キヤノンは、レンズ交換式カメラEOSシリーズの累計生産台数が11月10日に8,000万台に達したと発表した。1987年3月「EOS 650」の生産開始以来28年、フィルムカメラとデジタルカメラを合わせて達成した数字となる。EOSとは、「Electro Optical System」の頭文字をとった名称で、ギリシャ神話には同名の「曙の女神」が登場する。この度、8,000万台目として生産された機種は「EOS 5Ds R」であったという。また、キヤノンは2015年7月にEFレンズの累計1億1,000万本生産も達成している。
2015年11月18日キヤノンマーケティングジャパンは12月4日から12月22日まで、東京都港区のキヤノンSタワーにて「白簱史朗写真展」と「キヤノンフォトサークル マンスリーアルバム2015 優秀作品展」を開催する。ともに入場料は無料。開館時間は10時から17時30分まで。休館日は日曜、祝日。オープンギャラリー1では、山岳写真家・白簱史朗氏の作品を展示。白簱氏の作品は、キヤノンが収蔵している「キヤノンフォトコレクション」の中から選定したものだ。南アルプスの四季折々の情景を中心に、アルプスの山々や富士山などのモノクロ写真を展示する。オープンギャラリー2では、キヤノンフォトサークル会報誌で開催されている月例写真コンテスト「マンスリーアルバム」における受賞作品を展示。今回展示されるのは、2015年のマスタークラス、オープンクラス、フレッシャークラスにて、各月のゴールド賞を受賞した作品だ。
2015年11月17日キヤノンは11月9日、同社が運営する無料印刷素材集「Creative Park(クリエイティブパーク)」内に「2016 年賀状特集」を開設した。インクジェットプリンタで印刷できる年賀状コンテンツを、無料で1,900点以上提供している。2016 年賀状特集では、キヤノン製インクジェットプリンタで印刷できる無料の年賀状コンテンツを1,900点以上取りそろえる。フォーマル、カジュアル、フォトフレームタイプなどのテンプレートだけでなく、干支イラストや背景、文字などを組み合わせてオリジナル年賀状も作成できる。また、受け取った人が制作できるペーパークラフト年賀状も4種類用意。Android / iOS向けアプリ「Canon PRINT Inkjet / SELPHY」を用いれば、コンテンツの選択から印刷まで、年賀状の作成はスマートフォンやタブレットからワイヤレスで行える。
2015年11月10日キヤノンは11月9日、パワープロジェクタシリーズの新製品として、高輝度モデル「LX-MU500」をはじめとする7機種を11月下旬より順次発売することを発表した。「LX-MU500」と「LX-MW500」は、5,000ルーメンの高輝度な投写が可能なほか、HDBaseT規格やMHL規格に対応したHDMIなど豊富なインターフェースを備えたモデル。従来機のWUX500と比べて、100型の映像の投射距離がLX-MU500は2.4~3.9m、LX-MW500は2.3~3.7mとより短焦点化している(WUX500は3.0~5.4m)。また、スクリーンに対し斜めから投写した場合でも、「縦横キーストーン」機能により、簡単に補正が可能。さらに、投写映像の四隅を垂直・水平に補正できる「4点キーストーン」機能により、さらに細かく補正することができ、台形ゆがみのない投写が可能となっている。レンズは本体の中心に配置したセンターレンズ機構が採用されており、天づりなど設置時の位置決めが容易となっている。市場想定価格は、LX-MU500が約40万円前後(税別)でLX-MW500は約30万円前後(税別)。どちらも、2016年1月下旬発売予定。「LX-MU700」は、2灯式ランプシステムの採用により7,500ルーメンの高輝度を実現した高輝度ズームモデル。同社のラインアップ上、最高輝度となっている。フルHDを超えるWUXGA(1,920×1,200画素)の高精細な投写が可能となっている。また、ランプを2つ備えているため、1つのランプが切れた際も、投写環境を維持し続けることができ、消灯リスクを低減することができる。超短焦点から超長望遠まで幅広く網羅する交換式の投写レンズ(別売)が7本用意されており、ニーズに合わせたプロジェクタの設置が可能となっている。LX-MU700の市場想定価格は、標準レンズ装着時で約120万円前後(税別)。発売予定時期は2015年11月下旬となっている。「LV-WX320」と「LV-X320」は、小型・軽量で手軽に持ち運び可能なポータブルモデル。いずれも3,200ルーメンの明るさで投写でき、LV-WX320はWXGA(1,280×800画素)の解像度に対応、LV-X320はXGA(1,024×768画素)の解像度に対応。約28.2cm(幅)×23.2cm(奥行)×11.5cm(高さ)、質量約2.5kgの小型・軽量を実現。市場想定価格は、LV-WX320が約8万5千円前後(税別)でLV-X320は約7万円前後(税別)。どちらも、2015年11月下旬に発売予定。「LV-WX310ST」と「LV-X310ST」は、短い距離で大画面投写が可能な短焦点モデル。LV-WX310STは1.06m、LV-X310STは1.23mの投写距離で、100型の映像の投写が可能。LV-WX310STはWXGA(1,280×800画素)の解像度に対応し、LV-X300STはXGA(1,024×768画素)の解像度に対応。いずれも3,100ルーメンの明るさ。約28.2cm(幅)×26.8cm(奥行)×11.8cm(高さ)、質量約2.8kgのこちらも小型・軽量モデル。市場想定価格は、LV-WX310STが約10万円前後(税別)でLV-X310STは約8万5千円前後(税別)。どちらも、2015年11月下旬に発売予定。キヤノンによると、2014年のビジネスプロジェクタの市場規模は、世界市場で約760万台、国内市場で約18.5万台。2015年においては、世界市場で約760万台、国内市場で約19万台となり、今後は接続機器の高解像化に伴い、WUXGAクラスの高解像度製品や、室内を暗くしなくても鮮明な映像を投写できる高輝度モデルが市場拡大に寄与すると予想している。
2015年11月09日キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は11月6日、汎用CADアプリケーション「TurboCAD v2015シリーズ日本語版」を販売開始したと発表した。TurboCADシリーズは、機械・建築・土木などの分野における設計・製図の現場で約25年間、世界30カ国以上で活用されてきている。新バージョンではすべてのエディションにおいて、64bit OSへの対応、および最新OSであるWindows 10に対応した。2次元製図用CADの「TurboCAD Sketch(Sketch)」では、従来からのファイル互換機能を強化し、DWG/DXFはAutoCAD R14~2015形式までの読み書きを実現。同製品の上位版である2D/3D CADの「TurboCAD Standard(Standard)」では、従来より基本オブジェクトのモデリングから、押し出し/回転/3Dメッシュなどのさまざまなモデリング方法を用意していたが、新たに最上位版である「TurboCAD Professional」と同じレンダリングエンジン「RedSDK」を搭載することで、Standardでもより写実的な表現が可能となった。また、最上位版の「TurboCAD Professional(Professional)」では、BIM(Building Information Modeling)によって作成されたモデルデータを、アプリケーション間で共有するための標準フォーマットであるIFC(Industry Foundation Classes)を新たにサポート。さらに、CADアプリケーションがない環境でもデータを閲覧できる3D PDFファイルへの出力、およびPDFファイルに3Dデータを埋め込むためのUniversal 3Dファイルにも対応した。価格は、Sketchが1万2800円(アカデミック版は6800円)、Standardが3万8000円(アカデミック版は1万8800円)、Professionalが9万8000円となっている(すべて税別)。同社はv2015シリーズについて初年度で3000本の販売を見込んでいるという。
2015年11月06日キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とNECは11月2日、劇場・展示場・商業施設など大規模集客施設において、ネットワークカメラで撮影した映像を活用することで、それぞれの来場者に合わせた最適な情報を提供する「大規模集客施設運用支援ソリューション」を共同で構築することに合意したと発表した。「大規模集客施設運用支援ソリューション」は、キヤノンのネットワークカメラで撮影した映像と、群衆映像から混雑状況や異変を検知するNECの顔認証技術「群衆行動解析技術」などを組み合わせて実現。ネットワークカメラおよびカメラのパフォーマンスを発揮するノウハウをキヤノンMJが提供し、NECがシステム開発を行うことで、以下のような機能の搭載を目指す。暗い場所や逆光などさまざまな環境でも顔認証に最適な高画質映像を取得事前登録した顔写真との照合による「顔パス」で施設入場、自席までの経路案内チケット予約時における性別・年齢などに応じた食事メニューやグッズの推奨・注文受付施設内のトイレ・売店などに並ぶ列の長さ、自席からの距離、施設全体の来場者の流れを分析し、到着時点で最も空いている場所を推奨顔認証を利用した施設内での子供など同伴者の居場所の検知・映像表示映像から車いすの来場者を検知し、自席までのバリアフリーな経路を案内キヤノンMJとNECの2社は2020年とその先を見据え、今後も製品・サービス・技術を組み合わせたソリューションの提供について共同で検討していくという。
2015年11月02日キヤノンマーケティングジャパンとNECは、劇場・展示場・商業施設など大規模集客施設において、ネットワークカメラで撮影した映像を活用することで、来場者それぞれに合わせた最適な情報を提供し、温かなおもてなしを実現する「大規模集客施設運用支援ソリューション」を両社が共同で構築することに合意した。具体的には、・事前登録した顔写真との照合による「顔パス」での施設入場、自席までの経路案内・チケット予約時における来場者の性別・年齢などに応じた食事メニューやグッズの推奨・注文受付・施設内のトイレ・売店などに並ぶ列の長さ、自席からの距離、施設全体の来場者の流れを分析し、到着時点で最も空いている場所を推奨・顔認証による施設内での子供など同伴者の居場所の検知・映像表示・映像から車いすの来場者を検知し、自席までのバリアフリーな経路を案内などを実現する。これらは、キヤノンのネットワークカメラで撮影した映像と、NECの顔認証技術、群衆映像から混雑状況や異変を検知する「群衆行動解析技術」を組み合わせて実現する。両社は2020年とその先を見据え、今後も両社の製品・サービス・技術を組み合わせたソリューションの提供について共同で検討していくという。
2015年11月02日キヤノンマーケティングジャパンは10月30日、写真に奥行きあるテキスト(文字)を挿入できるiOS端末用アプリ「PERSTEXT(パーステキスト)」において、無料フィルター12種類とテキスト編集の新機能を提供開始した。PERSTEXTは、写真に躍動感のあるテキスト(文字)を挿入できる写真加工アプリ。2014年11月にApp Storeにて提供開始されており、インストールは無料だ。このたび、新しく12種類の無料フィルターを追加。ビビッドやセピアなど色調を変更するフィルターのほか、ジオラマやビネット、ズームといった特殊効果を表現できるフィルターも用意する。また、編集したテキストをコピーして別の画像へ貼り付ける機能、編集したテキストの形状を保ったまま拡大縮小する機能も追加している。PERSTEXTを用いてテキストを入力すれば、画像にメッセージ性やデザイン性を持たせて、各種SNSなどでのコミュニケーションを楽しめるという。対応端末はiPhone/ iPad/ iPod touchだ。
2015年10月30日キヤノンは10月30日、フォトアルバム自動作成技術「EAGiAL(イージアル)」を開発したと発表した。動画から自動で静止画を切り出す機能も備える。現在は写真の選択、レイアウトを自動で行うフォトアルバム作成編集アプリを開発中だ。同アプリを採用した新サービスは2016年第1四半期に開始される予定。EAGiALは、表情や構図、画角などの要素から「良い」写真を選別できる自動画像解析・レイアウト技術。選んだ静止画をテンプレートに自動でレイアウトし、ストーリー性のあるアルバムを作成可能だ。EAGiALを搭載する現在開発中のアプリは、撮影した動画からも静止画を自動で切り出し、レイアウトできる。アプリはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも利用できる予定だ。アルバムの印刷には、キヤノンの業務用フォトプリンター「DreamLabo 5000」を使用する。
2015年10月30日キヤノンマーケティングジャパンは10月29日、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴと協業し、アーティストやタレントのオフィシャル写真からオリジナルフォトブックを作れるサービス「a-PRESSO(エイプレッソ)」を開始した。a-PRESSOは、オンラインフォトブックサービス「PHOTOPRESSO」をベースに、キヤノンマーケティングジャパンとエイベックス・ミュージック・クリエイティヴが共同開発したもの。Web上でアーティスト、タレントのオフィシャル写真から好きなものを選び、自由にレイアウトしてオリジナルフォトブックを作成可能だ。タイトルやページ内には好きな言葉を、最終ページにはユーザー自身の写真を入れることができ、完成後はWebサイト内のギャラリーで公開し、共有できる。フォトブックの作成と公開は無料だが、会員登録が必要だ(無料)。完成したフォトブックは、ジャケットや帯を付けた本のような装丁で印刷注文が可能。B6判サイズで、料金は1冊(50~60ページ)につき2,800円(税込・送料別)。また、完成済みの「公式フォトブック」も販売する。また、他人が作成したフォトブックへのお気に入り機能、スタンプ機能を搭載。作者をフォローし、新しい作品が出たことをログイン画面で知らせる機能も備える。第1弾のアーティストは「AAA」で、ステージ写真やオフショット写真などを用意する。今後もエイベックスグループ所属のアーティスト、タレントの写真を順次拡充する予定で、近日中に「iDOL Street」「Every Little Thing」「東京女子流」らが登場する予定だ。
2015年10月29日キヤノンは10月22日、さまざまな医療画像を患者情報と関連付けて統合的に管理・共有できるクラウドソリューション「統合医療画像管理システム」を開発し、医療施設を中心に2016年3月上旬より提供開始すると発表した。新サービスは、主に「画像俯瞰機能」」「帳票スキャン機能」「画像取り込み機能」の3つの機能を提供する。画像俯瞰機能はさまざまな医療画像の統合表示が可能で、X線やCT、MRIなどの医療画像だけでなく、デジタルカメラで撮影した静止画や動画、帳票などを、画像ポータル内で患者ごとに統合的に管理・閲覧することを可能にする。帳票スキャン機能は文字認識技術による医療帳票の簡単登録を実現し、非定形医療帳票をスキャナーで読み取ると、患者情報(患者ID、診療科、帳票種別)を自動的に認識し、病院内の患者情報と関連付けてクラウドサーバーへアップロードする。これにより、院内外を問わず、患者のIDや診療科、帳票種別をもとにした検索やファイリングが可能になる。画像取り込み機能はデジタルカメラやスマートフォンの画像を自動アップロードし、院内外で撮影した画像を病院内のデータベースと連携し、患者ごとに瞬時に登録して安全に管理する。これにより、インターネット環境さえあれば、ポータル画面を通じてどこからでも画像を参照することが可能になるため、在宅医療や介護などの現場での活用が実現される。
2015年10月23日キヤノンマーケティングジャパンは20日、インクジェットプリンター「PIXUS」で写真が動きだす年賀状を無料でプリントできる「動くスマフォトプリント! 年賀状キャンペーン」を発表した。キャンペーン実施期間は2015年10月29日から2016年1月31日まで。プリント用アプリ「Canon PRINT Inkjet」と、動く写真を作成するアプリ「Clip」をインストールしたユーザーが対象となるキャンペーン。キャンペーン期間中は、Clipで作成した年賀状データを、1パターンのみ無料でダウンロードできる。年賀状の印刷は、PIXUSの2015年秋新製品と2009年秋以降のWi-Fi対応機種で行える。Canon PRINT Inkjetの対応OSは、iOS 7.0 以降、Android 2.3.3以降。Clipの対応OSは、iOS 8.0 以降、Android 4.0.3以降。写真が動きだす年賀状を送るには、あらかじめ動画を撮影しておき、ClipでQRコード付きの「Clip年賀状」データを作成してプリントする。受け取った人がQRコードをスマートフォンで読み取ると、画面の年賀状フレーム内にあらかじめ撮影した動画が再生される。
2015年10月20日キヤノンマーケティングジャパンは10月20日、鉄道写真愛好家を対象としたイベント「鉄道フォト月間2015 スキルアップでベストショットをめざそう!」を開催すると発表した。開催期間は11月25日から12月25日まで。参加はいずれも無料だ。イベントでは、鉄道写真家によるトークショーや、映像によるワークショップのほか、鉄道写真撮影にオススメなカメラやレンズの特設展示コーナーも設置される。トークショーには、鉄道写真家の長根広和氏が登壇。「ドラマチックな鉄道風景写真を撮ろう!」をテーマに、長根氏の作品をまじえながら鉄道風景写真の魅力を語る。トークショーの開催日時は11月28日。11:00~12:30の午前の部と、14:30~16:00の午後の部の2回開催。参加は事前登録制で、11月2日10時からキヤノンのWebページ上で受付を開始する。定員は各回80人まで。ワークショップは、「EOS 7D Mark IIを体験! 鉄道写真をもっと楽しもう」をテーマにしており、一眼レフカメラ経験者で、これから本格的に鉄道写真を始めたいユーザーが対象。長根氏が監修した鉄道写真の楽しさや奥深さ、撮影のコツなどをビデオ映像にて上映する。映像の上映後は、ショールームスタッフによるデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D Mark II」の操作方法説明と、ショールーム内に設置された鉄道模型の撮影体験会も行われる。12月に各ショールームで4回ずつ開催され、定員は各回6名。詳細な日程はキヤノンのWebページにて11月2日より公開、同日から電話にて参加受付を開始する。カメラやレンズの特設展示コーナーでは、長根氏がセレクトしたカメラとレンズを「鉄道写真撮影お薦めカメラ&レンズ」として設置。大口径の望遠レンズなども試せる。また、各レンズで撮影した長根氏の作品も展示する。トークショーは「キヤノンプラザ S(品川)」で開催。ワークショップとカメラやレンズの特設展示コーナーは、キヤノンプラザ Sだけでなく、キヤノンデジタルハウス銀座・名古屋・梅田でも開催される。
2015年10月20日キヤノンは10月13日、EOS M用の交換レンズ「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」を発表した。発売は10月29日の予定で、希望小売価格は税別35,000円。同時に発表された「EOS M10」のキットレンズにも採用されている。EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは、35mm判換算で24-72mm相当の画角をカバーする標準ズームレンズ。外形寸法は最大径60.9mm×全長44.5m、重量は130g。2012年に発売された「EF-M18-55mm F3.5-6.3 IS STM」に比べ、重さ62%、全長73%という小型軽量化を実現した。レンズ構成は3枚の非球面レンズを含む9群10枚。静音動作に貢献するSTM(ステッピングモーター)、シャッター速度換算で3.5段分の効果を発揮する手ブレ補正機構を内蔵している。フィルター径は49mm。グラファイトとシルバーの2色を用意する。そのほか、「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」のシルバーモデルも同時に発表。発売は同じく10月29日、希望小売価格は49,000円となっている。
2015年10月13日キヤノンマーケティングジャパンは10月13日、キヤノンが手がけるカメラやプリンター向けのキャンペーン「All Canon プラチナ・キャンペーン」の対象製品に、同日発表の「EOS M10」「PowerShot G5 X」「PowerShot G9 X」を追加した。All Canon プラチナ・キャンペーンは、キヤノンが手がけるカメラやプリンター、ビデオカメラなど幅広い製品が対象のキャンペーン。購入金額4,000円以上(税込)で対象製品を購入した人が応募可能だ。応募には「CANON iMAGE GATEWAY」への登録(無料)が必要となる。キャンペーン内容は大きく分けて2種類。一つは合計300名にペア宿泊券やA3ワイド写真集などが当たる「抽選コース」、もう一つは購入した製品によってプレゼントなどがもらえる、応募者全員が対象の「対象商品別キャンペーン」だ。今回追加となった製品の対象商品別キャンペーンのプレゼント内容は、EOS M10がフェイスジャケットなどのコーディネートアクセサリー1点、PowerShot G5 XとPowerShot G9 Xがバッテリーキットとなっている。
2015年10月13日キヤノンは10月13日、ミラーレス一眼カメラのエントリー機「EOS M10」を発表した。発売は10月29日の予定で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップにおける価格は、ボディのみが42,800円、EF-M 15-45レンズキットが57,800円、ダブルレンズキットが71,800円 (EF-M 15-45とEF-M 22が付属)、ダブルズームキットが82,800円 (EF-M 15-45とEF-M 55-200が付属)。EOS M10は、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラからのステップアップユーザーを主なターゲットとしたミラーレス一眼カメラ。今後、EOS Mシリーズは上位モデルの「EOS M3」とエントリー向けの「EOS M10」の2ラインナップ構成となり、既存の「EOS M」および「EOS M2」は現在の在庫限りで、販売を終了する。EOS M10のCMOSセンサーはAPS-Cサイズ・有効1,800万画素。画像処理エンジンにはEOS M3と同じく「DIGIC 6」を搭載し、暗所撮影時のディテール表現やノイズ低減に力を発揮する。一方、AFについてはEOS M3の一世代前のシステム「ハイブリッド CMOS AF II」を採用する。背面の液晶モニターは上方向に180度のチルトが可能。タッチ操作メニューを一新しており、スマホのようにスクロールして撮影モードなどを直感的に設定できる。また、EOS M3と同じく「クリエイティブアシスト」モードを用意。わかりやすい言葉を使ったUIで、初心者の画づくりをサポートする。ボディのサイズはW108×H66×D35mm、重量は301g (バッテリーとSDカード含む)。ボディ単体ではEOS M2に比べ約10%重くなったが、キットレンズの「EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STM」が従来のレンズ(EF-M 18-55)より軽量化されており、レンズキットとしての重量は431gと、EOS M2よりも53gほど軽くなっている。Wi-FiとNFC、さらにワンタッチスマホボタンなど、撮ったその場で写真を共有する手段も充実させている。デザイン面にも注力しており、カラーバリエーションは3色。"真っ白"ではなく、やや温かみを感じさせる「ホワイト」、ホーロー素材のような光沢感が特徴の「グレー」、そして、マット感のある塗装を施した「ブラック」を用意する。また、ベージュとブラウンのグリップ「GR-E3」やボディジャケット「H28-CJ」、ネックストラップ「EM-E2」といった純正アクセサリーも同時に発売。全7色のフェイスジャケット「EH-28-FJ」でさらに個性的なカスタムも楽しめる。
2015年10月13日キヤノンは10月13日、プレミアムコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G5 X」を発表した。1型CMOSセンサーと電子ビューファインダー (EVF)、バリアングル液晶を搭載する。発売は10月22日で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップでは税別91,800円で販売する。PowerShot G5 Xは有効2,020万画素の1型CMOSセンサーと35mm判換算で24~100mm相当の光学4.2倍ズームレンズ(F1.8~F2.8)、画像処理エンジン「DIGIC 6」を搭載する高級コンパクト機。ここまでの仕様は、2014年発売の姉妹機「PowerShot G7 X」と共通だが、新たにEVFとバリアングル液晶を搭載したこと、USB充電に対応したことが特徴となっている。PowerShot G5 XのEVFは、236万ドット表示の有機ELパネルを採用。キヤノンの光学技術を組み合わせることで、EVFの隅々まで良好な解像感を提供する。体感120fpsの高速表示も可能となっている。さらに、EVF内の撮影情報表示を一眼レフのEOSシリーズに近いUIにして、EOSのサブ機として使うユーザーに扱いやすくしている。カメラの構えに合わせて、自動的に縦位置表示に切り替わるなど、他社製品にない工夫も加えている。操作面では前面に電子ダイヤルを追加。露出補正ダイヤルなどと合わせて、EVFに目をあてたまま、スムーズに撮影設定の変更を行える。撮影機能では、オートNDフィルターを搭載するほか、PowerShot Gシリーズでは初めてBULB撮影に対応。スマホアプリ「Canon Camera Connect」を介してのリモート撮影も可能となった。本体サイズはW112.43×H76.4×D44.2mm、重量は約377g (バッテリーとSDカード含む)。最高ISO感度は12800。最短撮影距離は約50cm。バリアングル液晶の可動範囲は左右に約175度、上下に約270度。モニターサイズは3型、表示解像度は約104万ドット。通信機能はNFCとWi-Fi機能を装備する。
2015年10月13日キヤノンは10月13日、プレミアムコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G9 X」を発表した。1型CMOSセンサーを搭載しながら、奥行き30.8mmのスリムボディを実現した。発売は10月22日で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップでは税別59,800円で販売する。PowerShot G9 Xは有効2,020万画素の1型CMOSセンサーと35mm判換算で28~84mm相当の光学3倍ズームレンズ(F2.0~F4.9)、画像処理エンジン「DIGIC 6」を搭載する高級コンパクト機だ。本体サイズはW98.0×H57.9×D30.8mm、重量は約209g (バッテリーとSDカード含む)。1/1.7型センサーを搭載した同社のPowerShot S120よりも軽い。カラーリングは、定番のブラックに加えて、ブラウン&ミドルシルバーを用意する。背面のボタンを少なくシンプル化しているが、レンズ周りのコントローラーリングとタッチパネルによって操作面の快適性を確保する。タッチパネルのUIは一眼レフカメラのEOSシリーズと同様。スマートフォンのようにスワイプ操作とタップ操作で直感的にメニューを選択・決定できる。撮影機能ではオートNDフィルターを搭載するほか、BULB撮影や、スマホアプリ「Canon Camera Connect」を介してのリモート撮影も行える。最高ISO感度は12800。最短撮影距離は約50cm。通信機能はNFCとWi-Fi機能を装備する。バッテリーのUSB充電が可能となっている。
2015年10月13日キヤノンは10月9日、ネットワークカメラ向けソフトウエア開発会社であるマイルストーンシステムズ社の映像管理ソフト「XProtect」を連携させるプラグインを開発し、通過検知や滞留検知などのマーケティング分野で活用できる機能の提供を目指すと発表した。マイルストーンシステムズは、「X-Protect」用のSDKを提供しており、キヤノンは、このSDKを使って映像解析VCA用プラグインを開発した。キヤノンはこれまで、ネットワークカメラで撮影した映像が持つデータを可視化し、マーケティングやサービスの向上など、さまざまな用途に活用可能な映像解析技術(Video Content Analysis、以下VCA)の開発を進めており、今回開発したプラグインにより、多数のネットワークカメラを設置するシステムを構築した効果的な映像解析が可能になるという。具体的には、性別、年齢を推測しながら人数をカウントする「通過検知」、人の滞留をマップに表示する「滞留検知」、領域内の人数を混雑度として検出する「混雑検知」、人の流れや動線を可視化する「軌跡検知」などの機能の開発し、2016年中に実用化することを目指していくという。
2015年10月09日キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノンが手がけるカメラやプリンター、ビデオカメラなど幅広い製品を対象としたキャンペーン「All Canon プラチナ・キャンペーン」を10月10日から開催する。キャンペーン期間は2016年1月12日まで。All Canon プラチナ・キャンペーンは、キヤノンのカメラやビデオカメラ、プリンターなどが対象となる一斉キャンペーン。購入金額が税込4,000円以上であれば、どの製品を購入していてもキャンペーンへ応募可能だ。応募には「CANON iMAGE GATEWAY」への登録(無料)が必要となる。対象製品は、レンズ交換式カメラ「EOS」、交換レンズ「EF LENS」、コンパクトカメラ「PowerShot」と「IXY」、インクジェットプリンター「PIXUS」、コンパクトフォトプリンター「SELPHY」、ビデオカメラ「iVIS」、フォト&ムービーストレージ「Connect Station CS100」。All Canon プラチナ・キャンペーンでは、絶景が望めるホテルペア宿泊券が当たる「プラチナ・トラベル」コース(250名)、A3ワイド写真集とA3写真額装が当たる「プラチナ・アルバム」コース(50名)を用意。そのほか、一部製品を購入した応募者全員が対象のキャッシュバックキャンペーン、あるいはカメラアクセサリーのプレゼントキャンペーンも実施する。「PIXUS MG7730」「PIXUS 7730F」「PIXUS 6930」では最大3,000円、「EOS M3」では最大20,000円、「EOS Kiss X8i」では最大10,000円、「PowerShot SX60 HS」「PowerShot SX710 HS」「PowerShot SX610 HS」では5,000円のキャッシュバック、「EOS 8000D」ではビアンキ スポルト カメラバッグを、「PowerShot G3」「PowerShot G7 X」では「バッテリーキット」(バッテリー&バッテリーチャージャー用ケース)をプレゼントする。ただし、EOS Kiss X8i、EOS 8000D、PowerShot SX60 HS / SX710 HS / SX610 HSの応募者全員プレゼントの対象購入期間は10月13日から2016年1月12日まで。
2015年10月07日キヤノンITソリューションズは10月5日、製造業や流通業向けに、業務ごとに適したアプリケーション製品を組み合わせてクラウド運用も含めた柔軟なシステム構成で提供する基幹業務トータル・ソリューションの新コンセプトとして、「AvantStage」(アバントステージ)を発表した。大手の製造業・流通業の企業を中心に、2017年までに50社の導入を目指す。新コンセプトは、従来から同社が提供してきた業務システム・パッケージを組み合わせて、ユーザー企業に適した基幹業務システムを高品質・短納期・低コストで提供するという、Best of Breed型のトータル・ソリューション。長年にわたる多くのシステム構築経験とノウハウを活用し、個々の業務システム間のシームレスな連携を実現しているという。また、オンプレミスとクラウドの双方に対応しているため、柔軟なシステム構成が可能としている。なお、同コンセプトには同社製品の他、東洋ビジネスエンジニアリングの「MCFrame XA」やアスプローバの「ASPROVA」など、他社製品も含む。
2015年10月06日キヤノンは、創設25周年を迎えた公募形式の写真コンテスト「写真新世紀」の受賞作品を展示する「写真新世紀 東京展 2015」を開催する。期間は12月3日から25日まで。会場は東京都渋谷区にあるヒルサイドフォーラム。入場は無料だ。写真新世紀は、新人写真家の発掘・育成・支援を目的としたプロジェクトで、今年で創設25周年を迎える。今回は新たにオンラインでもデジタル作品(静止画、動画)を受け付け、2014年度より約500人多い1,511人の応募があった。12月3日から開催される写真新世紀 東京展 2015では、応募者の中から選出された優秀賞受賞者(6人)、佳作受賞者(18人)の受賞作品を展示。2014年度グランプリ受賞者である須藤絢乃氏の新作個展「面影(Autoscopy)」も同時開催する。12月5日には、受賞者が自身の作品紹介や制作意図を語るトークショーを実施する。2015年度の佳作と優秀賞受賞者、2014年度グランプリ受賞者の須藤絢乃氏が登場する予定だ。12月12日には、ヒルサイドプラザにて公開審査会を開催。グランプリ候補である優秀賞受賞者のプレゼンテーション、審査員との質疑応答を行う。荒木夏実氏、さわひらき氏、澤田知子氏、清水穣氏、野口里佳氏、フリッツ・ヒールスベルフ氏という審査員5人の審議により、2015年度のグランプリを選出する。写真展の開催期間中、ヒルサイドテラスや代官山 蔦屋書店、代官山 北村写真機店において、写真新世紀の創設25周年記念イベント「写真の未来は僕らがつくる!」も開催。審査員や歴代受賞者、プロフォトグラファー、美術評論家、学芸員といったゲストを招き、来場者が持参した写真を対面で見てもらえるポートフォリオレビューのほか、トークショーや写真レクチャーなどを行う。
2015年10月02日キヤノンITソリューションズは10月1日、Webアプリケーション100%自動生成ツール「Web Performer V1.5.0」を発売開始したと発表した。「Web Performer」はプログラミングレスで業務用Webアプリケーションを自動生成できるマルチブラウザ対応の開発ツールで、最新版となるV1.5.0では、HTML5とCSSの技術を新たに採用した。これにより、ドラッグ&ドロップ操作による添付ファイルの指定や、システムメニューの階層表示など、操作性や表現力に優れた画面開発が可能となる。また、自動生成できるWeb画面デザインのスタイルも刷新され、新たなスタイル(フォント・文字色・背景色)が20パターン追加された。そのほか、アシストのビジネスルール管理システム(BRMS)「Progress Corticon」との連携が強化されたことにより、Progress Corticonで設定した語彙やビジネスルールをJavaのコーディングなしで取り込み、呼び出しすることが可能となった。価格は、実行環境がWindows/IBM i/RedHat環境に限定される「Web Performer SE版」が300万円から、実行環境に制限がない「Web Performer EE版」が500万円からとなっている(いずれも税別)。
2015年10月01日キヤノンマーケティングジャパンは9月24日、Webサービス「withPhoto」にて、子どもの写真に「つぶやき」を添えた写真を募集する「ベビー&キッズフォトコンテスト」を開始した。募集期間は10月22日11時まで。結果発表は10月29日に行う。withPhotoは「+写真で生活を豊かに」をコンセプトとし、写真を10GBまで無料で保存できるWebサービス。保存した写真はアルバムやプリントといったかたちで活用できる。今回開催されるフォトコンテストは、「写真+ひとことで『つぶやきベビー&キッズ』」をテーマに、子どもの写った写真と「つぶやき」をセットにした作品を募集するもの。つぶやきは写真に写った子どもの気持ちを代弁するようなものから、ひねりの効いたものまで広く受け付ける。応募作品のうち、「つぶやき大賞(1人)」にはフォトストレージ「Connect Station CS100」、「つぶやき賞(3人)」にはキャンバス地に直接写真をプリントした「デコウォールフォト長方形・正方形・大」のクーポン券を贈呈する。また、参加者全員にwithPhotoでのフォトプリント購入時に利用できる「送料無料クーポン」(税込216円分)をプレゼントする。応募は特設ページの専用応募フォームから受け付ける。応募できる写真はデジタルデータのみで、1点につき30MBまで。応募点数は1人10点まで。withPhotoの無料会員登録が必要だ。写真はwithPhotoのFacebookページにてランダムに公開され、人物が写っている場合には肖像権などに注意するよう呼びかけている。
2015年09月24日●成長市場ビジネスに注力キヤノンのカメラといえば、デジタル一眼レフカメラの「EOS」シリーズや、コンパクトデジタルカメラ「IXY」シリーズ、「PowerShot」シリーズなどがすぐに思い浮かぶ。エントリーモデルからプロユースモデルまで幅広く展開したデジタルカメラ群は、美しい画像・映像を撮影できるツールとして多くの人々に愛されてきた。そのキヤノンが、最近力を入れているのがネットワークカメラだ。3月にはさまざまな需要に応えるネットワークカメラ9機種を、5月下旬から順次発売することを発表。従来から大幅にラインアップを拡充した。また5月には、ネットワークカメラの世界シェアトップであるアクシスを子会社化。これまでにもビデオ管理システムを持つマイルストーンを買収するなど法人向けのネットワークカメラビジネスについて体制を整えてきた。なぜ今、ネットワークカメラなのかということについて、キヤノンマーケティングジャパン オフィスデバイス企画本部 NVS企画部の部長である市川修氏は「これまで製品は持っていても注力してこなかった分野ですが、年率115~120%と伸びている成長分野に改めて注力しようと考えました」と語る。市川氏の所属する「NVS企画部」は2014年4月に創られた部署で、「NVS」とはネットワークビジュアルソリューションを示す言葉だという。ネットワークカメラ事業の強化は、新たな部署まで創設しての取り組みなのだ。○防犯・監視以外のマーケティングや見守り需要への対応「ネットワークカメラは2020年に向けた切替え需要と、旧機種からのリプレース時にデジタル化するという需要で伸びているところ。アナログカメラも一定数残りますが、ネットワークカメラにすることでできることが増えるのも、ユーザーにとっての大きな魅力です」と市川氏が語るように、従来は防犯・監視分野での採用が圧倒的多数だったが、マーケティングへの活用などさまざまなネットワークカメラ活用が伸びてきているのが現状だ。そうした中、市川氏は「防犯カメラ・監視カメラ」という言葉を使わない。見張る、見張られるイメージの言葉にはネガティブな印象がつきまとうが、今後ネットワークカメラが伸びて行くにあたってはイメージの刷新も必要だという考えだ。「たとえば高齢化社会に対応するみまもり需要、2020年に向けたインバウンドに対応する需要、マーケティングへの活用など防犯・監視以外のネットワークカメラ活用の道は数多くあります。新しいものとして認識される社会にしたいですね。カメラは目と同じです。目の代りになってくれるものであって、目をどう使うかは使い方なのです」と市川氏。そうしたイメージの刷新とともに、日本国内のネットワークカメラ活用の底上げに関しては「国内でビジネスを展開する他社とも協力して行きたい」とも語った。●市場ニーズに一眼レフの技術で対応「2020年までにアクシスとキヤノンの合計で、現在国内市場のトップであるパナソニックを追い抜くのが目標です。そのためには既存の販売チャネルを活用しつつ、新たなソリューションを生み出して新規の顧客開拓も行なう必要があります」と市川氏は語る。それを達成するためのキヤノンの武器は、長年培ってきたカメラレンズのテクノロジーだ。防犯・監視分野でも、近年は単純に店頭を出入りする人やATM周りの人影を撮影しておき、風体を判断するという以上の使い方がされている。たとえばレジを操作する手元を撮影しておくことで釣り銭の渡し間違いなどに対応するなど、より鮮明な映像が求められているのだ。そして、マーケティングへの活用などを考えた場合、性別や年齢、手に取った商品などもはっきりと分かる画質が求められる。高解像度へのニーズが高いわけだが、これにもキヤノンは他社と違ったアプローチができるという。「一眼レフカメラを作り、レンズ等に長年のノウハウを持つキヤノンにしかできないことがいろいろあります。たとえば高解像度は必要条件ですが、単純に解像度が高ければよいというものではなく、ネットワークカメラは映像を送信するためできるだけ低容量でありながら高解像度で撮影できなければなりません」と市川氏。いかに美しく撮り、コンパクトに送信するかという部分に、キヤノンのカメラレンズ技術などが活きてくるという。○高性能カメラとソリューション力を武器に展開すでにビジネスを展開する中で、キヤノンの技術はユーザーからも認められるものになっている。「綺麗さには定評があります。ただ、他社と比較して価格が高めだと言われることが多くあります。低コストで導入したいという需要にも応える必要がありますが、同時にキヤノンにしかできないソリューションを提供することで対応したいですね」と市川氏は語る。1000台を超えるような大規模導入になると、カメラの本体価格が全体に占める割合は小さくなってくる。カメラ価格そのもので対応するのではなく、周辺ソリューションやカメラの機能によって、結果的にトータルで得になる形になればよいわけだ。「いい製品ならば振り向いてもらえるとは思っていません。いいソリューションといい製品を組み合わせてこそです」と市川氏はカメラへのテクノロジー投入とともに、ソリューション展開に注力して行く意向を語った。
2015年09月17日キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は9月15日、同社のデータ暗号化ソフトである「DESlock Plus Pro(デスロック プラス プロ)」のライセンス製品を販売開始した。価格は、企業向けで6~24ライセンスの場合の新規価格が1ライセンスあたり1万2,500円(税別)。新製品は、PCやリムーバブル・メディアなどの盗難や紛失から機密情報の漏洩を防ぐための機能、電子メールによる機密情報の漏洩を防ぐための機能、不要になった機密情報を完全抹消して機密情報の漏洩を防ぐための機能などを備えるという、マイナンバー制度対応や標的型攻撃対策に有効とするデータ暗号化ソフト。法人向けライセンス製品ではクライアント管理用プログラムも利用できる。同製品は、「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン(事業者編)」が定める対応に有効なデータ暗号化ソフトとのこと。社外へ持ち出すPCのHDDやリムーバブル・メディアを暗号化して盗難や紛失から重要な機密情報を守ることができる他、インターネットで外部に送信する場合の情報漏洩対策など、同ガイドラインの安全管理措置に沿った対応ができるとしている。また、標的型攻撃によってファイアウォールやウイルス対策ソフトでの入口対策や内部対策が突破された場合でも、同製品により社内の機密情報を記載したファイルやフォルダを暗号化することで、機密情報の漏洩(読み取り)を防ぐことができるとのこと。
2015年09月16日キヤノンは9月8日、物体の光沢感や立体感、透明感などの「質感情報」をデジタルカメラで取得し、プリントで再現する質感画像処理技術を開発したと発表した。今回発表された質感画像処理技術は、光沢感や立体感、凹凸感、透明感など材質について人が感じ取る視覚的・触覚的な要素である、質感を表現できる技術。キヤノンのデジタルカメラ複数台を用いて対象物を撮影し、微細な凹凸や光沢などの質感情報を数値化。数値化された質感情報をもとに、UV硬化型プリンターといったプリンターを制御し、質感を忠実に再現するという。質感画像処理技術によって、金属や生地といった多様な質感のプリントが可能となる。これを生かしてキヤノンは、油彩画などの貴重な歴史的文化財を複製し、これまで触れなかった絵画作品に直接触れるという新しい鑑賞方法などを提案している。壁紙などのインテリア素材や広告看板、商品パッケージなど適用先の拡大を目指す。
2015年09月08日キヤノンは9月8日、8K映像コンテンツの制作をサポートする「CINEMA EOS SYSTEM」の8Kカメラ、業務用8Kディスプレイ、有効約1.2億画素のCMOSセンサーを搭載する一眼レフカメラを開発中だと発表した。今回開発発表された8Kカメラは、スーパー35mm相当のCMOSセンサーを採用。8,192×4,320(有効約3,539万画素)の高解像度ながら、60fpsの記録が可能だ。さらに13STOPのHDR(ハイダイナミックレンジ)も実現。キヤノンEFマウントに対応する。8K超高精細ディスプレイは、独自の画像処理技術を用いて高輝度・高コントラスト(HDR)・広色域表示を実現。画素密度は300ppi超で、繊細な光の強弱も再現するという。有効約1.2億画素の一眼レフカメラは、現行のEOSシリーズのプラットフォームに独自開発のCMOSセンサーを搭載。キヤノンEFマウントに対応し、装着可能なレンズはEFレンズ90本のうち60本となる。
2015年09月08日キヤノンは9月8日、光沢感や立体感などの「質感情報」を数値化しプリントして再現する質感画像処理技術を開発したと発表した。今回開発した質感画像処理技術では、同社のデジタルカメラを複数台用いて対象物を撮影し、微細な凹凸や光沢などの質感情報を数値化。数値化した質感情報をUV硬化型プリンタをはじめとするプリンタの特性に応じて最適に制御し、オリジナルの質感を忠実に再現する。同技術を用いることで、高精細な色彩表現だけでなく、金属や生地といった多様な質感のプリント表現が可能となる。また、オリジナルの質感を忠実に再現できることから、油彩画などの歴史的文化財を複製することで、優れた作品に直接触れる事ができる新しい鑑賞方法が可能になるとしている。
2015年09月08日キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、情報漏えい対策ソリューション「GUARDIANWALL(ガーディアンウォール)」において、マイナンバー情報が含まれる外部送信を検知してブロックするなど、情報漏えい対策機能を強化した次期バージョンの先行評価版を10月上旬から無償で提供開始すると発表した。無償で利用できるのは、正式版リリースまで。なお、正式版のリリース時期については、10~11月ごろ発表する予定。GUARDIANWALLは、メールフィルタリングや誤送信対策、メール監査などの機能により、メールからの情報漏えいを防ぐ製品。次期バージョンでは、マイナンバー情報が含まれる外部送信を検知・ブロックして情報漏えい防止、LDAPなどの人事情報と連携し、人事異動を反映したフィルタリングルールを自動生成、ExchangeサーバーやOffice365と連携し、ジャーナル形式メールをアーカイブする機能が追加される予定。GUARDIANWALL先行評価版の提供については、すでに同社のWebで申し込みを受け付けている。また、同社は、業務外のWeb利用の抑制に加え、SNSやWebメールなどの外部送信される情報を検査・制御する、Webからの情報漏えい対策ソリューション「WEBGUARDIAN(ウェブガーディアン)」においても現在次期バージョンを開発中で、マイナンバー情報が含まれる外部送信を検知・ブロックして情報漏えい防止、暗号化されたWeb通信(HTTPS)のフィルタリングに対応などの機能を追加する予定。こちらは、先行評価版の提供予定はない。
2015年09月07日