。カラーバリエーションは全13色。映画・ドラマ・舞台などでプロフェッショナル達が選択する江原道のコスメたち。ぜひ手に取ってその良さを確かめてくださいね。江原道HPはこちらスペシャルサイトはこちら
2019年09月18日江原道(Koh Gen Do)は、フェイスパウダー「マイファンスィー シアー モイスト パウダー」を2019年9月2日(月)より数量限定で発売する。「マイファンスィー シアー モイスト パウダー」は、ひと塗りで瞬時に透明感とツヤを与えて、艶肌へと導いてくれる限定フェイスパウダーだ。するっと軽やかに伸び広がる2種の球体パウダーとすみにくく艶感がある板状パウダーを起用。球体パウダーが、毛穴の影などをふんわりぼかして目立たなくし、板状パウダーが時間が経っても美しい艶を持続させる。水や汗・皮脂による化粧崩れがしにくいロングラスティング機能で、つけたての仕上がりが長くつづくのもポイントだ。メイク中の肌負担を考え、14種の保湿成分を配合した。しっとりとしたパウダーは、乾燥する冬の季節でも、しっとり滑らかな使い心地を叶えてくれる。【詳細】江原道「マイファンスィー シアー モイスト パウダー」 専用パフ1個付 4,000円+税発売日:2019年9月2日(月)数量限定発売
2019年08月29日