米ビシェイ・インターテクノロジー(ビシェイ)は3月30日、航空電子機器および航空宇宙システム向けのSMD型湿式タンタルコンデンサ「T22」を発表した。同製品は、85ºCで1.5Vの逆電圧耐性、300サイクルの熱衝撃耐性が特長で、9mmx7.1mmx7.4mm Cケースサイズで提供される。電圧は50VDC~125VDC、静電容量値は10µF~68µF、静電容量許容差は±10%/±20%。-55℃~+85℃の温度範囲で動作し、電圧ディレーティングにより+125℃まで対応する。また、120Hz/+25℃で1.50Ωという低ESR値となっている。同社は、アキシャルリード付きスルーホール型コンデンサの代替として実装基板スペースの節約や、タイミング、フィルタリング、エネルギー保存用途や航空宇宙機器用電源のパルスパワーアプリケーションに適しているとしている。また標準のSn/Pb端子だけでなく、RoHSに準拠する100%Sn端子での提供も可能だという。
2016年03月30日富士通とエースコックは3月29日、ベトナムに進出している日系企業が現地で共同利用できる共同物流情報システムの構築に向けて、取り組みを実施することで合意した。2016年6月よりエースコック現地子会社であるAcecook Vietnam JSC(ACV)が物流で試行を始め、同システムの有効性を検証したのち、2017年3月の本稼働を目指す。富士通は、物流業務ソリューション「FUJITSU ロジスティクスソリューション Logifit(ロジフィット)」シリーズをベースとした共同物流情報システムを構築。Fujitsu Vietnam(FVL)が現地でシステムを運用する。ACVは、富士通が構築する共同物流情報システムの開発に協力し、2016年6月よりベトナム ホーチミン市で試行運用を開始。これにより、ACVの商品配送における効率的な配車計画作成や、作業進捗状況の把握、物流コストのコントロールや確認などを行い、車両の積載率や実車率の向上、物流コストの削減を実現するという。同システムの実用性が確認された後、ベトナムの日系企業に同システムの利用を募り、FVLとACVが共同でシステムを提供するという。
2016年03月30日化粧品のインバウンド消費予測のためにGMOインターネットグループは3月25日、インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ株式会社が提携する日本とベトナムのモニターを対象に実施した「スキンケア・メイクに関する実態調査」の結果を公表した。アンケートは20代、30代の女性を対象に、2015年11月18日〜30日の期間に行い、日本人1007名、ベトナム人1040名、合計2047名から回答を得た。調査の目的は日本とベトナムのスキンケア・メイクに関する消費者実態を把握し、今後の日本国内の化粧品市場におけるインバウンド消費を予測するために行われた。メイクに関する相違点と共通点が明らかに調査の結果、スキンケア・メイクに関する日本人とベトナム人の習慣や嗜好の違いや共通点が浮き彫りとなった。第一に、日本人はスキンケア・メイクが日常化しているのに対して、ベトナム人は特別な日に行うものとして習慣化していないことが明らかになった。第二に、メイクする理由は日本人が身だしなみとして行うのに対して、ベトナム人はおしゃれのために行う女性が多かった。第三に、メイクに関する情報の入手先は日越とも「インターネット」と回答する女性が最も多かった。実態調査の結果、ベトナム女性に大きな影響を与えているのは日本よりも韓国であることが明らかになった。しかし、経済成長に伴い、メイクが習慣化することで、まだまだ日本のメイクや商品へのニーズが高まる可能性がある。ベトナム人女性の美のトレンドを掴まえることで、化粧品市場におけるインバウンド消費の拡大が図れるとGMOリサーチはまとめている。(画像はプレスリリースより)【参考】・GMOリサーチ株式会社プレスリリース(PR TIMES)・GMOリサーチ
2016年03月29日人気のエスニック料理、日本ではなじみのあるフードになってきましたね。その中でも最近特に注目を集めているのが、日本にも専門店が上陸したベトナムの国民的サンドイッチ「バインミー」。バインミーには、肉や野菜、パクチーが挟まれていて、まさにエスニックの香りを楽しめるサンドイッチです。材料があれば挟むだけなので誰でも簡単に作れますよ。それでは、早速作り方を見ていきましょう。バインミー調理時間 15分 レシピ制作:家庭科料理研究家 近藤 瞳<材料 2 個分>大根 5cmニンジン 5cmセロリ 5cm ナンプラー 小さじ2 砂糖 小さじ2.5 レモン汁 小さじ4 赤唐辛子(輪切り) 少々焼豚 80gキュウリ 1/2本バゲット 1本 ピーナッツオイル 少々香菜(ザク切り) 適量<下準備>・大根、ニンジンは皮をむいて細切りにする。セロリは筋を引いて斜め薄切りにする。大根、ニンジン、セロリは分量外の塩をもみ込んで10分置く。・焼豚は、厚さ3mmにスライスする。キュウリは斜め薄切りにする。<作り方>1、<調味料>の材料が入ったボウルに、水気をしっかり絞った大根、ニンジン、セロリを加えて和える。10分置く。2、バゲットは端を切り落として、長さを半分に切る。厚さ半分の切り込みを入れて、トースターで軽く焼く。ピーナッツオイルを薄くぬる。ヒント! ピーナッツオイルがなければ、ゴマ油で代用してください。3、バゲットにキュウリ、焼豚、(1)、香菜をはさむ。ナンプラーやパクチーは、最近ではスーパーでも入手できるようになってきたので、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと病みつきになること間違いなし!
2016年03月18日©INTERCONTINENTAL DANANG SUN PENINSULA RESORT今最もアップカミングなディスティネーションのひとつ、ベトナム・ダナン。ベトナム中部の港町は、新たなアジアン・ビーチリゾートとして、引き続き世界的に人気上昇中だ。中でも、約30キロにわたる海沿いのビーチリゾートは、パーフェクトなエスケープスポット。そこで今回の「MY HOTEL CHOICE」では、オンザビーチに位置するダナンでいま泊まるべき憧れリゾートをご紹介!編集部イチオシの一生に一度は泊まりたいお篭もり系オールヴィラリゾートから、贅沢な滞在を叶えてくれるインターナショナルホテルまで、とっておきの1軒を見つけて。 1. Fusion Maia Danangフュージョンマイアダナン©Fusion Maia Resortラグジュアリーオールヴィラリゾート「フュージョンマイアダナン」は、このエリアで最も人気が高いヴィラのひとつ。中心街からは約10分、ミーケービーチ沿いに立地しており、ここなら、ダナンのビーチリゾートを余すところなく謳歌できる。モダンでスタイリッシュなヴィラでのステイは、思い描いた通りの休暇を叶えてくれる至高の一軒だ。©Fusion Maia Resortこのヴィラのユニークな特徴は、スパトリートメントがインクルードされているところ。追加料金なしで、マイア・スパのすべてのトリートメントの中から、1日に最低でも2つ、お気に入りのトリートメントをチョイスできる。(時間が空いていれば、それ以上も可能!)だからスパメニューを眺めながら、今日はどのトリートメントを受けようか考える時間も、このヴィラでの大きな楽しみのひとつ。トロピカルガーデン内にある22室のトリートメントルームでは、指圧系のウォーム・スポーツ・マッサージやバンブーマッサージなどさまざまに用意された最新のスパを体験して。©Fusion Maia Resortオールスパインクルーシブもさることながら、食事の評判も上々。どこでも好きな場所で食べられる朝食は、例えばビーチにセッティングすることもできる。顔を出したばかりの朝の太陽にきらめく海を眺めながら一日をスタートさせてみてはいいかが? または美味しいお料理を好きなだけいただけるビュッフェもおすすめなので、ぜひマークしてみて。©Fusion Maia Resort観光は、地の利を活かしてぜひ世界遺産の街ホイアンへ繰り出して。ホイアンの中心街には、ホテルの系列の「フュージョンカフェ」があり、ゲストはこちらで食事をすることが可能。美しい川辺のレストランでロマンティックなホイアン観光を満喫して。©Fusion Maia Resort*宿泊料金:一泊USD USD569~*部屋数:87室———————————————————————住所:Vo Nguyen Giap Street, Khue My Ward. Ngu Hanh Son District, Da Nang City, VietnamTEL: (+84) 511 3967 999Email:Fusionista-dn@fusion-resorts.com Naman Retreatナマン リトリート©Naman Retreatベトナムの伝統文化とモダン建築の粋が融合したアイコニックな佇まいの「ナマン リトリート」は、ダナンとホイアンの中間地点に位置する、洗練されたオールヴィラリゾートだ。周囲にはグレッグ・ノーマンのダナンゴルフクラブとコリンモントゴメリーという東南アジアの最高の2つのゴルフコースに囲まれた静かな環境。隠れ家ヴィラならではのエクシクルーシヴなモードに浸りながら、ありのあまの自分でいられるエフォートレスシックな時を満喫できる。©Naman Retreatナマン リトリートには、日常を払拭してくれるさまざまな仕掛けが随所に散りばめられている。リゾート自体が自然と調和するようなムードで設計されている。©Naman Retreatアイスクリームやヘルシーなジュースなど、女性好みのトレンディなメニューがいただけるシティニバーも自然と調和した竹のデザインやヤシの木に囲まれた居心地の良い空間。ハイハイレストランでは、美しいインフィニティ―プールを眺めながら、ベトナム各地の伝統料理をモダンに昇華させた料理を楽しめる。どこにいても、海を感じ、風を感じられるはず。©Naman Retreat日が高くなるまでのんびりくつろいで、午後からぶらりとホイアンまで足を伸ばしてみる。そんな余裕のある一日の使い方も可能だ。太極拳、ヨガ、サイクリング、ビーチ瞑想から、フィッシングにクッキング、ボートまで、ここでの過ごし方は自由。またはミーソン聖域、マーブルマウンテン、ホイアン旧市街、フエ古都などの人気スポットを巡りに出かけて。©Naman Retreat観光を楽しんでホテルに帰ってきたら、15室のトリートメントルームを擁したピュアスパへ。ナマンの伝統的なマッサージから指圧マッサージ、ボディラップ、ペディキュアに至る各種トリートメントが、ゲストの心とボディにホリスティックにアプローチしながら、五感を心地よく解きほぐしていく。ピュアスパでは、トリートメントだけでなく、3~14日間のデトックスクレンジングのプログラムもおすすめ。体に優しい食事、大腸洗浄療法などの健康療法も用意。トリートメントとの相乗効果で、じっくりと滞在型スパの醍醐味を感じられそう。*宿泊料金:HPを確認*部屋数:108室———————————————————————住所:Truong Sa Road, Ngu Hanh Son District, Da Nang, VietnamTEL:(+84) 511 3959 888Email:reservations@namanretreat.com INTERCONTINENTAL DANANG SUN PENINSULA RESORTインターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾート©INTERCONTINENTAL DANANG SUN PENINSULA RESORTダナンの賑やかな繁華街から30分ほど車を走らせると見えてくるのが、「神様からの贈り物」と呼ばれるソンチャ半島。ここはダナンの中でもひときわ風光明媚なエリアとして名高く、半島の丘から望むプライベートビーチは絶景。ダナン一の特等席とも言うべき丘に展開しているのがラグジュアリーなインターナショナルホテル「インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾート」だ。©INTERCONTINENTAL DANANG SUN PENINSULA RESORT世界的なホテルチェーンであるインターコンチネンタルのなかでも、ここ「ダナン サン ペニンシュラ リゾート」は、立地も含めて非常にユニークな存在感を放つ一軒といえる。「世界のクリエイティブなデザイナーTOP100」にも選出されたことのあるリゾートホテル界きってのデザイナー、ビル・ベンズリー(Bill Bensley)が手掛けた建物は、黒と白のカラースキームが印象的。インテリアにも、仏教寺院を思わせるモチーフが織り込まれ、ホイアンのランタン、仏教寺院や宮廷、のどかな村々など、伝統的なベトナムの風景をイメージソースとした遊び心を感じさせる空間に仕上がっている。滞在中、美しいベトナムに身も心も染まってしまいそうである。©INTERCONTINENTAL DANANG SUN PENINSULA RESORTアンティークなフレンチヴィラ風にデザインされたダイニング「ラ・メゾン1888」は、日本でもファンの多い、三ツ星シェフとして名高いフレンチの巨匠、ピエール・ガニェールが手掛ける一軒だ。クラシカルなフレンチをモダンに昇華させながら、ほのかにアジアンテイストをまとわせた料理の数々は、「厨房のピカソ」と呼ばれるピエール・ガニェールならではの美的センスによって、芸術的なまでに美しい一皿に仕上げられる。ここでの美食体験は、旅中の大きな悦びの一つとなるに違いない。©INTERCONTINENTAL DANANG SUN PENINSULA RESORT*宿泊料金:一泊USD 380.00~(料金変動制)*部屋数:200室———————————————————————住所:Bai Bac, Son Tra Peninsula, Danang, VietnamTEL:+84 511 393 8888Email:Reservations.ICDanang@ihg.com Hyatt Regency Danang Resort and Spaハイアット リージェンシー ダナン リゾート アンド スパ©Hyatt Regency Danang Resort and Spaダナンを象徴する大理石でできた山、五行山(マーブルマウンテン)の麓にある「ハイアット リージェンシー ダナン リゾート アンド スパ」は、2011年に創業した比較的新しい一軒。ホテルの敷地から白浜のビーチに出られるので、海を楽しむのにうってつけのコンテンポラリーなリゾート。また部屋から望める南シナ海とソンチャ半島は一幅の絵画のような美しさ。©Hyatt Regency Danang Resort and Spaホテルの構成は、低層ホテル棟に位置する193室のゲストルーム、キッチン付きのホテルレジデンス95室、豪華な3ベッドルーム オーシャンフロントヴィラ27棟の3タイプから成るが、いずれも暖色のアーストーンの現代的なデザインで、広々とした開放的なムードの部屋に、大理石のバスルームを備えたラグジュアリーな設え。最新設備の充実ぶりと快適さは旅行通をも満足させるハイレベルな内容だ。ハネムーンから、女子旅、ファミリー旅から、長期滞在まで、いつどんな旅の目的で訪れてもパーフェクトなステイを楽しめるはず。©Hyatt Regency Danang Resort and Spa本格的なベトナム料理と西洋料理の「グリーンハウス」、屋外で地元料理や各国料理を提供する「プールハウス」、伝統的なベトナム料理と西洋風グリルの「ビーチハウス」など、地元ならではの食をさまざまなスタイルとバージョンで味わえる。広いリゾート内ですべてがコンプリートする気楽さもおすすめのポイント。誰もが何も考えずに、ただただ日常をリリースできる白亜の楽園だ。©Hyatt Regency Danang Resort and Spa*宿泊料金:ウェブで確認*部屋数:315室———————————————————————住所:5 Truong Sa Street, Hoa Hai Ward, Ngu Hanh Son District , Danang, VietnamTEL:+84 511 398 1234Email:danang.regency@hyatt.com PULLMAN DANANG BEACH RESORTプルマンダナンビーチリゾート©Accorhotelsバクマイアンビーチに佇むスタイリッシュな一軒、「プルマンダナンビーチリゾート」。プライベートビーチと突き抜けるような青空が一望できるホテルエントランスに足を踏み入れた瞬間、誰もが思わず小さな歓声を上げてしまうはず。この見渡す限りの白い砂浜の絶景から、リゾートライフがはじまる。©Accorhotelsエレガントに整った186の客室とコテージは、ビーチ、インフィニティプールやトロピカルガーデンを見渡す専用バルコニー付き。シックな木製家具が配されたゲストルームは、落ち着きのあるムードで、窓の外に広がる白砂のビーチがより一層まぶしく感じられる。©Accorhotels世界最高クラスのスパ「Nang Spa」では、ゲストの状態に合わせた各種マッサージをはじめ、伝統と最新の技術を融合したボディ&フェイシャルトリートメント、バスリチュアルなどを提供。美しいガーデンを見渡せるトリートメントルームで受けるフットリフレクソロジーは極楽。全身の疲れがデトックスされていく幸福感に浸ることができそう。©Accorhotelsテラス席のあるレストラン「エピス」や、ライトアップされたプールを眺められる「インフィニティバー」はロマンティックな演出でリゾート気分を盛り上げる。小じんまりとしていながらもビーチリゾートにあるべきすべてが揃う。さらに市内からわずか5キロというロケーションなので、観光スポットへのアクセスやちょっと街へ出かけるのにも便利。アクティブなトラベラーを癒すコスパの良いリゾートホテルとしても優秀だ。*宿泊料金:HPを確認*部屋数:186室———————————————————————住所:Vo Nguyen Giap Street, Khue My Ward, Ngu Hanh,Son District, Danang,VietnamTEL:+84 (0) 511 395 8888E-mail: info@pullman-danang.com : Miwa Ogata) TRIPPING!編集部がリアルに泊まりたいホテルをピックアップ!【MY HOTEL CHOICE】>>その他の記事はこちら
2016年03月17日米ユナイテッド航空はこのほど、3月11日(米国時間)より航空バイオ燃料を使用した定期便の運行を開始したと発表した。航空バイオ燃料を使用するのはロスアンゼルス-サンフランシスコ間の定期便で、2週間にわたり運行する。ユナイテッド航空は3年間で最大1500万ガロンの航空バイオ燃料を購入する契約をアルトエア・パラマウントと締結しており、フライトではアルトエア・パラマウントの航空バイオ燃料のみを使用する。今後、ロスアンゼルス空港発のほかのフライトでも航空バイオ燃料を使用する予定だという。ユナイテッド航空は「定期便で先進型航空バイオ燃料の使用を開始するという歴史的偉業を達成し、持続可能な責任ある形で運航を実施するという当社のコミットメントを大きく前進させました。ユナイテッド航空は、代替燃料の進歩におけるリーダーであり、当社のパートナーであるアルトエア・パラマウント社と一緒に、環境への負荷を最小限に抑え、効率性を高める新たな方法を探究するために日々取り組んでまいります」とコメントしている。
2016年03月17日著者撮影日本と同じ“お米の国”であるベトナム。ベトナムでは、お米はごはんとしてだけでなく、一旦米粉にしてから麺や他の食品に加工したりして、さまざまな方法で食べられています。そのため、米粉(またはタピオカ粉)でできたもちもち&ぷるぷるした食感の料理が多いことが特徴。そこで今回は、ベトナムの“ぷるぷる料理”を7品ご紹介したいと思います。 1. バイン・クオン(Bánh cuốn)著者撮影蒸し春巻き。米粉の生地をクレープ状に広げて蒸し焼きにし、ひき肉やきくらげなどの具を包み、くるくると巻いた料理。主に中国南部で食べられている腸粉(チャンフェン)と似ていますが、こちらは生野菜(もやし、ハーブ)や厚切りのベトナムハムを添えてヌクマムベースの甘酸っぱいタレをつけて食べます。 2. フォー・クオン(Phở cuốn)著者撮影フォー生地の生春巻き。裁断前のフォーの生地で甘辛く味付けした牛肉、野菜、ハーブなどを巻いた北部ハノイの名物料理。ハノイのチュックバック湖周辺にはフォークオンの専門店が集まっています。関連記事>ベトナムの春巻き対決!生春巻き VS 揚げ春巻き 3. バイン・ウット・トム・チャイ(Bánh ướt tôm chấy)著者撮影海老の蒸し春巻き。フエの伝統料理。写真のように海老でんぶが上にかかっていたり、具として海老のすり身が中に入っていることもあります。 4. バイン・ベオ(Bánh bèo)著者撮影米粉生地の小皿蒸し。水で溶いた米粉生地を小皿に入れて蒸し、海老でんぶ・カリカリに揚げた豚皮・ネギをのせたフエの伝統料理。たくさんの小皿が水草(bèo)のように見えることから、この名前が付いたのだとか。小皿にヌクマムベースのタレを垂らして、スプーンですくって食べます。 5. バイン・ボッ・ロック(Bánh bột lọc)著者撮影海老入りタピオカ餅。甘辛く味付けした海老(豚肉が入っていることも)をタピオカ粉の生地で包み、さらにバナナの葉にくるんで蒸したフエの伝統料理。半透明の生地からは海老が透けて見え、見た目はまるでワンタンのよう。 6. バイン・カン・クア(Bánh canh cua)著者撮影蟹うどん。とろみのついたカニ身入りスープとタピオカ粉から作られた半透明のモチモチ麺がおいしい麺料理。麺がとても短いので、レンゲだけを使って食べる人もいます。 7. バイン・ヤー・ロン(Bánh da lợn)著者撮影タピオカ生地と緑豆あんを重ねたおやつ。見た目が豚バラ肉の皮・脂身・赤身の層に似ていることから、“豚皮のケーキ”という名が付けられています。パンダンリーフで色付けされた緑色のタピオカ生地部分がぷるぷる食感で美味。 いかがでしたでしょうか?おつまみやおやつとして食べられることの多い“ぷるぷる料理”。フエ料理に多く見られるので、一度にいろいろな種類の料理を食べたい方はフエ料理店に足を運んでみてくださいね。 (text & photo:グッチ) ぐるりホーチミン歩き〜美味しいと可愛いを探して〜その他の記事を読む>
2016年03月15日©Accorhotelsフランス統治時代の建物が今も多く残るハノイ。なかでも、ホアンキエム湖の東側に位置し、オペラ座やベトナム歴史博物館などにも近く、街のランドマークともなるホテルが、「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」。エントランスの上の壁を見ると、創業年である1901の数字が刻まれています。©Accorhotels創業時より著名人や外交官が集う名門ホテル創業当時は、「グランドホテル・メトロポール」という名で、著名人や外交官などが集い、喧噪のハノイでの文化の中心でありオアシスでもあった場所だそう。当時、アジア各地各地を訪れていたイギリス人作家のグレアム・グリーンやサマセット・モームなども訪れています。1954年、ベトナムがフランスから解放された後は、国営のホテルとなり、1992年には、フランス資本との合弁ホテルに。1996年には、新館のオペラウィングが建設されて現在のような姿になりました。著者撮影旧館のメトロポールウィングは、時代を経た木の風合いが素晴らしく、コロニアルスタイルの雰囲気たっぷり。階段は100年前のオリジナルで、クラシカルなライトを備える吹き抜けの部分は、宿泊者だけが目にできる歴史の残り香です。新館オペラウィングの客室も、ネオクラシカルなモダンテイストで、気分がぐんと上がる!居心地のよさ。著者撮影ベトナム戦争時代の防空壕を見学さて、「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」に宿泊したら、ぜひ訪れてみたいのが、防空壕跡です。ガーデンにあるプールとオープンスタイルのバンブー・バーの間、地下に降りてゆく階段がひっそりと存在しています。これが、ベトナム戦争時代の防空壕跡へと続く階段。空爆が行われた際に、宿泊客をかくまった防空壕です。著者撮影1964年から1975年まで続いたベトナム戦争中は、ホテル内に各国の大使館が移設されていて、反戦運動で知られるアメリカの映画俳優ジェーン・フォンダも2ヶ月間ほど滞在。同じく反戦運動に熱心だった歌手ジョーン・バエズも、この防空壕に入ったことがあるのだとか。戦後、防空壕は閉鎖されていましたが、2011年にバンブー・バーを改築した際に、プールの片方が浅くなっていることを不思議に思ったスタッフたちにより発掘、再度発見されました。著者撮影ヘルメットをかぶって降りてみると、分厚いコンクリートで固められた防空壕内は、華やかなホテルの雰囲気とはまったく異なり、シンと静まり返った別世界。くねくねと折れ曲がった内部は、思いのほか奥が深く、当時の恐怖が染み付いているような気も……。ときには、ここに、40名以上がひしめき、1日に6度も、防空壕に逃げ込むこともあったとか。内部には、1972年のクリスマスにジョーン・バエズが、かつてこの防空壕内で“Where Are You Now My Son”を歌ったときの音源も、流されています。著者撮影ハノイの戦争博物館など、ベトナム戦争の史実を知る場所も興味深いですが、実際に防空壕に入って、場の空気を感じることができるのは、とても貴重な体験。あらかじめの予約で、宿泊者だけに許された特権です。著者撮影つい見逃しがちですが、ロビーには、ジョーン・バエズが2013年にホテルを再訪した際に描いた、ベトナムの子供の絵画も飾られているので、ぜひ一見して。著者撮影「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」は、泊まることで、街の歴史を体感することが出来るホテル。単にラグジュアリーなだけではなく、知的好奇心を刺激するステイがお好みなら、ぜひここへ。ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ : 坪田 三千代)大人の東南アジアご褒美旅~テーマとスタイルのある旅~その他の記事を読む>
2016年03月09日エアバスは現地時間の3月2日、シンガポール航空にA350 XWB初号機を引き渡したことを発表。これにより、シンガポール航空は世界で5番目のA350 XWB運航会社となる。シンガポール航空のA350は、ビジネス・クラスが42席、プレミアム・エコノミーが24機、エコノミー・クラスが187席の3クラス制。A350をクアラルンプールおよびジャカルタへの地域路線で運航させ、その後、5月から長距離路線のアムステルダムとデュッセルドルフ線への導入を予定している。シンガポール航空は地域路線および長距離路線用に合計で67機のA350-900を発注しており、そのうち7機が最大19時間飛行可能な超長距離型として引き渡される予定。米国へのノンストップ飛行が可能になる。シンガポール航空は現在、A380を19機、A330-300を29機運航させており、A350が加わることによって、エアバスのワイドボディ機を全機種運航させることになる。A350 XWBはこれまで、世界中の42社から合計783機の受注を獲得している。
2016年03月03日著者撮影アオザイの国はオーダーメイドの国ベトナムと言えばアオザイですよねー。ネットでの「最も美しい民族衣装は?」という議論で毎度名前が挙がるベトナムの民族衣装・アオザイ。少し雑に言えば、露出を抑えたチャイナドレスという印象でしょうか。地面に届きそうなほど長くそして大きくスリットの入ったスカート、その下にはゆったりとしたズボン。この、ズボンの上とスリットの端が重なった、三角窓から見えるお腹がセクシーなんですよね。昔、ニーソックスの上端とスカートの間が「絶対領域」なんて呼ばれたりもしましたけど、アオザイの三角窓は「神の領域」と呼んでも言い過ぎではありません。神社の鳥居の向こう側みたいなもんですね。言い過ぎました。アオザイのもうひとつの大きな特徴に、上半身に対してピタッ!と生地が密着して身体のラインがハッキリと見える点があります。ベトナム人女性に細身の方が多い理由はアオザイを着こなすためとも言われたり。そう、密着している…つまり、アオザイはオーダーメイドが前提にあるんですね。余談ですが、男性用もあってこちらは全く密着していません。まぁ、個人的には「密着して誰が得すんねん」と思いますが。いや、損得は関係ないか!ベトナムと言えばアオザイ、アオザイと言えばオーダーメイド。言い換えますと、ベトナムと言えばオーダーメイド!ということなんです!しかーし、観光に来られた方にとってのアオザイの楽しみ方は限られています。試着して写真撮影、試着して散歩、これが関の山でしょう。が、私は言いました!アオザイはオーダーメイドが前提にあると!用意されたアオザイを着て何が真のアオザイストと呼べるのか!そもそもアオザイストって何なんだ!という訳で今回は、「布生地から選ぶアオザイの作り方」を紹介します。それ以外にもTシャツやスーツやワンピースなんかもオーダーメイドれるんだぜベトナムは!やって来ました、布生地の聖地・タンディン市場著者撮影いきなりテイラーに行っても布生地はあるのですが、その数は限られてしまう訳です。でも、折角つくるなら、食傷するくらいの種類からあなたと運命の赤い糸でつながっている布生地を選んでやりましょうや。だからと言って赤い布生地を選んだらダメですよ。あはは、冗談がくだらねぇ。著者撮影こちらがタンディン市場。外観では中に何があるか分かりませんが……ほい!著者撮影布生地がギ~ッシリ!著者撮影ほ~らほら!この通り、ひしめき合うように布生地が積まれています。境目はよく分かりませんが、ほぼ等間隔で座っている人物(主に女性)が、各店の売り子です。あ、コレいいなぁーと思って布を見たり触ったりしていると「何が欲しいの?」と聞いてくるので、「こういうものを探していてかくかくしかじか…」とか返答しようものならそのままバトル(交渉)に突入です。余談ですが、これらの布生地は韓国やカンボジアからの輸入品らしい。ベトナム製だと思っていたので、その事実を知ったときは少しだけ凹みました。全てがベトナム製だったらなんかカッコイイ、っていうだけのワガママですが。さぁ、それではここで、価格交渉の方法を紹介しましょう。私が実証しております!市場で値切る方法向こうも電卓を持っているので、単純に指差しをしていればなんとなく売買が成立してしまうのですが、少しでもお得に買い物をしたいですよね。という訳で、価格交渉のノウハウをお教えいたしますよ。1.値段を聞くときは指を差しながらバウニューティェン(Bao Nhieu Tien)?これはもちろん「いくら?」という意味。出だしから「ハウマッチ?」と英語で聞いてしまうと、高く見積もまれてしまう可能性があります。観光客の多い市場に比べるとタンディン市場はかなり良心的な価格ですが、それでも現地の言葉を使うことによって、「むむっ、こやつ出来る…!」と思わせれば得をしても損はしません。ただ、当たり前のように価格もベトナム語で言ってくるので、こちらもGoogle先生に聞くなりして押さえておきましょう。途中で英語に切り替えても構いません、ここでは最初の言い値が肝心なのです。2.相場は1メートルが5万ドン(およそ250円)~20万ドン(およそ1000円)これは正直なところ「ものによる」のですが、それでも慣れていないと10倍の額を言われてもピンと来ないと思うので、おおよそこの範囲だと思ってください。で、ほとんどのお店で購入できる最小値が1メートル。価格を知って、その分野に詳しい方ならお気づきかもしれませんが、ベトナムではオーダーメイドこそ安いものの、布生地はそれほど安くありません。輸入品ですし、これはしょうがないのかもしれませんね。3.値切りたかったら、ヒット&アウェイこの市場ではまとめて(具体的にはおおよそ3メートル以上)購入しない限りあまり値切れないと思っておいた方が良いのですが、それでもあなたが値切りたい場合、一度値切ったあとに諦めた体でその場を離れてしまう方法が得策です。まだ価格を落とせる場合は売り子から呼び止めて来るし、本当に下がらない場合はスルーされます(そのときはしばらくしてからまた戻れば良い)。ただ、繰り返しになりますが、タンディン市場は全体的に良心的な価格であることと、彼女たちも商売でやっているのでお互いに幸せになれる交渉になると良いですね。これを「ヒット&アウェイ」と呼べるかどうかは分かりませんが、ただ私が言いたかっただけです。蝶のように舞い蜂のように刺せ!と偉い人も言ってます。上記が価格交渉の方法ですが、1も3も観光地の面を持つ市場であればどこでも通用します。とくに一大観光スポットのベンタイン市場では絶大な効力を発揮!3が三回くらい使えたりするので、一見すると底なしに下がっていく価格に対して「一体どんだけ利益貪っとんじゃ」という猜疑心が逆に生まれて来ます。まぁ、あそこは、市内屈指の土地の高さ(ひいては場所代の高さ)ではありますけどね……。市場グルメもついでに楽しめます著者撮影布生地とは全然関係ありませんが、著者撮影市場内にあるワンタンメンが安くて美味しいですよ。タンディン市場の向かいにも布生地が売られていますさて、価格交渉がどうのこうのと書いておきながら、市場では買わず、ハイバーチュン通りを挟んだ向かいに並ぶ生地屋さんで購入するのもありです。タンディン市場に比べると、店員の声掛けも少ないので、比較的ゆっくりと物色できるはずです。著者撮影市場と同様に、アオザイやスーツに使われる布生地を扱うお店が並んでいます。著者撮影なんだかお金が掛かっていそうなお店を発見。著者撮影アオザイのパンフレットなんてあるんだー、と見ていると!著者撮影モニターの下に……何コレ!?著者撮影ハローワークの窓口……ねぇよ!?すごいですね、ハローワークで使われていたモニターがベトナムのアオザイ生地屋に移動するって、かつて目隠しされて香港まで連れて行かれた猿岩石を遥かに凌ぎます。このたとえ、すっごい分かりづらい!著者撮影ギッシリとひしめく布生地たち。アオザイ用だけあって、個性が強くて美しい。著者撮影いいですねーあーいいですねー(布好きです)。ここまで紹介しておいて、今回そもそもアオザイをつくって着る人間は誰なんだ?というともちろん私ではありません。男性用もあるけれど、女性用の華やかさには敵いませんしね、それもなんだか片手落ち。という訳で、ちょうど友人がアオザイを新調したいという話をしていたのでそこに同行することにしました。著者撮影そんな友人が選んだ布生地がこちら!等間隔にあしらわれた小鳥が可愛いですね。ゴージャスというよりも可愛らしいアオザイになりそうです。著者撮影ちなみに私はいくつかTシャツをつくりたかったので、こちらの布生地を購入しました。つくろう!アオザイ&Tシャツ著者撮影それらを携えて、オーダーメイドショップ……いわゆるテイラーへ向かいます。布生地を扱うお店ではそのままアオザイのオーダーメイドにも対応してくれる場合が多いのですが、友人いわく「ここは前回も利用したので安心」だそうです。ただ、言葉が通じない、かつ住み慣れていない方となると、修正の注文などで苦労すると思うので、日本人が対応してくれるお店が良いかもしれません。そちらはまた後ほど紹介します。店の正面にはアオザイを着たマネキンが二体。著者撮影著者撮影もうちょっと…生やしてあげても良かったのではないか。著者撮影アオザイをつくるためには、なんと15箇所以上の部位を計測します。この部位の多さこそが、あの美しいフォルムを生み出す秘密なんですね。著者撮影このように、全身の計測値をカードに記します。友人から個人情報ではないかと言われたのでモザイク処理を施しました。著者撮影で、私はというと、アオザイではないので別のテイラーへ。日本人のスタッフが対応してくれるお店なので、注文の対応も柔軟なのです。著者撮影これを胸ポケットにして、これを襟に使ってポロシャツに……とあれこれ注文。なお、ここでサンプルとして既成品を一着携えているところがポイントです。現物があれば、気に入った布で同サイズのものをつくるということも可能、つまり布さえあればいくらでも複製できるという訳です。それこそがベトナムにおけるオーダーメイドの最大のメリットのひとつと言えるのかもしれません、最初から型がある場合にオーダーメイドと呼べるかどうかはちょっと微妙だけどね。完成したアオザイを受け取りに行くアオザイは、その日の昼に注文して、翌々日の夜に完成しました。つまり2日間と半日、おそらくこれがローカル店の平均的な最短期間だと思います。ベトナムでの旅行でホーチミンに3日間もいるなら、初日に注文しておくと上手く時間が使えますね。ただ、日本と違って予定通りに進まないことがしばしばあるので、欲を言えば4日間以上あると安心です。さて、指定された日時に取りに行くと……。著者撮影べべべ、べーーーん!著者撮影試着した友人(彼女の右肩にいる人はちっさいおっさんじゃなくて鏡に映った私です)。そして別のお店でつくったTシャツも!著者撮影どどど、どーーーん!著者撮影いいですね!納得のいくものが出来ました。ベトナムでのオーダーメイド・まとめと、ベトナムで布生地選びからオーダーメイドするまでの一連の流れを紹介いたしました。これまでに書かなかった情報も含めて、まとめてみましょう。・ホーチミンで布生地を選ぶならタンディン市場がオススメ。・布生地は1メートルから、相場は5万ドン(およそ250円)から20万ドン(およそ1000円)まで。・合計3メートル以上になると少し安くしてくれる傾向がある。・アオザイのオーダーメイドに掛かる日数は店にもよるが、平均的にローカル店で最短2日間と半日。今回の注文価格は、布生地持ち込みで、50万ドン(およそ2500円)でした。・今回登場した日本人対応のテイラーでの注文から納品までの期間は、アオザイやワンピースは最短1日間から、スーツは最短2日間から。ただし、注文枚数や希望デザインによって変動。価格(布生地持ち込み)はアオザイとワンピースは50ドル、スーツは女性で120ドル、男性で150ドルから、とのことでした。はい!ま、冒頭でつくれつくれと煽ったものの、つくったアオザイを日本で着る機会はそうそう無いでしょう。ただ、女性ならワンピース、男性ならスーツといったように気軽につくっても良いのではと思います。日本ではオーダーメイドって高い印象がありますからね。既成品一着、またはそれ以下の価格で、あなただけの服がつくれちゃう訳ですから!今回登場した市場とお店の店名&住所タンディン市場店名:Cho Tan Dinh住所:Cho Tan Dinh, Hai Ba Trung, District.1, Hochiminh city.ローカルのアオザイ・テイラー店名:Ao Dai Xua Nay住所:599 Nguyen Dinh Chieu, District.3, Hochiminh city.日本人が常駐しているテイラー店名:Tailor Ralan住所:254B Ly Tu Trong, District.1, Hochiminh city.著者撮影最後に全く関係ありませんが、ローカルのテイラーにあった、見てるだけでいじりたくなるスイッチ盤。(text & Photo:ネルソン水嶋)ネルソン水嶋の「勝手にベトナム観光開発局」他の記事を読む>
2016年03月03日photo:世界遺産イェーイ!ベトナム屈指の世界遺産ハロン湾!海に浮かぶ奇岩の幻想的な風景はベトナムまで来たら絶対に外せません。そんなハロン湾はベトナムの首都ハノイからのツアーで楽しむのが便利です。今回の記事では、ハノイからの日帰りツアーについての詳細をご紹介致します。ハノイとハロン湾は車で片道4時間弱と少々遠いのですが、日帰りだと日程に余裕がなくても大丈夫ですし、ハノイでナイトライフを楽しめるのも魅力です!ツアーは現地で手配ベトナムでは現地でツアーの手配をするのがお値打ちで旅情も味わえるのでオススメです!ホテル街や市内に旅行代理店がたくさんあるので、簡単に予約することができます。気になる言語も片言の英語や身振り手振りで大丈夫。ただし、値段とツアーに何が含まれるのかはしっかり確認して下さいね。私は英語で話すのが苦手なので、値段やツアーに含まれるものやランチの有無などをメモ帳に英語で書き出して代理店のスタッフに確認していました。ただし現地で結構時間を取られてしまいますので、時間に余裕がない場合は日本で手配していきましょう!ツアーの概要とスケジュール私たちが予約したツアーに含まれていたのは、ハノイからハロン湾のバス往復と、船上でのランチ、ハロン湾遊覧、ティエンクン洞窟観光、そして英語ガイドでした。スケジュールはこんな感じ!08:00ホテル出発バスでハロン湾へ12:00ハロン湾到着船に乗って出発!13:00船上でランチ14:00ティエンクン洞窟到着下船して鍾乳洞観光15:00再び乗船16:00ハロン湾到着バスでホテルへ20:00ホテル到着ハノイからハロン湾までは車で約4時間なので、実は日帰りだと少し忙しいです。時間に余裕のある方はハロン湾の船上で1泊するツアーなどもオススメです。いよいよハロン湾ツアーへ出発です!photo:世界遺産イェーイ!朝8時に泊まっているホテルにバスがお迎えに来てくれます。私たちの時はこんなマイクロバスで行きました。photo:世界遺産イェーイ!ハ・ロン湾に到着すると船が待っていました。私たちが乗った船はこじんまりとした船でしたが、豪華客船もあります。船の種類は予算に合わせて選ぶことができます!photo:世界遺産イェーイ!船に乗り込み、いよいよ奇岩に向けて出発です!photo:世界遺産イェーイ!しばらく進むと、にょきにょきした奇岩が見えてきます!あっちもこっちも奇岩だらけの中を、クルーズで抜けていきます!約11万5,000年前の氷河期に石灰岩台地が沈み、海上に残った部分が風化してこのような景観が生まれました。お待ちかねのランチタイム!photo:世界遺産イェーイ!船の中でランチを頂きます。ゴージャスなツアーでは、エビやカニなどのシーフードが楽しめるようです。photo:世界遺産イェーイ!ご飯を食べてお腹いっぱいになったら、再び出発です。奇岩がたくさんあるのですが、その中には、変わった名前をつけられているものもあります。こちらはゴリラ岩。他にも魔法使い、幽霊?などと名前がつけられているものがあります!photo:世界遺産イェーイ!しばらく進むとティエンクン洞窟に到着です。ここでは下船して洞窟の中を歩いて見学することができます。実は中は蒸し暑くて、汗だくになりました。ティエンクン洞窟を見学した後、再び乗船し、船着き場へ戻り、バスに乗ってハノイのホテルまで行きます。早起きなので、帰りのバスはツアーメンバーのほとんどが爆睡していました。以上、ハロン湾ツアーの詳細でした!私たちは比較的お値打ちなツアーを選んだのですが、他に船やランチがゴージャスなものや、カヤックで奇岩の中を進むオプションツアーなどもあるので、時間と予算に合わせて楽しいツアーを選んで下さいね!ハ・ロン湾(自然遺産)・登録:1994年・登録基準:「自然の景観美」、「地球の歴史」・アクセス羽田からハノイまで直行便で約5時間半。ハノイからの日帰りもしくは1泊2日のクルーズツアーに参加するのが一般的。日帰りの場合は、8時頃に出て20時頃に戻ってくるツアーが多い。ハノイからハロン湾の船乗り場まではバスで4時間弱。※記事中の情報は、全て2016年2月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラムその他の記事はこちら>こちらも合わせてCheck!ベトナム北部の世界遺産!奇岩、洞窟、遺跡を楽しもう!
2016年03月01日前回は、アルミ合金と、航空機で用いられる複合材の代表格である炭素繊維強化樹脂(CFRP : Carbon Fiber Reinforced Plastic)で話が終わってしまったので、今回はその他の素材の話をしてみよう。○スチール要するに鉄である。軽く造ることを考えるとうれしくないので、アルミ合金で問題がないのであればアルミ合金を使用するのだが、どうしてもスチールにしなければならない場面もある。まず、特に高い強度と信頼性が求められる場面として、可変後退翼を備えた機体の翼胴結合部が挙げられる。可変後退翼でなければ、主翼を横断する桁を胴体側の縦通材やフレームと強固に結合できるが、可変後退翼を使用していると、主翼を動かすためのピポット機構が必要になる。そこでどういうことになるかというと、胴体の構造材と結合する形で左右に横切るキャリースルーを用意して、その両端に穴を開けてピンを通す方法で主翼を取り付ける。そのピンを回転軸にして主翼が角度を変える。つまり、可変後退翼を備えた機体では通常よりも狭いエリアに荷重が集中するので、軽く造ることよりも強度を優先してスチールを使うことが多い。例えばMiG-23がそうだし、F-111アードバークもそうだ。もっともこれは、チタンの加工技術が確立できていなかったので堅実にスチールにした、という事情もある。今ならチタンでできるかもしれないが、今度は可変後退翼機の需要がなくなってしまった。閑話休題。実はもう1つ、スチールを使用する場面がある。それは、スピードが速い飛行機だ。飛行機が大気中を高速で飛ぶと、機体の温度が上昇する。マッハ2ぐらいまでならアルミ合金でも耐えられるが、マッハ3になるとさらに温度が上がり、アルミ合金では耐えられない。ということで、スチールの出番となる。高速化と引き替えにスチールを使う羽目になった機体として有名なのは、函館空港に強行着陸したことでおなじみ、MiG-25フォックスバットだろう。機体の主要な部分をステンレス・スチールの溶接構造で組み上げている。もう1つは試作に終わった機体だが、XB-70バルキリー爆撃機がそれだ。こちらもステンレス・スチールだが、ただのスチールではなく、ステンレス・スチールの薄板で形作ったハニカム構造(蜂の巣みたいな形をしているので、こういう)をステンレス・スチールの外板でサンドイッチした構造だった。こんな、他所ではやったことがなさそうな構造の機体を造ることになったので、メーカーのノースアメリカン社はだいぶ苦労させられることになった。それでいてXB-70は2機を試作しただけで終わってしまったのだから踏んだり蹴ったりだが、後でアポロ宇宙船の司令船を製作した時、ステンレス・スチールのハニカム構造で造ったそうである。なお、MiG-25はXB-70を仮想敵として開発された機体だから、この両者は素材だけでなく生い立ちでも縁があることになる。○チタンマッハ3級の飛行機がもう1つあるが、こちらはスチールを使わなかった。それがロッキードSR-71ブラックバードで、こちらはチタンを機体構造材に使用した。軽くて丈夫でいいことずくめのように見えるが、不慣れな素材だっただけに、加工や品質管理の面でかなり苦労させられたという。例えば、素材を水道水で洗浄していたら、水道水に添加してある塩素のせいでダメになってしまい、蒸留水に切り替える羽目になった、なんていう話が伝えられている。また、どちらかというと柔らかめのチタンを使うことで加工性をよくしようとしたのだが、そうすると耐熱性の面で問題が出てくる。そこで機体外板を黒く塗ることで放熱効果を持たせて、機体構造材に対する熱の負担を軽減する工夫をしたのだそうだ。別に、シャレや演出で黒く塗ったわけではなくて、もっと深刻な理由があったのだ。1つ笑い話がある。ロッキード社がSR-71を製作した時に、チタン素材の入手が問題になった。そこでどうしたのかというと、ダミー会社を作って本当の買い手が誰だかわからないようにした上で、ソ連からチタンを買い付けたのだという。ソ連をスパイするつもりで製作した飛行機の材料をソ連から買ってきたのだから面白い。今でもチタンの一大産地はロシアなので、欧米の航空機メーカーがVSMPO-Avismaのようなロシアのチタン・メーカーと提携して、素材、あるいは加工した製品を買い付けている。さすがに、機体の主要構造材としてチタンを使ったのはSR-71ぐらいのものだが、他の航空機でも、耐熱性や強度を求められる部分ではチタンを使うことがよくある。これは軍用機でも民航機でも変わらない。前述のXB-70バルキリーも、エンジン周りと前部胴体はチタン製だった。航空自衛隊向けにF-15イーグルの導入が決まり、それを日本でライセンス生産することになった。F-15は軽量化を追求してチタンを盛大に使っていたので、日本のメーカーではチタンを加工するための機械を新たに入れたり、それを使って部品を製作するためのノウハウを身につけたり、といった苦労をする羽目になった。しかし、航空機にチタンはつきものだから、「いつかは通るべき道」であったと言うべきか。○その他の素材金属素材だと、アルミとリチウムの合金(Al-Li合金)がある。利点としては、7075アルミ合金と同程度の強度を、7075より軽く実現できるという。強度や耐食性の分野で課題があったが、これはメーカーの努力によって解決できたという。ただ、リチウムが水と反応しやすい素材なので、取り扱いが難しいところがあるそうだ。そして、Al-Li合金はお値段が高い。実は、これが一番の普及阻害要因になるかもしれない。他の分野と比べると、高価な材料を惜しげもなく(?)使う傾向がある航空機だが、安価に済むのであれば、そのほうがいいに決まっている。参考航空機に於けるアルミリチウム合金の開発動向前回に炭素繊維ベースの複合材料の話をしたが、炭素繊維やガラス繊維だけが複合材料の素材になるわけではない。例えば、ボロンを使用した事例もある。ただし、ポピュラーにはならず、航空機業界における複合材料のメインストリームは炭素繊維になった。
2016年02月29日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月25日、独航空宇宙センター(DLR)との新たな機関間協定を締結したと発表した。両者はこれまでも「陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)」データとDLRのTerraSAR-X/TanDEM-Xによる災害監視の共同研究や、小惑星探査機「はやぶさ2」にDLRの小型着陸機「MASCOT」を搭載するなど協力を実施してきた。今回の新協定では民間部門や宇宙新興国の台頭など、宇宙開発利用を巡る世界的な環境が変化する中、JAXAとDLRの戦略的協力関係を構築し、日独間で実効性ある機関間協力の実現を目指す。具体的には、宇宙航空技術開発、宇宙利用、産業育成などの分野で協力を進めていく。
2016年02月26日これまで5回にわたり、航空機の機体構造がどうなっているかについて解説してきた。締めくくりとして、そこで使われている素材の話もしておかなければならないだろう。○アルミ合金系素材かつては「全金属製機」などといって、わざわざ区別していたが、それは木材を使用する機体が多かった時代の話。今では金属材を使用するのが当たり前になっている。航空機は軽くかつ丈夫に作らなければならないので、金属なら何でも良いというわけにはいかない。そこで主流となったのがアルミ合金である。純アルミニウムではなく、さまざまな金属を添加した合金素材を使っているが、そのほうが性質が優れているためである。特に広く知られているのがジュラルミンだろう。最初に登場したのは、アルミニウムに銅を添加した素材で、ジュラルミンといえばこれである。その名称の由来は、ドイツのデュレンという街で開発されたから、あるいはラテン語でhardを意味するdurusとaluminiumを合成してできたという説がある。日本工業規格(JIS)では、アルミ合金には4桁の数字あるいはアルファベットを組み合わせた名前がつけられている。ジュラルミンは2017で、銅を3.5~4.5%、珪素を0.5~1.2%、そのほか鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛、クロム、チタン、ジルコニウムといったものもいくらか混ざる。主な部分を占める元素の名前から、Al-Cu系ということになる。その後に登場したのが「超ジュラルミン」こと2024。銅を3.8~4.9%、マグネシウムを1.2~1.8%、そのほか鉄、マンガン、珪素、亜鉛、クロム、チタン、ジルコニウムといったものもいくらか混ざる。主な部分を占める元素の名前から、Al-Mg系ということになる。そして「超々ジュラルミン」こと7075がある。最近ではスマートフォンのドンガラでも使われているらしいが、元々は航空機用の素材だ。いわゆるAl-Mg-Zn系で、銅を1.2~2.0%、マグネシウムを2.1~2.9%、亜鉛を5.1~6.1%、そのほか鉄、マンガン、珪素、クロム、チタンといったものもいくらか混ざる。航空機用ではこの3種類がメジャーだが、もしも興味があったらJISの規格書を見てみていただきたい。あきれるぐらいたくさんのアルミ合金素材が規格化されている様子がわかる。航空機と並んでなじみ深いアルミ製品というと鉄道車両(特に新幹線)があるが、こちらは6N01や7N01など、溶接性と押出加工性に優れた素材が使われる。航空機はリベット止めが普通だから、鉄道車両ほど溶接性は重視されないようだ。○アルミ合金素材の使い分け後から出てきた素材ほど軽くて丈夫ということであれば、何でも7075で造ればよいかというと、そういうわけでもないところが面白い。例えばボーイング747の場合、胴体のうち与圧する部分の外板、それと主翼の下面には、疲労と亀裂に強い2024を使う。胴体でも縦通材やフレーム、非与圧部分の外板、あるいは主翼の桁・リブ・上面外板、それと尾翼は7075だ。7075の方が圧縮・引張・曲げに強いが、疲労においては2024のほうが有利だといわれる。主翼で発生させた揚力で機体全体を支えているわけだから、基本的に、主翼の上面には圧縮荷重がかかり、下面には引っ張り荷重がかかる。そのことが、「上面外板は7075、下面外板は2024」という使い分けにつながっているわけだ。ちなみに、主翼の外板は局所的に10mmを超える厚みになることもあるが、胴体の外板は一番薄いところで1.6mm厚だそうだ。繰り返すが、1.6cmではなく1.6mmである。これで機内の与圧による圧力差に耐えているのだからすごい。○炭素繊維複合材複合材料というと真っ先に思い浮かぶのはカーボンファイバー、つまり炭素繊維複合材だろう。厳密にいうと、炭素繊維とはその名の通りに繊維であって、それを樹脂で固めたものが炭素繊維強化樹脂である(CFRP : Carbon Fiber Reinforced Plastic)。繊維と樹脂を組み合わせているから複合材だ。組み合わせる樹脂素材はエポキシ樹脂が多い。エポキシ樹脂以外では、ポリアミド樹脂やナイロン樹脂を使うこともあるという。複合材の組み合わせはこの2種類に限らない。風呂でおなじみのガラス繊維強化プラスチック(GFRP : Glass Fiber Reinforced Plastic)も、極端なことをいえば鉄筋コンクリートだって複合材料である。まあ、鉄筋コンクリートで飛行機を作ることはないだろうから、それはおいておくとして。強度が求められる部分では、炭素繊維の糸を織り合わせて造った「織物」にエポキシ樹脂を含侵させた、「プリプレグ」と呼ばれるものを使う。プリプレグ自体は柔らかいが、これを型に敷き込んでからオートクレーブと呼ばれる「釜」に入れて焼き固めると、軽くて丈夫な構造材ができる。いわゆるドライカーボンというやつである。「織物」を使うから、繊維の向きによって強度が違ってくる。裏を返せば、どの方向に強度を持たせたいかという希望に合わせて繊維の配列を工夫することで、「ある方向に対しては強いが、別の方向に対しては変形しやすい」なんていうものも造ることが可能だ。ただ、この方法は製作に手間がかかる上に、電気代もかさむ。もちろん、コストや手間よりも強度が優先されるところではドライカーボンを使うが、要求仕様によっては量産性と経済性を重視して、別の方法を使うことがある。例えば、樹脂含侵成型法(RTM : Resin Transfer Molding)がある。これはオス型とメス型の間に炭素繊維の織物を敷き込み、そこに樹脂を注入して含侵・成型するものだ。樹脂が固まったら型から外せばよい。樹脂を注入する際に、反対側で気圧を下げることで樹脂の回りを良くするのが、真空樹脂含侵成型法(VaRTM : Vacuum Assisted Resin Transfer Molding)である。いくらCFRPが軽くて高強度だといっても、プラモデルみたいに一枚物の板で所要の強度を持たせるわけにはいかず、ちゃんと骨組と外板を組み合わせている。JAXAの施設一般公開で展示されていた、CFRP製機体構造材のサンプルを御覧いただこう。航空機以外だと、1980年代半ばからレーシングカーの車体をドライカーボンで造るのが普通になった。鉄道車両でも、JR東日本のE4系新幹線電車の一部が先頭部をCFRPで造ったことがあるし、CFRPの弾性を生かした台車「efWING」の導入事例が増えつつある。どちらも川崎重工の仕事だ。スキー板をCFRPで造った事例もあるが、これを手掛けたフィッシャーにしろ川崎重工にしろ、航空分野でCFRP製品を手掛けているメーカーでもある。
2016年02月22日フエは、南北に細長いベトナムのちょうど真ん中あたりにある都市です。1802年から1945年にかけて、ベトナム最後の王朝「グエン朝」の都が置かれていました。ベトナムといえばおびただしい数のバイクの群れや騒音が思い起こされますが、フエは古都らしい、しっとりとした趣をたたえる静かな街です。王宮や皇帝廟、寺院などが世界遺産に登録されています。ベトナムは千年以上に渡って中国の支配下にあったため、その政治形態や文化面などにおいて強い影響を受けています。旧市街の中心にある王宮は、北京の故宮を模して4分の3のサイズで建造されました。王宮は一辺が約2.2kmの、正方形の城壁に囲まれています。王宮門(午門)をくぐると目の前には正殿である太和殿がそびえます。故宮の迫力に比べると小ぶりではありますが、確かに面影が感じられます。さらに先に進んでいくと……、いくつか新築の建物がある以外は草原が広がっていました。実は1960年代のベトナム戦争によって主要な建物は破壊されていたのです。これが戦争というものか、と言葉を失ってしまいました。ベトナムは19世紀半ば以降フランスの支配下にあったことから、フエでも食文化や建築物にその名残が見られます。中国やフランスの影響を受けた華やかな王朝文化を経た一方で、戦争の足跡を残す街。ハノイともホーチミンとも異なる空気感を持つこの古都を、またいつか訪問したいと思っています。○世界遺産データフエの歴史的建造物群(文化遺産)。ベトナム。1993年登録。○筆者プロフィール: 本田 陽子(ほんだ ようこ)「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。○世界遺産検定とは?世界遺産の背景にある歴史、文化、自然等の理解を深め、学んだことを社会に還元していくことを目指した検定。有名な観光地のほとんどは世界遺産になっているため、旅の知識としても役立つと幅広い世代に人気。主催:世界遺産アカデミー開催月:3月・7月・9月・12月(年4回)開催地:全国主要都市受検料:4級2,670円、3級3,900円、2級5,040円、1級9,250円、マイスター1万8,510円、3・4級併願6,060円、2・3級併願8,220円解答形式:マークシート(マイスターのみ論述)申し込み方法:インターネット又は郵便局での申し込みその他詳細は世界遺産検定公式WEBサイトにて
2016年02月22日ベトナム・ダナンの人気ホテル「インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾート」の宿泊レポート。最後はママに嬉しいアクティビティとして、服のオーダーメイドやスパを紹介します。ホイアンの老舗テーラーで服をオーダーメイドベトナムでは服のオーダーメイドが盛ん。とくにホイアンの街にはテーラーの数が多く、自分に合った服を作るのが旅行者のあいだでも人気です。今回はホイアンに行く時間はなかったのですが、宿泊した「インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾート」には、ホイアンの老舗テーラー「Thu Thuy Silk(トゥー トゥイー シルク)」のショップがありました。ホテルにいながらにして服のオーダーメイドが可能とのことで、娘と一緒に作ってみました。まずは何を作りたいかを決め、カタログやディスプレイを見ながらどんな形にしてほしいかを伝え、布を選びます。あとはサイズを測ってもらえば、オーダー完了。価格は店によって、また布によってもだいぶ差があります。ちなみに今回は私のワンピースが約90ドル、子ども用のワンピースが約60ドルでした(老舗ということもあり少々高めですが、布や交渉次第ではもう少し安くなるかも?)。子ども服オーダーするうえで、気をつけたいポイントは次のとおりです。1.サイズはゆるめに行く季節にもよりますが、テーラーメイドでは基本的にぴったりのサイズを作ってくれます。季節や成長を考えて、ゆるめ(loose)にお願いするのを忘れずに。2.デザインの切り抜きをもっていくデザインはその場でカタログを見ながら選べますが、カタログはかなり分厚く逆に悩みますし、子どもは見飽きてしまったりします。日本から雑誌の切り抜きなどを持っていくと オーダー時間の短縮になり、好みのデザインにより近づけやすくなります。仕上がりまでの時間は最短6時間。ただ今回は、翌日朝にはチェックアウトすることを伝えると、5時間弱で仕上げてくれました。ホイアンにある工房で作り、出来上がり次第ホテルに届けているそう。ショップ内にもミシンが置かれた簡単な作業場があり、ちょっとしたお直しはここでやってくれます。縫製なども丁寧、サイズもぴったり(娘のものはあえてルーズにしていますが)でとても満足しました。ママのためのスパ&ビューティスポット日頃慌ただしいママにとって、リゾートのスパは至福のリフレッシュタイム。同ホテルには、タイとベトナムを融合したラグジュアリーなスパとマッサージを楽しめる「HARNN HERITAGE SPA(ハーンヘリテイジスパ)」があります。私はスウェーデンマッサージをベースにした「EURASIAN ENERGIZING MASSAGE」をうけたのですが、凝り固まった肩と首がかなりすっきりしました。ちなみにお部屋のアメニティの一部も「HARNN」です。それからもうひとつ、個人的にとってもおすすめなのが、フランスの足専門医であるバスチャン・ゴンザレス氏が手がける「Pedi:Mani: Cure Studio(ペディ・マニ・キュア・スタジオ)」。一般的なネイルサロンとは違い、健康と美が融合した足と爪、手のための専門トリートメントをおこなってくれるサロンです。足裏のたこや角質は特殊な器具などを使って丁寧に除去し、爪はやさしく磨き上げてくれます。健康で自然な輝きが生まれるので、とくにカラーもいりません。私は日頃のケアを怠っていたため、かなり足裏がかたくなっていたのですが、本当にツルツルになって感動しました。このサロン、そろそろ日本にも上陸しそうな気配ですが、人気がでること間違いなし。慌ただしい日常の中では行く時間の捻出が難しいママもリゾートなら気軽に楽しめます。今回は3泊4日だったので、ホテルでのんびりプランにしましたが、大いにリフレッシュできました。子どももママも、家族みんなが楽しめる「インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾート」。今後ますますファミリーからの人気を集めそうです。■ インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラリゾート Bai Bac, Son Tra Peninsula, Danang, Vietnam+84 511 393 8888 (古屋江美子)
2016年02月08日エアバスは現地時間の1月28日、イランがエアバスと新造機の購入および民間航空産業における包括的協同に関して協定を締結したことを発表。加えて、エアバスとイラン航空はエアバス機の導入(73機のワイドボディ機と45機の単通路型機)に関して同意した。この同意内容には、導入機材の効率的な運航と運航開始を支援するパイロットや整備士の訓練、サポートサービスの提供が含まれている。さらに、イランの道路・都市開発大臣によって、イランの民間航空産業の近代化計画の一環として包括的協同の同意が締結された。これにより、航空交通管理(ATM)の開発や空港および航空機の運用、規則に関する調和、技術および学術訓練、整備、修理、産業協力の支援が実施される。これらの同意は、1月16日に履行された包括的共同作業計画(JCPOA)および関連する規則と指標の一環として締結された。また、イラン航空は合計118機のエアバス機を導入することで同意した。内訳は、A320ceoファミリーが21機、A320neoファミリーが24機、A330ceoが27機、A330neoが18機、A350-1000が16機、 A380が12機となっている。
2016年01月29日キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空は26日、2月1日~3月31日の発券分について、日本発=香港、日本発=台湾間の航空券の燃油サーチャージの適用を停止すると発表した。原油安を受けて実施するものとみられる。○香港以遠の路線も燃油サーチャージの適用停止同期間における香港以遠の路線についても、燃油サーチャージの適用を停止する。なお、他社運航のコードシェア便については、運航航空会社によって定められた燃油サーチャージが適用される。
2016年01月26日富士通、Fujitsu Vietnam(富士通ベトナム)、イオンアグリ創造の3社は1月19日、ベトナム・ハノイ市で、同国政府女性連合の調査員がスマートフォン用アプリを利用して報告する、農作物の市場価格情報を集約する実証事業を開始した。この実証実験は、3社が2015年10月からベトナム・ハナム省で国際協力機構(JICA)ベトナム事務所の支援を受けて実施している、ICTによって農作業履歴・生育状況・栽培環境情報を収集して利用する日本式農業の有効性を評価する実証事業の一環。同事業は2015年1月から1年間、富士通と富士通ベトナムがJICAベトナム事務所の支援を受けてベトナム・フエ省で行った住民参加型防災システムの有効性評価での実績とノウハウを応用したもの。同国で導入しやすいというスマートフォンを利用して農作業履歴や市場価格などの情報を収集し、富士通のデータセンターで集約・可視化して提供、イオンアグリ創造は、収集したデータを利用して農作業を指導するとのこと。同国では生計向上および農業6次産業化に向けた課題解決として、農作物の安全性と生産性の向上を実現するフード・バリュー・チェーン構築が急務になっているという。JICAベトナム事務所は、ベトナム農業の活性化と発展のために日本の農業分野でのICT技術の活用を提言し、同事業を立ち上げたとのことだ。市場価格情報の調査では、同国政府女性連合の13人が調査員として参加。各調査員がハノイ市内のスーパーマーケットや市場の1店舗を担当して野菜の販売価格・産地・状態(写真撮影)などを調査し、市場価格情報収集スマートフォンアプリを使用して送信する。送信した情報は富士通のデータ収集蓄積基盤上に集約し、同市の地図上にマッピングする。JICAベトナム事務所、富士通、富士通ベトナム、同国政府女性連合の調査員は、同アプリを利用して市場価格情報を確認できるという。なお富士通、富士通ベトナム、イオンアグリ創造の3社は2016年3月に、同国の農業へのICT導入、日本式農業指導および市場価格情報調査の有効性と効果について調査結果を報告書にまとめ、JICAベトナム事務所に報告する予定としている。
2016年01月20日これまで「航空機とIT」というテーマで連載を続けてきたが、ITという切り口だけでは取り上げられる範囲に限りが出てくる。ちょうど三菱MRJの初飛行などもあって航空分野への関心が高まっているように見受けられたので、技術面・全般に話を広げて新たな連載を始めることにした次第だ。○主翼は揺れるもうだいぶ昔の話になるが、職場で上司に「この間、飛行機に乗ったら、主翼がユサユサ揺れてるんだけど、あれって大丈夫なの?」と聞かれたことがある。筆者は「そういうもの」だと承知しているから驚かないが、事情を知らないと、ビックリして怖くなってしまうのも無理はないかもしれない。飛行機の主翼といっても、いろいろある。主翼の形状を示す指標の1つにアスペクト比というのがあって、要は主翼がどれぐらい細長いかを示すものだ。戦闘機だと、前後方向の幅(翼弦長)が大きい一方で横幅(翼幅)は短いから、アスペクト比は小さい。速度性能を重視した選択である。対する旅客機の場合、翼弦長は小さめで翼幅は長い、つまりアスペクト比が大きい。その極めつけはグライダーで、もっと細長い主翼を付けている。太くて短いものよりも、細くて長いもののほうが変形しやすそうに見える。そこで変形しないように頑丈に作ろうとすると、重くなってしまって、飛行機にとっては具合が悪い。飛行機にとって、過剰に重たいことはそれだけで罪である。また、頑丈な主翼を作ろうとすると構造が複雑かつ大掛かりになり、主翼が分厚くなってしまう。それでは空気抵抗が増えるなどのネガが発生する。そして、主翼が細長いのにガッチリして変形しないと、外部からかかる力を受け流すことができない。「柳に風」とでも言えばいいだろうか、適度な弾性を備えていて柔軟にたわむ主翼のほうが、外力を受け流すには具合がよい。こうした事情があり、大型のジェット機が出現した頃から、アスペクト比が高い主翼は弾性体として作るのが普通になった。だから、飛んでいる最中に反り返ったり、ユサユサ揺れることがあっても不思議はない。この設計思想を本格的に取り入れた機体というと、ボーイングB-47ストラトジェット爆撃機が挙げられる。その次に登場したB-52ストラトフォートレスはさらに顕著だ。どちらも、地上にいる時と空を飛んでいる時とでは、翼端の位置がメートル単位で変化する。もちろん、飛んでいる時のほうが翼端が持ち上がっている。B-52を目にする機会はあまりないが、民航機だと顕著にわかるのがボーイング787だ。経済性を重視する最近の民航機は、抵抗軽減のためにアスペクト比を以前よりも大きくとる傾向が強まってきており、その関係もあって、遠目にも「ああ、787だ」とわかるぐらいに主翼が反り返っている。もちろん、こういう変形が発生することは設計した時点で織り込み済みであり、飛行する度に主翼が反り返ったり元に戻ったりという繰り返し荷重を受けて、それでも壊れないことを疲労試験機による地上試験で確認している。○主翼に穴が開くといっても、爆発して穴が開くとかいう話ではなくて。旅客機に乗って主翼より後方の窓側席に座っていると、主翼の様子を見ることができる。巡航中は普通の翼に見えるが、離着陸時にはあれこれと動翼が開いたり、せり出したりする様子がわかる。よくよく見てみると、上面と下面が素通しになっていることがあるので、知らないとビックリするかもしれない。揚力を稼ぐため、離着陸時にはフラップ(下げ翼)というものを降ろす。それによって、主翼の面積を広げる効果とか、下向きの気流を発生させる効果とかを発揮させることで、低速時でも十分な揚力を得られるようにしている。こうしないと離着陸時の速度が高くなってしまい、操縦が難しくなるなどのネガが出る。ボーイング747はトリプル・スロッテッド・フラップといって、降ろした下げ翼が途中で分割された三分割構造になっている。こうやって隙間を作り、そこから気流が吹き出すようにしないと、かえってフラップから空気の流れが剥離してしまい、揚力を持てなくなってしまうのだ。それと比べると、最近の民航機はフラップの構造がシンプルになった。設計・製作・保守する立場からいうとシンプルなほうが好ましいのだが、メカマニア的見地からすると面白くない。と、この辺の話は回をあらためてきちんと書くことにして。ともあれ、「主翼の下面にはフラップを展開する」。一方、主翼の上面にはスポイラーが展開する。こちらは前ヒンジでシンプルに開くだけでそれによって空気抵抗を増やして空力ブレーキとする。飛行中に使用することもあれば、着陸後に使用することもある。さて。フラップもスポイラーも主翼の後側に付くものだが、下方にフラップ、上方にスポイラーが展開すれば、その間の空間は吹き抜けになり、上から下が素通しになる。もちろん、そこを空気が通り抜けることは承知の上で、それを前提とした設計になっているから、これによって強度が落ちるとか揚力が損なわれるとかいうことはない。安心して乗っていただきたい。今回は外から見て分かる話だけを書いたが、次回はその主翼の中がどういう構造になっているかを書いてみよう。
2016年01月18日著者撮影勝手にベトナム観光開発局、第二弾!知られざる魅力を紹介し、ベトナムの観光を開発していくコラムをお届けです。シンチャオ、ベトナムライターのネルソン水嶋です。人生のトラウマのひとつは、小3の頃に友人の飼い犬に追い掛けられたことです。突然ですが、人は「犬派」か「猫派」に分類できると思っております。なお、私は猫派です。帰省すると、実家で飼っているビーグル犬が嬉ションしながらワッショイワッショイ!と抱きついて来るのですが、突き放しつつ申し訳程度に頭を撫でています。その最大の原因は当然、小便を引っ掛けられたくないからです。別に、犬が嫌いでもなんでもないんですよ。小便を引っ掛けられたくないからです。ところで、犬にしろ猫にしろ、飼っていない人でもお手軽にスキンシップをとれる場所が犬(猫)カフェ。実はかれこれ18年前、1998年に台湾で生まれ、2004年に日本でスタート。少しずつ火がついて、現在は世界各地に波及していっているこの文化。二年ほど前から、ベトナムでも少しずつ見かけるようになりました。はい、そこで「観光を開発する」と謳う本コラムとの接点ですよ。しばしば弾丸日程になりがちの観光旅行、「疲れた~!マッサージ~!」と癒やしを求めるシーンもあるでしょう。疲れますもんね。そこを!あーえーて!…犬猫に求めてもいいんじゃない!?ベトナムの動物とじゃれあうっていうのも、ユニークな体験でいいんじゃない!?…はい、という訳で今回は、ベトナム(ホーチミン市)の犬カフェ・猫カフェをご紹介します。老舗の猫カフェ!Tokyo Pet Center(Ailu Cat House Cafe)著者撮影何故か二つ名を持っているこちらの猫カフェ。Ailuって言葉を見たときに「あれ?」と思ったのですが、これってモンスターハンター(ゲーム)のアイルーという猫キャラから名前を取っていますね。トイレのドアには「ドアを閉めてください」と正しい日本語の張り紙もありました。Tokyoとあるように、日本にゆかりのある方が経営されているのかもしれません。ただ、今後どちらか一方の名前になるかも。ご注意ください。私、このカフェは二年前にも来ており、当時はほかの猫カフェは無かったと記憶しています。つまり、ホーチミン市内では老舗の猫カフェとなりますね。業界の歴史はまだまだ浅いけど。著者撮影猫らしいといえば猫らしいのか、それぞれ距離を置いて、ほぼ寝ています。ただ、友人が行ったときは非常に人懐っこかったそうで、これは食事時間などのタイミングによるのかもしれません。著者撮影オッドアイもいますよ!写真、ビックリするほど無視されていますが。著者撮影放っておくと、たまにおねだりっぽい動きを見せて来ます。ベトナムと日本の猫(犬も)に違いがあるとすれば、こちらは往々にして足を畳まずうつ伏せ&大の字で寝るという点です。多分、熱を効率よく放射するためなのでしょう。見た目はほぼ同じですが、南国ならではの進化を遂げていますね。見てると笑える姿勢だけど。著者撮影前回のセメントタイル記事のときに登場した「Oromia Coffee」も猫カフェです。Tokyo~が座敷であることに対して、Oromia~はイスがあり綺麗め、かつメニューも充実しています。猫をさわりたい!のであればTokyo、猫をさわりつつお茶したい!のであればOromiaがオススメです。------------------------Tokyo Pet Center(Ailu Cat House Cafe)住所:284C Nguyen Trong Tuyen, P.10, Q.Phu Nhuan, TP.HCMOromia Coffee住所:193A/D3 Nam Ky Khoi Ngia, P.7, Q.3, TP.HCMわんぱくドッグがはしゃぎ回る!Hachiko Coffeeつづいては犬カフェです。Hachiko Coffeeという名前からして、こちらも日本を意識していますね。冒頭で書いた通りこれらは台湾生まれですが、日本から火が付いたため、猫カフェも犬カフェも日本のものとして認識されているのかもしれません。なんかごめんなさい>台湾の人。著者撮影Tokyo~もそうでしたが、靴を脱いで上がります(Oromiaは土足OK)。著者撮影おっ、ドアを開けるといきなりいた!このカフェは一階と二階に別れており、ざっと20匹以上の犬を飼っています。散歩とかどうしてんだろう。しかし、ここもTokyo~と同様に…。著者撮影寝まくっています。というより、右下は犬なのか。ひょっとしてパンじゃないのか。著者撮影こちらは採光が十分に取られていて、店内が非常に明るいです。お客さんも国際色が豊かで、開かれているという印象があります。朗らかで、そう、とても朗らかで良い雰囲気で…。著者撮影その中で一人という状況は、正直に言って辛いものがある。著者撮影このあと、犬が目覚めたようで、ワンキャンとえらい騒ぎになりました。ケンカしているのかじゃれ合っているのか微妙なところですが、その様子を見ているだけでもおもしろかったです。------------------------Hachiko Café住所:14 Hoa Sua, P.7, Q.Phu Nhuan, TP.HCM番外編!犬猫だけじゃない…鳥も爬虫類も!著者撮影ここまでは、犬カフェと猫カフェでしたが、番外編もいきましょう!日本では、ふくろうカフェといったものも話題になっているそうですね。ある意味では犬猫カフェの派生、その流れはベトナムでも見ることが出来ます。ただし、ふくろうではない。鳥ですが、何かというと…。著者撮影インコ!詳しくないのに言い切っちゃいましたが、おそらくインコでしょう。著者撮影こちらは「Pet Me Shop」というカフェ。そのほかにも、リス・ウサギ・カエルなどを間近で見ることが出来ます。著者撮影犬も猫もいますが…ここもほとんど寝ていました。路上で寝てるベトナムのおっさんと同じですね。著者撮影逆光で見づらくなっていますが、大きなオウムもいます。これが後半、ギャーギャー!と騒音かと思うくらい喚いていたので、ご留意ください。著者撮影最後に紹介するお店は、こちらの「Ba Bo Cafe」。著者撮影おびただしいほどの…爬虫類(&蜘蛛)がいます!日本では、専門ペットショップくらいにしか無いのではないでしょうか?著者撮影内装の絵もジャングル感を演出しております。ちなみに壁に絵を描くことは、ベトナムではよくあること。カフェとペットショップが混在する場所がある、ということはベトナムと日本の法律の違いが為せる技なのでしょう。飼うつもりはないけど物珍しさで触ってみたい、という方には敷居が低いという意味ではとても良い場所です。それにしても、特にトカゲを見ていると…。著者撮影前世、人間でいらっしゃいましたか?という眼差しを持った方がチラホラいます。右の彼を見て中尾彬を思い出した方は、私以外にいらっしゃるでしょうか。店員「触っていいよ」私「えっ」ヒョイッなんと!突如として店員がトカゲを手渡してきました。いや、一人で来てるよ?来てるけど、万が一にも俺が爬虫類嫌いだったらどうするよ。黙って触っていると、次々とケースから取り出して持ってきてくれます。いや、可愛い、可愛いさとっても。どちらかと言えば嬉しいさ。しかし…。渡したまま持ち場を離れるって放任主義すぎやしませんか…。という訳で、ホーチミン市内のペットカフェをお伝えいたしました!------------------------Pet Me Shop住所:179 Tran Huy Lieu, P.8, Q.Phu Nhuan, TP.HCMBa Bo Cafe住所:93/18 Pham Van Hai, P.3, Q.Tan Binh, TP.HCMどのお店もメニューについて触れていなかったですが、いずれもコーヒーやソフトドリンクなど一杯、35000ドン(日本円で190円程度)から、Oromia Coffeeは高めで5万ドン(日本円で265円程度)からといったところでした。おおむね、一般的な価格ですね。ガッツリと犬とふれあいたいなら「Hachiko Cafe」、ガッツリと猫とふれあいたいなら「Tokyo Pet Center」、軽くさわりつつお茶なら「Oromia Coffee」、たくさんの爬虫類とふれあいたいなら「Ba Bo Cafe」といったところです。え、残りのひとつですか?オウムのデカイ鳴き声を聴きたい人向けです。(text & Photo:ネルソン水嶋)ネルソン水嶋の「勝手にベトナム観光開発局」他の記事を読む>
2016年01月16日ANAグループは1月12日、ベトナム航空の株式の約8.8%を2兆4,310億ドン(約130億円)で取得し、アジアにおける戦略的な業務・資本提携を展開していくことで、ベトナム航空との間で基本合意したことを発表した。ANAグループは中期経営戦略において新たな成長領域拡大に向け、航空関連ビジネスを中心としたアジアへの戦略的投資に取り組んでいる。その中でベトナムは、アジアの中でもとりわけ成長ポテンシャルの高いCLMV(※)の中心に位置し、TPP参加国の一員でもある。今回の業務・資本提携により、ANAは今後の経済発展が期待される同地域を含むアジア市場の航空需要を着実に取り込み、ビジネス機会を積極的に拡大することを目指している。同提携により、ANAグループはベトナム航空へ取締役を派遣する他、両社の間で広範な業務提携について検討を進めていく。なお、同提携はベトナム政府当局からの必要な許認可取得ならびにANAグループとベトナム航空グループとの間の業務・資本提携に関する最終契約の締結を条件として実施する。※CLMVは、カンボジア(Cambodia)・ラオス(Laos)・ミャンマー(Myanmar)・ベトナム(Vietnam)
2016年01月13日エアバスは現地時間の1月12日、航空機リスト価格を平均1.1%引き上げたことを発表。1月1日から全てのエアバス航空機に適用されている。単通路機を見てみると、ピーチをはじめ国内のLCC(低コスト航空会社)が運航しているA320は9,800万ドル、2016年にローンチが予定されているA320neoは1億730万ドルに設定。双通路機では、2014年にローンチされJALも購入するA350 XWBは、A350-900が3億810万ドル、A350-1000が3億5,570万ドル、A350-800が2億7,240万ドルとなる。エアバスの旅客機では最大となる総2階建てのA380-800は、4億3,260万ドルに定められている。2016年リスト価格(ドル)A318: 7,510万A319: 8,960万A320: 9,800万A321: 1億1,490万A319neo: 9,850万A320neo: 1億730万A321neo: 1億2,570万A330-200: 2億3,150万A330-800neo: 2億5,230万A330-200F: 2億3,470万A330-300: 2億5,640万A330-900neo: 2億8,770万A350-800: 2億7,240万A350-900: 3億810万A350-1000: 3億5,570万A380-800: 4億3,260万
2016年01月13日●アニメやサッカーが好きで日本に憧れ20代という若さで、既に日本での生活が6年を超えたというベトナム人のヒェウさん。日本・ベトナムそれぞれで観光ガイドを務め、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席が来日した際は、政府関係者のガイドを担当したことも。しかし今年は心機一転、建築会社に転職。親子のような関係と慕う社長と、二人三脚で目指す新たなミッションとは?■これまでのキャリアと今の仕事について教えてください。ベトナムの北の玄関、ハノイ市のノイバイ国際空港近くで生まれ育ちました。小さな頃から日本のアニメやサッカーが大好きで日本に対する憧れが強く、2005年ハノイ外国語大学(現ハノイ大学)の日本語学科に進学。2年目を終えた頃に休学し、日本政府の外国人技能実習制度に応募して3年間岐阜県の部品工場で働きました。金銭的に3年間は帰国できないことが分かっていましたし、親元を離れるのは初のことだったので、最初の数か月は本当に本当に寂しかったのですが、3年後に日本を離れハノイに戻ると、今度は日本が恋しくて仕方なくなっている自分がいました。ハノイに戻ってからは大学に復学すると共に、アルバイトで日本人観光客のガイドをしました。その時期は日本人に人気の観光スポット、世界遺産のハロン湾に週に2回は行きましたね。2012年の卒業と同時に、日本の旅行会社に就職。インバウンド旅行を専門的に扱う同社で、日本を訪れるベトナム人のガイドとして東京で働きました。今年は「爆買い」が流行語になりましたが、ベトナム人の間では電化製品のほか、粉ミルクやサプリメント、健康食品も人気でしたよ。ベトナム政府関係者のガイドも何度か務め、数年前にベトナム国際会議場の社長の通訳をした際に、現在の会社の社長と知り合いました。社長は日本人ですが、日本の建築材などをベトナム政府に販売しており、政府関係者と交流があったのでその場に同席していたんです。本業の傍ら、以前ハノイ市内に和食店を経営していたという社長と意気投合。私自身、将来はベトナムで和食レストランを経営したいという夢があり、社長ももう1度ハノイで飲食店をと考えていたので「一緒にやらないか?」と誘われ、数カ月前に転職を決めました。現在は八王子にある建築会社で、システムキッチンやクロスなど日本の建築商材をベトナムの富裕層やデパートなどに販売する際の通訳業務を行うと共に、ハノイでのレストラン開業に向け準備を進めています。■現在のお給料はどうですか?給料・待遇すべての面で満足しています。というのも、現在勤務している会社の社長が、会社の隣に社宅を用意してくれたんです。4月に妹を呼び寄せ、その家で一緒に暮らしています。2~3カ月に1度はハノイへ里帰りできるくらいの収入も頂いていますし、非常にありがたいです。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?今の会社は社員が5名ほどで外国人は私1人だけですが、社長や社員の方がとても親切にしてくれます。時には社長や社員だけでなく、家族の方々も私たちの家に招待し、ベトナム料理ふるまうことも。故郷を離れてもアットホームな楽しいお付き合いをさせてもらえている点が一番気に入っています。また地域の方々も私と妹をとても暖かく見守ってくれていて、今年の夏は地域のお祭りにも参加させていただきました。社宅の隣にある会社は、社長家族の自宅も兼ねています。私自身、自分の家の隣に見ず知らずの外国人が住むとなったら多少抵抗を感じると思うのですが、そんなことは全くなく、妹のことまで気遣ってくれる社長にはいつも感謝しています。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?転職して間もないので建築の知識がほとんどなく、専門用語を理解し訳すのに苦労しています。なるべく早く通訳業務スキルを向上させたいので、時折、組み立てなどの業務にも参加させてもらいます。実際に自分の手と体を動かして商品を使ってみると細部まで理解でき、ベトナム人顧客にもスムーズに説明ができるんです。■日本人のイメージは? あるいは理解しがたいところなどありますか?日本人のイメージを一言で言うと「厳しい」。ベトナム人と比較すると、まずは時間に厳しいですね。でも私の日本生活も6年目に突入しているので、今では常に15分前に約束の場所に到着するのが当たり前になってきました。もう1つは仕事に対する厳しさ。どんなに難しい業務でも投げ出さず、最後まで責任を持ってやり遂げるのは素晴らしいと思います。最近、建築材の組み立て業務中に「できなかったら、できるまでやりなさい」と言われたのも印象的でした。理解し難いことと言うと……。実は思い当たらないんですよね。日本とはご縁があるのか、最初から驚くようなことはあまりなかったんです。都内のラッシュ時の電車通勤も、ハノイの超満員バスに比べれば、車内は綺麗でエアコンも効いていて、天国のように快適ですしね(笑)。●メモを持ち歩くように■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?TPPの関連ニュースです。ベトナムも日本と共に参加に向けた交渉を進めていますが、一説ではベトナムはTPPで最も利益を受ける国であるとも言われています。今後は参加国内の人・モノ・カネの行き来が活発になり、日本とベトナムもビジネスがより密になってゆくと思うので、常に注目しています。■あなたの「マストビジネスアイテム」を教えてください。いつもカバンに入れているのは、携帯電話とスマホ用バッテリー、イヤホン、お財布。それと、メモ帳です。メモ帳はベトナムでは全く使いませんでしたが、日本に来てからは常に持ち歩き、忘れてはいけない予定などを書き込むようにしています。ベトナムで予定を忘れた場合ですか? 特に誰も怒らないし困らないので、リスケジュールするかな(笑)。それに、身分証明書となる在留カードは常に携帯していなければいけません。ただ最近、日本人の友人と遊んでいた時に、警察官が彼に「在留カードを見せて下さい」私に「免許証を見せて下さい」と尋ねてきたので、お互い噴き出して「逆でもいいですか?」と聞き返したこともありました。■休日の過ごし方を教えてください。基本的には土日が休みです。最近の休日は、社長と一緒にジムに行ったりすることも多いですね。先に述べた通り、私と社長のゴールは「ハノイでの飲食店経営」ですが、実はもう一つ隠れミッションがあって。それが、ダイエット! 1人でのダイエットは孤独ですが、一緒にチームを組めば頑張れそうな気がしています。この前は2人で高尾山までサイクリングに行きました!それと数カ月に1度はハノイに帰り、仲間とサッカーをします。というのも、私はハノイの日本語ガイドが中心となって作ったサッカーチームのリーダーなんです。またハノイでガイドをしている友人が添乗員として東京を訪れることも多いので、都内でもよく一緒に飲みます。日本で飲むのはもっぱら「いいちこ」! プリン体が少ないのが魅力ですね(笑)。■将来の仕事や生活の展望は?まずは社長と共に、ハノイで日本食レストランをオープンさせるという夢を実現させたいです。それから、東京でベトナム料理レストランもやってみたいな。ベトナム料理と言えば皆さん米麺の「フォー」を連想されますが、米麺は他にも「ブン」「フーティエウ」「バインダー」など多数あり「ミェン」という春雨もよく食べます。私の実家は小さな工場でブンを製造しています。外食することが多く、ちょっと高級なフォーは「お蕎麦」、一方でブンはより庶民的だけどみんな大好きな「そうめん」といったイメージです。日本では現状、乾燥ブンしか手に入らないので、いつか実家のおいしいブンを日本の方にも食べてもらいたいですね!
2016年01月05日LCC(低コスト航空会社)の春秋航空日本(Spring Japan)は12月22日、ビックカメラを始めとする新たな日本の企業株主らを迎え、資本金を現在の69億円から106億5,500万円にしたことを発表。今回の資本増加によって、2016年の国際線展開を加速強化する。同社は2014年8月に運航を開始し、成田起点として現在、茨城/高松/広島/佐賀に路線を展開。11月4日には、成田=重慶/武漢線の就航に関する事業計画変更認可を申請している。国際線就航は同社初であり、2016年2月14日に就航予定の成田=重慶線は週4便(火・木・金・日曜日)、2月13日に就航予定の成田=武漢線は週3便(月・水・土曜日)を予定している。使用する機材はボーイング737-800で、座席はシングルクラスの189席となる。あわせて、ビックカメラと春秋グループ(春秋航空、春秋国際旅行、日本春秋旅行)は業務提携を結ぶことに基本合意した。この提携により、春秋グループの利用者は優待クーポンの配布などを計画しており、日本市場におけるインバウンド事業の拡大も視野に入れている。
2015年12月23日エアバスは現地時間の12月18日、LAN航空とTAM航空で構成されるLATAMエアラインズ・グループにA350 XWBの第1号機を引き渡したことを発表。これにより、TAM航空がアメリカ大陸で初、また、世界で4番目のA350 XWB運航会社となる。TAM航空は2016年1月から乗務員の習熟訓練も兼ねてサンパウロとマナウスを結ぶ路線で商業運航を開始する。その後、3月からマイアミ、4月からマドリードへの国際路線に投入を予定している。TAM航空のA350 XWBは2クラス制で348席を装備し、プレミアム・ビジネス・クラスが30席、エコノミー・クラスが318席となる。LATAMエアラインズ・グループは合計で27機のA350 XWBを発注している。TAM航空は1998年にA330-200導入をきっかけに、TAM航空とエアバスは中南米地域の活発な航空市場において協力し、現在、LAN航空とTAM航空合わせておよそ380機のエアバス機が発注、250機以上が運航されている。LATAMエアラインズ・グループは南半球最大のエアバスの顧客であり、エアバスにとって世界上位10位に入る顧客となっている。エアバスの最新機であるA350 XWBはワイドボディ機ファミリーの1機種で、TAM航空への引き渡し分を含め、2015年にエアバスは4社に13機を引き渡した。A350 XWBはこれまでに世界中の41社から775機の受注を獲得している。
2015年12月21日「ダラット」という街の名前は、まだ日本人にはあまり馴染みがないかもしれない。ベトナム中南部の高原地帯に位置する街で、フランス統治時代に貴族、軍人の避暑地として開発された。現在も街中には西洋風の建物が数多くあり、他のベトナムの街とは少し雰囲気の違うところである。このダラットの観光のひとつとして「ダラット高原鉄道」という鉄道がある。せっかくダラットに来たなら、この僅か7キロのミニ鉄道もぜひ訪問したい。三角屋根が美しいダラット駅ダラット高原鉄道の出発駅「ダラット駅」は三角屋根が3つ並んだ、まるでスイスにでもあるような駅で「ベトナムで最も美しい駅」といわれている。観光用のミニ鉄道にはふさわしくない造りであるが、もともとはベトナム鉄道ダラット支線の終着駅として使用されていたものである。ダラット支線はハノイ、ホーチミンを結ぶ南北縦貫鉄道と接続しており、ベトナム戦争で運行が停止されるまでは、街の玄関口として機能していた駅である。前に突き出した2つの車寄せが、乗客で賑わっていた当時を想像させる。ステンドグラスを通して光が差し込み、駅舎の中をカラフルに彩っている。ステンドグラスがきれいなダラット駅内部ダラット駅発の観光列車は1日5本。但し、乗客が少ない場合は運休することもあるとのこと。これは観光客にとって大変困ることだが、運を天に任せる他にない。「乗客が少ない」といっても、もともと多くの客が乗れる列車ではないので、5~6人が運行される目安ではないだろうか。切符は終点のチャイマット駅までの往復で約600円と外国人向けの値段設定。日本製のSLが保存されている切符を買ってホームに入ると、蒸気機関車が停車している。現在は使用されず保存展示されているだけだが、比較的きれいに整備されており、当日も機関車の前で新婚カップルが記念撮影を行っていた。実はこの機関車、C12型と呼ばれている日本製のもの。日本から満州、中国の雲南省を経てベトナムにやってきた機関車なのである。幾多の戦乱を乗り越え、ようやくこのダラットの地でようやくのんびりと余生を過ごしているようだ。SLの前で結婚写真を撮影するカップル赤い機関車1台に客車2両のかわいい編成ダラット駅で発車を待つ列車チャイマット行の列車は、赤い機関車1台に客車2両のかわいい編成。西洋人を中心に10人ほどが乗り込む。線路の状態があまりよくなく、列車はゆっくりと走行していく。沿線には高原野菜などを栽培するビニールハウスが目立つのんびりとした農村風景。「高原鉄道」の名前からイメージする景色とはちょっと違うので、少しがっかりする人もいるかもしれない。それでも、青空の下を心地よい風に吹かれながらぼんやり景色を眺める列車の旅は、やはり楽しい。雑草の中を走る列車沿線にはビニールハウスが多い「何もないところ」がダラット高原鉄道の魅力チャイマット駅に到着約30分で終点のチャイマットの駅に到着。ここで約30分の自由時間となる。しかしここにも有名な観光地がある訳ではない。近くに地元で信仰を集めている霊福寺という派手な飾りのある寺があり、他に見るものがないので、乗客のほとんどはその寺を見に行く。このような機会でもなければローカルな寺を訪問するような機会はないので、それはそれで楽しめる。派手な装飾の霊福寺「ダラット高原鉄道」は、風景も目的地もこれといった「見せ場」がなく、観光地のアトラクションとしては物足りないものかもしれない。しかし、その「何もないところ」がダラット高原鉄道の魅力でもある。もともとダラットは避暑地、そんなにあくせくと観光する街ではない。なにしろ街の名前も「だらっと」なのだから。ちゃんちゃん。花が咲き誇るダラットの公園(text & photo : 井上毅)バンコクから見る、東南アジア鉄道の楽しみ方その他の記事はこちら>
2015年12月21日シンチャオ~!ベトナムにそこそこ詳しい男・ネルソン水嶋です。普段は、ベトナムの変わったスポットを紹介したり、アホなことに挑戦するサイト「べとまる」を運営しております。主に、ダチョウに乗ったり、ドリアンを装備したりしていますが、言葉だけでは一切伝わらないと思うので…。こういうことをしています!それを時に人は変態行為と呼びます。ま、そんなつもりはこちとら一切ないんですけどね。でも今回は、素敵な素敵な「TRIPPING!」で、わざわざ変態行為をしに来た訳じゃないんですよ!あ、自分で言っちゃったわ。げに美しきかな、ベトナムの「セメントタイル」まずはこちらの写真をご覧ください!これ、ベトナムでよく見る、セメント製のタイルです。今、思ってませんか?めちゃくちゃかわいいって思ってませんか!?そうすれば語りましょう、そうでないなら両肩を掴んで熱く語りましょう。「TRIPPING!」では真面目にベトナムを語ります。いや、普段も真面目な変態行為を…まぁ、どっちでもいいや。足元にある「東洋のパリ」、セメントタイルの魅力まず、このセメントタイル、ベトナムベトナムと言いながら、実はフランス生まれ。ベトナムは1887年から1945年まで、フランス領インドシナという名の、フランスの植民地であった時代でした。当時の街の景観は「東洋のパリ」と称されたほどで、今でも、プリン、ロータリー交差点、コロニアル様式の建築…といった形で、そこかしこにフランス文化の残り香を漂わせています。そのひとつが、本国フランスの一般家庭でも使われていたセメントタイルという訳です。コロニアル様式建築の代表格・ホーチミン市中央郵便局。セメントタイルの魅力は大きくふたつあると思っています。「多彩なデザイン」と「計算された美術」、これに尽きるでしょう。多彩なデザインは、冒頭の写真でもその一端が伝わりますね!今まで見かけたものを思い返しても、ざっと軽く100以上はあったかと。花や果実や幾何学模様など、モチーフは実に豊富で見ていて全く飽きません。花をモチーフとしたセメントタイル。そして、計算された美術です。パッと見は「複雑なデザインだなー」という印象でも見れば見るほど驚き。何故なら、一枚のタイルの向きと組み合わせによって構成されているから。一枚だけでは何も思わないが、4、9、16、並び…そういうことか!とヒザを打つ。まるで「1ピースから成るパズル」、デザインに知恵と発見が詰まっているのです。で、そんなセメントタイルはどこで見られるの?と、こうして魅力を語ったところで、「どこで見れるのよ?」という話ですよね。今回は、ホーチミン市内でセメントタイルを楽しめるスポットを紹介します。ホーチミン市中央郵便局ホーチミンに来られたことがある方なら訪問済みかもしれません。しかし、だからと言って侮ることなかれ!天井のアーチやホーチミン氏の肖像画に視線を奪われがちですが、足元は見ましたか?おとなしめのデザインとスケールですが、つぶさに見ていくとこれがもうかわいい。とくに水色のキキョウ(かどうかは分かりませんが)が個人的にお気に入りです。何しろ有名観光スポットなので、踏まれ続けてくすんでいますが、それもまた経年の魅力というものでしょう。--------------------ホーチミン市中央郵便局住所:2 Công xã Paris, P.Bến Nghé, TP.Hồ Chí MinhOromia Coffee一気に毛色は変わって、こちらはカフェ。というより、このあと紹介する場所は全てお店です。セメントタイルのモザイクです。実はこのスタイル、ちょっとお高めかつ若者向けのカフェで流行中。カフェやショップのオーナーの中で、古き良きセメントタイルの魅力を見直すムーブメントが起こっているようです。私も初めて見たときは衝撃を受けたのですが、最近は至るところで見かけるようになりました。それ、個人的には複雑なのですが、理由は最後に後述します。ちなみにここは猫カフェでもあります。みんな大人しいので、ベトナムの猫とじゃれたいのならオススメです。--------------------Oromia Coffee住所:193A/D3 Nam Kỳ Khởi Nghĩa, P.7, Q.3, TP.Hồ Chí MinhEl Sol Cafeこのカフェ、一周回って、セメントタイルを売っています。日本人が多く利用するカフェでもあり、関心の高さがうかがえますね!もちろん、床もセメントタイル。外観はローカル感あふれる雑居ビルなので、はじめての観光では抵抗があるかもしれませんが、看板に従って上がって行けばそこはきらめくセメントタイル空間です。実を言うと最近お気に入りなので、私がいるかもしれませんが、見て見ぬふりをしてください。ちょっとでも視線を送ると、「あ、もしかして俺のこと知ってるのかな!?」と気持ち悪い視線で返すかもしれないし、それが確実に私です。--------------------El Sol Cafe住所:2nd floor, Nguyễn Siêu, Q.1, TP.Hồ Chí MinhQuan Bui最後に紹介する場所がこちら、洒落た感じのベトナム料理レストランです。個人的に、「セメントタイルの聖地」扱いしています。決してコロニアル様式建築ではないけれど、ここにはかなりの種類のセメントタイルが持ち込まれています。床という床にセメントタイルが敷き詰められており、その配置のセンスが良いのです。一枚ずつバラバラのモザイクにする訳でもなく、フロア一面を同じ柄にする訳でもない。いい感じにまとまっていて、延々と目移りしてしまいます。まるでセメントタイルの見本市状態です。料理の味も雰囲気も、接客もおおむね良いので、是非行ってみてください。--------------------Quan Bui住所:17A Ngô Văn Năm, P.Bến Nghé, Q.1, TP.Hồ Chí Minhおまけ最後に、ちょうどこの原稿を書いているときに友人から送られて来たものを紹介します。分かります?デザインはまばらでありながらも、モノクロで統一しているんですねー。これは攻めて来たな!と思いました。こうして昔からあるセメントタイルを今風にアレンジする流れは、まさに温故知新!といった感じで、外国人(日本人)というちょっと引いた立場から見ていて非常に嬉しく思います。ただ、アレンジは独自のものであってほしく、このモノクロでの統一にしろ、さきほどのモザイクスタイルにしろ、同じスタイルばかりが流行ってしまう状況は何か違うな…と思うところなのですけどね!なお、今回はホーチミン市ばかりを紹介しましたが、どちらかと言えばハノイの方が多いと感じます。「cement tile hanoi」などで検索していただければ、いろいろと出てくると思いますよ!もちろんそれはホーチミン市も同じです!と、こんな感じで、新たなるベトナム観光を勝手に開発していきます!以上、セメントタイルの魅力をお伝えしました。最後になりましたが、本連載のご説明です~。ベトナムはしばしば、リピーター観光客が少ない国だと言われます。フォーやアオザイなどの定番イメージはありますが、それが強すぎるため新たな観光の魅力が知られていないんじゃないかという気も私はしていたり。そこで!本連載では僭越ながら、ベトナムについて発信を続けてぼちぼち四年のわたくしネルソン水嶋が、まだまだ知られていない新たなるベトナム観光を開発します。ゴールはベトナムの観光省が私を雇うまで。まぁ半分は冗談です。(text & Photo:ネルソン水嶋)ネルソン水嶋の「勝手にベトナム観光開発局」他の記事を読む>
2015年12月21日佐賀県は12月14日、3月に春秋航空との間で取り交わした佐賀=杭州市線開設に関して、副島良彦副知事が春秋航空の王正華会長との面談の中で、意向書通り年内に開設することが難しくなった旨の報告を受けたことを発表した。意向書では、「佐賀県と杭州市との間に定期航空路線を開設することを共通の目標とする認識に至り、2015年度内に杭州便が開設できるよう相互に協力して準備を進める」こととしていた。しかし、12月12日に王正華会長との面談で、「杭州便について、杭州空港は人気が高く混雑しており、安定した発着枠の確保など杭州空港との調整が整っていない」という報告を受けたとしている。そのため、佐賀空港への年度内就航が難しい状況となったが、春秋航空としては今後も引き続き就航に向けて努力していくとしている。一方、佐賀県としても引き続き春秋航空に対し、就航に向けた働きかけを行っていくという。
2015年12月15日フクモチックはこのほど、東京都中野区に、「ベトナムのローカルビアホール」をコンセプトにした大衆酒場「ビアホイチョップ」をオープンした。○東京・中野で昔ながらのベトナム大衆酒場を体験同社は、東京都の杉並区や武蔵野市にベトナム屋台食堂「チョップスティックス」や、ベトナム炭火焼き鳥専門店「ビンミン」を展開。同店は、ベトナム風炭火焼き鳥や生麺フォーが都心で味わえる大衆酒場となる。焼き鳥はもちろん、海に面したベトナムでは、炭火焼きの海鮮料理も楽しめる。同店は、スパイシーで大串の豪快な焼き鳥(ハノイの有名焼き鳥店「ビンミン」直伝)と、特製の香味油を使った焼き貝や海老焼き、レモングラスチリソースで焼いたイカなど、日本では目にすることができないという本格的な炭火焼き料理が名物となる。380円均一メニュー、500円均一メニュー(各税込)など、ちょっとしたベトナムおつまみを豊富にそろえた。ゆでた野菜に発酵豆腐で作ったタレをつけたり、揚げた豆腐に海老発酵味噌を使ったタレをつけたりと、ベトナムではよく目にするが日本では珍しい、面白くておいしいおつまみを用意しているという。また、バインミーサンドイッチやコムガー(海南チキンライス)もこだわりの味で、最後の〆まで楽しめる。これらはランチタイムには、ランチセットでの提供となる。自家製麺の生麺フォーは日本初(同店開業時)となっている。ハノイの小さな飲み屋を再現した店内は、ベトナムのプロパガンダポスターをモチーフにした壁画が壁一面に描かれている。ハノイの路地にある小さな飲み屋の雰囲気を再現した、現地感のある演出となっている。所在地は、東京都中野区中野。定休日は火曜日(ほか、隔週1日)。営業時間は、11時30分~14時30分(L.O) 17時30分~23時(L.O)。
2015年12月10日