歌手のアイナ・ジ・エンドが主演を務める、映画『キリエのうた』のメイキング映像が11日、公開された。○■映画『キリエのうた』Blu-ray&DVD、5月29日発売5月29日にBlu-ray&DVDが発売される同作。今回公開されたのは、豪華版に収録される特典映像「ソラのうた~メイキング・オブ・キリエのうた~」の一部。撮影シーンや撮影の裏側に加え、岩井俊二監督、アイナ、松村北斗、広瀬すずのインタビューも収められている。映像内で岩井監督は「映画の中で彼女(アイナ)の歌声が流れる、彼女のパフォーマンスが展開される、ということを想定しながら書いた」と語っている。また、豪華版は三方背ケース仕様でフォトブックレットも封入。特典映像には、「ソラのうた~メイキング・オブ・キリエのうた~」のほか、完成報告イベント・公開記念舞台挨拶の様子を収めたイベント映像集、撮影を終えて(アイナ×岩井監督、松村、広瀬)も収録されている。(C)2023 Kyrie Film Band【編集部MEMO】映画『キリエのうた』は、岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ・ジ・エンド)、潮見夏彦(松村北斗)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬すず)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。
2024年04月11日市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の内房総5市で開催中の「千葉県誕生150周年記念事業 百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」にて、“通底縁劇・通底音劇”と題した小林武史プロデュースによるスペシャルライブ『不思議な愛な富津岬』が、4月6日(土) 千葉県立富津公園ジャンボプールで開催された。『不思議な愛な富津岬』には、アイナ・ジ・エンド、東京QQQ(アオイヤマダ / かんばらけんた / Kily shakley / KUMI / 高村月 /ちびもえこ / 平位蛙 / MONDO / 山田ホアニータ)、小林武史と名越由貴夫が出演。アイナ・ジ・エンドの歌、東京QQQのパフォーマンスと音楽が融合したライブパフォーマンスを披露した。ふたりの“アリス”を演じるアイナ・ジ・エンドと東京QQQのアオイヤマダは、同じ黄色いワンピースを身に纏い登場。旅をテーマにした約1時間にわたる演目を披露。1曲目にアイナ・ジ・エンドは「幻影」を歌唱し、続いて“跳ねない蛙”、“恋する灯台”、“踊る根”などに模した東京QQQのメンバーたちが、次々と登場。その後、アイナ・ジ・エンドは白うさぎ姿で「華奢な心」を、情熱的な赤い衣装で「前髪上げたくない」を披露した。不思議な愛な旅を終え、再び出会ったふたりの“アリス“。4曲目に、ポールダンスに合わせ東京QQQのメンバー全員と一緒に踊りながら「宝者」を披露し、会場の盛り上がりは最高潮に。最後に“通底縁劇・通底音劇”テーマソングを会場の観客と共に踊り、一体感を高めたままステージを締めくくった。また、同日は千葉県立富津公園内で、地域の食の魅力が集う「EN NICHI BA(エンニチバ)」も開催。15店舗の屋台が出店し、ライブを楽しみながら多様な千葉の食材を味わう多くの来場者で賑わった。「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」では、気鋭の現代アート作家を国内外から77組招聘し、5市の各所でアート作品を展示。市原市では、牛久商店街や市原湖畔美術館、旧里見小学校などの各拠点に約60作品を展開している。木更津、君津、袖ケ浦、富津の各市でも様々なアーティストの作品を観覧できる。出展アーティストは、梅田哲也、小谷元彦、SIDE CORE、さわひらき、島袋道浩、名和晃平、保良雄、ディン・Q・レなどが参加。絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど、様々な手法を用いて表現された作品が展示される。<イベント情報>「千葉県誕生150周年記念事業 百年後芸術祭〜環境と欲望〜内房総アートフェス」「千葉県誕生150周年記念事業 百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」ビジュアル開催期間:3月23日(土)〜5月26日(日)開催時間:10:00〜17:00※火・水曜日定休(4月30日・5月1日は除く。一部施設は通常営業/全49日)※作品によって公開日・公開時間が異なる場合がございます。【パスポート料金】一般:当日 3,500円(税込)小中高:当日 2,000円(税込)※小学生未満無料※芸術祭の全会場へ各1回入場可能(ただし、有料イベントや有料体験ワークショップなどは別料金)。※2回目からは個別鑑賞券が必要。百年後芸術祭ウェブサイト:
2024年04月08日元BiSHの歌手、アイナ・ジ・エンドが28日、東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで行われた1st写真集『幻友』発売記念「アイナ・ジ・エンド photo exhibition‐幻友‐」の囲み取材に登場した。親友のフォトグラファー・興梠真穂とプライベートで撮り溜めた膨大な写真群から厳選されたという1st写真集。“友という幻”という切なくも温かい響きをもった「幻友」と言う言葉は“初恋に似た親友”という意味を込めて名付けられた。この写真集では、アイナ本人がそんな“幻友”と一緒にいるかのような親密な距離感を表現した。そして渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOでは、1st写真集を記念した「アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友‐」を開催。アイナの歩んだ約10年間の軌跡や、飾らない日常風景を写真展として表現する。会場では、展覧会に合わせて本人が作詞作曲した展覧会オリジナル音源を聴きながら観覧できる。同展覧会についてアイナは「10年分の愛がぎゅっと詰まった、一言では表現できないような空間になっている」とアピール。「私を知っている方にも来てほしいんですけど、私を知らない人もふわっと来ていただけたら、きっとどこか心の情緒の奥らへんに、なにか引っかかるものがある気がするんです。だから、ふらっと渋谷に来たどんな人にも訪れてほしいです」と呼びかけた。お気に入りの写真を聞かれたアイナは「BiSHに入って3ヶ月ぐらいの時に、部屋で座っている古い写真です。これは撮影された時の温度感も覚えている」といい、「それまでかわいいと言われて育っていない人生だったので、友達に『かわいい』って言われながら写真撮られたのが初めてで、言ってくれる人いたんだって思って。そういう言葉をちゃんと投げかけてくれるのが真穂だったんです。その時になんだか肯定された気がして。あの日の撮影は結構自分にとってすごくあたたかい撮影でした」と笑顔で振り返っていた。
2024年03月28日元BiSHで歌手のアイナ・ジ・エンドが28日、東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで行われた1st写真集『幻友』発売記念「アイナ・ジ・エンド photo exhibition‐幻友‐」の囲み取材に登場した。親友のフォトグラファー・興梠真穂とプライベートで撮り溜めた膨大な写真群から厳選されたという1st写真集。“友という幻”という切なくも温かい響きをもった「幻友」と言う言葉は“初恋に似た親友”という意味を込めて名付けられた。この写真集では、アイナ本人がそんな“幻友”と一緒にいるかのような親密な距離感を表現した。渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOでは、1st写真集を記念した「アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友‐」を開催。アイナの歩んだ約10年間の軌跡や、飾らない日常風景を写真展として表現する。会場では、展覧会に合わせて本人が作詞作曲した展覧会オリジナル音源を聴きながら観覧できる。展覧会では、アイナが昨年3月に撮影中の事故により頭部を負傷し、30針を縫う大けがしをした際の、まだ顔がはれている写真も披露。その写真について質問されると「この怪我のせいで、BiSHのライブを延期してしまったんです。当時、東京ドームでの解散ライブを控えてみんなも意識が高まってるのに、自分が足を引っ張ってしまうというもどかしい気持ち。でも、すごく顔が腫れてつらくて、世に出たくないっていう混沌としている日々だった」と回顧。生きていくのもつらかったという時期に「(フォトグラファーの)真穂がよく来てくれていた」といい、「怪我した2日後くらいにすぐ来てくれて。顔がすごく腫れてる状態なので、普通は怖がると思うんですけど、ほほ笑みながらそばにいてくれる優しさを感じました。そんな真穂になら写真を撮ってもらってもいいかもって初めて思って。なので、ちょっと腫れが引いたタイミングぐらいで『撮ってほしい』と。真穂にしか撮ってもらいたくない写真だなと思ったので、今回飾らせていただきました」と思いを語った。
2024年03月28日アイナ・ジ・エンドの日本武道館単独ライブ「ENDROLL」が、2024年9月11日(水)に開催される。アイナ・ジ・エンド、初の日本武道館単独ライブ「ENDROLL」BiSH解散後初となる、アイナ・ジ・エンドワンマンツアー「Grow The Sunset」。その最終公演となる東京・Zepp 羽田で発表された「ENDROLL」は、アイナ・ジ・エンドにとって初の日本武道館公演だ。同公演のMCでアイナ・ジ・エンドは「BiSHというグループを8年やってきて立てなかった場所がありました。そこに挑戦しようと思います。2024年9月11日アイナ・ジ・エンド日本武道館公演やります!」と、ライブにかける思いを表明している。開催概要アイナ・ジ・エンド 日本武道館単独ライブ「ENDROLL」開催日:2024年9月11日(水)時間:開場 17:30 / 開演 18:30会場:日本武道館チケット料金:・通常チケット(指定席) 9,800円応募:■アイナ荘 FC抽選先行三次受付日程:3月22日(金)18:00~3月28日(木)22:00当落確認入金期間:4月2日(火)~4月4日(木)■WACK FAMiLY CLUB抽選先行受付日程:3月29日(金)18:00~4月4日(木)22:00当落確認入金期間:4月9日(火)~4月11日(木)※ファンクラブサイトログイン後「TiCKET」より。■最速プレリザーブ抽選先行受付日程:4月5日(金)18:00~4月11日(木)23:00■プレリザーブ抽選先行二次受付日程:4月12日(金)18:00~4月18日(木)23:00■プレリザーブ抽選先行三次】受付日程:4月19日(金)18:00~4月25日(木)23:00■プレリザーブ抽選先行四次】■通常チケット受付日程:4月26日(金)18:00~5月7日(火)23:00■エリア先行受付日程:5月8日(水)以降■一般発売発売日:8月3日(土)10:00~
2024年03月25日福岡県久留米市を拠点に活動する4人組ロックバンド、ジ・エンプティが、新曲「ウルトラロマンティック」を4月17日(水) に配信リリースすることが決定した。「ウルトラロマンティック」は、少年少女の恋心を綴った歌詞と甘いメロディで、夢の続きを見るような楽曲となっている。また、同曲を引っ提げたイベント『ロマンティックナイト』を6月5日(水) に福岡・LIVE HOUSE OP’s、6月13日(木) に東京・Spotify O-Crestで開催することが発表された。ゲストは後日アナウンスされる予定で、チケットは最速先行を3月31日(日) まで受け付けている。<リリース情報>ジ・エンプティ「ウルトラロマンティック」4月17日(水) 配信リリース<イベント情報>ジ・エンプティ『ロマンティックナイト』-福岡編-:6月5日(水) LIVE HOUSE OP’s-東京編-:6月13日(木) Spotify O-Crest※ゲストは後日発表ジ・エンプティ『ロマンティックナイト』告知画像■オフィシャル抽選先行:3月31日(日) 23:59まで()公式サイト:
2024年03月25日第47回日本アカデミー賞の授賞式が8日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。○■『キリエのうた』話題賞 作品部門を受賞話題賞 作品部門を受賞した『キリエのうた』からは紀伊宗之プロデューサー、主演のアイナ・ジ・エンドが登場。プレゼンターの松村北斗は「僕も出演させていただいた『キリエの歌』が改めてこんなに愛されていたんだなと思い、本当に誇りに思います」と喜ぶ。アイナは「この賞はみんなでいただいた賞だと思います。私からしたら小林(武史)さんは世界一の音楽の賞をあげたいです。本当に観ていただいた方々、出会ってくださった方々、『キリエのうた』を愛してくださってありがとうございます」と感謝を表した。同作で新人俳優賞も受賞したアイナ。「岩井俊二監督に見つけて、拾っていただきました。自分がお芝居に飛び込むことは不安で仕方ありませんでした。『もう曲が作れないです』と岩井さんに泣きついた泣きついたこともありました」と振り返る。「でも、広瀬すずさんや松村北斗さんが、私のお芝居の教科書みたいに背中でいっぱい波動を出してくれて、『お芝居って楽しいのかもしれない』と教えてくれました。私の心はいつもヒリヒリしていたけど、『キリエのうた』で『生きていていいんだ』って。このまま魂を宿して歌っていければいいんだと教えていただきました。よかったらたまに『キリエのうた』のことを思い出していただけたらうれしいです」と呼びかけた。(C)東京写真記者協会○■『第47回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『怪物』『ゴジラ-1.0』『こんにちは、母さん』『福田村事件』『PERFECT DAYS』・優秀アニメーション作品賞『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』『君たちはどう生きるか』映画 『窓ぎわのトットちゃん』劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』『BLUE GIANT』・優秀外国作品賞『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『バービー』『パリタクシー』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』『TAR/ター』・優秀監督賞ヴィム・ ヴェンダース『PERFECT DAYS』是枝裕和『怪物』成田洋一『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』森達也『福田村事件』山崎貴『ゴジラ-1.0』・優秀主演男優賞阿部サダヲ『シャイロックの子供たち』神木隆之介『ゴジラ-1.0』鈴木亮平『エゴイスト』水上恒司『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』役所広司『PERFECT DAYS』・優秀主演女優賞綾瀬はるか『リボルバー・リリー』安藤サクラ『怪物』杉咲花『市子』浜辺美波『ゴジラ-1.0』吉永小百合『こんにちは、母さん』・優秀助演男優賞磯村勇斗『月』伊藤健太郎『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』大泉洋『こんにちは、母さん』加瀬亮『首』菅田将暉『銀河鉄道の父』・優秀助演女優賞安藤サクラ『ゴジラ-1.0』上戸彩『シャイロックの子供たち』永野芽郁『こんにちは、母さん』浜辺美波『シン・仮面ライダー』松坂慶子『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』・新人俳優賞アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』桜田ひより『交換ウソ日記』原菜乃華『ミステリと言う勿れ』福原遥『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』市川染五郎『レジェンド&バタフライ』黒川想矢『怪物』高橋文哉『交換ウソ日記』柊木陽太『怪物』・話題賞作品部門…『キリエのうた』俳優部門…山田裕貴『キングダム 運命の炎』『ゴジラ-1.0』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-/-決戦-』『BLUE GIANT』(声の出演)
2024年03月08日第47回日本アカデミー賞で、アイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)の8名が新人俳優賞を受賞。3月8日(金)に行われた授賞式に臨んだ。アイナさんは『キリエのうた』で映画に初出演&初主演を飾った。岩井俊二監督が見出した逸材のアイナさんだが、本人は「自分が芝居や映画の世界に飛び込むことは不安で仕方ありませんでした。でも広瀬すずさん、松村北斗さんがお芝居の教科書みたいに、背中で波動を出してくれて。お芝居は楽しいかもしれないと。いつも心はヒリヒリしていたけど、生きていいんだと、私の歌はこのまま魂を宿して歌っていいんだと岩井さんに教えていただきました」と、自分にとっても大切な1作になったと語っていた。桜田さんは、「この世界に入って16年たちました。ここまで支えてくださった家族、関係者の方々、応援してくださっている皆さん、映画のチームに感謝しかありません。ここからがスタートだと思っています。これからも作品と役に向き合って生きていきます」と誓う。原さんは、もともと視聴者として楽しんでいたドラマ「ミステリと言う勿れ」の映画に出演できたこと、そして新人賞の受賞に喜びをスピーチに乗せた。「撮影中もずっと自分なんかでいいのかという思いがあったんですけど、監督、菅田さんはじめキャストの皆さまが本当に温かくて。何度も助けていただいて、何とか演じ切ることができました。本当にありがとうございました」。福原さんは、日本アカデミー賞という場所にひとかたならぬ思いがあったと涙を浮かべて語る。「私事ですが、小さい頃からこのお仕事をしていて、ずっとそばで支えてくれて誰よりも応援してくれた大好きな祖母が先日亡くなってしまったんですが。……祖母と“いつかこのアカデミー賞の場に立てたらいいね”と一緒に夢見ていたので、他界する前にこの素敵な報告をできて。本当に喜んでもらえたのがすごくうれしかったです」と喜びと感謝の気持ちを語った。市川さんは、「本当にうれしく思っております。演じた役は10代のうちにしかできない役かなと思っています。10代のうちに出会えたことが、本当にうれしく思っています」と役への愛を話す。黒川さんは、「僕は今二つの自分と戦っています」と言う。「『怪物』で是枝監督はじめ、たくさんの方々のサポートや運でしかないと思う僕と、晴れやかな舞台に立ったり称賛の声をいただくうちに、まるで自分の力でやり遂げたと勘違いしてしまう自分です。これから先この戦いは長く続くと思いますが、毎回この感情の戦いに打ち勝って常にやさしい人間、俳優でありたいです」と伝えた。黒川さんと同じく『怪物』で受賞した柊木さんも「初めて出演した映画が『怪物』で本当にうれしいですし、演じられて幸せでした。それと同時に、この先も俳優をやっていく上で超えなければいけない壁とも感じています。ここにとどまらずに前を向いて着実に努力を積み重ねていつか戻ってこられるように頑張りたいです」と胸を張ってスピーチ。席で聞いていた是枝監督と安藤さんはニコニコと笑顔で拍手を力いっぱい送っていた。また、高橋さんは「ここにいる人間の中で、僕が一番芝居の赤ちゃんだと思っています。僕は芝居が好きです。芝居で役を生きている自分がもはや自分ではと思うくらい、自分らしくいられていると思います。ここにいる大先輩たちが作り上げた映画界の道のりを、自分らしくエンジンフルで走り抜けて、またここに立ちたいです」と熱っぽい口ぶりで希望を込めていた。なお、プレゼンターは第46回最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡が務めた。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日2023年6月29日をもって解散した“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバー、モモコグミカンパニーが2月14日に5冊目の著書『解散ノート』を発売。これを記念し、同じく元メンバーのアイナ・ジ・エンドとの出版記念特別対談イベントを25日、都内で行った。『解散ノート』は、BiSHが解散宣告を受けた2019年11月から東京ドームでラストライブを行った昨年6月29日まで3年半の日々を、日記形式でリアルタイムで書き記した貴重な記録。同書の中で、アイナの言葉がたびたび印象的に登場する。解散後初となる公開対談は、オンライン配信イベントとして実施。また、抽選で当たった50人が会場で観覧した。モモコは、アイナに『解散ノート』を送ったら読んだ直後にLINEをくれたと明かし、「『本を読みながら泣いたのは初めて』と言ってくれて本当にうれしかった」とコメント。アイナが「ももちゃんはいつもあんま顔に出さない。自分と向き合って悲しい気持ちになったり、不甲斐ない気持ちになっていたんだと、これを読んで知ったから、もっと気づけたらよかった」と言うと、モモコは「優しい」とほほ笑んだ。また、モモコは「BiSHは終わったんだけど、曲は生き続けていると思っていて、これを出した理由も私はBiSHを愛していたから一過性のものにしたくないというのがあって、その時代に生きてなかった人も本から入ってまた曲を聴こうってなってくれたらうれしいなと思っています。私たちは人間だから死んでいくけど、音楽は永遠であり、BiSHも永遠であるから、いろんな人がBiSHの音楽に勇気づけられて前を向いてくれたらいいなと。そのきっかけになる本だといいなと思います」と同書に込めた思いを語った。そして、アイナとの公開対談を満喫したようで、「すごくいい時間だった。すごく有意義な1時間だったなと思います」と話した。イベント後に報道陣の取材に応じたモモコは、「アイナとは解散以来一度も話してなくて、LINEでやりとりはしていたんですけど。だからどんな感じかなと思っていたんですけど、会ったら意外と普通に話せてあまりブランクを感じず、あの頃に戻ったなという感覚で話せたのですごくうれしかったです」と改めて感想を述べ、「本をちゃんと最後まで読んでくれていて、あとがきがこの本の醍醐味だと言ってくれたのがすごいこの本をわかってくれていると思って、とってもうれしかったです。ちゃんと読んでくれているんだなと思いました」と語った。
2024年02月25日2023年6月29日をもって解散した“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバー、モモコグミカンパニーが2月14日に5冊目の著書『解散ノート』を発売。これを記念し、同じく元メンバーのアイナ・ジ・エンドとの出版記念特別対談イベントを25日、都内で行った。『解散ノート』は、BiSHが解散宣告を受けた2019年11月から東京ドームでラストライブを行った昨年6月29日まで3年半の日々を、日記形式でリアルタイムで書き記した貴重な記録。同書の中で、アイナの言葉がたびたび印象的に登場する。解散後初となる公開対談は、オンライン配信イベントとして実施。また、抽選で当たった50人が会場で観覧した。アイナは自身のツイッターで『解散ノート』を読んで「涙読み」したと明かしていたが、この日のイベントでモモコがどのあたりで涙読みしたか尋ねると、「『解散します』と言われた日に私もすごく衝撃的だったし、自分の感情を咀嚼するので精一杯だったから、モモカンって人の顔色とか、この人はこう言っていたとか覚えていて、それすごいなって。自分事で精一杯だった私は情けないなと思うぐらい。その当時からももちゃんは腹をくくれていたんだなと、これを書きものにするんだと思っていたのかなと思うと心が奮い立つというか、そういうところから感動していったのかな」と語った。アイナの言葉を受け、モモコは「私も精一杯で、最初の何年間かはこの気持ちをどう咀嚼していけばいいんだろうって、自分なりの咀嚼の方法が書くという行為だった。(『解散します』と言われた)その日に家に帰った時にノートの表紙になんとなく『解散ノート』って書いて、自分の気持ちを忘れちゃうと思って書きました」と説明。「解散のことを解散した後に思い出して書くと全部きれいになっちゃうかなと思った。だからその日のうちに忘れないように書きました。全部その日中に書いていて、あとから付け足したものは何一つない」と明かした。アイナは「読んで初めて知ることが多くて、ももちゃんこんな悩んでいたんだって」とも話し、「ももちゃんはいつもあんま顔に出さない。こんな自分と向き合って悲しい気持ちになったり、不甲斐ない気持ちになっていたんだと、これを読んで知ったから、もっと気づけたらよかった」と言うと、モモコは「優しい」と笑顔を見せた。また、アイナは「『解散ノート』全部涙読みしました。人生で初めて泣きながら読みましたけど、最後のあとがきが『解散ノート』の醍醐味だと思う。モモカンがぶちまけている。人に気を遣ったり、自分をさらけ出すことに躊躇していないというのか、伝えたかったことが直球で言葉に表れていて、皆さんに何度も読んでほしい」と熱弁。さらに、「『解散ノート』をいただいた日に読んだんですけど、最初怖かったんです」と告白。「せっかく自分の心が落ち着いて、1人で地に足をつけて歌をやっていこうと、腹をくくるしかないと思っている時期に、もう1回BiSHのことを思い出すと寂しくなっちゃうと思ったんですけど、読んだら全然違った。モモカンの心はどこにあるのかという本な気がした。自分に自信がないように見えるけど、実はフラットにも見える女の子、でも天邪鬼に誰のことも敵に見える時がある、いろんな心があって、これが人間だよねって思えたから、自分にも置き換えやすかったし、ただの解散にまつわる本じゃないなと思った」と述べ、「この本はお守りみたいにみんなの心に光をともしてくれる、たまに涙を誘ってくれる本だと思ったから、この本を読めてよかったし、アイナが死んだ時にこれを棺桶に入れてほしい。これからも宝物にしていこうと思います」と語っていた。
2024年02月25日歌手で女優のアイナ・ジ・エンドが、18日に都内で行われた「第97回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席し、新人女優賞を受賞した。○■アイナ・ジ・エンド、美背中あらわなドレス姿で会場魅了キネマ旬報 ベスト・テン映画『キリエのうた』で映画初主演を務めたアイナ。同作での好演が評価され、新人女優賞を受賞した。アイナは「この度はキネマ旬報という日本の歴史ある場に立たせていただき、本当にありがたいです。夢みたいです」と喜びを表現。そして「私は岩井俊二監督にみつけていただいて、拾っていただきました。こんな私が映画に出れるのか、不安でたまりませんでした。でも、お芝居の教科書みたいな広瀬すずちゃんがいつも背中で波動を出してくれて、そこについて行くとお芝居が楽しくなっていきました。なので私はこの賞を自分1人でいただいたとは思いません。広瀬すずちゃん、なにより岩井俊二さん、そして私の心を芯まで温めて、育ててくれた『キリエ』チームのスタッフの皆さん、映画館に足を運んでくださったファンの皆さん、みんなのおかげで今ここに立てています。本当にありがとうございます」と感謝を伝えていた。「歌うことと演じることのおもしろさの違いは?」という質問には、「あまり違いというものを感じなかった」と答えたアイナ。「コンテンポラリーダンスを4歳からやっていて、お芝居は、この床や空気、見る人とかその場で全部変わるという部分が、コンテンポラリーダンスと似ているなと思いました。(今回の撮影でも)覚えたセリフをしゃべるだけじゃなくて、カットがかかった後もアドリブを続けさせてくださった岩井さんのおかげで、どんどん開放できる自分に出会えました」と話した。また、劇中曲6曲を制作したことについて聞かれると、「当時、BiSHというグループをやっていて、解散までの1年間ツアーを駆け抜けている時期で。ギターを相棒のように持ち歩く日々でした。夜な夜な曲を作るもので、近隣の迷惑にならないようにタオルで口をふさぎながら作曲していました」と振り返る。しかし、楽曲制作は順調ではなかったそうで、「とある日に『自分はもうできない!』と思って……岩井さんに『曲書けないかもしれません。すみません』と伝えたら、『アイナさんが書くほうがあとで後悔がないと思います』と言ってくださった」と岩井監督からの言葉を明かし、「私より素敵な曲を書ける方はたくさんいるのに、私に委ねてくださって、その言葉がとても強くて『やるしかない!』と。そうすると、焦燥感とかヒリヒリした気持ちが自然と曲ににじんできたんです。そのおかげで『キリエのうた』にヒリヒリしたような心が宿っていきました」と楽曲完成の裏側を語った。○■第97回キネマ旬報ベスト・テン 受賞・登壇者一覧助演女優賞:二階堂ふみ助演男優賞:磯村勇斗外国映画作品賞:『TAR/ター』外国映画監督賞:『TAR/ター』トッド・フィールド監督※代理…ギャガ 松下剛氏読者選出外国映画監督賞:『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』マーティン・スコセッシ監督※代理…東和ピクチャーズ 山田滋天氏読者選出日本映画監督賞:『Gメン』瑠東東一郎監督文化映画作品賞:『キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-』井上実氏読者賞:連載「映画を見ればわかること」川本三郎氏新人女優賞:アイナ・ジ・エンド新人男優賞:塚尾桜雅主演女優賞:趣里 ※代理…塚本晋也監督主演男優賞:役所広司(コメント映像での出演)日本映画脚本賞:『せかいのおきく』阪本順治氏日本映画監督賞:『PERFECT DAYS』ヴィム・ヴェンダース(コメント映像での出演)日本映画作品賞:『せかいのおきく』※登壇者…原田満生
2024年02月19日アイナ・ジ・エンド、松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すずが共演した岩井俊二監督最新作『キリエのうた』のBlu-ray&DVDが5月29日(水)にリリースが決定した。本作は、壮絶な運命と無二の歌声を宿し、キリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難に翻弄される男女4人の人生が、切なくもドラマティックに交錯していく。歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン・キリエを演じたアイナ・ジ・エンドさんは、映画初主演を飾った本作で劇中曲6曲を制作し、圧巻のパフォーマンスを披露。姿を消したフィアンセを捜し続ける青年・夏彦役の松村さんは、複雑な心情表現を細やかな演技で魅せ、傷ついた人々に寄り添う教師・フミ役の黒木さんは、清らかな慈愛を体現し、物語に奥行きを与えた。また過去を捨てた謎めいた女・イッコ役の広瀬さんは、従来のイメージを覆す役どころで新境地を拓いた。日本アカデミー賞新人俳優賞(アイナ・ジ・エンド)や報知映画賞新人賞(アイナ・ジ・エンド)などを受賞した本作。今回はBlu-ray豪華版・通常版、DVD豪華版・通常版をリリース。豪華版には、メイキング・各種舞台挨拶・イベント映像を約2時間の大ボリュームで収録、フォトブックレットも封入予定だ。▼『キリエのうた』商品情報発売日:5月29日(水)※レンタル同日リリース価格:Blu-ray豪華版:7,700円(本体価格+税10%)Blu-ray通常版:5,500円(本体価格+税10%)DVD豪華版:6,600円(本体価格+税10%)DVD通常版:4,400円(本体価格+税10%)発売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング©2023 Kyrie Film Band(シネマカフェ編集部)■関連作品:キリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Band
2024年02月11日トム・ホランドが、久々にキャリアの原点である舞台に帰ってくることが分かった。トムは今春、ロンドンのウエスト・エンドで上演される舞台「ロミオとジュリエット」で、ロミオ役を演じるという。ほかのキャストはまだ発表されていない。演出を手掛けるのは、ジェームズ・マカヴォイ主演「シラノ・ド・ベルジュラック」でローレンス・オリヴィエ賞リバイバル作品賞などの受賞歴があるジェイミー・ロイド。トム・ヒドルストン主演の「背信」、ジェシカ・チャステイン主演の「人形の家」などを手掛けてきた演出家だ。トムは『スパイダーマン』シリーズでブレイクする前に、ウエスト・エンドで上演された「ビリー・エリオット:ザ・ミュージカル」に出演し、名を揚げた。最初は主人公ビリーの親友マイケル役だったが、最終的に主役の座を手に。「ビリー・エリオット」は映画『リトル・ダンサー』に基づいて制作されたミュージカルで、映画ではビリーをジェイミー・ベルが演じた。舞台「ロミオとジュリエット」はウエスト・エンドのデューク・オブ・ヨーク劇場で今年5月から12週間上演される。トムはインスタグラムで同作のキービジュアルを公開しており、ファンは「ゼンデイヤがジュリエットだといいなぁ」「バルコニーで待ってるね」「すごく楽しみ」「おめでとう!」などのコメントを寄せている。(賀来比呂美)
2024年02月07日間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈らが出演する映画『変な家』の主題歌をアイナ・ジ・エンドが担当することが決定し、主題歌入りの映像も公開された。本作は、ひとつの変な間取りから始まる前代未聞のゾクッとミステリー。アイナ・ジ・エンドさんが本編を鑑賞して書き下ろした主題歌のタイトルは「Frail」(フレイル)。制作期間について「とても学びに繋がり、食らいついていくように制作した期間でした」と語り、「この曲で一つ、花を添えられたら嬉しいです。映画も音楽も楽しんでいただけますように」とコメントしている。「Frail」を使用した最新予告映像では、原作者・雨穴の意味深な間取り紹介の中で、“何か”に思いをめぐらすような表情のオカルト専門の動画クリエイター・雨宮(間宮さん)と、共に謎に迫る設計士・栗原(佐藤さん)、間取りの謎のカギを握る柚希(川栄さん)の姿からスタート。【一階の謎の空間】や【怪しい子供部屋】、【一階と二階を合わせたら…?】と間取りの謎に迫る展開になり、謎に謎を重ねた映像に惹き付けられること間違いなしの“予告変”となっている。また追加キャストとして、雨宮に間取図の相談を持ち掛けるマネージャー・柳岡役で「Creepy Nuts」のDJ松永が出演。「現場ではとにかく足引っ張らないようにとドキドキしていたのですが、皆さんが温かく助けてくださったので無事何とか終わらせることができました」と撮影をふり返り、本編に関しても「今まで観たことないものをみれるんじゃないか思いますので是非お楽しみに」と期待のコメントを寄せている。そのほか、石坂浩二、斉藤由貴、高嶋政伸、根岸季衣、瀧本美織、長田成哉らも参加する。『変な家』は3月15日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:変な家 2024年3月15日より公開Ⓒ2024「変な家」製作委員会
2024年01月18日3月15日(金) に公開される映画『変な家』の主題歌が、アイナ・ジ・エンドの新曲「Frail」に決定した。原作は、YouTubeで総再生数1,600万回を突破した動画を書籍化し、77万部を超えるベストセラーとなった人気ミステリー小説。主人公で売れないオカルト専門の動画クリエイター・雨宮役を間宮祥太朗、雨宮とバディを組み間取りの謎に迫る一風変わった設計士・栗原役を佐藤二朗、そして本作のヒロインで間取りの謎のカギを握る謎の人物・柚希役を川栄李奈が演じる。本作の主題歌「Frail」は、アイナが映画本編を鑑賞して書き下ろした楽曲。彼女は同曲の制作期間について「とても学びに繋がり、食らいついていくように制作した期間でした」と語っており、「この曲で一つ、花を添えられたら嬉しいです。映画も音楽も楽しんでいただけますように」と楽曲への想いを寄せている。また、「Frail」を使用した最新予告映像が公開された。映像は、原作者・雨穴(うけつ)の意味深な間取り紹介の中で、“何か”に思いをめぐらすような表情の雨宮と栗原、そして柚希の姿が映し出されるところから始まる。「気を付けてください。我々は今ふれてはならない人の闇に触れてしまっています」と危惧する栗原の言葉とは裏腹に変な家の前に佇んでいる雨宮。そこには「あなたにはこの秘密を覗く勇気がありますか?」と浮かび上がる文字が。主題歌の「秘密をはじめましょう」という歌詞が本作の内容とリンクした緊張感あふれる内容となっている。さらに、追加キャストとして雨宮に間取図の相談を持ち掛けるマネージャー・柳岡役でCreepy NutsのDJ松永が出演するほか、“変な家”の謎の鍵を握る重要人物たちを石坂浩二、斉藤由貴、髙嶋政伸、根岸季衣、瀧本美織、長田成哉が演じることが明らかとなった。■アイナ・ジ・エンド コメント映画『変な家』の主題歌を務めさせていただきました、アイナ・ジ・エンドです。初めて見させていただいた時に、衝撃で寝付けず、曲作りを始めたのを覚えています。怖い気持ちで埋め尽くされた私の脳内はどんどん人の温もりを感じ始めて見終わる頃には涙が出ていました。この度、古い友人のShin Sakiura君と楽曲制作させていただき、私ひとりだと出せない疾走感を音に滲ませてくれました。『変な家』のチームの方々は情熱に溢れていて色んなアイディアをくださりました。とても学びに繋がり、食らいついていくように制作した期間でした。この曲で一つ、花を添えられたら嬉しいです。映画も音楽も楽しんでいただけますように。■DJ松永 コメント最初にオファーいただいたときは「自分なんかでいいんですか?」っていうありがたい気持ちでした。現場ではとにかく足引っ張らないようにとドキドキしていたのですが、皆さんが温かく助けてくださったので無事何とか終わらせることができました。間取りを切り口にした作品ってあまりないので、自分もどういう仕上がりになるか楽しみにしながら演じました。今まで観たことないものをみれるんじゃないか思いますので是非お楽しみに。『変な家』予告編<作品情報>『変な家』3月15日(金) 公開『変な家』ポスタービジュアル公式サイト:「変な家」製作委員会
2024年01月18日西島秀俊主演ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」の主題歌が、アイナ・ジ・エンドの新曲「宝者」に決定した。西島さんと芦田愛菜が父娘役を演じる本作。西島さん演じる才能あるマエストロ・俊平が、家族とオーケストラの仲間たちを、音楽を通して再生させていくアパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマだ。ほかにも、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空、石田ゆり子、淵上泰史、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二、西田敏行ら豪華キャストが決定している。アイナ・ジ・エンドさんが作詞・作曲を、河野圭が編曲を担当した主題歌「宝者」は、温かい雰囲気の中にあるどこか切ない表現が、ドラマとマッチした極上のミドルバラードに仕上がっている。「ありがとう」や「さよなら」といったストレートな表現や、キャッチーなメロディラインにも注目となっている。「軽快なテンポで、自分史上今までにないほどまっすぐ歌うことを意識しました」と話すアイナ・ジ・エンドさんは、「奇を衒わずしっかり心に届くことを、音色でも声色でも考えました。ありがとうとさよなら。出会いと旅立ち。人はこれを繰り返して生きていくんだなぁと改めて自分も考えさせられました。そんなテーマで綴りました。“大切な宝者”を思い浮かべて聴いていただけたら幸せです。最初に、別の2曲のデモ曲を送りましたが、もう1曲トライすることになり、もがくように制作にのめりこみました。そしてこの“宝物”が生まれました」とコメントしている。「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」は1月14日より毎週日曜日21時~TBSにて放送(※初回25分拡大)。(シネマカフェ編集部)
2024年01月13日アイナ・ジ・エンド(AiNA THE END)の新曲「帆」が配信リリース。アイナ・ジ・エンドの新曲「帆」ゲリラ配信アイナ・ジ・エンドの新曲「帆」は、2023年12月31日(日)にゲリラ公開された楽曲。2023年6月のBiSH解散後、「キリエ・憐れみの讃歌」や「アイコトバ」「華奢な心」とバラードが続いている中でサプライズリリースされた本楽曲は、ハスキーな歌声やシャウト、そしてコンテンポラリーダンスでその表現力を存分に発揮した、アイナ・ジ・エンドの真骨頂ともいえる一曲となっている。作品情報アイナ・ジ・エンド 新曲「帆」配信リリース日:2023年12月31日(日)
2024年01月07日福岡県久留米市を拠点に活動するロックバンド、ジ・エンプティが、12月6日(水) にリリースした1st EP『神様からの贈物 e.p.』より「さよなら涙」のMusic Videoを公開した。今回のMVは、決意や覚悟を感じさせる力強い演奏シーンがメインとなっており、美しく輝く朝焼けが4人の未来を照らす、バンドの幕開けに相応しい内容となっている。ジ・エンプティは、12月18日(月) の下北沢SHELTER公演を皮切りに『神様からの贈物ツアー 2023』を開催。ammo、Sunny Girl、炙りなタウン、UNFAIR RULE、アルステイク、Brown Basketといったバンドが各地のゲストとして出演する予定だ。チケットは現在一般発売中。ジ・エンプティ「さよなら涙」MV<リリース情報>ジ・エンプティ『神様からの贈物 e.p.』発売中価格:1,000円(税込)【収録内容】1. 神様からの贈物2. さよなら涙3. あいつの唄4. 思い出は甘いままで<ツアー情報>ジ・エンプティ『神様からの贈物ツアー 2023』ジ・エンプティ『神様からの贈物ツアー 2023』告知画像12月18日(月) 下北沢SHELTERゲスト:ammo、Sunny Girl12月22日(金) 栄R.A.Dゲスト:炙りなタウン、UNFAIR RULE12月23日(土) 心斎橋BRONZEゲスト:アルステイク、Brown Basket12月25日(月) 福岡Queblick ※ワンマンチケット情報:()関連リンクHP::::
2023年12月07日元BiSHのアイナ・ジ・エンドが22日、神奈川・ぴあアリーナMMで行われた「MTV VMAJ 2023 Pre-Show」に登場した。「MTV VMAJ」は、全米最大規模の音楽授賞式「MTV Video Music Awards」の日本版として、2002年以来開催されている音楽アワード。音楽シーンの多岐にわたる部門において最も優れた作品を発表する“ミュージックビデオの祭典”で、アイナ・ジ・エンドは、「Red:birthmark」で「Best Art Direction Video」を受賞した。「MTV VMAJ 2023」に先駆けて行われたプレイベント「MTV VMAJ 2023 Pre-Show」では、Paramount+(パラマウントプラス)のブランドカラーをイメージした、“ブルーカーペット”にアーティストが登場した。アイナは、「BiSHというグループに8年いたんですけど、最近独り立ちしてまもない状況です。なのでこのような賞をいただけて本当にありがたいです」と喜び、「精一杯パフォーマンスしたいと思います」と意気込んだ。また、直前に登場したano(あの)が金髪にイメチェンした姿を披露したことについて、「衝撃でした」と驚き、「今日初お披露目みたいですよ」と紹介していた。
2023年11月22日クラークス オリジナルズ(Clarks ORIGINALS)とビームス プラス(BEAMS PLUS)、エンド(END.)によるコラボレーションシューズとウェアが登場。2023年11月18日(土)より、ビームス プラス 丸の内などにて発売される。クラシックなハイキングシューズ着想の3型のシューズコラボレーションでは、クラシックなハイキングシューズに着想を得た3型のシューズや、アパレルを展開。中でも注目は、クラークス オリジナルズの定番シューズ「ワラビー(Wallabee)」をゴアテックス(GORE-TEX)素材とヴィブラム(Vibram)製のソールでアップデートしたハイキングシューズ「ワラ ハイク GTX(Walla Hike GTX)」。ヴィンテージシューズから着想を得たDリングのアイレットで、よりクラシカルな佇まいにアレンジしている。ゴアテックス搭載の「トレック ハイク GTX」はラグ付きアウトソールで「トレック ハイク GTX(Trek Hike GTX)」は、センターシームのデザインや、かかとにあしらわれた"トレック マン"のマークが特徴的な「デザート トレック(Desert Trek)」に、ヴィンテージを思わせるラグ付きアウトソールを搭載。「ワラ ハイク GTX」と同じくゴアテックス素材を採用しており、防水や透湿などの高い機能性も魅力だ。もこもこフリースライニングの「ワラ ハイ ストラップ」2022年に復刻された靴紐のない「ワラルー(Wallaroo)」をベースにした「ワラ ハイ ストラップ(Walla Hi Strap)」も用意。アッパーにストラップを配し、これからの季節に嬉しい肌触りの良いフリースライニングを採用した。ヴィンテージスキーウェア着想のアパレルもまた、ヴィンテージのスキーウェアにインスピレーションを得たアパレルも全7型が登場。いずれもグリーンとベージュを基調としており、ダウンコートやスウェットには、レトロなカートゥーンタッチのカササギとペリカンを、遊び心あふれるワッペンやプリントであしらっている。このほか、山岳スキーヤーに変身した「デザート トレック」シューズのアイコン"トレック マン"を総柄であしらったタートルネックニットやコーデュロイパンツ、ギフトにもぴったりなソックスなどが揃う。詳細クラークス オリジナルズ×ビームス プラス×エンド発売日:2023年11月18日(土)※エンドにて11月17日(金)より発売販売店舗:ビームス プラス 丸の内アイテム:<シューズ>・「ワラ ハイク GTX」34,100円・「トレック ハイク GTX」40,700円・「ワラ ハイ ストラップ」38,500円サイズ(シューズ共通):UK 6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11<ウェア>・「Leather Capshoulder Down Jacket」88,000円・「Crew Sweat Ski Club Print」20,900円・「2 Pleats Trousers Ski Trek Man Print」25,300円・「2 Pack Rag Socks Ski Trek Man Intarsia knitting」6,380円【問い合わせ先】ビームスプラス丸の内TEL:03-5220-3151
2023年11月17日Netflixリアリティシリーズ「韓国ドラマな恋がしたい」より、アイナ・ジ・エンドの書き下ろし主題歌「華奢な心」が流れる予告編が公開された。本作は、韓国を舞台に日本と韓国の俳優、男女8人が共同生活をしながら、ドラマ主演をかけてオーディションに臨んでいく様子を描く恋愛リアリティショー。稽古やオーディション、様々なシチュエーションでの恋愛ドラマ共演を通して、2人の関係は変わっていくのか?夢、恋愛、友情が絡み合い、韓国ドラマのような胸キュン、切なさが生み出される。ホスト役には、韓国でユミンの芸名で数々のドラマに出演している笛木優子。スタジオMCは、近藤春菜(ハリセンボン)、あ~ちゃん(Perfume)、福徳秀介(ジャルジャル)、小森隼(GENERATIONS)、谷まりあが務める。そして今回、出演者8人が予告編とともに解禁。日本からは、朝ドラ「あまちゃん」や『母性』などに出演した山下リオ、「サカナクション」のMVで注目された工藤綾乃、「賭ケグルイ」「ゆるキャン△」などに出演した北原帆夏、「E-girls」「Flower」のメンバーとしてデビューした坂東希。韓国からは、「必須恋愛教養(Dating Class)」で注目されたキム・ドンギュ、「女神降臨」に出演するキム・ウォンシク、『Brave Citizen』で俳優デビューしたイ・テギョン、「SUPERNOVA」(超新星)のメンバーとして日本で活動し、韓国では俳優へ転身したソン・ジヒョクが出演。予告編では、キスシーンからスタートし、男女が1エピソードごとにペアを組み、お互いの演技を高めながらオーディションに挑んでいく姿が捉えられ、いつしか芽生える恋心との葛藤でぶつかり合い、助け合う様子など、揺れる8人のドラマが映し出されていく。Netflixリアリティシリーズ「韓国ドラマな恋がしたい」は11月28日(火)より世界独占配信(全12話)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年11月02日映画『キリエのうた』(10月13日公開)のティーチイン付き舞台挨拶が都内で行われ、アイナ・ジ・エンド、岩井俊二監督が登壇した。同作は岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ・ジ・エンド)、潮見夏彦(松村北斗)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬すず)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。○■松村北斗のシーンは「どのくらい撮ったのかわからない」ティーチインイベントということで、会場からの質問に2人が答えることに。「1番撮り直したシーンは?」という質問に、岩井監督は「いっぱい撮ったのは、夏彦の走りのシーンですね。一体どのくらい撮ったのかわからないくらいで」と、松村のシーンを挙げる。岩井監督は「合成するとかいろんな可能性があったので、グリーンバックで走ってもらったり、現地でも走って撮影したり、マシンの上で走ったり……と本当にたくさん走ってもらいました。普段鍛えている松村さんはちょっとやそっとじゃ息が切れないのですごいんです。でも走ると、(距離が)どんどん遠くなって、僕たちも走って着いて行くのに必死で、スタッフは大変でした」と、撮影の裏側を明かした。
2023年10月25日映画『キリエのうた』(10月13日公開)のティーチイン付き舞台挨拶が都内で行われ、アイナ・ジ・エンド、岩井俊二監督が登壇した。同作は岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ・ジ・エンド)、潮見夏彦(松村北斗)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬すず)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。○■アイナ・ジ・エンド「天才」に「やめて〜〜!」主演のアイナは、片肌脱ぎの輝くドレスで登場。岩井監督が「アイナさんは天才だと思います。一筋縄ではいかない、独特な詩も歌い上げる姿は、師匠みたいです」と表現すると、「やめて〜〜! 師匠だなんてそれだけは! 岩井監督こそ私の師匠であり、東京のお父さんです!!」と応じ、会場からは拍手と笑いが巻き起こる。SNSから募集した「アドリブですごいなと思ったシーンは?」と質問には、アイナが「映画に出演することが、岩井さん作品が初めてだったのでカットがかからないのが普通だと思っていたんです。どうやらそんなことないみたいで。なかなかカットがかからないので広瀬すずちゃんとのアドリブが多かったんですけど、(演じた)路花は話せないキャラクターなのですが、すずちゃんがずっと話しかけてくれるんです。2人で撮影した雪の中を歩いているシーンも、木の棒を持ちながら『遠くな〜〜い?』と叫びながら進むんですけど、ずっと私は(話せないキャラクターだから)無視で! 真緒里ちゃんが一人で話しかけてくれるのに、うまく言葉が出ない路花と真緒里の女子高生のシーンはとてもが好きでした」と答えた。最後にアイナは「キリエとして役をいただいてから、1年半以上経ちました。頭の中にずっとキリエがいました。公開してからいなくなると思っていましたが、まだいます。自分の人生にとって『キリエのうた』は、とてつもなく大きい影響を与えてくれたと思う日々です。岩井俊二さんに見つけていただいて、今日も”あなた”と出会えて、私は嬉しいです。よかったら何度も何度も劇場に足を運んでくれたら、キリエが待っています。映画の中で、みんな生きています。また映画の中でも会えたら嬉しいです。本日はありがとうございました」とコメント。続いて岩井監督は「2年前にアイナ・ジ・エンドという方を知り、知れば知るほどすごい才能の持ち主だなと惚れ込んで。アイナ・ジ・エンドの映画を作るんだ! という気持ちが興奮冷めやらぬまま撮影に挑みました。そこに松村北斗という光り輝くスーパーノバのような才能がやってきて、広瀬すずというまた違う重力を持った才能がやってきて、黒木華というまた違った才能もまた入ってきて。本当に熱量の高い撮影でした」と振り返る。「何よりアイナさんが歌うシーンがある日は、『誰よりも先に聞ける!』というファン心理で“幸せ”と思いながら撮影したりと、アイナさんと一緒に長い旅をしながら作品を作り上げたという思いで、胸が熱くなります。ここからは、腰を据えて、ゆっくりお付き合いいただいて、『キリエのうた』をまだ見ていない方が周りにいたら、『見た方が良い』と何度も言っていただけると、10年後くらいにはアイナさんの歌声がいろんなところに届くと構えております。旅はまだ長いですが、しばしお付き合いいただけたら」と語った。
2023年10月25日2012年にジェニファー・ローレンス主演で映画化された『ハンガー・ゲーム』が、2024年秋にロンドンのウエスト・エンドで舞台化されるという。配給会社のライオンズゲートがXで発表した。演出は舞台「ダンスター」でローレンス・オリヴィエ賞最優秀演出家賞にノミネートされたマシュー・ダンスター。脚色は『アルテミスと妖精の身代金』のコナー・マクファーソン。原作者のスーザン・コリンズは舞台化にあたってダンスター&マクファーソンとのコラボを喜び、「ダイナミックで革新的な解釈を取り入れた舞台版『ハンガー・ゲーム』を、ロンドンの舞台にお届けするのが楽しみです」とコメント。これに対してマクファーソンは「スーザン・コリンズから『ハンガー・ゲーム』の舞台化を認めてもらい、身の引き締まる思いと共に感激しています。彼女は現在もなお人の心に響き続ける傑作を作り出したのです」と語っている。2012年から2014年まで、映画では三部作が製作され世界中で大ヒットを記録した『ハンガー・ゲーム』。今年11月17日には前日譚映画『ハンガー・ゲーム0』が全米公開、12月22日に日本公開予定で、再び『ハンガー・ゲーム』フィーバーが高まりつつあるところに舞台化の知らせも舞い込んできた。(賀来比呂美)■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.ハンガー・ゲーム0 2023年12月22 日より、TOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
2023年10月25日●『キリエのうた』で映画初主演6月に解散した“楽器を持たないパンクバンド”BiSH。そのなかで唯一無二の歌声で多くの人を魅了してきたアイナ・ジ・エンドが、映画『キリエのうた』で初めての主演に挑んでいる。作品のファンだという岩井俊二監督のもとで、歌う時以外はほとんど声を出せないミュージシャンを演じたアイナ。「お芝居の教科書」と話す広瀬すずから受けた刺激や、共鳴する部分が多かったという役柄について話したほか、BiSH解散から約4カ月が経った今、感じている変化も明かしてくれた。○■大ファンだった岩井俊二監督からの主演オファー「絶対にやりたい」――『キリエのうた』で映画初主演を務められました。撮影を振り返っていかがでしたか?とても好きな岩井俊二さんが監督だったので、初めての試みで不安があっても飛び込むことができました。以前から岩井監督の作品はよく観ていて、特に『PiCNiC』(96)と『undo』(94)、『スワロウテイル』(96)が好き。あと『リリイ・シュシュのすべて』(01)も……全部好きですね(笑)。日の映し方や描写の切り取り方がファンタジーなのに毒々しいというか、少しゆがんだ世界なんですよね。確かに人間ってこうだよな、全てが綺麗に整ってるわけではないよなということをいびつに、でも愛らしく描くようなところが好きです。――そんな大ファンの岩井監督からオファーがあったときはどんな心境でしたか?本当にびっくりしたというのが率直な気持ちで。「私でいいんですか?」みたいな気持ちもありつつ、でも絶対にやりたいなと思いました。いろんな原因の不安がもちろんあったのですが、岩井組の皆さんや広瀬すずちゃんが一緒にいてくれて、なんだかいつも不安を糧に成長して、不安を糧に曲ができていったので、自信が持てた感覚がありました。○■広瀬すずは“お芝居の教科書”――撮影中、特に広瀬さんと一緒にいる時間が長かったそうですね。すずちゃんとは、「岩井組って普段こうなの?」って聞いたら、「岩井組って自由だよ」とか、お芝居に関する話をゆる~くしていました。“これから友達になれそうかも”“わくわく”みたいな感覚の会話が多かったですね(笑)。話していてかなり心地いいんです。すずちゃんは小さい頃から女優業をやってらっしゃって、私にとってお芝居の教科書。すずちゃんがいなかったら、最後までやり遂げられてなかったかもと思うぐらい、すずちゃんの存在はとても大きかったので、学ばせてくれてありがとうという気持ちが本心の中の本心にあります。本当に感謝しています。――そんな大きな存在だった広瀬さんの現場での姿を見て、勉強になったことや刺激を受けたことはありますか?すずちゃんはすごくクリアな方。心もすごく聡明な方なんだと思うんです。ねちっこい部分が全くない、あっけらかんとしたところがあるのにもかかわらず、陰りがあるお芝居のときはすごくじと~っとした雰囲気を漂わせていて、“なんでもできるんだ……”と、そのすごさに刺激を受けまくってました。――なるほど。一方で松村北斗さんとも共演シーンが多かったと思います。松村さんはお会いするまではとってもクールな方なんだなと思っていて。漂う空気感とかから無口な人なのかなという印象があったんですが、いざお会いして撮影をしていると、スタイリストさんとかヘアメイクの方と、とても朗らかにお話ししていて、とっても明るかったんです。「こんな明るい人だったんだ」という衝撃があってギャップのある方でした。○■キリエとの共通点「言葉が出なくなったりする時期があった」――今回演じたキリエ(路花)という役はどういった印象でしたか?今回いただいた役がとても自分と共鳴するポイントが多くて、私も人と話すよりもダンスでコミュニケーション取った方が仲良くなれるって思ってた学生時代があったりして。無意識に相手を傷つけるようなこと言っちゃってたらどうしようと考えてしまって、言葉が出なくなったりする時期があったんです。キリエも普段喋れないけど、歌なら歌える、このポイントがかなり自分をグッと役に入れてくれたので、すごくやりやすかったし、自分らしくいれたと思います。――共通点があったことで、役に入りやすかったんですね。逆に全く違うと感じるところはありましたか?意外にキリエは人を警戒していないんですよね。初めて風琴(村上虹郎)さんが近寄ってきたときも、ちょっと微笑んでいる。キリエは誰に対してもそうなんですよね。すごい人見知りに見えるけど、人やものが好きで、愛することができる女の子なんだなって思うんです。でも一方で、私は壁を作ってしまいがち……。「この人、もしかしたら意地悪な人なのかもしれない!」と思ってしまうと、バッカーンと壁を作ってしまうところがあるので、キリエを見習って、もう少し開放的に過ごそうと思いました。そういう瞬間の自分があまり好きじゃなくて、結局私はどんな人のことだって好きになるんですよ。好きになるくせに壁を作らなくていいじゃん! と。そこを乗り越えてきてくれた人とは仲良くなれるんですけど、壁を作られたら誰も来てくれないですよね……反省してます……(笑)。●BiSH解散後の変化を語る○■BiSH解散で全てに変化「ちょっとの寂しさは感じます」――今作で映画初主演を務め、BiSHが解散してから大きな転機になる作品になるかと思いますが、生活や心境に変化はありますか?全部変化がありますね……何から話したらいいか、わからないぐらい全てが変わっている日々で、正直自分もついていくのに必死な毎日です。ありがたいことにインタビューとか、雑誌の撮影、バラエティなどに出させていただける日々で、最初は怖かったんですけど、どんどん楽しくなってきていて、最近は楽に息ができるようになってきました。やっぱりBiSHの時は6人いたので、6人で持ちつ持たれつでやっていたなと改めて思いますし、今はそれがないので。ちょっとの寂しさは感じますね。――他のメンバーの皆さんが担ってくれてた部分も1人でやっていかないといけない責任がありますよね。でもそれって逆もあって、例えば人様の歌をテレビで歌う時に「あ、この子ってすごい歌良くないね。BiSHの子なんだ」と言われてしまうと、BiSHの顔に泥を塗ることになってしまうので、BiSHにいながらのソロにはプレッシャーがあったんです。ですが、その看板がなくなった状態のひとりぼっちだと、どんなことをやっても全ての責任が自分にあるので、なんだか少し楽になる部分もあったというか。「楽しんでこよう!」だけで歌える瞬間もありました。――ある意味、責任感とともに解放感もあったのですね。ちなみにBiSHメンバーの皆さんは今作をご覧になったのでしょうか?モモコグミカンパニーが見てくれました! 多分(メールで)4行ぐらい感想が届いて嬉しかった。モモちゃんがいちばん最初に観てくれたんですよ。初号の前の完成前の状態だったと思います。私、モモカンのことがめっちゃ好きなんです(笑)。人格もですけど、書く本の内容とか、人が言わなさそうな意見を言ってくるところとか着眼点も好きで。そういう着眼点を持った女の子が映画を観たら、どういう感想が生まれるんだろうってワクワクしてたので、今度会ったらちゃんと話したいなと思っています。■アイナ・ジ・エンド大阪府出身。2015年から“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバーとして活動。今年6月に行われた東京ドームでのライブ「Bye-Bye Show for Never」をもって解散した。10月13日公開の映画『キリエのうた』(auスマートパスプレミアムでは、会員限定で同作を1,100円で鑑賞できるキャンペーンを実施中)で映画初主演を務める。18日にはKyrie名義でアルバム『DEBUT』をリリースした。
2023年10月23日映画『キリエのうた』(10月13日公開)の公開記念舞台挨拶が都内で行われ、主演を務めるアイナ・ジ・エンドをはじめ、松村北斗、広瀬すず、笠原秀幸、岩井俊二監督が登壇した。同作は岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ・ジ・エンド)、潮見夏彦(松村北斗)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬すず)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。ノースリーブの青ドレスで華やかに登場したアイナ。公開初日に映画館で同作を鑑賞したそうで「昨日、吉祥寺の劇場まで1人で歩いて行って、観終わったあとにパンフレットも買った」と話す。同じく同作を鑑賞してパンフレットを見ている人を見かけたそうで「スーツのお兄さんが独り言で『このシーンよかったなぁ……』と言っていて。パンフレットをご購入されている姿を見ながら『ここにキリエいるよ!』とか思いながら(笑)」と生の感想を聞いたことを明かした。
2023年10月14日映画『キリエのうた』(10月13日公開)に出演するアイナ・ジ・エンドが12日、東京・JR新宿駅新南改札前の新宿 Suicaのペンギン広場にて、自身が演じるKyrieとしてシークレットで路上ライブを行った。同作は岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ・ジ・エンド)、潮見夏彦(松村北斗)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬すず)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。○アイナ・ジ・エンドがKyrieとして路上ライブ事前告知なしのシークレットで実施となった路上ライブにも関わらず、イベント開始前には何かを感づいた人たちで溢れるSuicaのペンギン広場。待ち侘びる人々のなか、突然アイナ・ジ・エンドが登場し、歓声が湧き上がる。「こんにちは。アイナ・ジ・エンドです。Kyrieと申します。明日から『キリエのうた』っていう映画があるんだよ」と挨拶した。映画の舞台のひとつでもある新宿について、アイナは「去年の2月くらいから撮影が始まっていたんですけど、ちょうどこの新宿の駅で映画の撮影がありました。その時はすごく寒くて、下手くそなギターがもっと下手くそになるくらい指が震えちゃって。それでも広瀬すずちゃんと過ごしたあの夜が忘れられない、とても色濃い思い出がある新宿です。その新宿でこうやってライブをさせていただいて、こんな風に集まってくれる人がいるなんてとても感慨深いです」と撮影時の思い出を振り返るとともに、再びこの地に戻ってきた感想を語る。そして「今から1曲歌ってもいいですか? 改めましてKyrieです。聞いてください」と、映画の主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」を歌唱。観客に向けて語りかけるように歌い、「黙ってたんですけど、みんなちゃんと働いてるの? 無理してないですか? 大丈夫? ありがとう愛してます」と観客に向けて呼びかけた。ラジオ生出演を終えた岩井俊二監督も急遽サプライズで登場し、アイナは「嘘でしょ!? 岩井さんが現れた!!! びっくりした!!!!」と驚きのあまり笑ってしまう。「岩井俊二さんです。突然の岩井さんに手が震えています。私も知りませんでした」と岩井監督を紹介し、「明日ついに映画が公開なんですけど、今日みなさんとお会いして、明日も劇場のスクリーンでみなさんとお会いできるというミラクルを起こしたいです」と映画をアピール。岩井監督も「みなさんぜひ映画館へ何度も、”何度でも、何度だっていく“。足を運んでください」と、「キリエ・憐れみの讃歌」の歌詞「何度でも 何度だっていく 全てが重なっていくために」にかけてコメントした。最後に「お騒がせしてすいません。ありがとうございました。では、またね!」とアイナが別れの挨拶をし、2人は退場。約15分という短いイベントながらも、1,000人を前にKyrieの歌声を響かせた。
2023年10月13日【音楽通信】第147回目に登場するのは、音楽映画『キリエのうた』で主人公のキリエ役に大抜擢され、この度「Kyrie(キリエ)」名義の1stアルバム『DEBUT』をリリースする、アイナ・ジ・エンドさん!小さい頃からまわりには音楽があふれていた【音楽通信】vol.1472023年10月13日から公開される監督:岩井俊二×音楽:小林武史による音楽映画『キリエのうた』の主役に大抜擢され、銀幕デビューを果たしたアイナ・ジ・エンドさん。今年6月に2015年から所属していたBiSHが解散し、現在はソロ活動を本格化させているなか、初主演作『キリエのうた』では歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン「Kyrie(キリエ)」を演じることに。その「Kyrie(キリエ)」として歌う1stアルバム『DEBUT』が10月18日にリリースされるということで、音楽的なルーツなどを含めて、お話をうかがいました。――まずは、あらためて幼い頃の音楽環境から教えてください。母はアイドル歌手をしていたことがあって家でもよく歌っていましたし、父はギタリストをしていたこともあったので、小さい頃からいつもまわりには音楽があふれていました。歌だけではなく、4歳からダンスを習っていたので、生まれたときからそういう環境だったのはありがたいですね。歌もダンスも身近にあったので、ここまでくることができました。――芸能界に入る前に、影響を受けたアーティストはいらっしゃるんですか?たくさんいます。なかでもBUMP OF CHICKEN、YUIさんや加藤ミリヤさん、ジェシー・ジェイというイギリスの女性シンガーやビョークを深く聴いていました。もしもこのなかの誰かの楽曲をイントロクイズにしてもすぐ答えられるぐらい(笑)、好きです。――2015年3月にBiSHを結成され、2016年5月にメジャーデビューし、2023年6月29日に東京ドーム公演で解散されました。8年間のグループ活動は、アイナさんにとって糧となりましたか。もちろん糧になりました。グループ活動は、年頃の女の子が集まって過ごすのでモヤモヤしてしまう時期もあったり、逆に女同士でなんでもぶつかり合えたり、楽しい空間もあったり。いろいろな時期を8年間過ごしてきたので、人としてかなり強くなったという自負はありますね。この8年間はなんの後悔もない日々だったと思います。――グループ活動中の2021年から、全作詞作曲の1stソロアルバム『THE END』を発売するなどソロ活動をされてきました。いまはソロアーティストとしてはもちろん、俳優業も。グループに在籍しながらのソロとまったくのおひとりとしての活動の違いを実感することはありますか。私はBiSHにいる時期に、椎名林檎さんや尾崎豊さんのカバーソングをテレビの歌番組で歌う機会をいただけることがありました。その出演時に歌う私の姿を見て、「BiSHのあの子、歌がヘタだったな」とか「2度とテレビに出るな」というようなことをネットで書かれたりすることもあって、ただ単に私がひとりで出ているだけでもBiSHの顔に泥を塗るような気持ちになっていたんですよね。逆に、「BiSHのあの子の歌いいよね、聴いてみよう」と、褒められたときはすごく嬉しいです。だから、よくも悪くもずっとBiSHがつきまとっていたところ、解散してからはBiSHという看板がないので、何をしでかしても全部自分の責任。自由になった感覚です。こうしてインタビューを受けさせていただくときもそうで、BiSHの曲だと自分の着眼点はここだけどほかのメンバーだとこうだろうな、と考えて発言することも。それは勉強になりましたが、いまはいい意味でも悪い意味でも、自分だけのこと。すごく話しやすいです。もちろんね、さびしさはそれと同じぶんありますけども。――アイナさんの心に羽が生えたんですね。そうかも! 心境の変化は、自由になったことが一番大きいですね。岩井俊二×小林武史×アイナ・ジ・エンドによる名作――10月18日に「Kyrie」としてのアルバム『DEBUT』をリリースされます。すべての楽曲を小林武史さんがサウンドプロデュースし、劇中で流れる音楽とは異なるアレンジでアルバムに収録された作品ですが、アイナさんも作詞作曲に携われていますね。映画主演だけではなく、Kyrieとしての音楽制作もあるとお話を聞かれたときは、まずどう思われましたか?実は映画の主演を務めさせていただく段階で「曲を作っていつかアルバムにできたらいいよね」という話も出ていたんです。でも、ここまで完成された作品を作ることができるとは考えていなかったですし、小林さんもプロデュースなどに加わってくださるなんて夢のようで、本当にうれしかったです。――以前、別の機会に『キリエのうた』のお話を聞かせていただくことがありましたが、岩井俊二監督は「アイナはすごいんです」と小林さんに紹介されたとおっしゃっていました。2曲目「ひとりが好き」は岩井監督のリリックの「るるる」「ららら」というワードも印象的ですし、心地良いメロディの作曲はアイナさん、かわいいアレンジは小林さんですが、どのように作っていかれたのですか。「ひとりが好き」は初めて台本をいただいたときに、すでに5番ぐらいまで岩井監督が歌詞を書いていたんです。大事なシーンで歌う曲なので、大事な曲だと思って、まず自分のなかで歌詞を咀嚼することから始めました。そしてメロディを考えて、パズルを組み立てるように言葉を並べていってできた曲です。岩井監督の言葉が、メロディを呼んでくれた感じでした。――この「ひとりが好き」や「幻影」「ヒカリに」の3曲は、岩井監督との共作ですが、監督との作品作りはいかがでしたか。“Kyrieとして歌う”ということで、岩井監督からアドバイスをいただいたり、逆にアイナさんから提案したりすることもあったのでしょうか?ありました。歌詞ができてからまず岩井監督に預けて、修正があったら教えてくださいとお伝えしていたので、そのお返事をいただいて修正してというふうに仕上げていったこともありました。撮影の合間も、岩井監督はギターやピアノも弾けるのでコードを教えてくださったりと、私よりも圧倒的に音楽的知識をお持ちです。――アイナさんご自身の曲作りは、主にギターで作っていかれるのですか。そうです。コードはわからないので、ポロンとギターを鳴らして好きな音を並べたうえで、ボイスメモにとってDTMに落としていくというスタイルです。自分の曲の作り方もさまざまなんですが、ギターで作った曲は「キリエのうた」が初めてでした。――それまではどのように作曲していんでしょう?DTMで打ち込んでみたり、口で全部歌ってあとでコードをつけたり、いろいろなやり方で作っていました。ギターで曲を作ることはやったことがなかったので、今回、きっかけをくださったなと思います。――音楽制作において、一番ご苦労されたところはあるんでしょうか。撮影時期が、ちょうどBiSHの解散までのラストスパートの時期だったので、とにかく忙しくて。2本同時にツアーをまわったり、夏は個人でジャニス・ジョプリンを努めた主演舞台があったり。ひと息つく間もなく1年が過ぎ去っていくなかでの曲作りだったので、毎日1、2時間しか寝ていなくて、精神的にも追いつめられたことはありました。――大変でしたね。でも倒れることなく作品が完成しました。人間うまくできてるんだな、と思ったんですが、限界に近づいてくると勝手に病気になるんですよね。「休みなさい」というカラダからのサインがちゃんとくるので、サインに気づいて、そのときどきでできることをやっていけば、どんなに忙しくても自分の逃げ場所を作ることができるんです。そう気づいてからは、曲作りが少し楽になりました。――アイナさんが作詞作曲された5曲目「ずるいよな」は、劇中でも歌うシーンが印象的でしたが、どのように作っていかれましたか。実は「ずるいよな」だけ、すでに2020年にできていた曲です。すごく大切な曲すぎて、いままで世に出していなかったんですよ、生半可な気持ちでは出せないと。でも今回、岩井監督の作品に出演させていただくと決まり、「ここで絶対に出したい、ここで輝くためにできた曲だったんだな」と思って発表しました。――ということは、発表された「ずるいよな」は当時のお気持ちが曲に込められていると?そうですね。大切なお姉ちゃんのような存在だった方が亡くなった時にできた曲です。映画『キリエのうた』も松村北斗さん演じる夏彦にとって大切な人をずっと追い求めている、勝手にいなくなってずるいよな、という心情ととても合うと感じて。むしろいまから夏彦の気持ちになって曲を書くより、この「ずるいよな」という曲がこの時を待っていてくれたんじゃないかというぐらいぴったりだったので、はめこみました。――導かれて完成した曲なんですね。本当に……人の死というものは、自分が思っているよりも、とても重い。実際にその立場になっているときにしか書いてはいけないんだと思いました。だから「ずるいよな」は自分にとっては、思い出の深い曲です。――11曲目「燃え尽きる月」はストリングスとピアノに彩られた楽曲で、サビに向かい静寂からとてもパワフルに聴こえてきます。ベーシストとして参加している、なかむらしょーこちゃんという人がいるんですが、ピアノもギターも弾ける人で。あるとき、美しいピアノを弾いてくれて「アイナちゃん、これにメロディつけたら?」と送ってくれて。1週間ぐらい毎日パソコンに向き合って、そのピアノにメロディをのせて、歌詞も書いては消してを繰り返して生まれたのが「燃え尽きる月」です。Kyrieは普段声が出せないので、本当に声を出して歌った瞬間、きっとシャウトのようになってしまうのではないかな、声がしゃがれるんじゃないかなと思って、終わりとサビは叫ぶように歌っています。――Kyrieとして歌っているけれど、アイナさんでもあるわけですが、歌唱法もやっぱり違ったんですね。全然違っていたかもしれないですね。Kyrieとして歌うことがなかったら「燃え尽きる月」の歌い方は生まれなかったかも。Kyrieとアイナ・ジ・エンドの差別化ということは、自分でもまだわからなくて。歌っているときの心情は私の心ひとつしかないので、いまもまだモヤモヤしています(苦笑)。――そう思うと、より一層かつてない作品に仕上がっているんですね。アイナさんが作詞作曲された曲、岩井監督との共作、小林さんが作られた曲などバリエーションがありますが、ご自身で全部作った曲のほうが気持ちが入るというようなことはあるんですか。私は歌が好きだから、誰のどの歌でも楽しくて、心も声もざわめき出すんですよね。楽しい、というのも面白おかしいという意味ではなく、生きている感覚を得られるという意味での楽しさ。だから、小林さんが作ってくれた歌なんて、生きていて歌えると思っていなかったので、本当にうれしくて。「もらったもの」という小林さんが手がけた女性キーの曲が収録されているんですが、どう考えても小林さんの心情のような歌詞で……まあ、違うと思いますけれども(笑)。ただ、歌う際には小林さんが歌っているように、とぼとぼ男性のように歌いたいと思ったのがきっかけで4つぐらいキーを下げたんですよ。私は小林さんが歌っていると思って歌っているんですが、そういうことも本当に楽しくて。だから、小林さんが作った曲でも、自分が作った曲でも何も変わらず、全身全霊で歌っています。――劇中ではKyrieの青いワンピースも印象的でしたが、アルバムのジャケ写も青いドレスですね。“Kyrieブルー”といいますか。劇中で広瀬すずさん演じるイッコさんが、初めて服を買いにKyrieを連れ出していった際、「これなんてどう?」と青いワンピースをかざしてくれるんです。初めて買ってもらった衣装がブルーで、Kyrieも大切にする色として、ジャケ写でもブルーの衣装を着ています。――『キリエのうた』に続いて、岩井監督自らリメイクした1992年制作の深夜ドラマ『夏至物語』の【完全版】で主演されたそうですね。再度のお芝居はいかがでしたか。まず『夏至物語』自体は、1992年と同じような雰囲気のところもありますし、不思議なお話でした。演じるのも、すごくやりやすかったです。多分、岩井監督と感性が似ているからそう思えたのだと感じますが、岩井監督の現場しか経験したことがないので、ほかの方とご一緒したら本当は女優に向いていないとなるかも。――いえいえ、天性のものがあるからこその抜擢です。さらに初めて組むのが岩井監督の現場というのは、とてもスペシャルなことですね?スペシャルですね。自分でも、そう思います。一瞬たりとも腐らないように生きていきたい――お話は変わりますが、最近、オフの日はどのように過ごされましたか。ダンスと歌を習いにアメリカに行きました。行って本当によかったですし、やっぱり「自由に生きよう」と思いました。――それは好きな先生がいらっしゃる?妹の好きな先生がアメリカにいるので、私はついていきました。L.A.とN.Y.に行ったんですが、L.A.では人と目が合うと笑ってくれたりと、なんかいいなあ、日本でもやろうって思って。最近、人と目が合うと自然に微笑むことができる自分がいて、自分の中での変化がありましたね。――充実されている感じがします。学びに行かれながらも、リフレッシュもできたんですね。リフレッシュできました。でも『キリエのうた』の公開前だったからか、心はずっとKyrieでしたね。映画が公開されて、落ち着いたら、ひとりでまたどこかに旅に行きたいなと思っています。――お洋服などもアメリカで買ってきたりしたのでしょうか。普段はどんなファッションがお好きなのですか。古着屋さんをたくさんまわって、服も買ってきました。ファッションは、シンプルなものが好きなんですが、少し気の利いたものが好きで。――気の利いたというのはどんなものに?たとえばですが、白いTシャツと黒いズボンだったら、ネックレスは世界にひとつだけの友達が作ってくれたビーズのネックレスをするだとか。そこでありふれたものをつけないんです。シンプルな服に合わせるんであれば、靴に色を入れるとか、スカーフを巻くとか。誰にも気づかれない程度の気遣いというのが、自分のなかでのファッションの好きなところです。古着にしても、まわりは誰もわからなくても、こだわりの昔のミリタリーのものを着るとテンションが上がります(笑)。――素敵ですね。美容面では、気をつけていることはありますか。気をつけたい時期はがんばれるんですが、どうでもいいとなったら、何もしないです(笑)。食事でも、納豆とご飯と味噌汁をめっちゃ食べる時期があるのに、朝から晩までファーストフードばっかりというときも。美容情報は冗談抜きで、美容室に行っても「anan」をガチ読みしています。ただ、昔は断食してダイエットしたこともあったんですが、容姿や体型を追求するのは難しいですよね。心がすさんでいったら元も子もないので、まずは心の安定が一番だと思っていて、無理をしないようにしています。――今後も役者のお話があったら、また取り組まれますか?してみたいですね。でも今回、広瀬すずちゃんと松村北斗さんがいてくれたから演技ができたので……。ふたりがお芝居の教科書なので、私ひとりでも戦っていけるぜ! というような誇らしげなマインドはまったくないので、お仕事をいただけたらがんばってみたいです。今回はお芝居でありながらも、少し歌を歌わせていただいているので、やっぱり歌が自分の主軸ではありますね。――いろいろなお話をありがとうございました! 最後に、アーティストとしての抱負をお聞かせください。腐らないようにしたいです。自分のまわりにいる人は全然腐っていないし、最高の人がいっぱいいるんですが、せわしない東京で生きていて、なんだか毎日何かに追われていて。大きく深呼吸できずに眠ることがあると、「このまますぐ死ぬかもな」と思うんですよ。でも「それではもったいない」と思ったときに、一瞬たりとも「腐ってはいけない」と。忙しさにまみれてありふれたことを言って、そつなくこなして、自分の本心を隠して生きていくのって、すごくもったいないし不健全。なので、なるべく心を丸出しにして、人さまに迷惑をかけない程度に生きていけば、腐らないでいけるかな、いい歌詞も書けるんじゃないかな、と。腐らないように生きていこうと思います。取材後記アーティストとしての実力はもちろんのこと、初主演映画『キリエのうた』ではひときわ光彩を放つ、アイナ・ジ・エンドさん。以前、岩井俊二監督にお話をうかがった際、偶然あるバンドのオンラインライブにゲスト参加していたアイナさんに衝撃を受けて主役に抜擢したと話されていたのですが、それも納得の存在感です。小林武史さんも音楽に携わり、傑作が誕生しました。そんなアイナさんの「Kyrie」としての1stアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。取材、文・かわむらあみりアイナ・ジ・エンドPROFILE2015年“楽器を持たないパンクバンド”「BiSH」のメンバーとして始動、翌年メジャーデビュー。ほぼ全曲の振付も担当。2021年、全作詞作曲の1stソロアルバム『THE END』を発売、ソロ活動を本格化。2022年、ブロードウェイミュージカル「ジャニス」で主演のジャニス・ジョプリン役を務める。2023年6月、BiSH解散。現在はソロとして活動中。2023年10月13日より音楽映画『キリエのうた』公開。10月18日、「Kyrie」名義での1stアルバム『DEBUT』をリリース。InformationNew Release『DEBUT』(収録曲)01.キリエ〜序曲02.ひとりが好き03.幻影04.宙彩(ソライロ)になって05.ずるいよな06.名前のない街07.ヒカリに08.前髪上げたくない09.虹色クジラ10.もらったもの11.燃え尽きる月12.キリエ・憐れみの讃歌2023年10月18日発売*収録曲は全形態共通。(CDのみ)AVCD-63505¥3,850(税込)(CD+DVD)AVCD-63503¥6,050 (税込)【DVD収録内容】01.キリエ・憐れみの讃歌-Music Video-02.Kyrie『DEBUT』 Making Movie -Special Contents(CD+Blu-ray)AVCD-63504¥6,050 (税込)【Blu-ray収録内容】01.キリエ・憐れみの讃歌-Music Video-02.Kyrie『DEBUT』 Making Movie -Special ContentsNew Release「『キリエのうた』オリジナル・サウンドトラック 〜路花〜』2023年10月18日発売(収録曲)[DISC1] Music by 小林武史01 .BLUE & GREEN LIGHT02. PREMONITION03. Christ ist erstanden (ユーデンケーニッヒ)I (Gut Guitar)04. REVELATION05. PREMONITION Ⅱ06. 時のかけら07. Christ ist erstanden (ユーデンケーニッヒ) II (Piano)08. BAD DEVELOPMENT09. いくつかの出会い (Piano)10. Christ ist erstanden (ユーデンケーニッヒ) Ⅲ (Cello & Piano)11. DEEP CONFUSION12. JAZZY LIGHT CITY13. いくつかの出会い (Gut Guitar)14. Christ ist erstanden (ユーデンケーニッヒ) Ⅳ (Lute & Viol)15. Christ ist erstanden (ユーデンケーニッヒ) Ⅴ (Psaltery & Voice) ※Vocal: Hana Hope16. 憐れみの讃歌・海17. ホワイト ラスト シーン[DISC2] V.A.01. Christ ist erstanden:ヴェリタス城星学園中学校・高等学校02. Midnight Zoo(天王寺動物園 2011):御手洗礼(七尾旅人)03. 名前のない街/邂逅:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)04. 帰れない二人:安藤裕子05. FUN:大塚 愛06. Attachment:花澤香菜07. 名前のない街/雨模様:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)08. 燃え尽きる月:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)09. 憐れみの讃歌/風琴:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)10. 前髪上げたくない:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)11. 幻影:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)12. Lazy:仲村宗悟13. ずるいよな:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)14. ひとりが好き:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)15. AM11:00:acane and 松坂珈琲(笠原秀幸)16. あなたとのキス:集団パラリラ17. 春の音:橋本桃子18. 憐れみの讃歌/路上主義:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)19. 虹色クジラ:Kyrie(アイナ・ジ・エンド)20. 音痴の聖歌:御手洗礼(七尾旅人) & 小塚路花(矢山花)(2CD)AVCD-63527/8¥4,400(税込)『キリエのうた』Information原作・脚本・監督 岩井俊二企画・プロデュース 紀伊宗之(『孤狼の血』シリーズ『シン・仮面ライダー』『リボルバー・リリー』ほか)出演者:アイナ・ジ・エンド松村北斗黑木華/広瀬すず2023年10月13日(金)全国公開制作:ロックウェルアイズ配給:東映©︎2023 Kyrie Film Band取材、文・かわむらあみり
2023年10月12日映画『キリエのうた』に出演するアイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すず、岩井俊二監督が6日に韓国・釜山で開催された「第28回釜山国際映画祭」グリーティングイベントに登場した。同作は岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ・ジ・エンド)、潮見夏彦(松村北斗)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬すず)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。この度、映画祭のメイン会場でもあり、開幕式のレッドカーペットも行われた映画の殿堂の野外舞台にて、本作のグリーティングイベントを実施。韓国の熱狂的なファン約1,000人が集まった。またイベント前には第28回釜山国際映画祭・記者会見も行い、両イベントのオフィシャルレポートが届いた。○「第28回釜山国際映画祭」グリーティングイベント オフィシャルレポート韓国でも絶大な人気で、今回の渡韓中も、何度もサインを求めるファンに囲まれた岩井俊二監督。韓国語で自己紹介をするとともに、自身のヒット作『Love Letter』より「お元気ですか」と挨拶し、会場を沸かせました。釜山国際映画祭の第一回目に参加したという岩井監督は「僕が映画を作り続けた年数とほぼ重なるように発展してきた映画祭です。自分のなかで兄弟のように、同級生のように感じています。今、改めて新作を持ってきて皆さんに見ていただけるなんて、こんな幸せなことはないと胸が高鳴っています」とその喜びを語りました。釜山国際映画祭がまるで同級生のようだと語る岩井俊二監督とは打って変わり、アイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すずは今回釜山国際映画祭へ参加は初! 韓国に来るのも初めてで、10月4日に開催された開会式でレッドカーペットを歩いたアイナは、「アニョハセヨ。チョヌン アイナ・ジ・エンド イムニダ」と韓国語で自己紹介。「初めての韓国が釜山でとても嬉しいです。人生でこんな経験をさせていただけるなんて思ってもみませんでした。何より連れてきてくださった岩井俊二さん、そして映画を楽しみにしてくださっているお客さん、ファンのみなさま、今後ともよろしくお願いいたします」と初めての経験に喜びと感謝の思いを表しました。同じく初・韓国にして、初の映画祭と初めてづくしだという松村。韓国にも多くのファンがいると紹介されると「個人事になるのですが、韓国に僕のことを応援してくださっている人がいることは知っていました。そういう意味でも楽しみでしたし、岩井俊二監督の名作が新たにひとつ生まれ、それが韓国まで上陸したというのを目の前で見れた興奮と喜びがとても強い韓国訪問となっています。この場にお集まりいただきカムサハムニダ」と述べ愛らしい韓国語挨拶で会場を沸かせました。そして、数々の映画祭に出席してきた広瀬も釜山国際映画祭の出席は初!「韓国は7・8年ぶりで、前回来たときは別の映画祭だったのですが、こうして釜山国際映画祭に初めて参加できてとても嬉しく光栄に思っています。このように映画を通してお会いできる機会ができてすごく幸せに思っています。『キリエのうた』が少しでも多くの人に届いて欲しいと思います」と続けました。作品の内容を尋ねられた岩井監督は「音楽の映画です。様々な出来事が起きるのですが、その合間合間にアイナさんがいろいろな曲を歌い綴っていくような構成になっています。映画でもありながらコンサートでもあるような映画なので、両方楽しんでいただけると嬉しいです」と“音楽映画”としての魅力をアピール。そんな本作で、主人公である路上ミュージシャン・キリエを演じたアイナは「キリエは声がうまく出せないのですが、歌を歌うときは声が出ます。魂を乗せる表現方法が唯一、歌うことだけです。そんな女の子の役を演じました」と自身の役柄を説明しました。また、フィアンセを探し続ける青年・夏彦を演じた松村は「決して簡単な人生ではないキャラクターでした。夏彦の人生から目を逸らさずに見て欲しいなと思います。人生に色々なことと、色々な意味を持ったキャラクターとなっています」、謎の女・イッコを演じた広瀬は「とても不思議な女性を演じました。すごく面白い役だったのですが、なかなか掴みづらい女性だと思います。イッコさんにも過去があって、未来があるのだと、ちゃんと感じてもらえるように演じました」と、それぞれのキャラクターについてコメントを残しました。○第28回釜山国際映画祭・記者会見 オフィシャルレポートグリーティングイベントの前にはアイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すず、岩井監督で記者会見にも登場。韓国でも注目を集める本作に対して、多くの現地記者から質問が寄せられました。歌を通して伝えたかったメッセージについて質問されたアイナは「今回、映画のなかで6曲作りました。作る時間がいつも夜中だったので、ギターを片手に、あまり大きな声も出せないので、タオルで口を塞ぎながら作曲していました。そんななかでもキリエは、歌でしか声が出せないので、シャウトや、悲鳴に近いような高音を出し続けなきゃ、誰にも届かないような気がしました。歌が上手いだとか、メロディが綺麗だというよりは、魂の叫びや、内臓が出てくるほどの感情の極みだとか、そういうところをしっかり乗せたいというのが今回の6曲のモットーでした。そのなかで一つ、岩井さんが歌詞を書いてくれた曲もあります。一人ぼっちで作ったわけではありません。届いていたら嬉しいなと思います」と楽曲に込めた熱い思いを振り返ります。記者会見の最後には、広瀬「映画って、海を越えてすごく無限大なものだなと、こういう場に来させていただけると改めて実感します。そしてみなさんが想像以上に『キリエのうた』という作品を色々な視点で観られていることを聞けて楽しかったです」、松村「キリエのうたは13年間の物語だからこそ、様々なことが起こります。ひとりひとりに様々なことが起こって、それは決して小さなことではありません。だからこそ映画として、ものすごく肉厚で、上映時間があっという間だと思います。彼らの人生を観たうえで、明日、明後日について考えていただける作品だと思うので、その魅力を存分に受け取っていただければと思います」、アイナ「地面には底があるんですけど、空のてっぺんは誰も触ったことがなくて、限りがないんですよね。この映画の最後、キリエは不思議と上ばかり見て歌っていました。小林武史さんが作ってくださった歌が、岩井俊二さんが作ってくださった世界が、キリエをそうさせたんだと思います。この映画を観て、少しでも上を見上げてもらえたらといいな、なんて思いました」、岩井「『Love Letter』という映画を作ってから、韓国のみなさんからよく『お元気ですか』という挨拶をしてもらえるようになって、それ以来、韓国という国を親戚のように思ってきました。おかげさまで病気もせず作品をずっと作ってこられたということそのものが奇跡だなとこの歳になって本当に思います。そして今、改めて日本のすごい才能を持った若い人たちと、相まみえながらこの作品を作りきれて、みなさんのところに届けることができて、本当にそのこと、そのものが誇らしくて、嬉しくて仕方ないです」とそれぞれが言葉を残し、質問が飛び交う記者会見が終了となりました。日本公開を目前に、アジア最大級の映画祭で世界的に上映された『キリエのうた』。海外でも注目を集める本作をいち早く見ようと多くの人が駆けつけ作品を堪能しました。映画祭の上映で本作を鑑賞した人は「今年見た映画の中で一番感動的でした。」「日常の話から感動を最大化させてくれるところがとても素敵でした。尊敬します。」「この映画を観て、歌は魂のプレゼントだと感じました。そして、愛する人の前では泣いてもいいよ、ということを監督に教えてもらった気がして、とてもよかったと思います。」「映画自体のエネルギーがものすごく強かったので、それに圧倒されたまま最後まで観てしまいました。」などとコメント。そして大充実&大忙しの第28回釜山国際映画祭のイベント登壇を全て終えたアイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すず、岩井俊二監督の4ショット写真も到着!いよいよ公開を迎える『キリエのうた』。日本公開を前に、早くも海外から絶賛の声が押し寄せる本作の公開にますます期待が高まります。
2023年10月09日「第28回釜山国際映画祭」の開幕式に、音楽映画『キリエのうた』より、アイナ・ジ・エンド、松村北斗(SixTONES)、岩井俊二監督が参加し、レッドカーペットを華やかに彩った。10月4日に韓国・釜山で開幕した同映画祭。アイナ・ジ・エンドさんと松村さんが国際映画祭に参加するのは、今回が初めて。約5,000人が集まった満席の会場の中、ブラックフォーマルなドレスとスーツに身を包み、緊張の面持ちの3人は、報道陣や観客に笑顔で手を振りながらレッドカーペットを歩いた。岩井監督が2人を撮影したり、アイナ・ジ・エンドさん、松村さんも互いに撮影したりと、映画祭を無邪気に楽しむ様子も見られた。そして、徐々に緊張が解れていくと、多くのフラッシュと声援に堂々と応え、会場を魅了した。本作で映画初主演を飾ったアイナ・ジ・エンドさんは、「始まる前は少し緊張していましたが、岩井さんと松村さんとレッドカーペットを歩くと少し強くなれた気がして楽しかったですし、たくさんのお客さんが朗らかに受け入れてくださったことがとても嬉しいです」と感想を語る。メインキャストのひとり、松村さんは「自分が歩くような場所ではないと思っていた国際映画祭に、岩井さんの作品で参加できて、きっと死に際に思い出すであろう光景と機会だったなと感じています。世界の方にどのようにこの作品が伝わっていくのか、ワクワクしながら待っていますし、素敵な届き方をすることを願っています」とコメント。岩井監督は「ソン・ガンホさんとファン・ビンビンさんと握手できました。普段スクリーンのなかでしか会えない彼らの手の温もりを肌で感じることができて嬉しかったです」と話し、映画祭を楽しんでいる様子を見せた。本作は、A Window on Asian Cinema部門にて招待作品として上映され、舞台挨拶も実施予定。『キリエのうた』は10月13日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:キリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Band
2023年10月05日