有限会社エルステュディオインターナショナル(代表:さかより のりこ)がメディアプロデュースをする桂乃貴メンタルヘルスケア株式会社 代表取締役 渡部貴子氏。地域ニーズに応えるべく、心の不調を予防する「メンタル保健室」を2024年2月に開設しました。コロナ禍で精神疾患の数は400万人から600万人に急増し、「体だけではなく心の健康をいかに維持するか」に注目が集まった。現在も、高齢者の認知症や、学生の不登校、会社員のメタルケア等々……世代問わず、誰もが生活の中で心の病に関わる機会が増えている。後期高齢者が急増する2040年に向けて「訪問看護・在宅医療」の準備が進む中、「心の病の複雑化」にも注目が行く。既に「精神科看護の不足」も指摘される。国の推進で【地域の医療】として精神科の訪問看護を増やすべく【拠点】が次々と立ち上げられる状況で、「あくまで関わる人材の育成(中身)が大切だ」と説く渡部貴子氏。予期せず経営者に就任した彼女が、そこから更に、難易度の高い精神科の訪問看護医療へ転換を決めた理由とは何か。メンタルヘルスを身近にするための新しい試み、「メンタル保健室」に至るルーツを探る。渡部貴子氏 (C)Benjamin Lee〇訪問医療への「土壌づくり」全世代の在宅療養者を対象とした訪問看護が始まったのが1994年。その後、2000年から介護における訪問看護が始まった。渡部貴子氏が「訪問医療」に関わったのは、1997年。千葉のがんセンターでの勤務を経て一次的に休職していた際、医療従事者である妹の務め先(整形外科)で「往診の補助についてくれる看護師がいない」とお呼びがかかったのだ。「前職で家に帰れず亡くなる人々を看取っていたこともあり、地域での医療に興味はありました。今でこそ訪問看護は当たり前ですが、当時はとても珍しかったのです。外来に来られない患者さんの家を訪ねるうちに、訪問看護の必要性を実感するようになりました」折しも、訪問看護の制度が出来ていく段階―訪問看護ステーションを作るに当り、国から予算が付き始めた時期のことだ。4年勤め、辞める頃には大学や専門学校での講師経験も出来ていた。次を考えるタイミングで、医療コンサルを手掛ける社長から声が掛かった。「在宅医療を教えてほしい」必然的な在宅医療の訪れだった。渡部氏はコンサルタントとして参加し、クリニックの中に訪問看護ステーションを立ち上げ、自ら直接看護もする「プレイングマネージャー」へと。その後2017年に至るまで、同所に務める傍ら、外部でもヘルパー養成、教育などの福祉部門の講師を務める。〇ホスピタリティと「場づくりの重要性」多忙な生活を楽しみ、「看護は自分の使命」と語る渡部氏。そのホスピタリティの源泉とは何か。渡部氏は、一度挫折しかけた看護師の夢を諦めきれず、CAの内定を辞退して看護学校に入学した経緯がある。たどり着いた修道院起源の環境は、彼女を優しく育んだ。そこで「その土地で生活する人々が作る場の力」「場づくりの重要性」を知る。だからこそ、訪問看護ステーション立上げ以降の15年間、気力体力ともにハードな状況でも、アグレッシブに「訪問看護の場づくり」と「医療関係者・患者・患者の家族の関係づくり」に取り組めた。しかし、いよいよ、自分で一から『土壌になるような場』作りを課せられることになる。〇やるしかない!突然の経営者転換転機は2013年。社長が「医療法人を売る」と言い出した。訪問看護は儲からないと思われたのだろうが、切り捨てられた形だ。更に渡部氏は「独立して、代表になれ」と促される。「70人も患者さんがいて、行き場もない状況。急に(別の医療機関へ)捌くのは無理でした。当時は、経営のことなんて何も分からない、一介の看護師です。それでも、人に恵まれるタイプだから、助けてくれる人は必ず出てくる……やるしかないと思いました」結果、友人の紹介の税理士に助けを得、時間のない中で法人登記を終えた。だが、閉鎖が決まったクリニックをそのまま借りることはできない。幸い、何とか物件は見つかったが、今度はお金がない。自力で何とか資本をかき集めて、開設にこじつければ、「お金の心配はするな」と言っていたはずの元社長に危うく負債まで引き受けさせられかけた。これも税理士の助言で免れた。「開設は忘れもしない2013年10月1日。看護は一日も休めない為、引っ越しも同時でした。大変だったけれど、患者とスタッフは全員ついてきてくれました」なかば強制的に始まった「場づくり」から10年たった今、社会もだいぶ様変わりした。訪問看護ステーションはすっかり増えて、定着を見せる。〇精神科の訪問看護と、「地域」の関わり2023年8月に心機一転、渡部氏は会社名を「桂乃貴メンタルヘルスケア株式会社」と改めた。本当の意味での独立――「精神科の訪問看護」の質を高めると同時に、「メンタルヘルスケア活動の拡充」へと舵を切ることにしたのだ。実は、訪問看護ではベテランで、大方のことを経験してきた渡部氏だが、過去には苦い思い出もある。「精神科の患者に対して、何もできなかった……それどころか実際に会うまでは『簡単にケアできるのではないか』という過信をしていたのです」「精神科認定看護師」という国家資格がある。渡部氏は仕事をしながら学び直し、2年かけて取得した。全国で有資格者は800人程度。そのほとんどが病院所属だ。通院できず地域で困っている患者や、リスクのある未病の状態では到底届かない。精神科と一口に言っても、認知症のような高齢者から、メンタルケアを必要とする不登校の若者まで様々なケースがある。ニーズは増える一方。渡部氏は、今では教育する側だ。「精神科の看護できる看護師を増やしたい。日本の精神科医療は遅れています。国も勧めようとしていますが、医療報酬目当てに『拠点』だけを増やそうとする医療業界以外の参入も多い。けれど、必要なのはやっぱり『人』。場所が増えるだけではよくならず、かえって疲弊するだけです」参入者が手を引いた後を引き受けてきた渡部氏の言葉は重い。専門的な学び直しによって、「自信をもって精神科看護に当たれる人材」を増やしたい。渡部氏の狙いは明確だ。「現状、地域でしんどい思いで暮らしている患者さんは多くいます。生きづらさを家族にすら理解されないまま、他人事のように扱われている状況。看護師の理解すら追いついていない……そんな事態を改善するために、まず現場の訪問看護師が学び直し、正しく理解する必要があります。『桂乃貴(このき)』ではそんな看護師を育て、地域医療の土壌を作ります」高い能力が求められ、責任も重い「在宅の精神科看護」は大変だが、高齢者社会に向けて必要不可欠。急増が予期される認知症の方に向けても、自社の看護教育にも力が入る。この先の高齢化社会では、地域でのケアがより求められていく。社会での共存実現に向けて、企業向けの取り組みも強化する。精神科には歴史的に排除されてきたり、隠されてきたりした流れもあり、偏見を無くす為に「多くの人に実態を知ってもらう必要がある」と、渡部氏は言う。人の在り方に対し、視野を広げていくこと――これこそが自分自身でのメンタル予防にも繋がっていく。「企業には産業医や外部のカウンセラーがいると思いますが、利用する必要がない段階の人向けに『自分自身の心の取り扱い方を学ぶ機会』があってもいい。看護の中でも『自分の対処スキルを上げる』ことを教えますが、体の病気だけでなく、心の病気に対しても未病・予防の考え方は重要です」例えば、医者や薬に頼る前に、学校や職場でより早く違和感を見つけてあげられれば……自分の対処スキルを上げることは、看護の中でも重要なことだ。ダイレクトに医療環境を整えること、同時に「地域」に対し、理解の場を整え、自分ごととして「メンタルケア=メンタル予防」できる土壌を、企業や教育の場を通じ提供すること。渡部氏の、大きな「場づくり」への挑戦が始まる。2024年2月に、【メンタル保健室】を開設。「心のモヤモヤを、もっと気軽に専門家へ相談してほしい」という思いで、まずは月一回・第一土曜日に、個人・地域と医療を繋ぐ。心の不調、その予防に繋がる場所を、もっと身近なものへ。メンタル保健室ご案内【渡部貴子 プロフィール】桂乃貴(KONOKI)メンタルヘルスケア株式会社 代表取締役精神科認定看護師リッツカールトン東京にて (C)Benjamin Lee<略歴>鹿児島県生まれ、千葉育ち。三育学院短期大学(現 三育学院大学)看護学部卒。千葉県がんセンターにて、ICU.脳外科、整形外科での最先端治療に携わると同時に多くの方を看取る。三幸福祉カレッジにて、ヘルパー養成講座の講師として従事しながら、街にある小さな整形外科内科クリニックへ勤務。往診の同行をして行く中で、もっとご本人、家族のサポートをしたいと思い、訪問看護部を立ち上げる。株式会社ソシオン(現 株式会社ソシオンヘルスケアマネージメント)にて、本格的に在宅医療を実践。訪問看護ステーションの立ち上げに尽力する。<独立>2013年7月 株式会社ハートフルを設立精神科、認知症専門の訪問看護ステーションを立ちあげ、地域との連携強化を図る。2023年8月 法人名を桂乃貴メンタルヘルスケア株式会社と変更。現在に至る。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月22日国際自動車株式会社(東京都港区、代表取締役社長 石井 仁、以下 国際自動車)は、神奈川県が実施する、大企業とベンチャー企業によるオープンイノベーション推進事業「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」の支援を受け、タクシー事業者として初の試みとなる、株式会社Lively(神奈川県藤沢市、代表者 岡 えり、以下 Lively)と共創プロジェクト「kmアクティブリスニングイノベーション」を開始します。車内乗車イメージ■kmアクティブリスニングイノベーション 概要タクシードライバーは、一人で過ごす時間が多く、孤立感や感情の抑制によるストレスを抱えることもあり、心理的な健康の維持が不可欠です。国際自動車は、会話を通したメンタルヘルスケアに着目し、Livelyが提供するアクティブリスニング(※1)サービス「LivelyTalk」(※2)を試験導入します。このサービスは、タクシードライバーが話したい時にLivelyのアクティブリスニングに優れたスタッフと会話をすることで、メンタルヘルスケアを行います。また、ドライバー・管理者に対し、Livelyの「アクティブリスニング研修」を実施し、コミュニケーションレベル向上と、信頼関係の構築を図るとともに、お客さまの要望を正しく理解し、より心地よい移動空間の提供を目指します。国際自動車は、この取り組みを通じ、安心して働くことができる職場環境を整えるとともに、お客さまに品質の高いホスピタリティ・ドライビングを実現します。期間:2024年1月より対象:国際自動車横浜(横浜市南区六ッ川)のタクシードライバー。2023年10月より国際自動車横浜の営業エリアである京浜交通圏(横浜市・川崎市・横須賀市・三浦市)のタクシー運賃が値上げされました。タクシーサービスに対し、お客さまの期待が高まっており、国際自動車横浜のドライバーより試験導入します。※1 アクティブリスニング(積極的傾聴)とはアクティブリスニングとは、カウンセリングやコーチングなどにも用いられるコミュニケーション技法の一つです。アクティブリスニングの特徴は、会話をする際に相手の話を評価しないことに主眼が置かれています。ゆえに、アクティブリスニングにおいては、アドバイスやフィードバックをすることは極力せず、相手が伝えたい本質や感情を汲み取り、受け止め、質問で深掘りし、共感を示すことが重要とされています。※2 LivelyTalkとはLivelyTalkとは、株式会社Livelyが提供する日本最大級の「聴く」に特化したアクティブリスニングサービスであり、トレーニングを受けたホストと呼ばれる聴き上手が登録されており、予約なしで、話を聴いてもらいたい時にオンラインでアクティブリスニングを受けることができるサービスです。【国際自動車株式会社 会社概要】会社名: 国際自動車株式会社所在地: 東京都港区赤坂2-8-6設立 : 1920年(大正9年3月)代表者: 代表取締役社長 石井 仁URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月12日「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」でアロンディルを演じているイスマエル・クルス・コルドバが、ポッドキャスト「Just for Variety」に出演。同ドラマの包括的で多様なキャスティングに対して種差別的な批判を受けた際に、Amazonが撮影現場にセラピストを呼び、キャストとスタッフのメンタルヘルスケアをサポートしてくれたと語った。「このような状況になると、いたるところから騒々しい声が飛んできますからサポートが必要ですよね。撮影現場にいるセラピストと会うのはとてもうれしいことでした。たとえ話さなくても。私のことをただの俳優としてだけでなく、ちゃんと見ていてくれる人がいるとわかるのです」と、セラピストがそばにいる安心感について明かした。「ロード・オブ・ザ・リング」の世界で初めて有色人種のエルフを演じたことで、痛烈な批判を受けたイスマエル。「心底傷つきました。メンタルへの影響も計り知れない。インターネット上での言動は人々を深く傷つけ、大きな影響を与えるということを理解してもらうために、私は自分の体験をとことんオープンにしています」。攻撃はネット上だけにとどまらず、携帯電話やペイパルがハッキングされ、住所が流出。殺しの脅迫まで受けたという。困難を乗り越えたイスマエルに、マーベル・スタジオが様々なプロジェクトを提示しコンタクトを取ってきたとのこと。近いうちにマーベル作品で活躍するイスマエルの姿を見られるかもしれない。(賀来比呂美)
2023年05月25日静岡県内の企業における自殺防止対策促進の一環として、静岡県(受託:株式会社東海道シグマ)は「メンタルヘルスケア実践セミナー」をオンラインで2022年3月4日(金)に開催します。こころ元気に仕事をするには静岡県における10代、20代、30代の死因第1位が「自殺」であり、特に若年層(40歳未満)の自殺予防対策が喫緊の課題となっています。また、長期化する新型コロナウイルスの影響により、今まで経験したことのないストレス社会の中で、心身に不調を感じやすくなり、職場におけるメンタルヘルスはますます重要になっています。講師は、株式会社エンパワーコミュニケーション 代表取締役「鎌田 敏氏」を招聘し、「こころ元気に仕事をするには」と題したセミナーを実施します。企業における明るく元気な職場づくりを楽しく視聴することが可能です。当セミナーは完全オンライン開催となりますので、安心してご参加いただけます。もちろん、企業の方だけでなく一般の方の参加も歓迎です。【実施内容】<日時>3月4日(金)14:00~15:30<使用アプリ>オンラインミーティングアプリ「Zoom」<プログラム>こころ元気に仕事をするには<講師>鎌田 敏氏 株式会社エンパワーコミュニケーション 代表取締役産業カウンセラー心理相談員全ての世代の笑顔と元気を応援すべく、こころ元気配達人・元気習慣アドバイザーとして講演活動を始め、全国各地毎年2万人以上の方々へ元気講演を配達している。<その他>参加費無料、定員制限なし、事前予約制(ご予約いただいた方には、前日までに当日の参加方法をメールにてお知らせします。)【ご予約方法】 よりお申込みください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月21日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、休校措置対応の学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」ウェブサイトにて、合同会社メンタルヘルスケア・ネットワークと連携し、子どもたちのお悩みにお答えする「こころの相談室」を開設しました。思い悩まないで気軽に相談を日頃、思い通りに行かないことに悩んでいたり、だれにも伝えることができず,ひとりで抱え込んだり・・・。そんな子どもたちに気持ちに寄り添うために、合同会社メンタルヘルスケア・ネットワークとし連携し、【Gakken家庭学習応援プロジェクト】内に「こころの相談室」を開設しました。学校で起きた嫌なこと・・・友人関係で困っていること・・・将来に関しての不安・・・ちょっとしたことでも、ささいなことでもかまいません、うまく話せない、はずかしい・・・。だいじょぶ!気軽に、なんでもお話ししてください。専門カウンセラーがお話をお聴きし気持ちを受けとめます。どうすればこころがラクになるか一緒に考えましょう!■対象小学生・中学生・高校生 のみなさんのための相談室です。■期間2020年5月1日(金)~5月31日(日)以上の期間の内,月曜日 と 水曜日 に開設します。■利用方法下記URL先にある、「こころの相談室」からアクセスください。または下記電話番号に直接お電話をおかけください。■問い合わせ電話番号月曜日 080-1030-8653 / 080-8167-5904水曜日 080-1030-8653 / 080-8721-1469■注意事項・相談開始前にお名前とご連絡先を伺います。守秘義務は必ず守ります。※ただし、みなさんご自身やみなさんの周りの方々の生命に危険があると判断される場合,その限りではありません。・電話は、1回お一人30分を上限とします。その間にゆっくりお話ししましょう。・通話代は別途必要となります。・本相談は,合同会社メンタルヘルスケア・ネットワークにて行います。思い悩むより,気軽に連絡をください。何かの助けになるかもしれません。■合同会社メンタルヘルスケア・ネットワーク支えられることを通してこころのエネルギーを蓄えるお手伝いをするとともに,Evidence Based Practice(EBP)の観点から本当に価値のある心理的支援(カウンセリングや心理療法の施行など)を実現します。■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは?学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。2020年3月2日(月)から公開しているWEB版に加え、LINE上で利用できる公式LINEアカウントも公開しています。【Gakken 家庭学習応援プロジェクト WEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月05日妊娠・出産を終え、いよいよ母親としての育児が始まるニューママたちを取りまく環境は大きく変わります。出産後によく聞く「マタニティーブルー」、いわゆる「産後うつ」による不眠に悩まされるママも少なくありません。育児への不安やストレス、夫や家族からのサポートの欠如、ホルモンバランスの変化などが原因として考えられています。情緒不安定な時期が続くと、不眠に加えて食欲不振や無気力感、集中力の低下、ヒステリーなどの症状が現れることが多く、ママのメンタルヘルスケアがとても大切になります。そこで、産後うつにならないために取りいれたい3つの習慣をご紹介しましょう。その1. 120%病にならない「赤ちゃんが眠ってくれたから、この時間に家事を終わらせちゃおう!」と、つい考えてしまいがちなママたちはとてもがんばり屋さん。育児も家事も完璧にこなさなくてはと、自分を追いこんでいませんか?「完璧・完全」は「認知のゆがみ」ともいわれる典型的なパターン。「できないことがあってもいい」、「できるときにやればいい」、このように思考にゆとりのスペースを意識的につくってあげなければ、忙しいママたちの心は膨らみすぎた風船のようにパンパンになって、辛くなってしまいます。赤ちゃんが眠ったら一緒に眠って夜眠れない分を補ったり、1人の時間を満喫すべく録画しておいたテレビを観たりして、自分をいたわる時間を優先しましょう。赤ちゃんはママの笑顔が大好きです。ママがいつも穏やかな笑顔でいられるように、「これもあれも完璧にこなそう!」という120%病にはならないようにしてくださいね。その2. 情報デトックスを心がける育児本やネットなど、手軽に情報にアクセスできることは便利な一方、あまりに頼りすぎてしまうと、情報の渦に飲みこまれ、自分を見失ってしまったり、時には他人と比較して「私はいいママではないかもしれない」と自信を失ってしまったりすることも。精神的にデリケートな時期は、情報との関わり合い方に注意が必要です。自分らしいママでいられるように、気分転換に楽しみながら読む情報と、家族や出産経験のある友人、または助産師さんや病院の先生などの専門家に相談する情報をある程度内容によって区分けしましょう。その3. 旦那さんと仲良くタッピングタッチ不安や緊張をほぐし、心を癒やして優しい気持ちにしてくれる方法としておすすめなのが「タッピングタッチ」です。「タッピング」は指先の腹を使って軽く弾ませるように左右交互にたたくというとてもシンプルで簡単なメソッド。今夜からすぐにでも取りいれられます。まずは旦那さんの目の前に座り、背中を優しくタッピングしてもらいましょう。それが終わったら、象の鼻のような動きで、両腕を使って背中をさすりながら手で腰のあたりをポンポンと軽くたたいてもらってください。続いて、肩と腕、首、頭もソフトにタッピングしてもらいます。最後は手のひら全体を使って、背中、肩から腕を優しくさすって終わりです。すべての動作は焦らずのんびりとしたペースで行うように意識します。余裕があるときは同じ工程を旦那さんにもしてあげて、お互いをケアしあってくださいね。一生懸命で責任感が強いママほど産後うつのリスクは高まってしまいます。まわりに甘えることを恐れず、赤ちゃんと一緒に自分のこともねぎらい、大切にしてあげることも忘れないでくださいね。そして、心身ともに深く休まる睡眠を楽しみましょう。
2016年07月01日インフォコムとリゾートソリューション(リソル)は11月17日、リソルが展開する福利厚生サービス「リソル健康経営サポートプログラム」の重点メニューとして、インフォコムが提供する「メンタルヘルス管理クラウドサービス」を導入し、グローバル展開企業のメンタルヘルスケアを協働して支援すると発表した。これまでインフォコムでは、メンタルヘルス対策を効果的に行える「ストレスチェック専用に開発した問診票」「ストレスチェック専門家(保健師)とのWeb面談サービス」「面談業務システム」をセットにしたワンストップの「メンタルヘルス管理クラウドサービス」を2014年11月から提供している。一方、法人向けアウトソーサーであるリソルは、直営のリゾート施設やホテル、ゴルフ場の利用から健康・介護・子育て支援のサービスなどを提供し、また「リソル健康経営サポートプログラム」の拡充を通じて、企業を支援してきた。今回の協業によって、インフォコムの「メンタルヘルス管理クラウドサービス」をリソルが展開する福利厚生メンバーシップサービス「ライフサポート倶楽部」のメニューとして提供することで、企業のメンタルヘルス対策を強化するという。具体的には、「メンタルヘルス管理クラウドサービス」で、産業保健スタッフが海外駐在員と定期的に面談ケアを実施するためのWeb面談管理システムが提供される。これにより、予約から実施、結果報告までワンストップで提供されるため業務負担を軽減することができる。また、同サービスは面談者本人が同サービス上で面談予約を設定できる仕組みとなっている。さらに、産業保健師が常駐し、面談業務の実施を請け負うコールセンターも提供される。モニター越しに表情やしぐさなどを観察しながら面談するため、異変に気づきやすいという。産業医ではなく産業保健師、海外出張ではなくインターネット通信による面談であることから、低コストで実施することが可能となっている。この提携により、リソルのライフサポート倶楽部会員をはじめとする各企業は、国内外を問わずに従業員のメンタルヘルス対策を実施することが可能となる。
2015年11月18日音声気分解析技術によるセルフケアツールを提供するスマートメディカルは9月1日、従業員自身が気分変動をセルフチェックでき、労働安全衛生法改正によるストレスチェック義務化にも対応するアプリケーション「じぶん予報」を提供開始した。新サービスは、NTTドコモを通じて首都圏の法人名義の契約者を対象に販売、価格は1アカウントあたり月額350円(税別)。昨今、長時間労働や職場の人間関係トラブルなどに起因する高いストレスが原因でメンタル不全になる従業員が増加していることから、厚生労働省は労働安全衛生法を改正し、2015年12月からの企業のストレスチェック義務化を決定した。しかし、年1回のストレスチェックだけでは、高ストレス予備軍や健康な従業員のメンタルヘルスを増進する予防的側面でのケアが十分に行き届かない点を同社は懸念している。新サービスは、「すべての働く人と企業を元気にする」をキーワードに、従業員自身による心の健康増進と職場チーム内での気分チェックにより、不調者の発見とケアに加えて、高ストレス予備軍や健康な人も含めた全ての従業員がいきいきと仕事ができる環境作りを目指し、働く人と組織の活性化を視野に入れたサービスとしている。同サービスは、音声から気分を解析する同社の新技術「Empath」を利用し、毎日音声を入力することで、その日の気分状態を計測。また、天候情報を気分と合わせて取得し、天候に応じた気分の日内変動を予報するという。従業員は自らの気分の変動を意識することで、あらかじめストレスに対する心構えを形成できるとのこと。チームの上長はチーム内の気分の遷移を日次で確認できるため、モチベーションを上げるための施策を早めにとることができるとしている。同サービスは、順天堂大学医学部公衆衛生学教授の谷川武氏の監修の下で、確実に労働安全衛生法改正に準拠したサービスとして提供するという。ストレスチェックの回答率向上、高ストレス者が面接・相談しやすい仕組みの提供、職場改善のサポート、機微情報へのセキュリティなどを、システムとサービスの両面で提供していくとしている。既に、アルバスやLassicなどのICT企業での導入が決定しており、さらにTMJではスマートメディカルと今年2月から行っている共同研究の一環として、コールセンターにおけるCS・応対・ESなどの品質向上のために利用を進める予定とのことだ。
2015年09月01日株式会社えんばく生活株式会社えんばく生活は、2015年9月9日(水)より、「スーパーフード」2種と「えん麦ふすま」を使った新感覚のスムージーシェイクキット『Superfood Happy Morning Program(スーパーフードハッピーモーニングプログラム)』を100セット限定で販売する。発売記念・プレス向け発表会概要発売を記念して、同社では、プレス向け発表会を開催する。詳細は下記の通り。日程:2015年9月9日(水)13:00~(受付12:30~)場所:ガーデンキッチン御苑EAST(プレスリリースより抜粋)監修は、スーパーフードクリエーターWOONIN氏。発表会では、「スーパーフードとは?」「忙しい女性にうれしい効果が期待にできる『スーパーフード』について」「新商品『Superfood Good Morning Program』について」などを予定。シェイク5種・スーパーフードボウル25種の試食も用意している。参加希望者は、9月8日(火)までに申し込みが必要。新商品『Superfood Happy Morning Program』とは?同商品は、今注目の「スーパーフード」と「えん麦ふすま」を実生活に取り入れやすいようプログラム化した新しい商品。平日の朝にぴったりの時短シェイク5種と、休日向けのスーパーフードボウル2種を楽しめる。より、効果を実感できるように1週間x3回(21日)分がセットになった商品となっている。(画像はプレスリリースより)【参考】・【新発売】エイジングケア・メンタルヘルスケアに目覚める3weeksスムージーシェイクキット『Superfood Happy Morning Program』登場
2015年08月28日スマートメディカルと東京大学は11月27日、スマートフォンのアプリケーションを活用したメンタルヘルスケアの有効性を検証する臨床研究に合意し、学生を対象に実験を開始したと発表した。また、今回の研究での知見を活かし、スマートメディカルが12月下旬にスマホアプリをリリースする予定という。今年6月に労働安全衛生法(ストレスチェック義務化法案)が成立した。この法律は、事業所を対象として、従業員のメンタルヘルスケアを前提としている。今回、両者は社会人デビュー前の学生も研究活動や人間関係、就職活動などで強いストレスを受けているため、学生のストレス状態を手軽に計測する方法が必要と考え、スマートメディカルが、気分状態を簡易に記録し、かつその振り返りを補助するスマホアプリを開発した。同アプリでは、声を吹き込むだけで気分状態がリアルタイムで評価され、同時にその時に見える風景や人、物などと合わせて記録される。そして後日、この写真データにリンクされた気分状態を見ることで、使用者自身で当時の気分状態を振り返ることができる。例えば、その使用者の気分が落ち込んでいるときに、過去に蓄積された写真データから自動的に選択された"幸せだったときの写真"を見ることで、本来の自分の気分状態を振り返ることができ、簡易にストレスコーピング(ストレス対処)の方法を見つけることができる。なお、今回の研究では、スマホを使って手軽に学生の気分情報の取得と自己評価を行わせることで、利用者自身でのストレスコーピング方法の一助となることを期待しているという。さらに、スマートメディカルはこの実験結果にもとづき、改正安衛法が目指す、職場でのストレスチェックやセルフケアなどにも応用できるスマホアプリをリリースする予定。
2014年12月01日メンタルヘルスケア対策、就業障がい者支援事業など人事ソリューションを提供するアドバンテッジ リスク マネジメントはこのほど、同社で提供している採用適性検査「アドバンテッジ インサイト」に関して、新卒応募者の受検データをもとに「ゆとり教育世代」「非ゆとり教育世代」の比較分析を行い、結果を発表した。「EQ(Emotional Intelligence Quotient)」は「感情知能」と呼ばれ、感情をうまく使いこなす力のことを指し、「感情の識別」「感情の利用」「感情の理解」「感情の調整」の4つの能力に分けられる。同調査では、受検した年次ごとに各年2,000例の受検データをランダムに抽出。2003年から2005年までの受検者を「非ゆとり教育世代」、2009年から2011年の受検者を「ゆとり教育世代」として2つのグループに分け、「EQ」の観点からこうしたゆとり世代の傾向を調査・分析した。一般的にゆとり世代と呼ばれる新入社員・若手社員は、空気を読む力が高く、コミュニケーションの際に周囲に合わせる傾向があるといわれている。調査の結果、相手の気持ちやその場の雰囲気を敏感に察知して合わせる能力は確かに伸びているものの、相手の感情がなぜ発生したのかといった原因を分析して理解したり、感情が今後どう変化し、どのような行動につながっていくかを予測する能力がやや不得手で、結果として相手の立場に立って考えたり、相手への共感が苦手であるという傾向が明らかになった。また、自分自身の感情についての分析も不得手であることから、相手にうまく適切な感情を伝えられなかったり、自分自身の不適切な感情を押さえたりするための適切な問題解決がはかれないなどの結果に結びついていることが考えられる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月19日システムインテグレーションの提供を行うアムスは、30日と31日にメンタルヘルス対策のための展示会「メンタルヘルスケア・ジャパン2012」を浜松町で開催した。「メンタルヘルスケア・ジャパン2012」は、医療機関や健康機器メーカーが集い、職場における従業員の精神状態を良好に保つためのさまざまな情報を発信するための展示会。厚生労働省や中央労働災害防止協会などの後援のもと、2002年から開催され、毎年1,000~1,200人が来場する。展示内容は、うつ病調査やストレスチェック、ヒーリングミュージックや園芸療法など、企業で働く人のためのケア方法が中心となっている。特別講演も同時に開催され、「ZEN呼吸法」や「回復とやる気を出すメンタルトレーニング」などが無料で聴講可能。展示会には、社員のメンタルヘルスケアを考える企業の関係者を初め、自身のケアマネジメントの勉強のため来場したサラリーマンなどが多く集まるなど、短期間ながらにぎわいを見せた。同展示会で、メンタルヘルスケアのひとつとして公開されたのは、エコグリーン社が提案している、職場に植物を置く「エコグリーンシステム」。植物の葉には、大気中へ水蒸気を放出する蒸散という機能があり、これによって空気を浄化することが可能。職場の酸素がきちんと循環するため、肌荒れや目の疲労の防止、仕事の効率アップなどの効果がある。また、植物の緑は目に優しいため、仕事で疲れた精神を休めることができるという。職場に置く植物としては、パキラやポトスといった代表的な観葉植物をはじめ、最近では食用のキャベツや、香りの良いペパーミントなども人気が高い。また、健康用品の製造販売を行う健盛社は、展示会でひんやりジェル枕「癒眠(ゆーみん)」を紹介した。一度温まってしまうと、それ以上熱を吸収できなくなってしまう従来の製品とは異なり、「癒眠」には放熱作用のある結晶体を使用。そのため、快眠に適している20~30℃の温度を長時間持続させることが可能だという。枕に触れても、氷のような鋭い冷たさはなく、眠りに就くのに心地よい温度となっている。また、メンタルヘルスケア対策として、ヒーリングミュージックも効果的だという。ヒーリング系の映画やDVD、音楽などを提供する株式会社デラの中村氏によると、今年3月に発売された「働く人の通勤音楽」が人気とのこと。CDには、ギターやピアノなどの楽器音と、水のせせらぎなどの自然音がミックスされた音楽が収録され、通勤のストレスを軽減するさわやかな曲を楽しむことができる。同製品は、医学博士牧野真理子氏の監修で開発。実際に音楽視聴時に自立神経活動の変化を測定したところ、副交感神経が上昇。通勤時に製品を視聴することによって、リラックスできることが実証された。開発に携わった中村氏は、「乗車率が200%にもなる電車で毎日通勤をすると、パニック障害やうつ病といった恐ろしい病気を発症します。このCDで、少しでも多くの人々のメンタルヘルスケアに貢献できたらうれしいです」と語った。また同展示会では、インド中央政府公認ヨーガ講師である伊藤玲子氏が「過度なストレスに対処するヨーガ療法」について特別講演を行った。講演で伊藤氏は、メンタルヘルスが不調になることによって起こるさまざまな弊害と、そのケアの重要性について語った。「メンタルヘルスのケアを怠ると、うつ病や不安神経症といった恐ろしい疾患を発症し、最悪の場合には死に至ります。不調を引き起こしてからケアするのではでは遅く、事前に予防しなければなりません」(伊藤氏)予防するためには、「普段からメンタルヘルスのセルフケアをすることが重要である」と同氏は述べ、「ストレスが心身の健康に与える影響」や「ストレスマネジメントの手法」についての理解促進が必要であるとした。セルフケアの一つの手法として、伊藤氏は自身の専門でもあるヨーガ療法を提案している。ヨーガには健康促進やダイエットといった効果があるほか、ストレスを解消しリラックスすることができる。講演では、伊藤氏の指導のもと、デスクでできる簡単なヨーガ療法を、聴講者が体験する時間が設けられた。その一部をご紹介しよう。■簡単ヨーガその1・椅子に浅く腰掛け、手のひらを上にした状態で膝に乗せる。・息を3秒かけて大きく吸いながら、両肩を耳元まで上げる。・息を6秒かけて細く長くはきながら、両肩を下げる。・以上の動作を1分ほど繰り返す。■簡単ヨーガその2・椅子に浅く腰掛け、手のひらを上にした状態で膝に乗せる。・深くゆっくり呼吸をしながら、1分かけて首を回す。・それを2~3度繰り返す。■簡単ヨーガその3・椅子に浅く腰掛け、手を腰の横に置く。・息を3秒かけて吸いながら背中を反らせ、顔を上に向ける。・息を6秒かけて吐きながら、背中を丸め、顔を下に向ける。伊藤氏によると、可能な限りゆっくり、心地よさを感じながらリラックスして行うことがコツであるという。仕事で疲れている方は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月07日海外進出企業のメンタルヘルスケアを行うMD. ネットは、2006年より提供している海外勤務適応力検査「グローバルIQ(R)」を、日本と中国の大学生に実施しその結果を発表した。海外適応力は、日本人大学生より中国人留学生の方が高いという結果になった。このほど実施した検査「グローバルIQ(R)」とは、海外業務適応力とメンタルリスクを同時に測定できる、精神科医監修のテストのこと。「予測できない課題、変化に臨機応変に対応する力」「結果を出す力」「葛藤を乗り越える力」などの資質の評価ができるという。今回の検査は2011年11月~3月に、日本と中国の対象者それぞれに対して実施。日本は東京都内の私立大学に通う大学生262人(男性202名、女性60名)、中国は東京都内の大学(国公立、私立)に通う中国人大学生246人(男性153名、女性93名)。年齢は日本人・中国人とも18歳~22歳を対象に行った。調査結果からは、日本人大学生に比べて中国人留学生の海外環境適応力が高いことが明らかとなった。「グローバルコミュニケーション能力」「身体健康度」「精神健康度」「環境適応性」「レジリアンス」をそれぞれ比較した結果、「身体健康度」は日本人大学生と中国留学生では同様だったが、他はすべて中国人留学生が上回るという結果に。また、中国人留学生は目標に向かう意欲が高く、チャレンジ精神も旺盛であることもわかった。これは海外に勤務し一定の成果をあげているグローバルビジネスパーソンと比較しても遜色ない結果であるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日アドバンテッジリスクマネジメント(ARM)はこのほど、企業向けのメンタルヘルスケアサービスを拡充すると発表した。同社はこれまで主力サービスとして、主に大企業・中堅企業のマーケットに対し、リスクマネジメントの観点からメンタルヘルスケアを展開してきた。しかし、現在国会審議中の労働安全衛生法の改正をにらみ、中小企業も含めた事業背全体が従業員のメンタルヘルスケアを義務として対処する必要が生じた一方、メンタルヘルスケア対策が進んだ大企業を中心に、より優れたパフォーマンスを発揮するための人的・組織的課題の抽出とソリューションの実施という新たなニーズが企業から出てきた。これらを踏まえて同社は、厚生労働省の新基準で要求されるメンタルチェックとフォローを企業が簡便に実施できる「新厚労省基準対応パッケージ」と、仕事への活力や熱中度などを測定してソリューションを提示する「エンゲージメント対応パッケージ」の2つのサービスを開発、提供することを決定したという。具体的には、国会審議中の労働安全衛生法改正案では、健康診断と同様に”従業員のメンタルチェック”が必須となり、疲労・不安・抑うつを測定する9項目が標準的な質問事項となるとみられている。「新厚労省基準対応パッケージ」では、これらの問診を行い、その結果を従業人にフィードバックするとともに、面談希望者と産業医などとの面談指導の進捗管理や、医師の紹介(有料オプション)などのサービスを提供する。なお、サービス開始時期については、法案成立のタイミングなどを見定めた上で決定するとのこと。「エンゲージメント対応パッケージ」では、国内外の研究や実際のデータ・ノウハウと、従来行ってきた企業のメンタルヘルス対策や人材採用・育成支援における提供実績と見識を基に、個人と組織の活性度を測定するための尺度として「エンゲージメント(仕事への活力、熱中度)」に着目したアセスメントとソリューションを提供。予防・リスクマネジメントの観点からのストレスチェックを基盤に、エンゲージメント尺度までを包括的に取り扱うことで、ストレス状態と仕事への活力を良好に保ち、より生産性の高い個人と組織を構築する支援を行うとしている。サービス開始時期は今秋からとなる予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月17日