8月から9月にかけて東京・新橋演舞場、愛知・御園座、大阪・大阪松竹座にて、ブロードウェイミュージカル『ビートルジュース』が上演されることが決定した。本公演は、『チャーリーとチョコレート工場』『スウィーニー・トッド』を手掛けたティム・バートン監督の同名映画作品を原作としたミュージカル。同映画は1988年に公開されると興行成績4週連続1位を獲得し、11週連続トップ10にとどまる大ヒット作に。ミュージカル版は、2019年春にブロードウェイで初めて上演され、同年のトニー賞では作品賞・脚本賞・音楽賞をはじめ8部門にノミネート。2021年には韓国で上演され、2022年からは北米ツアーもスタートした人気作が日本に初上陸する。主演をつとめるのは、ミュージカル初主演となるジェシー(SixTONES)。舞台『少年たち』シリーズでは抜群の歌唱力で舞台を牽引し、また持ち前の明るさでバラエティ番組でも日々活躍するジェシーが、ユーモラスで人間味溢れる魅力的な主人公ビートルジュースに挑む。共演には、ドラマ、舞台、映画などで幅広く活躍する勝地涼、宝塚歌劇団雪組トップ娘役として活躍後、歌唱力・演技力を活かしミュージカルを中心に活動する愛加あゆ、高音域の歌声に定評があり、オーディションでその座を射止めた新進気鋭のアーティスト・女優の清水美依紗、華やかなダンスと存在感で日本ミュージカル界には欠かせない存在である吉野圭吾、そして宝塚歌劇団月組トップスターとして活躍後、数多くの舞台で多彩な役柄を演じ分けている瀬奈じゅんと、多彩な出演者が集結した。勝地涼瀬奈じゅん日本版演出を務めるのは、“コメディの奇才”と称される福田雄一。卓越したコメディセンスで原作のエッセンスを巧みに取り込み、ユーモアを作品全面に散りばめることに定評のある福田が、ユニークな物語から展開される奇想天外なコメディミュージカルをお届けする。■ジェシー コメント本格的なミュージカル出演は初めてなので、話を頂いた時は緊張しました。福田雄一さんの作品にはいつか出てみたいと思っていましたが、まさか初めての作品がミュージカルとは! ビートルジュースは個性的な役柄ですし、ロック調の歌が特徴的なので、お客さんを引き込めるように福田さんとも相談しながら稽古していきたいです。笑いすぎて涙が出るくらい面白い作品をキャスト・スタッフの皆さんと作り上げていきたいですし、稽古が今からとても楽しみです。お客さんにも是非楽しみにしていてもらいたいですね!■福田雄一 コメントブロードウェイでは、一度クローズするも、多くのファンたちの後押しで、再び幕を開けてロングランしていたと聞いています。かなりの人気作なんだと思います。実際、噂に違わぬ面白さです!日本のキャスティングもまさに理想的な顔ぶれが揃いました! 中でも楽しみなのは初ミュージカル主演となるジェシー君! テレビなどで観る彼のエンターテイナーぶりはまさにビートルジュースの主役のそれです! 今から稽古が楽しみで仕方ありません!<公演情報>ブロードウェイミュージカル『ビートルジュース』■東京8月4日(金)~27日(日) 新橋演舞場■愛知9月2日(土)~8日(金) 御園座■大阪9月13日(水)~27日(水) 大阪松竹座作詞・作曲:エディ・パーフェクト脚本:スコット・ブラウン&アンソニー・キング演出・上演台本:福田雄一【出演】ジェシー(SixTONES)、勝地涼、愛加あゆ、清水美依紗、吉野圭吾、瀬奈じゅん可知寛子、小山侑紀、高橋卓士、横山達夫坂元宏旬、竹内真里、常住富大、伯鞘麗名、福永悠二、堀江慎也【あらすじ】不慮の事故で命を落とし幽霊となったアダム(勝地涼)とバーバラ(愛加あゆ)夫婦は、死後彼らの家に引っ越してきたチャールズ(吉野圭吾)と後妻のデリア(瀬奈じゅん)、娘のリディア(清水美依紗)を追い出すべく、死後の世界の厄介者であるバイオエクソシストのビートルジュース(ジェシー)の力を借りることに。ビートルジュースの荒唐無稽なアドバイスを元にアダムとバーバラは住人らを脅かすものの、なぜか幽霊が見えるリディアが、亡き母への思いと両親への反抗心でアダム夫婦に協力を申し出る展開に。リディアはこの家の幽霊の存在を両親に伝えて家を手放すように説得するが、逆にチャールズは降霊術でアダムらを呼び覚まそうとしてしまう。このままでは朽ち果ててしまうアダムとバーバラを助けるため、リディアはビートルジュースに協力を求めるが、現世への生き返りを企むビートルジュースが暴走し……。公式サイト:
2023年03月20日ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が来日。2023年7月5日(水)から7月23日(日)まで東京・渋谷ヒカリエの東急シアターオーブで上演される。その後、大阪公演と高崎公演を実施。『ウエスト・サイド・ストーリー』来日『ウエスト・サイド・ストーリー』は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」をベースに、レナード・バーンスタインが作曲、スティーヴン・ソンドハイムが作詞を手がけたブロードウェイ・ミュージカル。1957年にブロードウェイで初演され、1961年にはロバート・ワイズとミュージカル版の原案と振付を務めたジェローム・ロビンスの共同監督によって映画化された。また、2022年にはスティーヴン・スピルバーグが監督と製作を務め、2度目の映画化を実現。〈トゥナイト〉〈マンボ〉〈サムホェア〉など名曲揃いの『ウエスト・サイド・ストーリー』は、初演から時を経ても尚、世界中の人々を魅了し続けている。そんな名作ミュージカルが2023年7月に日本にやってくる。楽曲からダンス、物語まで“すべてが見どころ”となる『ウエスト・サイド・ストーリー』をこの機会に劇場で堪能してみはいかがだろう。ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』あらすじ物語の舞台は、夢を求めてやってきた移民たちが暮らす、1950年代のニューヨーク、ウエスト・サイド。若者たちは差別や偏見に満ちた社会の中で、敵対するグループとの縄張り争いに明け暮れていた。中でも特に激しく敵対し、抗争を繰り広げていたのが、ポーランド系移民で構成される“ジェッツ”とプエルトリコ系移民の“シャークス”。そんなある日、“ジェッツ”の元リーダーであるトニーと、“シャークス”のリーダーの妹マリアが出会う。瞬く間に激しい恋に落ちる二人。出会ってはならない二人の“禁断の愛”の行方は…?【詳細】ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』日程:2023年7月5日(水)~7月23日(日)会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1生演奏・英語上演・日本語字幕あり原案:ジェローム・ロビンス脚本:アーサー・ロレンツ音楽:レナード・バーンスタイン作詞:スティーブン・ソンドハイムオリジナルプロダクション・演出・振付:ジェローム・ロビンス演出:ロニー・プライス振付:フリオ・モンへ出演:来日カンパニーチケット一般発売日:2023年3月25日(土)チケット料金:・平日:S席 15,000円、A席 13,000円、B席 10,000円・土・日・祝:S席 16,000円、A席 14,000円、B席 11,000円■大阪公演日程:2023年8月5日(土)~8月6日(日)場所:オリックス劇場住所:大阪府大阪市西区新町1-14-15チケット発売日:2023年4月30日(日)10:00~チケット料金:S席 15,000円、A席 8,500円※全席指定。未就学児入場不可。■高崎公演日程:2023年7月31日(月)18:00開演(17:15開場)場所:高崎芸術劇場住所:群馬県高崎市栄町9-1チケット発売日:2023年5月6日(土)10:00チケット料金:S席 15,000円、A席 10,000円、B席 7,000円(U-25 2,000円)※全席指定。未就学児入場不可。【問い合わせ先】BunkamuraTEL:03-3477-3244 (10:00~18:00)WEST SIDE STORYis presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI), New York, NY, USA.All authorized performance materials are also supplied by MTI.©️Johan Persson
2023年03月16日7月25日(火) に開幕を控えるブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』より、 ティザービジュアル&追加キャストの公開とイベントの開催が決定した。1981年に榊原郁恵の初代ピーター・パンが新宿コマ劇場に舞い降りて以来、日本でも多くの大人と子どもに親しまれてきたミュージカル『ピーター・パン』。11代目となるピーター・パンは、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)「ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリを獲得した山﨑玲奈が演じる。左より)山崎玲奈、小野田龍之介、岡部麟長谷川寧の新たな演出によって生まれ変わる2023年ヴァージョンでは、海賊はパイレーツ、迷子たちはロストボーイズ、そして江上万絢演じるタイガー・リリー率いる森で暮らす人々はモリビトとして舞台に登場。追加キャストはパイレーツとして今村洋一、渡部又吁、天野夏実、藍 実成、伊藤奨、米澤賢人、ロストボーイズとして徳岡明、小熊綸、阿部美月、梶みなみ、松尾音音、モリビトとして高城徹、住玲衣奈、ASUKA、古澤美樹、西澤真耶、大津夕陽、大津朝陽、松平和希の出演が決定した。そのほか、ジョン、マイケル役の子役キャストなど、他キャストについては追って公開される。公演は、7月25日(火)~8月2日(水) 東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演後、埼玉・長野(上田)・新潟・名古屋・大阪・高松で上演される。現在、東京公演のチケット先着先行を受付中。<公演情報>ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』『ピーター・パン』ティザービジュアル原作:サー・J・M・バリによる作品を元にしたミュージカル作詞:キャロリン・リー作曲:モリス(ムース)・チャーラップ翻訳・訳詞:福田響志演出・振付:長谷川寧エグゼクティブ・プロデューサー:堀威夫【キャスト】ピーター・パン:山﨑玲奈フック船長:小野田龍之介ウェンディ:岡部麟タイガー・リリー:江上万絢パイレーツ:今村洋一、渡部又吁、天野夏実、藍実成、伊藤奨、米澤賢人ロストボーイズ:徳岡明、小熊綸、阿部美月、梶みなみ、松尾音音モリビト:高城徹、住 玲衣奈、ASUKA、古澤美樹、西澤真耶、大津夕陽、大津朝陽、松平和希ほか【東京公演】期間:7月25日(火)~8月2日(水)会場:東京国際フォーラム ホールC【チケット料金】■ドリームシート:おとな・こども平日/土日共通 9,400円 ※妖精の粉付き■S席:おとな平日8,500円/土日8,900円■S席:こども平日5,500円/土日5,900円■A席:おとな平日/土日共通4,800円■A席:こども平日/土日共通3,200円(全席指定・税込/こども 3歳~12歳)※3歳以上のご観劇を推奨いたします。※3歳未満のお子様で、お子様の頭が保護者の肩の高さを超えない場合のみ、ひざ上での観劇が可能です。■手をたたいて繋がろう! 劇中曲スペシャルパフォーマンス下記の各公演終演後に、出演キャスト全員(予定)とお客様みなさまで一緒に楽しめるイベントを開催。劇中の曲に合わせてみんなで手をたたき、ひとつになって、楽しみましょう。■対象公演7月26日(水) 16:307月27日(木) 16:308月1日(火) 16:30■アフタートークイベント下記の各公演終演後に、ミュージカル『ピーター・パン』の制作秘話や物語を深堀するアフタートークイベントを開催。■対象日程7月29日(土) 16:30登壇者:山崎玲奈/岡部麟7月30日(日) 16:30登壇者:山崎玲奈/小野田龍之介/長谷川寧※対象公演回のチケットをお持ちの皆様はご参加いただけます。※登壇者は急遽変更になる場合もございます。■東京公演にてカーテンコール一部撮影OK東京公演にて、カーテンコールの一部をお手持ちのスマートフォン等で撮影して頂けます。観劇の記念にぜひ撮影ください。※撮影はスマートフォンもしくはそれに準じるサイズの撮影機器に限ります。フラッシュ使用はNGとなります。※撮影可能なタイミングは、当日会場にてご案内いたします。※撮影は、お客様ご自身のお席にてお願い申し上げます。お席を移動されての撮影はご遠慮ください。【名古屋公演】8月5日(土) 11:00 / 16:006日(日) 11:00会場:御園座問合せ:御園座052-222-8222(平日10:00~18:00)【埼玉公演】期間:8月16日(水)会場:ウェスタ川越 大ホールお問い合わせ:ウェスタ川越TEL:049-249-3777(9:00~19:00 点検日等の休館日を除く)【長野公演(上田)】8月19日(土) 12:008月20日(日) 12:00会場:サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホールお問い合わせ:上田市交流文化芸術センターTEL:0268-27-2000(休館日を除く9:00~19:00)【新潟公演】期間:8月26日(土)・27日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場お問い合わせ:りゅーとぴあチケット専用ダイヤルTEL:025-224-5521【高松公演】期間:2023年9月2日(土)・3日(日)会場:レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール問合せ:県民ホール サービスセンター087-823-5023(10:00~18:00)※大阪公演あり関連リンク公式HP::
2023年03月14日ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が、今年 2023 年 7 月、来日を果 たす。ブロードウェイ史に名を刻む同作のタイトルは誰もが知るところだろう。〈トゥナイト〉や〈マ ンボ〉〈サムホェア〉といった同作を彩るナンバーも、きっと耳にしたことがあるはずだ。多くの歌い 手がこぞってカバーしており、また、フィギュアスケートのプログラムでもたびたび使用される。©️Johan Persson一昨年、世界中に旋風を巻き起こしたのは記憶に新しい。1957年にブロードウェイ初演、1961年に初の映画化、その後60年の時を経てスピルバーグの手により2度目の映画化で注目されたのが2021年。特にTikTokをはじめとするSNSで話題となり若者が初めてこの作品に出会ったと言われている。映画は、第94回アカデミー賞で、アニタ役を演じたアリアナ・デボーズが助演女優賞を獲得、第79回ゴールデングローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門作品賞、主演女優賞、助演女優賞を受賞し、話題を呼んだ。そして、世界のプロモーターは、「ぜひ劇場でミュージカルを再び!」と作品権利者へオファーした。それを受けて、ミュージカルのワールドツアーが昨年12月より始まった。「ウエスト・サイド・ストーリー」を知り尽くしたクリエーター、「フリオ・モンヘ」の振り付け、「ロニー・プライス」の演出は日本のウエストサイド通を、うならせるに違いない。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を下敷きに、レナード・バーンスタインが作曲、スティーヴン・ソンドハイムが作詞を手がけたブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」は、1957年にブロードウェイで初演。その後ミュージカル映画全盛期の1961年には巨匠ロバート・ワイズとミュージカル版の原案と振付を務めたジェローム・ロビンスの共同監督で映画化され、第34回アカデミー賞で、作品賞を含む10部門を制した。子どもの頃、同作の楽曲を聴き、感銘を受けたスピルバーグは、長い間、同作を再映像化することを夢みていたという。いや、スピルバーグだけじゃない。60年以上前のこの作品に、今なお世界中の多くの人が魅了され続けている。全く衰えるどころか、さらにグレードアップされているとも言える。©️Johan Persson物語の舞台は1950年代のニューヨークのマンハッタン、ウエスト・サイド。そこでは夢を求めてアメリカにやってきた移民たちが暮らし、差別や偏見に満ちた社会のなかで若者たちは敵対するグループとの縄張り争いに明け暮れていた。なかでも特に激しく敵対し、抗争を繰り広げていたのが、ポーランド系移民で構成される“ジェッツ”とプエルトリコ系移民の“シャークス”だった。そんな中、“ジェッツ”の元リーダーであるトニーと、“シャークス”のリーダーの妹マリアが出会い、瞬く間に激しい恋に落ちる。非常階段で見つめ合うシーンは、全ての人の心をつかんだ。出会ってはならない二人の恋の行方は・・・現在につながるさまざまな社会問題を内包するストーリーは、格差と分断の時代を生きる私たちの心を揺さぶる。バーンスタインによる楽曲もすばらしい。乱暴にいってしまえば、オペラ、ラテン音楽、ジャズ、現代音楽など、さまざまなジャンルの音楽のいいところ取りである。映画版のサウンドトラックは空前のヒットを記録。オリジナル映画が全米公開された1961年10月にリリースされ、1962、63年の2年間にわたって、全米、全英のアルバムチャートを制した。“感情を踊る”ことを求めたという、ロビンスの振付によるダイナミックなダンスも見逃せない。なお、同作の作詞を手がけたソンドハイムは、のちに作曲家として大成。「ミュージカルの巨匠」と呼ばれるようになる。昨今のミュージカルは楽曲とダンス、あるいはコンセプトのいずれかに特化したものが多く、それはそれで素晴らしいのだが、そのすべてをこれほどのハイレベルで備え、「すべてが見どころ」と自信を持って断言できる作品は希有だ。『ウエスト・サイド・ストーリー』が、ミュージカルの金字塔と言われる所以はここにある。これこそ劇場で観るべき王道作品。この夏、世界最上級のミュージカルが日本にやってくる。ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』日程:2023年7月5日(水)~7月23日(日)会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)生演奏・英語上演・日本語字幕あり原案:ジェローム・ロビンス脚本:アーサー・ロレンツ音楽:レナード・バーンスタイン作詞:スティーブン・ソンドハイムオリジナルプロダクション・演出・振付:ジェローム・ロビンス演出:ロニー・プライス振付:フリオ・モンへ出演:来日カンパニーチケット(全席指定・税込)一般発売3/25(土)※先行予約受付中平日S席 15,000円 A席 13,000円 B席 10,000円土・日・祝S席 16,000円 A席 14,000円 B席 11,000円公式ホームページ お問い合わせBunkamura03-3477-3244 (10:00~18:00)[主催]TBS/Bunkamura/VIS A VISION/ぴあ/ローソンチケット/TOKYO FM[協賛]オリエンタルバイオ[オフィシャルエアライン]日本航空WEST SIDE STORYis presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI), New York, NY, USA.All authorized performance materials are also supplied by MTI. 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月13日ミュージカル『RENT』が2023年3月8日(水)から日比谷シアタークリエで開幕した。1996年の初演以来ブロードウェイで12年4ヶ月のロングランを果たし、2005年には映画化もされた本作。日本では1998年に初演された後も、繰り返し再演されている。今回はおよそ2年ぶりの再演で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕後に公演中止を余儀なくされた前回(2020年)公演のメンバーの多くが出演している。初日を前にした7日(火)、初日前会見とゲネプロが行われた。マーク役(Wキャスト)の花村想太は「この作品では、 自分たち自身のしんどい部分や辛い部分を曝け出してステージに臨んでいる。そんな僕たちから出るパワーを劇場で感じていただき、みなさんが生きていく中での糧になれたら嬉しいなという思いを込めて、ステージにあがりたい」と意気込んだ。同じくマーク役の平間壮一は、前回(2020年)公演からバージョンアップした点を問われると、日本版リステージのアンディ・セニョールJr.ら海外スタッフが来日できたことを挙げて「『RENT』の面白いところは、役者自身の人生観や役者同士の空気感がにじみ出ることだが、アンディたちがそれらを1つにまとめてくれて。やっと『RENT』ができるなという感じで、僕も楽しみ」と話した。ミミ役(Wキャスト)の八木アリサも「(前回は)リモートでの稽古だったが、生での指導になった。こんなにも掴める空気や感覚が違うんだと思った」と話し、同じくミミ役の遥海は「前回一緒だったけれど、今回出演しない方々は(公演中止になって)本当に悔しかったと思う。まさに“NO DAY BUT TODAY”で、1回ずつの公演を命がけで突き進んでいきたい」とリベンジを誓っていた。ロジャー役(Wキャスト)の甲斐翔真は「ロジャー役は僕がミュージカル人生で初めて勝ち取った役で、2年前は体当たりで演じた記憶がある。僕は再演自体が初めてで、1回やったことをもう一度料理する難しさを感じたが、アンディに『その悩んでいる感じを活かせばいい』と言われて。自分の感情に正直に生きられたら」と話し、同じくロジャー役で、今回が初参加となる古屋敬多は「リアルを求められる作品なので、少しでも嘘臭さが出てしまうと浮いてしまうが、みんながもうすでにそのリアルを体現していたので、僕はそこに入るだけだった。再演組のメンバーに助けられた」と述べた。上演時間は約2時間45分(休憩あり)。初演以来、変わらず勇気と愛を伝え続けてきた『RENT』。コロナ禍や分断された社会の状況から鑑みても、本作がもつパワーを改めて思い知る。「過去もない、未来もない。今日という日を精一杯生きる(NO DAY BUT TODAY)」という言葉を噛みしめながら、名曲揃いの本作を堪能してほしい。東京公演は4月2日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2023年03月10日生田絵梨花が2018年にブロードウェイで開幕したミュージカル『MEAN GIRLS』に主演する。日本版初演となる本作は、2004年に公開された同名ハイスクールコメディ映画のミュージカル版で、トニー賞最多12部門にノミネートされた人気作。主人公はアフリカで生まれ育ったケイディ。16歳で初めてアメリカの高校に通うことになり、そこで出会った女の子たちと過ごす中で、彼女たちの笑顔の裏に隠された世界に触れ、大切なことは何かを学んでいく物語だ。2019年の舞台に続く演出の小林香に助けられつつ、共演の田村芽実や石田ニコルらと仲良く稽古が進む中、生田が作品の魅力や意気込みを語った。ブロードウェイミュージカル「MEAN GIRLS」チケット情報ミュージカルの舞台を何度も経験しているが「緊張するタイプなのでなかなか慣れなくて。ケイディをやるにあたっては自分もオープンにしていかないといけないし、普段の自分よりも思い切りがないとやれない役だなと思います」と話す生田。だが「ケイディは、個性が強くてパンチ力がすごい。みんなの中に何も知らない状態で飛び込んでいくので、役としても自分自身としても楽しませてもらっています」と笑顔を見せる。ケイディは「ダサイところからスタートしてどんどん女の子の世界に染まっていく役柄。私にもその要素があるのでシンパシーを感じます。彼女のたどる変化は私自身とも重ねながらできるのではないかな。ケイディと一緒に成長していけたらいいなと思っています」。演じるうえで大事にしているのはその変化の様子。「一人ひとりと出会って1歩ずつ階段をあがっていく役だから、丁寧にちゃんと踏んで進んでいかないと」。さらに大切なことについてこう語る。「ケイディは間違った方向に進んでしまうんですね。それも、気付いたらこんなところに来てしまっていたという。それって誰しもに起こり得ることなのかもしれないということを、お客様にも感じ取っていただけたらうれしいです。学校生活だけでなく会社やママ友とか、そんな社会を生きていく中で、みんなが直面する問題がこの作品の中にもあると思うので、年齢関係なく楽しんでいただけると思います」。もちろん歌も注目ポイントだ。「16年間野生児として育ってきたケイディの伸びやかさや力強さが歌にも反映できたら。でも自然とノレる曲ばかりなので、お客様にも楽しんでもらえるんじゃないかなって、今からワクワクしています。観た後に、皆さんの中にあるモヤモヤした気持ちが爽快に弾け飛ぶような作品にみんなでしていけたらと思っていますので、ぜひ劇場へ楽しみに来てください。頑張ります!」。公演は、2月12日(日)まで東京・東京建物ブリリアホールにて上演中、2月17日(金)から19日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場、2月23日(木・祝)から27日(月)まで大阪・森之宮ピロティホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2023年02月09日デイミアン・チャゼル監督の大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』がブロードウェイミュージカル化されることになった。演出家とプロデューサーは、いずれもトニー賞受賞者であるバートレット・シャーとマーク・プラット。映画に出てきたジャスティン・ハーウィッツ、ベンジ・パセック、ジャスティン・ポールによる音楽も使用される。映画は2016年に公開され、監督、主演女優、作曲部門など6部門でオスカーを受賞した。オーケストラの生演奏と同時に映画を上映するライブイベント『ラ・ラ・ランド・イン・コンサート』は、全世界をツアーし、大好評を得ている。今回の舞台ミュージカル化で、さらにファンが増えそうだ。文=猿渡由紀
2023年02月08日ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』が、7月から8月にかけて東京・埼玉・長野・新潟で上演されることが決定した。1981年の初演以来、今年で43年目を迎える本作。昨年の公演で卒業した吉柳咲良の後を継ぎ、11代目のピーター・パンを演じるのは、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン(以下、TSC)「ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリを獲得した山﨑玲奈。山﨑はTSC参加以前にミュージカル『アニー』で主演を務めており、受賞後には、アジア進出で大きな話題を呼んだミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』に出演し、高い歌唱力を発揮していた。また宿敵のフック船長役は、こちらも新たなキャストとなる小野田龍之介、ピーターを慕うウェンディ役は、昨年に続きAKB48の岡部麟が務める。さらに、今回の公演より演出・振付を長谷川寧が担当。長谷川は国際的に活躍するクリエイター&パフォーマーで、近年では他ジャンルとのコラボレーションを通じて作品の本質を見つめ直す「疑・ジャンル」をテーマとし、上海・ロンドン・サンパウロ・ジャカルタ公演など国内外で精力的に活動している。併せて、山﨑、小野田、岡部、長谷川からのコメントが到着した。■ピーター・パン役:山﨑玲奈 コメント小さい頃からの憧れていたピーター・パンになれる!出演決定を聞いた時は夢が叶ってとても嬉しかったです。今回は演出家さんも長谷川寧さんになり、既に何度か作品についてのお話をさせて頂いていますが、これまでとは180度違う、全く新しい作品、新生『ピーター・パン』になりそうです!吉柳咲良さんからの11代目のバトンを受け継ぎ、今からしっかりと準備していきたいと思います!フック船長にはミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』でご一緒していた小野田龍之介さん、ウェンディには前作に引き続き岡部 麟さんがご一緒とのことで、すごく頼もしくて、キャストの皆さん、スタッフの皆さんと一緒に最高のミュージカルを作り上げていきたいと思います!皆さんにも是非NEW『ピーター・パン』をご覧いただければと思いますので、今年の夏は劇場でお待ちしています!■フック船長役:小野田龍之介 コメントこの度また新たに生まれ変わるミュージカル『ピーター・パン』!!その『ピーター・パン』でこの度宿敵"フック船長"を演じます小野田龍之介です。このピーターの世界は私自身も幼い頃から本や映画またこのミュージカル版を通してとても深く自身の心に染みついているので、ついにその世界の住人になることができ光栄に思います。そして何と言っても今回最も楽しみなのは新ピーター山﨑玲奈の誕生!子役時代から華々しいキャリアの持ち主で的確なスキルとテクニックを持ち合わせた彼女がどんなピーターを作り上げてくれるの今から楽しみです。とはいえ、こちらも素晴らしく煌びやかな海賊チームと共にピーター達をたたきつぶしていきますので、よろしくっ♪■ウェンディ役:岡部麟 コメント2023年夏もウェンディとして、ネバーランドへお出掛けすることになりました!とっても楽しみです!昨年初めて咲良ちゃん扮するピーターがネバーランドへ連れて行ってくれましたが初めて見る世界、空を飛んだ事、綺麗な歌声を1番近くで聞けたこと、予定より短い冒険になりましたが大切な思い出になりました。今年は玲奈ピーターとどんな素敵な冒険ができるのかワクワクしています!長年愛され、上演されてきた『ピーター・パン』キャストが変わることにより更に素敵さが増していくのだろうなと私自身楽しみでなりません!■演出・振付:長谷川寧 コメント「メタバース」。もうひとつの現実として置かれたインターネット上における仮想空間。これは今や一般化し、今時は子供も大人もその空間で活動したりゲームに興じていたりする。つまりこの空間は誰もが信じているもの、と言える実存する空間になった。そう、無い、のに、有る。そんな事を考えていた折、ピーター・パンをやってみないか、との話を頂く。「どのピーター・パン?」「あのピーター・パン。」キツネにつままれた様な面持ちで、まずはそのピーター・パンを改めて拝読してみた。すると「ネバーランド」なるもうひとつの空間で、このピーター・パンなる人物は実に生々しく生きていた。子供の頃の補正で可愛らしい側面ばかりが記憶に残っていた自分には、命懸けで生きているピーター・パンはとても新鮮だった。そして描かれる「ネバーランド」と呼ばれる世界の縮図に興味を持った。彼/彼女らが命懸けで生きる「ネバーランド」は、“信じる力”で「メタバース」の様にそこに実存し得る空間なのだと興奮した。ここに<山崎玲奈>という、これまた生命力をぎゅう。と凝縮した様な存在がピーター・パンを演じる。この爆発的な生命力が「ネバーランド」に解き放たれ、命懸けで生きる姿には、誰しもが魔法にかけられる筈だ。そう、この世界は信じるに足る世界になる。今迄ミュージカル演出経験は国外でのみ。日本でのデヴューは今年が初年度となる。その初年度に、ウェンディ達と同じあの妖精の粉をふりかけ、訪れた方と共にこの広大な世界へ夢中で飛んでいきたい。さあ、あなたは世界を信じる事が出来ますか?ようこそ、新世界へ。I’m flying.長谷川寧<公演情報>ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ビジュアル原作:サー・J・M・バリによる作品を元にしたミュージカル作詞:キャロリン・リー作曲:モリス(ムース)・チャーラップ翻訳・訳詞:福田響志演出・振付:長谷川寧エグゼクティブ・プロデューサー:堀威夫【キャスト】ピーター・パン:山﨑玲奈フック船長:小野田龍之介ウェンディ:岡部麟ほか【東京公演】期間:7月25日(火)~8月2日(水)会場:東京国際フォーラム ホールC【埼玉公演】期間:8月16日(水)会場:ウェスタ川越 大ホールお問い合わせ:ウェスタ川越TEL:049-249-3777(9:00~19:00 点検日等の休館日を除く)【長野公演】期間:8月会場:サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホールお問い合わせ:上田市交流文化芸術センターTEL:0268-27-2000(休館日を除く9:00~19:00)【新潟公演】期間:8月26日(土)・27日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場お問い合わせ:りゅーとぴあチケット専用ダイヤルTEL:025-224-5521※名古屋、大阪、ほかツアー公演あり【チケット料金】■ドリームシート:おとな・こども平日/土日共通 9,400円 ※妖精の粉付き■S席:おとな平日8,500円/土日8,900円■S席:こども平日5,500円/土日5,900円■A席:おとな平日/土日共通4,800円■A席:こども平日/土日共通3,200円(全席指定・税込/こども 3歳~12歳)※3歳以上のご観劇を推奨いたします。※3歳未満のお子様で、お子様の頭が保護者の肩の高さを超えない場合のみ、ひざ上での観劇が可能です。関連リンク公式HP::
2023年02月02日ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』の日本版初演が2023年1月30日から東京建物Brillia HALLほかで開幕する。2004年に米国で制作された映画『MEAN GIRLS』をミュージカル化した本作。18年にブロードウェイで開幕し、同年のトニー賞では作品賞など最多の12部門でノミネートされた。日本版初演となる今回は、数々の海外ミュージカルの演出を手掛けた小林香が演出を担い、生田絵梨花が主演する。アフリカ育ちで16歳のケイディ(生田絵梨花)は、生まれて初めてアメリカに引越し、高校に通うことに。周囲に馴染めずにいたケイディに話しかけたのは、アートフリークのジャニス(田村芽実)とゲイのダミアン(内藤大希)。そして2人から「プラスティックス」という学園の女王様レジーナ(石田ニコル)、カレン(松田るか)、グレッチェン(松原凜子)のスクールカーストTOPの三人組に気をつけるよう告げられて――というリアルな女の子の学園生活を描いたストーリー。初日を前にした29日、ゲネプロ(総通し舞台稽古)と囲み取材が行われた。主演の生田は「作品が始まる前は『ポップでキュートなガールズパワーをお届けしたい』と言っていたのですが、稽古を重ねて、それに留まらない作品のメッセージ性をビシビシ感じています」と話す。「ドロドロしていたり、ブラックだったり、尖っていたり、歪だったり。枠にはまらないいろいろな形を見て『いいな』『自分も自分らしくいたいな』と思っていただけるように、そしてきらきらした気持ちを持って帰っていただけるように、みんなで一丸となって頑張っていきたいと思います」。ジャニス役の田村芽実は「コロナ対策も含めてここまで頑張ってきました。この状況下で幕が開けられることを本当に幸せに光栄に思っています。一生懸命頑張ります」と意気込み、レジーナ役の石田ニコルも「みなさんを引き込んで、楽しませて、あっという間に時間が過ぎるように、私たちも楽しみながら演じたいと思います」と語った。スラングや若者文化がふんだんに織り込まれている作品。上演台本と訳詞も担当した小林は「カルチャーや時事問題の認識がだいぶ違うので、日本のお客様に(脚本の)ティナさんの意図が明快に伝わるように心がけつつ、日本バージョンの翻訳をしました。キャストの皆さんともディスカッションしながら、より分かりやすく伝わるように、改稿に改稿を重ねました」といい、「笑いありノリあり、可愛らしさあり下ネタあり、そして感動あり。ミュージカルの楽しさがいっぱい詰め込まれた作品になっております。ぜひ全身で(作品のイメージカラーである)ピンクを浴びに劇場に遊びに来ていただきたい」。東京公演は2月12日(日)まで。福岡公演は2月17日(金)~19日(日)、キャナルシティ劇場。大阪公演は2月23日(木・祝)~27日(月)、森ノ宮ピロティホール。取材・文:五月女菜穂
2023年01月30日オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』の稽古場オンライン取材会が25日に行われ、相葉裕樹、夢咲ねね、斎藤瑠希、浜崎香帆、小池竜暉(GENIC)、中本大賀(円神)、田中麻衣子(演出)が登場した。同作は2008年にオフ・ウエストエンドで初演を迎え、翌2009年にオフ・ブロードウェイで上演され話題となったミュージカル。NYに住む30代のカップルであるジェイソン(相葉裕樹)、クレア(夢咲ねね)、アーティストを目指す青年ウォーレン(小池竜暉/中本大賀)、大学の論文に追われるデイブ(斎藤瑠希・浜崎香帆)という日々を懸命に生きる4人の人生が、思わぬ形で繋がっていく物語となる。取材会ではM9「I‘m Trying.」 (ジェイソン&クレア)、M12「おとぎ話」(デイブ&ウォーレン)、M16「Hundred Story」(ジェイソン〜全員)の収録映像を披露。演出の田中は「登場人物は4人だけなんですけど、それぞれに都会で生きている人生がありまして、奇跡的に出会う」物語だと説明、「けっこうなチャレンジングだなと思うんです。お客さんにとっても印象強い作品になるんだろうなという確信がしてます」と自信を見せる。キャストについては「ウォーレンのお二人は全然違います。声も視点も違いますし、若いアーティストの役ですので、2人がどう違うものにしてもらえるか稽古場で見つけられたら。初ミュージカル、一緒に体験させてもらってるのが非常に貴重な時間だなと思っています」と語る。さらに「デイブの2人はもっと違うかもしれない。声も違ってるしキャラクターも違いがあって、引き出せるといいな。夢咲さんはすごく軽やかで、それがクレアと直接つながりそうな気がしてまして、その感じが出たらいいな」とそれぞれ表す。主演の相葉について、田中は「まつ毛がむちゃくちゃ長い。すごい思うんですよね。ジェイソンってこんなまつ毛長いんだって」と説明し、相葉は「ちょっと!」と苦笑。田中が「クレアはこの景色を見てるんだなと思うんです」としみじみし、「とっても優しいんですよね、目が。大きくない劇場ですので、お客さんにも確実に伝わる。今回だからこその魅力なので体感していただければ」とアピールすると、相葉は「まつ毛が長いところを?」とつっこんでいた。また、好きなナンバーを聞かれると、斎藤は「私はM22(『屋上のデュエット/Falling』)。稽古を重ねていって作品に触れてると、M22は作品の代名詞になっている印象的なシーンだし、その景色がお客さんにどう映るのかなというのが楽しみです」、浜崎は「M15( 『夢』)。クレアとジェイソンとほんの数秒のセリフのやりとりがすごく嬉しくて、存在を知らないけど、しゃべれた! 唯一セリフの掛け合いができるところで楽しいです」とそれぞれに明かす。初ミュージカル挑戦となる2人は、心境について「なかなか打ちひしがれておりますが、初ならではということで、逆に楽しませていただいています。やったことなからこそ、なんでもやってやる、という。まだもうちょっと殻があるんですよ。それも段々破っていけたらと」(小池)、「何が正解かわからない、指摘していただいたことが僕にとっては全てが新しくて、それが正解だと認識するようにしていて。ウォーレンとして思ったことと、ミュージカルとしての見せ方の間で、まだ自分ではできていないところがいっぱいあるので、練習あるのみ。どんどん言っていただいたことを自分で処理してアウトプットしていくしかない。とにかくエンジン全開で頑張るしかない」(中本)と意気込んだ。ミュージカルに多く出演するキャストも大変さを実感しているそうで、相葉は「セリフも間にはあるんですけど、ほぼ0。ソングスルーというだけあってずっと音楽が流れていて曲のつながりが続いていくので、久々にこんなにたくさん歌わせていただいているな、と。1曲1曲がけっこうハードルが高いものが多くて、カロリーも高いし、ヒーヒー言ってます」と様子を明かす。歌唱披露では堂々とした姿を見せていたが「まだまだもっとブラッシュアップしていかないと……なんて言ったらいいんだろうね、先輩」と夢咲に助けを求め、「本当に、大変です」とまとめる。夢咲は「同じくです」と大変さに同意。「1曲1曲が長くフルでつながっているので、覚えることに必死な部分がまだあるんですけど、早く体に入れたいな。入れないと次のステップに進めない。自分の感情の整理だったりコントロールだったりうまく噛み合っていくためには早く覚えなきゃ! と戦ってます」と状況を語った。東京公演は俳優座劇場にて2月9日〜2月12日、大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにてにて2月18日。
2023年01月25日オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』が2023年2月8日(水)から東京・俳優座劇場、2月18日(土)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。登場人物は、眠らない街・ニューヨークに住む男女4人。30代のカップルであるジェイソン(相葉裕樹)とクレア(夢咲ねね)は、互いを想いながらも、ここ最近衝突ばかりでお互いの心が掴めないでいる。一方、アーティストを目指す青年ウォーレン(小池竜暉/中本大賀)は、手書きのチラシを配布する活動をしているが、誰からも見向きもされない。ある日、大学の論文に追われるデイブ(斎藤瑠希/浜崎香帆)のパソコンを偶然拾ったことで2人は知り合い、少しずつ世界が色を変えていく。日々を懸命に生きる4人の人生が思わぬ形でつながっていくーー。今回、ジェイソン役を主演する相葉裕樹は「出演者4人とピアニスト1人で紡ぐミュージカルということで、かなり濃密な作品になると思います。人肌が恋しくなる2月に、恋の悩みやすれ違いといった男女の仲を描いた作品を上演するということで、自分自身もお客さまも“エモい”気持ちになって、きっと共感できる部分がたくさんあるのではないでしょうか」と作品について語る。ウォーレン役を演じる小池竜暉(GENIC)は、今回が初舞台。更には映像作品も含めて、初めて演技に挑戦するといい、「もともと演じることに興味を持っていたので、このお話をいただいたときはすごく嬉しかったです」と素直に出演を喜ぶ。そして「『Ordinary Days』というタイトルにもある通り、日常的な部分を飾ることなく表現している作品。観ているお客さんも『こんなことがあったな』などと自分の姿を投影させられる部分もあると思います」。「自身のかけがえのない大切な時間とは?」という公演のコピーにちなんで、それぞれの「かけがえのない時間」を尋ねると、相葉は「友人と過ごす時間ですね。特別何かをするわけではなくて、ごはんを一緒に食べに行ったり、銭湯に行ったりするだけなのですが、癒されるし、いろいろとリセットできるんです」と話す。一方の小池は「一番は実家に帰ったときです。玄関先で家族が出迎えてくれたり、飼い犬が尻尾をフリフリしている姿を見たりすると、帰ってきたなと思って」と話しつつ、「そのほかは、コーヒーを淹れたり、抹茶を点てたりする時間も。おいしいパスタができたときも」と次々と回答が浮かんだようで、多趣味な一面を覗かせた。東京公演は2月12日(日)まで。脚色・演出は田中麻衣子。音楽監督・ピアノ演奏は落合崇史。翻訳は藤倉梓。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2023年01月19日1月14日、EX THEATER ROPPONGIにてオフ・ブロードウェイ・ミュージカル『悪魔の毒毒モンスターREBORN』が開幕した。本公演は、2020年に日本初演されたミュージカル『悪魔の毒毒モンスター』を"REBORN"と銘打ちパワーアップさせた作品で、1984年にアメリカで公開され、一部熱狂的なファンに愛され続ける伝説のカルト映画を原作にしたスプラッターホラーコメディミュージカルだ。舞台はアメリカのニュージャージー。いじめられっ子だったメルビン(福田悠太)は産業廃棄物で汚染された街を救うために立ち上がった途端、汚染の黒幕である市長(霧矢大夢)の命令で放射性廃棄物のドラム缶に放り込まれ、緑色のモンスターになってしまう。しかし、モンスターになって助けた片思いの相手、盲目の司書・サラ(平野綾)とはいいムードに。けれど彼は、実は自分がメルビンであることや、今はモンスターの姿をしていることをサラに明かす勇気がない。その頃、市長はメルビンの命を狙い――。福田は、毒毒モンスターのときは顔の3分の2をマスクで覆い、そのマスクはけっこう変なのだが、メルビンの放つ純粋さやサラへの思いがその「変」を超える瞬間があり、感動的で本作の魅力そのものとなっている。また、唯一の新キャスト平野が演じる盲目の司書・サラは、空気を全く読まないタイプの人物。それを平野が実に絶妙なラインで好演しており、観ていて振り回される感情も楽しい。さらに、林は12役、宮原は16役、霧矢は3役を演じ分けており、林と宮原はまさに三面六臂の活躍ぶり。役柄を行き来しながら、幅広いジャンルの楽曲を歌いこなし、時に鞭で打たれ、時に手足を切られ、ひどい目に遭い、いつもちょっと切なげな表情を浮かべつつこの作品を支えている。霧矢の3役は、本当に同じ俳優か? と疑うほどの振り切れっぷりで、霧矢でなければあり得ない芝居が観られる。 霧矢が演じる二役の対決シーンは圧巻だ。ロックバンド「ボン・ジョヴィ」のデヴィッド・ブライアンによる音楽も名曲揃いで、物語のカオスとのギャップに遊び心を感じる。本公演で歌われるからこそ際立つ真っ直ぐな想いも印象的だ。グッズのペンライトを使った観客参加の楽曲もあるとのこと。開幕にあたっての会見で福田は本作を「スピード感もすごい、まったく飽きない舞台」と言い、「初演のときは、こういう感じでやっていいのかなという思いがありました。今回はもう、やっちゃっていいんだってところから始められます!」とコメント。霧矢も「またこのメンバーが集結し、この座長のもとで、たのしい作品に巡りあえて嬉しいです。平野綾ちゃんが新キャストとしていい味を出しまくっています」と話した。<公演情報>オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『悪魔の毒毒モンスターREBORN』脚本:ジョー・ディピエトロ音楽:デヴィッド・ブライアン演出:池田テツヒロ■出演福田悠太(ふぉ~ゆ~)/平野綾/林翔太/宮原浩暢(LE VELVETS)/霧矢大夢【東京公演】2023年1月14日(土)~22日(日) ※全12回公演会場:EX THEATER ROPPONGI■アフタートークショー1月19日(木) 13:00公演(福田悠太/霧矢大夢/平野綾)【大阪公演】2023年1月27日(金)~29日(日) ※全4回公演会場:サンケイホールブリーゼ■アフタートークショー1月27日(金) 18:30公演(福田悠太/霧矢大夢/宮原浩暢)■チケット料金 ※東京&大阪共通価格:11,500円(税込・全席指定)※未就学児入場不可問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土曜 11:00~18:00)公式サイト:公式Twitter:
2023年01月17日『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2022』が、12月17日(土) に東京・東急シアターオーブで開幕。そのオフィシャルレポートが到着した。イルミネーションが輝く12月。一時は中止を余儀なくされていたライトアップも今年は復活し、街を歩くとクリスマスツリーやライトアップ!あちこちで繰り広げられる華やかな光景にワクワクが止まらない。そしてこの時季の風物詩といえば、忘れてはならない『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2022』。2016年から上演されていた本格派のクリスマスショーが、3年ぶりに帰ってきた!何せ、渋谷の駅前で、ブロードウェイらしさ満開のクリスマスショーを楽しめるのだから、行かない手はない。幕が開くと、結晶がキラキラ輝く雪の世界。真っ白な衣裳に身を包んだ6人のシンガーとダンサーたちが「レット・イット・スノー」「ジングル・ベル」「赤鼻のトナカイ」などを披露、一気にクリスマス気分に突入だ!ステージにそびえ立つ巨大なツリーの前での長~いラインダンスは、ニューヨークのラジオシティで毎年上演される『スペクタキュラー・クリスマス』を彷彿させる。サンタクロースも登場し、パワフルに歌って踊って大忙し。そのうち場面はサンタのおもちゃ工場へ。おもちゃがどんどん作られ、プレゼントが準備される様子は、子供たちのクリスマスへの期待を一層盛り上げるに違いない。くまのぬいぐるみがイキイキとステップを踏む、そのキュートなこと!「さやかに星はきらめき(O Holy Night)」ではペアのフィギュアスケーターによるリフトやスピン、スパイラルなど幻想的なパフォーマンスにうっとり。そうそう、ニューヨークのクリスマスにはスケートが欠かせないよね~としみじみ。劇場でスケートが観られるのは粋だなぁ。そこから「アメージング・グレース」「ジョイフル・ジョイフル」と続き、エネルギッシュなゴスペルに。自然と身体がリズムをとってしまう。2幕はステンドグラスで彩られたクリスマスタウンから。「もろびとこぞりて」「まきびとひつじを」など讃美歌のハーモニーが心に響く。そこから徐々にアップテンポな曲へ。6名のシンガーは全員歌が素晴らしく、それぞれ個性豊かな美声で聴き応えたっぷりだ。伝統的なクリスマス曲から、『アナと雪の女王2』の代表曲「イントゥ・ジ・アンノウン」とマライア・キャリーの名曲「恋人たちのクリスマス」、マイケル・ジャクソンも歌ったロックンロール曲「ロッキン・ロビン」など、ポップスも盛りだくさん。タップダンスあり、ボールルームダンスあり。キャスト21名が舞台の縁に座っての手拍子パフォーマンスは愉快で、目を見張ってしまう。何より、このカンパニー全員が観客をとことん楽しませよう!という心意気が伝わってくるのがいい。これでもか!と次から次へと繰り出される怒涛のクリスマスソングに身も心も満たされ、満足度高し。老若男女誰もが楽しめるので、ご家族や友人、大切な人を誘うのもおすすめだ。もちろんおひとりさまでの観劇も全然あり。今年1年の自分へのご褒美にぴったりだ。文:三浦真紀(演劇ライター)撮影:Tomoko Hidaki<公演情報>ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド202212月17日(土) ~25日(日) 東京・東急シアターオーブ『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2022』ビジュアル出演:アメリカ・カンパニー※英語上演※開場は各開演の45分前※上演時間約2時間予定(休憩20分含む)※3歳以上入場可(チケットが必要になります)。ただし、膝上でのご観劇はできません。※チケットはお一人様1枚必要です。※ご来場のお客様全員にサンタ帽をプレゼント【チケット料金】(全席指定・税込)S席9,800円、A席6,800円チケット購入リンク:【お問い合わせ】キョードー東京:0570-550-799(平日11:00~18:00 / 土日祝10:00~18:00)公式HP:
2022年12月20日最高のクリスマス気分を味わえるショー『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2022』が2022年12月17日(土)に開幕し、25日(日)まで東京・渋谷の東急シアターオーブで上演されている。2016年に日本初演された本作は、“劇場で楽しむクリスマス”として毎年上演を重ねてきたが、コロナ禍で中断を余儀なくされ、今回は3年ぶりの来日公演となる。これまでの『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』日本公演にすべて出演してきたシンガーのサム・ハーヴィーは「3年ぶりに日本に戻ってこられてとても嬉しいです。劇場の方、クルーの皆さん、そして何よりお客様。お会いできるのを楽しみにしています」と話す。開幕を前に行われたゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。幕が開くと、そこはまるで銀世界。舞台上は白を基調とした衣装を身に纏ったキャストがそろい、銀色のテープカーテンや雪の結晶を模したパネルで彩られていて、一気にクリスマスの気分に引き込まれる。「Jingle Bells(ジングル・ベル)」や「All I Want for Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)」など、1幕・2幕あわせて40曲以上のクリスマスソングが息つく間もなく披露されるのだが、ゴスペルからポップスまで実にバラエティ豊かなラインナップとなっている。6人のシンガーたちが歌を聴かせる場面もあれば、ジャズダンスやタップダンス、ペアダンスとさまざまなダンスで魅せる場面、そして舞台上に現れたスケートリンクでのスケートショーのシーンもあって、「次は何が起こるのだろう」とプレゼントを待つ子どものようにワクワクした。赤い服に白い髭のサンタクロース、巨大なクリスマスツリーやステンドグラスが輝く街並み、クリスマスカラーのキラキラとした衣装など、見た目の華やかさもあいまって、最高のクリスマス気分を味わえると思う。今回が初来日となるシンガーのサラ・バマーは「この美しい東京、そしてシアターオーブという劇場で歌えることにとってもワクワクしています。ショーを見て笑顔になって帰っていただけたら嬉しいです」とコメントしている。公演は25日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2022年12月19日ブロードウェイミュージカル『シカゴ』3年ぶりの来日公演が、12月14日(水) に東京国際フォーラム ホールCで開幕。そのオフィシャルレポートが到着した。常に新しい作品が求められるブロードウェイにあって、1996年から現在に至るまでロングランが続いている大ヒットミュージカル『CHICAGO』。禁酒法時代のシカゴで実際に起こった事件から着想を得た同名戯曲を原作に、鬼才ボブ・フォッシー(脚本・演出・振付)とカンダー&エッブ(脚本・音楽)が1975年に生み出し、およそ20年の時を経てウォルター・ボビー(演出)とアン・ラインキング(フォッシー・スタイルによる振付)が生まれ変わらせたリバイバル版だ。描かれるのは、殺人の罪で投獄されながら、悪徳弁護士ビリーの力を借りてスターダムにのし上がろうとするロキシーとヴェルマの物語。その来日公演が12月14日(水) 、東京国際フォーラム ホールCにて開幕、同日にゲネプロが行われた。今回で、このリバイバル版の来日ももう10回目。近年の来日公演では、ロキシーを米倉涼子やシャーロット・ケイト・フォックスのように日本でお馴染みの俳優が演じており、となるといきおい、彼女たちが来日カンパニーに交じってどんなパフォーマンスを見せるかに注目が集まった。またどちらでも、ヴェルマ役はアムラ=フェイ・ライトが務めていたため、日本ではヴェルマ=ライトのイメージも強い。だが今回は、ロキシーもヴェルマも来日キャスト。米倉の降板はもちろん残念の極みだが、主役がニューフェイスの俳優であることがかえって、作品の本質的な魅力に改めて目が行く効果を生み出していることも確かだ。『CHICAGO』の本質的な魅力とは、ひとことで言ってしまえば、音楽と振付とストーリーとのベストマッチ。ステージ中央に陣取るオーケストラピットから奏でられる音楽は、管楽器が多用されているため基本的には非常に賑やかで洒脱だが、ミュートされたトランペットや滑稽な打楽器の音色も頻繁に響くおかげでコミカルでもある。そしてフォッシー・スタイルと言えば、感情を解放するような華やかなミュージカルダンスとは一線を画す、遠慮がちでどこかムズムズしているがゆえのセクシーさが特徴的。音楽にも振付にも、一見スタイリッシュで煌びやかななかに一筋縄ではいかないものがあるからこそ、殺人をエンターテインメントにしてしまっているストーリーの面白さと皮肉感が際立つのだろう。日本ではニューフェイスでも、ロンドンで着実にキャリアを重ねているだけあって、ロキシー役のサラ・ソータートとヴェルマ役のソフィー・カルメン=ジョーンズももちろん好演。ソータートの甘い歌声、カルメン=ジョーンズのアグレッシブな役作り、またビリー役キャヴィン・コーンウォールの轟くような低音も実に魅力的だ。それに前髪を切り揃えた黒髪ボブ姿のヴェルマは、金髪ショートカットのライトのヴェルマを見慣れていると、登場した瞬間からもう新鮮。振付や衣裳こそ厳密に決まっているが、ヘアスタイルやキャラクター造形については俳優各々の個性にゆだねられる部分が多いのが『CHICAGO』であり、その多様性もまたロングランが四半世紀にも及んでいる一因であると、改めて実感させられた。なお、今回の公演では劇場ロビーに巨大な撮影スポットが用意されている。撮影するならぜひ、フォッシー・スタイルのポーズを決めてみよう。取材・文:町田麻子撮影:Tomoko Hidaki<公演情報>ブロードウェイミュージカル『シカゴ』12月14日(水)~31日(土) 東京国際フォーラム ホールC※生演奏、英語上演、日本語字幕ありブロードウェイミュージカル『シカゴ』メインビジュアル【作詞】フレッド・エッブ【作曲】ジョン・カンダー【脚本】フレッド・エッブ&ボブ・フォッシー【初演版演出•振付】ボブ・フォッシー【オリジナルNYプロダクション演出】ウォルター・ボビー【オリジナルNYプロダクション振付】アン・ラインキング【出演】サラ・ソータート、ソフィー・カルメン=ジョーンズ、キャヴィン・コーンウォール and more【チケット料金】(全席指定・税込)S席:15,000円A席:11,000円B席:9,000円※12月18日(日) まで「ペア割チケット」「ステージセット見学付きチケット」を特別販売中。詳細は公式HPをご確認ください。チケット情報はこちら:公式サイト:
2022年12月15日常に新しい作品が求められるブロードウェイにあって、1996年から現在に至るまでロングランが続いている大ヒットミュージカル『CHICAGO』。禁酒法時代のシカゴで実際に起こった事件から着想を得た同名戯曲を原作に、鬼才ボブ・フォッシー(脚本・演出・振付)とカンダー&エッブ(脚本・音楽)が1975年に生み出し、およそ20年の時を経てウォルター・ボビー(演出)とアン・ラインキング(フォッシー・スタイルによる振付)が生まれ変わらせたリバイバル版だ。描かれるのは、殺人の罪で投獄されながら、悪徳弁護士ビリーの力を借りてスターダムにのし上がろうとするロキシーとヴェルマの物語。その来日公演が12月14日、東京国際フォーラム ホールCにて開幕、同日にゲネプロが行われた。今回で、このリバイバル版の来日ももう10回目。近年の来日公演では、ロキシーを米倉涼子やシャーロット・ケイト・フォックスのように日本でお馴染みの俳優が演じており、となるといきおい、彼女たちが来日カンパニーに交じってどんなパフォーマンスを見せるかに注目が集まった。またどちらでも、ヴェルマ役はアムラ=フェイ・ライトが務めていたため、日本ではヴェルマ=ライトのイメージも強い。だが今回は、ロキシーもヴェルマも来日キャスト。米倉の降板はもちろん残念の極みだが、主役がニューフェイスの俳優であることがかえって、作品の本質的な魅力に改めて目が行く効果を生み出していることも確かだ。『CHICAGO』の本質的な魅力とは、ひとことで言ってしまえば、音楽と振付とストーリーとのベストマッチ。ステージ中央に陣取るオーケストラピットから奏でられる音楽は、管楽器が多用されているため基本的には非常に賑やかで洒脱だが、ミュートされたトランペットや滑稽な打楽器の音色も頻繁に響くおかげでコミカルでもある。そしてフォッシー・スタイルと言えば、感情を解放するような華やかなミュージカルダンスとは一線を画す、遠慮がちでどこかムズムズしているがゆえのセクシーさが特徴的。音楽にも振付にも、一見スタイリッシュで煌びやかななかに一筋縄ではいかないものがあるからこそ、殺人をエンターテインメントにしてしまっているストーリーの面白さと皮肉感が際立つのだろう。日本ではニューフェイスでも、ロンドンで着実にキャリアを重ねているだけあって、ロキシー役のサラ・ソータートとヴェルマ役のソフィー・カルメン=ジョーンズももちろん好演。ソータートの甘い歌声、カルメン=ジョーンズのアグレッシブな役作り、またビリー役キャヴィン・コーンウォールの轟くような低音も実に魅力的だ。それに前髪を切り揃えた黒髪ボブ姿のヴェルマは、金髪ショートカットのライトのヴェルマを見慣れていると、登場した瞬間からもう新鮮。振付や衣裳こそ厳密に決まっているが、ヘアスタイルやキャラクター造形については俳優各々の個性にゆだねられる部分が多いのが『CHICAGO』であり、その多様性もまたロングランが四半世紀にも及んでいる一因であると、改めて実感させられた。なお、今回の公演では劇場ロビーに巨大な撮影スポットが用意されている。撮影するならぜひ、フォッシー・スタイルのポーズを決めてみよう。取材・文:町田麻子撮影:ヒダキトモコブロードウェイミュージカル『シカゴ』【作詞】 フレッド•エッブ【作曲】 ジョン•カンダー【脚本】 フレッド•エッブ & ボブ•フォッシー【初演版演出•振付】 ボブ•フォッシー【オリジナルNYプロダクション演出】 ウォルター•ボビー【オリジナルNYプロダクション振付】 アン•ラインキング【出演】サラ・ソータート、ソフィー・カルメン=ジョーンズ、キャヴィン・コーンウォール and more日程:2022年12月14日(水)〜31日(土)会場:東京国際フォーラムホールC(有楽町、東京)料金(全席指定・税込):S席 15,000円 A席11,000円 B席 9,000円*12/18まで「ペア割チケット」「ステージセット見学付きチケット」を特別販売中!詳細は公式HPをご確認ください。チケットはキョードー東京にて販売中。キョードー東京 0570-550-799(オペレータ受付 平日11:00〜18:00/土日祝10:00〜18:00)*生演奏、英語上演、日本語字幕あり公式ホームページ: CHICAGO THE MUSICAL - ブロードウェイミュージカル CHICAGO <シカゴ> オフィシャルサイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月15日マライア・キャリーが、ブロードウェイの新ミュージカル「Some Like It Hot」の共同プロデューサーに就任したことが明らかになった。マライアがブロードウェイ作品にクレジットされるのは今作が初めて。今作は、トニー・カーティス、ジャック・レモン、マリリン・モンローが出演した映画『お熱いのがお好き』のミュージカル版。マライアは「私はこの物語に初めて親しんだのは、不朽の名作であるマリリン・モンローの主演映画でした。彼女は私の人生における重要な試金石です。オークションで、彼女の宝物であった白いベイビーブランドピアノを手に入れたほどです」とマリリンへの愛を語っている。また、「この大好きな作品の新たな試みを(プロデューサーの)ニール・メロンがシェアしてくれたとき、私は参加しなければと思いました。このショーが映画のレガシーをどのように発展させていくのか。限界を押し広げ、インクルージョンを促進し、多様性を祝福するのか。私は今日の世界の新しい観客のための『Some Like It Hot』をお届けすることを誇りに思っています」と自信ものぞかせた。ミュージカル「Some Like It Hot」は現在ブロードウェイのシューベルト劇場でプレビュー公演を行っており、12月11日に開幕するという。(賀来比呂美)■関連作品:お熱いのがお好き 1959年4月、公開© 1959 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2022年11月29日2009年オフ・ブロードウェイで上演され話題を呼んだソングスルーミュージカル『Ordinary Days』が、2023年2月8日(木)~12日(日) 俳優座劇場、2月18日(土) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。本作は、2008年オフ・ウエストエンドで初演を迎え、翌年2009年オフ・ブロードウェイで上演。新進気鋭のクリエイター、アダム・グウォンが手掛けた爽快で誠実な楽曲と共に、人を想い合う温かさやうまくいかず葛藤することもある日々を緻密に歌で表現した作品となっている。主演は、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でアンジョルラス役を演じた相葉裕樹が務める。出演にあたり、「全編ピアノで2組のカップル、4人だけでのお芝居はとても緊張感があり、濃密な時間になりそうで楽しみです。共感できる場面が随所に散りばめられていますので、4人の運命が交錯していく瞬間を見届けに来て頂けたら幸いです」とコメントを寄せた。共演には元宝塚トップ娘役で、ミュージカル『東京ラブストーリー』ほか数々のミュージカルに出演する夢咲ねねをヒロインに迎え、二人の歌声が情緒的に交錯する。夢咲は、「4人だけでそしてほぼ曲で進んでいく作品だという事で私にとってひとつの挑戦だと感じました。お客様の心に残るような作品になるよう努めてまいります」と意気込みを語っている。また、作品を彩るもう一組のカップルには、ディズニー長編アニメーション映画『ミラベルと魔法だらけの家』のヒロイン・ミラベルの日本版声優を演じた斎藤瑠希と、女性アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」の元メンバーでミュージカル『いつか〜one fine day』などミュージカル出演が続く浜崎香帆。そして、男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」の小池竜暉とパフォーマンスユニット「円神」の中本大賀が今回ミュージカル初挑戦で、持ち前ののびやかな歌声でフレッシュに演じる。<出演者コメント全文>■ジェイソン役:相葉裕樹この度ジェイソン役を務めさせて頂く事になりました、相葉裕樹です。全編ピアノで2組のカップル、4人だけでのお芝居はとても緊張感があり、濃密な時間になりそうで楽しみです。共感できる場面が随所に散りばめられていますので、4人の運命が交錯していく瞬間を見届けに来て頂けたら幸いです。是非劇場にお越しください。お待ちしております。■クレア役:夢咲ねね今回出演のお話をいただき、4人だけでそしてほぼ曲で進んでいく作品だという事で私にとってひとつの挑戦だと感じました。台本を読み物語にも引き込まれました。お客様の心に残るような作品になるよう努めてまいります。どうぞ宜しくお願い致します。■デイブ役:斎藤瑠希デイブとは年齢が近いので、リアルで等身大な大学生の悩みや葛藤、不安などを彼女を通して表現できれば良いなと思います。また、この作品は全編ほぼ歌で進んでいくので、その挑戦にもとてもワクワクしています!4人それぞれ、年齢や境遇、価値観が違う男女が物語の中で交差していく様子に、思わぬ視点から共感できる部分が見つかるかもしれません。沢山の方々に足を運んで頂けたら幸いです。■デイブ役:浜崎香帆この度は今作品への出演が決まり、大変光栄に思います。デイブと私自身に重なる部分を感じ、演じる事がとても楽しみです。日々の不安や葛藤を誰もが抱えていると思いますが、この作品を通して何か感じて頂けるように精一杯努めます。■ウォーレン役:小池竜暉(GENIC)皆様はじめまして。ウォーレン役を務めます、GENICの小池竜暉(こいけりゅうき)と申します。今回ミュージカルに初めて挑戦させて頂くということで、幸甚に存じます。音楽と唄うことがとても好きなので、どんな新しい自分が見れるのか、私自身も胸が高鳴る思いです。まだまだ嘴の黄色い身ではありますが、皆さんに楽しんで頂けるよう精一杯届けさせて頂きます。是非ご足労頂き、受け取って下さい!よろしくお願いします!■ウォーレン役:中本大賀(円神)ウォーレン役で出演させていただきます、中本大賀です。普段は、グループで歌とダンスをメインに活動させていただいていますが、ミュージカルとしては今回が初出演なので、フレッシュな気持ちで作品にぶつかっていきたいです。色んなことを吸収しながら他の役者さんに引けを取らないようエンジン全開で取り組みます!地元である大阪での公演もあるのでとっても楽しみです!会場で会いましょう!<公演情報>オフ・ブロードウェイ ミュージカル『Ordinary Days』Music and Lyrics by Adam Gwon脚色・演出:田中麻衣子音楽監督・ピアノ演奏:落合崇史翻訳:藤倉 梓■出演相葉裕樹 / 夢咲ねね / 斎藤瑠希・浜崎香帆(Wキャスト)/ 小池竜暉(GENIC)・中本大賀(円神)(Wキャスト)■日時東京公演:2023年2月8日(水)〜12日(日) 俳優座劇場大阪公演:2023年2月18日(土) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール■チケット料金全席指定:11,000円(税込)※プレビュー公演は500円引先行販売:2022年11月25日(金) 12:00~公式HP:公式Twitter:
2022年11月26日オフ・ブロードウェイ・ミュージカル「悪魔の毒毒モンスターREBORN」取材会が11月16日(水)に行われ、主演の福田悠太と演出の池田テツヒロが公演への思いを語るとともに、本公演でのアフタートークショーの決定が発表された。1984年に公開された、アメリカのカルト・ムービー『悪魔の毒々モンスター』。本作は、この伝説的映画を、『メンフィス』でトニー賞を受賞したジョー・ディピエトロが脚本を書き、ボン・ジョヴィのキーボード、デヴィッド・ブライアンが音楽を手掛け、2009年にオフ・ブロードウェイで上演された、ぶっ飛んだコメディ・ミュージカルだ。2020年に日本初演となる東京公演が上演されたものの、新型コロナウイルスの影響を受けて、予定していた大阪公演は中止に。今回、待望の再演となる。池田は「音楽もスタッフもキャストも一流で、その一流の方々がバカをやる贅沢さがありました。だからこそ、初演もすごく評判が良かったんです。ただ、公演自体の実施が難しい時代だったから、それを声高に言えなかった。逆風が吹いていた時だったと思います」と振り返ると、「今回は大阪もできるので本当に楽しみです。きっと関西でも笑ってもらえるんじゃないかな」と自信をのぞかせた。また、池田が「そもそも変な作品なんですよ。映画があったことを知っている世代にしてみればなんで今さらミュージカル?と思うでしょうし。しかも、ある程度、イケメンで売っている福ちゃん(福田)が顔をほぼほぼ隠して出演している。なにこの公演?っていうね」と話すと、福田は「今の時代、『毒毒モンスター』にある毒が必要なんです。自分で言うのも何ですが、ふぉ〜ゆ〜はくだらないことをやる(笑)。そういうところの方が伝わるメッセージがあるというか、メタファーがあるというか」と持論を展開して笑わせた。そして、福田は「普通は、頭のいいお芝居や正統派ミュージカルをやりたがりますが、みんなこういうミュージカルはやりたがらない。だからこそ、ここでしか観られないんですよ」と“福田節”全開で作品をアピールした。初演に続き、今回の再演もタブー満載で上演。池田は「冒頭からタブーばっかり。言っちゃいけない言葉も言っているし、ヒロインはビッチ」と笑うと、福田も「改めて(再演のための)台本を読んでちょっとびっくりしちゃった。すごいですよ。本当にやっていたのかなと思うくらいの内容だった」と期待を持たせた。今回は、演出面でもさらに“パワーアップ”。池田は「前回は、お客さまにあまり参加していただくことができなかったんです。なので、今回は、声が出せなくても思い切り参加していただいけるような演出を考えています。参加型という意味でも満足していただけると思います」と明かした。東京公演は、2023年1月14日(土)~22日(日)でEX THEATER ROPPONGIにて、大阪は2023年1月27日(金)~29日(日)でサンケイホールブリーゼにて。アフタートークショーは、東京公演の1月15日(日)17:30公演と1月19日(木)13:00公演で、大阪公演の1月27日(金)18:30公演で実施される。詳細は公式サイト( )にて。【公演概要】タイトル:「悪魔の毒毒モンスターREBORN」脚本:ジョー・ディピエトロ音楽:デヴィッド・ブライアン演出:池田テツヒロ翻訳・歌詞対訳:可児理華音楽監督:岡崎 司振付:足立夏海/原田 薫出演:福田悠太(ふぉ~ゆ~)平野綾林翔太宮原浩暢(LE VELVETS)霧矢大夢<東京公演>2023年1月14日(土)~22日(日)【全12回公演】★アフタートークショー:1月15日(日)17:30公演【福田悠太・林翔太・宮原浩暢】1月19日(木)13:00公演【福田悠太・霧矢大夢・平野綾】会場:EX THEATER ROPPONGI〒106-0031 東京都港区西麻布1丁目2−9主催テレビ朝日/ミックスゾーン<大阪公演>2023年1月27日(金)~29日(日)【全4回公演】★アフタートークショー:1月27日(金)18:30公演【福田悠太・霧矢大夢・宮原浩暢】会場:サンケイホールブリーゼ〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目4−9ブリーゼタワー7F主催リバティ・コンサーツ<東京・大阪公演共通>チケット料金:11,500円(税込・全席指定)※未就学児入場不可★公式サイト先行販売受付期間: 2022年11月17日(木)12:00<正午>~ 11月24日(木)12:00<正午>受付URL: ※本先行は抽選となります。詳しくはこちら( )をご覧くださいチケット一般発売:2022年12月10日(土)10:00~チケットに関する問合わせ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土曜 11:00~18:00)公式サイト: 公式Twitter:@dokdok2023( )企画・製作ミックスゾーン 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月17日来たる12月14日(水)から3年ぶり来日公演を上演するブロードウェイミュージカル『シカゴ』で期間限定のペア割引チケットを販売いたします。1枚あたり最大2,500円の割引となる特別キャンペーン。ブロードウェイでロングランを続ける名作をご家族、恋人、ご友人・・・大切な人とご一緒にぜひお楽しみください。NY・ブロードウェイ(BW)のリバイバル版初演から25年を迎え、アメリカ作品として歴代1位のロングラン、世界36か国・500都市以上・12言語で上演されているメガヒット・ミュージカル『シカゴ』。1920年代のシカゴを舞台に、実話に基づいた二人の悪女によるスキャンダラスなシンデレラ・ストーリーは、奇しくも人々の共感を生み、「オール・ザット・ジャズ」など、名曲揃いのミュージカル・ナンバーと、鬼才ボブ・フォッシーの振付を体現するセクシーな衣装に身を包んだ超一流のダンサーたちは、今もなお世界中の観客を魅了しています。「25周年記念ジャパン・ツアー」となる本公演は、長年の時を経ても色褪せることなく進化し続ける名作を実力派メンバーでお届けいたします。CHICAGO THE MUSICAL - ブロードウェイミュージカル CHICAGO <シカゴ> オフィシャルサイト : <ペア割チケット 販売概要>*販売期間11/17(木)10:00〜11/27(日)23:59*販売先キョードー東京、TBSチケット、ぴあ、イープラス、ローソン、楽天チケット、CNプレイガイド*価格(S席定価15,000円)S席平日公演:2枚ペアで25,000円(1枚あたり2,500円引き/12,500円)S席土日公演:2枚ペアで27,000円(1枚あたり1,500円引き/13,500円)<公演概要>ブロードウェイミュージカル『シカゴ』日程:2022年12月14日(水)〜31日(土)会場:東京国際フォーラムホールC(有楽町、東京)料金(全席指定・税込):S席 15,000円 A席11,000円 B席 9,000円出演:サラ・ソータート、ソフィー・カルメン=ジョーンズ、キャヴィン・コーンウォール他、CHICAGOオールスターズカンパニー※出演を予定していた米倉涼子はドクターストップにより降板となりました。詳細は公式ホームページをご確認ください。【作詞】フレッド・エッブ【作曲】ジョン・カンダー【脚本】フレッド・エッブ & ボブ・フォッシー【初演版演出•振付】 ボブ・フォッシー【オリジナルNYプロダクション演出】ウォルター・ボビー【オリジナルNYプロダクション振付】 アン・ラインキング*生演奏、英語上演、日本語字幕あり主催:TBS/キョードー東京 後援:BS-TBS / J-WAVE 企画制作:TBS/キョードー東京招聘:キョードー東京協賛:三菱地所お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00-18:00/土日祝10:00-18:00)公式ホームページ: STORY1920年代のジャズ全盛時代、イリノイ州シカゴ。不倫を重ねていた夫と妹を殺した元ナイトクラブの歌姫、ヴェルマ・ケリーが収監されている監獄に、新顔がやってくる。彼女の名はロキシー・ハート。冴えない夫エイモスに飽き飽きしている歌手志願の人妻ロキシーは、自分を捨てようとした愛人フレッド・ケイスリーを殺害したのだ。悪徳敏腕弁護士ビリー・フリンの力でメディアの注目を一身に集め、スターとなっていたヴェルマに負けじと、ロキシーもビリーを雇ってマスコミを利用し、正当防衛の“悲劇のヒロイン”として一躍メディアの寵児になっていく。スポットライトを求めるロキシーの快進撃はどこまで続くのか?彼女と反目するヴェルマのリベンジは?二人の女と一人の男の名声を賭けた争いが今、幕を開ける──。ABOUTトニー賞®最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞に輝き、2021年でブロードウェイでのロングラン25周年を迎えた『シカゴ』。アメリカ(ブロードウェイ)作品としては歴代1位のロングランを誇り、これまでにトニー賞®6部門、ローレンス・オリヴィエ賞®2部門、グラミー賞®、そして幾千回ものスタンディングオーベーションの賞讃を受けました。何でもあり<All That Jazz>な富と名声の物語、素晴らしい楽曲、そしてスタイリッシュでセクシーなダンスが楽しめるこのミュージカルは、「ブロードウェイミュージカル」の代名詞です。この人気は全世界に広がり、日本を含む36カ国、500以上の都市、12言語で公演が行われています。ミュージカル観劇が初体験の人、アカデミー賞®受賞の映画版のファン、もう一度観たいという人、すべての人に『シカゴ』は “極上”のショーをお届けします。日本では1999年から、今までで合計9回の海外カンパニーにおける来日公演、2回の日本人キャスト公演、そして、2回の宝塚歌劇団OGたちによる公演が行われ、合計350公演以上、55万人以上の動員を記録しています。【異文化融合、多様性、インクルージョンの先駆けであるミュージカル『シカゴ』】1996年にブロードウェイでリバイバル上演されたこのバージョンの『シカゴ』は、過剰な演出を排除し、俳優たちの力量が発揮されることによって、アフリカ系アメリカ人俳優が1920年代の弁護士を演じるなど、人種と時代考証を超えたキャスティングが実現しています。日本人女優が、「アメリカ国籍の白人」の設定であるロキシーを演じることも、『シカゴ』ならではの柔軟性によるものです。ブロードウェイでは2014年に、アフリカ系の俳優が『シンデレラ』のシンデレラ役を演じたり、『オペラ座の怪人』のファントム役を演じるなど、人種を超えたキャスティングが実現するようになりました。そして新型コロナウィルスでの閉鎖期間を経て再開した昨シーズン以降、あらゆる不平等をなくすことを目指すE(Equityエクイティ=公平性)D(Diversityダイバーシティ=多様性)I(Inclusionインクルージョン=包括性)対策を、積極的に進めています。『シカゴ』はまさにその先駆けとなる存在です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月17日2023年2月5日~2月14日、東京国際フォーラムホールC、2月20日~3月5日に大阪・梅田芸術劇場メインホール、その後、福岡・博多座、愛知・御園座と4都市にて、初の日本オリジナルキャスト版となるブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』を上演。11月14日、都内某所にて制作会見を行いました。本作は、脚本・作詞をトム・アイン、音楽をヘンリー・クリーガー、そして、『コーラスライン』で知られるマイケル・ベネットが生前最後に演出と振付を手掛け、1981年にブロードウェイで初演、翌年のトニー賞では、ミュージカル脚本賞や振付賞を始めとする6部門受賞の快挙を成し遂げた、大ヒットブロードウェイ・ミュージカルです。また、2006年には、ビヨンセの主演で映画化され、世界的に大きな話題となりました。1960年代のアメリカを舞台に、スターを夢見る女性ボーカルグループが歩んだ栄光と挫折、煌びやかなショービズ界の裏に描かれる確執や葛藤、友情、愛…様々な思いが交錯する人間ドラマを珠玉の名曲と共に綴られます。主演・ディーナ役・望海風斗(のぞみふうと)、エフィ役・福原みほ(ふくはらみほ)と村川絵梨(むらかわえり)、ローレル役・sara(さら)のザ・ドリーメッツに扮する4名による圧巻の歌唱パフォーマンス “ドリームガールズ”をお披露目。続く質疑応答には、共演者のspi、内海啓貴、なかねかな、更に、岡田浩暉、駒田一、そして、演出の眞鍋卓嗣が登場しました。自身が演じる役柄については、4人から「成長していく姿、ここから一歩踏み出す過程を私自身がしっかりと感じながらお届けできるといいなと思っています」(望海)、「女性としての人生の挫折、シングルマザーとして子供を育てていく、いろんな面を持った女性だと思いますので、それをすべて、1曲1曲に表現できたら」(福原)「想いのエネルギーが特に強いキャラクターなので、私も全身全霊で立ち向かいたい」(村川)、「元気で天真爛漫なキャラクターですが、ショービズの苦しいことも経験して、一人のシンガーになっていく成長の過程を見ていただけたら」(sara)と意気込み。また、本公演では、有村淳デザインのおよそ200着にもわたる豪華な衣裳も見どころのひとつ。望海は「有村先生には宝塚時代からお世話になっております。私たち4人は有村先生からポージングの指導などもあり、衣裳を着るだけではなくて、着こなしていけるように稽古でしっかり研究していきたい」と語りました。東京・大阪公演のチケット一般発売は11月19日(土)10時から。アフタートーク等、詳細は、ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』公式サイトにてご確認を。<公演概要>ブロードウェイ・ミュージカル「ドリームガールズ」2023年2月5日(日)~2月14日(火)東京・東京国際フォーラム ホールC2023年2月20日(月)~3月5日(日)大阪・梅田芸術劇場 メインホール2023年3月3月11日(土)〜3月15日(水)福岡・博多座2023年3月22日(水)〜3月26日(日)愛知・御園座出演:望海風斗福原みほ ・ 村川絵梨(Wキャスト)sara/ spi内海啓貴なかねかな岡田浩暉駒田一石井千賀、ICHI、伊藤広祥、岡本華奈、Sarry、仙名立宗、高橋祥太、高橋卓士、茶谷健太、遠山裕介、菜々香、西岡寛修、原田真絢、丸山泰右、森山大輔、吉井乃歌〈スウィング〉髙橋莉瑚田川景一(以上、五十音順)脚本・作詞:トム・アイン音楽:ヘンリー・クリーガーオリジナル・ブロードウェイ版演出・振付:マイケル・ベネット演出:眞鍋卓嗣企画・制作:梅田芸術劇場公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月14日12月17日(土) から12月25日(日) にわたって東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)にて上演される『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』のペア割チケットが、本日10月29日より10日間限定で発売される。“劇場で楽しむクリスマス”として2016年の日本初演から毎年上演し、渋谷の冬の風物詩となっていた本公演。ステージには巨大ツリーやステンドグラスが輝くクリスマスタウン、氷の世界やクマのぬいぐるみが動き出すサンタのおもちゃ工場など、夢のようなクリスマスの光景が広がり、世界で活躍するシンガーたちが心躍るクリスマスソングの数々を歌い、ダンサーたちによる華麗なラインダンスやタップに舞台上に現れるスケートリンクでのスケートショーなど、息つく間もない圧巻のステージをお届けする。<公演情報>『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』2022年12月17日(土)~12月25日(日)会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)出演:アメリカ・カンパニー(英語上演)※開場は各開演の45分前※上演時間約2時間予定(休憩20分含む)※3歳以上入場可(チケットが必要になります)。ただし、膝上でのご観劇はできません。※チケットはお一人様1枚必要です。※ご来場のお客様全員にサンタ帽をプレゼント。【チケット料金(全席指定・税込)】S席:9,800円A席:6,800円■ペア割チケット販売期間:2022年10月29日(土) 10:00~11月7日(月) 23:59対象席種・料金:S席 9,800円S席平日公演:2枚ペアで17,600円(1枚あたり1,000円引き / 8,800円)S席土日公演:2枚ペアで18,600円(1枚あたり500円引き / 9,300円)チケットはこちら:『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2022』PR動画公式HP:問合せ:キョードー東京0570-550-799(平日 11:00~18:00 / 土日祝 10:00~18:00)
2022年10月29日1960年にオフ・ブロードウェイで初演され、実に42年という世界最長ロングランを記録したミュージカル、『ファンタスティックス』。日本でも1967年以来、様々な演出で翻訳上演されてきた人気作が、装い新たにシアタークリエで上演されている。演出は、今年に入って『笑う男』『ネクスト・トゥ・ノーマル』『四月は君の嘘』と、破竹の勢いで良作を生み続けている上田一豪。かつて井上芳雄や田代万里生も演じた主人公マット役には岡宮来夢が配され、元タカラジェンヌからお笑い芸人まで、適材適所のキャスト陣が脇を固めている。60年以上も前に生まれた作品だが、逆に新鮮さを覚える観客が多いのではないだろうか。ピアノとハープが基調を成すアコースティックな音楽、そして野外劇場のような趣きを醸す、手作り感と遊び心あふれる舞台美術。このところ『ミス・サイゴン』『ヘアスプレー』『キンキーブーツ』『ジャージー・ボーイズ』『エリザベート』と、大劇場・大編成・大音量で迫り来る大作が続いている日本ミュージカル界にあって、演劇の原点に立ち返るかのような本作は優しく体に沁みわたる。ささやくような台詞や歌声の場面でも、言葉が聴き取れない心配のないミュージカル観劇は筆者自身、久しぶりだった。優しく温かく安心感のある舞台に、かわいらしさを加えているのがキャスト陣だ。岡宮は持ち前の運動能力(と剣さばき!)を封印し、読書好きの内気な青年マットを爽やかに好演。のびやかな歌声と奔放な演技が光る相手役、豊原江理佳ルイーザとのコンビは微笑ましさ満点だ。コンビと言えば、ルイーザの父ベロミー役の今拓哉&マットの父ハックルビー役の斎藤司、老俳優ヘンリー役の青山達三&その仲間モーティマー役の山根良顕も相性抜群。コミカルな演技をしているというより、居るだけでおかしみが漂っているような存在感が、素朴な作品世界にも実に合っている。そんな3組を、通常は年配の男性俳優が演じる謎の男、エル・ガヨに扮した愛月ひかるが怪しい魅力でかき乱していく――。描き出されるのは、観方によってはシンプルな“ボーイ・ミーツ・ガール”にも、哲学的な詩劇のようにも思えるストーリー。観る側が人生のどのフェーズにいるかによって、感じることや受け取るものは大きく異なることだろう。子どもの頃に親に連れられて足を運んだ観客が、フェーズが変わる度に再訪したからこそ、42年もの長きにわたってロングランされたに違いない――そう納得させられる思い。昔に戻って初めて出会いたいような、そして人生の最後にもう一度観たくなりそうな気がするミュージカルだ。取材・文=町田麻子
2022年10月25日長野博が主演を務めるブロードウェイ・ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』の公開ゲネプロおよび取材会が、初日となる10月18日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で行われた。エルヴィス・プレスリーの徴兵エピソードからヒントを得て制作された本作は、ブロードウェイでロングランヒットを記録し、1961年にミュージカル作品賞をはじめとするトニー賞を受賞。1963年には映画化、2009年にはブロードウェイ再上陸を果たすなど長らく愛されているコメディ・ミュージカルとなっている。物語は1960年代のアメリカが舞台で、若くして音楽会社を立ち上げた主人公・アルバートを演じる長野をはじめ、アルバートの恋人兼秘書のローズ役で元宝塚歌劇団トップスターの霧矢大夢、そして世界中の女性を虜にしているスーパーロックスター・バーディー役で、アーティストとしてライブのステージにも立つ松下優也が出演。そのほか寺西拓人、日髙麻鈴、内海啓貴、敷村珠夕、田中利花、樹里咲穂、今井清隆といったキャストが名を連ねている。また翻訳・訳詞は高橋亜子、演出・振付は、ダンサー・振付家として活躍するTETSUHARUが務める。ブロードウェイ・ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』は、10月30日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で上演後、11月5日から7日に大阪・森ノ宮ピロティホール、11月10日に東京・パルテノン多摩 大ホールで上演される。■長野博 コメント共演者の皆様と一緒に一ヶ月半稽古してきて、こうして無事に幕を開けることができて嬉しいです。演出のTETSUHARUさんは材料を与えてくれながら土台を作ってくれたので、とてもやり易かったです。お稽古は、みんなで集中して楽しく華やかにお稽古に取り組むことができました。こういった時期ですので、お客様が来てくれることに感謝しながら最後まで駆け抜けたいと思います。日本初上演の作品で温かく幸せになれる作品です。劇場でお待ちしております。■霧矢大夢 コメント皆で元気に初日を迎えられることができて、とても幸せです。相手役の長野さんはとても温かい雰囲気で安心感があるので、信頼して相手役を演じることができました。TETSUHARUさんの演出の作品は何度も観客として観ていたので、ご一緒できて嬉しいです。ダンスナンバーが多いのですが、TETSUHARUさん自身も動きながらお稽古してくださるのでイメージしやすく私たちの意見も取り入れてくださるので、無駄なく集中してお稽古に取り組むことができました。心温まる作品を客席にお届けしたいと思います。■松下優也 コメントこういった時期に無事に初日を迎えられることは当たり前のことではないので、嬉しく思います。長野さんは小さい頃からテレビで観ていたので、役の関係性のマネージャーとしての見るのが未だに不思議な感じがします…(笑)。お気に入りのシーンはコンラッドがアメリカンボーイとしてファンの歓声を浴びながら登場するところで、こういったシーンはめったにないので、楽しみながら演じています。自分がイメージしたコンラッドをとても自由に演じることができているな、と思っています。お客様をコンラッドのファンだと思いながら楽しく最後まで演じたいと思います。■寺西拓人 コメント大先輩である長野君と一緒に舞台に立てて最初は緊張していましたが、優しい雰囲気で接してくださったので、安心してお稽古に取り組むことができました。TETSUHARUさんとは何度もご一緒していて、台本を読んだときにダンスシーンがないのかな…?と思ったのですが、霧矢さんとのダンスシーンがありTETSUHARUさんの振付で踊れて嬉しいです。僕は神奈川県出身なので、凱旋公演のつもりで最後まで走り抜けたいと思います!撮影:源 賀津己<公演情報>ブロードウェイ・ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』原作戯曲:マイケル・スチュワート音楽:チャールズ・ストラウス作詞:リー・アダムス翻訳・訳詞:高橋亜子演出・振付:TETSUHARU音楽監督:岩崎廉【出演】長野 博 霧矢大夢 / 松下優也寺西拓人 / 日髙麻鈴 内海啓貴 敷村珠夕 / 田中利花 樹里咲穂 / 今井清隆大澤信児 加藤翔多郎 星川 光 東島 京 本田大河青山瑠里 石井千賀 七理ひなの 中村ひより 水野貴以 山木愛海 山本咲希(50音順)【神奈川公演】日程:10月18日(火)~30日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>チケット料金:S席12,500円 / A席:10,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可お問い合わせ:公演事務局(平日10:00〜18:00)E-mail: information2@pia.co.jp(mailto:information2@pia.co.jp)【大阪公演】日程:11月5日(土)~7日(月)会場:森ノ宮ピロティホールチケット料金:S席12,500円 / A席:11,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可お問い合わせ:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(11:00~18:00 ※日祝休業)【東京公演】日程:11月10日(木)会場:パルテノン多摩 大ホールチケット料金:S席12,500円 / A席:10,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可お問い合わせ:公演事務局(平日10:00〜18:00)E-mail: information2@pia.co.jp(mailto:information2@pia.co.jp)チケット購入リンク:関連リンクHP::
2022年10月19日2013年のトニー賞を制したブロードウェイの大ヒット作にして、日本でも2016年と19年の二度にわたってセンセーションを巻き起こしたミュージカル『キンキーブーツ』。小池徹平やソニンら盤石の続投組に、城田優ら数名の新キャストを迎えた舞台が10月1日、東急シアターオーブにて開幕。前日に公開されたゲネプロで、新生JAPANカンパニーが「これこれ!」と「うわっ新鮮!」の入り混じった、“待望の再々演”に相応しい舞台を届けた。城田ローラが登場するまでは、「これこれ!」の嵐。シンディ・ローパーの心躍る楽曲に乗せ、主人公チャーリーと彼の靴工場の置かれた状況がスルスルと紹介されていく、ジェリー・ミッチェル演出の手際の良さに改めて感服させられる。前回公演から3年というインターバルは実にちょうど良く、お馴染みのセットの中で躍動する小池チャーリーやソニンローレン、玉置成実ニコラ、勝矢ドン、ひのあらたジョージの姿を久々に見るのは、まるで懐かしい大好きな人々に再会するような感覚だ。そこに華々しく、文字通り赤い光をまとって城田ローラが降臨! その満面の笑みに、登場の瞬間から心をつかまれた観客は多かったことだろう。逞しい体の上に彫刻のような顔が乗った異次元の美しさは、初めてローラに出会う人々をあんぐりとさせるのに、そして烈しさよりも滲み出る優しさが際立つ立ち居振る舞いは、そんな人々をそれでも魅了してしまうのに、それぞれ十分な説得力。作品のアイコンたるローラ役が替わったことで、当然のことながら小池チャーリーやソニンローレンとのやり取りもいちいち新鮮で面白い。そして新鮮と言えば、台詞も。オフ・ブロードウェイで同じミッチェル演出によるリバイバル版が開幕したばかりとあって、いくつか変更された箇所があり、象徴的なのがローラが「Ladies&Gentlemen」の代わりに用いる決め台詞だ。昨今のアメリカでは、三人称も本人が決めるべきとの考えから、プロフィールやメールの署名欄に自分がheなのかsheなのか、あるいは性別を表さないtheyなのかを記す習慣があるよう。そんな世相を反映した新しい台詞に、ダイバーシティの時代を牽引する本作の力を改めて感じて胸が熱くなった。最後に断っておきたいのだが、これはあくまで、“本物の観客”のいないゲネプロのレポートである。俳優と観客がエネルギーを交感することで生まれる熱と一体感、その末に劇場にあふれる無類の幸福感こそ、『キンキーブーツ』の最大の魅力。新生JAPANカンパニーの真の力はぜひ、各々の目で、客席の一部となった体で確かめてほしい。取材・文:町田麻子撮影:岡千里 / キセキミチコ / 田中亜紀
2022年10月06日生田絵梨花が出演するブロードウェイミュージカル「MEAN GIRLS」のビジュアルが公開された。動物学者の両親を持ち、アフリカ育ちのケイディ・ヘロン(生田絵梨花)は16歳になって初めてアメリカに引っ越すことに。これまで自宅学習で学校に通ったことがなかったケイディは初めての学校生活に緊張気味で登校する。なかなかみんなに馴染めず、浮いているケイディに話しかけたのはロック好き女子のジャニス(田村芽実)とゲイボーイのダミアン(内藤大希)というはみ出し者の二人組。二人から校内の派閥について教えられ、特に気をつけるべきは「プラスティックス(Plastics)」というレジーナ・ジョージ(石田ニコル)、カレン(松田るか)、グレッチェン(松原凜子)の校内アイドル三人組であると告げられる。ひょんなことからプラスティックスのトップで学園の女王様・レジーナに仲間に入れてあげてもいいと言われるケイディ。戸惑いながらもジャニスに報告をすると、仲間になったふりをしてレジーナの弱みを握ってきてほしいとケイディに言う。二人には過去の因縁があったのだ。一方、ケイディは得意な数学の授業で知り合ったアーロン(小野塚勇人)に一目惚れをする。それを知ったレジーナに、アーロンとの仲を取りもつと言われ、プラスティックスに入ることを決めるケイディだが、次第にグループに染まっていき…。アフリカで生まれ育った主人公ケイディが、16歳で初めて学校に通い、スクールカーストトップの女の子たちと過ごす中で、弱肉強食な女の子の世界に触れ、大切なことは何か学んでいく映画『MEAN GIRLS』(’04)がミュージカル化。主人公ケイディ・ヘロンを生田さん、同級生でロック好きの女子ジャニスを田村芽実、カースト最上位に君臨するアイドル的存在の3人組「プラスティックス」のボスで女王様的存在レジーナ・ジョージを石田ニコル、グレッチェンを松原凜子、カレン・スミスを松田るかが演じるほか、内藤大希、小野塚勇人、中谷優心、黒須洋嗣、壮一帆が出演。そして今回、ケイディが「プラスティックス」のメンバーに変身する、キュートなビジュアルが公開。キャストがスクラップされたピンクの背景は、作中に登場するクラスメイトの悪口を書いたBurn Bookを彷彿とさせる。本作は、来年1月30日(月)より東京公演を皮切りに、2月17日(金)からは福岡、2月23日(木・祝)からは大阪公演が行われる予定だ。ブロードウェイミュージカル「MEAN GIRLS」は2023年1月30日(月)~2月12日(日)東京建物Brillia HALLにて上演。※福岡・大阪公演あり(cinemacafe.net)
2022年10月03日ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』の公開ゲネプロが30日に東京・東急シアターオーブにて行われ、小池徹平、城田 優、ソニン、玉置成実、勝矢、ひのあらたらが登場した。2005年公開のイギリス映画を2013年にミュージカル化した同作。経営不振の靴工場の息子・チャーリー(小池徹平)が、ドラァグクイーン・ローラ(城田優)のアドバイスを受け、工場を立て直していく。2016年、2019年と日本で上演され、好評を博した。経営不振に陥る靴工場の跡取り息子チャーリー役に小池徹平、ドラァグクイーンのローラ役には新たに城田優を迎え、初演、再演に引き続き靴工場で働く従業員のローレン役をソニン、チャーリーのフィアンセのニコラ役を玉置成実、靴工場の現場主任ドン役を勝矢、工場長ジョージ役をひのあらたが演じる。東京公演は東急シアターオーブにて10月1日~11月3日、大阪公演はオリックス劇場にて11月10日~11月20日。○演出:ジェリー・ミッチェル コメント3回目のキンキーブーツと共にまた東京に戻って来ることができて嬉しいです。徹平、ソニン、成実、勝矢、あらた、そして今回は優が率いるカンパニーのステージを見てとても興奮しています。徹平演じるチャーリー・プライスとそれぞれの登場人物の関係性がキンキーブーツのストーリーの中で完成されていて、全てのエンジェルスとファクトリーワーカーがこの作品に魔法をかけています。そして城田優は美しく、背が高く、ローラとしてとても感動的な存在です。彼の歌声は一流で、そして素晴らしい俳優でもあります。彼のローラを日本の皆様に紹介できることを楽しみにしています。改めてまたこの東京で、特に私たちが一緒に耐え忍んだこの2年間の後に、皆様をこの作品で元気づけることができて(=Rais eeverybody up)とても嬉しいです。愛と共にみんなで前に進みましょう。素晴らしい公演になりますように。
2022年09月30日今年で12周年を迎えた「ラブライブ!」シリーズの初のミュージカル『スクールアイドルミュージカル』が、12月10日(土) から15日(木) まで新国立劇場 中劇場にて、来年1月25日(水) から29日(日) まで梅田芸術劇場メインホールにて上演されることが決定した。「ラブライブ!」シリーズとは、「みんなで叶える物語」をキーワードにオールメディア展開するスクールアイドルプロジェクト。スクールアイドルによるアニメーションPV(DVD&BD)付音楽CDのリリース、雑誌・小説をはじめとした書籍、TVアニメ、スマートフォン向けゲーム、コンシューマーゲーム、トレーディングカードゲームなどのほかに、実際にメンバーを演じるキャストによるライブイベントやラジオ、生配信など様々なメディアを巻き込んだ展開を行っている。『スクールアイドルミュージカル』は、これまでの「ラブライブ!」シリーズ作品のミュージカル化ではなく、完全オリジナルの新作ミュージカルとなっており、本作のために新たに書き下ろされた楽曲と共に10人の少女たちと叶える青春学園ドラマをお届けする。キャストは、全国レベルの学力と伝統を誇る兵庫の名門進学校・椿咲花(つばきさくはな)女子高校の理事長の娘・椿 ルリカ役を堀内まり菜、皇 ユズハ役を浅井七海、北条ユキノ役を杏 ジュリア、天草ヒカル役を小山璃奈、三笠マーヤ役を佐藤美波、そして理事長の椿 マドカ役には、宝塚時代に数々のヒロインに抜擢され、退団後も精力的に活躍する蒼乃夕妃が演じる。そして、芸能コースアイドル部を擁する大阪の人気有名高校・滝桜(たきざくら)女学院の理事長の娘・滝沢アンズ役は関根優那、若槻ミスズ役は西葉瑞希、来栖トア役は星守紗凪、鈴賀レナ役は三田美吹、晴風サヤカ役は青山瑠里が務め、滝桜女学院の理事長・滝沢キョウカ役は2007年『レ・ミゼラブル』で初舞台を踏み近年は2.5次元作品のみならず、『シュレック・ザ・ミュージカル』にも出演した岡村さやかが担当する。■脚本・演出 岸本功喜 コメントこの度ラブライブ!シリーズ初となる舞台化ということで、脚本と演出をさせていただくことになりました岸本です。ラブライブ!の世界はシリーズを通じて普遍的なテーマがしっかりと描かれており、誰もが元気をもらえる物語と魅力的な登場人物で多くの方にずっとずっと愛され続けています。そのような重みのある作品の世界を新たにミュージカルというジャンルで挑戦させていただける事は、僕にとっても光栄かつ非常にエキサイティングな出来事です。劇場という濃密な空間の中で、この新しい物語を皆さまと共有出来る日を今から心待ちにしております。■作曲・編曲 小島良太 コメントスクールアイドルミュージカルの作曲、音楽監督を担当させていただくことになりました小島です。シリーズの明るい世界感やお話の展開のテンポ感などはとてもミュージカル的だと思っておりました。感情をさらにエモーショナルにうったえかけることのできるミュージカルというジャンルで、ラブライブ!スピリットを引き継いだ新しいストーリーの音楽を作れることを非常に楽しみにしております。これまで多くのミュージカルを制作してまいりましたが、今回ポップで痛快なアイドルミュージックのジャンルとの融合は新しいチャレンジになります。物語のサポートをしつつ、音楽自体も楽しめるものにしていきたいと思っております。劇場ならではの臨場感を是非体感してください! お待ちしております。■堀内まり菜 コメント椿 ルリカ役を担当させていただくこととなりました、堀内まり菜です!たくさんの夢と希望に溢れたラブライブ!の世界に携わらせていただける事、大変光栄に思っております。まだまだ未熟者ではありますが、私自身ミュージカルが心の底から大好きなので、観に来て下さる皆さまに最高に煌めいた世界へとお連れできるよう、ルリカちゃんと一緒に誠心誠意臨みたいと思います。どうか見守っていただけたら嬉しいです。これから、よろしくお願いいたします!■浅井七海 コメントこの度 皇 ユズハ役をさせていただくことになりました浅井七海です。大好きな作品の初のミュージカルに出演できることが、はじめは夢のような気分で信じられないくらい嬉しい出来事でした。ラブライブ!シリーズの世界観を、生の舞台だからこそ味わえる空気感としてお届けできるよう楽しみながら精一杯頑張ります。是非、劇場にてお会いしましょう!■杏 ジュリア コメント皆さんはじめまして。北条ユキノ役を演じさせていただきます、杏 ジュリアです。この度、ラブライブ!シリーズとして初のミュージカルに出演させていただくこととなり、たくさんのファンのみなさんに長年愛され続けているこの作品に携わることができ、本当に光栄です。私自身、ラブライブ!のキラキラした世界観がとても大好きで全部観ています。一言で表現するのは難しいですが、団結、絆、情熱、ときめきなどたくさんの青春が詰まったストーリーにいつもとても感動しています。今回はそのラブライブ!の世界観をミュージカルで、生だからこその熱量とともにお届けすることができたらなと思っています。ラブライブ!という作品へのリスペクトを大切に、精一杯全力で挑みますのでどうぞよろしくお願いします。■小山璃奈 コメント天草ヒカル役を務めさせていただきます、小山璃奈です。今回ラブライブ!シリーズ初の舞台化ということで、歴史のある作品の初の舞台化に携わらせて頂ける事、とても嬉しく思います。私にとって夢のひとつでもあったミュージカル。幼い頃から歌って踊ることが好きだったと言うこともあり、今からとても楽しみな気持ちでいっぱいです。楽しみな反面不安な面もありますが、素敵なキャストの皆さん、スタッフの皆さんと共に素敵な作品を作り上げていけるよう、そして皆様に最高の舞台をお届けできるよう、精一杯頑張ります!皆様のご来場お待ちしております!■佐藤美波 コメント三笠マーヤ役の佐藤美波です!小学校の時からずっと大好きで憧れ続けてきたラブライブ!の世界線をマーヤちゃんとして生きられることがとっても幸せです...!初ミュージカル、幕が上がるのがとても楽しみなのと同時に全部がドキドキのド緊張ですが、マーヤちゃんと一緒に沢山成長して皆様に素敵な作品をお届けできるよう頑張ります!よろしくお願いします(* ̈*)♪■関根優那 コメント滝沢アンズとして出演させていただきます、関根優那です!大人気のラブライブ!の新たなシリーズとして、こうして舞台に立たせていただけることが本当に本当に光栄です!ラブライブ!を見て感じた青春、頑張る勇気や、夢を叶える感動を、舞台を通して皆さんにお届けできるように精一杯頑張ります!アンズの葛藤や成長も見届けていただけたら嬉しいです!スクールアイドル、今からとても楽しみです!■西葉瑞希 コメント若槻ミスズ役を演じさせていただきます、西葉瑞希です。世界中から愛されている作品に携わることができ、嬉しさと驚きでいっぱいです。「スクールアイドルミュージカル」として、舞台の上でしっかりと役割を全うさせていただきます。頑張ります!■星守紗凪 コメント皆様、初めまして!『スクールアイドルミュージカル』にて来栖トアを演じさせていただきます、星守紗凪と申します。わたし自身ラブライブ!シリーズが好きで、アプリゲームのスクフェスではイベントの上位にランクインする程やり込んでいたので、出演が決まった時は本当に嬉しかったです...!スクールアイドルたちの学園生活の様子や、夢や想いをそれぞれに抱き葛藤していく熱い青春も、今までとは違う形である“生もの”の舞台だからこそ、同じ空間でリアルに繰り広げられるからこそ、その良さを皆様の全身で感じていただけるようなミュージカルにしたいです!そして、わたしなりにトアちゃんという役柄に愛をもって命を吹き込み、皆様の中にも生きられるよう大切に演じきります!どうぞよろしくお願いいたします!■三田美吹 コメント滝桜女学院の鈴賀レナ役を演じさせていただきます!初めてのことばかりで頭から足先までいろんなものが駆け巡っていますが、大好きなミュージカルに出演させていただけること、何よりご一緒したかった演出家さんと作曲家さんと舞台に携わらせていただけることがとても嬉しいです。たくさん愛され続けているラブライブ!初の舞台化、新シリーズとしてその愛情を受け継いでいけますように...その名に恥じないようレナがレナでいられますように...精一杯頑張らせていただきます。足を運んでくださる皆さんにたくさんの笑顔が溢れる帰り道になるよう、素敵な作品を作り上げてまいります。この作品が皆さんの元気の源でありますように。ぜひ、ご来場ください!■青山瑠里 コメント晴風サヤカ役を演じさせていただきます。青山瑠里です。出演が決まった時、嬉しくて最初は信じられませんでした。私自身、舞台で役をいただくことが今回初めてで、沢山の気持ちが込み上げましたし、ラブライブ!シリーズの世界の一員として舞台に立たせていただけること、本当に光栄で精一杯頑張りたいという気持ちでいっぱいです。きっと私にとってかけがえのない作品になるだろうと確信しています。今回、オリジナルのストーリーということで、舞台上でどのように物語が展開されていくのか、今からワクワクが止まりません!サヤカちゃんとして、皆様にお会いできる日を楽しみに、お稽古に励んで参りますのでよろしくお願いいたします!是非、劇場でお待ちしております!<公演情報>『スクールアイドルミュージカル』原作:矢立肇原案:公野櫻子脚本・演出・振付:岸本功喜作曲・編曲・音楽監督・歌唱指導:小島良太【キャスト】■椿咲花(つばきさくはな)女子高等学校椿 ルリカ:堀内まり菜皇 ユズハ:浅井七海北条ユキノ:杏 ジュリア天草ヒカル:小山璃奈三笠マーヤ:佐藤美波椿 マドカ:蒼乃夕妃■滝桜(たきざくら)女学院高等学校滝沢アンズ:関根優那若槻ミスズ:西葉瑞希来栖トア:星守紗凪鈴賀レナ:三田美吹晴風サヤカ:青山瑠里滝沢キョウカ:岡村さやか■アンサンブルキャスト大原万由子 / 金子 楓 / 鈴木まゆり / 中﨑花音 / 藤本くるみ / 古沢朋恵 / 森本めい / 渡辺菜花【東京公演】2022年12月10日(土)~15日(木) 新国立劇場 中劇場【大阪公演】2023年1月25日(水)~29日(日) 梅田芸術劇場 メインホール【チケット料金】全席指定:10,500円(税込)※未就学児入場不可インフォメーション:公式サイト::
2022年09月26日生田絵梨花が主演を務めるブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』の全キャストが発表された。『MEAN GIRLS』は、2004年にアメリカで制作された同名映画のミュージカル作品。アフリカで生まれ育った主人公ケイディ・ヘロンが、16歳で初めて学校に通いスクールカーストトップの女の子たちと過ごす中で、キラキラした笑顔の裏に隠された弱肉強食な女の子の世界に触れ、大切なことは何かを学んでいく姿が描かれる。ケイディの同級生でロック好きの女子ジャニス役は田村芽実、高校のカースト最上位に君臨するアイドル的存在の3人組「プラスティックス」のボスで女王様的存在レジーナ・ジョージ役は石田ニコル、ケイディの同級生でゲイの男子ダミアン役は内藤大希、「プラスティックス」の1人で学園の情報通グレッチェン役は松原凜子、「プラスティックス」の1人で学園随一のおとぼけキャラカレン・スミス役は松田るか、ケイディと同じ数学のクラスのイケメン、アーロン役は小野塚勇人(劇団EXILE)、数学クラブに所属している数学オタクのケヴィン役は中谷優心、ノースショア高校のデュバル校長役は黒須洋嗣が務める。またノーバリー先生、ミセスジョージは壮一帆が一人2役で演じる。ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』は、2023年1月から2月にかけて東京・福岡・大阪で上演される。■ジャニス役:田村芽実 コメント「ミーンガールズ」は大好きな映画で、以前から拝見していました。作品への出演の話をいただいた時は、面白い楽しいキラキラミュージカルに出れる!嬉しい!と、舞い上がっていたのですが、役名を聞いた時は耳を疑いました。まさか、私がジャニス?頭の中がはてなでいっぱいになってから、私につとまるかという気持ち。しかし、まだ見ぬ自分を想像すると胸がドキドキしてきて、新しい自分に出会えるチャンスだ!と、気づいたら勝手に心が躍っていました。今からワクワクが止まりません。日本初演の「ミーンガールズ」お楽しみに!■レジーナ・ジョージ役:石田ニコル コメントレジーナを演じさせてもらえると聞いた時はわくわくしました!「ミーンガールズ」は映画版を何度も観たことがあり、大好きな作品です。そして私のような作品のファンの方もたくさんいらっしゃると思います!そんな皆様にもミュージカル「ミーンガールズ」のレジーナを愛していただけるように、『ピンク』で『プラスティック』な世界におもいっきり浸って、楽しみながら頑張りたいと思います!■ダミアン役:内藤大希 コメント「MEAN GIRLS」日本初演に出演できる事、とても嬉しく思っております。演出の小林香さん、主役の生田絵梨花さんたちと、また作品を一緒に作れると思うと、今からワクワクしています。学生生活を終えて15年経って、また学校で歌って踊れるなんて、ミュージカル俳優って最高です!僕自身楽しんで演じたいと思いますので、公演を楽しみにしていて下さい。■グレッチェン役:松原凜子 コメント小林香さんと生田絵梨花さんとは「グレートコメット(略)」ぶりにご一緒出来ることとなり、様々な思い出が蘇ります。今作とは主人公の引越し、新しい環境で人々に翻弄されて変化していく様など…共通点も多い気がしています。私が演じるグレッチェンは人の顔色を伺い、女王様に仕えて、自己肯定感を高めたくて…情けないと思われがちな人物かもしれませんが、とても共感出来ます。個性的に、でも親近感の湧くような女性を演じたいと思っています。■カレン・スミス役:松田るか コメント今作でミュージカルに初挑戦させて頂くので、実はとても緊張しています。ですが、「ミーンガールズ」は公開から15年以上経った今もなお愛され続けている作品であり、私にとっても好きな作品の1つなので、不安よりはワクワクと嬉しさで胸がいっぱいです。明るくポップで元気になれる世界をお届け出来るよう、私も水曜日はピンクの服を着て、そしてポニーテールは週に1回と言うプラスティックスの掟を守りながら、精一杯カレンを演じますので宜しくお願いします。■アーロン役:小野塚勇人(劇団EXILE) コメントこの度アーロン役を演じさせて頂きます小野塚勇人です。「MEAN GIRLS」という大作に出演させて頂けて光栄なのと同時に、主人公ケイディに一目惚れされるほどのイケメンの役と聞いて正直不安な部分もありますが、見た目だけではなく中身からアーロンの良さが滲み出るような人物を演じられたらと思っております。精一杯食らいついて行きたいと思いますので、是非劇場でお待ちしております!■ケヴィン役:中谷優心 コメント素敵なキャストの皆さん、スタッフの皆さんと一緒にお芝居させて頂ける事が本当に嬉しいです。僕自身、高校時代はスポーツクラスで男子だけしかいない3年間を過ごしたので、今作の華やかな学校の世界観にワクワクしました。演じさせて頂くケヴィンですが、部活と音楽を愛しているところ、たまに抜けているところが僕自身と共通点を感じ、今からケヴィンを演じられることがとても楽しみです。■デュバル校長役:黒須洋嗣 コメント「ミーンガールズ」、題名は知っていましたが観たことはなくDVDを買ってやっと鑑賞しました。ハイスクールが舞台の他作品は割と沢山観てきましたが、なかなか人間の深い部分、良いところも嫌で汚い部分もコミカルに映し出されていて、これがミュージカルで舞台の上でどんな表現になって行くのか、今から楽しみでなりません。どんなデュバル校長を自分が演じられるか未知ですが、精一杯役を生きたいと思います!■ノーバリー先生 / ミセスジョージ役:壮一帆 コメントピンクでキュートでキラッキラなミュージカルこのステージで私自身が何色に染まるのか、今からとてもワクワクしています!共演する皆様に負けない様、私もパワー全開で舞台に立ちたいと思います。どうぞお楽しみに!<公演情報>ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』ビジュアル演出・上演台本・訳詞:小林香脚本:ティナ・フェイ音楽:ジェフ・リッチモンド作詞:ニール・ベンジャミン【出演】生田絵梨花田村芽実石田ニコル内藤大希松原凜子松田るか小野塚勇人(劇団EXILE)中谷優心/黒須洋嗣/壮一帆伊藤かの子工藤彩黒田陸篠本りのシュート・チェン鈴木満梨奈鈴木里菜中嶋紗希増山航平松村桜李村上貴亮山﨑感音東京公演:2023年1月・2月 東京建物Brillia Hall福岡公演:2023年2月 キャナルシティ劇場大阪公演:2023年2月 大阪・森ノ宮ピロティホール関連リンクオフィシャルサイト::
2022年09月09日ブロードウェイミュージカル『ピピン』が8月30日に開幕した。1972年にボブ・フォッシー演出・振付でブロードウェイに初演された本作。舞台は神聖ローマ帝国。大学で学問を納めたピピン王子が、父であるチャールズが治める故郷へと戻ってくる。人生を変えるような「特別な何か」を探して旅に出るピピン。しかし、父と共に戦に出ても、恋愛に身を焦がしても、ピピンの心は満たされない。そんなピピンが最後に見つけた幸せとは。2013年にはダイアン・バウルス演出で上演、日本語版『ピピン』は2019年に上演され、その際、ピピン王子は城田優が演じた。今回の上演でピピンを演じるのは、本作が単独初主演となる森崎ウィンだ。新たなピピンの誕生。そのゲネプロの模様をレポートする。少年から大人へ、それは果たして「成長」なのか2019年の上演に続き、今作も多くのキャストが続投する。ピピンの父王・チャールズの今井清隆、ファストラーダ役の霧矢大夢のほか、岡田亮介、中尾ミエ、前田美波里らがキャストに名を連ね、ピピンに大きな影響を与えるシングルマザー・キャサリン役として、新たに愛加あゆが迎えられた。そして、物語のキーパーソンであるリーディングプレイヤー役を演じるのは、2019年読売演劇大賞優秀女優賞を受賞したCrystal Kayだ。そんなリーディングプレイヤーと彼女の劇団の一座による華やかなステージから物語は始まる。『ピピン』はリーディングプレイヤーの一座がピピンの物語を演じているという劇中劇である。一座によるアクロバティックなパフォーマンスは圧巻。シルク・ドゥ・ソレイユ出身アーティストが手がけているというサーカス・アクロバットが取り入れられており、そのパフォーマンスに圧倒され、思わずポカンと口を開けたまま見入ってしまう。Crystal Kay、前田美波里らも大胆なパフォーマンスを見せ、大きな拍手が沸き起こった。また、要所で披露されるマジックも見もの。あまりに自然に披露されるものだから、一瞬、見逃してしまいそうになる。鮮やかな手元に、拍手を忘れ、感嘆の息を漏らす。一座の観ている者の心を奪うパフォーマンス、オーケストラによる生演奏という贅沢な空間。そんな華やかなステージをバックに、ピピンの悩みは深い。「何をしても心が満たされない」。その心を満たすために、さまざまなことにトライしてみる。心が満たされないことがそんなに大仰なことなのか、と思うかもしれない。満たされていない心、空っぽの心で、何に感動し、何に怒り、何に幸せを感じることができるというのだろう。空っぽの心には、何も響かない。父親に認められたくて、戦争に兵士として出陣してみてもむなしいだけ。そんなピピンに祖母のバーサ(前田美波里)は「人生を楽しみなさい」と語り掛ける。ピピンはそんなバーサのアドバイスを受けて、旅に出る。女性との恋愛に没頭してみようとしても、満たされない。何をすれば満たされるのか分からず、ピピンは途方に暮れる。物語の背景が、少しばかり現実世界と通ずる部分があるから苦しい。戦争然り、弱い者が虐げられる、虐げられても誰も助けてくれる人がいない絶望感。根本的なところでは今も神聖ローマ帝国時代と何も変わっていないのではないかと、ピピンと共に絶望してしまいそうになる。力が強い者だけが幸せを得て、その独裁者のもとで生きる人々はどうやって幸せを見つければいいのか。「生きることを楽しもう」というセリフがあるが、心を満たせず、楽しみ方が分からないピピンと、観ている自分と重ね合わせてしまう。苦悩するピピン、人生の進むべき道に迷うピピン。何も知らなかった無邪気なころから、苦しみ、痛み、悲しみを知り、大人になっていく。成長とは少し違う。そんなピピンをリーディングプレイヤーが導いていく。ステージ上のリーディングプレイヤーの存在感は圧倒的だ。時には優しく微笑み、時には強い言葉も口にする。それ以上に、佇まいがただ者ではない、ということが空気で伝わってくる。リーディングプレイヤーに支配されてしまいそうなステージに、柔らかな風を吹き込むピピン。ピピンの複雑な大人へのステップアップのさまを演じる森崎ウィンがとても魅力的だ。故郷に帰ってきたときのピピンはとても無邪気で愛らしい。「戦争ってもっと名誉なことだと思っていた」し、父親の役に立ちたいと思っていた。キラキラと表情を輝かせ、心のまま、自由に行動しているようにも見える。しかし、現実を目の当たりにし、少しずつその表情が曇る。笑顔を見せても、その視線はまっすぐ正面を向いていない。どこか、曲がりくねった道に迷い込み、先が見えず、不安を垣間見せているようにも感じられる。純粋で無邪気だったからころの笑顔を、ピピンに取り戻してあげたい。そんなふうに思うが、こちらの想いをよそに、ピピンは大人になり、知らなくてもよかったことを知り、無邪気なだけでは生きていけないことを知る。その姿がなんとももの悲しく、心を揺さぶられる。同時に、大人にならないで、とも思ってしまう。心を揺さぶるのは、演技だけではない。歌声もまた、観客の心を強く掴む。上手く、美しいだけではない、リアルな感情がメロディと共に心に沁み渡る。歌声さえも、無邪気な少年から、悲しみと苦しみを知った男性のものへと変わっていっているようにも思う。そんなウィンが演じるピピンを見ていて思うのは、きれいなままでは大人になれないということだ。苦しみ、悲しみ、怒りを知って成長していく。当たり前のことなのだけれど、真っ白から別の色に染まってしまうと、もう元には戻れないのだというたまらない寂しさを感じる。夢のようなステージから、大人になっていくピピンと共に、現実のほろ苦さを噛みしめる。それでも、余韻が甘いのは、ピピンが見つけた幸せが、私たちにとってもひとつの幸せの答えだからなのかもしれない。取材・文:ふくだりょうこ撮影:ヒダキトモコミュージカル「ピピン」オフィシャルHP:
2022年08月30日