ラディウスは3月27日、iPhoneでハイレゾ音源を再生できるアプリ「Ne PLAYER for iOS」を発表した。提供開始予定は4月上旬で、価格は未定だ。同社は、Android用のハイレゾ音源再生アプリ「Ne PLAYER for Android」を税込1,800円で2014年12月に提供開始している。このたびのNe PLAYER for iOSは、iOS向けに開発したもので、対応OSはiOS 7.0以上。対応機種はiPhone 5/5c/5s/6/6 Plus、iPad mini、iPad mini2、iPad mini3、iPad Air、iPad Air2、iPod touch(第5世代)。なお、ハイレゾ音源の再生には、再生音源のフォーマットに対応したUSB DACなどが必要となる。アプリの対応フォーマットは、11.2MHzまでのDSD、384kHz/32bitまでのFLAC/ALAC/WAVだ。そのほかにAAC、HE-AAC、MP3形式の再生も可能。DSD5.6MHzとDSD2.8MHzはDoP、PCM変換のどちらにも対応し、DSD11.2MHzはサンプリングレート352.8kHzのPCMに変換しての再生となる。サンプリングレートと各帯域ごとの音の情報量をグラフとして表示して、ハイレゾ音源が劣化せずに出力されているかを視覚的に確認できる「ハイレゾビジュアライザー」機能を搭載。ハイレゾ音源ではない音楽ファイルのサンプリングレートを48kHzにアップする機能も持つ。曲の選択はプレイリストやアルバム、ジャンル、アーティスト、曲名でのソートのほか、サンプリングレートやフォーマットから選曲できる。対応機種すべて384kHz/32bitまでのサンプリングレートに対応。DSDについては、iPhone 5・5cが2.8MHzまで、iPod touchとiPad miniが5.6Mzhまでで、それ以外は11.2MHzまでに対応する。
2015年03月27日レーベルゲートは3月27日、音楽ダウンロードサービス「mora」にて、寝台特急「北斗星」のラストランを収録したハイレゾ音源を配信開始した。10,000ダウンロード限定で配信する。ダウンロードは無料だ。3月13・14日に定期運行を終えた寝台特急「北斗星」のラストランを収めたハイレゾ音源。上野駅発着の様子を、ソニーのハイレゾ対応リニアPCMレコーダー「PCM-D100」2台で録音した。配信されるコンテンツは、すべて192kHz/24bitのFLAC形式となっている。熱狂的な鉄道ファンでもある音楽プロデューサーの向谷実氏がラストラン音源の収録を監修した。配信音源の内容は以下のとおり。トラック1:2015年3月13日 上野駅 入線音トラック2:2015年3月13日 上野駅 出発音トラック3:2015年3月14日 上野駅 到着音トラック4:2015年3月14日 上野駅 車庫への回送出線音北斗星ラストラン音源のほか、機関車DF200-7000の機関室で収録した音源も10,000ダウンロード限定で配信する。コンテンツの仕様は北斗星ラストラン音源と同様だ。配信音源の内容は以下のとおり。トラック1:アイドリング~加速音~惰行~再加速音トラック2:減速~停止音トラック3:ハイアイドルモード切替え音
2015年03月27日ティアックは3月18日、ハイレゾ音源対応のDAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ「HA-P50-R」を発表した。昨年発売した「HA-P50」の赤色モデルとなる。HA-P50-Rの発売は3月末で、価格はオープン。推定市場価格は26,800円前後。HA-P50-Rの仕様はHA-P50と同じ。Apple Camera Connection Kitを介さずにiPhone/iPad/iPod Touchと接続可能で、24bit/96kHzのハイレゾ音源の再生に対応している(TEAC HR Audio Player for iOS使用時)。また、AOA2.0対応のAndroid端末とも接続できる。D/Aコンバーターには「BurrBrown PCM5102」を採用。160mW+160mW(32Ω負荷時)の高出力パワーアンプを搭載し、HIGH/LOW2段階の出力ゲイン切り替え機能を持つ。バッテリー駆動時間は約8時間。付属のUSBケーブルで充電を行う。本体サイズは、W67×D130×H21.7mm、重量は210g。iPhone/Androidスマートフォンと本機を束ねられるラバーバンドが付属する。
2015年03月18日●小さくて高音質、しかもハイレゾ対応ティアックのReferenceシリーズは、ひとことでいえば「凝縮感」が最大の特徴だ。たとえば2012年に発売された「UD-501」など多くの製品は、フルサイズコンポの半分近い、幅290mmというコンパクトさであり、そこにDSDネイティブ再生や非同期伝送対応のUSB入力など先端機能を詰め込んでいる。ラックマウント機器を思わせるハンドルなど個性的なデザインテイストも手伝い、ミニコンポ/デスクトップオーディオの分野に独自の存在感をもたらしている。ここに紹介する「HR-S101」は、その系譜に連なる「マイクロコンポ」だ。アンプ/センターユニット「AI-101DA」は幅182×高さ53×奥行き191mmとより小さくまとめられ、設置性はさらに向上。密閉型のスピーカー部も幅116×高さ182×奥行き167mmと、ノートPCの横に設置しても違和感ない大きさとなっている。小型化が進められたとはいえ、機能面は充実。AI-101DAのパワーアンプには高効率Class-Dアンプを採用、コンパクトなファンレス設計ながら26W+26Wという出力を提供。100mW+100mW(32Ω)の出力を持つヘッドホンアンプも搭載しており、インピーダンスが高めのヘッドホンも余裕でドライブできる。もちろんハイレゾ再生も可能だ。搭載しているDACは実績豊富な「BurrBrown PCM1796」、DSDは非サポートながら最大192kHz/24bitの音源に対応する。非同期転送モードをサポートしており、ジッター低減の効果も期待できる。入力端子はUSB TypeB×1、光デジタル×2、アナログ×1を装備、PCのみならずテレビやビデオレコーダーも接続可能だ。アップコンバート機能が装備されていることにも注目したい。リモコンの「UPCONVERT」ボタンを押せば、44.1kHzの音源が88.2kHz相当に、48kHzの音源が96kHz相当にと、デジタル入力(USB/光)した信号が拡張される。ハイレゾ音源を入力した場合、88.2kHzは176.4kHz、96kHzは192kHzへとそれぞれ拡張されるが、176.4kHzと192kHzは拡張処理されない。基本的にはCD品質の音源/圧縮音源をよりよく聴かせるための機能という認識でいいだろう。スピーカーの「LS-101」はリアバスレフ方式で、20mmソフトドーム型ツイーターと70mmのコーン型ウーファーの2ウェイ構成となっている。高さはアンプ/センターユニット「AI-101DA」の幅と同じ182mm、並べたとき美しく揃うところがポイントだ。天然木突板を使ったキャビネットの質感の高さも見逃せない。ウォールナット調というだけでなく、多層塗装光沢仕上げによりワンクラス上の高級感がある。スピーカー端子にはスクリュー式を採用し、ケーブルを確実に固定できる。ところで、本機には「HRラウドネス」という機能が用意されている。DSP処理により、小音量時でも低域の迫力と高域のヌケを保ち、メリハリある再生を可能にしてくれるのだ。入力した信号は、デジタル/アナログを問わず96kHz/24bitのデジタル信号に変換して処理されるため(ただしハイレゾ音源は無変換)、音質改善効果も期待できる。小さなボリュームで音楽を楽しむときに活用したい機能だ。●スマートフォンと相性良好HR-S101には再生装置が付属していないため、音源は必ず外部機器に頼ることになる。ステレオミニ端子からアナログ入力も可能だが、主要なソースはデジタル、特にスマートフォンに照準が当てられていると見てよさそうだ。スマートフォン上の音源を再生する場合、入力経路はBluetoothかUSBということになる。アンプ/センターユニットのAI-101DAは、Bluetooth/A2DPのコーデックとして標準のSBCに加え、AACとaptXをサポートしており、iOSデバイス(SBC/AACに対応)とAndroidデバイス(機種によってはAACとaptXにも対応)のどちらでも良好な条件でワイヤレス再生できる。USB入力でWindows PCやMacとも接続できるが、サイズ感や取り回しのよさからいうとスマートフォンのほうが好相性に思える。iOSデバイスであればカメラコネクションキットを使えばいいし、Androidも先日リリースされた「ONKYO HF Player」とUSB OTGケーブルを用意するだけだ(AOA 2.0対応の端末が必要)。Bluetoothで聴いたときの印象だが、CDから取りこんだ無圧縮の同じ曲をiPhone 6とXperia Z Ultra sol24で再生すると、面白いほど音の違いが感じられた。Xperiaのほうが低域のリアリティがあるのだ。ベースの輪郭がぼやけず、バスドラムのキックも鈍らない。音場感や奥行き感もXperiaのほうが上だ。一方のiPhone 6は、Xperiaと同一条件の楽曲ファイルであるにもかかわらず、一音一音の輪郭とツヤが若干色褪せたようで音場も狭く感じる。Bluetooth/A2DPの符合化手順を考えても、コーデックの違い(iPhone 6がAAC、XperiaがaptX)による音質差は大きいと言わざるをえない。なお、Bluetooth入力ではアップコンバート機能を利用できないため(USB/光入力時のみ対応)、ワイヤレスを中心に楽しむならばaptX対応のデバイスを用意しておきたい。MacユーザーでもあるAppleファンであれば、iPhoneではなくMacBook AirなどaptX対応のMacとペアリングすれば、AACやSBCとの音の違いを確認できるはずだ。現行モデルのMac miniやMacBook Pro、MacBook AirはaptX対応のチップを搭載している。より音質を追求するのであれば、USB接続を選ぶことになるだろう。非同期転送によるジッター低減のメリットを得られるうえ、前述したとおりアップコンバート機能を利用できる。有線接続のためBluetoothに比べると使い勝手は低下するが、解像感と音場感は格段に改善される。小粒ながらメリハリある音を出すスピーカーの地力もあるが、ベースやバスドラの印象は一変、ここまで低域の再現力があるのかという発見もあった。このクラスのコンポが"ハイレゾ対応"を謳うと、そこまでの再生能力があるのかと訝しむ声も耳にするが、本機に関していえば十分満足できる素地があるといえる。壁からある程度離す、インシュレーターを置く、といったスピーカーセッティングを施せばきちんと音で応えてくれる。「HRラウドネス」を有効にすれば、小音量時でも解像感と低音の迫力を損なわずに再生できる。5万円を切るというプライシングも踏まえて、ハイレゾ入門機として好適だ。
2015年03月11日ソニーは2月24日、エントリー層向けのハイレゾ対応ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1A」を発表した。発売は3月21日の予定で、価格はオープン。推定市場価格は税別30,000円前後。PHA-1Aは初めてポータブルヘッドホンアンプ(ポタアン)を使う人に向けて開発された製品で、本体厚18.5mm、重量約300gの薄軽設計を特徴としている。DACチップにWolfson WM8740を採用し、192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生に対応する(DSD再生には非対応)。高精度のクロックジェネレーターを搭載し、USB 2.0に対する非同期伝送方式を採用。DACチップに対してピュアなクロックを供給することで、DA変換後の音質を向上させている。ハイレゾ対応のウォークマンやXperiaシリーズ、iPhone/iPadとはデジタル接続が可能だ。バッテリー駆動時間は約6時間で、PHA-1A本体の充電時には、接続したウォークマンにも同時に充電できる。
2015年02月24日日立マクセルは2月16日、ハイレゾ音源に対応したタマゴ型の「フローティングスピーカーシステム(MXSP-TGS10BK)」を発売した。価格はオープンで、推定市場価格は200,000円前後(税別)。一般的に、スピーカーを台の上に設置すると、不要な振動が発生して音質に影響を与えやすくなる。MXSP-TGS10BKはスピーカーを専用スタンドで空中に吊り下げることによって、不要な振動を抑え、よりピュアなサウンドを実現するシステム。スピーカーを吊り下げるバンドには、本体への振動を低減できる牛革を使用している。スピーカー部分には、ビフレステック社とNHLab.(中島平太郎研究所)が共同開発したタマゴ型の小型フルレンジスピーカー「D’Egg」を採用した。D’Eggは、タマゴ型キャビネットの曲面に沿って音をスムーズに放射することで、コンパクトでありながら、リスニングポジションの自由度を高めたスピーカーだ。使用されているユニットはφ90mm相当の楕円型フルレンジ。振動板には、内部損失を増加させる「Sound Tuning Varnish」がコーティングされている。Sound Tuning Varnishは、東京大学とアドバンスト・ソフトマテリアルズ、日産自動車が共同開発したコーティング材料だ。再生周波数帯域は70Hz~40kHz(-10dB)で、インピーダンスは4Ω。定格入力は15Wで、出力音圧レベルは80dB/w/mとなっている。サイズはスピーカー部分が約W140×D140×H200mm、スタンド部分が約W170×D170×H380mm。スピーカーとスタンドを合わせた重量は1,150g。
2015年02月16日●洗練されたデザインでハイレゾ入門層にもアピールOPPO Digital Japanは2月13日、ハイレゾ対応のポータブルヘッドホンアンプ/USB DAC「HA-2」と、軽量化を進めた平面磁界駆動型ヘッドホン「PM-3」を発表した。発売はともに3月20日で、価格はオープン。推定市場価格は、HA-2が39,000円前後、PM-3が55,000円前後。発表当日より予約受付を開始している。○「HA-2」は洗練されたデザインでハイレゾ入門層にもアピールHA-2は、スマートフォンのような薄型軽量ボディを目指したイレゾ対応のポータブルヘッドホンアンプ/USB DAC。サイズはW68×D157×H12mm、重量は175gで、iPhone 6のような4.7型クラスのスマートフォンと一緒に持ち歩きやすそうなデザインだ。それでいて、ブックカバーのように本革をまとって高級感を演出しているだけでなく、高剛性アルミ合金をボディ素材に用いるなど、音質も意識した設計を採用。USB DACには、ESS Technology製のSabra Reference ES9018-K2Mを搭載。5~10万円クラスのハイレゾ対応製品に多く採用されている、定評のあるチップだ。再生可能なハイレゾ音源は現在、最高レベルといえるPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzをサポートしている。また、iOS端末とのLightning接続、Android端末とのUSB OnTheGo接続、そして3.5mmステレオジャックによるアナログ接続に対応。幅広い機器と接続可能だ。バッテリー容量は3,000mAhで、駆動時間はUSB入力時で約7時間、アナログ入力時で約13時間。30分で70%、1時間30分で満充電に達する高速充電性能には目を見張るものがある。また、HA-2をモバイルバッテリーとして、スマホの充電に用いることもできる。●平面磁界駆動型ヘッドホン「PM-3」は音質追求しながら軽量化○平面磁界駆動型ヘッドホン「PM-3」は音質追求しながら軽量化PM-3は、フラットな聴感や均質な位相特性、高速な応答性を特徴とした平面磁界駆動型のアラウンドイヤーヘッドホンだ。同社は、平面磁界駆動型ヘッドホンは大きくて重いという常識をくつがえすべく、従来製品「PM-2」「PM-1」をリリースしてきたが、PM-3はさらなる軽量化を追求。PM-2に比べ約20%軽い、320gの重量を実現した。平面磁界駆動ユニットの口径は55mm、周波数特性は10~50,000Hz、インピーダンスは26Ω、感度は102dB、装着圧力は5N。OPPO Digital Japanは同日、都内で発表会を開催。同社の代表取締役 河野謙三氏と、米OPPO Digital プロダクトマネージャーのクリストファー・ヴィック氏がスピーチし、テクノロジー・エバンジェリスト 松浦亮氏が製品説明を行った。米OPPO Digitalは2004年設立。ヴィック氏によると、カリフォルニア州マウンテンビューの本社は、ESS Technologyと15kmの距離にあり、互いに密接に連携して開発を進めているという。また、米国では直販中心のビジネスモデルをとっており、ユーザーからのフィードバックをすばやく製品開発に反映する機動力が同社の強みのようだ。国内総代理店をつとめるOPPO Digital Japanは2013年設立の若い会社。代表取締役の河野氏は、「日本の大手メーカーが我々と同じジャンルに参入してきたのは、むしろ喜ばしいこと」と、ハイレゾ市場の活性化を歓迎した。
2015年02月13日オンキヨーは2月9日、東京・八重洲のGibson Brands Showroom TOKYOで「ハイレゾ戦略発表会」を開催し、ホームオーディオ市場とハイレゾリューション(高解像度)サウンドを取り巻く現在の状況、および同社が目指すグローバル規模の戦略を発表した。同日、アメリカ・イギリス・ドイツの3カ国でハイレゾ音源提供サイト「onkyo music」をオープンし、海外展開をスタートさせた。オンキヨーおよびオンキヨーエンターテイメントテクノロジー社は、2005年8月から日本国内向けにハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」を展開。2015年2月9日オープンの海外サイトは、2014年5月に業務提携した英7digital社が運営にあたる。アルバムは1枚あたり15~20米ドル、シングルは3~4米ドルに価格を設定。将来的には、アニメソングなど日本発の楽曲およびオンキヨー独自コンテンツの配信も予定しているという。発表会冒頭では、ホームオーディオ市場の動向を解説した。約3兆2000億円が世界のホームオーディオ市場の規模であり、うち半分強を占めるのがデジタルオーディオプレイヤー(DAP)とヘッドホンで、プライベートリスニングが現在の主流であることを説明した。世界市場で、日本のオーディオメーカーが占めるシェアは、オンキヨーが約1%、主要企業を合計しても5%から6%に過ぎない。パッケージメディア全盛期から市場は大きく変貌したとの分析を踏まえたうえで、「我々に与えられたチャンスはここにある」と、オンキヨー 執行役員兼 オンキヨーエンターテイメントテクノロジー 代表取締役社長 宮城謙二氏はプライベートリスニングの市場に注力する方針を明らかにした。現在プライベートリスニングを支えている圧縮音源や「Spotify」などのストリーミングサービスを「音質よりも利便性を重視したもの。合理的な部分が若年層に受け入れられた」(宮城氏)と分析したうえで、今後新しいリスニングスタイルの提案として「ハイレゾ」をキーワードとする考えを説明。今後の製品展開については、オーディオコンポやAVレシーバーといったHi-Fiオーディオ機器、DAPやヘッドホン、ワイヤレススピーカーといったハイレゾ対応の製品・サービスを世界で拡販していくという。DAPやヘッドホンの分野では、2014年4月に米Gibsonが買収したWOOXイノベーションズ(Phillipsから分離独立したオーディオ専業会社)との業務提携を進める。欧州市場に強みを持つWOOXとの協業については、「海外のマーケットで展開する。日本は従来どおりオンキヨーが販売を行う」(宮城氏)という。中国市場関連では、同国最大の音楽関連サイト/SNSを運営する「QQ Music」と提携。さらに同国エンターテインメント業界で強い影響力を持つ「EE-Media」と協業し、人気歌手とコラボしたBluetoothスピーカーを開発するなど、エンドースメントマーケティングを展開していくとのことだ。英Meridianが開発したハイレゾ対応の新ロスレスフォーマット「MQA」についても言及した。協業を進めていることに触れたうえで、「年内を目処に、オンキヨーが提供しているハイレゾ再生アプリ『HF Player』でもサポートしたい」(宮城氏)との考えを明らかにした。2月末から3月上旬には、英Meridian創業者でMQAを開発したBob Stuart氏が来日し、共同イベントを行う計画もあるという。日本におけるハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」に関する説明も行われた。2005年に11曲からサービスを開始して以来、取り扱い曲数は幾何級数的に増えており、2015年1月現在約85,000曲にも達した。「インディーズを含むほぼすべての国内レーベルと取引している。曲が増えれば客が増え、客が増えれば曲が増え、というポジティブスパイラルに入ってきた」(オンキヨーエンターテイメントテクノロジー 取締役 山下慎介氏)と、2014年12月には過去最高売上高を記録する好調ぶりだ。楽曲を配信する手段も改善される。「当面はパソコンを介してという形になるが、将来的にはDAPから直接楽曲をダウンロードできるようになる」(宮城氏)と、DAPの活用イメージも明かされた。アメリカ・イギリス・ドイツの3カ国でスタートした「onkyo music」向けには、ハイレゾ音源の購入から再生まで行えるスマートフォンアプリを近日提供予定だという。家庭向けにはNASも活用される。他社との協業の事例としては、パナソニックのBDレコーダー「DIGA」の2014年秋モデルが紹介された。「手軽に利用できるNASとしての機能装備を進めていたが、わかりやすく魅力的な使い方を提案できずにいた。そんなときe-onkyoのスマホ展開/PCレス配信のコンセプトを聞き、『これだ』と思って機能を実装した」(パナソニック アプライアンス社 ビデオ商品企画チーム 神高知子氏)。録画以外の活路を模索するレコーダーと、配信の手間を減らしたいハイレゾ音源配信のニーズが合致した形だ。ほかにも、NAS製品で知られるQNAP社と協業して「HS-210」が製品化された事例も紹介された。
2015年02月09日オンキヨーエンターテイメントテクノロジーは2月9日、ハイレゾ音源配信サービス「e-onkyo music」の海外展開をスタートした。海外向けのハイレゾ音源の配信サービスは、米・英・独の3カ国向けにスタートし、今後は楽曲を日々追加していく予定だ。平均価格は、アルバム1枚あたり15~20ドルで、単曲で購入した場合は3~4ドルとなる。米・英・独以外の国への展開は、状況を見ながら決めていくとのことだ。このたびの海外展開は、英7digital Limitedとの業務提携のもと行われる。サービスの名称は「onkyo music」で、配信されるコンテンツは日本国内版の「e-onkyo music」とは異なる。
2015年02月09日オンキヨーは2月4日、iOS/Android端末向けのハイレゾ音源゙再生アプリ「Onkyo HF Player」のメジャーアップデート版を公開した。iOS向けが「Onkyo HF Player Ver.2.0」、Android向けが「Onkyo HF Player Ver.1.0」。インストールは無料だが、1,000円の課金で世界初のDSDリアルタイム変換出力機能を利用できる。iOS端末向け「Onkyo HF Player Ver.2.0」では、iOS8対応と64bit端末への最適化をはじめ、画面左端から右スワイプによる前画面への移動、編集中のキューを置き換えるときの注意文表示に関する変更、DSD 11.2MHzのDoP出力のサポート(DSD11.2MHz以上の再生の推奨環境はiPhone5S以降)、DSD3MHzおよび6MHzのPCM変換再生/DoP出力のサポート、DoP出力時のポーズモードに関する設定の追加、リアルタイムDSD変換再生機能のサポート(有償、iPhone5S, iPhone6など64bit CPU端末のみ対応)など、ユーザー待望の新機能の数々が追加された。さらに、AirDrop機能にも対応し、Macとの組み合わせではドラッグ&ドロップによるスマートな楽曲の転送も可能となった。この機能の動作環境は、iOS 8以降もしくはMac OS X Yosemite、MacはBluetooth 4.0(BLE)が必須だ。一方、トライアル版から正式版へと進化したAndroid端末向け「Onkyo HF Player Ver.1.0」では、OTG(On The Go)ケーブルを使用して、ポータブルヘッドホンアンプやUSB DACなど外部USBサウンドディバイスへハイレゾ音声のデジタル出力を実現するため、新たに同社独自の「Onkyo USB Audio HF Driver」がアプリ内に実装された。また、自動アップサンプリングや、リアルタイムDSD変換再生(有償、2GHz/4コアの以上CPUが必須)などの機能もサポートされている。なお、課金せず無料版アプリとして利用している状態では、ハイレゾ出力には非対応。48kHzまでの音源再生に制限されている。
2015年02月06日ソニーは2月11日から、東京都・銀座のソニービルにて「ハイレゾ キャンドルシンフォニー」を実施する。キャンドルをイメージした照明のなか、ハイレゾ音源を楽しめるイベントだ。入場は無料。同イベントでは、キャンドルをイメージした照明演出とともに、ソニー製オーディオ機器でハイレゾ音源を楽しめる。2015年2月11日から2月28日までは中島美嘉の「雪の華」、JUJUの「ANNIVERSARY」を、3月1日から3月18日までは尾崎豊の「Oh my Little Girl」、いきものがかりの「未来予想図II」を上演する。ソニービル8階の「OPUS」にて開催し、ハイレゾ音源の再生には、ソニー製スピーカーで最上位に位置するリファレンスモデル「Rシリーズ」の「SS-AR1」2台と、マルチチャンネルインテグレートアンプ「TA-DA5800ES」を使用する。OPUS公式Twitterアカウントをフォローして感想などをツイートした人、およびイベント会場でアンケートに回答した人にはイベントオリジナルの壁紙をプレゼントする。開催期間は2015年2月11日から3月18日、営業時間は11時から19時まで。ただし、2月16日は全館休館となっている。
2015年02月04日ソニーとインターネットイニシアティブ(IIJ)、コルグ、サイデラ・パラディソの4社は1月22日、DSD 5.6MHzのハイレゾ音源によるライブ・ストリーミング配信を4月に実施すると発表した。「東京・春・音楽祭」と「ベルリン・フィル」の演奏会を配信する予定だ。今回のDSD 5.6MHz音源のライブ・ストリーミング配信は公開実験として行うもの。4月5日の11時から20時には、「東京・春・音楽祭2015」で行われる「東京春祭マラソン・コンサート vol.5 《古典派》~楽都ウィーンの音楽家たち」を配信。4月12日の2時から4時40分には、ベルリン・フィルハーモニー・ホールで行われるサー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏会「ベルリオーズ《ファウストの劫罰》」を配信する。4社の役割は次の通り。コルグがライブ音源のエンコードを、コルグとソニーが協力してDSD信号処理を行い、IIJがストリーミング用のプラットフォームとネットワークを提供する。録音とマスタリング・エンジニアの第一人者であるサイデラ・パラディソのオノセイゲン氏が全体を監修する。
2015年01月22日ソニーは1月15日、ハイレゾ音源の再生に対応するポータブルプレーヤー「ウォークマン NW-ZX2」を発表した。発売は2月14日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は120,000円前後(税別)。2013年9月に発表された「NW-ZX1」の後継となるモデルで、「ウォークマン」シリーズの新たなフラッグシップとなるハイレゾ対応モデル。海外では、米・ラスベガスで1月6日より開催されていた「2015 International CES」において発表されていた。変更点としてはまず、従来モデルで対応していたDSD64(2.8MHz)に加えて、新たにDSD128(5.6MHz)に対応していることが挙げられる。また、NW-ZX1では厳選されたピュアオーディオ向けのパーツを用いることで音質を追求して設計されていたが、NW-ZX2では外装等のパーツを変更することでさらにハイレゾ音源のクオリティを引き出せるように設計されている。具体的には、総削り出しアルミフレームと金メッキ処理を施した銅板を用いたハイブリッドシャーシを採用。抵抗値の大幅な低減や接触抵抗低減、酸化防止、高い剛性などにより高音質化を実現している。バッテリーからアンプ部に電力供給を行う部分に電気二重層キャパシタを追加するなど、電源回りも強化。さらに、電池保護回路の低抵抗化を実現した新開発の専用電池パックを採用することで、透明感の向上や優れた立ち上がり、スピード感の強化が実現されているほか、アンプ部のチャージポンプ電源に高音質パーツを追加したり、高伝導率かつ電源供給が安定している厚膜銅箔プリント基板を電源基板に採用したりといった改良が行われている。そのほかにも、大型コイルや高品質のメルフ抵抗をヘッドホン出力のLCフィルターに採用することによるオーディオラインの最適化、44.1kHz系専用の水晶発振器を追加することで48kHz系とのクロック切替に対応するなど、全体的にパーツの見直しが行われた。音質面以外の改良点としては、従来モデルで約16時間だったハイレゾ音源(192kHz/24bit)の再生時間が約33時間へと伸長されるなどバッテリーライフが強化されたことがある。また、NW-ZX1では非搭載だったmicroSDカードスロットを新たに採用。内蔵メモリ(128GB)に加えて128GBのmicroSDXCカードを挿入すれば、ハイレゾ音源のアルバムを約130枚収録することが可能だ。さらに、ソニーが開発した新ワイヤレスコーデックである「LDAC」に対応。既存のBluetoothコーデックに比べて約3倍の情報伝送が可能となっており、Bluetooth接続でもより高音質で音楽を楽しめるようになっている。デジタルアンプ「S-Master HX」やソニー独自の高音質化技術「ClearAudio+(クリアオーディオプラス)」を採用するほか、また音質補完技術「DSEE HX」を搭載し、ハイレゾ未満の圧縮音源をハイレゾ相当に補整して再生することが可能となっている。OSにはAndroid 4.2を採用。無線LAN接続にも対応する。主な仕様は次の通り。使用可能な音声ファイル形式はMP3、WMA、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、FLAC、リニアPCM、AAC、HE-AAC、Apple Lossless、AIFF、DSDとなっている。FLAC、リニアPCM、Apple Lossless、AIFFでは最大192kHz、DSDは2.8224MHz、5.6448MHzでのハイレゾ再生に対応する。Bluetoothのバージョンは3.0、対応プロファイルはA2DP、AVRCP、OPP、HID、SPP、対応コーデックはSBCおよびLDACとなっている。本体サイズは約W65.1×D18.5×H131.2mm(突起部含む)、質量は約235gだ。
2015年01月15日レーベルゲートは1月9日、音楽ダウンロードサービス「mora」にて、DSD(Direct Stream Digital)でのハイレゾ音源配信を開始した。開始時は約130タイトルのアルバムを提供し、順次ラインナップを追加していく。これまでmoraで配信していたハイレゾ音源はPCMフォーマットのみだったが、このたびDSDフォーマットのコンテンツも配信開始した。配信形式は従来の96kHz/24bit FLAC形式に加えて、2.8MHzのDSF、5.6MHzのDFFも提供する。配信開始時の販売タイトルは約130作品。「ジャズ/ワールドミュージック」「クラシック/オーケストラ」「その他」の3ジャンルで展開し、今後作品を追加していく。moraではDSD音源配信開始にあわせて、DSD専門の自主レーベル「Onebitious Records」を立ち上げた。第1弾作品のうち1曲を無料配信する「DSD無料お試し楽曲」も提供している。
2015年01月09日ラディウスは、24bit/96kHzのハイレゾ音源までサポートした、Android OS専用DAC搭載ヘッドホンアンプ「RK-LCH61」を発売した。価格はオープンプライスで、市場予想価格は1万9,800円前後。同製品では、DAコンバーターにWolfson製DAC「WM8740」を、アンプにはTI製の「LMH6642」を採用。スマートフォンから出力したデジタル音源を美しく鮮やかな音に変換、電力消費を抑えつつ幅広いダイナミックレンジを再現可能となっている。また、デジタル部で発生したノイズがアナログ部に伝わりにくい独自の回路構成により、ノイズの少ないクリアなサウンドを実現。さらに、負電源を採用した出力オペアンプは、低音域を失わずヘッドホンを高品質かつパワフルに駆動可能にしているとのこと。接続機器からの給電に対応し、再生/一時停止/音量調整/曲送り/曲戻しなどが行えるリモコンも付属する。なお、同社より、RK-LCH61と組み合わせてハイレゾ再生を行えるAndroid専用ミュージックアプリケーション「Ne Player」も公開されている。
2015年01月08日音響機器の製品特長に「ハイレゾ」の文字が躍ることが少なくない昨今、作曲を手がけるクリエイターのみならず、一般ユーザーの間にも「ハイレゾ=高音質」という認識は徐々に広がりつつある。音楽制作以外の分野で活躍するクリエイターにとっても、音楽は創作の友といえるものであり、「好きな曲をよい音質で聴けること」に対して興味を持つ人も多いことだろう。しかし、ハイレゾ対応の再生機器はまだ一般化しているとは言いがたく、「どの程度音質が良くなるのか?」という疑問を抱いた状態ではなかなか手が伸ばしづらいのが現状だ。今回は、そんな「ハイレゾ」音源を早期より自社サイト「e-onkyo music」で配信しているオンキヨーエンターテイメントテクノロジーの高橋弘美さんに、ちまたを賑わすキーワード「ハイレゾ」についてあらためて解説していただいた。――最初に、「ハイレゾ」の概要をお話いただけますか?ハイレゾとは、CDを圧倒的に上回る情報量を持ち、CDと比較して格段に細やかで臨場感あふれる音の表現ができる音楽データの事を言います(PCM24bit、あるいはDSD1bitなど)。具体的には、CDはビット数にして16bit、ハイレゾは24bitですから、「分解能」にして256倍に相当します。この違いは、例えばオーケストラで言えば最弱音から最大音まで、余すところなく表現できることになりますので、CDでは収録しきれず聴こえなかった細部の表現まで、ハイレゾでは聴こえてくることになります。これまで、音源の制作は24bitで行われていても、CDというメディアに収めるために16bitにダウンコンバートされていたのですが、ネット配信する事でスタジオマスターの24bitのままお届けすることが可能です。制作現場と同等のクオリティで配信し、アーティストやエンジニアが意図した通りの音をリスナーに届けることが出来るようになりました。――現状普及している携帯音楽プレーヤーなどで聴く音楽と比べて、どの程度音質がクリアになるのでしょうか。テレビのフルHD映像で、「俳優の顔のシワが良く見える」、「風景が鮮やかになった」、「映像の奥行きが増した」と言われたりしますが、それの音楽版がハイレゾといえます。音の粒立ちや空気感など、今まで感じることが出来なかった部分までお楽しみいただく事が可能です。ユーザーの皆様からは「アーティストが目の前で演奏しているよう」ですとか「歌手の息遣いまでくっきり聞き取れる」といったお声を良く頂戴します。これまで慣れ親しんだ楽曲も、ハイレゾで聴き直すことで全く新たな魅力に気付くといったことも少なくありません。――御社の配信サイト「e-onkyo music」のサイトを拝見していると、クラシックやジャズの名盤から90年代のJ-POP、アニメの主題歌やアニメソングのシンガーまで、さまざまなジャンルの音楽が拡充されてきています。特に売れ行きがいいのはどのジャンルですか?2005年のサービス開始直後から2010年頃までは、クラシックやジャズが配信カタログの多くを占めていたため、売上もそのジャンルのものが多かったのですが、昨年秋以降、アニメソングやゲームソング関連レーベルの皆様が相次いでハイレゾ配信に参入されて以降、アニメ/ゲームジャンルの売上の伸びが顕著です。アニメ(声優さん)ファン、ゲームファンの方から、多くの支持をいただいています。――ハイレゾは現在普及している一般的な音楽プレーヤーでは聴けない、ということですが、どういった環境であれば聴くことができるのでしょうか?現在は、スマホや音楽プレーヤーでも、ハイレゾ対応の製品が多くなって参りましたので、より気軽にお楽しみ頂ける環境が整ってきたと言えます。ハイレゾの再生環境は、大まかに下記の3種類に分類されます。オーディオシステムをお持ちの場合、費用面は、(1)→(2)→(3)の順で高くなり、設定などの手間は(2)→(1)→(3)の順で難易度が上がります。(1)PCオーディオPCからUSBDACを通してアナログ音源に変換し、手持ちのオーディオシステムに接続する。USB DACは1万円程度~購入可能。(2)ハイレゾ対応のポータブルプレイヤー(DAP)やスマートフォン本体価格は3万円程度~。(3)ネットワークオーディオNASやパソコンに音源データを保存し、ネットワークプレイヤーを介してオーディオシステムに接続する。価格はNAS+ネットワークプレーヤーで6万円程度~。アンプやスピーカーなどのオーディオシステムをお持ちでなく、かつ移動中に音楽を聴くことが多い方には、ハイレゾ対応DAPやスマートフォンから体感していただくのが手軽でオススメです。反対に、ご自宅でじっくり楽しみたいという方は、PCオーディオやネットワークオーディオの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。――最後に、御社が比較的早期からハイレゾ音源に取り組む思いについてお話いただけますでしょうか。オンキヨーは、"原音に忠実"ということをテーマに、再生機器を60年以上作り続けてきたメーカーです。国内で音楽配信が始まった2000年代初頭は、CD音源をマスターとし、さらにそれを圧縮した音源による音楽配信が主流でした。しかし、圧縮音源を再生して"原音に忠実"というのでは自己矛盾が生じてしまいます。そこで、音楽配信の時代にあっても音質を損なわないサービスがないものかと見回してみたものの、そういったものが存在しなかったため、自ら非圧縮音源の配信をやってしまおうとスタートさせたのが2005年のことです。以来、ハイレゾリリースに関しては、メジャーレーベルも含めて辛抱強く交渉にあたり、ようやくコンテンツも豊富にそろうようになってきました。今後は、利用環境もあわせて整備し、良い音をこれまでより更さらに便利にお楽しみいただけるよう、注力して参ります。――ありがとうございました。
2015年01月08日ソニーは、米ラスベガスにて6日より開催される家電関連見本市「2015 International CES」(CES 2015)の出展概要を発表した。4K、ハイレゾ、スマートウェアを基軸に、2015年発売予定の新製品や参考展示品を出展する。ソニーはCES 2015に出展するプロダクトとして、新開発の4Kプロセッサ「X1」を搭載した4K液晶テレビ「ブラビア」3シリーズ・11製品、4K/30pの撮影に対応したアクションカム「FDR-X1000V」、ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX2」、ランニング向けのヘッドセット型デバイス「Smart B-Trainer」などを紹介している。CES 2014で発表した「Life Space UX」のコンセプトモデル「LED電球スピーカー」「ポータブル超短焦点プロジェクター」「シンフォニックライト」なども展示する。
2015年01月06日フォスター電機は、ハイレゾ音楽再生に対応した小型ボリュームコントローラー「PC100USB-HR」を、同社フォステクスカンパニーから発売した。価格は税抜9,800円。同製品では、シルバーカラーのコンパクトなボディに、コンデンサー/DAC/オペアンプなど厳選したパーツを採用。高音質化を目指すと共に、最高24bit/96kHzでのハイレゾ音楽再生に対応した。また、適度な重さで操作感のよいボリュームにはステンレス削り出しのノブを搭載。アクティブスピーカーと接続するRCAピンジャック出力に加え、ヘッドホンをつなぐPHONES端子も装備しており、ヘッドホンアンプとしても活用できる。なお、USBバスパワー駆動により別電源は不要となっており、Windows(Windows 8/7)およびOS X以上の標準ドライバーで動作する。ちなみに、本体にはUSB2.0ケーブル(ABタイプ/1m)、RCAピンケーブル(1m)×2本が付属する。
2014年12月26日ソニーは12月27日から、東京都・銀座のソニービルにて「ハイレゾ loves Anime Music~プレミアム体験を!~」を実施する。ハイレゾ音源で人気アニメのテーマソングを楽しめるイベントだ。入場は無料。同イベントでは、200型のスクリーンとハイレゾ音源で、2010年代の人気アニメテーマソングを歌うアーティストのミュージック・ビデオを楽しめる。2014年12月27日から2015年1月16日までは男性アーティスト編として「T.M.Revolution」「NICO Touches the Walls」「FLOW」の楽曲を、1月17日から2月1日までは女性アーティスト編として「藍井エイル」「春奈るな」「綾野ましろ」の楽曲を上映する。ミュージック・ビデオの上映前に流れるアーティストからのメッセージは、同イベントでしか聞けないオリジナルのものだ。ソニービル8階の「OPUS」にて開催し、ハイレゾ音源の再生には、ソニー製スピーカーで最上位に位置するリファレンス「Rシリーズ」の「SS-AR1」2台と、マルチチャンネルインテグレートアンプ「TA-DA5800ES」を使用する。OPUS公式Twitterアカウントをフォローして感想などをツイートした人、およびイベント会場でアンケートに回答した人にはイベントオリジナルの壁紙をプレゼントする。開催期間は2014年12月27日から2015年2月1日、営業時間は11時から19時まで。ただし、1月1日は全館休館で、12月31日、1月2日、3日は11時から18時までの営業となっている。
2014年12月22日オンキヨーは12月20日、東京・秋葉原で開催中のポータブルオーディオフェスティバル2014(ポタフェス2014)にて、iOS/Android OS向けのハイレゾ再生アプリ「Onkyo HF Player」のアップデート概要を説明した。新バージョンでは2つの"世界初"が盛り込まれる予定だ。この日の発表会の主役は、microSDカードからの再生機能を持ったヘッドホンアンプ「DAC-HA300」だったのだが、より驚かされたのは、Onkyo HF Playerのアップデート内容だ。その世界初機能とは、以下の2点である。Android端末から外部DACへのハイレゾ出力を実現リアルタイムDSD変換機能を搭載iOS向けには現行アプリの「Ver.2.0」として、Android向けには10月に公開したトライアル版をあらため「正式版」として、1月中旬の提供開始を予定している。○Android端末からのハイレゾ出力はUSBが鬼門だったAndroid向け「Onkyo HF Player」の正式版では、オンキヨーが独自開発した「USB Audio HF Driver」をアプリ内に組み込むことで、Android端末から外部DACへのハイレゾ出力を実現した。AndroidではOS標準のUSBドライバーが用意されていないため、各端末メーカーがUSBポートを制御するためのドライバーをそれぞれカスタムで作っていた。つまり、USBドライバーが端末によってバラバラなため、USB DACとの動作不具合があれば一台一台解決しなければならなかった。そこで今回、オンキヨーはアプリ内に独自ドライバーを組み込むことで、端末によって異なっていたUSBに関する制御を一元化。世界で初めて、さまざまな端末でUSBからDACにハイレゾ出力する仕組みを整えたというわけだ。○リアルタイムDSD変換には「高精度」モードも用意モバイル端末向けのアプリとして世界で初めて、リアルタイムDSD変換機能を搭載したことも今回の大きなトピックだ。MP3やAAC、FLACなどのPCM音源をDSD 2.8MHz/5.6MHzに変換しながら再生するという、この機能を利用するには当然、高性能なCPUが要求される。オンキヨー 開発技術部の日月(たちもり)伸也氏によると、「iPhone 5S以降、Androidでは4コア/2GHz以上のCPUが推奨環境」とのこと。また、「4コアCPUをフル活用すること」が開発の難所であったと明かした。リアルタイムDSD変換機能では「高精度」モードも用意している。「高精度」モードでは、よりヘビーな変換アルゴリズムを実行することで、S/N比を高めたサウンドを提供するという。そのトレードオフとしてCPUへの負荷が高まり、バッテリーをより消費するものの、通常のDSD変換に比べ音圧も上がるとのことだ。発表会では、オンキヨー 商品企画本部 東志行氏が「DACチップをそのまま使うのでは面白くない」と切り出し、DACチップからアプリに作業を移し、4コアCPUに演算させることで、カスタマイズ領域が広がることについて解説した。その一例が、モバイル端末によるリアルタイムのPCM→DSD変換であるという。その結果として、「ずっと音作りができる、すなわち開発が終わらない」と会場の笑いを誘った。なお、「Onkyo HF Player」はiOS版、Android版とも基本的には無料のアプリだが、今回の新機能を含むハイレゾ再生については課金による追加機能となる可能性がある(現行のiOS版では1,000円の課金)。ただし、DAC-HA300のユーザーは無料でフル機能を利用できる見通しだ。また、Windows版とMac版の「Onkyo HF Player」も同時期に提供を開始する予定だ。
2014年12月20日コウォンジャパンは12日、ハイレゾ音源に対応したオーディオプレーヤー「PLENUE 1 ゴールド/シルバーエディション」を発表した。発売は12月19日。同社の直販サイト「BUYCOWON.com」での直販価格は税込128,000円だ。「PLENUE 1」は、最高水準の性能を持つBurr-Brown製DACチップ「PCM1792A DAC」を搭載したハイレゾ音源対応ポータブルオーディオプレーヤー。9月にはすでにブラックモデル(P1-128G-BK)が発売されている。このたびのゴールド/シルバーエディションは、限定生産モデル。装飾を必要最小限にしたゴールド、あるいはシルバーのフルメタルユニボディで、高級感を演出している。24bit/192kHzのPCMや352.8/384kHzのDXD、5.64MHzのDSD128などハイレゾ音源の再生に対応する。ただし、DXDファイルは1/2にダウンサンプリング、DSDファイルは24bit/192kHzのPCMに変換しての再生となる。SN比が120dB、THD+Nが0.0006%、Crosstalkが-134dB。出力は2Vrmsで、ヘッドホンアンプを別途用意せずに高インピーダンスのヘッドホンを使用することが可能だ。ディスプレイはタッチ操作対応の3.7型AMOLED(有機EL)で、表示色数は1,600万色。128GBのメモリを内蔵するほか、最大128GB対応のmicroSDカードスロットを備える。対応するファイルはDXD、DSD、FLAC、WAV、AIFF、ALAC、APE、MP3、WMA、OGGだ。サイズはW64.5×D13.4×H116.4mm、重量は173g。電源は内蔵バッテリーで、最大約8時間30分の使用が可能だ。充電時間は約4時間。出力インタフェースは3.5mmステレオミニジャック×2(うち、1基は光デジタル)、入力インタフェースはUSB×1。
2014年12月12日OTOTOYは12月9日から、東京都・渋谷のヒカリエでハイレゾ音源を体感するイベント「OTOTOY DSD SHOP2014」を実施している。開催期間は2014年12月9日から12月15日まで。入場は無料だ。OTOTOY DSD SHOP2014は、ハイレゾ音源のなかでも最高の音質とされるDSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)を紹介するためのイベント。来場者は展示やライブ、トークなどの形でハイレゾ音源、またはDSD音源を体感できる。ハイレゾ音源を保存したSDメモリーカード、あるいはUSBメモリーを会場に持っていけば、出展しているプロダクトで試聴可能だ。来場者全員に、Suaraによる「トモシビ」(Special Place Recording -Suara at 求道会館-から)の5.6MHz DSD音源をプレゼントする。また、アンケート回答者には抽選で、ヤマハのヘッドホン「HPH-M82」、ティアックのDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「HA-P50」などの賞品が当たる。12月13日から15日にかけては試聴会やセミナー、トークショーなどを開催。各イベントは定員制で、メールでの事前申し込みが必要だ。
2014年12月09日ソニーは、ハイレゾに対応した「ウォークマン NW-A17/16」の体験イベント「禁断のWALKMAN Hi-Res Symphonic Illusion」を、12月4日から東京・六本木の東京ミッドタウン キャノピー・スクエアで開催している。ウォークマン Aシリーズを紹介するとともに、光と音のサウンドアートを展示し、ハイレゾ対応ウォークマンをアピールするのが狙いだ。イベント開催期間は6日までで、時間は13時から21時までとなっている(4日は18時から)。今回のイベントでは、ウォークマンAシリーズから流れる音に合わせて、流れる水が踊るように動くというアート展示と、さまざまなジャンルの楽曲を体験できる実機の体験ブースの2種類を用意。このアート展示は、ウォークマンから流れる音の周波数を受けて動きが変わり、それだけでも雰囲気があるが、それをスマートフォンやデジカメの動画モードで撮影すると、さらに動きが変わる、というもの。流れる音の周波数は30Hz前後で、スマートフォンなどのカメラの動画は通常は30fpsで撮影される。つまり、秒30コマの連写と同等で、30Hzの振動を受けた水の動きと撮影間隔がぴたりと一致し、落ちてくるはずの水流が水滴となって止まって見えるようになる。さらに周波数を変えると、今度は落ちてくる水滴が逆に上っていくように見える映像が撮影できる。流れる水がさかのぼる、というようなありえないような映像が撮影できるため、これを「禁断」と表現。同社では、ハイレゾ対応ウォークマンの高音質を「ありえないような禁断」とアピールしており、今回のようなイベントに繋がった、という。最近はVineのような動画を使ったSNSも普及してきており、こうした音と映像の表現を撮影してもらって情報の拡散を狙う。実機展示では、J-POPや洋楽、80年代ミュージックからアニソン、ジャズ、クラシックまで幅広いジャンルの楽曲を揃え、ハイレゾの高音質を紹介する。よく聴かれるJ-POPなどのなじみのある音楽の高音質化を体験してもらうだけでなく、クラシックやジャズのようなハイレゾ化の恩恵が大きいようなジャンルの楽曲も聴いてもらい、ハイレゾ音源の魅力と、それを高音質のまま聴くことができるハイレゾ対応ウォークマンの魅力をアピールしたい考えだ。
2014年12月05日キングレコードは、「機動戦士ガンダム」のサウンドトラック7作をハイレゾ音源化し、12月24日より配信することを発表した。配信サイトはmora、e-onkyo music、VICTOR STUDIO HD-Music.。価格は各3,000円(税別)で、アルバム単位でのみ販売する。今回、ハイレゾ音源が配信されるのは、初めてテレビ放映され、映画化された、通称「ファーストガンダム」のサウンドトラックアルバム7作品だ。いずれも、オリジナルマスターから96kHz/24bitにリマスタリングしたハイレゾ音源となっている。7枚のアルバムは、「機動戦士ガンダム オリジナル・サウンドトラック」「機動戦士ガンダム オリジナル・サウンドトラック 戦場で」「交響詩ガンダム」「松竹映画「機動戦士ガンダム」MOBILE SUIT GUNDAM I」「松竹映画「機動戦士ガンダム」MOBILE SUIT GUNDAM II」「松竹映画「機動戦士ガンダムII」哀 戦士」「松竹映画「機動戦士ガンダムIII」めぐりあい宇宙(そら)」。では、「聴かせてもらおうか、ハイレゾ音源の実力とやらを!」。
2014年12月03日ソニーは12月5日より、ハイレゾ対応の「ウォークマン」シリーズとシステムステレオの両方を購入したユーザー向けに「もっとハイレゾを楽しもう!キャンペーン」を実施する。条件を満たした応募者全員に、音楽配信サービス「mora」で楽曲を購入できる「mora music card ID」を5,000円分プレゼントするキャンペーンだ。「ウォークマン」シリーズとヘッドホンで聴く以外のハイレゾ楽曲の楽しみ方として、家の中でスピーカーを使用するオーディオ本来のスタイルを訴求する狙いで実施されるもの。製品を購入の上、対象期間中に「My Sony Club」で製品登録を行ったユーザーが応募できる。対象製品は、「ウォークマン」シリーズが「NW-ZX1」「NW-A17」「NW-A16」「NW-F887」「NW-F886」「NW-F885」、システムステレオが「MAP-S1」「UDA-1」「HAP-S1」となっている。キャンペーン期間は2014年12月5日から2015年2月1日。「ウォークマン」シリーズに関しては、2015年2月1日までに購入し、2月8日までに製品登録を行ったユーザーが対象となる。2014年12月5日より前に製品登録を行っているユーザーもキャンペーン対象だ。システムステレオに関しては、2014年12月5日から2015年2月1日までに製品を購入し、かつ2月8日までに製品登録を行ったユーザーが対象となる。上記2つの要件を満たしたユーザーには後日、「My Sony Club」に登録したメールアドレスに「mora music card ID」が記載された電子メールが送られる。その他の詳細は、キャンペーンサイトを参照のこと。NW-ZX1、NW-F887、NW-F886、NW-F885はいずれも2013年9月に発表されたハイレゾ対応モデルで、NW-ZX1はアルミ削り出しのボディや高精度なクロックモジュールなどが採用されたハイエンド機。NW-F887、NW-F886、NW-F885はAndroid OSを採用する「NW-F」シリーズで、フルデジタルアンプ「S-Master HX」や、音質がハイレゾ未満の楽曲をハイレゾ相当で楽しめる「DSEE HX」などを搭載する。NW-A17とNW-A16は2014年9月に発表されたモデルで、ハイレゾ対応のほかmicroSDカードスロットを備える点が特徴のモデル。「S-Master HX」や「DSEE HX」も搭載する。MAP-S1は2014年3月に発表されたハイレゾ対応のマルチオーディオプレーヤーシステム。USB、有線LAN、IEEE802.11b/gの無線LANなどインタフェースに対応し、「ウォークマン」やLAN内のPCなど多彩な外部デバイスを接続してのオーディオ再生が可能だ。UDA-1とHAP-S1はともに2013年9月に発表された製品。UDA-1はUSB DACアンプで、NW-ZX1やNW-F880などを専用ケーブルで接続することができる。HAP-S1はHDD内蔵(500GB)のオーディオプレーヤー。L/R独立型の広帯域パワーアンプや高音質でのD/A変換可能な技術を搭載する。
2014年12月03日ティアックは、USB入力端子を備えD/Aコンバーターを内蔵することで、最大PCM192kHz/24bitのハイレゾ音源入力に対応したコンパクトなマイクロコンポーネントシステム「HR-S101」を発表した。発売時期は12月上旬。価格はオープンプライスで、市場予想価格は税別4万6,000円前後。「HR-S101」は、机上など小さな設置面積で手軽にハイレゾ音源を楽しめるマイクロコンポ。縦置きも可能な幅182mmのアルミ製ボディに、26W+26WのClass-Dアンプを搭載。パソコンからUSBケーブルを経由し、最大PCM 192kHz/24bitのハイレゾ音源の入力が可能となっている。アシンクロナスモードやアップコンバージョンなど、上級機にも採用されている機能を搭載することで、CDクオリティの音もハイレゾレベルで楽しむことができるということだ。また、2系統の光デジタル入力端子や1系統のアナログライン入力端子に加え、高品質なワイヤレス音楽再生を可能にするaptX方式のBluetooth入力も搭載。スマートホンで聴いているプレイリストをそのまま高音質で再生できるなど、現代の多彩なオーディオソースに対応している。加えて、D/Aコンバーターには定評あるBurrBrown PCM 1796を採用し、DSP処理によるHRラウドネス回路を搭載することで、小さなスピーカーからワンサイズ上のスピーカーに迫るサウンドを実現している。そのほか、アクティブ・サブウーハーに接続できるサブウーハー・プリアウト端子を装備。デジタル入力信号の有無で自動的に電源をオン/オフできるオートパワーセーブ機能により、テレビの電源オンで手軽に高音質な2.1chサウンドを楽しむことができ、音楽鑑賞に留まらずホームシアターへの展開が可能となっている。なお、Mac/Windowsそれぞれのプラットフォームでハイレゾ音源を再生できる専用ソフト「TEAC HR Audio Player」が無償で提供される。
2014年11月13日ティアックは、microSDカードスロットを搭載し、単体でのDSD 5.6MHzネイティブ再生をはじめとするハイレゾ音源のネイティブ再生が可能なDSD対応ポータブルヘッドホンアンプ/プレーヤー「HA-P90SD」を発表した。発売時期は12月上旬。価格はオープンプライスで、市場予想価格は税別7万2,000円前後。同製品は、同社が据え置き型ヘッドホンアンプの開発で培ったノウハウを生かしたディスクリート構成のパワーアンプ回路や、DSD対応の高音質デジタル回路などを採用したポータブルヘッドホンアンプ機能を搭載しており、最大DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitのハイレゾ音源を、ダウンコンバートすることなく再生することが可能となっている。また、microSDカードからのWAV、MP3、AAC、FLAC、DSF、DFF(DSDIFF)形式の音楽ファイル再生が行えるプレーヤー機能も内蔵。対応サンプリング周波数は、ヘッドホンアンプ機能と同様にDSD 5.6MHzネイティブ再生やPCM 192kHz/24bitに対応する。なお、D/AコンバーターにはBurrBrown PCM1795、オーディオ用オペアンプにはBurrBrown OPA1602 SoundPLUSを採用している。また、本体にはふたつのUSBポート(Type AおよびMicro B)を装備しており、スマートフォン、タブレット、パソコンなどをダイレクトに接続可能。さらに、Mac/Windows/iOS/Androidそれぞれのプラットフォームでハイレゾ音源を再生できるアプリ「TEAC HR Audio Player」が無償で提供される。
2014年11月12日ティアックは12月上旬、ハイレゾ音源対応のポータブルヘッドホンアンプ兼プレーヤー「HA-P90SD」を発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は72,000円前後(税別)。HA-P90SDは、アナログ入力と光・同軸デジタル入力、USB接続に対応したポータブルヘッドホンアンプにプレーヤー機能をプラスした製品。「秋のヘッドフォン祭2014」で発表されていたが、今回12月上旬発売であることがアナウンスされた。オペアンプにはBurrBrown製のOPA1602 SoundPLUSを採用。低歪な再生を実現している。ヘッドホンは8~600Ωに対応しており、32Ω負荷時の出力は170mW×2(1kHz、歪率10%、JEITA)。使用しているDACチップはBurrBrown製のPCM1795で、192kHz/24bitまでのPCM音源のネイティブ再生に対応している。USB接続時にはDSD 5.6MHzのネイティブ再生も可能だ。USBポートは、Type AとMicro Bを装備。Type AポートはiPhone/iPadなどのアップル製デバイスやAndroidデバイスなどとの接続用で、これらのデバイスからもハイレゾ音源のネイティブ再生が可能だ。Micro B端子はPCとの接続用だ。Mac、Windows、Android端末、iPhoneなどそれぞれの環境でハイレゾ音源を再生できるアプリ「TEAC HR Audio Player」も用意されている。プレーヤーとして使用する場合、ストレージにはmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードを用いる。使用可能なファイル形式は、WAV、MP3、AAC、WMA、FLAC、DSF、DFF(DSDIFF)。電源は内蔵リチウムイオン充電池で、容量は3,450mAh。フル充電の場合、ヘッドホンアンプとしては約7時間(デジタル接続時)の使用が、プレーヤーとしては約6時間の連続再生が可能だ。本体サイズはW69.9×D123×H21.5mmで、質量は280g。
2014年11月05日レーベルゲートは10月29日、音楽ダウンロードサービス「mora」にて、『SOMEDAY』など佐野元春が1980年代に発表したアルバム6タイトルのハイレゾ音源配信を開始した。すべて96kHz/24bitのFLAC形式となっており、価格はアルバム1枚あたり3,200円、単曲では540円(ともに税込)。10月29日より配信されるアルバムは、『BACK TO THE STREET』『Heart Beat』『SOMEDAY』『VISITORS』『Cafe Bohemia』『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』の6枚。音源はオリジナルのアナログマスターテープからリマスタリングされたもので、前田康二氏がマスタリンエンジニアを担当した。佐野元春の名作をオリジナルリリース当時に近い臨場感で蘇らせたという。11月19日には1990年代発表の6タイトル『Time Out!』『Sweet 16』『The Circle』『フルーツ』『THE BARN』『Stones and Eggs』を加え、全12タイトルのハイレゾ音源配信となる。
2014年10月29日オーディオテクニカは10月16日、ハイレゾ音源に対応するヘッドホン6製品とポータブルヘッドホンアンプ「AT-PHA100」を発表した。ヘッドホンのラインナップは、ポータブルヘッドホン「ATH-MSR7」「ATH-MSR7LTD」に、インナーイヤーヘッドホン「ATH-CKR9LTD」、ハウジングに天然チーク材を採用した「ATH-W1000Z」「ATH-ESW9LTD」、USB接続タイプのフルデジタルヘッドホン「ATH-DN1000USB」となっている。ATH-MSR7とATH-MSR7LTD、AT-PHA100、ATH-CKR9LTDは11月14日発売で、ATH-DN1000USBとATH-W1000Z、ATH-ESW9LTDは11月21日発売。価格はオープンで、推定市場価格はATH-MSR7が27,000円前後、ATH-MSR7LTDが28,000円前後、AT-PHA100が55,000円前後、ATH-CKR9LTDが30,000円前後、ATH-DN1000USB60,000円前後、ATH-W1000Zが65,000円前後、ATH-ESW9LTDが40,000円前後(いずれも税別)。オーディオテクニカは、ヘッドホンの製造を始めてから2014年で40周年を迎えた。7製品はその集大成として、同社の培ってきた音響技術を結集した開発されたモデルだ。○高解像のポータブルヘッドホン「ATH-MSR7」「ATH-MSR7LTD」ATH-MSR7は、高解像度再生を特徴とするポータブルヘッドホン。高駆動設計のダイヤフラムとボビン巻きショートボイスコイルを使用したφ45mm "トゥルー・モーション" ハイレゾドライバーを採用している。レイヤードメタル構造の採用により、不要振動を排除。また、各音域の特性を向上させるトリプルベントシステムも採用されている。再生周波数帯域は5Hz~40kHzで、インピーダンスは35Ω。出力音圧レベルは100dB/mWで、最大入力は2,000mWとなっている。ケーブルは着脱式で、長さ1.2mおよび3mのストレートケーブルに、1.2mのスマートフォン用ケーブルが付属する。ケーブルを除いた質量は約290g。カラーはブラックとガンメタルの2色で、限定モデルとしてレッドカラーのATH-MSR7LTDも用意。ATH-MSR7LTDの仕様はATH-MSR7と同じとなっている。○「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS」方式を採用した「ATH-CKR9」の限定モデルATH-CKR9LTDは、2014年3月に発表した「ATH-CKR9」の限定レッドカラーモデル。2つのダイナミックドライバーを向かい合わせに配置してPUSH-PULL動作を行う「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS」方式を採用。2本のドライバーはφ13mmで、ヨークに純鉄を使用している。ハウジングは、切削加工したアルミニウム製だ。再生周波数帯域は、5Hz~40kHzで、インピーダンスは12Ω。出力音圧レベルは110dB/mWで、最大入力は200mWとなっている。ケーブルはY型で、長さは1.2m。ケーブルを除いた質量は約12g。○サウンドをUSBからそのままボイスコイルにデジタル伝送するPC用ヘッドホンATH-DN1000USBは、デジタル音声処理技術「Dnote」を採用したPC用ヘッドホン。PCのUSBポートに接続して、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を再生可能だ。通常のDAC+アンプの構成ではなく、デジタル処理を行った信号を、専用のマルチボイスコイルに伝送することで、直接ユニットを駆動。レスポンスのよいサウンドを実現する。ドライバーはφ53mm。ヘッドホン部の再生周波数帯域は5Hz~40kHzで、アンプ部の周波数特性は10Hz~90kHz。ケーブルを除いた質量は約380g。○ハウジングに天然チーク材木を採用したWシリーズとEARSUITシリーズATH-W1000Zは、天然チーク材の無垢削り出しウッドハウジングを採用したヘッドホン。ドライバーは専用設計で、ヨーク一体型のφ53mm。ボイスコイルはボビン巻きで、線材にはOFC-7Nが使用されている。二重構造のハウジング「D.A.D.S」により、低域の伸びを改善。また、バッフルとフレームには、軽量で剛性の高いマグネシウム合金が使用されている。再生周波数帯域は5Hz~42kHzで、インピーダンスは43Ω。出力音圧レベルは101dB/mWで、最大入力は2,000mWとなっている。ケーブルはY型で、左右独立アース構造を採用。ケーブルはOFC-6N+OFC導体が使用されており、長さは3mだ。ケーブルを除いた質量は約320g。ATH-ESW9LTDは、「EARSUIT」シリーズの「ATH-ESW9」の限定モデル。ノーマルモデルではハウジングにアフリカンパドック材が使用されていたが、ATH-ESW9LTDでは天然チェリー材に変更されている。OFC-6Nボビン巻きボイスコイルを採用したφ42mmドライバーを採用。バッフルには剛性をあげるためにグラスファイバーを配合。クリアな中高域を実現している。イヤーパッドは肌触りの良いラムスキン製。再生周波数帯域は5~40kHzで、インピーダンスは46Ω。出力音圧レベルは102dB/mWで、最大入力は1,000mW。ケーブルは片出しタイプでOFC-6N+OFC導体を使用。長さは1.2mだ。ケーブルを除いた質量は約160g。○最新のDACチップやオペアンプを採用する高性能ポータブルヘッドホンアンプAT-PHA100は、DACチップにESS社製「ES9018K2M」を採用するポータブルヘッドホンアンプ。384kHz/32bitまでのPCM、DSD 128/64の再生に対応する。USB Audio用ICには、SAVITECH社製「BRAVO-HD SA9227」が使用されている。プリ段には新日本無線製のオペアンプ「MUSES 8832」を業界初採用。パワー段にはディスクリート回路を採用している。入力端子はUSB(microBタイプ)×1基とステレオミニジャック×1系統を装備する。電源は内蔵充電池、またはUSBバスパワーを使用。内蔵充電池は容量3,500mAhで、デジタル接続の場合は約6時間、アナログ接続の場合は約14時間の連続使用が可能だ。本体サイズはW77×D116×H27mmで、質量は約240g。
2014年10月16日