東京都・表参道の根津美術館は、同美術館コレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎の蒐集の軌跡をたどる「根津青山(せいざん)の至宝-初代根津嘉一郎コレクションの軌跡-」を開催する。会期は9月19日~11月3日(月曜・10月13日休館、ただし9月21日・10月12日・11月2日は開館)。開館時間は10:00~17:00。入館料は一般1,200円、学生1,000円、中学生以下無料。同展は、国宝7件、重要文化財87件を擁する約7400件の同美術館コレクションから、初代嘉一郎の蒐集の軌跡をたどり、特に書画と茶道具の名品を展示するもの。同美術館は、明治から昭和にかけて多くの優れた古美術品を集めた初代嘉一郎と、その遺志に従い美術館を創設し戦火を超えてコレクションを守り伝えた二代嘉一郎、二人の「嘉一郎」によってつくられた美術館である。実業家であった初代根津嘉一郎は、明治39年に行われた入札会で「花白河蒔絵硯箱」を破格の値段で落札し、蒐集家としても著名になった。明治42年、米国視察実業団に参加した際、公共の利益のために惜しみなく寄付を行う米国の文化に感銘を受け、また、古美術品が日本で顧みられず欧米に売られている状況を知ってこれを憂い、以後一層蒐集に励みコレクション公開の意志を強めていったという。昭和15年に急逝した初代の遺志を継ぎ、二代嘉一郎は同年根津美術館を設立、翌昭和16年に根津邸で、絵画、墨跡、古筆、彫刻、茶道具など約60件で初の美術展を行ったということだ。また、関連企画として、根津美術館顧問・西田宏子氏による講演会「根津嘉一郎 ―コレクターから茶人へ―」(9月26日14:00~15:30)、山梨大学名誉教授・齋藤康彦氏による講演会「根津青山の茶友たち」(10月24日14:00~15:30)が開催される。参加に際しては事前申込が必要となる。詳細は同美術館Webページにて。そのほか、スライドレクチャー「古経同好会」が10月2日、「永久訣別の茶会」が10月16日の13:30~14:15に開催される。また、ギャラリートークが9月25日、10月23日、10月30日の11:00~11:40に開催される。いずれも、聴講は無料だが入館料が別途必要となるとのこと。なお、特別催事として、茶席「初代根津嘉一郎の茶席 ―大津馬図披露茶会にちなんで―」(10月15日開催) が開催される予定となっている。参加券は同美術館受付で販売中。詳細は同美術館Webページにて。
2015年09月02日東京都・丸の内の三菱一号館美術館は、ヨーロッパ史を彩った巨匠たちの作品群が一堂に会する「プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱」を開催する。会期は10月10日~2016年1月31日(月曜・12月31日・1月1日休館、ただし祝日の場合、12月28日・1月25日は開館)。開館時間は10:00~18:00(金曜および会期最終の平日は20:00まで)。入館料は一般1,700円、高校・大学生1,000円、小中学生無料。同展は、スペインのプラド美術館のコレクションの中から、スペイン3大画家ともいわれるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤを始め、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、「スペインのラファエロ」とも称されるムリーリョなど、ヨーロッパ史を彩った名だたる巨匠たちの作品群が一堂に会するもの。1819年に王立美術館として開館したプラド美術館は、歴代国王の美術への情熱と嗜好が色濃く反映された作品群を中核とし、世界でも類い稀な個性を持つコレクションとして知られており、同展は2013年にプラド美術館で開催され好評を博した展覧会"Captive Beauty. Fra Angelico to Fortuny"を、三菱一号館美術館のために特別に再構成したものとなる。なお、同展展示作品の美術様式は、スペイン、フランドル、イタリア、オランダ、フランスの5つの国と地方にまたがり、時代は15~19世紀の5世紀に渡る。作品保護の為に輸送と公開が厳しく制限される板絵35点や、世界で20点しか存在しないボスの日本初公開の真筆なども含まれる。また、展示作品には比較的小さな作品が選ばれており、巨匠たちの生の筆跡、緻密な表現、繊細な質感や多種多様な素材を鑑賞することができるということだ。
2015年08月20日国内有数の東洋・日本美術コレクションを所蔵する大阪の藤田美術館。そのなかからセレクトされた美術館の名品が、はじめて東京に集結。8月5日から、サントリー美術館で『藤田美術館の至宝国宝 曜変天目茶碗と日本の美』展が開催中です。本展で見られるのは、仏教美術や書、絵巻、水墨画、茶道具など、幅広いジャンルの美術品です。なかでも見逃せないのは、展覧会のチラシにも大きく掲載されている国宝《曜変天目茶碗》。中国の福建省で作られたもので、現存する同種の碗は世界に3つしかないという大変貴重な作品です。この作品の特徴は、茶碗の内側に広がる瑠璃色の斑文です。まるで漆黒の宇宙にきらめく銀河のようで、神秘的な美しさに心奪われること間違いなし。藤田美術館でも数年に一度しか公開されないという至宝で、今回は東京で見られるまたとないチャンスです。質・量とも充実した美術品を所蔵する藤田美術館は、明治時代に活躍した実業家の藤田傳三郎とその子息たちが集めた作品をもとに、1954年、大阪で開館しました。藤田美術館の至宝が東京で一堂に公開されるこの機会に、ぜひ足を運んでみてはいかが?イベントデータ:『藤田美術館の至宝国宝 曜変天目茶碗と日本の美』展会期:2015年8月5日(水)~9月27日(日)(会期中、展示替えを行います)※休館日は火曜日。9月22日(火)は開館時間:10:00 ~ 18:00(金・土および9月20日(日)~22日(火・休)は20時まで開館)※入館は閉館の30分前まで会場:サントリー美術館料金:一般 1,300円/大学・高校生 1,000円/中学生以下無料作品クレジット:国宝《曜変天目茶碗》一口中国・南宋時代12~13世紀藤田美術館蔵撮影:三好和義※画像無断転載禁止
2015年08月12日東京都・汐留のパナソニック汐留ミュージアムは、デュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のガラスコレクションを展示する「アール・ヌーヴォーのガラス展」を開催している。会期は9月6日まで(水曜・8月10日~14日休館)。開館時間は10:00~18:00。入館料は一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。同展は、アール・ヌーヴォーのガラス芸術誕生の背景とともに、デュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のガラスコレクションの中から約140点の作品が展示されるもの。実業家ケプフ夫人は、旺盛な好奇心によってガラスという素材の特質や技法を学び、優れた審美眼と洞察力でアール・ヌーヴォーの本質を体現する第一級のコレクションを築き上げた。アール・ヌーヴォーの源泉として重要な役割を果たしたジャポニスムやシノワズリを色濃く反映したパリのガラス工芸家たちの作品群や、同様に東洋美術に傾倒しながら、やがてそれらを深く吸収し独自の制作にも挑んだデザイナーや職人たち。ケプフ・コレクションは、一般的によく知られているガレやドーム兄弟の作品だけでなく、アール・ヌーヴォーの二大拠点となったパリとアルザス=ロレーヌ地方を舞台に繰り広げられた「新しい芸術=アール・ヌーヴォー」の成果を余すところなく示すものと言えるという。また、同展はデュッセルドルフ美術館のガラス部門の責任者デド・フォン・ケルセンブロック=クロジックが監修するなど、同美術館の全面協力により開催されるということだ。
2015年08月05日6月29日まで東京・六本木の国立新美術館で開催され、実に34万人を動員した「マグリット展」が、7月11日、京都市美術館(左京区)で開幕した。本展は、ベルギー出身の20世紀を代表する芸術家ルネ・マグリット(1898~1967年)を紹介する大回顧展で、日本では13年ぶりの開催となる。世界10ヵ国以上の美術館や個人が所蔵する初期から晩年の約130点の作品が集められ、頂上に城のある巨岩が宙に浮く「ピレネーの城」は京都展のみ。他には馬に乗って林の中を進む女性が奇妙に見え隠れする「白紙委任状」などが展示される。開館前から並んだファンもおり、今も世界中から高い人気を誇るマグリット独特の世界観を楽しんでいた。また、4月にBS-TBSで放送された「20世紀美術の巨匠 ルネ・マグリットの摩訶不思議な世界」がMBSテレビ(※関西ローカル)で7月19日(日)深夜2:55~3:55に放送される。音声ガイドナビゲーターの石丸幹二さんが謎の山高帽の男に扮して、皆さんを不思議なマグリット空間へいざなう。本展は10月12日(月・祝)まで開催。当日券は一般 1,600円、高大生 1,100円、小中生 600円で販売中。
2015年07月17日今、美術館が丸裸になっています。’10年「陰影礼讃」展に続く第2回となる、国立美術館5館による合同展「No Museum,No Life?-これからの美術館事典国立美術館コレクションによる展覧会」。約170点の名作が集結していますが、ラインナップはもちろん、その展示方法も要注目なのです!今回のテーマは“美術館事典”。百科事典のようなアルファベットごとのテーマ分けで、それに沿って作品を展示します。面白いのが、普段表舞台に出ない、美術館の裏側もテーマになっているところ。例えば「Wrap(梱包)」では布で包まれて中身の見えないクリスト作のオブジェなど“梱包”にまつわる作品とともに、運搬に用いる梱包材も並び、「Money(お金)」では美術館の収益データまで公開!貴重なアートと、それを支える道具などが一緒に並ぶのは、見たことない光景です。遊園地の裏側を見ちゃうようにがっかりするんじゃ…と思う方、心配ご無用。アートをアートたらしめる美術館という空間そのものについて深く知ることで、作品への見方も変わり、新たな鑑賞体験を得られるはず。36項目の中から、注目テーマをピックアップしてご紹介します!■Artist【アーティスト】権威的な美術界を嫌い、自由な芸術活動を行 おうと画家らに呼び掛けたルソーの絵画。これが今、美術館に展示されるのも皮肉的?アンリ・ルソー ≪第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神≫ 1905-06年、東京国立近代美術館■Beholder【観者】美術館そのものがテーマとなる本展を象徴する“ルーヴル美術館でアートを観る人々”を写した写真作品。他にもミレーの『落ち穂拾い』を鑑賞するタイの農民たちを映した映像作品など。トーマス・シュトゥルート≪ルーヴル美術館4、パリ 1989≫1989年、京都国立近代美術館(C)Thomas Struth■Light【光、照明】上の現代アートをはじめ、“光”にフォーカスするこの項目。美術館で用いられる照明の紹介もあり、絵画の見え方への理解が深まる。ダン・フレイヴィン≪無題(親愛なるマーゴ)≫1986年、国立国際美術館(C)Stephen Flavin/ARS, New York/JASPAR, Tokyo E1582■Earthquake【地震】地震を表現した絵画や写真と並んで、なんと建物の土台に用いられる免震台が。貴重な作品を展示する美術館においても、地震は脅威的な存在。その対策とともに紹介します。■Guard【保護、警備】自身の絵画を展示する際に、柵を設けるなどして作品と鑑賞者の間に距離を設けるよう求めたフランシス・ベーコンの作品を展示。意図して(?)この項目のそばにも監視員さんが。■Storage【収蔵庫】展示されていない作品を保管する“収蔵庫”。この項目では、画家・藤田嗣治の作品を所蔵している4館の収蔵庫内の写真を背景に、本物の4作品を展示します。◇information 東京国立近代美術館東京都千代田区北の丸公園3-1開催中~9月13日(日)10:00~17:00(金曜は~20:00、入館は閉館の30分前まで)月曜休(7月20日は開館、7月21日休)TEL:03・5777・8600一般1000円◇権威的な美術界を嫌い、自由な芸術活動を行 おうと画家らに呼び掛けたルソーの絵画。これが今、美術館に展示されるのも皮肉的?アンリ・ルソー ≪第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神≫ 1905‐06年、東京国立近代美術館◇美術館そのものがテーマとなる本展を象徴する“ルーヴル美術館でアートを観る人々”を写した写真作品。他にもミレーの『落ち穂拾い』を鑑賞するタイの農民たちを映した映像作品など。トーマス・シュトゥルート≪ルーヴル美術館4、パリ 1989≫1989年、京都国立近代美術館(C)Thomas Struth◇上の現代アートをはじめ、“光”にフォーカスするこの項目。美術館で用いられる照明の紹介もあり、絵画の見え方への理解が深まる。ダン・フレイヴィン≪無題(親愛なるマーゴ)≫1986年、国立国際美術館(C)Stephen Flavin/ARS, New York/JASPAR, Tokyo E1582※『anan』2015年7月15日号より
2015年07月14日ディオール(Dior)が6月16日に東京・国立新美術館にて15-16AWコレクションのファッションショーを開催。 館内の2階のスペースに、メゾンのキーカラーのひとつ、ピンクの絨毯を敷き詰めて、一夜限りのランウェイを特設した。顧客やメディアなどを招待して披露したのは、3月にパリ・ルーブル美術館で発表したコレクションのリピートショー。ルックはアマゾンやサバンナの動物、爬虫類を思わせる強烈なアニマル柄のプリントやフェティッシュなエナメルのハイサイブーツなど、開放的で毒っけのある色彩が印象的だ。メイクやヘアは少しアレンジされていた模様。フィナーレに、映画『ディオールと私』にも登場したラフ・シモンズの10年来の片腕ピーター・ミュリエーが現れ、挨拶した。アフターパーティには、フロントローでショーを観覧した歌姫リアーナや、クリスチャン ディオール クチュール社長兼CEOシドニー・トレダも参加した。他にも、女優の夏帆、初音映莉子、モデルの菜々緒やローラ、森星、水原佑果、シンガーの加藤ミリヤ、DJのマドモアゼル・ユリアやブロガーのMappyなど日本のヤングセレブたちも来場。昨年秋、銀座で開催した「エスプリ・ディオール東京2015」展に始まり、12月に両国国技館で行ったフォールコレクションのファッションショーに続く、ビッグイベントとなった。
2015年06月18日近年、東南アジアのアートシーンの拠点となりつつあるシンガポールでは、2015年に2つの美術館が誕生する。パリを代表する美術館の初の分館として、2015年5月に開館した「シンガポール ピナコテーク・ド・パリ」と、10月にオープン予定の「ナショナルギャラリー シンガポール」だ。©Darren Soh and National Gallery Singapore「シンガポール ピナコテーク・ド・パリ」の見どころは「ピナコテーク・ド・パリ」は、2007年にパリのマドレーヌ広場に開館した私立美術館。美術館としての歴史はまだ浅いものの、立地と敷地面積の広さ、展示作品のバラエティと質の高さに定評がある、フランスを代表する美術館の一つである。ギリシア語に由来する「絵の収蔵庫」という意味を持つ「ピナコテーク」。その言葉通り、美術収集家のコレクションルームを思わせるような、年代や作風にとらわれない多様なコレクションを特徴とする。この「ピナコテーク・ド・パリ」の初めての分館に、シンガポールの「フォートカンニングパーク」が選ばれた。実はこの美術館、かつてイギリス軍施設であった「フォートカンニングセンター」を改装して造られている。その重厚な歴史的建造物も見どころの一つ。©Singapore Tourism Board館内は3つのギャラリー(The Collections Gallery、The Features Gallery、Heritage Gallery)から成り、The Collections Galleryではピカソやモネなどの有名画家たちの作品を、The Features Galleryでは期間限定のコレクションを、Heritage Galleryでは、東南アジアの歴史や宗教をテーマに展示がされる。ミュージアムショップ(La Boutique Pinacothèque)では、カタログ、絵葉書、マグネット等、定番のお土産の他に、ローカルアーティストによるユニークなアクセサリー等も販売されている。2015年10月オープン予定の「ナショナルギャラリー シンガポール」©National Gallery Singapore64,000平方メートルのシンガポール最大面積を誇る「ナショナルギャラリー シンガポール」は、シティーホール駅付近に2015年10月オープン予定。8,000点を超える東南アジアのアーティストによる作品を保有する。2015年に開館するこれら2つの美術館周辺には、「シンガポールアートミュージアム」や「ナショナルミュージアム」、美術学校「SOTA(School of the Arts)」などの美術関連施設が集まり、アジア、シンガポールアートを感じるのにもってこいの地区となっている。独立50周年の歓喜に沸くシンガポールでは、アート界からもますます目が離せなくなりそうだ。
2015年06月10日島根県立美術館は7月6日まで、企画展「招き猫亭コレクション 猫まみれ」を開催している。○"アートになった猫たち"が勢揃い同展では、猫を愛する美術コレクター「招き猫亭」のコレクションを展示。スタンラン、ビアズリーら西洋の画家たちが描いた猫、歌川国芳ら浮世絵の中の猫、明治~昭和を生きた版画家・高橋弘明の猫、竹久夢二、レオナール・フジタ(藤田嗣治)ら近現代美術の巨匠たちが描いた猫など、多彩な猫作品約330点が披露される。5月30日、6月7日、14日の14時からは、担当学芸員による作品解説のギャラリートークが行われる。6月13日の14時からは美術館ロビーにて「能の手法で語る 吾輩は猫である」を開催。出演は、下掛宝生流ワキ方・安田 登氏、能楽森田流笛方・槻宅 聡氏。6月28日の14時からは美術館講義室にて、同館主任学芸員の大森拓土氏による美術講座「江戸の猫アート」を行う。会場は、同館1階の企画展示室。開館時間:10時から日没後30分までで、展示室への入場は日没時刻まで。休館日は火曜日となる。観覧料(税込)は、企画・コレクション展をセットにした一般が1,150円。企画展のみは1,000円。なお、手持ちの「猫の写真」(プリント、デジタルデータも可)を受付で提示すると、4名までの観覧料が割引される。企画・コレクション展をセットにした一般が1,020円。企画展のみは900円となる。
2015年05月28日フランス・パリの現代アートミュージアム「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」が、6月3日より第3弾となる所蔵コレクションの展示会を開催する。「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の所蔵コレクションは、“主観的表現主義”“静観”“ポップ主義”“音楽/サウンド”という4つのテーマで構成されている。今回はその中から“ポップ主義”と“音楽/サウンド”がテーマの作品を厳選し紹介する。“ポップ主義”のテーマでは、広告やテレビ、映画、インターネットなどのメディアが伝えているオブジェやイメージに対し、アーティストたちが抱いている関心について表現した作品を中心に展開。今回はギルバート・アンド・ジョージ(Gilbert and George)、アンディ・ウォーホル(Andy Warho)、ベルトラン・ラヴィエ(Bertrand Lavier)、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)などの作品を展示する。“音楽/サウンド”のテーマでは、環境アートやサウンドスカルプチャー、映像といった形式の作品を展示。ウラ・フォン・ブランデンブルグ(Ulla von Brandenburg)、マリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramovic)、ジョン・ケージ(John Cage)、ピラール・アルバラシン(Pilar Albarracin)、ジアッド・アンタール(Ziad Antar)などの作品を取り上げる。その他、ケリス・ウィン・エヴァンス(Cerith Wyn Evans)が手掛けたコミッションワークやトーマス・シュッテ(Thomas Schutte)の作品なども登場。また、ポピュラー音源をベースにした映像作品が、1階展示室にて7月25日より上映される予定だ。なお、同展は所蔵コレクションと同じ4つのテーマをキーワードに、世界の名だたる美術館から著名なモダンアート作品を集めた企画展「Keys to a Passion」展(7月6日まで開催中)に呼応するものとなっている。【イベント情報】「フォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵コレクション展示会第3弾」会場:フォンダシオン ルイ・ヴィトン住所:8 avenue du Mahatma Gandhi - Bois de Boulogne - 75116 Paris会期:6月3日から時間:11:00~20:00まで(金曜は11:00から23:00まで、土曜、日曜は10:00から20:00まで)休館日:火曜日料金:一般14ユーロ、割引10ユーロ、5ユーロ、家族32ユーロ(大人+18歳以下の子ども1~4人)※フォンダシオン ルイ・ヴィトンとアクリマタシオン庭園の全エリアに入場可能。
2015年05月27日国立新美術館で開かれている「ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」が大盛況です。世界有数のコレクションを誇るルーヴル美術館の展覧会は、今回で3回目。毎回大変な人気で、約6年ぶりとなる今回の開催を待ちわびていた人も多いと思います。まずはルーヴル美術館の説明から。フランスの国立美術館であるパリのルーヴル美術館は、アメリカのメトロポリタン美術館、ロシアのエルミタージュ美術館とともに世界三大美術館の一つに数えられています。年間800万人の来館者数を超える、世界で最も入館者の多い美術館です。その入館者の70%が観光客で、日本人も毎年約20万人が訪れているそう。そんな多くの人が、花の都パリへ旅行に行っているなんて羨ましいかぎりです。地下1階から地上3階まで4フロアからなり、展示面積はナント6万平米以上! 世界中から集められた30万点を超える多様なコレクションを所蔵し、常設展示数は約2万6000点。全ての作品を鑑賞するのは1週間以上かかるといわれています。今年12月に、アラブ首長国連邦のアブダビにルーヴル美術館の別館が誕生するということでも話題を集めています。今回の展覧会は、ルーヴル美術館のコレクションから厳選された83点を通して、16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の展開をたどることができます。風俗画とは、その時代を生きる人々の日常生活の情景を描いた絵画のこと。物乞いの少年や庭園に集う貴族の男女など、その時代の人々の暮らしぶりを知ることができます。さらに日常の装いの中に複雑な道徳的・教訓的などの意味が込められていることもあり、これらを読み解くことも風俗画ならではの醍醐味です。ここで今回展示される作品で、絶対に見ておきたい3作品をご紹介します。目玉は初来日となる17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメールの傑作『天文学者』。この油絵は、ユダヤ系の銀行家一族、ロートシルド家に旧蔵され、第二次世界大戦中にヒトラー率いるナチス・ドイツに略奪されたそう! そんな数奇な運命を経た後、1983年にルーヴル美術館に収められたものです。同館に所蔵されるフェルメール作品は、2009年に来日を果たした『レースを編む女』と『天文学者』の2点のみ。そのためルーヴルを離れることは極めて稀! 日本で鑑賞できるのはまたとない機会なのです。室内に拡散する窓からの光、天球儀や布の上にきらめく白い粒のような反射光など、フェルメールならではの繊細な描写が素晴らしいです。次は天秤に金貨をのせ、重さを量る男性とその夫の手元に視線を注ぐ妻が描かれた、クエンティン・マセイスの『両替商とその妻』。ベルギーのアントワープで活動していたマセイスが本作を描いた1514年頃は、同市がヨーロッパ経済の中心として非常に繁栄していたそう。両替商や銀行業を営む人々は、貪欲を罪とする信仰生活と貨幣経済に基づく商業活動の両立に迫られていました。妻のまなざしは、信心に根差した正しい商いをするように見守っているようにみえます。そして最後はこちら。16世紀イタリア・ヴェネツィア派を主導した画家、ティツィアーノの『鏡の前の女』。鏡に向かって身づくろいする美しい女性が描かれた作品です。16世紀当時、ヴェネツィアでは麗しくも官能的な女性を描いた美人画が流行していました。美人画の流行は、絵画や詩、彫刻など異なる芸術分野の優劣を競う比較論争とも結びついており、この女性の金色に輝く豊かな髪や大理石のように白い肌といった色彩の豊かさを描くことで、詩や彫刻にはない絵画の優位を主張する工夫と考えられます。どれも絵画の奥に込められたメッセージを読み解くと、とてもおもしろいですね。そのほかミレーやレンブランドなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。史上空前の風俗画展は、6月1日まで国立新美術館で開催されます。その後6月16日~9月27日まで京都市美術館で行われるので、お見逃しなく! ・ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 公式サイト
2015年03月15日日本のみならず世界中から訪れる来場者で賑わい、いまや日本を代表する美術館のひとつとなった「三鷹の森ジブリ美術館」。このほど同美術館が、2015年の夏休みシーズン(7月、8月分)の入場チケットに関して、一般販売に先行して抽選販売を実施することを発表した。スタジオジブリ作品の世界を堪能できる展示や、美術館のオリジナルアニメの上映、アニメ制作の変遷が分かりやすく体感できるスペースなど、ジブリファンのみならず多くの子どもたちや大人を魅了してきた同美術館。2001年の開館以来、安全で快適な空間を来場者に提供するため、入場チケットはすべて日時指定の事前予約制となっていた。従来の一般販売は、毎月10日に翌月分のチケットをローソンにて日にち&入場時間別に選択して購入するというもの。今年7月、8月分のチケット販売に関して導入される先行抽選販売は、申し込み受付期間内にチケットを申し込み、当落発表後に発券する形となっており、7月分入場チケットは5月25日(月)から31日(日)まで、8月分入場チケットは6月25日(木)~30日(火)までの期間で申し込みを受け付ける。この先行抽選販売の導入について同美術館は「チケット購入希望が集中する夏休みシーズンには、希望するチケットがなかなか購入できないという声を多々お聞きしています。さらに昨今は、ネットオークション等での転売目的で、チケットが購入される事例も、より多く目にするようになりました。そこで、できるだけ多くの来館を希望される方々に、より公平に購入の機会をご提供するべく、今年の夏休みシーズンに限り、初めて先行抽選販売を実施することといたしました」と、その理由を語っている。先行抽選販売は 今年の夏休みシーズン(7月、8月分)のみ実施予定で、9月分以降の入場チケット販売は、従来通り、前月10日(10日が土日祝の場合は翌平日)からの一般販売のみとなる。また、7月、8月分の一般販売についても従来通り行われるとのことなので、申込期間を過ぎてしまった場合はそちらを利用してほしい。<2015年夏休みチケット/販売概要>【チケットの種類】日時指定の予約チケット(入場引換券)※入場時間は1日4回(入場時間 10:00/12:00/14:00/16:00)【発売価格(税込)】大人・大学生 1000円高校・中学生 700円小学生 400円幼児(4歳以上) 100円【スケジュール】・受付期間7月分:5月25日(月)12時~5月31日(日)23時59分まで8月分:6月25日(木)12時~6月30日(火)23時59分まで・当落発表7月分:<インターネット申込>6月9日(火)15時~ メールにて通知<電話申込>6月9日(火)15時~6月12日(金)23時59分まで上記電話にて確認8月分:<インターネット申込>7月9日(木)15時~ メールにて通知<電話申込>7月9日(木)15 時~7月12日(日)23時59分まで上記電話にて確認・発券期間7月分:6月9日(火)15時~6月13日(土)23時まで8月分:7月9日(木)15時~7月13日(月)23時まで【一般販売】7月分は6月10日(水)10時より、8月分は7月10日(金)10時より、従来通りの方法で発売(店頭での直接購入、インターネット/電話で予約のうえ、店舗にて発券・購入)【注意事項】◆営利目的のチケットの転売はいかなる場合も固くお断りいたします◆オークション等で転売されたチケットであると判明した場合、入場をお断りする場合があります(text:cinemacafe.net)
2015年03月02日東京都港区六本木の国立新美術館で2月21日~6月1日、人々の日常生活の情景を描いた「風俗画」の歴史を一望する展覧会「ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」が行われる。○巨匠たちの名画約80点を展示同展では、巨匠たちが人々の日常生活の情景を描き、社会の状況や世相を反映させた風俗画約80点を展示。16世紀初頭から19世紀半ばまで、約3世紀半にわたる様々なヨーロッパの風俗画が一堂に会する。展示作品は、初来日となるヨハネス・フェルメール「天文学者」や、リュバン・ボージャンの「チェス盤のある静物」、クエンティン・マセイス「両替商とその妻」、ジャン=アントワーヌ・ヴァトー「二人の従姉妹」、ジャン・シメオン・シャルダン「猿の画家」など。そのほか、フランソワ・ブーシェ「オダリスク」、ル・ナン兄弟「農民の食事」、アンニーバレ・カラッチ「狩り」、ニコラ・レニエ「女占い師」、ティツィアーノ「鏡の中の女」、ジャン=バティスト・グルーズ「割れた水瓶」などを見ることができる。なお、開催期間中、同館内の4つのカフェ・レストランおよび、同館から徒歩5分の立地にある「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」で「展覧会 特別メニュー」用意。フェルメールの故郷オランダの食卓からイメージした「オランダ風ミートボールとバターライス」(1,200円)や「ルーヴル展特別ランチコース」(4,800円/6,700円の2種類)、「マスカルポーネのムースチョコレートソースドリンク付きケーキセット」(1,400円)などを味わうことができる(価格は税別)。開館時間は10時~18時。金曜および5月23日~24日・30日~31日は20時まで(入場はいずれも閉館の30分前まで)。料金は一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円(全て税込)、中学生以下無料。
2015年02月20日驚異的な売れ行きで今話題となっている「ヴァージンココナッツオイル」をご存知ですか。肌や髪の保湿ケアはもちろん、脂肪燃焼に便秘解消、アルツハイマー予防に効果がある!?そんなパワーを秘めたココナッツで試す健康&美容法のHow To を今回はご紹介しちゃいます!まずは「ココナッツオイル」と「ヴァージンココナッツオイル」の違いを知っておきたいですよね。◎精製ココナッツオイル・・・漂白・脱臭工程を加える。主にドライココナッツの果肉を使用。◎ヴァージンココナッツオイル・・・無添加、非加熱抽出、無漂白、ココナッツの果肉を無精製で圧搾。この違いを比べてみると、作業工程で添加物や化学物質を一切含まず天然成分のみで仕上げられた「ヴァージンココナッツオイル」のほうが、明らかに上質なオイルだということが分かりますよね。60%以上の「中鎖脂肪酸」が含まれる「中鎖脂肪酸」とはヤシ科植物の種子の核の部分に含まれる天然成分のこと。消化吸収に優れ、短時間でエネルギーになりやすいという性質があるため、脂肪を燃焼して代謝をアップすることで冷えやむくみが起こりにくくなります。また、腸の働きを整える作用もあるといわれ便秘解消&ダイエットにもオススメな優良オイルなのです。アルツハイマー病や痴呆の予防にイイって本当!?「アルツハイマー病にヴァージンココナッツオイルが効くのか?」答えは本当です。まず、オイルに含まれている「中鎖脂肪酸」は「ケトン体」の生産効果を高めてくれると言われています。ケトン体とは、人間の脳で使われる大事な栄養として不可欠な「ブドウ糖」が不足してしまった時に、肝臓から作られるケトン体がブドウ糖に替わるエネルギー源となって脳に働きかけてくれるということがわかりました。脳に必要なエネルギーのブドウ糖が吸収されず、機能が低下して起きるアルツハイマーの原因が明らかになってきている中で、そのブドウ糖に替わるケトン体の存在は有効な役割を果たしてくれているということで、いま再び注目を集めています。ココナッツオイルをトーストにひと塗りで健康キープ!作り方は簡単です。<材料>•食パン•ヴァージンココナッツオイル (大さじ1杯)食パンを焼いてオイルを塗るだけで完成♪お好みでバターやシナモンパウダーを加えてあげても美味しいですよ。ほんのりと香りが楽しめるブラックコーヒーにほんの2さじ<材料>•お好みのコーヒー(※ブラックの状態をオススメします)•ヴァージンココナッツオイル(小さじ2杯)コーヒーの香りの邪魔にならない程度にオイルをプラスし、まろやかさを楽しみたいですね。Photo by 『魔法のココナッツオイルレシピ』宝島社刊和洋中に幅広く使えるココナッツオイルを手軽に取り入れたレシピ本も出ています。まさに食べてよし、塗ってよしの万能オイル!毎日の生活を健康にハッピーにしてくれるあなたのマストアイテムになること間違いナシです。生産国によって異なる味や香りを試しながら、この機会に自分にぴったり合う「ヴァージンココナッツオイル」を見つけてみませんか?
2015年02月15日東京都・京橋のブリヂストン美術館にて、新築工事のための休館を控えた最後のコレクション展「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を開催している。開催期間は5月17日まで(月曜は休館)、開場時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで)、入場料は一般800円、シニア(65歳以上)600円、大学・高校生500円、中学生以下は無料。同展は、創設者・石橋正二郎の収集から出発する「石橋財団コレクション」より、ブリヂストン美術館収蔵の1,600点から、ベストセレクションといえる約160点を紹介する。コレクションを特徴づけるのは、19世紀以降のフランスを中心とした西洋近現代美術だ。印象派、ポスト印象派から20世紀のフォーヴィスム、キュビスム、抽象絵画へ。そして、それらの影響を受けて出発、発展した日本の洋画。さらに、第二次世界大戦後の抽象絵画までも含めた、「ブリヂストン美術館といえば、これ」という代表作が一堂に会する。見どころとなるのは、マネが生涯に2点しか制作しなかったという自画像のうちの1点や、制作された翌1877年の第3回印象派展に出品されたルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」、また、3月31日からは石橋美術館収蔵の重要文化財(藤島武二「天平の面影」、青木繁「海の幸」、青木繁「わだつみのいろこの宮」)を公開する。さらに、ブリヂストン美術館の63年間の歴史を紹介するコーナーなども設けられている。
2015年02月09日緑にあふれた庭園の中にある、現代アートの美術館をご紹介します。ピント美術館Pinto Art Museumアート好きのオーナーさんが集めたという、フィリピン人アーティストによる現代アートを中心とした作品が広々と、空間を贅沢に使ったギャラリーに展示されています。作品をゆったりと楽しむことができます。ギャラリーの外はフィリピンの自然を満喫できる庭園があります。ベンチやベッドまであるので、庭でゆったりくつろぐこともできますよ。庭を眺められるミュージアムカフェも併設しているので、アート鑑賞の合間にお茶や食事も楽しめます。初めて訪ねた時はマニラの中心部マカティから車で一時間ほどと手軽に行ける距離に、こんな贅沢な時間を過ごすことができる場所があるのかと驚きました!アート展示に庭園、カフェと丸一日楽しめる美術館です。
2015年01月23日徳川美術館と三井情報(MKI)は1月9日、愛知県・名古屋市の徳川美術館で、無料Wi-Fiを使用した情報配信サービスの実証実験を2月以降に開始すると発表した。三井情報は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のクラウドを活用した独自開発のロケーションデータベースサーバーやコンテンツサーバーなどを提供している。実験は、来館者のスマートフォンやタブレット端末にインストールしたロケーションアプリを通じて、展示物にまつわるガイド、トリビア情報、お勧め情報などを表示するというもの。来館者が展示物の近くを通りかかると、自動的に端末を感知して情報を表示する。利用するには、スマートフォン/タブレット端末に館内用の無料Wi-Fiにサインインし、専用のロケーションアプリをインストールする。無料Wi-Fiの利用には、Facebookアカウントの連携を利用しており、入力にかかる手間を大幅に軽減した。Facebookのアカウントを持っていない場合でも、来館時にコードとパスワードを入力すれば接続し、同様の機能を利用できる。なお、来場者向けの無料Wi-Fiのみ、1月9日より提供を開始している。
2015年01月13日2014年5月24日公開された特撮映画『キカイダー REBOOT』がハワイで劇場公開され、当初一週間のみ限定上映から驚異的な観客動員を受けて、異例の上映延長が决定した。ハワイでは、現地最大のシネコンチェーン「Consolidated Theatres」のWard Stadium with TITAN XC(17スクリーンのハワイ最大のシネコン)にて封切られ、現地のファンから熱狂的に迎えられている。わずか1館のみの上映にも関わらず、同日公開の全米話題作『ADDICTED』やロバート・ダウニーJr.主演『ザ・ジャッジ(原題)』、そして大ヒット中のアクション大作『ドラキュラZERO』とハリウッドの話題作が名を連ねる中で圧倒的な動員力をみせ、10月10日~12日の週末興行収入で1位を獲得。「Consolidated Theatres」の8サイト全21作品全体においても興行収入は9位を記録し、現地のファンからは「圧倒的にKikaiderの勝利」といったコメントが数多く寄せられている。なぜ『キカイダー』がこれほど熱狂的に迎えられているのか。ハワイでは、『人造人間キカイダー』が日本放送から2年後の1974年に放送され、字幕のみの放映で平均視聴率26%という驚異的な数字を記録。初回放送の翌日には、ディスコにて主題歌「ゴーゴー・キカイダー」が流れていた――とも言われている。その後、続編の『キカイダー01』とともに何度も再放送される中で新たなファンを獲得し続け、州知事が4月12日を「ジェネレーション・キカイダー・デイ」、マウイ郡長が5月19日を「キカイダー・ブラザーズ・デイ」と記念日に制定するなど、熱狂的なファンたちによって支えられている。もちろんこの声は制作側にも届いており、『人造人間キカイダー』でキカイダー/ジローを演じた伴大介はハワイへ足を運び、現地の熱を実感。さらに、伴が歌った挿入歌「春くれば」は現地の有線放送ヒットチャート1位を記録し、ハワイの音楽チャートを席巻する。その人気は留まることを知らず、伴はハワイ「名誉市民」の称号を得るほどで、絶大な人気を獲得している。今回の『キカイダー REBOOT』のハワイ公開後にも伴は現地入りし、観客とともに『キカイダー REBOOT』を鑑賞。各シーンでの盛り上がりを間近に見たことで、改めてハワイの人々の"キカイダー愛"を感じ、続編の声も多かったことからリブートの成功を実感したという。『キカイダー REBOOT』は、1972年~73年にテレビ朝日系で放送され、当時は同じく石ノ森章太郎氏原作の『仮面ライダー』と人気を二分した特撮TVドラマ『人造人間キカイダー』のリメイク作品。石ノ森氏の生誕60周年となった今年、最新の造型&VFX技術や今日的なテーマ性を備えた物語として、コアなファンがもちろん、キカイダーにはじめて触れた新たなファン層を開拓した。舞台は未来の日本で、人間では抗えない問題をロボットに解決させる「ARKプロジェクト」の中枢、世界的ロボット工学の権威・光明寺ノブヒコが、実験中に謎の事故死――暴走する「ARKプロジェクト」に、光明寺が残した主人公ジロー/キカイダーが戦いを挑む姿が描かれている。なお、日本では12月12日に『キカイダー REBOOT』のBlu-ray&DVDが発売され、特典映像には「メイキング映像&インタビュー」「舞台挨拶集」「未公開シーン」「予告編集」「スタッフコメンタリー」、そしてKADOKAWAの井上伸一郎エクゼクティブプロデューサー、東映の白倉伸一郎プロデューサーによる「W伸一郎対談」が収録されている。(C)石森プロ・東映(C)2014 「キカイダー」製作委員会
2014年10月16日東京国立近代美術館フィルムセンターにて、「MoMA ニューヨーク近代美術館 映画コレクション」が東京国際映画祭およびコミュニティシネマセンターの共催で10月24日より開催される。MoMAの通称で知られる「ニューヨーク近代美術館」。その映画部門は1935年に誕生し、80年間にわたり膨大なコレクションと野心的な上映プログラムで世界のフィルムアーカイブ活動を牽引してきた。同コレクションでは、映画草創期の1905年に撮られた『ニューヨークの地下鉄』をはじめとして、D. W. グリフィスやマック・セネットの短篇、ウォルト・ディズニー自身がつくった貴重なアニメーションや、1950年代のハリウッド黄金時代を彩る作品群、若き日のマーティン・スコセッシ監督が自身の両親を撮った貴重なドキュメンタリーなど、23本の多彩な作品を上映当時のヴィンテージ・プリントで見ることができる(『ディケイシャ』のみDCP上映)。【イベント情報】MoMAニューヨーク近代美術館映画コレクション会場:東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール住所:東京都中央区京橋 3-7-6会期:10月24日から11月9日休館日:月曜日【上映作品】『香も高きケンタッキー』1925年、監督│ジョン・フォード『譽れの一番乗』1926年、監督│ジョン・フォード『雲晴れて愛は輝く』1927年、監督│ハワード・ホークス『タイタニック』1927年、監督│アラン・ドワン『ビッグ・トレイル』1930年、監督│ラオール・ウォルシュ『邂逅(めぐりあい)』1939年、監督│レオ・マッケリー『真昼の暴動』1947年、監督│ジュールス・ダッシン『暗黒の恐怖』1950年、監督│エリア・カザン『バンド・ワゴン』1953年、監督│ヴィンセント・ミネリ『有名になる方法教えます』1954年、監督│ジョージ・キューカー『悲しみよこんにちは』1958年、監督│オットー・プレミンジャー<アンディ・ウォーホル プログラム>『スクリーンテストーアンディ・ウォーホルの最も美しい女性たち(4人版)』1964年、監督│アンディ・ウォーホル『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』1966年、監督│アンディ・ウォーホル『スウィート・スウィートバック』1971年、監督│(スウィートバック)│メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ『ガンジャ&ヘス』1973年、監督│ビル・ガン『イタリアン・アメリカン』1974年、監督│マーティン・スコセッシ『ディケイシャ』2002年、監督│ビル・モリソン<短篇>『ニューヨークの地下鉄』1905年、監督│G・W・ビッツァー『ローンデイルの通信手』1911年、監督│D・W・グリフィス『友人』1912年、監督│D・W・グリフィス『ツーリスト』1912年、監督│マック・セネット『ニューマン劇場のお笑い漫画』1920年、監督│ウォルト・ディズニー『フラッシング・メドウズ』1965年、監督│ジョゼフ・コーネル、ラリー・ジョーダン
2014年10月10日東京都美術館で「メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神」が開催されるのに合わせ、「ヴィヴィアン タム(VIVIENNE TAM)」が同展とコラボレーションした限定アイテムを発売する。商品ラインアップは、扇子、マグカップ、グラス、アクセサリー、Tシャツ、トートバッグを予定。それぞれ展示作品よりインスパイアされてデザインされている。7月19日より展覧会特設ショップ等で購入出来る。同展では、ニューヨーク・メトロポリタン美術館のエジプト・コレクションから“女性”をテーマに選び出された約200点が日本初公開となる。ヴィヴィアン タムの作品が同館に多く所蔵されていることが今回のコラボのきっかけになったという。【イベント情報】メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神会場:東京都美術館 企画展示室住所:東京都台東区上野公園8-36会期:7月19日から9月23日まで時間:9:30から17:30(金曜・8月12日から17日は21:00まで。入室は閉館の各30分前まで)休室日:月曜日(7月21日、9月15・22日は開室。7月22日、9月16日は閉室)入場料:一般1,600円、学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円
2014年07月04日リサーチバンクは全国の10代~60代の男女を対象に、「美術館・美術展に関する調査」を実施した。調査は11月1日~6日にかけて行われ、1,200名から有効回答を得た。○行きたくなる理由、男性は「気分転換」まず、美術館・美術展にどのくらいの頻度で行くか尋ねたところ、54.1%と半数以上が「(ほとんど)行かない」と回答した。1年に1回以上行く(月に1回以上、2~3カ月に1回、半年に1回程度、1年に1回程度の合計)と回答した人は32%程度だった。3年に1回以上美術館に行くと回答した人に対し、「美術館に行きたくなる理由」を聞いたところ、男性は「気分転換がしたくなったとき」、女性は「好きな作品が展示されているとき」という回答が最も多かった。○女性はひとりで行く人が多い?続いて、美術館に一緒に行く人について尋ねると、「ひとり」(38.3%)と「配偶者」(37.6%)がほぼ同率で1位だった。男女別で見ると、男性は「配偶者」(44.0%)、女性は「ひとり」(38.2%)という回答が多い。どのような展示を見に行くか聞くと、91.3%が「絵画」と回答し、他の作品より圧倒的に多くなっている。○美術館情報はテレビ・ラジオで入手「美術館に行かない」と答えた人(649人)にその理由を聞いたところ、「近くに美術館がない(35.4%)」が最も多い回答だった。「きっかけがない(35.1%)」、「絵画や美術品に興味がない(34.5%)」という回答も多い。次に、美術館情報のチェック方法について聞いた。1位は「テレビ・ラジオ(43.%)」だった。2位は「新聞・雑誌(39.6%)」、3位は「街中・駅や車内のポスター(34.3%)」となっている。
2013年11月15日東京都美術館は7月20日~9月23日、「ルーヴル美術館展 -地中海 四千年のものがたり-」を開催する。同展は、ルーヴル美術館の「古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術」古代エジプト美術」など、全8美術部門が総力を挙げ、「地中海」をテーマに企画した展覧会。西洋と東洋を結ぶ地中海世界の四千年におよぶ歴史的・空間的な広がりを、ルーヴルが誇る200点を超えるコレクションで展観する。西洋と東洋の出会いの地で誕生した作品群は、多彩かつ個性的であると同時に、地中海を舞台に生み出された諸文化の影響関係を生き生きと伝える、魅力あふれるものとなっている。注目すべきは、清楚な容貌と自然なたたずまいが美しい古代彫刻の傑作「アルテミス、通称ギャビーのディアナ」。この彫像はギリシア風の短い衣装などから、狩りの女神アルテミスとされている。1808年にルーヴルに収蔵されて以来、初めて館外に出品され、日本初公開となるルーヴルの傑作のひとつ。また、ロココ美術の華麗な作品やフランスの画家シャセリオーによるオリエンタリズムあふれる絵画など、多くの貴重な文化財が特別出品され、地中海の魅力に迫るという。会期は、7月20日~9月23日。会場は、東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)。開室時間は、9時30分~17時30分(金曜日は20時まで)。入室は閉室の30分前まで。休室日は月曜日、9月17日(ただし9月16日、23日は開室)。前売券は、一般1,300円、学生1,100円、高校生600円、65歳以上800円。その他、詳細は同展Webページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年06月14日クリスマスから続くチョコレート・シーズン、気になる健康への影響イギリスではイースター・エッグのチョコレートが驚異的な売上げを見せている。3月20日、Burton Mail では、チョコレートと健康に関する記事が掲載された。クリスマス、バレンタインに続くチョコレートの季節がやってきた。ヨーロッパでは家族が集まる日本の正月のような位置づけのイースター。子どもはもちろん大人にとっても卵形チョコレートは欠かせない。イギリスでは今年、イースター・エッグのチョコレート製品が昨年より45%も多い 9,000万個も売れているという。これだけの量のチョコレートが国のあらゆるところで配られ、食べられるとなると、やはり健康への影響が気になってくるだろう。記事ではバラエティに富んだチョコレートの特徴と注意をまとめ、過剰なまでに卵形のチョコレートを買い求める人々に警告を与えている。チョコレートはほどほどに…本物の卵やおもちゃに替えてみては?・Egg-stra:卵形のチョコレートにデコレーションしたものや、中に小さなおもちゃが入っているものをこう呼ぶ。見て楽しむのはもちろんだが、特別多くの砂糖が含まれている場合が多いので普通より甘くておいしいと感じるかもしれない。 カカオが80%以上含まれるものを選ぶのが好ましい。・Mini eggs:子どもたちには小さいチョコレートを勧めよう。チョコレートを毎日食べるよりも本当の卵を毎日食べよう。・庭に隠す卵形チョコレート:子どもたちが楽しみにしている卵形チョコレート探し。今年は本当の卵、ベリーやトロピカルフルーツ、小さな植物、または縄跳びやクリケット、フラフープなどのおもちゃを隠してはどうだろう。きっとみなビックリするに違いない。そして、卵型チョコレートに費やす費用を家族の外出にあててみては?・本当の卵:卵は良質な脂肪とタンパク質、ビタミンとミネラルを含む優良食品だ。デコレーションしたゆで卵を庭に隠す方がずっといい。見つけた後はサンドイッチにして復活祭を祝おう。気がつけばクリスマスから4ヶ月ほど、すなわち年の3分の1はチョコレートがらみのイベントが続いている。確かに、この間チョコレートを食べ続けるのは行き過ぎだ。しかし、寒いヨーロッパの冬にはやはり甘いものが必要なのだろう。元の記事を読む
2013年03月27日旅行クチコミサイト「フォートラベル」を運営するフォートラベルは、同サイト会員のクチコミの評価をもとに「人気の美術館ランキング(国内・10月版)」を決定。1位に「金沢21世紀美術館」、2位に「大塚国際美術館」、3位に「三鷹の森ジブリ美術館」が選ばれた。1位の石川県「金沢21世紀美術館」は2004年にオープン。以来、金沢の人気スポットとして毎年たくさんの人が訪れているという。実際に訪れたユーザーのクチコミからは、「周りの雰囲気、建物の特徴、中身の充実度、どれをとっても日本の誇る美術館。アクセスもいいので観光にはもってこい」、「今までの美術館にはない楽しみがある。作家の自由な発想で作られた斬新な作品を楽しむことができる。空間そのものがアート」といった、ユニークな展示を楽しむ声が寄せられた。2位の徳島県「大塚国際美術館」に対するコメントとしては、「世界の名画などが陶板(陶磁器製の薄い板)を使って色・サイズ共に忠実に再現されている。陶板なので自由に作品に触れたり、写真を撮ったりすることができる」、「本物そっくり。でも本物以上に楽しめる。名画が修復後・修復前と並べて展示されているのが楽しい」など、絵画を再現した陶板や、館内の大きさに感嘆するクチコミがよせられている。3位の東京都「三鷹の森ジブリ美術館」には、「ジブリ好きにはたまらない癒やしの場所」、「ジブリファンはもちろんのこと、映画を見たことのある人ならきっと一日中楽しめる場所」、「何度行っても必ず新たな発見がある」など、工夫の凝らされた館内に、大人も子どもも楽しんでいる様子がうかがえるコメントが寄せられた。以下、4位には東京都「国立西洋美術館」、5位には神奈川県「箱根ガラスの森美術館」。6位以降は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三ツ星を獲得した庭園が有名な「足立美術館(島根県)」をはじめ「国立新美術館(東京都)」、「大原美術館(本館)(岡山県)」、「地中美術館(香川県)」、「彫刻の森美術館(神奈川県)」の順に、新旧問わずさまざまなジャンルの美術館がランクインする結果となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月16日