ギレルモ・デル・トロ監督が1946年に出版された伝説的傑作といわれるノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」の映画化に挑んだ最新作『ナイトメア・アリー』が2022年3月25日(金)に全国公開。この度、全米公開に先駆けて本作のワールドプレミアイベントがニューヨークにて開催された。会場となったニューヨークのリンカーンセンターのロビーには、劇中に登場するサーカスをイメージした装飾が施され、錚々たるキャスト陣のキャラクターポスターも貼り出されるなど豪華絢爛な雰囲気。映画の妖しげかつゴージャスな雰囲気を表現するかのように、一面ブラック&ゴールド仕様にカーペットが敷かれた。『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回アカデミー賞の作品賞・監督賞などを獲得したデル・トロ監督の最新作とあって、大勢のマスコミ陣が出席。監督に続き、主演のブラッドリー・クーパー、ルーニー・マーラ、デヴィッド・ストラザーン、リチャード・ジェンキンス、マーク・ポビネッリ、ホルト・マッキャラニー、ティム・ブレイク・ネルソン、クリフトン・コリンズ・Jr、さらには公私ともにデル・トロ監督とパートナーの脚本キム・モーガン、美術のタマラ・デヴェレルといった豪華面々が登場。ブラッドリーとルーニーは久々の再会を喜ぶハグを見せ、世界的パンデミックの影響で一時は撮影を中断した本作の長期撮影を乗り越えたキャスト陣の仲の良さを伺わせた。デル・トロ監督はこの題材にチャレンジした理由について、「(この映画は)ウィリアム・リンゼイ・グリシャムの素晴らしい小説に基づいている。ノワール小説は時折、社会不安の時代に現れるドラマなんだ。時代を反映している。私たちは時代ドラマであると同時に、ノワールを今、再解釈する映画を作ろうと思ったんだ」とコメント。続けて、ストーリーについて「この映画は真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。ひとつの不安の時代の形なんだ。少なくとも我々が感じた、今の時代の不安が反映されている」と語ると、脚本のモーガンが「アメリカン・ドリームに関しての映画。まだ存在しているけれど、実現がとても困難な“何か”ね」と明かし、デル・トロ監督が「それは常に悪夢(ナイトメア)だ」と続けて笑顔を見せた。その後、ワールドプレミアの舞台挨拶に一同でステージに登壇し、客席から大きな声援で迎えられた面々。デル・トロ監督やキャスト陣による挨拶なども行われ、ますます熱気に包まれていくなか、今回プレミアに出席できなかったケイト・ブランシェットがロンドンからライブビデオで飛び入り参加し、会場のボルテージはMAXに!イベント終了時には万雷の拍手が巻き起こるなど、大盛況のイベントとなった。さらに併せて、本作のポスタービジュアルが解禁。ショービジネスでの成功を目指すスタンを演じるブラッドリー、スタンの前に現れる謎めいた精神科医を演じる、2度のオスカーに輝くケイト、ショービジネスの階段を駆け登っていくスタンを支えようとする健気な芸人モリーを演じるルーニー、スタンが自らの師とする、かつての一流読心術師ジーナ演じるトニ・コレットらの姿が写し出されたビジュアル。4人のキャラクターが怪しげな表情を漂わせているさまが印象的でありながら、デル・トロ監督らしい世界観と、劇中で広がっていく美しい悪夢に引き込まれるような雰囲気を纏ったデザインとなっている。『ナイトメア・アリー』は2022年3月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイトメア・アリー 2022年3月25日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年12月07日ピーター・ディンクレイジを主演に迎え、『プライドと偏見』『つぐない』ジョー・ライト監督がこれまで何度も映画化・ミュージカル化されている「シラノ・ド・ベルジュラック」をロマンティックなミュージカルムービーとして描く『シラノ』(原題:CYRANO)が2022年2月25日(金)より公開決定。その予告編が解禁された。原作となるのは、1897年の初演以降、日本をはじめ世界各地で幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されている稀代の名作。主人公の剣豪にして詩人のシラノを演じるのは、HBO制作のテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でエミー賞やゴールデン・グローブ賞などに輝いた実力派俳優ピーター・ディンクレイジ。さらに、シラノの親友であり想い人であるヒロイン、ロクサーヌを『マグニフィセント・セブン』や『Swallow/スワロウ』などで知られるヘイリー・ベネットが、ロクサーヌが片想いをする口下手なクリスチャンを『WAVES/ウェイブス』『ルース・エドガー』のケルヴィン・ハリソン・Jr.が務める。この度解禁となった予告映像は、観劇中の舞台天井から「私がシラノ・ド・ベルジュラックだ」とさっそうと登場する騎士シラノ(ピーター・ディンクレイジ)の姿から幕開け。「なんと醜い」と暴言を吐く相手との一騎打ちに余裕の剣術を魅せるものの、シラノはロクサーヌ(ヘイリー・ベネット)への想いを打ち明けられないでいた。ある日、ロクサーヌの片想いの相手がクリスチャン(ケルヴィン・ハリソン・Jr.)と知ったシラノは、ロクサーヌのために2人の仲を取り持つことに。口下手なクリスチャンにかわりシラノが代筆した詩はロクサーヌを魅了し、やがて3人の関係は複雑に絡み合っていく。そんな不朽の純愛三角関係がジョー・ライト監督によって、グラミー賞受賞ロックバンド「ザ・ナショナル」が制作したオリジナル楽曲「Someone to say」とともに、躍動感あふれるミュージカルシーンと圧巻の映像美で綴られていく。「ずっと誰かに言ってほしかった。言葉にできなかったこの想いを」と歌い上げるシラノ。また、併せて到着した場面写真では、シラノとロクサーヌが手を握りながら寄り添う様子や、ロクサーヌに背を向いてシラノが遠くを見つめているかのような様子、ロクサーヌが思いを馳せるクリスチャンの姿が切り取られている。『シラノ』は2022年2月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シラノ 2022年2月25日より全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
2021年11月26日新国立劇場バレエ団の2021/2022シーズン最初の演目、ピーター・ライト版『白鳥の湖』が開幕した。ライトが芸術監督を務めていたサドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ団 (現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)で1981年に発表し、今に至るまで上演されている名プロダクションだ。サドラーズウェルズのプリンシパルだった吉田都が、自身の監督就任のお披露目として準備するもパンデミックで延期。今回、満を持してのバレエ団初演だ。このプロダクションの大きな特長は、重厚な質感・色調の美術の中で繰り広げられる、イギリスの振付家らしい演劇的・論理的なドラマ。通常の『白鳥の湖』ではジークフリード王子の父王の不在の理由は明示されないが、本作は王の葬儀の場面で始まる。だからこそ、王妃や臣下は、まだ若い王子に、次期国王としての自覚、そして結婚を求めるのだ。また、第3幕では、物語と関係なく挿入されることが多い各国の踊りが、王子の花嫁候補の踊りとセットになることで一貫性が生まれ、第4幕での悲劇的結末にも説得力があった。初日は、本島美和扮する愛情深くも厳格な王妃の前で王子が息苦しさを感じ、自由を希求するさまを、福岡雄大が瑞々しく体現。そんな王子を案じ、支える友人のベンノの木下嘉人は、若者らしい遊び心を持ちつつも王子を心から気遣い、甲斐甲斐しく励ます。ベンノとクルティザンヌ(池田理沙子、飯野萌子)のパ・ド・トロワは緩急豊かで、途中で王子を巻き込み、王子のソロによってその憂愁を浮かび上がらせる趣向も効果的。古典を知り尽くしたライトならではの振付が光る。特筆すべきは、米沢唯のオデット。第2幕での登場の瞬間は、まさに白鳥が舞い降りたかのよう。無駄なく磨き抜かれ、それでいてゆとりのある動きの比類なさ。身の上を語るマイムも雄弁だった。その清らかなオデットに対し、黒鳥オディールでは一転、妖艶に。ただ単に存在が魅惑的、蠱惑的なのではなく、表情、仕草、踊りで王子を引き寄せ、突き放し、心を揺さぶる巧みな駆け引きが、手に取るように伝わる。ダブル、トリプルを交えた32回転のフェッテを含め、圧倒的な黒鳥だった。王子がオディールに愛を誓ってしまったあとの第4幕では、悲しみの中にも慈愛を湛えて王子を迎え入れるオデットに。王子に抱かれ、仰け反る背にも気品が漂う。そのオデットと王子が、貝川鐵夫演じる悪魔ロットバルト男爵に立ち向かおうとするラストも見応え十分。そして忘れてはならないのが、第2幕および第4幕の白鳥たちの動き。一糸乱れぬ“4羽の白鳥の娘たち”、おおらかな美しさの“2羽の白鳥の娘たち”、そして、複雑なフォーメーションを綾なす群舞。吉田監督は、揃っていながらも個々の個性が見えることを重視するとしていたが、容易にできることではない。にもかかわらず、一人ひとりが鮮やかに表現し、それが一まとまりの踊りとなるさまは、さながら美しい細密画だ。第4幕では、霧(スモーク)の中から白鳥たちの腕が浮かび上がる幻想美あふれる冒頭に拍手が起きた。今後長くバレエ団を代表するレパートリーになるであろうこの舞台を、お見逃しなく。取材・文:高橋彩子新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』<新制作>【東京公演】2021年10月23日(土)~2021年11月3日(水)会場:新国立劇場 オペラパレス【長野公演】2021年11月7日(日)会場:上田市交流文化芸術センター 大ホール
2021年10月26日ギレルモ・デル・トロ監督最新作、サスペンス・スリラー映画『ナイトメア・アリー』が2022年3月25日(金)に公開。本作は第94回アカデミー賞にて作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。ギレルモ・デル・トロ最新作は名作小説が題材のサスペンス・スリラー映画『ナイトメア・アリー』は、『シェイプ・オブ・ウォーター』で作品賞・監督賞を含むアカデミー賞4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督とサーチライト・ピクチャーズが再びタッグを組んだ最新作。 1947年にエドマンド・グールディング監督の手によって『悪魔の往く町』として映画化もされた、1946年出版の名作ノワール小説『ナイトメア・アリー 悪夢小路』を題材にしている。ティザー予告は、ショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年スタンがバスから降り立つ様子からスタート。たどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けている...。ブラッドリー・クーパーやケイト・ブランシェットが出演・スタン...ブラッドリー・クーパーショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年。カーニバルの一座のピンチを救ったことをきっかけに、自分の読心術師へ揺るぎない自信を持ち、成功を目指して大都会へと旅立つ。やがてトップのショーマンとなるが、心理学博士のリリス・リッターとの出会いが運命を変えていき...。映画全編にわたり、登場人物のなかで誰よりもそのたたずまいを変えていくキャラクター。映画『アリー/ スター誕生』で監督を務めながらキャストとしても出演したブラッドリー・クーパーが担当する。・リリス・リッター...ケイト・ブランシェットスタンの運命を大きく変える心理学博士。スタンのショーを見たその日に読心術のからくりを見抜いたリリスはスタンから霊視術でともに打って出ないかと持ちかけられ、不敵な笑みを見せながらも手引をすることに...。・モリー...ルーニー・マーラカーニバルの出し物のひとつで“どんな電圧をも吸収する淑女・エレクトラ”として人気を集める女芸人。スタンと結ばれ、大都会へと旅立つ。裏の顔や隠さざるを得ない秘密を抱えた訳ありの人間が多いカーニバルで、唯一の良心といえるほど純粋な心を持ったキャラクター。そんなモリーはスタンの才能を信じ、自分の運命を賭け、見世物の世界で育ったゆえのタフさと柔軟性で献身的にスタンを支えようとする。演じるのは『ドラゴン・タトゥーの女』と『キャロル』で真逆のキャラクターを演じ、2度のアカデミー賞候補となったルーニー・マーラ。・ジーナ...トニ・コレットタロットの達人で、カーニバルでは透視術師として活躍。スタンが助手を務めていた。・ピート...デヴィッド・ストラザーンジーナとかつて読心術師コンビで名を馳せていた人物。スタンの懇願で、秘伝の読心術を教えようとする。・コートリー...ウィレム・デフォースタンの素質を見極め、カーニバルに引き入れる見世物小屋の客引き。・ブルーノ...ロン・パールマンモリーのお目付け役でカーニバルでは怪力男ブルーノとして知られる。・グリンドル...リチャード・ジェンキンス霊視術をはじめたスタンが目をつけた、過去に傷を持つ大富豪。・フェリシア...メアリー・スティーンバージェン同じくスタンに目を付けられた、最愛の息子を亡くした人物。ギレルモ・デル・トロ監督「今の時代の不安を反映した映画」ニューヨークのワールドプレミアにて、ギレルモ・デル・トロ監督は「(この映画は)ウィリアム・リンゼイ・グリシャムの素晴らしい小説に基づいている。ノワール小説は時折、社会不安の時代に現れるドラマなんだ。時代を反映している。私たちは時代ドラマであると同時に、ノワールを今、再解釈する映画を作ろうと思ったんだ。」と、今回の題材にチャレンジした理由をコメント。ストーリーについては、「この映画は真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。ひとつの不安の時代の形なんだ。少なくとも我々が感じた、今の時代の不安が反映されている。」と語っている。第94回アカデミー賞4部門にノミネートなお、映画『ナイトメア・アリー』は、第94回アカデミー賞にて作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞の4部門にノミネート。ギレルモ・デル・トロ監督作品がアカデミー賞のノミネートされるのは、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』で4部門を受賞した第90回アカデミー賞以来となる。衣装にも注目アカデミー賞にノミネートされた衣装デザインを手掛けるのは、ルイス・セケイラ。「この映画はカーニバルの場面だけで合計で242回の衣装替えがあった。街の場面だけでも100回以上だ。大量の衣装を用意したよ」と衝撃のエピソードを明かしている。キャラクターのイメージやシーンに合わせて選び抜かれた衣装に注目だ。映画『ナイトメア・アリー』あらすじ成功への野心溢れる青年スタンがたどり着いたのは、人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座。そこで出会った読心術の達人から技を伝授されたスタンは、“感電ショー”で人気者だったモリーを誘ってショービジネスの世界での成功を目指して大都会へと旅立つ。やがてスタンは人を惹きつける才能と天性のカリスマ性を武器にトップのショーマンとなり、豪華なホテルのステージで上流階級の人々から拍手喝さいを浴びる日々を送る。だが、心理学博士のリリス・リッターとの出会いが、スタンの運命を大きく変えていく。さらなる野望のその先に待ち受けていた、想像もつかない闇とは──?【詳細】映画『ナイトメア・アリー』公開日:2022年3月25日(金) ※2月25日(金)公開予定だったが延期となった。監督:ギレルモ・デル・トロ出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、デヴィッド・ストラザーン配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2021年09月24日ギレルモ・デル・トロがアカデミー賞4部門を受賞した前作『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、再びサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作『Nightmare Alley』が邦題『ナイトメア・アリー』として、2022年2月25日(金)に日本公開決定。併せて、場面写真とティザー予告が解禁された。デル・トロ監督が映画化に挑むのは、1946年に出版された伝説的傑作といわれるノアール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」。1947年にはエドマンド・グールディング監督によって『悪魔の往く町』というタイトルで映画化されるなど、いまも名作として語り継がれる題材を、前作『シェイプ・オブ・ウォーター』で極めたデル・トロ監督ならではの唯一無二の世界観と豪華極まりない映像で観るものを誘う、全世界待望のサスペンス・スリラー大作となっている。解禁されたティザー予告は、ショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年スタンがバスから降り立つ様子から始まる。たどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた。華やかなファンタジーと、奇妙で不穏な空気に包まれたデル・トロ監督でしか創造できない映像世界が展開されていくことがうかがえる。野心溢れるスタンを演じるのは俳優として4度のアカデミー賞ノミネートを誇る、ブラッドリー・クーパー。スタンの前に現れる謎めいた女性精神科医を演じる2度のオスカーに輝くケイト・ブランシェットをはじめ、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、ルーニー・マーラ、デヴィッド・ストラザーンといったオスカー常連の名優に加え、デル・トロ作品に欠かせないリチャード・ジェンキンス、ロン・パールマンといった超豪華な顔ぶれが集結している。デル・トロ監督渾身の作品、監督、脚本、さらに最高に豪華極まりないキャスト陣はもちろんのこと、撮影、音楽、衣装、美術など、数多くの部門ですでにアカデミー賞最有力との呼び声も高く、デル・トロとサーチライト・ピクチャーズの再タッグに期待がかかる。『ナイトメア・アリー』は2022年2月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイトメア・アリー 2022年2月25日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年09月23日ギレルモ・デル・トロ監督による最新作『Nightmare Alley(原題)』が、邦題『ナイトメア・アリー』として、2022年2月25日(金)に日本公開することが決定した。併せて場面写真とティザー予告が解禁されている。デル・トロ監督が映画化に挑むのは、1946年に出版された伝説的傑作といわれるノワール小説『ナイトメア・アリー 悪夢小路』。1947年にはエドマンド・グールディング監督によって『悪魔の往く町』というタイトルで映画化されるなど、今も名作として語り継がれる題材を、前作『シェイプ・オブ・ウォーター』で極めた、誰も真似のできないデル・トロ監督独自の世界観と豪華極まりない映像で観るものを誘う、全世界待望のサスペンス・スリラー大作だ。公開されたティザー予告はショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年スタンがバスから降り立つ様子から始まる。たどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた。華やかでファンタジーさもありながら、奇妙で不穏な空気に包まれたデル・トロ監督でしか創造できない映像世界が展開され、期待の膨らむティザー予告に仕上がっている。野心あふれるスタンを演じるのは俳優として4度のアカデミー賞ノミネートを誇る、ブラッドリー・クーパー。スタンの前に現れる謎めいた女性精神科医を演じる、2度のオスカーに輝くケイト・ブランシェットをはじめ、トニ・コレットやウィレム・デフォー、ルーニー・マーラ、デヴィッド・ストラザーンといったオスカー常連の名優に加え、デル・トロ作品に欠かせないリチャード・ジェンキンス、ロン・パールマンといった超豪華な顔ぶれが一同に会した。『ナイトメア・アリー』2022年2月25日(金)日本公開
2021年09月23日ギレルモ・デル・トロ監督のサイコスリラー『Nightmare Alley』(原題)の予告編が公開された。今作は1946年に出版されたウィリアム・リンゼイ・グレシャムの小説「Nightmare Alley - 悪魔の往く町」を映画化したもので、1947年にも映画化(タイロン・パワー主演)されている。キャストはサーカス団の一員で、読心術を学び金持ちをだますようになる主人公のスタントン・カーライル役にブラッドリー・クーパー、スタントンをペテン師だと見破る精神科医のリリス・リッター役にケイト・ブランシェット、スタントンの恋人兼アシスタント役にルーニー・マーラ。ほかにもウィレム・デフォー、トニ・コレット、リチャード・ジェンキンスなど、賞レースの常連がずらり。予告編は、音声はウィレムによるナレーションのみで、映像は奇妙かつ怪しげな雰囲気。ブラッドリー演じるスタントンがサーカス団に加わって読心術を学び、ケイト演じるリリスに出会う様子などが描かれている。最後はスタントンが、火の手が上がる部屋の中央で椅子に座って目を閉じている姿が映し出される。1分30秒強の動画の中で、キャストのセリフはないが、だからこそリリスの高笑いだけが不気味に映えている。映画ファンも「ケイト・ブランシェット(リリス)の笑い声が頭から離れない」「この笑い声を聞くだけで、ケイトのキャラクターは危険だということがわかる」とコメントを寄せている。『Nightmare Alley』は、デル・トロ監督にとってアカデミー賞の作品賞、監督賞を含む4部門を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』以来4年ぶりとなる長編監督作。12月17日全米公開予定。(Hiromi Kaku)
2021年09月17日ディズニー『ピーター・パン』デザインのキャンプグッズやインテリア雑貨が、全国のディズニーストア店舗で2021年9月17日(金)より順次発売される。『ピーター・パン』デザインのキャンプグッズ&インテリアディズニー『ピーター・パン』のキャラクターたちが、夜空を飛ぶシーンを描いたファンタジーなデザインのキャンプグッズ、テーブルウェア、インテリア雑貨が登場。アウトドアシーンではもちろん、ベランダで“キャンプ体験”できるプレートやコップ、さらにリビングや寝室をデコレーションできるガーランドなど、バリエーション豊富なアイテムがラインナップする。注目は、プレート、カトラリー、コップなどを詰め込んだ「キャンピングセット」。ネバーランドへ飛び立つ作中シーンをモチーフに、ピーター・パンなどのキャラクターたちをシックなカラーで描き出した。傷がつきにくく、割れにくいメラミン食器は、アウトドアやキャンプに最適。専用ボックスにすべて収納できるので、ピクニックシーンでも活躍してくれそうだ。「プレート」は、時計台での“あの”シーンなど、ディズニーファンの心をくすぐる名場面を描いたプレートセット。こちらも軽くて丈夫なメラミン製なので、自宅で使用するのはもちろん、アウトドアグッズとして取り入れるのもおすすめだ。また、肌寒くなるこれからの季節には、「クッション・ブランケット」もぜひチェックして欲しい。文字盤デザインのクッションの中に収納できるのもポイントだ。「LEDガーランド」は、ピーター・パンやティンカー・ベル、ダーリング家の子どもたちなど、人気キャラクターたちを型追ったガーランド。スイッチを入れるときらきらと輝き、幻想的な雰囲気を演出してくれる。優しい光で温かみのある空間に仕上げてくれるので、ベッドルームで使用するのもおすすめだ。【詳細】ディズニーストア『ピーター・パン』キャンプグッズ発売日:2021年9月17日(金)※ディズニー公式オンラインストアでは、9月14日(火)より先行発売。取り扱い店舗:全国のディズニーストア店舗、ディズニー公式オンラインストア<アイテム例>・クッション 3,740円・LEDガーランド 2,860円・プレートセット 1,760円・コップセット 1,100円・キャンピングセット 4,400円※ディズニーストア店舗の最新状況は、店舗情報ページより確認。※ 品切れの場合あり。※ 商品のデザイン、価格、発売日、販売店舗、仕様は変更になる場合あり。※ 一部店舗で取り扱いがない場合あり。
2021年09月13日名作『ピーターパン』の小説版をウェンディの視点から翻案。『ウェンディ&ピーターパン』として上演された舞台は、目の肥えたロンドンの観客たちを魅了した。そしてついに日本版の上演が決定。ロンドン版同様、演出をジョナサン・マンビィが担う。そこでタイトルロールのウェンディを演じる、黒木華に話を訊いた。演出のマンビィとの舞台づくりは、16年の『るつぼ』で経験済みの黒木。当時を振り返る口調は、マンビィへの厚い信頼に溢れている。「すごく丁寧で、役者それぞれのいいところを見つけて、引き出してくれる。物語が広がっていく感じが、とても楽しくて。当時からまた一緒にやりたいですねと話していたので、ジョナサンにとってとても大事なこの作品で、再びご一緒出来ることが本当に嬉しいです」黒木演じるウェンディが、ダーリング家の長女であることは原作と変わりない。しかしその描かれ方は大きく異なる。「稽古をしている中でウェンディは、家族に大きな影響を与える存在だと感じています。壊れかけた家族を自分がなんとかしないといけないと思っている。ネバーランドに行き、その問題をどう打開していくのか。それがこのウェンディを演じる上でのテーマだと思っています」そんなウェンディにとってピーターパンとは、どういった存在なのだろうか。「ウェンディの想像の中の登場人物なのかなと思います。だからピーターは、ウェンディが理想とする、魅力的な男の子なのかなと。ロストボーイズたちに『お母さんになって』と言われた時に、『(私がお母さんなら)あなたはお父さんになってくれるでしょ?』と駆け引きしたり。そのやり取りがすごくかわいらしく、面白いなと思いました」作家のエラ・ヒクソンが本作を書き上げたのは28歳の時。そんな若い視点が、この古典とも言える名作に、新たな疑問を投げかけている。「女性の社会的な立場や成長に、作家のエラさんが注目されているのを感じます。ある男の子が恋に落ちる瞬間、相手の女の子がアイロンがけをしている姿が目に浮かぶ、というシーンがあるのですが、そのことに疑問を持たない方もいるわけですよね。女性がアイロンがけをするものだと。またウェンディのお母さんは、母親であると同時に、自分が社会の中でどう生きていくか模索する姿が描かれています。そういったところがこれまでの『ピーターパン』にはない、興味深い点だと思います」取材・文:野上瑠美子
2021年08月16日ウェッジウッド(WEDGWOOD)の「ピーターラビット」シリーズから新作アイテムが登場。ウェッジウッド「ピーターラビット」シリーズ新作ウェッジウッドの「ピーターラビット」シリーズは、世代を超えて愛されるベストセラー絵本『ピーターラビットのおはなし』の物語を投影した愛らしいテーブルウェア。新作は、高い堅牢性を誇るファイン ボーン チャイナを用いた3ピースセットとマグだ。いずれもブルーとピンクの2色で展開される。プレートやマグには、ビアトリクス・ポターによるイラストをベースに、絵本の言葉を添えて、ピーターと妹たちが生き生きと愛らしく描かれている。優れた強度を持つことから、子供の成長を見守るテーブルウェアとしても最適。出産祝いや初節句のお祝いにもおすすめしたい。【詳細】ピーターラビット 3ピースセット ブルー/ピンク 各12,100円ピーターラビット マグ ブルー/ピンク 各4,400円発売日:2021年8月~取り扱い:全国のウェッジウッドショップと公式オンラインショップ※「ピーターラビット」は商標登録されている。
2021年08月07日チェコスロヴァキア(現・チェコ共和国)出身で、アメリカを代表する絵本作家ピーター・シス(1949~)の日本では初となる展覧会が、9月23日(木・祝)より練馬区立美術館にて開催される。シスの創作活動の軌跡は、故郷チェコでその才能が開花した映像制作にはじまり、アメリカへ移住後、雑誌や新聞、書籍へのイラストレーションの提供、そして絵本の創作へと途切れることなく続く。その芸術活動への意欲は、幼い頃から抱き続けた自由に描くことや表現することへの喜びと情熱に裏打ちされていた。 1987年から30作以上の絵本を生み出し、『三つの金の鍵魔法のプラハ』、『星の使者ガリレオ・ガリレイ』など、日本でも多くの作品が翻訳されている。同展では、代表作の絵本原画やシスの創作活動の原点であるアニメーション作品を中心に、オブジェや構想メモ、スケッチ、日記など様々な作品や資料を含んだ約 150 点を通して、シスの芸術を俯瞰。シスと同郷のミロス・フォアマンが監督をつとめた映画『アマデウス』のポスターをはじめ、シスが手掛けたチェコと関係の深い作品も紹介する。《『飛行士と星の王子さま: サン=テグジュペリの生涯』原画》 2014年 (c)Peter Sis, 2014《『かべ鉄のカーテンのむこうに育って』原画》 2007年 (c)Peter Sis, 2007《『オーシャンワールド』原画》 1992年 (c)Peter Sis, 1992《『星の使者ガリレオ・ガリレイ』原画》 1996年 (c)Peter Sis, 1996【開催概要】『ピーター・シスの闇と夢』会場:練馬区立美術館会期:2021年9月23日(木・祝)~11月14日(日)開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜日料金:一般1,000円、高校・大学生および65~74歳800円公式サイト:
2021年07月29日日本公演40周年を迎える、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が2021年7月22日よりめぐろパーシモンホール 大ホールで開幕した。今回、フック船長/ダーリング氏役で出演する小西遼生と、ダーリング夫人役の瀬戸カトリーヌに、作品の見どころはもちろん、互いの印象などを仲睦まじく語ってもらった。――現在のお稽古の状況を教えていただけますか。小西:稽古は順調です!毎日、笑い声が響き渡っています。(演出の)森さんを中心に、この作品を良くしようと奮闘しております。――瀬戸さんは製作発表のときに「本役よりも力を入れてらっしゃる役がある」というお話をされていました。瀬戸:そうなんです。「ダチョーン」!小西:(昭和のギャグの)「ガチョーン」みたいに言わないで(笑)。瀬戸:はい、ダチョウの役もやることになっていまして。先週も今週も、ダーリング夫人よりもダチョウの役の方に時間を割いています(笑)。どんなダチョウになるのか、期待していてください。小西:そうですね。夫のダーリング氏役である私から見ても、今の瀬戸さんは完全にダチョウの方に力を割いています(笑)――瀬戸さんのダチョウ役、とても楽しみです(笑)。改めてこの『ピーターパン』という作品の見どころや、なぜ愛され続けているのかを教えてください。小西:芝居としても、まずすごく良い戯曲ですよね。演出家によって、色を変えることができて、幅広い人に楽しんでもらえるから。森さんも稽古初めに言っていましたけど、全シーンが見どころなんです。これはもう原作者のバリさんが、子どもの頭の中でしか発想しえないような世界観を描きつつ、それを客観的に見ているバリさん自身の大人の観点も入っていて。それが、大人が見ても子どもが見ても、しかも何回見ても楽しめる理由なのかなと思います。瀬戸:やっぱり音楽が素晴らしいなと思って。ミュージカルは見終わった後に、何か口ずさめるものが名作と言われると思うんですけど、『ピーターパン』は、「クックゥー!ククー!」とか言いたくなりますよね。小西:びっくりした、突然大きな声出したから(笑)。瀬戸:ごめんなさい(笑)。そういう、ついつい口ずさみたくなるような名曲がそろっていることが魅力の一つだと思います。私は過去に2回出演させていただいていますが、演出家が変わる度に、同じ作品とはいえ、セットから何から違うものになりますよね。ピーターパンのイメージ像も演出家によって各々違うので、その違いが面白いなと思います。今回の森さんの演出は、すごくその想像力をかきたてる演出。映像技術などに頼らず、人間が作る舞台だからこそできる表現が多いと思うので、最終的にどんな出来上がりになるのか。私自身も楽しみですね。――何かまた「新作」に取り組んでるような感覚なのでしょうか。瀬戸:そうですね。だって過去にダチョウが出てきたことありました?小西:いや、世界初でしょうね。お母さんのダチョウは(笑)瀬戸:あ、それからピーターパンとフック船長の歌が初演ぶりに復活するんですよね。すごくチャーミングな曲で、面白い仕上がりになってます。お母さんとお父さんがうるさくなる可能性があります・・・――それぞれが演じられる役の見どころを教えてください。小西:僕は最近、原作者のバリさんのことをいろいろ調べているんですけど、フック船長は初演が明けて、しばらく経ってから、関係者みんなが「これはもうけ役なんだ」と気づいたらしいんです。フック船長という役は、もちろん映画によっては主役になるような有名なキャラクターですけど、ピーターパンという絶対的な存在のキャラクターがいて、その、ある意味兄弟のような部分もあり、でもやっぱり敵同士であり、もっというと、子どもが想像で作ったという抽象的な部分もあり。かなりポテンシャルが高い役なんです。なので、役者自身としても、やりどころが多いです。ピーターパンと表裏一体の部分が、とても魅力的ですね。瀬戸:光と影みたいですね。私もやってみたいです、フック船長(笑)小西:あはは、確かにちょっと見てみたい(笑)――瀬戸さんはダーリング夫人役についてはいかがですか?瀬戸:ウェンディを演じた経験もありますが、改めて母親としてのダーリング夫人を演じて感じるのは、帰ってくる場所がある、帰ってくるのを待つ人がいるというのは、すごく素敵だなということ。母としてこの作品を見ると、子どもが行方不明になって、もしかしたら戻ってこないかもしれないという状況ですから、非常に切ない気持ちになるわけです。なので、お客様が親子で見に来られたときは、親子で感じることが全然違うでしょうね。それも面白いポイントです。英国のキャサリン妃をイメージしながら、大地のように温かいお母さんを演じられたらいいなと思っています。――取材の段階からおふたりのコンビネーションの良さが伝わるのですが、お互いの俳優としての印象を教えてください。小西:僕はひと言で言えます。ひょうきんです(笑)。ムードメーカーですし、今回に関して言うと、『ピーターパン』という作品をよく知っている頼もしい方でもあって。いるだけで、ちょっと安心感がある存在です。瀬戸:そんな! すごく嬉しいです、頼ってます!小西:……ただ、お母さんとお父さんがちょっとうるさくなる可能性があります(笑)瀬戸:確かに。お父さんの蝶ネクタイがなかなか結べないのが、今、一番心配です(笑)小西:そうそう、そういう感じで、笑いどころではないシーンで笑いが起きる可能性を秘めています(笑)――瀬戸さんは小西さんに対してどのような印象をお持ちですか?瀬戸:とにかく優しんですよね。大きい器で私を受け止めてくれています。それに、小西さんはお芝居から歌への入り方がとても自然で、上手な俳優さんだと思います。歌になると急に変わる人がいるけれど、小西さんは、喋る声と歌の声が同じ。簡単に出来そうで、出来ないことだと思います。他にもいろいろ魅力はあるのですが、とにかく器用で頭がいい役者さんだと思います。吉柳咲良は本物のピーターパンに会わせてくれる稀有な役者――ピーターパン役の吉柳咲良さんについてはどうでしょう?小西:めちゃくちゃかわいい!初めて彼女と共演するので、今回の姿しか知らないですけど、今の咲良は多分、人生で一番かわいいと思う。僕が一番最初に彼女に会ったのは、扮装での撮影のとき。なので、最初からピーターパンの格好をしていたのですが、そのとき僕は「本物のピーターパンに会えた」という気持ちになって。ピーターパンをやるには、いろいろな要素が必要で、テクニカルなことも求められるのですが、まずピーターパンになれる素質があるかどうかがすごく大事じゃないですか。咲良にはその素質があると思います。森さんの演出はすごく細かいので、今役者全員で戦っていますけど、毎日、咲良は進化している。吉柳咲良ではなくて、ピーターパンとして存在していると思える瞬間が今回たくさんあります。本物のピーターパンに会わせてくれる稀有な役者ですよ。瀬戸:会ったときから、何か出来上がってる感じでしたね(笑)。年齢を聞いたら、なんと17歳!17歳なのに、本当にしっかり歌えるし、頼れる座長ですよ。咲良ちゃんが森さんと出会ったことで、より女優としてステップアップしていく様子が稽古を見ていると分かります。きっと今までのピーターパンとはまた違う、無邪気だけれども残酷さも持ち合わせたピーターパンを細かく作れていると思います。稽古場以外のところでは、かわいらしい17歳の女の子。K-POPが好きで、よくダンスを踊っています。小西:それから、何より声がいいですよね。本当に鐘がなるような歌声で、澄んでいる。あの声は持とうと持っても、なかなか持てるものではないです。――改めて観劇を楽しみにされてるお客様に一言お願いします!小西:今とにかく僕らが皆さんに伝えたいのは、皆さんに観てほしいということです。この作品は、特に子どもはもちろん、幅広い世代に見ていただけると思います。東京公演のみですが21年ぶりに生のオーケストラで上演されるので、その点も注目ポイントです。毎回違う演出で、新しいものが見られるという魅力もありますが、一方でやっぱり40年間に渡って育ててきた作品でもあると思うんですよね。どんどん作品は深まっていくものだと思うし、特に4度目の出演となる咲良が過去最高のピーターパンを見せてくれると思うので、ぜひたくさんの方に来ていただきたいです。瀬戸:このご時世、舞台に出させていただけることがまず、すごく幸せです。この『ピーターパン』という作品は本当に想像力をかきたてる作品。想像力って、ダチョウなどの動物にはなくて、人間だけが持ってる宝だと思うんです。想像力や夢がたくさん詰まった世界をぜひこの夏、楽しんでください。劇場で待ってるよー!取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年07月26日展覧会「ピーター・シスの闇と夢」が、東京の練馬区立美術館にて2021年9月23日(木・祝)から11月14日(日)まで開催される。チェコ出身の絵本作家、ピーター・シスの日本初展覧会「ピーター・シスの闇と夢」は、チェコスロヴァキア(現・チェコ共和国)出身でアメリカを代表する絵本作家のピーター・シスを紹介する日本初の展覧会。ピーター・シスとはピーター・シスは短編アニメーションの制作を始めたことからその才能を広く認められ、西ベルリン映画祭では金熊賞を、トロント映画祭ではグランプリ、ロサンゼルスの映画祭では金鷲賞を受賞するなど高い評価を得た。その才能から、1982年には2年後に開催されるロサンゼルス・オリンピックの映像制作に向けて政府によってアメリカに派遣された。しかし祖国を含む東側諸国がオリンピックのボイコットを表明したため、ピーター・シスはアメリカに亡命することに。ニューヨークを拠点に、新聞、雑誌、絵本などのジャンルを中心に意欲的な創作活動を続けていく中で、ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ年間ベストテンや、パブリッシャーズ・ウィークリーのベストセラーリストの常連となるなどアメリカでの絵本作家としての地位を築き上げていった。古都プラハを描いた作品やサン=テグジュペリの生涯を辿る絵本ピーター・シスがこれまで生み出してきた絵本は30作以上。日本でも多くの作品が翻訳され親しまれている。1994年に発表され、日本では柴田元幸の翻訳によって2005年に出版された『三つの金の鍵 魔法のプラハ』では、自身の少年時代の思い出やプラハの歴史を辿り、美しくも悲しみを帯びた古都を描き出した。また、勇敢な科学者ガリレイの生涯を読み解き、その偉業だけでなく苦悩や困難などにも焦点を当てた『星の使者 ガリレオ・ガリレイ』、ソ連下の故郷で表現の自由を制限された辛い経験や、そんな中にあっても夢や希望を持ち続けた自身の記憶、日記に基づく自伝的絵本『かべ 鉄のカーテンのむこうに育って』なども代表的な作品だ。加えて、2014年には、名作『星の王子さま』の作家であるサン=テグジュペリの生涯を辿り、不朽の名作に新たな解釈を提示した絵本『飛行士と星の王子さま: サン=テグジュペリの生涯』も制作している。ピーター・シスの芸術を俯瞰する作品、資料など約150点会場には、これらのピーター・シスを代表する絵本の原画や、創作活動の原点である貴重な初期アニメーション作品を中心に、オブジェや創作の手がかりとなる構想メモ、スケッチ、日記など様々な作品や資料約150点が集結。また、同郷の監督、ミロス・フォアマンによる映画『アマデウス』のポスターをはじめ、ピーター・シスが手掛けたチェコと関係の深い作品も紹介する。【詳細】ピーター・シスの闇と夢会期:2021年9月23日(木・祝)~11月14日(日)会場:練馬区立美術館住所:東京都練馬区貫井1-36-16TEL:03-3577-1821休館日:月曜日開館時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで観覧料:一般 1,000円、高校・大学生および65~74歳 800円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)※一般以外の方(無料、割引対象者)は年齢等の確認できるものを受付にて提示。※2023年には兵庫・伊丹市立美術館への巡回を予定。
2021年07月10日今年も『ピーターパン』の夏がやってくる!昨年はコロナ禍の影響により上演中止となっただけに、「待ちにまっていた!」というミュージカルファンは多いのでは。ホリプロミュージカルの原点である本作は、今年で日本上演40周年を迎える。世界的に見ても、一つの作品がこれだけ長きにわたって毎年上演され続け、世代性別を超えて人々に愛され続けている例はないだろう。この40年間、数々の気鋭演出家が手がけきたことも『ピーターパン』の特色であり、魅力だ。今回の上演にあたっては、新たに森新太郎が演出を、潤色・訳詞をフジノサツコが担当。美術も大きくリニューアルしたバージョンになるという。さてどんな舞台になるのか?それを探るべく、いざ稽古場へーー。すでに演劇業界では常識となった、入り口での検温、手のアルコール消毒を終えて稽古場に足を踏み入れると、第2幕「夜の海賊船」のシーンの稽古が行われていた。「この世でいちばん悪いやつは」と自らの威厳を誇示して叫ぶのは、小西遼生演じるフック船長だ。それに対して海賊の子分たちが「フック船長!フック船長!」と応えると、どんどん気分がよくなっていくフック。船長をさらに盛り立てるように、海賊たちが「ラッタッター♪」とワルツを踊り出す、という場面だ。演出を手掛ける森新太郎撮影:渡部孝弘振付を担当する新海とともに、演出の森は自ら動いてみながら、よりシーンにふさわしい動作を見つけていく。ここで歌われる「フックのワルツ」は、あらためて聴くとメロディーが美しく歌詞も愉快。屈強な海賊たちが重厚なハーモニーを奏でながら、軽やかなステップを踏むという、ミスマッチに笑いが込みあげるシーンでもある。小西のフックは声色から色気が漂い、立ち姿はかっこよく、と同時に弱さとかわいらしさが垣間見えて目が離せない。左より)フック船長役:小西遼生、ピーターパン役:吉柳咲良撮影:渡部孝弘続いて、稽古は物語の後半、ピーターパンとフック船長たちとの対決に至る前の重要なシーンへ。ピーターパンはウェンディと迷子たちが海賊たちに捕らえられたと知り、タイガー・リリーらと救出へと向かうが…。中央左より)ウェンディ役:美山加恋、タイガー・リリー役:宮澤佐江撮影:渡部孝弘一方、宿敵・ピーターパンをやっつけるまであと一歩だと思っているフック船長は、ウェンディと迷子たちを連れてくるよう、海賊たちに指令を下す。このシーンで最初、迷子たちは全員、手首を縄で縛られていたが、「それ、外してみようか」と森が提案。縄を外された迷子たちを、海賊たちがまるで”もの”のように投げ渡していく動作が加えられた。すると海賊たちの残虐さ、迷子たちの恐怖がより鮮明に。海賊の立ち方ひとつにも「それだと海賊にみえない。むやみな緊張感を与えないと!」と細かにアドバイスを加えていく森。その間、ウェンディは甲板の上に連れられていき、絶体絶命の危機が!?ピーターパン役:吉柳咲良撮影:渡部孝弘しかし、この危機を黙って眺めているピーターパンではない。こっそり海賊たちの様子を伺い、みんなを助けるタイミングを図っている場面では、森から吉柳に「ひょっこり、という感じで出てきて欲しい」と指示が入る。瞬時にそれを受け取って表現する吉柳のピーターパンは、機敏な動きから少年そのもの。ピーターパンが手に持っているのは、フックが恐れる「チクタク」と響く時計だ。その音を聞いて、自分の手を食べたワニの到来と勘違いしたフックは、まるで幼な子のようにおびえはじめる。このギャップが、悪役でありながらフックを誰もが愛してやまない理由だろう。左より)ピーターパン役:吉柳咲良、フック船長役:小西遼生撮影:渡部孝弘そんな船長の姿に怖がりはじめる海賊たち。この間、ピーターはウェンディたちの救出作戦を敢行。フックに「ピーターパン!」と名乗りを上げるシーンでは、吉柳は声色、表情からやんちゃな少年を表現。大人から見てもかっこいい、子どもが見れば憧れる、応援したくなるピーターパンがそこにいた。稽古ピアノが奏でる「ネヴァーランド」をはじめ楽曲を聴いただけで胸踊るのは、やはり名作ミュージカルだからこそ。何より今回稽古場を訪れて感じたのは、森による緻密な芝居づくりだ。稽古の手応えを吉柳と小西に聞いた。ーー吉柳さんは4回目のピーターパン役ですね。稽古はいかがですか?吉柳演出が変わったこともあり、新たな発見がたくさんあります。森さんは何事も明確に言葉で伝えてくださって、「もっと重心を低くして」「ここはジャンプして!」と身体の表現を求められるので、筋肉がついてきましたね(笑)。最初は新演出で、40周年記念公演ということで正直、プレッシャーをすごく感じていました。でもだからこそ、自分の殻を破らないと前進できないなと思っていたのですが、森さんとの稽古を通して、割と早い段階で殻を破れたような気がします。今回は「ピーターパンはこうでないと」と固めずにトライしていきたいなと。まずは自分の精一杯をぶつけて体当たりして演じた時に、私のピーターパンがどんなふうに皆さんの目に映るかが楽しみです。▼これまでの『ピーターパン』上演の舞台映像ーー小西さんは『ピーターパン』初参加ですね。小西舞台は拝見したことがありましたが、その時はファンタジー作品の印象が強かったんです。でもその中に、影のある人間ドラマが描かれていて、ちょっとシリアスなテーマがあったような感じがしていました。今回、フック船長とダーリング氏を演じさせていただくことになり、原作を読みました。あまりに面白くて虜になりましたよね。まだ、稽古全体を見られるほどの余裕はないですが、森さんは原作の戯曲の面白さをすごくしっかり読み解いて作られていて、原作に忠実に作られている気がします。原作にはそれぞれのキャラクターの心情が細かく描かれていますが、今回の上演台本はそれをちゃんと失わずに書かれていて。それをもとに、森さんが人間ドラマの緻密な流れを細かく、しかもテンポよく作られているので、かなりいい作品になっている感じがします。僕自身、フックを演じていてすごく楽しいですね。清々しい表情でそう語る二人は、稽古の手応えを十分感じている様子。稽古場には興味をそそられる新たなセットも用意されていた。果たしてどんな『ピーターパン』が誕生するのか、期待は膨らむばかりだ。取材・文:宇田夏苗撮影:渡部孝弘青山メインランドグループファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーターパン』【東京公演】2021/7/22(木・祝)~8/1(日)めぐろパーシモンホール大ホール【神奈川公演】2021/8/7(土)・8/8(日)相模女子大学グリーンホール大ホールS席:おとな 9,000円/こども 5,500円A席:おとな 5,000円/こども 3,000円(全席指定・税込/こども 3歳~12歳)※3歳未満のお子様は保護者のひざ上観劇が可能です。お子様の頭が保護者の肩の高さを超える場合は有料となります。※感染予防のため、水分補給を目的としたお飲み物以外は会場での飲食は禁止となる予定です。ロビーにランチスペースのご用意はございません。※公演中止の場合を除き、払い戻し、他公演へのお振替はいたしかねます。ご了承のうえ、お申込みください。ピーターパン:吉柳咲良フック船長・ダーリング氏:小西遼生ウェンディ:美山加恋ダーリング夫人:瀬戸カトリーヌタイガー・リリー:宮澤佐江ほか原作:サー・ジェームズ・M・バリによる作品を元にしたミュージカル作詞:キャロリン・リー作曲:モリス(ムース)・チャーラップ潤色・訳詞:フジノサツコ演出:森新太郎
2021年07月09日6月25日(金)放送の金曜ロードショー『ピーターラビット』、そして映画第2弾『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の公開に先駆けて、ピーターがトマトを盗んだと勘違いされ必死で否定するシーンを切り取った本編映像がシネマカフェに到着した。前作では、マグレガー家の庭の支配権を巡って、無制限野菜バトルを繰り広げていたピーターとマグレガー。それから3年、今作では、ビアのおかげで互いに相手の立場に立って考えることができるようになり、“マグレガーが大切に育てているトマトには手を出さない”という条件で、動物たちは庭に自由に出入りできるように。今回到着した映像では、そんな条件を無視して、トマトを食べようとするアナグマのトミーを発見したピーターが、それを制止する場面からスタート。「昔は盗んでたろ?」と言われるが、それにピーターは「今はシェアしてる」と反論。そして、まるで手品のようにどんどんトミーがトマトを出していく。ピーターは、無事に取り返した大量のトマトを元の場所に戻そうとしていたが、そこをマグレガーに見つかってしまい、「おい!現場を押さえたぞ!」「お前は変わってない!イタズラうさぎめ!」と壮大な勘違いをされてしまう。「誰も自分を分かってくれない」と言わんばかりに、黙ってその場を立ち去り、振り返るピーターの姿がなんとも切ないシーンだ。『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は6月25日(金)より全国にて公開。金曜ロードショー『ピーターラビット』は6月25日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:ピーターラビット2/バーナバスの誘惑 2021年6月25日より全国にて公開
2021年06月23日日本公演40周年を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が2021年7月22日(木・祝)からめぐろパーシモンホール 大ホールで開幕する。森新太郎が演出を務め、吉柳咲良が、自身4度目となるピーターパン役を、小西遼生が初めて船長・ダーリング氏役を演じる。開幕までおよそ1ヶ月となった6月21日(月)、東京都内で制作発表が行われた。演出の森、出演する吉柳、小西ほか、美山加恋、宮澤佐江、瀬戸カトリーヌが出席。「えばってやるぞ」や「飛んでる」など、作中の5つの楽曲をメドレーにしたパフォーマンスを披露した後、公演に向けた意気込みを語った。演出の森は「窮屈な思いをされている今だからこそ、ピーターパンに誘われて、ネバーランドに遊びに来ていただきたい」と挨拶。そして「このお芝居の肝は、本当にピーターパンがいるんだなと思わせること。こんな元気な男の子がいたら、誰だって嬉しくなっちゃうし、誰だってなんでもできるような気がする。今年は吉柳咲良というピーターパンが、必ずやお客さんを空高く飛ばしてくれると思いますので、どうぞご期待ください」と話した。それに対して、ピーターパン役の吉柳は「プレッシャーをかけられました」と応答しつつ、「約2年ぶりにこの制作発表させていただけることが幸せ」と笑顔で語る。昨年の公演は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、敢なく全公演中止となってしまったが、演出の森から「頭の方まで足を上げるようになる」「高音をきれいに出せるようにする」などさまざまな課題が与えられ、それに応えようと「充実した1年を過ごした」という。フック船長・ダーリング氏役の小西は「稽古の時点で、僕ら自身がすごく楽しんで作品を作っている。森さんの演出は本当に信頼できるので、僕ら自身も楽しんで、細かく一つひとつ作り上げていきたい」と、順調な仕上がりをアピールしていた。会見を盛り上げたのは、ダーリング夫人役の瀬戸カトリーヌ。演出の森から、ネバーランドのダチョウの役をオファーされたといい、「ダチョウは時速70キロ。ウサイン・ボルト氏よりも速い。どうなるんだろう(笑)」と戸惑いを見せながらも、「今は本役よりもダチョウの方に力を入れている」と笑う。そして「想像力を掻き立てる作品で、舞台だからこそできる表現があると思うので、たくさんの人に見ていただきたい」と結んだ。そのほか、ウェンディ役を美山加恋、タイガー・リリー役を宮澤佐江が演じる。東京公演は7月22日(木・祝)〜8月1日(日)、神奈川公演は8月7日(土)・8日(日)相模女子大学グリーンホール(相模大野駅)、大阪公演は8月14日(土)・15日(日)梅田芸術劇場メインホール、仙台公演は8月21日(土)・22日(日)仙台銀行ホール イズミティ21・大ホール、名古屋公演は8月28日(土)・29日(日)御園座。チケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』原作:サー・ジェームズ・M・バリ作詞:キャロリン・リー作曲:モリス(ムース)・チャーラップ潤色・訳詞:フジノサツコ演出:森新太郎出演:吉柳咲良 / 小西遼生 / 美山加恋 / 瀬戸カトリーヌ / 宮澤佐江 / 他チケット情報
2021年06月22日前作から3年、今度は“モフワル”になって帰ってきたピーターを描く『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』より、本作の日本語吹き替えに参加している千葉雄大と哀川翔のアフレコ模様を映し出した映像が公開された。千葉さんは前作に引き続きピーター役を、映画アフレコデビューとなった哀川さんは、都会の地下組織の大ボス・バーナバス役を演じている本作。到着した映像では、人間の冷蔵庫から絶妙なコンビネーションで野菜を盗み出す、“ピーターのモフワルデビュー”の場面に声をあてる2人の姿がとらえられている。また、そんな溢れんばかりに詰め込まれた野菜や果物に驚くピーターは、「どこの家の冷蔵庫もこうなの?」と問うと、「大抵はテイクアウトの容器と特別な日のためのシャンパンしか入っていない。飲む日なんて来ないのに」とバーナバス。「それって悲しいね」と都会で生き抜く動物たち以上に、悲壮感に溢れた人間たちの姿を絶妙な間合いで語り合っている。今回の哀川さんとの初めての共演について、千葉さんは「声を聞いて、すごく嬉しくなっちゃって。あっ哀川さんだっ!て。バーナバスっていうのは悪い一面もありつつ、でも人がついていきたくなるようなウサギだと思うので、哀川さんの本当についていきたくなる優しさとか、大きい背中とか声がすごく素敵だなと思いました」とふり返る。一方、ピーターのモフワル師匠を演じた哀川さんは、“ウサギのワル”という一風変わった役作りに試行錯誤したようで、「物語の展開が早いんで、テンポを崩さず、その上で“ある程度落ち着きを持ってるバーナバス“を演じるというところが難しかった」と苦労を明かしつつ、「大丈夫かってくらい(“モフワルの道”)へ引き込みました」とコメントしている。『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は6月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ピーターラビット2/バーナバスの誘惑 2021年6月25日より全国にて公開
2021年06月14日日本語吹き替え版に千葉雄大、哀川翔、浅沼晋太郎、安元洋貴、鈴木達央らが参加する映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』より、ピーターがモフワルの道に一歩足を踏み入れてしまうシーンが映し出されている本編映像をシネマカフェが独占入手した。前作から3年。本作では、ついに、ビアとマグレガーが結婚することになったが、父親気取りのマグレガーに叱られ続け、我慢の限界を超えたピーターは、湖水地方を飛び出し大都会へ家出。そこで人間への復讐の機会を伺うバーナバスと出会う――。今回シネマカフェが入手した映像は、バーナバスが率いるワル仲間の“強盗作戦の密談”にピーターが初めて参加するシーン。人間に恨みを抱く長年のワル仲間たちと共に、ある強奪作戦を計画中のバーナバス。「これはデカイ仕事だ」「成功すれば一生食うに困らない」と仲間に話し始め、ファーマーズ・マーケットを襲う計画を説明する。ピーターたちは、この密談に最初は不安や疑問を感じながら参加するが、ターゲットが動物たちにとっては夢のような食べ物、“<腐らない>最高級ドライフルーツ”一生分だと知り、テンションが上がる。また、密談シーンとともに、強奪予定現場のファーマーズ・マーケットで気ままに休日を楽しむ人間たちの様子や、美味しそうな野菜も登場。モフワルvs人間、戦闘開始を予感させる映像だ。『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は6月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ピーターラビット2/バーナバスの誘惑 2021年、全国にて公開
2021年06月06日1981年から老若男女に支持されてきたブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、日本上演40周年を迎える。そこで4度目のタイトルロールを務める吉柳咲良と、新たに23代目フック船長役を演じる小西遼生に話を聞いた。アニバーサリーイヤーの目玉となるのは、森新太郎による演出のリニューアルだ。時節柄、新型コロナウイルス感染症対策を視野に入れながらの上演となるが、どのような形で演出されるのだろうか。そう尋ねると、吉柳が“アナログ化”のキーワードを挙げてくれた。「小道具や美術、舞台機構など最大限使って表現するのではなく、観客の皆さんの想像力にお任せできるものにしたらどうか──と森さんは考えていらっしゃるようです」と新演出家による構想の一端を覗かせ、「私たちの芝居や歌、アクションで観てくださる方の想像力を掻き立てられたら」と意気込む。リニューアルに際して衣裳も刷新される。ビジュアル撮影を終え、衣裳でインタビューに応じた二人だったが、特にフック船長姿の小西を目にした報道陣の一人から「今までの小西さんの演じてきたタイプにない出で立ち。でも不思議と似合う!」と声が上がるとリモート取材の雰囲気が一気に和んだ。個性派俳優が揃い踏みした歴代フック船長の中で、果たして小西はどんな“色”を打ち出すのか。この問いかけに「気品があって格好いいという今までのフック船長でなく、森さんと“ピーターパンの頭の中にいるキャラクター”というイメージで打ち出せたらと話しています」と答えた小西。豪華絢爛な海賊のコスチュームに合わせて体を鍛えることも考えていたが、「衣裳合わせで豪華な衣裳をどんどん身ぐるみを剥がされた感じで、丈が短くなったり、帽子のボリュームも減ったり……しまいに撮影では埃をかぶることになりました(笑)」と笑いながら舞台裏を明かす。当時13歳だった2017年からピーターパンを演じている吉柳は、自身の成長にしたがい役のイメージも「永遠の少年でありながら、実はいちばん考え方が大人な存在」という考え方に変化したという。「複雑な感情を持ち合わせたピーターパンの奥深さにも注目頂けるよう挑戦していきたい」と新たな挑戦に胸を躍らせるほか、『デスノート THE MUSICAL』出演を機に広がった音域で「いろんな声色を使い分けてフック船長を翻弄できたら」と含み笑いを見せた。公演は、7月22日(木)〜8月1日(日)に東京・めぐろパーシモンホールにて。その後、8月7日(土)・8日(日)に神奈川・相模女子大学グリーンホールでも上演される。その後、8月29日(日)にかけて大阪、仙台、名古屋公演も予定されている。取材・文:岡山朋代
2021年04月16日ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて2022年配信の最新映画『ピーター・パン&ウェンディ』(原題)の撮影が、カナダ・バンクーバーにて開始された。ジュード・ロウが主演、『ピートと秘密の友達』のデヴィッド・ロウリーが監督を務める。本作は、ジェームズ・M・バリーによる小説「ピーター・パンとウェンディ」に基づきながら、1953年公開のディズニー・アニメーション映画『ピーター・パン』にインスピレーションを受けて生まれた普遍的な物語。ある少女が寄宿学校への入学を希望する両親に逆い、2人の弟たちと一緒にネバーランドへと旅に出る。大人になりたくない少年、小さな妖精、いじわるな海賊の船長に出会いながら、家族や、温かい家から遠くはなれ場所で、ワクワクとドキドキに溢れた冒険が描かれる。主演は、フック船長を演じる『ファンタスティック・ビースト』シリーズのジュード・ロウ。ティンカー・ベル役にドラマ「Grown-ish」(原題)に出演するヤラ・シャヒディ、ウェンディ役にはミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督の娘で『ブラック・ウィドウ』にも出演するエヴァー・アンダーソン、そしてピーター・パンはアレクサンダー・モロニーと、大物と注目の若手キャストが集結。また、ウェンディたちの両親ダーリング夫人は「ハウス・オブ・カード」「ロスト・イン・スペース」のモリー・パーカー、ダーリン氏を『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のアラン・テュディックが演じる。監督のデヴィッド・ロウリーは、製作にあたり、「ピーター・パンは長い間私のお気に入りの物語の1つでした。これは、私が常に成長に抵抗してきたこともありますが、J.Mバリーの原作が、心のこもった、好奇心、冒険、想像力に溢れた色褪せない名作だからです。また、象徴的なキャラクターを新しい世代のために再定義する機会を得ることができてとても嬉しく、そしてまた、並外れたキャストとクルーでお届けできることに興奮しています」と、喜びのコメントを寄せている。『ピーター・パン&ウェンディ』(原題)は2022年、ディズニープラスにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2021年03月17日ドイツの腕時計ブランド『ドゥッファ(DUFA) 』の日本総代理店を務める、株式会社ウエニ貿易は、『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノ』の最新作を、公式オンラ インストア『U-COLLECTION』限定で1月29日に発売します。 シックなブラックを基調とし、多様なワークスタイルに嬉しいナイロンベルトとレザーベルトの2WAYセットです。『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノ』は、モダニズムを代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエと、彼の手により建設されたバルセロナ・パビリオンにオマージュしたクロノグラフの腕時計です。インダイヤルの緩やかな凹みなど、主張を抑えた控えめなデザインで、モチーフとなった名作建築のコンセプトである「静けさの空間」を表現しています。無駄をそぎ落としたブラックカラーが腕元をスタイリッシュに演出します。また、カジュアルなコーディネートにぴったりのナイロンベルトを採用し、シックなデザインでありながらこなれ感を演出します。ブラックのレザーベルトも付属するので、スーツやジャケパンスタイルの日にもスタイリッシュに着用できます。さらに、9時位置のサブダイヤルの針には華やかなレッドを採用し、さりげなく個性を発揮します。日々のコーディネートや気分によって簡単に変えられるので、1つの顔で2倍楽しめる2WAYセットです。【『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノグラフ』 の商品特徴】1.日本限定のナイロンベルトカジュアルなコーディネートにぴったりのナイロンベルトを採用。高級感溢れるレザーベルトも付属します。2.無駄をそぎ落としたブラックカラーシックなブラックカラーが腕元をスタイリッシュに演出。デザインの曲線と存在感をより美しく魅力的にする為に、ケースにはマット加工を加え、9時位置のサブダイヤルの針には華やかなレッドを採用しています。3.バルセロナの名作建築を表現モダニズムの建築家ミース・ファン・デル・ローエが1929年に設計したバルセロナパビリオン。コンセプトの 「静けさの空間」を、主張を抑えた控えめなデザインで表現しています。【『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノ』 の販売概要】■商品名:ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノ■品番:DF-9021-0A-EC■価格:4万5,000円+税■販売場所:DUFA公式オンラインストア ■発売会社:株式会社ウエニ貿易■公式サイト:【『ファン・デル・ローエ・バルセロナ・クロノ』のモチーフ】1.バウハウス(1919年~1933年)1919年にドイツで設立された工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築の総合教育学校。また、その流れを汲む合理主義的・機能主義的な芸術を指すこともあります。史上最も重要なデザイナー達に美学の基礎を創造し、この世のデザインや作品を影響し続けるデザイン研究所と位置付けられています。優れたデザインは大量生産され、今なお多くのデザイナーや建築家にその技術や思想が受け継がれています。2.バルセロナ・パビリオンモダニズムの建築家ミース・ファン・デル・ローエが1929年、博覧会のために設計した施設。モダニズム建築の傑作の一つとして知られています。1986年に復元され、現在はミースの記念館になっています。今ではバルセロナの観光名所の一つとなり、人気を博しています。3.ミース・ファン・デル・ローエ(1886年3月27日 - 1969年8月17日)20世紀のモダニズム建築を代表する、ドイツ出身の建築家。近代建築の四大巨匠の一人。「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)や「God is in the detail」(神は細部に宿る)という標語で知られ、近代主義建築のコンセプトの成立に貢献した建築家です。バウハウス3代目校長を務めました。【DUFAとは】1864年にオルゴールや時計のムーブメントを作る会社として創業し、1920年代にドイツの時計市場で有名になりました。後にドゥッファは、「休暇の州」として穏やかな町並みで有名なテューリンゲン州ヴァイマールに発祥したデザイン学校「バウハウス」の遺産を継承し、シンプルで無駄のない時計コレクションを開発しました。機能美を追究した腕時計コレクションは、精密製造最高峰としての誇りとドイツ時計らしい質実剛健な信念を感じさせる時計として親しまれています。ブランド名は、Deutsche Uhrenfabric(意味:ドイツ時計工場)に由来しています。【ブランドの特徴】1.ドイツ時計史を代表した時計ブランド1920年代のドイツ置時計・掛け時計産業において、DUFAは最高峰のブランドとしてその名を轟かせました。ウォッチに移行した今なお、ファンを魅了し続けています。2.シンプルで無駄のないバウハウスデザイン「一切の無駄の排除」を提唱したドイツの名門デザイン校バウハウスの巨匠をテーマにデザインされています。【株式会社ウエニ貿易】時計、ファッション雑貨、フレグランス等のブランドを取り扱う専門商社です。海外ブランド品の輸入卸において業界ナンバーワンのシェア(※自社調べ)を持っています。輸入卸として培ってきた実績とノウハウを礎に、日本正規代理店・オリジナルブランドの事業を拡大。ツェッペリンやタイメックス、フルラやヴェルサーチェウォッチ、ヘンリーロンドン、タイメックス等の日本総輸入代理店を務める一方、メーカーとしてエンジェルクローバーやペッレモルビダを開発する等、幅広いビジネスモデルで多数のブランドを展開しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月28日新国立劇場12月演劇公演『ピーター&ザ・スターキャッチャー』に出演する入野自由による絵本読み聞かせ動画が12月24日のクリスマスイブに公開された。『ピーター&ザ・スターキャッチャー』は、劇作家リック・エリスが小説『ピーターと星の守護団』を戯曲化した音楽劇。ある孤児の少年が海賊たちと冒険を繰り広げ、大人にならない“永遠の少年”ピーター・パンになるまでを描いた前日譚だ。ノゾエ征爾を演出に迎えた、日本初演が12月10日(木)~27日(日)に新国立劇場にて上演されている。そんな『ピーター&ザ・スターキャッチャー』から主人公の少年を演じる入野が、絵本『ピーターパンとウェンディ』を読み聞かせる動画が公開された。誰もが知る物語を、美しい絵本で贈る。この動画は1月31日(日)までの期間限定配信となっているので、ぜひ本日のクリスマスや年末年始に家族と一緒に視聴してほしい。◆入野自由の絵本読み聞かせ【ギャラリープロジェクト】絵本読み聞かせ配信:12月24日(木)~1月31日(日)新国立劇場 公式YouTubeチャンネルにて公開(無料)読む絵本:『ピーターパンとウェンディ』読み手:入野自由【公演概要】『ピーター&ザ・スターキャッチャー』上演期間:12月10日(木)~27日(日)会場:新国立劇場 小劇場<地方公演>●2021年1月9日(土)・10日(日)14:00 / 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール●2021年1月13日(水)18:00 / サンポートホール高松 大ホール●2021年1月17日(日)13:00 / 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール●2021年1月24日(日)13:00 / 北九州芸術劇場 中ホール●2021年1月30日(土)・31日(日)14:00 / 水戸芸術館 ACM劇場公演詳細:
2020年12月25日舞台『ピーター&ザ・スターキャッチャー』が12月10日、2回のプレビュー公演を経て新国立劇場にて開幕。併せて、舞台写真と演出を担当するノゾエ征爾と主演を務める入野自由からコメントが到着した。本作は2004年に米国で出版され、日本でも『ピーターと星の守護団』として知られている小説を基に劇作家リック・エリスが戯曲化したもの。ある孤児の“少年”が海賊たちと戦う冒険を繰り広げ、大人にならない永遠の少年“ピーター・パン”になるまでを描いた『ピーター・パン』の前日譚となっている。そんな『ピーター&ザ・スターキャッチャー』を、新国立劇場で2014年に上演された『ご臨終』を演出したノゾエを演出に迎え日本初上演。ブロードウェイで2012年に開幕し、トニー賞9部門にノミネート、5冠を勝ち取ったヒット作を入野、豊原江理佳、宮崎吐夢、櫻井章喜、竹若元博、玉置孝匡、新川將人、KENTARO、鈴木将一朗、内田健司、新名基浩、岡田正の総勢12名のキャストと共に作り上げる。上演は12月27日(木)まで。チケットなどの詳細は新国立劇場HPの公演情報でチェックしてほしい。<演出:ノゾエ征爾コメント>いやぁやばいです。間に合ってないです。ってそれはもちろん冗談ですが、まんざら冗談とも言い切れないくらい探索の尽きない作品です。そしてこの作品は特に、お客さんが最後のピースを担う要素が強いように感じます。次々と切り替わる風景を、生演奏と共に、気楽に楽しんでいただけたらと思います。皆さんと一緒に、ピーターの船の帆をあげていけましたら、それ以上の喜びはありません。<主演:入野自由コメント>僕が演じる「少年」は、永遠の少年「ピーター・パン」になる男の子。特別な男の子のようですが、素朴で人間味のある子です。僕自身も、役者をやっている上で、自分の取り柄ってなんだろうと周りを見渡したときに、僕は普通だな、特別な人間じゃない気がすると感じ、引け目に思うことがあります。今回はそこを逆手に、自分自身がもつ素朴さや普通だと感じる部分が、ピーターと巧くリンクしたらいいなと思っています。こどももおとなも楽しめる作品になるよう、必死にみんなで探りながら作ってきました。シンプルな舞台上でキャストが身体を使って表現する、演劇の魅力が詰まった舞台になっています。楽しみに観に来ていただければ嬉しいです。『ピーター&ザ・スターキャッチャー』コメント&稽古場映像【公演概要】「ピーター&ザ・スターキャッチャー」公演日程: 12月10日(木)~27日(日)会場:新国立劇場 小劇場【12月のギャラリープロジェクト( )】●絵本読み聞かせ(読み手:入野自由)入野自由による絵本読み聞かせをオンライン配信公開:12月24日(木)~1月31日(日)※収録配信のため、期間中いつでも視聴可能配信サイト:新国立劇場 公式YouTubeチャンネル(無料)読む絵本:『ピーターパンとウェンディ』●おうちでバックステージツアー『ピーター&ザ・スターキャッチャー』の舞台美術の説明や開幕に至るまでの足跡等を解説する動画を配信配信:12月中旬~1月31日(日)
2020年12月11日ノゾエ征爾が演出を務め、「ピーター・パン」の物語の前日譚を描く音楽劇「ピーター&ザ・スターキャッチャー」が新国立劇場で12月10日より幕を開ける。11月中旬、主演の入野自由、ヒロインの豊原江理佳、そして宮崎吐夢、櫻井章喜ら実力派キャストが揃った稽古場に足を運んだ。2012年にブロードウェイで上演され、トニー賞5部門を受賞するなど高い評価を得た本作。ピーター・パンはなぜ空飛ぶ永遠の少年になったのか? ネバーランドはどのようにして生まれたのか? 誰もが知る物語の誕生の秘話が描き出される。のちにピーターとなる“少年”を演じるのは入野自由。登場時は、苗字はおろか名前すらも与えられていない孤児の少年で、孤児院の院長により異国へ向かう船に売られてしまう。“ピーター・パン”の萌芽を垣間見せつつも、いまだ何者でもない彼が徐々に成長し、リーダーシップとカリスマ性を手にしていく様を入野が生き生きと表現する。そんな少年の運命を変える存在であり、本作において強烈な輝きを放っているのが、豊原江理佳が演じるヒロインのモリー。「なによ? 女の子だって夢を見るの!」というのは、彼女の冒頭のセリフ。女は男に従うのが当然だった時代に、好奇心旺盛な10代の少女は、持ち前の知性と行動力で少年と共に冒険を繰り広げ、新しい時代の女性像を体現。ピーター・パンの誕生に大きく関わっていくこととなる。ユーモラスな“敵”の存在も「ピーター・パン」に欠かせない要素だが、本作にもしっかりと魅力的な敵たちが登場する。海賊・黒ひげを演じるのは文学座の実力派・櫻井章喜。そして、大人計画の宮崎吐夢が、オリジナルの「ピーター・パン」でもおなじみの海賊・スミ―を演じている。他にも、モリーの父親で、ビクトリア女王の命によりある使命を遂行しようとするアスター卿を新川將人が、モリーの乳母ミセス・バンブレイクを岡田正が演じるなど、経験豊かなベテランが脇を固めている。50代以上の面々からは、ダンスの稽古の際には「腰問題」「肩問題」といった自虐的な言葉が苦笑まじりにたびたび漏れていたが、いざ始まると一同、キレのあるダンスと美しいハーモニーを披露し、この魅惑のファンタジーの世界を確かな実力でしっかりと支えていた。そしてもうひとつ、本作を語る上で欠かせないのが元SAKEROCKの田中馨&野村卓史の生演奏による音楽。舞台の後ろに控え、各楽曲の伴奏に加えて、この日の稽古中もノゾエのリクエストに応じて船の汽笛の音を再現するなど、多彩な音で楽しませてくれる。実力派の俳優陣の演技と歌声とダンス、そして魅力的な音楽が重なり合い、あの「ピーター・パン」の世界がどのようにして作り上げられていくのか? 完成を楽しみに待ちたい。「ピーター&ザ・スターキャッチャー」は新国立劇場 小劇場にて12月10日より上演。(プレビュー公演:12月5日、6日)取材・文/黒豆直樹
2020年12月02日ピーターラビットのオフィシャルカフェ「ピーターラビットカフェ」から、ウサギのピーターの大好物“ニンジン”を丸ごと使用したスペシャルプレートが登場。2020年11月19日(木)より順次、ピーターラビット ガーデンカフェ自由が丘とピーターラビット カフェ横浜ハンマーヘッド店にて期間限定で提供される。スペシャルプレートの主役となる蒸しニンジンは、「ピーターラビット」の絵本の世界に登場するような、大きくて色鮮やかな色付きが魅力的。キャラクターのモチーフを刻印したラケルパンor野菜ピラフ共に、こだわりソースをたっぷりと添えた、見た目にも楽し気な一品に仕上げている。また同期間には、ブロッコリーやミニトマトを“菜園”に見立てた、ハンバーグプレートも限定メニューとして提供。いずれも料理愛好家・平野レミと、義娘にあたる料理研究家・和田明日香とのコラボレーションによって生まれた、スペシャルなメニューとなっている。【詳細】「ピーターラビットカフェ」期間限定メニュー■ピーターラビット ガーデンカフェ自由が丘住所:東京都目黒区自由が丘1丁目25番地20号 自由が丘MYU 1F提供期間:2020年11月19日(木)~12月30日(水)■ピーターラビット カフェ横浜ハンマーヘッド店住所:横浜市中区新港2丁目14番1号 横浜ハンマーヘッド2F提供期間:11月25日(水)~12月30日(水)メニュー:・スペシャルメニュー~人参びっくりまるごと蒸しプレート~ 単品1,380円+税・スペシャルメニュー~野菜いっぱい菜園バーグ ブロッコリーの木かげで~ 単品1,580円+税※単品には、ラケルパンor野菜ピラフがセットになる。※2つの料理が楽しめるセットメニューは、2,580円+税で提供。
2020年11月22日ディズニーストアから、『ピーター・パン』に登場するキャラクターをモチーフにした新作シリーズ「Sprinkle A Little Magic」が登場。2020年11月20日(金)より一部店舗とショップディズニーで先行発売、その後11月24日(火)より全国の店舗でも発売される。ディズニーストアから『ピーター・パン』モチーフの新シリーズ街中が煌びやかなイルミネーションに包まれるホリデーシーズンに向けて登場する「Sprinkle A Little Magic」は、ティンカー・ベルのピクシーダストをイメージしたゴールドグリッターをアクセントにした様々なアイテムで構成される新作シリーズ。ティンカー・ベルのLEDフィギュア例えば、ティンカー・ベルのLEDフィギュアは、スイッチを入れるとランタンの中のティンカー・ベルがライトアップされる幻想的なアイテム。ライトはドリーミーな雰囲気を演出する温かみのある色味で、玄関やリビング、ベッドルームなどあらゆる部屋に自然と馴染んでくれる。星形ストーン付きのイヤリングや空飛ぶピーター・パン柄のナイトウェアこのほか、七色に輝く星形のストーンが連なるティンカー・ベル型のイヤリング、ピーター・パン&ティンカー・ベルのペアマグカップ、空飛ぶピーター・パンたちを総柄でデザインしたロングパンツと長袖シャツのナイトウェアセットなど、ホーム雑貨からファッションアイテムまで、ギフトにも最適な全19アイテムがラインナップする。商品情報「Sprinkle A Little Magic」発売日:・2020年11月20日(金) ディズニーストア 仙台東映プラザ店/渋谷公園通り店/京都四条河原町店/心斎橋店/ショップディズニーで先行発売・2020年11月24日(火) 全国のディズニーストア店舗で発売※商品のデザイン、価格、発売日、販売店舗、仕様は変更になる場合あり。※一部店舗で取り扱いがない場合あり。©Disney
2020年11月20日アカデミー賞受賞のギレルモ・デル・トロ監督、脚本、製作により新たに映像化したストップモーション・ミュージカル長編アニメーション『ピノキオ/Pinocchio』(原題)がNetflixにて近日独占配信。この度、本作のキャラクターたちに“命”を吹き込む、豪華実力派のボイスキャスト陣が解禁された。イタリア人作家カルロ・コッローディが書いた『ピノッキオの冒険』は1883年に出版された児童文学の金字塔。普遍的な愛と悲しみを描いた名作として、現代でも世界中の人々に愛されている物語。この物語の新たな映画化企画を長年に渡って温めてきたのが、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回アカデミー賞作品賞、監督賞をはじめ4部門を受賞した鬼才ギレルモ・デル・トロであり、その悲願とも呼べる壮大なプロジェクトはNetflixとのタッグにより、ストップモーション・ミュージカル長編アニメーション化。イタリアでファシズムが台頭するムッソリーニ政権下、父親の願いによって魔法のように命を吹き込まれた“木製の人形の少年”ピノキオが父の期待に応えようと奮闘する愛と冒険の旅を描く。ピノキオ役には新人のグレゴリー・マンが大抜擢。流れ者のコオロギ、ジミニー・クリケット役には、『トレインスポッティング』や『スター・ウォーズ』シリーズ、『ドクター・スリープ』のユアン・マクレガー、ゼペットじいさん役は『ハリー・ポッター』シリーズのフィルチ役で知られ、「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出演したデヴィッド・ブラッドリー。ほかにも、『サスペリア』『オクジャ/okja』のティルダ・スウィントン、『007 スペクター』『ジャンゴ 繋がれざる者』のクリストフ・ヴァルツ、『ブルージャスミン』『オーシャンズ8』のケイト・ブランシェットらアカデミー賞受賞俳優たち。さらに、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」や『IT/イット』シリーズのフィン・ヴォルフハルト、『ヘルボーイ』や『パシフィック・リム』などデル・トロ作品ではお馴染みのロン・パールマンなど、豪華実力派俳優陣によるボイスキャストが明らかに。監督はデル・トロと共に、『ファンタスティック Mr.Fox』のマーク・グスタフソンが担当し、脚本もデル・トロとパトリック・マクヘイルが担当、さらに音楽は『シェイプ・オブ・ウォーター』『グランド・ブダペスト・ホテル』などのオスカー受賞の作曲家アレクサンドル・デスプラが手掛ける。キャラクターのオリジナルデザインはグリス・グリムリー、パペットは『ティム・バートンのコープスブライド』のマッキノン・アンド・サンダースによるもの。製作チームには『ダーククリスタル』などマペットやアニマトロニクスの第一人者であるジム・ヘンソン・カンパニーが参加するなど、スタッフも豪華。デル・トロは「この夢のプロジェクトを何年も追求してきた結果、Netflixで完璧なパートナーを見つけました。私たちは長い時間をかけて素晴らしいキャストとクルーを集め、Netflixからの継続的なサポートに恵まれ、静かに、慎重に、辛うじて一歩を踏み出すことができました。私たちは皆、アニメーションを愛し、情熱を持って練習しており、この古典的な物語を全く新しい方法で再現するには理想的なメディアだと信じています」と熱いコメントを寄せている。Netflix映画『ピノキオ/Pinocchio』(原題)は近日独占配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年08月20日ギレルモ・デル・トロが監督するストップモーションアニメ版『ピノキオ』のキャストが決まった。ピノキオ役はニューフェイスのグレゴリー・マン。ゼペットを演じるのはデビッド・ブラッドリー。それ以外を、ユアン・マグレガー、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、クリストフ・ヴァルツ、ロン・パールマン、ジョン・タトゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン、フィン・ウォルフハードらが固める。撮影は昨年秋にオレゴン州で開始しており、コロナの間も継続してきたという。共同監督は『ファンタスティック Mr. Fox』のマーク・グスタフソン。Netflixが世界配信する。文=猿渡由紀
2020年08月20日シス・カンパニーが、9月に新国立劇場・小劇場にて、英国を代表する劇作家ピーター ・シェーファーの2本の男女3人芝居「わたしの耳」「あなたの目」を連続上演することが分かった。3月以降、多くの舞台公演が中止や延期を余儀なくされるなか、シス・カンパニー公演が再び始動。新型コロナウイルス感染予防対策をとりながら、オンラインライブ配信も予定しているという。この度、上演が決まった作品は、1962年に初演し、人気を博した舞台。人間同士の心の距離やその取り方の面白さを対照的な2本の物語に織り込んで、ちょっとくすぐったいような軽やかな笑いとともにお届けするお洒落な物語が展開する。先に上演されるのは、9月9日(水)開幕の「わたしの耳」。出演は、英国演劇留学からの帰国後初の舞台に挑むウエンツ瑛士、多くの舞台や映像作品でその実力を高く評価されている趣里、お笑いコンビ「かもめんたる」のメンバーであり、「劇団かもめんたる」で演劇活動も展開している岩崎う大。ロンドンを舞台に男女3人が過ごすある夜の出来事を、マギーの演出で描き出す。続いて、9月22日(火)から始まる2作目「あなたの目」には、小林聡美、八嶋智人、野間口徹のベテラン勢が登場。物語は、やはりロンドンが舞台。ある女性の行動を探る風変わりな探偵と、その妻の尾行を探偵に依頼した夫の3人が繰り広げる駆け引きを描いた物語。ミア・ファロー主演映画『フォロー・ミー』原作としても知られる本作を、寺十吾の演出でお届けする。それぞれ1作単独でも成立する戯曲だが、「耳」と「目」両作品を鑑賞することで、男女関係のみならず、人間関係の妙を2倍堪能し、2倍深めることができる楽しい仕掛けとなっている。「わたしの耳」一般前売開始日:8月23日(日)9月9日(水)〜9月18日(金)新国立劇場小劇場作:ピーター・シェーファー上演台本・演出:マギー出演:ウエンツ瑛士、趣里、岩崎う大(かもめんたる)「あなたの目」一般前売開始日:9月6日(日)9月22日(火)〜10月1日(木)新国立劇場小劇場作:ピーター・シェーファー上演台本・演出:寺十吾出演:小林聡美、八嶋智人、野間口徹両公演ともに、ライブ配信を準備中。公演タイムテーブル・ライブ配信等の詳細は、決定次第、公演サイトにてお知らせ
2020年07月15日ディズニーの「ピーター・パン」の実写映画『Peter Pan & Wendy』(原題)で、ジュード・ロウがフック船長を演じるようだ。関係者が「Variety」誌に「ジュードと出演交渉中である」と明かした。J.M.バリーの小説を原作として、数々の映画が作られてきた「ピーター・パン」。これまで『フック』(1991)でダスティン・ホフマン、『ピーター・パン』(2003)でジェイソン・アイザックス、『ネバーランド』(2004)でティム・ポッター、そして最近では『PAN~ネバーランド、夢のはじまり~』(2015)でギャレット・ヘドランドがフック船長を演じた。ジュードの起用について、SNSでは「良いチョイス!」という声が多く見受けられるが、「でも、この人に演じて欲しかった」として、ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」でフック船長を演じていたコリン・オドナヒューの名前を挙げ、役に扮したコリンの画像を投稿する人も多かった。『Peter Pan & Wendy』のストーリーは、ディズニーが1953年に制作した長編アニメ『ピーター・パン』に基づいたものになるという。すでにピーター・パン役はアレクサンダー・モロニー、ウェンディ役にはポール・W・S・アンダーソン監督&ミラ・ジョヴォヴィッチの長女エヴァー・アンダーソンが決定している。監督は『ピートと秘密の友達』のデヴィッド・ロウリーが務め、同作で共に脚本を執筆したトビー・ハルブルックスと再び脚本も手掛ける。(Hiromi Kaku)
2020年07月09日