トッズ(TOD’S)の2020年春夏コレクションがイタリア・ミラノで2019年9月20日(金)に発表された。トッズだから成せる軽快なレザーの表現朝一番に開催されたショーは、心が浄化されるような爽やかなムードたっぷり。トッズの真骨頂であるレザーもまたそのオーラを纏い、気品に満ちていて、シルクのような滑らかさも、コットンのような軽やかさも表現している。レザーを知り尽くしたトッズだからこそ成せる、エレガントなレザーの世界が今季も繰り広げられる。レザージャケットは、襟下にジッパーを施して故意的に切り込みを入れることで、動きを出した。スカートやコートには、ランダムにサークル状のカッティングを施して、まるでレースのような繊細さを演出。そういった多面的な表情は、マニッシュなスタイルにも、レディライクなスタイルにも万能に適応している。上質なレザーのテクスチャーと共存させたのは、シルクの滑らかさと、プリーツの軽快さ。ミックスすることで、より一層春夏らしい清々しい 表現を可能にした。リブニットは、サイドに大胆なスリットを入れたり、大胆な肌見せを楽しむバックスタイルにしたりして、体の動きとしなやかに連動するよう工夫を凝らしている。足元は、飾りすぎぬよう、抜け感のあるピンヒールサンダルや、スクエアトゥのパンプスを提案。小さなコインケースを連ねたような小さなバッグや、ゴールドのTが輝く小さなショルダーバッグをあわせた。ノーブルな雰囲気に似合うこれらのバッグは、まるでお気に入りのアクセサリーのように何気なく馴染んでいる。
2019年09月23日グッチ(GUCCI)が、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による2020年春夏コレクションをミラノで発表した。
2019年09月23日マックスマーラ(Max Mara)の2020年春夏コレクションが、2019年9月19日(木)にイタリア・ミラノで発表された。強く生きる女性像を、架空の“女性スパイ”をもとに描くナターシャ・ウォルターの作品から、女性スパイが活躍する架空の映画を描いた今季のマックスマーラ。ナターシャと言えば、女性の社会進出がまだ珍しかった時代に、その在り方を変える作品を発表したフェミニスト作家だ。今季のランウェイでは、彼女を失望させまいと、「007」さながらの快活の女性像が具現化されている。シャープなショルダーのジャケットとベスト、バミューダパンツのスリーピースを筆頭に、軸に置いたのはマニッシュな風貌だ。サファリシャツはタイトなシルエットで、ハーフパンツには揺れ動くアウトポケットを取り付けて、あるいは足元にシースルーのハイソックスをあわせて、強くありつつも女性らしさは忘れない。ジャケットにはエポレットや、古典的トレンチコートに倣う長めのアンブレラヨークを配した。片手にはアイコニックなホイットニーバッグを携えているが、今季はビッグサイズをメインに採用して冒険への準備も万端といったところだ。身体のラインを浮き彫りにする淡いペイズリー柄のドレスは、クラシックなグレンチェックのジャケットと交わることで新たな表情を手に入れた。ペールトーンのカラーパレットも、今季ばかりはフェミニンな印象に留まることなく、序盤から続いたセットアップや、バックスタイルにストラップを取り入れたスポーティなドレスルックにも採用されている。ディテールに目を向ければ、ダブルステッチが走り、ミリタリー感を助長している。ある意味繊細に打ち込まれたステッチは、まるで強い女性像を強調する縁取り線みたいだ。
2019年09月23日モスキーノ(MOSCHINO)の2020年春夏コレクションが、2019年9月19日(木)にイタリア・ミラノで発表された。ジェレミー・スコットの飛び出すアート!?デザイナーのジェレミー・スコットは、今シーズン“芸術”に目を向けた。招待状は絵の具をのせたパレットと筆のセットで、来場者皆がそのパレットをもって参加する。大勢の“アーティスト”が集うショーなのだから、ジェレミー・スコットも気合を入れて、とびきり大きな金色の額縁を、会場のランウェイのスタート口と中央部分に用意した。モデルたちは、まるで絵画の世界から飛び出すように、その額縁をくぐって闊歩していく。“アーティスト”たちも納得のアートの世界は、大胆な筆致の現代アート風から、キュビズムの世界を思わせるものまでジャンルは様々だ。色彩豊かにドレスやスーツを彩っていく。今回のジェレミーが提案した“芸術”は、ジャンルレスなテクニックで描く過去に類を見ないゴージャスな大作のようだ。蝶々の羽根のように広がった袖や歪なシルエットのドレスは、まるで立派な彫刻。ふんわり広がる袖や極端に膨らんだバルーン型のスカートなどは、陶芸を連想させる。モノクロで女性の裸体を描いた写生絵画は、きちんと額縁に納めてドレスに仕立てた。“芸術”は絵画だけでなく、音楽へも派生する。大きなチェロのドレスやバイオリンのクラッチバッグなどクラシック音楽に欠かせない弦楽器が登場したかと思えば、ベルベットやドットのタイトドレスなどスペインの情熱に溢れる伝統的フラメンコものぞかせる。セピア色に色褪せた古い楽譜は、ドレスに落とし込み、音楽をファッションに転換させている。ベースには、きわめてクラシカルな表現も多い。肩の強調したジャケット、バッスル風のドレス、コルセットのディテールなどがその好例だ。そして前述した“壺”のような大きく膨らんだ袖も中世ヨーロッパの貴族たちを真似てのことかもしれない。その中に、闘牛士やオリエンタルな表現など国境をまたぐ表現もプラスしている。
2019年09月23日アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで2019年9月19日(木)に発表された。心躍るバカンスムードたっぷりの2020年春夏コレクションバカンスムード満点の今季のアンテプリマは、心が躍るようなワードローブのオンパレードだ。オフショルダーのニットセットアップ、大胆なスリット入りのホルターネックワンピース、ラフィアで編んだ爽やかなウエストマークがポイントのロングスカートなど、リゾート感たっぷりの要素を挙げればきりがない。色彩溢れるテキスタイルは、マルチストライプやボタニカルパターンなど。さらに、シースルーの軽やかなメロディーと、フリンジやアコーディオンプリーツのアップテンポなリズムが加わっていく。上品な光沢をもつリネンや、メッシュ、クロッシェレースの共演も楽しげだ。特に目に留まったのは、マルチボーダーのジャンプスーツに、シースルーまたはメッシュがハイブリッドされたチュニックやワンピースをレイヤードするスタイリング。陽気で快活なスタイルをフェミニンなベールで覆って、愛らしい女性像を浮き彫りにしている。手元にはアンテプリマのアイコニックなワイヤーバッグを携えた。あるいは、リゾートを思い切り楽しめるようにと、アクティブな人に向けた便利なウエストバッグも提案している。
2019年09月23日アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)の2020年春夏コレクションが、ミラノファッションウィーク中の2019年9月18日(水)発表された。“エレガンス”を根底に日常を謳歌する女性像カジュアルからドレッシーまで、日常を謳歌する女性のあらゆるスタイルを描くようにランウェイを構成したアルベルタ フェレッティの2020年春夏コレクション。極めてマニッシュなルックから甘くセンシュアルなルックまでが揃う中、今季も変わらず根底に置いたのは“エレガンスであること”だ。特に目に留まったのは、技巧的なディテールの数々。シースルーのカクテルドレスにはビジューがドラマティックに施される一方、スエードのシャツには小さなスタッズや編みの刺繍が規則正しく並ぶ。クラシカルなケープ風のクロップド丈トップスには、揺れとともに光を浴びて煌めくビジューを配した。レザーパッチワークのセットアップ、カットワークと刺繍を施したブラウスやドレスも繰り返し登場している。今季はボトムスのバランスも面白く、クロップド丈のトップスには、レトロ感漂うブーツカットを組み合わせた。肩を抜いて着るクリーンなシャツやボヘミアンなブラウスは、ハイウエストのタック入りパンツでウエストマークとともにスタイリングしている。ミニスカートやショートパンツも同様、ハイウエストの持ち味を思い切り活かして着こなす。思い切りマニッシュに舵を切るわけでもなく、ナードな印象でもないこれらのルックは、エレガンスという言葉がしっかり当てはまっている。赤、オレンジ、パープル、イエローなどの鮮やかな色味と、サイケデリックなテキスタイルの混合は70年代のムードを漂わせると同時に、野性味を加えている。サロペットやセットアップに、タイダイ染めを提案しているのも印象的だ。こうして生まれた個性は、古典的なエレガンスを多角的かつモダンに昇華させる。
2019年09月22日アレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell’Acqua)によるヌメロ ヴェントゥーノ(N21)がミラノで2020年春夏コレクションを発表。
2019年09月20日MM6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)が、ミラノで2020年春夏コレクションを発表した。
2019年09月19日セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)の2019年秋冬コレクションから、新作フラットシューズ「srミラノ ミア(srMILANO MIA)」が登場。「srミラノ ミア」は、2018年に初登場して以来、セルジオ ロッシのアイコンとなっている「srミラノ」シリーズの新作フラットシューズ。「srミラノ ミア」にも、「srミラノ」のパンプスと同様に、ブランド名の刻印プレートを施したスクエアヒールが採用されている。フロントのアッパー部分にはスクエアバックルを配して。バックルとボディはワントーンで統一し、ミニマルな印象に仕上げている。カラーバリエーションは、ファブリックのブラック、アニマルプリント、スエードのアイリスパープル、ブラック、レッドの5種類。デイリーユースにもドレスアップシーンにも活躍してくれそうだ。【詳細】セルジオ ロッシ 新作シューズ「srミラノ ミア」発売中 ※2019年8月現在販売店舗:全国のセルジオ ロッシ直営店、公式オンラインストア価格:87,000円+税【問い合わせ先】セルジオ ロッシ カスタマーサービスTEL:0570-016-600
2019年08月31日この数シーズン、メンズのコレクションサーキットのなかで、ミラノの存在はウィークポイントになりつつある。ショーを行うブランドの足並みがそろわないことで、バイヤー、プレスがミラノをスキップし、パリから入るスケジュールに変更するケースが増えているためだ。ファッションジャーナリストの野田達哉が今のメンズファッション、そして次の10年の流れを探る。2020年春夏メンズコレクション総括レポートvol.3は、ミラノ編。グッチ2020年クルーズコレクションCourtesy of Gucci shot by Dan Leccaその兆候は2017年1月、グッチ(GUCCI)がメンズのショーを2月のウィメンズでのコーエドショーにシフトした頃からだろうか。それまでミラノメンズでショーを発表していたヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)、モスキーノ(MOSCHINO)、モンクレール ガム・ブルー(MONCLER GAMME BLEU)、ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)、エトロ(ETRO)、ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)、などが次々にショーを休止。ジル・サンダーのようにパリへ発表の場を移すブランドもあり、今シーズンはプラダまでもが上海だけでのショー開催となった。そのプラダ(PRADA)もグッチ(クルーズコレクション)もプレス向けの展示会は、期間中ミラノで開催しているものの、ショーでのプレゼンテーションとは別物だ。ベッドフォード2020年春夏コレクションロンドンの80年代をカットバックさせる山岸慎平がデザインする日本のベッドフォード(BED j.w. FORD)やM1992、マリアーノ(MAGLIANO)、スンネイ(SUNNEI)、ユーザー(YOUSER)、ユナイテッドスタンダード(UNITED STANDARD)など若手ブランドも、ミラノのファッションウィーク期間中にショーを行っているものの、単独で海外の新規バイヤーを獲得するには難しい状況だ。MSGMも今シーズンはピッティ・ウオモでの開催となり、有名ブランドのショーの減少がミラノメンズ自体の動員力を下げている感は否めない。そのミラノメンズは今年も恒例となったエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)からスタートした。ピッティ・ウオモ最終日の夜に、それまでの日程を1日前倒しにしてミラノ・ファッションウィーク初日の前夜祭としてエルメネジルド ゼニア クチュールがコレクションを発表するスタイルになったのは2017年1月からだ。アーティスティック ディレクターにアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)が復帰してから、その会場と演出はゲストを毎回驚かせている。アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)の巨大な作品が使用された2017-18年秋冬に始まり、2018年春夏はミラノ大学の中庭をタンジェリンカラーに染め、2018-19年秋冬はルイージ・ボッコーニ商業大学の床一面を雪に、昨年6月の2019年春夏はオスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)の建築であるモンダドーリ本社、今年1月はミラノ中央駅を封鎖して開催した。そして今シーズンはミラノ郊外の金網で囲まれた広大な荒れ地。指定された場所までタクシーで到着するとそこからランウェイ会場までクルマに乗って案内される。産業遺産らしき錆びた鉄の巨大な構造物の残る都会の荒れ地は不気味で、周りに積み上げられたコンクリート片の間から煙が噴き上がる仕掛けまで演出されている。ゲストは直前に降った雨と、煙の臭いもあって一様に困惑顔だ。エルメネジルド ゼニアのショー会場Photo by Tatsuya Noda © FASHION HEADLINEエルメネジルド ゼニア2020年春夏コレクションPhoto by Tatsuya Noda © FASHION HEADLINEこの場所を選んだ理由をサルトリは「ゼロから新しいモノを作り出す必要はなく、廃棄されたものから新しいものを作る技術や創造性が必要」だと説明している。つまり緑地化、居住化が計画されているこの荒地が、既存のモノから新しい生地を作る取り組みを続けているゼニアのテーラーリングの新しい解釈を象徴しているというコンセプトだ。それは「#UseTheExisting」のキーワードで発信された。先シーズンのテーマであったサスティナブルから続く、「責任感を持って生きることは現代を生きる上で重要な責務」という彼のコメントは、2020年代に向けての欧州の巨大ファッション企業グループに共通するステートメントだ。ランウェイショーはYouTubeを通じて即時、世界中に公開され、その舞台美術までを半年というタームで考えるという映画監督のような作業までを、ビッグブランドのクリエイティブディレクターは求められつつある。そのマルチな役割をファッションデザインというプロダクトと考えるという仕事において、サルトリはイタリアの“サルトリアル”を理解するデザイナーとして重要な役割を担っている。その今シーズンのゼニアのコレクションは、インダストリアルの無機質なカラーを打ち出しつつ、サマーブルゾン、ニットなどオールラウンダーなアイテムをそろえ、幅広い世代に向けたスポーティなテーラーリングを展開した。ボックス型のブルゾンやオーバーサイズコートなどとともに、細身のパンツなどを展開し、マイクロポシェットなど新しい挑戦も忘れていない、ピッティ・ウオモ 96で行われたジー ゼニア2020年春夏コレクションショー© indigitalitalia.comピッティ・ウオモ 96でのジーゼニア2020年春夏コレクションプレゼンテーションPhoto by Tatsuya Noda © FASHION HEADLINE今シーズンのミラノで数多くのブランドが砂漠のテーマが目立った。コレクション自体もアーシーなサンドカラー。ノマド風なテイストだ。地球環境に警告するとともに、その未来を再び考えるということが背景にあるようだが、20年代に向けてのアフリカ、中東、中央アジアなどの新興マーケットが透けて見えなくもない。ゼニアもピッティ・ウオモにおいてジー ゼニア(Z ZEGNA)で砂漠をテーマにコレクションを発表。メンブレンに代表される超軽量素材やテックメリノのウオッシュ・アンド・ゴーなど注目素材とともに光沢のある玉虫素材などを強調。エルメネジルド ゼニア クチュールのアーストーンとカラーのラインアップは共通しており、2020年代がハイブリッドな素材開発とともにアーシー、ナチュラルなトーンは一つのマーケットとして定着する傾向を感じさせる。メンズファッション、次の10年の流れを探るvol.2へ戻るText by Tatsuya Noda
2019年08月10日デザイナー山岸慎平によるメンズブランド、ベッドフォード(BED j.w. FORD)がミラノで2020年春夏コレクションを発表。
2019年08月08日エルメネジルド ゼニア クチュール(Ermenegildo Zegna)の2020年春夏コレクションがミラノで発表された。
2019年08月07日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani) 2020年春夏コレクションが、2019年6月17日(月)にイタリア・ミラノで発表された。歴史深い建物を舞台に今季会場に選ばれたのは、ジョルジオ アルマーニの本社となるパラッツオ オルシー二。かつて17世紀のミラノで最も権威のある貴族邸宅の1つであったその建物は、当時の荘厳な佇まいをそのままに残しており、一歩中に入ると趣のあるドーム型のランタンやゴージャスなフレスコの天井画など、年代を感じさせる装飾が施されている。ランウェイが現れたのは、そんな歴史深い建築物の敷地内に位置する中庭。ギリシャ神話で現れるような立派なトスカーナ柱、生い茂るみずみずしい緑の葉、そして降り注ぐ太陽の光。そこには、騒がしいミラノの通りからは想像できないほどの優雅な空気が流れている。ジャケット×パンツの伝統に新しい風をショーの始まりとともに現れたモデルたちもまた、そんな会場にとけこむかのようなエレガントな紳士たち。パンツスーツ×ジャケットという伝統的なスタイルが基本だが、今季はアイテムのデザインや着こなしに現代の遊び心を加えているのが特徴だ。例えばファーストルックに登場したモデルは、一見クラシカルなスーツスタイルかと思いきや、中に差し込んだベストは着物の襟元を彷彿させるデザイン。またショールカラーというより、ジャケットの襟元全体が裾にかけてひるがえってしまったようなユニークなフォルムのラペルを持つジャケットも登場する。ジャケットを“気楽”に楽しむ着こなしにも現代のアレンジを投じて。シャツ×ジャケットという既存のフォーマルなアイディアを打ちこわし、素肌にベストを着た上、もしくは素肌に直にジャケットを羽織っていたりする。それらのピースは、リネンやシアサッカーのような軽やかな素材をセレクトしているため、“シャツ”を纏っているかのような涼し気な印象をもたらす。“超”ドロップショルダーのシャツも登場!それでは“本物”のシャツはどうなっているのかというと、こちらもやはり本来の姿に一捻り加えられている。幾何学模様を配したビッグサイズのシャツがその好例。ショルダーを肘のあたりまで大きく落としたスリーブは、ユニークなシルエットを演出。またフロントのボタンは、ダブルジャケットのように2列に配列させているのが面白い。カラー&プリント柄カラーはネイビーやベージュ―、ブラック、ホワイトといったベーシックな色合いを基本に。そこに時折、幾何学模様やロゴをあしらって遊び心溢れるスーツスタイルを提案する。ショーの終盤には、そんなプリント柄を使用したショートパンツも登場。Tシャツと組み合わせたラフなスタイルだが、先ほどのスーツの既視感もあり、確かな気品を感じさせる。エレガントなフォーマルスタイルにユーモアを、カジュアルなものにエレガンスを。そんなデザイナーの遊び心が感じられるコレクションとなった。世界のセレブが来場!『アベンジャーズ』のサミュエル・ジャクソンもなお今回のコレクションには、人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のリチャード・マッデンやアスリートのイアン・ソープといった世界中のセレブ達も会場に駆け付けた。その中には、『アベンジャーズ』シリーズ、『スター・ウォーズ』シリーズで知られる名俳優 サミュエル・L・ジャクソンの姿も。サミュエルは「ファッションは“その人が何者であるか”を表してくれるものだと思います。その中でもやはりジョルジオ アルマーニは特別な存在。タフでクールで、着るたびにスーパーヒーローになった気分になれます。」とコメントを寄せている。
2019年06月21日ディースクエアード(DSQUARED2)は、2020年春夏メンズコレクションを、イタリア・ミラノで2019年6月16日(日)に発表した。今季も、ウィメンズ&メンズの合同ショー形式での発表となった。ハリウッド映画&70年代香港シネマから着想ハリウッド映画や70年代香港シネマからインスパイアされた今シーズン。ランウェイに登場したのは、ポップカルチャーの平和主義のために戦うファイターズだ。鮮やかな色使いと、精緻なデザインを組み合わせた、エネルギーに満ちたウェアが登場した。東洋の趣を投影コレクション全体に漂っていたのは、オリエンタルな趣。迫力のある筆致で描かれた虎と孔雀のプリントを配したアノラックやシャツは、躍動感とともに強いインパクトを残す。その他にも東洋美術を思わせる、タンポポの綿毛の絵を配した艶やかなノッチドカラーシャツや、紅く染まった葉と、孔雀の羽をきめ細やかに描いたブルゾンなどが登場。ブルース・リーのオリジナル映画のポスターをダイナミックにプリントしたTシャツも、象徴的な1着だ。エキゾチックなシャツやTシャツは、チノやデニムのベーシックなパンツとスタイリング。ボトムスのウエストから、菊の花やサル、タイガーストライプなどの柄を配したボクサーパンツを見せるようにして着用することで、メリハリのある、独自のハイウエストスタイルを提示した。着物やカンフー練習着を彷彿させるフォルムモチーフだけでなく、フォルムにも東洋的なエッセンスが投影されている。ダブルのボタンを配し、裾を断ち切りにしたデニムのチャイナシャツや、着物もしくは武道着の合わせを思わせるノースリーブのバイカージャケット、着物のように直線的なパターンのガウンなど。ハトメやファスナーを配したスポーティーなブルーナイロンのジャンプスーツや、プレーンなタンクトップにハーフパンツを合わせたスタイリングは、カンフーの練習着を彷彿させる。西洋の服作りの文脈に、東洋的なアイディアを反映したこれらのルックは、いずれも絶妙なバランス感でコンテンポラリーなスタイリッシュさを見せており、ディースクエアードの表現手法の幅広さが見て取れる。黒が際立たせる装飾性デコラティブなデザインにブラックを取り入れることで、その装飾性を際立たせていた点も印象的。極彩色の花々は、光沢のあるブラックのロングコートやジャケット、パンツに適度に空間をとりながらあしらわれている。藪の中にいる虎を、ゴールドのグリッターとともに描いたシャツやガウンには、ブラックレザーのパンツを組み合わせ、エッジを効かせながらもスタイリッシュな表情に仕上げた。
2019年06月20日ミラノ・ファッション・ウィークにて、ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)が、2020年春夏メンズコレクションショーを、同メゾンが本社を構えるパラッツォ オルシーニで開催した。
2019年06月19日ニール バレット(Neil Barrett) 2020年春夏コレクションが、2019年6月15日(土)イタリア・ミラノで発表された。スポーツウェアをベースに男性のユニフォームにフォーカスしてきたニール バレットが、今季最も注目したのはスポーツウェア。ユニフォーム本来のデザインにベースを置きながら、トラッドやストリートなど異なるテイストとの融合によって、新たな表現を試みる。バスケットボールのユニフォームが主役今季の主役に選ばれたのは、バスケットボールのチームウェア。大きな数字ロゴをあしらったフーディーには、ユニフォームのオリジナルのデザインをベースにしながらも、上質な素材で仕立てられたアイテムを合わせている。例えば試合用のハーフパンツは、本来のテクニカル素材とは程遠い、スーツで使用されるようなしっかりとした上質な生地。チームウェアの上から羽織るバスケットボールジャケットは、上品な光沢を放つファブリックで仕立てられている。白の半袖Tシャツに、赤のベストを重ねたルックも、おそらくはバスケットボールのユニフォームから着想を得たもの。このウェアをモチーフにしたオレンジのロングスリーブニットは、実際にユニフォームをレイヤードしているかのように見えるトロンプイユデザイン。スリーブの手首のあたりには、リストバンドを連想させる立体的な網目模様も入っている。異なるテイストを融合させたアウター群異素材のドッキングが目立つアウター群からも、様々なユニフォームが融合されていることに気付かされる。ストリートなムードのデニムジャケットには、3本ラインが入ったスポーツジャージのスリーブを組み合わせ。トラディショナルなダブルブレストコートも目を凝らしてみると、MA-1のスリーブがドッキングされていることに気付かされる。豊富なバッグアイテムワードローブのポイントに取り入れられたバッグは、サコッシュやウエストポーチ、ショルダーなど様々なバリエーションを取り揃える。中でも目を引いたのが、ラジオをモチーフにしたユニークなバックパック。ラジオの立体的なフォルムをそのままにしたブラックのモデルには、今季のスニーカーのソールにも取り入れられたホワイトの稲妻模様をアクセントに配している。
2019年06月19日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)が、2020年春夏メンズコレクションと、2020年ウィメンズスプリングコレクションをイタリア・ミラノで発表した。
2019年06月17日ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)が、イタリア・ミラノで2020年春夏メンズコレクションショーを開催した。© DOLCE&GABBANA© DOLCE&GABBANA© DOLCE&GABBANA© DOLCE&GABBANA
2019年06月17日ニール バレット(NEIL BARRETT)の2020年春夏メンズ&ウィメンズコレクションショーがミラノで行われた。
2019年06月17日カネボウ化粧品は、2019年12月1日、プレミアムブランド『ミラノコレクション』から、おしろい市場11年連続No.1を誇るおしろいの最新作「ミラノコレクションフェースアップパウダー2020」を限定発売。6月1日より、予約受付を開始しています。この発売を記念した発表会には、フリーアナウンサーの宇垣美里さんとメイクアップアーティストのKUBOKIさんが登場。2020年でブランド誕生30周年を迎えるに相応しい新コレクションの紹介や、「まるで名画のような」美肌の作り方を教えてくださいました。『ミラノコレクションフェースアップパウダー』とはデザイン性の高さと仕上がりの美しさで、多くのファンに愛され続ける高級おしろい撮影:GODMake.1991年にフェースパウダーを発売して以来、高いデザイン性と気品あふれるコレクションにより、常に時代をリードしてきたミラノコレクション。事前予約に基づく限定発売や、毎年変化するミラノの建造物にインスパイアされたデザインなど、独特の販売スタイルが特別感を呼び、多くのファンの期待に応え続けています。そんな『ミラコレ』は、2020年で誕生30年目を迎えます。そしてそのような記念すべき年を機に、発売以来愛されている商品設計を継承しながら、「仕上がり」「香り」を向上させ、新たなステージへと上がります。2020年はブランド誕生30年の記念すべき年ミラコレ史上最高の仕上がりを叶える「フェースアップパウダー2020」発売へ撮影:GODMake.2020年のテーマは「~守る幸せ~ 守護天使たちが気づかせてくれる幸福」。2人の天使がお互いを守り、喜びを分かち合うことで優しさに満ちあふれた日々が訪れるよう、幸せへの願いを込めたコレクションです。30周年を記念した特別デザインは、大聖堂のステンドグラスのような清らかな輝きで、見る者を魅了します。撮影:GODMake.また、容器デザインのみでなく、パウダーも新たなステージへ。きめ細やかなパウダーは、まるで繊細なベールのように肌の上へ重なり、品のある透明感を演出。「美は、本質に宿る。」のメッセージの元、ラファエロやフェルメールが描いた名画のような触れたくなる美しい肌を叶えます。〈ミラノコレクション2020〉発売記念イベント実施宇垣美里さんがKUBOKIさんによるメイクアップで登場宇垣「ミラノコレクションは憧れのメイクアップアイテムだった」撮影:GODMake.本フェースパウダーの発売を記念した発表会には、フリーアナウンサーの宇垣美里さんとメイクアップアーティストのKUBOKIさんがスペシャルゲストとして登場。〈ミラノコレクション2020〉で仕上げた名画のような美肌を主役に、清楚で可憐なピンクのワントーンメイクを施された宇垣さんは、ミラノコレクションについて「母が毎年のように買っていた憧れのもの」と、大人の女性の証のように感じていたと話します。実際に今日のメイクで使ってみた感想を問われると、「パウダーはマットなイメージがあり、ツヤ肌が好きだから敬遠していたのですが、こちらは重ねれば重ねるほどツヤのある仕上がりになります。香りも気分があがるので、化粧直しの際も活躍しそう」と大絶賛。そんな、美しさや優雅な香りの秘密とは?〈ミラノコレクション フェイスアップパウダー2020〉の秘密とは①名画のような美しい肌を実現するパウダー元々美しい仕上がりに定評のあるミラノコレクションですが、2020は、〈きめ細やかさ〉〈透明感〉〈化粧もち〉がこれまで以上にアップしたのだそう。その秘密は、新配合の「シルクベールパウダー」と「ジェリーコートパウダー」にありました。撮影:GODMake.宇垣さんの手の甲・左が「シルクベールパウダー」、そして右が一般的なパウダーです。新技術は、白さやカバー感がないのに、明るさと透明感が自然にくすみをカモフラージュした『純白質感』を実現しているのがわかるでしょうか?撮影:GODMake.これに加え、球状ではなく板状のパウダーを用いることで、密着度が高く、こすれにも強い仕上がりに。長時間美しさが持続します。磨きのかかった粉がキメ細かさと透明感を高め、名画のように美しく、くすみのないトーンアップした肌へ。②希少な天然精油によるプレミアムな香り撮影:GODMake.合成香料ではなく、希少な2つのローズ(ローズ・アルバ/ローズ・ダマセナ)の天然精油をいかした、奥行き感のある上品な香りを採用。ムエットを鼻に近づけると、「ふんわり良い香り。いつまでも嗅いでいられる優しい香りがします」と宇垣さん。香りを堪能するその表情が、心地良さを体現していますよね。③上質な使い心地のベルベット生地を使用したパフ撮影:GODMake.ファッションブランドの服も手掛ける繊維工場で製造されたオリジナルパフは、ふわふわとしており、なでるだけで気持ちが良いなめらかな使い心地が特長。こだわりのパウダーが持つポテンシャルを100%活かすことのできる、ベルベット生地を使用しています。KUBOKIさん直伝「名画のような美肌」の作り方撮影:GODMake.ここからはお待ちかね。メイクアップアーティストのKUBOKIさんによる、「ミラコレのパワーを最大限に活かし、“まるで名画のような美肌”を演出する」メイクアップポイントの紹介です。KUBOKIさんいわく「肌のキレイさは何よりのチャームポイント。これまでの湿度のあるツヤとは違い、今はふわっとベールをまとったような品のあるツヤがトレンドです」とのこと。そんな旬肌は、〈ミラノコレクション2020〉で表現可能。上質なパウダーを正しく使うことで、肌に品が出ます。ポイント①手の甲で余分な粉をオフした後、頬や額など面の広いところからつけていく撮影:GODMake.パフにむらなくパウダーを含ませたら、一度手の甲で余分な粉をオフします。そうすることでつけすぎ防止に。頬や額など、面積の広いところからつけるようにしましょう。ポイント②つける順は「中央→外」、「下→上」撮影:GODMake.パフを滑らせる際は、「内→外」「下→上」へ。こうすることで、リフトアップした表情に見えます。その後、パフを曲げるようにし、小鼻など細かい部分を抑えましょう。ブラシ使いの際は…撮影:GODMake.目の下のツヤを残し、フェイスラインのテカリを抑えて顔をタイトに見せるなど、部分的にパウダー量の調節をしたいときはブラシが活躍。パフと同じく1度手の甲でオフしたら、クルクルと肌を磨くようにのせます。撮影:GODMake.小鼻は小さなブラシに持ち替えて、ブラシを置くようにして。コスメを超える。進化したミラノコレクションで名画のような美肌へより深い感動が、私たちの肌に美しさをまとわせる撮影:GODMake.美術品のようにつくり込まれた容器と繊細なパウダーによって完成する、唯一無二のおしろい。誕生30周年を迎える2020年は、これまで以上の進化を遂げ、より深い感動と喜び、そして美しさを私たちへと届けてくれることでしょう。見る者すべてがその美しさの虜になる。そして時を経ても愛され続ける。その魅力は、まるで名画のよう。ミラノコレクションフェースアップパウダー2020詳細撮影:GODMake.ミラノコレクションフェースアップパウダー2020全1種9,000円ミラノコレクションフェースアップパウダー2020セット全1種15,000円発売日:2019年12月1日予約開始日:2019年6月1日(店頭・オンラインショップ)※数量限定※価格は税抜き表記。編集部調べです。
2019年06月08日カネボウ化粧品のプレミアムブランド「ミラノコレクション」から、「ミラノコレクションフェースアップパウダー 2020」が登場。2019年6月1日(土)より予約受付をスタート、12月1日(日)より数量限定で販売される。「ミラノコレクションフェースアップパウダー」の人気の秘密ミラノコレクションは、イタリア・ミラノのドゥオモ(大聖堂)からインスピレーションを得て誕生した、カネボウ化粧品のプレミアムブランド。中でも毎年展開しているフェースアップパウダーは、11年連続売上NO.1(※)を獲得するほどの人気アイテムだ。長年に渡って愛される理由の1つは、その年だけしか手に入らないメモリアルデザインのパッケージ。芸術品のように美しいレリーフが刻まれたコンパクトの中には、同モチーフをあしらった特別なフェースパウダーをセット。メイクアップタイムを優雅に演出してくれる特別感が、ファンの心をつかんでやまないのだ。※インテージSRIおしろい市場 2008年1月~2018年12月販売金額30周年記念の特別パッケージで登場今年は、ブランド誕生30周年にあたる節目の年を記念して、そんな人気フェースアップパウダーがさらにパワーアップ。“守る幸せ”をテーマに、30周年特別デザインとして登場するのは、大聖堂のステンドグラスのような煌めきを纏ったパッケージ。その中心には、従来よりもより緻密に再現した美しい天使の彫刻を刻んでいる。パウダーの仕上がりもパワーアップフェースアップパウダーも合わせて進化。パウダーの改良により、肌を明るくみせる効果と化粧もち効果がアップ。またシルクのように滑らかなパウダーは、純白肌とベールをかけたかのような滑らかな感触を実現させてくれる。こだわりパフで簡単メイクアップ使い方は、ベルベット生地を使用したこだわりのパフで、ポンポンと肌にのせるだけ。パウダーをまんべんなく含むため、均一でキメ細やかな仕上がりをテクニックレスで叶えてくれる。なおパウダーには、希少な2つのローズの天然精油を使用した香りを採用。使うたびに瑞々しい花びらの香りに包まれ、優雅な気分へと誘ってくれる。【詳細】「ミラノコレクションフェースアップパウダー 2020」24g 全1種 9,000円+税<数量限定>「ミラノコレクションフェースアップパウダー 2020 セット」30g 全1種 15,000円+税<数量限定>※価格は編集部調べ予約開始:2019年6月1日(土)※店頭、オンラインショップにて受付発売日:12月1日(日)取扱店舗:ドラッグストア、総合スーパー、化粧品専門店、百貨店、一部オンラインショップ※一部取扱いのない店舗有り【問い合わせ先】カネボウ化粧品0120-518-520
2019年06月06日「ミラノコレクションフェースアップパウダー2020」予約開始カネボウ化粧品は、プレミアムブランド「ミラノコレクション」から「ミラノコレクションフェースアップパウダー2020」を2019年12月1日に発売する。発売に先駆けて、6月1日より店頭とオンラインショップにて予約の受付を開始する。同ブランドは、1991年にフェースパウダーを発売して以来、事前予約に基づく数量限定販売の販売スタイルをとっている。同製品には、ブランド誕生30年目を記念して、パッケージに特別デザインを採用。おしろいの「仕上がり」「香り」をさらに向上させた。くすみのない純白感仕上がり昨年の製品に比べて肌を明るく見せる効果と化粧もち効果が向上している。シルクを使用することで、くすみのない純白感仕上がりとなめらかな感触を実現した。また、パウダーに含まれる白色顔料を寒天でコーティングすることで、寒天が水分を取り込んで肌にフィットしつけたての純白感仕上がりが持続する。香りには、希少な天然香料をふんだんに使用した「プレミアムローズの香り」を採用しており、使うたびに美しさが増すような気分になれる。濃いゴールドの特別パッケージも数量限定発売百貨店、一部化粧品専門店では、レギュラー商品よりもパッケージに濃いゴールドを採用した「ミラノコレクションGRフェースアップパウダー2020」を数量限定で発売する。レギュラー商品もパッケージにゴールドを採用しているが、より高級感のあるデザインとなっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※カネボウ化粧品ニュースリリース
2019年05月27日チカ キサダ(Chika Kisada)の2019-20年秋冬コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「アンナ・パヴロワ(Anna Pavlova)」。アンナ・パヴロワから着想今シーズンのインスピレーション源となったアンナ・パヴロワは、『瀕死の白鳥』などを代表作に持つ、20世紀初頭に活躍したロシアのバレリーナ。儚くも美しく、力強い彼女の舞踊に着想を得て、ブランドが得意とするバレエのエレガンスやパンクの生命力を表現していく。霧のように幻想的なホワイトドレスまず初めに現れるのは、混沌とした霧を彷彿とさせる、幻想的なホワイトのピース。ギャザーを複雑に手繰り寄せたボリューミーなチュールドレスや、コルセット風ベルトを締めてウエストを強調したロング丈のニットドレスなどが、ランウェイをホワイトに染め上げる。煌めくピンクのトレンチコート霧の中から現れるのは煌めくピンクのトレンチコート。続いて、キルティングのワンショルダーワンピースや、上品な光沢を秘めたパイソン柄スカートなど、キーカラーであるピンク色のピースが登場し、コレクション全体にアクセントを加える。深い夜に現るブラックのクリノリンショー終盤を彩るのは、深い夜を連想させるブラックのドレスたち。ロマンティックなムードが漂うレーシーなドレスは、コルセットベルトでエッジを効かせて。ラストを飾ったのはクリノリン風のパーツを纏ったダンサーだ。彼女を先頭に複数のモデルたちがモダンなダンスを披露する、というチカ キサダならではの演出でショーを締めくくった。
2019年03月03日ミッソーニ(Missoni)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月23日(土)、イタリア・ミラノで発表された。ビビッドカラーでエネルギッシュに今シーズンも、もちろん主役はブランドのアイデンティティであるニットだが、複雑に絡み合うグラフィカルなパターンはやや控えめに映る。代わりに多用されたのが、鮮烈なレッドや、溌溂としたイエロー、潔いブルーといったビビッドカラーだ。鮮やかなカラーに染まったニットウエアは、秋冬を感じさせるダークな色合いと入り交じりながら、コレクション全体をエネルギッシュに彩っている。ボディラインに寄り添うシルエットウィメンズは、ボディラインに寄り添うような、ミニマルなシルエットのオールインワンやロングドレスが目を惹いた。ニットのソフトな質感を生かした一続きのウェアは、ボディに緩やかにフィットし、ヒップからすとんと落ちる、美しいラインを描いている。スリムなウェアには繊細な輝きを称え、華やかさをプラスしているのも印象的。テーラードと組み合わせてメンズは正統派な趣のジャケットやダブルブレストのロングコートなど、テーラードアイテムとニットウェアとの組み合わせを主軸に提案。かっちりとしたスーツに柔らかな風合いのハイネックニットを差し込んだり、ピークドラペルのコートにグラフィカルなVネックニットをレイヤードしたりといった具合だ。様々な国の要素を織り交ぜたエキゾチックなアイテムも散見される。アラビアンな民族衣装を連想させるフーディーやベルト、フェズハット、ヨーロピアンな雰囲気の襞襟などが、コレクションにアクセントを加える。
2019年02月28日アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2019年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)、イタリア・ミラノで発表された。テーマはvisionary journey。ロンドンへの旅今シーズン、ゲストのもとに届いたインビテーションは、パスポートケースと航空券。アンテプリマが創造する夢のような旅...行先はロンドンだ。クラシカルかつハンサムなムードコレクション全体には、クラシカルかつハンサムなムードが漂っている。キルティングワンピースには、トラディショナルなヘリテージチェックを起用。深みのあるグリーンとイエローのカラーブロックで構成されたトップスには、メンズライクなタイを結び、マスキュリンに仕上げている。ウエストで女性らしさをプラスマニッシュなピースは、ウエストのディテールでフェミニティ香るスタイルへとシフトチェンジ。ロングパンツやミニスカートなど、あらゆるボトムスがハイウエストに設計されている。ワイドパンツやワンピースには、ベルトでウエストをマークしたり、コルセットでボディラインを強調したりすることで、女性らしさを浮き彫りにした。秋や冬の訪れを思わせるカラーパレットカラーパレットは、ショー前半は都会に訪れた秋を連想させる、モダンかつ濃厚な色合い。グリーンやオレンジに彩られたグロサリオのパターンが、リズムを生んでいる。ショー後半は、冬の到来を感じさせる、美しくも冷たいカラーをアクセントに。オーガンザのブラウスとベルベットのパイソン柄ドレスは、組み合わせることで優雅なブルーグラデーションを生んでいる。旅を連想させるシューズ&バッグ旅に相応しいシューズ&バッグも目を惹く。足元を彩るのはパンプスでは無く、軽快なローファーだ。旅先で増える荷物にも備えうるようなボストンバッグや、トロリーのようなボックス型のミニバッグなども登場した。
2019年02月28日ウジョー(Ujoh)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。布の動きに身をゆだねて“布の動きに一度本気で身をゆだねてみてほしい。そのとき感じられる心地の良さを味わってほしい。”そんな想いからクリエーションはスタート。ブランド創設時より培ってきた巧みなカッティングに加え、今季はサイジングにもこだわり、それらがより一層引き立つオリジナル布地の開発も行った。艶感のあるウールのシャツジャケットや、裾にフランネルのフリンジをあしらったコートなど、いずれのアイテムにも布の独特な動きが感じられる。アクティブなムードアクティブなムードが漂っているのもポイント。活動的な印象へと導くのに一役買っているのは、サコッシュ風のクロスボディバッグであろう。ブランドが得意とするテーラーリングや大胆なカッティングを取り入れたジャケット等に、サコッシュが重ねられている。ウエストにドローコードを通したスポーツウェアを連想させるコートや、スナップボタンをスリットに配したボトムスなども、軽快なムードを助長する。キルティングのアウターアウターで特徴的なのはキルティング。ペールピンクに染まったビックカラーのコートには、キルティングジャケットをライニング風に組み合わせて。ブランドのロゴ入りカシミヤストールを巻き付けたオレンジのオーバーコートにも、キルティング加工が施されている。こだわりのアームジャケットやブラウスなど、上半身はアームから袖にかけてのこだわりが見て取れる。格子柄のジャケットには、アーム部分を楕円形にくり抜いたかようなディテールを配して。シャツの袖は深い切込みを入れてスナップボタンで開け閉めできる仕様に。ストライプを走らせたスタンドカラーのブラウスは、手首に華奢なリボンを結んだ。メンズコレクションも発表なお、本コレクションから新たにメンズラインも発表。メンズでは"ユニセックス"というアプローチではなく、"男性による男性の為の服"を追及していく。ランウェイでは、ウジョーのアイコニックなテーラードジャケットや、キルティングのライニングをちらりと覗かせたチェック柄コートなどが展開された。
2019年02月28日アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「浸食(EROSION)」。堂本剛とコラボした古代魚アートまず目に飛び込んでくるのは、堂本剛とのコラボレーションによるペインティング。デボン紀に出現し、姿や形、機能を変えずに存在し続ける"生きた化石"、古代魚エンドリケリーを、ホワイトシャツに落とし込んだ。ペイントは、墨と水が和紙に"侵食"していく様子をイメージしながら、エンドリケリーを上から覗いた姿を描いたもの。墨に使用した水は富士山から流れる80年前の水を用いている。また、同様のアプローチで龍を描いたジャケットも登場した。片腕だけグローブをはめたり、パンプス×ブーツなど左右の足で異なるフットウェアを身に着けたりと、アシンメトリーなコーディネートも目を惹いたが、モデルたちのスタイリングも堂本剛が担当。なお、ショーミュージックにも引き続き堂本剛が音楽活動をする「ENDRECHERI」とタッグを組んだサウンドが起用されている。"浸食"をアウターで表現1つの要素が、別の要素の領域を徐々に"侵食"していく様子が最も顕著に表れたのはアウターだ。トレンチコートには、デニムジャケットが食い込むように入り混じっている。ダッフルコートには、ボアのフード付きミリタリージャケットN2Bをドッキング。袖や裾が引き裂かれたテーラードジャケットには、モッズコートが重ねられている。モノグラム柄はユニークな質感でブランドのアイコニックなモノグラム柄は、ユニークな質感で提案。特別な技術によってファーのような表情がもたらされたパイル素材を、ジャガード織りで表現したガウンなどに起用している。また、オリジナルレース生地の表面にフロッキー加工を施すことで、透け感と立体感を絶妙に融合させた、どこか近未来的な表情のロングコートにも採用された。
2019年02月28日ステラ ジーン(Stella Jean)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。アフリカン×ヨーロピアン今シーズンも、ブランドを象徴するミックステイストをアップデート。アフリカのエキゾチックなムードと、ヨーロッパを彷彿とさせるクラシカルかつモダンな要素を融合させたスタイルを提案していく。スリムなロングコートには、生い茂る緑や豊かな土に恵まれた、水辺に生きる人々の暮らしを描いた。そこに差し込むのは鮮やかなブルーとレッドで構成した、コンテンポラリーなチェック柄のセットアップだ。アフリカンプリントを連想させるエネルギッシュなブルーのブラウスには、ヨーロピアンなストライプに西洋画を重ねたプリーツスカートを組み合わせている。ボリュームアウターはフェミニンにアウターは大きな襟とドロップショルダーを採用したボリューミーなコートが目を惹く。襟元を大きく開け、ウエストにはキュッとリボンを片結びし、フェミニンなシルエットを生み出しているのも特徴だ。ピンコとコラボラストを飾ったのは、ピンコ(PINKO)がアフリカ・ケニアに"ピンコの森を作る"という環境保護プロジェクト「Pinko Treedom」とコラボレーションしたTシャツ。"let’s green the planet"のメッセージを配したものや、カラフルな果実を描いたものなど5枚のTシャツが、タータンチェックのスカートと共に披露された。
2019年02月28日スポーツマックス(SPORTMAX)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノで発表された。「classicism of the future」がキーワード今季のキーワードは「classicism of the future」。未来に存在するであろうクラシカルなピースを、洋服のシルエットにフォーカスを当てて作り上げていく。ベースとなるのはクラシックなテーラードジャケットなど既存のアイテムで、古典的なピースをフューチャーリスティックなフォルムで再構築するというアプローチを取った。近未来的なフォルムで再構築ダブルブレストのテーラードジャケットは、着丈の長いオーバーサイズで提案。ウエストはやや絞ってボディラインを強調、アームは曲線的な仕立てで膨らみを持たせている。ピンストライプを描いたダークグレーとライトグレーのカラーコントラストも、この新鮮なシルエットを引き立てるのに一役買っている。ボンバージャケットも、どこか近未来を感じさせるフォルムで。ショルダーラインはやや落とし、アームは肩から袖に向かって緩やかな弧を描くように設定することで、ボリューミーで丸みのあるシルエットに仕上げている。フロントやアームを走るラインや、大きなボックス型のポケットも、フューチャーリスティックなムードを助長する。フューチャーリスティックなソックススニーカー小物類をコーディネートすることで、未来的なムードを演出するアプローチも見られた。スポーティーなソックススニーカーはリフレクターを配したバイカラーや、同心円状の縞模様を採用したグラフィカルなモデルが登場。左右のグラスがつながった、力強いシェイプのサングラスも散見された。
2019年02月26日