20日(現地時間)、『ブレードランナー』『ブラッド・シンプル』などを代表作に持つ俳優のM(マイケル)・エメット・ウォルシュが心不全により亡くなった。88歳だった。マネージャーのサンディ・ジョセフ氏が「Variety」誌などに認めた。マイケルは1969年、『アリスのレストラン』で映画デビュー。以降200本以上の映画・ドラマに出演してきた。同じく1969年、「Does a Tiger Wear a Necktie?」でブロードウェイデビューも果たし、アル・パチーノ&ハル・ホルブルックと共演した。1984年のコーエン兄弟製作映画『ブラッド・シンプル』ではメインキャストを務め、インディペンデント・スピリット賞主演男優賞を受賞。近年も『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などにコンスタントに出演していた。マイケルの訃報に接したファンは「間違いなくレジェンドです。あなたの人生の中で、何度も目にしたことのある俳優でしょう。亡くなって悲しいです」「『ブラッド・シンプル』は傑作です。観たことがない人はぜひ観てみて」「彼をスクリーンで見るのが好きでした。いつでも記憶に残る俳優でした」とXで偲んでいる。「IMDb.com」によると、マイケルは今年『God Loves the Green Bay Packers(原題)』という映画に出演。現在撮影後の編集作業に入っているとのこと。これが最後の作品になるようだ。(賀来比呂美)■関連作品:ブレードランナーファイナル・カット 2007年11月17日より新宿バルト9、梅田ブルク7にて公開BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. EntertainmentInc. All Rights Reserved.
2024年03月21日アイルランド生まれの劇作家・脚本家、エンダ・ウォルシュの最新作『Medicine メディスン』が、2024年5月から6月に東京・シアタートラムで上演されることが決定した。本作は、2021年8月にエディンバラ国際フェスティバルで初演。9月にはゴルウェイ国際アーツフェスティバルで上演されると、11月にはニューヨークでも上演。イギリスの新聞各紙に絶賛のレビューが掲載されるなど話題となった。日本初演となる今回は、田中圭、奈緒、富山えり子とドラム演奏者として荒井康太が出演。演出は、これまでもエンダ・ウォルシュの作品『バリーターク』『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕を手がけた白井晃が務める。『Medicine メディスン』は東京公演を上演後、兵庫・愛知・静岡でツアー公演が行われる予定だ。<公演情報>『Medicine メディスン』作:エンダ・ウォルシュ翻訳:小宮山智津子演出:白井晃『Medicine メディスン』仮チラシ出演:田中圭 奈緒 富山えり子 荒井康太(Ds)2024年5月~6月 東京・シアタートラム※兵庫・愛知・静岡でツアー公演あり公式サイト:
2023年11月10日やりたいことができなかったり、物事がうまくいかなかったりしたとき、ついネガティブな思考に陥っていませんか?とはいえ、どんな人にでも自分にしかない才能を秘めているものです。そこで、自らの可能性を信じ続けることで幸せな人生を歩んだ実在の女性を描いた感動作をご紹介します。それは……。『しあわせの絵の具愛を描く人 モード・ルイス』!【映画、ときどき私】 vol. 147絵を描くことと自由を愛する女性モード。幼い頃から重いリウマチを患っており、厄介者扱いされていたが、自立するため仕事を探し始めることに。そんななか、魚の行商を営んでいるエベレットが家政婦を探していることを知り、モードは彼のもとを訪ねるのだった。孤児院育ちで学もなく、頑固者のエベレットとモードというはみ出し者同士の同居生活はトラブルの連続。しかし、いつしか2人はお互いを認め合い、結婚することになる。そんなある日、エベレットの顧客によって絵の才能を見出されたモードは、徐々に評判となり、ついにアメリカのニクソン大統領からも依頼が来るほどの人気となるのだった……。カナダの美しい四季と動物を色彩豊かに描き続け、「カナダでもっとも愛された画家」といわれているモード・ルイス。その魅力を探るため、今回は彼女の波乱と愛に満ちた人生を見事に再現したこちらの方に、お話を聞いてきました。それは……。初来日となるアシュリング・ウォルシュ監督!自身も学生時代にはアートを学んだ経験もあるという監督だけに、同じ女性としても、同じクリエイターとしても、モードに共感したはず。そこで、本作の見どころや日本の女性たちに伝えたい思いを語っていただきました。一般的に、日本ではモードはあまり知られてないようですが、監督の地元アイルランドではいかがですか?監督実は私も全然知らなくて、脚本を送ってもらってから初めて彼女の存在を知ったくらいなのよ。ただ、仲のいい友だちにカナダのアート作品を集めている人がいて、そこには当然彼女の作品も入っているので、作風はなんとなく目にしたことはあったけど、モードだという意識は特になかったわ。では、映画にしたいと惹かれた部分はどこですか?監督脚本を読んだ後、すぐにウェブで検索をしたら、モードとエベレットの2人がドアのところに一緒に立っている写真を見つけたの。私は写真を見るとき、「その裏にあるものはどんなものなんだろう?」と考えるタイプなんだけれど、彼らの写真からはストーリーを感じたのよ。だからそういう意味では、惹かれたところは2人の夫婦としての絆といえるかもしれないわね。でも、それと同時に彼女のアーティストとしての人生にも同じくらい魅了されたわ。しかも、人里離れたあんなに小さな家に暮らしてるなんて。美術館に移築されている実際の家を見に行ったとき、あまりにすごい状況で「これは絶対に映画にしたい!」と思ったんだけど、どうやってこの家を再現しようかと悩んだわ。実際にカナダのニューファンドランド島に家を作ったそうですが、こだわったところは?監督私にとってはリアリティというのがとても重要なこと。だから、もともと4.1m×3.8mだった家を4.2m×4という撮影可能な大きさにして複製したんだけど、それ以上大きくしてしまうと空間のサイズ感が損なわれてしまうと思ったから、そこは意識したわ。ただ、家の内装を4段階に変えなければいけなかったから、プロダクションデザイナーと一緒に何度も美術館に足を運んでは、写真を撮りまくって、サイズを測りまくって作ったのよ!では、できあがった家で撮影をしてみて感じたことはありますか?監督この映画を作るうえで、オープンセットで家を作ったことは最良の選択のひとつといえるわね。なぜなら、ドアを開けたときに吹き込んでくる風や雨といったものが、このストーリーをすごく助けてくれたと思っているからなの。とはいえ、当時と同じような場所を探すのはいまの時代ではすごく難しかったわね。飛行機も飛んでなくて、遠くに高層ビルも映らないような場所じゃないといけなかったから。でも、監督としてすごく重要なのは、「ここが自分の作品を作るべき場所だ」と感じられるかどうか。それを見つけられると、いろんな意味で飛び込んでいくことができるようになるのよ。そんなふうに監督を駆り立てているものは何ですか?監督駆り立てるものは、自分が作るべきだと感じる映画を作り続けることじゃないかしら。この作品も間違いなくそうだったわ。作品によっては、「自分じゃなくてもいいんじゃないかしら?」と思うときはやっぱり何か違うから、自分の作っているものに、惚れ込まなければいけないわね。あと、私は少し怖いなと思っているときのほうがいいものができたりするので、そういうのも必要だとは思っているわ。挑戦でもあるけれど、やっぱり楽しいし、この仕事ができて本当にラッキーだなと感じているからなの。だから、もしこの先1本も映画を作ることができなかったとしても、この作品を作ることができたということは、私にとっては幸せなことだったわ。しかも、この映画を通して、みんなが彼女の作品をまた好きになってくれていることもうれしいわね。この作品を通じて伝えたい思いとは?監督いまと時代は違うかもしれないけれど、自分のやりたいことを貫く強い気持ちを持つということと、それを達成することができるんだということは同じだから、そこを感じて欲しいと思っているわ。ミュージシャンであっても、アーティストであっても、何でもいいんだけれど、夢は叶うんだと信じることをこの映画からインスピレーションとして受け取ってもらいたいわね。モードもつらい少女時代を過ごしていたにも関わらず、自分なりの道を見つけることができたわけだし、読者のみなさんも自分の夢を見つけて、自分の道のりを進んでいく自信を感じるはずよ。それと、たとえ自分が周りとちょっと違っていたとしても大丈夫なんだということも気がついてもらえたらうれしいわね。最後に、ananwebを読んでいる日本の若い女性たちにメッセージをお願いします!監督私の場合は、もちろん運もあったとは思うけれど、「女性だから映画を作るのは無理だ」なんて一度も思ったことはないのよ。だから、何を目指していたとしても、できないと思わないで、できると思うこと。いまは何でもルックスで判断したりするような時代だけど、みなさんは惑わされずに自分の夢を見極めて、叶うんだと信じて欲しいし、そういう部分がこの映画からも伝わることを願っているわ。自分の幸せは自分にしか決められない!さまざまな障害に見舞われながらも、道なき道を自ら切り開いたモード・ルイス。彼女の生き方からは、自分の好きなことを続ける喜びと支えてくれる人への愛、そして何よりもあきらめない気持ちが人生をより彩り豊かにしてくれるものだと感じるはずです。心が満たされる予告編はこちら!作品情報『しあわせの絵の具愛を描く人 モード・ルイス』3月3日(土)新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、東劇ほか全国ロードショー配給:松竹©2016 Small Shack Productions Inc. / Painted House Films Inc. / Parallel Films (Maudie) Ltd.“Winter Sleigh” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Oxen Team Winter” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Snowball” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.
2018年02月28日11月11日(金)に東京・両国国技館で行われるライブイベント「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE」の第2弾出演アーティストが決定した。第2弾出演アーティストとして決定したのは、世界的な人気を誇るバンド、イーグルスのギター、ジョー・ウォルシュと、タイのロックバンド、スロット・マシーンの2組。イーグルスは、『ホテル・カリフォルニア』『ならず者(デスペラード)』等数々のヒット曲を放ち、全世界で1億2千万枚以上のアルバム売り上げを誇る、アメリカのロック・レジェンド。その中でエキセントリックなギターとアグレッシブなパフォーマンスで観客を魅了するジョー・ウォルシュは、ソロとしても活動し、ローリング・ストーン誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」にも選ばれている。また、スロット・マシーンは、「FIFAフットサルワールドカップ2012」の公式テーマソングや「リンキン・パーク」バンコク公演のオープニングアクトを務めている、注目のロックバンド。FUJI ROCK FESTIVAL ’16への出演も決定している。同イベントは世界的なロック雑誌である「クラシックロック」誌が主催する音楽授賞式。2005年にロンドンで初開催され、これまでそうそうたるロック界のレジェンドたちが受賞し、パフォーマンスを披露してきた。日本で行われるのは今回が初めて。授賞式と受賞者によるライブの2部構成となる。チケットは通常の鑑賞チケットとあわせて、“サウンドチェックのご鑑賞”や“カクテルレセプションへご招待”などの特典がついたVIPパッケージチケットも販売される。なお、一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行を実施。受付は7月11日(月)午後6時から24日(日)午後11時59分まで。■THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE日時:11月11日(金)開場17:00 / 開演18:00会場:両国国技館(東京都)出演: ジョー・ウォルシュ / スロット・マシーン / ジェフ・ベック / チープ・トリック / リッチー・サンボラ / オリアンティ / and more…(順不同)
2016年07月08日