東京大学と科学技術振興機構(JST)は11月21日、インフルエンザウイルスの増殖に関わる約300個の宿主タンパク質の同定し、それぞれのウイルス増殖サイクルにおける作用を決定することに成功したと発表した。同成果は同大学医科学研究所の河岡義裕 教授と渡邉登喜子 特任准教授らによるもので、11月20日付け(現地時間)の米科学雑誌「Cell Host and Microbe」オンライン版に掲載された。現在、インフルエンザの治療薬としてタミフルなどの抗ウイルス薬が使われているが、それらの薬剤は特定のウイルスタンパク質の働きを抑えるため、遺伝子の変異によって薬が効きにくくなる耐性ウイルスが発生してしまう危険性がある。そのため、ウイルスのタンパク質に作用せずにウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の開発が求められている。ウイルスは宿主細胞内のたんぱく質の働きを利用して増殖するため、宿主細胞のタンパク質とウイルスの相互作用を抑える薬剤があれば、有効なインフルエンザ治療薬となる可能性がある。同研究グループは、インフルエンザウイルスタンパク質と結合するヒトタンパク質(宿主因子)を網羅的に探索。その結果、11種類のインフルエンザウイルスタンパク質と相互作用する1292個の宿主因子を同定した。次に、それらの宿主因子がインフルエンザウイルスの増殖とどのように関係しているのかを調べたところ、ウイルスの増殖効率に影響を与える323個の宿主因子を同定した。また、それらの宿主因子の機能を阻害する薬剤が抗ウイルス薬として有効であるかどうかを検討した結果、いくつかの薬剤に抗ウイルス効果があることが確認された。今回得られた成果は、インフルエンザウイルスの増殖や感染のメカニズムを明らかにするために有用であるとともに、インフルエンザ治療薬開発の重要なターゲットになると期待される。
2014年11月21日岡山大学は10月28日、ストレスタンパク質であるHSP90αが、哺乳類の生殖細胞におけるレトロトランスポゾン(利己的に転移する因子)の再活性化抑制機構に関与し、ゲノムの恒常性維持にも重要であることを遺伝的に証明したと発表した。この成果は、同大学医歯薬学総合研究科(医学系)免疫学分野の鵜殿平一郎 教授、一柳朋子 助教らの研究グループによるもので、9月27日付け(現地時間)の「Nucleic Acid Research 電子版」で公開された。哺乳類の生殖細胞の形成過程では、胎生期に一度レトロトランスポゾンが活性化する。その後、DNAメチル化酵素などの核内タンパク質によって再抑制されるが、この抑制機構が破綻すると精子形成不全になることが知られている。一方、細胞質ではpiRNAと呼ばれる小さなRNAが産生されおり、piRNAは細胞質でのレトロトランスポゾンmRNAの切断を誘導すると共に、核内でレトロトランスポゾン配列のDNAメチル化を誘導する働きもある。このpiRNA生合成系の破綻も精子形成不全を引き起こすことがわかっている。今回、HSP90αを欠損した胎生期のマウスの精巣を詳細に解析したところ、生殖細胞の発生過程で産生されるべきpiRNAの生成異常およびレトロトランスポゾンの抑制異常があることが明らかとなった。特に、piRNA結合タンパク質が細胞質から核内へ移行できないことから、HSP90αが細胞質の情報と核内の活動を繋ぐ重要なタンパク質である可能性が示唆された。HSP90αは昆虫や植物でもpiRNAやmiRNAなどの小分子RNAの生成に関わっているので、この機構は進化的にかなり保存されていると推察されるとのこと。同研究チームは今回の研究成果について、「ストレスタンパク質の機能の新たな一面を明らかにしただけでなく、不妊症の原因究明として今後応用できる可能性がある」とコメントしている。
2014年10月29日整腸や免疫力を高める効果があるとされる植物性乳酸菌“ラブレ菌”。カゴメがこのほど行った調査で、ラブレ菌の摂取がインフルエンザに感染するリスクを低減する可能性があることが明らかになったと発表した。ラブレ菌は、免疫力と関係の深いインターフェロンの研究などで知られるルイ・パストゥール医学研究センターの岸田博士により、京漬物“すぐき”から発見された植物性乳酸菌の一種。同社の研究により、既に整腸や免疫賦活に効果があることが確認されており、細胞傷害活性やインターフェロン‐α産生能、抗体産生のようなウイルスやがんから身を守る力(免疫力)を高めることが日本食品免疫学会第9回学術大会で発表されている。また、同社では“ラブレ菌”が生体内のさまざまな防御メカニズムを活性化させることで、インフルエンザウィルス感染に対して防御効果を発揮することを昨年、動物実験で明らかにしている。今回行われた調査は、栃木県那須塩原市の小学生2,926人を対象に、1月14日から3月7日に実施。期間中約2カ月間にわたり、ラブレ菌約60億個を含む飲料80mlを休校日を除く毎日摂取した児童と、摂取しなかった児童とで、インフルエンザ罹患率を比較した。その結果、摂取した児童のインフルエンザ罹患率は15.7%。これに対して非摂取の児童は23.9%と、摂取児童の明らかな優位差が認められた。さらに、予防接種の有無による効果の違いを比較したところ、予防接種を受けなかった児童において、ラブレ菌を含む飲料を摂取した児童のインフルエンザ罹患率は16.3%と、非摂取の児童の28.7%に対して効果が顕著に表れたという。今回の研究成果は、10月16、17日に開催された日本食品免疫学会設立10周年記念大会でも発表され、論文は『Letters in Applied Microbiology』誌にも受理されている。カゴメによると、同一地域内で食品を摂取した者としなかった者とでインフルエンザ罹患率を比較した数千人規模での調査は、世界でも今回が初めてだという。なお、同社ではこのラブレ菌を含んだ乳酸菌飲料「ラブレ」を販売している。これから冬に向け、インフルエンザが流行っていく季節。小学生などの小さな子どもをかかえる家庭などでは是非、試してみてはいかがだろうか。
2014年10月27日(画像はプレスリリースより)美容成分「プロテオグリカン」など手軽に摂取9月29日(月)、美容成分「プロテオグリカン」と「マンゴスチンエキス」を 飲み物や料理に混ぜて手軽に摂取できる「プロテオグリカンコラーゲン」(顆粒タイプ)が井藤漢方製薬株式会社(大阪府東大阪市)より全国のドラッグストアなどで発売された。「プロテオグリカン」とは?この「プロテオグリカンコラーゲン」(顆粒タイプ)に配合されている「プロテオグリカン」は、これまで困難とされていたが抽出方法が見出されたコラーゲンとならぶ動物の軟骨の主成分で、保水性に優れ、食用も可能な糖とタンパク質の複合体(プレスリリースより)で、女性の美容維持してくれる強い見方のアイテムだ。約20日分で価格は4212円(税込)となっている。みなさんも是非お試しあれ。【商品特徴】注目の成分「プロテオグリカン」を配合したキレイを応援する顆粒タイプの美容食品。飲み物や料理に加えて手軽に「プロテオグリカン」、「マンゴスチンエキス(100mg)」「コラーゲン(5000mg)」、「ヒアルロン酸」をしっかり召し上がっていただけます。【参考】・「プロテオグリカンコラーゲン」
2014年10月21日(画像はイメージです)中性脂肪蓄積を抑制するタンパク質AIMが肝臓においてがん細胞を選択的に除去2014年10月3日、東京大学はメタボリックシンドロームのブレーキとして働くタンパク質AIMが、肝臓に生じたがん細胞を選択的に除去することを明らかにしました。AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)はCD36などの受容体を介したエンドサイトーシス(細胞外から細胞内への取り込み)によって脂肪細胞や肝細胞に取り込まれ、細胞内で脂肪酸合成酵素(Fatty Acid Synthase; FASN)の活性を阻害することにより、細胞内での中性脂肪の蓄積を抑制します。このAIMの作用は肥満や脂肪肝の進行を抑制します。AIMが欠損したマウスは、高脂肪食を与えた場合に同じ高脂肪食を与えたマウスよりも、肥満や脂肪肝が高度に進行するとの報告があります。AIMの血中濃度は個人差があり、年齢、性別によって変動します。またいくつかの疾患によって変動することも報告があります。したがって、メタボリックシンドロームの中核になる内臓肥満のなりやすさの指標になる可能性を秘めています。今回の研究成果細胞が癌化するとAIMは細胞内に取り込まれなくなります。その結果、がん細胞の表面にAIM蓄積します。細胞表面上に蓄積したAIMは体の免疫作用の標的となり、結果としてがん細胞が死亡することになります。AIM欠損マウスでは高脂肪食で脂肪肝を誘導するとほぼ全例が肝細胞がんを発症したのに、正常マウスでは脂肪肝の状態でとどまることで実際に発癌抑制に働くことが分かりました。さらにAIM欠損マウスが脂肪肝を発症してから、AIMを定期的に投与すると肝細胞がんの発症を予防できました。AIMの今後に関して日本人の肝細胞がんは、C型慢性肝炎から肝硬変を経過して、発症する場合がほとんどです。今回のAIMが外から与えても効果があることが、マウスで示されたことにより、AIMが肝細胞がんの発癌を抑制する可能性があります。AIMは生体内にあるタンパク質ですから、安全性も高いことが予想されるとのことです。【参考】・東京大学プレスリリース
2014年10月10日東京大学は10月3日、メタボリックシンドロームのブレーキとして働くことが知られているタンパク質「AIM」に、肝臓に生じたがん細胞を選択的に除去する働きがあることがわかったと発表した。同成果は同大学大学院医学系研究科の宮崎徹 教授らの研究グループによるもので、10月9日付け(現地時間)の米科学誌「Cell Reports」に掲載される予定。AIMは同研究グループが発見した、血液中に存在するタンパク質で、通常は脂肪細胞や肝臓の細胞(肝細胞)に取り込まれ、細胞中での中性脂肪の蓄積を阻害することによって肥満や脂肪肝の進行を抑制するメタボのブレーキとして知られている。今回の研究では、肝細胞ががん化すると、AIMは肝細胞に取り込まれず、細胞の表面に留まるようになることを確認した。さらに、表面に蓄積したAIMを目印とし、免疫システムがん化した肝細胞を攻撃するようになることがわかったという。近年、メタボリックシンドロームの流行と共に、脂肪肝が進む結果、肝細胞ががん化し肝臓がんが発症するケースが注目されている。今回の発見は血液中のAIM値は肝臓がん発症のリスクを予測するマーカとなり得ることを示唆しているだけでなく、AIM投与による新しい治療法の開発につながる可能性があるという。現在、肝臓がんには有効な抗がん剤がないためその期待は大きく、ヒト由来のAIMを用いた治療剤であれば安全性は高いと考えられている。
2014年10月06日東北大学は9月25日、マウスを用いた実験で、食事によるヒスチジン摂取が充分でないと不安様行動が増加することを明らかにしたと発表した。同成果は同大学大学院医学系研究科の吉川雄朗 助教と谷内一彦 教授らの研究グループによるもので、米国栄養学会が出版する「Journal of Nutrition」に掲載された。ヒスチジンは鰹や鶏肉などに豊富に含まれるアミノ酸の一種で、脳内で神経伝達物質として機能を持ち、覚醒作用や不安を和らげる作用があるとされるヒスタミンの原料となることが知られている。しかし、食事中におけるヒスチジンがどのくらい神経ヒスタミン系の生合成に重要かは分かっていなかった。同研究グループは、ヒスチジン含有量を減少させた低ヒスチジン食または通常の食事をオスのマウスに与え、神経ヒスタミンの量やマウスの行動を比較した。その結果、低ヒスチジン食を与えたマウスでは、脳内のヒスタミン量が減少し、神経から放出されるヒスタミンの量も低下しており、不安様行動が増加したという。今回の研究結果について同研究グループは「今後、ヒトにおけるヒスチジン摂取の重要性が明らかになれば、新たな創薬やサプリメントの開発につながることが期待される」とコメントしている。
2014年09月26日理化学研究所(理研)は7月14日、統合失調症や自閉症などの精神疾患の発症に、脂肪酸を運搬する「脂肪酸結合タンパク質(FABP)」が関与している可能性を見出したと発表した。同成果は、理研脳科学総合研究センター 分子精神科学研究チームの島本知英研修生(お茶の水女子大学大学院生)、同 大西哲生研究員、同 吉川武男チームリーダー、山口大学の大和田祐二 教授、浜松医科大学の森則夫 教授らによるもの。詳細は、英国の科学雑誌「Human Molecular Genetics」のオンライン版に近日中に掲載される予定だという。統合失調症は、幻覚や幻聴、妄想などさまざまな精神症状が現れる疾患で、自閉症は対人コミュニケーションの障害、限定的な行動や興味などの特徴がみられる疾患として知られているが、近年の研究から、「脂肪酸」がそうした疾患の発症に関与している可能性があるという説が注目されるようになってきた。脂肪酸は、脳の正常な発達に必須な物質だが、水分となじまない性質であるため、細胞内の働くべき場所で働くためには、その移動を補助する「脂肪酸結合タンパク質(FABP)」の役割が重要とされている。FABPは10種類以上の近縁タンパク質の総称であり、これまで研究グループは、死後脳の研究から、その内の1つで、主に脳で働く「FABP7」の発現量が統合失調症患者の方が上昇していること、ならびにFABP7を作る「FABP7遺伝子」が統合失調症の原因遺伝子の1つであることを報告していた。しかし、ヒトの脳ではFABP7だけでなく「FABP3」と「FABP5」も発現していることから、今回の研究では、FABP7、FABP3、FABP5の3つが、統合失調症や統合失調症と遺伝的・臨床的な関連性が報告されている自閉症とどのように関係しているのかを調査したという。FABP7と同様にFABP3とFABP5の発現量を正常対照群と統合失調症患者の死後脳とで比較したところ、統合失調症患者ではFABP5の発現量が上昇しているほか、生存している統合失調症患者の血液細胞ではFABP5の発現量が低下している、自閉症患者の死後脳ではFABP7の発現が上昇している、そしてFABP3はどの試料においても、正常対照群との差が見られない、ということが判明したという。また、2097人の統合失調症患者と316人の自閉症患者のサンプルを用いて、実際にFABPの機能異常を引き起こすような遺伝子変異があるのかを調べたところ、8種類の変異(2種類のフレームシフト変異と6種類のミスセンス変異)を発見。これらの変異がFABPにどのような機能的異常を引き起こすのかを調べたところ、2種類のフレームシフト変異タンパク質は、どちらも細胞内で異常な分布を示すと同時に壊れやすい性質を持つことが判明したほか、6種類のミスセンス変異タンパク質のうち2種類の変異では、いくつかの脂肪酸に対する結合特性が変化しており、変異を持つ患者の細胞中の脂肪酸の働き方に異常がある可能性が示唆されたとする。これらの結果を踏まえ、Fabp遺伝子が脳の働きにどのような役割を果たすのかの解明を目指し、3種類のFabpをそれぞれノックアウトさせたマウスを用いて、精神疾患に関連する行動試験も実施。その結果、Fabp3ノックアウトマウスは新しいものに対する興味が低下していること、Fabp7ノックアウトマウスは活動性が高い一方で不安を感じやすいことが観察され、これらの行動が統合失調症や自閉症で見られる特徴と一致していることが示されたという。なお、研究グループは今回の成果を踏まえ、FABP5の発現量と脂肪酸量の変動を組み合わせて検査することでより正確なバイオマーカーとして利用できる可能性が出てきたとする。また、一部の統合失調症患者や自閉症患者では脳の発達期に脂肪酸機能の不全があることが示唆されたことから、脳の発達期である妊娠期や乳児期・幼児期に適切な量と質の脂肪酸を摂取することや、遺伝的な要因によって引き起こされる脂肪酸機能不全であってもそれを補う適切な量と質の脂肪酸を摂取することで、そうした症状を予防できる可能性が示されたとするほか、発症後でも、脂肪酸の適切な摂取が症状の軽減に有効である可能性が考えられると説明しており、今後、どの脂肪酸をどの程度、どのぐらいの期間・時期に摂取すれば症状を軽減できるのかを明らかにすることで、新たな治療法の確立につながると期待できるとしている。
2014年07月14日(画像はイメージです)子宮体がんとイソフラボンの摂取女性のがんに関しては、胃がんは低下しているのに乳がん、子宮体がんは大きく増加しています。子宮体がんの発現にはエストロゲンが抑制方向の作用を持つため、早い初経、遅い閉経、未産婦などがリスク要因と想定しています。大豆食品にはイソフラボンは化学構造がエストロゲンと似ていることから、子宮体がんの発生には予防的に働くことが予想されますが、いくつかの疫学的調査では結果が一致せず、前向き研究もありません。JPHCによる検討国立がん研究センターの「多目的コホート(JPHC)研究」で大豆摂取とイソフラボンの関連を調べ、その結果をBJOGで発表。対象は45-74歳の女性約4万人、観察期間は平均12年。大豆食品の総摂取量は、アンケートに含まれている豆腐、納豆、みそなどの8項目から算出。追跡期間中に、対象者集団のうち112人が子宮体がんと診断されました。イソフラボン摂取量を低摂取、中摂取、高摂取の群に分けて低摂取群に対するハザード比を計算しました。大豆食品量も同じ計算を行いました。結果は、イソフラボン摂取量、大豆食品摂取量共に子宮体がんのリスクには有意な変化はありませんでした。可能性としては,日本人においては大豆食品やイソフラボンの摂取量は元々高いこともあり、大豆食品やイソフラボンの摂取量と子宮体がんの関係を明らかにするには、更に大規模な研究が必要と結論。【参考】・国立がん研究センタープレスリリース・BJOG文献
2014年06月23日滋賀医科大学は、アルツハイマー病(AD)の発症を抑制するタンパク質「ILEI」を同定したと発表した。同成果は、同大分子神経科学研究センターの西村正樹 准教授、遠山育夫 教授らと、東京都健康長寿医療センターの村山繁雄 部長らによるもの。詳細は「Nature Communications」に掲載された。アルツハイマー病の分子病態は、脳内のアミロイドβ(Aβ)蓄積により惹起されることまでは分かっているものの、Aβ蓄積の一次的原因の多くは未だに不明であり、分子病態の是正による治療法の確立には到っていないのが現状だ。今回の研究では、Aβペプチド産生の原因物質である前駆体タンパク質(amyloid-β precursor protein:APP)のC末端断片(APP-C99)のAβ非産生経路による分解を促進することで、Aβ産生経路を抑制し、Aβ産生レベルを減少させるタンパク質「ILEI」を発見したという。具体的にはILEIは、培養細胞を用いた解析から、その強制発現により細胞から分泌されるAβレベルを約30%程度減少させ、ILEI発現抑制を50%程度増加させることが確認されたほか、無細胞系の反応では、γセクレターゼがAPPを切断する活性を阻害しないことが確認されたという。また、Aβ産生の直前の基質(直接の前駆体)であるAPP-C99を不安定化し細胞内レベルを減少させることでAβの産生を抑制できること、ならびにILEIは本来、脳において正常な神経細胞が発現し分泌している物質であること、そして認知症のない症例の脳やアルツハイマー病以外の神経疾患症例の脳に比較して、AD例の脳ではILEIのレベルが減少していることを確認。さらに、トランスジェニックマウスを用いた解析から、ILEIを脳に高レベルで発現させるとアルツハイマー病モデルマウスにみられる脳Aβ蓄積と記憶障害を改善できることが確認されたという。今回の結果を受けて研究グループでは、ILEIないしILEI様活性が新たな治療法開発のターゲットになる可能性が示されたとコメントしている。
2014年06月05日富士フイルムは5月12日、高い抗酸化力を有することで知られる成分「アスタキサンチン」と「亜鉛」を同時に摂取すると、睡眠を司る視床下部の変動遺伝子数が増加することをマウスを用いた研究にて発見したと発表した。同成果は同社ならびに神奈川科学技術アカデミー、東京大学の阿部啓子 教授らによるもの。詳細は年7月3日から開催される「第39回 日本睡眠学会定期学術集会」にて発表される予定。これまで同社は研究により、抗酸化作用をはじめ、眼精疲労の回復や、肌の保湿力の向上に関わる作用があるとされる「アスタキサンチン」と、活性酸素除去酵素などの構成成分である「亜鉛」を同時に摂取することで、高い睡眠改善効果が得られることを報告していたが、そのメカニズムについては不明のままであった。そこで今回の研究では、このメカニズムの解明に挑んだという。具体的には、生後8週齢のマウスを10日間の予備飼育後、「マウスの体重1kgあたりアスタキサンチン49.5mg+亜鉛82.5mg投与群」と「対照群(水投与)」に分け、投与前と経口投与2時間後に視床下部を含む脳各部位を回収、視床下部からRNAを抽出し、DNAマイクロアレイを用いて、変動遺伝子の解析を行ったという。その結果、アスタキサンチンと亜鉛を摂取させると、摂取2時間後に視床下部で変動した遺伝子は1,256あること、ならびに対照群では変動遺伝子数は37にとどまることが確認されたことから、研究グループでは、アスタキサンチンと亜鉛摂取により、視床下部の遺伝子の働きが大きく変化している可能性が示唆されたとし、アスタキサンチンと亜鉛が睡眠中枢や覚醒中枢に作用している可能性が示されたとする。なお同社では、今後もアスタキサンチンと亜鉛による睡眠改善メカニズムの解明を行っていくとするほか、各成分の健康増進機能の解明と新たな応用を進めていく予定としている。
2014年05月14日(画像はプレスリリースより)手軽に食物繊維が摂取できる「食物繊維でできたキャンデー」を発売株式会社明治は、手軽に食物繊維が摂取できるハードキャンデー「食物繊維でできたキャンデー」を2014年4月15日から全国で発売する。食物繊維は、1日あたり18gを摂取することが推奨されているが、2010年に厚生労働省から発表された日本人の食事摂取基準によると、1日あたりの実際の平均摂取量は13.7gで平均4.3g不足していることがわかった。本商品はその不足部分の食物繊維を3粒で6g摂取することができる。製品中に食物繊維を50%以上含有し、食物繊維が不足しがちな現代人にぴったりのキャンデーで健康的な食生活をサポートする。商品名:食物繊維でできたキャンデー内容量:63g参考小売価格:189円(税別)主要栄養成分(1袋[63g]あたり):エネルギー115kcalたんぱく質0g、脂質0g、糖質23.5g、食物繊維37.3g、ナトリウム0mg(プレスリリースより引用)3粒分の食物繊維6gは、レタスなら約2.5個分野菜やフルーツでたとえると、にんじん1.2本分、リンゴ2個分、バナナ4.5本分ほどとなる。本商品ではたった3粒で、1日の不足分を補う6gの食物繊維を摂取できるうえ、人気の高いピンクグレープフルーツ味、レモン味、青リンゴ味の3種類のフレーバーでおいしく手軽に食物繊維を摂ることができる。【参考リンク】▼株式会社明治プレスリリース
2014年04月15日東北大学は3月6日、これまで不可能だった、メラニン色素を合成・貯蔵する小胞「メラノソーム」上に人為的なタンパク質分子を送り届けることができる技術の開発に成功したと発表した。成果は、東北大大学院 生命科学研究科 修士大学院生の石田森衛氏、同・荒井沙希氏、同・福田光則教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、2月28日付けで米科学誌「Journal of Biological Chemistry」電子版に掲載された。ヒトの肌や髪の毛に含まれる黒いメラニン色素は、有害な紫外線から体を守るために重要な役割を担う。しかし、その一方でメラニン色素は蓄積してしまうとしみやそばかすの原因になるし、逆に部分的な脱落してしまうと「白斑」の原因になってしまう。メラニン色素は、「メラノサイト(メラニン色素産生細胞)」に存在する「メラノソーム」と呼ばれる袋(小胞)の中で合成・貯蔵されている。そしてメラノソームは成熟すると、メラノサイトの細胞内を細胞骨格に沿って輸送され、肌や髪の毛を作る細胞に受け渡されて初めて肌や髪の毛の暗色化が起こる仕組みだ。画像1は、そうした特定の細胞小器官(オルガネラ)へのタンパク質分子の輸送も描かれた、メラノサイトの内側を表した模式図だ。メラノサイトに限らずすべての真核細胞の細胞内は、膜で包まれたさまざまな細胞小器官(袋)で満たされているが、この図では簡略化されており、核、小胞体、ミトコンドリア、メラノソームのみが示されている。それぞれの細胞小器官は独自の役割を担っており、その機能を果たすために独自のタンパク質分子を持っており、メラノソームもメラニン合成酵素などの特殊なタンパク質分子を多数含む。これらのタンパク質分子にはそれぞれが働くべき細胞小器官にのみ輸送される必要があるため、それぞれの分子に輸送シグナル(配列)が備わっていると考えられている。それを表したのが画像1左下の拡大図で、これまでの研究により、核、ミトコンドリア、小胞体などへの輸送シグナルが同定されており、任意のタンパク質分子を特定の細胞小器官に輸送する技術も開発済みだ。しかしこれまで、メラノソームにタンパク質分子を輸送するツールは開発されていなかった。そこで研究チームは今回、まずメラノソームに局在することが知られているタンパク質の中で、メラノソーム上の荷札として機能する形で、その輸送(細胞辺縁部から中心方向へと微小管を伝って行う「逆行輸送」)に関わる「メラノレギュリン(Mreg)」分子に着目。まず、この分子のメラノソームへの局在化に必要なアミノ末端側の領域を決定し、これらの領域を用いて「メラノソームターゲティングタグ(MST tag:melanosome-targeting tag)」が新規に開発された(画像2~4)。次に、得られたMSTタグを本来メラノソームに局在しないタンパク質分子に融合させ、得られた融合タンパク質のメラノソームへの局在化やメラノソームの分布に対する影響が検討されたのである(画像5~11)。その結果、以下のことが明らかにされた。まず1つ目は、Mreg分子のアミノ末端領域(アミノ酸番号1~139:画像2)はメラノソームへの局在化に必要不可欠な領域であるということ。Mreg分子はメラノソームの「微小管逆行性輸送」(画像1)に関与し、Mreg分子はアミノ末端側でメラノソームに局在し、カルボシキル末端側で「RILP」や「ダイニン・ダイナクチン複合体」と結合する。なお、アミノ末端領域のみを発現してもメラノソームの形成や分布には影響を与えないという(画像3・4)。また今回はMSTを融合させたタンパク質を可視化するため、カルボシキル末端側には「赤色蛍光タンパク質(mStr)」が融合されている。例えば、画像5の「Rab5A」や画像6~7の「Rab27A(Q78L)」など、任意のタンパク質をMSTとmStrの間に挟んでメラノサイトに発現させると、メラノソーム上に局在する仕組みである。画像3は、MSTタグのメラノソーム局在化の顕微鏡写真だ。mStrのみをメラノサイトに発現させても、メラノソーム上には局在しないが(上段)、Mreg分子とmStrを融合させた「Mreg-mStr」はメラノソーム上に局在し、微小管逆行性輸送を促進することによりメラノソームの核周辺での凝集を引き起こす(中段)。一方、MSTタグのみを融合させたMST-mStrはメラノソーム上に局在してもメラノソームの凝集を誘導しない。挿入図は四角の部分の拡大図を示し、右列の重ね合わせの図ではメラノソームが緑色の疑似カラーで示されている。点線はメラノソームの凝集を起こした細胞の縁の部分を示したものだ。そして画像4が、Mreg-mStrおよびMST-mStrを発現するメラノサイトにおけるメラノソームの凝集率を示したグラフ。Mreg-mStrを発現する細胞では頻繁にメラノソームの核周辺での凝集が観察されたが、MST-mStrではメラノソームの分布にはまったく影響が認められなかったという。2つ目は、MSTを融合したタンパク質分子がメラノソームに局在化することを確認したこと。例えば、別の細胞内小器官「初期エンドソーム」に局在するRab5Aという分子にMSTタグを融合すると、MST-Rab5Aはメラノソーム上に局在するという具合だ(画像5)。画像5は、MSTタグを融合したRab5Aのメラノソームへの局在化をとらえた顕微鏡画像。Rab5Aは初期エンドソームに局在する分子だが(中段)、この分子の脂質化修飾部位を外しMSTタグを画像2のように融合させると、メラノソーム上に局在化することが可能だ(下段)。挿入図は四角の部分の拡大図で、右列の重ね合わせの図ではメラノソームが緑色の疑似カラーで示されている。初期エンドソームとメラノソームは別個の細胞小器官のため、Rab5A(赤)とメラノソーム(緑)のシグナルはまったく重ならない(中段)。一方、MST-Rab5A(赤)はメラノソーム(緑)上に局在するのが確認可能だ。3つ目は、「Q78L」のアミノ酸変異を持つ低分子量Gタンパク質「Rab27A」分子はメラノソームに局在化することができず、メラノソームの輸送障害を引き起こす(色素異常の症状を示す「グリセリ症候群」の特徴)。この変異体Rab27AにMSTタグを融合させるとメラノソームに局在し、メラノソーム輸送が回復するのである(画像6・7)。なおRab27Aは、メラノソームの「アクチン線維」上の輸送を行う際(画像1)の、メラノソーム上の荷札として機能するタンパク質だ。「GTP(グアノシン三リン酸)」を結合した活性化型のRab27A分子はメラノソーム上に局在し、ここに運転手役の「Slac2-a」(「メラノフィリン」ともいう)と運送トラック役の「ミオシンVa」が結合することにより、アクチン線維に沿った細胞膜直下までのメラノソーム輸送を促進する画像(画像8・9)。Rab27Aの機能が損なわれているグリセリ症候群患者のメラノサイトでは、メラノソームがアクチン線維に上手く受け渡されず、微小管逆行性輸送によりメラノソームが核周辺へと押し戻され、メラノソーム凝集の症状を示してしまう。今回の研究で用いられたRab27A(Q78L)変異体は78番目の「グルタミン」が「ロイシン」に置換されており、GTPアーゼの活性がないことが知られている。画像6は、MSTタグを融合したRab27A(Q78L)のメラノソームへの局在化とメラノソーム分布の回復を示した顕微鏡画像。RNA干渉法によりRab27Aを欠損させた細胞では、メラノソームのアクチン輸送が起こらず、メラノソームが核周辺で凝集する(最上段)。siRNAに抵抗性(SR:siRNA-resistant)のRab27AをRab27A欠損細胞に戻すとメラノソーム上に局在し、メラノソームの分布が回復する(2段目)。Q78Lの変異を持つRab27A分子はメラノソームに局在できないため、メラノソームの分布は回復しない(3段目)。一方、MSTを融合させたRab27A(Q78L)はメラノソーム上に局在し、メラノソームの分布も回復するが(5段目)、MSTタグのみでは回復効果は認められない(4段目)。挿入図および点線は画像3の説明と同じだ。なお画像7は、画像6に示されているメラノサイトにおけるメラノソームの凝集率を示したグラフだ。4つ目は、Rab27Aはメラノソーム上の荷札役として機能し、運転手役Slac2-aおよび運送トラック役のミオシンVaをメラノソーム上に呼び込んで輸送を促進することは前述した通りだが、Slac2-a分子の「SHD(Slp homology domain)領域」を欠損させると荷札であるRab27Aを認識できなくなり、メラノソーム上には局在できなくなる(画像10)。よって、Rab27Aを欠損するメラノサイトでは、荷札がないためSlac2-a、ミオシンVaがメラノソームにアクセスできず、メラノソームの輸送障害を引き起こしてしまうのである。ただしRab27Aに結合できない「Slac2-aΔSHD」にMSTタグを付加した「MST-Slac2-aΔSHD」をRab27A欠損細胞に発現すると、MST-Slac2-a分子はメラノソーム上に局在するため、ミオシンVaによってメラノソームの輸送が回復する仕組みだ(画像11)。画像10は、Slac2-a分子およびMSTタグを融合したSlac2-aΔSHD変異体の模式図。Slac2-a分子はアミノ末端側にメラノソーム上のRab27A(荷札役)を結合するSHD領域を、中央部分にモータタンパク質であるミオシンVa(運送トラック役)を結合するMBD(myosin Va binding domain)領域を持つ。MST-Slac2-aΔSHDはRab27Aを認識するSHD領域を除き、代わりにMSTを融合したものである。画像5では融合タンパク質分子の検出のため、mStrの代わりにFLAGタグを使用している。画像11は、メラノソーム凝集を示すRab27A欠損細胞におけるMST-Slac2-aΔSHDの発現を撮影した顕微鏡画像。RNA干渉法によりRab27A(最上段)を欠損させられた細胞では、メラノソームが核周辺で凝集してしまう(上段)。この細胞にSlac2-aやSlac2-aΔSHDを発現させても、荷札役のRab27Aがないため、メラノソームを認識できず、メラノソームの分布は回復しない(中央2および3段目)。しかし、MST-Slac2-aΔSHDは荷札のRab27Aに関係なくメラノソームに局在化でき、ミオシンVaとも結合できるため、メラノソームの分布が回復する(下段)。挿入図は四角の部分の拡大図を示し、右列の重ね合わせの図ではメラノソームが赤色の疑似カラーで示されている。点線はメラノソームの凝集を起こした細胞の縁の部分を示したものだ。以上の結果から、MSTタグは成熟メラノソーム上に人為的にタンパク質分子を局在化させる初めてのツールとして利用できることが明らかになったというわけだ。また、MSTタグを融合させても、融合させた分子の機能を損なうことはなかったことから(例えば、Slac2-a分子のミオシンVa結合能など:画像10・11)、タンパク質分子の機能を保持したままメラノソーム上に局在化させることが可能となったのである。今回の成果により、MSTタグを用いて成熟メラノソーム上にタンパク質分子を送り届ける新技術が確立された形だ。2013年度のノーベル生理学・医学賞の対象となった小胞(膜)輸送の研究分野では、特定の膜でできた細胞小器官への輸送シグナルが解明されたことにより、その細胞小器官の機能解明が飛躍的に向上してきた。今回のMSTタグの開発により、メラノソーム上に任意のタンパク質分子、あるいはその断片を局在化させることが可能となり、メラノソームの形成や輸送の詳細な分子機構の解明、ひいてはそれらの人為的な制御に応用されることが期待されるとしている。
2014年03月07日(画像はプレスリリースより)医療の機関にも販売される、低タンパク質のおいしい「食パン」テルモ株式会社は「そらまる(R)食パン」を2月4日から発売する。発売はテルモのウェブサイトの「テルモネット通販」での販売となる。またこの商品は、医療機関も対象としている。テルモは、タンパク質の調整食品「そらまる」シリーズを扱っている。今回の商品は、2013年に発売された「そらまるおかゆ」に続く3弾目の商品だ。パッケージの愛らしいロゴ文字と、ふっくらとした、2つの食パンのプリントは、消費者に食べたいと思わせ、全体的に親しみやすいデザインとなっている。低タンパク質の食パンの特徴この食パンは1箱20袋入り(1袋2枚)で、一般の食パンと比較して、タンパク質が25分の1にカットされている。またカロリーは(1袋2枚) 267カロリーで、タンパク質は0.37gに設定されている。そしてタンパク質の調整とともに、ナチュラルな、おいしい食パンに仕上げる「植物性乳酸菌発酵」の米粉が用いられている。また、そらまる食パンの焼き上がりについて中身は、モチモチな舌触りで、表面はサックリとおいしく味わうことができる。タンパク質を気にする方や、健康に気をつける方は、この商品を試してみては。【参考リンク】▼テルモ株式会社 プレスリリース
2014年02月07日京都大学は1月29日、サントリー生命科学財団、セルフリーサイエンス、横浜市立大学との共同研究により、抗エイズウイルス活性を有するヒトのタンパク質「APOBEC3G(A3G)」の酵素反応を、「NMR(核磁気共鳴)法」によってリアルタイムで追跡し、定量的に解析することに成功し、A3Gタンパク質がエイズウイルスの遺伝子を効率的に破壊する仕組みを明らかにしたと発表した。成果は、京大 エネルギー理工学研究所の片平正人教授、同・古川亜矢子 日本学術振興会特別研究員らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月29日付けで独科学誌「Angewandte Chemie International Edition」オンライン版に掲載された。A3Gタンパク質は、エイズウイルスの遺伝子の「シトシン」塩基を脱アミノ化して「ウラシル」塩基に変換することでウイルスの遺伝情報を破壊し、抗エイズウイルス活性を示す(画像1)。A3GはまずウイルスDNAに非特異的に結合し、その後DNA上をスライディングして標的となるシトシンに到達し、酵素反応を引き起こす。また酵素反応は、ウイルスDNA上の複数の標的シトシンにおいて同時に並行して進行する。「ミカエリス-メンテン法」などの従来の酵素反応の解析手法ではこのような複雑な系を解析することができず、A3Gタンパク質が働く仕組みは謎に包まれていた。そこで研究チームは今回、まずウイルスのモデルDNAとA3Gタンパク質を試料管に入れ、これをNMR装置にセット。そしてDNA上の複数のシトシンで同時並行に進行する塩基変換反応を、各シトシンに由来するNMRシグナルを別個に観測することで、リアルタイムでモニタリングすることに成功した(画像2)。次に、研究チームはA3GのDNAへの非特異的な結合と結合後のDNA上でのスライディングを考慮した反応モデルを構築。そして、画像2で得られた実験結果が定量的に解析された。この結果、A3Gは上流方向にスライディングしながら標的シトシンに到達した際には、下流方向にスライディングしながら到達した際より、脱アミノ化反応の酵素活性が高いことが判明したのである(画像3)。上流に近い標的シトシンほど脱アミノ化されやすいことはこれまでの観測事実として知られていたが、酵素活性がスライディングの方向に依存するという新たな知見により、このことを合理的に説明することが初めてできるようになったというわけだ。また脱アミノ化による遺伝情報の破壊がすでになされた直近の部位には、A3Gはもはやあまり作用しないことも確認された。これは、エイズウイルスのDNA上の広い範囲で効率的に遺伝情報の破壊を行うのに適した性質だと考えられるという。このようにNMRシグナルを用いたリアルタイムモニタリングによって、これまで不明であったA3Gタンパク質の動作機構が解明された形だ。A3Gタンパク質の抗エイズウイルス活性の根幹である脱アミノ化反応の動作機構が解明されたことで、A3Gを活用した抗エイズウイルス薬の創製の活性化が期待されるという。また今回開発されたNMRシグナルを用いた反応のリアルタイムモニタリングと定量解析の手法は、同時並行的に進行するほかの複雑な酵素反応や生体内カスケード反応の解析にも応用可能とした。またNMRシグナルを用いたリアルタイムモニタリング法は、バイオマスを微生物によって分解することでエネルギーや化成品などの有用物質を獲得する際にも、時々刻々変わる物質群の動態を一網打尽に解析することができ、役立つと考えられるとする。研究チームは2009年に、A3Gの立体構造の決定にも成功しており、それをA3Gの動的な側面に関する今回の知見と合わせることで、A3Gを活用した新規の抗エイズウイルス薬創製の基盤を確立していきたいと考えているという。またNMRシグナルを用いたリアルタイムモニタリング法を、バイオマスから有用物質を獲得するのに活用することへの利用も開始しており、この進展を目指すとしている。
2014年01月31日東京大学は1月22日、活性酸素によって誘導される細胞死や免疫応答を促進する細胞内の「シグナル伝達分子」であるタンパク質「ASK1」の分解を促進させる新たなユビキチン化酵素タンパク質「Roquin-2」を発見したと発表した。成果は、東大大学院 薬学系研究科 薬科学専攻細胞情報学教室の一條秀憲 教授、同・松沢厚特任准教授、同・丸山剛 特任研究員(当時)らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、日本時間1月22日付けで「Science Signaling」オンライン版に掲載された。活性酸素とは、「スーパーオキシド」、「ヒドロキシラジカル」、「過酸化水素」、「一重項酸素」など、酸素に由来する反応性の高い分子の総称のことをいう。ミトコンドリアでのエネルギー産生や細胞膜での酵素反応などによって生体内では常に生成されている。そして生体内で活性酸素が過剰に産生されてしまうと、生体を構成するタンパク質やDNA、細胞膜などが損傷を受ける可能性があり、活性酸素によって修復できないほど細胞が障害を受けると、細胞死が誘導される仕組みだ。このような活性酸素によって誘導される細胞死は、心筋梗塞や脳梗塞といった虚血性疾患や神経変性疾患、糖尿病、がんなどさまざまなヒトの疾患に関与することが知られていた。また過剰な免疫応答は、強いアレルギー反応や炎症を引き起こし、ぜんそくや皮膚炎、リウマチなどの自己免疫疾患につながってしまう。しかし、このような細胞死や免疫応答が、どのような仕組みによって調節されているかについては、不明な点が残されていたのである。研究チームはこれまで、ASK1が活性酸素誘導性の細胞死や免疫応答を促進すること、ASK1が活性化されるとそれに伴ってASK1が「ユビキチン化」され、分解されることも見出していた。ただし、ASK1のユビキチン化に関与する分子やユビキチン化の仕組みについてはまだ明らかになっていなかった。そこで、研究チームは今回の研究でも引き続きASK1に注目。そして、その分解を促進させる新たなタンパク質を同定し、細胞死や免疫応答を適切に調節する仕組みを見出したというわけだ。なお、ASK1などのシグナル伝達分子とは、細胞内外のさまざまな環境の変化を感知し、その情報を核や細胞内の小器官へと伝達する一連の分子群のことをいう。また、ユビキチンとは76個のアミノ酸からなる小さめのタンパク質で、ほかのタンパク質の修飾に用いられるという特徴を持つ。タンパク質の分解やDNA修復、小胞膜輸送、シグナル伝達など多様な生理機能に関わっている。特にユビキチンが共有結合によって鎖状に連なった「ポリユビキチン」は、タンパク質分解酵素複合体である「プロテアソーム」によって認識され、分解されるべきタンパク質の目印となることがわかっている。今回の研究では、具体的に、特定のタンパク質を消失させる「RNA干渉法」を用いた「スクリーニング」によって、ユビキチン化に関わる約1500の遺伝子の中から、このASK1のユビキチン化分解を促進するタンパク質の探索が行われた。RNA干渉法とは、標的とする遺伝子と塩基配列が同じ2本鎖RNAを細胞内に導入すると、標的とする遺伝子のmRNAが分解され、その遺伝子の発現が抑制できる技術のことをいう。またスクリーニングとは、目的とする遺伝子やタンパク質などを、多くの群の中からさまざまな手法を用いて選別・特定する作業のことである。スクリーニングの結果に発見されたのRoquin-2だ。解析の結果、Roquin-2は、実際にヒトの細胞において、活性酸素の刺激によって活性化したASK1をユビキチン化して分解を促進すること、また活性酸素によって誘導される細胞死を抑制することが確認されたのである。さらに、実験に広く用いられている原始的なモデル生物である「線虫」において、Roquin-2がASK1を分解することによって、細菌に対する免疫応答が調節されていることも見出された。これらの結果は、Roquin-2がASK1のユビキチン化分解を介して、活性酸素による細胞死や免疫応答を調節するタンパク質であること、またこのRoquin-2によるASK1の分解は、原始的生物である線虫からヒトまで進化的に保存された重要な仕組みであることを示しているという。以前に研究チームは、Roquin-2とは逆の働きをする、ASK1からユビキチンを外すタンパク質として「USP9X」を同定しており、USP9XがASK1の分解を抑制してその活性を持続させ、活性酸素誘導性の細胞死を促進することを見出していた。その結果も合わせると、生体内で起こるASK1を介した活性酸素誘導性の細胞死や免疫応答は、USP9Xや今回同定されたRoquin-2のバランスによって適切に調節されていることが示唆されたという。Roquin-2は、過剰な細胞死や免疫応答を原因とする虚血性疾患や神経変性疾患、炎症や自己免疫疾患など、さまざまなヒトの疾患に対する新たな治療標的となることが期待されるとしている。
2014年01月23日(画像はイメージです)1日に必要な野菜摂取量、知ってる?1月から2月にかけて、野菜の摂取量が少なくなりがちだと言われているのをご存じでしょうか。2014年1月15日、カゴメ株式会社は「家族の食生活と冬の野菜摂取に関する意識調査」を実施したと発表しました。調査は全国の20~69歳の主婦4,700人を対象に行われ、そこから意外な結果が判明しました。全国主婦の6割が1日に必要な野菜摂取量を満たしておらず、2人に1人が野菜不足でした。さらに、1日に必要な野菜摂取量を尋ねたところ、「350g以上~400g未満」という正しい回答を選んだ主婦は全体の3割弱で、7割が誤った認識をもっていることがわかりました。2013年最も食べた野菜は?あなたは2013年に最も多く食べた野菜は何だったでしょうか。同調査で聞いたところ、1位に輝いたのは「キャベツ」でした。次いで「玉ねぎ」が多く、調理しやすい定番野菜がランクインしました。また、冬の野菜接種方法を聞いたところ、1位は88.3%で「鍋」という結果になりました。冬に食べたい野菜も「白菜」や「だいこん」など鍋によく使われる具材がトップ2にあがりました。そして注目したいのが「2013年家族に愛情を捧げた方法」です。6割の主婦が「家族の健康のための料理を作ること」で、家族への愛情を実感していることがわかりました。正しい野菜知識を身につけて、自分のため家族のために愛情あふれる野菜レシピを増やしてみてはいかがでしょうか。【参考リンク】▼カゴメ株式会社HP内ニュースリリース
2014年01月21日(画像はプレスリリースより)女性が積極的に摂取するコラーゲンをさらに取り入れやすく素肌美人になるために重要な成分と言われる「コラーゲン」。女性なら、積極的に摂取していきたい成分ではないでしょうか?エーザイから発売された、「美チョコラコラーゲンジュレ」は、ロングセラーの「チョコラBB」の新ブランド。デザート感覚でより継続しやすい栄養補助食品です。「美チョコラコラーゲンジュレ」って?低分子コラーゲンなどが、実に7種配合された、美容ドリンクです。贅沢にも、コラーゲンが2000mgも配合されています。味にも工夫をこらし、女性が続けやすいジュレ状に仕上がっているドリンクは、毎日のお肌のつやを維持する心強い味方!デザート感覚で楽しめるので、小腹が空いた時間を利用して積極的に飲みたいですね!パッケージも可愛く、コーラルピンクでまとめた女性らしいフォルムに。飲んでいてハッピーな気持ちになりながら、コラーゲン摂取ができるなんて、嬉しいですね。CM起用は、見とれる美脚のPerfume!10月上旬にリリースされた新曲、『LEVEL3』収録曲『1mm』とともに軽快に美しいスタイルを披露するPerfume。先月リリースされた、チョコラBBプラスに続く、そのCMを、もうご覧になりましたか?「響け、うるおい」が心に残るポップなCMは、ついつい最後まで見てしまうほど可愛い3人が、ピンクの装いで魅了します。今後もチョコラBBのラインナップが、これまで以上に充実していきます。【参考リンク】エーザイ「美チョコラコラーゲンジュレ」
2013年10月21日いつまでもずっとキレイでいたい! 美意識の高い女性であれば、みんなそう思っていますよね? その「キレイ」を左右するのは、タンパク質だということを知っていましたか?タンパク質は、皮膚・毛髪・爪などのハリやツヤのもとになっているのだそう。髪や肌にハリ・ツヤがあるだけでも、女性の印象は大きく変わりますよね。5歳位は簡単に若く見えてしまいます。さらにタンパク質は、酵素、ホルモン、免疫システムや神経伝達物質の材料として、また生きていくためのエネルギーとしても使われているのだとか。タンパク質(Protein)の語源はギリシャ語の「プロティオス」(一番大切なもの)。このことからもわかるように、タンパク質はわたしたちの体にとって重要な要素なのだそう。しかし、このタンパク質は、熱や圧力、湿度の変化などによって簡単にゆがんでしまうという特徴があるそうです。髪のダメージの原因は、タンパク質のゆがみにあるということが明らかになっています。■髪ダメージの根本原因は、タンパク質のゆがみ毛髪の約95パーセントはタンパク質で構成されています。健康な髪では外側にあるキューティクルがタンパク質をダメージから保護していますが、キューティクルがめくれあがったり剥がれてしまったりすると、中のタンパク質がダメージを受けてゆがみ、流出してしまいます。髪に強度を与えているタンパク質が流出してしまった髪は細くなり、切れやすくなるため、コシやハリがなくなり、枝毛や切れ毛になってしまうそう。髪のダメージは、タンパク質の立体構造がゆがむことで生じているそうです。■傷んでいる髪は髪の「限界温度」が低い!さらに、痛んでしまった髪は、熱にも弱いことが明らかに。髪の限界温度とは、髪のタンパク質が形を保持できなくなってゆがんでしまう温度のこと。タンパク質は熱に弱い性質を持っているため、ドライヤーやヘアアイロンで熱を加えただけでもゆがんでしまうそう。健康な髪は154度の熱まで耐えられると言われていますが、傷んだ髪は低い温度にも耐えることができず、すぐにタンパク質がゆがんでしまいます。その場合、限界温度より低い温度で髪を扱わなければならなくなってきます。■髪のダメージを防ぐ最新美容法は「タンパク質美容」それでは、どうすればタンパク質のゆがみを防止することができるのでしょうか? それが、今注目を集めている「タンパク質美容」です。タンパク質に着目したケアをすることで、根本から美しくなることを目指す美容法です。ほとんどがタンパク質で構成された髪は特に、髪本来の美しさを保持するためには必要不可欠です。 では具体的に、美しい髪を手に入れるためにはどうしたらいい?1.トレハロース配合のヘアケア商品で髪タンパク質の変性を防止美しい髪に必要な成分として注目されているのが「トレハロース」です。高い保湿力を持ったトレハロースは、ダメージで歪んでしまった髪タンパク質の結合に働きかけ、髪構造を改善すると考えられています。最近では、傷んだ髪のタンパク質を補うだけでなく、トレハロースを配合することで残っているタンパク質の変性自体を防ぐシャンプーも開発されています。まだ残っているタンパク質に作用し、変性しにくくすることで、髪を内側から健康な状態にしてくれるそうです。2.CMC配合トリートメント剤でキューティクルを保護また、キューティクルがめくれあがったり剥がれると、髪ダメージにつながってしまいます。毛髪には水分子を含むタンパク質層と脂質成分(主にセラミド・コレステロール・脂肪酸)からなるCMC(細胞膜複合体)と言われる水分保持機能を持つ組織があり、このCMCがキューティクルの細胞同士を接着する役割を果たしています。CMCがダメージによって壊れてしまうと、キューティクルに浮きやはがれがおこり、タンパク質が流出しやすくなってしまいます。パーマやカラーをしたらCMC配合トリートメント剤でCMCを補うことが重要なのだそう。3.良質なタンパク質を食事から摂取髪の材料となるタンパク質は食事でしっかり摂ることが大切。なぜなら、人間の 体は20種類のアミノ酸で構成されていますが、必須アミノ酸と呼ばれる9つのアミノ酸 は体内ではつくりだせないため、食事から摂取する必要があるそのです。4.良質な睡眠をとる食事から摂ったタンパク質はアミノ酸に分解され、体内に吸収されます。吸収されたアミノ酸からしっかりタンパク質を合成するためには、良い睡眠が必要不可欠です。夜10時から深夜2時までが美容にとってのゴールデンタイムと言われています。この時間に睡眠をとると、成長ホルモンが分泌され、新陳代謝を活発にし、疲労を回復させ、肉体を再生させます。日中に食事から摂ったタンパク質もこの時間に合成され、傷んだ細胞が修復されるそうです。 ■「タンパク質美容」におすすめの商品傷んだ髪におすすめなのは、トレハロースを配合しているヘアケア商品。ユニリーバ・ジャパンの「ラックス バイオフュージョン」シリーズが挙げられます。 乾燥した砂漠でも枯死することがない奇跡の植物ローズ・オブ・ジェリコの再生メカニズムに着目し、その抽出成分トレハロースを配合しているそうです。タンパク質に働きかけて、失われた結合を補うことで、 タンパク質の立体構造をより適切な状態に導くのだそう。タンパク質のゆがみを防ぐことで、傷んだ髪に生命感を呼び覚ますヘアケア商品です (詳細はこちらから) 。年を重ねるうちに目に見えて衰えていくのが髪や肌のハリ・ツヤです。逆に言うと、これを改善すればぐっと若く、美しく見えるのだから、まっさきに取り組みたいですよね。タンパク質に着目した最新の美容法「タンパク質美容」を、みなさんもはじめてみてはいかがでしょうか。・タンパク質美容推進委員会 公式サイト
2013年04月04日ジョン・ボン・ジョヴィの長女ステファニー・ローズ・ボンジョヴィが、ヘロインの過剰摂取で気を失い、救急車が呼ばれる事件を起こした。ステファニーは違法ドラッグの所持で後に逮捕された。ステファニーが倒れたのは、ハミルトン・カレッジのキャンパス内。救急車が駆けつけた時、呼吸はあったが反応がなかったという。大学寮の部屋を捜査すると、ヘロイン、マリファナほかの違法ドラッグが見つかった。ステファニーは身柄を拘束されたがまもなく釈放され、後日裁判所に出廷するよう命じられている。21歳の男子学生も一緒に逮捕されたらしい。ステファニーのほかに、ボン・ジョヴィ夫妻には17歳、10歳、8歳の子供がいる。ステファニー以外は全員男の子だ。ボン・ジョヴィは近年、音楽活動に集中してきたが、昨年の『ニューイヤーズ・イブ』で久々にスクリーンに復帰した。文:猿渡由紀
2012年11月15日富士フイルムは10月17日、「サラシア」の免疫調整作用について発表した。同社は京都府立大学と共同で、マウスを用いた試験研究を実施。サラシア属植物抽出エキスを摂取すると、免疫力の指標となるNK細胞の活性が高まり、インフルエンザ感染時の症状が軽減されること実証した。サラシアはインドやスリランカなど南アジア地域に自生するサラシア属植物の総称。インドに古くから伝わる伝承医学(アーユルヴェーダ)でも使用されてきたという。同社はサラシア属植物の抽出エキスを摂取することで、腸内環境が改善され、生体内の免疫力が高まることをこれまでに確認してきた。このほど、同社は京都府立大学と共同で、マウスにサラシア属植物抽出エキスを摂取させた試験を実施。インフルエンザウイルスに感染させた時の免疫に関連する細胞の活性、臨床的な症状の観察、病理学的解析を行い、感染症に対する同植物抽出エキス摂取の作用解明を試みた。その結果、同植物抽出エキスを摂取すると、インフルエンザウイルス感染時にNK細胞活性が上昇すること、インフルエンザウイルスに感染したときの症状が軽減したことを確認できた。同植物抽出エキスを摂取することで、ウイルスに対する防御力が高くなったと推察される。同社はこれらの研究結果をもとに、今後サラシア属植物の新たな応用を検討していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月19日大豆や豆腐などの伝統的な大豆食品を摂取することにより、乳がんや前立腺がんになるリスクが低くなる―。アメリカ癌学会が発行している「栄養と身体活動(健康)に関するガイドラインが2012年に更新され、大豆の摂取とがん予防についての関係について報告された。アメリカ癌学会(ACS)は、医療専門家、政策立案者、一般市民に対し、がんのリスクを減らす食事や生活習慣等のアドバイスをするため 「栄養と身体活動(健康)に関するガイドライン」を発行している。そのガイドラインによると同学会はがん予防に際して「健康的な体重を達成、生涯それを維持すること」、「身体的にアクティブなライフスタイルを身に付けること」、「植物性食品の摂取を中心にし、健康的な食事をすること」、「アルコール飲料は量を控えめにすること」の4つを推薦している。さらに2012年に更新されたガイドラインによると、大豆や豆腐などの伝統的な大豆食品の摂取は、乳癌・前立腺癌・子宮内膜癌のリスクを軽減することを発表。これは疫学的研究で多く証明されており、そのほかのがんのリスクの低減についても、いくつか報告されていることを発表。その理由として、大豆・大豆食品は優れたタンパク源であり、肉の良い代替品となることや、ホルモン依存性のがんを予防する、イソフラボン植物性化学物質が豊富であることを報告している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月14日ハリ&うるおいの悩みに応える美容サプリアサヒフードアンドヘルスケアは、ヒアルロン酸とコラーゲンをゼリーで手軽に摂取できる美容食品「パーフェクトアスタヒアルロン酸ジュレ」(5本入り450円20本入り1,700円いずれも消費税別)を、3月5日より全国のドラッグストアを中心とした薬局薬店で新発売する。*画像はニュースリリースよりヒアルロン酸、コラーゲンなど全15種の成分を配合「パーフェクトアスタヒアルロン酸ジュレ」は、女性を中心に人気が高まっている、いつでもどこでも手軽に食べられる、スティックゼリータイプの美容食品。ヒアルロン酸には、従来の高分子ヒアルロン酸と吸収性の良い超低分子ヒアルロン酸を混合した「スーパーヒアルロン酸MIX」を配合。“ヒアルロン酸”、“コラーゲン”に加え、オリジナルの成分“美体質乳酸菌”や“ローヤルゼリー抽出物”“食物繊維”“セラミド”“ビタミンC”など全15種の成分を配合したという。食べやすいピーチ味。ノンシュガー・ノンカフェイン設計で就寝前にも安心して食べることができるとしている。元の記事を読む
2012年02月23日