広島大学はこのほど、不整脈により突然死を起こすブルガダ症候群(ポックリ病)の発症リスクを低減させる遺伝子を発見したことを明らかにした。広島大学大学院 医歯薬保健学研究院の木原康樹教授らの研究グループによるもので、突然死の予防や不要な治療による体へのダメージ抑制への期待が持てるという。2,000人に1人が発症するとされるブルガダ症候群は、普段は全く症状がなく、致死的不整脈によって突然死を引き起こすため、「ポックリ病」とも呼ばれる。近年は、検診時の心電図(ブルガダ型心電図)などで症状のない無症候性のブルガダ症候群患者を早期発見できるようになっている。だが、突然死のリスクの予測判断材料として確立されたものはないとのこと。今回、研究グループはブルガダ症候群の患者は、健康な人に比べて「HEY2遺伝子多型(rs9388451)」の変異型が多いことを確認し、特に無症候のブルガダ症候群に多いことを初めて発見したという。研究グループは、ブルガダ症候群の患者(ブルガタ群)95人と健康な人(健常群)1,978人でHEY2遺伝子多型変異型の保有の有無を調査した。その結果、HEY2遺伝子多型変異型の保有率はブルガタ群(69%)が健常群(57%)よりも高かった。しかも、致死的不整脈既往のある有症候ブルガダ症候群(59%)よりも、既往のない無症候ブルガダ症候群(74%)のほうが高かったという。また、ブルガダ症候群の患者を63プラスマイナス28カ月にわたり経過観察したところ、HEY2遺伝子多型変異型を有する患者では、有意に致死的不整脈の発症が少ないことも確認した(変異型有: 6%、変異型無: 19%)。心電図指標では変異型を有する症例の方がQTc時間が長く、HEY2mRNA発現量が少ない点も確認したことから、HEY2遺伝子多型変異型は心臓の活動電位を修飾することで、ブルガダ症候群における致死的不整脈の発症を抑える役割を果たしている可能性が示唆された。これまでブルガダ症候群の発症リスクと考えられていたHEY2遺伝子が、実はブルガダ症候群において心室細動の発症リスクを低減し、予後を改善する役割があるとわかった点が、同研究の大きな意義と研究グループは見ている。今回の発見は突然死予防のための創薬、遺伝子治療につながる可能性があり、今後は心電図指標などと組み合わせて、より精度の高いリスク評価の方法を確立することを目指すとしている。
2016年01月08日京都大学(京大)と物質・材料研究機構(NIMS)は12月14日、量子もつれ光を用いた超高分解能光断層撮影技術を開発したと発表した。同成果は、京都大学大学院 工学研究科 竹内繁樹 教授、岡野真之 特定研究員ら、物質・材料研究機構 栗村直 主幹研究員ら、および名古屋大学 西澤典彦 教授からなる研究グループによるもので、12月14日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。光干渉断層撮影技術は、眼科分野において網膜などさまざまな組織の診断技術として急速に普及している。また、肺や消化管の表層組織の断層撮影への応用も進められており、早期がんの診断などへの検討も進められている。光干渉断層撮影技術の深さ分解能を向上させるには、光源の帯域を拡げる必要があるが、その場合、光の波長ごとに光の進行速度が異なる群速度分散により、分解能が逆に劣化するというジレンマがあるため、これまで分解能は5μmから10μm程度に制限されていた。今回、同研究グループは、非常に広い帯域を持つ量子もつれ光源を開発した。同光源では、電子ビーム露光法により形成した微細電極を用いた高精度分極反転技術により、高効率な擬似位相整合素子を利用。素子の材料は、独自に研究開発した定比組成タンタル酸リチウムを用いることで安定した量子もつれ光子の発生が実現されている。実験では、擬似位相整合素子から発生させた、波長660nmから1040nmという超広帯域量子もつれ光子対を用いて、従来の光断層撮影法で用いられる低コヒーレンス干渉、および量子光断層撮影法で用いられる2光子量子干渉を、今回開発した高安定高精度干渉計を用いて実施した。この結果、世界記録となる、0.54μmの分解能に相当する量子干渉縞を実現。これは、従来の光断層撮影の原理検証で記録されていた世界記録である0.75μmを超える値となっている。今回の成果により、光断層撮影技術の分解能の飛躍的な向上が期待され、今後は緑内障の早期診断など、医療分野をはじめとするさまざまな計測技術への波及が期待される。
2015年12月15日東北大学(東北大)は12月14日、遺伝性ミオパチーのひとつである筋変性疾患ジスフェルリン異常症を引き起こす遺伝子群を解明したと発表した。同成果は、同大学大学院医学系研究科 神経内科学分野 青木正志 教授らの研究グループ、および遺伝医療学分野 新堀哲也 准教授、青木洋子 教授らによるもので、12月10日付の米科学誌「Neurology Genetics」オンライン版に掲載された。ミオパチーは病状の進行とともに筋力の低下や筋肉の萎縮が生じる筋疾患の総称。成人で発病する遺伝性ミオパチーのなかで患者数の多いものが、肢帯型筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーで、ジスフェルリン異常症は、DYSF遺伝子変異によっておこる肢帯型筋ジストロフィー2B型や三好型遠位型ミオパチーの総称となっている。ジスフェルリンは、筋細胞膜の傷害後の修復過程で重要な役割を持つタンパク質とされており、ジスフェルリン異常症の患者においては、ジスフェルリンの機能が失われることで、筋細胞の炎症や変性が生じると考えられている。先行研究では、ジスフェルリン異常症が疑われる160人のPCR-SSCP法によるDYSF遺伝子検査を行ってきたが、そのうちDYSF遺伝子に変異が確認できたのは約60%で、残りの患者では変異が確認されていなかった。今回の研究では、これらの患者を対象に、次世代シークエンサーを用いて筋疾患と関連することが知られている42遺伝子の翻訳領域を対象に遺伝子の配列決定を行い、原因遺伝子を探索した。この結果、解析した64名のうち新たに38名で症状と関連が疑われる原因遺伝子変異が確認された。骨格筋組織でジスフェルリンの発現の低下が確認されている90名の横断的解析では、その70%にDYSF遺伝子、10%にCAPN3遺伝子、5%にほかの遺伝子の変異が認められ、ジスフェルリン異常症を引き起こす遺伝子の種類やその割合などの具体的な遺伝子背景が明らかとなった。今後は解析を継続することで、ジスフェルリンの機能と密接に関わる新たな分子が明らかとなり、ジスフェルリン異常症の筋細胞膜の修復障害の病的機序が明らかとなる可能性があるという。
2015年12月15日京都大学は12月14日、セロトニン受容体1A遺伝子(HTR1A)の遺伝子型によってサラブレッド馬の扱いやすさに違いがあることがわかったと発表した。同成果は、同大学 文学研究科 堀裕亮 博士、藤田和生 教授および野生動物研究センター 村山美穂 教授らの研究グループによるもので、11月19日付の英科学誌「Animal Genetics」速報版に掲載された。今回の研究は、JRA 日高育成牧場で2011年~2013年に飼育され、乗り馴らしを受けたサラブレッド1歳馬167頭を対象に行われた。研究では「新しい物体・ヒトへの不安」、「新しい環境への慣れにくさ」、「大きな物体への恐怖」、「反抗的な態度」、「体を触られることへの不安」といった5つのカテゴリーの17項目について、3名の牧場職員が評定・得点化。また、これらの馬から血液を採取し、DNAを抽出してHTR1Aのタンパク質をコードする領域の配列を調べた。この結果、標的となった領域のうち、709番目の塩基に一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism:SNP)があり、709番目の塩基がグアニン(G)の場合とアデニン(A)の場合の2種類の対立遺伝子があることがわかった。これについて、扱いやすさとの関連を分析したところ、Aの対立遺伝子をもつ個体はもたない個体に比べて、扱いにくいことがわかった。またこの効果はオスよりもメスでより顕著に見られたという。同研究グループによると、同研究の再現性が確かめられれば、遺伝子型から個体の性質を予測し、それに合わせた飼育管理方法の開発や、乗馬・セラピーホースなどとしての適性の評価などにも応用が期待されるとしている。
2015年12月14日『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)で新悪役カイロ・レンを演じた俳優アダム・ドライバーがこのたび、キャラクターの制作過程や役作りなどを明かした。『スター・ウォーズ』シリーズには、ダース・ベイダーというだれもが知る悪役が登場するが、新たなる3部作の第1弾となる本作では、ダース・ベイダーを受け継ぐ者として、赤い十字型のライトセーバーを操るカイロ・レンが登場する。J.J.エイブラムス監督は、カイロ・レンのキャラクターについて、「ただの悪役として描いても面白くないと思い、どうすれば見る人にとってキャラクターが魅力的に映るのか考えた。そこで極悪な面がある一方で葛藤する姿を描いたんだよ。口ひげがあるような悪役ではなく、不完全な悪役に見えるようにね。実はレンはダークサイドの偉大な存在になりたがっているのさ」と、苦悩を見せることで人間味あふれる魅力的なキャラクターにしたと明かしている。そしてこのたび、カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーが、役作りについてコメント。「僕はいつも役作りをする時に頭で考えて、役の人物の感情を徹底的に考えようとするタイプなんだ。でも今回はマスクを着用したり、ファイト・シーンで棒を使ったり物理的に触れるものが多くて、そこから想像を膨らませることができたよ」と振り返った。また、「J.J.とは時間をかけて話し合ったんだ」と明かし、「彼にはカイロ・レンの設定が細かくあったけれど、最後は僕なりにカイロ・レンを解釈した」と説明。「それは自分本位で身勝手な"悪"ではなく、悪いことでもそれを正義と信じている"悪"を持っている人物だと思った。道徳を振りかざして自分を正当化するゆがんだ人物として演じたよ」と続けた。ダース・ベイダーを受け継ぐカイロ・レンを演じたアダムは、『スター・ウォーズ』が世代を超え愛され続けいている理由についても、「『スター・ウォーズ』には誰もが共感できる家族の愛や友情をテーマにしているんだ。そういう普遍的なテーマがシリーズ全体を通じて感じられる。今回もそれは受け継がれていて、僕らもいつもキャラクターに人間性を注ぎ込むことから始めたよ」と自分なりの解釈を語った。(C) 2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
2015年12月05日SCRAPは12月24日、元恋人にもらったモノや、元恋人との思い出の品をエピソード付きで出品する「元カレ元カノフリーマーケット on クリスマス・イブ ―あいつとの想い出を売りさばこう! ―」を同社施設「原宿ヒミツキチオブスクラップ」(東京都渋谷区)で開催する。このイベントは、フリーマーケットの開催を通じ、思い出を手放すことで、出品者が新しい恋を始めることを応援するもの。購入したものの思い出を供養する、住職による「想い出供養コーナー」や、元恋人との思い出エピソードをプレゼンしオークション形式で"思い出"を売る「元カレ元カノ想い出オークション」、当日出会いたい人のための「出会いBAR」、恋愛相談コーナー「未練ぶちまけコーナー」、占い師による「モノを手放し、新しい恋をせよ! 未来占いコーナー」なども併設を予定しているという。同社施設の「道玄坂ヒミツキチラボ」(東京都渋谷区)の「イベント企画ハッカソン」で生まれたこの企画は今年8月19日に第1回を開催。思い出とおさらばして前に進みたい出品者はもちろん、いわくつきの商品を求める人が、会場に入りきらない程殺到し、大盛況となったという。婚約指輪、同棲予定だった彼氏から贈られたベッド、キッチン用品、家電、彼女のために作ったオリジナルのラップ曲、ディズニーランドペアグッズほか約100点が出品された。今回はさらにスケールを大幅に拡大し、あえてクリスマス・イブに開催するとのこと。開場は18時。入場料は500円(1ドリンク別)。
2015年11月19日国立がん研究センター(国がん)は11月13日、シスメックスと共同で次世代シークエンサー(NGS)を用いた網羅的遺伝子検査を行う「Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)」を同センター中央病院内に開設し、同検査を実臨床に導入することでがん患者の遺伝子情報を治療選択に活用することを目指す臨床研究「TOP-GEARプロジェクト」第2段(TOPICS-2試験)を2016年1月より開始すると発表した。がん診療における遺伝子解析には、正常な細胞から個人の体質を調べる生殖細胞系列遺伝子検査と、がん細胞の中の変化を調べる体細胞遺伝子検査がある。前者では個人の体質を対象としているため発見された異常が遺伝性のものである場合があるが、後者の場合はがん細胞の中で起こる変化であるため発見される異常は遺伝性ではない。SCI-Labが対象とするのはがん細胞の中の変化を調べる体細胞遺伝子検査で、遺伝子異常を解析することによって最適な治療薬の選択につなげることができる。同研究センター中央病院 病理・臨床検査科の角南久仁子 医員は「遺伝子異常に対する薬剤治療は、比較的副作用が少なく、治療効果が高い」と語り、適切な治療を行うためには正しい遺伝子診断が重要であると説明する。従来の検査法では、一度につき1つの遺伝子しか解析できず、結果が出るまでに2週間かかっていた。これに対し、SCI-Labでは国がんが開発した遺伝子パネルを用いて一度に約100種類の遺伝子を網羅的に調べることができるため、効率的に遺伝子診断を行い各患者の遺伝子情報に基づく個別化医療を実現できると考えられている。同センターは2013年から2014年にかけて同プロジェクトの第1段試験(TOPICS-1)を実施しており、そこで専門チームの設置など体制づくりを含めた網羅的遺伝子検査システムを構築し、有用性を検証した。その結果、網羅的遺伝子検査システムの有用性は確認された一方で、診断結果を患者にフィードバックし治療選択に導入するためには検査の品質保証が必要であることがわかった。来年1月より実施されるTOPICS-2では、TOPICS-1で構築した体制をベースに、実臨床で使える検査としての信頼性を確保するため、国際基準レベルの品質保証のもと、網羅的遺伝子検査システムを運用する。SCI-Labはシスメックスとの共同運営になるが、品質保証の面では、日本で初めて米国臨床検査室改善法(CLIA)を所得した理研ジェネシスの支援を受けるという。同臨床研究は、同センター中央病院と東病院において治療中で、担当医が網羅的遺伝子検査が治療選択に有用と判断した患者を対象に行う。具体的には、標準的な抗がん剤治療が終了、もしくは終了することが予想される患者や希少がん患者、15~39歳を含めた若年の患者などを想定しており、1年間で約200症例の検査を行うことを目標としている。
2015年11月13日自治医科大学(自治医科大)は11月11日、小児神経難病の1つである芳香族Lアミノ酸脱炭酸酵素(AADC)欠損症患者2名に対し、遺伝子治療を行い、症状の改善が確認されたと発表した。同成果は同大学小児科学の山形崇倫 教授の研究グループによるもの。AADCは、重要な神経伝達物質であるドパミンやセロトニンの合成に必須な酵素。ドパミンは運動機能を調節し、欠乏すると体をうまく動かすことができなくなる。また、セロトニンは睡眠、食欲、体温などの体のリズムや感情などの調節に関わっているとされる。AADC欠損症は、生まれつきAADC遺伝子の変異により、AADCが働かなくなる疾患で、世界中で100例程度、国内では6例しか診断されていない希少疾病だ。典型例では生後1カ月以内に発症し、眼球が上転する発作や前進を硬直させる発作がみられる。また、自発的な運動は少なく、首もすわらず、ほとんどの患者は生涯寝たきりの生活を送る。今回の治療が行われたのは15歳男子と12歳女子の兄妹で、治療前は手指をわずかに動かせる程度だった。また、眼球を上転させる発作からはじまる全身の強直発作がほぼ毎日、数時間みられていた。治療は脳にヒトAADC遺伝子を組み込んだベクターを注入するというもので、兄へは6月26日に、妹へは7月27日に実施された。その結果、2名とも全身の発作がなくなったほか、治療1カ月後に兄は腕を挙げ、脚の曲げ伸ばしができるようにった。一方、妹は首がすわり、寝返りなどが可能となるなどの効果がみられ、現在では手を伸ばしてものをつかもうとするようになった。また、歩行器を用いながら足を使って前に進もうとする動きもみられるという。今回の成果について研究グループは、AADC欠損症の治療が可能になっただけでなく、多くの難治性小児神経疾患に対する遺伝子治療法開発への第一歩を踏み出すものであるとしている。
2015年11月12日今日、寿命に関する研究が熱心に行われていますが、10年にわたる綿密な研究を経て、アメリカの科学者たちはある大発見をしました。それは、老化に関係のある遺伝子が取り除かれると、細胞の寿命は著しく延びるというもの。今回は、そんな老化防止を期待できる新たな遺伝子に迫ります。■寿命が60%も延びる「LOS1」遺伝子細胞の研究をしている研究機関ザ・バック・インスティテュート・フォー エイジ・リサーチとワシントン大学の共同研究によって明らかにされたのは、ある遺伝子を取り除くだけで寿命が60%も延びるという新事実。内容をまとめた論文は、10月に、セル・メタボリズムという学術雑誌で発表されました。調査は顕微鏡を用いて進められ、回虫も含む、約4,700の酵母細胞から特定の遺伝子を1つずつ取り除いていき、その結果もたらされる細胞への影響を分析していきました。親細胞が分裂を停止する前にどれだけの子細胞が生成されるかが成功の指標となり、238種類の細胞が寿命の延長に関係していることが判明。そのなかでも注目されたのが、寿命を60%延ばす「LOS1」という遺伝子です。論文ではこの研究結果がヒトにも適応できることが強調されています。■カロリー制限と同様の老化防止効果有この論文のおもな著者は、バック・インスティテュートのCEOであるブライアン・ケネディ氏。ケネディ氏はこの論文について、「ゲノムの相互関係を調べ 、加齢が体に与える影響の全体像を整理し、生物の老化に影響する細胞の相互作用のフレームワークを構築しました」と述べています。カロリー制限は寿命を延ばすことが知られていますが、DNAへのダメージも同様の効果があり、「LOS1」の除去は老化防止に大いに役立つとも語っています。*高度な研究技術と、大学在学中の研究生を巻き込んだ長期にわたる研究は、新たな療法を模索する同研究チームにいわせれば、老化を促すすべての遺伝子経路間の関係をマッピングするためのより大きなプロセスの一部に過ぎないそうです。発見された遺伝子のうち、端数は哺乳類も保有しているものであり、理論上では、健康である期間という意味での寿命を延ばすことは可能だと語るブライアン氏。これを実現させるために、今後も研究を進めていく予定だそうです寿命が60%も伸びたら素晴らしいですよね。老化という概念自体が変わっている時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※Key to longevity? Blocking over 200 genes boosts lifespan by 60%, study reveals-RT
2015年11月08日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「恋愛遺伝子」。どうしようもなく惹かれる男女は、「HLA遺伝子」という遺伝子で決まっているという説。女性は男性の体臭から嗅ぎ分ける能力があるとも?これについて坂上さんはどのような意見をお持ちなのでしょうか?***占いより、タチが悪い!別にこういうメルヘンな話があってもいいんだけど、「私たち、遺伝子レベルで結ばれているのよ」なんて真顔で言われたら、フツーは引きますよ。科学的な根拠があることと、それを信じ込んでしまうこととは、分けないとね。人間同士のつながりが遺伝子レベルで決まっているとしたら、人間の営みは、もうがんじがらめ。よくよく考えてみると、そんな二人が出会って一緒になったとしたら、逆に100%逃げられない関係になっちゃいませんか。遺伝子レベルとやらで人を好きになったとしたら…、その先には破局しかないですよね。科学的には最高の相性でも、最悪の相性にもなりかねないわけで。こういうものを信じすぎると、ただの足かせになっちゃう。いまの科学で実証されているとしても、それをよりどころにするのは避けたいですね。ニオイ、いわゆる体臭に惹かれるというのも、よく聞きますよね。僕の場合、過去の彼女のほとんどから言われてきたけど、無臭らしいです。ニオイに関しては優秀?それとも存在感ないってこと?◇さかがみ・しのぶ 俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人・損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。※『anan』2015年11月4日号より。文・神保亜紀子(C)shapecharge
2015年11月02日熊本大学は11月2日、皮膚がんの一種である血管肉腫のがん細胞では、本来は別々であるはずの遺伝子が融合していて、その融合遺伝子ががんの発生に関わっていることを発見したと発表した。同成果は熊本大学生命科学研究部・皮膚病態治療再建学分野の神人正寿 准教授らの研究グループと、北里大学の共同研究によるもので、11月1日に科学誌「Cancer Research」に掲載された。血管肉腫は血管やリンパ管の細胞から発生し、皮膚上では年配の人の頭部にできることが多い。発見されづらく、リンパ節や内蔵に転移していってしまうが、放射線療法や化学療法などの治療が効きづらいため、新しい診断法と治療法の開発が必要とされている。がんの主な原因としてがん遺伝子の変異があるが、今回の研究では、血管肉腫のがん細胞では通常の遺伝子変異とは異なり、NUP160とSLC43A3という本来とは別々の遺伝子が異常に融合してしまっていることを発見。この「NUP160-SLC43A3融合遺伝子」は染色体の一部が切り取られ、別の染色体にくっついた結果2つの遺伝子が融合して作られると考えられており、融合遺伝子が陰性の患者と比べて、がんの進行が早い可能性があるという。また、NUP160-SLC43A3融合遺伝子をマウスに注射したところ、がん化したため、がんの発生との確認が確認されたほか、NUP160-SLC43A3融合遺伝子を血管肉腫の細胞から除去すると血管肉腫の細胞の数が減少したため、治療につながる可能性も確認された。融合遺伝子はこれまで白血病や悪性リンパ腫などのがんでも発見されており、融合遺伝子を検出することで高精度・高感度の診断が可能となる。肺がんの一部ではすでに遺伝子検査が保険適応となっており、融合遺伝子の働きを阻害する薬剤が高い治療効果を発揮していることから、今回の血管肉腫における融合遺伝子の発見は、皮膚がんの原因の解明だけでなく、簡単な診断や特効薬の開発にもつながることが期待される。
2015年11月02日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、「S.H.Figuarts 仮面ライダー龍騎サバイブ&ドラグランザーセット」の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートした。2016年4月発送予定で、価格は16,200円(税込)。「仮面ライダー龍騎サバイブ」は、2002年に放送された特撮TVドラマ『仮面ライダー龍騎』で主人公・城戸真司が、サバイブ・烈火のカードを「ドラグバイザーツバイ」に装填して強化変身する龍騎の最強形態。TVシリーズでは、第34話「友情のバトル」(およびスペシャルの「仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS」)で初登場した。「S.H.Figuarts」としては、2012年12月に1度立体化されているが、今回はモンスターモードとバイクモードの2つの姿をとる愛機「ドラグランザー」の初立体化とともに再登場する。「S.H.Figuarts 仮面ライダー龍騎サバイブ&ドラグランザーセット」は、その名のとおり2体セットで、「ドラグランザー」はモンスターモードからバイクモードへ変形可能。各関節が可動し、様々なポージングを楽しむことができる。デザインが新しくなった専用魂STAGEも付属。セット内容はそれぞれのフィギュア本体に加え、交換用右手首7種、交換用左手首6種、龍騎用ボーナスパーツ手首左右各1種、ドラグバイザーツバイ×1、ドラグバイザーツバイ用接続パーツ、ドラグブレード(長)、アドベントカード9枚、専用魂STAGE、ドラグランザー本体、シートカバーとなる。また、同時に「S.H.Figuarts ドラグランザー」の単品受付もスタートしている。商品価格は「S.H.Figuarts 仮面ライダー龍騎サバイブ&ドラグランザーセット」が16,200円(税込)、「S.H.Figuarts ドラグランザー」が11,880円(税込)。商品の発送は、ともに2016年4月を予定している。(C)石森プロ・東映
2015年10月23日私たち人間の体は60兆個の細胞からできていて、一つ一つの細胞には30億文字(広辞苑400冊分)の遺伝子情報(ゲノムデータ)が収まっている。いわば、私たちの身体や心を形作る設計図のようなものだ。今いま、この遺伝子情報を読み取ることで、体の特徴や、将来にわたっての体質、病気の傾向やリスクを解析し、健康管理や病気の予防、生活習慣の改善に役立たせる一般消費者向けの遺伝子検査サービスが続々と登場している。自分の身体のことを、遺伝子的角度から眺めることができる時代になったのだ。株式会社DeNAライフサイエンスの遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」は、自宅でできる簡単な検査キットで唾液を採取、郵送するだけで、がんや生活習慣病などの病気発症リスクや体質の遺伝的傾向を知ることができる。検査結果はパソコン上のマイページで確認でき、検査結果の内容に関連した病気の予防に役立つ専門家のアドバイスも確認できる。オプションメニューによっては、管理栄養士によるダイエットに特化したアドバイスやTV電話による本格的な指導を受けることなども可能だ。最近、芸能人のがんによる訃報が相次いでいたり、ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーが乳がん発症前から手術で乳房切除したというエピソードがニュースになるなど、がんにまつわる話題が多い。がん予防や定期検診への意識が高まっている人も多いが、巷ではさまざまな健康法や予防法の情報であふれかえっている。自分の体質やなりやすい病気について分からないうちは、「がんになりにくい、予防になる」という情報だけで、やみくもにそれらを実践している人も少なくない。そんなとき、「MYCODE」の「がんパック」が役に立つ。自分がどんながんになりやすいのかという遺伝的傾向を知ることにより、より的確な健康法、予防法を選ぶことができるはずだ。「MYCODE」の「がんパック」は、38種類ものがんを対象とした新メニューで、8月27日より提供がスタートした。価格は、15,984円(税込)。筆者も実際にこの検査を体験してみたのだが、自分では思いもよらなかったがんの発症リスクが日本人の平均より2.6倍も高いことが分かったり、逆に平均よりもリスクが低いがんがあることも分かった。もちろん、リスクが示す数値は遺伝子的傾向のみなので、環境要因や生活習慣等の他の要因によっても発症リスクは左右され得るため、数値が高いから必ず発症する、低いから必ず発症しないということではないのだが、生涯発症リスクを具体的なパーセンテージとして数値で目にするインパクトは強い。遺伝子傾向を知ることは、自分を知ることへの第一歩。生まれつき持った体のことを知ることにより、自分に必要なもの、必要でないものが選択しやすくなることは確かだ。検査結果を知って、過剰に心配する必要はないが、毎日の生活の中で、発症リスクの高い疾病については、おのずと意識を向けるようになるかもしれない。傾向を知ることではじめて対策を打つこともできるはずだ。あなたも新時代の健康管理、病気の予防に、遺伝子検査を役立ててみてはいかがだろうか。(text:Miwa Ogata)
2015年10月22日新潟大学はこのほど、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で2カ月間飼育したメダカの遺伝子を解析した結果、地上のメダカと比べて発現が大きく変化する遺伝子が複数見つかったと発表した。同研究成果は同大学大学院医歯学総合研究科の寺井崇二 教授らの共同研究グループによるもので、10月1日に米科学誌「PLOS ONE」に掲載された。今回の研究では、2012年に実施された宇宙飼育実験で用いられたメダカの6種類の臓器(脳、眼、肝臓、腸、精巣、卵巣)の遺伝子を解析した。その結果、宇宙飼育下では成熟までの期間、生殖行動や繁殖には大きな影響は見られなかったが、腸と精巣・卵巣では遺伝子の発現が大きく変化していた。一方、眼や脳では遺伝子の働き方の変化が少ないことがわかったほか、宇宙飼育により多くの臓器に共通して発現が変化する遺伝子が10個発見された。この中にはヒトにおいて免疫や酸化ストレスに関わる遺伝子も含まれていることから、メダカとヒトが宇宙環境に適応する際のストレス応答の共通性を示唆する結果となった。今後、宇宙で生まれたメダカを用いた遺伝子解析研究や、それらが地上に帰還後にその子孫へ何らかの遺伝的影響が生じるのかを検証する実験も計画されており、こうした実験を通じて宇宙環境が生物にどのような生理的ストレスを与え、生物の体がどう反応するのかを解明することで、宇宙飛行士が長期間にわたって健康に宇宙滞在できる技術の実現につながると考えられている。
2015年10月15日東京医科歯科大学はこのほど、運動中に発生する致死的不整脈に関係する新たな遺伝子を同定したと発表した。同成果は東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野の古川哲史 教授、小泉章子氏と保健衛生学研究科生命機能情報解析学分野の笹野哲郎准教授の研究グループらによるもので、10月2日付け(現地時間)の国際科学誌「European Heart Journal」オンライン版に掲載された。マラソンなどの運動中では、約1万人に1人の頻度で突然死が発生し、肥大型心筋症など遺伝性疾患の関与が知られている。しかし、心臓に一見異常が無い人でも運動時の突然死は同程度の頻度でみられ、その原因はほとんどわかっていない。心臓には静脈から血液を受け取る心房と動脈に血液を送り出す心室があり、致死的不整脈は心室で発生する。心房では下方に位置する心室に血液を送るため電気信号が上から下に伝わり、心室は上方にある大動脈・肺動脈に血液を送り出すために電気信号が下から上に伝わる。この電気信号伝達の逆転は、心室に特異的に存在するHis-Purkinje系という細胞集団によって可能となっている。His-Purkinje系は進化の過程で哺乳類になってから初めて出現したシステムで、心機能強化に寄与することが知られている。今回の研究では、His-Purkinje系に特異的に発現し、電気信号の伝達に関与するIRX3という遺伝子と致死的不整脈の関係を検討した。その結果、IRX3の遺伝子異常がマウス・ヒトの両方で一見正常な心臓でみられる致死的不整脈に関与していることがわかった。また、致死的不整脈は運動などによって交感神経の緊張が高まったストレス下で生じることも判明した。同研究グループは、平常時は健常な心臓で運動・ストレスに関連して起こる致死的不整脈に関与する遺伝子としてIRX3を同定できたことで、健常人における運動中の突然死の原因解明に貢献し、その発生に関する予測・予防法の開発が期待できるとしている。
2015年10月05日アメリカのソロシンガー、ADAM LAMBERT(アダム・ランバート)が2016年1月7日(木)宮城より、3年ぶり3度目の単独来日公演を行う事が決定した。公演は、1月13日(水)愛知・ダイヤモンドホールまで、5都市で6公演開催。7月にリリースした3年ぶりのアルバム『オリジナル・ハイ』を携えて行われる。【チケット情報はこちら】アダム・ランバートは1982年生まれ。2009年に、全米NO.1の視聴率を誇るオーディション番組『アメリカン・アイドル』で準優勝。同年、それを足がかりに歌手デビューを果たし、1stアルバム『フォー・ユア・エンターテイメント』は全米アルバムチャートで初登場3位を記録。最新作を含め、これまでリリースしたオリジナルアルバムは全てヒット。また、ソロ名義の活動だけでなく2012年6月より伝説のロックバンドQUEENにボーカリストとして参加。2014年にはSUMMER SONICにヘッドライナーとして出演。そのほか人気海外ドラマ『glee/グリー』に出演するなど、音楽以外の活動も行っている。来日公演のチケット一般発売は9月19日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、1月8日(金)東京・TOKYO DOME CITY HALL公演、12日(火)大阪・なんばHatch公演、15日(金)東京・EX THEATER ROPPONGI公演の先行を実施。受付は大阪公演が9月6日(日)午前11時まで。東京公演が9月10日(木)午前11時まで。■ADAM LAMBERT(アダム・ランバート)ジャパンツアー2016年1月7日(木) 仙台サンプラザホール(宮城県)1月8日(金) TOKYO DOME CITY HALL (東京都)1月10日(日) BLUE LIVE 広島(広島県)1月12日(火) なんばHatch(大阪府)1月13日(水) ダイアモンドホール(愛知県)1月15日(金) EX THEATER ROPPONGI(東京都)
2015年09月03日きっかけは6月、弊誌マーケティングチャンネルにて掲載する事例記事として、消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE」のWebサイトについて取材させてもらったことに遡る。筆者は以前にも、同サービス開始を発表する記者会見に参加し、DNAの解析を行うことを目的に東京大学医科学研究所内に設けられた「MYCODE専用の検査ラボ」を見学。遺伝子検査への興味は高まったものの、なにかしらの病気の発症リスクが高いことが分かった場合、その情報と向き合えるかという不安を感じ、これまで手を出せずにいた。同サービスは、2014年8月の開始当初、すべての検査項目を網羅した「オールインワン280+(現ヘルスケア)」と、がん・生活習慣病・体質から選定された100項目の受検が可能な「ヘルスケア100+(現在は提供終了)」、肥満・肌質・髪質など体質に関する35項目のみの「カラダ30+」という3つのメニューを設けていたが、2015年2月、これらメニューの名称変更や「カラダ30+」の提供を終了したほか、遺伝子で自分の祖先のルーツを知ることができるメニュー「ディスカバリー」を追加した。ちなみに、2015年8月にはがんに特化した「がんパック」がメニューに追加されるなど、サービスの拡充が続けられている。前置きが長くなったが、筆者は6月の取材をきっかけに「ディスカバリー」の存在を知り、「祖先の特徴を知れるなんて面白そうだし、このプランなら気軽にできる」と思い利用することにしたのである。○筆者の祖先は、北海を制した 流氷の民!?「ディスカバリー」では、身長や体重、目の色、毛の太さなど自分の体質の遺伝的な傾向のほか、人類発祥の地から日本に至るまで自分の祖先がどのように移動したかという「祖先のルーツ」を知ることができる。(通常価格は9,800円(税別)で、申込みから検査結果の開示まで、おおよそ1カ月ほどで完了する。サービスの利用フローは「こちら」を参考にされたい。)祖先のルーツは、ハプログループ(ミトコンドリアハプログループ)という、人間の細胞内にあるミトコンドリアと呼ばれる小器官のDNAの多型を用いて遺伝的に分類されるグループに基づいて明らかにされる。このミトコンドリアが、祖母から母、母から自分と母系を伝わって受け継がれるため、そのDNAを調べることにより母系の系譜を辿ることができるというわけだ。日本人の多くは、祖先の系統ごとに大きく10タイプのハプログループに分けられるそうで、どのグループかにより自身の祖先が、約20万年前のアフリカから「どの時代に、どの土地を経由して日本にやってきたのか」が異なってくる。さて、待ちに待った検査結果が届きマイページにアクセスすると、「原田 綾子さんの結果サマリ」という欄に「ハプログループ : N9北海を制した『流氷の民』」との表示が。「寒い地域から海を渡ってきたのか~」くらいのことは想像がつくが、具体的には、「ユーラシア北部が起源とされ、日本人の7%程度を占める。カムチャツカ半島などの北東アジアに分布しており、日本へは比較的古い時代にやってきて縄文人になったグループと、比較的新しい時代にやってきてオホーツク文化を形成したグループとがいると考えられており、遠い昔から魚を食べてきたグループ」ということらしい。また、ユーラシア北部以前については、アフリカから北へと開拓し、今から5~7万年前に中東において洞窟生活をしていたようだ。このころには、いずれ日本に辿り着く他のグループとも行動を共にしており、貝殻を使ったアクセサリーを身につけたり、洞窟の壁に絵を描いたりしていたそう。なんだかワクワクする話しだ。なお、この「自分のルーツ」は、マイページにてアニメーションを用いて分かりやすく解説されるほか、そのほかのグループ、例えば中国中部を起源とし、日本で37%の割合を占める「稲作の民」や、今や海底に沈んだスンダランドと呼ばれる大陸が起源の「日本最古の定住者」、遠い血縁に中国の漢民族をもつ「大陸民族」などの詳細も閲覧することができる。○自分の遺伝子情報と、どう向き合うか「ディスカバリー」では、前述のとおり、自分の祖先だけでなく「遺伝的な体質傾向」も知ることが可能。提示される情報としては以下の19項目で、これらの結果は、他の遺伝子型と比較した場合の傾向を3段階で示したものとなる。実際のところは遺伝的要因のみで決まらないため、異なる場合もあると注意書きがされていた。身長・体重・腹囲のサイズ・胸のサイズ・腰のくびれ・鼻筋の通り・目の色・肌のくすみ・赤外線による肌の光老化・そばかすのできやすさ・男性脱毛症のなりやすさ・髪の太さ・髪色の明るさ・男性ホルモン値・アルコールによる顔の赤くなりやすさ・虫歯のなりやすさ・アスパラガスの代謝産物の臭いを感じ取る能力・麦芽の香りを感じとる能力・85歳以上まで長生きする可能性(任意)MYCODEのメインメニューとなる「病気の疾患リスクを判断するもの」でないため、"悪い結果として受け止めてしまう可能性をもつ"項目は設けられていない。いや、唯一同意のもと閲覧できる「85歳以上まで長生きする可能性」に関しては、実際のところ、結果を見るとき少々緊張してしまった。筆者が小心者であることはもちろんだが、「自分は結果をどのように受け止めるか」という不安にここで直面したのである。これは、サービス提供側に立って言い換えれば「消費者に検査結果が適切に伝わるか」であり、消費者向け遺伝子検査サービスが抱える課題の1つでもある。2月に厚生労働省の厚生科学審議が開催した第14回会議では、「遺伝子検査ビジネス」を今後の課題として整理し、対応策を検討することが確認され、情報提供の方法のほか、検査の質の担保や科学的根拠の適切さ、遺伝子的差別などが問題点となることを指摘している。(これらに対するDeNAライフサイエンスの取り組みは、こちらを参考にされたい。)筆者は、この課題を身を持って実感したように思うが、「疾患リスクが分かるメニューも受けてみたい」とも感じた。それはおそらく、祖先のルーツや体質の傾向を知れたことで「自分のことをもっと知りたい」という気持ちが芽生えたからだと思う。筆者と同様に、例えば「がんの疾患リスクが比較的高かったら、どうしよう」など不安に感じる人は、まずは「ディスカバリー」のような体質を中心としたサービスから利用し、その情報を自分がどのように受け止めるかを見極めてもよいかもしれない。
2015年08月31日ウェアラブル端末が計測する自身の活動量や脈拍データ、遺伝子検査で明らかになる病気リスクや潜在能力レベル、スマートフォンに蓄積される行動ログ・データなど、自分の身体状態に関する大量のデータ「マイビッグデータ」を共有できる相手は「いない」と回答した割合が過半数に上るという実態が、博報堂生活総合研究所が実施した「自分情報に関する意識調査 (第2回)」で浮かび上がった。同調査は、ウェアラブル端末や遺伝子検査などの発展・浸透によって飛躍的に増加が見込まれる、これまで知ることができなかった自分自身の情報(マイビッグデータ)に対する生活者の意識について調査・分析したもの。2015年5月に、首都圏・名古屋圏・阪神地区における20~69歳までの男女各500人の計1,500人を対象に実施した。これによると、「自分のことをすべて包み隠さず話したり共有できたりする存在」として、「異性 (恋人や配偶者)(17.9%)」が最も多く挙がり、「親 (4.7%)」との回答を大きく引き離す結果に。加えて、全体の53.8%と過半数が「そのような存在はいない」と回答し、「パートナーといえども、自分を包み隠さず共有できるほどの信頼関係を築くのは難しいようだ」と同社は分析する。また、自分のプライベートな情報に関する管理意識に関して、69.0%が「特に必要な場合以外は、自分のプライベートな情報はできるだけ秘密にしておきたい」と回答。これらの結果から、「生活者のマイビッグデータに対する高いプライバシー意識がうかがえる」と同社はいう。一方、「もっと
2015年08月28日●病気150種の発症リスクと130体質項目を調べることができる当サイトの読者の中でも、遺伝子検査に興味があるという方は多いのではないだろうか。近年、遺伝子検査にかかる費用が下がり、検査時間も短くなったことで、遺伝子検査をサービスとして提供する事業者が増えており、病気のかかりやすさや体質などの遺伝情報を知ることができるため、病気の予防や効果的なダイエットにつながるとして人気が広がっている。DeNAが提供している遺伝子検査サービス「MYCODE」では、唾液を採取して送付するだけで、最大150種類の病気の発症リスクと130の体質項目を調べ、結果をウェブ上で確認することができる。今回、3種類ある検査コースのうち、最も多くの項目を調べることができる「ヘルスケア」を体験してみたので、その内容と検査の結果をご紹介する。○さあ、遺伝子を採取しよう!こちらがMYCODE「ヘルスケア」のキットである。早速唾液の採取に入る。ちなみに、検査前30分は水以外口にしてはいけない。ここで使用するのがキットに付属してくるレモンの写真だ。人は酸っぱいものを見ると唾液が出やすくなるため、眺めながら唾液を貯めることで採取がスムーズに行くようにというDeNAの配慮である。ただ、筆者の場合体質に合わなかったのか、さほど効果を得られなかったため、ほかの酸っぱそうなものも試してみたところ、冷蔵庫にあった梅干しの香りが一番効果があった。唾液を容器の線まで貯めたら、キャップをして振る。容器内の唾液が青色に変わったことを確認し、指定の封筒に入れて返送すれば、遺伝子の採取が完了したことになる。○結果の見方送付したサンプルに問題がなければおよそ2週間後、件名が「【MYCODE】検査が完了しました」というメールを受信する。マイページにログインして結果を見てみると、ずらーっとさまざまな病名がリストアップされている。各疾患には、日本人平均と比較した時の発症リスクを示す「日本人平均との比較」、公的機関・学会が調査した当該疾患の患者数を示す「患者数」、結果の根拠となる論文を4つの観点から評価した「論文評価レベル」という指標が設定されている。したがって、「日本人平均との比較」で数値が1を超えていれば日本人の平均より発症リスクが高く、逆に1未満であれば発症リスクが低いということを意味する。「論文評価レベル」は3段階あり、レベルが高いほどその結果の信頼性も高いということになる。なお、「患者数」に関してはデータがない場合もある。●発症リスク2位は1型糖尿病 - 1位は脳の血管に関わる疾患○発症リスクトップ5を発表! - 1位はなんと4.03倍さて、ここからは「MYCODE」によって判明した、筆者の疾患発症リスクを発表しよう。全150項目もあるので、ここではリスクの高い順にトップ5をランキング形式でご紹介する。第1位: もやもや病発症リスク: 4.03倍論文評価レベル:3全体を100人とした時、同じ遺伝子型の人数: 100人中13人2位に大差を付けて見事(?)1位になったのは「もやもや病」。「もやもや病」は脳の動脈が何らかの原因で細くなったり詰まったりする疾患で、太い動脈の閉塞を補って血流量を保つために拡張した細い血管の血管網が、煙がもやもやしているように見えることが病名の由来となっている。第2位: 1型糖尿病 末期腎不全発症リスク: 2.62倍論文評価レベル:2全体を100人とした時、同じ遺伝子型の人数: 100人中1人「1型糖尿病」は血液中のリンパ球が、インスリンを作るすい臓のランゲルハンス島にあるβ細胞を攻撃して炎症を起こし、すい臓自らインスリンを分泌できなくなることで発症する自己免疫疾患。第3位: 脳血管性認知症発症リスク: 2.33倍論文評価レベル:2全体を100人とした時、同じ遺伝子型の人数: 100人中13人「もやもや病」と同じ脳血管の疾患が3位に。「脳血管性認知症」は脳梗塞をはじめ脳血管障害によって発症する。記憶、言語、ものごとの認知などに関係する海馬や大脳皮質の神経細胞が脳血管障害により死んでしまうことが原因とされている。根本的な治療はなく、脳血管障害の進行を防ぎながら、症状を抑える治療を実施する。第4位: 心房細動発症リスク: 2.17倍論文評価レベル:3全体を100人とした時、同じ遺伝子型の人数: 100人中9人ここまでが2倍超え。「心房細動」は高齢者に多く見られる疾患で、心臓のリズムを調節する電気信号が何らかの原因で乱れて心臓本来の動きができなくなり発生する不整脈の一種。第5位: 胃がん(噴門部胃がん)発症リスク: 1.98倍論文評価レベル:3全体を100人とした時、同じ遺伝子型の人数: 100人中4人胃の入口にあたる部分(噴門部)にできるがんの一種で、食道胃接合部腺がんとも呼ばれる。噴門部がんはあまり多くはなく、胃がん全体の1~2割程度といわれている。また、胃酸の逆流が発症に関係している可能性がある。○遺伝子検査で疾患の発症リスクを知ることのメリット今回の結果は個人的にかなり意外だった。というのも、筆者はがん家系なので、何かしらのがんが1位にくると予想していたのだ。また、1位に「もやもや病」、3位に「脳血管性認知症」と、脳血管の疾患が上位に入ったことに遺伝子の力を感じた。一方、トップ5には入らなかったが、8位に胃がん(1.62倍)、10位に前立腺がん(1.49倍)が入っていたのでがんに注意しなくてもいいというわけではない。そもそもがんは、日本人の死亡理由1位に長らく君臨しているわけで、この場合「(がんの中では)自分は胃がんのリスクが高いんだな」と認識できたことに価値があるのだ。「脳の血管が弱い」「がんでは胃がんに特に気をつけよう」などは、「MYCODE」を受けて初めて気づいたことだ。唾液を採取するだけというシンプルな作業で、思いもよらなかった疾患への注意が喚起され、結果を生活改善の指針として病気の予防に活用できる点は、遺伝子検査の大きなメリットといえるだろう。●生活改善につなげるための具体的なアドバイスも○アドバイスを見る前にぜひアンケートに回答を遺伝子検査のメリットは、結果を病気の予防に活かせる点だと前頁で述べた。しかし、どのように生活習慣を改善すればよいのか、より具体的に知りたいところだ。MYCODEでは、「運動・生活」「栄養素」「食品・食料」という3つの観点から、検査結果に応じた、生活習慣改善へのアドバイスが提供される。筆者の場合であれば、喫煙が10個の疾患に関わっている(実際、吸っている)。当然、禁煙をしたほうが健康的にはベターなわけだが、そう簡単に禁煙できるものではない。これに対し「コーヒーを控えて紅茶やお茶にする」「熱いお茶や冷たい水を飲む」「禁煙開始から2週間は外での飲酒は控える」など、吸いたい気持ちを抑えるための具体的なメソッドが示される。また、禁煙に準備するための心得や、開始後の禁煙日記の付け方なども提示されるほか、禁煙に関するエピソードを持つ著名人のインタビューを読むことも可能だ。また、生活習慣に関するアンケートに答えておくと、生活改善アドバイスが自分の生活習慣を踏まえたものになるので、より効果的なアドバイスを得るためにアンケートに答えることをおすすめする。このほか、検査結果のページから「発症を予防するもの・促進するもの」をクリックすると、主だった疾患の発症予防や発症促進に関係する要因が色分けされたリストを見ることができるので、そちらも参考にしよう。○麦芽の香りが感じにくい体質だったとは…冒頭でご紹介したように、「MYCODE」では疾患の発症リスクのほかに遺伝的な体質についても知ることができる。尿酸値、骨密度からそばかすのできやすさまで、その内容は多岐にわたるので疾患の発症リスクとともに生活改善に役立てることができる。一方、中にはやけにピンポイントな項目もある。以下では全130の体質項目中から筆者が「こんなこともわかるの?」と驚いた項目をピックアップしてご紹介する。・麦芽の香りを感じとる能力ビールの原料である麦芽の芳しい香りは、麦芽を焙煎したり麦汁を発酵させたりする過程で化学反応が起こり、60種類もの成分が混じり合うことで生み出されているという。この香りを感じ取る能力は、実は遺伝的素因によって、ある程度左右されているのだそうだ。筆者は「麦芽の香りを感じにくいタイプ」と判定され、ほぼ毎日晩酌を楽しんでいる身としては少々ショッキングな結果に…・アスパラガスの代謝産物の臭いを感じ取る能力「アスパラガスを食べると尿が臭う」といわれることがあるが、これは、体内でアスパラガスの成分が消化酵素に分解されるときにできる化学物質メタンチオールが尿中に排出され、臭いを発するためと考えられてる。臭いの元となる成分を尿に排出する能力は、遺伝的に一部の人にしかないと考えられていた。しかし、実際には「一部の人の尿が臭う」のではなく、「一部の人が尿の臭いを嗅ぎ分けることができる」という嗅覚の問題であり、遺伝的な要因によって左右されることが近年明らかになってきた。・頸動脈の血管壁の厚さ頸動脈は心臓につながった大動脈から脳へと血液を送る血管で、気管の両脇を走っている。血管は内膜、中膜、外膜の3層構造になっているが、内膜と外膜を合わせて1.1mm以上だと動脈硬化と診断される。頸動脈の硬化は全身の動脈硬化を反映しているといわれており、動脈硬化になると、脳梗塞や心筋梗塞、大動脈瘤などを引き起こすリスクが高まる。動脈硬化は遺伝的要因も関係しているとされる。・苦味(PROP)の感じやすさ苦味の指標となる「プロピルチオウラシル(PROP)」と呼ばれる物質の感じやすさも、遺伝的な要因の影響を受けるとされており、PROPを感じるタンパク質に関わる遺伝子が苦味の感受性を決めていることが判明している。苦味の感じ方は食生活や健康にも影響することが分かってきている。・乳歯から永久歯への生え変わりの早さ永久歯は6歳頃から徐々に出てきて、初めに乳歯の奥に出てくる第一大臼歯や、中切歯と呼ばれる中央の前歯から生え変わり、12~13歳くらいにかけて28本の永久歯がそろう。一方、第3大臼歯(親知らず)だけは出てくる時期が異なり、通常18~24歳頃に生えてくる。乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、遺伝子の影響を受けることが知られている。ちなみに、日本人では約94%の人が「乳歯から永久歯への生え変わりがやや早いタイプ」で、「乳歯から永久歯への生え変わりが遅いタイプ」は0.1%しかいない。○受けるだけでは意味が無い以上が遺伝子検査「MYCODE」の大まかな内容だ。初めての遺伝子検査だったので、検査結果を見るときは若干ドキドキしたが、前述したように自分が今まで知らなかった病気の発症リスクを知ることができて良かったと素直に感じる。ただ、注意しなくてはならないのは、例えば「もやもや病」が平均より4.03倍発症しやすくても、それが必ず発症するわけではないということ。なので、仮に何か重大な疾患の発症リスクが高いと判定されても気落ちせずに、「だったらどうすれば発症する確率を低くできるのか」という思考に切り替えないと、せっかく遺伝子を調べてもその意義が半減してしまう。もちろん、普段の食生活や住環境など、環境要因も病気には大きく関わることも忘れてはならない。自分でさえ知らなかった部分を明らかにしてくれる「MYCODE」は、受けることに意味があるのではなく、検査結果を見て何かを変えるきっかけとし、生活改善の方針を決めるのに役立てることが重要なのだ。
2015年08月05日昨年11月『SINGIN’ IN THE RAIN-雨に唄えば-』で日本のファンを魅了したアダム・クーパーが主演を務める『兵士の物語』が7月24日(金)より東京芸術劇場プレイハウスにて開幕する。舞台『兵士の物語』チケット情報2004年、2005年に英国のみリミテッド上演され、今なおプレミアプロダクションと呼び声高い英国ロイヤル・オペラ・ハウス製作の『兵士の物語』。日本では2009年以来2度目の来日となるが、アダム・クーパー以外は新キャストを迎え、日本でしか観ることの出来ない顔合わせが実現した。自分の大切にしているヴァイオリンと、巨額の富を得られる悪の書を交換したがために悪魔に魂まで奪われそうになる兵士にアダム・クーパー。兵士のかつてのフィアンセと、後に兵士と結婚することになる王女の二役を演じるのは、出演作が完売続きのロイヤル・バレエ・プリンシパル=ラウラ・モレーラ。ストーリーテラーにはマシュー・ボーン作品の常連 サム・アーチャー、そして兵士を貶める悪魔をロイヤル・バレエのファースト・ソリスト=アレクサンダー・キャンベルが演じる。開幕を前に行われた公開稽古では、まさにムーラン・ルージュのような香りが漂うセットの中で4人息の合った演技を披露した。アダム演じる兵士のダンスは、時にコミカルに、時に切なく、悪魔の犠牲になっていく様を感情豊かに見せ、ラウラもフィアンセの際に魅せる繊細な表情と王女の際に魅せるコケティッシュな表情とを見事に演じ分けていた。4人のキャストと7人のオーケストラによる65分という凝縮された本作。ダンサーたちが踊りだけでなくテキストを語り、ストーリーが進んでいく様も見所のひとつと言える。先日の取材会で、本作についてアダムは「非常にエネルギーに満ちた公演です。ダンサーたちは舞台上の様々な場所を点々と移動し、その中で台詞とダンスが合い重なっていきます。そして、兵士がいかに犠牲者であるかが描かれていきます。なぜ犠牲者かというと、家に対する愛、家族に対する愛、彼はこうした愛する心を持っていながらも、誘惑によって自分のやりたいことが実現できなくなってしまいます。彼のやりたいこととそれを断絶する誘惑とのジレンマを台詞、ダンスで表現していきます。そういった点が見所ではないでしょうか」と述べた。また。ラウラは日本で演じることについて、「日本には何度も来ているので外国というよりはふるさとの感覚があります。特に日本の方は演劇、ダンス、文化に至るまで知識が豊富なので、リアクションが温かく、日本で公演をさせていただけるのは光栄」と語った。日本でしか観られない珠玉のキャストで贈る濃密な舞台空間、是非その目で確かめてほしい。公演は東京芸術劇場 プレイハウスにて8月2日(日)まで。
2015年07月24日遺伝子検査キットなどを提供するジェネシスヘルスケアは7月7日、同日より「手塚治虫遺伝子解析プロジェクト」を始動すると発表した。「手塚治虫遺伝子解析プロジェクト」は同社の創立11周年を記念して立ち上げられたプロジェクトで、漫画家・手塚治虫氏が実際に使用していたベレー帽に残されていた遺髪と、血縁者の遺伝情報からDNAを採取し、同社の研究所で遺伝子解析を行うことで、同氏の性格や特徴を解き明かしていくというもの。同発表会では手塚治虫の長男でクリエーターの手塚眞氏、モデルの前田典子氏、メンタリストのDaiGO氏がゲストとして登場し、それぞれの視点から遺伝子検査についてトークを披露した。まず最初は、特殊メイクで治虫氏に扮した眞氏が登壇。眞氏はまず、今回のプロジェクトについて「非常に興味深いプロジェクトだと思う。遺伝子検査と聞くと体や健康のことかと思うが、天才性や心の中まで解析できると聞いたのでびっくりした」と評し、父親と似ているところはどこかという質問に対しては「顔は似ていると言われるが、体の動きとか、言動、ちょっとしたクセなどが似ていると周りの人に言われる。自分ではよくわからないので、その辺も解析できると良いですね。」とプロジェクトへの期待を語った。また、発表会では先行して「記憶力・想起力が強い」「幸福感が高い」「協調性が高い」「情報処理が早い」という治虫氏の遺伝的傾向が公表された。実の息子である眞氏もこの結果には同意するようで、それぞれの結果から思い出されるエピソードを披露した。なお、治虫氏の遺伝子は現在も解析が進められており、8月に特設サイトでその結果の一部が紹介される予定となっている。2人目として登場した前田氏のテーマは「遺伝子検査を活用した美と健康」。自身もジェネシスヘルスケアのキットで330項目の検査を行ったという前田氏は「私は胃がんのリスクが高くてショックだった。でも、リスクが高いから発祥するというわけではなく、そうやって調べて知っておくという事は大事だなと思う」としたほか「どういう運動をした方が良いか、どういう食事を摂れば良いかなども知る事ができる。私は筋肉がつきにくいため、食事はおかずから食べなさいということを教えてもらった。ダイエットするにしても人によって違うので、ダイエットの近道が知れるのは良いですね。」とし、健康維持における遺伝子検査のメリットを語った。さらに、美の秘訣を聞かれた前田氏は「日に当たると肌が赤くなりやすいことから、髪の毛のカール具合までわかるので、そういった情報を美容に役立てる事ができる。『美は1日にしてならず』とはいつも思うが、その第一歩は自分のことを良く知ることだと思う。」と自分を知ることの重要性を強調した。最後に登場したメンタリストのDaiGO氏は自身で受けた遺伝子検査の結果を公表した。DaiGO氏が受けたのは40項目の性格分野と35項目の体質・特徴から、遺伝的にどういう心を持ちやすいのかということがわかる「GeneLife Myself」という検査。同検査についてDaiGO氏は「コミュニケーション能力などもわかるので、普段の生活に役立てやすい。」と述べたほか、遺伝的要素が環境因子によってどのように変わったかがわかる点も注目ポイントに挙げた。発表会ではさらに、360項目の遺伝子検査を実施できる新製品「Genelife GENESIS」の発売も発表された。通常価格は2万9800円で、1万個限定の「手塚治虫遺伝子解析プロジェクト」記念パッケージが1万9800円で発売される(価格は税抜)。
2015年07月07日アジレント・テクノロジーは7月1日、ヒトやマウス向け遺伝子発現マイクロアレイ「SurePrint」の新製品を発表した。同製品ではベルギー・ゲント大学の協力のもと、LNCipedia 2.1データベースを完全網羅し、高い信頼性で長鎖ノンコーディングRNA (lncRNA) のトランスクリプトを分析することが可能となった。lncRNAは、DNA、RNA、タンパク質とやりとりすることで、特定ターゲット遺伝子あるいは系全体の発現を制御することで知られ、がん、心疾患、神経変性疾患と関連がある可能性が指摘されている。また、正確なオリゴヌクレオチド合成を可能とするSurePrint技術を活用することで、高感度(5桁のダイナミックレンジ)、高再現性(アレイ間変動係数5%)、高直線性(ERCCのスパイクコントロールに対しR2<0.95)を実現した。同社は「当社の遺伝子発現マイクロアレイは、LNCipediaのIncRNAなどの専門コンテンツを厳格に網羅するだけでなく、専門ユーザー向けに柔軟なカスタマイズ機能も提供しています。当社の高性能でRNA-Seq結果との高い一致率をほこる遺伝性発現マイクロアレイは、当社のRNA-Seqおよびターゲットエンリッチメント製品との組み合わせにより、マイクロアレイによるスクリーニング アプリケーションと次世代シーケンシングによる詳細解析とを途切れなく行き来できるようにしております」とコメントしている。
2015年07月01日東京医科歯科大学(TMDU)は7月1日、原因不明の炎症を小腸・大腸を中心に引き起こす難病「クローン病」の罹患に関与する感受性遺伝子の1つ「TNFAIP3」が、オートファジー(細胞自己消化)を調節し、免疫応答活性化と炎症亢進に寄与するヘルパーT細胞の生存を制御することをつきとめたと発表した。同成果は、同大 大学院医歯学総合研究科消化器病態学分野の大島茂 助教、同・渡辺守 教授らの研究グループと、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校との共同研究によるもの。詳細は、国際科学誌「Autophagy」の2015年7月号に掲載された。近年の研究からクローン病の感受性遺伝子が多数報告されるようになり、オートファジー関連分子もその中に含まれていたものの、クローン病の病態におけるオートファジーの関与の詳細についてはよくわかっていなかった。これまでの研究から、TNFAIP3はオートファジーを抑制することが報告されていたことから、研究グループでは今回、より生理的な検討に向け、T細胞特異的TNFAIP3欠損マウスおよび誘導性TNFAIP3欠損マウスを樹立し、詳細な調査を実施。その結果、免疫沈降解析にてTNFAIP3が細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質キナーゼの1種である「mTOR」のタンパク質修飾(ユビキチン化)を制御することを発見した。また、mTOR抑制剤を用いることでTNFAIP3欠損による細胞減少が回復すること、ならびにmTOR抑制剤の細胞生存における作用がオートファジー欠損にて打ち消されることを確認。この結果、従来、予想されていた機能とは異なり、クローン病感受性遺伝子TNFAIP3はmTORユビキチン化を介してオートファジー誘導をコントロールし、リンパ球の生死を決めていることを突き止めたとする。なお、今回の成果について研究グループでは、クローン病に対する新たな診断・治療法開発への展開が期待できるものと考えられるとコメントしている。
2015年07月01日病気予防や美容に役立つ指標を得られるということで、個人向け遺伝子検査サービスの利用が増えているという。今回、遺伝子検査サービス「MYCODE」を提供するDeNAライフサイエンスに取材して印象的だったことは、同サービスを開始するにあたり「ELSI(エルシィ)」を重視した公式会員サイトの構築が重要であったということだ。○「倫理的、法的、社会的な議論」が不可欠「個人向け遺伝子検査サービス」の認知度は、今や、非常に高いと言えるだろう。同サービスの草分け的存在となる「23andMe(トゥエンティースリー・アンド・ミー)」では、全世界 約100万人が利用したと公表しているほどだ。同サービスが人気を博した要因の1つは、簡単な手続きだけで検査できることだろう。DeNAライフサイエンスが提供する遺伝子検査「MYCODE」では、自分で唾液を採取・郵送し、3週間程度で解析結果をWebサイト上で確認できる。(同サービスの詳細は、こちらの記事を参照されたい。)DeNAグループはこれまで、「インターネットを使ってリアル産業を変革し、人々の生活をもっと楽しくもっと豊かにする」をコンセプトに多彩な事業を拡大してきたが、健康ライフサイエンスも同コンセプトに当てはまるとし、その第一歩として誕生したサービスが「MYCODE」となる。「MYCODEは、学術的基盤がしっかりしていることや、ELSIに十分な配慮をしていることが大きな特徴です」と語るのは、DeNAライフサイエンス システムグループ グループリーダーを務める泉雄介氏。同サービスは、東京大学医科学研究所との共同研究に基づき、アジア人・日本人を対象とした論文を中心に発症リスクモデルを構築した点が差別化のポイントだという。そして、同サービスを運用する上で大切なことが「ELSI」だ。これは、「Ethical, Legal and Social Issues」の略であり、遺伝子研究を進める際に、倫理的・法的・社会的な議論を並行して進める取り組みを指す。「遺伝子情報は非常にセンシティブなものです。使い方次第で有用なものになりますが、一方で差別などに使われる可能性もあります。米国では、従業員の採用にあたって遺伝情報に基づく差別を行ってはならないという『遺伝情報差別禁止法』が2009年から施行されていますが、日本には現在このような法令はありません。こういった背景があり、弊社も遺伝子検査サービスにおけるELSIを十分に議論しながら進めています」(泉氏)○Adobe Experience Managerを使って遺伝子データを守るシステムを短期開発MYCODEがサービスを開始した時期は2014年8月。要となるWebサイトの開発には、アドビ システムズのデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」に含まれるWebコンテンツ管理(WCM)ソリューション「Adobe Experience Manager(以下、Experience Manager)」を採用した。サービス開始時点から約1,500ページもあった膨大なコンテンツを効率よく管理できることや、医師が監修するコンテンツの作成・修正ステップを強力なワークフローで管理できること、そして、コンサルティングの窓口がしっかりある点を評価したという。「トレーニングを3日間受けただけで、既に、シンプルなページは作り始めることができました。ドキュメントやQ&Aなどのサポートもしっかりしていた。つまり、開発にあたってのハードルを取り去ってくれたという印象です」(泉氏)同グループは以前より、モバイルゲームのユーザー行動分析のためにデータ分析ソリューション「Adobe Analytics」を利用しており、Adobe Marketing Cloud内にWCMの機能があることは知っていたため、導入しやすかったという背景もある。また、前述のとおり、遺伝子情報は究極の個人情報となる。必要なセキュリティレベルを、ELSIに沿ってさまざまな角度から調査・検討し、セキュリティポリシーを定めた。「画像や説明文など共通のアセット・コンテンツはExperience Managerで管理し、検査結果を含む個人情報は切り離して管理することで、セキュリティポリシーに忠実な実装が容易に実現できました。Experience ManagerはJavaで構築されており、自由度が高いシステムのため、私たちが設計をする上で制約を課されることはほとんどありませんでした」(泉氏)加えて、開発の柔軟性が高いことは、短期開発の実現にもつながっている。「Experience Managerでは、エンジニアが開発したページを、ノン・エンジニアのスタッフが自分で修正することができます。これを使用しなかった場合、3~4カ月は余分に開発期間が必要となり、サービスのスタートも遅れていただろうと思います」(泉氏)○「研究」という行為そのものがインターネット技術で変革できるDeNAライフサイエンスが掲げる次なる目標は、研究開発という既存の活動自体の変革となる。「研究というと、いままでは少人数で研究室にこもって、結論が出るまで発表もしない、クローズドなイメージでした。しかしこれからは、一般消費者からデータを提供して頂いたり、アンケートで意見を聞くこともできる。インターネットというオープンな技術の力で、研究開発のサイクルを速くしていきたいと考えています」(泉氏)遺伝子検査サービスが潜在的に持つ革新の力は、まだその一端を垣間見せたところにすぎない。今後、多方面にその効果が広がっていくことも予測されるが、あくまでも「ELSI」とのバランスをとりながら、進化させていくことが大切だ。
2015年06月26日イギリスのスターダンサー、アダム・クーパーが主演する舞台『兵士の物語』が7月、東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。来日を前に、クーパーがインタビューに答えた舞台『兵士の物語』チケット情報同作は英国ロイヤル・オペラ・ハウスの製作で2004年、ロンドンで初演。日本では2009年に続いて2度目の来日公演だ。ストラヴィンスキーの音楽にのせて、富と引き換えに魂を悪魔に売り渡したひとりの兵士の姿を描く。「これは小さな作品で、登場人物は4人しかいません。悪魔、ナレーター、少女。それから僕の演じる兵士は、我が道を行く若者で、誰かが…後でそれが悪魔だということが分かるのですが、誰かが彼のところにやって来て、彼を常軌を逸した旅に連れ出し、遂に彼は悪魔に乗っ取られてしまうという。魅力に溢れた、素晴らしい舞台です」とクーパー。従来のスタイルでは、台詞部分を俳優が、バレエのパートをダンサーが担う本作。「このバージョンでは、誰もがそれぞれの台詞を喋ります。これはわれわれにとってとても良いことです。ダンスと会話が入り交じるのは。まあ、大変ですが(笑)、挑戦しがいがあります」昨年来日公演も行った『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』ではミュージカルに出演するなど、ダンサーの枠をこえて幅広く活躍するクーパー。そのキャリアについて「様々なスタイルの仕事ができるところはとても気に入ってます。それによって、演じることに常に関心を失わずにいられる。ロックウッド(『雨に唄えば』の主人公)のように歌を気持ちよく歌い上げる男を演じることもあれば、『兵士の物語』のように、スタイルが入り交じったものにも挑戦する。僕が踊りを好きなのは、動きによって物語を伝えたいからで、動きによって観客の感情を引き出したい。ふたつの作品は、やり方は全く違うけれど、それが実現できている。こんなふうにいろいろなスタイルで踊る機会を与えられる自分はなんてラッキーなんだろうと思う」と話した。来日公演は7月24日(金)から8月2日(日)まで。チケットの一般発売は6月20日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行を実施中、6月18日(木)午後11時59分まで受付。最後に、アダム・クーパーファンにTV番組情報をご案内。明日6月13日(土)午後7時30分よりNHK BSプレミアムで放映する『天海祐希魔法と妃(きさき)と女たち「ロンドン編」』にアダム・クーパーが登場。昨年の日本公演を見て感激したという天海祐希とステージやロンドンについてトークする。
2015年06月12日基礎生物学研究所は6月12日、メダカを用いた研究で生殖細胞が「精子になるか卵になるか」を決定する遺伝子を同定したと発表した。同成果は基礎生物学研究所の西村俊哉研究員(元総合研究大学院大学)と田中実 准教授らと、九州大学の佐藤哲也 助教、大川恭行 准教授、須山幹太 教授、岡崎統合バイオサイエンスセンターの小林悟 教授(現筑波大学 教授)との共同研究によるもので、米科学誌「Science」に掲載された。精子と卵子は生殖細胞という共通の細胞から作られることが知られている。生殖細胞は体細胞の性が決定した後、その影響を受けて「精子になるか卵になるか」が決定すると考えられているが、その際に細胞内でどのような遺伝子が働いているかはわかっていなかった。同研究グループは、生殖細胞でオスとメスに違いのある遺伝子を探索し、foxl3という遺伝子が、卵が作られる過程のメスの生殖細胞で働いているのに対し、オスではその働きが抑制されていることを発見した。また、foxl3の機能が欠損したメダカのメスは通常のメスと同様に卵巣を作るものの、卵巣の中で受精可能な精子が作られていた。これらの結果から、foxl3はメスの生殖細胞で働き、「精子形成を抑制」する機能を持つことがわかった。foxl3による「精子形成の抑制」を解除すると生殖細胞を取り巻く環境がメスでも精子が形成されるという今回の研究は、体細胞とは独立した性を決めるスイッチが生殖細胞に存在することを示すものとなった。今後は、オスの生殖細胞でfoxl3の発現が抑制されるメカニズム、およびメスの生殖細胞でfoxl3が具体的にどのように精子形成を抑制しているのかについて研究を進めていくという。
2015年06月12日株式会社丸井グループ株式会社丸井グループは遺伝子検査キット「GeneLife」のショップを有楽町マルイにオープン。6月11日~24日の期間限定だ。最近話題の「遺伝子検査キット」。自分の体質を遺伝子レベルで知り、美容対策をおこなおう。さまざまな遺伝子キットショップには、多数の商品が用意されている。「GeneLifeNEO」は体質や遺伝子のリスク、330項目を一度に調べることができるキット。生活習慣病の発症リスク・体質・美容の傾向なども調べることができる。「GeneLife Myself」は、自己分析遺伝子キット。遺伝子から性格や特徴を読み取り、「自分の知らない自分」を発見できるかも。「肥満遺伝子検査キット」は、肥満遺伝子タイプを知ることができるキット。自分にあったダイエット方法や美容対策を知るための新しいアプローチ。「肌老化遺伝子検査キット」も興味深い一品だ。検査結果を閲覧ショップには、検査結果を閲覧することができるブースも設置。検査結果で何がわかるのか、どんなことを調べられるのかといった疑問は、その場で解決できる。検査方法は、採取棒でほおの内側をこする、または唾液を少量採取してポスト投函するだけ。気軽に検査可能だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・私っていったいどんな性格なの?遺伝子で知る本当の自分。話題の遺伝子検査キット「GeneLife」が有楽町マルイに初登場!
2015年06月11日京都大学は6月5日、先天性骨髄不全症候群の1つである「ファンコニ貧血」の新たな原因遺伝子を同定したと発表した。同成果は京都大学の医学研究科博士課程の平明日香氏、同 高田穣 教授らの研究グループによるもので、6月5日付の科学誌「The American Journal of Human Genetics」で掲載された。「ファンコニ貧血」は1927年にスイスの小児科医によって報告された小児遺伝性疾患で、ユダヤ人に多いとされている。日本では年間10人前後が発症していると推定され、進行性の骨髄不全、急性骨髄性白血病や固形腫瘍の合併、先天奇形や不妊などの症状が発生する。主に欧米での研究によって17種類の原因遺伝子が知られているが、日本では症例集積の仕組みが存在しなかったことから解析が遅れていた。同研究グループは、近年発達が目覚ましいゲノム解析技術を用いて網羅的に原因遺伝子を検索したところ、UBE2Tの変異のある日本人患者を2名を発見した。患者の細胞を詳細に解析した結果、同疾患の原因遺伝子であることが確認された。アジアおよび日本人からの発見と同定は今回が初めてで、研究グループは「同じ遺伝変異が韓国や中国に存在するかどうか、欧米などには存在しないのか、興味ある点である」とコメントしている。また、同疾患の患者への治療として、iPS細胞やゲノム編集技術を利用した遺伝子細胞治療の可能性を今後検討したいとしている。
2015年06月05日TVシリーズ「ゴシップガール」のブレア役で人気を博したレイトン・ミースターが、夫のアダム・ブロディとの第1子を妊娠していることが明らかになった。29歳のレイトンと35歳のアダムは2011年に映画『The Oranges』(原題)で共演して知り合い、交際が始まった。そして昨年2月に極秘結婚、4か月後にトニー賞授賞式で初めてレッド・カーペットでのツーショットを披露した。女優業以外に歌手としても活動しているレイトンは、最近ツアーを終えたばかり。その頃から大きくなり始めたおなかを目撃されるようになった。昨年8月、子どもは何人ほしいかと尋ねられたアダムは「12人かな」とジョークで切り返したが、本当にパパになる日はもうすぐのようだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年05月20日エスエス製薬は、解熱鎮痛薬「イブA錠(24錠)」の限定パッケージ第4弾として、アートディレクターの増田セバスチャンがデザインしたパッケージ2種を数量限定で発売した。出荷開始日は5月18日。希望小売価格は810円。「イブA錠」限定パッケージは、初めて自分で解熱鎮痛剤を購入しようとする若い女性を対象に、自分にあった解熱鎮痛薬を楽しく選び、前向きに対処してほしいとの思いを込め、2013年5月より展開。第1弾・第2弾はタレントのローラが、第3弾は写真家で映画監督の蜷川実花がデザインを担当し、好評を得ていたという。今回発売された第4弾パッケージでは、原宿Kawaiiカルチャーの第一人者であるアートディレクター・増田セバスチャンがデザインを担当。ボードに素材やモチーフを接着し撮影するという同氏独自の手法を用いて、"ポップで持ち歩きたくなるパッケージ"をコンセプトとした「CUTE版」と「COOL版」の2種類を制作した。CUTE版は毛糸やファーを使用したデザインで、柔らかく痛みを軽減してくれるようなイメージに、一方のCOOL版は透明感のあるビーズやモチーフを使用したデザインで、スーッと痛みが引いていく涼しげなイメージを表現したという。
2015年05月19日