音楽フェス「山人音楽祭2024」が、2024年9月21日(土)・22日(日・祝)に群馬・前橋の日本トーターグリーンドーム前橋にて開催される。音楽フェス「山人音楽祭」とは2012年に「群馬ロックフェスティバル」スタートした「山人音楽祭」は、ロックバンド・G-FREAK FACTORY(ジー・フリーク・ファクトリー)が主宰を務める音楽フェス。2024年も同フェスの聖地となった日本トーターグリーンドーム前橋を舞台に、様々な国内アーティストがステージを盛り上げる。2024年は主宰のG-FREAK FACTORYのほか、Dragon AshやHUSKING BEE、HAWAIIAN6、四星球らが出演予定だ。出演アーティストAge Factory/ENTH/おとぼけビ〜バ〜/佐藤タイジ/G-FREAK FACTORY/SHADOWS/SHANK/上州弾語組合/四星球/DJダイノジ/TETORA/Dragon Ash/HUSKING BEE/バックドロップシンデレラ/HAWAIIAN6/プッシュプルポット/The BONEZ/LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS/ROTTENGRAFFTY/and more…※五十音順開催概要「山人音楽祭2024」開催日:2024年9月21日(土)・22日(日・祝)会場:日本トーターグリーンドーム前橋(群馬県前橋市岩神町1丁目2-1)チケットオフィシャルHP3次先行受付期間:4月10日(水)12:00~5月19日(日)23:59料金:・1日券8,800円・駐車場付 1日券(9/21) 10,000円・駐車場付 1日券(9/22) 10,000円・2日券 17,000円・駐車場付 2日券 19,400円※駐車場付チケットは、先行受付のみの取り扱い。
2024年04月21日ショパンが生きた時代の音楽を探求するため、ポーランド国立フリデリク・ショパン研究所(NIFC)によって2023年10月に第2回目が開催された『ショパン国際ピリオド楽器コンクール』。ショパンの音楽を彼が生きた時代の楽器で再現し、研究を深めること、また若いショパニストたちにピリオド楽器の世界へ足を踏み入れるきっかけを与えるため立ち上げられた国際コンクールだ。第2回同コンクールで優勝したのは、カナダ出身のエリック・グオ。モダンピアノの奏者でありながら、類まれなコントロール能力でピリオド楽器を演奏し、聴衆や審査員を魅了した。記者会見の登壇は、鈴木優人(バッハ・コレギウム・ジャパン(以下BCJ)首席指揮者)、2023年第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール優勝者エリック・グオ、ポーランド国立ショパン研究所所長 アルトゥール・シュクレネル。優勝者のエリック・グオは、「優勝から今まで、ショパンへの印象や理解はどう変化したか」という質問に、「今回、ショパンがいかに即興性の強い作曲家であるかを、ひしひしと感じた、ショパンを未来志向の作曲家であることを理解できたことは、私にとって大きな変化だった」と答えた。また、「ピリオドピアノはそれぞれの個体で全く異なるため、向き合い方も様々な対応が求められる。常にその楽器を理解しようとつとめ、毎回異なる経験をしている。ピリオド楽器を演奏することがモダン楽器の演奏を深め、また逆もあると思う」と述べた。エリック・グオは、すでに浜松と兵庫でリサイタルを行い、1月30日(火)東京オペラシティコンサートホールでの優勝者コンサートでは、1843年製プレイエル(タカギクラヴィア所有)を用いて鈴木優人指揮バッハ・コレギウム・ジャパンとショパンのピアノ協奏曲第1番、第2番を演奏する。共演する鈴木優人は「演奏の中で即興的な生の会話ができるよう、新しいことに取り組む気概にみちたリハーサルが進んでいる」と明日の演奏会への期待を膨らませた。(提供:ジャパン・アーツ)第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール 優勝者コンサート■チケット情報()1月30日(火) 19:00開演東京オペラシティ コンサートホール
2024年01月30日今まで知らなかった本当のショパンに出会えそうだ。昨秋開催された「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」の優勝者エリック・グオ(カナダ)が来日、ショパンのピアノ協奏曲全2曲を一挙に弾く。バッハ・コレギウム・ジャパンを率いて共演する指揮者の鈴木優人は言う。「ショパンの協奏曲は、大編成の現代オーケストラには物足りないというか、(音量のバランスを気にして)独奏ピアノとフルパワーでぶつかり合う精神状態になれないんです。それがピリオド楽器のオーケストラだと、ソロとオーケストラががっぷり四つに組んで、競う合うように弾くことができる。とてもエキサイティングなショパンになりますよ!」それこそ協奏曲の醍醐味。ショパン国際ピリオド楽器コンクールは、あのショパン・コンクールと同じポーランドのショパン研究所が主催する、ピリオド楽器(つまり作曲家が生きた時代のピアノ)を使って競われる、“もうひとつの”ショパン・コンクール。19世紀のピアノは現代の楽器と比べると音量は小さいが音色は多彩。ピリオド楽器オーケストラとの共演なら両者がとてもバランスよく、互いにいきいきと弾ききることができるのだ。そしてなにより、あの親しんだ名曲が、ショパンが作曲時にイメージしていたままの響きでよみがえる。「ピアノはもちろんですが、ピリオド・オーケストラであることが、聴いた印象に大きく影響すると思います。ガット弦の弦楽器の色合いはショパンのナイーヴな音楽にぴったり。管楽器はほとんどが19世紀のオリジナル楽器を使います。バロック時代よりも状態の良いものが残っているので、レプリカでなくオリジナルの楽器を使いやすいんです。演奏ピッチはピアノに合わせてA=430Hzです」しかしじつは、どんな楽器を使うか以上に大事なのが、その姿勢自体なのだと説く。「根本的に大事なのは、音楽への対峙やアプローチの違い。その楽器を選択している奏者の思いや音楽への向き合い方が、やっぱり音に出ます」コンクールの優勝者グオは、じつは普段はモダン・ピアノ奏者として活動している。鍵盤奏者として、ピアノ、チェンバロ 、オルガンなど歴史楽器に精通した鈴木との共演を頼もしく感じているはず。「ソロとオーケストラが一体という気持ちで音楽を作ります。ソロだけでなく、ぜひ、その融合で生まれる全体の響きを聴いてください」取材・文:宮本明第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール優勝者コンサート■チケット情報()1月30日(火) 19:00開演東京オペラシティ コンサートホール
2024年01月26日一般社団法人日本音楽能力検定協会(所在地:東京都新宿区、代表理事:大塚 博一)は、日本全国の楽器奏者、音楽関係者を対象とした『音楽能力検定』(以下 音楽検定)の提供を2022年10月1日に開始し、約1年で受検者が“3万人”を突破いたしました。「音楽検定」URL: 音楽検定■提供背景昨今まで日本には明確な音楽の基準が設けられていませんでした。そのため日本に存在する音楽レッスンは玉石混淆で、きちんと音楽を学んだプロの方の素晴らしいレッスンもたくさんある一方で、特に何の実績もないアマチュアの方がレッスン教室を開き、ご自身の考えに偏ったレッスンを行っていることも現実です。もちろんお金を払う生徒様が納得して通っていらっしゃるのであれば問題はないのですが、残念ながら中にはそうでないレッスン教室も散見されるようです。レッスン教室だけでなく音楽でプロを目指す方、あるいは趣味として楽しむ方にとっても、ご自身の実力や理解度がどの程度なのかを知るための基準がありませんでした。音楽検定では初級者~プロレベルまでを5段階に分け、受検者様の実力を審査させていただきます。科目はボーカル、ギター、ベース、ピアノ、ドラム、楽譜読み書き、ヴァイオリン、トランペット、ウクレレなど多岐にわたり、全国の楽器奏者、レッスン講師、バンドマン、学校の音楽教員やお子様にも多くご受検いただいております。ピアノ■検定の特徴*全科目オンライン受検可能従来の英語検定や漢字検定は指定の日時に指定の会場で行われておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響や時代の変化もあり、音楽検定は全てオンラインでご受検いただけます。<筆記試験>ご希望の日時にメールにて問題用紙・解答用紙を送付いたします。制限時間内に記入済みの解答用紙をご返信いただきます。<実技試験>筆記試験合格から1週間以内に、ご自身で撮影した演奏動画をメールにてご送付いただきます。音程、リズム、表現力など様々な角度から審査させていただくため、できるだけタイプの違う2曲をお選びください。*全科目1~5級1級(プロの中でも群を抜く実力) ※超絶技巧と言えるレベルの演奏ができる2級(プロ) ※難易度の高い曲を余裕を持って表現力豊かに演奏できる3級(上級者) ※難易度の高い曲を演奏できる4級(中級者) ※比較的難易度の高い曲を演奏できる5級(初級者) ※簡単な曲を演奏できる音楽検定告知フライヤー■受験の流れHPお申し込みフォームからご希望の科目・級・日時をお申し込み後、検定料をお振込いただきます。お振込確認後に受検番号を発行し、試験当日に問題用紙・解答用紙をPDFにてお送りします。筆記試験合格通知とともに実技試験のご案内を差し上げますので、1週間以内に演奏動画をご送付いただき、数日以内に合否の発表を行います。*HPからお申し込み(科目・級・日時)*検定料お振込*受検番号発行*筆記試験*実技試験*合否発表■検定概要サービス名: 音楽検定提供開始日: 2022年10月1日料金 : 3,300円(5級)、4,400円(4級)、5,500円(3級)、6,600円(2級)、1級(7,700円) ※税込み申込方法 : ホームページお申し込みフォームよりURL : 音楽検定ロゴ■法人概要商号 : 一般社団法人日本音楽能力検定協会代表者 : 代表理事 大塚 博一所在地 : 〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目14番9-1101設立 : 2022年9月事業内容: 音楽能力検定の実施および運営資本金 : 1,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月09日クラシック音楽界は、昨年2022年にポーランドのワルシャワで開催された「ショパン国際ピアノ・コンクール(ショパン・コンクール)」の余波で沸き立っている。その理由は、世界最古にして最難関の同コンクールにおいて、反田恭平が2位、小林愛実が4位という歴史的な好成績を遺したからだ。ショパン・コンクールがこれほどまでに評価されるのは、過去の優勝者のレベルの高さにある。マルタ・アルゲリッチ(1965年)やマウリツィオ・ポリーニ(1960年)に、クリスティアン・ツィメルマン(1975年)などなど、現代のクラシック界における極めつけのスーパー・スターを輩出してきたことがその理由だ。その話題のコンクールにおいて、今をときめく反田恭平と第2位を分け合ったピアニスト、アレクサンダー・ガジェヴの来日公演が実現するとなれば、これは気になる。1994年イタリア生まれのガジェヴは、9歳でオーケストラとの共演を果たし、10歳でリサイタルデビューという早熟ぶりを発揮。2015年には「浜松国際ピアノコンクール」と2021年の「シドニー国際ピアノコンクール」で優勝を果たし、その勢いで挑んだ2022年の「ショパン国際ピアノコンクール」で2位入賞を果たした実力者だ。今回のリサイタルツアーにおいては、J.S.バッハ、フランク、ショパン&ムソルグスキーという多彩なプログラムを披露。ピアニストとしての完成度の高さを改めて認識させてくれる時間となりそうだ。未来を担う俊英の“今”を見逃すことなかれ。●アレクサンダー・ガジェヴからのメッセージ今回のリサイタルは、「心の動き」を巡るプログラムです。最初に演奏するバッハの変ホ長調のフランス組曲第4番は、私たちの魂を高揚させてくれます。そこからフランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」へと旅を続けます。オルガン作品に基づくその美しい旋律は、メランコリックなスロー・ワルツを思わせます。遠い過去に思いを馳せるひと時となるでしょう。続いて3曲取り上げるショパンの夜想曲は、美しくも不穏なざわめきを喚起します。その心の動揺は、スケルツォ第3番で頂点を迎えます。ポーランドの作曲家ショパンが残した最もドラマティックな作品の一つですが、激しい展開の中にも心穏やかなコラールが姿を現します。それは冒頭のバッハと繋がる世界なのです。後半はムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」です。東方正教会の精神性を宿すこの作品は、キリスト教会と異教との主題が絡み合い、高雅と野卑、聖と俗、悲劇と喜劇とが融合して、ロシア文化の大いなる魅力を映し出します。この音楽の旅を皆さまとご一緒できることを楽しみにしています。アレクサンダー・ガジェヴピアノ・リサイタル■チケット情報月1日(水) 札幌コンサートホールKitara 大ホール11月3日(金・祝) 杜のホールはしもと・ホール11月4日(土) 北九州市立響ホール11月7日(火) 東京オペラシティ コンサートホール11月11日(土) 住友生命いずみホール11月12日(日) 東広島芸術文化ホールくらら大ホール
2023年10月24日笠井瑞丈×上村なおか主催、『今、ショパンを踊る』が2023年12月5日 (火) ~2023年12月7日 (木)に国分寺市立いずみホール(東京都国分寺市泉町3-36-12)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 〜人の内側にめくれた耳の形は ショパンを聴くためにある〜バッハ、モーツァルトの音楽には動物たちは耳をそばだてないベートーヴェンの音楽にはライオンも耳を傾けるしかしショパンのピアノ曲は蝶たちも踊り始める暗いポーランドの森の中瑞丈はショパンに似ている裕子はショパンの母になおかは姉にそして美紀子はジョルジュ・サンドを想わせるではないか(文章・笠井叡)笠井叡笠井叡の構成演出振付による新作ダンス公演「今、ショパンを踊る」。出演は笠井瑞丈、上村なおか、浅見裕子、そして笠井叡作品には初参加となる川村美紀子。笠井叡がこれまでソロでも踊ってきた「ピアノ協奏曲第一番」などの曲にこの4人のダンサーが取り組み、新たなる世界を創造する。今現在起きている戦争はヨーロッパの時代が終わりゆくことへの抵抗のようにも見える。パンデミックを経て世界の力関係が変化していく中で人間は一体どのような力を持ち得るのだろうか。 作曲家フレデリック・ショパンにはその父の影響もあり音楽家というより革命家の血が流れており、その音楽の中には古典派やロマン派とは全く違った革命的な力がある。そしてこの作品の作者である笠井叡の言によれば、ショパンは「音楽そのものがダンスしている」のである。この舞台では、古典とされる音楽が持つ革命的な力が、笠井瑞丈、上村なおか、浅見裕子、川村美紀子という4人の稀有なダンサーの身体と結びつき、ショパンその人の人生の如く燃焼し尽くすことで、ショパンの音楽の持つダンス性をまさに今「ダンスそのもの」として開示することを試みるものである。古典・近代・現在を貫いて、それが今この時代の革命となり時代の閉塞を突破することで、人間が持っている力の可能性を信じる希望としたい。笠井瑞丈上村なおか浅見裕子団体概要笠井瑞丈と上村なおかにより02年に設立。「他者とのダンスを通した交流・交感」「世代間の対話」の二つを基盤として、公演の企画制作、ワークショップ等を行っている。これまでの主な作品として、ピアノの高橋悠治の生演奏による笠井瑞丈振付デュオ作品「海とクジラ」(13年)、木佐貫邦子振付デュオ作品「R-i-P」(14年)、上村なおか自作ソロ作品「solo」(16年)、鈴木ユキオを迎えての笠井瑞丈振付グループ作品「雪の蠅」(17年)、笠井と上村の共同振付によるグループ作品「奇跡の星」(18年)、笠井叡・近藤良平・川村美紀子の3人の振付家による3つのデュオ 「2×3」(18年)がある。また、天使館における「ダンス現在」「night session」シリーズも継続して行っている。笠井瑞丈/Mitsutake Kasai笠井叡に舞踏を、山崎広太にダンスを師事。98年より自作のソロダンスを開始。様々なスタイルのダンスのエッセンスを取り入れながら独自の世界観を持つ作品を発表している。近年はソロだけでなく作品振付や客演でも注目を集めている。平成20年度文化庁新進芸術家海外留学研修員として、09年ニューヨークで1年間研修。10年横浜ソロ×デュオ・コンペティション・プラス審査員特別賞受賞。16年 テロ・サーリネンカンパニーの作品にゲスト出演。17年5月 振付笠井叡『花粉革命』を踊る。第 12 回日本ダンスフォーラム賞受賞。上村なおか/Naoka Uemura金沢市生まれ。幼少よりバレエを始める。木佐貫邦子にダンスを、笠井叡にダンスとオイリュトミーを師事し、作品にも多数出演。「ひとつの身体」の可能性を探るべく95年より自作ソロダンスを開始。16年より、言葉とカラダの結びつきを探求するシリーズ「Life」始動。「身体の発見と冒険」をキーワードに様々なジャンルのアーティストとの協働作業やワークショップ、振付、共作、客演も積極的に行う。第36回舞踊批評家協会新人賞受賞。桜美林大学芸術文化学群などで講師も務めている。公演概要『今、ショパンを踊る』公演期間:2023年12月5日 (火) ~2023年12月7日 (木)会場:国分寺市立いずみホール(東京都国分寺市泉町3-36-12)■出演者笠井瑞丈上村なおか浅見裕子川村美紀子■スタッフ構成・演出・振付:笠井叡照明:森下泰(ライトシップ)音響:角田寛生舞台監督:金子美月主催:笠井瑞丈×上村なおか■公演スケジュール12月5日(火)19:0012月6日(水)19:0012月7日(木)19:00※開場は、開演の30分前です。■チケット料金(全席自由・税込)前売一般:3,500円学生:2,500円当日一般:4,000円学生:3,000円<カンフェティ席(会員限定特別割引席)設置公演>(全席自由・税込)一般:3,500円学生:2,500円カンフェティ席300円割引!3,500円→ カンフェティ席3,200円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月13日昨年のツアーではsold out続出のピアノリサイタルをお聞き逃しなく!2021年 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位を反田恭平氏と分かち合い、併せてクリスチャン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞したアレクサンダー・ガジェヴのピアノリサイタルが、2023年11月12日(日)14時00分から東広島芸術文化ホールくらら(広島県東広島市)の大ホールで開催される。Profileゴリツィア(イタリア)生まれ。9歳でオーケストラと初共演、10歳で初リサイタルを開いた。17歳の時、イタリアの教育機関で最高評価を得た若手だけが競うコンクール「プレミオ・ヴェネツィア」(2013年)で優勝。その後2015年からは同年の浜松や、2018年モンテカルロ、2021年のシドニーなど、現在まで参加した国際コンクールでほぼすべて優勝している。2021年のショパン国際コンクールの第2位およびソナタ賞受賞は非常に注目された。2022年イタリアで権威あるフランコ・アッビアーティ賞を受賞。これまでルイージ指揮/RAI国立響、ゲルギエフ指揮/マリインスキー劇場管をはじめ、指揮者ではテミルカーノフ、ヴィト、井上道義、山田和樹らと共演している。今後はハレ管、ミラノ・ヴェルディ響などと共演を予定。ヴェルビエ音楽祭やオールドバラ音楽祭などにも参加している。《Program》J.S.バッハ:フランス組曲第4番 変ホ長調 BWV815C.フランク(H.バウアー編):前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調 op.18ショパン:ノクターン 第4番 ヘ長調 op.15-1ノクターン 第5番 嬰ヘ長調 op.15-2ノクターン 第13番 ハ短調 op.48-1スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 op.39ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』※曲目・曲順は変更になる場合もございます。~ガジェヴ氏より、リサイタルにむけてのメッセージです~今回のリサイタルは、「心の動き」を巡るプログラムです。最初に演奏するバッハの変ホ長調のフランス組曲第4番は、私たちの魂を高揚させてくれます。そこからフランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」へと旅を続けます。オルガン作品に基づくその美しい旋律は、メランコリックなスロー・ワルツを思わせます。遠い過去に思いを馳せるひと時となるでしょう。続いて3曲取り上げるショパンの夜想曲は、美しくも不穏なざわめきを喚起します。その心の動揺は、スケルツォ第3番で頂点を迎えます。ポーランドの作曲家ショパンが残した最もドラマティックな作品の一つですが、激しい展開の中にも心穏やかなコラールが姿を現します。それは冒頭のバッハと繋がる世界なのです。後半はムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」です。東方正教会の精神性を宿すこの作品は、キリスト教会と異教との主題が絡み合い、高雅と野卑、聖と俗、悲劇と喜劇とが融合して、ロシア文化の大いなる魅力を映し出します。この音楽の旅を皆さまとご一緒できることを楽しみにしています。アレクサンダー・ガジェヴ ピアノリサイタル【日時】2023年11月12日(日)14:00開演(14:30開場)【会場】東広島芸術文化ホールくらら大ホール【チケット料金】全席指定・税込SS席:5,000円(残りわずか)S席:4,500円A席:3,500円学生(大学生以下):全席2,000円【チケット取扱】・くらら チケットセンターTel. 082-426-5990・チケットぴあ (Pコード 249-163)【お問合わせ】東広島芸術文化ホールくらら チケットセンター〒739-0015東広島市西条栄町7-19(10:00~19:00土日祝営業)Tel. 082-426-5990 *未就学児入場不可*学生券は購入時または公演入場時要学生証提示*車椅子席・介助者席はくららチケットセンターのみ取扱い 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月23日2021年のショパン国際ピアノ・コンクールにて反田恭平と2位を分かちあい、またクリスティアン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞したアレクサンダー・ガジェヴ。昨年6月~7月のリサイタルではソールド・アウト続出、また「題名のない音楽会」などへの出演でさらにファン層を広げた。ショパン・コンクール後もイタリアで最も権威ある「フランコ・アッビアーティ賞」の2022年ベスト・ソリスト賞を受賞、同年には優れたピアニストに与えられるイギリスのテレンス・ジャッド賞を受賞。また2025年欧州文化首都ノヴァ・ゴリツァの文化大使に選出されるなどなど多彩な活動と芸術性が高く評価されている。ガジェヴの音楽は常に文化的背景や思想を感じさせるもので、新しさと発見に満ちており、とはいえ難解ではなく、常に心をキュンとさせるガジェヴ節でファンの心を捉えて離さない。アレクサンダー・ガジェヴ チケット情報はこちら今回のソロ・リサイタルは11/7(火)東京オペラシティ コンサートホールほか各地で開催。“「心の動き」を巡るプログラム”と題し、バッハの変ホ長調のフランス組曲第4番、フランク「前奏曲、フーガと変奏曲」、ショパンのノクターン(夜想曲)とスケルツォ第3番、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」をお届けする。全国ツアー以外にも大阪フィルハーモニー交響楽団との共演の公演もあるので、そちらもぜひお見逃しなく。チケットはいずれも好評発売中。【アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル】2023/10/23(月) グランシップ 中ホール・大地 (静岡)2023/11/1(水) 札幌コンサートホールKitara 大ホール (北海道)2023/11/4(土) 北九州市立響ホール (福岡)2023/11/7(火) 東京オペラシティ コンサートホール (東京)2023/11/11(土) 住友生命いずみホール (大阪)2023/11/12(日) 東広島芸術文化ホールくらら 大ホール (広島)【大阪フィルハーモニー交響楽団 京都特別演奏会】2023/10/29(日) 京都コンサートホール 大ホール (京都)[指揮]秋山和慶 [ピアノ]アレクサンダー・ガジェヴ
2023年09月19日公益財団法人ソニー音楽財団は、音楽を通じた教育活動に取り組んでいる団体の活動を助成する「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」の第5回(2024年度)募集を2023年6月15日(木)より開始いたしました。「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」の第5回(2024年度)募集開始「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」は、子どもたちが音楽を通した体験や活動に触れることで、感動する心を育てることを目的とした助成事業です。地域・環境・経済状況に左右されることなく音楽に触れることのできる社会を目指し、2019年に設立いたしました。これはSDGs(持続可能な開発目標/Sustainable Development Goals)で掲げられた「2030年までに世界が達成すべき17の目標」のうちの4番目の目標である「質の高い教育をみんなに」にも通じるものです。当財団は、1984年の設立以来、「Concert for KIDS~0才からのクラシック(R)~」「10代のためのプレミアム・コンサート」など、未就学児から青少年までを主な対象としたクラシック・コンサート事業を展開し、2022年には世界最大級のクラシック音楽の祭典「こども音楽フェスティバル」を開催しました。2020年には「ソニー音楽財団 新型コロナウイルス対策特別支援プロジェクト」をスタート。新型コロナウイルスの影響を受けている団体や若手演奏家、そして音楽に触れる機会を失った子どもたちを支援すべくYouTubeチャンネル「こどものためのクラシック」を立ち上げ、楽しくかつ質の高いクラシック音楽動画コンテンツの制作や、お子さまとそのご家族が気軽にクラシック音楽を楽しめる無料モバイルアプリ「子育てクラシックナビ」の配信等を実施しています。【ソニー音楽財団 子ども音楽基金概要】(1)名称:ソニー音楽財団 子ども音楽基金(2)設立年月日:2019年5月22日(3)助成の対象:日本国内の、原則として18歳未満の子どもを対象に、音楽*を通じた教育活動に取り組んでいる国内の団体およびその活動*原則としてクラシック音楽およびそれに準ずるもの(4)選考委員(五十音順):※=新任委員:神原 雅之※京都女子大学教授元国立音楽大学教授同大学元副学長久保山 茂樹※独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所インクルーシブ教育システム推進センター上席総括研究員(兼)センター長志民 一成文部科学省初等中等教育局教育課程課、文化庁参事官(芸術文化担当)付教科調査官国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官山野 則子※大阪公立大学教授スクールソーシャルワーク評価支援研究所 所長渡辺 元公益財団法人助成財団センター 理事立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 客員教授(5)助成金額 : 1団体につき10万円から300万円(年度毎)(6)助成対象期間 : 2024年4月1日(月)~2025年3月31日(月)(7)第5回(2024年度)応募期間: 2023年6月15日(木)から7月18日(火)17:00まで(8)応募方法 : ウェブサイトより応募書類をダウンロードして応募*募集内容詳細は、ウェブサイトの「募集要項」をご覧ください。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年06月16日音楽フェス「山人音楽祭 2023」が、2023年9月23日(土・祝)・24日(日)の2日間、群馬・日本トーターグリーンドーム前橋にて開催される。音楽フェス「山人音楽祭」とは「山人音楽祭」は、群馬ロックフェスティバルとして2012年にスタートした音楽フェス。ロックバンド・G-FREAK FACTORY(ジー・フリーク・ファクトリー)が主宰を務め、国内のロックシーンを代表するアーティストが群馬の地に集結する。2023年の出演アーティスト2023年は、マキシマム ザ ホルモン、Creepy Nuts(クリーピーナッツ)、SHERBETS(シャーベッツ)、10-FEET(テンフィート)、HAWAIIAN6(ハワイアンシックス)らが出演。この時期、多くのフェスに出演する人気アーティストたちが、会場を盛り上げる。<出演者一覧>OVER ARM THROW/KUZIRA/Creepy Nuts/G-FREAK FACTORY/SHERBETS/SHANK/四星球/TETORA/10-FEET/バックドロップシンデレラ/ハルカミライ/HAWAIIAN6/FOMARE/フラワーカンパニーズ/HEY-SMITH/マキシマム ザ ホルモン/RED ORCA/LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS/ROTTENGRAFFTY/…and more※第2弾出演アーティスト開催概要音楽フェス「山人音楽祭 2023」開催日程:2023年9月23日(土・祝)・24日(日)開場・開演:開場 9:30 / 開演 11:00(終演 20:00予定)会場:日本トーターグリーンドーム前橋(群馬県前橋市岩神町1-2-1)チケット情報チケット3次先行予約受付:5月20日(土)12:00~6月18日(日)23:59チケット料金:・1日券 8,000円(駐車場付は9,000円)・2日券 15,000円(駐車場付は17,000円)※駐車場付チケットは、先行受付のみの取り扱いとなる。※チケット情報詳細は公式サイト(を確認。
2023年03月03日第10回となる『全音楽界による音楽会』3.11チャリティコンサート〜ジャンルを越えた音楽のチカラを!〜が、2023年3月11にサントリーホールで開催されることが決定した。「全音楽界による音楽会」は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の現状を見たコシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子ら、様々な音楽ジャンルを代表し、音楽に深く関わるメンバーが発起人となり、震災直後の同年4月にチャリティコンサートを開催したのが始まりとなった。コンサートの入場料は無料だが、入場時に一人につき1万円以上を寄付するというシステム。趣旨に賛同しボランティアで出演するアーティストやオーケストラの有志メンバーや、会場であるサントリーホールなど多方面からの協力を得て成立するチャリティコンサート。かかった費用以外の寄付金は全て「公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構(3.11塾)」を通じて、東日本大震災の遺児孤児を支援するための資金に充てられる。これまで3.11塾の塾生は、塾や家庭教師、音楽や芸術などの文化スポーツの支援を得て、医者、パイロット、音楽家、俳優、ビジネスマンなどの関連大学や専門学校に合格し、夢に向かって歩んでいる。総合司会を務めるのは、露木茂と永井美奈子。出演者は、五木ひろし、坂本冬美、平原綾香、水谷八重子、クミコ、LE VELVETS、川島ケイジ、紅林弥生、神楽坂女声合唱団、東京女声合唱団・The Voices of Japan(VOJA)、六本木男声合唱団ZIG-ZAG、安部潤、紅林弥生、クラシック界からは仲道郁代、横山幸雄、小林沙羅、市原 愛、服部百音、大谷康子、桜井万祐子、ジョン・健・ヌッツォ、樋口達哉、村松稔之を予定している。■三枝成彰 コメント前回の公演では18,203,757円のご寄付をいただきました。サントリーホールのご支援と出演してくれる皆様のご協力を得て、ノーギャラで出演していただき、多くの東日本大震災の遺児孤児の支援をさせていただいております。皆様のご厚意でずっと続けられていることを感謝しております。■湯川れい子(3.11顧問)コメントコロナ禍でも、いえ、コロナ禍だからこそ、生演奏と生の歌声に力を貰います。今年も実に贅沢な夜をプレゼントして頂ける事に感謝します。ご出演下さる皆様、お越し下さる皆様、心から感謝申し上げます。タイトル:第10回「全音楽界による音楽会」3.11チャリティコンサートジャンルを越えた音楽のチカラを!開催日時:2023年3月11日(土)18:00開演(予定)会場:サントリーホール(東京都港区赤坂1-13-1)入 場 料:無料(全席指定・事前予約必要・未就学児童入場不可・お一人様4枚まで)※入場時にお一人様1万円以上の寄付金を申し受けますチケット:12月15日(木)より受付を開始主催:第10回「全音楽界による音楽会」3.11チャリティコンサート実行委員会(公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構、エンジン01文化戦略会議)公式ホームページ 第10回「全音楽界による音楽会」3.11チャリティコンサートチケット販売サイト (PC・スマートフォン共通)サントリーホールチケットセンター0570-55-0017(オペレーター対応・10:00~18:00)/窓口お問い合わせ:公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構03(3584)1608(10:00~18:00、平日のみ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月30日音楽を聴いて心が癒される経験はあるけれどこれって一体どういう仕組み?音楽心理学に詳しい星野悦子先生に教わりました。気分を楽しく盛り上げたり、悲しいムードに優しく寄り添ったり。私たちの生活に欠かせない音楽と人の感情には、いったいどんな結び付きがあるのだろう。「耳から入った音楽は、まず脳へと伝わり、そこから全身へ影響を及ぼします。自律神経系に作用して、興奮や鎮静、リラクセーションなどの効果をもたらすのです。同時に、心の状態にも変化を与え、感情や知覚、認知を刺激して、活性化したり沈静化したりすることがわかっています。音楽はテンポやリズム、メロディ、ピッチや音域、歌詞のメッセージ性などさまざまな要素で複雑に構成されていますが、それらが違えば私たちが受ける印象も変わり、自ずと心身の反応も変化します」例えば、アップテンポの曲には気分を高揚させる効果があり、ゆったりとしたテンポの落ち着いた曲には鎮静の作用が。そして、高音の方が明るい気分になりやすく、低音は暗い悲しい気分へと誘いやすいといわれているそう。「一般的には、癒されたい時=脳を休ませたい時ですよね。そういう時にあまり複雑な音楽を聴くと、頑張って曲を理解しようとして疲れてしまうんです。だから、やや遅めのテンポで、メロディの主張が強すぎない、シンプルなものがいいといわれています。その代表格がバロック音楽ですね。クラシックの名曲は数百年にわたり多くの人々に力を与えてきたわけで、やはりリラックス効果が大きいと感じます。癒しの楽器といえば昔からハープがよく知られ、聖書の中でも“王のメランコリー(鬱状態)を竪琴で癒した”というエピソードがあるほど。クラリネットやオーボエなどの木管楽器の音色がいいとする研究もあります」星野先生によると、その時の気持ちの状態に合ったテンポや曲調の音楽から聴き始める「同質の原理」というものが、音楽療法においては大原則なのだとか。「落ち込んでいる時にアップテンポな曲で無理やり気分を上げようとするのはあまり良くありません。まずは今のムードに合う静かな曲で気持ちを慣らしながら、そこから徐々に上げていきます。癒されたい時にもさまざまな段階があるので、“なんだかちょっと気分がダルい”くらいであれば楽しい曲を聴くのもアリだと思います。イライラしている時には、まず激しい音楽でストレスを発散させてから少しずつテンポを落として…という方法もありますよ。もちろん、音楽の好みは十人十色。にぎやかな高音が好きな人がいれば低音の響きが好きな人もいるので、音楽療法では処方箋のように個人に合ったものを取り入れるように努められています。また、自分で曲を選ぶという行為も実は大切です。人に無理やり聴かされるより自分で選択して聴いた方が、心に馴染みやすいはず。“今の自分が求めている曲はどんなものだろう…”と探してみるところから楽しんでもらえたらと思います」こんな時は どういう音楽を聴くといい?落ち着きたい時控えめな音量で、あまり耳に残らない音楽。意識の邪魔にならないような、耳に残りにくい=覚えにくい曲を。かといって複雑すぎる曲はNG。もちろん、聴く時の音量は抑えめに。「ローテンポの静かな曲で気分を落ち込ませすぎるとやる気が下がってしまうので、脳が興奮しない程度に、明るく軽い曲調のものを選ぶといいと思います。車を運転する時のBGMについても同様です」エネルギーを補いたい時エモーショナルで、少しアップテンポなもの。沈んだ気分を上げたい時は、まずは静かなものから聴き始めて、少しずつアップテンポに。「テンポが速くなるほど、また音量が増すほど生理的覚醒が上がります。元気を出したいならば、ポジティブなムードのある長調のメロディがおすすめです。あまり高揚しすぎるのが嫌な場合は、テンポが速めでも短調の曲がほどよい場合もあります」くつろぎたい時温かい音色や、ローテンポでメロディが綺麗な曲。アップテンポや激しいリズムの曲を避け、優しいメロディで心と体の緊張を解いていく。「対人関係で溜まったストレスを解消するには、抑揚が少ない、淡々とした曲がおすすめです。反対に、人恋しく寂しい気持ちを感じる時には、オペラのアリアや演歌のようにエモーショナルな歌も。歌詞に共感するうちに、前向きな気分になります」ほしの・えつこ心理学博士。上野学園大学音楽学部音楽学科の特任教授として教鞭を執るほか、日本音楽知覚認知学会監事や日本心理学会音楽心理学研究会の代表も務める。著書に『音楽心理学入門』(誠信書房)や『音楽知覚認知ハンドブック』(北大路書房)など。※『anan』2022年9月14日号より。イラスト・藤田 翔取材、文・大場桃果(by anan編集部)
2022年09月08日無料の野外音楽イベント「日比谷音楽祭 2023」が、2023年6月3日(土)・4日(日)に日比谷公園を中心に開催される。無料の野外音楽イベント「日比谷音楽祭」音楽プロデューサー、そして東京事変のメンバーでもある亀田誠治が主導する「日比谷音楽祭」は、人々が多様な音楽と自由に出会えるボーダーレスな音楽祭。日本の野外コンサートの歴史を作った聖地「野音」を擁する日比谷公園を舞台に、親子孫の3世代、その誰もに開かれた様々な催しが行われる。開催5年目を迎える2023年も、音楽を様々な形で体験するワークショップをはじめ、楽器体験ができる音楽マーケット、4年ぶりとなるフードブース出店、フードとお酒と音楽を夜の芝生の公園で楽しむ初のナイトプログラム「日比谷 YORU 喫茶」など、音楽ライブを中心に多彩な企画を実施予定だ。注目の出演アーティスト2023年の出演アーティストには、幅広い世代から支持を集める木村カエラや、代表曲「W / X / Y」で注目を集めるTani Yuuki(タニユウキ)、気鋭の4人組バンドWONK(ウォンク)などがラインナップ。桜井和寿、石川さゆり、KREVA、新妻聖子など、これまでにも日比谷音楽祭のステージを彩ってきた豪華アーティストたちも会場を盛り上げる。出演者一覧<出演者>上妻宏光、アスハン、石川さゆり、Ichika Nito、WONK、EXILE TETSUYA with EXPG、ermhoi with the Attention Please、Ovall、おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)、沖仁、小倉博和、小山田壮平、GAIA CUATRO、GAKU-MC、加藤登紀子、《聞かせ屋。けいたろう》、奇妙礼太郎、木村カエラ、KREVA、GOMA meets U-zhaan、桜井和寿、さなり、さらさ(Band set)、STUTS、世武裕子、SO-SO、soraya、ZOMBIE-CHANG、武部聡志、Tani Yuuki、チャラン・ポ・ランタン、帝国喫茶、DJ ダイノジ、 東儀典親、東儀秀樹、新妻聖子、秦 基博、半﨑美子、日比谷ブロードウェイ(井上芳雄・望海風斗・甲斐翔真)、平井秀明、深川バロン倶楽部、藤原道山、mahina、マレー飛鳥、みゆな、The Music Park Orchestra、民謡クルセイダーズ、Mega Shinnosuke、森 大翔、八木勇征・中島颯太(FANTASTICS)、ゆいにしお、弓木英梨乃、吉田篤貴、yonawo、YOYOKA、LIBERA、龍声 〜 Ryusei 〜 with 矢井田 瞳、Ryu Matsuyama (Solo)、ROTH BART BARON and more...開催概要「日比谷音楽祭 2023」開催日:2023年6月3日(土)・4日(日) 11:00~20:30予定※雨天決行、荒天中止。会場によっては雨天一時中断、もしくは中止になる場合あり。会場:日比谷公園(東京都千代田区日比谷公園)ほか入場料:無料※日比谷公園大音楽堂「YAON」ステ ージの公演については、鑑賞にあたり抽選制の無料鑑賞券(以下チケット)が必要。【YAON 鑑賞券について】<公演情報>■「Hibiya Dream Session 1」時間:6/3(土) 開場 17:30 / 開演 18:30 / 終演 20:30(予定)出演:The Music Park Orchestra with 上妻宏光、加藤登紀子、木村カエラ、世武裕子、Tani Yuuki、チャラン・ポ・ランタン、東儀典親、東儀秀樹、新妻聖子、藤原道山、YOYOKA、LIBERA■「Hibiya Dream Session 2」時間:6/4(日) 開場 13:30 / 開演 14:20 / 終演 15:40(予定)出演:The Music Park Orchestra with アスハン、石川さゆり、沖仁、KREVA、STUTS、秦 基博、ゆいにしお■「Hibiya Dream Session 3」時間:6/4(日) 開場 18:10 / 開演 19:10 / 終演 20:30(予定)出演:The Music Park Orchestra with 桜井和寿、さらさ、SO-SO、日比谷ブロードウェイ(井上芳雄 and more!)、YOYOKA<チケット抽選スケジュール>YAON(Hibiya Dream Session)のチケットは下記の2回抽選。・第1次抽選:プレイガイド事前抽選受付:各プレイガイド(イープラス、ローチケ、チケットぴあ)の抽選受付期間 : 4/25(火)12:00〜5/10(水)23:59当落発表 : 5/18(木)15:00予定※チケット代は無料。ただし、プレイガイド抽選の当選チケットはシステム手数料として1枚あたり電子チケットは220 円(税込)/紙チケットは340円(税込)の支払いが必要。・第2次抽選:アプリ当日抽選受付:「日比谷音楽祭公式おさんぽアプリ 2023」をダウンロードの上、アプリ内チケットページにご応募ください。受付期間:各開催日 10:00〜開演2時間前まで当落発表:各公演1時間30分前より発券
2022年09月03日2015年の第17回「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者チョ・ソンジンの来日公演が近づいてきた(2022年8月25日東京オペラシティ他)。今回の公演は、コロナ禍による2度の延期を経て、2019年以来3年ぶりに実現するステージだけに期待が募る。今回予定されるプログラムについては、後半に置かれたロマン派の名曲はもちろんのこと、冒頭に置かれたヘンデルの「クラブサン組曲」に興味津々。往年のピアノファンにとっては、リヒテルとガヴリーロフが交互に演奏を繰り返した録音や、キースジャレットによる名盤が記憶に残っているに違いない。演奏される機会が決して多いとは言えないながら、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」に勝るとも劣らない鍵盤楽器のための名曲だ。チョ・ソンジンの繊細なピアニズムによって、ヘンデルの力作に再び注目が集まることに期待したい。大きな話題となったショパンコンクール優勝から7年。今や世界のトップピアニストとして活躍するチョ・ソンジンの進化と深化やいかに。なにはともあれ、3度目の正直となる今回こそは、無事に開催されることを祈るばかりだ。●チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル2022年8月25日(木)19:00東京オペラシティコンサートホール(完売)<プログラム>ヘンデル:クラヴサン(チェンバロ)組曲第2番ヘ長調HWV427ヘンデル:クラヴサン(チェンバロ)組曲第8番へ短調HWV433ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24***シューマン:3つの幻想小曲集 Op.111シューマン:交響的練習曲 Op.13公演詳細: <他公演日程>8/23(火)18:45 愛知県芸術劇場コンサートホール8/27(土)15:00 よこすか芸術劇場<プログラム>ヘンデル:クラヴサン(チェンバロ)組曲第5番ホ長調HWV430ヘンデル:クラヴサン(チェンバロ)組曲第7番変ロ長調HWV440ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24***ショパン:スケルツォ第1番〜第4番
2022年07月21日株式会社日本アーティスト(所在地:東京都杉並区、代表取締役:幡野 菜穂子)は、2022年7月18日(月・祝)に、人気・実力とも世界最高峰のピアニストであるショパンコンクールの覇者『スタニスラフ・ブーニン』の9年ぶりの公演を主催します。ブーニン氏1待ち望んだ伝説との再会。ピアノの巨匠ブーニン氏自身が語る今、そして、ショパン国際ピアノコンクール優勝から更に熟練を極めたピアノ。9年の時を経て、再び日本で響く。ブーニン氏2■「スタニスラフ・ブーニン~再会~」公演日時:2022年7月18日(月・祝)15:00開演会場 :昭和女子大学 人見記念講堂■コンサート内容1985年ショパン国際ピアノコンクール、観衆を熱狂させた当時若干19歳のスタニスラフ・ブーニン氏。その後の初来日公演では“ブーニン・ブーム”と呼ばれるほどの一大センセーションを巻き起こしました。その伝説のブーニン氏が、9年間の休養を経て日本のファンと『再会』する公演を、7月18日(月・祝)、昭和女子大学 人見記念講堂にて開催します。公演は2部構成。1部は、ブーニン氏にお話を伺うトークショー。朝岡 聡氏に司会を務めていただきブーニン氏の魅力に迫ります。2部では熟練を重ねた今のブーニン氏の魅力的なピアノに『再会』。再会に選んだ曲はやはりシューマン。“やはりシューマン”というその理由、伝説と呼ぶにふさわしいブーニン氏の、新たな魅力を目撃する公演です。■スタニスラフ・ブーニン氏からのメッセージ『世界が変わると言われる今、私は精神的な存在の根底にある宝を浮き彫りにするために、一歩前に踏み出します。魔法のように引き寄せられて、今、シューマン音楽への取り組みは、まさにその衝動に駆られる対象になっています。』サイン■東京公演 詳細公演日時 :2022年7月18日(月・祝)開場 14:15 開演 15:00会場 :昭和女子大学 人見記念講堂出演 :スタニスラフ・ブーニン(ピアノ)朝岡 聡(司会)浜野 与志男(通訳)チケット料金:S席8,000円(税込) A席6,000円(税込) B席4,000円(税込)曲目 :シューマン 色とりどりの小品 作品99※曲目は変更になる場合がございます。予めご了承ください。※未就学児入場不可チラシ<チケット販売窓口>・日本アーティストチケットセンターTEL : 03-5305-4545(平日10:00~18:00・不定休) ※オペレーター対応e-mail: info@nipponartists.jp ・チケットぴあ(Pコード:216-644) ・イープラス(Lコード:35288) ・ローソンチケット ■出演者 プロフィール・スタニスラフ・ブーニン(ピアノ) Stanislav Buninリヒテルやギレリス等の巨匠を育てた名教育者G.ネイガウスを祖父とし、1966年モスクワに生まれた。1983年ロン=ティボー国際コンクールに17歳で優勝。1985年第11回ショパン国際ピアノコンクール優勝。EMIと専属契約を結び10枚以上のCDを録音。1999年ヨーロッパにおける演奏活動が高く評価され“Viotti d'Oro賞”受賞。1999年から全8回におよぶ「ショパン・チクルス」開始。国内ではワルシャワ・フィル、プラハ放送響、ベルリン響、N響、読響他数多くのオーケストラと共演。ブーニン氏は、1988年のアルメニア大地震、阪神・淡路大震災、 奥尻島地震などの直後に被災した子供たちの元を訪れチャリティコンサートの開催やピアノを寄付するなどの支援活動を行ってきた。2010年ショパンコンクール優勝25周年を記念しユニセフへのチャリティ・ガラ・コンサート開催。更に8月にはワルシャワで、アルゲリッチ等も参加し1ヶ月に亘って開催された「生誕200年ショパンフェスティバル」の最終日に出演、音楽祭を締めくくった。演奏後の拍手は鳴り止まず、満員の聴衆を魅了した。2011年7月には東日本大震災で孤児となった子供たちの為に、中村 紘子、山下 洋輔両氏を迎え「S. ブーニン・チャリティ・ガラ・コンサート」を開催、収益金はすべてあしなが育英会に寄付。 2012年4月には、被災地仙台三桜高校音楽部と共演。7月、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会を支援するコンサート開催。12月にはベルリン交響楽団とドイツ・ベルリンフィルハーモニーホールにてシューマンのピアノ協奏曲を共演。大好評を博す。・朝岡 聡(司会)朝岡 聡フリーアナウンサー、コンサートソムリエ。慶應義塾大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。久米 宏「ニュースステーション」「はなきんデータランド」「ウィンブルドンテニス中継」「プロ野球中継」「ニュースシャトル」などスポーツ、情報、報道番組で活躍。フリーになってからはTV・ラジオ・各種CMに加え、クラシックやオペラのコンサート企画や司会にもフィールドを広げる。その進行やインタビューは、興味深いテーマを軽妙なタッチで語るのが特徴で、芸術の裾野を広げる司会者として注目と信頼を集めている。東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団など国内オーケストラをはじめ、東京文化会館、サントリーホール、Bunkamuraオーチャードホールなどの主催コンサートに多く参加するほか海外オケ・アーティストとの共演も多数。リコーダーを大竹 尚之、吉澤 実の両氏に師事、玄人はだしの腕前である。著書に「笛の楽園~僕のリコーダー人生~」(東京書籍)、「いくぞ!オペラな街」(小学館)、「恋とはどんなものかしら~歌劇的恋愛のカタチ~」(東京新聞)など。東京藝術大学客員教授。日本ロッシーニ協会副会長。■会社概要会社名 : 株式会社日本アーティスト代表者 : 代表取締役 幡野 菜穂子所在地 : 東京都杉並区高円寺南4-7-1-4F設立 : 2013年12月事業内容: コンサート・プロモーター。海外、日本のコンサートを企画・招聘URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月22日野外音楽フェス「岩壁音楽祭 2022」が、山形県・瓜割石庭公園にて、2022年9月17日(土)に開催される。“断崖絶壁”ステージの音楽フェス「岩壁音楽祭 2022」「岩壁音楽祭」は、その名の通り“断崖絶壁”を舞台とした異色の音楽フェス。会場となるのは巨大な岩壁がそびえる採石場跡で、高さ50メートル以上の絶壁に囲まれた大迫力のロケーションでライブが行われる。実に3年ぶりの開催となる2022年のテーマは、「スペクトラム」。線引きの中で閉塞してしまう世界からなだらかな開放を目指したフェスティバルの開催を目指す。注目の出演アーティスト出演者には、“オルタナティブ・Kポップバンド”を称する韓国のヒップホップコレクティヴ・Balming Tiger(バーミング・タイガー)の中心人物Omega Sapien(オメガ・サピエン)や、フィリピンと日本にルーツを持つEna Mori(エナ・モリ)、湘南出身の23歳シンガーソングライター・さらさなどがラインナップ。国内外から気鋭のアーティストたちが集結する。出演者一覧Omega Sapien、Ena Mori、CYK、ermhoi+小林うてな、maco marets、さらさ※第1弾出演者情報。開催概要「岩壁音楽祭 2022」開催日:2022年9月17日(土) 11:00~21:00会場:瓜割石庭公園住所:山形県東置賜郡高畠町安久津チケット情報発売日:5月17日(火)料金:早割チケット 12,000円/U23チケット 7,000円 ※枚数限定※チケット情報詳細は公式サイト(を確認。
2022年05月20日昨秋日本でも大きな話題となった第18回ショパン国際ピアノコンクールにおいて、第3位に輝いたスペインの新鋭、マルティン・ガルシア・ガルシアの初来日公演が開催される。スペイン、ヒホン生まれのマルティン・ガルシア・ガルシアは、2018年にニューヨークで開催された「国際キーボード・インスティテュート&フェスティヴァル」で第1位を獲得したことを皮切りに、2021年「クリーブランド国際ピアノコンクール」で優勝。その勢いで臨んだ2021年秋の「第18回ショパン国際ピアノコンクール」で3位入賞を果たし、一躍国際的にその名を知れるようになった新鋭だ。コンクールでの活躍の模様はYou Tubeを通じて世界中に配信されたことも記憶に新しいマルティン・ガルシア・ガルシアの初来日公演が実現するとなれば、これは見逃せない。東京で予定されるのは、オール・ショパンプログラムの「リサイタル」と、ショパンのピアノ協奏曲を披露する「協奏曲の夕べ」の2公演。特に昨秋のショパン国際ピアノコンクールに於いて「最優秀協奏曲特別賞」を受賞した協奏曲演奏は気になるところだ。ショパン・コンクール第3位の実力や如何に!?
2022年05月19日若いころは音楽が好きで、高校時代は軽音楽部にも入っていたほどの私。30代になり仕事と家庭の両立が大変な時期でも、音楽を聞く時間は作るようにしていました。それが40代になり、生活も仕事もどんどん忙しくなって新しい音楽を探すエネルギーもなくなり、すっかり音楽から遠ざかってしまった……そんな悩みを解決してくれたエピソードです。10~20代は音楽とともに生活があった両親とも音楽好きだったこともあり、幼いころから実家には常に音楽が流れていました。父はクラシックやポップス、母はロックが好きだったため、私も必然的にさまざまな音楽を聞いて育ちました。私自身ピアノも習っていたので、クラシックやジャズなどを弾いて親しんでいました。加えて、現在40代の私は、バンドブームの洗礼を受けた世代。小学生でバンドブームに刺激を受けた私は、中学生で「高校生になったら自分もバンドを組む!」と心に決め、さまざまなバンドの音楽をCDやラジオで楽しんでしました。そして、高校生になり軽音楽部に入部。ギターを担当し、自分で演奏したり、先輩バンドのライブに参加したりしてバンドライフを満喫していました。大学時代にもプロアマ問わずいろいろなバンドのライブに行き、心の底から音楽を楽しんでいたのでした。20代後半になると、仕事と家事育児との両立が始まりましたが、生活圏内にすてきなCDショップがあり、いろいろなジャンルの音楽に触れることができました。ボサノヴァやフレンチポップなど、自分では探せないようなジャンルのCDもそこにはあり、聞くだけの音楽生活でも満足していました。30~40代にかけて音楽から遠ざかる30代に入るタイミングで最初の離婚を経験し、完全ワンオペ育児に入った私。しかもそのタイミングで、より条件の良い職場に転職したため、毎日仕事と家事、育児だけで必死。音楽を聞く余裕がまったくなくなりました。再婚後はさらに職場が遠くなったため、せめてその間に音楽を聞こうともしたのですが、新しい音楽を仕入れる心の余裕がありません。20代のときに買いためたCDを移動中に聞くのが精いっぱいでした。それでも30代のうちはなんとか20代までの音楽ストックで過ごせていたのですが、40代にもなると、さすがに感性が20代のころとは大きく変化しています。また音楽自体も20年以上前のものなので、「いつまでもこんな昔の音楽を聴いていて良いのかなぁ……」と自分で自分に疑問を感じたりすることも。かといってかつてのように、CDショップに立ち寄ったりライブ会場に出向いたりして、新しい音楽をインプットするような余裕は、気持ちの面でも時間の面でもありません。それでも昔の音楽を聞き続けることにも違和感があり、 どんどん音楽からは遠ざかる一方でした。「以前はあんなに音楽が好きだったのになぁ……」という一抹の寂しさを感じました。30代の友人から贈られた30年近く前の音楽を聴いてそんなある日、10歳下つまり30代半ばの友人とのやりとりで、最近ちょっと元気がなくて……ともらした私。彼からはすぐ反応があり、「元気が出る音楽を送ります」と言って、とある曲が送られてきました。「この歌詞が自分の気持ちなので、字幕つきで」とのメッセージとともに。それはブルーハーツの『人にやさしく』という1曲でした。小学生でバンドブームに触れた私が、最初にファンになったブルーハーツ初期の楽曲。友人にその話は一度もしたことがありません。あくまでも彼の選曲で「歌詞を見てほしい」とのチョイスでした。10代の自分がワクワクしながらこの曲に心を踊らせていたことを思い出しながら聞きました。歌詞のなかには、10代のときは特に印象に残らなかったところが、30年近くたった40代の私に響くものがありました。今の私は年齢相応の感覚を持って、この曲を楽しむことができているんだと実感しました。「古い曲だって、今の感覚で楽しんで良いんだ。それが人生経験を重ねた40代ならではの楽しみなのかもしれない」と思ったエピソードでした。まとめ友人のおかげで、音楽を楽しむということは、そのときに流行している音楽を楽しむことだけではないと気付きました。それから私は、「古い音楽でも、40代の今の自分なりの感性で楽しめば良い」と思うように。そのような感覚で、10~20代のころの音楽を聞き直してみると、たしかにいろいろな発見があります。「この音楽をこんな気持ちで聞き返せるのは、40代の今だからこそだなぁ」と加齢による経験をプラスに感じることも。いつか育児や仕事の手が離れてきたら、また新たな気持ちで出合う音楽もきっとあることでしょう。そんなふうに加齢による変化も楽しみながら、音楽とは長いお付き合いができたらと改めて思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:自分でも驚き!「BE:FIRST」のおかげで更年期の沈みがちな気持ちが元気になった【体験談】★関連記事:生活に音楽を♪アラフィフの疲れた頭をリフレッシュ&気力UP!【体験談】★関連記事:推し活に目覚めたら、アラフィフの生活がキラキラ輝き始めた!【体験談】著者/まっちゃ (45歳)40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。
2022年01月19日朗読劇『いつもポケットにショパン 〜2nd Lesson〜』が、1月13日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕した。くらもちふさこの同名コミックを原作とした朗読劇シリーズ第2弾となる本作。ピアニストを目指す主人公・須江麻子とその幼なじみ・緒方季晋のすれ違いと成長が、甘酸っぱい青春模様を交えて描かれる。キャストは日替わりで8組の俳優・声優陣がラインナップ。2019年の第1弾と同じく、脚本を吉田玲子、演出を酒井麻衣が続投する。取材日だった初日のキャスティングは、尾崎由香&高野洸ペア。尾崎は三つ編み姿が初々しく、高野はピンク色の大きなポケットが印象的なジャケットを羽織って登場した。ピアニスト・里見有香が生演奏するショパン「小犬のワルツ」に乗って、尾崎と高野は同じピアノ教室に通う麻子と季晋の仲睦まじい幼少期を微笑ましく演じながら、客席を劇世界へといざなう。季晋のドイツ留学と滞在先での列車事故を機に、幼い二人は離れ離れとなってしまう。やがて音楽高校に進学した麻子は、有名ピアニストの母と比較される劣等感を拭えず落ちこぼれていた。そんなある日、帰国した季晋が別の音楽高校へ通っているという話を耳にする。再会の喜びに湧く麻子に対して、季晋はまるで別人のように彼女を憎んでいた。幼少期の麻子は明るく純粋で、おしゃべりな少女だった。しかし成長するにつれ、母へのコンプレックスから感情表現が乏しくなり、演奏にも表れるように。朗読はモノローグを中心に進行するため気持ちを饒舌に語っているように聞こえるが、尾崎は高校生になった麻子の屈託を、幼少期のあどけない声音と比べてトーンを下げることで獲得していた。これに対して先輩や教師、そして季晋との交流を通じて次第にピアノに“覚醒”していく様子も鮮烈に造形する。「あいつ(=麻子)よりすごいピアニストになるんだ」──。列車事故でこの世を去った母の無念を知り、麻子に対して異様な競争心をたぎらせる季晋。高野は時に台本から目を離しながら、親の仇を討つような険しい視線を麻子に向ける。激しい苦悩や葛藤の描写がバラエティ豊かだったのはもちろん、麻子の先輩や教師など多様なキャラクターなどにも声色を変えて扮する巧みな演じ分けが光っていた。麻子との雪解けシーンでは“身長差”に萌えた観客も多いだろう。上演時間は100分ほど(休憩なし)。公演は1月23日(日)まで。チケットぴあでは現在、当日引換券を販売中。取材・文:岡山朋代
2022年01月14日「日比谷音楽祭 2022」が、2022年6月4日(土)・5日(日)の2日間、日比谷公園とその周辺施設にて開催される。亀田誠治主導の音楽フェス「日比谷音楽祭」音楽プロデューサー・亀田誠治が主導する「日比谷音楽祭」は、人々がより自由に、多様な音楽と出会える無料の音楽祭。日本の野外コンサートの歴史を作った聖地「野音」を擁する日比谷公園を舞台に、親子孫の3世代、誰もに開かれた様々な催しが行われる。ライブやワークショップ、トークショーなど多彩なコンテンツ開催3回目を迎える今回も、日比谷公園や東京ミッドタウン日比谷内に設置する複数のステージで多様なライブを開催。ライブ以外にも、ワークショップやトークショーなど、音楽にまつわる様々なコンテンツを、世代・国籍・障がい・経済格差などを超えてボーダーレスに届ける。注目の出演アーティスト「日比谷音楽祭 2022」第1弾出演者発表で参加が明らかになったのは、シシド・カフカが主宰するel tempo(エル・テンポ)」、自らのアーティスト活動だけでなく音楽プロデューサーとしても注目を集めるSKY-HI(スカイハイ)、DREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー)など。日比谷音楽祭のために結成される、亀田誠治率いるスペシャルバンド The Music Park Orchestraも登場する。第1弾出演アーティスト発表の際には、亀田誠治が「今、まさに各アーティストとセットリストやコラボについても話し合いを始めているのですが、アーティストからも「こんなコラボやりたい!」「今だからこそこんな曲をやりたい!」など、バンバンアイディアが出てきていて、本番の6月4日、5日にはとびきりの音楽をみなさんに感じてもらえると確信しています」とコメント。人気アーティストたちの共演にも注目したい。出演アーティスト一覧【6月4日(土)】■YAON(日比谷公園大音楽堂)・Hibiya Dream Session 1 The Music Park Orchestra with SKY-HI、Def Tech、新妻聖子、YOYOKA・Hibiya Dream Session 2 The Music Park Orchestra with 石川さゆり、EXILE SHOKICHI、MIYAVI、やのとあがつま■ONGAKUDO(日比谷公園小音楽堂)el tempo / 西川進 / Polaris / 民謡クルセイダーズ / 龍声〜Ryusei〜■ワークショップ &トークステージ KADAN (日比谷公園第二花壇)EXILE TETSUYA with EXPG / 大宮エリー / GAKU-MC / 《聞かせ屋。けいたろう》■HIROBA(東京ミッドタウン日比谷・ステップ広場)ATSUSHI TAKAHASHI×辻コースケ / 小倉博和 / 空に油 meets Cru Cru Cirque DX with HISASHI &うつみようこ /民謡ユニット こでらんに~■KOTONOHA(東京ミッドタウン日比谷・パークビューガーデン)アスハン / 荒谷翔大(yonawo)/ RIO【6月5日(日)】■YAON(日比谷公園大音楽堂)【Hibiya Dream Session 3】DREAMS COME TRUE / The Music Park Orchestra with 角野隼斗、KREVA、半﨑美子、藤井フミヤ、山弦■ONGAKUDO(日比谷公園小音楽堂)伊那市ミドリナ委員会 / 岡本梨奈 / 紀平凱成 / 角野隼斗 / 平井秀明■ワークショップ &トークステージ KADAN(日比谷公園第二花壇)《聞かせ屋。けいたろう》 / 杉田篤史(INSPi / hamo-labo) / たなしん / 龍声〜Ryusei〜■HIROBA(東京ミッドタウン日比谷・ステップ広場)上妻宏光 / GAKU-MC / 花耶■KOTONOHA(東京ミッドタウン日比谷・パークビューガーデン)朝倉さや / 佐藤ひらり / 関取花※第3次出演者情報。開催概要「日比谷音楽祭 2022」開催日:2022年6月4日(土)・5日(日)※雨天決行。荒天、災害時の場合は中止。但し、会場によっては、雨天一時中断、もしくは、中止となる場合あり。会場:日比谷公園(東京都千代田区日比谷公園)サテライト会場:東京ミッドタウン日比谷(予定)(東京都千代田区有楽町 1-1-2)料金:入場・参加無料※なお、観覧に抽選制の無料チケットが必要なYAONステージの3公演は、4月26日(火)から5月18日(水)の期間でプレイガイド事前抽選を行う。
2021年12月26日6年ぶりに開催されたクラシック界最高の若手ピアニストの登竜門「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」の結果が発表された。優勝の栄冠はカナダのブルース・リウに輝き、スター誕生のニュースが世界中を駆け巡った。日本人の参加者に於いては、反田恭平(2位)、小林愛実(4位)という好成績が印象に残る結果となった。その入賞者によるガラ・コンサートが開催されるとなればこれは聴き逃がせない。クラシック界の未来を担う若き入賞ピアニストたちの躍動に期待したい。●公演情報「第18回ショパン国際ピアノ‧コンクール2021 入賞者ガラ‧コンサート」2022年2月1日(火)、2月2日(水)東京芸術劇場コンサートホール※詳細は、後日Webなどで発表予定⇒ ●第18回ショパン国際ピアノ・コンクール入賞者第1位ブルース(シャオユー)リウBruce (Xiaoyu) Liu第2位アレクサンダー・ガジェヴAlexander Gadjiev<ソナタ賞>第2位反田恭平Kyohei Sorita第3位マルティン・ガルシア・ガルシアMartin Garcia Garcia <コンチェルト賞>第4位小林愛実Aimi Kobayashi第4位ヤクブ・クシリックJakub Kuszlik<マズルカ賞>第5位レオノーラ・アルメリーニLeonora Armellini第6位J J ジュン・リ・ブイ J J Jun Li Bui●ブルース(シャオユー)リウ (カナダ)1997年5月8日パリ生まれ。モントリオール・コンセルヴァトワールでリチャード・レイモンドに師事し卒業、現在はダン・タイ・ソンに師事している。クリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団、オーケストラ・オブ・ジ・アメリカズなどの主要オーケストラと共演しており、中国国家大劇院管弦楽団とは北米ツアーを行った。最近のシーズンには、ウクライナ国立交響楽団、リヴィウ・フィルハーモニー管弦楽団と連続する二度の中国ツアー(中国国家大劇院、北京音楽庁、上海東方芸術センターなどへの出演を含む)を行ったほか、サル・ガヴォーでラムルー管弦楽団とも共演。仙台、モントリオール、テル・アヴィヴ、ヴィセウの国際コンクールで入賞している。
2021年10月27日5年に1度、ショパンの祖国ポーランド・ワルシャワで行われる「ショパン国際ピアノコンクール」開催が目前だ(2021年10月2日〜23日)。本来ならば2020年秋の予定が、コロナ禍によって1年延期。2021年10月17日のショパンの命日を含む前後20日あまりの開催となった第18回。ポリーニやアルゲリッチにツィメルマンなど、今に至るピアノ界のスーパースターを多数輩出してきた同コンクールだけに、世界中のクラシックファンが注目するのも納得だ。さて、ショパン作品のみが演奏課題とされる「ショパン国際ピアノコンクール」だけに、ショパンの名曲を知っておくのはコンクールを楽しむ上での必須条件。そのための予習にピッタリのコンサートが開催される(9月26日:サントリーホール)。「ショパンの旅」と題された及川浩治のリサイタルは全国で3万5千人以上を動員し、日本全国で大きな感動を呼んだ人気企画。特にショパンの没後150年にあたる1999年に開催されたプログラムの充実ぶりは今も語り継がれる素晴らしさだ。そのコンサートが復活するとなれば聴き逃がせない。「ノクターン第20番」や「幻想即興曲」に「英雄ポロネーズ」などなど。ショパンの代表作がこれでもかとばかりに繰り出されるステージは、まさにショパン尽くしの極地。コンクールに向けての予習はこれで完璧と言えそうだ。感動の原点に向き合う及川浩治のパフォーマンスに注目したい。●公演詳細9月26日(日)サントリーホール大ホール及川浩治ピアノ・リサイタル「ショパンの旅」1999年オリジナル版
2021年09月11日ピアニスト及川浩治のオール・ショパン・リサイタル「ショパンの旅」[9月26日(日)サントリーホール・10月31日(日)シンフォニーホール]は、及川自身が書いた台本による語りを交え、よく知られた名曲を中心に作曲家の人生を辿る興味深い企画。実はこれ、1999年のショパン没後150年に全国で3万5千人を動員した伝説のコンサートの初めての再演だ。「まだデビュー5年目。その頃は協奏曲を中心に活動していて、ソロ・リサイタルの機会があまりなかったんです。あるホールに打診したら、『新人で大ホールを埋めるのは難しい。何か企画を考えて』と言われてしまって。必死にプランを練って持っていったのがこれでした。すると、あっという間に完売で追加公演。全国に展開していただけることになり、自分でもびっくりしました。しっかり考えたことは結果に出るのだと初めて気づかされた、初心、原点のコンサートです」語り部分は、ショパン自身を始めとする、当時の人々の〝証言〟で構成されている。及川自身のショパンへの思いなどの主観はあえて排した。「何冊も本を読んで。大変でした(笑)。でも専門の作家の方にお願いするよりも、ピアニストとして、曲の感覚に直結するような言葉を選ぶことができたと思います。もちろん、知ることで演奏に反映された要素も。そういう意味でもショパンについて一番勉強した年でした」22年を経ての再演。当時よりも自然体でショパンと向き合えると語る。「歳を取って、多少なりともショパンの音楽への共感度が深まっているはず。つい先日、10数年ぶりにピアノ協奏曲第1番を弾かせていただいたんですけれども、やっぱりめちゃくちゃいいなと思って。自分のアプローチが自然体になっているのを感じました。僕はよく、〝情熱のピアニスト〟とかって書いていただいて、理論的でないピアニストだと思われているところがあるんです(笑)。でも実はめちゃくちゃ考えるタイプなんですよ。理屈っぽいんです。でも、あまり理屈にとらわれすぎないように。特に今回のプログラムはみなさんがご存知の有名な曲が大部分ですし、考えすぎずに、いまの自分の感性で、現代のピアノの響き、現代のコンサートホールに合ったショパンの世界を皆さんと共有できればうれしいですね。再演は自分にとっても新鮮。22年前とはちょっと違う表現になるだろうと思います。語りも、前回は芝居っ気がありすぎたかもしれないので、今度はもっと自然体で(笑)」(宮本明)
2021年08月31日2021年秋のクラシック界最大の話題といえば、“ピアノの詩人”ショパンの名を冠した世界最高峰のコンクール「ショパン国際ピアノコンクール(5年に1度開催)」だ。本来ならば、昨2020年秋に開催予定だったところが、新型コロナウィルス感染拡大の影響により1年延期。第18回目となる今回は、ショパンの命日に当たる10月17日を挟んだ2021年10月3日〜20日にポーランドのワルシャワで開催される。先日すでに出場者の内訳が発表され、日本から参加する14名の中には、角野隼斗、反田恭平、牛田智大、小林愛実といった話題のピアニストが名を連ねるだけに、例年以上の盛り上がりと成果が期待される。そして今回、「ショパン国際ピアノコンクール」を楽しむための素敵なアルバムが発売になる(8月25日発売予定)。その名もずばり『ショパン スーパー・ベスト・オブ・ベスト』と名付けられた同アルバムには、ショパン国際ピアノコンクールの歴代の覇者、そして今注目の世界的ピアニストの名演奏が32曲も収められているのだから嬉しい限り。更に注目したいのが監修者だ。ベストセラー『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』の著者で脳科学者の古屋晋一氏書き下ろしによるライナーノートは、さながら前述の著書の続編を読む趣だ。アシュケナージ、ブーニン、チョ・ソンジン、アルゲリッチ、内田光子の演奏テクニックの徹底解説は要注目。これさえあれば、ショパン・コンクールは100倍楽しい⁉●古屋晋一氏コメント「今年は10月にショパン国際ピアノコンクールが行われます。コロナ禍でストリーミングの普及が加速し、映像を通してコンテスタントの演奏を鑑賞される方も多いのではないでしょうか。その映像の中には、ピアニストのこれまでの研鑽が集約された、様々なスキルの結晶が散りばめられています。このアルバムを通して、名ピアニストらの身体の叡智と至高の音楽との関係を紐解く一つの視点をご提案することで、皆様のより充実した鑑賞の一助となれば幸いです」●古屋晋一ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー・シニアプログラムマネージャー、ハノーファー音楽演劇大学 客員教授、上智大学 特任准教授、京都市立芸術大学・東京音楽大学・エリザベト音楽大学 講師。大阪大学基礎工学部、人間科学研究科を経て、医学系研究科にて博士(医学)を取得。ミネソタ大学 神経科学部、ハノーファー音大 音楽生理学・音楽家医学研究所、上智大学 理工学部にて勤務した後、現職。研究の主な受賞歴に、ドイツ研究振興会(DFG)Heisenberg Fellowship、Klein Vogelbach Prize、Alexander von Humboldt財団Postdoctoral Fellowship、文部科学省 卓越研究員など。主な演奏歴に、KOBE国際音楽コンクール入賞、Ernest Bloch音楽祭出演、兵庫県立美術館にてリサイタルなど。主な著書に、ピアニストの脳を科学する、ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと。Sony CSL主催ピアノアカデミーにてオーガナイザー、ロンドン大学ゴールドスミス校にてIndustry Advisory Board、国際学会Neurosciences and MusicにてScientific Boardを務める。古屋晋一 オフィシャル公式HP: www.neuropiano.net▽商品情報タイトル:『ショパンスーパー・ベスト・オブ・ベスト』発売日:2021年8月25日品番:UCCS-1301/2定価¥2,200 (税込)
2021年07月30日今をときめく人気ピアニスト反田恭平の新企画が発表された(2021年5月25日)。その趣旨は、「音楽家活躍の場の創出、奈良を新たな文化芸術の創造の地へ」というもの。その背景には、一般財団法人森記念製造技術研究財団による強力なバックアップが存在する。同財団は、工作機械に関連する技術の向上および革新を通じて、工作機械産業の発展および地球環境保全に貢献することと、情操豊かな人材育成に必要な美しく文化的な環境構築に貢献することを事業目的として、DMG 森精機株式会社の出捐により 2016 年に設立された組織だ。 今回の企画においては、DMG 森精機株式会社の創業地である奈良を、クラシック音楽を通じて新たな文化芸術創造の地とし、地域に貢献することを目的とするという。この活動がコロナ禍にあえぐクラシック界の救世主となることを期待しつつ、新たな展開に注目したい。記者会見の様子「Japan National Orchestra 株式会社」詳細: ●Japan National Orchestraのめざすこと1. 音楽家自らが株式会社設立し、活躍の場の創出し、持続的かつ発展的な活動を確実にする2. 志のある音楽家が安心して音楽を学び、音楽活動に専念できる環境の確保3. 奈良中心に地域社会に親しまれ、愛されるオーケストラを目指す4. 2030年にはアカデミー(音楽院)を創設●「Japan National Orchestra」の主な活動内容1. 奈良・東京の定期公演を中心に、メンバー個々人のリサイタルシリーズ・全国ツアー実施2. オーケストラ及び、各メンバーの音源制作及び配信3. 音楽サロン「Solistiade」の開設●反田 恭平(そりた きょうへい)/ピアニスト1994年生まれ。高校在学中に第81回日本音楽コンクール第1位入賞後モスクワ音楽院に留学。2015年「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門で優勝。2016年のデビュー・リサイタルでは圧倒的な演奏で観客を魅了し話題となる。2020年に入りコンサートが延期や中止が続くコロナ禍の中、いち早く有料の配信を始めるなど率先して クラシック界のために動きはじめる。同時に海外の活動も増え、ウィーン楽友協会でデビューを果たす。現在、ショパン音楽大学(旧ワルシャワ音楽院)に席をおき、コンサート活動のみならず、メディアへの出演、レーベルの立ちあげ、JNOの新たな体制づくりなど、新たなクラシックの可能性にも挑戦している。
2021年05月27日人間の言葉を話さないペットたちは飼い主に何かを伝えたい時、言語以外のあらゆる方法で伝えようとします。たとえばお腹が空いた時は、たいていの犬や猫は鳴いたり吠えたりしてアピールするのではないでしょうか。ところがケイト・ニクスさんの愛猫であるウィンスローは、ちょっと変わった方法で意思を伝えようとするのです。ある日、「晩ごはんをちょうだい!」とアピールしてきたウィンスローがこちらです。Dinner time is 2 hours from now pic.twitter.com/apG7l19uRD — Kate Nyx ACAB (@IAmKateNyx) August 4, 2020 ウィンスローは空腹の時、ピアノを弾いてアピールするのです!しかし残念ながらこの時はまだ夕食の時間まで2時間もあり、「まだディナーの時間じゃないでしょ」とケイトさんにたしなめられてしまいました。実はケイトさんはミュージシャンなのです。ある時からウィンスローにダイエットをさせるため、一度に与えていた食事の量を2回に分けることにしたのだそう。その時にただ普通に与えるのではなく、ピアノを弾いたらあげるようにしたところ、それ以来ウィンスローはお腹が空くとピアノを弾いてアピールするようになったといいます。“What if, hear me out...you gave me some pizza?” pic.twitter.com/ps7DFxiwkd — Kate Nyx ACAB (@IAmKateNyx) August 21, 2020 彼はいつもピアノを弾いているわけではなく、ご飯が欲しい時やかまってほしい時など、何かしらケイトさんに伝えたいことがある時だけ弾くのだそうです。この動画にはたくさんのコメントが寄せられています。・なんて才能豊かな猫なのかしら!・彼のアルバムはいつリリースされるんだい?・俺の中で彼はショパンを超えた。なおこのピアノは子供用のおもちゃで、猫用ではないとのこと。しかし、今ではすっかりウィンスローのお気に入りになっているそうです。いつかウィンスローがピアノを弾く猫として、ケイトさんと一緒にステージで演奏する日が来るかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年08月24日フランク・オーシャンをはじめとする、現在の音楽シーンをリードする豪華アーティストによる31の名曲が彩る『WAVES/ウェイブス』。音楽を愛するトレイ・エドワード・シュルツ監督は、音楽が重要な意味を持つ物語として『ブギーナイツ』や『グッドフェローズ』などに影響を受けたと話している。これまで音楽が印象的な作品はたくさんあり、その中でも「音楽」と「青春」を組み合わせた作品は、一生に一度は観ておくべき名作揃い。今回は、選び抜かれた豪華楽曲がひとつの物語を紡ぎだし、曲や歌詞が登場人物の心の声を伝える青春音楽映画5選をお届け。未来を選べ!90年代最高の大ヒット青春映画『トレインスポッティング』(1996年)『スラムドッグ$ミリオネア』『イエスタデイ』などの監督ダニー・ボイルが、アーヴィン・ウェルシュの小説を映画化した青春ドラマ。ドラッグ中毒の主人公と仲間たちの希望の見えないハチャメチャな日々を、スタイリッシュな映像で活写する。いまや大スターとなった若き日のユアン・マクレガーが主演を務め、海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」のジョニー・リー・ミラーらが共演。イギリスをはじめ、世界中が熱狂したポップな感性に魅了される。主な使用楽曲「ラスト・フォー・ライフ」「ナイトクラビング」イギー・ポップ、「ディープ・ブルー・デイ」ブライアン・イーノ、「トレインスポッティング」プライマル・スクリーム、「銀河のアトミック」スリーパー、「テンプテーション」ニュー・オーダー、「シング」ブラー、「パーフェクト・デイ」ルー・リード、「マイル・エンド」パルプ、「2:1」エラスティカ、「ボーン・スリッピー」アンダーワールド、「クローゼット・ロマンティック」デーモン・アルバーンアメリカのポップカルチャーの裏側を描いた傑作『ブギーナイツ』(1997年)『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』『ファントム・スレッド』と、アカデミー賞作品を多数手掛けるポール・トーマス・アンダーソン監督作品。70年代後半のアメリカで、ポルノ業界に革命を起こそうとした映画制作者たちの大所帯をめぐる、波乱に満ちた舞台裏ストーリー。レオナルド・ディカプリオが降板した主演はマーク・ウォールバーグが務めた。ゴールデングローブ賞助演男優賞(バート・レイノルズ)を受賞したほか、アカデミー賞では助演男優賞(バート・レイノルズ)、助演女優賞(ジュリアン・ムーア)、脚本賞(ポール・トーマス・アンダーソン)がそれぞれノミネートされた。主な使用楽曲「ベスト・オブ・マイ・ラブ」エモーションズ、「フライ・ロビン・フライ」シルバー・コンベンション、「ジャングル・フィーバー」チャカチャス、「心の扉をあけよう」メラニー、「ママ・トールド・ミー」スリー・ドッグ・ナイト、「愛に狂って」エルヴィン・ビショップ、「黒い夜」マーヴィン・ゲイ、「神のみぞ知る」ザ・ビーチ・ボーイズ、「ロックバルーンは99」ネーナ、「オーロラの救世主」エレクトリック・ライト・オーケストラ爽快!感涙!80年代を席巻した大ヒット曲の数々『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年)『はじまりのうた』『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督の半自伝的作品で、1980年代のアイルランド・ダブリンを舞台に、好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を、1980年代ブリティッシュサウンドに乗せて描いた青春ドラマ。カーニー監督の音楽人生の原点とも言えるストーリーを、「ザ・キュアー」「デュラン・デュラン」「ザ・クラッシュ」「ザ・ジャム」など当時のヒット曲が彩る。主題歌を「マルーン5」のアダム・レヴィーンが担当していることも話題となった。主な使用楽曲「ステイ・クリーン」モーターヘッド、「リオ」デュラン・デュラン、「悪意という名の街」ザ・ジャム、「インビトゥイーン・デイズ」ザ・キュアー、「マンイーター」ダリル・ホール&ジョン・オーツ、「ステッピン・アウト」ジョー・ジャクソン、「ポップ・ミューヂック」M、「ゴー・ナウ」アダム・レヴィーン音楽と映像がシンクロする爽快アクション!『ベイビー・ドライバー』(2017年)『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ俺たちスーパーポリスメン!』などで知られるエドガー・ライト監督が、音楽にのりながら驚異の運転テクニックを発揮する若きドライバーの活躍を描いたオリジナル作品。主人公ベイビーを『きっと、星のせいじゃない。』で注目されたアンセル・エルゴートが、ヒロインとなるデボラを『シンデレラ』のリリー・ジェームズが演じるほか、ケビン・スペイシー、ジェイミー・フォックスといった実力派ベテラン俳優も共演。第90回アカデミー賞において3部門(音響編集賞、録音賞、編集賞)でノミネートされた。主な使用楽曲「Bellbottoms」ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、「Neat Neat Neat」ダムド、「Easy (Single Version)」コモドアーズ、「Early in the Morning」アレクシス・コーナー、「When Something Is Wrong with My Baby」サム&デイヴ、「Intermission」ブラー、「Radar Love (1973 single edit)」ゴールデン・イヤリング、「Brighton Rock」クイーン、「Baby Driver」サイモン&ガーファンクルミュージカルを超えたプレイリスト・ムービー『WAVES/ウェイブス』新進気鋭のスタジオ「A24」が放つ、超豪華アーティストによる31曲が物語を彩る<プレイリスト・ムービ>。ある夜を境に、幸せな日常を失った兄と妹。傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。スクリーンいっぱいに躍動するサウンド、息を呑むほど美しい色彩と独創的なカメラワーク、登場人物の心情を疑似体験するストーリーテリングは、かつてない映画体験をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせる。豪華31曲のプレイリスト「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT ー LIVE」テーム・インパラ「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」 フランク・オーシャン「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン「La Linda Luna」 ケルヴィン・ハリソン・Jr「LVL」 エイサップ・ロッキー「AMERICA」 ザ・シューズ「BACKSEAT FREESTYLE」 ケンドリック・ラマー「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス「FOCUS」 H.E.R.「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.「I AM A GOD」 カニエ・ウェスト「GHOST!」 キッド・カディ「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス『WAVES/ウェイブス』は7月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ドライバー 2017年8月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開トレインスポッティング 1996年、公開WAVES/ウェイブス 2020年7月10日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.
2020年06月15日新型コロナウィルス感染拡大防止のために開催延期となっていた「日本・ポーランド国交樹立100周年記念『ショパン 200年の肖像』展」が、6月2日から開催されている(〜6月28日/練馬区立美術館:月曜休館)。当初の予定よりも大幅に期間が短縮され、関連事業として予定されていた「ショパン!ショパン!ショパン!」のイベント等も中止または延期となってしまっただけに、短期間とは言えども展覧会が開催されることは幸いだ。同展では、現在、ショパンの遺品・権利などを一括して保有・管理、研究および普及活動を行っているワルシャワの国立フレデリック・ショパン研究所(NIFC:Narodowy Instytut Fryderka Chopina)の全面協力のもと、同研究所の所有する本邦初公開の自筆譜や手紙、美術作品などを中心に、ワルシャワ国立博物館やドルトレヒト美術館(オランダ)、国内美術館が所蔵する油彩画など貴重な約250点が展示されている。音声ガイドに人気声優、坂本真綾を起用するほか、漫画『ピアノの森』の原画展示も行うなど、クラシックファンはもちろん、一般の方でも気軽にショパンに親しむ工夫が随所に見られる展覧会だ。この貴重な機会を見逃すことなかれ!●詳細は
2020年06月13日音楽家が世に出る大きなきっかけとなるのがコンクールだ。そのコンクールの中でもピアノの「ショパン国際ピアノ・コンクール」や「チャイコフスキー国際コンクール」、指揮の「ブザンソン指揮者コンクール」の名声がひときわ高いのは、過去の優勝者や入賞者のその後の活躍ぶりによるところが大きい。今回「名曲全集」に登場するピアノの上原彩子と指揮のベン・グラスバーグこそは、まさにコンクールの申し子と言えそうだ。「第12回チャイコフスキー国際コンクール」のピアノ部門において女性として、さらには日本人としての初優勝を成し遂げた上原彩子と、「第55回ブザンソン指揮者コンクール」で優勝を果たしたベン・グラスバーグ。この2人が共演するベートーヴェンのピアノ協奏曲は聴き逃がせない。コンクールをきっかけに大きく羽ばたいた2人の今や如何に。さらなる深化をとげた音楽家の姿をしっかり見極める時間が楽しみだ。●公演概要1月19日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第153回」●上原彩子 Ayako Uehara (ピアノ,Piano)3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、江口文子、浦壁信二各氏に師事。第3回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクールA部門第1位を始め多くのコンクールで入賞を果たす。2002年6月には、第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。第18回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。これまでに国内外にて演奏活動を行い、2004年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、2004年度ベスト・ソリストに選ばれた。CDはEMIクラシックスから3枚がワールドワイドで発売された他、2014年にはキングレコードに移籍し、「上原彩子のくるみ割り人形」「ラフマニノフ13の前奏曲」がリリースされている。2006年1月10日には「日本におけるロシア文化フェスティバル2006」オープニング・ガラコンサートでゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演、また、2008年9-10月にはクリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーントーンキュンストラー管弦楽団とのオーストリア及び日本ツアーを行ない、2017年3月には、ベルリン及び日本国内4都市において、エリアフ・インバル指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と共演、高い評価を受けた。東京藝術大学音楽学部早期教育リサーチセンター准教授。●ベン・グラスバーグ(指揮)ケンブリッジ大学を卒業後、英ロイヤル・アカデミーでシャーン・エドワーズに指揮を学んだ。17年9月、第55回ブザンソン指揮者コンクールで優勝したほか、聴衆賞、オーケストラ賞も受賞した。17年夏、グラインドボーン音楽祭「皇帝ティートの慈悲」でロビン・ティッチアッティのアシスタントを務めていたグラスバーグは指揮者急病のため、急遽に指揮台に上がり大成功を収め、史上最年少で同音楽祭の指揮台にあがった指揮者となった。グラインドボーンでは18年夏に『蝶々夫人』、秋には『椿姫』をアシストおよび指揮をする。17/18シーズンはカンマー・アカデミー・ポツダムにデビューし、コンサートと『コジ・ファン・トゥッテ』を指揮するほか、アーネム・フィル、リヨン国立管、ロイヤル・フィル、パリ室内管、サンクトペテルブルク響、デトロイト響にデビューする。またロンドン・フィルでウラディーミル・ユロフスキーのアシスタントを務めるほか、ブリュッセルのモネ劇場で始める新しいダ・ポンテ・サイクルにアシスタントとして、また指揮者として参加する。
2020年01月10日聞けば、胸にグッと来るメロディ。懐かしくもあり、新しくもある、誰もが知る楽曲の数々。ジョージ・ガーシュインと、ショパンの楽曲にのせてつづる舞台2作品が、今年も東京は座・高円寺1にて上演される。脚本を斎藤憐、演出を佐藤信が手がけ、開館時から10年にわたって続いている座・高円寺1のレパートリー『ピアノと物語』は、ふたりの俳優が読む往復書簡とピアニストの生演奏で構成。作曲家の人物像とその作品世界に同時に触れられるステージとして、演劇好きにも音楽好きにも愛されている。12月20日(金)・21日(土)に上演されるのは、ガーシュインの楽曲でつづる『アメリカン・ラプソディ』。音楽に対する情熱をもって駆け抜けたガーシュインの生涯を、公私にわたるパートナーとして才能を触発し合った女性作曲家ケイ・スウィフトと、20世紀を代表するヴァイオリニストのひとりヤッシャ・ハイフェッツ、ふたりの往復書簡とガーシュインのピアノ曲の生演奏で描き出す。出演は、安定感のある声音で聞く者を魅了する秋本奈緒美と、低音ボイスで物語に深みを与える斉藤淳。ピアノ演奏は、国内外で幅広い活動をみせる佐藤允彦。『ラプソディ・イン・ブルー』『アイ・ガット・リズム』『パリのアメリカ人』など、ウキウキ系からしっとり系まで、名曲揃いのラインナップだ。12月22日(日)から24日(火)まで上演されるのは、ショパンの楽曲でつづる『ジョルジュ』。39年と7カ月でこの世を去ったショパンの名曲の多くが生み出された、作家ジョルジュ・サンドと過ごした9年間を描き出す。出演は、ジョルジュ役に冨樫真。ジョルジュとショパンの日々を包容力豊かに見守る弁護士ミッシェル役に浅野和之。そんなふたりのやりとりを、第15回ショパン国際ピアノコンクール4位入賞の関本昌平が、繊細なピアノ演奏で彩る。『幻想即興曲』『英雄ポロネーズ』『別れの曲』など、誰もが聞き覚えのあるショパンの楽曲が、より立体感を増して響くひとときだ。文:小川志津子
2019年12月16日