企画展「開館25周年記念 不思議なアート トリック トリック ハッ!とトリック」が、7月2日から8月28日まで、神奈川の平塚市美術館で開催される。私たちの視覚を司る「目」は、とても騙されやすく、遠近の関係性や上下左右を見間違えたり、あるはずだと思い込んでいるために、そこにないものが見えたりと、日常的に様々な錯覚にとらわれている。そして、この錯覚に着目した作家たちは、多様な工夫によって見る者をあざむき、楽しませる作品を制作してきた。本展は、視覚と固定化されたイメージに揺さぶりをかける、戦後の美術家たち29人の「トリック」に満ちた作品を紹介するもの。展覧会は、「虚と実をめぐって」「古典絵画への仕掛け」「オプ・イリュージョン」「リアリズムの諸相」という4つのキーワードによって構成される。会場では、エッシャーの《物見の塔》や名和晃平の《PixCell[Shoe#6(L)]》、森村泰昌の《肖像(ヴァン・ゴッホ)》をはじめ、高松次郎の《影No.294》、福田繁雄の《Shigeo Fukuda Exhibition》、福田美蘭の《見返り美人 鏡面群像図》、上田薫の《なま玉子J》、深堀隆介の《金魚酒 命名 紬》など、約80点の作品を展示。戦後の美術家たちが仕掛ける工夫に満ちた様々なトリックを通して、「見る」ことの不思議さと騙される楽しさを体感してみてはいかがだろうか?なお、会期中にはストリートペインターの松本かなこ氏による公開制作が行われるほか、学芸員によるギャラリートークやワークショップが開催される。詳細は、平塚市美術館のオフィシャルサイトで確認出来る。【イベント情報】企画展「開館25周年記念 不思議なアート トリック トリック ハッ!とトリック」会場:平塚市美術館住所:神奈川県平塚市西八幡1丁目3-3会期:7月2日~8月28日時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)※7月16日~8月28日は18:00まで開館(入場は17:30まで)料金:一般900円、大学・高校生500円休館日:月曜日(但し、7月18日は開館)、7月19日出品作家:飯田昭二、伊庭靖子、ヴァザルリ、上田薫、エッシャー、江本創、岡田修二、柏原えつとむ、加納俊輔、金昌烈、桑原盛行、桑山タダスキー、鴫剛、鈴木慶則、関根伸夫、ダイノサトウ、高松次郎、中谷ミチコ、中村宏、名和晃平、丹羽勝次、深堀隆介、福田繁雄、福田美蘭、堀内正和、前田守一、松本かなこ、森村泰昌、U.G. サトー(29名、50音順)
2016年06月08日映画『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』が2016年9月1日(木)に全国で公開される。2作目となる今回は、不正な金を奪う4人のイリュージョニスト集団“フォー・ホースメン”に、ダニエル・ラドクリフ扮する宿敵が現れる。前作でも、観客までもが騙される華麗なマジックが話題を呼んだ今シリーズ。今回も予告編では、降り注ぐ雨を自由自在に動かすなど、実際にも実現可能な驚きの仕掛けが垣間見える。本作を監修した世界的マジシャン、デヴィット・カッパーフィールドは「これらのトリックは全て現実の世界で実現可能なものだ」とコメントし、これらがすべて実際に可能なものであることを明かしている。イリュージョニスト集団“フォー・ホースメン”には、ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、リジー・キャプランの4名が。またイリュージョンが通用しない天才エンジニアかつ宿敵、ウォルター・メイブリー役には『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのダニエル・ラドクリフが決定している。キャリア初となる悪役を演じることになったダニエルは、今回の役どころについて「すごく面白いと思うよ。僕が次にマジックに関する大作映画に出演するなら、ウォルターのような役だと思っていたんだ。」とコメント。続けて、「とにかく、ウォルターが魅力的なキャラクターだったので引き受けたんだ。ストーリーを進める上で重要な彼のキャラクターを掘り下げるのは、とてもやりがいのある仕事だった。」と出演を振り返って語った。他にもマーク・ラファロ、ジェイ・チョウ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンらも共演する。ニューヨーク、マカオ、ロンドンと世界を股に掛けたロケによる壮大な映像に加え、この映画には絶対予測不可能な、大どんでん返しが待ち受けているという。今回も2転3転するストーリーや、個性派俳優の演技、華麗なマジックに度肝を抜かれそうだ。■ストーリー派手なイリュージョンショーで不正に搾取された金だけを奪い続けるイリュージョニスト集団、フォー・ホースメン。そのテクニックはFBIまでも欺き、世間からの喝采を浴びる存在だ。ホースメンは、とあるハイテク企業の不正を暴露するため、新たなショーで再び現れる。しかし、イリュージョンは何者かの策略で大失敗。その影には、天才的ハイテク・エンジニア、ウォルター・メイブリー(ダニエル・ラドクリフ)の存在があった。徐々に明らかになるウォルターの正体、そして巨大な陰謀。追い詰められたホースメンの運命は?【作品情報】『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』公開時期:2016年9月1日(木)監督:ジョン・M・チュウ出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、ダニエル・ラドクリフ、リジー・キャプラン、ジェイ・チョウ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン配給:KADOKAWATM & (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2016年05月09日お酒を片手に楽しめる写真集が中心のアートブックフェア「PND写真集飲み会」が、5月14日、15日に大阪・中央区のドゥラポ(drapeau)にて開催される。同イベントでは、40以上の出版社、書店、ギャラリーなどがテーブルを並べて写真集やZineを販売する。また会場内にはこだわりのお酒などの出展ブースがあり、お酒を片手に気軽に出展者と会話を楽しむことができる。“写真集飲み会”というタイトルは、もともとはと数人が居酒屋の片隅で写真集を回し見るような飲み会だったことからつけられたもので、参加人数が増えるにつれ会場を大きくしていった結果、ブックフェアという形になった。昨年には東京・原宿のヴァカント(VACANT)で2度開催されている。今回の大阪会場は、東京でのイベントの3倍以上の広さに出展ブースを大幅に増加。関西で開催される本格的なアートブックフェアとしては最大規模、写真集イベントとしては日本最大のブックフェアとなる。出展は、宇多田ヒカルを撮影したことで話題の木村伊兵衛賞受賞作家の石川竜一の写真集を出版している赤々舎、荒木経惟・アラーキーの原点である『センチメンタルな旅』の復刻のデザインを手がけた町口覚が運営するマッチアンドカンパニー、『未来ちゃん』で大ヒットのナナロク社など。その他、2手舎、Art beat publishers、book of days、Caravan book、CITYRAT press、CONTACT HIGH ZINE、flotsam books、GRAF publishers、ハモニカ古書店、IDEA BOOKS、街道、lemon books、リブロアルテ、Luketh、LVDB BOOKS、大隅書店、PGI、PHaTPHOTO、Place M books、POST、螺旋、RED Photo Gallery、roshin books、satellite、沢田マンションギャラリー、青幻舎、shashasha、蒼穹舎、ソラリス、Studio Journal knock、スーパーラボ、T&M Projects、TAP gallery、The Third Gallery Aya、東京綜合写真専門学校、twelvebooks、梅田蔦屋書店、VACUUM PRESS、VERO、ビジュアルアーツ大阪、womb-magazine、zen photo galleryなどが登場。飲食ブースでは、山中酒の店/日本酒、Campofrio、箕面ビール、吉備土手下麦酒醸造所、TAKAMURA Wine & Coffee Roastersが出店する。また、イベントのイメージ写真には、アルゼンチン在住の写真家・ヘンリック・マルムストロム(Henrik Malmstrom)がドイツのハンブルクのバーに通いつめ撮影した愛しい酔いどれの写真を起用。写真家アンダース・ペーターセン(Anders Petersen)の作品集『Cafe Lehmitz』の現代版ともいえるこの作品を収録した『Life is One Live it Well』は昨年刊行された写真集の中でも大きな話題を呼び、世界的に評価された。その他、特別写真展として、『パンといっぴき』などの著書も発売する料理研究家の桑原奈津子による展覧会も開催される。【イベント情報】「PND写真集飲み会」会場:ドゥラポ住所:大阪府大阪市中央区博労町4-6-14 ラポビル会期:5月14日、15日時間:14日が13:00~21:00、15日が12:00~20:00料金:500円
2016年05月02日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ(NADiff)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・清澄白河の支店、ナディッフ コンテンポラリィ(東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内)です。■『アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]』河内タカ絵画や写真や音楽などの“私のお気に入り”を、数多くの著名なアーティストとの交友録を交えて語るのは、高校卒業後に渡米し、その後ニューヨークを拠点に現代アートや写真のキュレーション、写真集の編纂を多く手掛け、現在は東京でそれらの仕事を続けている河内タカ。アンディ・ウォーホル、パティ・スミス、ウィリアム・クライン、ジャクソン・ポロック、リチャード・プリンスなど、一度は名前を耳にしたことがあるであろうアーティストについて、著者の膨大な知識と記憶を通して語られるエピソードは、とてもリアリティーにあふれ、まるで当時のアメリカにタイムスリップしたような錯覚を覚える。ナン・ゴールディンの写真集制作に携わった際に、彼女が自身の写真作品への思い入れが強いために、突然泣き始めたり、怒ったりと、編集作業に大変骨を折ったと話せるのは著者ならでは。もともとはFacebook上の投稿だということもあり一編が短く読みやすい。また、登場する作品にはそれぞれカラー写真が添えられ、作品を知らない方にも理解しやすく美術解説書というよりは、ひとつのエッセイとして、多くの方に手に取ってもらえるだろう。現在、東京都現代美術館にて開催中「MOTコレクション コレクション・オンゴーイング」展(5月29日まで開催)では、本書に登場するウォーホルをはじめ、ロイ・リキテンスタイン、デヴィッド・ホックニーなど1960年代のポップ・アートと呼ばれる作品を鑑賞することが出来る。展覧会も合わせてご覧頂くことでいっそう理解が深まること間違いなし。【書籍情報】『アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]』著者:河内タカ発行:太田出版368ページ/四六判言語: 日本語発刊:2016年2月25日価格:1,800円【展覧会情報】「コレクション・オンゴーイング」会場:東京都現代美術館 常設展示室住所:東京都江東区三好4-1-1会期:3月5日~5月29日時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜日(3月21日、5月2日、5月23日は開館)、3月22日料金:一般500円、大学・専門学校生400円、65歳以上・高校生250円、小学生以下無料
2016年03月24日僕はテキスタイルに恋をしているんだ。ーーそう語るのは、独自の解釈で伝統的なカーペットに手を加え、作品「Carpet」シリーズを生み出した、ファイグ・アフメッド(Faig Ahmed)。イランの北に位置するアゼルバイジャン共和国の首都、バクー出身のアーティストであり、ペインティング・ビデオ・インスタレーションを得意としている。彼は、アゼルバイジャンの伝統である鮮やかなパターンが施されたカーペットに、かつて見た事のないような画期的な表現を組み込んだ。通常の伝統的なアゼルバイジャンのカーペットは、カラフルで規則正しくそろったパターンで一面を覆うものが多いが、彼が手がけたものにはその規則正しいパターンが途中で液体に変化したような表現になっていたり、モザイク柄へ切り返されたり、飛び出して見える立体的な柄をあしらったりなど目を見張るような手法が使用されている。ファイグは古代からの伝統、カルトや文化を自分なりに調査し、それと対話することによってアートを創り出しているという。どの文化にもパターン(柄)というものが存在し、それらは似ているものもあれば逆に全く異なるものもある。しかし彼は、異なっていてもそのパターンを言語の単語や文節のように捉えることにより、理解のできるものに翻訳することができるのでは?と考えているそうだ。「Carpet」のような独自性のある作品を作るために重要なものとは。彼が言うには、旅をすることが重要なのだそうだ。旅といっても実際に足を運んで経験するものだけでなく、瞑想を通じて自分の意識の中を旅することも非常に大きなインスパイアをもたらすという。カーペットの他にも、造形物やインスタレーションにパターンをあしらった作品も多数発表しており、1月末よりロサンゼルスで開催されるアートフェスティバル「Islamic Art Now」にも参加する予定だ。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年01月15日写真家・森山大道によるカラー写真の展覧会「DAIDO IN COLOR」が、12月15日から16年1月30日まで東京・原宿のアートスペースAMにて開催される。60年代後半から80年代前半にかけて撮影された森山大道の作品は、モノクローム写真が作品の大半を締めていたが、グラフ雑誌の依頼などで路上でのスナップショットをカラーのリバーサルフィルムで撮影する機会があった。同展では、それらのカラー写真にフォーカスし、8×10インチサイズにプリントした150作品を展示する。1年間ほど続いた『週刊プレイボーイ』での連載のためのヌード写真(70年から71年)や、海外出張の渡航費用を捻出するために引き受けた作家・団鬼六とともに制作した『蜉蝣』のための緊縛写真を撮りおろしたのもこの時期。森山は、「モノクロームでは、プリントで操作をしたり粒子を荒らしたりできるが、カラーではそれができないし、そもそも考えていないんです。カラーでは、ニッポンの東京の俗っぽい場所や生々しい色を撮っている。単純にいうと、モノクロームには、印象性、象徴性、抽象性があるけれど、カラーには、ポップでクリアーでジャンク、いい意味でペラペラな感じがあるね。より心情的なモノクローム、より通俗的なカラー。自分の中にも両方があるわけだから、どちらも自分。分けることはできないんだよ」と語っている。【イベント情報】「DAIDO IN COLOR」会場:アートスペースAM住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ301会期:12月15日~16年1月30日時間:13:00~19:00休館日:月・火曜日
2015年12月08日今年10月、東京・神田に新たにオープンしたアートギャラリー・KanZan Galleryにて、フォトグラファー・佐藤裕信の作品展「Collisions!!」が行われている。19歳の時にフォトグラファーとしてキャリアをスタートさせた佐藤裕信は、02年に独立してから現在まで独自の感性を滲ませたグラフティーで、広告、雑誌、CDジャケット、TV、映画、演劇など多岐に渡る分野で活躍してきた。その一方で、様々なアーティストとコラボレーションを行いながら精力的に個人制作も行う気鋭アーティストだ。佐藤の初めての個展となる本展では、フォトグラファーとして活動してきた20年間の時間、空間、出会いをシャッフルし、展覧会タイトルである「collision!!(=衝突)」の通り、様々な形でぶつけ合わせ、再構築させた約28点の新作を披露する。“和”というテーマをベースに、モデルや子供の足、風景、スチルライフなどを被写体とした写真は、全て本展のために撮り下ろされたもの。写真の1点1点には上からドローイングやコラージュを施し、額からはみ出した立体的な展示を行うことにより、平面に収まった従来の写真展の在り方に新たなアプローチを提示する。一部の作品に写るオブジェや、モデルが身につけたヘッドピースや装飾布はコスチュームデザイナー・ARAKI SHIROが手がけ、また、グラフィックアーティスト・牧かほりとコラボレーションを行った作品も展示されている。会場ではARAKI SHIROがペイントしたオリジナルTシャツも販売する。一般財団法人日本写真アート協会が主催するKanZan Galleryでは、若手アーティストにスポットを当て、様々なジャンルの企画展を行っていく。次回12月4日からは、華道家(草月流)でありフォトグラファーである勅使河原城一の写真展を予定。なお、ギャラリーのオープニングよりこれまで行われた佐藤裕信を含む全4人の写真家による展覧会のキュレーションは坂田大作が行った。【イベント情報】「Collisions!!」会場:Kanzan gallery住所:東京都千代田区東神田1-3-4 KTビル2階会期11月17日~11月29日時間:11:00~20:00定休日:月曜日入場無料
2015年11月20日エレコムは4日、ソフトレザーを使用した高級感あふれるマウスパッド、抗ウィルス&抗菌マウスパッド、トリックアートのようなデザインのマウスパッドの3種類を発表した。すべてBlueLED、レーザー、光学式マウスに対応する。すでに販売開始済み。○ソフトレザーの高級感「RICERCA(リチェルカ)MP-EL」シリーズイタリア製の合皮ソフトレザーを採用し、滑らかでしっとりした上質な手触りというマウスパッド。華やかなカラーとシックなカラーを組み合わせたリバーシブルタイプになっており、利用シーンに合わせて使い分けできる。バリエーションはオレンジ&ネイビー、ミント&グレー、ピンク&ブラウン、レッド&ブルーの4種類。本体サイズはW180×D220×H3mm。価格は税込3,812円。○光触媒パワーで清潔さを保つ「MP-VRL」「MP-VRS」シリーズ第三者機関による試験で99.99%という高い抗ウィルス性と殺菌効果を持つ、光触媒コーティング技術「ピュアコートMV」を採用したマウスパッド。蛍光灯やLEDといった室内照明下でも効果を発揮するという。裏面は滑り止め加工を採用。カラーバリエーションはブラック、ブルー、ピンクの3色。本体サイズはMP-VRLがW220×D180×H0.5mm、MP-VRSがW180×D150×H0.5mm。価格は前者が税込2,657円、後者が税込2,268円。○遊び心満載の「TRICK PAD(トリックパッド) MP-CR」シリーズトリックアートのようなデザインが楽しめるるマウスパッド。表面は半球状の特殊プロジェクション加工が施され、スムーズなマウス操作が可能という。裏面には滑り止め加工を採用。バリエーションは、MP-CRA(アリ)、MP-CRH(ひび)、MP-CRL(液体)、MP-CRM(ねずみ)、MP-CRP(プラモデル)の5種類。本体サイズはW150×D180×H0.5mm。価格は税込1,890円。
2015年11月04日モンクレール(Moncler)が今秋、ニューヨーク公共図書館にてアートイベントを行った。イベントは、モンクレールのアイコンジャケット「MAYA」を32名の世界のトップフォトグラファーが独自の解釈で撮り下ろした写真展。今回のキュレーターは、世界的に有名なアート・ディレクター兼フォトグラファーのファビアン・バロン氏で、同イベントの主旨に賛同した世界中のフォトグラファー (ピーター・リンドバーグ、スティーブン・マイゼル、ブルース・ウェーバー、テリー・リチャードソン、デビッド・シムズ、など他多数)が参加した。写真では、唯一の統一テーマであるモンクレールのダウンジャケットを通じて、それぞれのフォトグラファーが独自の世界観と雰囲気を描く。今回のイベント名にもなっている愛と感情の関与を表現したものもあれば、幻想的なものからポップなものまでその表現は様ざま。そして、あるものはそのユーモアで笑いを誘い、あるものは見る者を険しい冒険や繊細で美しい旅へと誘う。なお、本イベントART FOR LOVEは、「amfAR」という2020 年までにエイズ治療法の発見を目標としている団体をサポートする為に企画され、全ての作品は会場で開かれるサイレントオークション、またオンラインのコンテンポラリーオークション Paddle8 ()を通して販売され、その全ての収益がamfARに寄付される。
2015年10月17日NSファーファ・ジャパンは10月7日、子どもと一緒にファーファのおひるねアート写真を撮るコンテスト「ファーファとおひるねアートをとろう! キャンペーン」を開始した。おひるねアートとは「赤ちゃんに背景や小物をつけて撮影する、赤ちゃんと一緒に作るアート写真」のこと。同キャンペーンは、ファーファのデザインを取り入れたおひるねアートを投稿してもらうフォトコンテストとなっている。作品には同社の特設サイトからダウンロードできるファーファのデザイン画を用いることが必要。デザイン画をプリントアウトして切り取り、家にある小物などと並べて撮影した作品を投稿するとコンテストに応募できる。ツイッターでファーファの公式アカウント(@fafa_bear)をフォローしたあと、「#babyfafa」をつけてツイートすることで投稿が可能。フェイスブックでファーファの公式アカウントを「いいね! 」したあと、#babyfafaをつけてビジター投稿しても応募できる。10月はハロウィンコンテスト、11月は年賀状コンテスト、12月はクリスマスコンテストが開催され、毎月1名にベストフォト賞が贈られる。ベストフォト賞の作品は1年間ベビーファーファの公式アートとして、同社のウェブサイトや製品カタログの表紙などに掲載。ベストフォト賞を含む毎月の上位5名には「ベビーファーファ」を含むファーファランドリーセットがプレゼントされる。
2015年10月09日蓮の花の形をした建物が印象的な「ArtScience Museum at Marina Bay Sands(アートサイエンス・ミュージアム)」は、国際巡回展示が観賞できるシンガポール初の博物館。期間限定で開催される興味深い展示は、常にチェックしておきたい。金曜日には、ファミリー向けのお得なサービスも。マリーナ・ベイを特徴づける個性的な建物マリーナ・ベイ・サンズの併設施設として2011年にオープンしたアートサイエンス・ミュージアム。「芸術科学」をテーマとする博物館としては、世界初と言われている。蓮の花の形が斬新なこの博物館は、建築家モシェ・サフディ氏の設計。マリーナ・ベイ・サンズの会長がこの形を「シンガポールの歓迎をする手」と称賛したように、そのユニークな建築物はシンガポールのアイコンの一つとなっている。10本の「指」の先には天窓が設けられ、壁面をランダムに照らす。この屋根からは、雨水が中央のアトリウムを通って35メートル下のプールに滴り落ちる仕組み。雨水は構内で再利用されており、環境に配慮した建築物としても有名。国際巡回展示を観賞できる場所このミュージアムはアート、デザイン、メディア、建築、テクノロジーをテーマとし、大小合わせて21ものギャラリーにて、最先端の展示を観賞することができる。常設展「ArtScience : A Journey Through Creativity」では、Curiosity(好奇心)、Inspiration(インスピレーション)、Expression(表現)の3つの展示スペースを通し、創造のプロセスへの旅を表現。アーティストの作品を生む原動力、どのようにスキルを身に付け、創り出し、それによって私たちの世界がどう変わるかを考える機会を与えられる。ここでは、常設展に加え、世界的に有名なコレクションの国際巡回展示を開催できるのが最大の特徴。過去には、「タイタニック:アーティファクト エキシビション」「ハリーポッター展」「ダリ:Mind of Genius」など、シンガポールで最も人気の高い展覧会が催されてきた。毎週家族にお得なイベントも毎週金曜日は、子供が無料になる「ファミリーフライデー」を開催。大人のチケット1枚購入につき、12歳未満の子供が4名まで無料で入場できる。また、毎月一回、木曜日には、通常営業の後に「ArtScienceレイト」を開催。通常展示が終わる19時から22時まで、この夜限りの最先端パフォーマンスを目撃しよう。バーもオープンし、アートに浸る大人の夜を過ごすことができる。・詳しいスケジュールと内容はこちらArtScience Museum(アートサイエンス・ミュージアム)・住所:6 Bayfront Ave, Singapore 018974・営業時間:10:00-19:00(最終入館は18:00)・電話:+65 6688 8888・入場料金:展示内容により異なる詳しくはこちら・アクセス方法:マリーナ・ベイ・サンズのベイサイド。ショッピングモールの目の前。MRTベイフロント駅より徒歩10分。©All Photos to Singapore Tourism Board
2015年09月27日白亜の壁が眩しいビクトリア様式の建造物が目を引く美術館「The Arts House(アート・ハウス)」は、シンガポールのアートシーンを語るのに欠かせない場所。国内最古の政府機関が入っていたこの建物は、2003年に美術館として生まれ変わった。併設のレストランやカフェもユニークなので合わせてチェックしよう。役割を変えながら歴史を刻むアート・ハウス1826年にスコットランドの商人ジョン・マックスウェルの個人邸宅であったアート・ハウス。現在でも白く美しく輝くコロニアル調の建物は、後に巨大ホーカーセンター「ラオ・パ・サ」の建築に携わったGeorge Coleman(ジョージ・コールマン)によってデザインされたもの。その後Court House(裁判所)として、1954年から1999年までは国会議事堂として利用され、2003年に現在のアート・ハウスに姿を変えた。邸宅であった時代の名残を思わせるインテリアや、議場の跡地を利用したコンサートホールは、アート・ハウスの歴史的意味を感じさせる。シンガポールのアートシーンを牽引するアートイベントの数々アート・ハウスでは、常設展示に加え、ショートフィルムの上映や、演奏会、ワークショップなど、芸術的なイベントが随時行われている。建物内の部屋やスペースは、アート団体や企業などのイベント向けに有償で貸し出され、更にはウェディングパーティーの会場として利用されることも。シンガポールの国の歴史や建築様式の変遷を学べると同時に、芸術を発信するクリエイティブな場所として国民に重宝されている。※最新のイベント情報はこちら。併設のカフェでアートを感じるアート・ハウスには、5つの個性的な飲食店が併設。本屋とカフェが融合した「earshot café(イヤーショット・カフェ)」は、ゆっくりとコーヒーを飲みながらアートに浸れる絶好の空間。ランチセットのハンバーガーが人気。本格ベトナム料理が楽しめる「Viet Lang」や、生バンドが楽しめるバー「barber shop by timbre」など、魅力的な飲食店ばかり。アート・ハウスは観光スポットで有名な「ラッフルズ卿上陸地点」のすぐ近く。観光の合間にふらっと訪れて、歴史的建築と最先端アートにゆっくりと触れてみてはいかがだろうか。©All photos to Singapore Tourism BoardThe Arts House・住所:1 Old Parliament Lane, Singapore 179429・営業時間:10:00-22:00※BOX OFFICE(チケット売り場)は10:00-20:00。日曜休み。チケット購入が必要なイベント開始の1時間前にオープンする。オンライン購入はこちら・電話:(+65) 6332 6900 / (+65) 6332 6919(BOX OFFICE)・入場料金:チケット購入が必要なイベント以外は無料・アクセス方法:MRT City Hall(シティ・ホール)駅から徒歩5分。
2015年09月17日死後、才能が世に認められるということは、アートの世界では時として起こるーー近年、その顕著な人物として挙げるならば、女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーだろう。そんな彼女の物語を収め、本年度「アカデミー賞」にて長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたアート・ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が今秋、日本で公開されることが決定した。物語の発端は、07年、シカゴ在住の青年ジョン・マルーフがオークションで大量の古い写真ネガを購入したことに始まる。その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が続々と寄せられた。この現象を世界各国のメディアは大々的に報じ、さらにその才能は広く知られるところとなり、その写真をまとめた写真集は全米売り上げでNo.1を記録。ニューヨーク、パリ、ロンドンで展覧会が開かれると人々が押し寄せた。写真の撮影者の名前は、ヴィヴィアン・マイヤー。話題になった当時はすでに故人、生前の職業はナニー(乳母)だった。15万点以上の作品を残しながら、1枚も公表することがなかったという。ヴィヴィアン・マイヤーが大きな注目を集めた理由は、優れた写真の才能の他にもう一つある。不詳であることーー生前、偽名を使って素性を隠していたことで、彼女が何者で、どこから来て、どんな想いでシャッターを切っていたのか、そのミステリアスな人物像も彼女の魅力となっている。「何故、これほど優れた写真を撮ることができたのか?」、「なぜ誰にも作品を見せなかったのか?」、その才能の痕跡だけが現在に残されたのだ。20世紀の写真史を変えていたかもしれない、と言われるヴィヴィアン・マイヤー。本作は、ヴィヴィアンが誰にも見せることが無かった15万枚にもおよぶ、当時のニューヨークを収めた貴重なポートレイトの数々を紹介。さらに彼女のミステリアスな生涯を、関係者のインタビューや系図学者のリサーチによって紐解いていく。監督は、ヴィヴィアン・マイヤーという才能を見つけ出した張本人ジョン・マルーフと、マイケル・ムーア監督作『ボウリング・フォー・コロンバイン』(’02)でフィールド・プロデューサーを務めたチャーリー・シスケルが務めている。映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』は10月、シアター・イメージ・フォーラムほか全国にて順次公開。
2015年08月14日© Bangkok Art and Culture Centre気軽にタイのアートシーン最先端に触れるなら「バンコク・アート&カルチャー・センター(BACC)」へ。ここは2008年、13年の構想を経てオープンしたアートスポット。真っ白な外観と、らせん状の内部がニューヨークのグッゲンハイム美術館を思わせる特長的な建物。館内にはタイのコンテンポラリーアートがインタラクティブな形で展示されている。ギャラリースペースに加えてショップ、ライブラリー、カフェも併設。美術企画展のほか、音楽や詩、演劇パフォーマンス、映画や文学に関するセミナー、キッズ向けワークショップも行われ、タイのアート好きが集まる。© Bangkok Art and Culture Centre館内は2つのエリアに分かれていて、企画展が開催されるメインギャラリーは上層階の7階、8階、9階に位置。1階には250席のイベントホールと、一休みにぴったりなおしゃれなカフェ「Gallery Drip Coffee」。広くはないが、バリスタが一杯ずつ丁寧にいれてくれ、美術鑑賞の合間はもちろん、近隣でショッピングに訪れた観光客の涼み処としても人気。2階に市民ギャラリーとショップ、3階にもまたショップがあり、4階、5階にはスタジオやミーティングルーム等がある。複数あるショップにはタイをモチーフにしたものや若手作家が手掛けたグッズもあるので、ユニークなお土産が見つかるかも!© TRIPPING!エスカレーターでメインギャラリーまで上ると、象徴的ならせん状のギャラリーと吹き抜けが眼下に広がり、定番のフォトスポットでパシャリ。ぶらり訪れてみるのも良いが、展示の内容は幅広いので、情報を事前にチェックしておくのも良い。さらに地下のアートライブラリーでは、アート関連本や企画展のプログラムを閲覧することが可能。ファミリーには嬉しいキッズコーナーもある。© TRIPPING!マーブンクローン・センター(MBK)、サイアム・ディスカバリー・センター、サイアムスクエアのある交差点の一角にあり、BTSナショナルスタジアム駅直結、サイアム駅CENからも徒歩約5分とアクセスも便利。入館無料なので、ちょっと時間が空いたら気軽に立ち寄ってみて。© Bangkok Art and Culture Centreバンコク・アート&カルチャー・センター(Bangkok Art and Culture Centre (BACC))・住所:939 Rama1 Road, Wangmai, Pathumwan, Bangkok 10330・利用時間:10:00~21:00(月休)・利用料金:無料
2015年07月30日愛媛県松山市の「道後温泉」が写真家・蜷川実花をメインアーティストに迎えたアートの祭典「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」を道後温泉、及びその周辺エリアで開催している。期間は2016年2月29日まで。昨年、道後温泉本館改築120周年の大還暦を記念して開催されたアートフェスティバル「道後オンセナート 2014」に続く形で実施される同企画。昨年のテーマであった“最古にして、最先端。”を引き継ぎ、メインアーティストに蜷川実花を迎えて5月1日から10ヶ月の会期中に様々なアート作品を展開していく。同イベントは第1弾から第3弾までで構成されており、5月の第1弾オープンでは同イベントのメインビジュアルである蜷川実花の写真による路面電車のラッピングや、蜷川実花の写真を全体に配した堤灯ゲートの設置、蜷川実花の作品を用いた道後温泉本館のエントランス陣幕や暖簾の設置などが行われた。また、道後(松山市)に因んで椿の写真をセレクトした道後温泉本館の床の間作品も展示された。7月オープンの第2弾ではうちわの配布、スプレー菊の写真を使ったグラフィカルな浴衣、蜷川実花ディレクションブランド、エム/ ミカ ニナガワ(M / mika ninagawa)のウエディングドレスの展示、ホテルの一室やレストランを活用した空間などが出現。第3弾となる10月1日から2016年2月29日までは、改築121年目を迎えた道後温泉本館が鮮やかな蜷川実花作品で彩られる。外観の北側、北側のガラスや障子には、様々な花の写真が設置され、更に夜間は南側の3階に映像作品が投影される予定。その他、道後アート2015×BEAMSのオリジナルエコバッグの配布も行われる。また、「道後オンセナート 2014」のメインプログラムであった、蜷川実花、草間彌生、皆川 明、谷尻誠を始めとした各アーティストが道後地区の10のホテル・旅館の客室を作品化し、客室を宿泊可能なインスタレーションとして表現する「ホテル ホリゾンタル(HOTEL HORIZONTAL)」も行われている。なお、草間彌生、皆川 明の手掛けた客室は今年の8月末まで。【イベント情報】蜷川実花×道後温泉 道後アート 2015会場:道後温泉、及びその周辺エリア会期:5月1日~2016年2月29日
2015年07月04日東京都・渋谷区のディーゼルアートギャラリーは、2012年に逝去した写真家・深瀬昌久の写真展「救いようのないエゴイスト」を開催する。会期は8月14日まで。入場料は無料。本展は、日本の写真界に影響を及ぼした写真家・深瀬昌久の7年ぶりとなる写真展で、代表作はもちろん、数十年の沈黙を続けてきた貴重な未発表作品までも公開する。1974年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された写真展「New Japanese Photography」では、土門拳や東松照明、奈良原一高、森山大道らと並んで世界に紹介された深瀬昌久。彼の写真は、妻や家族、あるいはカラス、猫など、常に身近なモチーフにレンズを向けながらも、「自分とは何者か?」という問いを追い求めるものだったといい、元妻・洋子も1973年発刊のカメラ誌に寄稿した原稿の中で「彼の写した私は、まごうことない彼自身でしかなかった」と語ったという。本展タイトルは、この原稿の題名『救いようのないエゴイスト』から付けられたとのこと。会期中は、展示作品に加え、今回が半世紀ぶりの公開となるという1963年の作品『屠』をまとめた写真集(3,780円)などを部数限定で販売するほか、展示作品からピックアップしたポストカードも4種用意される(各216円)。なお、本展キュレーターは、深瀬が遺した写真作品の普及管理活動にも携わるアートプロデューサー、トモ・コスガが務める。
2015年06月02日フードアーティスト・諏訪綾子が、本日4月25日に行われる六本木アートナイトで一晩限りのインスタレーションを行う。場所は写真スペース「IMA CONCEPT STORE」(東京都港区六本木5-17-1AXISビル3階)。18時から23時まで。今回テーマを「Taste of Photographyー写真をあじわう」と題し、撮り下ろし写真と、フードを組み合わせたマジカルな空間をつくる。目で見て、食べて感じる作品となるだろう。参加料金は2,400円(雑誌『IMA』定期購読会員は2,200円)。1ドリンク付き。諏訪綾子は1976年石川県に生まれる。金沢美術工芸大学卒業。2006年よりフードをテーマにしてアート表現を行う「food creation」を開始。金沢21世紀美術館での展覧会やパフォーマンス「ゲリラレストラン」などを行い、高い評価を得ている。
2015年04月25日3月21日、品川駅構内にトリックアートが出現します。谷川連峰の山中に置かれた不思議なドア。それを開けると水が溢れ出してきたように見えるという、何とも不思議なアートなのです。この絵の前で写真を撮れば、きっと「どこで撮ってきたの?」と驚いてもらえそう。友達や彼氏と足を運んで、ぜひ撮影してみましょう。また、撮影に参加すると、「From AQUA<フロムアクア>」のニューボトルがプレゼントされます。前身である「大清水(おおしみず)」から31年目となった今年3月17日にリニューアル発売された「フロムアクア」は、谷川連峰の天然水を使用したミネラルウォーターで、こちらのイベントは、そのプロモーションとして一日限定で行われます。なお、今回のリニューアルで、水の容量が500mlから530mlへアップ。“持ち歩きたくなる”水として、これまで以上にゴクゴク飲めるようになりました。そして、谷川連峰の一の倉沢をモチーフにしたパッケージデザインは、シジュウカラやチングルマなど谷川連峰の動植物をアクセントに加え、季節感が表現されています。時期によってパッケージが変化することで、季節感や潤いを売場からも感じられるようになっており、水を飲むことで忙しい毎日にちょっとした休息、癒しを与えてくれます。これらの商品コンセプトやパッケージデザインは、acureのファンクラブであるアキュアメンバーズを対象にした座談会から出た利用者の生の声や、取水地であるみなかみ町の地元の声を反映しているとか。ちなみに、「フロムアクア」と言えば、“落ちないキャップ”も大きな特徴の一つ。これは2012年に、乗車前に購入する人の多さから、“乗車前に購入して移動中に飲用する”という持ち運びニーズをもとにリニューアルしたものです。その際、“キャップを落とした経験が多い”ことに着目し、落ちないキャップ発売を採用。その後の「フロムアクア」の乗車前購入率は大幅にアップしているそうです。自販機POSデータの販売実績に基づくと、特に朝の需要が大きく上昇しているという「フロムアクア」。3月17日から3月27日までの間(土日曜除く)におこなわれる新「フロムアクア」のサンプリングも、各駅朝の販売ピーク時間帯を中心に実施するとのこと。サンプリングがおこなわれるのは、山手線や京浜東北線、武蔵野線、東海道線、根岸線、総武線など、東京郊外駅を中心とした50駅です。朝の慌ただしい時間に「フロムアクア」を手にした人が、“落ちないキャップ”の便利さを改めて感じる機会になりそうです。※トリックアートは株式会社エス・デーの登録商標です。・フロムアクア 公式サイト
2015年03月20日4月25日から26日にかけて、六本木の街を舞台にしたアートフェスティバル「六本木アートナイト2015」が開催される。メインプロジェクト「アートトラックプロジェクト」は、ライゾマティクスの斎藤精一が手掛けたもの。このうち、“ハル号”は東京ミッドタウン・キャノピー・スクエアに常駐する。“もしも都市が生きていたら一体何を話すのか”というテーマを元に、東京の様々なデーターを集約し、そのリアルタイムな状況を提灯ディスプレイに表示。更に、来場者がスマートフォンで文字やパターンを入力すると、その情報がトラックに表示されるというインタラクティブな作品を完成させた。一方、巨大なミラーボールが搭載された“アケボノ号”は、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンを回遊。六本木ヒルズアリーナに設置された巨大ジャングルジムを基点に、ライトを使ったライブパフォーマンスやダンスを行う。その他にも「街なかインスタレーション」として、六本木の街なかにある店舗や公園、道路などに作品が設置される。菅野創、山口崇洋は文化庁メディア芸術祭アート部門で新人賞を受賞したドローイングマシーン「SENSELESS DRAWING BOT」を展示。一方、山岡潤一はコンピューターグラフィックによる幾何学形状の描画を物理的に再現した「Morphing Cube」を出展する。その他、非日常的な一夜を作ることを目標する「街なかパフォーマンス」も開催される。アートトラックの荷台スペースを特設ステージとした「ダンス・トラック・プロジェクト」や、公園で行われるサイレントダンス「サイレントダンスプログラム」、スイッチを押すことによって上演される3から30秒の演劇「ズンマチャンゴのかけら箱」などが実演される。更に「街なかミーティング」では参加者体験型のアートプログラムを展開。「第三回六本木夜楽会」ではアーティストや作家などが、街の飲食店で台本なしのトークセッションを繰り広げる。一方、日比野克彦が企画するワークショップ「昨日みた夢は何ですか?」では、日比野克彦と参加者が一緒に朝食をとりながら、昨晩見た夢を絵に描いていく。【イベント情報】六本木アートナイト会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21デザインサイト(DESIGN SIGHT)、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:2015年4月25日10時から26日18時まで入場料:無料(一部を除く)
2015年03月11日六本木アートナイト実行委員会は、4月25日~26日に開催される「六本木アートナイト2015」のメインビジュアルと主要プログラムを決定したと発表した。六本木の街を舞台とした"ひと晩限り"のアートの祭典「六本木アートナイト 2015」。今回発表されたメインビジュアルと主要プログラムは、アーティスティックディレクター・日比野克彦氏、および今年から新設されたメディアアートディレクターを務めるライゾマティクス・齋藤精一氏と協議して決定したものだという。開催テーマ「ハルはアケボノひかルつながルさんかすル」を象徴するメインプログラムとして、LEDをで光る大型トラックによる「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」を齋藤氏主導で制作。各トラックは巨大なミラーボールと提灯アレイが搭載。さまざまなデータがビジュアライズされ、その周辺では音楽ライブや観客参加型のイベントが繰り広げられる。また、街なかの店舗や公園などに作品を点在させる「街なかインスタレーション」に関して、今年はメディアアートを取り入れた多様なインスタレーション作品を設置。ダムタイプ各所でパフォーマンスを行う「街なかパフォーマンス」も実施する。インスタレーションおよびパフォーマンスには、今回から設けられた公募枠「オープン・コール・プロジェクト」で採用したプログラムも含まれている。そのほか、各界の著名人と一般参加者が同じテーブルを囲む少人数クロストーク「第三回 六本木夜楽会」などの参加者が加わってはじめて成立するアートプログラム「街なかミーティング」に加え、各美術館(六本木ヒルズ、森ビル、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館)における企画展の夜間公開や関連トークイベントなど、非常に多数の催しが一挙に展開される予定だ。
2015年03月11日東京都・表参道のスパイラルガーデンは、博報堂プロダクツのフォトグラファー20名と博報堂のアートディレクター20名がコラボレーションし、企画・制作した写真展「VOICES展」を開催する。会期は3月20日~3月29日。開場時間は11:00~20:00。入場無料。同展は、博報堂プロダクツのフォトグラファー20名と博報堂のアートディレクター20名がそれぞれコンビを組み、ひとつの作品を企画・制作した写真展。展示作品は、点数も形式も各コンビごとに自由に設定。クライアントもオリエンもない中で、「伝えたい欲求」を写真にしており、広告のフォトグラファーとアートディレクターがもつ「発想力」、「表現力」、「技術力」で、各々が伝えたいメッセージをそれぞれの作品に込めたということだ。なお、参加する博報堂プロダクツのフォトグラファーは鈴木康平、大津央、廣瀬達郎、児島孝宏、古川泰子、高橋秀行、石川清以子、島村朋子、百々新、池田献児、亀井友吉、岡祐介、高橋潤、平田正和、岩切浩三郎、辻徹也、青野千紘、大谷麻葵、丸山慎六、大木謙一の計20名。博報堂のアートディレクターは長島慎、杉山ユキ、榎本卓朗、細川剛、永松りょうこ、小栗卓巳、小野勇介、関谷奈々、倉田潤一、池澤樹、小杉幸一、榮良太、中谷佳保里、富田耕平、藤田純平、岡室健、柿﨑裕生、原野賢太郎、桑原秀平、徳野佑樹の計20名となっている。
2015年03月09日日本でもトリックアートとして人気のだまし絵(立体画法)だが、アジア各国にも3Dアート美術館があり世界的に人気だ。そんな中、満を持して香港初の3D美術館「香港3D奇幻世界」が2014年7月に誕生。香港らしいオリジナル絵画も含め、迫力満点の"疑似体験"がここで楽しめる。○4つのテーマで異空間体験「香港3D奇幻世界」はヒルトンタワーの中という立地にあり、入り口はこじんまりしているのだが、中に入ると意外と広い。約1万平方フィート(約930m平方メートル)のスペースを使って4つのテーマの作品が約60点も展示されている。テーマはそれぞれ、高層ビルや競馬場など香港の今ある建物の「香港文化」ゾーン、旧空港など古き良き時代まで表現した「オールド香港」ゾーン、中国将棋やパンダや兵馬俑などを描いた「中国文化」ゾーン、カップル向けのロマンチックな「ラブジャーニー」ゾーン、恐竜や野生動物、仮想世界を体験できる「空想の不思議」(非現実)ゾーンなどがある。他国の3Dアート美術館を見て回った社長がだまし絵の面白さを気に入ったことにはじまり、「同じものを持ってくるより香港オリジナルなものを作りたい!」という思いから、中国人のアーティストに依頼したそうだ。そのため、香港や中国の文化にちなんだものが多く展示されることになった。テーマもオリジナルで興味深いが、壁2面と床まで使った作品がそこかしこにあり、立体画法の飛び出してくる感に加え、さらに3面の絵画でより迫力満点なのだ。○誰でもオーバーヘッドができる!撮影スポットとして一番人気なのは、香港摩天楼のシンボル・中国銀行タワーの天辺からぶら下がるというか、「落ちそう!」感を演出できる作品だ。もうひとつ、記念に挑戦したいのがサッカーのオーバーヘッド体験。これも撮影した後にひっくり返すというものだが、手足の動きひとつで迫力が全然違うのだ。そのため、撮影時間が延びてしまうスポットでもあるが、撮影して友人に送ってみれば驚かれること必至だろう。撮られる側のポーズと表情などの演技力も必要だが、ベストショットを撮るためのベストな角度と距離が分かる指示があるため、安心して撮影できる。また、カメラのレンズを通すと、より立体的かつカラフルで不思議な3Dが体験できるので、撮影しなくてもレンズ越しに鑑賞するのもおすすめだ。展示点数約60点のうち、イベント期間は1~2割くらいが入れ替わるという。なお、3月に開催される「ワンピース展」では、半数弱が入れ替わる予定となっている。※記事中の情報は2014年10月取材時のもの
2015年01月06日旅先での楽しみ方は人それぞれだが、今回おすすめしたいのが現地で楽しめるアートスポットだ。近年、経済成長の著しい東南アジアではシンガポールを筆頭にアートも盛り上がりを見せており世界も注目!センスの光るギャラリーやファミリーでも楽しめるミュージアムなど五感で楽しむアートスポットはいかが?■歴史も学べる!正統派ミュージアム編1. National Museum of Singapore in シンガポール国内最古&最大の博物館として街の中心で華やかな存在感の国立博物館。シンガポールの歴史が分かるヒストリーギャラリーは見どころ満載だ!記事を読む>2. Islamic Arts Museum Malaysia in マレーシア・クアラルンプール国教はイスラム教で人口の6割がイスラム教を信仰しているマレーシア。日本ではあまり触れる機会のないイスラムの文化に触れてみるのはいかがだろうか?記事を読む>■体感型ミュージアムで遊ぼうMade In Penang Interactive Museum in マレーシア・ペナン2013年秋にオープンした新名所!巨大壁画のトリックアートは、ペナンの風景や文化などを取り入れた作品が多くとてもユニーク!記事を読む>■気軽に楽しめるカフェ&ギャラリー編1. GOJA in タイ・バンコクいまバンコクで注目のギャラリーカフェ。アートギャラリー兼カフェなのでコーヒーを飲みながら気軽にアート鑑賞できるのが魅力だ。記事を読む>2. Soul Cafe in マレーシア・ペナン定期的に行われる写真展やアート展を楽しみながら、コーヒーや食事が出来るフォトグラファーカフェ。カメラのレンズ型カップなどオーナーのこだわりにも注目!記事を読む>3. Dia.Lo.Gue Artspace in インドネシア・ジャカルタKemangと呼ばれるお洒落エリアにあるアートギャラリー。インドネシアや日本、他各国から集めた、ギフトショップも併設されておりゆっくり楽しめる!記事を読む>■移動途中にも楽しめる!街中編Marking Georgetown その1 in マレーシア・ペナンユネスコ世界文化遺産であるジョージタウンの歴史遺産への理解と関心を深めてもらうために昔の人々の生活の様子をユニークに表現したワイヤーアート『Marking Georgetown』!記事を読む>Marking Georgetown その2 in マレーシア・ペナン『Marking Georgetown』第二弾!カフェなども多いので休憩しながらゆっくり散策するのがおすすめ!記事を読む>グラフィティアートを楽しむ旅! in インドネシア・ジョグジャカルタジョグジャカルタの現代アートの街としても有名!世界的に著名なアーティストを産み出している街ということもあり、街中でグラフィティアートが楽しめる!記事を読む>
2014年12月08日コニカミノルタが運営するギャラリー「コニカミノルタプラザ」は2015年1月6日~2月8日、コニカミノルタプラザ特別企画 アート・ウルフ写真展「EARTH IS MY WITNESS--地球、わが証人--」を開催する。○多様性に満ちた地球環境の、はかなくも貴い美の世界に誘う写真展同ギャラリーでは、地球環境の素晴らしさと大切さを伝える企画展を定期的に開催。今回は、自然写真のリーディング・フォトグラファーとして知られるアート・ウルフ氏の写真展となる。アメリカの自然写真家アート・ウルフ氏は、人々の自然環境に対する保護意識を喚起しながら、自然写真の芸術的価値を向上させた功労者として世界的に評価されている。急速に失われつつある自然環境や野生生物、希少な文化にフォーカスしたウルフ氏の全仕事から厳選し、未発表や最新の作品も多数収録された決定版ともいえる「EARTH IS MY WITNESS」が2014年10月に出版された。この写真集刊行を記念し、同展では収録作品を中心に未掲載作品を加え、大型プリントによる30点を展示。環境、光、被写体が奇跡的にぶつかり合い、象徴的なイメージを形作る瞬間を、卓越した色彩感覚と画面構成で捕捉する同氏の作品は、観る者をかけがえのない多様性に満ちた地球環境の、はかなくも貴い美の世界に誘うという。開催日時は、2015年1月6日~2月8日 10時30分~19時で、期間中無休。場所は、コニカミノルタプラザ ギャラリーA(東京都新宿区新宿 3-26-11 新宿高野ビル 4F)。入場料は無料。
2014年11月28日2015年4月25・26日、六本木の街を舞台に一夜限りのアートフェスティバル「六本木アートナイト2015」が開催される。このイベントでは六本木ヒルズや東京ミッドタウン、サントリー美術館など、街に点在する様々な施設にアート作品を展示。インスタレーションを中心に、音楽、映像、パフォーマンスなど様々な作品を見ることが出来、中には観客参加型のアートも出品される。昨年に引き続きアーティスティックディレクターを務めるのは、現代美術家の日比野克彦。さらに、メディアアートディレクターとして、ライゾマティクスの齋藤精一を招聘し、アートナイトの新たな形を模索していく。なお、今回初の試みとして、一般から作品を募集する「オープン・コール・プロジェクト」を開催。応募されたプログラムのうち、優秀な作品は2次審査へと進むことになり、審査委員会の前で企画者自らがプレゼンテーションを行うことになる。この様子は一般に公開され、以降もこうしたプレプログラムを本番までに実施していく予定だ。【イベント情報】六本木アートナイト会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21デザインサイト(DESIGN SIGHT)、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:2015年4月25日10時から26日18時まで入場料:無料(一部を除く)
2014年11月21日武蔵野美術大学は15日~24日、東京都小平市との連携で行っているアートプロジェクト「小平アートサイト2014 GATE-アートとつながる-」を開催する。○美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらうプロジェクト同プロジェクトは、同学の彫刻学科研究室と学生生活課が主体となり、美術を身近に感じていない人に美術を体感してもらいながら、地域の交流を深めていくことを目的として、毎年開催されている催し。今年で28回目の開催となる同プロジェクトのテーマは、「GATE-アートとつながる-」。学生のために、大学の門をくぐり抜け外へ発信できる場をつくり、自分自身を向上させる制作をしてもらいたいという思いと、普段美術と関わりのない地域の人が、美術に興味を持つきっかけとなる入り口として来場してもらいたいという思いを込めて、同学の学生が考えたテーマだという。東京都小平市内の公園や地域センター、公民館など市民の生活の場で作品を展示し、さらにパフォーマンス・イベントやスタンプラリーなど、地域住民と積極的に交流するためにさまざまなイベントを開催する。また、今回初の試みとして、大道芸人を招いて学生の彫刻作品の中に紛れるパフォーマンスを行う。会期は15日~24日、9時~17時。会場は東京都小平市・小平市立中央公園、鷹の台公園、上水公園、美大前緑地、玉川上水緑道(会期中無休)。屋内会場は小川1丁目地域センター(休館第1、3火曜日)、コンカフェ くるみの木(火曜日定休日)。オープニングパーティーは15日17時より小平市立中央公園で開催。小平市在中のジロー今村さんを中心としたパフォーマンス・イベントは15日、16日、22日、23日、24日に小平市立中央公園で開催。また、出品者によるパフォーマンスイベントも開催する。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科3年・市岡一恵さんの作品「プレゼント」は、立体作品展示、および立体作品を舞台装置とした親子向け朗読劇。開催日時は15日、16日、22日、23日の13時~、15時~に開催(1回約15分)。場所は小平市中央公園・地下通路出て右手の林。武蔵野美術大学デザイン情報学科3年・福田恵理さんと、日本大学芸術学部演劇学科3年・櫻井美穂さんの作品「落下」は、フェミニズムと姉弟の関係に関する、劇場外の演劇。開催日時は15日、16日の15時30分~、16時30分~(1回約30分)。場所は小平市中央公園・噴水横広場。
2014年11月13日フォトグラファー、ヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)国内初の個展が都内2ヶ所で開催されている。来日した彼女に、ファッションとアートについて聞いた。サッセンは元々ファッションを専攻し、その後写真とファインアートを学び、結果アートとファッション2足の草鞋(わらじ)を履いて、クリエーションを行ってきた。「昔からファッションには愛憎を感じる」と本人が語るように、今回展示されているようなパーソナルなプロジェクトを発展させつつも、ファッションの仕事を今後も続けていくという。「ファッションやコマーシャルの仕事を多くこなしているので、私をアーティストとして受け入れない人もいる。けれど近年では、ファッションとアートの領域が曖昧になってきており、すべてがクリエーションという大きな枠でくくられることが多い。この現象自体が刺激的で面白いと思う」とサッセンは話す。ファッションの仕事を行う上で、彼女の想像性を刺激するのはブランドを作り上げる様々な人達だ。「ブランドの裏にはそれぞれ独特な『色』を持った様々な立場の人やデザイナーがいて、彼らとコラボレーションすること自体が興味深い。例えば『カルヴェン(CARVEN)』では、プロジェクトを行った際に着任していたデザイナーのギヨーム・アンリ(Guillaume Henry)が写真に理解があることから、自由にプロジェクトを進めることができた。同時に、高いクリエーティビティーを求められ、彼の意見が刺激になる。またブランドの要望を、パズルを解くように叶えるプロセスにも関心がある。その意味で『ランバン(LANVIN)』のようなエレガントなブランドから、革新的なブランドに至るまで、様々なブランドと共にプロジェクトを行うこと自体に価値がある」「ファッションは、私にとっては遊び場、実験の場のようなもの」(サッセン)と言うように、彼女は外向的なクリエーションプロセスを楽しみながら、ファッションの仕事をこなす。反対にアートは「自分の感情を深く追求し、自らの影を浮き彫りにする作業」であると述べ、ファインアートの制作プロセスを非常に内向的な作業として捉えている。「まるで、私の中に2人の違う人格が共存しているように、ファッションとアートは全く違ったアプローチで作り上げるの」そんな中で、彼女のすべての仕事に共通するのは、「完全にコントロールすることができない写真というメディアの面白さ」だそうだ。サッセンは、ぱっと思いついた構図をドローイングし、現場で改良を加えながら写真へ起こす方法で制作する。想像上のイメージと出来上がった実際のイメージの乖離が写真の魅力だという。今後はロンドンのICA(Insttitute of Contemporary Art)での展示や、スイスのウィンタートゥール美術館などでの個展を控えているが、フォトグラファーとしての新たな企画は現在未定とのことだ。ここ最近は自身の作品のカタログの出版が相次ぎ、3月から行われたロッテルダムのオランダ写真美術館での展示では、写真からビデオやサウンドインスタレーションなどへと、作品のメディアが広がっている。今後のフォトグラファーとしての方向性が楽しみだ。
2014年11月02日東京・六本木の写真に特化したギャラリーやカフェの複合スペース、イマ コンセプト ストア(IMA CONCEPT STORE)では、トークイベント「LIVING WITH PHOTOGRAPHY:アートを見るから、アートを買うへ」を開催する。このイベントは4人のゲストが、日々の暮らしに写真がどのような刺激や喜びを与えるかを語るもの。生活に写真をどのように取り入れているかなど、クリエーティブなフィールドで活躍する著名人達が、アート写真のコレクションについて紹介する。第1部にはCMのクリエーティブディレクターを務める高松聡と、雑誌『美術手帖』の編集長・岩渕貞哉が登場。「アートを見るから、アートを買うへ:コレクターへの第一歩」と題して、コレクションを始めたきっかけなどについて話し合う。その後もインテリアスタイリストの川合将人による「アートとインテリアの関係 ― 世界の LIVING WITH PHOTOGRAPHY」や、寺田倉庫の伊原庸裕による「どうすればよい?アートの保管方法」などのトークタイムを用意した。第1部は12時に開始予定。その後、昼食を挟んで残りのセッションが行われる。【イベント情報】LIVING WITH PHOTOGRAPHY:アートを見るから、アートを買うへ会場:IMA CONCEPT STORE 六本木住所:東京都港区六本木5-17-1AXISビル3階日時:10月26日12:00から14:30料金:3,500円(ランチ込み)
2014年10月17日ケースレーインスツルメンツは、ハイパワーソースメータ(SMU)を含むパラメトリックカーブトレーサ(PCT)の機能拡張を発表した。パワーMOSFET、IGBT、ダイオードなどのパワー半導体デバイスの特性を評価するには、オンステート(大電流の電流-電圧)、オフステート(高電圧の電流-電圧)、高いバイアス電圧における容量-電圧(C-V)など、さまざまな測定を行う。それぞれの測定には、異なったケーブル、コネクタ、プローブ(ウェハレベルのテストの場合)、またはテストフィクスチャ(パッケージデバイスの場合)が必要になるが、この3種類のテストを行うための、ハイパワー機器、インターコネクト、プローバ/テストフィクスチャを1つのテストステーションに組み合わせた、標準化されたソリューションはこれまで販売されていなかった。このため、1つの測定から別の測定に変更する場合、手作業で別のケーブルに交換し、被測定デバイスとテスト機器間の信号経路にある重要なハードウェアも交換する必要があった。中でも、高電圧C-Vテストは、標準もしくは信頼性のある測定セットアップ/手法が確立されていないため特に複雑で、試行錯誤しながら独自の接続ソリューションを開発しなければならなかった。これは費用や時間がかかるだけでなく、パワーデバイスのテストで高電圧出力になるため、安全性に欠ける作業環境になることがあるという。パワー半導体のテストシステムを構築するテストエンジニアのために開発されたハイパワーインタフェースパネル「8020型」はコネクティビティが向上し、高電圧C-V(容量-電圧)などの複雑な測定が容易に行える。同製品を使用することで、セットアップ時間を短縮して接続ミスを防ぐことができる他、作業効率の改善やテスト・ハードウェアの保護ができるため、確実な測定結果が得られるという。具体的には、システムのプローブステーション、ポジショナ、またはフィクスチャに合ったオプションを選択することができる。また、ユーザおよびローパワーソースメータの両方の安全性が向上し、さまざまな計測器の組み合わせが簡単に行える。さらに、信号経路への直列抵抗やバイアスティなどの追加が簡単にできる。そして、すべての計測器を一度に接続できるため、測定から測定への変更が簡単になり、接続を変更する必要がない。加えて、システムの3kVおよび200VチャネルでオプションのC-Vバイアスティと組み合わせると、高性能のI-V/C-Vスイッチとして機能するため、ケーブリングし直すことなくI-V、C-Vテストの両方が行える。また、入力として同社のハイパワーソースメータである3kV対応の「2657A型」、および50A対応の「2651A型」、ソースメータの「2636B型」および「2612B型」、PCT-CVU型マルチ周波数C-Vメータが接続できる。さまざまなユーザ設定の出力コネクタが利用でき、ほとんどすべてのプローブステーションが接続できる。さらに、PCT-CVU型マルチ周波数C-Vメータは10kHz~2MHzまでのC-V測定に対応しており、同社のPCTにアップグレードすることで、2または3端子の容量測定が行える。また、「8020型」は、新製品のバイアスティキット「CVU-200-KIT型」と組み合わせて使用するように設計されており、バイアス電圧を200Vまで拡張できる。そして、バイアスティキット「CVU-3K-KIT型」を使用すれば3kVまで拡張でき、「8010型」または他のハイパワーテストフィクスチャにおいてACとDCの両方のテストに対応できる。この他、同社のACS Basicエディションコンポーネントテストソフトウェアの最新バージョン(V 2.1)を使用すると、パワーMOSFET、ダイオードなどのデバイスのI-V、C-V測定がサポートできるようになる。これにより、「8020型」と新製品のバイアスティキットによる拡張C-V測定が補完できる。なお、価格は、パラメトリックカーブトレーサ「2600-PCT」シリーズが218万円(税抜き)から、ハイパワーインタフェースパネル「8020型」が50万8000円(税抜き)から。
2014年10月16日写真家のウルリック・コレットが、親子、兄弟、双子、いとこの顔写真を半分から合成し1枚の顔写真に仕上げるという「遺伝肖像(Genetic Portraits)」というシリーズを展開している。やはりおなじ遺伝子を多く持っているからなのだろうか?思ったほど違和感なく感じるから不思議だ。カラパイアブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんなみんな生きているんだともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。
2014年10月15日