2023年3月14日 12:00
「ぴあフィルムフェスティバルと大島渚の時代」連続インタビュー ②利重剛×小中和哉「(大島監督は)作りたい映画があればそれが一番でしょうという人」
今年で第45回目を迎える「ぴあフィルムフェスティバル2023」が、9月9日(土)~23日(土・祝)にかけ、東京・京橋の国立映画アーカイブにて開催されることが決定。同映画祭のメインプログラムとなる自主映画のコンペティション「PFFアワード」の応募受付が3月23日(木)まで実施されている。
また、3月15日(水)に開催される「第4回大島渚賞」の記念上映会を前に、映画作りに没頭する高校生の青春を描いた最新作『Single8』の公開を控える小中和哉監督と、1981年のPFFアワードに入選し、大島監督と親交のあった利重剛監督が対談。映画作りを志す若者たちにとって「大島渚」とはどんな存在だったのか、当時の思い出を語り合った。
利重監督を、俳優ではなく監督として見ていた大島渚監督
──1981年の第4回PFFは、成蹊高校映画研究部の笹平剛(現・利重剛)監督『教訓I』(1980年)と、手塚眞監督『HIGH-SCHOOL-TERROR』(1979年)が同時入選しています。
『教訓I』
利重当時の感覚としては、PFFというものが、まだそんなに凄いものではなかったので、入選したら文芸坐地下で上映してくれるからスクリーンが大きくなって嬉しいみたいな感覚でしたね。