数々の賞を受賞してきたミュージカル『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』が、2024年3月9日(土) に東京・東京建物Brillia HALLで初日を迎えた。ミュージカル界の巨星、スティーヴン・ソンドハイムの代表作にして問題作と名高い『スウィーニー・トッド』は、18世紀のロンドンに実在したという恐怖の理髪師スウィーニー・トッドの痛快で哀しい復讐の物語。日本ではソンドハイムと深い親交を持つ宮本亞門が演出を担い、市村正親、大竹しのぶのふたりがコンビを組んで2007年に日本初演されると、2011年、2013年、2016年と再演を重ね、今回が5度目の上演となる。主演のスウィーニー・トッド役を市村、ミセス・ラヴェット役を大竹が演じるほか、物語の鍵を握る乞食女役でマルシア、若き水夫アンソニー役で山崎大輝と糸川耀士郎、そのアンソニーと恋に落ちるトッドの娘ジョアンナ役で唯月ふうかと熊谷彩春、トッドをどん底に突き落とし復讐に狂わせる元凶となるターピン判事役で安崎求と上原理生が出演。また、ターピン判事の部下ビードル役は、こがけん、トバイアス役は武田真治と加藤諒が務める。宮本は初日を迎えるにあたって、「私の人生の中で最も好きで、最も愛している作品がこの『スウィーニー・トッド』です。5度目になりますが、また再演できるんだという喜びがあります。稽古場で、このふたりがこれまでと全く違う意気込みでこれでもかと稽古をする時間が本当に大変でもありますが、たまらなく面白いです。今回でやっと完成したと言えるくらい、細かいところまで丁寧に作りこみました」と自信を覗かせた。また市村は「今回が5回目の上演になりますが、ようやくソンドハイムが目指すところまできたんじゃないかなという気がします。年齢に負けず、復讐の鬼となってこの舞台を暴れ回っていきたいと思います」、大竹は「今回が再々々々演ということで前よりも何百倍も上手くなりたいと思ってやってきましたし、こんなに新しい面もあったんだという新鮮な気持ちでお芝居に挑みたいと思っています」とそれぞれ意気込みを語った。(撮影:渡部孝弘)(撮影:渡部孝弘)東京公演は2024年3月30日(土) まで同所で上演。その後、4月12日(金) から14日(日) に宮城・東京エレクトロンホール宮城、4月19日(金) から21日(日) に埼玉・ウェスタ川越 大ホール、4月27日(土) から29日(月・祝) に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。上演時間は1幕90分/休憩20分/2幕65分(計2時間55分)予定。■演出:宮本亞門 コメント私の人生の中で最も好きで、最も愛している作品がこの『スウィーニー・トッド』です。5度目になりますが、また再演できるんだという喜びがあります。稽古場で、このふたりがこれまでと全く違う意気込みでこれでもかと稽古をする時間が本当に大変でもありますが、たまらなく面白いです。今回でやっと完成したと言えるくらい、細かいところまで丁寧に作りこみました。この作品は最高の反戦作品だと思っています。戦争だとか格差社会だとか、そういったものを社会的にしっかりと訴える力を作品に入れ込みました。楽しいエンターテイメント以上の凄みみたいなものを感じていただけると思いますし、是非皆さんに観ていただきたい作品になったと思います。■スウィーニー・トッド役:市村正親 コメント今回が5回目の上演になりますが、ようやくソンドハイムが目指すところまできたんじゃないかなという気がします。年齢に負けず、復讐の鬼となってこの舞台を暴れ回っていきたいと思います。観客の皆さんにお見せするのが非常に楽しみでワクワクしております。ろうそくは消えかかる瞬間が一番輝くと言いますが、今回の舞台がまさしく僕が消えかかる前にバアーッっと輝くような……(一同笑い)まあ、そういう輝きを見せたいと思います。■ミセス・ラヴェット役:大竹しのぶ コメント8年ぶりにこのミセス・ラヴェットとミスター・トッドに会えたことを本当に嬉しく思います。初演時は初めてのミュージカル出演だったので毎日居残り稽古をさせてもらって、「いつかできるようになるよ!」とみんなに励まされながらやったことが忘れられず、今回が再々々々演ということで前よりも何百倍も上手くなりたいと思ってやってきましたし、こんなに新しい面もあったんだという新鮮な気持ちでお芝居に挑みたいと思っています。絶対に面白いので観に来てください。<公演情報>ミュージカル『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム脚本:ヒュー・ホイラー演出・振付:宮本亞門翻訳・訳詞:橋本邦彦訳詞:中條純子、宮本亞門音楽監督:山下康介スウィーニー・トッド:市村正親ミセス・ラヴェット:大竹しのぶ乞食女:マルシアアンソニー:山崎大輝/糸川耀士郎(Wキャスト)ジョアンナ:唯月ふうか/熊谷彩春(Wキャスト)ターピン:安崎 求/上原理生(Wキャスト)ビードル:こがけんトバイアス:武田真治/加藤諒(Wキャスト)石井雅登、榎本成志、小原和彦、下村将太、高田正人、高柳 圭、俵 和也、茶谷健太、山野靖博、岩矢紗季、川合ひとみ、北川理恵、鈴木満梨奈、高橋 桂、永石千尋、福間むつみスウィング:西尾郁海、大倉杏菜安立悠佑【東京公演】日程:2024年3月9日(土)~30日(土)会場:東京建物Brillia HALL【宮城公演】日程:2024年4月12日(金)~14日(日)会場:東京エレクトロンホール宮城【埼玉公演】日程:2024年4月19日(金)~21日(日)会場:ウェスタ川越 大ホール【大阪公演】日程:2024年4月27日(土)~29日(月・祝)会場:梅田芸術劇場メインホールチケット情報:()公式サイト:
2024年03月11日映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』が2024年7月12日(金)に公開される。監督はトッド・ヘインズ。ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアが出演。実在の“年の差恋愛スキャンダル”をベースにしたラブサスペンス映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は、13歳の少年と36歳の女性の年の差恋愛スキャンダルを題材にしたラブサスペンス作品。かつて全米をにぎわせた実在のスキャンダルが物語のベースになっている。物語の発端は、36歳のグレイシーと13際のジョーの“年の差スキャンダル”。運命的な恋に落ちた2人の中が公になると、アメリカ中の注目が2人に集まった。グレイシーは服役する事となり、獄中でジョーとの間にできた長女を出産。出所後2人は結婚し、さらに双子の兄妹を授かる。スキャンダルから20年を経て、2人のスキャンダルをモチーフにした映画が製作されることに。グレイシー役を演じるハリウッド女優のエリザベスは、役作りのリサーチを続けていく中で、夫婦の心の移ろいや夫婦の深い沼を目の当たりにするのだった。グレイシーとジョーの関係は犯罪だったのか、純愛だったのか、はたまた他に真実があったのか。新たな証言や当事者の意外な本心、よそ者たちの目と、様々な視点を交えながら、過去と現在、真実と憶測が混ざり合う心理戦を描き出す。ジュリアン・ムーア、ナタリー・ポートマンが共演23歳年下の少年と恋に落ちたグレイシー役を演じるのは、『アリスのままで』や『僕らの世界が交わるまで』のジュリアン・ムーア。また、劇中でグレイシー役を演じることになるハリウッド女優・エリザベス役は、『ブラック・スワン』『ソー:ラブ&サンダー』のナタリー・ポートマンが演じる。グレイシー…ジュリアン・ムーア20年前、36歳の時に23歳年下で13歳のジョーと恋に落ち、アメリカ中が注目するスキャンダルに。服役することになるが、獄中出産を経て出所後にジョーと結婚。嫌がらせを受けることはあるものの、何事もなかったように幸せに暮らしており、長女は大学生になり、出所後に授かった双子の兄妹も高校卒業を控えている。エリザベス…ナタリー・ポートマンハリウッド女優。グレイシーとジョーのスキャンダルを題材にした映画でグレイシー役を演じる。役作りのため、しばらく街に滞在しリサーチを実施。グレイシーとジョーを執拗に観察し、質問していく内に夫婦の深い沼にハマっていく。ジョー…チャールズ・メルトングレイシーの夫。年の差スキャンダルで注目を浴びるも、グレイシーと結婚する。監督は『キャロル』のトッド・ヘインズ監督を務めるのは、『キャロル』のトッド・ヘインズ。脚本ははサミー・バーチが手掛けている。なお、『メイ・ディセンバー ゆれる真実』はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された他、第96回アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた。映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』あらすじ全米に衝撃を与えた、実在の“メイ・ディセンバー事件”。当時36歳だった女性グレイシーは、アルバイト先で知り合った13歳の少年と情事におよび実刑となった。少年との子供を獄中で出産し、刑期を終えてふたりは結婚。その後夫婦は平穏な日々を送っていたが、事件の映画化が決定し、女優のエリザベスが、映画のモデルになったグレイシーとジョーを訪ねる。彼らと行動を共にし、調査する中で見え隠れする、あの時の真相と、現在の秘められた感情。そこにある“歪み”はやがてエリザベスをも変えていく……。【作品詳細】映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』公開日:2024年7月12日(金)監督:トッド・ヘインズ脚本:サミー・バーチ出演:ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーア、チャールズ・メルトン原題:MAY DECEMBER
2024年02月16日トッド・フィリップス監督が2月14日(現地時間)、『ジョーカー』の続編『Joker: Folie à deux(原題)』より、新画像を公開した。公開された3枚の画像に、バレンタインデーにふさわしい「あなたの一日が愛にあふれた日になりますように」というキャプションが添えられている。どの画像にもホアキン・フェニックス演じるジョーカーとレディ・ガガ演じるハーレイ・クインが写っており、巨大な満月を背景とした幻想的なダンスシーンや、お互いの鼻と鼻をくっつけ合っているなど、どれもロマンティックな雰囲気を感じさせるものだ。ファンから「ギフトをありがとう」「バレンタインデーにふさわしいデュオ!」と歓喜の声が上がると共に、「予告編はいつ?」「予告編を早く観たい」という予告編へのリクエストも多数寄せられた。すると、フィリップス監督はその一つのコメントに「この質問をたくさんもらっています。映画は10月に公開です。だから初ティザー動画は4月中旬まで出ませんよ」と返信。ファンを喜ばせた。なお、フィリップス監督は昨年のバレンタインデーにもSNSに画像を投稿。ジョーカー&ハーレイ・クインのファーストルックをお披露目した。その際にも、ファンから「予告編を見せて」というコメントが殺到していた。『Joker: Folie à deux』は10月4日全米公開予定。(賀来比呂美)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2024年02月15日ホアキン・フェニックスがトッド・ヘインズの次回作に主演する。30年代に生きるゲイの恋人同士がカリフォルニアを離れてメキシコに向かうという設定らしい。カップルのひとりは刑事、もうひとりはネイティブ・アメリカン。フェニックスは刑事のキャラクターを演じるようだ。性描写は過激で、18歳以上しか入場を許されないNC-17指定を覚悟しているという。フェニックスもストーリー作成に深くかかわった。撮影はこの夏スタートの予定。ヘインズの最近作は、今年のオスカーに脚本部門でノミネートされた『May December』。フェニックスの次回作は今月日本公開の『ボーはおそれている』。『ボーはおそれている』2月16日(金)公開(C)2023 Mommy Knows Best LLC, UAAP LLC and IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2024年02月07日ミュージカル『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』が、2024年3月に東京建物Brillia HALLで再演されることが決定した。ミュージカル界の巨星、スティーヴン・ソンドハイムの代表作にして問題作と名高い『スウィーニー・トッド』は、18世紀のロンドンに実在したという恐怖の理髪師スウィーニー・トッドの痛快で哀しい復讐の物語。トニー賞8部門受賞をはじめとして数々の賞を受賞しており、2023年春からはブロードウェイでも上演が開始している。今回はスウィーニー・トッド役で市村正親、ミセス・ラヴェット役で大竹しのぶが出演するほか、演出は宮本亞門が担当。この3人による上演は5度目で、2016年以来8年ぶりとなる。なお東京公演上演後、仙台、川越、大阪でツアー公演が予定されている。■演出:宮本亞門 コメント最もクレイジーでおぞましく、映画『ジョーカー』にも似た狂気を潜む『スウィーニー・トッド』。極限の格差社会から生まれたヒーロー、トッド役の市村正親さんと、トッドを笑いながら悪へと導くラヴェット役の大竹しのぶさん、それに実力派のキャスト・スタッフたちと8年ぶりにスパークします!ブロードウェイミュージカル史上、最も恐ろしく愛おしいスティーヴン・ソンドハイムの名作、サイコスリラーミュージカルをどうぞお見逃しなく。■スウィーニー・トッド役:市村正親 コメントもう一度、『スウィーニー・トッド』をやれる喜び、そしてしのぶちゃんと『スウィーニー・トッド』をやれる喜びを噛み締めています。今回が本当に最後になるのかなと思うので、一回一回、丁寧に首を切らせていただきます(泣笑い)。■ミセス・ラヴェット役:大竹しのぶ コメントまた市村さんと歌えるなんて!またミセス・ラヴェットに逢えるなんて!ミュージカルの楽しさを教えてくれたこの作品に再び挑戦が出来ること、幸せとしか言いようがありません。オープニングのあのワクワク感。私の役者人生の中でもトップ3に入ります。自分にとっても勿論ですが、お客様の心に生涯残る作品になるよう頑張るのみです。それだけ素晴らしい作品なのですから。あー、今から楽しみです。<公演情報>ミュージカル『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』2024年3月 東京建物Brillia HALL※仙台、川越、大阪公演あり作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム脚本:ヒュー・ホイラー演出:宮本亞門【キャスト】スウィーニー・トッド役:市村正親ミセス・ラヴェット役:大竹しのぶほか関連リンク公式HP::
2023年04月13日トッド・フィリップス監督が、『ジョーカー』の続編『Joker: Folie à Deux(原題)』の撮影完了をインスタグラムで報告した。「これで撮影完了です。この2人(とすべてのキャスト)と映画業界の最高のスタッフたちに感謝しています」と、メイクを施した主演キャストのホアキン・フェニックスとレディー・ガガの画像を投稿。「これから洞窟(編集室)に潜って、すべてをひとまとめにするつもりです」と編集作業に入ることも伝えている。映画ファンからは「2024年のベストムービー!」「公開日までの546日間をどうやって過ごせばいいのかわかりません!」「待てない!」「フィリップス監督、いくらなんでも洞窟に500日以上も張り付いていたくないでしょう。せめて300日くらいでどうですか?」と期待の声や公開日の繰り上げを求める声が寄せられている。今作には、前作でアーサー・フレック/ジョーカーを演じてアカデミー主演男優賞に輝いたホアキンが続投。『アリー/スター誕生』などで演技に高い評価を受けているレディー・ガガがジョーカーの恋人ハーレイ・クイン役で出演する。『Joker: Folie à Deux(原題)』の全米公開予定日は2024年10月4日。(賀来比呂美)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2023年04月06日トッド・フィリップス監督が、『ジョーカー』の続編『Joker: Folie à Deux(原題)』より、ハーレイ・クインに扮したレディー・ガガの姿をインスタグラムでお披露目した。ハーレイ・クインが、ピエロのメイクをしているジョーカー(ホアキン・フェニックス)の頬を両手で包み、見つめ合い、驚いた表情を見せている画像。ハーレイは鼻血を流し、ジョーカーも頬にケガを負っているように見える。この画像に、フィリップス監督は「ハッピー・バレンタインデー」というキャプションを添えた。コメント欄にはファンのみならず、DCの公式アカウントから「恋の予感…?」、リリ・ラインハート(「リバーデイル」)から「Omgomgomg(オーマイゴッド)」、ダナイ・ガルシア(「プリズン・ブレイク」)から「あ~~~!楽しみ!」と業界人からもメッセージが届いた。同じ画像をアップしたガガのアカウントには、DCの公式アカウントから「あなたに夢中」、ケイト・ハドソンから「イエス!」、レイチェル・ゼグラー(『ウエスト・サイド・ストーリー』)から「これは私のジョーカー(実は)」など、やはり多数の業界人がメッセージを寄せている。フィリップス監督とガガは、『アリー/スター誕生』でプロデューサー&主演俳優として仕事をしたことがある。『Joker: Folie à Deux』は2024年10月4日全米公開予定。(賀来比呂美)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2023年02月16日トッド・フィリップス監督が、『ジョーカー』の続編『Joker: Folie à Deux』(原題)よりファーストルック画像を公開した。ホアキン・フェニックス演じるアーサー・フレック/ジョーカーが、アーカム精神病院とみられる場所で天井を見上げ、ひげを剃られているという画像。「待ちきれない」といった期待の声から、「(これが)ミュージカルになるなんて信じられない」とダークなテイストの画像からミュージカルが想像できないという声まで、様々な感想が寄せられている。また、フィリップス監督が「1日目。ぼくらのジョーカー」とキャプションを添えたことから、「2日目はレディー・ガガでしょ?」「レディー・ガガの画像を早く!」と、続編にハーレイ・クイン役で登場するレディー・ガガの姿を催促する声も。ガガは今年8月、SNSに『ジョーカー』続編のタイトル、2024年10月4日の公開日、とともにティザーアニメーションを投稿し、自身が同作に出演することを発表した。グラミー賞を10回以上受賞している歌手であり、MVやライブで見せるダンスもお手のもの。近年は『アリー/スター誕生』や『ハウス・オブ・グッチ』で俳優としての才能も開花させ、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされた経験も持つ。ハーレイ役を演じることは多くの映画ファンに受け入れられている模様だ。(賀来比呂美)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2022年12月12日映画『TAR/ター』が、2023年5月12日(金)に公開される。主演はケイト・ブランシェット、監督・脚本はトッド・フィールド。トッド・フィールド監督“16年ぶり”の最新作映画『TAR/ター』は、『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞にノミネートされた、トッド・フィールドが16年ぶりに手掛ける作品。ドイツのオーケストラで首席指揮者に任命された初の女性指揮者リディア・ター(Lydia Tár)の苦悩を描くサイコスリラーだ。トッド・フィールドによると、リディア・ターの物語は「唯⼀無⼆のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」ものだという。尚、音楽は『ジョーカー』でアカデミー賞作曲賞を受賞した気鋭のチェリストであり、作曲家のヒドゥル・グドナドッティルが務める。ケイト・ブランシェットが主演、女性指揮者役に主演を務めるのは、『ナイトメア・アリー』『キャロル』のケイト・ブランシェット。ドイツのベルリン・フィルで女性として初めて首席指揮者に任命された主人公、リディア・ター役を演じる。その他、『キングスマン』シリーズのマーク・ストロング、『燃ゆる女の肖像』のノエミ・メルラン、『あの⽇のように抱きしめて』のニーナ・ホス、「ゲーム・オブ・スローンズ」のジュリアン・グローヴァーなどが脇を固める。リディア・ター…ケイト・ブランシェット世界最⾼峰のオーケストラの⼀つであるドイツのベルリン・フィルで、⼥性として初めて⾸席指揮者に任命された天才指揮者。天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功し、作曲家としても活躍。恋⼈のシャロンから「あなたは高みを求めすぎる」と心配されるも軽くあしらっていたが、自身も気づかないうちに軋みが生じ始める。また、ジュリアード⾳楽院で講義を行っているが、入学したての1年⽣の⽣徒の不⽤意な発⾔を聞き逃さず、問詰めることも。アカデミー賞主要6部門にノミネート第95回アカデミー賞では、映画『TAR/ター』が主要6部門にノミネート。作品賞をはじめ、トッド・フィールドが監督賞、脚本賞、ケイト・ブランシェットが主演女優賞にノミネートされた他、編集賞、撮影賞候補にも選出されている。アカデミー賞前哨戦となる第80回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、主演女優賞(ドラマ部門)の3部門にノミネート。そのうち、ケイト・ブランシェットが主演女優賞(ドラマ部門)受賞を果たした。尚、ケイト・ブランシェットは、本作で主演・助演あわせて10回目のゴールデングローブ賞ノミネートとなる。なお、第79回ヴェネチア国際映画祭でも、ケイト・ブランシェットが『TAR/ター』で最優秀女優賞を受賞した。映画『TAR/ター』あらすじドイツのベルリン・フィルで、女性初の首席指揮者に任命されたリディア・ター。作曲家としても圧倒的な地位を手にしていたが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられる。のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、ターは追いつめられていく。【作品詳細】映画『TAR/ター』公開日:2023年5月12日(金)監督・脚本:トッド・フィールド出演:ケイト・ブランシェット、マーク・ストロング、ジュリアン・グローヴァー、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス、ソフィー・カウアー、アラン・コルデュナー音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
2022年11月13日マーク・ラファロ、アン・ハサウェイら実力派キャストとトッド・ヘインズ監督の豪華タッグで贈る『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』より監督コメントが到着。併せてメイキング&場面写真が解禁となった。本作は、マーク・ラファロが注目した巨大企業との闘いを繰り広げてきた弁護士の新聞記事が基になった、全米を震撼させた衝撃の実話に基づく物語。監督は『ベルベット・ゴールドマイン』『エデンより彼方に』『キャロル』など観る者の心を揺れ動かすメロドラマを数多く手掛けてきたトッド・ヘインズ。自身も同性愛者である彼は、社会的マイノリティの人々を美しくも悲劇的に映し出してきた。トッド・ヘインズ監督そんな彼が今回手掛けたのは、巨大企業の陰謀を暴き出す弁護士に焦点を当てた物語。ヘインズ監督はプロデューサーも兼任するマークから本作の話を持ちかけられた時、「マークは知る由もなかっただろうが、私はこのジャンル、つまり内部告発もののひそかなファンだった」と明かす。続けて「アラン・パクラ(とゴードン・ウィリス)による1970年代の『コールガール』『パララックス・ビュー』『大統領の陰謀』のパラノイア三部作や、その後のマイク・ニコルズ監督作『シルクウッド』やマイケル・マン監督作『インサイダー』に心底敬服しているのは、私だけではないだろう。ただ、権力が犯した過ちを明らかにすること以外にも、私の心をとらえる何かがこれらの作品にはあった。(リチャード・ニクソンがいかに腐敗していたかを知るために『大統領の陰謀』を見る人はいない)。もちろんこれらの作品では、企業や業界によるものであろうと、政府によるものであろうと、権力の乱用や脅迫や隠ぺいが明かされる。実際、それが物語に期待されるものであり、そうした期待が、物語に先立って実社会で高まることもよくあることだ。しかし、内部告発映画の真に焦点をあてるのは平凡な人間であり、彼または彼女のたどる過程であり、真実に立ち上がることでその人物が直面する、致死的とまではいかないにしても、精神・感情面の危機である」と語る 。さらに、ヘインズ監督は瞬時にロブ・ビロット(『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』の主人公のモデルとなった人物)のストーリーに惹かれ、新しいジャンルを探求できることにワクワクしたという。「本作は僕がよく携わる映画とは少し違うけれど、僕が昔から好きな内部告発もの(他にふさわしい言葉がないのでそう言わせてもらう)というジャンルと同じタイプの作品だった」と、話す監督。特に気に入っている作品は、『大統領の陰謀』や『インサイダー』だそうだ。併せて解禁となった場面写真には、巨大企業デュポン社の陰謀に立ち向かう弁護士・ロブ(マーク・ラファロ)と、彼を取り巻く周囲の人々が切り取られている。山積みになった内部資料に隈なく目を通すロブや、そうして次第に疲弊していく夫を優しく抱きしめる妻のサラ(アン・ハサウェイ)の姿からは、巨大企業との闘いに挑んだ苦難の道のりが垣間見える。さらに、深刻な表情のロブが、上司のタープ(ティム・ロビンス)に相談を持ち掛けているようなカットも。また、メイキング写真には、マークに演出する監督の姿が。製作と主演を兼任し、環境活動家でもあるマークと、内部告発映画のファンだというヘインズ監督。そんな2人の心を動かしたという物語に期待が高まる。『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は12月17日(金)より TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 2021年12月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.
2021年11月20日『キャプテン・アメリカ』シリーズや新ドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のセバスチャン・スタンが主演する映画『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』がまもなく公開。本作から、ベトナム戦争時の知られざる英雄について調査を進めるセバスチャン演じる主人公を前に、名優エド・ハリス演じる帰還兵が“衝撃の証言”を始める本編映像が到着した。『ファントム/開戦前夜』(13)に続きトッド・ロビンソン監督と2度目のタッグとなるエド・ハリスが演じているのは帰還兵のモントーヤ。彼はスクールバスで射撃場へと通う破天荒な人物だ。苛酷な戦場で「生きたおとり」にされたと語る衝撃の発言が飛び出している。名誉勲章授与に関わる退役軍人たちの証言を集めるハフマン(セバスチャン・スタン)は、モントーヤに会うため郊外の射撃場を訪れる。「君の評判は聞いている」と挨拶するモントーヤに、自らの命を犠牲に数多くの仲間たちの命を救ったウィリアム・H・ピッツェンバーガー(ジェレミー・アーヴァイン)の名前を出し「ピッツに名誉勲章を与えたいなら証言が要る」とハフマンが声をかける。「何十年も前のことだぞ」と応じる帰還兵は、パラレスキュー隊員のピッツェンバーガーがヘリから降りたのは「義務か献身、使命のどれかだ」という。その言葉にライフルの映像が重なる。モントーヤがマイカー代わりに乗るスクールバスへと歩みを進めるふたりの会話は続く。「ヘリに戻れといったが戻らなかった。彼の指揮官も戻れと命令した。だが、ヘリをその場から去らせて乗員も救った」と、ピッツが戦場だけではなくヘリの乗員たちにも心を砕いていたことに思いを馳せる。そして、モントーヤが「彼は空軍だ。いる場所が違った。俺たちも」と意味深な言葉を発すると、1966年にアメリカ第1歩兵団に下された極秘作戦の映像が重なっていく。若き日のモントーヤが戦場を進む姿に、「我々には任務があった。おとり作戦だ。生きたおとり」と、衝撃の発言が飛びだすのだが…。モントーヤが目撃した想像を絶する戦場とは?そして、兵士たちを危険に晒した極秘作戦とは?本編がますます気になるシーンとなっている。『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』は3月5日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 2021年3月5日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2019 LFM DISTRIBUTION, LLC
2021年03月03日マーベル・シネマティック・ユニバース作品で、キャプテン・アメリカの親友バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー役をつとめ日本でも大人気のセバスチャン・スタン初主演映画『THE LAST FULL MEASURE』(原題)が、『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』として公開が決定した。1966年4月、ベトナム戦争で多くの兵士たちの命を救うために命を捧げた空軍兵がいた。彼の名は、ウィリアム・H・ピッツェンバーガー。しかし、英雄として讃えられるはずの彼の名誉勲章授与は30年以上も却下され続けた。なぜ…?ある兵士の名誉勲章授与の調査を行う空軍省のハフマンを演じるのが、『キャプテン・アメリカ』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズで世界的な人気を博し、Disney+「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」も控えるセバスチャン・スタン。共演には、クリストファー・プラマー、ウィリアム・ハート、サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリスら、オスカー受賞&ノミネートのハリウッドの超豪華キャストが集結。また、昨年8月に惜しまれながらこの世を去った名優ピーター・フォンダの演技が見られる最後の出演作品となる。さらに、セバスチャン演じる主人公の妻役で『ファンタスティック・ビースト』シリーズのアリソン・スドル、実在の空軍兵ピッツェンバーガー役に『戦火の馬』ジェレミー・アーヴァインと、次世代を担うスターたちも参加。監督は、リドリー・スコット監督作『白い嵐』の脚本で知られるトッド・ロビンソンが自ら脚本を執筆し、ベトナム戦争の知られざる英雄の真実を浮き彫りにしていく。今回解禁された場面写真は、ハフマンがウィリアム・ハート演じる退役軍人とベトナム戦争戦没者慰霊碑の前で真剣な面持ちで語り合う場面をとらえたカット。つづいて、クリストファー・プラマー演じるピッツェンバーガーの父と握手を交わす場面のカット。仲間たちが30年にわたって名誉勲章を求め続けた、ヘリから救助に向かうピッツェンバーガーの勇姿をとらえたカットも到着している。『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』は2021年3月5日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 2021年3月5日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2019 LFM DISTRIBUTION, LLC
2020年12月18日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『Bright Black World』Todd Hido20年以上にわたり、無造作で謎めいた郊外の風景、荒涼とした景色様式的なポートレートを通して写真による物語を紡ぎだしてきたトッド・ハイド(Todd Hido)の新しいモノグラフ。トッド・ハイドは、すぐに身近に感じるけれども知らない場所、歓迎されているようでもありながら不安をかきたてるような場所を捉えながら北米を横断してきた。彼の新しいイメージの多くは、北欧の神話、特に「Fimbulwinter(終わりのない冬)」の思想の影響を強く示し、果てしない冬という黙示録的な考えを暗示しそのための形式を提示している。北欧風景の持つ暗い地形やトッド・ハイドを魅了した日本の北海までに及ぶ地域を探検した後、彼はいくつかの場面に呼び戻された。撮影をアメリカ合衆国外の地域に広げたトッド・ハイドの新境地が示される。初版3,000部限定ポスター付き。【書籍情報】『Bright Black World』写真:Todd Hido出版社:NazraeliI Press言語:英語ハードカバー/104ページ/300×430mm発刊:2018年価格:1万500円■Shelfオフィシャルサイトで『Bright Black World』を購入する
2018年09月22日映画『ワンダーストラック』が、2018年4月6日(金)より全国ロードショー。トッド・ヘインズ監督がブライアン・セルズニックの小説を映画化本作は、映画『キャロル』を手がけたトッド・ヘインズ監督が、『ヒューゴの不思議な発明』でも知られる作家・ブライアン・セルズニックの同名ベストセラー小説を映画化したものだ。モノクロ×カラー、NYで交差する2つの世界舞台は、ニューヨーク。主人公は、1977年に生きる少年と1927年に生きる少女だ。それぞれの特別な理由で大事な人を探しにたった1人でニューヨークへと旅立った2人。そして、大停電が起きた夜、ある不思議な奇跡が起こり、50年もの離れた時代に生きる2人は謎の絆によって引き寄せられてゆく。見所は、2つの時代特有の空気が混ざり合うその幻想的な映像世界だ。70年代の少年のパートは”カラーで音あり”、そして20年代の少女のパートは”モノクロでサイレント”で表現。この2つの世界がニューヨークの街で交差する。そんなどこかキュンとするように懐かしく、そして胸が踊るようにファンタジックな演出を是非劇場で体感したい。キャストキャストには、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のミシェル・ウィリアムズや、『アリスのままで』のジュリアン・ムーアなどが抜擢。豪華な役者陣の演技にも注目だ。トッド・ヘインズ監督来日トッド・ヘインズ監督が2018年3月に来日。1998年12月に日本公開された作品『ベルベット・ゴールドマイン』以来、約20年ぶりの来日となる。ストーリー1977年、ミネソタ。母親を交通事故で失った少年ベン。父親とは一度も会ったことがなく、なぜか母は父のことを語ろうとはしなかった。 ある嵐の夜、母の遺品の中から父の手掛かりを見つけたベンは、落雷にあって耳が聞こえなくなりながらも、父を探すためひとりニューヨークへと向かう。 1927年、ニュージャージー。生まれた時から耳が聞こえない少女ローズは、母親のいない家庭で厳格な父親に育てられる。憧れの女優リリアンの記事を 集めることで寂しさを癒していたローズは、リリアンに会うためひとりニューヨークへと旅立つ。新たな一歩を踏み出したふたりは、謎の絆 に引き寄せられてい く。そして、大停電の夜、何かが起ころうとしていた――。詳細映画『ワンダーストラック』公開日:2018年4月6日(金) 全国ロードショー監督:トッド・ヘインズ脚本・原作:ブライアン・セルズニック出演:オークス・フェグリー、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ、ミリセント・シモンズ配給:KADOKAWA© 2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
2017年12月30日『エデンより彼方に』『キャロル』のトッド・ヘインズ監督の最新作にして、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された『Wonderstruck』(原題)が、『ワンダーストラック』として2018年4月より全国公開されることが決定した。1977年、ミネソタ。母親を交通事故で亡くし、おばさんに預けられる少年ベン。実父を知らないベンは、母の遺品から父のある手がかりを見つける。その50年前の1927年、ニュージャージー。両親が離婚し、厳格な父に育てられる聴覚障害のある少女ローズは、いつも孤独だった。憧れの女優リリアン・メイヒューの記事をこっそり集めたスクラップブックがローズの宝物。ある日、ベンは会ったことのない父を探して、ローズは憧れの女優に会うため、それぞれニューヨークへと向かう。異なる時代に生きた2人の物語は、やがて謎めいた因縁で結びつけられ、1つになっていく――。本作は、マーティン・スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』原作者ブライアン・セルズニックの同名ベストセラー小説の映画化。アメリカでは先週10月20日(現地時間)にニューヨークとロサンゼルスの2都市4スクリーンで限定公開され、館アベレージ2万ドル弱の好スタートを記録した。ヘインズ監督の最新作にして、アカデミー賞6部門にノミネートされた『キャロル』に続いてカンヌコンペティション入りを果たし、第55回ニューヨーク映画祭の目玉となるセンターピース作品として上映されるなど、世界中の映画ファンの熱い注目を集めている本作。「まさに、完璧」(Indie Wire)、「独創的な傑作」(Hollywod Reporter)、「優しくて愛にあふれた感動作」(Playlist)など、海外メディアからも好評で、今後の映画賞レースの大本命との呼び声も高く、アカデミー賞最有力候補のひとつとなっている。これまでも人種差別や、同性愛など社会的マイノリティをテーマにしたドラマを描いてきたヘインズ監督。本作では、1977年・ミネソタの母を亡くした少年ベンと1927年・ニュージャージーの聴覚障がいの少女ローズという疎外された2人の子どもたちを主人公に、それぞれが見失ってしまった大切なものを探しに旅に出るという2つの物語が交互に語られていく。本作で脚本家デビューを果たした原作者のセルズニックは、ローズのパートは「白黒でサイレント」、ベンのパートは「カラーで音あり」で描くなど、独創的にその世界観の違いを表現。ヘインズ監督は、脚本の最初の1ページを読むや、瞬く間にその類まれな映画的アイデアに満ちた内容に惹かれたことを明かし、セルズニックの脚本家としての手腕を絶賛している。少年ベンを演じるのは、『ピートと秘密の友達』で注目を集めた天才子役オークス・フェグリー。少女ローズ役には、自身も聴覚障害を持ち、今回映画初出演となる13歳のミリセント・シモンズが大抜擢。この2人をつなぐ重要な役どころとなる人物を演じるのは、映画『SAFE』『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』に続き、ヘインズ監督と4度目のタッグとなるオスカー女優のジュリアン・ムーア。また、少年ベンの母親役には、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞助演女優賞ノミネートの実力派ミシェル・ウィリアムズ。製作には、『6才のボクが、大人になるまで。』のジョン・スロスと、『キャロル』『アリスのままで』のクリスティーン・ヴェイコンとパメラ・コフラーが名を連ね、アマゾン・スタジオとロードサイド・アトラクションズにより全米配給される。『ワンダーストラック』は2018年4月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月24日可愛い1匹のダックスフンドが4組の飼い主を転々とする中で巻き起こるドラマを、ブラックユーモアたっぷりに描き出すオムニバス・ムービー『トッド・ソロンズの子犬物語』。本作に出演するのは、『フランシス・ハ』の主演女優としてブレイクしたグレタ・ガーウィグ。またもや、ダメンズに惹かれる非モテ女子を演じている。本作は、『ハピネス』『ストーリーテリング』など、さまざまなタブーに触れながら人生のバカバカしさ、人間の愚かさをブラックユーモアたっぷりに描き、観る者に爆笑と気まずい気分を提供してきたインディペンデント映画界の鬼才トッド・ソロンズ監督の最新作。アメリカをさまよう1匹の可愛いダックスフントと、その飼い主となる冴えない人々の姿を描く。グレタが演じているのは、ダックスフントの2番目の飼い主で、あわや安楽死をさせられそうだったところを救う心優しい獣医の助手ドーン・ウィーナー。その子犬がきっかけで学生時代の憧れの男子(キーラン・カルキン)と再会し、小旅行に出ることになるが、彼はどうやらヤバいドラッグにはまっている様子。子犬が見守る中、ダメンズと非モテ女子のドラッグを求めた旅行の行く末は…?このドーン・ウィーナーという名は、トッド・ソロンズ監督の1995年のデビュー作『ウェルカム・ドールハウス』に登場するキャラクターと同一人物で、映画好きをニヤリとさせること間違いなし。グレタは、「『ウェルカム・ドールハウス』は、子どものころに見て、強く印象に残っている作品の1つよ。10歳か11歳ころに観た、数少ないインディペンデント映画の1本だった」と語っており、本作への出演に並々ならぬ情熱を語っている。もちろん、グレタ自身も、2000年代以降のアメリカのインディー映画の1つの大きなトレンドとなった、「マンブルコア・ムーヴメント」の中で頭角を現したアメリカ・インディペンデント映画界のミューズ。『フランシス・ハ』(’12)では、ブルックリンでステージに立つことを夢見て暮らすモダンダンサーのフランシスをチャーミングに演じ、アダム・ドライバーらと共演したことも記憶に新しい。同作は、北米でたった4館から始まった上映が口コミから233館まで拡大し、“奇跡の映画”ともいわれた傑作。思い通りに人生を謳歌できない、どこか屈折した非モテ女子の姿に多くの観客が共感したが、本作『トッド・ソロンズの子犬物語』でも、学生時代の憧れの彼とうまく話せない非モテ女子を熱演する。「マンブルコア・ムーヴメント」といえば、ジョー・スワンバーグやマーク・デュプラスら、アメリカ新世代の映画作家たちが仲間同士で互いにキャストやスタッフを交代しながら、低予算で撮影した一連の自主制作映画のこと。彼女が2007年に出演した『ハンナだけど、生きていく!』は、スワンバーグ監督をはじめ、若き映画作家たちがアパートの小さな部屋に集結し、サマーキャンプのような共同生活を続けながら、伝統的な脚本作りはせず、即興演技によって製作された作品。主演と製作両方を兼ねたグレタは、『フランシス・ハ』でも共同脚本をつとめており、マルチな才能を発揮している。2017年は、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーアといった実力派俳優とニューヨークで暮らす男女の奇妙な三角関係を、軽やかに描いたハートフルコメディ『マギーズ・プラン幸せのあとしまつ』にも出演。ダメ夫を前妻に返すという突拍子もない計画を思いつくマギーを、愛すべきキャラとして軽妙に演じている。ますます快進撃が続くグレタ・ガーウィグのこれからにも、注目していて。『トッド・ソロンズの子犬物語』は2017年1月14日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月04日老舗アイウエアブランドのモスコット(MOSCOT)が6月17日、ニューヨーク発のメンズファッションブランド・トッド・スナイダー(TODD SNYDER)とのコラボレーションコレクションをモスコット東京、トッド・スナイダー渋谷、梅田、京都、横浜の直営4店舗限定で発売した。このコラボレーションでは、トッド・スナイダーが得意とするテーラード・ミリタリーのテイストを象徴するカモフラージュを、マットとグロスというふたつの異なる質感で表現。それをトッド・スナイダーが個人的にも愛用する、モスコットの「LEMTOSH」「MILTZEN」「YUKEL」の定番3モデルに纏わせることで、実用的かつ今までのモスコットにはない独創的なデザインに仕上げている。なお、3モデルともオプティカルフレームとブラウンレンズ入りサングラスの2タイプで展開。オプティカルフレームのみ、7月下旬より主要モスコット取り扱い店でも発売される予定だ。
2016年06月18日メルセデス・ベンツ ファッションウィーク東京(MBFWT)16SSのオープニングは、トッド・スナイダー(TODD SNYDER)の日本で初めてとなるコレクションが飾った。12日に行われたショーでお披露目された16SSコレクションは、同ブランドらしいリラックスしたメンズウェアをリヴィエラ、アマルフィ、カプリ島などのイタリアのリゾート地、建築からインスピレーションを得たというインディゴ、アクアブルーを中心としたアイテムで展開。多くのスタイルがショートパンツとのスタイリングながら、足元は黒のプレーントゥと、今のニューヨークスタイルをトッドらしいスポーツとクラシックのミックスで表現した。今回の東京でのショー開催にあたり、「20年前から50回以上日本を訪れている」というトッドは、スタイリストでカメラマンの熊谷隆志を起用。コレクションにヴィンテージアイテムを織り交ぜるなど、東京的なリアリティをステージで表現した。プロのモデルに混じって俳優の真木蔵人、水上剣星、サーファーの木下デイヴィッド、ジャンティークの内田斉、Bedwinデザイナー渡辺真史、ツリーハウス・ビルダーの小林崇、建築デザイナーのアストリッド・クラインなど東京をベースに活躍する、「(トッド・スナイダーと)審美眼が共通し、確固たるスタイルを持つ」アーティストやクリエイターなどをモデルとして起用。ベーシックなアイテムのランウェイに華を添えた。text:野田達哉
2015年10月20日コール ハーン(COLE HAAN)が、メンズウェアデザイナーのトッド・スナイダーとのコラボレーション第2弾となるカプセルコレクションを発売した。アメリカンスタイルとクラフトマンシップを融合させた同カプセルコレクション。今回のコラボレーションでは、カジュアルなスタイルのポストマンシューズやモックチャッカ、レースブーツなどをエレガントなデザインに仕上げた。程良いカジュアル感を演出するクレープソールが、天然ゴムならではの弾力のある履き心地を実現している。アイテムのラインアップは、カジュアルながら上品さも持ち合わせたモックブーツ「オルムステッド ブーツ」(6万2,000円)や、モックチャッカ「オルムステッド モック チャッカ」(4万8,000円)、本来カジュアル向きのシンプルなポストマンシューズをエレガントに仕上げた「オルムステッド ポストマン」(4万8,000円)など。その他、ソフトバックを使用した「ウィレット チャッカ」(4万9,000円)、プレーントゥブーツ「ブライリング レース ブーツ」(6万7,000円)、モックトゥブーツ「ブライリング モックトウ ブーツ」(6万7,000円)などのシューズが展開される。
2015年09月30日トッド・スナイダー(TODD SNYDER)が、渋谷の旗艦店「トッド スナイダー・タウンハウス」の1周年記念Tシャツ(1万1,000円)を発売した。このTシャツはトッドの親交の深いリチャード・ヘインズが手掛けたイラストをプリントしたもの。彼のトレードマークとなっているメガネに加え、テイクアウト用のコーヒーカップ、絵筆と絵具、ヘッドフォンといった、リチャードの日常を彩るアイテムの数々が描かれている。これにブランドの15SSコレクションにおけるランウエイの1ルックを加え、全部で7型のTシャツを展開。取り扱いは「トッド スナイダー・タウンハウス」、及びオンラインストアで行われる。リチャード・ヘインズはUSA版『GQ』や『NY TIMES』など、様々な媒体で作品を発表しているニューヨーク在住のイラストレーター。過去には「ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)」や「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」などとのコラボも経験している。なお、「トッド スナイダー・タウンハウス」のオープン初日には、トッドとともに来日。招待状のイラストを描き下ろした他、パーティーではゲストのポートレートを即興で描いている。
2015年04月08日コール ハーン(Cole Haan)は、デザイナーのトッド・スナイダー(TODD SNYDER)とのコラボレーションを数シーズンに渡って展開していく。そのファーストコレクションが発売された。この「コール ハーン&トッド スナイダー」コレクションの第1弾では、ドレスシューズを中心に、コール ハーンのアイテムをトッドがセレクト。それをミルクセーキ、ブレザーブルー、ブリティッシュタン、アイボリー、パパイアなどのニュートラルカラーで彩った。両者のコラボはトッド スナイダーの14-15AWコレクションショーで、モデルがコール ハーンのカスタムメイドによるチェルシーブーツを履いたことから始まった。コレクションの発表にあたり、トッドとコール ハーンのデザインチームは共同でデザインを制作。コール ハーンのクラフトマンシップに、トッドならではのモダンな視点を組み合わせたシューズが誕生した。更に、コール ハーンではこのコラボを記念し、20年代後半に使用されたものをベースとした新ロゴを制作。ブランドの歴史とアメリカのモノ作り精神を感じさせるデザインに、荒削りな書体でトッドらしい美的センスを表している。トッドは「私が持っている 30 足以上のコール ハーンの靴は20 年かけて収集し、私のインスピレーションの源となっている。私がコール ハーンとのコラボレーションで表現したかった事は過去のものを再度見直し、現代の男性に合わせてアップデートすること」とコメントしている。また、コール ハーンでチーフ マーケティング オフィサーを務めるデイビッド・マドックスは、「トッドは伝統を大事にしつつも、独自の解釈を取り入れてモダンにアップデートする事が出来る数少ないデザイナーの1人。私達の最初のコレクションは、新鮮さと親しみやすさ、伝統と現代の融合をもたらした」と話している。アイテムラインアップはルイス チャッカ、ルイス ウーブンローファー、ハモンド ウィングオックスフォード、ウィレットペニーローファー、ウィレット キャンプモックなど。コール ハーン銀座店と渋谷のトッド スナイダー・タウンハイスで取り扱い、18日から24日にかけては、伊勢丹新宿店メンズ館の1階でも限定販売される予定だ。
2015年03月15日南青山のライフスタイルセレクトショップ「ザ・テイストメイカーズ・アンド・コー(The Tastemakers & Co.)」が12月5日から、「トッド・スナイダー(TODD SNYDER)」のポップアップショップをオープンする。25日まで。トッド・スナイダーのコレクションの他、数々のブランドがコラボレーションしたアイテムが扱われる。「ロッキーマウンテンフェザーベッド(Rocky Mountain Featherbed)」のキルティングダウンジャケット(4万8,600円・テイストメイカーズ別注カラーあり)、「ピーエフ フライヤーズ(PF FLYERS)」のスニーカー(1万5,120円から)、「ブリーフィング(BRIEFING)」のスウェットバッグ(3万8,880円)、「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」のトラベルケース(12万9,600円から)などを販売する。
2014年12月02日「ポール・スミス スペース ギャラリー」は11月22日、写真家トッド・マクレランによるエキシビション「THINGS COME APART」を開催する。1月4日まで。エキシビションではトッドの作品の中から「Disassembly(分解)」シリーズが展示される。これは、時計やタイプライター、コンピューターなどを分解し、そのパーツのすべてを1枚の写真に収めたもの。ビス1本までの細かい部品が精緻に並んだ姿と、ガジェットが内包する複雑機構を目の当たりに出来る。また、「ポール・スミス ウォッチ」の中から、今回3種類の時計が特別に分解され、その姿が被写体とされた。ブランドを象徴する「ファイナルアイズ クロノグラフ」、人気モデルの最新作「マスターピース 2014」、そしてサイクリングへの情熱を形にした「サイクルクロノグラフ」。これらが、一体どのような精緻なメカニズムから生み出されているのか?ポール・スミスだけでなく、時計ファンにも必見の内容となるだろう。なお、展示作品はすべて販売される。【イベント情報】THINGS COME APART会場:ポール・スミス スペース ギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前5-46-14-3階会期:11月22日から1月4日時間:11:00から20:00休廊日:12月30日から1月2日入場無料
2014年11月13日初の黒人メジャーリーガーとして、数々の差別を跳ね返し、“ヒーローになった男”・ジャッキー・ロビンソンの真実を描いた『42~世界を変えた男~』。ロビンソンを強力なリーダーシップで引っ張る、ブランチ・リッキーを演じたハリソン・フォードの貴重なインタビュー映像がシネマカフェに届いた。彼が演じたブランチ・リッキーは、ブルックリン・ドジャース(現:ロサンゼルス・ドジャース)のジェネラル・マネージャーで、メジャーリーグで初めて黒人選手ジャッキー・ロビンソンと契約を結んだ人物だ。彼は契約を結んだだけでなく、ロビンソンと共に“やられても、やり返さない”勇敢さで人種差別と戦い、スポーツ界、そして世界を変えることとなる。ハリソン・フォードと言えば、『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロや、『インディー・ジョーンズ』シリーズのインディアナ・ジョーンズがあまりにも有名だが、『今そこにある危機』のジャック・ライアン、『ブレード・ランナー』、『逃亡者』、『エアフォース・ワン』などアクションやSFで主演の活躍が目立つ、世界で最も有名なヒーロー俳優のひとり。ところが、彼自身は「あまり映画に興味がない」とそっけない。「本当は自分の個性を活かした性格俳優になりたかった。主演は才能があって見た目が良い奴がやるものだと思う」と映画や演技に対し消極的な発言をし、話題を呼んだこともある。また、その演技は、“どの映画でも同じ演技で、ちょっと困ったような、難しい顔をしている”などと呼ばれながらも、不思議と人気が落ちない大スターだ。そんな消極的な印象のハリソン・フォードだが、本作に対する意気込みはかなりのものだ。インタビュー映像では、出演を決めた理由を「まずは非常にいい脚本だった。とても力強い文学になっており、脚本を読んでいて、この役がもらえるなら、素晴らしいストーリーを語る絶好の機会になると思った」と熱弁をふるった。「ストーリーにはドラマもあり、強力な情緒もあり、役柄も今まで演じてきたものとはかなり対照的なものだった。ブライアン・ヘルゲランドの作品も何本か見ていて良いと思っていたし、とにかく脚本がよかった」と脚本にべた惚れなのだ。しかも、監督からのオファーではなく、実は監督の知らない所で自ら脚本を手に入れ「ブランチ・リッキーを演じたい」と逆オファーをしたそう。あまりに有名すぎる彼はふさわしくないと、断ろうとした監督には、「髪の毛も薄くし、ファットスーツを着て実際よりも30ポンド重いように見せかけ、ふさふさの目眉毛も付け、声を変えてやりたい」と直訴。結局、「“ハリソン・フォード演じるブランチ・リッキー”という方向性でやってしまうと映画にとってプラスにはならないから。観客には私の過去作品の影響を受けてほしくなかった。私と関連づけることなく、純粋のこのキャラクターを見てほしいと思った」という彼の言葉が決め手となり、この役を手に入れることになった。ジャッキー・ロビンソン夫人(91才)は、特殊メイクをし、声と話し方を研究したハリソン・フォードと初めて会ったとき、「当時のブランチ・リッキーにそっくり」だと本当に驚いたという。「私がキャリアをスタートさせたときに、主演俳優のチャンスがあるなんて全く思っていなかったし映画だけで食べていけるなんて考えもしなかった」というハリソン・フォードの考え方とは裏腹に、出演した『スター・ウォーズ』、『インディー・ジョーンズ』のシリーズはアメリカ国内だけでも、トータル約20億ドルの売り上げを叩きだしている。そんな彼が、これまで「あまり映画に興味がない」と語っていたとは思えないほど、強い入れ込み方で観客達や批評家達を唸らせ、アメリカ、さらには日本でも既に、賞レースに絡むだろうと多くの声が上がる本作。彼の映画人生を変える1作になることは間違いないだろう。『42~世界を変えた男~』は11月1日(金)より全国にて公開。(小泉浩子(cinema名義))■関連作品:42~世界を変えた男~ 2013年11月1日より全国にて公開(C) 2013 LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
2013年10月31日