4年に一度開催されるサッカーの祭典、ワールドカップ。今年11月から中東のカタールで開かれるこの大会への出場をかけ、現在日本代表はアジア最終予選にて奮闘中。各グループ上位2か国が出場権を獲得できる(3位同士はプレーオフへ)。昨年9月から始まったこの戦い、日本は黒星スタート!ライバル国が勝利を積み重ねる中、なかなか明るい兆しが見えてこなかったが、現在4勝2敗で2位。ここまでの戦いについて、元日本代表で、現在はテレビ朝日サッカー解説者としても活躍する内田篤人さんに聞いてみると…。「試合を見る限り、最初の頃は、コンディションが悪そうには見えましたね。特に落としてしまった初戦のオマーン戦に関しては、本来の力を出せていれば勝てる相手なのに、動けていないな、と。ターニングポイントになったのは10月12日の対オーストラリア戦なのかなと思います。あまり選手やシステムを変えずに戦ってきた森保監督が、そこを変えて、しかも勝てたというのがとても大きかった。ただ、あの戦い方は“対オーストラリア”で当たった戦術ですし、そこは相手の順位や勝ち点の状況によって変わってくるものだと思います。その後2試合も同じシステムでしたが、この先も同じ戦術でいくというわけではないと思いますよ。とはいえ、勝利して勝ち点が取れることで選手は安心できる。結果的にあの試合は大きかったと思います」出場権獲得に向け、残る試合はあと4つ。今回、1月27日の中国戦、そして2月1日のサウジアラビア戦を連勝すれば、ワールドカップ出場はほぼ決まるのでは、と内田さん。「ここを連勝すれば、3月のオーストラリア戦は勢いでいけます(笑)。逆に、オーストラリアにどれだけいい状態で乗り込めるかが大事なので、この2試合は絶対落とせない。Jリーグの選手はシーズンオフになりますが、一方、中心選手の吉田麻也、遠藤航は東京五輪からオフなく戦っているので、コンディションをどう保ってくるのか…。そのあたりはちょっと気がかりではありますね」注目選手について聞いてみると、1月21日に開催されるキリンチャレンジカップで初めて日本代表に選ばれた、荒木遼太郎選手の名前が。「僕の古巣の鹿島アントラーズの選手なんですが、一緒にプレーしながら、いい選手だなと思っていました。新人賞も獲ってますしね。個人的にはもっと早く招集してくれてもよかったのに…と思ってます(笑)。もちろん親善試合で活躍したからといってすぐ公式戦でも、となるかは別ですが、まだ10代でA代表に選ばれるということは彼の今後に大きく影響すると思うので、長い目で見て応援してもらえると嬉しいです」では最後に、日本代表にエールをお願いします!「ワクワクするような試合を見せてほしい…とも思いますが、山あり谷ありでも、とにかく最終的に勝てばワールドカップに行けるんです。なんでもいいから勝ってくれることを願っています!(笑)」日本は初戦のオマーン戦と第3戦サウジアラビア戦を落とすが、その後3連勝で現在2位につける。2022 W杯カタール大会 アジア最終予選第7戦1/27 vs 中国第8戦2/1 vs サウジアラビア上記のホーム2連戦は、テレビ朝日系列にて地上波独占生中継。第7戦は19:00、第8戦は19:35キックオフ(予定)。スポーツ動画配信サービス「DAZN」でも配信。うちだ・あつと1988年生まれ、静岡県出身。元プロサッカー選手、日本サッカー協会「ロールモデルコーチ」。日本代表でも長年にわたり活躍。2020年に引退。『報道ステーション』(テレビ朝日系)のスポーツコーナーにキャスターとして出演中。※『anan』2022年1月26日号より。写真・土佐麻理子ヘア&メイク・須賀元子(星野事務所)衣装協力・UNIQLO(by anan編集部)
2022年01月25日1月22日、23日に小机競技場(22日)、日産スタジアム(23日)で開催された小学生年代の全国大会「JA全農杯全国小学生選抜サッカー大会」。毎年5月に開催される「チビリンピック」の中の大会でしたが、新型コロナウイルスの影響で今大会は1月の開催となりました。ともに初優勝を狙ったオオタフットボールクラブ(岡山県)とジンガ三木スポーツクラブ(兵庫県)が決勝で対決し、4-0でオオタフットボールクラブが大会初優勝。優勝したオオタフットボールクラブ(岡山県)JA全農から優勝チームに兵庫県産三田米コシヒカリ200キロ、黒毛和牛三角バラ・ロース焼き肉用10キロ、準優勝チームに同米150キロ、同肉10キロ、3位チームに同米100キロ、同肉5キロが贈呈されました。6年生にとっては、小学生年代最後の大きな大会ということもあり、どのチームも持てる力を存分に発揮し、真剣に戦う姿を見せてくれました。普段対戦することのない地域のチーム、地域予選を勝ち上がってきた同年代のトップレベルのチームとの対戦は、選手たちにいい刺激となったのではないでしょうか。<大会結果>優勝:オオタフットボールクラブ準優勝:ジンガ三木スポーツクラブ3位:ヴィッセル神戸 U-12、三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニアトーナメント表はこちら>>今回参加していないチームも、同年代のプレーを観ることは選手としての成長につながりますので、お時間のある時に動画でご確認ください。準決勝、決勝戦の様子(日刊スポーツYouTubeチャンネル)はこちら>>★キャンペーン情報★2月6日まで、抽選でコシヒカリまたは黒毛和牛が当たるお得なプレゼントキャンペーン実施中です詳細はこちらでご確認ください>>なお、2022年大会の予選は3月から開始の予定となっております。
2022年01月25日『キリンチャレンジカップ2022』が中止となっても、サバイバルに変わりはない。日本代表候補メンバーは1月17日~21日(金)・高円宮記念JFA夢フィールドでのトレーニングキャンプで日々汗を流している。ウズベキスタン戦はなくなっても、『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選は待ってくれない。1月21日(金)・流通経済大とのトレーニングマッチを経て、翌22日(土)に日本代表メンバーは発表されるのだ。国内組にとって、森保一監督へのアピールの場は限られている。だが、そんなことは選手たちも重々承知していることだろう。むしろ、最終ラインを束ねる吉田麻也主将をはじめ、FW古橋亨梧、MF三笘薫、右SB室屋成と海外組からケガ人が続出しているのも、チャンスととらえていることだろう。トレーニングキャンプに参加した日本代表候補メンバーは以下の通り。【GK】権田修一(清水)【DF】長友佑都(FC東京)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、中谷進之介(名古屋)、西尾隆矢(C大阪)【MF/FW】大迫勇也(神戸)、稲垣祥(名古屋)、江坂任(浦和)、武藤嘉紀(神戸)、脇坂泰斗(川崎F)、相馬勇紀(名古屋)、上田綺世(鹿島)、渡辺皓太(横浜FM)、荒木遼太郎(鹿島)、松岡大起(清水)、鈴木唯人(清水)1月17日~20日、Jリーガーたちのメディア対応が実施された。まず1月17日には森保監督の信頼も厚い佐々木、2年ぶりの国際Aマッチ出場を目論む武藤、『東京五輪』組の相馬、初招集の松岡が登場。それぞれに意気込みを語った。佐々木「どのポジションであろうと攻撃も守備も自分の良さを出すことが大事。まずこの環境を楽しんで、次のステージへ自分を持っていきたい。この場でプレーできるチャンスをもらったのは選手として光栄。代表でいいプレーを出して自分が生き残っていくことを考えていきたい」武藤「ウズベキスタン戦がなくなかったのは残念だが、トレーニングはしっかり見られると思うので、自分ができることをしっかり出していきたい。チーム一体になって戦えるのが森保ジャパンの非常にいいところ。僕自身久しぶりの招集で、コンビネーションを模索しながらも、模索する時間がもったいないので自分の良さを出していければと思っている。日本のどのサッカー選手にとっても日本代表は大事なもの。自分もその気持ちを忘れていない。日本に帰ってきた時、もう一度日本代表に戻るという思いを秘めていたのでうれしく思う。前回(『W杯2018』)は悔しい思いをした。でもその悔しさは『W杯』でしか晴らせない」相馬「ウズベキスタン戦もあると思っていたので今年は早めに動けるようにしていたので、そのままコンディションはいい。下から這い上がるだけ。いつもと変わらず練習の時から自分の武器を前面に出していくだけ。『東京五輪』に参加して目線は変わった。昨年一年で自分は成長したが、まだまだ足りない。入る以上、序列を覆すほど信頼を得ないといけない。『カタールW杯』まで今年一年どれだけ進化できるか、毎日を大切に結果を出していきたい」松岡「はじめての選出、すごくうれしく思うし、自分の持っているものをすべて出す覚悟を持ってこの合宿に来た。自分も海外でやりたい気持ちある。そのために一日一日しっかり成長していきたい。来てプレーするだけではなく、『W杯に出る』『最終予選もしっかり残る』という気持ちで来ている。自分のプロサッカー人生は始まったばかりだが、一番飛躍する年にしたい」18日には昨年代表デビューから国際Aマッチ6試合出場を果たした山根、初招集の西尾、昨年3月・モンゴル戦での2得点デビューからの次を見据える稲垣、昨年3月・韓国戦でA代表初出場を果たした江坂が取材陣への対応をした。山根「(特別な年になるかという問いに)いつもと同じ。毎年自分の成長、攻撃も守備ももっとできるようにしたいし、チームで3連覇もしたいし、『ACL』も取りたいと思っている。目の前のことをしっかりやって、今できないことをやれるようになりたい。僕は去年入ったばかりのチャレンジャー、自分にできることをしっかり表現することが大事」西尾「最初はびっくりして、徐々に実感が湧いてきて、素直にうれしかった。チームと雰囲気が全然違うし、技術面ですごいレベルが高く、自分もレベルアップできるなと感じた。選ばれたからには自分の持ち味をアピールしつつ、先輩方のいいところを吸収したい。課題はどんどん出てくるので、短い時間だが、解消していきたい。対人のところは絶対に負けたくない。遠くの目標を見るよりも、まず近くの目標としてこのキャンプで少しでもレベルアップするということを意識して臨んでいる」稲垣「自信はある。自分にしかできないプレー、今までのボランチとは違う価値を出せると胸に秘めている。ボランチで得点が取れるのは自分のひとつの武器、昨季証明できたと思っている。自分が代表に残っていく上でそこの存在感が必要だと思っている。自分自身が今までやってきたことを出したいし、気負うものではない。今までやってきたをいつも通りに出せれば。ケガ人が多く出ているのは代表としては良くないが、自分を含めたほかの選手にとってはポロッと出てきたチャンスを掴めるかつかめないかで価値が大きく変わってくる」江坂「みんな、この代表のためにコンディションを仕上げてきたと思う。そこを目指してサッカーしているというより、目の前の課題や自分が求められているもので評価してもらう方が一番。目の前のプレーを全力でやるのを心掛けたい」19日は吉田の負傷というチャンスを生かしたい中谷、2021年3月以来の代表招集となった脇坂、初招集の荒木と鈴木が出席した。中谷「麻也君がいなくて変な言い方だが、チャンスはチャンス。CBの絶対的なレギュラーがいないので、アピールしていきたい。僕自身の立場で『W杯』とは言いにくいが、グランパスでいいプレーしてチャンスはつかめると思うので、結果を出し続けてそのチャンスをつかんでいきたい。監督は攻撃の第一歩をGKからと言うが、広い視野を持ちながらいいパスを出していければと思う」脇坂「チャンスは少ないと思うので、少ないチャンスを生かせるよう、自分の良さを出すというのはもちろん、味方の良さも早く把握して周りの選手も生かしたい。攻撃のところで得点に関わることが大事だし、守備の強度も求められているので、攻撃の時間を増やすために守備の強度もこだわってやっていきたい。攻撃につながる守備が大事になってくる。攻撃は後ろから始まり、守備は前から始まると思っているので、アンテナを張ってやっていきたい」荒木「自分が目指してきた場所、レベルが高く、フィジカル含めてレベルの高い場所だと感じた。まだ慣れないところもいろいろあるが自分はチャレンジャーなので、持ち味をどんどん出していきたい。『W杯』は一番の目標だが、一日一日の練習、ひとつひとつの練習をしっかりやって、最終予選に残っていけるようにしていきたい。(2022年)いい感じでスタートできたので、代表に呼ばれ続けるよう鹿島で結果を残していきたい。いろんなポジションできた方が代表に損はないし、いろんな対応力を身に付けていきたい。フィジカルや守備の部分、自分ひとりでいってそのままゴールする部分を強化していきたい」鈴木「自チームのサッカーとはかけ離れていたが、代表はイメージしたものそのままだった。最初やった時の衝撃にビビることなくできたのは良かった。どのポジションでもできるのが自分の強み。間でボールを引き出して次の攻撃につなげるのが自分に求められていることだと思うので、ポジションに引っ張られ過ぎずにやっていきたい。考えるスピードが全然違ったので、それさえできればやっていけると思うので、頭をフル回転させてやっていきたい。追加招集だが、せっかくこういうチャンスをもらえたので、吸収できるだけ吸収して帰るのではなく、最終予選に残れるようやっていければいきたい」20日は守護神の権田、吉田の代役を担う谷口、代表初ゴールを狙う上田、代表デビューを狙う渡辺がメディアに対応した。権田「最終予選に関しては終わった時にどうなっているのかというのがすべて。突破するという目標のためだけに活動するものなので、その中で『いいサッカーをする』とか、『見ている人を楽しませる』というのも大事だが、まずは結果。(吉田の不在について)誰かがいないから勝てないというようでは本大会では勝てないし、ほかの選手が代わって活躍するのが理想の形。本大会の時に『吉田選手がケガした』『コロナになった』というのは十分あり得る話。代えのきかない選手かもしれないが、日本代表なんで不在を何人かで埋めていかないといけない。例えば僕や長友選手、大迫選手、酒井選手で補完していかないとと思っている」谷口「チャンスであるのは間違いないし、もちろんそこの座を狙っているし、そのためには一回一回の練習が勝負。『自分も戦える』『自分もできるよ』というのを見せていかないとピッチに立てないと思う。守備の部分では周りを動かすところやバランスのところは整理できているので、あとは個々のバトルはこだわってやっていきたい。ビルドアップのところでは早く攻めるのか、ゆっくり攻めるのか、CBが主導でやることになるのが、やる自信はある。隙を逃さない縦パスも自信を持ってやっているので、やっていきたい。いつチャンスがきてもいいような準備はこれまでもやってきたつもりだし、今回ひとつのチャンス。結果としてチームが勝たないといけないし、後ろとしていいパフォーマンスを見せないと、次のチャンスはない。自分もできるというのを結果で表していきたい。中国戦、サウジ戦でしっかり勝つということしか考えていない。もし自分がチャンスをもらえればしっかりチャンスを生かすという気持ち。『W杯』のピッチに立つには先のことを考えるのではなく、目の前のひとつひとつをやっていくしかない」上田「動き出しのところとか自分の武器を前面に出していきたい。自分の動き出しを武器にしているので誰がやりやすいというのはない、味方の動きに合わせたりできるので。(大迫について)ポストプレーの質が抜けている。自分はまだまだ。チャンスが得られれば求められるものを出していきたいし、得点という結果を残したい」渡辺「自分自身、発表があった時はびっくりしたし、このメンバーで出場時間とか圧倒的に少ないので、まずはそこを伸ばしていかないといけない。チームでしっかり結果を残して、このチームに残れるようにしていきたい。まずこのレベルを基準にしないといけない。このレベルを忘れないで続けることができれば、チームで存在感を出せれば、必ず見てくれると思うので、そういったところは意識したい」日本代表は1月22日(土)にメンバーを発表し、27日(木)・中国戦、2月1日(火)・サウジアラビア戦と埼玉スタジアムで『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選に臨む。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年01月20日今年も、「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」(旧全日本少年サッカー大会/以下全日本U-12)のシーズンとなりました。都道府県大会を勝ち抜いた競合チームが会場の鹿児島県に集まり、優勝を目指して白熱したプレーを繰り広げてくれることでしょう。決勝戦はテレビ放映も予定されています。そこで、同世代の選手たちのプレーを観ることのメリットについて、日本サッカー協会(以下JFA)普及ダイレクターの中山雅雄さんにお話を伺いました。(取材・文:小林博子)■ピッチに立つ選手たちは「憧れ」でなく「目標」動画配信アプリなどで、サッカー動画を好んで観る子どもたちはとても多いもの。ただしそれらの動画のほとんどは、試合の一部を切り取ったダイジェスト動画です。「華々しいゴールシーンや、技が光るきらめいたプレーに魅了されるのは当然のこと。しかしそれだけではなく、試合を通しで観ることにもたくさんの意味があります」と中山さんは話します。<<前編:ダイジェスト映像ではなく1試合見ることでオフザボールの理解が進む理由また、12月29日(水)には、「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」の地上波でのテレビ放映が予定されています。サッカー少年の憧れの舞台に立ち、プレーする同世代の選手たちの姿は、子どもたちにとっては「憧れ」だけではありません。都道府県大会に出場し、勝ち進んだとしたら、自分がそのピッチに立っている可能性もあった試合だからです。この日戦う選手たちは、手の届く範囲にいる存在。中山さんは、「これから先、チームメイトや対戦相手になるかもしれない彼らの戦う姿は、叶えることができる『目標』」だといいます。■子どもたちが注目すべき3つのシーン目標として試合を観ることは、試合を「自分ごと化」できます。「自分だったらこうする」という意識が芽生えやすいからです。そのためには、ダイジェストではなく試合を通して観ることがサッカーというスポーツの理解を深めるのに役立つのです。ゴールなど試合の中で盛り上がったシーンは試合全体ではごく一部の瞬間です。ほとんどの選手が試合の中ではボールを持っていない時間が多いのです。ゴールの瞬間以外にも、試合ではさまざまなことが起こりますが、今回はその中でも小学生の子どもたちがとくに観るべき3つのポイントを中山さんが教えてくれました。1.試合の流れ比較的プレー時間が長いにもかかわらず、1つのゴールで勝敗が決まるサッカー。その1点を奪い、守る試合の中には、数々の「流れ」が存在します。その流れを感じられるのは、ダイジェスト動画にはない試合観戦の醍醐味です。また、現代サッカーでは試合の中で戦術が変わるのはよくあること。流れにのりつつ、状況に応じてどう戦術を変えているかなども見どころのひとつです。2.ダイジェストとして切り取られない動きゴールの手前のシーンで、選手たちはどうしているのか。ダイジェスト動画になるスーパーゴールが生まれるためには、パスやドリブルなど、ゴールまでボールを運ぶことに成功した何かがあるはずです。それ以外にも、ミスをした際にどうリカバリーしているか、オフザボールではどう動いているのかなど、シーンを切り取られた動画にはない学べるポイントにも注目しましょう。3.自分のポジションの選手に注目する自分の目線で観たい選手の動きを見られるのも、試合を通しで観る意味のひとつです。これはスタジアムなどで生でみるほうが自由度が高いのですが、テレビでも十分学ことはできます。例えばドリブラーなら、ボールを持ってなぜ前向きになってスタートできたのか。どうやって相手をかわしてチャンスをつくるために何をしているのかを観察するのは、自ら観ようとしないと観ることができません。ダイジェストだと相手をかわしてスタートしたシーンから始まりがちだからです。■テレビで観戦だけのメリットもサッカーの試合を通しで観るのには、生観戦またはテレビやオンラインでの試合中継の2パターンがあります。スタジアムの臨場感や自由度の高い観戦にはテレビ観戦は及びませんが、生観戦にはないメリットもいろいろあります。まずは「解説」があること。試合の展開を即座に言葉にして理解を促してくれるので、子どもたちの学びにもつながります。2つ目は、画面がスイッチされること。生観戦では見える景色が席に依存されますが、テレビではわかりやすい角度や位置に何台もカメラがあり、視聴者にとって最適な距離や角度から、プレーがよりわかるように放送されます。サッカーを熟知したスタッフによるその編集は、とくに小さなサッカー少年たちにとっては「観るべきポイント」がわかりやすくなることでしょう。「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」は、12月29日(水)10:30から日本テレビ系31局ネットで放送されます。観るべきポイントをおさえつつ、同世代の選手たちの戦いを観戦してみてはいかがでしょうか。子どもたちの「目標」が1つ増えるかもしれません。【放送予定】TV放送、インターネットライブ配信予定はこちら>>中村憲剛さんのメッセージを含む大会オープニング映像や、ラウンド16までの【フルマッチ】動画も見られるJFATV(YouTubeチャンネル)はこちら>>
2021年12月25日今年は“元日・国立・決勝”ではない。『天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会』決勝は12月19日(日)・国立競技場にてキックオフを迎える。1月末には『FIFA ワールドカップ 2022 カタール』アジア最終予選・中国戦が控えている。12月に日本で行うはずだった『FIFA クラブワールドカップ 2021』はコロナ禍で開催権を返上した。選手たちを1日も早く休ませるため、日本サッカー協会は決勝の前倒しを決断したのだった。覇権を争うのは、浦和レッズと大分トリニータである。両チームには負けられない理由がある。浦和のレジェンド・阿部勇樹が11月14日に今季限り引退を発表。以来、「天皇杯のカップを掲げて阿部を送り出す」がチームの合い言葉である。一方の大分はJ2降格の責を負い、片野坂知宏監督が今季限りで退任。選手たちは指揮官の最後の花道を初優勝で飾ろうと結束を固める。タイトルへの渇望は変わらないが、準決勝の戦いぶりは対照的だった。12月12日、浦和はセレッソ大阪を埼玉スタジアム2002で迎え撃った。序盤はC大阪がやや優勢で試合を進めたが、先制点は浦和が獲得。29分、右SH関根貴大の右サイド深くからの柔らかいクロスがポストに当たりファーに流れると、左SH明本考浩がボールを収めシュートを打つもミートせず、そうならばと後方の左SB宇賀神友弥へパス。宇賀神はペナルティエリア左から右足をコンパクトに振り抜くと、ボールはゴール右に吸い込まれていった。3年前の『天皇杯』決勝でスーパーゴールを決めた宇賀神が、今季限りで契約満了となった宇賀神が、意地の一発を決めたのだ。その後、ほしかった先制ゴールを手にした浦和は一気呵成に攻め込んだかと思えば、C大阪の反撃に遭うなど一進一退の攻防に。リカルド・ロドリゲス監督は73分に小泉佳穂、平野佑一のMFを投入し、ボールの保持率を高め、87分にはCB槙野智章と右SB西大伍ピッチへ送り出し、逃げ切り態勢へ入った。すると89分、小泉がゴール前へドリブルで侵入、ふたりをかわし、絶妙なタイミングでシュートを放ち、ジ・エンド。2-0で決勝の切符を手にした。試合後の宇賀神の言葉が胸に響いた。浦和ユースから大学を経て、浦和へ舞い戻ってきた左SBは「正直なところ、(明治安田J1最終節の)名古屋(グランパス)戦で自分のピッチの上での役割は終わったのではという気持ちがあった。気持ちの切り替えが難しい日が何日かあり、監督に話をしにいこうかと考えた日もあった。このトーナメントを勝ち抜くことは来季以降浦和に残る選手にとって非常に貴重な経験だと思い、『僕じゃないのではないですか』と話をしにいこうと悩んだ日もあった。最後に頭に浮かんだのは支えてくれたサポーターに自分を見てもらうチャンスがあるならば、埼スタのピッチに立つことが浦和レッズの人間としてやれる最大のパフォーマンスなんじゃないかと思ってピッチに立った。そして悪い言い方にはなってしまうが、自分を契約満了にするという決断をした人たちを『ピッチで見返してやるんだぞ』と。『あなたたちは間違っていたんだぞ』ということを証明してやるという強い気持ちを持ってピッチに立った。今日のゴールにはそう言う気持ちが乗り移ったんじゃないかと思う。最後必ずタイトルを取って、最高の形で若い選手にバトンタッチしたい」と思いの丈を口にした。阿部、宇賀神、そして同じく契約満了となった槙野と長い時間を過ごしてきたGK西川周作も「この試合が始まる前、正直怖かった。この試合に負けることがあれば、このメンバーと今日で最後になる。阿部選手、槙野選手、宇賀神選手、長く一緒にプレーしてきた選手と最後になってしまうという葛藤が試合前にあった。この感情をコントロールするのは非常に難しかったが、今日はファン・サポーターの方の力を借りて、集中して最後まで戦い抜くことができた。泣いても笑ってもあと1週間、このメンバーでサッカーができることをすごくうれしく思うし、価値のある『天皇杯』にしたいので、最後は勝って笑いたい。阿部選手にカップを掲げてもらうのをイメージしながらまた1週間がんばりたい」と複雑な胸中を明かした。また、ロドリゲス監督は試合後の会見で「次の試合に向けて大きな希望、期待を持って戦っていけるようにする。浦和レッズという名前がアジアの舞台に再び返り咲けるよう、その前に『天皇杯』の決勝をしっかりと戦い、阿部勇樹に天皇杯を掲げてもらえるよう、チームがひとつになって戦っていければ」とキッパリ。高木駿(大分トリニータ)写真:JFA/アフロ同じく12月12日、大分はV2王者・川崎フロンターレの本拠地・等々力陸上競技場へ乗り込んだ。『明治安田J1』で9勝8分21敗・勝点35の18位に甘んじた大分に対して、川崎Fは28勝8分2敗・勝点92。下馬評は王者絶対有利の中、大分は必死で食らい付いた。前半から川崎Fがボールを握り、スピーディで細かいパスワークからサイドチェンジを織り交ぜ、隙を伺う。チャンスと見ればCFレアンドロ・ダミアン、MF脇坂泰斗、10番大島僚太らがシュートを放つもGK高木駿が立ちふさがる。後半も変わらず川崎Fのワンサイドゲームが続く77分、大分にビッグチャンスがやってくる。GKチョン・ソンリョンからボールを奪い、最後はMF下田北斗がシュートを放つも、枠をとらえず。その後も両チームともゴールが遠く、延長戦へ突入する。この日当たりに当たっていた高木だが、ついにゴールを献上する。113分、途中出場のMF小塚和季の折り返しのパスを同じく途中出場のFW小林悠にゴール前で合わせられたのだ。絶対王者のとてつもなく大きくとてつもなく重い1点に等々力に集ったファンは川崎Fの2年連続決勝進出を確信したが、大分イレブンは諦めていなかった。延長後半アディショナルタイムに、下田のクロスにCBエンリケ・トレヴィザンがヘディング一閃。試合終了間際に勝負を振り出しに戻したのだ。PK戦に入ってもこの日の高木は大当たり。3本のPKストップで初の決勝のキップを手繰り寄せた。「今日はちょっと自分でもビックリするくらいいいプレーができた」と振り返った高木は、「全員で戦った。途中までずっと無失点に抑えていた。失点しても最後の最後で1点を返せたのが本当に大きかった」とチームの勝利だと強調した。片野坂監督も「こうして試合が終わったあとでも、正直勝てたという実感がない。夢のような、ちょっと信じられない結果と感じている」と率直な思いを口にしつつ、「絶対王者の川崎Fに対して、我々がどうすれば勝てるのかとスタッフとともに準備し、選手はそれを信じて粘り強くやってくれた。高木駿のビッグセーブがなければ勝ち上がることができなかったゲームだと思う。本当にファン・サポーター、大分トリニータに関わるすべての方に、決勝に進出した喜びをもたらせてよかった。決勝戦も我々らしい戦いを思い切ってやれるよう、また1週間準備して、今季を最高の結果で終えられるようにしたい。悔しい思いをしたリーグ戦からタイトルを取るというところまでいけるように準備したい」と前を向いた。J1リーグでの通算対戦成績を振り返ってみると浦和が10勝4分8敗、直近3シーズンの成績では大分が3勝1分2敗とほぼ互角の展開と言える。今季もイーブンとなった。4月25日・埼スタでの第11節は開始早々に西のゴールで浦和が先制するも、FW町田也真人の2得点で大分が前半の内に逆転。それでも浦和は75分に槙野の同点弾、82分には田中達也が古巣から決勝弾を決めて3-2、大分は泥沼の7連敗を喫した。7月10日・昭和電工ドーム大分での第22節は12分に町田のヘディングシュートで先制すると大分は激しいプレスから鋭いカウンターを連発。しかし運動量が落ちた後半は防戦一方に、それでも粘りの守備でゴールだけは許さず、大分が勝点3を勝ち取った。互いに苦手意識はないだろう。果たして、浦和がスパイクを脱ぐチームキャプテンのはなむけに3年ぶり8度目の優勝を勝ち取るのか、大分が監督の最後の置き土産として初制覇を成し遂げるのか。『天皇杯』決勝・浦和×大分は12月19日(日)・国立競技場にてキックオフ。決勝も準決勝2試合と同様に人数制限を撤廃し、観客収容率100%で実施される。チケットは予定枚数終了。試合の模様はNHK総合にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年12月17日サカイクではサッカーを始めたら『サッカーノート』をつけることを推奨しています。それは、書くことで目標が明確になり、練習したことやどんなプレーをしたのかを振り返ることができ、その結果、成長につながるからです。ですが、サッカーを始めたばかりの子や低学年の保護者には「サッカーノートに何を書けばいいか分からない」「どうやって書かせればいいの?」というお悩みをいただくことも。そこで今回、初心者でもすぐ書けるようになると好評のサカイクサッカーノートの書き方セミナーをオンラインで開催しました。実際に導入したスクールでは、子どもたちが上達を実感しているサカイクサッカーノートの使い方や、実際に使っている子どもたちの声をご紹介します。(構成・文:前田陽子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>写真はサカイクキャンプでノートを書く子どもたち。しつもんがあるので初めての子でも書きやすくなっております【関連記事】書き出すことで課題解決につながる!指導者たちが実感するサカイクサッカーノートの効果とは■子どもにサッカーノートをかけるようになってほしい保護者達が参加当日は、お子さんにサッカーノートをかけるようになってほしい親御さんらが出席。シンキングサッカースクールの菊池コーチと柏瀬コーチが話す、「サカイクサッカーノートだとどうして書けるようになるのか」、「どんな風に活用すればいいのか」に耳を傾けていました。セミナーに先駆けて、サカイクサッカーノートを約1年前から導入しているシンキングサッカースクールの生徒と保護者に話を聞いており、それぞれが感じる効果についてのコメントも動画で紹介しました。以下にその内容を紹介します。■「今の自分」が明確になるから目の前の課題が見え、目標を立てて頑張れるようになる実際にノートを使っている子どもたちからは、「自分で目標を立ててがんばれるようになった」(小学3年生)「パスがつながるようになったり、シュートが打てるようになった」(小学4年生)「今日やったことでよかった点と悪かった点を振り返ることができる」(小学4年生)という声が聞かれました。また、そばで見ている親御さんからは、「ノートを書くようになって、コーチに言われたことが理解できるようになった。振り返りがあることで練習をその場所だけで終わらせないところがいいですね」「子どもが一生懸命書くので、コメントをきちんと書くようにしています。親子のコミュニケーションツールのひとつですね。ノートを書くようになって途中であきらめることがなくなりました」とのこと。菊池コーチは、これらの変化についてこう語ります。「サッカーノートを書くことによって、今自分ができていることと、まだできないことが明確になります。できることをレベルアップする方法や、できないことをできるに変えるにはどうしたらいいかなどを自ら考えるようになります。頭の中で考えるだけでなく、言語化する行為を通じて目標ややるべきことが明確になるのです」また、その日のプレイを振り返ることで、コーチやチームメイトの話していたことへの理解が深まり、次からの練習やプレイへの取り組み方が変わってきたことも実感しているそうです。■1日10分、質問に答えるだけでOKサカイクサッカーノートはしつもんメンタルコーチの藤代圭一さんと一緒に開発しています。ノートには、最初から質問が書かれているのでそれに答えていくだけ。子どもたちが答えを導きやすく、ワクワクするような質問が並んでいるので自然と書き進むことができる仕組みになっています。それでも難しいと感じたり、わからないことは飛ばしたり、わからないと書くのでも構いません。答えに不正解はないので、思ったことを自由に書いて良い、とシンキングサッカースクールでも生徒たちに伝えているので、みんな伸び伸びとサッカーノートを書いてくるそうです。最初は「よかった」としか書けなかった感想も「ドリブルがよかった」→「ドリブルでフェイントして相手を抜くことができてよかった」と書いているうちに自然とステップアップしていきます。「ノートには親御さんから一言いただくコメント欄もあるので、ぜひ、子どものいいところを見つけてほめてあげてください」と菊池コーチは言います。親御さんの方も、たくさんの言葉をかけなくても「見たよ」というサインを返してあげるだけで、子どもも親にちゃんと見てもらえたことが嬉しくなり、やる気にもつながっていくのだそうです。■ノートを書くタイミグノートは練習の前後に使うようなレイアウトになっています。練習の前に目標を立てて、終わったらその目標にどう向かうことができたかを振り返ることで、自分がどんな課題を持って練習に取り組んでいるか、できたかどうか、どうすればできそうか。などを子ども自身、頭で整理することができるからです。ノートの使い方は、それぞれの練習頻度や意欲によって様々ですので、「このやり方が唯一の正解」と言うものはありません。「あまり時間がないのなら、練習後に振り返っておいて、練習前にはノートを見て今日の目標を確認する程度でもいいでしょう。ノートを書くことで前向きに練習に向かえるようになります」と菊池コーチは参加者にアドバイスを送っていました。どうしても「書かせなきゃ」と思ってアレコレ言ってしまいたくなるかもしれませんが、まずは練習の前後に少しでもノートを書くことが大事なようです。■徐々にでも必ず効果が出る。親御さんは見守ってサカイクサッカーノートは目標を立てて振り返ることができるノート。確実に子どもたちが成長できるものになっています。ノートを使って振り返りをすることで、今日どんな練習をしたのかを思い出すことができます。日々の練習はすべてリンクしているので、今日の練習を覚えていると次の練習に取り込みやすくなるはずです。子どもがサッカーノートを書けないことが気になっている参加者の皆さんに向けては、こんなアドバイスが送られました。「ノートをなかなか書けなかったり、項目を埋めることができないとつい口を挟みたくなってしまう親御さんの気持ちはよくわかります。そんな時はアドバイスではなく質問をしてあげてください。目標として『パスをしたい』と書いていたら『どんなパスをしたい?』『うまくパスをするにはどうしたらいいと思う?』などと質問をすると思考が深まります」シンキングサッカースクールでもこのノートを使っていますが、最初から書ける子の方が少ないくらいです。それでも、続けているうちにみんな徐々に書けるようになってきて、それに併せて練習への取り組み方や考え方が変わってきていることをコーチたちも実感しているそうです。サッカーは自分で考えてプレイするスポーツなので、判断が上達すると書き込むのも早くなるということも感じているとも語ってくれました。■「毎日書かないといけないの?」参加者たちの声セミナーの最後には参加者の皆さんからの質問コーナーが設けられ、「毎日書かなくても大丈夫ですか?」「ノートを続けるためにはどうしたらいいですか」「親として書き方をああだこうだ言いたくなりますが、親の心得としてどんなことが大事ですか」などの質問が寄せられました。上述したように、サッカーの練習頻度や子どもの意欲は個人差がありますので、「状況に合わせて毎日書いても、練習の日だけ書いても構いません」との回答。それ以外の質問にも、「続けるためには最初からたくさん書けなくても大丈夫」「正解を書かなきゃいけないわけではないので、子どもが何を書いても見守る姿勢を」などアドバイスを送り、「毎日しっかり書かせなきゃいけないの?」といった悩みを持つ参加者の皆さんは安どの表情を見せていました。■サカイクサッカーノートで技術だけじゃなく人としても成長するサッカーは頭ではじまって、足で終わると言われるほど考える力が必要なスポーツです。質問にどう答えるかを自問することによって自然と考える力が養われます。そして、これからの時代、自分の考えや思いを言葉にするのもとても大切な力になります。初心者はただノートを渡されても書けませんが、サカイクサッカーノートならしつもんが用意されているので、それに答えながら書いていくだけで頭の中が整理され、気持ちを言語化することが習慣化されます。技術の向上に目を向けるだけでなく、思考をアウトプットすることで、口に出していない本音なども知ることができ、指導者も保護者もその子に寄り添うアプローチに切り替えたりすることができるようになります。ぜひサカイクサッカーノートでお子さんとのコミュニケーションをより深めてください。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>
2021年12月13日広島ホームテレビでは、中国地方各県の予選を勝ち抜いた、U-12の子どもたちで編成されるサッカークラブチーム16チームが、中国地域の頂点を目指して戦う様子をお届けします!■放送日2021年12月25日(土)ごご3時30分~番組内容U-12の子どもたちが、サッカーを通して身体を鍛え、フェアプレー精神を培い正しく力強く生きることを願い開催されるこの大会。寒さと雨の中、中国地方各県の代表16チームが、頂点を目指して熱く戦う姿をお届けします。毎年技術力がアップしている子どもたちの熱く、激しい試合をお楽しみください会場ヤマタスポーツパーク陸上競技場・球技場出演者解説:フジパンCUPアンバサダー・北澤豪さん実況:廣瀬隼也(HOMEアナウンサー)リポーター:山﨑菜緒(HOMEアナウンサー)※放送内容は変更になる場合があります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月10日12月7日、『キリンチャレンジカップ2022』ウズベキスタン戦に臨むSAMURAI BLUE(サッカー日本代表)のメンバー発表が行われた。試合は2022年1月21日(金)である。早期発表の理由を日本サッカー協会・反町康治技術委員長が「まだ『天皇杯』も準決勝・決勝があるので、何があればフレキシブルに対応したい。ではなぜこれだけ早く発表するかというと、『天皇杯』に残っていないチームはオフに入っていくチームもあるので、しっかり準備をしていただきたいという思いも含めてこのタイミングでの発表となった」と説明した。久々の親善試合に向けて、日本代表・森保一監督は次のように語った。「我々にとって『W杯』を目指す厳しい戦いがある中、その前に『キリンチャレンジカップ』を行えるのはチームの強化、最善の準備につながる。ウズベキスタン戦で選手のコンディションを上げて、最終予選へ向けての選考の場になる。1日1日を無駄にすることなく、選手の成長、チームの成長を目指し、『W杯』最終予選突破へ向けていい積み上げができるようこの活動に臨んでいきたい」SAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】権田修一(清水)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、中谷進之介(名古屋)、瀬古歩夢(C大阪)、西尾隆矢(C大阪)【MF/FW】大迫勇也(神戸)、稲垣祥(名古屋)、江坂任(浦和)、武藤嘉紀(神戸)、脇坂泰斗(川崎F)、相馬勇紀(名古屋)、前田大然(横浜FM)、旗手怜央(川崎F)、小柏剛(札幌)、上田綺世(鹿島)、渡辺皓太(横浜FM)、荒木遼太郎(鹿島)国内組の選手たちに期待することを問われると、指揮官はこう答えた。「今年のJリーグの活動を通して、次の『キリンチャレンジカップ』ウズベキスタン戦へ向けて、日本を代表して戦うふさわしいメンバーを選出した。このウズベキスタン戦をいい準備としてアジア最終予選へ向けてコンディションを上げていく、メンバー選考につながっていくと思っている。我々の代表活動に参加してきた選手たちに求めることは代表の戦術を思い出してもらうこと。常連の選手にはまず自分のことをしっかりやってもらいながら、経験の浅い選手に我々のやり方を伝えていってほしい。国内組の代表ということで私も楽しみ。Jリーグで活躍する国内組も『まだまだこんなにいい選手がいるんだぞ』と見せてほしいし、内容と結果を持って『日本の選手層は厚い、強くなかったな』と思ってもらえるような試合をしてほしい」森保監督は常連組が初招集の選手へ代表の戦い方を伝える重要性を説いた。「自分のことをしっかりやったうえで彼らの経験を若い選手に伝えてほしいということ。監督である私、コーチングスタッフがその都度戦い方を伝えてやっていくことはもちろんやっていかないといけないが、チームが成長していくためには選手が主体的に戦って勝っていくのは非常に大事だと思っている」通常の活動より1名少ない2名の選出になったGKについてはこのようにコメントした。「ひとり少ないと思われるかもしれないが、親善試合は1試合。その1試合で練習を含めて余剰選手が出ないようこういう招集をさせてもらった。紅白戦を含めて余剰が出ないように22名を選んだ。我々が招集させてもらい普段所属チームで経験できない国際試合を経験できることが選手にとってもプラスになると考えているが、Jリーグは新シーズンに向けて始動の時になるので、余剰選手を預かるよりクラブで新しいシーズンに向けてしっかりポジションを取れるように活動してほしいと考えてこのメンバーにした」荒木、小柏、瀬古、西尾の初選出組について質問が飛ぶと、森保監督はこう期待を寄せた。「慣れてほしい、今後の成長につなげてクラブで大きな存在となり代表の戦力になってほしい。トレーニングは競争の場、練習する時間はたっぷりあるので、試合に出られるパフォーマンスを見せてもらえれば。試合に起用することは自分自身で掴み取ってもらえるかなと思っている」さらに国内組が序列を崩すことへの期待も口にした。「選手たちの生き残りについては選手たちのパフォーマンスにかかっている。これまでの活動を見て総合的に考えていきたい。序列を崩すということで、経験の少ない若い選手が割って入る可能性は十分ある」試合まで4日間の練習が取れることを受け、森保監督は次のように返答した。「まず最終予選に向けていい準備となるよう、そして最終予選で結果を出して『W杯』に向けて前進していけるようにウズベキスタン戦をチーム一丸となって戦いたい。その中で、普段は調整を除けば一度練習して公式戦に臨まないといけないという日程が多かった中、今回は練習をする機会がある。チームのコンセプトを選手にわかってもらいながら試合に向かっていきたいが、個の力を練習の中で存分に発揮してもらいたい。個の力を結集して我々が持っている日本の組織力の戦い方につながる。特に初招集の選手、間隔が空いて招集となった選手には自分たちの力を思い切って出してもらいたい。成長しているところをたくさん見せてほしいと期待している」指揮官は国内組への期待感を改めて口にした。「最終予選へ向けてアジア予選を何とか勝ち抜いて、『W杯』出場するための継続路線はあるが、新しい選手、間が空いている選手は彼らの日常を見て、代表に入ってこられるだろう、将来もっともっと戦力になってくるだろうと思い招集させてもらっている。我々の親善試合も今回が最後かもしれない、来年もしかしたら1試合あるかもしれない。『W杯』出場を掴み、もう一度チームを見つめ直し、『W杯』へ向かって行くという流れにできればいいかなと思っている。できる限り機会がある限り、チーム作りとともに発見・発掘ということはトライしていきたい。まずは一戦一戦、『W杯』予選はトーナメントのつもりで戦い、『W杯』へ向かっていく。そしてチーム作りで新戦力にいつでも融合してもらえるよう幅広く見ていきたい」埼玉スタジアム2002の使用状況については、反町委員長がコメントした。「サッカー専用スタジアムでできることを心強く思う。ただ前日練習は埼玉スタジアムではなく、やりたい。最終予選の中国戦、サウジ戦の前日練習は埼スタでやるが、我々も芝生の管理になるべく協力したい。我々のお願いで使わせていただくので協力したいと考えている」反町委員長はオミクロン株の入国制限についても言及した。「当然ながら政府方針に従うのは間違いない。今後の動向を見た中で準備していかないといけないと思うが、お客さんが集まった中でやりたい思いはある。動向を伺いながら臨機応変に対応することが必要。今の状況ではいい方向に向かってくれ、願望も含めてだが、ウズベキスタンとやりたい気持ちは強い」日本代表は2022年1月21日(金)『キリンチャレンジカップ』ウズベキスタン戦を経て、1月27日(木)『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選・中国戦、2月1日(火)・サウジアラビア戦と埼玉スタジアムで3連戦に臨む。国内組は年明け早々に熾烈なサバイバルに身を投じることになる。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年12月08日今月スイスで行われたスノーボードW杯女子ビッグエアで優勝した村瀬心椛選手が20日、都内で行われたガールズイベント「TGC teen 2021 Winter」に出演した。ボードを手にランウェイを歩いた村瀬選手。スノーボードは「4歳の頃からやっています」と言い、「お父さんとお母さんが趣味でやっていて」と両親の影響で始めたという。そして、「今シーズンはワールドカップもオリンピックもありますので、そこでいい成績を出して、オリンピックでは金メダルを獲って笑顔で日本に帰りたいと思っています」と来年2月に開催される北京オリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げた。「TGC teen」は、SNSやYouTubeでティーンに絶大な影響力のあるモデルやタレント、YouTuberたちが出演する“令和teen”のためのガールズフェスタ。トレンドを発信するファッションショーをはじめ、アーティストライブなどを開催する。今回、2年ぶりの有観客開催となった。
2021年11月20日第一関門は乗り越えた。11月11日、日本代表は『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選・ベトナム戦を1-0でクリア。9・10月と黒星を喫していた2連戦の初戦で無事勝点3を獲得した。次は初戦のリベンジである。アジア最終予選も2巡目、日本は11月16日(火)(日本時間17日(水))・敵地でオマーンと対峙するのだ。3位と4位の直接対決でもあるオマーン戦には、もうひとつのテーマがある。決定力不足解消である。ご存じ通り、3勝2敗・勝点9でグループB3位に付ける日本はわずか4得点に甘んじている。5戦全敗で最下位に沈むベトナムと同じ最少得点だ。4勝1分・勝点13で首位を走るサウジアラビア、3勝1分1敗・勝点10で2位に続くオーストラリアは8得点。サウジ、豪州と同じ3失点で、得点数は半分となれば苦戦を強いられるのは当然である。確かに『W杯』予選は結果がすべて。1-0でも勝てばOKなのは重々承知している。ただ、4試合で10失点喫しているベトナム相手に63%もボールを保持し、14本ものシュートを放ちながら17分の伊東純也のゴールだけでは物足りない。欧州組の大半が飛行機の給油トラブルで合流が遅れ、ほとんどぶっつけ本番で試合に臨んだエクスキューズがあったとしてもだ。1トップの大迫勇也にボールが収まらないのも気になる。2-1のオーストラリア戦と1-0のベトナム戦、4人目まで同じ交代策なのも疑問が残る。モヤモヤした空気が漂う中、森保一監督は11月15日前日会見に出席し、抱負を語った。「初戦で敗戦を喫している相手。アウェイで厳しい戦いになるが、我々は勝点3が掴み取れるよう試合に全力を尽くしたい。負けた相手に次に勝つと言うだけではなく、我々が何を目標にしているか考えないといけない。『W杯』出場権を掴み取るためにタフに粘り強く戦って、次のつなげたいと思う」具体的にどのように戦うのか問われると、指揮官はこう答えた。「明日のオマーン戦は非常に難しい試合になると思うが、ホームであろうがアウェイであろうが、『W杯』に出るために1試合1試合出場権を得るためのトーナメントのつもりで勝ち抜いていく必要がある。メンタルだけでは勝てないが、絶対勝って次につなげる強い気持ちが必要。すでに2敗している中、選手も重圧がかかる中、アグレッシブに勇気を持ってプレーしてくれているので、明日の試合も勇気を持ってプレーしてもらえるよう監督として準備したい」初戦の反省点を改善するのか、前戦と同じ4-3-3の継続性か。選手たちに強調したい点を質問されると、このように返答した。「我々はふたつ準備することがある。前回の対戦を踏まえて我々が修正しないといけないところ。ただ我々が負けたがすべてが悪かったわけではない。できたことは整理して明日の試合に臨みたい。オマーンも最終予選を通して改善を重ねてマイナーチェンジしてきている。我々が上回れるよう整理していきたい。ここ2試合4-3-3でやってきたが、その流れをベースに戦っていきたい。ただシステムは試合が動いていない立ち位置であって、4-3-3であり4-2-3-1にもなり、3-5-3や3-4-3にもなり、試合の流れで臨機応変に可変していけるよう準備していきたい」サウジアラビアが首位を独走する現状をどう見るか聞かれると、次のようにコメントした。「結論を言えば我々はどんな厳しい戦いの中でも『2023カタールW杯』へ出場できると思っている」選手たちも自分たちが置かれた状況を理解している。11月13日~15日に実施されたメディア対応では口々にゴールへのイメージが語られた。伊東純也「自分がエースだと思ったことはない。得点に絡むことは仕事だと思うが、得点を奪うキャラではないと言うか、チャンスメイクで味方がいい位置にいたらそこへしっかりパスを出すことも大事。自分が自分がとはならず、しっかりベストな選択ができればと思う。自分の中の優先順位は縦へいって嫌なところにクロスを入れるのが高い。縦を切られたら中にいくというスタンス。試合に出たらやってやろうという気持ちは変わっていないし、自分が引っ張るという気持ちを出さないといけない」大迫勇也「厚みのある攻撃をしたい。チーム全体で押し込みたいし、それが日本代表の強みだと思うので、厚みある攻撃をして、攻守の切り替え、相手のゴールをどんどん狙う攻撃をしたい。相手のやり方もわかっている、弱点をどんどん突いていきたい。セットプレーも入る時は入るというイメージでやっている。あとはしっかりチームとして狙いどころを定めていく必要がある。蹴る人の質、入る人のタイミングをもっと確認しないといけない。勝点3を取るという気持ちが強すぎる気もする。もっと振り切って、チーム全体として点を取りにいくというシーンがあってもいいかなと感じる部分はある」南野拓実「先制点がすごく重要になるなと。あとどれだけ相手を押し込めるかというのが重要になるし、前回の試合に比べて攻撃細かいミスを減らすのも重要になるかなと思っている。ベトナム戦のように5バックで中盤をケアされた時にどう攻めるのかは、今後も『W杯』予選を突破する上では重要なひとつのポイント。ベトナム戦のゴールはサコ(大迫)くんに当てて僕が追い越してという速い攻撃で3トップが絡んだ。ああいうシーンはひとつの理想的な形。チャンスが全くないわけではないし、とは言えチャンスの数は増やしていきたい。基本的にはウイングがサコくんの裏のスペースを使っていければいいと思うが、個人的には8番の選手が追い越してそのスペースを使うのも効果的だと思う。どちらにせよサコくんが動いてできたスペースはうまく使えていないと思うので、うまく使っていければと思っている」古橋亨梧「代表でやり続けることが大事だし、コミュニケーションを取らないといけない。裏を狙うだけではなく、作る部分でも動き出してはたくなどもしないと。結果はもう少しだと思うので、隙があれば裏を狙う、スペースを見つけてシュートを狙いたい。ゴールに向かう選手をもっと増やしていかなければいけないと思う。僕は相手の嫌なところ、スペースを突いたり、味方と連動して動いたりしなければいけない。どこかに隙はあるので、そこを突いていきたい」堂安律「1対2、2対3で仕掛けているので、ひとりとひとりしかかみ合っていないので、単調な攻撃に終わっている。もっと3人目4人目、いろんな選手が湧き出てくるような攻撃、コンビネーションを見せていきたい。引かれるのは予想されるので、ブロックとGKの間が狭くなるが、そこを質高く狙えるよう意識したい。アジアで1-0で勝っても喜べない。勝利を大前提にエンターテナーとして見る人を楽しませるのも僕らの仕事なので、意識してやりたい。僕が出られれば活を入れるではないけど、刺激を与えたい。勝てばいいけど、勝つだけではだめ」田中碧「僕自身セットプレーをずっと蹴ってきた選手ではないので、何がいいのか何が悪いのかを試行錯誤している。入っていない、チャンスになっていないのは事実。それは自分の蹴るボールのクオリティの低さの責任だと思っている。せっかくセットプレーを取っても、チャンスにならなければ必然的に相手もファールなどを減らさなくてもプレーできてしまう。カウンターを避けながらクオリティの高いボールを蹴られるよう練習します」冨安健洋「セットプレーと言えば、スローインのボールロストが多いので、現代サッカーではスローインもセットプレーのひとつとして考えられる。スローインからサイドチェンジにつなげればチャンスが広がるので、話し合っていきたい。あとはコーナーキック、フリーキック。まずは自分のところにボールがくると信じて100%で飛び込むのがベースなので、それをさぼらず毎回やるというのが大事」日本代表の遠征メンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、旗手怜央(川崎F)、冨安健洋(アーセナル/イングランド)【MF/FW】大迫勇也(神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ドイツ)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、古橋亨梧(セルティック/スコットランド)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、前田大然(横浜FM)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、堂安律(PSV/オランダ)果たして日本代表がこれまでのうっ憤を晴らす内容と結果を手にすることができるのか、それとも再びオマーンが返り討ちにするのか。『W杯』アジア最終予選・オマーン代表×日本代表は11月16日(火)(日本時間17日(水))・スルタンカブーススポーツコンプレックスでキックオフ。試合の模様はDAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年11月16日スポーツの現場から中々無くならない、暴力・暴言などの威圧的指導。サッカー少年少女の保護者の皆さんも関心が高い問題ですよね。日本サッカー協会(以下JFA)では、2013年に暴力根絶宣言を行い、相談窓口の設置をはじめ指導者養成講習会などでの啓発など、サッカーの現場から暴力を無くす活動を行っています。サッカーに関わるすべての人が安全にサッカーを楽しむことができる環境を作り出すため、そして差別・暴力問題を未然に防ぐための啓発活動や顕在化した問題への対応を行うために2015年からは「ウェルフェアオフィサー」の制度を開始しています。【関連記事】サッカー界から暴力、暴言、ハラスメント根絶のためにJFAが行うコーチへの指導■ウェルフェアオフィサーの役割サッカーを楽しむサッカーファミリーの安心、安全を守り、より快適なサッカー環境の構築リスペクト・フェアプレーの伝道者① リスペクトやフェアプレーを啓発、促進② 暴力、差別等の予防活動(問題の顕在化を未然に防ぐこと)③ 諸問題対応④ 司法機関や諸関連組織への橋渡し役■ウェルフェアオフィサーのカテゴリー① ウェルフェアオフィサー(ジェネラル)② マッチ・ウェルフェアオフィサー※主に競技会におけるリスペクトの周知・啓発、暴力・差別予防③ クラブ・ウェルフェアオフィサー※主に所属クラブでの啓発、クラブ内研修など開催■オンラインワークショップを開催10月17日には、オンラインでウェルフェアオフィサー(ジェネラル)のリフレッシュ(更新)研修会が開催され、集まった有資格者の皆さんは、JFA暴力等根絶相談窓口の現状報告や、セーフガーディングワークショップを通じて、改めて、指導現場の暴力・暴言・ハラスメントについて学びを深めました。JFAからの報告によると、近年直接的な暴力指導の報告は減っているものの、その分暴言や威圧的な指導の報告が増えており、報告の約8割が18歳以下のカテゴリーだとのこと。叩く、蹴るなど目に見える暴力には指導者も敏感になっているようですが、相手を傷つけるようなひどい言い方や、委縮させるような発言など精神を追い込む行為が増えている模様です。審判への威圧的な暴言や、失敗した選手への罵声等もまだまだ見受けられる一方で、そうした状況に即座にそして適切に対応するためには知識と経験が必要です。この辺りの課題は、今後も情報発信を続けることや講習会を増やすなどの対策で、自信をもって活動できるようにサポートしていくとのことです。■JFAとしての取り組みJFAリスペクト・フェアプレー委員会委員長の山岸佐知子さんは、今後のプロモーション強化として、JFAセーフガーディングポリシー(※)を浸透させ、ウェルフェアオフィサー活動を充実させること、U-12年代の全国大会でのグリーンカード活用推進や参加チームに「RESPECT」のキャプテンマークをつけていただくことなどを進めていく予定だと報告しました。また、同委員会委員の松崎康弘さんは、「セーフガーディングのポリシーは、子ども達を守り、エンパワーする(=本来持っている力を引き出し、自信を持たせる)ためのものである」と説明しました。そのうえで、プレーヤーの安心安全環境は、指導者だけに課された問題ではなく、子ども達を含む当事者たち皆の意識改革が必要だとし、JFAは暴力暴言・差別やハラスメントなどあらゆる問題を許さないと発表されました。※セーフガーディングとは、18歳以下の子どもたちや社会的弱者を、肉体的、精神的、心理的、性的虐待から守り、安心安全を高めることをまとめたプログラムで、各国が参考にしている。■広島県の好事例を共有都道府県FAの中で、良い取り組みをしているとして広島県FAの勝山正比呂さんから活動が参加者に共有されました。広島県FAではウェルフェアオフィサーの理念を浸透させるために「ウェルフェアオフィサー委員会」を組織し、ウェルフェアオフィサーをすべての種別及びカテゴリーに配置するよう計画的に人材養成を行っています。大会ではウェルフェアオフィサーシート(報告書)を共有し、本部テントには啓発用のイラストなどを描いたタペストリーを掛けるなどの活動を行って周知しているとのこと。また、現状2~4種年代のウェルフェアオフィサーはいますが、大学生、社会人、シニア、フットサルのカテゴリーにはいないので、この先の活動としてまずは社会人連盟と一緒に何かできないか模索したり、講習会の取り組みを強化することを検討していると勝山さんは教えてくれました。■小学生相手に人格否定をするような指導者も参加した都道府県FAの方にお話を伺ったところ、「子どもたちを守るためにウェルファオフィサーについて学ぼうと参加した」、「低学年では楽しむことを大事にしていた保護者も、高学年になると勝利を求め厳しくなる。サッカーはみんなが楽しめる生涯スポーツなので、ウェルフェアオフィサーの理念を理解してもらい、楽しめる環境にしていきたい」など、この日のウェルフェアオフィサー(ジェネラル)に参加した理由を教えてくれました。とある県では独自に通報ページを作成したところ、当該チームの保護者や対戦相手の関係者などから報告が届くことがある、という現状も明かしてくれました。直接的な暴力はないものの、子どもたちの人格を否定するような酷い発言も見られるそうです。最近では女子チームでのそういった指導も多く見られるとういことも語ってくれました。そのような実情を目の当たりにしていることもあり、「セーフガーディングの考え方はすべての指導者が知るべきだと感じます」と、今後は情報の共有や研修会の実施を増やすことに注力するとの展望を教えてくれました。■「暴力暴言指導はダメだよね」で思考停止してはいけないこの日ワークショップを担当したJFAリスペクト・フェアプレー委員でJFAインストラクターの眞藤邦彦さんは、「排除ではなく、自分に何ができるか、自分ごととして考えることが大事」と言います。ワークショップでは「わかる」を「かえる」に、をスローガンに掲げ、「暴力や暴言指導はよくないですよね」と理解する、わかるので終わりではなく、では「自分たちは何ができるか」と思考を変えることが安心安全な環境づくりの基本だとワークショップなどを通じて伝えているそうです。子どもたちには「考えてプレーをしなさい」と言っているのに大人は現状に甘んじて思考停止していませんか?指導者も含め、安心安全な環境でサッカーを楽しむためには、大人が思考停止せず考え続けることが大事なのだと眞藤さんはワークショップを通じて伝えていました。今後も研修会やワークショップを開催予定とのことですので、お住まいの都道府県のサッカー協会にお問い合わせください。
2021年11月11日サッカー日本代表が絶体絶命のピンチを乗り越え、真価の問われるアウェイ2連戦に挑もうとしている。W杯カタール大会の出場権を懸けたアジア最終予選が9月からスタート。ホーム開催の初戦でオマーンにまさかの黒星を喫した日本代表は、今月、アウェイで行われたサウジアラビアとの第3戦でも敗戦。3試合で1勝2敗という苦境に立たされ、カタール行きに黄信号が灯った。そして3連勝中のオーストラリアをホームに迎えた第4戦。負けたら勝ち点差が9に開き、出場権獲得の2位以内が絶望的になる大一番で、試合終盤に決勝点をもぎ取って勝利。ギリギリのところで望みをつないだ。このオーストラリア戦で日本代表が手にしたものは、勝ち点3だけではない。灼熱のサウジアラビアで消耗戦の末に喫した痛恨の黒星からわずか4日後の大きな勝利。心が折れそうな敗戦から短期間でメンタル、フィジカル、戦術面での立て直しに成功し、「絶対にカタールへ行くんだ」「連続出場の歴史を途絶えさせてはいけない」という選手と森保一監督の強い意志が、日本代表に自信と覚悟を取り戻させた。オーストラリア戦で殊勲の活躍を見せた浅野拓磨を取り囲んだ歓喜の輪、勝利後に森保監督と選手・スタッフが大きな円陣を組んで今後への誓いを共有した場面は、チームの強固な団結力を象徴するシーンだった。確実に風向きは変わった。だが、4試合終了時点でオマーンに総得点で抜かれてグループ4位に転落した事実は見逃せない。11月にはベトナム、そしてオマーンとのアウェイ2連戦が待ち受ける。ヨーロッパでプレーする選手が多い日本代表にとってベトナム、オマーンと続く移動は負担が大きく、全体での練習時間も限られる見込み。これまで苦戦した条件がそろうのは気がかりだが、求められるのは困難を乗り越えての連勝のみ。本当の勝負はここからだ。オーストラリア戦では東京五輪世代の田中碧が新たなヒーローとなった。10月シリーズを負傷欠場した久保建英、堂安律の回復も期待されている。そして森保監督がどんな戦術、選手起用を選択するかにも注目だ。真価の問われる11月シリーズ。覚悟を固めた森保ジャパンの戦いは、一見の価値アリである。真価が問われるアウェイ2連戦!日本代表のキーマンをピックアップ。田中 碧 選手彼の立ち位置とワンタッチパスが攻撃陣を動かす。東京五輪でも活躍した新星に要注目。古橋亨梧 選手ワールドクラスの快足を武器にセルティックでゴールを量産中。日本代表でも爆発なるか。冨安健洋選手今夏、英国の名門アーセナルに移籍して即主力に。日本の未来を担う若き守備の大黒柱。遠藤航選手対人プレーで圧倒的な強さを誇るボランチ。抜群の危機察知能力でチームを救う。吉田麻也選手強じんなメンタルでチームを統率するキャプテン。想いが込められた試合後のコメントも必見。アジア最終予選グループBグループA、B上位2か国が出場権獲得。3位同士によるプレーオフ勝者が大陸間プレーオフへ。2022W杯カタール大会 アジア最終予選第5戦11/11 vsベトナム第6戦11/16 vsオマーン共にアウェイ開催。スポーツ動画配信サービス「DAZN」でアジア最終予選全試合を配信。アウェイ戦は独占配信。※『anan』2021年11月3日号より。写真提供・JFA文・青山知雄(by anan編集部)
2021年11月02日2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選がスタートした9月、日本代表ボランチ・遠藤航(シュツットガルト)が「『楽しい』から強くなれる」という初の著書を出版しました。「僕は未来の自分がサッカー選手になり、プロとして活躍している事、日本代表として活躍している事を期待しています」「世界に通用するDFとしてサッカーを楽しんでいる事を期待しています」これは遠藤選手が中学3年の時、10年後の自分に向けて書いた手紙だと言います。その内容通り、彼は日本代表となり、ドイツ・ブンデスリーガ1部でデュエル(球際)勝率1位に輝くという大輪の花を咲かせています。偉大な遠藤航選手はどのような育てられ方をしたのか......。それは多くの保護者や指導者が関心を抱く部分でしょう。その疑問に答えてくれたのが、父・周作さんです。(取材・文:元川悦子)(C)中河原 理英■「子どもに期待しない」遠藤家の育児方針茨城県で育った学生時代にセンターバックをしていたという周作さんは、航選手が横浜市立南戸塚小学校入学と同時に加入した南戸塚少年サッカークラブ(SC)で指導者として息子を指導。航選手にとって「最初の恩師」ということにもなります。「私は子育てするうえで2つのポリシーがありました。1つは子どもに期待しないこと。親の過度な期待が子どもの負担になるケースは少なくありません。内心期待していてもそれを感じさせないような立ち振る舞いに努めました。もう1つは子どもを1人の人間として扱うこと。幼いなりにも考えはありますから、彼らの頭の中をのぞきにいかないと理解できない。『この子は今、何を考えているんだろう』という疑問を持って接するようにしていたんです」周作さんは淡々とこう話しますが、子どもの側に立って考えるのは大人にとって容易ではありません。思い通りにならなくてストレスを感じたり、忍耐を強いられたりすることも少なくないでしょう。それでも、遠藤家では「あれしろ」「これしろ」とは絶対に言わず、彼らの答えを引き出すように仕向けていたというから、驚嘆に値します。■親にできるのは選択肢を与えること「長男の航を筆頭に子どもは3人いるのですが、我が家ではすぐに答えを言わないようにしていました。サッカーの指導をしていても、社会人として働いていても感じることですが、物事の答えは1つじゃない。自分なりの回答を見つけてほしいと思っていました。子どもは1つ1つの判断に時間がかかりますし、何回やってもできなかったりするのですが、それでも焦れずに辛抱強く待ち続けたんです。親にできるのは、沢山の選択肢を与えてあげることくらい。航にも小学校低学年くらいまでは野球やパターゴルフ、サッカーといろいろやる機会を作り、本人は野球にも熱を入れていました。最終的にはサッカーを選びましたが、別のトライからも多くの学びがあったはず。『好きなことを突き詰める』という今につながるメンタリティも養われたのかなと感じます」■やらなくて困るのは本人周作さんのこうしたポリシーはスポーツにとどまりませんでした。勉強に関しても「やらなくて困るのは本人。必要だと思えば自分からアクションを起こすだろう」と考え、一度も「勉強しろ」「宿題をしろ」などと言ったことはないそうです。航選手本人はもともと真面目に勉強する子どもだったようですが、サッカー強豪校で偏差値も高い桐光学園などへの進学を視野に入れ始めた中学2年の時、自ら「塾に行かせてほしい」と言い出し、積極的に通ったほど。この時点ですでに自立心と自主性に長けた人間に育っていたのでしょう。■「反抗期終わったから」と本人から報告があった「ウチは妻(母・香さん)も教育ママではないし、両親2人ともボーっとしたタイプ(笑)。航には『人に迷惑をかけるな』とは言っていましたが、怒ったことは一度もありません。思春期の中学2・3年頃、本人が『オレ、反抗期終わったから』と言ってきたころがありましたけど、反抗した印象がなかったので驚いた記憶がありますね。親から見てもあまり感情を露わにするようなタイプでもないし、つねに『もう1人の自分』がいて、客観的に自身を見ているようなところがあったんでしょう」(周作さん)こうした冷静さと落ち着きは年齢を追うごとに養われたようです。生粋の負けず嫌いの航選手は低学年の頃は負けるたびに泣いていたものの、高学年になると自分をコントロールできるようになり、周りを励ましたり、指示を送ったりもしていました。周作さんも指導者として我が子だけを特別扱いするのではなく、全員とフラットに接し、長所を伸ばそうと努めていました。チームメートに誠心誠意歩み寄る父の姿勢を間近で見て、息子はフォア・ザ・チームを養っていったはずです。■セレクション不合格でも挫折感を感じなかった理由一方で、周作さんは「子どもにはもっと広い世界を知ってほしい」とも考えていました。そこで小学4年の時、横浜F・マリノスのジュニア・スペシャルクラスのセレクションを受けるように勧めました。「航は南戸塚SCの中ではうまい方だったと思いますけど、もっとうまい子はいくらでもいる。その現実を分かってほしくて、『こんなのがあるよ』とセレクションの情報を伝えました。本人は『じゃあやってみる』と二つ返事でしたが、受かるとは全く思っていませんでした。実際のセレクションも見ましたけど、ドリブルが上手で3~4人をスイスイ抜いていくような子が何人もいて、航は決して目立ちませんでした。案の定、結果は1次テストで落選。小学5・6年の時もジュニアユースのセレクションを受けましたが不合格。本人も自分の実力を分かっていたのか、落ち込んだ様子もなかったですね」(周作さん)著書の中で航選手は「大きな挫折感はなかった。『見返してやりたい』とか『合格者がうらやましい』とも思わなかった。落ちた後もマリノスの試合を普通に観に行っていたくらいだから」と語っていますが、そう思えたのも「サッカーが好きだから続けたい」という感情が強かったからでしょう。「自分で判断して前進することの重要性」を早い段階から知らしめた父のナイスアシストによって、航選手はよりサッカーを突き詰めるようになり、現在に至るトップ選手への道を貪欲に切り開いていきました。「子ども自身が自発的に行動を起こすように親は黙って見守る」というスタンスが奏功したのは、紛れもない事実と言えるでしょう。
2021年10月22日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「ダイレクトパスができない」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合中は、ボールを足元でコントロールして次の動きに移ることもありますが、相手が素早く自分に寄せてきたり、早く味方にパスを繋いだ方が効果的な攻撃につながることもあります。そんな時に、来たボールをそのまま蹴る「ダイレクトパス」を使うのですが、初心者は自分に来たボールをダイレクトでコントロールするのが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合中相手に寄せられても素早くダイレクトパスで攻撃を続けることができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で離れて立ち、親は子どもの足元にボールを転がす2.子どもはダイレクトで親にボールを返す3.慣れてきたら目印を置いてその間を通すなど難易度を上げる4.上手くできるようになったら、距離を離したりボールをバウンドさせたりしてさらに難易度アップにチャレンジ【トレーニングのポイント】・親が転がすボールをよく見る・蹴り足を大きく振りかぶらない・ひざのクッションを使う・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年10月13日サッカーが嫌いで辞めたいと言っている小1の息子に対して、サッカーを続けて成長してほしいと願い、やる気を引き出すためにサポートしているつもりだけど、どこまでやると過干渉?というご相談をいただきました。外に出たがらず運動機会が少ないのが親の悩みで、ちょうど誘ってもらった近所のチームに入ったら周りが上手くて愕然。移籍も考えるけど、チームメイトとの楽しい年間行事がなくなると考えると迷う......。というお母さんの悩み。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに、脳科学などの観点も交えてアドバイスします。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<「シートベルトを着けさせない、仲間をからかう子を注意しない」コーチにモヤモヤしちゃう問題<サッカーママからのご相談>こんにちは。サッカーが嫌いで辞めたいと言っている息子(6歳)に対して、サッカーを続けて成長してほしいと願っています。やる気を高めたり、練習するきっかけを作ったりというサポートをしているつもりですが、どこまでやると過干渉になってしまうのか心配です。是非アドバイスをお願いします。息子は少年団に入って一年目です。親子とも元々サッカーに興味があったわけではないのですが、自分から外に出たがらず、運動の機会がとても少ないことが私の悩みだったので、近所の方に誘っていただいたのがきっかけで入団しました。最初は笑顔で楽しく参加していましたが、月日が経つにつれ、サッカーが嫌いと言うようになりました。入る前には気づかなかったのですが、かなりレベルの高いチームで、親がしっかり子どもにサッカーを教え込むご家庭が多く、大して運動をしてこなかった息子とのレベル差が大きいのが要因でした。同じメニューをやっても、上手くできない事に自信を無くしており、行きたくないと言い始めました。息子は得意な事は張り切ってやるタイプなのですが、サッカーには苦手意識がついてしまったようで、練習でもコツが掴めていない事が多く、できなくて泣きべそをかくことも何度かありました。試合に出ても、スタミナ、スピード、どこに蹴ればいいかという判断力がまだなく、なかなかボールに触れません。イヤイヤやっているのがわかるときには、見ていて苦しいです。元々運動させる事が目的で入ったので、サッカーを辞めるという事やもう少しレベルの低いチームへの移籍も考えました。しかし、チームの活動で親子サッカーや自然体験など楽しい思い出も沢山でき、息子もとても楽しんでいたので、チームを辞めたらこういう楽しい時間も過ごせなくなるんだよと話すと、本人も惜しいと思うようです。しかし、サッカー自体に楽しさはまだ見出せていないそうです。「自分はできない」「絶対無理」を連発しており、せっかくサッカーをやっているのに自己肯定感が下がっている状況はとても悲しいです。練習すれば出来ることが増えて楽しくなるはずと思い、家で一緒に運動をする時間を作ったり、動画を流して練習に誘ったりしております。はじめは嫌がりますが、最後は一緒にやるようになりました。今は評価することはぐっとこらえ、自分に出来ることを精一杯やっているつもりです。過干渉になるのも良くないとは思いつつ、やる気を出せるようなサポートはどの程度までなら良いのか悩んでいます。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。丁寧に息子さんに向き合っているご様子、とても好感が持てます。ただ、お母さんが少し頑張り過ぎかな?という印象を抱きました。お便りからの情報だけなので私の理解が及ばない部分もありますが、その部分はご理解いただければと思います。■「頑張ったね」「楽しめて良かったね」など取り組みを認めてあげるお母さんのなさっていることが過干渉かどうかを、私が判断するのは少し難しいかもしれません。まずは、お母さんのおっしゃる「やる気を出せるようなサポート」について、脳科学に基づいてお話しさせてください。人の意欲や「やる気」にかかわる場所は、大脳基底核の一部である線条体になります。行動と情感を結びつけたり、筋肉の緊張を調整することに関与する神経細胞の集合体です。この線条体は、子どもに対し丁寧に対話して気持ちを汲み取ったり、取り組んだプロセスを「よく頑張ったね」とか「今日はサッカーを楽しめて良かったね」などと認めてあげると、線条体は活性化します。「次もやれば、ほめられる」「楽しくやれただけで認めてもらえる」というのは、「試合で必ず得点しなさい」とか「先発で出られるようになりなさい」といった結果や成果に紐づいたものではないので、やる気の条件付けがある意味簡単です。そのうえ「サッカーは楽しいなあ!」とやりがいを感じて取り組むと、脳内でドーパミンが分泌されます。ドーパミンは、技術の習熟度をアップさせ、人を成長させる脳内物質で「脳のガソリン」などと呼ばれます。したがって、楽しめているほうがサッカーもうまくなります。少しずつですが確実に子どもを成長させるこの方法を「強化学習」と言います。■誰かに世話を焼かれないと動けない、主体性のない子に育つ危険性があるその逆で、サッカー嫌々やっていたり、お母さんやコーチから「ここがダメ。あれを直せ」「もっと努力しないと試合に出られないよ」などと圧迫、抑圧される環境に身を置いていると、線条体は停止したまま動きません。ただし、ガツンと言われる、大人がよく言う「喝」を入れられると、そのことで一瞬発奮したり、発破をかけられたことは強く記憶に残るので一時的にパフォーマンスが上がることがあります。このようにして、誰かに世話を焼かれて少し上手くなったりする状態が「一発学習」です。叱られたり、怒られて取り組むことが多いため別名「恐怖学習」と呼ばれます。刺激を与えたその瞬間の教育効果は先に説明した強化学習の3~4倍と言われますが、この方法はマイナスの副作用を伴います。また、これを繰り返すとバーンアウトしやすいうえ、他者から世話を焼かれたり、強い刺激を受けないと動けない人になってしまいます。つまり、主体性のない大人に育ってしまう危険性があります。「好きこそものの上手なれ」昔の人が言い伝えてきたことは、このように科学的な根拠があるのです。このことを踏まえて、お母さんに三つアドバイスさせてください。■今のままでは自己肯定感が下がってしまう①息子さんの意見を尊重する息子さんはすでに「行きたくない」と訴えています。息子さんが自分の意思を示せているうちに、どうか息子さんの気持ちを尊重してあげてください。このように自分の気持ちを率直に表現しても、親や周りの大人が自分の声に耳を傾けてくれないことが続いてしまうと「どうせ僕のことなんかわかろうとしてくれない」と受け取り、感情を表さなくなります。中学、高校でもそのようなことが続くと、どんどん自己肯定感が下がります。自己肯定感は、何かができないとか、良い結果や良い評価を受けられないだけで下がるわけではありません。一番身近で自分のことをわかってほしいお母さんやお父さんが自分を尊重してくれないことのほうが、大きくダウンします。逆にそこがしっかりしていれば、勉強やスポーツでちょっとくらい挫折しても、難なく立ち直れるし、それを糧にする人間に成長できるのです。■現時点の息子さんに求めるハードルが高すぎ他の子と比較してませんか?②ハードルが高すぎるまだ6歳。小学1年生くらいですね。「試合に出ても、スタミナ、スピード、どこに蹴ればいいかという判断力がまだなく、なかなかボールに触れません」と書かれていますが、もともとサッカーに興味もなく、運動もせずに育ったのですから当然です。もしかしたら、他のお子さんと比べていないでしょうか?親御さんの中には「比べ癖」がなかなか抜けない方は、少なくありません。親御さんが比べている間は、お子さんは苦しいはずです。ストレスがあるのだから線条体も動きません。どうか、息子さんが意欲的になれる空気を作ってあげてください。ご相談文を拝見する限りでは、息子さんにアジャストしていない環境のようです。本人も望んでいるのですから、彼に合うチームを探してあげましょう。■「辞めたら○○ができなくなるよ」という言い方は子どもを追い詰める(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)③コントロールしようとしないことさまざま理由はあるようですが「チームを辞めたらこういう楽しい時間も過ごせなくなるんだよ」という言い方は、息子さんを追い詰めることになります。「○○したら、●●できなくなるよ」とか「○○をしないと、××(良くない状況)になるよ」といった、大人の価値観で子どもを縛るのはやめましょう。息子さんは、お母さんが思う以上にストレスを抱えているはずです。ご自分の意見や展望ではなく、彼の気持ちをたっぷり時間をとって聞いてあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年10月06日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「ドリブルが思い通りにできない」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合中、ドリブルを使う場面はたくさんあります。ボールを運ぶドリブル以外では、方向を変える、スピードを変えて相手の動きを揺さぶる、止まるなどの動きがドリブル中にスムーズにできるようになると、状況に合わせたドリブルを使い分けたり、次のプレーへの移行が素早くできるようになります。しかし、初心者のうちは動きが身についてないこともあり、思い通りにドリブルで方向を変えたりスピードを変えることが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合中スピードの変化をつけたり、方向の変化など思い通りにドリブルできるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.4つの目印で四角を作り、中央に1つゴールに見立てた目印を置く2.子どもは四角の周りを回りながらドリブル3.目印間の移動はスピードアップ、曲がる時はスピードを落とす4.慣れてきたら、ボールを増やして親子で勝負するなどゲーム性を持たせる5.ドリブルで四角を一周し、スタート位置に戻ったら四角の中央に置いた目印をゴールに見立てて、当たったら得点にするなどアレンジする【トレーニングのポイント】・コントロールしやすいよう足元にボールを置く・曲がる時はインサイドやアウトサイドを使って方向を変える・四角の目印間の移動は素早く行う・曲がる時はスピードを落とす・常に顔をあげて状況を確認する・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年10月04日早くもSAMURAI BLUE(サッカー日本代表)が前半の正念場を迎える。ご存じのように9月2日『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選初戦はホームでオマーンを相手にまさかの0-1という黒星スタート……。8日・カタールで行われた中国戦は相手の守備ブロックに手を焼いたものの40分、右サイドを突破した伊東純也のクロスをゴール前で大迫勇也が合わせて先制ゴール! その後も日本代表が攻め続けるも追加点には至らず、1-0で勝点3を持ち帰ったのだった。次の相手はサウジアラビアとオーストラリアだ。ともに連勝スタートを切ったグループB最大のライバルである。サウジアラビア代表は第1戦・ホームでベトナムに3-1、第2戦・アウェイでオマーンに1-0、オーストラリア代表は第1戦・ホーム扱いのカタールで中国に3-0、第2戦・アウェイでベトナムに1-0と勝点6を獲得している。9月28日、前半戦の最大の山場となる2連戦に臨む日本代表メンバーが発表された。日本代表日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督はオンライン記者会見に出席し、抱負を語った。反町委員長「10月の2試合に向けて我々は粛々と準備を進めてきた。ジッダでサウジアラビアと埼玉でオーストラリア、この2試合に向けてスタッフでメンバーを選考し、今日に至った。我々でできる得ることをやり、勝点3を取って帰って来て、埼玉でも勝てるよう準備したい」森保監督「最善の準備をして試合に向かい、最大の勝点を掴み取れるよう全力を尽くしたい。まず目の前の一戦へ全力で準備しベストを尽くして戦うこと。チーム全体でやるべきことを共有して戦いたい。結果を持って、国民に喜んでもらい、選手のがんばりによってこのコロナ禍で大変な思いをしているみなさんに勇気を届けられればと思っている」10月7日(木)・サウジアラビア戦、12日(火)・オーストラリア戦に臨む日本代表のメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(浦和)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(アーセナル/イングランド)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)【MF】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、堂安律(PSV/オランダ)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)【FW】大迫勇也(神戸)、オナイウ阿道(トゥールーズ/フランス)アウェイでのサウジアラビア戦は引き分けでよしとするのか、あくまで勝利を追求するのか問われると、森保監督はこのようにコメントした。「サウジ戦はアウェイで厳しい戦い、難しい戦いになることは覚悟して戦わないといけない。その中でも勝点3を目指して戦うことを準備しながら結果はどうなるかわからないが、勝点1を拾うということになるかもしれない。サウジは非常に攻撃力がある。ホームのアドバンテージで多くのサポーターの声援で我々に圧力をかけてくる。我々もいい守備からいい攻撃につなげることをアウェイの地でも発揮したいと考えている」第1・2戦に向けての準備の失敗を受けて、改善する点があるのか質問されると、指揮官はこう返答した。「試合に向けてやらなければならないことはたくさんあるが、できるだけ細部を詰めて準備をするということを9月の経験を踏まえて、さらに準備の質を上げていかなければならない。その中でひとつ大事なことは選手たちが所属クラブへ戻り、それぞれの役割を求められて代表と違うギャップもあると思うので、限られた時間の中で代表としての戦うコンセプト、選手たちの役割に切り替えてもらわないといけない。9月の反省はクラブと代表のギャップを埋められなかったということがあるので、今回は選手にクリアになってもらうための働きかけをしていきたい。それから欧州、日本も涼しい気候になってきたが、暑いサウジアラビアで戦うのは厳しい。我々は距離感よく戦わないとパフォーマンスの連係・連動が難しくなってくるので、距離感を詰めていきたい。9月はクラブと代表のギャップとコンディションの部分が難しかった。今回はプラス、サウジの気候の部分もしっかり準備したい」橋岡、三好、田中の『東京五輪』組ら新たに加わったメンバーについてはこう言及した。ハ「新しく加わってくれた選手たちには個々の良さを発揮してもらいながら、チームとして連係・連動してもらえるようにしていきたい。新たなメンバーに見えるかもしれないが、これまでも活動の中でいたメンバー、早くチームに馴染んでほしい。選手をどう起用するかは試合の流れ、状況によって使える選手、使えない選手が出てくるが、起用については全く問題ないと思うし心配もしていない。周りとの連係も活動期間ですり合わせてもらえば十分能力を発揮できると思うし、チームとして機能すると思う。チームとして誰が出ても機能するよう準備していきたい。これまでA代表と東京五輪のチームの監督をさせてもらい、幅広く選手を見させてもらって、彼ら経験の浅い選手も心配なく招集させてもらった。これまでも1チーム2カテゴリーでやってきたので、その辺は心配なく招集させてもらった。経験の多い選手をもっと招集するかについてもコーチングスタッフと議論した。結果として経験の浅い選手が多くなったが、国内外のチームを視察し、どういうチーム構成がいいか、どういう選手をピックアップすればいいかを考え、今回戦うベストの布陣と思っている。若い選手には『このチームに絶対残るんだ』『この2試合で自分の存在を発揮するんだ』というハングリーな気持ちをチームのエネルギーにつなげていってほしい」田中に期待することについてコメントを求められると、以下のように語った。「アグレッシブにプレーできる、攻守に絡める選手。まず練習から自分の良さをアピールしてほしい。A代表でこれから定着していくためにまだまだ経験が浅いので、ハングリーな気持ち、アグレッシブな気持ちを練習から見せてほしい」サウジ戦は出場停止となる伊東の合流時期を聞かれると、こう答えた。「サウジアラビア戦に向けてのチームの一員として参加してもらう。試合は出場停止で出らないが、準備してもらう。9月の代表招集の反省としてコロナ禍ではケガなどでの選手の入れ替えができなかった。だから通常の招集人数よりもプラスで招集させてもらって、対戦相手を見て選手の入れ替えをしていきたいということで今回のメンバーになった」伊東を出場停止で久保建英、古橋亨梧をケガで欠く2列目について質問が飛ぶと、監督はこう返した。「ケガで久保、出場停止で伊東が試合に出られない。中国戦からメンバーを変えないといけないというのは、勝利した流れからそのままいきたい部分もあるが、毎試合毎試合相手を分析して、メンバーを変えていなくてもメンバーの構成は考えている。サウジアラビア戦でも我々の力を最大限には発揮できるメンバーを選んでいきたい。伊東、久保が出られなくても『俺がやってやろう』と思っている力がある選手、経験がある選手がいるので、サウジ戦に向けて選手たちには勝利のために自分のパフォーマンスを思い切り出してほしい。ケガやコロナで招集できなかったり、いろいろアクシデントはある。出た選手が日本のために走って戦ってくれればと思っている」森保監督のサウジ評、豪州評は次の通り。「サウジもオーストラリアも非常に力のあるチーム。アジアのトップを走る非常に力のあるチーム。最終予選に出てくるチームはどこも強いが、『W杯』の出場経験を見ても彼らは力を持っている。サウジアラビアは非常に攻撃的で非常にアグレッシブに戦ってくるのは彼らの試合を見ても感じている部分」難しいコンディションの見極めについて、森保監督はこのように対応すると言う。「今回の招集の前に欧州で多くの選手を直接見ている中で、コンディション的にも上がっているのを感じている。国内組に関しては私は映像で確認し、コーチングスタッフから報告も上がっている。夏場、連戦ということで調子のいい選手、疲労が見える選手の報告が上がっている。9月は気候や時差など本来の力を発揮しづらい中、どう絵を合わすのかが足りなかった。それは私の責任。今回の10月、気候の違う完全アウェイでしっかり戦えるよう準備していかないといけない」キックオフ時間は9月28日現在決まっていないと反町委員長は説明した。「キックオフ時間はまだわからない。夜でも早い時間か、遅い時間かで気温・湿度が違う。スタジアムの人数は5万人収容のところで60%入ると聞いている。街中を見てもマスクをしている人が多いかというとそうでもない。日本のように手拍子だけで応援するというよりも、我々としては完全アウェイの形になるだろうと思っている」日本代表は『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループBで10月7日(木)・キング・アブドゥッラー・スポーツ・シティにてサウジアラビア戦、12日(火)・埼玉スタジアム2002にてオーストラリア戦と対戦。サウジアラビア戦はDAZN、オーストラリア戦はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年09月29日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「体を素早く動かせない/ボールへの反応が遅い」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合中は、常に動きながらボールに反応し素早く身体を動かさなければなりません。しかし、初心者のうちは動きが身についてないこともあり、素早く身体を動かしてボールに反応することが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合中どのようなボールが来ても素早く反応して動くことができるようになります。親は難しい動きは一切ありません。【やり方】1.親子で対面し、子どもの前に3つほど目印を置く2.子どもはジグザグにコーンの間を走る3.帰りは後ろ向きでジグザグにコーンの間を走る4.慣れてきたら、子どもがステップを踏んでいる最中にボールをバウンドさせる5.子どもはバウンドしたボールを足元でコントロールして親に返す【トレーニングのポイント】・細かくステップを踏む・良い姿勢で行う・常に顔をあげて状況を確認する・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年09月28日●地元サッカークラブでプレー、4級審判員の資格も取得“アイドル界ナンバー1のサッカー通”と言われるアイドルグループ・日向坂46の影山優佳。サッカー番組などで活躍しているが、このたび人気サッカーゲーム「FIFA」シリーズの最新作「FIFA 22」(10月1日発売)の日本アンバサダーに抜てきされた。サッカーに対する熱量や豊富な知識で存在感を高めている影山にインタビューし、サッカーへの思いや本作の魅力を聞いた。――影山さんがサッカーを好きになったきっかけは何ですか?最初の最初で言うと、2002年の日韓W杯です。私は2001年生まれなので1歳で記憶には全く残っていないのですが、家族で試合をスタジアムに見に行ったそうです。私の家族はサッカーが大好きで、W杯だけじゃなくて、日本代表が海外遠征をしたとき、オーストラリアなどに行ったりしたみたいです。サッカーが好きになる環境が身近にありました。――生まれた時からサッカー漬け。すごい環境ですね。ただ小学生の時は、スタジアムに試合を観に行っていましたが90分集中力が持たない子で、見るよりも自分でプレーするほうが好きでした。地元のクラブで、男の子数十人の中に女の子1人混じってやっていました。足が速くて50メートル7秒台で、クラブで一番足が速かったです。――小学生で7秒台! ちなみに当時のポジションは?低学年の頃は右サイドハーフが多かったです。右サイドから駆け上がってパスを供給するなり、自分で中へ切り込んでシュートを決めるプレーをよくしていました。高学年になるにつれて、男の子のパワーが増していって、かつ自分の中に接触プレーへの恐怖心が芽生えてきた時、自分は何ができるか考えたんです。そうしたら、意外と皆に比べて視野が広くて、インサイドキックが得意な意識があったので、正確にパスを供給しつつ、全体を把握してスペースをよく常に見ている人じゃないとできないボランチが自分に向いていると思って「ボランチやりたいです」と志願しました。ただ「得点決めたくなったら右(サイドハーフ)に置いてください」と言っていましたね。――男子とは肉体差があったといえど、女子サッカー選手を目指そうと考えたことはなかったんですか?一度クラブのコーチに呼ばれて「女子のトレセン(ナショナルトレーニングセンター制度)に招待されているぞ」と言われました。ただ私は中学受験もあったりして都合が合わず、ご縁がなくて諦めました。もしその時トレセンのリーグに参加したり、体格差のない子たちと練習を重ねたりしていたら、プレーする楽しさをより見出していたかもしれないですね。熱中するタイプなので人生変わったかもしれないです。――その後、中学生になってからはどのような変化が?自我を持って、しっかりサッカーを好きになっていきました。というのも、サッカーの見方があまり詳しくなくて、「サッカーを知る努力をしたら見方が変わるのでは」と考えて、母と2人でサッカー4級審判員の資格を取得しに行きました。資格は今も毎年更新しています。あとは小さい頃から『やべっちFC』(テレビ朝日系で2020年9月まで放送)を見ていて、「デジっち」(サッカー選手にビデオカメラを渡し、選手間で自由に撮影してもらう企画)に出てくるサンフレッチェ広島さんがすごく好きで、そこから広島の戦術や選手にハマり、さらにサッカーのルールや歴史、戦術を勉強したのが重なってサッカー熱が高まりました。――現在は日向坂46の一員としてアイドル活動を行いつつ、サッカーの仕事が増えています。この状況をどうお感じですか?サッカーはブログや番組で、ただただ自分が好きなものを表現することしかやってこなかった気がします。それでお仕事させて頂けるのは、サッカーファンの皆さんが「何なんだ、この子は?」と見つけてくださったおかげです。あとは番組を制作している皆さん、サッカーを運営している皆さんが、私と一緒にお仕事しようかなと思って動いてくださったおかげ。ご縁と皆様のご尽力に感謝したいです。私に求められているのは発信すること。発信して、サッカー界を盛り上げる活動をよりがんばって、結果を出したいです。●サッカーゲーム「FIFA 22」アンバサダー就任に驚きと喜び――シリーズ最新作となる「FIFA 22」のアンバサダーに起用された今の心境はいかがでしょうか?ゲームのアンバサダーを任される存在に私がなるとは、生まれてこのかた思ったことがありませんでした。それでしかも私が大好きなサッカーのゲーム。驚きとともに、純粋にうれしかったです。これから日本アンバサダーとしてどんな活動ができるか楽しみです。――どんな活動を思い描いていますか?日本でFIFAシリーズを楽しんでいる皆さん、そしてまだプレイしたことがない皆さんと一緒にプレイできたらいいなと考えています。活動を通して本作の魅力を皆さんと共有するとともに、サッカーの魅力を再認識してサッカー界を盛り上げていく一役を担えたら嬉しいです。――「FIFA」シリーズは以前からやっているんですか?はい。前作(「FIFA 21」)もけっこうやりました。私はけっこう守備の選手が好きで、最後列は3人だけど、守備は5枚になるような戦術をよく使っています。後ろの選手は全員190センチ超えの選手を揃えました(笑)。サッカーゲームは点数取ってナンボみたいなところもあるかもしれないですけど、スタッツの高い選手、いわゆるスター選手に対して、複数人で枚数かけていかに攻略していくか、というところに楽しさを見出していました。今のように、コロナ禍で友達たちと現実で集まってサッカーができない状況の中、オンラインで実際にいる選手を使って、サッカーを語り合いながら、ゲームを一緒にするのは楽しいです。離れていても、サッカーゲームを通して心の距離を近づけられるのは、今の時代に合ったコンテンツだと思います。――最新作の「FIFA 22」の見どころは?最新テクノロジーを駆使して、より選手の動きがリアルに、プレイに関与していない選手の動き、細かい表情や仕草が鮮明になっているのが進化したポイントの一つです。そんなところもぜひ注目してほしいです。――おすすめの選手は?パッケージにもなっているエムバペ選手です。今も波に乗ってらっしゃって、そのスピードはこのFIFAでも能力値がずば抜けていて特徴的です。相手選手のブロックを気にせず駆け抜けていけるのは、初めてプレイする人にとってもすごく使いやすくておすすめです。「FIFA 22」では私も多用していきたいです。ただエムバペ選手は、リアルの世界でも能力値がバグってらっしゃいますよね(笑)●「夢のようだった」最高のサッカーの思い出とは?――これまでのサッカーのお仕事で一番うれしかったことは?私がJリーグを好きになったきっかけであるサンフレッチェ広島の佐藤寿人さんにお会いできたことです。一番最初にお会いしたのは2018年のJリーグキックオフカンファレンスで、私がJ2のコーナーのブースレポーターを務めた時、寿人さんから「いつも応援してくださってありがとうございます。息子がグループを好きで……」と声をかけてくださって、写真を撮ったりしました。憧れの選手やチームが一堂に会している空間で夢のようだったんですけど、寿人さんが私を知ってくださっていたこと、話しかけてくださったことが本当に夢みたいでした。あの一瞬はあっという間でしたが、思い返すと今でも永遠のような幸せを思い返せます。――今や“アイドル界ナンバー1のサッカー通”と言われていますね。知識はぜんぜんないです。私は今20歳で、20年より前のことはあまり知らないですし、移籍情報や戦況をどこのリーグでも毎日更新されていくので、それに必死にくらいついていって、常に情報を新しくしていきたいです。新しい情報は楽しみながら取り入れつつ、サッカーの歴史や世界史にも興味があるので、それぞれ結びつけながら学んでいきたいです。「常に学ばないといけない」という気持ちは強く持っていきたいです。――向上心の塊ですね。アイドル活動も忙しいと思いますが、最近はサッカーの試合をどれくらいの頻度でご覧になっていますか?毎日どこかしらのリーグが試合をやっていて、海外ヨーロッパのリーグだと日本時間の朝4時から始まったりすることもあります。大体その試合は必ずどこかの1試合は見ています。そう考えると、ほぼ毎日リアルタイムで1試合は見ています。――ということは、1日24時間のうち必ず90分割いて1試合見ている。そうなりますね。――非常に強いサッカー愛を感じます。そんなサッカーにまつわる影山さんの野望は?海外のスタジアムに一度も行ったことがないので、各国のリーグのスタジアムは生きているうちにたくさん回りたいです。後は、アイドルならではといいますか、色んなクラブのユニフォームをおしゃれに着こなして、フォトブックのような形にしたいです。日本でも海外でも、風情ある街とかおいしい食べ物がたくさんあると思いますので、そういう魅力を私なりに表現するものを何か実現できたら嬉しいです。そのためにこれからもがんばりますので、どうか応援のほどよろしくお願いします。■影山優佳2001年5月8日生まれ、東京都出身。日向坂46の1期生。10月27日に6thシングル「ってか」発売。大のサッカー好きで「あなたのハートにゲーゲンプレス」がキャッチフレーズ。
2021年09月28日どうする?どうなる?サッカー選手の髪型はどう変化していく?海外サッカーに精通するサッカー猛者にアンケートをとると一つの髪型の方向性が見えてきました。メイソン・マウント風ショートEUROとCLで活躍したチェルシーFC所属、イングランド代表メイソン・マウントをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルや、ショートフェードカットをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方、是非一度お越し下さい。メイソン・マウント風ショートを見るフランシスコ・トリンコン風 クセ毛パーマFCバルセロナで活躍するポルトガル代表フランシスコ・トリンコンをイメージしてカットしていきました。外国人のクセ毛のようなパーマをかけています。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。フランシスコ・トリンコン風 クセ毛パーマを見るフィル・フォーデン風 フェードカットマンチェスター・シティFC所属でイングランド代表のフィル・フォーデンをイメージしてカットしていきました。周りはフェードカットで前上がりライン。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。フィル・フォーデン風 フェードカットを見るセルヒオ・アグエロ風 フェードカットアルゼンチン代表でマンチェスター・シティに在籍するセルヒオ・アグエロをイメージしてカットをしていきました。刈り上げは2mmからのフェードカットです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードカットをとても得意としてます。セルヒオ・アグエロ風 フェードカットを見るエクトル・ベジェリン風 センターパートアーセナルFC所属スペイン代表のベジェリンをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。エクトル・ベジェリン風 センターパートを見るクリスティアーノ・ロナウド風パーマセリエA・ユヴェントスFC所属。ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クリスティアーノ・ロナウド風パーマを見るマルコ・アセンシオ風 刈上げショートレアル・マドリード所属のスペイン代表マルコ・アセンシオをイメージしてカットしていきました。周りはソフトフェードに刈り上げていくことで、アセンシオのナチュラル感を強調しています。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。マルコ・アセンシオ風 刈上げショートを見るスティーヴン・ジェラード風ショートリヴァプール、イングランド代表で活躍したスティーヴン・ジェラードをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。スティーヴン・ジェラード風ショートを見るアリソン風サイドバックプレミアリーグ・リヴァプール所属。ブラジル代表GKアリソン・ベッカー(Alisson Becker)選手をイメージしてカットしていきました。周りはグラデーションで刈り上げていきました。このスタイルをすればどんなシュートでも止められるかもしれません。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。アリソン風サイドバックを見るアダム・ララーナ風フェードグラデーションプレミアリーグ・リヴァプールFC所属イングランド代表のアダム・ララーナのヘアースタイルをイメージしてカットしていきました。刈上げはフェードグラデーションでポンパ仕上げにしています。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。アダム・ララーナ風フェードグラデーションを見るフランチェスコ・トッティ風クセ毛ショート元イタリア代表でASローマで活躍したサッカー選手のフランチェスコ・トッティをイメージしてカットしていきました。惜しまれながら引退した最終シーズンイメージです。クセ毛を活かしてカットしても、クセがない方はパーマをかけてもつくれます。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さいフランチェスコ・トッティ風クセ毛ショートを見るドメニコ・ベラルディ風パーショートセリエAのサッスオーロに在籍しているドメニコ・ベラルディ選手をイメージしてカットしていきました。周りは刈り上げてトップにパーマで動きをだしました。クセ毛の方は活かすようにカットすると乾かしただけでも形になってきます。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さいドメニコ・ベラルディ風パーショートを見るマルコ・アセンシオ風ベリーショートレアル・マドリードに所属しているマルコ・アセンシオをイメージしたベリーショートです。サイドバックはグラデーションで刈り上げて、トップを長く残したスタイルです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。マルコ・アセンシオ風ベリーショートを見るチアゴモッタ風ベリーショートイタリア代表でパリサンジェルマンに所属するチアゴ・モッタ選手をイメージしています。ベリーショートで3㎜からのグラデーションをかけたベリーショートです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。チアゴモッタ風ベリーショートを見るデニス・スアレス風七三ショートリーガエスパニョーラのFCバルセロナ所属するデニス・スアレス・フェルナンデス選手の髪型をイメージしてカットしていきました。あまり刈上げ過ぎずにソフトに残した刈上げはナチュラルを求める方にはとてもおススメです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。デニス・スアレス風七三ショートを見るサミ・ケディラ風刈上げツーブロックユヴェントスに所属するサミ・ケディラ選手の髪型をイメージしました。サイドバックをグラデーションで刈り上げてトップを残したスタイルです。サミ・ケディラ風刈上げツーブロックを見るアーロン・ラムジー風ショートアーセナルに所属するアーロン・ラムジー選手を意識してカットしていきました。周りは刈り上げてハチ上を長めに残していきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。アーロン・ラムジー風ショートを見る海外のサッカー選手の髪型の推移をみていくとどの選手の髪型も制度を上げて美しいフェードと選手の個性を活かすようにクセ毛をつかいこなしているのがわかりますね!そんな海外サッカー選手の髪型を挑戦してみては如何ですか?随時スタイル、記事を更新します!リンクはこちらまで☟☟ この投稿をInstagramで見る 中村 典嵩(@jiji_tsukasa)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 中村 典嵩(@jiji_tsukasa)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 中村 典嵩(@jiji_tsukasa)がシェアした投稿 外国人風 外国人 クセ毛 髪質改善 縮毛矯正 カラー インナーカラー カット ケアブリーチ 学割 ダブルカラー ブリーチ 眉毛 ヘアカラー トリートメント ストレートパーマ 表参道 デザインカラー メンズ 韓国 ハイライト 酸熱トリートメント 前髪カット パーマ キッズカット 白髪染め ヘッドスパ グラデーション アディクシー リタッチ 酸熱 髪質改善トリートメント グレイカラ― 白髪 青山 原宿 渋谷 吉祥寺 錦糸町 池袋 大井町 下北沢 新宿 銀座 東京 金沢文庫 葛西 成増 溝の口 二子多摩 武蔵小杉 高円寺 横浜 千葉 埼玉 大宮#ツーブロック#30・40代髪型#ビジネスヘア#刈り上げ#メンズベリーショート#メンズマッシュ
2021年09月18日株式会社サッカーサプリメントジャパン(本社:熊本県熊本市中央区、以下 サッカーサプリメント)は、2021年9月10日より、2種類のエネルギージェルの販売を同社ECサイトでスタートしました。■サッカーサプリメントの成り立ち2016年にイングランドで創業したサッカーサプリメントは、サッカーにフォーカスした、サッカー選手のためのサプリメント会社です。PFA(イングランドプロサッカー選手協会)、プレミアリーグ(R)などの組織をはじめ、世界中の多くプロクラブ、プロサッカー選手からの信頼を得て、愛用されています。■ウェブサイトの特徴現在、サッカー選手向けの水分補給、プロテイン、リカバリーの3種類のサプリメントとシェイカーの販売をしております。ウェブサイトでは販売だけではなく、サプリメント摂取の重要性、効果的な摂取方法、また弊社が全商品に採用しております、イギリス LGC社のアンチドーピングプログラム「インフォームドスポーツ」などについての情報も公開しています。日本発売開始を記念して、オープニングキャンペーンを実施中特典 1:メルマガ登録者限定で初回注文10%OFF特典 2:商品購入代金10,000円以上で送料無料試合でベストパフォーマンスをサポートする強い味方のエネルギージェルは多くのチーム、選手から人気を博しています。海外サッカーの試合でベンチや試合に臨む際、選手がジェルをくわえるシーンを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。手軽で効率的にエネルギーなどを補給できるサッカーサプリメントのエネルギージェルはハリー・ケイン選手やパウロ・ディバラ選手にも愛用されております。吉田麻也選手他、多くの日本人選手からも支持されています。プロサッカー選手が愛用 ※写真加工禁止ハリー・ケイン(イングランド代表/トッテナム・ホットスパーFC) ※写真加工禁止FUEL90(TM)(オレンジ)【エネルギー+電解質】・デュアルソース炭水化物で超高速エネルギー吸収。・380mgの電解質で体内バランスをサポート、吸収を最大化し、体内への負担を最小限に抑えます。・口当たりのよいオレンジフレーバーFUEL90(ジェル) ※写真加工禁止FUEL90(箱パッケージ) ※写真加工禁止<FUEL90(TM) 商品概要>名称 : 清涼飲料水原材料 : 果糖(アメリカ製造)、ブドウ糖、オレンジ果汁/クエン酸ナトリウム、クエン酸、塩化カリウム、増粘剤(キサンタンガム)、香料内容量 : 500g(50g×10包)フレーバー: オレンジ発売日 : 2021年9月10日賞味期限 : 箱側面、個包裏面部分に記載保存方法 : 直射日光、高温多湿を避けて保存価格 : 3,680円URL : FOCUS90(TM)(レモン)【エネルギー+カフェイン+ベータアラニン+シトルリン】・デュアルソース炭水化物で超高速エネルギー吸収。・カフェイン200mgで意思決定と集中力を向上させ、持久力やスプリント出力の両方をアップするように働きかけます。・ベータアラニンは筋肉内のカルノシンのレベルを上げることによって、乳酸の発生を遅らせる働きをし、パフォーマンス低下を抑えるサポートをします。・シトルリンはパフォーマンスと潜在的なパワーを高める手助けとなります。FOCUS90(ジェル) ※写真加工禁止FOCUS90(箱パッケージ) ※写真加工禁止<FOCUS90(TM) 商品概要>名称 : 清涼飲料水原材料 : ブドウ糖(国内製造)、果糖(アメリカ製造)、L-シトルリン、β-アラニン、レモン果汁/クエン酸、カフェイン、リンゴ酸、増粘剤(キサンタンガム)、甘味料(スクラロース)、香料内容量 : 500g(50g×10包)フレーバー: レモン発売日 : 2021年9月10日賞味期限 : 箱側面、個包裏面部分に記載保存方法 : 直射日光、高温多湿を避けて保存価格 : 3,980円URL : ■SOCCER SUPPLEMENT JAPANプロモーション動画 #UPYOURGAME ※写真加工禁止SOCCER SUPPLEMENT(TM) ※写真加工禁止企画・制作 Japan Art EntertainmentPhotographer:Aki YamamotoFilm Artist:NORIRetoucher:MarkoScript Supervisor:Yasu IijimaLighting Technician:Yuta Otsuka[Special Thanks] Mamiko Katayanagi / Conde Nast Japan【Japan Art Entertainmentについて】URL: ハリウッド映画、TVコマーシャル、ハイブランドファッションやグローバルメディアをはじめ、幅広い分野において、後世に残る作品を生み出し続けているクリエイティブ集団。【会社概要】会社名 : 株式会社サッカーサプリメントジャパン所在地 : 熊本県熊本市中央区下通1-3-8 下通NSビル6階代表取締役: プライス クリストファー ジェイムスURL : Instagram : Facebook : Twitter : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月14日日本サッカー協会(JFA)は、子どもたちが楽しく、安全に、安心してサッカーに打ち込めるようリスペクト・フェアプレー委員会を中心に様々な取り組みを行い、暴力や暴言、ハラスメントのない健全なサッカー環境の実現を目指しています。JFAでは毎年、Jリーグや各種連盟、地域・都道府県サッカー協会と協力し、スポーツの現場での差別や暴力に断固反対し、リスペクト(大切に思うこと)とフェアプレー精神を広く伝えることを目的とした活動を行っており、今年は9月10日(金)から19日(日)まで「JFA リスペクト フェアプレーデイズ2021」を設置しています。その一環で9月11日(土)、「JFA リスペクトシンポジウム2021~子どもたちの明るい未来のために」をオンラインにて開催しました。JFAの田嶋会長や現在JFAロールモデルコーチを務める中村憲剛さんが語った内容を紹介します。■田嶋会長「子どもたちが自由に笑顔でプレーができるようにしないとサッカーの未来はない」第一部の基調講演では田嶋幸三会長が、9/12(日)に開幕したWEリーグに触れ「女性の社会進出が日本はOECD(経済協力開発機構)の中で遅れている。サッカー界から変えていきたい」とコメント。そして「子どもたちが自由に笑顔でプレーができるようにしないとサッカーの未来はない。子どもたちの環境をプロテクトする。未来に責任を持つという事は、今いる子どもたちを大切にすることだ」と、子どもたちが安心してサッカーができる環境を守ると強く宣言。また、「サッカーは男性だけのものではない」とし、子どもや障がいのある方、LBGTQの世界にも門戸を開きたいという意向も明かし挨拶を締めくくりました。■FIFA「子どもを危害から守り、保護することは道徳であり法律」今回のシンポジウムでは、特に子どもを守ることに焦点が当てられており、FIFAのセーフガーディングマネージャー(※)、マリー=ロール ルミナーさんは、FIFAがどれほどに子どもがサッカーに親しむ環境を大事に考え、大人による暴言や暴力といったハラスメントを根絶させるために尽力しているかをスライドで説明。サッカーを愛し、プレーを続けるためには安全な環境を作ることが大事なことであり「子どもを危害から守り、保護することは道徳であり法律」であるとマリーさんは言います。また、ハラスメントの問題を根絶させるためには全員が当事者意識を持つことが重要であると強調しました。※セーフガーディングとは、18歳以下の子どもたちや社会的弱者を、肉体的、精神的、心理的、性的虐待から守り、安心安全を高めることをまとめたプログラムで、各国が参考にしている。■JFAはハラスメントに容赦なしの対処をするJFAでも、もちろん子どもを守る活動に力を入れており、担当者から暴力等根絶相談窓口の現状報告もありました。それによると、暴力暴言窓口への相談は2020年は109件でそのうちの47%が4種年代、内訳としては「暴言・威圧」が訳50%とのこと。近年は目に見える暴力は減少しているものの、その代わりに心にダメージを与えるような暴言や威圧の割合が増えています。これらのハラスメントに対して「ゼロ・トレランス」(容赦なし)で対処するというJFAセーフガーディングポリシーについて報告されました。今年5月にはトライアルとして「JFAセーフガーディング・ワークショップ」を開催。暴力、体罰はダメ!で思考停止するのではなく、子どもたちが笑顔でプレーするために自分たちに何ができるのか、を考える場を設けたそうです。この取り組みは始まったばかりですが、今後も継続して続けていきたいと発表がありました。■中村憲剛さん「自分が受けた指導を繰り返す指導者がいる」現在JFAのロールモデルコーチを務める中村憲剛さんが参加したパネルディスカッションでは、子どもたちを守るために大人はどうすればいいかが話し合われました。「暴力暴言指導は受けたことがない」という中村憲剛さんは、自信のサッカー人生を振り返り「指導者たちはサッカーが楽しめるようにしてくれた。子どものころから強制されることのない、主体的に取り組める環境で育ったから40歳までプレーできたと思う」とコメント。現在は指導に関わることも増えてきて、他の指導者を見て「自分が受けた指導を繰り返してしまう人もいる」という事を実感することもあるそう。子どもを守る、という当たり前ができていない人もいるという現状の課題はあるけれど、自分自身は子どもを守る大人になりたい、と意思を明かし「僕自身もこの活動をより多くの指導者、保護者に広めていけるように、みんなで一緒にやっていきたい」と意気込みを語ってくれました。FIFAのセーフガーディングマネージャーのマリーさんは、JFAの子どもを守る取り組みを、「十分にやっている」と高く評価。日本の取り組みもまだ完ぺきではないとしながらも、できることをやっていくことが大事として、「この取り組みを継続してください。FIFAはJFAをサポートします」と力強く宣言し、会を締めくくりました。
2021年09月13日『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選初戦を翌日に控えた9月1日、日本代表・森保一監督が前日会見に臨んだ。指揮官はオマーン戦に向けて、次のように抱負を語った。「我々がやってきたことをしっかり準備して臨みたい。試合の内容にこだわりつつ、勝つという結果を残せるよう全力を尽くしたい」具体的なオマーン対策について、こうコメントした。「彼らの2次予選の映像をもとに明日の試合に臨む。彼らの特徴は相手や試合の流れによって戦い方を変えられること。非常に攻撃的だと思う。ダイレクトに素早い攻撃をする。守備に関してもブロックを敷いていい守備からいい攻撃をしてくるのが基本だが、相手によって幅がある。相手がプロックを敷いてなかなかこじ開けられない時、我々が我慢強く攻撃を仕掛けていくことが必要。素早く連携・連動していく。相手がハイプレッシャーにきた時も、慌てずにプレッシャーをかわしていくことが大事」最終予選ならではの難しさを問われると、監督はこのように答えた。「まずはカタールへ向けて、サッカー選手、サッカーに携わる者の夢の舞台に関わる難しさはある。『W杯』に絶対出たいという思いがある。『W杯』本大会や『五輪』でも相手が我々のことを対策してくるが、この最終予選では徹底的に対戦相手が対策してくる。我々がやりたいことを対策してくるので、そこをどうやって上回っていくかが難しい。最終予選に臨むにあたって経験値の浅い選手もいるが、最初から経験値がある選手はいない。この最終予選を経験することによって、結果を出すことによって成長していく。経験が浅い選手には経験がある選手がフォローしてくれると思うので心配していない。経験値が浅い選手も普段所属クラブで非常にレベルの高い戦いの中で結果を出してこのチームにきてくれているので、普段力を出しているからこの場に立てると自信に変えてプレーしてほしい」最終予選で結果を出すことと『W杯』本大会に向けてのテストの両立については、こう言及した。「最終予選を突破する目標へ向けて、まずは一戦一戦できる限り最善の準備をしていくことが大事。基本的にはこれまで招集してきたラージグループから選択することプラス、我々はスカウティング活動をしているので、国内外問わず所属チームで結果を出している選手、存在感を発揮している選手を並行して見ていきながら、総合的にラージグループにいる選手を上回れば招集していく。最終予選を戦いながらチームや選手が成長していければ」また森保監督はFW大迫勇也、右SB酒井宏樹が国内復帰したメリットを口にした。「最終予選の第1戦を考えた時に酒井や大迫が移動や時差もなく、迎えられるのはプラス。逆に海外組は週末の試合を終えた直後に帰国し、時差の調整をこの2・3日で調整しないといけない難しさがある。酒井と大迫に関してはJリーグに帰ってきて、ヨーロッパのトップトップでやってきた強度をJリーグで発揮してくれて日本のサッカーの発展に貢献してくれている」9月2日(木)・オマーン戦に向けてのSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】1川島永嗣(ストラスブール/フランス)、12権田修一(清水)、23谷晃生(湘南)【DF】5長友佑都(-)、22吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、4佐々木翔(広島)、19酒井宏樹(浦和)、20昌子源(G大阪)、21山根視来(川崎F)、3室屋成(ハノーファー/ドイツ)、2植田直通(ニーム/フランス)、13中山雄太(ズヴォレ/オランダ)【MF】8原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、7柴崎岳(レガネス/スペイン)、6遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、14伊東純也(ヘンク/ベルギー)、10南野拓実(リバプール/イングランド)、9鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、11堂安律(PSVオランダ)、17久保建英(マジョルカ/スペイン)【FW】15大迫勇也(神戸)、18古橋亨梧(セルティック/スコットランド)8月31日から9月1日にかけて、選手たちもメディア対応を行った。選手たちはアジア最終予選への意気込みを口々に語った。長友「緊張感は2次予選とも全く違い、相手のレベルも一段違うので、飲まれずに最初の10・15分で日本の圧力を見せつけたい。圧倒的な強さを見せつけたい。それだけの力があると思うし、自分たちが目標に『W杯』ベスト8を掲げている以上、アジアで圧倒しないと無理だと思う。内容でも圧倒する試合を見せたい」権田「僕自身は2次予選も最終予選も親善試合であっても、失点しないということがミッション。最終予選は相手のレベルが上がるので、自分の仕事をしっかりやることは難しくなるが、どのレベルでも僕がやることはそこ。最終予選だから特別なことをしようというのではなく、普段やっていることをしっかり出すことが大事」酒井「スタートダッシュは確実にしたい。最初のホームでの勝ち点3がスイッチになると思う。(前回の最終予選初戦・UAE戦での敗戦について)前回は自分から追い込んでいってしまったし、今回はそうならないように前回以上に気を引き締めてやっていきたい。僕らもまさかという結果になってしまった。翌日になって大変なことをしたと痛感した。その時以上の責任感と集中力を持っている」大迫「初戦はかなり大事。ホームなので、しっかり勝ち点3を取れるようにするのが目標。相手のレベルもここから上がってくるので、自分たちもしっかり準備しなければいけない。今月、来月としっかり勝ち点を重ねれば予選突破が見えてくるし、自信も出てくると思う。9月の2試合は大事になる」遠藤「まだイメージできていないが、初戦、ホーム、勝たないといけない相手。まずは自分たちのサッカーを見せたい。ミドルは常に狙っている。自分は守備にフォーカスを当てているが、アシストに絡むプレーもしたいと思っているので、オマーン戦でもミドルとかできればいいかなと。(柴崎とのコンビについて)やっぱり、岳とはやりやすさを感じている。最近は岳も試合に出ていて、代表でやれるのを楽しみにしている」伊東「初戦はどの大会でも難しい。まずは自分たちの力を出すのが大事。個人としてはいつも通りのプレーをしてゴールに絡めたらいいなと思っている。初戦は大事、しっかり勢いをつけたいし、結果を残していきたい。引いた相手に対してはコンビネーションが大事だと思うし、外からのクロスも有効」古橋「一戦一戦が大切で難しい試合になる。どこで出るのかわからないが、試合に出れば日本のために自分らしいプレーをして、何も考えずにチームのために戦えれば。(中東の相手について)ゴール前を固められてカウンターされることが多くなるので、僕らはポジショニングやボールを動かして相手を動かさないといけない。小さなスペースや隙を見つけながら僕が点を取るのも大事だが、中盤の選手にスペースを与えてやっていけたら」久保「あんまり経験もないので、こういうものと一概に言えないが、テレビで見てきてやはりレベルが高いし、均衡した試合になるのかなと。(引いた相手に対して)数打っていかないといけないし、当然一発もあるので、自分たちが先手を打っていかないといけない。自分の今の実力を飾ることなく、しっかり出していければいいかなと。今回は自分からは敢えて言わずに見た人たちに評価してもらえれば」吉田「最終予選の入り方、前回は自分たちで苦しくした。あと気を付けたいのはアウェイでしっかり勝点を積み重ねたい。ホームとアウェイでは全然違う戦いになるので、そこでのアジャスト力が大事になってくる。最終予選は別の戦いになる。より拮抗した戦いになる。僕も含め、選手はいいコンディションで代表にくる。予選を戦いながら本大会で勝ち抜く地力をつけていかないといけない」柴崎「最終予選が始まるということでこれまでと違う戦いになると思うし、厳しい戦いになると自覚して臨みたい。1戦目大事な戦いになるので、『W杯』出場権を得るためにしっかり戦っていきたい。(オマーンについて)『アジアカップ』でやっているし、今思い起こしても簡単な相手ではない。ホームのアドバンテージがあるが、最終予選の緊張感もあるだろうし、どういった試合になるか、やってみないとわからないところがある。あまり情報がないので、試合に入ってから見るべきところがたくさんあるのでは。今までやってきた日本代表の戦いをしっかり出すことが大事。」南野「ホームで初戦、すごく大事、何とか勝って、ここからは結果が重要な試合だと思っている。簡単ではないというイメージがある。今回もグループの中に難敵と言うか、アジアの中で強い相手がいるので、そことアウェイで戦う難しさはあると思う。でもそこを超えないと『W杯』へ行けないので、しっかり突破したい。(圧倒したいという長友のコメントについて) もちろん全勝して突破を決められる力はあると思っているし、そうしたい。自分たちの力、『アジアで一番強いのは日本だ』と示したい。でも、今までもそれだけの力があるメンツだったが、そうならない難しさがある。そういう気持ちを持ちながらも、1試合1試合勝負にこだわっていきたい」堂安「僕にとって初めての最終予選。緊張感が違う。やっぱり対戦相手のメンタリティは圧倒的に違うと思うし、勝てば『W杯』に行けるというメンタリティの相手に簡単にはいかない。日本は『W杯』に出て当たり前という中、しっかり勝つのは簡単ではないと先輩と話して感じている」『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループB・日本代表×オマー代表は9月2日(木)・市立吹田サッカースタジアムにてキックオフ。試合の模様はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年09月02日A代表に『東京2020オリンピック』を戦ったU-24日本代表が融合する。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選に臨むメンバー24名が発表された。8月26日、日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督がオンライン記者会見に出席、最終決戦を前に意気込みを語った。反町委員長「いよいよ『W杯』本大会へ向けた最終予選がスタートする。コロナの状況がよろしくなく、厳しい中での最終予選となる。でも我々は日本で初戦をスタートできることをうれしく思う。最終予選は今まで行ってきた2次予選とは全然違うものになると思う。初戦の重要性やアウェイの過酷な環境、そしてコロナ禍の大変な状況で行われる。そんな中でも日本の良さを前面に出していきたい」森保監督「いよいよ最終予選を戦うことになる。厳しい戦いの連続になると思うが一戦一戦最善の準備をして、厳しい最終予選を戦い、『カタールW杯』へ駒を進めたいと思う。我々はホームでスタートすることができる。コロナ禍でたくさんの地域が緊急事態宣言の制限があり、国民は大変な生活を強いられている。選手のがんばりを見て、励ましのエールとなるような戦いをしたいと思うので、応援をよろしくお願いします」9月2日(木)・オマーン戦、7日(火)・中国戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(-)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)【MF】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、堂安律(PSV/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)【FW】大迫勇也(神戸)、古橋亨梧(セルティック/スコットランド)オーバーエイジを除いた『東京五輪』組は久保や堂安をはじめ、冨安に板倉、中山、谷の6名にとどまった。U-24世代からの昇格の少なさについて指摘されると、森保監督はこう答えた。「メンバー招集に関して、『東京五輪』から『カタールW杯』最終予選への流れもあるが、今回谷だけがA代表の経験を持っていなくて最終予選に臨む。多くの選手はA代表ですでに活動していたので、そういう印象になるのかなと。『東京五輪』のメンバーでこの中に選ばれてもおかしくない選手はいる。ただ本人のコンディションであったり、クラブでの日常も考え、それが本人のため、日本のため、クラブのためになると考え、今回の選考につながった点はある」オマーン、中国に対する分析、戦い方などを問われると、指揮官はこのように返答した。「これまでのオマーン、中国の2次予選を見た時、個々の良さを生かしながら、かつ組織的に戦える2チームと思っている。オマーンは(欧州での事前合宿で)1か月、中国は(すでにドーハ入りし)2週間、戦術の上積みがあり、我々に対する対応策を持って試合に臨んでくると思う。アタッカー陣はゴールへ向かって推進力があり、ゴールに絡む選手も多い。守備陣は個の力で止められる、組織的にも守れる、洗練した戦術も持っているという印象。(オマーン戦について)過去のデータの部分ではポジティブに受け止めたいが、最終予選に出てくるチームは難敵ばかり。オマーン代表とは私が監督になってから『アジアカップ』で戦ったことがあるが、監督も選手も代わっている。チーム力は非常に上がっていると分析している。どの試合も難しい戦いになると思うが、選手の持っている力を100%発揮できるよう準備したい。難しい試合ばかりだと思うが、我々が勝つんだという強い気持ちで臨みたい。(中国代表の帰化選手について)今把握している中では4名の帰化選手と理解している。アタッカー陣、帰化選手を中心に攻めてくるので準備していかないといけない」『東京五輪』を経て、森保監督はチーム作りについて次のように手応えを口にした。「五輪は五輪で目標を持ちながら戦ってきた中で、これまでの五輪代表の活動、A代表の活動すべてが日本のサッカーのためになると考えながら1チーム2カテゴリーで戦ってきた。五輪代表は守備の選手がオーバーエイジで加わり、五輪メンバーをそのままA代表に移行しながら、また融合しながらチームのレベルアップにつなげていきたいと考えている。『五輪』をどう生かすかというよりA代表のさらなる強化のために2チームで活動していたので、違和感なく融合してチーム作りを進められるのかなと思っている。どれぐらい前進したかはみなさんに評価していただければ。『五輪』に出た選手は間違いなく全員がレベルアップにつながる経験ができたと思っている。日本代表を目指している選手は『五輪』の戦いを見てくれたと思っている。計6試合世界の強豪と戦った中で日本代表の強みと最後に足りなかった部分が出てきた。そこは一人ひとりが感じて、選手個々の成長につなげてくれると思う。準決勝、3位決定戦と勝利することはできなかった。スペインは6名A代表の経験があり、そこにオーバーエイジ3名が入り、A代表に準ずるチームで臨んでくれた。我々はこれを基準に世界で戦うためにレベルアップしていきたい」2020年11月の欧州遠征以来の招集となる柴崎岳についてはこうコメントした。「このタイミングでの招集だが、これまでも3・6月と招集しようとしたが、所属クラブの状況を見ながら様子を見ていた。所属クラブで結果を出し、1部昇格してもらった方が本人のため、日本のため、クラブのためになると思っていた。ただケガもあり招集できなかったことが現実としてある。スペインでの新シーズン、レガネスでも中心としてやってくれている。コンディション的にも非常にいいということで招集させてもらった。ボランチとしてチームの勝利に導いてくれるよう攻守に貢献してほしいと思っている。彼は『ロシアW杯』でも中心として戦ってきた。世界で戦うため、世界に勝つために我々がやらないといけないことを彼は把握している。目の前の試合に勝ちにいくとともに高い基準を持ってチームを引っ張っていくようプレーしてもらいたい」さらに森保監督は新天地セルティックで活躍する古橋、所属クラブが決まっていない長友について言及した。「まず古橋から。セルティックへ移籍して得点という形でもチームの勝利という形でも、セルティックというスコットランドの強豪の中で力を発揮している。素早い動きからゴールを奪う、チームメイトと連携しながらチャンスを作るという彼の良さを生かしている。長友は現在所属クラブがなく、一般的に不透明なところがあると思われ、コンディションもわからないところがあるかもしれないが、彼の所属先の道筋も聞いているし、コンディションも把握して招集している。メンバーに選んでいるので、試合に臨んでもらうつもりでいるが、トレーニングでコンディションを確認し、起用法を考えていきたい」日本代表は『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループBでオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムと上位2枚のキップを争う(3位はプレーオフに進出)。初戦のオマーン戦は9月2日(木)・市立吹田サッカースタジアム、中国戦は7日(火)・カタール・ドーハにてキックオフ。抽選販売において引き換えられなかったオマーン戦のチケットはチケットJFAにて8月28日(土)午前10時より追加販売。オマーン戦はテレビ朝日系列、DAZN、中国戦はDAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年08月27日サッカーをするにも、社会で生きていくにもコミュニケーション能力は必要不可欠です。一方で、コミュニケーション能力って何? と思っている人もいるでしょう。この記事では、コミュニケーション能力の概要から高めるためのポイントまで解説します。子どものコミュニケーション能力が低い、鍛えるにはどうすればいいのか知りたい、といった方はぜひ参考にしてください。コミュニケーション能力とはコミュニケーション能力とは、相手の話を聞いて、自分の意思をしっかり伝えることができる、つまり意思疎通ができる、ということだと考えてください。コミュニケーション能力が高い人と聞くと「誰とでも話ができる人」「話すのが上手な人」といった外向的なイメージを抱く人もいるでしょう。しかし、必ずしも外向的であることがコミュニケーション能力の高さと一致するわけではありません。コミュニケーションは、自分だけでなく相手がいて成立するものです。そのため、いくら外向的であっても、自分のことばかりを一方的に話す人、相手の事情や考えを考慮しない人は、コミュニケーション能力が高いとはいえません。コミュニケーション能力はあらゆる場面で欠かせないサッカーはもちろん、社会で生きていくうえでもコミュニケーション能力は欠かせません。例えば、サッカーにおいてはプレーをする際にお互いの意図やタイミングなどをコミュニケーションを通してすり合わせる必要があります。ここで自分の意見ばかり伝えてしまう、自己PRばかりする、相手の話をちゃんと聞かないといったことが起こると、思ったようなプレーはできないでしょう。また、学校や職場などで社会生活を送るうえでは、お互いのことを理解したうえで自分の考えを伝えるといったことが日常的に発生します。このように、コミュニケーション能力が必要となる場面は非常に多いといえます。そのため、普段の生活の中からコミュニケーション能力を向上させる取り組みは必要不可欠です。昨今は子どものコミュニケーション能力の向上が難しい時代日本では少子化が進んでいることもあり一人っ子も多く、身近な話し相手となる兄弟や姉妹がいないため、コミュニケーションの機会が少なくなっているケースもあります。また、両親が共働きで家庭内でコミュニケーション時間が短くなっている子どももいます。さらに、現在の子どもたちは、インターネットやSNS、スマートフォンなどが当たり前の時代に生まれているため、お互いの顔を見ながらコミュニケーションをとることを苦手に感じている子も少なくないでしょう。このように昨今の日本は、子どものコミュニケーション能力を向上させるうえでは、難しい状況だといえます。コミュニケーション能力を向上させるには先述の通り、子どもの中にはコミュニケーションを取る機会が減っているケースも少なくありません。一方で、日常生活のちょっとした場面でコミュニケーション能力を養うことは可能です。例えば、親子で会話をする際、親から適宜子どもに対して問いかけをしてみてください。問いかけへの反応は、話を聞いていなければできません。また、YesかNoで答えられる問いかけをするのではなく、具体的な意見を求めるような問いかけをすれば、自分で考えるシチュエーションが生まれます。親が一方的に言いたいことを言うのではなく、子どもとの双方向のコミュニケーションを取ることによって、能力の向上が期待できるでしょう。まとめ今回は、コミュニケーション能力の概要や能力を向上させるポイントなどについて解説しました。コミュニケーション能力とは外交的であることではなく、相手の話をちゃんと聞き、自分の意思を伝えるスキルのことです。昨今はコミュニケーションを取る機会が減っているケースもありますが、ちょっとしたことで家庭内でも養えるため、ぜひコミュニケーション能力の向上に取り組んでみてください。
2021年08月25日サッカーの試合を面白くする要素の1つとも言えるのがオフサイドですが、そのオフサイドを誘発するための戦術がオフサイドトラップです。この記事では、オフサイドトラップの概要から失敗例、さらにはオフサイドトラップの注意点などについて解説します。ぜひ参考にしてください。オフサイドトラップとはオフサイドトラップとは、守備側の選手が攻撃側の選手を意図的にオフサイドポジションへと誘導しオフサイドを誘発させる戦術のことです。うまくオフサイドが取れば有利に試合を進めることも可能ですが、失敗すると相手に大きなチャンスを与えてしまうためオフサイドのルールをしっかりと理解すること、そして選手同士で意思を統一することが欠かせません。日本代表がワールドカップでみせたオフサイドトラップオフサイドトラップはクラブや代表などさまざまなチームで行われていますが、日本代表もロシアワールドカップのグループリーグセネガル戦で行っています。この時は、自陣ゴール付近でのフリーキックで、相手がボールを蹴ろうとした瞬間、ディフェンスラインが一気にラインを上げて相手選手をオフサイドポジションへと追いやりオフサイドにしました。ラインの上げ方が非常に綺麗で海外の反応の中には「史上最高のオフサイドトラップ」としている人もいたほどです。オフサイドトラップの失敗例オフサイドトラップは、相手がボールを蹴ろうとしているときにディフェンスラインを一気に上げることで行えます。しかし、中には失敗してしまうケースも少なくありません。例えば、ラインを上げるタイミングを少しでも間違えるとオフサイドは取れません。具体的には相手が蹴るよりも早くラインを挙げてしまう、もしくは相手がボールを蹴ってからラインをあげてしまうといった形です。また、選手の動きが統一されていないことでも失敗することがあります。こちらは、一部の選手のラインを上げるタイミングが間違っている、そもそもラインを上げていないといった形です。そのほかにも、ラインを上げるタイミングはあっていても、ラインが一直線になっておらずデコボコな状態であるためオフサイドが取れないといったケースもあります。このように、オフサイドトラップはちょっとしたことでも失敗につながるため、行う際は細心の注意を払わなければなりません。オフサイドトラップを仕掛ける際の注意オフサイドトラップは、ハイリスクハイリターンであることを覚えておかなければなりません。例えば、オフサイドトラップを失敗してしまうと、相手はフリーの状態でボールを受けられるため、大きなピンチを招くことになります。そのため、オフサイドトラップを仕掛ける際は、絶対に成功させるつもりで行わなければなりません。一か八かで仕掛けることは避けてください。オフサイドトラップのポイントオフサイドトラップを仕掛ける場合、ディフェンスラインを一直線に揃えることが大切です。サッカーはボールや人が動くたびに細かいポジション修正を行うため、ラインを揃えることは簡単ではありません。ディフェンスラインの選手は常にお互いの状況を確認し、声を掛け合いつつラインを揃えるようにしましょう。また、試合でいきなりラインを揃えることは不可能に近いため、普段の練習から密にコミュニケーションを取り合い、お互いのポジショニングやタイミング等を確認することも大切です。オフサイドトラップは相手がボールを蹴る瞬間の動きが成否を左右するため、ボール保持者の状況を常に確認することも忘れないでください。まとめ今回は、オフサイドトラップの概要から失敗例、行う際のポイントなどについて解説しました。オフサイドトラップは成功すれば、相手の攻撃を未然に防げますが、失敗するとピンチを招きます。そのため、ディフェンスラインの選手が連携を深めたうえで行うことが必須です。オフサイドトラップを仕掛けたい場合は、このポイントを忘れないようにしましょう。
2021年08月24日サッカーを始めたばかりの人の中には、オフサイドがいまいちわからない人も多いのではないでしょうか。この記事では、オフサイドとはなんなのか、その概要について解説します。オフサイドを理解することでプレーの向上につなげられるほか、試合観戦もより楽しいものとなるはずです。ぜひ参考にしてください。オフサイドとはオフサイドは、簡単にいうと攻撃側のチームの待ち伏せ行為を禁止するためのルールです。詳しくは後述しますが、待ち伏せができないことによって、相手のディフェンスラインとの駆け引きが生まれ、サッカーをより面白いものにしていると考えられます。オフサイドの条件オフサイドは、味方選手がパスを出す際に、オフサイドポジションにいる選手がパスを受けるもしくはパスを受けようとした時にとられます。オフサイドポジションとは、相手陣内でなおかつボールより前の、相手チームの後方から2番目の位置にいる選手よりも相手ゴールに近いエリアのことです。簡単にいうと、相手陣内でパスを受けようとする際に自分の目の前に相手選手が一人しかいないとオフサイドポジションにいることになり、オフサイドを取られてしまいます。なお、選手の頭や胴体、足の一部でもオフサイドポジションにあればオフサイドを取られます。そのため、試合においては数センチ単位で攻撃側の選手とディフェンの選手との間で駆け引きが行われています。オフサイドポジションにいる=オフサイドではないオフサイドに関して注意しなければならないのが、オフサイドポジションにいるだけでオフサイドをとられるわけではないことです。味方選手がパスを出す瞬間にオフサイドポジションにいてもそのボールに関与しない・相手選手の邪魔をしなければオフサイドとはみなされません。また、ゴールキック・コーナーキック・スローインでボールを受ける場合、オフサイドは取られません。オフサイドの再開方法オフサイドを取られた時は、相手チームの間接フリーキックから再開されます。間接フリーキックとは、キックしたボールが直接ゴールに入っても得点とはならないフリーキックのことです。間接フリーキックの後キッカー以外の選手が一度ボール触れていれば得点が認められます。ちなみに、間接フリーキックの際は主審が片手を上げます。オフサイドのルールが改正される?サッカーでは毎年ルールの見直しや改正が行われていますが、オフサイドに関しては2022年の夏からルール改正が行われると言われています。現行のオフサイドは頭や胴体、足などが一部でもオフサイドポジションにあればオフサイドであると判定されます。しかし改正後は、体の一部が相手選手と同じラインにあればオフサイドと判定されません。例えば、体のほとんどの部分が現行のオフサイドポジションにあったとしても、足や頭が相手選手と同じ位置もしくは相手選手よりも後方にあればオフサイドにはなりません。ここまで読んで「あまり大きな差ではないのでは? 」と思う人もいるかもしれませんが、このルール改正が実現すると、これまでよりも半歩〜1歩ほどポジションを前に取ることができます。1歩の違いはサッカーにおいては大きな違いであり、ゴールにつながる可能性が高まると考えられます。またディフェンダーはオフサイドが取りにくくなるため、より守備的になるかもしれません。つまり、この改正はサッカーの試合全体にも大きく影響する可能性があるということです。まとめ今回は、オフサイドの概要から具体的な条件、さらにはルール改正などについて解説しました。攻撃側の待ち伏せ行為を禁止するオフサイドがあることによって、攻守の駆け引きが行われており、この駆け引きの存在がサッカーをより面白いものにしているといっても過言ではありません。ぜひ、今回の内容を参考にオフサイドのルールを覚えてください。
2021年08月23日サッカーを始めとしたスポーツをしていると「スポーツマンシップにのっとり」という言葉を耳にすることがあります。このスポーツマンシップとはなんなのでしょうか。この記事では、スポーツマンシップの意味や役割について解説します。スポーツマンシップとは?スポーツマンシップとは、スポーツ選手が身につけておくべきとされる競技精神のことです。英語では「Sportsmanship」と表記されます。スポーツマンシップの具体的な例としては、全力を尽くすことや公明正大であること、競技の対戦相手や審判、味方などへの敬意と尊敬を忘れないことなどが挙げられます。これらの点を踏まえると、スポーツマンシップはいいゲーム、いい試合を作るための考え方ともいえるでしょう。ただ試合に勝利すればいいのではなく、お互いが試合を終えたときに嫌な気持ちにならないように取り組むことが求められます。サッカーでも欠かせないスポーツマンシップスポーツマンシップを忘れてはいけないのは、サッカーも同じです。サッカーの場合、相手選手や審判、スタッフ、サポーター、さらにはルールなどリスペクトしなければならない人やものはたくさんあります。他の競技同様、サッカーもスポーツマンシップを重視している競技の1つだといえるでしょう。実際に、サッカーの試合中にスポーツマンシップが垣間見える場面は少なくありません。例えば、接触プレー直後に選手が倒れ込んだとき、プレーが続いていてもボールを外に蹴りだすことはよくあります。また、ボールを外に蹴り出したことに対する感謝を示すために、プレー再開後は相手にボールを返し、お互いに拍手を送る点はサッカーの大きな特徴だといえるでしょう。また、相手選手が足をつった時、足を伸ばすサポートをするシーンもよく見られます。このように、サッカーの試合においては、日常的にスポーツマンシップを見かけることができるでしょう。スポーツマンシップは感動のための道具ではないスポーツマンシップが垣間見えるシーンは、見ている人の感動にもつながるものですが、スポーツマンシップは人々を感動させるためにあるものではありません。先ほども説明しているように、相手選手や味方、審判、スタッフなどへの尊敬を示し、いいゲームを作ることがスポーツマンシップの考え方だといえます。その結果として感動を引き起こすことはあるかもしれませんが、感動させたいために、形だけのスポーツマンシップを示すことは本質ではありません。スポーツマンシップを忘れないようにすることは大切ですが、履き違えないように注意する必要があります。社会においても役立つスポーツマンシップ「スポーツ」という言葉がついていますが、スポーツマンシップの考え方は競技だけでなく学校や会社、家庭など社会生活を送るうえでも欠かせないものです。友人や知人など、自分自身と関わる人をリスペクトすること、困っている人、傷ついている人を助けること、より良い社会を作ろうとすることは、スポーツマンシップに共通するものだといえます。逆にいうと、サッカーを始めとしたスポーツを通してスポーツマンシップを身につけることは、社会で生きていく際のスキルを身につけることだと解釈できるでしょう。まとめ今回は、スポーツマンシップの概要について解説しました。スポーツマンシップという言葉を耳にする機会はよくありますが、実際にどういうもので、どのような役割があるのか理解していない人は少なくないでしょう。スポーツマンシップを発揮するうえでは、相手選手や仲間、審判、ルールなどへの尊敬の念を持ちいいゲームを作るように勤めることが大切です。まずはこの視点を持ち、普段の練習や試合に臨んでみてください。
2021年08月18日サッカーをしていて「くさびのパスを入れろ! 」という言葉を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。この記事ではサッカーにおけるくさびとはなんなのかその概要を解説します。また、くさびのパスを入れることでどのような効果があるのか、という点についても取り上げているため参考にしてください。くさびとはくさびとは、ものをつなぎとめて固定する際に使用する道具のことです。漢字だと「楔」と書書かれます。そして、サッカーにおけるくさびとは、フォワードをはじめとした前線の選手に出す縦パスのことです。「くさびのパスを入れる」といった言い方をされることが多く、くさびのパスを入れることによって攻撃の起点を作ることができるほか、相手の守備陣形を崩すことも可能です。実際にくさびという言葉は知らなくても、自然とくさびのパスを出しているケースも少なくないでしょう。少年サッカーではくさびが少ない?プロをはじめとした大人や高校生などの試合では、くさびのパスがフォワードの選手に入ることはよくあります。一方で少年サッカー、特に年齢の低い子どもたちのサッカーの試合でくさびのパスを見かけることはあまり多くありません。これは、相手のマークがついた状態の味方にパスをだすという選択肢を持っていないことが多いためです。くさびのパスを受ける場合、どうしても相手が密集しているエリアにパスをすることになるため、子どもたちの場合そこを避けてしまいます。くさびのパスだけが相手を切り崩すための手段ではありませんが、選択肢として持てていれば、より多彩な攻撃ができるようになるでしょう。くさびを受ける選手に求められるスキルいくら良いくさびのパスが入っても、くさびを受ける選手のスキルが不十分だと簡単にボールを奪われてしまうでしょう。そのためくさびのパスを受ける場合、相手に体をぶつけられてもボールを奪われないキープ力が必要です。また、相手ディフェンダーのプレッシャーを受けながらボールをコントロールしなければならないため、正確なトラップができることも重要となります。さらに、ボールを受けた後の展開の攻撃につなげるためにも、広い視野を確保する必要もあります。このように、くさびのパスは通常のパスを受けるよりも難易度はグッと高くなると言えるでしょう。くさびのパスを入れる効果ここでは、くさびのパスを入れることでどういった効果が得られるのか具体的に解説します。なぜわざわざ相手が近くにいるエリアにパスを出すのかわからないといった人は参考にしてください。相手ディフェンスの陣形を崩せるディフェンスをする場合、選手はボールが動くとポジションを細かく修正する必要があるため、くさびのパスを入れることで、相手ディフェンダーの陣形を崩すことが可能です。特に、くさびのパスは自陣の深い位置に入ることが多く、相手もしっかりと寄せてきます。この時、パスを受ける前に周囲の状況をチェックしておけば、ディフェンダーが動いたことでどこにスペースができているか、フリーになっている味方がいるかといったことがわかります。そこを使えば守備網を突破できる可能性が高まるでしょう。攻撃の起点になるくさびのパスを入れることで攻撃の起点となります。例えば、先述の通りパスが入ることで相手守備陣のポジショニングも変わってくるため、それに伴いできたスペースを積極的に活用することで、相手陣内へと侵入することが可能です。また、くさびのパスを攻撃のスイッチにする、とチーム内で決めておけば縦パスが入った瞬間に猛攻を仕掛けることもできるでしょう。まとめ今回は、くさびとはなんなのかその概要について解説しました。サッカーにおけるくさびは、前線の選手へ出す縦パスのことであり、くさびが入ることによって相手の陣形を崩すことができます。一方で、くさびのパスの受け手は相手のプレッシャーを受けつつも正確にボールをコントロールし次につなげなければならないため、高い技術や視野が求められます。今回の内容を参考に、試合でもくさびのパスを活用してみてください。
2021年08月17日サッカー選手の成長に必要なアイテムとして多くのチーム、選手に活用されているのがサッカーノートです。前回は「しつもんメンタルトレーニング」の藤代圭一さんが監修したサカイクオリジナルのサッカーノートをテストしてもらったクラブ・ドラゴンズ柏U-12の稲垣雄也監督に、サッカーノートの有効性についてお聞きしました。後編の今回は、指導者から見たサッカーノートの使い方について聞かせてもらっています。(取材・文:森田将義)流経柏高校の選手の総体千葉県大会の優勝報告を受けるクラブ・ドラゴンズ柏U-12の選手たち(提供:クラブ・ドラゴンズ柏U-12)自分で考えてサッカーする力をつけるのに最適なサッカーノート>><<前編:流経柏の育成組織監督に聞く、自分で考えてサッカーする力をつけるのにサッカーノートが最適な理由■サッカーノートには選手だけでなく指導者にもメリットサカイクノサッカーノートは質問に答えていく、書かれたガイドと質問に答えるだけでサッカーノートを始めたばかりの選手でも簡単に日々の練習や記憶についてまとめられるのが特徴です。選手が書きやすいのと同時に、内容がきっちりまとまっているのも他のノートとの違いです。実際に選手が書いた紙面。質問が用意されているので頭を整理して書き出しやすくなっている(提供:クラブ・ドラゴンズ柏U-12)「小学生年代だと表現力の差があり、言葉にまとめられなくても何となくプレーできる子がいれば、言葉がしっかりしていてもプレーに反映できない選手もいます。そうした選手に対して、『ノートにこんなことを書いていたよね?』と問いかけるきっかけにできるのがサッカーノートの利点。本人が書いたから、印象にも残っているので、より伝わりやすい」稲垣監督がそう話す通り、指導者からしても、ノートにちゃんとまとめられていると声掛けが伝わりやすいメリットがあります。■真面目にコツコツ続けられるのは選手としての信頼度を高める過去を振り返る作業は、サッカー選手にとって大事な作業です。流通経済大学付属柏高校では卒団式の際に、3年間書き留めたサッカーノートに一つにまとめ、表紙をつけた状態で選手に返すのが恒例です。真面目に書き続けた選手は、20~30冊もの量が積み重なった分厚いものになり、よく書き忘れた選手との差は一目瞭然です。「サッカーノートが100%プレーに繋がっているとは思いませんが、ちゃんと書き続けた選手が信用できる選手なのは確か。試合に使うかどうかの判断は上手い下手だけでなく、試合に送り込んで後悔しない選手だと思います。それは信用できる選手、互いに信用関係がある選手。サッカーノートは、言葉以外にも互いを分かり合う貴重なツールだと思います」上手く行かない時にサッカーをなぜ始めたのか、なぜ好きなのかといった初心や原点を振り返る意味でも、長きに渡ってサッカーノートを記すのは重要かもしれません。「高校生になった時に小学生の時に書いたノートを読んで、考え方が大人になったなと思ったり、『あの時の気持ちを忘れているな』と感じられるのもサッカーノートの良さ」と稲垣監督は話します。■コロナ禍では、選手とのコミュニケーションをとるツールにまた、自分の考えを文字にしてまとめるのは、人に想いを伝える練習にもなります。「良いプレーができても、周りとコミュニケーションをとって関係性を作れない選手が多いように感じます」と話すのは稲垣監督。コミュニケーションがとりにくいのは選手同士だけでは、ありません。指導者がどれだけ選手とフレンドリーに接しようとしていても、面と向かっては話しにくい選手も多いでしょう。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、必要最低限のコミュニケーションに留めなければいけない指導現場の難しさもあります。そうした難しい状況でも選手の考えや想いを知るために、サカイクサッカーノートは大きなメリットがあったと言います。自分で考えてサッカーする力をつけるのに最適なサッカーノート>>■おとなしい選手が自分の本音を伝えるツールにもクラブ・ドラゴンズ柏U-12では、「小学生のうちから、ポジションの可能性を決めつけるべきではない」との考えから、選手それぞれが好きなポジションをやるように心がけています。選手同士が話し合いの中で、ポジションを決めていくのですが、どうしても自己主張ができる選手が人気のある攻撃のポジションを選び、おとなしい選手はGKやDFになりがちです。チーム活動を始めて1か月ほど経ったある日、DFをやっていた選手がサカイクサッカーノートに「なんで僕にFWやらせてくれないのですか?」と書き、提出したのです。「選手に気持ちに気付けてあげられなかった」と話す稲垣監督は、「気付けなくごめんね。次はFWで勝負しよう」とコメントを書いた上で、直後の試合でFWとして起用。念願だったポジションで起用された彼は、ハットトリックを達成しました。■選手としての変化は言葉に表れ、言葉からプレーに表れる面と向かって伝えにくいことでも、ノートになら書けます。子どもにとっても自らの考えが受け入れられた経験は成功体験となり、今後の周りの人とのコミュニケーションをとるきっかけになるかもしれません。これを機にその子は、サッカーノートに対する意欲が高まり、たくさんの物事を書くようになったと言います。選手が書いて終わりではなく、指導者が親身になって選手が記した言葉と向き合うのも大事と言えます。「サッカー選手としての変化はまず言葉に表れ、言葉からプレーに表れる」。稲垣監督のコメント通り、言葉はサッカー選手として成長するための大きな鍵を握ります。皆さんもその一歩目として、サカイクサッカーノートを活用してみてはいかがでしょうか?サッカーノートデビューに最適なサッカーノートとは>>
2021年07月09日