パク・チャヌク監督がカンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞したサスペンスロマンス『別れる決心』。独特の表現に夢中になる人が続出している本作から、パク・チャヌク監督自身が語る3分でさらに分かる特別映像が解禁された。隅々にまで監督のこだわりが込められた本作には「何度か観て謎や伏線を確認したい」「一度では消化できないけれど、傑作」といった声が上がり、その独特な表現に何度も観たくなるとリピーター続出中。今回解禁となった映像では、ソレ(タン・ウェイ)とへジュン(パク・ヘイル)はなぜ惹かれ合うのか、そして監督が描き上げた2人の関係性、さらに2人の脇を固める魅力的なキャラクターまでをパク・チャヌク監督が自ら徹底解説している。◆2人の関係性についてまずパク・チャヌク監督は、『別れる決心』のタイトルには、“私たちは合わない”と別れる決意をしたとしても、 心の奥底では“別れるべきではない”と分かっているという意味が込められているという。このタイトルのように、本作の表現もひと筋縄ではいかないものばかりだ。「へジュンとソレは考え方が似ているから、2人は恋に落ちるのだ」と言うが、その表現の優雅さにはただ驚くばかり。本映像の中でも紹介されているが、ソレはヘジュンに「慈悲深い人は山を好むが、自分は海が好きだから慈悲深くない」と語りかける。それに対してへジュンも「僕も海が好きです」と答える。海にも山にも見えるディティールが散りばめられた本作では、さらに2人が好きな荒れ狂う海で映画史に残る衝撃のラストにたどり着くのである。2人が似ているという表現はほかにも出てくるが、「夫の死を言葉で説明するか、写真で確認するか」というものであったり、「取調室で高級寿司を食べる様子」であったりと、どれもほかの映画では見ないものばかり。そういった独特な表現を通して描かれる2人の関係性に、夢中になる人が続出している。さらに、本作では「霧」という国民的歌謡曲や、霧の多い“イポ”という架空の街など、“霧”が印象的に登場している。とあるシーンで、ソレはへジュンに「ここは霧がありません」と優しく語りかけるのだが、それは「彼女が彼の沈んだ心を晴らすと宣言しているようなものだ」と監督は言う。決して“愛している”と言わないラブストーリーを作りたかったというように、本作はこうした直接的ではない表現が度々登場しており、2人だけの世界をより一層ロマンティックに作り上げている。監督は本作について、「ある2人の関係の発展と崩壊までを描いたラブストーリーだ」と語っている。喪失を描いた悲痛な物語であるが、それを悲劇に浸るのではなく、さりげなく優雅に語るように表現することを心がけたのだという。◆ポン・ジュノ監督も絶賛、脇を固める魅力的なキャラクターたちタン・ウェイが演じたソレとパク・ヘイルが演じたへジュンの脇を固めるキャラクターたちについても、パク・チャヌク監督は語っている。へジュンの妻アン・ジョンアン(イ・ジョンヒョン)は、ソレと対極にある存在として描かれており、ソレが再婚した夫も名刺のデザインだけで高慢な人間性が伝わってくる。また、へジュンに憧れて釜山にきた後輩刑事のスワン(コ・ギョンピョ)はへジュンとは違う視点で物事を見つめることができる存在であり、へジュンがイポへ移ってからの後輩刑事のヨンスはスワンとはまた正反対のキャラクターである。ヨンスを演じたキム・シニョンは人気コメディアンで、本作が映画デビュー。パク・チャヌク監督は「彼女は天才だ!」と称賛し、さらに『パラサイト 半地下の家族』(2019)で知られるポン・ジュノ監督も絶賛していることを本映像で明かしている。『別れる決心』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年02月28日パク・チャヌク監督の“大人のラブロマンス”に世界中でリピーターが続出となっている『別れる決心』。日本でも公開後、「先が読めなくて、目が離せない」「何気ないセリフや小道具に、見終わった後も余韻が残る」「もどかしくて、何度も観たいと思わせる」などと早くもSNSなどで話題沸騰中。「BTS」のRMも5回も鑑賞したというほど大ハマりし、ついには本作とのコラボMVも実現した本作は、舞台装置、衣装、編集、小道具など細部へも監督のこだわりが徹底されており、観るたびに新たな発見をもたらしてくれる。そんな本作の仕掛けとなる7つのポイントを徹底解説する。パク・チャヌク監督がエロスもバイオレンスも封印して挑んだのは、大人のためのラブロマンス。刑事と容疑者という、惹かれあってはならない者同士の禁断の愛を描いた本作は、過激なラブシーンは一切なく、さらに言葉の壁がもどかしさをかき立て、なんともロマンティックでエロティック。本作にはリピーターが大変多いこともあり、2回目以降の観賞を検討している方も注目の本作をより楽しむための監督のこだわりポイントを紹介する。※以下、映画の重大なネタバレを含みます。ご注意ください。(1)全体を通して貫かれる対比構造本作では、刑事と容疑者という禁断の愛が描かれているが、言葉の壁や「曖昧さ」が物語のミステリアスな雰囲気やサスペンス要素を膨らませる一方で“対比”がふんだんに盛り込まれている。舞台となる“海の町”と最初の事件が起きる“山”。そしてへジュンの妻・ジョンアンは原子力発電所の技術者であり、ソレは孔子の言葉を引用するような文学好き。煙草を嫌うジョンアンに対し、煙草を好むソレ、など多くの対比構造が盛りだくさん。ほかにも探しながら観るのもおススメ。(2)へジュンとソレの類似性へジュンとソレが対面する最初の事情聴取のシーン。ソレが「夫はどんな姿ですか?」と尋ねると、へジュンが「言葉で説明しますか? それとも写真で?」と返す。ソレは「言葉」と言うが、すぐに「写真」と言い直す。このときに注目してほしいのがへジュンの表情だ。最初の「言葉」と言ったときは少し落胆したような表情をする。「写真」と言い直すと少し嬉しそうに写真を見せる。そして「あなたは僕と同じく、言葉ではなく写真を選ぶタイプだと思った」と告げる。これはへジュンも、現実を直視するタイプだということを表している。この時点でへジュンの恋心はすでに始まっていたのかもしれない。ほかにも、山より海派、同じスマホを使っている、同じ車に乗っているなどたくさんの共通点が2人には存在している。(3)ソレの夫たちに浸食されていくへジュンもはや仕事か趣味か分からないレベルで、容疑者ソレの張り込みを続けるへジュン。ソレにのめり込むあまり、張り込み中や実際にソレの部屋へ訪れて目撃した、ソレの夫たちの癖や好んでいたものを嗜むようになっていた。彼女の最初の夫キ・ドスは台湾のウイスキー「KAVALAN」を愛飲。ソレの部屋でそれを見つけたへジュンは、その後の刑事仲間との食事のシーンでKAVALANをキ・ドスと同じようにスキットルに注ぐシーンが描かれている。ほかにもソレの2人目の夫イム・ホシンは指をボキボキと鳴らすのが癖だが、へジュンは一度会っただけにもかかわらず、とあるシーンでおそらく自分でも無意識的に指をボキボキ鳴らしている。品があり優しい刑事というキャラクターには全く似つかわしくない行為だが、ソレへのめり込むあまりソレの夫たちに自分を寄せていくのだ。(4)本作の始まりである「マルティン・ベック」シリーズの登場『別れる決心』は監督曰く「私が好きなスウェーデンの推理小説、警察官のマルティン・ベックシリーズのような、私好みの性格の刑事キャラクターを登場する映画を作りたいと思いました」と、その始まりは「マルティン・ベック」シリーズであることを公言している。その推理小説が本編に登場していたことにお気づきだろうか?へジュンがソレに手料理をふるまうべく、自宅に招待したシーン。へジュンが腕を振るっている間、ソレは部屋を散策。デスクの電気を点けると机の上に積まれていた本の表紙が映し出されるのだが、その本こそが「マルティン・ベック」シリーズ。へジュン自身も愛読し、マルティン・ベックのような刑事になりたいと思っていたのだろうか?(5)壁紙や衣装に込められた意味ソレは劇中、青色にも緑色にも見える衣装を身に着けているが、これはソレがファム・ファタールなのか、はたまた本当にへジュンを愛する女性なのか、ということを比喩的に表現する装置になっている。また、ソレの部屋の壁紙は、これも海にも山にも見えるようなデザインになっている。それぞれ衣装デザイナー、美術監督のアイディアで監督がそれを採用し、それに合わせてセリフも変更したという“チーム パク・チャヌク”ならではのこだわりとなっている。(6)波がソレの横顔に!クライマックスシーン。ソレを追って海へとやって来たへジュン。車をソレの車の後ろに止めるシーンで突然、真上からの俯瞰の映像になるのだが、そのシーンでの波の形がソレの横顔になっている、という!リピート鑑賞の際は注目して見てほしい。(7)へジュンは結局ソレの手の中ソレを追って海へ来たへジュン。ソレは自らの命を絶とうと砂浜に深い穴を掘り、その中に入ってしまう。徐々に潮が満ちて穴の中に水が入り始め、ソレは手のひらで水と砂の感触を味わっている。そこでシーンが切り替わるが、その際にパっと切り替わるのではなく、手のひらを出したソレがフェイドアウトする。次のシーンでは砂浜を血眼になって走り回るヘジュンの姿が…。その瞬間、へジュンはソレの掌の上を走り回っているように見えるのだ。ほかにもパク・チャヌク監督やスタッフたちのとんでもなく細部までにわたるこだわりが満載の本作。韓国では、一度目はへジュン目線で、二度目はソレ目線でという楽しみ方がブームになっていたともいう。また、諏訪部順一=ヘジュン、沢城みゆき=ソレと超人気声優が主演2人を演じた日本語吹替版も上映中。全編・全画面に散りばめられた超絶技巧&注目のポイントを逃さず体験でき、同時に2人の決めセリフも超人気声優の演技で楽しむことができる吹替版はリピート鑑賞にも向くだろう。RMの楽曲と『別れる決心』の映像を使ったコラボMVも登場『別れる決心』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年02月24日世界の映画賞で30部門以上を受賞し、韓国国内でも公開されるやいなや社会現象ともいえるブームを巻き起こしている映画『別れる決心』。監督を務めたパク・チャヌクが『お嬢さん』公開時以来の5年10か月ぶりに来日。事件を追う刑事へジュンと、被害者の妻で、容疑者でもあるソレが惹かれ合う、大人のサスペンス・ラブストーリーを生み出したその理由を聞いた。今でも寝る前に必ず読むのは、『ぼのぼの』。主人公の中国人ソレは、歴史ドラマで学んだぎこちない韓国語で、もう一人の主人公であるへジュンと会話をする。時に二人の言葉はアプリを通じ翻訳され、AI音声が再生するその乾いた声が印象に残る。「私は2つ以上の言語が共存するという状況が好きみたいです。映画祭やプロモーションで外国へ来たり、映画を国外で撮影する時に通訳をしてもらう機会がありますが、普段から翻訳という行為にとても関心があります。訳がうまくいかなければもどかしさを感じるし、逆の場合はすごくスッキリする。意思の疎通という問題において、対極を端的に示す可能性があるものですよね」俳優の豊かな感情表現から遅れて、無味乾燥としたAI音声が言葉を話すシーンは、コミュニケーションにおける核心的なテーマを表出させているとパク監督は言う。「ソレは韓国語をある程度話せますが、今話したいことがあまりにも多く、一刻も早くその内容を正確に伝えたいから、いきなり通訳アプリを使って中国語で捲し立てる。ヘジュンにとっても観客にとっても、その姿はもどかしそうに韓国語を話していたこれまでの彼女とは全く違うと感じるはずです。雰囲気がガラッと変わり、興奮しながらも堂々と威厳のある話し方をするソレが何の話をしているのか、すごく気になりますよね。でもアプリが通訳するのを待つしかない。それで待っていると、いざ届く情報はあくまで感情のない声なんです。へジュンと共に観客は、ソレの表情、眼差し、声のトーン、イントネーションの記憶を呼び覚まし、言葉を完成させなくてはいけない。そのシーンが、未知の者同士が出会い、交流を深めていくというコミュニケーションにおいて、究極の動機になると思いました」これまではタブーとバイオレンスを臆さず描写してきたパク監督。本作ではそれらを封印し、本心をストレートに言えないという事情を抱える大人のための恋愛を描いたそう。「単純に、同じことを繰り返すことが嫌いなんです。映画作りというのは、1~2年、長くなれば3年ほどを費やすこともあるので、言ってみれば、自分の人生をまるごと捧げて作っているともいえるわけです。それが退屈な作業となると、本当に辛い、苦痛なものになってしまう。だからこそ、ひとつ成功しても、その成功に決して安住したくないという性格なんだと思います」パク監督自身も、大人であることは、不自由さを抱えて生きていくことと捉えているのだろうか。「仕方なくでも我慢すべき時に我慢ができる、それが大人であると私は考えます。社会という共同体の中で生活するとなると、否応なしに自然と周りの人と合わせていかなくてはいけない。それは、現代の文明社会を生きる上で支払わなければいけない対価だと思います。ただ我慢が限界まで達してしまうと、心の病になってしまうケースもありますよね」表現活動においても、禁止されたルールを受け入れるしかない状況は歳を重ねるほど増えていくという。「だからこそ、私たちには芸術が必要なんじゃないかと。いかなる非難があったとしても、自分が表現したいことを表現しようとする芸術家はいつの時代にも必ずいますし、タブーとされるような芸術を愉しむ人たちも必ずいると私は思うんですね。例えば、日本にはいろんな漫画があって、極端ともいえる表現に決してためらわずに挑んでいる作品もありますよね。世界中にある恐怖を煽るようなホラー映画もそうかもしれない。そういう作品が作られる理由は、忍耐が強いられている状況があるからなのではないでしょうか」そんなパク監督が昔から愛読し、影響を受け続けているという作品が、哲学的なユーモアで知られる、いがらしみきお著の『ぼのぼの』だとか。「今でも寝る前に、必ず2話か3話分を読むんです。一見かわいく見えるけど、何気に暴力的な表現もかなり入り交じっている。以前、来日した際、一番会いたい人は?と聞かれて、いがらしみきおさんと対談させてもらったこともあります」『別れる決心』男が山頂から転落死した事件を追う刑事へジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会い、取り調べが進むにつれ、お互いに特別な想いを抱き始める……。2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。©2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVEDさまざまな仕掛けをちりばめ観る者を揺さぶる鬼才監督。『オールド・ボーイ4K』 Blu‐ray 2枚組 6380円 発売・販売:KADOKAWAパク・チャヌク唯一無二の作風で韓国映画を牽引する脚本家、監督。『JSA』(’00)は、当時の韓国歴代国内興行記録を塗り替え、復讐三部作『復讐者に憐れみを』(’02)、『オールド・ボーイ』(’03)、『親切なクムジャさん』(’05)で強烈で冷酷なスタイルを打ち立て、カンヌ国際映画祭の常連に。特に『オールド・ボーイ』はハリウッドでリメイクされるなど、今も世界中で愛される監督の代表作。その後『お嬢さん』(’16)で第71回英国アカデミー賞で非英語作品賞を獲得。※『anan』2023年2月22日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)インタビュー、文・小川知子(by anan編集部)
2023年02月20日『JSA』『オールド・ボーイ』『渇き』『お嬢さん』など、エンターテインメント性と芸術性を兼ね備えたセンセーショナルな作品を生み出し続けているパク・チャヌク監督。6年ぶりとなる長編映画『別れる決心』も、登場人物のセリフや表情の1つ1つが見る者を翻弄する予測不能なサスペンスだ。韓国国内や海外の映画祭で絶賛された本作の日本公開を控え、来日したパク監督にお話を聞いた。こだわった瞳の演出――登山中に転落死した男の事件を追っている刑事へジュン(パク・ヘイル)が、容疑者である被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)を監視するうちに、2人の間に特別な感情が生まれていくという物語です。視線を交わす2人がよく似た黒目がちの目をしていることが印象に残りました。瞳を映す演出にこだわりを感じたのですが、その意図は?俳優2人の黒目が大きいということは偶然なのですが、目を強調したというのは確かにおっしゃるとおりです。この映画は、「霧」という歌からインスピレーションを得て作り始めました。霧の中にいると、全てのものがぼやけて見えます。それを何とか、はっきり見ようとする人のイメージからスタートしているのです。実際、「霧」の歌詞にも、「霧の中で、しっかりと目を開けて」という意味のフレーズがあります。全ての始まりがそこだったので、劇中でヘジュンがしきりに目薬をさすなど、「しっかり前を見よう」という意志を表現した演出を入れました。後半、ソレが頭にヘッドライトをつけて、へジュンが照らされるシーンがありますが、そこはちょっと意図が違っています。どちらかというと、へジュンは普段、自分の感情を隠そうとする、気弱なところがある人間ですが、ソレという強い光を放つ女性の前では、全て丸裸にされてしまうという関係性を表そうと思ったのです。「愛してる」と言わないラブストーリーを――主役の2人はどちらも感情を抑制しているキャラクターですね。作品のトーンは脚本の段階ですでに決まっていたのでしょうか?一緒に脚本を書いたチョン・ソギョンさんと、今回の作品においては、情事や暴力的な場面をできるだけ排除しようと話し合いました。繊細で、優雅で、深みのある、そんな感情を内に秘めた映画にしたいと思ったのです。そのためにも、それ以外の刺激的な表現は避けようということになり、俳優の目の動きや揺らぎ、細かな表情、さらに編集やカメラワークといった映画的な技法で補おうと考えました。「愛してる」という言葉を一度も発しない、そんなラブストーリーを作ってみようと思ったのです。――映画のテーマが、復讐から愛に変わったことに、どのような心境の変化があったのですか?「今までもそうであったように、今回もまた新しい愛の映画を作りました」と言うと、皆さん笑います。私は決して、笑わせようと冗談を言ったわけではないのですが。復讐劇の代表作ともいえる『オールド・ボーイ』も愛情を描いていますし、『渇き』やドラマ「リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ」など、今まで作ってきた大部分の作品に、いろいろな形の愛情を盛り込んでいます。皆さんが笑う理由をよく考えてみました。やはり暴力やエロティシズムといった肉体的な表現が強すぎて、観客は内面的な愛情やロマンスの部分を忘れてしまうようです。だから今回は、「愛の映画を作りました」と言っても笑われることのないような作品を作りたいと思ったので、暴力やセクシュアルな表現を抑えました。パク・チャヌク監督独特のセリフ回しを生んだタン・ウェイのこだわり――ソレは中国人で、演じるタン・ウェイさんは『レイトオータム』(2010年)で韓国映画への出演経験があるものの、韓国語は話せません。彼女が話す韓国語がネイティブにはどんな風に聞こえるのか日本の観客には分からないので、韓国語での演技のディレクションについて教えてください。タン・ウェイさんは韓国語が全くできない状態からのスタートでした。普通、俳優が外国語で演技をする時、まずセリフを音として覚えて、それを発することになります。でも、タン・ウェイさんには愚直すぎるぐらいのこだわりがあって、それでは納得できないと言うのです。文法から学び、それぞれの単語はどういうことを意味するのかまで理解したい、「なぜこのシーンでは、この単語ではなく、こっちを使うのか?」というところまで納得したいという人でした。自分のセリフだけではなく、相手のセリフもちゃんと理解して、覚えて、演技に臨みたいタイプ。時間もかかるし、大変な作業だったとは思いますが、それをして演じてくれました。タン・ウェイさんには韓国語の先生を2人つけました。1人は文法から教える先生、もう1人はご自身も演技ができる先生で、演じながらどう言葉を乗せればいいか教われるようにしました。さらに、私が演技指導をしたうえで、舞台俳優の女性にソレのセリフを全て録音してもらい、タン・ウェイさんに渡しました。へジュンのセリフを全部録音したものも渡しましたし、どうして必要としたのか分からないのですが、彼女が「監督の声のものも欲しい」と言うので、私もソレのセリフを録音して渡しました。彼女はずっと、それらを聞きながら練習していました。――ソレはテレビで時代劇をよく見ているという設定ですが、それがセリフにどう関係しているのですか?彼女の発する韓国語には、どうしても外国人が話すイントネーションがあり、発音もつたないので、誰が聞いても外国人だと分かるのですが、文法的には完璧にできていました。そして、ご指摘のとおり時代劇をよく見ているので、普通の韓国の人が使う言葉よりも、むしろ優雅で品のある言葉遣いをしたりします。「強い男と弱い女」から、男の愚かさが際立つ展開へ――ヘジュンは優秀な刑事で、一方のソレは外国から逃げてきた移民。韓国語のたどたどしさがへジュンの庇護欲をかき立てた可能性もあるし、さらにソレにはDVを受けていた疑いもある。最初は力のある男性が弱い者に興味を示すという構図が見えるのですが、それが次第に覆されていく。2人の関係の設定の意図を教えてください。おっしゃるとおり、一見すると「強い男と弱い女」という設定に見えるかもしれません。ソレは容疑者ではあるけれど、へジュンは彼女を哀れに思い、親切にしてあげなければという気持ちから関係が始まっていく。結局どちらが本当に強いのかは、徐々に分かっていきます。ヘジュンは内面的にとても弱い部分があり、また愚かでもあります。自分が抱いた愛情、彼女から向けられた愛情に気づく頃には“時すでに遅し”で、ラストではその愚かさが際立って見えます。この作品においては、もう1つ、越えなくてはいけない段階がありました。これは、いわゆるフィルム・ノワールと呼ばれるジャンルの映画です。そこに出てくる女性は、男性を利用する悪女、つまり“ファム・ファタール”とよく表現されます。本作のソレも、最初は観客から「彼女はファム・ファタールで、この刑事を利用しようとしている」と思われるような女性ですが、それをもう一段階、「あ、違ったんだ」というところに持っていく必要があり、そのハードルを越えなくてはいけないと思っていました。ですから前半は典型的なフィルム・ノワールのように見せて、後半は本格的なロマンスが展開する。後半でソレが見せる行動は、彼女の命懸けの愛の現れなのです。(text:新田理恵)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年02月17日“初恋記憶操作男子”の異名をもつパク・ジニョン(GOT7)が一人二役に挑んだ話題作『クリスマス・キャロル』(原題)が、『聖なる復讐者』の邦題で5月12日(金)より公開が決定した。凍てつくようなクリスマスの朝、屋上の貯水槽で無残な死体で発見された双子の弟ウォル(パク・ジニョン)。逃げた両親の借金返済と祖母を養うために立ち退かせ屋で稼ぐ荒っぽい兄のイル(パク・ジニョン二役)とは真逆で、優しい笑顔を絶やさず、知的障がいのあった弟を殺したのは誰なのか?殺害された夜のバイト先のコンビニの監視カメラには、不良グループに絡まれるウォルの姿が残されていた。事件の真相を探るため、そして、弟を殺した犯人への復讐のため、イルは不良グループのメンバーを追って自ら少年院に入る。少年たちのいじめや暴力、横暴な指導教官たちによる虐待が横行する地獄のような少年院でイルは壮絶な闘いに挑むが、そこには哀しく残酷な真実が待ち受けていた――。双子の兄弟イルとウォルの一人二役を演じるのは、韓国のアイドルグループ「GOT7」のメンバーであり、近年は俳優としての活躍が目覚ましいパク・ジニョン。ドラマ「花様年華~君といた季節~」で演じた青春時代のジェヒョン役が大きな話題を呼び、“初恋記憶操作男子”の称号を獲得、続くドラマ「ユミの細胞たち」でもキム・ゴウンの相手役ユ・バビを演じ、“ユバビシンドローム”を巻き起こした。本作では、天使のように愛らしい笑顔を絶やさない双子の弟ウォルと、ウォルを殺した犯人への憎悪を募らせた兄イルという、まったくキャラクターの異なる二役に挑み、激しい暴力シーンにも果敢に挑むなど体当たりの熱演を披露した。監督はパク・チャヌクなどの助監督を務めた後、クォン・サンウとユ・ジテ共演の監督デビュー作『美しき野獣』(2006)で一躍その名を轟かせ、西島秀俊主演『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』(2013)で日韓合作も成功させたキム・ソンス。サスペンス映画の名手のもと、若手筆頭として注目を浴びるパク・ジニョンが新境地に挑む韓国ノワールの新たな傑作が誕生した。『聖なる復讐者』は5月12日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:聖なる復讐者 2023年5月12日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開ⓒ2022 FINECUT Co., Ltd. & BLUE PLAN’IT Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED
2023年02月17日ドラマには出演しないが、舞台や映画でその演技力が高く評価され、数々の映画賞を受賞しているイケメン俳優パク・ヘイル。彼が主演した映画『別れる決心』について、緊急インタビューを決行しました。パク・ヘイル初の刑事役!『別れる決心』で、夫殺しの被疑者、ソン・ソレ(タン・ウェイ)を取り調べる刑事でありながら、次第に彼女に惹かれていくチャン・ヘジュンを演じたパク・ヘイル。彼を一躍、有名にしたのは2003年のポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』であった。この作品で、容疑者を演じたが、静かなたたずまいの中にも何か得体のしれないものがうずまいているようなパク・ヘイルの演技が印象に残った。2006年のポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』では、ソン・ガンホやペ・ドゥナとともに兄弟を演じた。ソン・ガンホとの縁は深く、『王の願い ハングルの始まり』(2019年)では、ソン・ガンホは主人公の世宗王を、パク・ヘイルはその王を支えることになるシンミ和尚を演じた。時代劇から現代劇まで、自在に役を生きるパク・ヘイルだが、どこか独特の存在感がある。『別れる決心』でも、刑事役だが、荒々しく暴力的なタイプではない、清潔で品のある役を演じた。実は、パク・ヘイルは今まで刑事を演じたことがなく、その理由についてカンヌ映画祭の記者会見で「若手俳優にとって刑事役は登竜門のはずなんですが、僕の場合は、『殺人の追憶』の容疑者のイメージが強過ぎたからかもしれません」と自ら冗談を言うほどであった。『別れる決心』のパク・チャヌク監督とは、それまでにもプライベートでの交流はあるそうだ。また、2005年のユン・テヨン監督の『天国までの60日(原題:少年、天国へ行く)』というパク・ヘイルの主演映画にパク監督が脚本の一人として執筆に加わっていたという縁もあったが、監督と俳優という形では『別れる決心』が初めての仕事となった。監督と初めて実際に共に映画を作った感想について、パク・ヘイルはこんな風に語っている。「これまでのパク・チャヌク監督の作品は、暴力的だったりアイロニカルだったりするストーリーの中で、伝えたいメッセージを逆説的に表現してこられました。それに対して『別れる決心』は、以前の作品に比べて刺激的には見えず、恋愛感情も直接的には描かれていませんが、感情の深さと広さがさらに実感できる作品になっていると思います。そのため、タン・ウェイさんと私は、それぞれが置かれた環境の中で生きる人物の感情をどのように表現するか、毎瞬間監督と話を交わしながら撮影しました。そのように過ごした現場は、大切な記憶として残っていくことでしょう」韓国の映画公開時の記者会見でパク・ヘイルは、「個人的には本作に参加した俳優の立場ではありますが」と前置きした上で、「私自身も観客としてこの映画を一度見ただけで、監督が映画にこめた感情をすべて理解することができたのだろうかという気がしてします。もっと年齢を重ねたときに改めて鑑賞してみたら、またいい影響を与えてくれるのではないかと思っています」と語っている。それくらい、見るたびに解釈が深まったり変化するような作品である。パク・ヘイル自身は実際にシナリオを読んだとき、演じたとき、できあがった映画を見たときについての解釈や感情の変化があったのだろうか。「初めてシナリオを受け取った時は、俳優としてパク・チャヌク監督と初めて仕事をする映画であり、初めての刑事役でもあり、しかも感情の起伏が激しい人物だったので、ヘジュンの内面に集中して準備しました。完成した映画を見た時はソレとヘジュンの関係から生まれた感情が、シナリオを読んだときよりも、もっと直接的に響いてきました。ソン・ソレというキャラクターが生きてきた環境も理解できたし、彼女がヘジュンに対して『決心』したことに納得することができました。また、ヘジュンの崩壊した心と最後の海辺の場面で一人残された時に感じた苦しみと後悔など、さまざまな感情が浮かびました。どちらの視点を意識したというよりも、作品の中のすべてのキャラクターを理解してみようと思いました。それぞれ違った事情があるのだろうなと…」そんな中でも、特にパク・ヘイルが心に残ったシーンはどんなところだろうか。「忘れられない場面であり、演技しながらも長く憶えているだろうなと思えた場面は、ソン・ソレの家でヘジュンが『崩壊した』と話す場面と、エンディングシーンの海辺の場面です。俳優として感情の表現が容易ではなかった撮影であり、監督をはじめ、多くのスタッフのみなさんに助けてもらった場面なので、さらに記憶に残ると思います」何度も何度も見たくなると言われているこの作品。パク・ヘイルはこれから映画を見る日本の観客にも、こんなメッセージをくれた。「日本でも封切り後、観客の方々の反応を感じられると思いますが、この作品は、初めて見る時と2回目では、違う感覚を受けるという意見を聞きました。霧のようにかすかに見えていたものが、2回目にはより明確になるというお話を聞きました。ソン・ソレの立場から一度、チャン・ヘジュンの立場から一度。俳優にとっては、観客の方々がどう見るかということがとても重要だと思っています」パク・ヘイル1977年1月26日、ソウル市出身。児童劇団員から演技キャリアをスタートさせ、2000 年に舞台「青春礼賛」でデビュー。『ワイキキ・ブラザーズ』(01)で映画初出演。2003 年『嫉妬は私の力』で高い評価を受けて、韓国映画評論家協会賞をはじめ各賞で新人賞を受賞し、映画界注目の若手として急浮上。同年ポン・ジュノ監督作『殺人の追憶』で広く知られる存在となった。06年に再びポン監督と組んだ『グエムル-漢江の怪物-』が 1,301 万人を動員する大ヒット。『神弓 -KAMIYUMI-』(11)で青龍映画賞、大鐘賞にて主演男優賞に輝くなど、演技派俳優として数々の映画で重要なポジションを担っている。主な映画出演作に、『22 年目の記憶』(14)、『ラスト・プリンセス -大韓帝国最後の皇女-』(16)、『天命の城』(17)、『王の願い ハングルの始まり』(19)など。Information映画『別れる決心』2月17日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督:パク・チャヌク脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ提供:ハピネットファントム・スタジオ、WOWOW配給:ハピネットファントム・スタジオ2022 年韓国映画シネマスコープ上映時間:138 分© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVE文 西森路代
2023年02月16日『オールド・ボーイ』『イノセント・ガーデン』『お嬢さん』など数々の傑作を手がけてきたパク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』がいよいよ今週末17日(金)から公開になる。本作は、“刑事と容疑者”として出会ったはずの男女が、少しずつ距離を縮めていく中で迷路のような状況に足を踏み入れていく様を描いた作品で、ふたつの殺人事件の行方を描くサスペンスと、男女の関係の変化が同時に描かれる。パク・チャヌク監督はこう語る。「愛の物語というのは“大きなサスペンス”を含んでいる」事件も、愛も、すべては謎に満ちていて、何が起こってもおかしくはない。岩山の頂から転落した男の事件を追う刑事ヘジュンは、被害者の妻ソレを容疑者として監視する中で、次第に彼女に特別な感情を抱き始める。捜査を続けていく中で少しずつ距離を縮めていくふたり。やがて事件解決の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それはふたりの関係を大きく変える“最初の一歩”でしかなく、別れたはずのふたりはやがて意外な場所で再会する。本作の前半は容疑者に対して“疑い”を抱いていなければならない刑事へジュンと、そんな刑事の追求を受ける容疑者ソレの駆け引きと、関係の微妙な変化が巧みな演出で描かれる。「へジュンというのは刑事という職業上、ソレのことを疑わなければならない存在です。でも彼の心の中で『彼女は犯人ではないのかもしれない』と、気持ちが傾いていきます。へジュンのもっている美徳は、相手を先入観で見ないことです。しかし、ソレを相手にしたへジュンはバランスを失ってしまって、本来であれば疑うべき存在であるはずなのに、犯人ではないのではないかと思ってしまうわけです」一方のソレも刑事の追求や疑いを晴そうと振る舞っていたはずなのに、自分の感情に疑問を抱きはじめる。「ソレは刑事の疑いを解かなければならないと考えていたと思います。ところが、ソレもまた『私がこの男性の心を盗もうとしているのは、自分の疑いを晴そうとしているのか、それとも私がこの男性に惚れてしまったからなのか?』と考えはじめるわけです」刑事と容疑者である男女は、それぞれの立場で自分の心の行きどころを失い、迷い、この感情は愛なのか? と自分に問いかける。取り調べが進み、捜査が進展する中で、次々に新事実が明らかになっていき、事件は解決へと向かっていく。でも、ふたりの感情には“出口”がない。「愛についての話をする上で、殺人事件と結びつけた理由は、愛の物語というのは“大きなサスペンス”を含んでいると思うからです。人は誰かを好きになると『私はあの人ことを想っているけど、あの人は私をどう思っているだろうか?』『私があの人にこんなことをしたら、あの人はどんな反応を見せるだろうか?』という緊張状態に置かれます。あの人はいまどこで何をしているのだろう?とか、私とあの人の未来はどうなるのだろう?といった感情は、広い意味でのサスペンスだと思うのです」パク・チャヌク監督が考える“優れた俳優”とは?少しずつ距離を縮め、心安らぐ瞬間すら生まれているのに、相手に対しても、自分に対しても“疑い”が消えない刑事と容疑者。へジュンを演じたパク・ヘイルと、ソレ役のタン・ウェイは“ひとこと”では片付けられない複雑な感情を全編に渡って表現することになった。「映画監督を始めた頃は、この仕事に対して間違ったイメージを抱いていました。まるでヒッチコックのように自分で指示を出して、俳優を思い通りに動かすことが映画を監督することだと思っていたのです。それは私がヒッチコックについて間違った学び方をしてしまったからでした。私はある時から、優れた俳優の知性を知ることになり、そのような演出は卒業しました。そこから私は創造する上での自由を得ることができるようになりました。たとえば、普通の俳優さんと仕事をすると、俳優さんから『さっきのシーンではこのように言っていたのに、なぜ、この場面ではこのようなことを言うのでしょう? 一貫性がないのでは?』と質問されます。でも、ソン・ガンホさんのような優れた俳優と仕事をすると『人間なのだから、そのようなこともありえる。あの場面ではこう言ったけれど、この場面では条件が違うのだから心が変わって違うことを言ったのだ』と受け入れてくれます。そうすると私としては創造する上での自由を得ることができるわけです。そのような知性を持ち、理解することも難しいのですが、さらに難しいのは、それを実践して身体で具現化することです。平凡な俳優であれば『さっきはあんな行動をとったのになぜ?』と思ってしまうのですが、有能な俳優はそこに矛盾がないように感じられ、その登場人物がそう行動することを信じられるような表現ができるのです。そのような優れた能力を発揮するためには、人間の心理状態を理解し、多様性や変化、複雑さを信じる必要があります。そういった素晴らしい俳優を得ると、私たちは人間を相対的で、総合的で、複雑なものとして描写することが可能になります」彼がこう語るのには理由がある。パク・チャヌク監督は常に「人間という存在を相対的に見たい」と思って作品をつくってきたからだ。人間の存在や感情は単純ではない。様々な要素が混ざり合い、時には矛盾した行動も平気でする。説明のつかない想いが芽生え、時にはそんな感情に支配されたりもする。そして、その姿は深刻であり、同時にマヌケで、時には不条理に見える。パク・チャヌク監督がキャリアの中で追求してきた“映画のつくりかた”と“世界の見方”は本作『別れる決心』でも貫かれており、本作は非常にシリアスだったり、ロマンティックなシーンが描かれたかと思えば、びっくりするタイミングで笑えたりする。深刻な状況を描いているはずなのに、急に“冷静に考えると、この状況、マヌケじゃないか?”と問いかけてくる。「私は“深刻な状態”が長く続くことに耐えることができないんですよ(笑)。また、ひとつの感情だけ、ずっと甘いとか、ずっと幸せとか、ずっと悲しいとか……が長い時間、続くこともよくないと思っています。私たちが映画をつくるのは、人間という存在を相対的に見たいと思っているからです。なのに単純な感情だけを描いてしまうと、私たちが映画をつくる目標に反してしまうことになります。人間を相対的に、そして総合的に見るためには、“距離をもって”見ることが重要になります。ある程度、客観的に見ることが必要だと思うのです。そこで人間を少し距離をとって見ると、そこにはユーモアが生まれます。特に恋をしている人、誰かを愛している人、恋愛に陥っている人は他人から見ると、少し笑える存在だと思うのです。ですから、ロマンスやラブストーリーというのは、ユーモアが生まれる可能性のあるジャンルだと思います。そのためには、私は映画は映画館で観ることが重要だと考えています。そこで私がイメージするのは、映画館に集まった人たちが一緒に笑っている光景です。同じ映画を観て一緒に笑うこと。これこそが幸せな体験だと思うのです。日本の観客の方たちは、映画を観ている時にリアクションが大きくないと聞きました。“笑い”というものは周囲に伝わるものですし、大きな声で笑っている人がいると、自分も思い切り笑うことができます。ですから、日本のみなさんにも映画館で一緒に笑っていただけるとうれしいです」監督が語る通り、『別れる決心』は思わず笑ってしまう場面がたくさん登場する。しかし、そのシーンでさえも多面的で、そこにはシリアスな状況や矛盾、愛のドラマが潜んでいるのだ。その空間は“迷宮”と呼ぶにふさわしい。美しくも残酷なラストシーンが提示するのは、迷宮の出口か? それとも?「この世の中や人間の世界は不条理な条件の中にありますから、何が起こっても驚きではありません。“どんなことでも起こり得る”という認識の下で人々を見ると、非常に日常的なことでさえもサスペンス、ひいてはホラーも発生し得ると思います。黒沢清監督の『CURE』などの作品を観ていると、日常というものがホラーであるということがよくわかりますよね」『別れる決心』2月17日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー(C)2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月14日『パラサイト 半地下の家族』のパク・ソダムが主演する『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』よりメイキング映像が到着した。本作は、『パラサイト 半地下の家族』の家庭教師と教え子を演じたパク・ソダムとチョン・ヒョンジュンが深い絆で結ばれるバディとして再共演したことでも話題の迫力カーアクション。この度解禁されたのは、本作の見どころである様々なアクションシーンのメイキング映像。メイキング映像の冒頭は、立体駐車場でのカーチェイスシーン。ずぶ濡れのウナ(パク・ソダム)が敵の目を晦ますために自らの上着を燃やし、駐車場のスプリンクラーを作動させ、少年・ソウォン(チョン・ヒョンジュン)を守るために奮闘する緊迫の場面だ。ずぶ濡れで全力疾走したり、階段を飛び降りるワイヤーアクションなど、駐車場を縦横無尽に駆け巡るウナの姿が捉えられている。また、血まみれになりながらもウナが女一人で男たちと素手で戦うシーンではスタントなしの見事なアクションを繰り広げる。ウナを演じたパク・ソダムは撮影に入る前に、アクションについてスタントチームと何度も話し合いを行ったという。とくに、カーチェイスシーンについては、ドリフトをしながらハンドルを思いっきり回したり、視線の配り方などのテクニックを振り付けチームに教わり撮影に臨んだ。また、パク・ソダムは監督について、「パク・デミン監督とはさまざまな意見を交わしました。監督は制作期間を通していつも心を開いて私の意見に耳を傾けてくれました。そのことにとても感謝しています」とふり返り、本映像の中でも監督と話し合う様子が映し出されている。さらに併せて、仲睦まじい共演者たちのメイキング写真も解禁。パク・ソダムは『パラサイト 半地下の家族』で共演した、少年・ソウォン役のチョン・ヒョンジュンと再会し、「久しぶりに会った彼は成長しとてもしっかりしていました。彼は本作でもすばらしい仕事をしました。彼と再び共演することができてとても嬉しかったです」と語った。緊迫したアクションシーンの多い本作だが、撮影現場は和やかな時間もたくさんあったようで、ペク社長役のキム・ウィソンは常にパク・ソダムを気にかけ声をかけてくれ、悪徳警官を演じたソン・セビョクは役とは対照的に愉快で優しい人柄で現場に明るい雰囲気をもたらしてくれたという。『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 2023年1月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
2023年01月20日パク・チャヌク監督の最新作で、「今年最もロマンティックな作品」との呼び声も高い『別れる決心』。本作で刑事へジュン(パク・ヘイル)と惹かれ合う妖美な容疑者ソレを演じたのは中国出身のタン・ウェイ。デビュー作の『ラスト、コーション』(2007)で体当たりな演技と強烈な美しさで大きな注目を集めた彼女は、監督が起用を熱望していた女優だ。デビュー作『ラスト、コーション』で約1万人の中から大抜擢!ヒロインのソレを演じるのは、ヴェネチア国際映画祭にてグランプリの金獅子賞に輝いたアン・リー監督の『ラスト、コーション』(2007)で熱烈な映画デビューを飾ったタン・ウェイ。彼女は、中国出身でミス・ユニバースにも選ばれた経歴を持つ。約1万人の中からオーディションで『ラスト、コーション』のヒロインに大抜擢され、台湾版アカデミー賞といわれる第44回台湾金馬賞(金馬奨)で最優秀新人賞を獲得し一躍注目の存在となった。『ラスト、コーション』より同作は、日本軍占領下の上海を舞台に、スパイと政府高官の禁断の愛を描き、日本ではR-18指定での公開となり大きな話題を集めたが、彼女はトニー・レオン演じる主人公を誘惑するヒロインを演じて世界中の度肝を抜いた。その後、キム・テヨン監督の韓国・香港・アメリカ合作の映画『レイトオータム』(2010)ではヒョンビンと共演、韓国の映画賞・百想芸術大賞で外国人初の最優秀演技賞を受賞し、鮮烈な印象を残した。さらに、中国国内で5億元を超えるヒット作となった『めぐり逢いの予感/北京ロマンinシアトル』(2013)や、第34回香港電影金像奨で作品賞を獲得したアン・ホイ監督の『黄金時代』(2014)ではタン・ウェイ自身も2015年度の香港電影導演會年度頒獎禮・第2回英國倫敦國際華語電影節にて主演女優賞を受賞、ハリウッド映画『ブラックハット』(2015)への出演など、国際的女優として一躍その名を広く知らしめていった。そして、2019年には「大明皇妃 -Empress of the Ming-」にて12年ぶりのテレビドラマ出演を果たし、常に大きな注目を集め続けている。『別れる決心』で韓国国内の主要映画賞を軒並み受賞!カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞、本年度アカデミー賞では国際長編映画賞のショートリスト入りも果たした本作では、刑事のヘジュン(パク・ヘイル)が追う、ある事件の被害者の妻・ソレを演じている。刑事と容疑者という立場ながらも、互いに惹かれあっていくという役どころだが、2人の交錯する目線とプラトニックでありながらも艶やかなやりとりに世界中の観客が夢中に。本作は韓国国内で社会現象ともいえるブームを巻き起こしており、数々の映画賞を獲得しているが、タン・ウェイも青龍映画賞・釜日映画賞・韓国映画評論家賞と主演女優賞を軒並み受賞。さらにパク・ヘイルも青龍映画賞・大鐘賞・釜日映画賞にて主演男優賞を受賞するなど、男女主演賞を揃って受賞を果たしている。初のパク・チャヌク作品に言語の壁を超えての出演!パク・ヘイルの出演は脚本ができ上がる前に決定しており、彼の出演を前提に脚本作業がされたというが、その際にタン・ウェイの出演も決まっていたという。ヒロインのソレを中国人に設定したのも、彼女をキャスティングするためだというほど。パク・チャヌク監督は「『ラスト、コーション』を見た時から、彼女と映画を撮りたいと思っていました」と念願の出演であったことを明かし、「自信に満ちたソレというキャラクターは彼女なら説得力が出ると思ったんです。そして、彼女とパク・ヘイルなら、魅力的な組み合わせになると思いました」とオファーの決め手を語っている。一方、パク・チャヌク監督作品への出演は本作が初となるが、監督の作品の大ファンだというタン・ウェイはカンヌ国際映画祭にて、「彼は驚異的な考えの持ち主であり、驚異的なキャラクターを生み出します。私が演じたソレというキャラクターもそうでした。昨日、パレでの公式上映が終わった瞬間、『監督、ありがとうございます。監督のおかげで、私の人生の一部が完成しました』と言ったほどです」と喜びを語っていた。タン・ウェイが演じたソレは、夫が山で亡くなり1人残されたときに、夫の事件を担当する礼儀正しく清廉な刑事へジュンと出会う中国人女性。以前にも韓国の監督と組んだことはあるものの、これまで韓国語を話すことはなかった。本作では一から韓国語を学び、自身のセリフのみでなく相手のセリフまでを覚えていたほどの勤勉さであったという。それについて、「仕事を通して学ぶのが好きなので、大変だとは思いませんでした」と言い、「大変だったのは、撮影の最初の頃に使っていた翻訳マシンの方かもしれないです。最初は面白がっていたのですが、あまり役に立たず…。必要がなくなってしまって、結局途中から使わなくなってしまいました」と撮影時をふり返った。劇中でも、普段は韓国語で話すソレが熱弁する際に翻訳アプリを使用し、へジュンをもどかしい気持ちにさせるシーンがあり、印象的な場面となっている。パク・チャヌク監督はソレを「ファムファタール」にしたくなかった!?『ラスト、コーション』でファムファタール(男を破滅させる運命の女性)的な役柄で映画史に名を刻むほどの熱演を魅せた、タン・ウェイ。しかしパク・チャヌク監督は、この映画に従来の意味でのファムファタールは当てらず、意識的に気を配り極力避けようとしたという。女性を神話化したり、性的対象としてみたりする従来のファムファタール像は現代の価値観には通用しないかもしれないというのが監督の考えだ。ただ、本作でヘジュンを翻弄し惹きつけてやまないソレを、“どうやってへジュンを弄ぼうとするのか”と好奇の目で観ると、早合点をすることとなるだろう。監督は「ソレは愛という言葉で全てを正当化できないほど、本当に命をかけた愛をしている人物であり、そういう彼女の姿を見ながら、『私が見間違えていたのか』と作品を楽しんでもらえるといい」と意味深に語っている。タン・ウェイだからこそ魅せることができる、現代に生まれる新たな運命の女性=ファムファタール像に注目だ。『別れる決心』は2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年01月17日アカデミー賞で韓国代表作品として国際長編映画賞ショートリスト入りを果たしたパク・チャヌク監督『別れる決心』。本作で韓国国内映画賞で主演男優賞を軒並み受賞、繊細な演技で世界中を魅了し、セリフは少なくともその存在感で“静寂のカリスマ”といわれるパク・ヘイルに注目した。2000年から俳優としての活動を始めたパク・ヘイル。2001年のファン・ジョンミン主演『ワイキキ・ブラザーズ』で映画デビューを果たし、『嫉妬は私の力』(02)で韓国映画評論家協会賞をはじめ各賞で新人賞を受賞し注目を集め、様々なジャンルの作品で多様なキャラクターを演じ分け、多くのヒット作に出演してきた。2003年には、『パラサイト 半地下の家族』でもお馴染みのポン・ジュノ監督の大ヒット作『殺人の追憶』に出演。80年代後半に実際に韓国国内で発生した未解決事件を描いた作品で、パク・ヘイルは容疑をかけられる青年を演じ、言葉少ないながらも強烈なインパクトを残し、一躍広く知られる存在に。2006年には再びポン・ジュノ監督とタッグを組んだ『グエムル-漢江の怪物-』はソン・ガンホやペ・ドゥナと兄妹役を演じ、1300万人という当時、韓国映画史上最高の観客動員数を記録する大ヒットに貢献。さらに、韓国映画史上最高動員『バトル・オーシャン』(14/1760万人)のキム・ハンミン監督が手掛けた『神弓 KAMIYUMI』(11)でも主演を務め、その年のナンバーワンヒットを獲得した。そして今年は、2月17日(金)公開のパク・チャヌク監督最新作『別れる決心』、3月17日(金)公開のキム・ハンミン監督最新作『ハンサン-龍の出現-』と話題作が相次ぎ、現在も韓国映画界を牽引し続けている。『ハンサンー龍の出現ー』より『別れる決心』で韓国国内映画賞の主演男優賞を軒並み受賞!“今年最もロマンティックな作品”との呼び名も高い『別れる決心』では、パク・ヘイルは刑事のヘジュンを演じている。ある事件を追って被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)と出会い、刑事と容疑者という立場ながらも、互いに惹かれあっていくという役どころだ。パク・ヘイルは持ち前の繊細な演技力で、どこか刑事らしからぬ気品に溢れたヘジュンを巧みに演じて魅せ、彼の視線に込められたミステリアスな色気には観客までも魅了され、世界中が虜となっている。本作は韓国国内で社会現象ともいえるブームを巻き起こしており、数々の映画賞を獲得しているが、パク・ヘイルも青龍賞・大鐘賞・釜日映画賞と韓国国内の映画賞で主演男優賞を軒並み受賞。さらにはアジア記者協会(AJA)の「AJAアワード2022」も贈られ、先日はアジア全域版のアカデミー賞とされる「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)でも主演男優賞にノミネート、国内外から熱い注目を集めている。キャリア初の刑事役に挑戦「パク・ヘイル以外に思い浮かびませんでした」と監督意外にもパク・チャヌク監督作品への出演も、刑事役も本作が初。2022年の釜山国際映画祭にて、パク・ヘイルはある日突然監督から電話がかかってきたことを明かし、驚きのあまり電話に出るなり「何か失礼なことをしてしまいましたか?」と尋ねてしまったという。それほどに監督作品への出演は意外だったというが、パク・チャヌク監督は「パク・ヘイルとは長い付き合いなので、1本か2本は一緒に撮影したと思い込んでいたのですが、ある日彼とは映画を撮ったことがないことに気づきました。映画の中のへジュンは、とびきり優しく、端正で礼儀正しく、風変わりなユーモア感覚のある人間です。そのキャラクターは、パク・ヘイル以外に思い浮かびませんでした」と語り、脚本家のチョン・ソギョンとパク・ヘイルをイメージして脚本作業を行い、キャラクターを構築していったほど。そして、パク・ヘイルが出演を決めたのも脚本が出来上がる前だったというが、最初の打ち合わせ時に監督が30分ほどかけてストーリーを全て説明してくれたそうだ。彼によれば、出演を快諾したのには3つの理由があるという。1つ目は“『パク・チャヌク映画』というジャンルへの興味”。2つ目は“初の刑事役であり、典型的な刑事像とも異なる魅力のあるキャラクターであったこと”。そして3つ目は“タン・ウェイと共演できること”があったと明かし、「こんなに素晴らしいオファーを断る理由がありませんでした」と出演を決定した際をふり返っている。初の刑事役挑戦となったことについては、「今まで演じたことのないような役だったので、僕にできるだろうか」と感じたともいう。若手俳優にとって刑事役というのは登竜門でもあるが、パク・ヘイルは『殺人の追憶』の容疑者のイメージが強すぎたのかもしれないとしながらも、「ようやく僕も刑事を演じられるようになったか、とも思いました」と明かす。「それにこれまでの刑事物とは全然違うテイストで新鮮でした。従来の映画での刑事役は、だらしなくて暴力的に描かれることも多かったけれど、へジュンはとても清潔感があって、あまり暴力を振るわず、慎重に捜査を進めていく。そういう刑事だってきっといると思いますし、今までにない新しい刑事を演じてみたいと思いました」と自身初の刑事役への挑戦についての思いも語っている。『別れる決心』は2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年01月10日「イカゲーム」のイ・ジョンジェがあの「スター・ウォーズ」のドラマシリーズに、「梨泰院クラス」のパク・ソジュンがマーベル映画『ザ・マーベルズ』(原題)に出演することが正式発表された。2022年も韓国発の配信ドラマや劇場公開映画から話題作が相次いで登場し、コロナ禍で裾野が広がったKエンタメファンをさらに夢中にさせたが、次はどんな俳優たちが世界へと羽ばたくのか。今年、人気と注目を集め、存在感を発揮した韓国俳優たちをふり返った。佐藤健もハマった!“ウ・ヨンウ弁護士”パク・ウンビンら実力者の活躍6月よりスタートしたNetflixオリジナルシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は初週末から20週間にわたりNetflixグローバルTOP10(非英語シリーズ)にランクイン、7週連続で1位を獲得し、日本のTOP10圏内にも長らくランクインした。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」クジラと法律をこよなく愛する、自閉スペクトラム症の新人弁護士ウ・ヨンウを演じたのは、シム・ウンギョンやヨ・ジングらとともに子役から活躍してきたパク・ウンビン。本作のウ・ヨンウを誠実に演じるべく、オファーを受けてから1年間悩んでいたそうで、出演を決めてからは「私だけの判断で役作りしてはいけないと思い、自閉スペクトラム症の専門家である大学教授のアドバイスを受けた」と明かしている。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」その真摯な役作りと彼女が持つ柔らかな雰囲気がマッチしたキャラクター、俳優たちの好演、ウ・ヨンウが立ち向かう今日的な訴訟の題材も相まって、本作はいわばヒーリング&痛快法廷ドラマともなり、「BTS」や佐藤健ら著名人たちがファンを公言。9月に行われた「国際放送映像マーケット」では日本やアメリカ、中国、トルコ、フィリピン、ドイツなどからリメイクオファーが殺到し、釜山国際映画祭に合わせた「第4回アジアコンテンツアワード」では主演女優賞とベストコンテンツ賞をW受賞した。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」また、パク・ウンビンが男装の世子(王位継承者)を熱演したロマンス時代劇「恋慕」(2021)が11月、韓国ドラマとして初めて「第50回国際エミー賞」を受賞(米・国際テレビ芸術科学アカデミーが主催し、米国外で制作・放映されたテレビ番組を対象)、パク・ウンビンの名は世界に轟いている。8月より配信された「シスターズ」も、NetflixグローバルTOP10(非英語シリーズ)に11週にわたりランクインした。現代韓国に生きる三姉妹の物語で長女オ・インジュを演じたのが、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」のキム・ゴウンだ。妹たちのため、自分を犠牲に生きてきたインジュが、ランの花が咲き開くように人生の主人公になっていく様をキム・ゴウンは確かな演技力で体現した。「シスターズ」その一方で、累積閲覧回数32億回という大人気ウェブ漫画のドラマ化「ユミの細胞たち」では、大失恋から立ち直り新たな恋に向かうキム・ユミ役に。3Dアニメによる“細胞たち”の反応を受けた機微のある演技を見せ、動画配信サービスコンテンツのみを対象に初開催された「第1回青龍シリーズアワード」にて見事、女性主演賞を獲得。今年配信されたシーズン2では、ユミが元彼ウン(アン・ボヒョン)と今彼バビ(パク・ジニョン)の間で揺れ動いたが、実は今作も自分の人生を取り戻していく物語でもある。「ユミの細胞たち」映画では、5月の第75回カンヌ国際映画祭に出品された是枝裕和監督作『ベイビー・ブローカー』で大人気アーティストIUことイ・ジウンが日本でも絶賛を集めた。是枝監督がドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」(2019)で聴覚障がいのある祖母とふたり暮らしの“ヤングケアラー”の派遣社員を演じた彼女に魅せられ、出演をオファーしたことは何度も話題に上った。『ベイビー・ブローカー』これを機に、改めて「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」に触れた方も多いのでは?同作やイ・ジウンの魅力を戸田恵梨香がTV番組で熱弁したときには、SNSが沸いた。イ・ジウンはNetflixアンソロジーシリーズ「ペルソナ-仮面の下の素顔-」でも組んだキム・ジョングァン監督の『夜明けの詩』にも出演、主演のヨン・ウジンと関わる重要な役を任されている。『夜明けの詩』「イカゲーム」でブレイクのウィ・ハジュンや「私の解放日誌」ソン・ソックも「イカゲーム」に潜入する刑事ファン・ジュノ役で世界的ブレイクを果たしたウィ・ハジュンは、作品に恵まれた。「シスターズ」でキム・ゴウン演じるインジュに関わり、敵か味方か最後まで読めないミステリアスなチェ・ドイル役が注目の的に。ちなみに彼の映画デビュー作は、キム・ゴウンとキム・ヘスが共演した『コインロッカーの女』(2015)だ。初めてコミカルな役に振り切った「バッド・アンド・クレイジー」のイ・ドンウクとのケミも外せない。今年は格闘技チャンピオンを演じた『シャーク覚醒』(2021)も日本公開。2023年にはパク・ソジュンやハン・ソヒら共演のNetflixシリーズ「京城クリーチャー」(原題)に出演、ディズニープラス「ザ・ワースト・オブ・イーヴィル」(原題)では犯罪組織のリーダー役に挑む。「バッド・アンド・クレイジー」ミステリアスといえば、「マイ・ディア・ミスター」の脚本家パク・ヘヨンによる「私の解放日誌」の寡黙で訳ありげな“ク氏”を演じたソン・ソック。日本ドラマの韓国リメイク「マザー~無償の愛~」(2018)と「最高の離婚~Sweet Love~」(2018)で綾野剛が演じた役柄を演じ、「D.P. -脱走兵追跡官-」(2021)ではチョン・ヘインの打算的な上司役だった彼が扮する“ク氏”に沼る人が続出、遅咲きのブレイクを果たした。かと思えば、マ・ドンソク主演『犯罪都市 THE ROUNDUP』では最狂&最悪の強烈なヴィラン、カン・へサン役を怪演、韓国で観客1200万人を動員するコロナ禍以降最大のヒットに貢献した。『犯罪都市 THE ROUNDUP』色気とダサさが絶妙に共存する編集者ウリ役を演じ、「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」トーキョー役のチョン・ジョンソとラブシーンを繰り広げた映画『恋愛の抜けたロマンス』もオススメだ。『恋愛の抜けたロマンス』12月21日(水)より新作「カジノ」がディズニープラスにて配信開始、「D.P. -脱走兵追跡官-」シーズン2、チェ・ウシク共演の「殺人者〇ナンガム」(原題)といったNetflix作品も決まっている。なお、Netflixで12月10日(土)からパート2が独占配信されるファンタジー・ロマンス時代劇「還魂」でも、俳優たちに注目が集まった。チャン・ウク役で脚光を浴び、年明けに初の日本ファンミーティングが決定したイ・ジェウク、ソ・ユル役で俳優としても魅力を発揮した 「NU’EST」「Wanna One」出身のファン・ミニョン(ミンヒョン)らが共演、魂を入れ替える禁術とそれによって翻弄されていく若者たちの運命は見逃せない。イ・ジェウク「還魂:光と影」また、Netflixシリーズ「サムバディ」で出会い系アプリを利用するシリアルキラーを演じて爽やかなイメージを覆し、豪華キャストによるアンサンブル映画『ハッピーニューイヤー』ではハン・ジミンの相手役を演じるキム・ヨングァンにも注目。彼もディズニープラスの「コール・イット・ラブ」(原題)への出演が決まっている。キム・ヨングァン「サムバディ」キム・ヘス、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン…ベテランたちの存在感女性監督パク・チワンが2021年、第57回百想芸術大賞映画部門・脚本賞、第42回青龍映画賞・新人監督賞を受賞した『ひかり探して』が1月に日本公開されたキム・ヘス。格差と学歴、競争の社会の膿をあぶり出すかのようなNetflixシリーズ「未成年裁判」では少年部の容赦ない判事を熱演し、同作はグローバルTOP10(非英語シリーズ)で2週連続1位を獲得した。「未成年裁判」一転、約20年ぶりの時代劇に挑んだ「シュルプ」では、宮廷を舞台にした教育戦争に奔走する王妃イム・ファリョン役に。韓国の古語で「傘」を意味するタイトルのごとく、王子たちのために高潔さと包容力を持つ破れぬ傘となったキム・ヘスの存在感は圧倒的だった。今作も10月の配信開始時からグローバルTOP10にランクインしている。「シュルプ」また、イ・ジウンらと是枝監督の『ベイビー・ブローカー』に出演したソン・ガンホは、優しさと小市民的な計算高さを合わせ持つサンヒョン役で、韓国人俳優として初めて第75回カンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞した。その後、俳優人生の中で初めてTVドラマに挑戦、「サムシクおじさん」(原題)で『声/姿なき犯罪者』のピョン・ヨハンらと共演することが伝えられている。『ベイビー・ブローカー』人気俳優が共演したオムニバスドラマ「私たちのブルース」に参加したのはイ・ビョンホン。済州島を舞台にミン・ソナ(シン・ミナ)に思いを寄せる不器用な男ドンソクに扮したが、「イカゲーム」シーズン2で“フロントマン”を続投するほか、パク・ソジュンとの共演映画『コンクリート・ユートピア』(原題)などが待機している。「私たちのブルース」20年以上も韓国エンタメの最前線を走ってきたソン・ガンホとイ・ビョンホンは、映画『非常宣言』(1月6日公開)で共演、“上空”と“地上”から前代未聞の航空ウイルスパニックに対処していく。彼らのように挑戦を続ける信頼厚いベテラン俳優たちはもちろんのこと、絶えることのない新進俳優の台頭があるからこそ、韓国エンタメは面白いのだ。(上原礼子)■関連作品:ベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED恋愛の抜けたロマンス 2022年7月8日よりシネマート新宿ほか全国にて公開ⓒ2021 CJ ENM Co., Ltd., TWELVE JOURNEY ALL RIGHTS RESERVED夜明けの詩 2022年11月25日よりシネマート新宿、渋谷WHITE CINE QUINTO、池袋HUMAXシネマズ、kino cinēma 立川高島屋S.C.館ほか全国にて公開©2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved犯罪都市 THE ROUNDUP 2022年11月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATIONシャーク 覚醒 2022年8月26日よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて公開ハッピーニューイヤー 2022年12月9日より新宿ピカデリーほか全国にて公開ⓒ 2021 CJ ENM CORP., HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED非常宣言 2023年1月6日より全国にて公開© 2022 showbox and MAGNUM9 ALL RIGHTS RESERVED.
2022年12月30日『パラサイト 半地下の家族』のパク・ソダム主演作『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』より本編映像が解禁された。本作は、トラブルにより依頼人の息子を運ぶことになってしまった凄腕ドライバーを『パラサイト 半地下の家族』のパク・ソダムが演じる痛快アクション。この度解禁となったのは、凄腕女運び屋のウナ(パク・ソダム)が悪徳警官・ギョンピル(ソン・セビョク)ら数人の男たちを手荒く素早くねじ伏せるスリリングな本編映像。なにかを決心したかのような顔つきで、ポケットからドライバーを取り出すウナ。依頼人の息子・ソウォン(チョン・ヒョンジュン)を助けるため、ギョンピル率いるヤクザたちのもとへ乗り込んでいく。ブレーカーを落として男たちの視界を遮り、次々と相手を倒していくウナ。しかし一瞬の隙をつかれて反撃され、ピンチに陥ってしまう!果たして彼女はソウォンを無事救出することができるのか…!?パク・ソダムにとって本作が初の長編映画初単独主演となるが、20代の初めに短編映画でアクションの経験を経て、「長編映画でもっと多くのアクションシーンに挑戦してみたい」と思っていたところ、本作の脚本を読み、出演を決めたという。パク・ソダムがウナを演じるにあたり求められたのは、高度なドライビング・テクニックと臨機応変な対応力が必要な「特送」のスペシャリストであるという風格を保ちつつ、アクションに関してはプロの訓練を受けていない者のリアリティある動きに見せること。撮影現場では撮影前に、アクションについてスタントチームと何度も話し合いを重ね、信頼関係を築いていき数々のアクションに挑んだ。そんなアクションに対し並々ならぬ想いのあるパク・ソダムを、パク・デミン監督は「パク・ソダムは、セリフがなくてもキャラクターのオーラを放っている」と絶賛。実際に、韓国のアカデミー賞と呼ばれる青龍映画祭では、本作で主演女優賞にノミネートされるなど、本国でも多くの人々から高く評価された。新時代のアクションヒロインとしてのパク・ソダムに注目したい本編映像となっている。『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』は1月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 2023年1月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
2022年12月29日韓国映画『THE WITCH/魔女』の続編『THE WITCH/魔⼥―増殖―』が、2023年5月26日(金)より、新宿ピカデリーほかで全国公開される。監督はパク・フンジョン。『THE WITCH/魔女』続編、“魔女ユニバース”の壮大な世界観2018年に公開された前作『THE WITCH/魔女』は、予測不能なストーリー展開で人気を博したパク・フンジョン監督による映画。主演のキム・ダミ演じるク・ジャユンが革新的な遺伝子技術による人体実験で殺人兵器と化し、次々と敵をなぎ倒していくその強さや、思わず引き込まれてしまう物語が観る者の心をつかみ、DVDレンタルと配信での推定視聴者数は異例の100万人超えを記録した。続編となる映画『THE WITCH/魔⼥―増殖―』では、『THE WITCH/魔女』をユニバース化し、より一層壮大な世界観に。前作の世界観を踏襲しつつも、最先端のVFXで飛躍的にスケールアップした“魔女ユニバース”のサイキック・アクション大作に仕上げた。並外れた超能力を持つ少女が主人公映画『THE WITCH/魔⼥―増殖―』では、〈魔⼥プロジェクト〉の実験体として生まれ、並外れた超能力を内に秘めた名もなき少女が新たな主人公として登場。⼼優しい牧場主との出会いのなかで、少しずつ⼈間らしい感情に⽬覚めていくが、それと同時に、消えた少⼥の⾏⽅を追う〈魔⼥プロジェクト〉の創始者ペク統括が送り込んだ刺客や、謎の超能⼒集団が少⼥の命を狙い、⼀堂に押し寄せる。謎が謎を呼ぶ予測不能なストーリーと、スーパーパワーがぶつかり合う、壮絶なバトルシーンに注目。劇中には、前作の主人公・ジャユンも登場している。主演はシン・シア、「ウ・ヨンウ」パク・ウンビンやキム・ダミも出演主人公を演じるのは、1,400人以上が参加するオーディションを勝ち抜き、映画初主演を飾るシン・シア。また、ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で主演を務めたパク・ウンビンや、人気実力派俳優のイ・ジョンソク、そして『THE WITCH/魔女』やドラマ「梨泰院クラス」で圧倒的な存在感を見せたキム・ダミも出演を果たす。主人公の少女…シン・シア韓国・済州島の秘密研究所アークが何者かに襲撃された時、生き残った少女。農場を所有するギョンヒとその弟のもとに身を寄せる。〈魔女プロジェクト〉の実験体で、並外れた力を持つ。ギョンヒ…パク・ウンビン心優しい牧場主。ヨンドゥ…チン・グ地元のヤクザ。農場の権利を手に入れようと、深夜、ギョンヒらのもとに押し掛ける。チョ・ヒョン…ソ・ウンス組織本社の工作員。スーパーパワーを秘めた少女を抹殺するために、ペク総括から送り込まれる。映画『THE WITCH/魔⼥―増殖―』あらすじ韓国・済州島の秘密研究所アークが何者かに襲撃され、惨たらしい殺戮の中でひとりの少女が生き残る。その少女は、遺伝子操作によって超人的なアサシンを養成する〈魔女プロジェクト〉の実験体だった。初めて研究所の外に⾜を踏み出した少女は、ギョンヒとその弟デギルのもとに身を寄せ、少しずつ人間らしい感情に目覚めていく。しかし並外れたスーパーパワーを秘めた少女を危険視した〈魔女プロジェクト〉の創始者、ペク総括は、彼女を抹殺するためにスゴ腕の女性⼯作員チョ・ヒョンを送り込む。時同じくしてアークを壊滅させた超能力者集団“土偶”と、地元の犯罪組織も牧場に押し寄せ、ミステリアスな少女との壮絶なバトルの火ぶたが切られるのだった……。【詳細】映画『THE WITCH/魔⼥―増殖―』公開日:2023年5月26日(金)監督・脚本:パク・フンジョン出演:シン・シア、パク・ウンビン、ソ・ウンス、ソン・ユビン、チン・グ、チョ・ミンス、イ・ジョンソク、キム・ダミ配給:ツイン
2022年12月26日韓国映画界を牽引し続ける、アジアが誇る鬼才パク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』。その5年6か月ぶりの来日を前に、監督の“すごさ”をふり返った。韓国映画界を牽引、アジアを代表する巨匠2000年、南北分断を背景に兵士たちの友情を描く『JSA』が韓国国内で封切られると、当時の観客動員記録 を塗り替える大ヒットを記録し歴代興行収入No.1を獲得。韓国国内の賞を総なめにして社会現象を巻き起こし、第51回ベルリン国際映画祭コンベティション部門にも出品され、世界中にその名を知らしめた。翌年、日本でも公開されると公開当週興行収入第1位を記録。同年に日本公開された『シュリ』の大ヒットに続き、日本国内での“韓国映画ブーム”を巻き起こすことに。さらに2003年に公開された復讐サスペンスの金字塔『オールド・ ボーイ』は日本の漫画を原作にした作品。第57回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出され、審査員特別グランプリを受賞、審査委員長のクエンティン・タランティーノから「できればパルム・ドール(最高賞)を授与したかった」と激賞されたという逸話も。『オールド・ ボーイ』は『復讐者に憐れみを』(02)、『親切なクムジャさん』(05)と並び、“復讐3部作”と称される。2009年『渇き』でも第 62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、2013年には『イノセント・ガーデン』で韓国監督初のハリウッド進出を果たした(同時期に、『悪魔を見た』『箪笥』キム・ジウン監督の『ラストスタンド』、続いて『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』もある)。さらに、2016年に公開された前作『お嬢さん』は第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品、第71回英国アカデミー賞にて非英語作品賞を獲得するなど、国内外で多数の賞を受賞した。そんなパク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』は、5月の第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門での監督賞受賞を皮切りに、韓国の“アカデミー賞”とも称され、最も権威ある映画祭・青龍映画賞で監督賞をはじめ7冠を獲得。同じく大鐘賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞の3冠を受賞。韓国映画制作家協会賞で6冠、韓国映画評論家協会で6冠獲得など、国内の映画賞を軒並み受賞し、社会現象ともいえるブームを巻き起こしている。本年度のアカデミー賞国際長編映画賞部門の韓国代表選出、先日発表された第80回ゴールデン・グローブ賞でも非英語映画賞(旧・外国語映画賞)ノミネ ートなど、国内外の映画界に旋風を巻き起こしている。最新作『別れる決心』はサスペンスとロマンスが溶け合うパク・チャヌク監督といえば、バイオレンスやエロスの描写に定評があるが、6年ぶりの最新作『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマ。監督作品で、本国においてR(18歳以上観覧可)の等級がつかないのは、12歳鑑賞可指定の『サイボーグでも大丈夫』以来、実に16 年ぶりという。ただ、これまでの作品のような過激な描写は少なくとも、パク・チャヌク監督らしさは健在だ。監督はカンヌ国際映画祭にて、「この映画にはヌードもバイオレンスも必要がないと感じた。そういった描写がないからと言って、必ずしも進化してないわけではない。ただ、大人の映画を作りたかったんです」と話し、「大人の映画というと、みんなエロティックなものやセクシーなものを期待するけれど、私は全く逆の発想だったんですよ」 とコメント。「今年最もロマンチックな映画」(IndieWire)との呼び声もあり、過激な描写はなくとも官能的なムードを漂わせる点が世界中を熱狂させているようだ。さらに、独特なカメラワークとカットもパク・チャヌク監督の持ち味の1つであり、本作でもいかんなく発揮、観客を本作の世界観へいざなっている。『別れる決心』は2023年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月20日『別れる決心』で主演を務めるパク・ヘイル、「ミスター・サンシャイン」『声/姿なき犯罪者』のピョン・ヨハン、ベテラン俳優のアン・ソンギらが豪華共演を果たし、本国で大ヒットした『ハンサンー龍の出現ー』が3月17日(金)より日本公開決定。日本版ポスタービジュアルが解禁となった。16世紀末、日本では天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、大陸の明国侵攻の足がかりとして朝鮮半島に出兵した文禄・慶長の役。その戦の中でも日本と朝鮮、両軍の大きな分岐点となった閑山(ハンサン)島海戦を映画化した本作。イ・スンシン(李舜臣)は朝鮮水軍の将軍として、豊臣軍から国を守り抜いた英雄。対する脇坂安治(わきざかやすはる)は秀吉に仕え、加藤清正らとともに「賤ヶ岳の七本槍」に名を連ねた武勇の持ち主。お互いの実力を認める武将たちが、自軍内の政治的な駆け引きに翻弄されながらも、ついに決戦のときを迎える――。イ・スンシンを演じるのは、パク・チャヌク監督最新作『別れる決心』主演でも注目を集めるパク・ヘイル。脇坂安治には、本作で第43回青龍映画賞と第58回大鍾賞映画祭で助演男優賞を受賞したピョン・ヨハン。さらに名優アン・ソンギ、日韓で絶大な人気を誇るアイドルグループ「2PM」のメンバーでもあるオク・テギョン、『エクストリーム・ジョブ』のコンミョンら多彩な実力派キャストが集結。『神弓-KAMIYUMI-』『バトル・オーシャン 海上決戦』のキム・ハンミン監督が熾烈な海上決戦を見事に作り上げ、第31回釜日映画賞では最優秀監督賞と美術・技術賞を受賞。韓国公開時のVIP試写会には、パク・ボゴムや「EXO」スホ、「2PM」チャンソンらが出席し大きな話題になった。今回、解禁となった日本版ポスタービジュアルでは、「義に死ぬか、不義に生きるか」というコピーとともに、壮絶な海上決戦を迎えたパク・ヘイル演じるイ・スンシンとピョン・ヨハン演じる脇坂安治、両軍の名将をとらえている。『ハンサンー龍の出現ー』は2023年3月17日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハンサン ‐龍の出現‐ 2023年3月17日よりシネマート新宿ほか全国にて公開©2022 LOTTE ENTERTAINMENT & BIGSTONE PICTURES CO.,LTD.ALL RIGHTS RESERVED.
2022年12月20日是枝裕和が総合演出を務める「舞妓さんちのまかないさん」が1月、配信開始。さらに、人気アットホーム任侠コメディ「極主夫道:シーズン2」、ホラー漫画の鬼才・伊藤潤二の傑作をアニメ化した「伊藤潤二『マニアック』」ほか、クリスチャン・ベイル主演『ほの蒼き瞳』、ヨン・サンホ監督が贈る『JUNG_E/ジョンイ』など新作映画も。また、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」パク・ウンビンの過去作も配信が決定している。注目の韓国作品映画『JUNG_E/ジョンイ』COMING SOON『新感染』シリーズや「地獄が呼んでいる」「寄生獣 −ザ・グレイ−」のヨン・サンホ監督が贈るSFアクション。人類が暮らせなくなった地球。研究者ソヒョンは伝説の兵士の脳を複製してロボット兵士を作ろうとする。「ブラームスは好きですか?」12月30日配信「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」パク・ウンビン出演の音楽×ラブロマンス。出演作「法廷プリンス -イ判サ判-」、「ストーブリーグ」も配信される。「昼と夜」1月20日配信ナムグン・ミン主演。28年前と現在、時を越えて繋がるふたつの事件の謎を追う本格ミステリー。注目のNetflix映画『ほの蒼き瞳』1月6日独占配信クリスチャン・ベイル主演のサスペンス。陸軍士官学校で起きた殺人事件。元刑事オーガスタスは士官候補生エドガー・アラン・ポーと共に事件に挑む。注目のNetflixシリーズ「極主夫道:シーズン2」1月1日独占配信人気アットホーム任侠コメディが待望のシーズン2へ。愛すべき元極道の龍は、今日も専業主夫の道を極めるためにどんな仕事も手を抜かず命を懸ける!「コペンハーゲン・カウボーイ」1月5日独占配信第79回ヴェネチア国際映画祭出品の犯罪サスペンス。謎めいた特殊能力を持つミウは、コペンハーゲンの裏の社会で自分を陥れた人間たちへの復讐の道を歩み始める。「舞妓さんちのまかないさん」1月12日独占配信大人気コミックを是枝裕和が総合演出を務め、森七菜、出口夏希ら豪華キャスト出演でドラマ化。舞妓を目指して京都にやって来た2人の少女キヨとすみれ。一つ屋根の下、新たな生活を始めた2人は、やがて別々の夢を追いかけるようになる。「伊藤潤二『マニアック』」1月19日独占配信日本が誇るホラー漫画の鬼才、伊藤潤二の傑作を厳選してアニメ化!不気味で奇々怪々、マニアックな魅力があふれる世界に浸れる恐怖物語集。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-ほの蒼き瞳 2022年12月23日より全国にて公開、2023年1月6日よりNetflixにて配信
2022年12月19日映画『別れる決心』が、2023年2月17日(金)より公開される。監督はパク・チャヌク。パク・チャヌク最新作はサスペンスロマンス映画『別れる決心』は、『オールド・ボーイ』で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞、その後も『渇き』『イノセント・ガーデン』『お嬢さん』を世に送り出してきた韓国の巨匠パク・チャヌク監督の最新作。6年ぶりの最新作『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合うスリリングなドラマ作品となっており、“喪失の物語”を繊細かつエレガントに、そしてユーモアのある表現で映し出している。“刑事と容疑者”が惹かれ合うスリリングなストーリー物語は、刑事ヘジュンが、崖から転落死した男の妻ソレの調査を開始することからスタート。“刑事と容疑者”として出会った2人だが、取り調べが進む中で、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってきて...。二転三転する先の読めないストーリーや、相手の本心を知りたいヘジュンとソレの駆け引きから、目が離せない。■主人公チャン・ヘジュン...パク・ヘイル男が山頂から転落死した事件を追う誠実な刑事。史上最年少で警視に昇格するほどの実力者。いつも服装はきちんとしていて、清潔感にあふれ礼儀正しく親切だが、何よりも犯罪者を捕まえることに真摯に取り組む人物。すべての事件現場の状況をスマートウォッチに記録し、不眠症のため深夜勤務も日常茶飯事。取り調べをする中で、被害者の妻ソレに惹かれていく。主演を務めるのは、『殺人の追憶』『グエムル ~漢江の怪物~』など、ポン・ジュノ監督作品への出演で注目を集め、幅広いジャンルで活躍しているパク・ヘイル。■ソン・ソレ...タン・ウェイ崖から転落死した男の妻。中国人だが、母方の祖父は朝鮮半島の独立運動家であり、自分の先祖の歴史と祖父に誇りを持っている。登山好きだった夫が山で死に、一人残された時、夫の事件を担当する礼儀正しく清廉な刑事ヘジュンに出会い、自分が容疑者扱いされていることを感じながらもへジュンに向かって堂々と自分の意思をはっきりと伝える。ヘジュンに対して特別な想いを抱き始め、夫の死には落ち着いた反応を見せるもののヘジュンに対しては強い関心を示し、大胆にアプローチする。演じるのは、アン・リー監督『ラスト、コーション』でヒロインを演じ、『ブラックハット』でハリウッドにも進出しているタン・ウェイ。■アン・ジョンアン…イ・ジョンヒョンヘジュンの妻。■スワン…コ・ギョンピョヘジュンの部下。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞映画『別れる決心』は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞。第80回ゴールデン・グローブ賞では非英語作品(旧外国語映画賞)にノミネート、アカデミー賞では国際長編映画賞部門の韓国代表に選出されており、今後の賞レースの動向にも注目が集まる。映画『別れる決心』あらすじ男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたへジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった……。【詳細】映画『別れる決心』公開日:2023年2月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督:パク・チャヌク脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ
2022年12月16日「梨泰院クラス」でブレイクする以前のキム・ダミが主演し、SNSでの評判が拡散してDVDレンタルと配信で推定視聴者数が異例の100万人超えを記録した『THE WITCH/魔女』。その最新作となる『THE WITCH/魔女ー増殖ー』が2023年5月26日(金)より日本公開決定、超特報とティザービジュアルが解禁となった。革新的な遺伝子技術による人体実験で殺人兵器と化したク・ジャユン(キム・ダミ)の次々と敵をなぎ倒していくその強さ、そして予測不能なストーリー展開で観る者全ての心を鷲掴みにした『THE WITCH/魔女』。大ヒット映画『新しき世界』でも知られ、『THE WITCH/魔女』の創造者であるパク・フンジョン監督は同作をユニバース化するという壮大な構想を描き、この最新作は“魔女ユニバース”としての幕開けとなる。世界124か国ですでに配給が決定しているなど、全世界から熱い視線が注がれている本作。前作の世界観を共有しながら、新たな主人公の少女とキャラクターたち、謎が謎を呼ぶストーリーと、最先端のVFXで飛躍的にスケールアップしたスペクタクルに圧倒されるサイキック・アクション大作となっている。その主人公を演じるのは、1,400人以上が参加するオーディションを勝ち抜き、映画初主演を飾るシン・シア。このほかにも、今年話題になったドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で主人公を演じたパク・ウンビンや、ドラマ「ビッグマウス」ほか『V.I.P. 修羅の獣たち』でも監督と組んだ人気実力派俳優イ・ジョンソク、そして『THE WITCH/魔女』でもその圧倒的な存在感を示したキム・ダミが名を連ねている。解禁されたティザービジュアルには、ガスマスクで顔を覆い、こちらを真っ直ぐ見つめる人々の姿が…。「それは救いか、厄災か――。」というコピーからも、不穏な物語の始まりを予感させる。超特報の映像では、何者かに襲われ血濡れた韓国・済州島の秘密研究所アークに1人佇む少女の様子から一転、次々に打ち上がる美しい花火を背景に夜の牧場で繰り広げられるバトルシーンの連続。並外れたスーパーパワーがぶつかり合う、壮絶な戦いを切り取った映像となっており、全く先の読めない展開の数々を期待させている。なお、12月16日(金)より一部劇場にて、特製キャラクターポストカード全5種(ランダムで1種プレゼント)付きムビチケカードが発売。シン・シア、パク・ウンビン、イ・ジョンソクなど映画の雰囲気が漂う、ここでしか手に入らない貴重なポストカードとなっている(数量限定)。『THE WITCH/魔女ー増殖ー』は2023年5月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:The Witch/魔女 のむコレ2018にて上映
2022年12月15日アカデミー賞韓国代表選出、カンヌ映画祭監督賞受賞作『別れる決心』のパク・チャヌク監督が映画公開に先立ち来日することが決定。12月26日(月)にプレミアイベントが開催される。監督を務めるパク・チャヌクは、『オールド・ボーイ』(03)で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。その後『渇き』(09)、『イノセント・ガーデン』(13)、『お嬢さん』(16)など唯一無二の作品で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた。6年ぶりの最新作となる本作は、刑事と容疑者が互いに惹かれ合うという、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマだ。この度、本作の公開に先立ち『お嬢さん』以来5年10か月ぶりの監督の緊急来日が決定。12月26日(月)にはTOHOシネマズ日比谷にて監督の舞台挨拶付きジャパンプレミアイベントも予定されており、公開を楽しみにしていたファンにとって待望のイベントとなりそうだ。ジャパンプレミアの上映チケットは、12月16日(金)AM11時より発売予定。詳細は映画公式ホームページで確認を。パク・チャヌク監督は「本作は、大人のための映画です。喪失の物語を悲劇的なものとして語るのではなく、繊細さとエレガンスとユーモアをもって表現しようとしました。大人たちに語りかけるような形で・・・」とコメントしている。世界が認めた傑作を監督の貴重なトーク付きで観ることのできる、またとないチャンスとなりそうだ。さらに併せて、場面写真も一挙解禁。刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)がお互いを見つめる情熱的な視線が印象的な1枚や、手錠でつながれた2人の手を切り取ったものなど、その関係性を映し出している。目に涙をたたえたソレとへジュン、旅先のような場所での2人など、その心の距離に変化も感じられる。そのほか、事件を再現しようとするへジュンが後輩を背負い事件現場の岸壁を上る様子からは刑事としての真面目な性格がうかがえる。部屋で佇むソレの姿を切り取ったものは、背景の壁紙も相まって、美しい絵画のよう。さらに、週末に妻と過ごすへジュンや、酔っ払って上司であるへジュンに絡もうとする部下のスワンなど、物語の世界観を垣間見ることができる場面写真の数々となっている。『別れる決心』は2023年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月13日イ・ジュンギ主演の最新作「アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~」やチ・チャンウク、ナム・ジュヒョク、IU(イ・ジウン)、パク・ウンビンらが主演するHuluで配信中の韓国ドラマの第1話が、YouTubeにて期間限定で無料配信される。配信されるのは、イ・ジュンギが復讐に燃える検事を演じる「アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~」をはじめ、人気俳優パク・へジンと若手女優チン・ギジュが初共演したラブコメディ「今からショータイム」、サバイバルオーディション番組「PRODUCE101」から誕生したボーイズグループ「Wanna One」出身のオン・ソンウ主演「コーヒーを飲みましょうか?」など、Huluでしか観られない独占配信コンテンツ。さらに、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で世界中を席巻し、先日日本で初のファンミーティングを開催した最旬女優パク・ウンビン主演の「ブラームスは好きですか?」、大ヒットしたナム・ジュヒョクら出演の「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」、名作として名高いイ・ジウン主演の「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」など、全12作品の第1話。王道の青春ラブコメや爽快アクション、ヒューマンドラマ、中毒性の高い愛憎劇まで、幅広い世代に愛される人気の韓ドラ1話を、年明け1月10日(火)までの約1か月間にわたり配信する。Hulu配信韓国ドラマ第1話は12月9日(金)18時~2023年1月10日(火)までHulu公式YouTubeにて配信。©Licensed by SAMHWA NETWORKS CO., LTD.©SAMHWA NETWORKS. All Rights reserved © 2016-7 MBC ©STUDIO DRAGON CORPORATION ©Licensed by SAMHWA NETWORKS CO., LTD.©SAMHWA NETWORKS. All Rights reserved © STUDIO DRAGON CORPORATION ©Contents Creative Group Moon ©SBS © Jcontentree corp & JTBC Content Hub Co., Ltd. all rights reserved. Licensed by KBS Media Ltd. ©2015 KBS. All rights reserved © 2017 MBC © CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved. © WHYNOT MEDIA. All rights reserved.(text:cinemacafe.net)
2022年12月11日カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞したパク・チャヌク監督最新作で、先日開催された韓国の青龍映画賞で監督賞をはじめ計6冠を獲得した『別れる決心』(英題:Decision to Leave)が2023年2月17日(金)に公開決定。メインビジュアルと予告映像が解禁された。今年5月のカンヌ国際映画祭以来、世界の批評家・映画サイトから絶賛を浴び、本年度アカデミー賞国際長編映画賞部門の韓国代表に選出。韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1位を獲得、決めセリフがSNSで流行し、BTSのリーダー・RMも複数回鑑賞するほどハマったと自身のSNSで報告するなど、社会現象といえるブームを巻き起こしている本作。監督を務めるのはパク・チャヌク。『オールド・ボーイ』(03)で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。その後『渇き』(09)、『イノセント・ガーデン』(13)、『お嬢さん』(16)など唯一無二の作品で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた監督の6年ぶりの最新作は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマ。パク・チャヌク監督 Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images物語は、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)が、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)の調査を開始することから始まる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める…。解禁となった予告映像では、山での転落死事件をきっかけに、“刑事と容疑者”として出会った2人が、疑いを抱きつつ惹かれ合っていく様をサスペンスとロマンスが一体となった映像美で表現。「私たちのこと秘密ですよ」とささやくソレ、「どこからどこまで?」と返すヘジュンの言葉が想像をかき立てる先の読めないドラマは”美しくも残酷な結末“に向かって突き進んでいく。ビジュアルは、手錠で繋がれたヘジュンとソレをとらえたもの。控えめに触れ合う指先、交わらない視線…。「疑惑がふたりを惹き寄せ、愛がふたりを引き裂いた」というキャッチコピーと相まって、2人の行く末を想像せずにはいられないビジュアルとなっている。主演は『殺人の追憶』(03)、『グエムル~漢江の怪物~』(06)とポン・ジュノ監督作品への出演で注目を集め、ドラマ、アクション、時代劇などキャリアを通して幅広い分野で活躍しているパク・ヘイル。アン・リー監督『ラスト、コーション』(07)でヒロインを演じ一躍国際的な女優としての地位を確立、『ブラックハット』(15/マイケル・マン監督)でハリウッドにも進出しているタン・ウェイ。パク・チャヌク監督が、盟友でありNetflixシリーズ「シスターズ」も話題のチョン・ソギョンと共に手掛ける、二転三転する先の読めないストーリー、相手の本心を知りたいヘジュンとソレのスリリングな駆け引きには批評家や観客は夢中に。映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では94%フレッシュを記録し、「『パラサイト 半地下の家族』の次はこれ!」(Variety)、「今年最もロマンティックな映画」(IndieWire)、「ミステリーとロマンスが優雅に溶け合っている」(Collider)といった絶賛評が上がっている。『別れる決心』は2023年2月17日(金)よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月01日韓国ドラマあるあるの一つ、出演者に推しを見つけてしまうと視聴が止まらなくなること。それが日中ならまだ子どものお世話や予定があって、パッとやめられるのですが、夜寝る前の一人時間に見始めたら沼(笑)。寝不足確定です。そうなってしまうドラマが、『花様年華 -人生が花になる瞬間-』。もう見ました?やっぱりアイドルグループ出身だったパク・ジニョン君 この投稿をInstagramで見る 박진영(@jinyoung_0922jy)がシェアした投稿 パク・ジニョン君は、1994年9月22日生まれの現在28歳。どこかで聞いた名前だと思ったら、あの J.Y.Parkさんと同じ名前!!しかも、ボーイズグループ「GOT7(ガットセブン)」の元メンバーなのですが、その所属事務所は、JYPでした。現在は、契約満了で他の事務所に移籍しています。ちなみに、176cmのO型です♪ドラマ内ではヒロインに一途な学生運動家 この投稿をInstagramで見る Netflix Japan | ネットフリックス(@netflixjp)がシェアした投稿 学生時代からお互い40代になり、親となり、再び恋をする!? そんな簡単にはいかない様々な事情にモヤモヤしながらも、ハラハラドキドキ。そして、子どもを持つ40代になった二人の気持ちが理解できてしまうことに、「・・・・」と複雑な気持ちになりつつ、つい見入ってしまう作品なのです。それに、BTSのアルバム『花様年華』と同じ名前なところも見るべき理由の一つに♡ 子育ての合間の息抜きに、おすすめのドラマです!あわせて読みたい🌈BTSのJINがついに入隊!他のメンバーも次々と?メンバーの年齢をおさらい
2022年10月28日『パラサイト半地下の家族』のパク・ソダム主演最新作『Special Delivery(英題)』が邦題『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』として、2023年1月20日(金)より全国公開することが決定。併せて、本ビジュアルが解禁された。“ワケあり”荷物を届ける特殊配送会社「特送とくそう」。天才的なドライビング・テクニックを持つウナがある日引き受けた依頼は、海外ヘの逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶ(逃す)こと。しかし、ウナは思わぬアクシデントにより依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目になる。貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザ、冷酷非情サイコパスな殺し屋、さらには「脱北」の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院をも巻き込んだ、命がけの追走劇カーチェイスが始まる。本作は、凄腕の女運び屋が魅せる型破りでスタイリッシュなカー・アクション。韓国公開時には『ウエスト・サイド・ストーリー』、『ハウス・オブ・グッチ』を抑えて初登場1位を獲得した話題作だ。パク・ソダム Photo by Pascal Le Segretain/Getty Imagesウナを演じるのは、『パラサイト半地下の家族』で美術家庭教師役を演じ、国際的なブレイクを果たしたパク・ソダム。彼女が命がけで守り逃がそうとする少年・ソウォン役には、『パラサイト半地下の家族』でパク社長一家の息子役を演じたチョン・ヒョンジュンが抜擢されており、“元”教師と教え子がバディになる、映画ファンにはたまらない再タッグとなった。この度解禁されたビジュアルは、「私は絶対失敗しない」というコピーとともに、自信と余裕に満ちた表情が光る女運び屋・ウナの全身カット。どんな依頼も完璧にこなすクールなウナだが、思わぬアクシデントによって泣き虫の男の子が託される。また、特殊配送会社「特送」の頼れるボス・ペク(キム・ウィソン)、貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザ・ギョンピル(ソン・セビョク)、ウナを秘密裏に調査する国家情報院職員・ミヨン(ヨム・ヘラン)、賭博ブローカーでソウォンの父・ウジン(キム・ドゥシク)らのカットも印象的に置かれており、ソウォンと貸金庫の鍵を巡り、それぞれの思惑が交差するスリリングな展開にも期待が高まるビジュアルとなっている。『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』は2023年1月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 2023年1月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
2022年10月19日コロナ禍以降、世界で第4次韓流ブームが到来中。そのブームを牽引する一人、ロウンさんがソロでananに初登場。世界中を虜にする彼が感じる、“言葉の壁”を越えて伝わる想い、伝えたい想いとは?僕の言葉に耳を傾けてくれる人こそが、僕の存在理由。双子の兄の死により、男装して王となったヒロインとその学問の師の恋愛を描いた韓国ドラマ『恋慕』。Netflixでの配信スタートから1年が経っても、ランキング入りする人気作で、世界的にブレイクしたロウンさん。夏に開かれたファンミーティングでは、ロウンさんたっての希望で追加公演も実施された。「ファンミーティングのことを聞いた時は、自分にできるのかすごく心配だったんですけど、『僕の言葉を聞きたい』と来てくださる方で会場がいっぱいになってほっとしました。こうした取材もそうですけど、僕の言葉に耳を傾けてくださる方がいてくれることこそが、僕の存在理由なんです」フィリピンのマニラでもファンミーティングが開かれるなど、その人気は世界に拡大中!でも、自身にその実感はないそう。「スタンバイしていたら拍手がどんどん大きくなっていくのが信じられなくて、スピーカーから流しているんじゃないか、どこかにドッキリカメラが仕掛けてあるんじゃないかって(笑)。現状を自分のことのように思えないところがあるんです。いわば“芸能人ロウン”の人生を体験しているような、不思議な感覚です。正直、みなさんから向けられる視線は嬉しい半面、少し怖くもあります。人の視線を気にしながら生きるのは大変なので、自分は芸能人だという意識を持たないようにしています」今回の撮影でも、初対面のカメラマンに近くのおいしいラーメン屋さんを尋ねたり、立ちっぱなしのスタッフを見つけると「座ってください」と声を掛けるロウンさん。スター然としていない、気遣いの上手な気さくな姿が見られた。「これといった長所もないですし、僕にキャッチフレーズをつけるなら“平凡なロウン”。デビュー当時は『背が高いロウンです』『オシャレ担当です』なんて自己紹介してたけど、今は『ただの平凡なロウン』が本来の自分を表す言葉として一番しっくりきます」とても平凡とは思えないルックスと才能の持ち主だけれど、普通の人生を生きたいという想いが窺えるのが、ロウンさんの人生の指針になっている言葉だ。「心理学者のアドラーが『人生で最も大きな嘘は現在を生きないことだ』と言っています。過去はどうすることもできない。未来は、まだ何も起きていない。本当にあるのは“今、現在”だけのはず。悟りを開いた僧侶のように、この瞬間この瞬間、生きていられることに感謝するのは難しいかもしれませんが、ありきたりの一日がどれほど大切なのか、気づかされました。幸せって『今日はお天気がいいな』『コーヒーがおいしいな』といった、本当に小さなことにこそあると思うんです。そうした小さな幸せを感じたら、頭の中で思うだけではなく、ぜひ、口にしてみてほしいですね。より幸せを実感できるはずです」俳優にとって、役に入り込み演じられるのは、楽しく、幸せな時間だと話す。しかし、その幸せは生みの苦しみを伴う。「3年前に主演させてもらった『偶然見つけたハル』という作品で初めて、どんどん役に近づいていくことが体感でき、演じるってこんなにも楽しいんだと思えました。でも、準備段階ではどう役を表現したらいいのかわからず…。自分ではキャラクターを掴んだつもりで表現しても、視聴者のみなさんにどう受け取られるのだろうという不安もありました。食事が喉を通らず、上手く演じられるようにと月にお祈りしてみたり、願掛け的に台本を枕の下に置いて寝たりもして…。そうした苦しみを感じながら、自分ができる最大限の準備をしてやっと、演じた時に役に入る楽しみが得られるんです。『恋慕』のときもそうでした。まだまだ自分が未熟だと気づかされた作品でもありますが、長い期間をかけて、初挑戦の時代劇を撮り終えることができた自分には、『頑張ったな』とねぎらいの言葉を掛けてあげたいです」『偶然見つけたハル』で新人賞を受賞し、『恋慕』は新人賞、人気賞、ベストカップル賞の3冠に輝いた。着実にキャリアを重ねるロウンさんの歩みを見守ってくれるすべてのファンに対して、感謝を惜しまないが、ある一人のファンの言葉が忘れられないそう。「『日々、いろんな仕事をこなしていて不安もあるだろうけど、一つひとつの点がつながって、振り返えると長い線になっている日がくるから』と言ってくれたんです。それまではとにかく前だけを見て進んでいました。時には、本当は自分がいけないのに人のせいにしてしまい、自責の念にかられたことも…。そうした恥ずかしいことも含め、点と点がつながって線になるという言葉がすべて包み込んでくれたような気がしたんですよね。その線が直線なのか曲線なのかはわかりません。でも、これからも黙々と歩んでいけばいいんだと勇気をもらえた言葉でした」ロウンさんが、俳優人生という線を描く過程で、挑戦したいことのひとつがラブコメ。「ラブロマンスとコメディがしっかり融合しなくてはならず、難しいジャンルです。なので、俳優として熟した時に取り組みたいですね。素敵な作品に出合えると僕自身が期待しているので、みなさんも楽しみに待っていてください」ロウン1996年8月7日生まれ、ソウル特別市出身。2016年、ボーイズグループ「SF9」のメンバーとしてデビュー。’21年、ドラマ『恋慕』が世界的にヒット。今秋、日韓合同オーディション番組『THE IDOL BAND:BOY’s BATTLE』(TBS系)のMCを務める。現在、SF9の日本デビュー5周年を記念した初のベストアルバム『THE BEST ~Dear Fantasy~』が発売中。※『anan』2022年10月5日号より。写真・SASU TEI(W)スタイリスト・LEE MINGYUヘア・SONG MISEONメイク・PARK MIKI取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2022年10月04日クジラと法律をこよなく愛する、自閉スペクトラム症の新米弁護士ウ・ヨンウが、同僚や親友など周りの人に支えられながら、彼女ならではの視点で事件を解決に導く法廷ドラマシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」がNetflixで独占配信中。この度、日本でも“ウ・ヨンウロス”続出の本作で主人公を好演したパク・ウンビンが、役作りをするにあたり本作へ込めた思いと、いま話題を呼んでいる“ウ・ヨンウ式挨拶”の誕生秘話、そして日本へ向けて感謝のメッセージを語るキュートな特別映像が到着した。配信開始後の初週末からNetflixグローバルTOP10(非英語シリーズ)入りし、日本では最終回を迎えた現在でも首位を独走する大ヒット作となっている(8月26日時点)。Netflixシリーズ「恋慕」や「法廷プリンス―イ判サ判―」など数々の作品で安定した演技力を魅せてきたパク・ウンビンが、自閉スペクトラム症の天才新米弁護士ウ・ヨンウを演じた。何に対しても真っすぐで、思ったままを口にするヨンウは、新米弁護士として一流法律事務所に入所する。ピンチのときに必ず助けてくれる同僚のイ・ジュノ(カン・テオ)や、どんなときも傍にいて味方をしてくれる親友のトン・グラミ(チュ・ヒョニョン)など支えてくれる仲間に囲まれ、次第に会社にも馴染んでいく。“ヨンウを演じられるのはパク・ウンビンだけだ”と、製作陣から絶大な信頼を置かれ本作に挑んだパク・ウンビンは、「ヨンウは自閉スペクトラム症の症状がありますが、天才弁護士としての姿も見せなければなりません。ウイークポイントもストロングポイントもある。その2つをどうやって表現するのかしっかり考える必要があり容易ではありませんでした」といままで演じたことのない役柄の難しさを語り、「だからこそ私だけの判断で役作りしてはいけないと思い、自閉スペクトラムの専門家である大学教授のアドバイスを受けました」と役作りを明かした。また、「BTS」をはじめとする著名人らが、ヨンウと親友グラミのオリジナル挨拶をこぞって真似したことで話題になっている“ウ・ヨンウ式挨拶”について聞かれると、「元々台本では少し挨拶の仕方が違いました。トン・グラミ役のチュ・ヒョニョンにどんな挨拶にするか相談したときに、“こうしよう(本編で使われている挨拶)!ウンビンさんどうですか?”と聞いてくれたので、トン・グラミが望むならヨンウはそのままやると合意しました。多くの方がウ・ヨンウとトン・グラミならではの挨拶の仕方を真似してくださり、愛してくださっているようで嬉しいです」と劇中だけでなく、日ごろから気心の知れた2人のやりとりから“ウ・ヨンウ式の挨拶”が生まれたと語った。韓国ブームの熱が年々高まる日本でも、「“私の人生はおかしくて風変りだけど価値があって美しい”って言葉が心に残った...」「主人公はキュートでかわいいし恋愛相手も素敵すぎ!理想の上司に女友達にいい人しかいない!」と大好評の意見がSNSで続出。国境を越えて作品を親しむ日本のファンに向け、ウンビンは「日本で愛されていると聞きとてもうれしいです!」と喜び、「近い国ですが、文化も言語も異なるので、同じように愛されていること自体が不思議でなりません。楽しんでくださりありがとうございます!」と感謝のメッセージ。さらに、Netflixシリーズ『First Love 初恋』や『るろうに剣心』シリーズ、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』などに出演する佐藤健も自身のYouTubeチャンネルで本作にハマっていると公言していることを受け、「『カノジョは嘘を愛しすぎてる』は拝見しましたが、とても面白かったです。有名な俳優さんたちが視聴してくださり、うれしく思います」とコメントしている。Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2022年08月27日パク・ソジュンに、Peakboy、チェ・ウシク、パク・ヒョンシク、BTS V。韓国ドラマ・映画を追っている方や「BTS」のファン(ARMY)なら、この名前の並びに大いにときめくことだろう。韓国では「ウガファミリー」や「ウガウガ会」としてお馴染みの、韓国エンタメ界きっての仲良し“リア友”グループ5人組。彼らが3泊4日の旅に出るトラベルリアリティショー「IN THE SOOP フレンドケーション」がディズニープラスの「スター」で配信され、大反響を呼んでいる。日頃は韓国を代表するトップ俳優やトップアーティストとして活躍する、もはや“家族”以上の5人が、まるで学生の修学旅行のような乗りで釣りやキャンプファイヤー、アイススケートなどを満喫し、素顔で笑い合う姿は、なぜかこちらまで癒される時間となっている。「IN THE SOOP」は、これまで「BTS」や「SEVENTEEN」が忙しい日常を忘れて休息旅行をしてきたリアルバラエティショー。そのスピンオフバージョンとなる本番組は、この5人の親友たちの3年ぶりの友情旅行をカメラが収めていく。大の大人たち5人がお揃いの部屋着とパジャマに身を包み、それぞれ役割分担をもって自炊したり、キャンプファイヤーを囲んだりしながら、本気で遊びに興じるのだ。そもそも彼らの友情は2018年、パク・ソジュンが青春ロマンス時代劇「花郎<ファラン>」(16-17/ディズニープラス「スター」で配信中)で共演したパク・ヒョンシクとBTS Vに、高校時代の同級生でプロデューサー兼シンガーソングライターであるPeakboy(ピークボーイ)と、過去に共演して友人だった『パラサイト 半地下の家族』「その年、私たちは」のチェ・ウシクを紹介し、意気投合したことで始まった。まずは1人1人のキャリアや交流を、彼らの言葉とともに紹介しておこう。パク・ソジュンウガファミリーのメンバーはソジュンを、精神的に頼れる、“父親”のような存在だと言う。1988年12月16日生まれ、現在33歳。「梨泰院クラス」で主演を務めて世界的にブレイク、CM出演やモデル活動なども活発で、マーベル映画『ザ・マーベルズ/The Marvels』(原題/2023年6月全米公開予定)にも出演が決まっている。演技力や身体能力の高さのみならず、人なつこい笑顔や朗らかな性格も魅力だ。映画『ミッドナイト・ランナー』ほか、「魔女の恋愛」「キルミー・ヒールミー」「彼女はキレイだった」に「サム・マイウェイ~恋の一発逆転!~」「キム秘書はいったい、なぜ?」とヒットドラマを牽引し、ロマコメ神と呼ばれるほどに。最新映画『DREAM』(原題)ではIUことイ・ジウンと共演した。食バラエティ「ユン食堂」シーズン2では料理や給仕で活躍しただけに、今回の友情旅行中も仲間のためにその腕前をいかんなく発揮する。同作の民泊Ver.の「ユン ステイ」にはチェ・ウシクも出演していた。Peakboy陽気でオープンでマイペースな、まるで“末娘”みたいな存在。1989年5月27日生まれの33歳。ラッパーでシンガーソングライター、プロデューサーでもある。番組中にソジュンが語ったところによれば、中学生のころから知り合いだという。「BTS」YouTubeチャンネル「BANGTANTV」にて2020年のクリスマスに公開されたVの「Snow Flower」をプロデュース、そのときのVは「アーティストだった。カッコよかった」とふり返っており、第3話のカラオケシーンでも披露している。また、2021年7月に発表した自身の「GYOPO HAIRSTYLE」MVにはパク・ソジュン、V、チェ・ウシク、パク・ヒョンシクとウガファミリーが特別出演した。チェ・ウシク弟たちを引っ張っていく“長男”。だけど人見知りで、若干、天然で不器用なところがある。1990年3月26日生まれ、韓国系カナダ人の32歳。世界中でヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』や米アカデミー賞作品賞『パラサイト 半地下の家族』などに出演。ソジュンとはドラマ「シットコム ファミリー」(2012)で出会い、「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」では勝ち組人生を送るエリートの同級生役でソジュンの恋のライバルとなった。ソジュンの主演映画『ディヴァイン・フューリー/使者』でも共演し、『パラサイト』にはソジュンが友情出演した。旅行中に見られる“眠るウシクを撮るソジュン”の構図は、「ユン食堂」ナ・ヨンソクPDによるバラエティ番組「ホームバカンス」(原題:夏休み)にも登場していた。また、「サム、マイウェイ」の劇中にも「かわいい」じゃなくて「カッコいい」と言われたい、といったセリフが登場しており、最近の彼の目標であるらしい。パク・ヒョンシクウガファミリーの“お母さん”的存在。優しくて世話好きで、包容力があり、船釣りの前にはみんなの耳の下に“酔い止め薬”を貼ってあげる姿も。1991年11月16日生まれの30歳。ハン・ソヒと共演したミュージックロマンスドラマ「サウンドトラック#1」(ディズニープラス 「スター」で独占配信中)の最終話配信時には、Vが「なぜ4回(しかない)」と涙の絵文字と共にコメントし、残念がったことも。同作にはソジュンがCMしている韓国餃子もさりげなく登場していた。2010年にデビューした9人組アイドルグループ「ZE:A(ゼア)」のメインボーカルだが、現在は「相続者たち」「SUITS スーツ 運命の選択」「力の強い女ト・ボンスン」「ハピネス」(原題)といったドラマや長編映画『8番目の男』で俳優としてお馴染みだろう。今年は短編『二つの光』も日本公開された。「花郎」ではソジュン演じるソヌと王権争いの運命に巻き込まれ、三角関係を繰り広げるジディを演じていた。「ZE:A」としてのステージ2014年第3話ではその美声を初めて聴いたという方も多いのでは?Vとの贅沢なカラオケデュエットも話題となっているが、オープニングテーマにもVとヒョンシクの歌声が聞こえ、その詳細が待たれるところ。BTS Vいわずと知れたグローバルスーパースター「BTS」のテテことV(キム・テヒョン)。1995年12月30日生まれ、現在27歳。「BTS」ではジミンと“クオズ”(95年生まれのこと)として知られているが、ウガファミリーでは「聞き分けのない“末っ子”」と兄貴たちから評されている。ウガファミリーは長身揃いのため、179cmのVが小柄に見えてしまうのも末っ子感がある。「花郎」の撮影中は、初演技・初ドラマとなったVにソジュンが親身にアドバイスをしていたという。ウガファミリーという言葉も「私たち(ウリ)は家族(カジョク)なのかな?」と言った彼の言葉から取られたものだとか。本番組中でVが話したように、ウガファミリー5人揃っての旅行は3年前、ヒョンシクの入隊直前以来。今回の旅行も、除隊したばかりのヒョンシクのためとVは明かしている。Vの発案で急きょ決まったらしい3泊4日の旅。兄貴(ヒョン)たちが「Vの情けない姿を見せても大丈夫?」と心配を寄せる中でも、「僕に任せて」「とにかくベストを尽くそう」と相当思い入れがあることもわかり、それに従うしかない兄貴たちがまた愛おしい。“よろい”を脱ぎ捨てたファン必見の本音トーク5人の共通点は、トップ俳優やトップアーティストとして韓国エンタメ界の第一線で活躍していること以外に、この旅行中に発覚した“全員一重まぶた”であることくらい?仕事の上では近くなることはあってもそれほど重ならない、そんな程よい距離感もいいのだろう。それぞれのSNSでは、彼らがプライベートで共に過ごしている様子が投稿され、お互いのコメント欄でやりとりしたり、バラエティ番組中にテレビ電話したりするなど、その仲の良さは韓国、日本のみならず世界中のファンの間でもよく知られている。さらに今回、ソジュンによれば「友情の証」というお揃いの指輪についても初めて明らかにされた。“末っ子”Vが1日目の道すがら「パリの恋人」(2004)のOST「嘘」を流すと、「高校時代この歌が人気だった」「高校生のころよくカラオケで歌った」と話すPeakboyとソジュンに、「小学生だった」と話すV。高校生と小学生なら一緒に遊ぶことはないだろうが、20代後半と30代前半ともなればまた話は別。ただ、そんなに年が離れていたのか、と改めて実感する場面でもあった。靴下までお揃いで用意した部屋着のスウェットには、それぞれの生まれ年とニックネームを書くことになったが、ソジュンは「道化師」、Peakboyは「巨人」、そしてVには「ワールドスター」と記された。彼の華やかな一面は認めつつも、決して特別扱いすることなく目の前の彼自身にただ接する、そんな関係性がうかがえる場面が続く。ウシクとヒョンシクはドラマ撮影など別スケジュールがあるため、それぞれ1日目の夜からと、2日目の朝からの合流に。第2話で5人が勢揃いしてからも、思い思いに二度寝をして、寝癖もそのまま。カレイ釣りでは船の揺れに慄きながらも、「気合いを入れよう」とファイティンした途端にずっこけるなど、バラエティ感覚もばっちり!?彼らはそんなふうに久しぶりの一緒の時間を過ごして、まさしく“よろい”を脱ぎ捨てていく。それにひと役買うのが、やはりキャンプファイヤーだ。炎を見つめながら、ソジュンがヒョンシクとVを親友に紹介した理由や互いの第一印象を思い返していく5人。「気を使わない。使う必要もない」と“お父さん”ソジュンが言うとおり。賑やかに花火をしながら、Vが「BTS」のペンライトの色から生み出した「ボラヘ」(紫するよ)をチラッと入れてくるところも心憎い。その後、「ラブコメ王」と名づけられたウシクが主人公チェ・ウン役で主演していた「その年、私たちは」の放送を全員で見守るシーンも必見だ。ジョークを交えて茶化しながらも、こうしてお互いの仕事ぶりを称え合うのもそれぞれのファンを悶絶させる。特にVには、「BTS」のVという数万人もの観客をライブで魅了し、国連でスピーチをするくらいの世界的トップアーティストであることをあえて意識しないようにしているという兄貴たち。「ここでのお前はただの友達」と語る兄貴たちの優しさには多くの「ARMY」もホッとするのではないか。「ありのままでいられる気がする」「僕らはテンションが高くない」というように、穏やかにお互いを思いやる彼らはフィーリングが合い、居心地よく過ごしている様子が画面越しからも十分に伝わってくる。また、これまでの当たり前が崩れてしまったコロナ禍の影響に触れる場面や、俳優陣が演技をする理由についても真摯に語り合う場面があり、かなり貴重なエンターテイナー同士の対話ともなっている。ソジュンが話した100m走の例えが的確だ。最初はアウトコースを走っている者が誰より先に進んでいるように見えても、ゴールに向かって走り続けているという点ではみな同じ。隣を見れば、同じように各々のコースを走る仲間がいる。それが何よりの励みになり、お互いが誇らしく思え、それぞれがますます輝いてゆける。スピードを緩めたいと思った仲間の姿さえも確認できる。ウガファミリーはいわば、いま世界を席巻する韓国エンタメの代表者たち。だが、彼らが放つスターとしての輝きは5人でいるからこそのものだ。会話の中から次なる企画の可能性も生まれており、いつまでも見ていたい5人の道はまだまだ続いていく。「IN THE SOOP フレンドケーション」は毎週金曜23時~ディズニープラス「スター」にて日本最速独占配信中(全4話)。(text:cinemacafe.net)
2022年08月11日パク・ソジュン、Peakboy、チェ・ウシク、パク・ヒョンシク、そしてBTS Vという韓国芸能界を代表する“リア友”5人の3泊4日の旅を追ったトラベルリアリティショー「IN THE SOOPフレンドケーション」。第1話・2話が大反響を呼ぶ中、第3話の配信を前に場面写真が到着した。「梨泰院クラス」で主演を務め、世界的人気俳優となったパク・ソジュンが、青春ロマンス時代劇「花郎<ファラン>」(ディズニープラス「スター」で配信中)で共演した俳優のパク・ヒョンシクとBTS Vに、高校時代の同級生でプロデューサー兼シンガーソングライターでもあるPeakboyと、もともと友人であった『パラサイト 半地下の家族』「その年、私たちは」の俳優チェ・ウシクを紹介し、意気投合したことで結成された仲良し“リア友”グループ5人組。3泊4日の友情旅行では、釣り、キャンプファイヤー、アイススケート、温泉などを満喫する姿が映し出され、童心に帰ったようにはしゃいでみせ、笑顔が絶えない様子からも、5人の仲の良さが伝わってくるものに。第3話では、真夜中のバーベキューパーティーでいっそう盛り上がる5人。互いの第一印象を思い返しながら、これまでできなかった話をして旅の夜を過ごす。そんななか、ある1人が不意に涙を見せる。悲しみを分かち合い、幸せをより高めていく彼らに訪れた友情旅行の3日目は、最後のお出かけへ向かう。「IN THE SOOPフレンドケーション」は毎週金曜23時~ディズニープラス「スター」にて日本最速独占配信中(全4話)。(text:cinemacafe.net)
2022年08月05日2018年に俳優パク・ソジュンとのダブル主演で大ヒットしたラブコメディー『キム秘書はいったい、なぜ?』では、デキる美人秘書役を演じ、巷では“キム秘書コーデ”をマネする人も出没したほど女性ファンを獲得! そんなパク・ミニョンが、益々美人度をあげてきているんです!こんな美人になってみたいと思わせるインスタショットがこちら この投稿をInstagramで見る 박민영 Minyoung Park(@rachel_mypark)がシェアした投稿 ワントーンの色白肌で卵型のフェイスライン、平行アーチ眉、長めアイライン、輪郭をぼかした粘膜カラーのリップ。今流行りの韓国メイク要素が全て盛り込まれているパク・ミニョンのセルフィー♡眼福としてチェックするのももちろんおすすめですが、韓国顔に近づきたい人はぜひメイクも参考にしてみてくださいね!あわせて読みたい🌈祝!7周年を迎えたTWICEが全員JYPと再契約♪手書きのコメントにも反響!
2022年07月27日ディスコード ヨウジヤマモト(discord Yohji Yamamoto)は、「SHINCA」のラボグロウンダイヤモンドを配した新作バッグを発売。2022年7月6日(水)より伊勢丹新宿店にて開催される、期間限定ストアにて先行販売される。“ラボグロウンダイヤモンド”を配した新作レザートート限定バッグとして、タイムレスなフォルムのトートバッグ「ラティス」をベースに、ラボグロウンダイヤモンドをあしらったトートバッグが登場。“ラボグロウンダイヤモンド”は、天然と同じ成分・組成を持つ合成ダイヤモンド。大地を傷付けずに生成できることから、環境への影響を軽減しつつ生み出すことのできるダイヤモンドとして、近年注目を集めている。ブラック、グレーといったベーシックなカラーをまとったレザートートに、0.3カラットのラボグロウンダイヤモンドが上品な輝きをプラス。日常のコーディネートにさりげない華やかさをもたらしてくれる。1カラットのラボグロウンダイヤモンドを飾った“1点物”も加えて、1カラットのラボグロウンダイヤモンドを配した1点物“ピエスユニック”の「スモール ラティス」バッグも登場。ブラック、グレーで各1点ずつのみ展開される、レアなモデルだ。2022年秋冬の新作バッグも一部先行発売また、期間限定ストアでは、ディスコード ヨウジヤマモト 2022-23年秋冬コレクションの一部を先行発売。「ANANAS」バッグのイエローやオレンジといった新色の受注販売や、「チューリップTULIPS」のバーガンディカラー、目を引く色彩の「INFINITE」、ふわっとしたドレスを連想させるフォルムの「PUFF」といったラインナップが揃う。【詳細】ディスコード ヨウジヤマモト 期間限定ストアオープン期間:2022年7月6日(水)~7月19日(火)場所:伊勢丹新宿店 本館1F ハンドバッグプロモーション住所:東京都新宿区新宿3-14-1TEL:03-3352-1111(内線31-110/ディスコード ヨウジヤマモト 伊勢丹新宿店)■展開アイテム例・ハンドトート 0.3ct(H230×W235×D170mm) 231,000円〈伊勢丹新宿店先行〉カラー:ブラック、グレー・トートバッグ 0.3ct(H250×W330×D170mm) 264,000円〈伊勢丹新宿店先行〉カラー:ブラック、グレー・スモール ラティス 1ct(H190×W200×D120mm) 550,000円〈伊勢丹新宿店限定・ピエスユニック〉カラー:ブラック、グレー・ハンドトート(H230×W235×D170mm) 187,000円カラー: トープ、ホワイト、ライトベージュ、ブラック・トートバッグ(H250×W330×D170mm) 220,000円カラー: トープ、ホワイト、ライトベージュ、ブラック・INFINITE(H490×W450×D60mm) 121,000円・ANANAS (S) (H300×W235×D150mm) 143,000円※「ANANAS」コレクションは7月6日(水)~期間限定ストアのみで受注スタート、7月20日(水)より順次発送予定。
2022年07月03日28日に閉幕した第75回カンヌ国際映画祭で、『Decision to Leave』(英題)のパク・チャヌクが監督賞を受賞した。第72回カンヌ国際映画祭ではポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が最高賞のパルムドールを受賞、昨年はNetflixの「イカゲーム」が世界中で大ヒットを記録するなど、勢いの止まらない韓国作品について、チャヌク監督が「Variety」誌との対談で称賛した。2003年、『オールド・ボーイ』で国際的に高い評価を得て、すでに韓国を代表する映画人の一人であるチャヌク監督だが、同胞の成功はやはりうれしいようだ。「『パラサイト』は決定的に重要な節目であり、歴史的な出来事でした。『パラサイト』以前の映画、『パラサイト』以降の映画というに、カテゴライズさえできるような。韓国映画の歴史だけでなく、非英語映画の歴史においても、この映画は非常に特別なポジションを築いたと思います」と称賛した。「それにもちろん、『イカゲーム』もです。これらのコンテンツ、映画、テレビドラマを通じて、非英語作品を作る監督たちは世界中のより多くの観客たちに近付くことができるようになります」とこれらの作品が果たした大きな役割についても触れた。「イカゲーム」を大ヒットに導いたNetflixなどの動画配信サービスについて、チャヌク監督はどのように考えているのか。そういったプラットフォームが生み出した新しい製作の機会には「特に非英語作品の製作者にメリットがある」と肯定的だ。「プラットフォームについては、私は問題にしていません。それぞれのプラットフォームにふさわしい物語を見つけ、伝えていきたいです」と語った。(Hiromi Kaku)
2022年05月31日