『シークレット・サンシャイン』<a href="">『ポエトリー アグネスの詩』</a>などの巨匠イ・チャンドンに見出されたウニー・ルコント監督が、自身の実体験をもとに韓国の天才子役キム・セロンを主演に起用した<a href="">『冬の小鳥』</a>。このほど、鮮烈なデビューを飾った同作から6年ぶりとなる新作『Looking for her』(英題)が、『めぐりあう日』として日本公開が決定。再び自身の人生を重ねながら、母と娘の運命的な再会を描いていることが分かった。北フランスの港町ダンケルク。産みの親を知らずに育った理学療法士のエリザは、自身の出生を知るために、息子を連れてパリから引っ越してきた。だが、実母が匿名を望んでいるために、なかなか手がかりがつかめない。そんなある日、息子が通う学校で働く中年女性アネットが、患者としてエリザの療法室にやって来る。やがて、2人は不思議な親密感を覚えるようになるが…。2010年、自身の実体験を元に、孤児となった9歳の少女が韓国からフランスへ養子として旅立つまでを描いた脚本がイ・チャンドンの目にとまり、監督デビューを果たした大ヒット作『冬の小鳥』。あれから6年、ルコント監督自身のもう一つの人生を重ねて描く待望の最新作となるのが本作だ。今回は、夫も息子もいる自立した女性を主人公に、30年もの歳月を経て再びめぐり逢う母と娘を描き出す。主演を務めるのは、<a href="">『君と歩く世界』</a><a href="">『灼熱の肌』</a>などに出演する実力派女優セリーヌ・サレット。また、『チャップリンからの贈りもの』<a href="">『ホーリー・モーターズ』</a>『画家モリゾ、マネの描いた美女名画に隠された秘密』(監督兼)を手がけ、ゴダール作品に参加してきたフランス屈指の女性撮影監督カロリーヌ・シャンプティエによる、透明感と叙情に満ちたフィルムワークも美しい余韻を残している。理学療法という人と人が触れ合う行為を通し、見えない糸に手繰り寄せられるように近づく母と娘。運命の不思議さに胸を締め付けられるも、新たな人生の一歩を予感させるルコント監督渾身の感動作が誕生した。『めぐり会う日』は7月30日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月13日『冬の小鳥』で高い評価を得たウニー・ルコント監督の6年ぶりの新作『めぐりあう日』が7月に公開されることが決定した。30年の歳月を経てめぐりあう母と娘のドラマが描かれる。ルコント監督は孤児になるも養子としてフランスに旅立つ少女のドラマ『冬の小鳥』を実体験を基に描き、日本でも好評を得た。新作では、産みの親を知らずに育った理学療法士の女性エリザが、自身の運命を見つめながら、少しずつ母に近づいていく過程を描いていく。『君と歩く世界』『灼熱の肌』のセリーヌ・サレットが主演を、仏映画界を代表する撮影監督キャロリーヌ・シャンプティエが撮影を務めている。『めぐりあう日』7月30日(土)より 岩波ホールほかにて全国順次ロードショー
2016年04月13日フランス菓子の名店「ルコント」から、バレンタインやホワイトデーはもちろん、春を先取りする華やかな春限定商品が販売となる。バレンタイン・ホワイトデー期間限定の商品の一つ目は、5種類のチョコレートを使った「ショコラマカロン」。やわらかな春の日差しを思わせるやさしい色合いのマカロンは、フランボワーズやキャラメル、ナッツなど素材をチョコレートと合わせて作られた。5個入1,458円と10個入2,592円の2種を用意。ルコントの定番「マドレーヌ」「フリアン」、そしてひと口サイズで人気の「プチマドレーヌ」にチョコレート味が登場。「マドレーヌショコラ」「フリアンショコラ」(各1個 270円)、「プチマドレーヌショコラ」(1個 1,404円)と、手ごろな価格ながらも、美味しさとセンスで差のつく社交チョコとしてもおすすめ。「マカロンショコラ」、「マドレーヌショコラ」、「フリアンショコラ」、「プチマドレーヌショコラ」の販売期間は、2月1日(月)~3月14日(月)。ホワイトデー限定商品には、ハート型に焼き上げた「クランベリーフィナンシェ」が登場。しっとりとした生地から香るバターの風味とクランベリーのほのかな酸味が絶妙なバランス。こちらは自分へのご褒美スイーツとして、ほっこり幸せなスイーツタイムを楽しむのにもおすすめ。1個 303円。販売期間は、3月1日(火)~3月14日(月)まで。バレンタインデー、ホワイトデー向けの春限定商品はいずれも、広尾本店、銀座店、日本橋三越店の3店舗での取り扱いとなる。ぜひチェックを。(text:Miwa Ogata)
2016年01月12日フランス菓子の名店「ルコント」から、5月1日の「すずらんの日」にちなんだお菓子「ガトーミュゲ」が新登場。4月10日(金)~5月1日(金)まで、広尾本店、銀座店、日本橋三越店にて期間限定販売となる。5月1日が「すずらんの日」だと初耳の人もいるかもしれない。フランスの風習で、5月1日にお世話になった人や家族など、身近な大切な人にすずらんの花を贈る風習があるという小さな白い花をつける可憐なすずらんは、「幸せの再来」という花言葉を持ち、「すずらんの日」は、すずらんを贈られた人は幸せが訪れる日と言われている。ルコントの「ガトーミュゲ」は、プラリネを使ったバタークリームとヘーゼルナッツのダクワーズ生地を合わせ、チョコレートでコーティング。表面に白い花をつけた上品なすずらんの花をあしらった。ナッツとチョコレートの風味が楽しめる一品。価格は1個、540円。ぜひこの機会に、すずらんの花と「ガトーミュゲ」を手土産に大切な方へ会いにでかけてみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2015年03月27日12月5日(金)にオープンしたばかりのフランス菓子の名店「ルコント 銀座店」では、クリスマスに向けて、同店限定の新商品「クグロフ」が発売される。フランスのアルザス地方に伝わる伝統的なお菓子のクグロフは、ヨーロッパではクリスマスに欠かせないケーキのひとつ。山型の生地には干しブドウが練りこまれ、アーモンドをトッピングして焼き上げる。最後に粉糖をふりかければ、まるで雪化粧したかのようなケーキの完成。今回、「ルコント 銀座店」限定で発売される特別な「クグロフ」は、フランボワーズ風味の生地をベースに、アクセントとしてドライクランベリーが入っており、口にするたびにフリュイリュージュ(フランス語で赤い果実の意味)の風味が楽しめる一品。ローズとフランボワーズのグラスアローをまとわせた見た目にも華やかでロマンティックなクグロフに仕上がった。価格は、2,916円。クリスマスの幸せな気分をさらに盛り上げてくれるルコントからの贈り物だ。クグロフを買いに、ぜひ新しい銀座店に立ち寄ってみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2014年12月18日『髪結いの亭主』『仕立て屋の恋』などで知られる恋愛映画の名手、パトリス・ルコント監督。前作『スーサイド・ショップ』ではアニメに挑んだ彼だが、新作『暮れ逢い』では大人の恋愛映画に回帰した。その他の写真今回の物語は『マリー・アントワネット』などの歴史小説で知られるオーストリアの作家、シュテファン・ツヴァイクの短編小説がベース。鉄鋼業で成功を収めた実業家ホフマイスターの若き妻シャーロットと、そのホフマイスターに見初められ個人秘書に抜擢された若き青年フリドリックという許されぬ恋に落ちたふたりの純愛が描かれる。再び“愛”を主題にしたことをルコント監督はこう明かす。「今の時代、メイク・ラブの扱いがとても軽い気がしてならない。その風潮に対して、一石投じたい気持ちがどこかにありました」作品はルコント監督の過去の恋愛映画にも通じる、秘めたる恋の物語。互いの立場や気持ちを想うふたりは最後の一歩に踏み出せないながら、それゆえ愛は高まる。その心の葛藤を、『アイアンマン3』などハリウッド大作への出演が続いているレベッカ・ホールと、ディズニーの新作、実写版『シンデレラ』で王子役に抜擢されたリチャード・マッデンが見事に体現している。「僕の演出はシンプル。カメラの後にたって、役者を見つめるだけ。すると役者は自然とすべてを僕に差し出してくれるんだ。今回のレベッカとリチャードも作品にすべてを捧げてくれたよ」一方、結果的にふたりの愛の大きな障害となるシャーロットの夫ホフマイスターを演じたアラン・リックマンも忘れがたい印象を残す。「気難しい役者という噂があるけど、なぜそう言われるのかわからない。役に全身全霊を注いでくれ、こちらの要望を聞くと瞬時にそれを表現してた。彼の演技が今回の作品に重みを与えてくれたことは間違いない」監督デビューして40年がたった今も創作意欲は衰えていない。今後も我々の胸を焦がすような恋愛映画を作り続けていってくれそうだ。「恋している男女の姿を描くことこそ僕は映画的と思うんだ。また、『髪結いの亭主』が完成したとき、ある著名な監督を試写会に招待した。すると試写後に彼が涙を流していてね。理由を聞くと“この映画を見て、僕の妻への愛がまだまだ足りないことに気づいた”とのこと。この言葉は今でも僕の心の大きな支えで、今も恋愛映画を作り続ける自信になっている。今後もいろいろな愛の形を描きたいと思っているよ」『暮れ逢い』12月20日よりシネスイッチ銀座にて公開取材・文・写真:水上賢治
2014年12月17日フランスの名匠パトリス・ルコントが新作『暮れ逢い』の公開を前に来日。12月3日(水)、監督の作品の大ファンで、今年7月に「春の庭」で第151回芥川賞に輝いた作家の柴崎友香とのトークイベントが都内で開催された。池田理代子の「ベルサイユのばら」に多大な影響を与えたといわれる歴史小説を手掛け、『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督も同作において影響を受けたと公言するオーストリアの作家ツヴァイクの短編を映画化。大富豪の秘書を務める青年と大富豪の若き妻の道ならぬ恋、第一次世界大戦に翻弄されていく彼らの運命を描き出す。幾度となく新作を携えて来日しているルコント監督だが「なかなか僕の日本語は上達しなくて…。電話に『もしもし』と答えるのは知ってるけど、使う機会がない」と語り、冒頭から笑いを誘う。柴崎さんは「高校生のときから監督の映画を観てました」と語り、ヴァネッサ・パラディ主演の『橋の上の娘』や「男性同士の友情が好き!」という『列車に乗った男』などお気に入りの作品を伝え「ここにいるのがまだ信じられないです…(笑)」と緊張した面持ちで語る。柴崎さんはこの『暮れ逢い』における、登場人物たちの眼差しが印象的だったそうだが、監督は自身の撮影スタイルとして「ファインダーを自分でのぞき、自分でカメラを回します。映画の中の人物になった気持ちで撮っているのです。実はそういう監督はフランスでもまれらしいですが、僕はこのスタイルが好きだし、役者もまた自分の演技を監督に見られるのを好むもので、そこで“共犯関係”が出来るのです」と説明。柴崎さんは「監督の作品はいつも人物に見つめられているような気持ちになるんですが、(カメラを通じて)監督と視線が通じ合っていたんですね」と納得したようだった。柴崎さんはまた、ほんのわずかしか出てこない登場人物も含め、本作のいずれの俳優も素晴らしいと称賛を送る。特にこれまでフランスを舞台にフランス人俳優を起用することが圧倒的に多かったが、今回の英国人俳優陣との出会いは監督も「目を瞠らされた」という。特に大富豪を演じたアラン・リックマンについて「実は、アランのことは知りませんでした。『ハリー・ポッター』を観てないので…。だから英国人のキャスティング・ディレクターに『次はアラン・リックマンと会ってください』と言われて、知らないのに『それはいいね』と言ってたんです(笑)。さすがに会う前にiPhoneで調べて『あぁ、彼なら知ってる!』と気づいたんですが、そこからの出会いはもちろん、人間としても非常に素晴らしかったです。ここからは、僕のうぬぼれ話として聞いてほしいのですが、最初、彼はここ2年ほど大作に出続けていて疲れていたのですが、脚本を読んで気に入ってくれて『あなたの作品は好きだし出るよ』と言ってくれたんです。撮影後の打ち上げでは、僕を強く抱きしめ『忘れかけていた映画への情熱をあなたが思い起こさせてくれた』と言ってくれました。以上でうぬぼれの時間はおしまいですが(笑)、僕にとってはどんな勲章よりも嬉しい言葉でした」と落ち着いた口調の中に喜びをにじませる。柴崎さんの「女優を選ぶときや撮影するときにどこに注目しているのか?」という問いには「ひと目ぼれです」と語り「自分が(登場人物に)恋していなくては感動する映画は撮れません。自分が撮っている女優と恋に落ちるというのは最低限の義務なのです」と言い切った。長編映画デビューかちょうど40周年を迎えるが、最初の現場のことを覚えているかと尋ねられると「全くうまくいかなかったので、よく覚えています(苦笑)。『キツすぎてこの仕事はやっていけないかも…』と思いました」と述懐。それでも続けられたのはなぜか?という柴崎さんの問いに「映画を撮ることは昔からの夢であり、あきらめられず、夢を見続けたかったんです。2作目が幸運なことに大ヒットし、そこからは羽が生えたように好調でいまに至ります」と笑う。観客からは、以前、監督がインタビューで「あと3本で引退する」と語ったことについての質問が飛んだが「まだ撮り続けますよ」と語り、ファンを安心させる。その上で「でも、いいタイミングでやめようとは思ってます。映画が僕の前から立ち去る前に、僕の方が映画から去ろうと考えています」と語った。最後にファンに向けて「あなたの人生において、一瞬たりとも恋に落ちることをためらわないでください」と呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。『暮れ逢い』は12月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月04日フランス菓子の名店として名高い「ルコント」が、待望の3店舗目となる「ルコント 銀座店」を2年間の期間限定で12月5日(金)から開店する。広尾本店、日本橋三越店に続く「ルコント 銀座店」は、銀座の中央通りに面しているルコントブルーを基調とした店内では、ルコントのスペシャリテで秘伝の蜜に漬けたドライフルーツをたっぷり使った「フルーツケーキ」やネズミの形をしたシュークリーム「スウリー」など、ファンから長年愛され続けている銘菓子が並ぶ。そして来るクリスマスに向けた新作商品ももちろん登場する。フランス伝統のクリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」は、チェリー酒の香りとフランボワーズジャムがアクセントになったショコラとグランマニエ入りのバタークリームで仕上げたグランマニエの2種を用意。(各 5,940円)。苺を乗せたタルト生地に木苺のジャムをたっぷりとかけたクリスマス限定デコレーションの「タルトフレーズ」(4,644円)やレアチーズとフランボワーズの爽やかな酸味とホワイトショコラのほどよい甘みが絶妙な「ムースフロマージュブラン」(4,968円)も登場。ほか、クリスマスならではの「シュトーレン」や「クリスマスプディング」なども販売される。クリスマス商品の販売期間は、12月19日(金)~25日(木)(シュトーレンとクリスマスプディングは、12月5日(金)~25日(木)販売)となっている。「懐かしくて、あたらしい」というコンセプトを守り続けるルコントならではの本格フランス菓子の味わいを、ぜひ今年はクリスマスケーキで味わってみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2014年12月03日