今年のアカデミー賞で大きな話題をさらった映画『スリー・ビルボード』。滑稽で残酷な物語を、ヒリヒリするほどの生々しさとユーモアで描き出したこの作品で監督・脚本を手がけたのは、劇作家として世界的な評価を受けるマーティン・マクドナー。その最新作『ハングマン』が、長塚圭史さん演出で日本初上陸。「マクドナーの戯曲を読むと、すべての登場人物の造形が本当に素晴らしく、おかしみを感じさせると同時に、辛辣な皮肉が込められているんですよね。しかも、その人間模様が織りなす様を面白がりながらも、結末まで辿り着くと僕らの心にアイロニカルなものを残していくんです」日本でマクドナーの名前が広く知られたのは、’03年の舞台『ウィー・トーマス』。自身も過激で凄惨な場面を喜劇的に描いてきた長塚さんの演出は、その戯曲と親和性が高く大評判に。以降’07年までの間に3作の演出を手がけたが、なんと今回、約10年ぶりの邂逅。「マクドナーが5年ぶりに書いた新作戯曲で再会させてもらえたのはありがたい」と話す。「僕自身、しばらく別の方向性の作品に夢中になっていたので、こういうタイプの芝居を作るのが久しぶり。稽古が始まって、いま、非常に鮮度高くやれています(笑)」舞台は、イングランドで死刑制度廃止が施行された1965年前後。絞首刑執行人(ハングマン)のハリーを巡り、物語が展開されていく。「初演されたイギリスでは、死刑制度はすでに博物館的な遺物なんですよ。ただ、歴史的には死刑を進んでおこなってきた国なわけです。倫理的にどっちにつくのか…僕には、マクドナーが、芝居を観て笑っている観客のことも皮肉っているように思えるんです。さらにブラックなのは、この作品が、死刑制度が存続する日本で上演されることですけど(笑)」毒々しさと笑いとをブレンドし、巧妙に構築された「非常に頭のいい戯曲」ではあるけれど、「あまり理知的に作りたくない」と話す。「戯曲を正確にやると、英国的なスマートな芝居になりすぎちゃう気がしているんですよね。僕はもっと大真面目に馬鹿やってる作品にしたいんですよ。もっと過剰にいろんなものを盛り込んで、グチャグチャになればいいなと思うんです」ながつか・けいし1975年生まれ。劇作家、演出家。旗揚げ以来、ユニットとして活動してきた阿佐ヶ谷スパイダースを昨年、劇団化。新作公演『MAKOTO』は8月9~20日に上演。絞首刑執行人のハリー(田中哲司)は、冤罪を訴える容疑者の刑を執行した。2年後、死刑制度は廃止されたが、かつての事件の真犯人らしき男がハリーの前に現れて…。5月16日(水)~27日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター作/マーティン・マクドナー翻訳/小川絵梨子演出・出演/長塚圭史出演/田中哲司、秋山菜津子、大東駿介ほか全席指定8500円(税込み)ほかパルコステージTEL:03・3477・58585月12日~13日に埼玉公演が、6月には豊橋、京都、北九州公演あり。※『anan』2018年5月16日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年05月14日『シェイプ・オブ・ウォーター』や『スリー・ビルボード』など、女性が主役の映画が席巻した本年度アカデミー賞。その賞レースの最中にジワジワと注目を集めてアカデミー賞3部門にノミネート、見事、アリソン・ジャネイが助演女優賞を獲得した『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』が、ついに日本公開された。本作で、フィギュアスケート界の“問題児”といわれた主人公トーニャ・ハーディングになりきったのは、DCコミックスの“ハーレイ・クイン”としてお馴染みのマーゴット・ロビー。レオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で注目されてから、わずか4年あまり。マーゴットはプロデューサーも務めた本作で、自身もアカデミー賞主演女優賞候補となり、また1つ“代表作”を手に入れた。アメリカ人女性として初めてトリプルアクセルを成功させ、2度のオリンピック代表となりながら、フィギュアスケート史上最大のスキャンダルの渦中にいたトーニャを演じる彼女は、フィギュア人気の高い日本でも称賛と衝撃を持って迎えられそうだ。“悪カワ”ヒロイン、ハーレイ・クインで世界的ブレイク!その印象的な眼差しや豊かな表情は、観る者をあっという間にとりこにする。その弾けるような笑顔からは明るくオープンな性格が見てとれ、あるパーティでは英国王室のヘンリー王子とシンガーのエド・シーランを間違えていた、というお茶目なエピソードもある。だが、華やかな外見からは想像もつかないほど、苦労人であり、努力家で勤勉。「トーニャ・ハーディングを演じることが決まったから、そろそろエクササイズを始めないと…」。『スーサイド・スクワッド』(2016)で初来日した際のインタビューで、マーゴットはそう明かしていた。『スーサイド・スクワッド』ではとびきりキュートでクレイジーな“悪カワ”ハーレイ・クインを演じ、彼女は世界的にブレイク。撮影6か月前から毎日トレーニングをこなし、水中に潜るシーンのために息止めの訓練などを行い、さらに元精神科医でありながら、凶悪な犯罪者であるジョーカー(ジャレッド・レト)を心底愛してしまうハーレイ・クインを演じるため、デヴィッド・エアー監督による徹底的なメンタルトレーニングもあったという。そうして、ハーレイ・クインを自身の“代名詞”に変えていったマーゴッドだが、これまでもさまざまな作品に挑んできた。1990年7月2日生まれ、オーストラリア出身の彼女は、シングルマザーの母と4人きょうだいの中で育った。子ども時代はゴールドコーストや祖父母の農場などで過ごし、サーフィンやスキー、釣りなどにも親しむアウトドア派。それでいて、大の「ハリー・ポッター」ファンとしても知られ、アメリカのTV番組では、13歳のころハリーと同じメガネをかけたくて目が悪いふりをしていた、と明かされたほど。オーストラリアでは、女優になる夢を叶えるために3つのアルバイトを掛け持ちしていた時期もあったという。やがて、TVシリーズの端役や映画出演の後、国民的長寿ドラマ「Neighbours」(原題)のゲスト出演を得ると制作陣に気に入られてレギュラーに昇格、2008年~2011年まで出演した。しかも、その契約終了の5日後には、映画のオーディションを受けるためアメリカに飛んでいたという行動力の持ち主だ。2011年、『チャーリーズ・エンジェル』のリブート版TVドラマ「新チャーリーズ・エンジェル」(米ABC)のオーディションを受けるも、逆にオファーされたのは、女性が社会進出をし始めた60年代を舞台に、仕事や恋愛だけでなく、ときには冷戦下でスパイ活動もする客室乗務員たちを主人公にした「PAN AM/パンナム」。マーゴットは、結婚式直前に“自分の人生で羽ばたきたい”と、姉ケイトと同じ「パンナム」の客室乗務員の道を選んだローラ・キャメロンをフレッシュに演じた。ドラマは惜しくも1シーズンで終了してしまったが、当時を完全再現した衣裳や美術なども注目され、“お姉さま”たちと世界を見ながら成長していくナチュラル美人は、その頃からひと際目を引く存在だった。レオナルド・ディカプリオにウィル・スミス…ハリウッドの大物と次々共演その後、『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』を経て(日本公開は2014年)、2013年、ついに『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオ演じる成り上がり主人公の妻・ナオミ役を好演して、注目を集める。オーディションでは「何か印象を残さないと結果に繋がらない」と考えていた彼女は、あのディカプリオ相手にガチでパンチを食わせ、Fワードで怒鳴りつけ、役を獲得したというから恐れ入る。とはいえ、ベッドシーンではテキーラを3杯引っかけてから撮影に臨んだそうで、そんな繊細さを持ち合わせている点はとても親しみが持てる。続いて、『フォーカス』(2015)ではウィル・スミスと共演。ウィルのもとに弟子入りして、のし上がっていく女性詐欺師をセクシーに演じた。また、アカデミー賞脚色賞を受賞した『マネー・ショート華麗なる大逆転』にもカメオ出演を果たしており、北欧イケメン俳優アレクサンダー・スカルスガルドがターザンを演じた『ターザン:REBORN』(2016)ではジェーン役をゲット。ターザンの助けをただ待つだけでなく、正義感が強く、自らも行動を起こしていく“新たなジェーン像”を体現してみせた。ちなみに、監督は映画『ハリー・ポッター』シリーズ、そして『ファンタスティック・ビースト』シリーズを手掛けているデビッド・イェーツだ。今後もしかしたら、「ハリポタ」ファンを公言するマーゴットが『ファンタビ』に参戦、という可能性もあったりして…!?なお、プライベートでは、『フランス組曲』(2014)の撮影中、助監督だったトム・アッカーリーと恋に落ち、2016年12月に結婚。故郷オーストラリアで式を挙げたことが伝えられた。あっという間にスターダムに上りつめながら、スキャンダルとは無縁で、一途な愛を貫き通しているところも好感度が高いポイントだ。トーニャ・ハーディングそのものになった『アイ,トーニャ』実はマーゴットは、アカデミー賞受賞作『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の主人公の娘サム(エマ・ストーン)やマーベル『ファンタスティック・フォー』のスー・ストーム(ケイト・マーラ)といった大役を演じる寸前までいきながら、結果的に、運命に引き寄せられるように『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役と出会っている。その一方、コメディ女優のティナ・フェイがアフガニスタンで戦場レポーターとして活躍した実在の女性を演じた『アメリカン・レポーター』(原題:Whiskey Tango Foxtrot/2016)では、彼女のライバルであり、理解者でもあるレポーター、ターニャ役を務めた。『ブラックパンサー』でも活躍するマーティン・フリーマンが“最低男”を演じており、全米でもヒットしたが、日本ではDVDスルー。開けっ広げな性格で野心にあふれたレポーター役はマーゴットにハマっており、「サタデー・ナイト・ライブ」などで活躍してきたティナ・フェイが自ら製作を務めていることも刺激になったはずだ。『アイ,トーニャ 史上最強のスキャンダル』は、そんなマーゴットが2014年に立ち上げた「ラッキーチャップ・エンターテイメント」が製作を担当している。ブラックユーモアたっぷりに、1994年、世界中が注目した“真実”に迫っていく本作。描かれる“ナンシー・ケリガン襲撃事件”当時、マーゴットはまだ3歳。脚本を受け取ったときには、これが実話だったとは夢にも思わなかったらしい。しかし、トーニャの壮絶で波乱万丈な半生を知り、製作・主演を快諾。1日4時間×週5回、クリスマスや自身の結婚式の前日もスケートを猛特訓。VTRを何度も見て、アメリカ北西部なまりやトーニャの特徴ある笑い方や仕草までも身につけていった。トリプルアクセルのシーンでは一部、視覚効果を使用しているものの(2018年現在でもトリプルアクセルを跳んだ女性は伊藤みどりや浅田真央を含め世界で8人しかいない)、トーニャが初めて成功させたそのときの衣装、採点を受けた後の歓喜の表情、さらには“襲撃事件”報道の最中、リレハンメルオリンピック本番での“靴ひも事件”の様子も、マーゴットは完全にコピーしている。実際のトーニャは面長でやや垂れ目、正直マーゴットと「そっくり!」といえるルックスではない。それでも、トーニャの実際の映像と見比べても違和感がなく、徹底した再現を目指したことが見てとれる。マーゴットの根底にもおそらくある、負けん気やハングリー精神がトーニャと見事に重なっていくのだ。「準備は大変だけれど、どんなに大変であっても女優をやめられないのは、やっぱり演じることが楽しいから。心から楽しいと思えるから」とも語っていたマーゴット。今後は、5月18日(金)公開『ピーターラビット』で声の出演を務めるほか、サイモン・ペッグやマシュー・ルイス(『ハリー・ポッター』のネビル)共演のリベンジ・アクション『アニー・イン・ザ・ターミナル』も今夏に日本上陸。エリザベス1世を演じるシアーシャ・ローナン主演『Mary Queen of Scots』(原題)も控え、1930年代を舞台にした『Dreamland』(原題)やハーレイ・クインらDCの女性キャラクターが登場する『Gotham City Sirens』(原題)などでも主演と製作を務めることが決まっている。自ら運命を切り開いていくマーゴットには、その都度、驚かされつつ、魅せられていくことになりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 2018年5月4日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2018年05月08日昨年完売した幻の春モデルが再登場「汚れなき透明肌へ。」がコンセプトのスキンケアブランド「スキンビル」では、春のサクラをイメージした香りの、季節限定「スキンビル ホットクレンジングジェル18S」を発売中だ。昨年完売した幻の春モデルが、2018年版になって登場した。春にぴったりなうるおい成分を配合2018春限定モデル「スキンビル ホットクレンジングジェル18S」の特徴は、サクラの香りと、春にぴったりの厳選うるおい成分の配合である。ソメイヨシノ葉エキス、サトザクラ花エキス、酒粕エキス、ヤマザクラ胎座培養エキスなど4種のサクラ成分をはじめ、合計10種類ものモイストブルーミング成分が配合され、春先の肌にうるおいを与える。また、冷えが残る春先の肌のために、冬限定品と同じ「モアホット処方」を採用。温感マッサージ効果で肌を優しく解きほぐす。ラベンダー、ローズヒップを詰め込んだスキンビルオリジナルのサクラの香りで、とろりとしたやわらかいジェルが花粉や汚れを落とし、春を感じるクレンジングタイムを楽しめる。価格は2,036円(税込み)となっている。(画像はスキンビルオフィシャルショップホームページより)【参考】※スキンビル ホットクレンジングゲル
2018年04月24日アシックスタイガー(ASICSTIGER)から、ネオンカラーの「ゲルライトスリー(GEL-LYTE III)」が登場。2018年4月20日(金)よりアシックスタイガーの直営店、アシックスタイガーオンラインストア、スニーカー専門店で発売する。 アシックスタイガーの代表モデルともいえる「ゲルライトスリー」が、春の訪れを喜ぶかのような華やかなカラーに。ピンク、グリーン、グレーの3色が展開される。いずれもミッドソールには、アクセントとしてアッパーと同系色のスプラッシュ柄を施している。履きやすさにもこだわり、ベースには1990年に発売したランニングシューズの型を採用した。最も特徴的なのは、ベロ部と足首部を一体化させ、縦に大きく2分割することで甲部分を包み込むようなフィット感を生む「スプリットタン」構造だ。着脱がしやすく、履いているときもベロ部がずれにくい。足馴染みがよく、軽やかな足元を演出するにはぴったりの1足だ。【詳細】ゲルライトスリー 新作ネオンカラー発売日:2018年4月20日(金)取り扱い:アシックスタイガーの直営店、アシックスタイガーオンラインストア、スニーカー専門店価格:13,000円+税 ※メーカー希望小売価格カラー:プレインエアー×プレインエアー、パティーナグリーン×パティーナグリーン、アプリコットアイス×アプリコットアイス サイズ:4.0インチ~6.5インチ、7.5インチ~10.0インチ、(0.5インチ刻み)11.0インチ、11.5インチ、12.5インチ、14.0インチ※すべてUSサイズ
2018年04月23日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドが主演女優賞を受賞した。『ファーゴ』以来2度目のアカデミー賞主演女優賞に輝いたマクドーマンド。受賞のスピーチで「マーティン・マクドナーに感謝します。あなたのおかげです」と監督に感謝し、会場にいるすべての人たちへの感謝の思いも伝えた。その後、オスカー像をステージに置いてから、「女性の候補者のみなさん、一緒に立ち上がってください。みなさんです!」と大きな声で呼びかけ、ノミネートされた女性キャスト・スタッフが次々と立ち上った。そして、マクドーマンドが「見渡してください。私たちにはそれぞれの物語があります」と語りかけ、「みなさま、すべての方々を含めるべきです」と訴えると、大きな拍手が沸き起こった。このスピーチに、WOWOWでの生中継でMCを務めたジョン・カビラと高島彩は「感動でしたね」と圧倒された様子。ゲストの映画評論家・町山智浩氏は「いかに女性がアカデミー会員の中に少ないかということを見せて、ハリウッドにおける男女格差を見せつけたということですね」とコメントした。同作は、女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町で娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、依然解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置し、それを快く思わない警察官や住民とミルドレッドの間のいさかいは日増しにエスカレートするも、事態は思わぬ展開を見せていく。WOWOWでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からはダイジェストの字幕版も放送する。
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドが「主演女優賞」を受賞した。同賞に輝くのは『ファーゴ』以来、2度目となる。■向かうところ敵なし!“マクドーマンド無双”で賞レース完勝本作で亡き娘のために、警察権力に“ケンカを売る”母親を演じたマクドーマンド。ジャンプスーツにバンダナという戦闘服に身を包み、人種差別的な巡査からの嫌がらせ、署長を敬愛する街の人々からの抗議をもろともせず、怒りのエネルギーを放出する演技は、まさに“無双”の一言。一方で、娘を守れなかった悲しみと後悔を繊細に表現し、名女優の本領を発揮した。オスカー前哨戦でも向かうところ敵なし。今年の賞レースを完勝で締めくくった。マクドーマンドがアカデミー賞の主演女優賞に輝くのは、夫のジョエル・コーエン&イーサン・コーエン監督による『ファーゴ』以来2度目。過去に、助演女優賞に3回(『ミシシッピー・バーニング』『あの頃ペニー・レインと』『スタンドアップ』)ノミネートされている。■『スリー・ビルボード』とは?アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町。最愛の娘を殺された主婦のミルドレッドが、「暴行されて死亡」「なぜ?ウィロビー署長」「犯人逮捕はまだ?」という3枚の屋外広告看板を掲げて、遅々として捜査を進めない警察に抗議。そんな彼女の宣戦布告が、名指しされた警察署長や彼の部下たち、さらに町全体や、彼女自身も予想できない事態に巻き込んでいく。2月1日からTOHOシネマズシャンテほか、全国127スクリーンで公開され、オスカー発表を待たずして、公開からわずか29日間で早くも興収3億円を突破している。『スリー・ビルボード』は公開中。■受賞者コメント5度目のノミネートで2度目の受賞。フランシスは震えたような声で「緊張しています。倒れるかもしれません。言いたいことがあるので言わせてくださいね」と宣言。「まずはマーティンに感謝します。そして特に感謝したいのは、私の仲間たち。みなさんはフェミニストとして育てられたんですよ、そして周りの人を思いやることができる人たちです。みんな、私のことを誇らしくおもってるはずよね。それが私にとっての喜びです」とコメント。そして、女性の候補者たちに向けて熱いメッセージを寄せた。「女性の候補たち、一緒に立ち上がってくれますでしょうか?映画製作者、プロデューサー、撮影監督、デザイナーみんなよ!見渡してください。私たちにはそれぞれの物語があります。様々な話があるんです。ぜひ聞きに来てください。そして最後に、全ての人たちをふくめるべきだわ!」(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが助演男優賞を受賞した。『スリー・ビルボード』ポスターサム・ロックウェルは「ありがとうございます。アカデミーに感謝です」と感激。「父と母が映画が好きだったので、映画への愛はそこから生まれました」と明かし、同作で主演を務めたフランシス・マクドーマンドやマーティン・マクドナー監督、助演男優賞にWノミネートされていたウッディ・ハレルソンをはじめとするキャストやスタッフ、関係者への感謝の言葉を語った。同作は、女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町で娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、依然解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置し、それを快く思わない警察官や住民とミルドレッドの間のいさかいは日増しにエスカレートするも、事態は思わぬ展開を見せていく。サム・ロックウェルは、警察官ディクソンを演じた。助演男優賞には、サム・ロックウェルのほか、『The Florida Project(原題)』のウィレム・デフォー、『スリー・ビルボード』のウッディ・ハレルソン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンス、『All The Money In The World(原題)』のクリストファー・プラマーがノミネートされていた。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが「助演男優賞」を初受賞した。■人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男を好演本作でキャリア最高の演技と称賛されたロックウェルが、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞などに続き、アカデミー賞でも大本命として助演男優賞に輝いた。ロックウェルが演じるのは、アメリカの片田舎にある警察に勤務するデョクソン巡査。上司であるウィロビー署長(今回、ロックウェルとともに助演男優賞候補になったウディ・ハレルソン)を父親のように慕う一方で、人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男が、ある出来事をきっかけに、驚きの変化を遂げる姿を好演した。■『スリー・ビルボード』とは?アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町。最愛の娘を殺された主婦のミルドレッドが、「暴行されて死亡」「なぜ? ウィロビー署長」「犯人逮捕はまだ?」という3枚の屋外広告看板を掲げて、遅々として捜査を進めない警察に抗議。そんな彼女の宣戦布告が、名指しされた警察署長や彼の部下たち、さらに町全体や、彼女自身も予想できない事態に巻き込んでいく。メガホンをとるのは、マーティン・マクドナー。2013年に公開した監督作品『セブン・サイコパス』では、ロックウェルがトラブルに巻き込まれる売れない役者を演じている。■受賞コメント初のノミネート、そして初のアカデミー賞となったが、「では時計を初めてください。スキージェットが欲しいです」とユーモアを交えてスピーチしつつ、一緒にノミネートされた俳優たちに「すごく刺激を受けました!ありがとう」と感謝を述べた。また、自身の映画愛を幼少時代の話を交えて語り、「私の映画好きは父や母のおかげです。ありがとう」とコメント。さらに、本作の主演を飾ったフランシス・マクドーマンドに「来ましたね!」と声をかけ、それを受けたフランシスも涙ぐんで応えていた。マーティン・マクドナー監督への思いを伝え「『スリー・ビルボード』に関わった全ての人に感謝です」。そしてレスリー・ビブへも「きみが僕を奮い立たせてくれる。愛しているよ」と日頃の感謝を送った。『スリー・ビルボード』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日『スリー・ビルボード』が英国アカデミー賞で5部門に輝いた。マーティン・マクドナーが監督を務めた同作は、 18日夜、同賞式典にて作品賞、脚本賞、英国作品賞、そしてフランシス・マクド―マンドが主演女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞をそれぞれ受賞した。マーティン・マクドナー(C)BANG Media International脚本も担当したマクドナー監督は、受賞スピーチの中で「タイムズ・アップ」運動についてこう触れている。「この映画は、たくさんの意味で、希望を持ったものであり、かつ怒りを持ったものでもあります。怒りが、人々に耳を傾けさせ、変えさせる唯一の手段になることがあるということを私たちは今年目の当たりにしています。このことを英国映画テレビ芸術アカデミーが認めてくれたことに興奮しています」と話した。昨年起きたハリウッドのセクハラ騒動に即して始まった「タイムズ・アップ」運動だが、マクドナー監督は今回、女性の強い部分を描くことに意欲的だったと明かしている。「それがこの映画でフランシス(マクド―マンド)と一緒に作り上げたものです。今年公開できたのは嬉しいです。『ミー・トゥー』運動や『タイムズ・アップ』運動にとっても素晴らしい出来事ですし、この運動の一部を担ったことを誇りに思っています」一方で、助演賞受賞のサムはマクド―マンドに敬意を表した。「これは、今まで出演した中で、最高のうちの1つだね。舞台で演じることに匹敵するよ。マーティンはこの役を俺のために創ってくれたんだ」他にも、『シェイプ・オブ・ウォーター』がギレルモ・デル・トロの監督賞を含む3部門で受賞。受賞スピーチの中で、ギレルモ監督はイギリスの文学史に輝く小説家メアリー・シェリーに敬意を表した。「私にとってイギリス史の中で最も重要な人物は、メアリー・シェリーという名のティーンエージャーです」「彼女は、私の人生にとって家族同様に大切な人物のままなのです。諦めそうになったり、私が夢見る映画は実現不可能だと言われる度に、彼女のことを何度も考えます」一方で、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は、ロンドン出身のゲイリー・オールドマンが主演男優賞を含む2部門を受賞。ゲイリーは、受賞スピーチで「1940年の暗い時代に、チャーチルは祖国や世界のため尊厳や自由などといったものを貫いた。サー・ウィンストンに感謝しています」と自身が演じたウィンストン・チャーチルに敬意を表した。表彰式の最後には、映画監督巨匠のリドリー・スコットがフェローシップ賞をプレゼンターのジョアンナ・ラムレイから贈られ「この受賞の真の理由は、遅すぎる前に何かあげておいたほうがいいということだと思います」と冗談を飛ばしていた。(C)BANG Media International
2018年02月20日第71回英国アカデミー(BAFTA)賞が18日(現地時間)に発表され、マーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード』が作品賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞など5部門で最多受賞を果たした。『スリー・ビルボード』は英国映画賞、サム・ロックウェルが助演男優賞、監督であるマーティン・マクドナーが最優秀オリジナル脚本賞も受賞。マクドナー監督は受賞スピーチで「私たちの映画は多くの意味で希望に満ちたものですが、同時に怒りに満ちてもいます。そしてこの1年、我々が見てきた通り、時には怒りだけが、人々に耳を傾けさせ、何かを変えることができる方法なのです。BAFTAがそのことを評価してくれたのを非常にうれしく思います」と語った。オスカー前哨戦レースでも快進撃中の『スリー・ビルボード』はイギリスの製作会社「Film4」も出資しており、15日(現地時間)には昨年6月に多くの犠牲者が出たロンドン西部の高層住宅「グレンフェル・タワー」の火災について「71人死亡」「まだ誰も逮捕されない?」「なぜ?」と映画を模した看板が事故現場の前の通りに並べられ、ニュースになった。これは市民団体「Justice 4 Grenfell」が企画したものだ。同様に、アメリカでは14日(現地時間)にフロリダ州の高校で起きた銃乱射事件を受けて「学校で殺戮が起きた」「銃規制はまだ?」「どうしてなの、マルコ・ルビオ?」とルビオ上院議員に宛てた3枚の看板が17日(現地時間)にマイアミ市内に登場したのも伝えられている。最多12部門で候補になった『シェイプ・オブ・ウォーター』はギレルモ・デル・トロ監督が監督賞を受賞したほか、作曲賞、美術賞に輝き、同じく3部門を受賞。次いで2部門で受賞したのは『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』。ゲイリー・オールドマンが主演男優賞、メイクアップ&ヘア賞を受賞し、デヴィッド・マリノウスキーとイヴァナ・プリモラック、ルーシー・シビックとともに日本出身の辻一弘が受賞した。助演女優賞は『アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャニーが受賞し、受賞者は主演も助演もすべて、ゴールデン・グローブ賞や映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイス賞などオスカー前哨戦で影響力大の映画賞と同じ結果。3月4日(現地時間)の第90回アカデミー賞の俳優部門の結果がほぼ固まったと見る向きも多い。一般投票による、新人賞に当たる「EE ライジングスター」賞は『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤが受賞した。今年の授賞式は、「Time’s Up」運動に賛同した多くの出席者が黒を着用。特に女優たちのドレスはほぼ黒一色の中、BAFTA会長でもあるウィリアム王子と一緒に出席したキャサリン妃はダーク・グリーンをチョイス。イギリス王室の人々は、社会問題などについて特定の立場を表明しないのが決まりであり、キャサリン妃は胸元に黒いリボンを巻いていた。主な受賞結果は以下の通り。■最優秀作品賞『スリー・ビルボード』■英国映画賞『スリー・ビルボード』■最優秀男優賞ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)■最優秀女優賞フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)■助演男優賞サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)■助演女優賞アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)■最優秀監督賞ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)■最優秀オリジナル脚本賞『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■最優秀脚色賞『君の名前で僕を呼んで』ジェームズ・アイヴォリー■最優撮影賞『ブレードランナー2049』ロジャー・ディーキンス■最優秀外国語映画賞『お嬢さん』(韓国)■最優秀作曲賞『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ■最優秀アニメ映画賞『リメンバー・ミー』(text:Yuki Tominaga)
2018年02月19日クチコミで大ヒット中の『スリー・ビルボード』が熱い。第75回ゴールデングローブ賞最多4部門を受賞し、第90回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)、助演男優賞Wノミネート(ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル)、脚本賞、作曲賞、編集賞で6部門7ノミネートとなった。2月1日に公開され、127館という公開規模でありながら初登場で興行ランキング8位にランクインし、なんと公開8日目で早くも動員10万人を突破。アカデミー賞作品賞の呼び声が高い本作だが、まだ受賞結果も発表されていない中、異例の大ヒットとなった。早くも「今年ナンバー1!」という声が飛び交い、SNSで話題沸騰。映画レビューサイト・Filmarksでは初日満足度1位、映画サイトでも4点台を弾き出した。ここまでのアベレージの高さを誇るのは何ゆえか? ただのクライムドラマというカテゴリーに収まり切れない本作の魅力をひも解いてみたい。○■全く感情移入できない狂犬的主人公になぜ心が動かされるのか!?舞台はアメリカ、ミズーリ州の片田舎の町。レイプされた後に殺害された娘の母ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、一向に進展しない捜査に業を煮やす。彼女は警察署長のウィロビー(ウディ・ハレルソン)を名指しで抗議すべく、町外れに巨大な広告看板を設置する。ミルドレッドは娘を殺された被害者で本来なら同情を誘う立場なのに、筋金入りの偏屈で頑固者なため、嫌われ者のポジションに。その一方で、公開処刑された警察署長のウィロビーは人望が厚く、さらに末期がんを患っている。さーて、どっちにつくのか?という流れなので、なかなか主人公ミルドレッドの方に感情移入しにくいのだ。ウィロビーは直接、ミルドレッドに捜査状況を説明しに行くが、彼女は応戦体制で牙をむく。あーあ、なんでそうなるの? 結果、ミルドレッドはウィロビーを心から慕う部下のディクソン巡査(サム・ロックウェル)をはじめ、周りから反感を買うことに。アメリカ映画ではありがちな設定だが、わかりやすい勧善懲悪に落とし込むこともなければ、喧嘩両成敗の物語にもしなかった点がミソ。ミルドレッドは、孤立無援な闘いを強いられていく。ミルドレッドを演じたのは、『ファーゴ』(96)でアカデミー主演女優賞を獲得した演技派女優フランシス・マクドーマンドで、受賞含めて5回目のノミネートとなった。それにしても悲劇的ヒロインにして、恐るべき狂犬ぶり!ミルドレッドのすぐ人に噛みつくデンジャラスなキャラクターには誰もがドン引きしそうだが、特筆すべき点は、その怒りが絶望的な悲しみに裏打ちされたものだというところだ。眉間にシワを寄せ、つり上がった目からは、誰にも届かない慟哭が聞こえてくるよう。まさにオスカーに値する熱演である。彼女のベストワークは間違いなく『ファーゴ』だと思うが、今回の演技はそれに相当する凄みがある。『ファーゴ』の監督で夫でもあるジョエル・コーエン監督が嫉妬してもおかしくない出来栄えなのだ。○■物語を動かしていく脇キャラも強烈狂犬ミルドレッドに怖じ気づくことなく、果敢に向かっていく男たちも実にいい。彼女と同じく直情型であるディクソン巡査役のサム・ロックウェルと、懐の深いウィロビー役のウディ・ハレルソンは、揃って助演男優賞にノミネート。烈火のごとくぶち切れるミルドレッドに対し、ディクソン巡査役は火に油を注いでしまい、さらに熾烈な争いとなる。ウィロビー署長は火消しに回るも、その後意外な行動に出る。この2つの流れが脚本の妙。中盤からは、それぞれのキャラクターの内面があぶり出されていき、観る者の心に波風を立てていく。特に、マザコンのやんちゃ坊主がそのまま大きくなったようなディクソン巡査は、ミルドレッドと同じくらい融通がきかない面倒くさい人間だが、次第に人間としてピュアな部分が表に出ていき、予想外の展開を見せる。○■実は、言葉の力が裏テーマにもなっている本作の物語は、言葉の力で糾弾する3枚の看板からスタートする。言葉は使い方によってナイフよりも切れ味の良い武器となることを痛感させられるが、その一方で、言葉が時には人生に一筋の希望の光をもたらすという例も紹介されていく点がニクイ。近年、ネット上でも心ならぬ暴言や本音が投稿され、炎上を招くケースが多々ある。『スリー・ビルボード』では、文字通り3枚の看板が炎上するシーンがあるが、その流れは現代のネット社会へのメタファーになっているような気さえしてくる。また、本作では、クライムドラマにありがちな予定調和な結末を敢えて封じている。それなのに、いびつでささくれた心をもつ登場人物たちを迎えるのは、魂を震わせる結末なのだ。いやあ、心憎い。オスカーの行方が今から楽しみである。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年02月17日アメリカで人気のオーガニックアイスクリームブランド「スリーツインズアイスクリーム(Three Twins Ice Cream)」が日本上陸。2018年3月2日(土) 、東京・代官山駅改札横にあるCosme Kitchen 代官山本店横に1号店をオープンする。スリーツインズアイスクリームとは?スリーツインズアイスクリームは、カリフォルニア州サンラファエルで1号店をオープン後、瞬く間に西海岸を中心に人気を集め、現在アメリカで人気No.1として知られるアイスクリームブランドだ。コンセプトは“信頼する生産者の食材のみを使い、化学調味料は一切使わない”こと。アイスクリームは、従来のアイスクリームに使用されている化学調味料などを使わず、すべてオーガニック素材を使って作られている。中でもこだわっているのはフレッシュなミルクを使うこと。高品質で美味しい牛乳を厳選している。ブランド名のスリーツインズの由来以前、創業者のニールは、双子の兄弟カールと、その妻リズと3人でアパートに同居していた。たまたまリズも双子姉妹だったことから、3人でシェアをしていたアパートをニールが『Three Twins』と呼ぶようになった。ショップをローンチする際、その愛称にちなんで”スリーツインズアイスクリーム”とした。フレーバー日本初の店舗では、11種類のフレーバーを用意。フレーバーは、ビタースウィートチョコレートやシーソルトキャラメル、キャラメルトリュフなどスイートなものから、カルダモン、レモンクッキーなど他では味わえないユニークなものまで様々。サイズは、シングル(380円)、リトルダブル(500円)、ダブル(680円)、スリーツインズ(550円)と4種類から選べるほか、ベースはカップのほか、有機小麦粉や有機バニラエッセンスをベースに焼いたワッフルコーン(+ 100円)からチョイスする。さらに、持ち帰り用として、10種類のフレーバーから選べるパイントサイズ(1200円)も用意。今後は日本限定のフレーバーの発売を予定、また、ビープル バイ コスメキッチンの店舗やコンビニでの販売も計画しているという。詳細【詳細】「スリーツインズアイスクリーム(Three Twins Ice Cream)」オープン日:2018年3月2日(土)営業時間:10:00〜21:00住所:東京都渋谷区代官山町19-4サイズ:シングル(380円)、リトルダブル(500円)、ダブル(680円)、スリーツインズ(550円)オプション:※ワッフルコーン+ ¥100※トッピングとして、カカオニブ(80円)、キヌアパフ(80円)などオーガニックのトッピングを数種類用意。パイントサイズ価格:1,200円フレーバー:ビタースイートチョコレート/ミントコンフェティ/マダガスカルバニラ/シーソルトキャラメル/モカディファレンス/レモンクッキー/ダッヅカルダモン/クッキー&クリーム/メキシカンチョコレート/チョコレートオレンジコンフェティ
2018年02月12日チームラボと森ビルが手がけた、本格的デジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」が、お台場パレットタウンにオープン。2018年9月2日(日)までは、営業時間を期間限定で延長し、10:00から22:00まで開園。9月3日(月)からは、通常11:00からの営業時間を変更し、10:00よりオープンする。デジタルアートで人々を魅了してきたチームラボチームラボは、これまで京都・下鴨神社の「光の祭」や、まるで宇宙の中を歩いているかのような「クリスタルユニバース」など、テクノロジーとクリエイティブを融合した様々なジタルアート作品を発表してきた。チームラボによる世界初のデジタルアートミュージアム森ビルとタッグを組んで生まれる「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」は、チームラボによる世界初のデジタルアートミュージアムであり、フラッグシップ施設となる。施設面積10,000㎡という圧倒的なスケールを誇る。そこには、それぞれテーマの異なる5つの空間が設けられ、世界初公開作品を含む約40作品が展示される。コンセプトは“Borderless”部屋から出て通路を移動しはじめ、他の作品とコミュニケーションし、時に作品同士が融合する。そんな場所を目指すため、掲げたコンセプトは“Borderless”だ。作品同士の境界だけでなく、作品と鑑賞者との境界さえも撤廃することで、これまでになく作品世界へと没頭できる。ミュージアムを構成する5つの空間ボーダレスワールド「ボーダレスワールド」では、作品同士がコミュニケーションし、影響を受け合い、時には混ざり合う。そのような作品群によって構成されるのが「ボーダレスワールド」だ。来場者たちがその空間に足を踏み入れると、作品群は表情を変え、まるで自分自身が作品の一部になったかのような感覚を味わえる。なお、この場所だけの新作も用意されている。チームラボアスレチック 運動の森コンセプトは“身体で世界を捉え、世界を立体的に考える”。「チームラボアスレチック 運動の森」には、「光の立体ボルダリング」や「空中の揺れる吊り棒渡り」、「ポヨンポヨン宇宙」などアクティビティに溢れるインタラクティブアートを用意。複雑かつ立体的な作品世界は、子供だけでなく大人もきっと楽しめることだろう。未来の遊園地「未来の遊園地」は、これまで全国各地で展開してきた教育的プロジェクトの一種。みんなが描いた魚たちが泳ぐ「お絵かき水族館」や、すべり台をすべった先のボールを、その先の種や花などの植物にあてることで育てる「すべって育てる! フルーツ畑」など、参加者同士が協力しあってアートを創り上げるような場所を提供してきた。今回の「未来の遊園地」でも同様のプログラムを行う予定だ。ランプの森幻想的な空間「ランプの森」。その空間に存在する人を察知したランプが、まずはふわりと光を灯し、その光は次から次へと隣のランプへ伝播する。それは光だけでなく、音色もともに奏であっていく。呼応する光と音が作りあげる空間にきっと心奪われるはず。EN Tea House「EN Tea House」では、肥前でつくられた新しい茶「EN TEA」が注がれた茶器の中に、花が咲いていく作品を体験できる。来場者は、この心あたたまる体験を通して、お茶を飲むことができる。詳細MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderlessオープン日:2018年6月21日(木)住所:東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)延床面積:約10,000平方メートル営業時間:※9月3日(月)以降・月~木、日・祝日 10:00~19:00(最終入館は18:00)・金、土、祝前日 10:00~21:00(最終入館は 20:00)チケット価格:一般/高・大学生 3,200円、子ども(4歳~中学生) 1,000円※料金は税込チケット販売スケジュール:毎月15日に翌々月のチケットの販売を開始※15日が土日・祝日の場合は翌平日から販売販売場所:展覧会公式チケット販売サイト、ローソンチケット、セブンチケット※前売券・当日券ともに、その日の販売予定枚数の上限に達し次第販売終了※詳細はHPを確認■9月2日(日)までの営業時間毎日10:00~22:00※最終入館は閉館の1時間前
2018年02月01日◼︎第90回アカデミー賞、作品賞ノミネート『スリー・ビルボード』先日、来る3月4日(現地時間)に第90回アカデミー賞が開催されます。その作品賞にノミネートされた9本の作品が、先日発表となりました。本日DRESS読者のみなさまにご紹介したいのは、その中の一本『スリー・ビルボード』です。◼︎『スリー・ビルボード』のストーリーアメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。娘をレイプされ殺された母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、進展しない警察の捜査に腹を立て、さびれた道路に立ち並ぶ3枚の広告看板を買う。「レイプされて死亡」「犯人逮捕はまだ?」「なぜ?ウィロビー署長」警察署長のウィロビー(ウディ・ハレルソン)を名指しで批判したその広告は、たちまち町中の話題になった。だが、実はウィロビー署長は末期ガンを宣告されていた。そのことを知る町の人々の多くは、人情味溢れるウィロビーに同情的だった。警察だけでなく、ひとり息子のロビーや、別れた元夫のチャーリー、町の神父や、診察に行った歯医者からも批判され、捜査を進展させるはずが、町中を敵に回してしまったミルドレッドは、孤立無援となっていく。そんな中、ウィロビー署長を父親のように慕うディクソン巡査(サム・ロックウェル)は、ミルドレッドの出した広告看板を取り扱うエビング広告社で働くレッドに憤慨し、暴行を加えてしまう。一歩も引かずに警察への抗議を続けるミルドレッドだったが、町では不穏な事件が次々と勃発。事態は予想もしなかった方向へと転がり始め……。◼︎オスカー女優、フランシス・マクドーマンド演じるミルドレッド主人公ミルドレッドに扮するのは、アカデミー賞に四度ノミネートされ、『ファーゴ』(96)で主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドです。私生活では、コーエン兄弟(※1)の兄である映画監督のジョエル・コーエンの妻としても知られるマクドーマンドが、本作ではジャンプスーツとバンダナという戦闘服に身を包み、毒舌で周囲を巻き込んでいく強い母を演じ切ります。※1:ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン。アメリカ合衆国の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。娘のために正義を求める母親を、悲しみのエネルギーで演じたというマクドーマンド。ミルドレッドについて「ほとんどの言語で、彼女がいる状態を表す言葉がないの。夫を失えば未亡人。親を失えば孤児。でも、子どもを亡くした親についての言い方はない。なぜなら、生物学的にそういうことは起こってはならないから。そこにミルドレッドは置き去りにされている。だから彼女は一発勝負に賭けるの」と語っています。◼︎ダークなユーモアとシリアスが交差するクライム・サスペンス本作の見どころは、最後まで二転三転し、どこに転ぶかわからないそのストーリー。登場人物たちは、行き場のない怒りや喪失感を抱えながらも、それぞれダークなユーモアも持ち合わせています。そのため、シリアスなクライム・サスペンスでありながら、ところどころ思わず笑ってしまうようなシーンもあり、飽きることがありません。果たして、ミルドレッドは真犯人にたどり着くことができるのか。その結末は、ぜひ映画館で見届けてください!◼︎『スリー・ビルボード』公開情報『スリー・ビルボード』2018年2月1日全国ロードショー監督・脚本・製作:マーティン・マクドナー『セブン・サイコパス』出演:フランシス・マクドーマンド『ファーゴ』、ウディ・ハレルソン『メッセンジャー』、サム・ロックウェル『コンフェッション』配給:20世紀フォックス上映時間:116分公式サイト: 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年01月31日今年のアカデミー賞主演女優賞レースは、ベテラン女優の間で接戦が繰り広げられている。現時点で主演女優賞ノミネーション必至と見られているのは『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンド。娘の殺人犯を見つけることができない地元警察を見限り、自ら3つのビルボードを駆使して地域社会とともに犯人探しを始めて悲喜劇を巻き起こす怒りに燃える母親を演じて絶賛されている。本作は2017年度トロント映画祭の最高賞に当たる観客賞を受賞しており、マクドーマンドのみならず劇中で人種差別警察官を演じた助演男優サム・ロックウェルも助演男優賞候補で有力視されている。フランシスほかシアーシャ・ローナン&マーゴット・ロビーもこのほか、主演女優カテゴリーで恐らくノミネートされるであろう女優として、青春映画『レディ・バード』で破天荒なティーンエイジャーを好演するシアーシャ・ローナンと、ギレルモ・デル・トロ監督の期待作『シェイプ・オブ・ウォーター』で悪者科学者に捕らえられて生体実験されつつある人魚男と恋に落ちてしまう口の不自由な女性を切なくも愛らしく演じて大評判のサリー・ホーキンスがあげられる。前出の3名はノミネーションが確実視されているが、残る2つのスポットにはいったい誰が収まるのだろう?今年は特にデッドヒートの主演女優レースと言われており、前回の特集記事でご紹介した『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のメリル・ストリープが4つめのスポットを占めるのではといううわさが高い中で、5つめのスポットを巡ってのデッドヒートが繰り広げられている。『スーサイド・スクワッド』で悪魔的カワイさが印象的なハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビーが、一昔前にオリンピックでライバルの選手を故意に傷つけ大会棄権に追い込むという大事件を起こしたトーニャ・ハーディングの実話を基にした『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で主人公を赤裸々に演じており、ノミネーションの呼び声が高い。だがそれを追い上げているのが、こちらも実在の堕ちたハリウッド女優を題材にしたドラマ作品『モリーズ・ゲーム』のジェシカ・チャステインも批評家たちの間で人気である。そのほかにも『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド/All the Money in the World』(原題)のミシェル・ウィリアムズ、『ワンダー・ウィール/Wonder Wheel』(原題)のケイト・ウィンスレットなどが待機しているが、主演女優カテゴリー5つめのスポットを目指して、マーゴット vs. ジェシカのバトルになる気配が濃厚。それにしても、今年も見事なまでに白人女優で固められたノミネーション予想図となっている。マイノリティ女優たちが良質の役柄を得ることがどれだけ難しいかという事実を証明しており、まだまだ白人そして男性優位のハリウッド映画業界がこのバランスの悪い状況に対してこれからどのような策を講じていくのか、その動向に注目が集まる。ジェームズ・フランコ『ザ・ディザスター・アーティスト』賞レースに話を戻そう。今年の主演男優賞レースには意外な新顔が参戦している。マリファナを吸わせる役をやったらこの人の右に出る者はいないと言われている(笑)、ジェームズ・フランコである。これまでシリアスな俳優として見られていなかった彼が、「ついに本領を発揮した!」と絶賛されているのが『ザ・ディザスター・アーティスト/The Disaster Artist』(原題)という実話を基にしたコメディ・ドラマ作品だ。ジェームズが製作・監督・脚本・主演を兼ね、“史上最低の最高カルト映画”こと、『The Room』の破茶滅茶なメイキングが物語の中心だ。ジェームズは、『The Room』を作ったエキセントリックな人物トミー・ウィソーを演じているのだが、ジェームズの役にはまり切った見事なパフォーマンスには感動すら覚える。共演でトミーの友人を演じる弟デイヴ・フランコとの息も絶妙で、ハリウッドの有名業界誌「バラエティ」、「ハリウッド・レポーター」などがこぞってジェームスの業績を絶賛しており、初のオスカー像も夢ではないとささやかれている。ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』だがそんなジェームズの前に立ちはだかるのが、今年こそは主演男優賞を受賞すると言われているアノ人。「え~?まだアカデミー賞とったことなかったっけ?」と、よく意外がられるその熟年俳優は、ゲイリー・オールドマンだ。日本では3月公開予定となっている『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でチャーチル元英国首相を演じている彼は、映画のオープニングでひと目見ただけではわからないほどで圧巻。首相に就任した当初は、自分の所属する党からも疎んじられるほどの異端児だったチャーチルは、厳格な面構えと歯に衣を着せぬ物の言い方で、周囲からは尊敬の念というよりは“コワい偏屈ジジイ”に近い目で見られていた。エリザベス二世の波乱万丈の若かりし日を描いて大人気のNetflixオリジナル・シリーズ「ザ・クラウン」では、チャーチルが首相として尊敬されエリザベス女王からも一目置かれている存在として描かれていたが、この映画では第二次大戦開戦直後のヒトラーが猛威を振るう怒涛の時期に首相となるチャーチルが描かれている。今年アカデミー作品賞にノミネートされるであろう映画『ダンケルク』をイギリス政界の内部から描いたのがこの作品というとわかりやすいかもしれない。英国議会がナチス・ドイツとの平和交渉を望む状況下で唯ひとり反旗を翻し四面楚歌だったチャーチルは、あくまでもヒトラーを信用せず、自分の直感と英国の民たちの声を代表すべく、議会からの平和交渉提案を却下し続けた。窮地に追い込まれつつも自信を持って正義を貫くチャーチルを演じるゲイリー・オールドマンの演技は素晴らしい。まさにオスカー像に値するパフォーマンスであり、アカデミー賞予想サイトで彼の主演男優賞受賞確率が最も高いことにも納得がいく。界隈の下馬評でトップ5のギリギリをさまよっている『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤが、大先輩トム・ハンクスかダニエル・デイ・ルイスを差し置いてノミネートされるというドンデン返しのシナリオも見てみたい気がするが、果たして今年のアカデミー賞ノミネーションの行方はいかに!?ノミネーション発表は、米国西海岸時間1月23日早朝、日本時間1月23日22時頃に行われる。(text:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)
2018年01月22日21日夜(現地時間)、第24回全米映画俳優組合賞の授賞式(SAG賞)が開催された。今年のSAG賞では現在ハリウッドで騒動となっているセクハラ問題が色濃く影響し、さまざまな伝統を打ち破る変化がみられた。まずは、いままで司会者を立ててこなかった同賞でクリスティン・ベルが初の司会を務めた。受賞者を発表するプレゼンターたちもそれまでは男性と女性がペアで行うのが慣習だったが、今回はすべてのプレゼンターたちが女性のペアに。そして、この夜最初に賞を獲得したのは、女性がメガホンをとり、主役が女性のスーパーヒーローである『ワンダーウーマン』(スタント・アンサンブル賞)。例年より女性にスポットライトが当たった授賞式であった。受賞リストは以下の通り。【映画部門】キャスト賞『スリー・ビルボード』主演男優賞ゲイリー・オールドマン 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』主演女優賞フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』助演男優賞サム・ロックウェル 『スリー・ビルボード』助演女優賞アリソン・ジャネイ 『I, Tonya』(原題)スタント・アンサンブル賞『ワンダーウーマン』【テレビ部門】男優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門)アレクサンダー・スカルスガルド 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」女優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門)ニコール・キッドマン 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」アンサンブル賞(ドラマ部門)「THIS IS US 36歳、これから」男優賞(ドラマ部門)スターリング・K・ブラウン 「THIS IS US 36歳、これから」女優賞(ドラマ部門)クレア・フォイ 「ザ・クラウン」アンサンブル賞(コメディ部門)「Veep/ヴィープ」男優賞(コメディ部門)ウィリアム・H・メイシー 「シェイムレス 俺たちに恥はない」女優賞(コメディ部門)ジュリア・ルイス=ドレイファス 「Veep/ヴィープ」スタント・アンサンブル賞「ゲーム・オブ・スローンズ」(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2018年01月22日先のゴールデン・グローブ賞で最多4部門を獲得し、アカデミー賞作品賞に“最も近い”とされるトロント国際映画祭・観客賞を受賞している『スリー・ビルボード』。2月1日(木)からの日本公開に先立ち、怒れる母を演じた主演フランシス・マクドーマンドや、脚本も手がけた鬼才監督マーティン・マクドナーらが本作について語る特別映像をシネマカフェが独占入手した。本年度賞レースの大本命との呼び声も高い本作。このたび到着したのは、マクドナー監督やキャスト陣が本編映像と共に本作について語った特別映像だ。娘を殺した犯人の逮捕を願い、孤高の闘いを決意する母ミルドレッドが「私の娘は7か月前 この道沿いで殺されました」とテレビカメラに語る姿から始まる本映像。演じたフランシスは、「彼女が求めてるのは復讐ではなく正義よ」と語り、本作が憎しみと悲しみが生み出した単なる復讐劇ではないことを暗示する。また、脚本・製作も務めたマクドナー監督は、26歳で劇作家としてデビュー以来、常に全世界の演劇界を震撼し続ける鬼才。母ミルドレッドについて「フランシスを当て書きした。感傷的にならずに演じてくれる。役に忠実なのに、コメディもできる」と明かす。すると、フランシスも「(私は)コメディアンではないけど笑いは生める。物語の中でユーモアが重要な場合はね。大事なのは忠実に演じること。人物を取り巻く環境が笑いを生むの」と、壮絶な物語ながら笑いが生まれるシーンもあることを語っている。彼女と対立する警察官ディクソンを演じたのは、『コンフェッション』『月に囚われた男』などで知られる演技派サム・ロックウェル。彼が「マーティンがいままで書いた中で、(ミルドレッドは)最高のキャラクターだよ」と断言するように、映像の最後は、彼女の「ビッチ!」というまさかの言葉で締めくくられている。最愛の娘を惨殺された母が3枚の巨大看板を買うという行動は、小さな田舎町にどんな影響をもたらすのか、ますます気にならずにいられない。『スリー・ビルボード』は2月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月21日現地時間の1月7日、第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式が開催されました。オプラ・ウィンフリーの感動的なスピーチ、『スリー・ビルボード』の4部門受賞など注目ポイントはたくさんありましたが、このコラムではもちろんTVドラマ部門に目を向けていきます。■「ビッグ・リトル・ライズ」「ハンドメイズ・テイル」2017年を象徴する海外ドラマは“女性”が筆頭!「ビッグ・リトル・ライズ」がリミテッドシリーズ&TV映画部門で作品賞と主演女優賞(ニコール・キッドマン)に輝いたほか、共通部門の助演男女優賞(アレクサンダー・スカルスガルド、ローラ・ダーン)も独占。そして、ドラマシリーズ部門では「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」が作品賞&主演女優賞(エリザベス・モス)を受賞と、今年のゴールデン・グローブ賞はエミー賞と同じ受賞結果が目立ちました。しかも、これらの作品は共に女性たちの物語。「2017年を象徴する海外ドラマには女性の存在あり」と言い切ってもいいのかもしれません。■いま注目したいのは、ウィットに富んだコメディドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」さらに、「2017年を象徴する海外ドラマには女性の存在あり」をより印象づけたのが、コメディシリーズ部門で作品賞と主演女優賞(レイチェル・ブロズナハン)を受賞した「マーベラス・ミセス・メイゼル」。とてつもなくチャーミングで、世の中の空気にも合った同作が2部門に輝いたのも嬉しい瞬間でした。Amazon配信の「マーベラス・ミセス・メイゼル」は、50年代のニューヨークに生きる主人公ミリアム・メイゼル、愛称ミッジの物語。完璧な夫と完璧な住居で誰もが羨む結婚生活を送る良き妻ミッジが、ある日を境に夫に去られ、幸せな暮らしの崩壊に見舞われるところから物語は始まります。しかし、ミッジの本当の幸せは崩壊の先に? 良き妻生活から解放されたミッジは、持ち前のパワフルさを武器に第2の人生を歩み出すことに…。「ギルモア・ガールズ」でも知られるクリエイター、エイミー・シャーマン=パラディーノ(作品賞受賞の際に喜びを爆発させていましたね!)の描く作品世界で、思いがけない事態に戸惑いながらも羽ばたき始めるヒロインがとにかくキュート。名門女子大学を出て、良き夫を見つけ、子どもも生んでゴール! という“常識”が、決して常識ではないと知ったミッジの再生物語が、「ギルモア・ガールズ」でも見られた軽快で小粋な会話の応酬、見悶えさせられるほど素敵な50年代ファッションが、たっぷりの笑い&ここぞの感動と共に味わえます。実はミッジが周りの人々と繰り広げるトークが面白いのは、天性のコメディセンスの持ち主でもあるから。あれよあれよという間にスタンドアップコメディアンの道を歩み始めるミッジのサクセスドラマとしても、物語を楽しむことができます。エミー賞も受賞の「ビッグ・リトル・ライズ」はもう見たし、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の配信(Hulu)は2月28日からだし…という人は、ぜひこの機会に「マーベラス・ミセス・メイゼル」を。ゴールデン・グローブ賞受賞も納得の面白さです!(text:Hikaru Watanabe)
2018年01月11日第75回ゴールデン・グローブ賞が1月7日(現地時間)、ロサンゼルスで発表され、『スリー・ビルボード』が作品賞ほか4部門で最多受賞を果たした。テレビ部門では「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」が圧勝、ハリウッドにおける女性のパワーが大きく印象づけられた。マーティン・マクドナー監督が脚本賞を受賞したほか、女優賞(フランシス・マクドーマンド)、助演男優賞(サム・ロックウェル)に輝いた『スリー・ビルボード』は、アメリカ南部のミズーリ州の小さな町を舞台に、娘を殺された女性が地元警察に抗議する3枚の広告看板を立てる物語。2月1日(木)から日本公開される。最多7部門にノミネートされていた『シェイプ・オブ・ウォーター』(3月1日(木)より公開)は監督賞(ギレルモ・デル・トロ)と作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)を受賞した。ハリウッド外国人記者協会(HFPA)の投票によるゴールデン・グローブ賞は、映画とテレビの部をドラマ部門とミュージカル/コメディ部門に分けて選出。2月のアカデミー賞の行方を占う前哨戦のハイライトの1つだ。今年の最多受賞作はテレビ部門のリミテッドシリーズ/テレビムービー部門 の「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」。作品賞ほか女優賞、助演男女優賞とノミネートされた全4部門を制覇。一見幸せそうな家庭を築く女性たちの隠された苦しみを描き、ハラスメントや虐待といったテーマに切り込んだ同作が大きく支持された。最初に発表された同女優賞受賞のニコール・キッドマンは「これは友情の物語です。団結し、支え合いました」とスピーチで女性のパワーを強調。活動家だった母についてふれ、「これは虐待を扱った作品です。私たちの作品を通して変革をもたらしたいです」と語った。ミュージカル/コメディ部門も、高校生の少女と母親を描いたグレタ・ガーウィグ監督の『レディ・バード』が作品賞と主演女優賞(シアーシャ・ローナン)を受賞。女優であるガーウィグの監督デビュー作だ。セシル・B・デミル賞を受賞したオプラ・ウィンフリーは「あまりにも長い間、女性たちの話に権力を持つ男性たちは女性たちの話に耳を傾けず、彼女たちは信頼されずにいました。でも、彼らの時代は終わるのです(Their time is up)」と高らかに宣言した。映画の部ドラマ部門作品賞のプレゼンターに登場したのは、ゴールデン・グローブ賞監督賞で唯一の女性受賞者のバーブラ・ストライザンド。「私が受賞したのは1984年です。34年も前?みなさん、Time is upよ」と語った。授賞結果は以下の通り。<映画の部>■ドラマ部門作品賞『スリー・ビルボード』女優賞フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』男優賞ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』■ミュージカル/コメディ部門作品賞『レディ・バード』女優賞シアーシャ・ローナン『レディ・バード』男優賞ジェームズ・フランコ『THE DISASTER ARTIST』(原題)助演女優賞アリソン・ジャニー『I, TONYA』(原題)助演男優賞サム・ロックウェル『スリー・ビルボード』アニメ作品賞『リメンバー・ミー』外国語映画賞『女は二度決断する』(ドイツ/フランス)監督賞ギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』脚本賞マーティン・マクドナー『スリー・ビルボード』作曲賞アレクサンドル・デスプラ『シェイプ・オブ・ウォーター』主題歌賞“THIS IS ME”『グレイテスト・ショーマン』<テレビ>■ドラマ部門作品賞「THE HANDMAID’S TALE」(原題)女優賞エリザベス・モス「THE HANDMAID’S TALE」(原題)男優賞スターリング・K・ブラウン 「THIS IS US 36歳、これから」■ミュージカル/コメディ部門作品賞「マーベラス・ミセス・メイゼル」女優賞レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」男優賞アジズ・アンサリ「マスター・オブ・ゼロ」■リミテッドシリーズ/テレビムービー部門作品賞「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」女優賞ニコール・キッドマン「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」男優賞ユアン・マクレガー「FARGO/ファーゴ」助演女優賞ローラ・ダーン「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」助演男優賞アレクサンダー・スカルスガルド「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」(text:Yuki Tominaga)
2018年01月08日アカデミー賞の前哨戦の1つとして注目されるトロント国際映画祭・観客賞を獲得した『スリー・ビルボード』。このたび、第75回ゴールデン・グローブ賞にも6部門にノミネートされている本作の新予告編が公開された。アメリカの片田舎、大通りに並ぶ3枚の看板にある日突然、現れた真っ赤な広告――。本作は、娘を殺された1人の母親をはじめ、大切なものを守るために予想もしない道へと外れていく大人たちを、ダークなユーモアを潜ませて描き、観る者を途方もない結末へと連れ去る究極のクライム・サスペンス。娘のために全てをかなぐり捨てて孤高の闘いを決意する母・ミルドレットを演じるのは、『ファーゴ』のフランシス・マクドーマンド。彼女と対立する警察官には、『猿の惑星:聖戦記』のウディ・ハレルソン、『バッド・バディ!私と彼の暗殺デート』のサム・ロックウェルが扮し、圧巻の演技を見せている。ヴェネチア国際映画祭ではマーティン・マクドナー監督自ら手がけた脚本が脚本賞に輝き、ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞ほか、マクドーマンドが主演女優賞(ドラマ部門)、ロックウェルが助演男優賞、脚本賞、作曲賞の6部門にノミネート。このたびの新予告編映像では、ミズーリ州の片田舎の町を舞台に、最愛の娘が殺されて7か月も経過したにもかかわらず、犯人は逮捕されないことに憤るミルドレッドを映し出す。彼女は、道路沿いの3枚の大型看板を買い、警察署長へ向けた怒りのメッセージを発表する。「逮捕はまだ?」「どうして?ウィロビー署長」。それを快く思わない警察官や住民たちとミルドレッドの間の諍いは、日増しにエスカレートしながらも、事態は思わぬ展開を見せていき…。いち早く本作を鑑賞した竹中直人(俳優・映画監督)からは、「とてつもない映画に出会った。最高のキャスティング!最高の演出!憎しみ 慈しみ 怒り 悲しみ 憤り何度でも観たい映画だ」とコメントが到着。また、映画評論家の町山智浩からも「3つのビルボードと3人の怒りと愛と秘密。この映画の行先は誰にも予測できない!」と、結末が気になるコメントが到着している。『スリー・ビルボード』は2月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月05日世界中のボードゲームで遊べるカフェ〔JELLYJELLYCAFE渋谷店〕に、“子どもも大人も楽しめる”という視点で、おすすめボードゲームを3つ厳選して教えてもらいました!ご家庭やパーティーで、わいわい盛り上がること間違いなしですよ♪【すごろく】ゴールしたのは誰のコマ!?《オバケだぞ〜》オバケの表情がかわいらしいこちらは、ちょっと特殊なすごろくゲーム。サイコロでオバケの目が出たら大変!コマがオバケに変身させられてしまいます。2004年にドイツのキッズゲーム大賞を受賞した人気ボードゲームです。●《オバケだぞ〜》2~4人用【遊び方】順番にサイコロを振って、出た目の数だけ自分の色のコマを進めていきます。オバケの目が出ると、誰かのコマにオバケをかぶせてもとのコマの色をかくすことができます。オバケコマが多くなって自分のコマがどれなのかわからなくなっても、自分だと思うオバケを進めさせなくてはいけません。一番にゴールにたどりついたオバケコマの色の人が勝ちです。【面白いところ】全員のコマがオバケに変身してからは、誰のコマでも動かすことができます。さらにオバケの目が出ると、2つのオバケ同士の位置を入れ替えることができるので、ますます混乱します。ゴールを目指すためには自分のコマを覚えておかなければなりません。ゴールしてオバケを取るまで、誰が勝ったのかわからないのでドキドキです!【攻略のポイント】必要なのは記憶力です。さらに大人向けのルールでは、オバケの目が出た時に「担当しているコマ自体を入れ替える」ことが可能になります。つまり、自分が担当していたコマの色が変わってしまうので、他のオバケがどの色を隠しているのか、それがどの位置にいるかについても覚えておく必要が出てきます。ゲームに慣れてきたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。【遊ぶ場所】ボードや箱が少し大きいため、ある程度のスペースが必要です。【カード】なんて名前だっけ!? 《ナンジャモンジャ》不思議な生き物がたくさん描かれたこちらのカード。新しいキャラクターを引くたび、その生き物に名前をつけてあげるゲームなんです!名前はどんなものでもOK。遊ぶメンバーによって出てくる名前も変わって盛り上がりそうですね♪●《ナンジャモンジャ》2〜6人用【遊び方】山札からカードを1枚めくり、順に出てきたキャラクターに名前をつけていきます。カードをめくった時、すでに名前のついているキャラクターが出たら、その名前を一番早く呼べた人がそれまでのカードを受け取り得点を獲得します。山札がなくなるまで繰り返し、一番多くのカードを持っているプレイヤーの勝利です。【面白いところ】名前はなんでもいいので、おかしな名前をつけたり、覚えにくそうな名前をつけたり、ちょっと似ている人の名前をつけたりして楽しめます。名前が呼ばれるたびに盛り上がりますよ。【攻略のポイント】素早い判断力と、ネーミングセンスがポイントになるゲームです。2回目、3回目と繰り返して遊ぶと、前のゲームでつけた名前と間違えやすくなるため、混乱しながらも盛り上がれますよ。【遊べる場所】コンパクトなカードゲームなので、いつでもどこでも遊べます。【バランス】カードのタワーにハラハラドキドキ!《キャプテン・リノ》カードを積み上げていくバランスゲームです。出したカードによっては、“キャプテン・リノ”のコマをカードの上に乗せなければなりません。タワーのように積み上がっていくカードにドキドキ!みんなで盛り上がれるパーティーゲームです。●《キャプテン・リノ》2〜5人用【遊び方】カードを積み上げていくバランスゲームです。スキップカードやリバースカードなどの様々な種類のカードがあり、その指示に従いながらタワーを作っていきます。なかには“キャプテン・リノ”のコマをカードの上に乗せなければならないことも。最後は、一番早く手持ちのカードを出し切ることができた人の勝ちです。また、ビルが崩れてしまっても負けになるので、積み重ねるときも要注意ですよ!【面白いところ】カードをうまく積み上げていくと、なかなかに迫力のあるタワーができあがります。カードのタワーがバラバラと崩れてしまう様子も盛り上がりますよ。【攻略のポイント】カードやカードの効果によっては一気にバランスが崩れてしまったりするため、慎重さが問われます。【遊べる場所】バランスゲームなので、ご家庭などの落ち着いた空間で遊ぶのがおすすめです。子どもも大人もみんなで盛り上がろう♪ボードゲームは、小さい子どもと大人が一緒に楽しめるすてきなアイテム。パーティーシーズンに大勢で、また休日にご家庭で、ぜひわいわい楽しんでください♪取材協力〔JELLYJELLYCAFE渋谷店〕●住所東京都渋谷区宇田川町10-2新東京ビル202●アクセス渋谷駅ハチ公口から徒歩7分、渋谷東急ハンズから徒歩30秒●電話番号03-6809-0574(営業時間内のみの受付となります。)●営業時間13:00〜23:00●定休日不定休※今回ご紹介したゲームは、すべて〔JELLYJELLYCAFE渋谷店〕でもお楽しみいただけます。〔JELLY JELLY CAFE〕●ライターキリガヤアスミ
2017年12月12日触れた瞬間、思わずスリスリ・・・。アンジェスタッフにもファンが多い 「うっとりなめらかパフ」 シリーズから、まるでとろけるような肌触りの 「大人のスリーパー」 が登場しました。発売開始当日から瞬く間に人気者になった大人のスリーパーですが、そもそもスリーパーって何?という方も多いのでは?もともとアンジェで販売していた 「kukka jp puuのスリーパー」 。ベビーキッズ向けの着る毛布のようなもので、累計18000枚販売するほどの好評ぶり。いつの間にか毛布や布団がベッドからずり落ちていたり、眠っている間に動くのは大人も同じこと、そこで大人のスリーパーを作ってみたらどうか?というところから作ったのが、この「大人のスリーパー」です。今日は、その 「スリーパー」 に詰まったこだわりを担当のバイヤーに聞いてみましょう!■こだわりの大人のスリーパー開発秘話<大人のスリーパーを作ったそのきっかけは?>最初に大人のスリーパーを企画し始めたときは、ベビーキッズ用のスリーパーのようにフリース素材で作ることも考えていましたが、伸縮性もあまり良くなく、大人が着て寝た時にストレスなく着られるか不安でした。。またデザイン的にもしっくりとこなくて。どんな生地で作るのがいいのかと悩んでいましたが、そこで出会ったのが、 「うっとりなめらかパフ」 の生地です。昨シーズンから展開しているこの「うっとりなめらかパフ」シリーズ。すでに、あのなめらかな肌触りをご存知の方もいらっしゃる方も多いかもしれませんが、私が初めてこのパフ素材を触った時、今までのフリースやマイクロファイバーとは違う、本当に1秒で虜になってしまうような、そんな新しい感覚でした。そして伸縮性も抜群だったので、この生地で大人のスリーパーを作ってみたらどうか?と試作サンプルを作り始めました。<大人のスリーパーに詰め込んだこだわりって?>試作しては寝る、試作しては寝るを繰り返し、完成したのが、この大人のスリーパー。生地の他にも、特に袖や着丈の長さ、ポケットの仕様、パイピング部分の素材などにこだわりました。袖の長さは肩を少しだけカバーしてくれる長さ。ベストのように短いとデザイン的にはいいのですが、肩が寒いのです。この、肩が少しだけ覆われているのと、覆われていないのでは、暖かさに大きな違いがあることが分かりました。最初は袖を手首までの仕様でも考えましたが、いつものナイトウェアにプラスできるという点を大切にし、袖は短い仕様にしました。使ってみて感じたことは、袖が短い分、下に着る服を選ばないこと、また袖まくりの必要がないので圧倒的に動きやすく家事がしやすいこと、そして軽い着心地なので、ホカホカのお風呂上がりでもさっと羽織ってしまえるなど、いいことづくしでした。全身の暖かさを重視するとしたら袖がある仕様のほうがいいのですが、寝具としての寝やすさや、お風呂上がりから朝の支度までの動きやすさなどを考えると、袖が短いほうが良かったのです。その代わり、袖口を広くしているので、袖口からすっぽりと中に手を入れることが出来ます。実際にわたしも布団の中や、ソファで寛ぐとき、起きた瞬間など、寒いなと感じたときは手をすっぽりと入れています。また、膝を抱え込む形ですっぽりと全身を包み込むことも出来ますよ。着丈の長さは、小柄な人から大柄な人まで幅広く使えるようにしました。小柄なスタッフだとくるぶし上くらい、大柄なスタッフでひざ下くらいの着丈です。裾はもちろん床に引きずらず、だらしなく見えない着丈、そしてソファに横になったときに足首近くまで覆ってくれる長さにこだわりました。寒がりだというバイヤー自身が試着を繰り返して作ったアンジェの 「大人のスリーパー」 。冬の季節の、お風呂上がりから、ベッド時間、そして朝の支度まで。寒さを感じるこの時間を快適にあたたかく過ごせることにこだわったという「大人のスリーパー」で、今年の冬はぬくぬく温かく過ごしてみませんか?=文・宮城= 暮らしのはなし ファッションのはなし 新商品・モノのはなし 【12/8PM12:00まで送料無料です♪】 ⇒ うっとりなめらかパフとろける大人のスリーパー【送料無料】 3,996円(税込)
2017年12月08日アシックスタイガー(ASICSTIGER)が、本藍染めレザーのスニーカー「ゲルライト スリー(GEL-LYTE III)」を2017年12月9日(土)に発売。今回の「ゲルライト スリー」は、繊細で緻密な手作業が光る”本物の日本”をコンセプトに、日本製にこだわった「メイド イン ジャパン」シリーズの第2弾。アッパーに、本藍染めしたレザーを使用したスニーカーだ。藍染師によって、皮革の状態から1枚1枚丁寧に本藍染めを施したレザーを採用。天然染料で染め上げられた藍の色味は、独特の渋み・深みを持っている。味わい深い絶妙な色むらで、レザーとも好相性。長く履けば履くほど、しっくりと足に馴染んでいく1足だ。カラーは、濃い藍色と薄い藍色の2タイプを用意。色の濃淡は、染めの回数で表現している。染色だけでなく、裁断・縫製から組み立て・仕上げまで全て国内で行ったこだわりのシューズを是非チェックしてみては。【詳細】アシックスタイガー「GEL-LYTE III」価格:50,000円+税販売店舗:アシックスタイガー 原宿・大阪心斎橋、アシックスタイガ ーオンラインストア、ドーバーストリートマーケット ギンザ、ミタスニーカーズ、アトモス 銀座店・渋谷店・原宿店、ブルー 表参道店、ビームス ジャパンカラー:コアイ×コアイ、ウスアイ×ウスアイサイズ:8.0インチ〜13.0インチ (1.0インチ刻み)※サイズはすべて米国インチ【問い合わせ先】アシックスジャパン株式会社 お客様相談室TEL:0120-068-806
2017年11月18日京都・祇園の歓楽街に突如現れた一棟の雑居ビル「y gion」。スナックやバーがひしめく空間をリノベーションとブランディングによって一新、“クリエイティブ雑居ビル”をコンセプトに複合施設として新たに息を吹き返した。ディレクションを手掛けたのは、クリエイティブディレクターの井上拓馬氏。10月末にソフトオープンした、4階のイベントスペースと6階のルーフトップを紹介しよう。4階では、広々としたアイランド型のキッチンと、音響設備を備えたイベントスペース「ラウンジ(lounge)」がオープンしている。同フロアでは、アートエキシビジョン、ポップアップショップ、ワークショップ、料理教室などの開催を予定しており、さまざまなジャンルのクリエイティブを体感することの出来るコミュニティの場となっている。オープンに先駆け、京都・四条にある「VOU」のポップアップを開催。(※会期終了)第二弾として、11月14日から21日まで、京都府下京区にある完全提案型無店舗花屋の「マエストロ(MAESTRO)」オーナーの綛谷武史によるエキシビジョン&ポップアップ「AGING by 技と枝」を開催している。開放感のあるキッチンスペースでは、ドリンクを提供ギャラリースペースで開催された、「VOU」によるポップアップの様子(会期終了)©Mitsuru Wakabayashi鴨川を一望できる6階のルーフトップでは、全国でもポップアップを展開するフルーツ酎ハイのパイオニア「サワー(Sour)」による「サワーガーデン(Sour garden)」が11月22日までオープンしている。同店は、「レモンやグレープフルーツの他、旬のフルーツをハンドジューサーで丁寧にプレスしたフレッシュなサワーを提供。果実そのものの優しい甘さと酸味が広がり女性でも飲みやすく、フルーツが飾り付けされた可愛らしい見た目も嬉しいところ。期間中は、ここでしか飲めない限定サワーも用意している。その他、同フロアではYOGAイベントなども実施。鴨川を見下ろすことができ、日中から夜へと移りゆく贅沢な景色を堪能することが出来る。6階のルーフトップの様子ザクロサワー(800円) クリエイティブディレクターの井上氏は、国内外の人が集まる京都から新しいカルチャーを発信していきたい。いつ来ても変化しているコンテンツを仕掛け、京都に来たら何度も訪れたくなる場所にしていきたいと話す。来年にかけてアジア料理、ギャラリーやミュージックバーなどのテナントの入居を予定している。新しい時代の“雑居ビル”として京都の新スポットとなりそうだ。<イベント情報>■ワールドワイドFM 『WW KYOTO』公開生放送会期:毎月第2月曜日「ワールドワイドFM(WORLDWIDE FM)」 とは、“音楽の伝道師”と慕われるラジオ/クラブDJのGilles Petersonがスタートしたオンライン・ラジオステーション。ロンドンに本部を置き、LA、リオデジャネイロ、ブリュッセル、東京、パリ、そしてベルリンに勢力を広めた世界が注目するオンライン・プラットフォームが、ついに京都サテライトをスタートする。DJ沖野修也率いる京都で活躍するDJが、ロンドン経由で世界へと“京都の粋”を上質な音楽セレクションと共に発信する。■「AGING by 技と枝」会期:11月14日~21日京都府下京区にある完全提案型無店舗花屋の「マエストロ(MAESTRO)」オーナーの綛谷武史によるエキシビジョン&ポップアップ。標高の高い場所で強い風に当たりありえない角度に曲がった枝。棘々しいハードな質感の枝。実の重みで曲がったしなやかなラインの枝。自然そのままな多種多様の枝の姿と向き合い全く新たな視点で表現したエキシビジョン&ポップアップショップを個人活動<枝と技>として開催。■「BAKIBAKI × Daijiro Hama 2人展 」会期:12月1日~10日アーティストBAKIBAKIこと山尾光平、京都を拠点にモノクロームでVoid(虚空)を描くDaijiro Hama。違う繋がりを持つ2人が協業して生み出される特別な作品を展示する。<取材協力>「y gion」住所:京都府京都東山区弁財天町19時間:13:00~20:00(不定休)
2017年11月15日アカデミー賞作品賞に最も近い賞として近年注目されるトロント国際映画祭・観客賞を受賞した『スリー・ビルボード』(原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)が、2018年2月1日(木)より全国公開。このほど、スリリングなストーリー展開で話題を呼ぶ本作から、“嵐の前触れ”を予感させるポスターが解禁となった。本作は、『ファーゴ』(’96)でアカデミー賞主演女優賞を獲得した、ハリウッドが誇る演技派女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。舞台はアメリカ、ミズーリ州の片田舎の町、7か月前に何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドは、さびれた道路の3枚の広告看板にメッセージを出す。犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下や町の人々に脅されても、一歩も引かないミルドレッド。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、やがて思いもかけない、誰もが想像できないドラマが始まる――。ヴェネチア国際映画祭では脚本賞に輝き、トロント国際映画祭では観客賞を受賞した本作。トロントの観客賞といえば、オスカーに最も近い賞といわれ、近年は作品賞に『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『それでも夜は明ける』、主演女優賞に『世界にひとつのプレイブック』『ルーム』『ラ・ラ・ランド』などが選ばれており、本作も本年度賞レースの大本命との呼び声も高い。主人公の主婦ミルドレッドを演じる名女優フランシスは、2度目のオスカーもささやかれており、警察署長にはアカデミー賞2度ノミネートを誇る『猿の惑星:聖戦記』のウディ・ハレルソン、彼の部下には『コンフェッション』でベルリン国際映画祭男優賞を受賞したサム・ロックウェルと実力派がずらり。『ゲット・アウト』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズや『ジオストーム』の注目女優アビー・コーニッシュ、先の賞レースを沸かせた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」で“TV界のアカデミー賞”エミー賞を受賞したピーター・ディンクレイジなども名を連ねている。監督は、26歳で劇作家として衝撃のデビュー以来、世界の演劇界を震撼し続ける鬼才マーティン・マクドナー。映画界でも、デビュー作でいきなりアカデミー賞短編賞を獲得。長編3作目となる本作でついに映画界でも頂点を極めようとしている。『スリー・ビルボード』は2018年2月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月08日「ビルボード」誌が11月30日(現地時間)に開催する音楽イベント「ウーマン・イン・ミュージック」で、セレーナ・ゴメスを2017年の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」として表彰すると発表した。この賞は、昨年はマドンナ、過去にビヨンセ、ピンク、テイラー・スウィフト、レディー・ガガら錚々たるアーティストが受賞している。「ザ・ハリウッド・レポーター=ビルボード・メディア・グループ」の代表ジョン・アマトはセレーナの選出の理由として、「セレーナは、音楽チャートで突き進むだけでなく、若い世代の女性たちにインスピレーションを与え続けています。自分自身でいること、(人々に)お返しをすること、そして声を上げることを恐れないでと伝えているんです」と語っている。確かに、セレーナは音楽業界以外での活躍ぶりも目を見張るものがある。今年はドラマ「13の理由」の製作総指揮として同作品を大ヒットへと導いた。また、自身が患う全身性エリテマトーデスの研究団体や、腎臓の健康啓発キャンペーン「ワールド・キドニー・デイ」のために募金を募ったり、ユニセフのアンバサダーを務めるなど、チャリティー活動にも積極的に参加。歌手としては先日、新曲「Wolves」を発表。ますますの活躍が期待される。(Hiromi Kaku)
2017年11月01日ボードゲームが近頃話題になっているのをご存知でしょうか?ゲームと言えばスマホアプリやTVゲームが主流になっており、あまり馴染みがない方も多いかもしれませんが、実は巷で密かなブームになっています。リアルの場で繰り広げられる勝負は、スマホゲームなどでは味わえない魅力がいっぱいです。今回はボードゲームがあまり詳しくない人でも楽しめる、面白いボードゲームをご紹介いたします。ボードゲームって何?ボードゲームとは、電気を使わずにテーブル上で遊ぶことが出来るアナログゲームの相称です。伝統的なアナログゲームであるトランプや将棋、囲碁などもボードゲームと言うことができますが、その中でもとくに80年代以降の近年作られたさまざまな趣向を凝らしたアナログゲームのことを「ボードゲーム」と指すことが多いです。ボードゲームは、自分の正体を隠して勝利を目指す「正体隠匿系」、素材を集めてそれを元に拡大・発展を目指していく「拡大再生産系」、他のプレイヤーと交渉してカードを交換しながら勝利を目指す「交渉系」などジャンルもさまざまで、ひとつひとつのゲームに独自の世界観があるのが特徴的です。日本でボードゲームと言えば「人生ゲーム」や「モノポリー」くらいしか思い浮かばない方が多いのではないかと思われますが、世界には数万種類というボードゲームが存在します。そんなボードゲームの中でも人気でおすすめなボードゲームをご紹介しますので、ぜひ遊んでみて下さい。都内でも遊べる!ボードゲームカフェの数々!ボードゲーム……?と言われてもまだピンとこない人も多いかと思いますが、実は今ボードゲームは徐々にメディアにも取り上げられている注目の遊びと言えます。実は90年代の初頭にひそかにブームになっており、大人のトレンドとしてテレビにも取り上げられたこともありましたが、その後テレビゲームや携帯ゲームの普及により一時は下火になっていました。しかし、最近では対面でのコミュニケーションの面白さが再認識されボードゲーム人口が増加、ここ数年でボードゲームカフェの数はどんどん増えており、都内でも渋谷、新宿、中野、吉祥寺、上野、浅草、池袋…と各地に点在し、今では約70店舗~80店舗のボードゲームカフェがあります。ボードゲームが初めての方でも、店員さんが丁寧にルール説明をしてくれますので、もし興味がありましたら近所のボードゲームカフェを探して遊びに行ってみてはいかがでしょうか?1.ボードゲームの代表作、カタンの開拓者ボードゲームの歴史を変えたとも言われる不屈の名作がこれ!プレイヤーは無人島の開拓者となり、さまざまな資源を収集したり、他のプレイヤーと交換したりすることで街を発展させていくゲームです。カタン無しではボードゲームを語ることなかれとも言える代表作です。2.日本人デザイナーの作品!ラブレター日本人ボードゲームデザイナー、カナイセイジさん作の名作。世界的に売れています。カード枚数も少なく、シンプルなゲームシステムでありながら深い思考やブラフが楽しめます。初心者にもおすすめのボードゲームです。ケンニイムラさん作画のラブレターも可愛くておすすめです。3.サイコロを振って街を作ろう!街コロこれまた日本人作のボードゲーム。サイコロを振って麦畑や森林といったカードを集めていって、それを元に街を発展させていくというゲームです。絵がポップでキャッチ―なのもポイント高いですね。4.ハンバーガーチェーンのオーナーになろう!フードチェーンマグネイト。自分はハンバーガーチェーン店のオーナーになって、ウェイトレスやマネージャーを雇ってハンバーガーチェーンを大きくしていくゲームです。組織を作っていく感じと、広告宣伝をしないとハンバーガーが売れないというのはなんともリアリティがあり、経営の勉強になるかも。プレイ時間は長いですが、理解しやすいゲームシステムと言えます。5.伝染病から世界を救え!パンデミック世界は伝染病のウイルスに侵されようとしています。プレイヤー同士で協力して伝染病ウイルスを撲滅し、世界を救うことを目的とした協力型ゲームです。対戦はギスギスしてちょっと嫌だ……という人にはおすすめ!こちらもロングセラー名作です。6.まるでぷよぷよみたい!ツンダールカードを並べていき、同じ色、同じ動物の絵柄が隣り合ったら引き取らないといけない。二回引き取ったら負けというシンプルなルールですが、このゲームの面白いポイントは「連鎖が起きる」ところです。その連鎖は積みゲーの代表作ぷよぷよを彷彿とさせます。ダイナミックに10枚以上の連鎖が起きたときの爽快感は圧巻!7.香辛料を集めて億万長者に!センチュリースパイスロード手軽に遊べる拡大再生産ゲーム。中世の商人となってスパイスを仕入れて富を築こう!相手が欲しいものを察してそれを先に奪ったり、獲得できるカードをわざと取らずに寝かせてみたりと、なかなか戦略性のあるゲームです。初心者からでも楽しめます。8.数字を並べるだけなのに面白い!ザ・ゲームその名も「ザ・ゲーム」あまりにも直球なゲームタイトルですね。数字を降順、昇順に並べていって一緒にプレイしている人の手札が一定数より少なくなったら勝利という協力型ゲームです。次のプレイヤーに出して欲しいカードがあったとしても直接的には伝えられないのにモヤモヤしてしまうところもありますが、ぴったり意思疎通ができたときにはうれしさ倍増です!9.言葉遊びで脳トレにもおすすめ!ワードバスケット最初の文字と最後の文字を合わせて三文字以上の言葉を作ってカードを出していくしりとり型ゲーム。例えば、場に「あ」という文字が出ていて、自分が「ま」を持っている場合は「あらいぐま!」と宣言してカードを出します。4人~5人程度でやると盛り上がりますよ!10.ちゃんと伝わるかな?テレストレーション絵で伝える伝言ゲーム!お題を見て絵を描いて隣の人に回す。隣の人は描かれた絵を見て答えを「文字」で書く……というのを繰り返していく伝言ゲームです。最終的にお祭りがライブになったり、自動車がヤンキーになったりと、とんでもない伝言ミスが起きるのが面白いパーティーゲーム!絵が下手な人にこそやって頂きたいボードゲームです。ボードゲームに興味を持ったらボードゲームカフェへGO!いかがでしたでしょうか?ボードゲームの楽しさや面白さは文章ではなかなか伝えづらいところはありますが、もし少しでも興味を持って頂けたのでしたら、まずはお近くのボードゲームカフェに行ってみてはいかがでしょうか。初心者で全然ルールがわからなくても、店員さんが優しく教えてくれますので心配ありません。気軽にボードゲームを楽しんでみて下さいね。雑貨のアイデアをもっと見るボードゲームのアイデアをもっと見る
2017年10月20日「ゲーム・オブ・スローンズ」(以下「GoT」)でジョン・スノウと野人のイグリットとして恋人を演じ、実生活でも長年交際していたキット・ハリントンとローズ・レスリーが婚約したようだ。「The Sun」紙によると、結婚式の日取りは未定だが、2人は先週、家族や友人に婚約を報告したという。関係者によれば「キットはローズとずっと結婚したいと思っていたのですが、まずは2人の家を見つけて落ち着きたかったんです。1月に同棲を始め、いまが次のステップに進むにふさわしいタイミングだと感じたようです」とのこと。2人は今年1月、イギリスの東部郊外イースト・アングリアに約2億6,000万円の家を購入。ベッドルームが7部屋、テニスコートやプールも付いているということで、ファミリーにぴったり。地元の人たちからも「『GoT』の素敵なカップルが引っ越してきたとみんなの話題の的です」と歓迎されているもよう。「この辺りにはロックスターやテレビに出演している多くの有名人が住んでいるので、住民たちが大騒ぎするようなこともないし、彼らのプライバシーも尊重されます」。キットは6月に「The Late Show with James Corden」に出演した際、ローズと同棲を始めたことを明かした。それを聞いていた共演者のニコール・キッドマンに「結婚するの?」と聞かれ、「オー…ワオ!」とたじたじに。「1歩ずつ(進めていきたい)ね」と答えていた。(Hiromi Kaku)
2017年09月27日映画『スリー・ビルボード』が2018年2月1日(木)より全国ロードショー。アメリカ・ミズーリ州の片田舎で娘を殺された主婦のミルドレッド。全く解決しない事件への抗議のために、巨大な広告看板を町はずれに設置したミルドレットと、それを快く思わない警察官たち。状況は日増しにエスカレートしていく。『スリー・ビルボード』は、大切なものを守るために、予想もしない道へと外れていく大人たちを描いたクライムサスペンスだ。フランシス・マクドーマンドの演技に注目主人公のミルドレッドを演じるのはハリウッドが誇る演技派女優、フランシス・マクドーマンド。アカデミー賞に5度ノミネートされ、『ファーゴ』、そして今回の『スリー・ビルボード』と2度にわたって主演女優賞を受賞した名優だ。フランシス・マクドーマンドの脇を固めるのは、『ラリー・フリント』のウディ・ハレルソンや『グリーン・マイル』のサム・ロックウェルら。監督・脚本を務めるのは、『セブン・サイコパス』などを手掛けたマーティン・マクドナー。アカデミー賞では6ノミネートベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞後、トロント国際映画祭の観客賞を受賞。ゴールデングローブ賞では、最多となる作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞の主要4部門を受賞。英国アカデミー賞では、作品賞、主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)、助演男優賞(サム・ロックウェル)、脚本賞、英国作品賞の最多5部門で受賞を果たした。そして、第90回アカデミー賞のノミネーションでは主要6部門、7ノミネートを果たす。作品賞、脚本賞(マーティン・マクドナー)、作曲賞、編集賞に加え、主演女優賞ではフランシス・マクドーマンド、助演男優賞ではウディ・ハレルソン、サム・ロックウェルのダブルノミネートとなった。受賞したのは主演女優賞のフランシス・マクドーマンドと助演男優賞のサム・ロックウェル。『スリー・ビルボード』あらすじミズーリ州のさびれた道路の3枚の広告看板にメッセージを出したのは、7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッド。 犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下や町の人々に脅されても、一歩も引かないミルドレッド。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、やがて思いもかけない、誰もが想像できないドラマが始まる──。作品情報『スリー・ビルボード』日本公開:2018年2月1日(木)より全国ロードショー監督・脚本・製作:マーティン・マクドナーキャスト:フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ、ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジ、ルーカス・ヘッジズ原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri(C)2017 Twentieth Century Fox
2017年09月19日大ヒット上映中の映画『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』でピエロのペニーワイズを演じているビル・スカルスガルド。ペニーワイズは、故ヒース・レジャーが演じた『ダークナイト』のジョーカーと風貌が似ており、人々に恐怖を与えるという共通点も持つ。「Peoole」誌がこの2つのキャラクターの違いについてビルに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。「ジョーカーは、現実との結びつきが強いキャラクターだと思うんだ。アナーキストでクレイジーな“人”なんだよね。そういう意味で、ペニーワイズとは違うかな。だって、ペニーワイズは人ですらないから。純然たる悪だよ」。ビルは人を怖がらせるには、不安を与えるにはどうすればいいかと考え、徹底的な役作りに挑んだ。その結果、撮影終了後、数週間に渡って悪夢を見たそうだ。「すごく奇妙だった。ペニーワイズの役と決別するための、ゆっくりと進んでいく悪魔祓いみたいだった」と役から自分を解き放つことの大変さを語った。にもかかわらず、「あのキャラクターを演じるのはすごく楽しかったから、またピエロのメイクをして続編のセットに戻りたいよ!」と続編への出演にも前向きだ。(Hiromi Kaku)
2017年09月14日