指原莉乃プロデュースのアイドルグループ=LOVE(イコールラブ)初のライブフィルム映画『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』の本予告と本ビジュアルが公開された。本作は、今年1月から3月にかけて開催された『=LOVE 全国ツアー2023「Today is your Trigger」』追加公演の日本武道館公演でのライブパフォーマンスをフィルムに収めた作品。オーディションから今に至る6年間を振り返り、それぞれが語るメンバーへの秘めた想いやライブ映像、バックステージやリハーサル、スタジオでの撮り下ろしインタビューなどを惜しみなく収録。何台ものカメラで捉えた=LOVEの一生懸命で愛が溢れるステージを、ライブ会場の真ん中にいるような臨場感で体感することが出来る。公開された本予告映像に映し出されるのは、約束の場所“日本武道館”にファンの温かい声援に包まれながら立つ、多幸感に溢れた=LOVEのメンバーの姿。レッスンシーンやリハーサルなど日本武道館への軌跡からメンバーの素顔を捉えた貴重な裏側まで、今まで明かされることのなかった彼女たちの貴重な姿が詰め込まれている。併せて公開された本ビジュアルには、ファンが放つ無数の光で包み込まれた会場にメンバーが一列に立つ光景が写し出されている。マイクを握るメンバーの表情からは、それぞれが並々ならぬ想いを抱えその地に立っていることが窺え、そのメンバーに答えるように待ちわびた観客の歓声が今にも聞こえてくるような、熱気の伝わるビジュアルとなっている。また、場面写真も公開され、=LOVEらしい可愛らしいポージング姿やふとした瞬間のクールな表情まで、パフォーマンス中の臨場感溢れるメンバーたちが収められている。本作の上映形態は4種類。通常の2D上映に加え、正面スクリーンと2つの側面スクリーンの計3面で構成され圧倒的な臨場感を提供するScreenX、ライブパフォーマンスと音楽に合わせてシートが動くモーション効果を搭載した4DX、そしてScreenXと4DXの機能をすべて搭載した4DX SCREENでの上演も決定した。さらに、8月25日(金) よりムビチケ前売券の発売も決定。特典として、全10種のオリジナルA5クリアファイル中からひとつがランダムで付属する。『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』ムビチケ イメージ『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』クリアファイル イメージ『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』は、9月22日(金) より公開。映画『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』予告映像90秒<作品情報>『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』9月22日(金) 公開『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』ビジュアル監督:オ・ユンドン、キム・ハミンキャスト:=LOVE公式サイト:
2023年08月22日世界最大級の自主映画コンペティション「PFFアワード」を擁する映画祭「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」が9月9日(土)から開催される。コンペ部門は毎年、最終審査員によって審査が行われるが、今年も一般の観客・映画ファンの中から選ばれた一般審査員による審査も実施される。「ぴあフィルムフェスティバル」は“新しい才能”を発見、紹介、育成する映画祭で、これまでに多くの映画監督、スタッフ、俳優が「PFFアワード」を機に注目を集め、キャリアを築いていった。アワードでは最終審査員によってグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞など各賞が選出されるが、映画を愛する一般の観客の声、視点によって作品を選ぶ賞「映画ファン賞」が存在する。一般審査員はアワード入選作品の関係者・知り合い以外の応募者から3人が選ばれ、映画祭期間中に「PFFアワード2023」の入選作品すべてを観賞。審査会議を経て「映画ファン賞」を選び出し、9月22日(金)に開催予定の授賞式に登壇する。なお、本アワードは入賞した監督に長編映画製作援助システム「PFFスカラシップ」への挑戦権が与えられるが、映画ファン賞もグランプリなどと同様に挑戦権が与えられる。仕事で映画を批評する人、映画製作の世界にいる人の視点と、いち観客として映画館に足を運ぶ観客の視点は違うはず。今年も明日の才能を発掘したい、まだ観たことのない映画に出会いたい応募者が集まりそうだ。「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」映画ファン賞一般審査員 募集要項「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」【東京】日程:2023年9月9日(土)~23日(土) ※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)【京都】日程:2023年10月14日(土)~22日(日) ※月曜休館会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)【企画紹介】<コンペティション部門>(1) PFFアワード2023<招待作品部門>(2) イカすぜ!70~80年代・大森一樹再発見・斎藤久志再発見・日比野幸子プロデューサー再発見・山中瑶子『あみこ』への道・塩田明彦監督がみつめる相米慎二の少年少女・アルノー・デプレシャン監督『女囚701号 さそり』を語る・驚異のデビュー作・『陽炎座』4Kデジタル完全修復版ワールドプレミア上映(3) アルノー・デプレシャン監督特集(4) ピーター・バラカン氏による音楽映画シリーズ「ブラック&ブラック」(5) 特別企画・生誕120年 小津安二郎が愛したふたり・20代監督の衝撃作!(6) 第29回PFFスカラシップ作品『恋脳(れんのう)Experiment』(岡田詩歌監督)「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」公式サイト:
2023年08月10日自主映画のコンペティションを中心に、“新しい才能”を発見、紹介、育成する「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」のラインナップ発表会見が8月9日、会場となる東京・国立映画アーカイブで行われた。第1回から続く自主映画を対象とした日本初の本格的なコンペティション「PFFアワード」をメインプログラムとし、招待作品部門では、今年から新たにスタートする企画(2028年の第50回に向けた5年連続企画)の第1弾「イカすぜ!70~80年代」や、27年ぶりにPFFに帰ってくるフランスの名匠、アルノー・デプレシャン監督特集など、映画祭でしか観ることのできない上映企画、映画講座を予定している。「第45回PFFアワード2023」には557作品がエントリーし、22作品が入選。PFFディレクターの荒木啓子氏によると「例年に比べ、中編・短編が増えている」といい、「今の時代は、映画を作ることがとてもカジュアルになっている。インターネットで俳優、スタッフ、機材を見つける監督も多く、映画を撮るスタートラインが開かれている」と現状と傾向を語った。なお、最終審査員を務める5名に関しては、後日アナウンスされる予定だ。特別プログラム「イカすぜ!70~80年代」の一環として、『あみこ』で脚光を浴びた山中瑶子監督が、強く影響を受けたアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『ホーリー・マウンテン』(1973年製作)、アンジェイ・ズラウスキー監督の『ポゼッション』(1980年製作)の上映も。会見に出席した山中監督は、前者について「映画監督というものは、作家なのであると突きつけられた」と強い思い入れを示していた。同プログラムでは、『あみこ』と、テレビ放送用に製作した『おやすみ、また向こう岸で』も特別上映される。また、第29回PFFスカラシップ作品『恋脳(れんのう)Experiment』がワールドプレミア上映されることになった岡田詩歌監督も来場し、「普段は一人でアート・アニメーションを制作しているので、初めての実写作品を、スタッフや俳優の皆さんと一緒に作り上げるのは、すごく新鮮で、楽しいことだった」と振り返った。岡田監督は『Journey to the 母性の目覚め』でPFFアワード2021審査員特別賞を受賞。現在、『恋脳(れんのう)Experiment』はPFFでのお披露目を目指し、最終的な仕上げの段階だという。取材・文・撮影:内田涼<開催情報>「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」ポスタービジュアル【東京】日程:2023年9月9日(土)~23日(土) ※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)【京都】日程:2023年10月14日(土)~22日(日) ※月曜休館会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)【企画紹介】<コンペティション部門>(1) PFFアワード2023<招待作品部門>(2) イカすぜ!70~80年代・大森一樹再発見・斎藤久志再発見・日比野幸子プロデューサー再発見・山中瑶子『あみこ』への道・塩田明彦監督がみつめる相米慎二の少年少女・アルノー・デプレシャン監督『女囚701号 さそり』を語る・驚異のデビュー作・『陽炎座』4Kデジタル完全修復版ワールドプレミア上映(3) アルノー・デプレシャン監督特集(4) ピーター・バラカン氏による音楽映画シリーズ「ブラック&ブラック」(5) 特別企画・生誕120年 小津安二郎が愛したふたり・20代監督の衝撃作!(6) 第29回PFFスカラシップ作品『恋脳(れんのう)Experiment』(岡田詩歌監督)関連リンクPFF公式サイト:「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」公式サイト:
2023年08月09日富士山の麓に世界的なピアニストたちが集い、開催されるピアノフェスティバル「富士山河口湖ピアノフェスティバル2023」が9月15日(金)より4日間の日程で開催される。同フェスティバルで昨年、一昨年と中心的な役割を果たしてきたピアニストの辻井伸行が今年の開催に向けた思いを語った。「富士山河口湖ピアノフェスティバル2023」のチケット情報はこちら辻井は「毎年伺う中で、河口湖は僕にとって自然のなかでゆったりとした時間を得られる場所になりました。見え隠れする富士山を感じたり、鳥の声や風の音など自然が作り上げる『曲』のようなものを毎回楽しみにしています」と自然豊かな富士山麓での演奏への特別な思いを口にする。「河口湖円形ホール」での100名限定プレミアム・リサイタル、富士山の見える3000人収容のホール「河口湖ステラシアター」でのショパン GALAなどに出演するが「100名限定のコンサートは、普段では味わえないような距離感で、演奏しながらお客様と互いの息づかいが聴こえるほどです。距離が近いと一体感も増すので自分自身もこの空気感を楽しんでいます」と語り、曲目に関しても「河口湖の自然や空気、そして距離の近さを感じてもらえるような選曲にしてみました」と明かす。毎年行ってきた地元の子どもたちのための音楽教室は今年も実施する予定だ。「子どもたちと音楽について一緒に考え、演奏を間近で見てもらうことや、実際に共演することで、楽しそうな表情や気持ちがとても伝わってきます。これをきっかけに演奏会に足を運ぶようになり、将来の音楽家が現れるかもしれないと思うと今からワクワクしますね。今後も続けていきたい活動です」と熱意を口にする。ゲストとして、レ・フレール (斎藤守也・斎藤圭土)、清水和音、ファジル・サイ、三浦舞夏、三浦文彰ら多彩な顔触れが集う。「レ・フレールさんと初めてお会いしたのは、『THE PIANIST!』というツアーで、その時に聴いたブギウギがとても楽しそうで、即興で弾いていたらレ・フレールさんがそれを聴いていて『一緒にやってみる?』と誘ってくれまして、飛び入りでアンコールに入り3人で演奏しました。ファジルさんとは、中学生の時にコンサートに行き、楽屋で挨拶させてもらえる機会があり、そこでピアノを弾かせてもらったのが出会いでした。コンサートではブラック・アースを聴いて、変わった内部奏法にとても衝撃を受けたのを覚えています。久しぶりの共演で、しかも自然の中で2組の演奏を聞けるのが楽しみです。もしかしたら、一緒に何か…などフェスならではのことが起きるかもしれないですね」取材・文:黒豆直樹
2023年07月19日「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023 in 阿智 -日本一の星空映画祭-」(SSFF & ASIA 2023 in ACHI-日本一の星空映画祭-)の上映作品が発表された。天空の楽園 ナイトツアー会場の富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはらにて、日本一の星空とショートフィルムが楽しめる今回のイベント。上映作品には、ジョージ・ルーカスアワード(グランプリ)を受賞した、ポーランドと日本の絆を深めた1920年の出来事を、アニメーション映画化する『希望のかけ橋』をはじめ、スペインのドキュメンタリー『テルエルの彼方へ』、人間の姿をした天然鮭のドラマチックな生涯を追った自然史ファンタジーアニメーション『ワイルドサモン』など、今年6月に東京で開催された「SSFF & ASIA 2023」受賞作品に加え、星・宇宙関連、自然・地球環境、アニメーションなどをテーマにセレクトされた作品等、期間中全25作品を上映する。『ワイルドサモン』米国アカデミー賞公認 国際短編映画祭「SSFF & ASIA」は、日本博2.0事業(委託型)として、ショートフィルム文化及び本映画祭の海外認知度向上を目的とした事業を実施。7月21日(金)・22日(土)の2日間に日本博プログラムが上映される。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023 in 阿智 -日本一の星空映画祭-」は7月15日(土)~23日(日)富士見台高原ロープウェイヘブンスそのはらにて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年07月16日9月に東京、10月に京都で開催される『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』のコンペティション部門「PFFアワード2023」の入選作品が発表された。「PFFアワード」は、1977年にスタートした世界最大の自主映画のコンペティション。世界で活躍する黒沢清、塚本晋也、佐藤信介、李相日、荻上直子、石井裕也監督など、これまでに180名を超えるプロの映画監督を送り出してきた。今年は、557本の応募作品の中から22作品が入選。入選作品は、東京会場で2回、京都会場で1回、スクリーン上映を行うほか、DOKUSO映画館、U-NEXTでオンライン配信される。■「PFFアワード2023」入選作品※50音順。年齢、職業(学校名)は応募時のものです。『移動する記憶装置展』71分監督:たかはしそうた(31歳/神奈川県出身/東京藝術大学 大学院映像研究科映画専攻)『うらぼんえ』28分監督:寺西 涼(27歳/神奈川県出身/フリーター)『完璧な若い女性』65分監督:渡邉龍平(22歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)『こころざしと東京の街』10分監督:鈴木凜太郎(21歳/東京都出身/東京工芸大学 芸術学部)『サッドカラー』24分監督:髙橋栄一(33歳/岐阜県出身/フリーランス)『じゃ、また。』52分監督:石川泰地(27歳/東京都出身/フリーター)『Sewing Love』8分監督:許 願(27歳/中国出身/多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)『ただいまはいまだ』28分監督:劉 舸(28歳/中国出身/会社員)『ちょっと吐くね』20分監督:大野世愛(22歳/北海道出身/会社員)『逃避』57分監督:山口真凜(22歳/栃木県出身/フリーランス)『鳥籠』66分監督:立花 遼(21歳/大阪府出身/京都芸術大学 芸術学部)『肉にまつわる日常の話』4分監督:石川真衣(22歳/愛知県出身/名古屋学芸大学 メディア造形学部)『ParkingArea』9分監督:増山 透(29歳/茨城県出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科 助教)『ハーフタイム』30分監督:張 曜元(33歳/中国出身/東京藝術大学 大学院映像研究科 博士課程)『不在の出来事』11分監督:川口淳也(29歳/三重県出身/フリーランス)『Flip-Up Tonic』26分監督:和久井 亮(22歳/東京都出身/東京大学 教養学部)『ふれる』56分監督:髙田恭輔(21歳/茨城県出身/日本大学 芸術学部)『ホモ・アミークス』42分監督:馬渕ありさ(27歳/東京都出身/自営業)『また来週』36分監督:ハインズ麻里子(21歳/東京都出身/早稲田大学 文化構想学部)『USE BY YOUTH』51分監督:高木万瑠(20歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)『リテイク』110分監督:中野晃太(35歳/神奈川県出身/NPO職員)『リバーシブル/リバーシブル』77分監督:石田忍道(34歳/愛知県出身/映像作家・障害福祉従事者)<入選作品データ>【入選数】22本【年齢】平均:26.1歳最年少:20歳最年長:35歳【上映時間】平均:40.0分最短:4分最長:110分<応募全体データ>【応募数】557本【年齢】平均:31.5歳最年少:12歳最年長:72歳【上映時間】平均:36.5分最短:1分最長:172分<「PFFアワード2023」入選作品発表にあたって>■ディレクター 荒木啓子ご応募ありがとうございました。「PFFアワード2023」入選作品が決定致しました。近年では最多の22作品の入選となりました。4分の短編から、110分の長編まで、長さもバラバラですが、内容も多彩。セレクションメンバー15名との長い討議ののちに決定した22作品は、いずれも弱点がありますが、そこを補う魅力を持つ原石です。9月9日からの『第45回ぴあフィルムフェスティバル』では、9つのプログラムを構成し、2回ずつの上映を行います。「PFFアワード」は、「自主映画」のためにありますので、どんなことを映画で試みてもOKです。魂を奪われるような体験をした映画をまるごと真似しても大丈夫です。真似しても真似しても別物になってしまうのが、創作のスタートラインです。真似することで身につく技術も重要です。どんどん真似して欲しい。そして、テーマもサブジェクトも完全に自由です。規制はありません。自主映画は商品ではない、個人の創作ですから、ただただ創作に没頭し、すごい映画世界をみせて欲しいと願っています。本年のセレクションを振り返ると「似ている」という印象が立ち昇りました。物語、演出、撮影、リズム、とても似ている。それはなぜ……と考えていると「ジャンル映画の消滅」が、長い年月に渡り、じわじわと効いてきた結果なのかも、と思い当たりました。海外の映画祭―カンヌ含む―がいつも探しているジャンル映画。しかしみつからない日本のジャンル映画……映画の豊潤さを構成するワンピースであるジャンル映画の欠落が及ぼすものを考えています。それは、本年の招待作品企画に反映されることとなるでしょう。改めまして、557作品の応募に御礼申し上げます。ここに応募されていない作品も想像すると、いまも毎日数本、数十本の自主映画がどこかで生まれているのだと、そのことを感じるだけで、心が躍ります。映画という手間暇かかる創作に挑戦する皆様に、深い敬意を表し、本年『第45回ぴあフィルムフェスティバル』を創って参ります。<イベント情報>『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』■東京9月9日(土)~23日(土) 国立映画アーカイブ ※月曜休館■京都10月14日(土)~22日(日) 京都文化博物館 ※月曜休館公式サイト:
2023年07月07日多くの人が毎日のように触っている、スマホ。今や生活していく上で、なくてはならない存在といっても過言ではないでしょう。精密機器であるスマホを落下などの衝撃から守るため、ケースに入れたり、画面保護用のガラスフィルムを貼ったりしている人も珍しくはありません。しかし、ガラスフィルムは扱い方によってはケガにつながる可能性もあるそうです。スマホのガラスフィルムでケガをしないために国民生活センターの『事故情報データバンク』よると、ガラスフィルムによってケガをした事例も報告されています。中には、ガラスフィルムが指に刺さり、病院で縫うほどのケガをした人もいたとのこと。東京都はウェブサイト『東京くらしWEB』で、事故を防ぐポイントを4つ紹介していました。・スマートフォン用ガラスフィルムが破損したら、そのまま使用せず交換しましょう。・破損したガラスフィルムをはがす際、はがしたガラスフィルムでケガをしないように取扱いに気をつけましょう。・破損していないガラスフィルムでも、端や角でのケガに気をつけましょう。・お子さんに、初めてスマートフォンを持たせるときは、ガラスフィルムの取扱いについても伝えましょう。東京くらしWEBーより引用多くのガラスフィルムには、ひび割れた際に破片が飛ばないように『飛散防止加工』がされているそうです。そのため、ガラスフィルムが割れていても、「まだ使える」と思ってしまう人もいるでしょう。東京都は「そのまま使用していると、ポケットやカバンなどから出し入れする際に、破片がはがれてケガをする可能性がある」と呼びかけています。もしガラスフィルムが割れてしまっても、「もったいない」と思わずに、すぐに新しい物を買い替えるようにしましょう![文・構成/grape編集部]
2023年06月27日BABYMETALの映像作品『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』が、iTunesコンサートフィルムとして6月28日(水) に配信されることが決定した。本作には、ライブ活動を封印していたBABYMETALが、1月28日(土)・29日(日) に幕張メッセ 国際展示場で開催した復活ライブの模様を収録。まるで1本の映画を観るかのような『THE OTHER ONE』のストーリー性とエンターテインメントショーの臨場感を、ミニドローンなどを駆使したあらゆる角度から撮影された多彩なカメラワークの映像美で堪能することができる。<配信情報>『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』iTunesコンサートフィルムとして6月28日(水) 配信開始ダウンロードはこちら:※6月28日(水) 0:00より有効<リリース情報>『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』発売中①Blu-ray(完全生産限定盤):9,900円(税込)※アナログサイズジャケット仕様『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』Blu-ray(完全生産限定盤)ジャケット『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』Blu-ray(完全生産限定盤)イメージ画像②Blu-ray(通常盤):7,700円(税込)『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』Blu-ray(通常盤)ジャケット③DVD(通常盤):6,600円(税込)『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』DVD(通常盤)ジャケット④2VINYL(完全生産限定盤):5,500円(税込)『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』2VINYL(完全生産限定盤)ジャケット⑤THE ONE限定盤(完全生産限定盤)Blu-ray+2CD+写真集:22,000円(税込)タイトル:『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE - 』- THE ONE LIMITED EDITION -セット内容:Blu-ray(1枚 / 全13曲)、LIVE ALBUM(2枚 / 全13曲)※80ページライブ写真集付きスペシャルパッケージ仕様※販売終了『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』THE ONE限定盤(完全生産限定盤)ジャケット『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』THE ONE限定盤(完全生産限定盤)イメージ画像【収録内容】※全形態共通01. METAL KINGDOM02. Divine Attack - 神撃 -03. Distortion (feat. Alissa White-Gluz)04. PA PA YA!! (feat. F.HERO)05. ギミチョコ!!06. メギツネ07. ド・キ・ド・キ☆モーニング08. Light and Darkness09. Monochrome10. ヘドバンギャー!!11. イジメ、ダメ、ゼッタイ12. Road of Resistance13. THE LEGEND購入リンク関連リンクOfficial Website Facebook Instagram Twitter TikTok
2023年06月27日現在開催中の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」では、25周年の祝祭クロージングイベントとして、『イカロス 片羽の街』の特別上映および、オンラインLIVEでのトークイベントの開催が決定。『イカロス 片羽の街』は、秦 基博の楽曲「イカロス」から生まれた3本のショートフィルムからなるオムニバス作品。イベントには、秦さんと監督の児山隆、キャストの小川未祐をゲストに迎え、秦さんが「この時代を生きる中で湧き上がるように生まれてきた」という楽曲からどのようにショートフィルムを製作したのか、音楽と映画の視点で製作背景やショートフィルムの魅力をトークする。また、LIVE中には視聴者からのコメントもチャットで受け付け、リアルタイムで質問に答えていくという。▼イベント開催概要秦 基博、豪華監督キャスト陣とリアルタイムでチャットも!SSFF & ASIA 2023 クロージング・オンラインイベント『イカロス 片羽の街』上映&LIVEトークイベント■日時:7月6日(木)20:00~■ゲスト:秦 基博、児山隆監督、小川未祐■内容:ショートフィルムの上映およびトークセッション■料金: 3000円(税別)「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」は6月6日(火)~26日(月)TORQUE SPICE&HERB,TABLE&COURT(渋谷)、二子玉川ライズ スタジオ&ホール、ユーロライブ、表参道ヒルズ スペースオー、赤坂インターシティコンファレンスにて開催予定(※開催期間は各会場によって異なる)。※オンライン会場は4月27日(木)~7月10日(月)(シネマカフェ編集部)
2023年06月21日「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」の<GLOBAL SPOTLIGHT AWARD 2023>ファイナリスト5作品が発表。世界のスターたちが参画するショートフィルムがノミネートされた。25回目の開催を迎える今年、「UNLOCK」をテーマに展開している同映画祭。<Global Spotlight Award>は、時代の変遷とともに変わり続ける映像表現にアンテナをはり、世界のいまを発信する作品、新たな可能性を一映画人として切り開き、世界とつながるショートフィルムを製作しているクリエイターを応援する。今年で第3回目となる同アワード。ジョセフ・ゴードン=レヴィットが脚本・声優を務めた、木こりが森を脅かそうとする中、自分たちのホームを守るため、小さなおばけが仲間とともに立ち上がる物語『A Forest Haunt』。マット・デイモン&ベン・アフレックがプロデュース、アレックス・ロウザーが監督した、パブで出会ってすぐに恋に落ちる2人の物語『崩壊しつつある世界で』。『A Forest Haunt』また、ヴィム・ヴェンダースのナレーションで贈る、シモーネ・マッシ監督作アニメーション『あの世への口笛』。クリス・ロック&ハビエル・バルデムが主演、数々の国際的な賞を受賞しているサリー・ポッター(『オルランド』)が監督した『LOOK AT ME』、新・韓流四天王の一人とされるソ・イングクが監督&主演した『TRAP by SEO IN GUK』がファイナリストとして選出された。『あの世への口笛』この5作品のうち、『崩壊しつつある世界で』、『あの世への口笛』、『LOOK AT ME』、『TRAP by SEO IN GUK』は、映画祭特別上映作品としてオンライン会場で観られる。なお、最終のアワード受賞作品は、明日6月6日(火)に開催の映画祭オープニングセレモニーで発表される。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」は6月6日(火)~26日(月)TORQUE SPICE&HERB, TABLE&COURT(渋谷)、二子玉川ライズ スタジオ&ホール、ユーロライブ、表参道ヒルズ スペースオー、赤坂インターシティコンファレンスにて開催予定(※開催期間は各会場によって異なる)。※オンライン会場は4月27日(木)~7月10日(月)(cinemacafe.net)
2023年06月05日ディズニー・アニメーションの名作を映画館で上映するイベント「ディズニー100(ワン・ハンドレッド) フィルム・フェスティバル」が、2023年10月7日(土)より10月の毎週末、全国100か所の映画館で開催される。名作ディズニーアニメを全国100か所の映画館で上映創立100周年というアニバーサリーイヤーを記念して、これを祝う様々なイベントや企画を行っているウォルト・ディズニー・カンパニー。今回のイベントでは100周年にちなんで、全国100か所の映画館で、老若男女に愛されるディズニー・アニメーションの名作が上映される。全61作品の中から厳選した8本期間中は、全61作品の長編アニメーションの中から厳選した8作品が上映予定となっている。最初の週末に上映されるのは、アカデミー賞長編アニメーション賞と主題歌賞をディズニー史上初めてW受賞した『アナと雪の女王』と、サンフランシスコと東京を融合させた架空の街、サンフランソウキョウが舞台のアドベンチャー作品『ベイマックス』だ。さらにその次の週には、時代を超えて愛される名作『シンデレラ』と、海に愛された少女の冒険物語『モアナと伝説の海』を、第3週目には、ミュージカルアニメーション『リトル・マーメイド』と、動物たちが人間のように暮らす世界の物語『ズートピア』を上映。そして最終週には、『塔の上のラプンツェル』と、クラシック音楽とアニメーションを融合したウォルト・ディズニーの大胆な試みとして歴史に残る『ファンタジア』が上映される。いずれも、ディズニーが100年間も誇る最高のストーリーテリングを堪能できる作品だ。また、12月15日(金)には、長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”をテーマにした100周年記念作品『ウィッシュ』が公開される。100周年を記念した貴重なこの1年を、ぜひ劇場での鑑賞を通して楽しんでみては。開催概要「ディズニー100 フィルム・フェスティバル」開催日:10月7日(土)~10月29日(日)の毎週末チケット:9月下旬より順次発売内容:全国100か所の映画館で、厳選された8作品の長編アニメーションを上映※各作品の上映時間は各劇場に要問合せ<上映スケジュール>■10月7日(土)『アナと雪の女王』■10月8日(日)『ベイマックス』■10月14日(土)『シンデレラ』■10月15日(日)『モアナと伝説の海』■10月21日(土)『リトル・マーメイド』■10月22日(日)『ズートピア』■10月28日(土)『塔の上のラプンツェル』■10月29日(日)『ファンタジア』※『ファンタジア』のみ2D字幕版、他はすべて2D吹替版での上映<入場者プレゼント>各作品の「ディズニー100 フィルム・フェスティバル オリジナル・アクリルスタンド」をプレゼント※各上映回、チケットを持っている鑑賞者1名につき1個のプレゼントを入場時にプレゼント※1名につき複数枚のチケットに対し、複数個の配布は不可※入場者プレゼントのみの配布は不可©Disney
2023年05月28日ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディが、「Entertainment Weekly」誌のポッドキャスト「Dagobah Dispatch」に出演。Disney+で配信中のドラマ「オビ=ワン・ケノービ」について語った。昨年5月に配信開始となった全6話構成の同ドラマ。シーズン2の製作の可能性について尋ねられると、ケネディは「『オビ=ワン・ケノービ』のドラマはもう作りませんと言うのは、いつでもためらわれます。もしかしたら私たちが作っている他の物語に組み込んだり、最終的に映画になったりするかもしれませんし。どうなるでしょうね?」と濁した。そのあとで、「ただ、いまのところ、このドラマは独立したリミテッドシリーズです。現状、拡大予定はありません」とリミテッドシリーズであることを強調し、少なくとも近いうちにシーズン2が製作される可能性はないことをうかがわせた。昨年、「オビ=ワン・ケノービ」の脚本家で製作総指揮の一人も務めたジョビー・ハロルドも「この先のことについては考えていません」と発言していた。「オビ=ワン・ケノービ」は、『スター・ウォーズ』新三部作でオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーが同役を再演、ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー)もカムバックを果たし話題を集めた。(賀来比呂美)
2023年05月24日「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」の「BRANDED SHORTS 2023」ノミネート作品が、「ABEMA」および映画祭オンライン会場にて無料配信がスタートした。「BRANDED SHORTS 2023」は、企業や広告会社が制作したブランディングを目的としたショートフィルム(ブランデッドムービー)の祭典。ノミネート作品は6月13日(火)に赤坂インターシティにて上映が行われ、6月14日(水)に行われるBRANDED SHORTSセレモニーで国内、海外の各Branded Shorts of the Year、「デジタルと人間らしさの融合」をテーマに授与するDeloitte Digital Award、観光映像大賞 観光庁長官賞、HR部門 supported by Indeed HR Best Short Awardの各賞の発表が行われる。今年のラインアップは、森田剛主演『僕は、ずっと君の隣にはいられない。』や、佐久間由衣と小関裕太が出演した『恋するチャミスル2』、自閉症の少女の実体験を基に製作した『Me, My Autism & I』など、見応えのある作品が数多くノミネート。応募作品の傾向としては、ナショナル部門においては長尺の作品をウェブ配信するために分割・シリーズ化し、見せ方を模索している作品が多く見受けられた。インターナショナル部門においては、家族との絆など分かりやすいトピックで力強いメッセージを伝える作品が多い印象。観光映像大賞からは、ファイナリストとなる5作品も発表。ケンドーコバヤシがデジタル撲滅を掲げる長崎県南島原市で「みそ五郎どん」に転生するコメディ作品や、マーク・パンサーがおんせん県おおいたの旅をナビゲートするMVなど、バラエティに富んだラインアップ。『転生みそ五郎どん~ここは異世界?南島原~』なお、たちばなやすひと(Nemeton代表 ドラマプロデューサー)が審査員長、安藤桃子(映画監督)、太田光代(株式会社タイタン代表取締役社長)、木村健太郎(博報堂 執行役員インターナショナルチーフクリエイティブオフィサー 博報堂ケトル 取締役エグゼクティブクリエイティブディレクター)、高崎卓馬(株式会社電通グループ グロースオフィサー/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)、藤吉雅春(Forbes JAPAN 編集長 兼 リンクタイズ取締役)、チュック・ベッシャー(Plan Be株式会社 代表取締役・エグゼクティブプロデューサー)が審査員に就任した。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」は6月6日(火)~26日(月)TORQUE SPICE&HERB,TABLE&COURT(渋谷)、二子玉川ライズ スタジオ&ホール、ユーロライブ、表参道ヒルズ スペースオー、赤坂インターシティコンファレンスにて開催予定(※開催期間は各会場によって異なる)。※オンライン会場は4月27日(木)~7月10日(月)(cinemacafe.net)
2023年05月16日この夏公開予定の映画『アイスクリームフィーバー』のスピンオフ作品『I SCREAME FEVER』が、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」(SSFF & ASIA 2023)映画祭オンライン会場にてワールドプレミア公開された。母(安達祐実)を交通事故で失った主人公の美和(南琴奈)は、渋谷の街を1人徘徊する。母への気持ちを整理するごとく、母の形見のイヤリングをつけて、孤独を感じていた。一方、引っ越しを繰り返し、好きな人も作れない高校生のタカコ(詩羽)も孤独を抱えて日々を過ごしていた。そんな2人が出会い、幻想と現実の間でダンスをしながら心を通わせていく――。6月6日(火)のオープニングセレモニーに先駆け、オンライン会場をスタートさせている「SSFF & ASIA 2023」。今回公開となったショートフィルム『I SCREAM FEVER』は、母親を亡くした主人公の美和が、渋谷の街で出会った高校生タカコと一緒にダンスする姿や、美和の叔母さんとの東京での生活から心が少しずつほどかれていく様が描かれる。美和とタカコの2人は長編『アイスクリームフィーバー』では出会うことがないものの、実は渋谷の街で出会っていた…というアナザーストーリーだ。主人公の美和を南琴奈、母を安達祐実、タカコを詩羽(水曜日のカンパネラ)、美和の叔母さんを松本まりかが演じるほか、はっとり(マカロニえんぴつ)も出演する。音楽は、東京2020オリンピック開閉会式、パラリンピック開会式音楽監督を担当した田中知之が担当。「映画制作をデザインする」をコンセプトに、資金調達、企業タイアップ(猿田彦珈琲、アダストリア、ウンナナクールなど)、広告や宣伝などを従来とは異なる形で、千原徹也監督がトータルプロデュースしたプロジェクトから生まれた。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」は6月6日(火)~26日(月)TORQUE SPICE&HERB, TABLE&COURT(渋谷)、二子玉川ライズ スタジオ&ホール、 ユーロライブ、表参道ヒルズ スペースオー 、赤坂インターシティコンファレンスにて開催予定(※開催期間は各会場によって異なる)。※オンライン会場は4月27日(木)~7月10日(月)『アイスクリームフィーバー』は7月14日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アイスクリームフィーバー 2023年7月14日よりTOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会
2023年05月09日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA 2023)」が6月6日(火)のオープニングセレモニーに先駆け、4月27日からオンライン会場がオープン。そのオープニング招待作品として、映画『オオカミ狩り』も話題の韓国の人気スターソ・イングクが監督、主演を務めるショートフィルム『TRAP by SEO IN GUK』が世界配信されている。本作では、主人公が内向的なプレッシャーと自分自身から逃げ出そうと想像力を駆使する。芸術家は自身が創り出す世界の住人であるが、ときとして恐怖は己をも破壊してしまうのだ――。アーティスト、俳優として活躍する傍ら、これまでも短編映画の監督をしてきたソ・イングクによる本作は、韓国と日本で撮影され、自身が監督。内向的なプレッシャーと自分自身から逃げ出そうと、想像力を駆使する主人公もソ・イングクが演じてる。「SSFF & ASIA」では、今年の映画祭のテーマ“「UNLOCK」(自分からの解放)”にふさわしいショートフィルムとして、本作をグローバルスポットライトアワードのショートリストとするとともに、映画祭オンライン会場のオープニング・招待作品として世界に発信していく。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」は6月6日(火)~6月26日(月)下記にて開催、オンライン会場は7月10日(月)まで開催。■上映会場:TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT(渋谷)、二子玉川ライズ スタジオ & ホール、ユーロライブ、表参道ヒルズ スペースオー、赤坂インターシティコンファレンス(text:cinemacafe.net)
2023年05月02日日本人の定番朝食メニューといえば、「納豆」。栄養満点のごはんのお供で、「毎朝欠かさず食べている」という人も多いのかもしれません。納豆のフィルムを外す際のプチストレスを解消できるライフハックを、ボムさん(bom_kosodate_lifehack)のInstagram投稿から紹介します。 この投稿をInstagramで見る ボム | 今すぐ役立つ子育てライフハック(@bom_kosodate_lifehack)がシェアした投稿 箸を押し込んでぐるぐるするだけでOK納豆の表面に敷かれたフィルムを手で取り除こうとすると、納豆のネバネバが手についてしまいがち。忙しい朝には、ついイライラしてしまいます。ストレスフリーで納豆を楽しむため、早速ボムさんのアイディアを実践してみましょう。まずは納豆を開け、中のタレやからしを取り除きます。フィルムの中心に箸をさして…。くるくると巻き取るようにフィルムを絡めます。最後に箸を外して、丸まったフィルムを取り除けば完成です。タレをかけて、納豆をいただきましょう。ボムさんのライフハックを使えば、わずか数十秒で納豆のフィルムを取り除けます。納豆のフィルムを取り外した後、付着したネバネバを落とすために手を洗う時間を含めると、朝の「時短」につながりそうです。子供にもおすすめの簡単ライフハック忙しい朝には、「子供にはできる限り自分で動いてほしい」と思うパパママも多いのではないでしょうか。ボムさんのアイディアを使えば、子供でも手がベタベタになりません。箸でぐるぐる巻き取る作業は、子供にとっても楽しいもの。張り切って朝食準備のお手伝いをしてくれることでしょう。子供に教える時のコツは、箸をパックまで突き刺さないこと。優しく作業するよう教えてあげれば、タレをこぼすリスクも少なくなるでしょう。ボムさんの投稿に対してInstagram上では、「まじストレスフリー」「これで手がベタベタ汚れなくてすみます」といったコメントが寄せられています。これからの納豆ライフを、より快適に楽しめそうです。納豆を食べる時の地味なストレスは、簡単ライフハックで解消しましょう。ぜひ明日の朝食から試してみてください。[文・構成/grape編集部]
2023年05月02日栄養価が高く、日本ではおなじみの納豆。健康のため、積極的に食事に取り入れている人も、多いことでしょう。しかし、納豆が入ったパックのフィルムを取る際、ねばねばがとれないのが、面倒なポイントです。医療やヘルスケアに関する事業を行う株式会社メディヴァは、健康にもいい納豆を食べる際の便利なライフハックを紹介しました。手が汚れない、納豆フィルムの楽なはがし方納豆フィルムを取る際、一番気になるのは、ねばつきが手についてしまう点でしょう。しかしこの方法であれば手が汚れず、また、フィルムに納豆がついてしまうもったいない状況にもなりません。まず、フィルムの端が、パックの外に少しだけ出るぐらいまで引っ張ります。その後、パックのフタを閉じ、しっかりと押さえつけながら、フィルムだけを外に引っ張り出しましょう。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る メディヴァ管理栄養士/保健師(@mediva_health_labo)がシェアした投稿 こうすることで、余計な納豆もついてこず、さらに手も汚さずにフィルムだけをきれいに取ることができます。後は、いつも通り付属のタレやからしをいれて、混ぜるだけ!手に納豆のねばねばがついてしまうと、なかなか取れず、苦労するもの。これならば、忙しい朝でも、ストレスなく朝食の準備ができそうですね。[文・構成/grape編集部]
2023年04月30日若手作家の発掘・育成・支援を目的とし、東京・南青山の複合施設スパイラルにて毎年ゴールデンウィークに開催されている公募展形式のアートフェスティバル「SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」。今年は5月2日(火)より7日(日)まで開催される。SICFは、ブース出展形式の「EXHIBITION部門」と、生活に携わる分野のものづくりを対象とした「MARKET部門」の2部門で構成。「EXHIBITION部門」では、389組の応募者の中から審査を通過した100 組の若手作家が2会期にわかれて出展し、立体、インスタレーション、絵画、写真、イラストレーション、プロダクトのほか既存のジャンルにとらわれない作品を展開する。一方の「MARKET部門」では、147組の応募者のなかから選ばれた70 組が2会期にわかれて参加。工芸・クラフト、アクセサリー、プロダクト、ファッションなど生活を豊かに彩る作品を展示、販売する。最終日には、来場者の投票で決まるオーディエンス賞、最も作品を売り上げたクリエイターに贈られるベストセールス賞をはじめ、各審査員賞、準グランプリ、グランプリ等各賞を授与。「EXHIBITION部門」「MARKET部門」それぞれのグランプリアーティストには、スパイラルでの個展の機会などが授与される。関連イベントとして、会期中にはデザインスタジオ、積彩(SICF22 EXHIBITION 部門 出展)による3Dプリンターを使用したカスタマイズ作品の販売や、昨年の「SICF23」で「MARKET部門」のグランプリを受賞したLeo Kodaの個展と、各賞を受賞した 4 名による受賞者展も同時開催される。若手作家たちの熱気とクリエイティビティに満ちた空間をぜひ体感してみよう。【開催情報】「SICF24(第 24 回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」2023年5月2日(火)~ 7日(日)、スパイラルホール、スパイラルガーデンにて開催。※A日程:2023年5月2日(火)~ 4日(木・祝)、B日程:2023年5月5日(金・祝)~7日(日)
2023年04月07日今年で第45回目を迎える「ぴあフィルムフェスティバル2023」が、9月9日(土)~23日(土・祝)にかけ、東京・京橋の国立映画アーカイブにて開催されることが決定。同映画祭のメインプログラムとなる自主映画のコンペティション「PFFアワード」の応募受付が3月23日(木)まで実施されている。また、3月15日(水)に開催される「第4回大島渚賞」の記念上映会を前に、映画作りに没頭する高校生の青春を描いた最新作『Single8』の公開を控える小中和哉監督と、1981年のPFFアワードに入選し、大島監督と親交のあった利重剛監督が対談。映画作りを志す若者たちにとって「大島渚」とはどんな存在だったのか、当時の思い出を語り合った。利重監督を、俳優ではなく監督として見ていた大島渚監督──1981年の第4回PFFは、成蹊高校映画研究部の笹平剛(現・利重剛)監督『教訓I』(1980年)と、手塚眞監督『HIGH-SCHOOL-TERROR』(1979年)が同時入選しています。『教訓I』利重当時の感覚としては、PFFというものが、まだそんなに凄いものではなかったので、入選したら文芸坐地下で上映してくれるからスクリーンが大きくなって嬉しいみたいな感覚でしたね。──『教訓I』を推薦したのは大島渚監督。利重嬉しかったですね。大島さんは大好きな監督でしたから。自分はこの後、岡本喜八組に入れてもらえたので、直接の師匠は岡本喜八監督なんですけど、もうひとり、精神的な師匠としては大島渚さんでしたね。──大島映画は、いつご覧になりましたか?利重高校のときに夢中で観ましたね。岡本喜八監督の『肉弾』(1968年)と大島渚監督の『少年』(1969年)。この2本が名画座にかかると、必ず観に行って何回も観ていました。──大島監督は、映画監督を俳優で起用することがありましたが、すでに俳優活動もされていた利重監督については、どう見ていたんでしょう?利重連ドラに出ていたときに、TBSの廊下でたまたま大島さんとすれ違って挨拶したんですよ。その頃『戦場のメリークリスマス』の準備をしていたのを知っていたから、良かったら出演させてもらえないかって言おうと思っていたら、「いくつになった?」と訊かれて。25歳になりましたと言ったら、「そう! じゃあ本編を撮る歳だね。20代後半に頑張ったら、人間はいくつになっても頑張れるからね!」って。そのとき、役者も結構やっていたんですが、煮詰まっていた時期で。映画を作りたかった時期でもあったし、頑張んなきゃなと思って、その連ドラが終わったあと時間を空けて、ずっと脚本を書いていたんです。それが『ザジ ZAZIE』(1989年)だったんですが、大島さんの言葉に背中を押されたところがありますね。──利重監督を、俳優ではなく監督として見ていたんですね。利重その方が僕には嬉しいですね。作家として見ていてくれたっていう。でも、後になって考えたら、20代後半で頑張れば、いくつになっても頑張れるって、大島さんは自分のことを言ってたんですよね(笑)。──利重監督の『BeRLiN』(1995年)には大島監督が俳優で登場します。利重ベルリンの壁のかけらをお守りにしている風俗嬢がヒロインの脚本を書きはじめて、いろんな有名人たちが勝手にいろいろ彼女についてコメントするシーンを作っちゃおうと。そのときに、ベルリンの壁のかけらだったら、大島さんがコメントすれば政治的なことを言うだろうし、すごく面白いだろうなって思ったんですよ。そうしたら筆が進んで(笑)。──大島監督が出演したシーンは、とても自然でしたが、セリフはアドリブではなく脚本にあったんですか?利重当て書きですね。僕が大島渚のセリフを書いて(笑)。それでこれに出てもらえませんかと交渉したら、快く出演してくださいました。『やくざの墓場 くちなしの花』(1976年)にも出演されていたので、ドキュメンタリータッチの芝居ができる方だと知っていたのですが、本番一発で見事に応えてくださいましたね。大島監督たちが煽ってくれたことで8mm映画のムーブメントが大きくなったと思う──高校時代から、後年まで大島監督とお付き合いが続いたわけですね。利重『ザジ ZAZIE』を撮った後には監督協会にも入れていただいて。入るときの推薦者が大島さんと崔洋一さん。断るわけにはいかない(笑)。Bunkamuraのドゥ マゴ パリでやっていた監督協会の忘年会の司会もやりましたね。ある年は鰐淵晴子さんにバイオリンを弾いてもらって。演奏が終わったら大島さんが螺旋階段を降りてくる。そのあと、大島さんは挨拶で、「デビュー作の『愛と希望の街』で鰐淵晴子さんに出てもらうとしたら断られました!」って叫んで。鰐淵さんも「そのとおりです。後悔していません!」と答える(笑)。とにかく大島さんとのお付き合いはおかしかったですね。──岡本喜八監督も大島渚監督も、撮影所出身でメジャー大作も撮れば、ATGでローバジェット映画も撮る監督でした。利重大きい映画も小さい映画も、どっちが偉いとかじゃなくて、作りたい映画があればそれが一番でしょうという人でしたね。僕からすると巨匠なんですけど、見事な映画をいっぱい作って、自分の人生を変えてくれたような人たちなんですけど、人柄がファンキーで、お友だちになってくれたんですよ。こんなことを考えているんですと言うと、「面白そうだね。やってみなさい」と言ってくれる人たち。あの人たちが煽ってくれたことで、8mm映画のムーブメントが大きくなったと思います。『Single8』が若い人たちの夢中になれるものを見つけるきっかけになったらいい(利重)『Single8』(C)『Single8』製作委員会──大島監督が私設応援団長を買って出た成蹊高校の映研をモデルに作られた小中和哉監督の『Single8』を、同時代に同じ映研で過ごした利重監督はどうご覧になりましたか?利重すごく面白かった。若い人たちに観て欲しいと思いましたね。僕らは高校時代に8mmを夢中になって作っていた時代があったから、いつでもそこに戻れると思うんです。今の若い人たちも、何でもいいから夢中になれるものを見つけて欲しい。そのきっかけにこの映画がなったら良いなと思います。懐かしいと同時に見ていてすごくワクワクしましたね。小中僕らが高校1年で映画を作っていたときの話をベースにしてるから、佐々木っていう役は……笹平(利重の本名)。利重佐々木って出てくるから、俺、笹平だしなと思った(笑)。この頃、俺はこんなに理屈っぽかったのかって思いながら観てた。だけど、青春映画はおじさんが撮らないと駄目だね。60ぐらいになると初々しい青春映画が撮れると思ったよ。小中客観的に見られるからね。歳が近いと自分の分身みたいに思えて気恥ずかしすぎて。逆に素直に撮れない。『Single8』(C)『Single8』製作委員会──『Single8』では、8mm映画を撮る時間だけではなく、上映するという時間を丁寧に描かれていましたね。小中僕らは映画を作って、上映して観てもらうまでが1セットだと思って学生の頃からやってたから。観てもらって、アンケートを取って話を聞いたりすることで、ようやく完結して次の映画に行ける。そういう体験が今はしにくくなっているかもしれない。昔は『ぴあ』の自主映画欄を見れば、どこで自主映画が観られるか、全部把握できたんだけど。利重映画って、映画鑑賞じゃなくて“映画体験”だと思ってる。あの劇場で観たとか、あのときの熱気とか、それも含めて映画だと思うんですよ。上映会に行くと監督がいたから、そこで感想を言えたし。百人の人が観れば百本の映画になる。人が観て初めて映画になるんだよね。感想を聞くと、そんなふうに受け取ってるんだと思ったりして。感想を聞くことで育てられたね。取材・構成/吉田伊知郎【利重剛プロフィール】1962年生まれ、東京都出身。80年『教訓I』が「ぴあフィルムフェスティバル」に入選。89年に『ザジ ZAZIE』で長編映画監督デビュー。主な作品に『エレファント・ソング』(94)、『BeRLiN(ベルリン)』(95)、『クロエ』(01)、『決心をすること』(08)、『さよならドビュッシー』(13)などがある。俳優としても映画、テレビ等で幅広く活躍している。【小中和哉プロフィール】1963年生まれ、東京都出身。兄・小中千昭(現脚本家)と共に小学生のころから8ミリ映画を作り初め、中学2年『CLAWS』(76)で初監督。86年『星空のむこうの国』で商業映画デビュー。97年『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』でウルトラシリーズ初監督。以降、監督・特技監督として映画・テレビシリーズ両方でウルトラシリーズに深く関わる。 主な作品に『四月怪談』(88)、『ウルトラマンティガ・ダイナ&ガイア』(99)、『ULTRAMAN』(04)、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(06)、『七瀬ふたたび』(10)、『VAMP』(14)などがある。【第45回ぴあフィルムフェスティバル2023】会期:9/9(土)~23(土・祝)会場:国立映画アーカイブ※月曜休館公式サイト()公式Twitter()【第4回大島渚賞】公式サイト()『Single8』3/18(土)よりユーロスペースほか全国順次公開監督・脚本:小中和哉出演:上村侑/髙石あかり/福澤希空(WATWING)/桑山隆太(WATWING)/川久保拓司/北岡龍貴/佐藤友祐(lol)/有森也実(C)『Single8』製作委員会公式サイト()
2023年03月14日今年で第45回目を迎える「ぴあフィルムフェスティバル2023」が、9月9日(土)~23日(土・祝)にかけ、東京・京橋の国立映画アーカイブにて開催されることが決定。同映画祭のメインプログラムとなる自主映画のコンペティション「PFFアワード」の応募受付が3月23日(木)まで実施されている。また、3月15日(水)に開催される「第4回大島渚賞」の記念上映会を前に、大島渚監督が審査員を務めていた当時のPFFアワードをよく知る犬童一心監督、手塚眞監督、小中和哉監督が一堂に集結。小中和哉監督の最新作で映画作りに没頭する高校生の青春を描いた『Single8』の話題もあわせ、70年代の8mm自主映画シーンを熱く語り合った。自主映画を作ってる同世代との出会い──当時、自主映画を作っていた学生にとって、雑誌『ぴあ』はどのような存在でしたか?犬童『ぴあ』は、映画を差別化しないでフラットに選択できることが革命的な雑誌でしたね。そのなかに自主上映欄があったんです。小中僕は成蹊高校で映画研究部だったんですが、1年先輩には手塚(眞)さんがいて。僕らが文化祭で上映するときも、『ぴあ』の自主映画欄に掲載していましたからね。犬童僕は中学の頃から自分で映画を作りたかったんですけど、カメラもないし、無理だった。それで高1のときから、自主上映欄に載ってる映画を観て回ってたんですよ。そのなかで発見したのが、立教大学の黒沢清さんの映画。できたばかりの『SCHOOL DAYS』(1978年)の上映がたまたまあって。当時は誰も黒沢さんを知らない。もう圧倒的に凄いんですよ。それから、原将人さんの『おかしさに彩られた悲しみのバラード』(1968年)、大森一樹さんの『暗くなるまで待てない!』(1975年)。これらを観て本気になったんです。小中それで作ったのが『気分を変えて?』(1979年)?『気分を変えて?』──犬童監督の『気分を変えて?』は、PFFの前身となる「OFF THEATER FILM FESTIVAL ’79」に入選しています。犬童ちょうど良いタイミングで募集があったから応募したんです。映画祭のパンフレットには、黒沢清の映画を観てこの映画をつくったと書いたんです。そうしたら、映画祭のパーティで黒沢さんの後輩が来て、パンフに僕がそう書いたものだから、黒沢さんが僕に会いたがってるって。そのパーティでは手塚さんとも会って。僕はここではじめて自主映画を作ってる同世代に会ったんですよ。──犬童監督と同じ年に手塚眞監督も『UNK』(1979年)で「OFF THEATER FILM FESTIVAL ’79」に入選しています。手塚なんで送ったんだろう?(笑)。その前から、このとき審査員だった大島(渚)監督や、大林(宣彦)監督ともお会いしていたので、それで自然に送ったんだと思います。大島さんは、原将人監督と組んで『東京战争戦後秘話』(1970年)を作ったり、若い人の映画にすごく興味を持っていましたね。ただ、お忙しい方だから、自分が面倒を見られないときは大林さんに譲られたり。大林さんもそういうことがお好きだったから、おふたりで若者を支えていた感じがありますね。“少数の意見を大事にする” 大島監督の考えが反映されたPFF審査員の推薦制『HIGH-SCHOOL-TERROR』──PFFに名称が変わった1981年の第4回では、手塚監督の『HIGH-SCHOOL-TERROR』(1979年)、笹平剛(現・利重剛)監督の『教訓 I』(1980年)と成蹊高校映画研究部の作品が2本入選しているのに加えて、黒沢清、松岡錠司、緒方明、飯田譲治と錚々たる名前が入選作に並びます。手塚聞いた話ですが、どうやって入選作を決めるかというときに、投票制にしたらという意見に、大島さんが少数の意見を大事にするということで、審査員の推薦制ということになったと聞きました。小中PFFって推薦者が必ず明記されていましたね。犬童手塚くんを推薦してたのは誰?手塚僕は大島さんと大林さん。大島さんは僕を選んでくださったから、その後も責任を持たれている感じがしたんですよ。少し後で日本文化デザイン会議というイベントがあったんですけど、そこで大島さんが映画のコーナーを仕切られて、シンポジウムは大島さん、大林さんがいて、ドナルド・リチーさんや松田政男さんたちもいるところに僕もゲストで呼ばれたんです。そのときの参考上映会が、小津安二郎の『お早う』(1959年)、大林さんの『転校生』(1982年)があって、僕の『FANTASTIC★PARTY』(1978年)と『MOMENT』(1981年)、それから小中くんの『いつでも夢を』(1980年)ともう1本ぐらいあったと思うけど、8mmと小津さんの映画を一緒にかけるという、とんでもないことをやったんです(笑)。犬童それを1日でやってるの?手塚一気にやってる。そこに大島さんの覚悟を感じたんですよ。大島さんからは一度もおっかないこと言われたことなくて。その後も、ずっと優しかったですね。大林監督の『青春デンデケデケデケ』で試された手法を取り込んだ『Single8』『Single8』(C)『Single8』製作委員会──今、うかがっていた時代を舞台にした小中監督の『Single8』は、どうご覧になりましたか?手塚当時のことを思い出して、客観的に見えないところもあるんだけど、気恥ずかしもありつつ、爽やかに観られる映画でした。主演の4人の子たちが新鮮で。小中監督のいろんな映画に対する思いと、自分の過去が重なっているような感じがあって、それが面白かった。小中成蹊高校の映研って、脚本をプレゼンして選ばれないと撮れないというハードルがあったんですね。僕の映画作りはそこからスタートしたっていうことを、『Single8』ではクラスの文化祭の話に変えて、違うかたちで描いたんです。犬童僕がいちばん面白いと思ったのは、本当は45年も経っているのに、作ってる人は昔のことを撮ってる感じがしなかった。懐古趣味になってない。だけど、1978年の風景とか時間の感じ――ネットもないし、携帯もない時代のティーンエージャーが過ごす時間のスピード感がすごく伝わってきて、そこがすごく良いなと思いましたね。小中昔っぽく感じなかったとしたら、キャストに自由に芝居してもらったのが大きいかな。僕の映画はコンテ主義で今までずっと撮ってきたのだけれど、今回は段取りを付けずに1シーンを通して芝居してもらい複数のカメラで様々なアングルから撮ったものを、編集でつなぐというのをやったんです。これは大林さんが『青春デンデケデケデケ』(1992年)で試された手法です。僕は冒頭の主人公の夢のシーンを任されて別班で撮影したので、本隊の撮影現場を見てました。大林さんの場合はテストなしでいきなり本番を回し始め、カメラマンが役者の動きを予測できずに必死に撮る映像を面白がっていました。カメラ位置を変えて何度も撮るのですが、全てOKカットで、その膨大なフィルムを大林さん自身が半年かけて細かく編集してああいう映画にしたことを、すごいなと思っていたんですよ。そのやり方を自分なりに取り込んでみたいと思って。『Single8』(C)『Single8』製作委員会──『青春デンデケデケデケ』は16mmを8mmのような自由さで撮っていましたが、今年、第4回大島渚賞を受賞した『やまぶき』も近年では珍しく16mmで撮影されていました。犬童監督はご覧になっているそうですね?『やまぶき』(C)2022 FILM UNION MANIWA SURVIVANCE犬童すごく地味に見えるけど、今の時代のことを考えながら、積み重ねて撮ってる映画だなと思いました。予定調和的な物語の展開をしないから、そこで引っかかる人はいると思うんだけど、僕はすごく好きな映画でしたね。『やまぶき』を大島渚賞に選んだ黒沢清さんは、この映画の手付き――不器用な手付きで積み重ねていくのを、ちゃんと観たんだなと思いましたね。こういう映画こそ大島渚賞だなと思います。取材・構成/吉田伊知郎「第4回大島渚賞」記念上映会の事前申込み(無料)を13日(月)18時まで受付中!詳細は こちら()【犬童一心プロフィール】1960年生まれ、東京都出身。79年『気分を変えて?』がぴあフィルムフェスティバルの前身となる「Off Theater Film Festival’79」に入選。97年に『二人が喋ってる。』で長編映画監督デビューを飾る。『眉山 -びざん-』(07)、『ゼロの焦点』(09)、『のぼうの城』(12)で、日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。主な作品に『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)、『グーグーだって猫である』(08)、『名付けようのない踊り』(22)、『ハウ』(22)などがある。【手塚眞プロフィール】1961年生まれ、東京都出身。79年『UNK』がぴあフィルムフェスティバルの前身となる「Off Theater Film Festival’79」に入選。81年に『HIGH-SCHOOL-TERROR』で「ぴあフィルムフェスティバル」に入選。85年『星くず兄弟の伝説』で商業映画デビュー。主な作品に『妖怪天国』(86)、『白痴』(99)、『ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』(05)、『ブラック・キス』(06)、『星くず兄弟の新たな伝説』(18)『ばるぼら』(20)などがある。【小中和哉プロフィール】1963年生まれ、東京都出身。兄・小中千昭(現脚本家)と共に小学生の頃から8ミリ映画を作りはじめ、中学2年『CLAWS』(76)で初監督。86年『星空のむこうの国』で商業映画デビュー。97年『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』でウルトラシリーズ初監督。以降、監督・特技監督として映画・テレビシリーズ両方でウルトラシリーズに深く関わる。 主な作品に『四月怪談』(88)、『ウルトラマンティガ・ダイナ&ガイア』(99)、『ULTRAMAN』(04)、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(06)、『七瀬ふたたび』(10)、『VAMP』(14)などがある。【第45回ぴあフィルムフェスティバル2023】会期:9/9(土)~23(土・祝)会場:国立映画アーカイブ※月曜休館公式サイト()公式Twitter()【第4回大島渚賞】公式サイト()【【映画『Single8』】3/18(土)よりユーロスペースほか全国順次公開監督・脚本:小中和哉出演:上村侑/髙石あかり/福澤希空(WATWING)/桑山隆太(WATWING)/川久保拓司/北岡龍貴/佐藤友祐(lol)/有森也実(C)『Single8』製作委員会公式サイト()
2023年03月13日「ベトナムフェスティバル 2023」が、2023年6月3日(土)・4日(日)に東京・代々木公園にて開催される。「ベトナムフェスティバル 2023」代々木公園で開催毎年恒例となっている「ベトナムフェスティバル」は、様々なベトナムカルチャーが楽しめるイベント。ベトナム政府が海外で唯一開催する公認交流イベントであり、毎年10万人を超える人々を動員している。本場のベトナムグルメを堪能会場の代々木公園には、本場ベトナムのグルメが集結。ベトナム料理の定番として日本でも人気のフォー(米粉麺)はもちろん、ベトナム風サンドイッチのバインミー、ベトナム風お好み焼きのバインセオなど、本格的な味わいのベトナム料理が堪能できる。このほか、飲食店以外にも様々なブースが出店予定。グルメや買い物を楽しみながら、リアルなベトナムカルチャーを体感してみてはいかがだろう。開催概要「ベトナムフェスティバル 2023」開催日:2023年6月3日(土)・4日(日)時間:10:00〜20:00(開会式 6月3日11:00〜)会場:代々木公園イベント広場※入場無料、雨天決行、荒天中止出店数:120ブース(予定)
2023年02月18日フランス発オンライン上の映画祭「第13回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」(MyFFF)が2月13日をもって閉幕。各賞の受賞作品が発表された。視聴者の評価からなる観客賞には、長編『行く先/後世』(2021)、短編『カタラクトぼやけた世界』(2020)。早川千絵、ユホ・クオスマネン、セルゲイ・ロズニツァらからなる国際審査員団が選出するグランプリには『そんなの気にしない』(2020)、国際報道機関賞には『マグネティック・ビート』(2021)および、短編作品の『パロマ』(2021)が輝いた。『パロマ』グランプリの『そんなの気にしない』について審査員は、「アデル・エグザルコプロスが絶妙に演じ、地に足のつかない現実離れした世界が見事に表現されています。確固とした芸術性と大胆で粗削りな映像が掛け合わされ、現代の病、すなわち地表を離れる必要性とそこから生まれる蜃気楼が独特のタッチで描きあげられています」と解説。『そんなの気にしない』また、国際報道機関賞の『マグネティック・ビート』には「80年代に対する強い愛情が伝わってきます」、『パロマ』には「2人の型破りな登場人物の間に繰り広げられる感動的なラブストーリーを見事に表現しています。感動、ユーモア、恐怖、希望など様々な感情が呼び起こされる、大作と呼ぶにふさわしい作品」と審査員からコメントが寄せられている。『マグネティック・ビート』また、「Amazon Prime Video」「U-NEXT」ほかパートナーサイトにおいて、来年2月13日まで(サイトにより異なる)長編作品が1年間延長配信される(※短編の延長配信はなし)。受賞作品★観客賞長編:『行く先/後世』監督:ルーダ・ベン・サラ=カザナス短編:『カタラクト ぼやけた世界』 監督:フォースティーヌ・クレスピー&レティシア・ド・モンタランベール※観客賞は、観客のオンライン投票(5段階の評価式)により決定。★グランプリ『そんなの気にしない』監督:エマニュエル・マール&ジュリー・ルクストル★国際報道機関賞・長編『マグネティック・ビート』監督:ヴァンサン・マエル・カルドナ★国際報道機関賞・短編『パロマ』監督:ユーゴ・バルダン(cinemacafe.net)
2023年02月14日5人の人気俳優、高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』。『アクターズ・ショート・フィルム』とは、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作、世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指すというもの。カメラの向こう側にいた彼らが、今回はカメラ越しにどんな世界を創り上げるのか? 各所から大きな注目を集めているWOWOWの一大プロジェクトだ。いよいよ2月11日(土・祝) にWOWOWで放送・配信となる『アクターズ・ショート・フィルム3』だが、この度、監督を務めた中川大志に作品『いつまで』についての動機や想い、撮影状況などを語ってもらった。――監督業に挑戦できる機会を得たことについて、どのような思いをお持ちになりましたか?中川大志(以下、中川)子どもの頃、この仕事に出会う前から、映画のメイキングを見るのが好きでして、“裏側”というか、「このカットはどういうふうに撮影されたんだろう?」といったことにすごく興味がありました。この仕事に出会ってからも、様々なプロフェッショナルな大人たちが集まって、ひとつの作品、エンタテインメントを作っていくという現場がすごく好きでした。僕はずっと“俳優部”の一員として作品に関わってきましたが、現場には他にも技術スタッフ、美術、衣装、メイク……などいろんな部署があって、彼らと一緒に作品を作っていく過程が楽しくてこの仕事を続けてきたところもあったので、そういう意味でずっと(監督業に)チャレンジしてみたいという思い、憧れはありました。それがまさかこんな早いタイミングで、しかもこれだけ恵まれたバックアップの体制がある中でやらせていただけるというのは、贅沢な機会で嬉しかったです。――「やりたい」という思いは周囲には伝えていたんですか?中川いろんなところでポロポロと言ってましたね。取材や番組などで。それをプロデューサー陣が見てくれていて、声をかけてくださいました。言っておくものだなと思いました(笑)。――実際に監督をされてみて、手ごたえは感じていますか?中川納得はいっていますね。やりたいことを全部叶えさせていただけたなと思います。もちろん、一人では辿りつけなかったと思います。ものすごく充実した体制で、ここまでバックアップしていただいてやれる機会というのはなかなかないと思います。アドバイスもいただきながら、やりたいことをかなえてもらいました。準備段階からそうですが、撮影中も全て納得のいくカットが撮れましたし、編集も楽しかったです。仕上げまでもうちょっとあるんですが、自信をもって自分がやりたかった作品ができたと言えますね。――以前からこういう作品を撮りたいという構想はお持ちだったんですか?中川いや、今回のお話をきっかけに「どんなものをつくろうか?」と考えました。――撮る前と撮った後で変化はありますか?中川改めて、作品の完成にいたるまで「0」から「10」までの段階があるとしたら、僕ら俳優部は半分を過ぎているような段階で参加することも多いのですが、知らないところでこれだけの準備があって、これだけのスタッフが動いている。ロケハンに行くのもそうですし、ロケーションを貸してくださる人たちもいて……本当に何から何までですね。もちろん、想像はしているし、頭ではわかっていたんですけど、直接、自分が経験することで、ひとつの作品が、どれほどのプロセスを踏んだ上で成り立っているかということを感じました。スタッフの方たちへのリスペクトは強くなりましたし、難しさも楽しさも感じることができました。「この時にしかできなかったよね」と言えるような作品にしたい――自分が演出をつける立場を経験して、今後の俳優業に対して意識が変わった部分などはありますか?中川監督がどれだけ大変かということを知ることができたというのはありますね。俳優部に戻った時、(監督の大変さを)知っているのと知らないのでは大違いなので。僕はカメラも好きで、写真を撮ったり、学生時代には遊びで映像を撮って自分で編集をしたりもしていたんですが、ちょっとでも知っていると違うんですよね。「あ、いま、何ミリのレンズで撮っているのか」とか、撮ったことがあるとわかることってあって「いま、どれくらいのサイズで自分は撮られているのか」とか「いまは明かりが少ないから、早く動き過ぎるとブレちゃうな」とか。そういうことってやったことがないとわからないですよね。監督業もそうで、今回、経験させていただいて、他のスタッフの方たちの動きもわかるようになって、そうなると(俳優部で)現場にいて「いま、何の時間なんだろう?」とわかんなくなることがないんですよね。他のスタッフの人たちが何をやっているのかがわかるというのは大きいですね。いろんな部署の人たちの仕事をより具体的に理解できるようになった部分もありますね。『いつまで』メイキング写真ただ、監督によって、組によってディレクションの仕方みたいなものも全く違うし、進み方も違うので「正解」はないと思ってます。監督として今回、みなさんに演出をつける上で、やはり自分は俳優なので、できる限り俳優の方たちに寄り添えるように、俳優の「生理」がわかっているぶん、そこは丁寧に言葉を選びながら、距離感や現場のつくり方に関して考えて、常に「自分だったら?」というのは頭にあったかもしれません。俳優をやったことがある監督もいれば、監督をやったことのある俳優もいますが、信じて任せるところは任せる、託すところは託さないといけないし……。監督がジャッジしないといけない場面もありますが、それでもその道のプロの人たちが担っている役割はあるので、こちらも言うことは言いますが、最終的に、それ以上はその道のプロにしかわかり得ない部分もあると思うので、そこは信じて託さないといけないし……そうしたリスペクトが集まって、こうやって一つの作品が出来上がっていくというのは改めて感じたところですね。――キャストのみなさんは、同世代で、これまで“俳優同士”として付き合ってきた存在ですが、今回は「監督と俳優」という関係性でした。同世代という点で感覚的にはつながりやすかったかと思いますが、やってみていかがでしたか?中川楽しかったですね。そこは今回、やりたかった部分でもありました。過去2回の『アクターズ・ショート・フィルム』を含め、自分が最年少組の監督ということで、やはり自分たちの世代のエネルギー、この先、何十年経っても「この時にしかできなかったよね」と言えるような作品にしたいという思いがありました。なので、自分たちの世代の物語にしたくて、必然的に俳優陣も同世代になったし、脚本をお願いした増田嵩虎さんも同世代でした。『いつまで』――そもそも、この『いつまで』という物語がどのようにつくられていったのか? 脚本の増田さんにはどういう経緯で入ってもらうことになり、どんな話し合いをされたのか? 教えてください。中川「若いチームにしたい」という思いは最初からありました。監督も若いし、出ているやつらも若いし、扱っているテーマや出てくるキャラクターたちも同じ世代の話にしたいなと。今回、他に4名の監督さんがいますが、過去の『アクターズ・ショート・フィルム』も含めて、ひとつ自分の“カラー”“強み”としてそこで勝負したいなという思いがありました。『いつまで』ポスタービジュアルじゃあどういう話にしようか? と考える中で、いろんな紆余曲折がありました。もっとSFっぽい話にしてみようかとか、もっとぶっ飛んだ設定だったり、アドベンチャー、アクションっぽいものだったり、いろいろあったんですが、最終的には、もっとパーソナルな部分に立ち返って考えた時、僕自身の周りにいる友達や同級生、具体的に顔が思い浮かぶ仲間たちから考えていって、こういう形になっていきました。20代になって、社会に出て行って、いろいろめまぐるしい中、仕事もなかなか慣れず……とか、みなさん、置かれている状況はいろいろあると思います。目標とか目的とか夢とかあって、そこに一生懸命走っていたはずなのに、ふとした瞬間に「あれ? そういえば、なんで俺、そこに向かってたんだっけ?」とか思ったり、ゴールすることが全てになってしまって、目標や夢が自分の中に芽生えた瞬間のことを忘れてしまうことって意外とあるのかなと思いました。そういう時、学生時代の友達や仲のいいやつらと会うと、自分に立ち返れる瞬間っていうのが結構あるんですよね。でも、男同士だと「いや、聞いてくれよ。俺、いまこういうことで悩んでてさ……」とか直接的なことは言わないんですよね、恥ずかしいし(笑)。『いつまで』別に友達と会って何かを相談して、ヒントや答えをもらうというわけではなく、一緒にいる時間が自分を取り戻せる時間だったり「あぁ、俺ってこういうやつだったんだ」とナチュラルに返れる瞬間だったりするんですよね。それって誰しも経験のあることだったりするんじゃないか? 大人になったみなさん、もっと上の世代のみなさんにも懐かしかったりするんじゃないか? 終電から始発までの話ですが、そこで何か解決するという話でも、答えが出る話でもないですし、明日からも同じ毎日が続くんですけど、どこかでひとつ、自分の指針に立ち返ることができる――そういう友達の存在の話にしてみようかなと。最初はいろいろ考えていたんですけど、結局は自分のパーソナルな人たちのことを考えて、企画を書き始めたら、それまで全然進まなかったのがバーッと進んで、こういう話になりました。――増田さんに入ってもらうことになったタイミングは?中川企画自体を考えて、企画書を書いて、親友の結婚式の帰り道に、酔っぱらった3人がどこかの終着駅に……という構造自体は作って、増田さんにお願いしました。増田さんとは以前からつながりがあって、僕の高校の同級生が劇団を作って、自分たちのプロデュース公演をやるときに本を書いていたのが増田さんだったんです。増田さんがどんな本を書くかは知っていて、同じ世代だからこそ、若者の空気感を作ったり、言葉にするのがすごく上手な方だったし、ここに同世代の脚本家の増田さんが入ってくることにもひとつ意味があると感じてお願いしました。――タイトルの『いつまで』というのは、どのタイミングでどのように決まったんでしょうか?中川そこは増田さんが考えました。とくに理由などについては話してないんですよね……(笑)。でも、なんとなくの“思い”みたいなもの、書き上がった脚本を読ませていただいて「こういうことなのかな?」と意図は汲み取っていました。いろんな含みをもった、いろんな捉え方ができる余白のあるタイトルですよね。この物語も、なにか“答え”が出るお話ではないので、そういう意味で僕はすごく納得したタイトルですね。新しい発見や驚きが常にありました――演出部分で大変だったり、何度もテイクを重ねたシーンなどはありましたか?中川お芝居に関しては、そんなになかったですね。3人がものすごく素敵で、それぞれキャラクターが立っていて、バランスの良い3人だったので、何度もテイクを重ねたというのはなかったですね。ただ、神社の階段を3人が昇っていくシーンは1カットで撮っているんですけど、そこは大変でした。何十段もの階段をカメラマンさんが後ろ向きでカメラを担いだ状態で昇りながら撮っていて、しかもナイターなので、他のスタッフの影が映り込まないように……あのシーンは1カットで行こうというのは決めていたので、そこは大変でしたね。『いつまで』――現場ではモニター越しで演技を見ていたんですか? それとも直接、お芝居を見ていたんでしょうか?中川現場の環境によってどちらもありました。――現場でお芝居を見ていて、想像やイメージを超えるものが出てきたのを感じるような瞬間はありましたか?中川やはり、ひとつひとつのセリフの発し方、キャラクターの捉え方など、3人それぞれ、僕が想像している以上のものを出してくれたなと思います。僕は監督として全てを見なくてはいけないし、もちろん3人分の台本を読んでいますが、彼らは自分の役柄のことを一人で担い、キャラクターを自分で育てているんです。僕が俳優部の一員として参加している時もそうですが、他の誰よりも自分がこの役のことを理解して、好きでいると思っているので、そこに関しては任せる部分は任せないといけないと信頼しています。もちろん、僕もそれぞれのキャラクターに対する思い入れはありますが、彼ら以上に役のこと考えている人間はいないので、そこは信頼していました。それが楽しかったですね。「そうやってくるんだ!」という新しい発見や驚きが常にありました。取材・撮影=黒豆直樹ヘアメイク=堤紗也香スタイリスト=Lim Lean Lee<作品情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2023年2月11日(土・祝) 20:00放送配信:「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」監督:高良健吾/玉木宏/土屋太鳳/中川大志/野村萬斎(※50音順)【関連番組】■『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』「WOWOW オンデマンド」にて配信中■『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 短編映画傑作選3』2023年2月6日(月)~10日(金)「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」■『アクターズ・ショート・フィルム』『アクターズ・ショート・フィルム2』2023年2月6日(月)~10日(金)「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」■『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』2023年3月4日(土) 21:30「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」【特別上映&監督登壇イベント】2023年2月18日(土)・19日(日)・23日(木・祝)ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)ほか、4カ所 ※リモート登壇も含む番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年02月09日「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」が9月9日(土)から23日(土・祝)まで、東京都・京橋にある「国立映画アーカイブ」にて開催されることが決定。自主映画のコンペティション「PFFアワード2023」の応募受付が本日2月1日にスタートした。「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、“映画監督への登竜門”として知られ、1977年にスタートした映画祭。メインプログラムとなる「PFFアワード」は、応募作品の長さやジャンル、応募者の年齢、国籍などの制限は一切なく、短編から長編まで、実写ドラマやアニメーション、ドキュメンタリーなどあらゆる作品が応募できる。これまでに黒沢清、塚本晋也、李相日、タナダユキ、岨手由貴子、石井裕也など170名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。近年、「PFFアワード」に入選した作品の劇場公開も相次いでおり、 昨年は2021年の入選作から『ばちらぬん』、『愛ちゃん物語』、『距ててて』の3作品が公開され、さらに今年は「PFFアワード2022」グランプリ受賞作『J005311』の4月公開も決定 。また、「PFFアワード2017」でグランプリを受賞した、清原惟監督による第26回PFFスカラシップ作品『すべての夜を思いだす』が、第73回ベルリン映画祭フォーラム部門に正式出品が決定するなど、 PFFアワードをきっかけに若い映画人たちの躍進が続いている。近年、デジタル機器の発達により、映画制作がより手軽になってきた。PFFでは一昨年より、高校生や中学生からの応募を奨励すべく、18歳以下の監督を対象にした出品料割引「U18割引」を実施。 また、入選・落選の結果に関わらず、審査を担当するセレクション・メンバーが可能な限り作品のコメントの執筆を行っており、応募者から好評を得ている。メインプログラムとなるコンペティション「PFFアワード2023」の応募受付は本日2月1日から3月23日まで。入選作品は第45回ぴあフィルムフェスティバルで上映され、グランプリを獲得すると賞金100万円が授与される。「第45 回ぴあフィルムフェスティバル2023」開催概要【会期】2023年9月9日(土)~23日(土・祝) ※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)公式サイト()■コンペティション部門「PFFアワード2023」作品募集概要【募集期間】2023 年2月1日(水)~3月23日(木)作品募集ページ()
2023年02月01日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』が、2月11日(土・祝) よりWOWOWで放送・配信される。『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア』(SSFF&ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカスアワードを目指すというWOWOWの一大プロジェクトだ。その放送・配信に先駆け、このたび『COUNT 100』で監督を務めた玉木宏と主演・林遣都のインタビューが到着。本作への思いや撮影秘話を語ってもらった。――最初に監督オファーが届いた際のお気持ちを教えてください。玉木1回目、2回目の作品を見ていて、よく知っている人たちが監督をやっていることは知っていました。それを(アクターズ・ショート・フィルム2で監督を務めた)永山瑛太くんと話している中で「いいなぁ。やってみたいなぁ」と思っていたので、お話をいただいた時は願ったりかなったりでした。監督をやりたい気持ちはずっとあったのですが、やるにあたってどういう題材にしようかな? ということはわりと早い段階で考えました。――そこでボクシングを題材にしようと?玉木たどり着いたというか短い尺の中で何を題材にしようか? メッセージ性は強く打ち出したいと思っていました。いろいろな題材があって、何個も頭の中に浮かんだのですが、自分がいま何を伝えたいか?ということを大切に考えた時、“俳優”というのはある意味で二面性のある職業であり、言ってしまえば別の誰かがやっても成立してしまうかもしれないもので、そういう自分ではなくてもいい、“誰か”に乗っ取られる怖さみたいなものを表現できたら面白い世界になるんじゃないかと思いました。ただ、人が生きている上で、その背景を描かなくてはいけない。ボクシングに限らず、スポーツ選手はみなさん、そうだと思うのですが、短い時間の中でギュッと凝縮した時間を生きていると思います。たまたま僕も遣都くんもボクシングの経験があったので、それをリアルに描けたらと思いました。玉木宏――玉木さんからのオファーを受けていかがでしたか?林お話を聞いて、とても嬉しかったです。この企画自体は耳にしたことはありましたが、今回、玉木さんが監督と聞いて、憧れの俳優であり先輩なので二つ返事でぜひやらせていただきたいと思いました。――オファーはどのような形で?玉木さんから直接オファーが?林いえ、事務所のほうへいただきました。玉木連絡先は知っていましたが、こちらから打診すべきなのか? 正式にWOWOWさん側からオファーしてもらうか? と考えて、WOWOWさん側からオファーしてもらいました。でも、あとから連絡はしました(笑)。林遣都――本格的に監督業をされるのは初めてでしたが、挑戦されてみていかがでしたか?玉木結論から言うと楽しさしかなかったです。ただ、そこにいたるまでに……今回の作品は20分ちょうどなんですが、(企画のルールとして)「25分以内」という枠組みがあって、自分で脚本を書いてはいるものの尺感がわからないというのはありました。オーバーなのか? ショートなのかわからず……。プロデューサーの方から、いろいろアドバイスをいただきながらブラッシュアップをしていった感じで、その作業も「なるほどな」と思うことがたくさんありました。僕らは普段、環境を与えられてお芝居をするのですが、一歩引いたところから現場を組み立てていく面白さというのは、またちょっと違ったクリエイティブな仕事で、楽しかったです。現場では、自分が頭の中で思い描いていたことが目の前で行われていて、時間を忘れてしまうくらい楽しい時間でしたが、遣都くんに関しては一人二役を担っていたので、体力的なことやスケジュールも考えなくてはいけない。ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるような感じで臨んでいました。『COUNT 100』より――一人二役の生活が交互に描かれているシーンなどは狙った通りの描写が出来上がりましたか?玉木遣都くんがこの役を引き受けてくれてよかったと思うし、さすがだなと思うシーンがたくさんありました。説得力を見せてくれるというか瞳の輝きひとつで全然違う人に見えて、だからこそ成立したのだと思います。後付けで「●日経過」というのは入れていますが、遣都くんの演技にすごく助けられました。玉木宏が考える“監督が作品を残す意味”――玉木さんの“監督”ぶりはいかがでしたか? 俳優をやられている玉木さんだからこその演出などもあったのでしょうか?林また玉木組があったら、どんな役でもいいので毎回参加したいと思うくらい充実した時間でしたし、「俳優さんが監督をやってみた」という現場では全くなく、いつも経験している通りの撮影現場で、監督が中心に立っていて、みなさんが付いていくというチーム感がありました。迷いがなく、まとまって、限られた時間の中で想定以上のことが生まれていく、気持ちの良い現場でした。――林さんのお芝居が印象的だったシーンを教えてください。玉木どこが印象的だったというよりも、全てを通していい塩梅だったと思います。人それぞれですが、もし遣都くん以外の人が演じたら、トゥーマッチだっただろうなと感じる部分もありました。一人二役だったので遣都くんにとっても見えない空間での演技だったと思いますが、本当にこの物語、この世界観を、行き過ぎないリアクションで演じてくれたと思います。――キャラクターに関して、「こうしてほしい」というオーダーなどは?玉木台本の冒頭に、この作品を作るにあたってのテーマ、メッセージというのを書かせていただいたんですが、これをキャスト、スタッフに共通認識で持ってもらい、シーンごとに少しだけ思いをプラスして伝えました。なので、そこは撮影に参加しているキャスト、スタッフの間でズレはなく、いけたのではないかと思います。――林さんは、玉木さんの演出が印象的だったシーンはありますか?林撮影は2日間だったんですが、まずクランクインして最初のカットが冒頭のシーンで、主人公が歩いてきて、チラシを手渡されて振り返るというシーンでした。ロケでエキストラの方たちもいたのですが、一発OKだったんですよね(笑)。玉木あはは(笑)。林玉木さん、全く迷いがなくてカッコいい! って思って(笑)。玉木いやいや(笑)。林さすが玉木さんだなと思いました。こういう挑戦的な企画に対しても迷いがなく、引っ張っていってもらえそうな気がして、一気に撮影の2日間が楽しみになりました。その後も、“もう1人の自分”を演じる時の塩梅に関しても、違いのリアリティを突き詰めて考えていくことよりも、変化していく段階を玉木さんに確認しながらやらせていただいたんですが、全部、答えをいただけるので、信頼しきって、玉木さんが思い描いたものに近づけるように挑んでいきました。――そんなにテイクは重ねないんですか?玉木そうですね、基本的にシーンの状況は把握されているので、軽く伝えて、すぐに臨むという感じです。遣都くんが毎回、ドンピシャなところを突いてくれるので、タイミング的なところで「もう1回」と言ったことはありましたけど、3回やったことはなかったかな……?だいたい2回目でOKは出していますね。――クリント・イーストウッドのようですね。玉木いやいや(笑)。そこは、ちゃんと整っていたから「OK」が出せるというだけです。――監督業に以前から興味があったということですが、実際に監督をされる上で大切にしたことや“信念”みたいなものはありましたか?玉木僕の主観かもしれませんが、監督が作品を残す意味というのは、いまの時代を映すものなのか、その人が伝えたい思いなのか、その両方かもしれませんが、そういう意味合いがないといけない気がして。僕が、そういう作品を見るのが好きということがあると思います。僕自身がいま、考えていることが、この『COUNT 100』という作品を通して何か伝わればいいなと思っています。冒頭の話に戻るんですけど、俳優は二面性があって、誰か違う人に演じられているかもしれない、そういう怖さや不安を作品を通して伝えることができれば意味があるものになるのではないかと。『COUNT 100』メイキングより――今回はこういう作品になりましたが、「伝えたい」思いはご自身の中にいくつもストックされているんでしょうか?玉木そうですね。今回でいうと6個くらい「こういうものがやりたい」というのがパパっと浮かんできました。以前、フォトブックを出した時に担当されたライターさんのやり方で、インタビューする相手に「100個、単語でも漢字でもいいから、いま頭に浮かんだものを書き出してください」というんです。それを参考に「ボクシング」「俳優」や「二面性」、「乗っ取られる」、あとは「鏡面世界」など好きなワードを書いて並べて、それをつなげて、そこからひとつの物語ができないか? というやり方で内容を決めました。結果的に背景にボクシングを入れ、自分の頭の中にあるキーワードで作り上げたストーリーになりました。それらを組み替えればまた違うストーリーも出来ると思います。――今後、長編監督にも挑戦したい思いはありますか?玉木いやぁ、長編となると……。今回、何が難しかったかというとセリフを考えることが難しかったんです。セリフに人格が込められると思うので、登場人物が少なければ埋め切れると思いますが、登場人物が多くなってきて、それぞれの人格をちゃんと成立させていくのは……。いろんな方向から作品を見ていかなくてはいけないと思うので、なかなかセリフを考えるのは奥が深くて難しいなと改めて感じたところです。なので長編はいまの段階ではちょっと難しいかもしれない、という思いです。取材&撮影:黒豆直樹■玉木宏ヘアメイク:渡部幸也(riLLa)/Yukiya Watabe(riLLa)スタイリスト:上野健太郎/Kentaro Ueno■林遣都ヘアメイク:中西樹里/Juri Nakanishiスタイリスト:菊池陽之介/Yonosuke Kikuchi<番組情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2月11日(土・祝) 20:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信監督:高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎(五十音順)『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』2月4日(土) 22:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア短編映画傑作選3』2月6日(月)~10日(金) WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム』『アクターズ・ショート・フィルム2』2月6日(月)~10日(金) WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』3月4日(土) 21:30~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信関連リンク番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年01月26日アメリカのワシントンD.C.在住で、修道院長かつ教会史の研究者であるグレゴリー・シュナケンベルグさんが、1本の動画をTwitterに投稿して話題となりました。資料室で作業している際、『フィリピン1942』と記された、古い金属製の箱を見つけたシュナケンベルグさん。中身は、長いこと忘れ去られていた無声の8ミリフィルムで、『失われた第二次世界大戦の映像』の発見につながる可能性がありました。そこで、シュナケンベルグさんは期待しつつ、フィルムを専門家に送り、映像のケアとデジタル化を依頼。「昨日、それが戻ってきた」というコメントとともに公開された動画は、予想外のものでした。While working in our archives, I found an old metal box. Inside was a long-forgotten roll of silent 8mm film marked "The Philippines 1942"Excited at possibly discovering lost WW II footage, I sent it to specialists for care and digitization.Yesterday, it came back. On it was: pic.twitter.com/Wvlla8k21R — Gregory Schnakenberg (@GSchnakenberg) January 7, 2023 映っていたのは、複数匹のかわいい子犬が遊んでいるだけの映像!「戦時下の人々の様子が映っているだろう」という予想を裏切り、なんとも癒される光景が収められていました。動画はネット上でまたたく間に拡散され、20万件以上の『いいね』が付くとともに、コメントが殺到しています。・フィリピン人として、この発見に感謝!・人々は、どんな時もかわいい犬に夢中だったことの証拠かな?・我が家のホームビデオも、人間より犬のほうが多く映っているので…。・こういうの、めっちゃ好き。いいドキュメントですね。・ラベルが間違っていたのかと疑いたくなるけど、犬が遊んでいるのは、フィリピンの典型的なホウキ『ワリス』っぽいんだよな。フィルムが本当に1942年の記録であるかは、より専門的な精査が必要かもしれません。とはいえ、フィルムに残された子犬のかわいさが人々の心をつかんだことは、間違いないといえそうです。[文・構成/grape編集部]
2023年01月11日アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、パク・チャヌク監督の『別れる決心』(韓国)が作品賞を含む最多10部門でノミネート。日本からはアカデミー賞国際長編映画賞受賞作品『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が作品賞はじめ8部門でノミネート、『PLAN75』の早川千絵監督、鈴木亮平と宮沢氷魚が恋人同士を演じた『エゴイスト』などがノミネートされた。本年は、アジア22の国と地域より30作品81のノミネート(全16部門)。作品賞は『別れる決心』ほか、マニラトナム監督の『Ponniyin Selvan:I』(インド)、昨年の東京国際映画祭(TIFF)コンペティション部門で最優秀監督賞を受賞したダルジャン・オミルバエフ監督の『ある詩人』(カザフスタン)、そして今年のTIFFワールド・フォーカス部門選出作品のラヴ・ディアス監督の『波が去るとき』(フィリピンほか)がノミネートされ、日本の『ドライブ・マイ・カー』と最優秀作品賞を競う。『別れる決心』日本からは作品賞、監督賞、脚本賞等8部門の候補として濱口監督の『ドライブ・マイ・カー』が選出されたほか、カンヌ映画祭で話題になった『PLAN75』の早川千絵監督が新人監督賞に、また倍賞千恵子が主演女優賞候補として『別れる決心』のタン・ウェイらと候補に。『PLAN75』さらに、第35回TIFFのコンペティション部門に選出された『エゴイスト』の鈴木亮平と『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊が主演男優賞、 同じく同作品群から宮沢氷魚(『エゴイスト』)と岡田将生(『ドライブ・マイ・カー』)が助演男優賞に。主演男優賞はほかに、『Where the Wind Blows』のトニー・レオン、カンヌ国際映画祭にて監督賞受賞、そしてアカデミー賞国際長編映画賞部門のショートリスト入りを果たした『別れる決心』のパク・ヘイル。助演男優賞ではほかに、『非常宣言』のイム・シワン、カンボジア代表としてアカデミー賞国際長編映画賞部門のショートリスト入りを果たした『ソウルに帰る』のオ・グァンロクなど錚々たる俳優が名を連ねた。『非常宣言』そして『ある男』の安藤サクラと『PLAN75』の河合優実が助演女優賞にノミネート。『エゴイスト』の衣装デザイン賞、『シン・ウルトラマン』が視覚効果賞でノミネートされるなど、日本の5作品が計14部門にてノミネート。また、是枝裕和監督が韓国作品『ベイビー・ブローカー』で監督賞にノミネート。『ベイビー・ブローカー』からはイ・ジウン(IU)が新人賞にノミネートされた。『ベイビー・ブローカー』第16回アジアン・フィルム・アワード 主要ノミネートリスト作品賞『別れる決心』(韓国)『ドライブ・マイ・カー』(日本)『ある詩人』(カザフスタン)『Ponniyin Selvan:I』(インド)『波が去るとき』(フィリピン、フランス、ポルトガル、デンマーク)監督賞是枝裕和『ベイビー・ブローカー』パク・チャヌク『別れる決心』濱口竜介 『ドライブ・マイ・カー』ダルジャン・オミルバエフ『ある詩人』ダヴィ・シュー『ソウルに帰る』主演男優賞パク・ヘイル『別れる決心』西島秀俊 『ドライブ・マイ・カー』鈴木亮平『エゴイスト』チャン・イー『Home Coming』モーセン・タナバンデ『第三次世界大戦』トニー・レオン『Where the Wind Blows』主演女優賞シルヴィア・チャン『消えゆく燈火』カリーナ・ラム『アメリカから来た少女』ハッピー・サルマ『ナナ』タン・ウェイ『別れる決心』倍賞千恵子『PLAN75』『PLAN75』助演男優賞岡田将生『ドライブ・マイ・カー』宮沢氷魚『エゴイスト』イム・シワン『非常宣言』オ・グァンロク『ソウルに帰る』マイケル・ホイ『Where the Wind Blows』助演女優賞安藤サクラ『ある男』ラウラ・バスキ『ナナ』キム・ソジン『非常宣言』イン・タオ『Home Coming』河合優実『PLAN75』「アジア・フィルム・アワード」とは2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞「アジア・フィルム・アワード」。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。今年の審査員長は、国際的に高い評価を受ける中国の巨匠で、昨年のAFAで最優秀監督賞を受賞したチャン・イーモウ監督(『紅いコーリャン』『活きる』『あの子を探して』『初恋のきた道』)が務め、世界中の映画人7名とともに今年の受賞者を決定する。授賞式は、香港の西九龍(ウエストカオルーン)文化地区にオープンした香港故宮文化博物館の「Jockey Club Auditorium」にて3月12日(日)に開催予定。ちなみに、前回は黒沢清監督の『スパイの妻 劇場版』が最多受賞(最優秀作品賞・最優秀主演女優賞:蒼井優・最優秀衣装デザイン賞)したほか、蒔田彩珠が『朝が来る』にて最優秀助演女優賞を受賞している。本ノミネートを受け、『エゴイスト』キャストと監督からコメントが到着。鈴木亮平:皆様のお陰で、この度大変光栄な賞にノミネートしていただきました。アジア版アカデミー賞とも呼べるアジア・フィルム・アワード。その名誉ある場に、宮沢氷魚くんと共に選んでいただけたことが何より嬉しいです。原作者の高山真さん、松永大司監督、明石直弓プロデューサー、その他製作に関わった全ての方々にあらためて感謝申し上げます。宮沢氷魚:この度はアジア・フィルム・アワードで助演男優賞にノミネートして頂いたことを光栄に思います。携わって下さった全ての方、作品を愛してくれた方に感謝の気持ちでいっぱいです。改めて、『エゴイスト』という作品に出会えたことを幸せに感じています。松永大司監督:この度、アジア・フィルムアワードにて『エゴイスト』が3部門でノミネートされとても光栄に思います。鈴木亮平、宮沢氷魚を近距離からの撮影で映し出しているこの作品にとって、二人の演技が評価されたこと、そして鈴木亮平が演じる主人公を描く上で衣装にも大きな重点を置いていたので、衣装デザインが評価されたことも非常に嬉しく思います。このノミネートをきっかけに更に多くの方に「エゴイスト」を知ってもらえることを期待します。『ドライブ・マイ・カー』はブルーレイ&DVD発売中。『PLAN75』は全国にて順次公開中。『エゴイスト』は2月10日(金)より全国にて公開。『別れる決心』は2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fuseeベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED【重複のため使用不可】エゴイスト 2022年10月24日より第35回東京国際映画祭にて公開©2023高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年01月06日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する「アクターズ・ショート・フィルム3」より、土屋監督作品「Prelude~プレリュード~」のポスタービジュアルと場面写真が公開された。「Prelude~プレリュード~」は、平穏な日常生活の中で、大切な記憶を引き継いでいく家族と仲間の物語。土屋さんと有村架純が主演する本作は、土屋さんがバレリーナの道を志したものの、挫折感を抱える歩架、有村さんが家族を優しく見つめる親友・桃子を演じるほか、戦争の苦い記憶を抱えた祖父(S-KEN)、悲しみの中に沈む母(岩瀬顕子)が登場。歩架が桃子と共に、家族問題や自身の悩みと向き合っていく。ポスターでは、大学をバックに歩架と桃子が寄り添う、仲の良さが垣間見えるスナップ写真のようなフレッシュな写真を使用。また場面写真は、2人の大学でのシーン、母や祖父など、ストーリーの肝となる部分が切り取られている。「アクターズ・ショート・フィルム3」は2月11日(土・祝)20時~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信。(cinemacafe.net)
2023年01月06日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』より、土屋太鳳監督作品『Prelude ~プレリュード~』のポスタービジュアルと場面写真が公開された。『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア』(SSFF&ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカスアワードを目指すというWOWOWの一大プロジェクトだ。土屋が監督を務める『Prelude ~プレリュード~』は、平穏な日常生活の中で、大切な記憶を引き継いでいく家族と仲間の物語だ。バレリーナの道を志したものの挫折感を抱えた歩架を土屋が、その親友・桃子を有村架純が演じ、戦争の苦い記憶を抱えた祖父や悲しみの中に沈む母らとの関係を描く。撮影は数々のドキュメンタリー映画を撮ってきた山崎裕が務める。公開されたポスタービジュアルは、大学をバックに歩架と桃子のスナップ写真のような1枚。ふたりの仲の良さが垣間見えるフレッシュな写真に仕上がっている。また場面写真は、歩架と桃子の大学でのカットや、歩架の母や祖父など、ストーリーの肝となるシーンとなっている。『アクターズ・ショート・フィルム3』は、2月11日(土・祝) 20時よりWOWOWで放送・配信される。<番組情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2月11日(土・祝) 20:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信監督:高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎(五十音順)『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』2月4日(土) 22:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』3月4日(土) 21:30~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム』WOWOWオンデマンドで配信中『機械仕掛けの君』監督:磯村勇斗 主演:泉澤祐希『夜明け』監督:柄本佑 主演:森山直太朗『そそがれ』監督:白石隼也 主演:吉村界人/神野三鈴『GET SET GO』監督:津田健次郎 主演:竜星涼/大東駿介『in-side-out』監督:森山未來 主演:永山瑛太『アクターズ・ショート・フィルム2』WOWOWオンデマンドで配信中『いくえにも。』監督:青柳翔 主演:村上虹郎『物語』監督:玉城ティナ 主演:琉花/奥平大兼『あんた』監督:千葉雄大 主演:伊藤沙莉/千葉雄大『ありがとう』監督:永山瑛太 主演:役所広司『理解される体力』監督:前田敦子 主演:柳英里紗/三浦貴大WOWOWオンデマンド:関連リンク番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年01月06日1月13日より2月13日まで、オンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」が開催。コンペティションの審査員に『PLAN75』の早川千絵監督が決定し、全29作品のラインナップが発表された。「MyFFF」は、毎年約200の国と地域で約1,000万回の視聴回数を記録し、2020年に10周年を迎えたオンラインのフランス映画祭。新型コロナウイルス感染拡大の影響による各国の非常事態宣言を受けて実施した「おうちにいよう MyFFF STAY HOME EDITION」では、特別に90作を超える長編および短編を無料配信し、大好評を得た。2021年は2年ぶりに開催されたカンヌ国際映画祭の期間中に過去のカンヌ映画祭上映作となる「カンヌ特別版」を無料配信するなど、様々な取り組みを実施。過去12回の開催を経て、日本は常に視聴回数で上位に入る主要国となっており、視聴総回数は毎年増加傾向にある。今年のラインアップはコンペティション部門の長編・短編それぞれ10作品に加え、短編アニメーションやクラシック作品を含む全29作品。日本国内ではそのうち28作品を配信する。長編作品には、『ポルトガル、夏の終わり』『エル ELLE』イザベル・ユペール、『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』ラース・アイディンガー、『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』スワン・アルロー、『キーパー ある兵士の奇跡』フレイア・メーバーなど豪華キャストが共演し、1人の女性の半生を3つの時間軸で描く『ジョーンについて』。『ジョーンについて』SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022最優秀作品賞受賞作で、繊細な少年の心の揺らめきを追った『揺れるとき』、現代フランス社会の周縁に生きる人々を見つめてきたアリス・ディオップが監督し、2021年ベルリン映画祭エンカウンターズ部門の作品賞を受賞したドキュメンタリー『私たち』など各国の映画祭で高評価を得た多様な作品が目白押し。『私たち』©Sylvain Verdet短編作品には、名匠オリヴィエ・アサイヤス監督を語る上で欠かせない初期の短編作品『東京の闇』(1983年)が登場。前衛的な演出の本作を国内で試聴できる貴重な機会に。計17作にのぼる短編作品は全て無料配信となっている。また、各国の映画人からなるコンペティションの審査員にはユホ・クオスマネン(『コンパートメントNo.6』)、セルゲイ・ロズニツァ(『バビ・ヤール』『ドンバス』)ら鬼才たちに加え、カンヌ国際映画祭「カメラドール 特別表彰」を授与された『PLAN75』の早川千絵監督が決定、コメントも到着している。<早川監督コメント>21年初頭パリに滞在し、フランスのスタッフとともに映画の仕上げをするという機会に恵まれました。老若男女多くの人々が映画を愛し、作られた年代も国も異なる様々な映画を日常的に見られるフランスという国は真の映画大国だと思いました。そんなフランスの若い才能に出会えるMyFFFに審査員として参加させていただけることを光栄に思います。MyFFFは公式サイトのほか、国内の各動画配信サイトでも視聴可能。また、上映を再開したアンスティチュ・フランセ東京のエスパス・イマージュにて「スクリーンで見よう マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」を開催(1月下旬~2月上旬を予定)。過去の配信作品から厳選した人気作と新作をスクリーン上映する。長編作品ラインアップ『行く先/後世』テーマ:DOING IT THEIR WAY作家を夢見るいまどきの若者、ラビディ。シェアルームに住みながら、なんとか生活しているが、エリザとの出会いにより表面的な自分の生き方を見直すようになる。作家志望の男の不安定さを通して、いまどきの若者が抱える危機感がうまく表現されている。『ブラッド・オレンジ』テーマ:DOING IT THEIR WAYダンスコンテストで優勝して借金を返済しようともくろむ老夫婦、金銭スキャンダル発覚に怯える経済担当相、性的倒錯者と出会ってしまった少女、それぞれの長い夜が始まる。様々なジャンルを織り交ぜ、現代社会にひそむ魔物を皮肉たっぷりに描き出し、権力の仕組みを自由かつ大胆に風刺したダークコメディ。『そんなの気にしない』テーマ:DOING IT THEIR WAY『ファイブ・デビルズ』『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロ主演。格安航空会社の客室乗務員をしている26歳のカサンドラ。フライトからフライト、パーティーからパーティーを渡り歩く毎日だが、ある災難をきっかけに、地に足の着いた世界と再びつながることを余儀なくされる。第75回カンヌ国際映画祭批評家週間出品。『波の間に』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT夢のために突き進み、転んでは立ち上がり、また夢を見て…。若さゆえのエネルギーと明るさを武器に、スターになろうともがく怖い物知らずのマルゴとアルマ。強い友情で結ばれた彼女たちを止められるもなんてない。パリを舞台に、女優という夢をひたむきにおいかける2人の女性の姿をリアルに描いた1作。彼女たちが演技にかける情熱、喜び、葛藤が観る者の胸を打ち、運命につぶされそうな彼女たちを応援せずにはいられない。『マグネティック・ビート』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT1980年代初頭のとある小さな地方都市。独特のカリスマ性をもつ兄ジェロームの影に隠れ、父親のガレージからラジオの海賊版放送を送りつつ兵役に怯えながら暮らすフィリップは、ひとつの時代が終わろうとしていることに気づかずにいる。独立系ラジオの誕生、左翼の台頭、80年代の始まり…時代のうねりの中で、世界を変えることを夢見る兄弟の姿を描いた、ヴァンサン・マエル・カルドナ監督の長編デビュー作。政治に幻滅する若者がロック音楽に夢中になっていく、この時代特有の複雑な状況が見えてくる。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022 監督賞受賞。協力:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『ザ・クロッシング』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE略奪により村を追われ一家で逃げ出すも、途中で両親と生き別れになってしまったキョナとアドリエル。数多の試練を乗り越えながら世界を横断していく姉弟は自由な新世界に到達できるのか。フローランス・ミアイユ監督が、「より良い未来を求め、いつの日か祖国を去るすべての人」、1905年にユダヤ人迫害から逃れるためにオデッサを追われた、監督自身の祖母と母親のために制作したという。幼年期から青年期へ移行と亡命をテーマにした、心をつかむアニメーション作品。協力:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『揺れるとき』テーマ:KIDS TURNED OUT FINEロレーヌ地方の低所得者層向け団地に暮らす10歳の少年、ジョニー。大人びていて、若い母親の恋愛模様を観察する毎日。その年、担任になった若いアダムスキー先生に背中を押され、ジョニーは新しい世界への扉を開こうと踏み出す。デビュー作『パーティーガール』が高評価を得たサミュエル・タイス監督の長編第2作。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022 最優秀作品賞(グランプリ)受賞。協力:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『ジョーンについて』テーマ:FACES+ PLACES自由奔放で冒険を恐れないジョーン・ヴェラは、自立した女性で、たくさんの恋愛を経験してきた。そんな彼女の前に、若かりし頃の大恋愛の相手が突然現れる。実の彼の子どもを出産していたという事実を彼に打ち明けようとしないジョーン。この再会をきっかけに、ジョーンは自身の人生、アイルランドで過ごした青春時代、キャリアの成功、愛する人々、そして息子との関係を見つめなおすようになる。3つの異なる時間軸でストーリーが紡がれていく、ローラン・ラリヴィエール監督長編第2作。ジョーン役を演じたフレイア・メーバーとイザベル・ユペールの神々しくも官能的な演技は、フィクションがもつ癒しの力とその必要性を気づかせてくれる。『私たち』テーマ:FACES+ PLACESパリを南北に走るRER(イル=ド=フランス地域圏急行鉄道網)B線沿い、「郊外」と呼ばれる地域に暮らす人々を追ったドキュメンタリー作品。移民の整備士、サン=ドニ大聖堂でルイ16世の死を悼む信心深い人々、患者宅を訪問する看護師、かつてドランシー収容所に収監された人々の記憶、夏の静けさを楽しむ若者たち、作家、狩猟愛好家、監督自身の幼少期の思い出の場所…。数々の断片が全体を構成し、「私たち」の全貌が見えてくる。共存をテーマに、映画の役割を違った角度から感じさせる1本。2023年アカデミー賞フランス代表作品『St Omer』監督作。2021年ベルリン映画祭エンカウンターズ部門作品賞受賞作品。フランス語圏カナダ招待作品『ブートレッガー 密売人』テーマ:UNDER YOUR SPELLモントリオールの法学生マニは、生まれ育ったケベック州北部の先住民居留区に舞い戻り、居留地でのアルコール販売の自由化をめぐる議論に参加するように。一方、白人のローラは、村議会と恋人のレイモンを盾に、酒の密売を公然とおこなっている。マニの帰郷により、コミュニティは二分され対立が激化していく。現代アート出身のキャロリーヌ・モネ監督長編デビュー作。ケベック州北部の先住民コミュニティにおける禁酒法と密売の関係にフォーカスし、先住民コミュニティの自治の必要性を訴える。クラシック作品『愛の記念に』テーマ:UNDER YOUR SPELL15歳のシュザンヌは家族の問題から逃れるかのように、奔放に男と遊び歩くが、誰のことも好きになれない。ジャックに出会うまでは…。主演のサンドリーヌ・ボネールは、姉のキャスティングオーディションに同行していたところをモーリス・ピアラ監督に見出され、本作に抜擢された。ピアラ本人も父親役で登場。映画公開から40年を経ても、サンドリーヌ・ボネールの清流のような存在感、フランス映画史に残るマスターピースの脚本・演出の魅力を堪能できる。短編作品ラインアップ『カタラクト ぼやけた世界』テーマ:DOING IT THEIR WAY『ダビデ王』テーマ:DOING IT THEIR WAY『パロマ』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT『バイバイ』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT『マリアンヌ』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE『僕たちの城』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE『ティタン』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE『獣を解き放て』テーマ:UNDER YOUR SPELL『海辺の女』テーマ:UNDER YOUR SPELL『港町マルムスク』テーマ:FACES + PLACESフランス語圏カナダ招待作品『美しき大河』テーマ:FACES + PLACESクラシック作品『東京の闇』テーマ:FACES + PLACES舞台は東京とパリ。スパイの疑いをかけられた女性作家が小説と現実の世界を行き来する。オリヴィエ・アサイヤス監督を語る上で欠かせない初期の短編作品。前衛的な演出と実験的な構成で、B級映画とフィルム・ノワールの要素を併せ持つ作品。スタジオでモノクロ撮影された東京の風景が作品に趣を加える。公開から40周年を迎えたいまこそ、アサイヤス監督の豊かな映像表現の萌芽を感じられる本作を再発見する。ENJOY THE SILENCE(セリフのないアニメーション特集)『不安な体』監督 水尻自子『2本のトランペットのための物語』監督 アマンディーヌ・メイエール『スズメバチ』監督 ジュリエット・ラボリア『触らないで!』監督 キャプシーヌ・グジュレ『夜警』監督 ジュリアン・ルニャール『不安な体』第13回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)は1月13日~2月13日、各配信サイトにて配信開始。(text:cinemacafe.net)
2023年01月06日