アメリカ・ラスベガスのアレジアント・スタジアム(Allegiant Stadium)で4日間に渡って開催されたBTSのコンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-LAS VEGAS」が4月16日(現地時間)に最終日を迎えた。BTSはこの4日間のコンサートでのべ20万人を動員。この記録は、なんとスタジアム史上初だそう。そんなBTSのラスベガス公演最終日をレポートします!大きな歓声に包まれたBTSのラスベガス公演!スクリーンに「WE DON‘T NEED PERMISSION」の文字が浮かび上がり、そのスクリーンが上がると鉄格子が現れ、中からBTSが登場!「ON」でライブの始まりを高らかに歌い上げたと思えば、「FIRE」ではステージを真っ赤に燃えたぎらせる。続く「DOPE」ではメンバーが次々とステージ上のカメラを掴んで目線を送ったかと思えば、統制の取れたダンスで曲を引っ張っていく。大きなスタジアムの雰囲気を自在に操るBTSならではの魅力を見せつけた。RM1994年9月12日A型「今日が最後の公演、最後の夜です!」とすでに名残惜しそうなRMは、観客から大きな歓声を引き出し、うれしそう。Vは「Nice to meet you」の最後の「チュー」で投げキッスをしてみせ、隣のSUGAを驚かせていた。J-HOPEは「I’m your hope!」と自分の名前にかけた挨拶で観客のハートをわしづかみに。RMの「Let’s go」の号令で「DNA」がスタートすると、広いステージを思うままに駆けていく。メンバー同士でわちゃわちゃしていたかと思えば、サビのダンスはきっちり決める緩急は、ステージ巧者のBTSならでは。SUGA1993年3月9日O型黒いセットアップに着替えてステージに再び登場して歌った「Blue & Grey」はVの歌い出しで始まる切ない曲。ダンスを封印し、しっとりと歌い上げる姿からは大人の色気が漂うように。続く「Black Swan」では大勢のダンサーを従え、背中に大きな翼を表現する演出に加えて、激しくもやわらかいダンスで観客を魅了する。1曲ごとにがらりと世界を変えてしまうのもまた彼らの魅力。「今日は緊張する」(RM)、「最後の日だからかみんなテンションがいいね」(SUGA)、「僕はすごく気分がいいです!」(J-HOPE)と、口々に自由にしゃべりながらメインステージに戻り、「Blood Sweat & Tears」、さらに「FAKE LOVE」まで、全力のパフォーマンスを見せた。JIN1992年12月4日O型白を基調としたカジュアルルックでセンターステージに登場したJIMINとJUNGKOOKから始まる「Life Goes On」では、会場にカラフルな紙吹雪が舞い散り、JINがJUNGKOOKにパンチする真似をしたり、VがRMの肩を抱いてカメラにアピールしたり、自由な雰囲気を満喫。続く「Boy With Luv」では生バンドの音に合わせて、心からステージを楽しんでいた。「Dynamite」が始まると、どこからかホーン隊とギター隊が現れ、BTSとともにステージを埋める。バックコーラスも含めて全員がライブを楽しんでいる様子が印象的。続く「Butter」では一転して本気のダンスと遊び心満載の表情で、この日一番の盛り上がりを見せた。J-HOPE1994年2月18日A型「Telepathy」と「Outro:Wings」で広い会場をトロッコでめぐり、ライブもいよいよ佳境。色とりどりの紙テープで彩られたステージを駆けまわり、Vが体中にテープが巻き付いた状態でモデルウォークを見せる一幕も。ここでJ-HOPEから「悲しいお知らせです。ライブはもう終わりです」というと、客席からは悲痛な叫びが。そんな客席の反応を見てSUGAが「次の曲でみんなを幸せにする」と言うと、RMは「ずっと一緒にいると約束して。でも今日はこれが最後。BTSでした!」と挨拶して、「Stay」に。「So What」ではメンバーがバズーカ砲を手に、客席に向かってスモークを撒き散らしながらうれしそう。ラストの「IDOL」では最後の気力を振り絞ってステージを飛び回り、走り回りながら会場のARMY(ファンの総称)とコミュニケーションを取ろうとしていたのが印象的。最後はJUNG KOOKの「Make some noise!」の叫びで会場の歓声がひときわ大きくなったところで、本編は終了。JIMIN1995年10月13日A型けれどその後もライブが終わる気配はなく、スクリーンには会場を埋め尽くすARMYと、ARMYたちが掲げる思い思いのメッセージボードが映し出されていった。そのメッセージのほとんどはハングルで書かれ、メンバーに想いを伝えたい気持ちが滲んでいた。さらにいろんな国の国旗を掲げるARMYも見え、世界中からこの日の公演のためにラスベガスにARMYが結集したことがよくわかる。そうしているうちに、今年BTSが国連を訪れた時の映像がスクリーンに映し出され、アンコールに。「HOME」、「Anpanman」「Go Go」と立て続けに歌い、ステージの下に降りてARMYと近くで目を合わせたり、思いっきり水を振りまいたり、ラスベガス公演の最後を思いっきり楽しんでいた。JIMINが「ARMY BOMBを見せて!」というと会場のペンライトが光り、それを見てJ-HOPEは「ウェーブが見たい!」とおねだり。RMの掛け声で大きなウェーブが完成した。V1995年12月30日AB型最後の挨拶でSUGAはラスベガス公演の前に開催した韓国での公演を振り返り、歓声があげられない中でのパフォーマンスは簡単ではなかったと告白。「やっぱり歓声を聞くと生きてる感じがしますね」としみじみと語っていた。ラスベガス公演最後の曲は、ツアータイトルにもなっている「Permission to Dance」。MVと同じように、たくさんのダンサーとともに踊る様子はまさにハッピーエンド。メンバーもダンサーもともに韓国式の「クンチョル」(お辞儀)で最大限の敬意を表し、ステージを去るダンサーとハグを交わして別れを惜しんでいた。JUNG KOOK1997年9月1日A型最後は赤い紙吹雪が惜しみなく降り注ぐステージを、名残惜しそうにARMYに手を振り去っていったBTS。公演が終わった後、スクリーンには「WE ARE BULLETPROOF(僕たちは防弾)」、続けて「2022.06.10」という謎の日付が浮かび上がった。BTS公式サイトによると、6月10日にBTSの新しいアルバムがリリースされる予定だそう。最後の最後まで観る者を驚かせ、楽しませてくれた。写真BIGHIT MUSICCD「Butter」Track:01. Butter02. Permission to Dance03. Butter (Instrumental)04. Permission to Dance (Instrumental)文・尹 秀姫 写真・BIGHIT MUSIC
2022年04月22日第74回カンヌ国際映画祭主演男優賞、第11回オーストラリア・アカデミー賞最多8部門を受賞したケイレブ・ランドリー・ジョーンズ主演、オーストラリアの無差別銃乱射事件「ポートアーサー事件」を映画化した『ニトラム/NITRAM』。この度、異様な緊張感で事件の“リアル”に切迫する予告編とポスタービジュアル、新場面写真が一挙に解禁された。今回到着した予告映像では、ケイレブが演じる“みんなと同じになりたい”と願う青年の過ごす日常が、客観的に描かれる。「普通」の若者として、息子に人生を謳歌したいもらいたいと思っている母親。将来を案じ、できる限りのケアをしようと務めている父親。芝刈りの訪問営業を通して出会った女性ヘレン。そしてサーフィンが上手な彼。両親や周囲の人たちと、花火が大好きでサーフィンに憧れる彼との関係にやがて不穏な雰囲気が漂い、事件へと繋がっていく展開とその映像美に思わず息をのむ予告映像に仕上がっている。主人公を演じるケイレブといえば、『ノーカントリー』でデビュー以降、『アンチヴァイラル』『ゲットアウト』『スリー・ビルボード』『デット・ドント・ダイ』など現代の名匠たちの作品に相次いで出演。レイフ・ファインズ、ジェシカ・チャスティンらと共演したジョン・マイケル・マクドナー監督作『The Forgiven』(原題)の公開が待機し、リュック・ベッソン監督の新作『Dogman』(原題)にも主演。本作では、主人公「ニトラム」の鬼気迫る演技により各国メディアを席巻し、カンヌ国際映画祭、シッチェス・カタロニア映画祭などで主演男優賞を受賞している。母親役は、デヴィッド・クローネンバーグ監督作『裸のランチ』への出演でも知られ、『インドへの道』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート、テレビドラマ「ジュディ・ガーランド物語」ほかで3度にわたりエミー賞を受賞した名優ジュディ・デイヴィス。父親役に、本作でエグゼクティブプロデューサーとしても名を連ねるアンソニー・ラパリア。また『ベイビーティース』(19)でオーストラリア・アカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、世界各国の映画、演劇において多数の賞を獲得しているエッシー・デイヴィスがヘレンを演じる。オーストラリアを代表する名優たちが脇を固めるアンサンブルも見逃せない。あわせて解禁となったポスタービジュアルは、乾いた空気の中にたたずむ青年の後ろ姿を捉えた美しい写真。「僕は、僕以外になりたかった。」というコピーが載り、本作の世界観を象徴したインパクトのあるデザインに。雑誌「STUDIO VOICE」や、「銀杏BOYZ」「cero」「VIDEOTAPEMUSIC」のアルバムジャケットなどで知られるアートディレクターの坂脇慶がデザインを担当した。本作には、「ジャスティン・カーゼル監督の見事なサスペンスの手腕に驚嘆した。震えがやまないほどの後遺症を残す、非常にやっかいで、だからこそ重要な映画である」(THE HOLLYWOOD REPORTER/US)、「ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの、ルーズで奔放で野性的な身振りに宿る、途方もない繊細さに心を鷲掴みにされた。凄まじい傑作」(VARIETY/US)、「エッシー・デイヴィス、ジュディ・デイヴィス、そしてケイレブ・ランドリー・ジョーンズの圧倒的な演技」(The Guardian/UK)、「ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技が凄すぎる。賞をいくつ与えても足りないくらいだ」(RAI/ITA)、「この映画が『好き』というのは間違っているのかもしれない。しかし、素晴らしい映画であることは否定しようがない。何よりケイレブ・ランドリー・ジョーンズが本当に素晴らしい。これ以上の演技は想像できない」(First Showing/DEU)など、世界各国で絶賛評が広がっている。『ニトラム/NITRAM』は3月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ニトラム 2022年3月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町ほか全国にて公開© 2021 Good Thing Productions Company Pty Ltd, Filmfest Limited
2022年02月07日西部劇映画『Rust』(原題)の撮影現場で、主演のアレック・ボールドウィンがリハーサル中に小道具の銃を誤射し、撮影監督のハリナ・ハッチンズが亡くなった事故からまもなく3か月が経つ。サンタフェ郡保安官事務所が現在も捜査を続ける中、アレックに関する異例のプレスリリースを発表した。それによると、12月16日、同事務所は捜査のためにアレックに所有しているスマホの提出を求めた。同日、裁判所による捜索令状も発付され、アレック側にメールで送付したが、1月13日(現地時間)の時点でまだ提出されていないという。プレスリリースが発表されるや否や、アレックの弁護士は「先週末、私たちはサンタフェ郡保安官事務所、サンタフェ郡検察局と、ボールドウィン氏の携帯電話を今週提出することで合意しました」と今週中に提出すると声明文で主張し、「この悲劇的な事故が起こって以来、ボールドウィン氏は当局に対して協力的であり、これと反対のことを示唆するものはただ単に誤りです」とメディアをけん制するようにアレックの協力的な態度を強調した。「『Rust』(の事故)とは関わりのないボールドウィン氏のプライバシーを保護するため、当局に令状の取得をお願いしました。また、そのために手順通りに進めていました。この件をサポートしてくれているニューヨーク当局との手続きも終わりそうです」と、スマホの提出まで時間がかかっている理由についても弁明した。(Hiromi Kaku)
2022年01月14日映画『ニトラム/NITRAM』が、2022年3月25日(金)より全国ロードショー。監督はジャスティン・カーゼル、主演はケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。“普通になりたかった青年”はなぜ銃をとったのか?映画『ニトラム/NITRAM』は、第74回カンヌ国際映画祭主演男優賞、第11回オーストラリア・アカデミー賞最多8部門を受賞した作品。1996年4月28日日曜日、オーストラリアの世界遺産でもある観光地ポート・アーサー流刑場跡で起こった無差別銃乱射事件、通称「ポート・アーサー事件」の犯人を描いた初の映画作品だ。オーストラリア史上最悪の無差別銃乱射事件「ポート・アーサー事件」「ポート・アーサー事件」は、銃規制の必要性を全世界に問いかける先駆けとなった歴史的事件。アメリカ合衆国で起きた「コロンバイン高校銃乱射事件」の3年前、オーストラリアで2倍以上の死者数を出している。当時27歳の単独犯の思想的動機が不明瞭であることも拍車をかけ、新たなテロリズムの恐怖に各国が騒然となった。映画『ニトラム/NITRAM』が描くのは、事件当日に至るまでの犯人の日常と生活。舞台は、90年代半ばのオーストラリア、タスマニア島だ。かつて囚人の流刑地だった、観光しか主な産業がない閉塞したコミュニティに暮らす20代半ばの青年が、いかにしてオーストラリア史上最多の被害者を出した銃乱射事件の犯人となったのか?何より「普通」の人生を求めていた彼が、なぜ銃を求め、いかに入手し、犯行に至ったのか?その不可解な半生が、臨場感と緊張感をもって描かれる。映画『ニトラム/NITRAM』あらすじいつまでも花火遊びをやめられず近所からは厄介者扱いされているニトラム。母は彼を「普通」の若者として人生を謳歌してほしいと願う一方、父は彼の将来を案じ出来る限りのケアをしようと努めている。サーフィンに憧れ、ボードを買う資金を買うために芝刈りの訪問営業を始めた彼は、ある日、ヘレンという女性と出会う......。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズがカンヌ国際映画祭主演男優賞受賞主人公ニトラム役...ケイレブ・ランドリー・ジョーンズいつまでも花火遊びをやめられず近所から厄介者扱いされている主人公。サーフィンに憧れ、ボードを買う資金を買うために芝刈りの訪問営業を始め、ヘレンという女性に出会うが・・・。演じるのは、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。『ノーカントリー』でデビュー以降、『アンチヴァイラル』『ゲットアウト』『スリー・ビルボード』『フロリダ・プロジェクト』『デット・ドント・ダイ』などに出演し、注目を浴びるスターだ。ニトラムの内面に巣食う孤独と劣等感、屈折した男性性とナルシシズムを痛々しいまでのナイーブな演技で表現し、カンヌ国際映画祭、シッチェス・カタロニア映画祭などで主演男優賞に輝いた。母親役...ジュディ・デイヴィスニトラムに「普通」の若者として人生を謳歌してほしいと願う母親。演じるのは、名優ジュディ・デイヴィス。デヴィッド・クローネンバーグ監督作『裸のランチ』への出演でも知られ、『インドへの道』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。テレビドラマ「ジュディ・ガーランド物語」ほかで3度にわたりエミー賞を受賞している。父親役...アンソニー・ラパリア二トラムの将来を案じ、出来る限りのケアをしようと努めている父親。『ニトラム/NITRAM』のエグゼクティブプロデューサーとしても名を連ねる、アンソニー・ラパリアが務める。ヘレン役...エッシー・デイヴィス二トラムが芝刈りの訪問営業を通して出会った女性。『ベイビーティース』でオーストラリア・アカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、世界各国の映画、演劇において多数の賞を獲得しているエッシー・デイヴィスが担当する。ジャスティン・カーゼル監督の“最高傑作”との呼び声も監督は、カンヌ映画祭国際批評家週間特別賞を受賞した『スノータウン』で華々しいデビューを飾り、“現代オーストラリア最高の映画作家”と称されるジャスティン・カーゼル。マリオン・コティヤールとマイケル・ファスベンダーを主演に迎えたハリウッド・メジャー作品『アサシン クリード』や、低予算で国内ロケを行った『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』など、メジャーとインディペンデント、グルーバルとローカルの間を行き来する若き巨匠だ。事件から25年しか経過しておらず、オーストラリア国内でも未だ議論が続いていることから、当初映画化にあたっては否定的な声も多かった『ニトラム/NITRAM』。それにも関わらず、犯人の人物像を多角的・多層的・多極的に描き切った倫理的な姿勢、その比類なき映像美学と圧倒的なリアリティが、国内ジャーナリズムからも高く評価され、ジャスティン・カーゼル監督の最高傑作にして到達点とも評されている。【詳細】映画『ニトラム/NITRAM』公開日:2022年3月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町ほか全国公開監督:ジャスティン・カーゼル脚本:ショーン・グラント製作:ニック・バッツィアス出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ジュディ・デイヴィス、エッシー・デイヴィス、ショーン・キーナン2021年/オーストラリア/英語/ヴィスタ/110分/原題:NITRAM/日本語字幕:金関いな/配給:セテラ・インターナショナル
2021年12月29日『Rust』(原題)の撮影現場で発生したアレック・ボールドウィンの銃誤射による死傷事故から、まもなく1か月が経過する。訴訟問題への発展が確実視されており、実際、約1週間前に同作の照明係のチーフを務めるセルゲイ・スヴェトノイが主演・プロデューサーのアレックを含む複数の関係者に対して訴訟を起こした。事故は彼らの「怠慢により起きた」として損害賠償を求めているという。さらに17日(現地時間)、同作のスクリプター(撮影の内容や状況などを記録する係)のマミー・ミッチェルが新たにアレックらに対して訴訟を起こした。訴状によると、ミッチェルは、アレックが銃を発砲した際、アレックからわずか4フィート(約1.2メートル)離れていただけだった。そのため、「銃声によって原告(ミッチェル)は耳と頭に痛みを覚えました。そのすぐ後には大きな耳鳴りが起こり始めました。さらにその直後、現場で起きた恐ろしいことを目の当たりにしたのです」と当時の状況を明かしている。弁護士とともに会見を行ったミッチェルは、「あの日『Rust』の現場で起きたことは決して忘れられません」「あの暴力的な事故は、私の人生から喜びを奪い去っていきました。将来のコラボレーターであり、才能ある貴重な新しい友人も失いました」と亡くなったハリナ・ハッチンスのことに触れた。ミッチェルの弁護士は「私たちの意見では、ボールドウィン氏はロシアンルーレットをプレイすることを選んだのだと思います。中身を確認せずに発砲し、彼の目の前で武器係にも確認させなかったのですから。彼やプロデューサーたちの行動は、危険性をまるで気にかけていません」と語った。(Hiromi Kaku)
2021年11月18日銃社会のアメリカで起きた強盗事件に、反響が上がっています。2021年10月20日深夜、アリゾナ州にあるガソリンスタンド内のコンビニエンスストアに、拳銃を持った強盗が侵入しました。海外メディア『12News』によると、強盗は3人組で、1人が拳銃を店員に向けながら「レジを開けろ!」と叫んだのだとか。このような場合、たいていの店員は命を守るために抵抗はせず、強盗に現金を渡すでしょう。ところがこの事件は、予想外の展開となったのです。何が起きたのかは、こちらをご覧ください。PRESS RELEASE UPDATEArmed RobberyOctober 22, 2021 - 7:00 PMOn Friday, October 22, 2021, at approximately 10:00 AM,...Posted by Yuma County Sheriff's Office on Wednesday, October 20, 2021PRESS RELEASE UPDATEArmed RobberyOctober 22, 2021 - 7:00 PMOn Friday, October 22, 2021, at approximately 10:00 AM,...Posted by Yuma County Sheriff's Office on Wednesday, October 20, 2021その場に居合わせたお客さんが、強盗を撃退!ジェームズ・キルサーさんというこの男性は、実は元アメリカ海兵隊員だったのです。強盗の手に拳銃が握られているのを確認した彼は、片手で銃を掴んで冷蔵庫の方へ向けた後、強盗にタックルをして床に押さえつけたのだそう。強盗たちが店に入って来てから、ジェームズさんが1人を取り押さえるまでにかかったのは、たったの5秒ほどでした。警察が公開した防犯カメラの映像には、ジェームズさんへの称賛の声が殺到しています。・この男性の勇敢さと、素早い行動がかっこよすぎる。真のヒーローだ。・彼は、1年分のガソリンとビールを報酬として受け取るべき!・海兵隊を辞めた後も、市民を守ってくれてありがとう!その場で逮捕された強盗は、14歳の少年だったということです。ジェームズさんは、強盗たちが店に入って来た時、瞬時に「俺が動かなければ」と思ったそう。普通の人なら恐怖で動けなくなるか、逃げ出してしまうような状況にも冷静に対処できたのは、海兵隊員時代に「(どんな状況でも)混乱しないように教わったから」と話しています。もし、仲間の強盗も銃を持っていたら、ジェームズさんに危害が及ぶ可能性もあったはず。自らの命の危険を顧みず、強盗を撃退したジェームズさんの勇敢さに大きな拍手を送りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年11月15日10月21日に『Rust』(原題)の撮影現場で、アレック・ボールドウィンの銃誤射により、撮影監督のハリナ・ハッチンスが亡くなり、監督のジョエル・ソウザが大けがを負った事故から3週間ほどが経過。ついに、避けられないとみられていた訴訟問題に発展したことが明らかになった。「People」誌など複数メディアが報じている。『Rust』の照明係のチーフを務めるセルゲイ・スヴェトノイが、主演・プロデューサーのアレック、武器担当係のハンナ・グティエレス・リード、助監督のデイヴ・ホールズらに対し、事故は彼らの「怠慢により起きた」として損害賠償(金額は未指定)を求める訴訟を起こしたという。訴状では、スヴェトノイはハッチンスとソウザが打たれた弾が自分にも当たりそうだったことや、救急隊が到着するまでハッチンスの意識を保とうとしたことを明かしている。スヴェトノイはアレックを名指しして「彼は『Rust』の撮影現場にいた私、スタッフ、俳優たちの安全のために、ホールズから手渡された銃を注意深く取り扱う義務があった」とし、「ボールドウィンはホールズとともに、実弾が入っていないことをダブルチェックする必要があった。さらに言うならば、銃は実弾が入っているものと同じように扱い、誰に対しても銃口を向けるのは避けるべきだった」と指摘している。スヴェトノイは肉体的なダメージは負っていないが、彼とハッチンスは親しい友人同士だったため「精神的な苦痛が大きい」という。2人は頻繁に仕事をともにしており、『Rust』が9作目だった。(Hiromi Kaku)
2021年11月11日21日(現地時間)、西部劇映画『Rust』(原題)の撮影現場でリハーサル中に主演のアレック・ボールドウィンが小道具の銃を誤射し、撮影監督のハリナ・ハッチンズが亡くなった。監督のジョエル・ソウザも負傷し、重体となっていたが一命を取り留めた。アレックは「一人の妻、母親、そして深く尊敬されていた私たちの仲間であるハリナ・ハッチンズ。彼女の命を奪った悲劇に対する私の衝撃と悲しみは、言葉では表せません」とコメント。警察の捜査に「全面的に協力する」ことを誓い、「彼女のご主人、ご子息と連絡を取り、支援を申し出ます」と表明した。その言葉通り、アレックは早速23日(現地時間)の朝に、ハッチンズの夫のマシューさん、息子のアンドロスくん(9)と撮影地のニューメキシコ州サンタフェのホテルで朝食をとる姿が目撃されている。関係者は「People」誌に「正直に言って、彼(アレック)は調子がよさそうには見えなかった」と語っており、一行は「間違いなく悲しみに暮れていた」という。その前日、マシューさんは「Daily Mail」紙にアレックと話したことや「非常によくサポートしてくれています」と明らかにしていた。「捜査中のことに関する事実や過程についてコメントすることはできませんが、みなさんからの思いやりの心には大変感謝しています」と語っている。(Hiromi Kaku)
2021年10月25日8月、米フロリダ州でZOOMでオンラインミーティングをしていた女性が、2歳の子どもが手にした銃から発砲された弾丸によって命を落とした。この事件で、子どもの父親であるヴィオンドレ・エイヴリー(22)を、過失致死と銃器の不適切保管の罪で逮捕したとアルタモンテ・スプリングス警察が12日に発表した。ABC NEWSなどが報じている。事件は8月11日、シャマヤ・リンさん(享年21)のZOOM会議中に起こった。ビデオ通話中、物音とともにリンさんが突如倒れ、その背後に幼児が映っていたことから、通話相手が911に通報。警察によると、その直後に帰宅したエイヴリーも通報しており、音声記録には「家に帰ってきたら、パソコンで仕事をしていたはずの彼女が倒れてて、そこら中に血が飛び散ってるんだ。早く来てくれ!」と焦った様子の声が録音されていたと、ABC NEWSは報じている。リンさんは後頭部から血を流した状態で発見され、その場で死亡が確認された。2歳の子どもがバックパックから弾が装填された状態の銃を取り出し、誤射してしまったことがその後の捜査でわかったと前出のABC NEWSが伝えている。また事件が起こった際、家の中には子どもがもう1人いたという。アルタモンテ・スプリングス警察の捜査官は記者会見で、「この悲劇は絶対に回避できたはずです。銃の所有者には、銃を慎重に扱う義務があります。望んだことではもちろんないでしょうが、こういう結果が出てしまった以上、仕方がありません」と逮捕理由を語った。WESH2によると、リンさんの遺した子どもたちは、銃を発砲した子も含めてケガはなく、現在は親戚の家に預けられているそうだ。
2021年10月14日学校で銃乱射事件を起こそうと画策していた米フロリダ州の男子中学生2人が警察に逮捕された。ABC NEWSなどが報じている。ABC NEWSが報じたリー郡保安官事務所の発表によると、ハーネス・マーシュ中学校の教師が、8年生の中に銃を隠し持っている生徒が2人いるという情報を得て調べたところ、銃は見つからなかったものの、学校内の防犯カメラの位置を記した地図が見つかったという。2人は1999年に男子生徒2人が13名を射殺したコロンバイン高校銃乱射事件に並々ならぬ興味を持っており、犯人を徹底的に研究していたばかりか、パイプ爆弾の作り方やブラックマーケットでの銃の購入方法なども調べ上げていたと保安官は述べたと、ABC NEWSは報じている。捜査当局が家宅捜索を行った結果、複数の銃とナイフが見つかった。フロリダのローカルニュースサイトWINKによると、2人ともいわゆる「問題児」で、当局が家庭訪問をした回数は80回を超えていたという。また捜査当局の発表には、2人は精神保健施設の評価基準を満たしており、大量殺人を共謀した罪に問われていると、前出のWINKは伝えている。
2021年09月10日かつて絶大な権力を誇り、恐れられた暗黒街の伝説のギャング、アル・カポネの知られざる最晩年を描いた衝撃の実話『カポネ』。この度、予告編と場面写真が解禁となった。今回解禁された予告編では、トム・ハーディ演じる暗黒街の伝説のギャング“アル・カポネ”が、認知症の影響により自ら生み出す悪夢に苛まれ苦しむ様子が描かれている。家族との食卓で突然暴れ出す姿からは、妄想に取りつかれた男の狂気を感じる。しかし、そんなカポネの様子すらも「奴は生粋の大ウソつきだ。病気は演技かも」と疑い、巨額の隠し財産のありかを探るFBI捜査官。さらにFBIだけでなく、家族や仲間、親友からも隠し財産のありかを疑われ、「どいつもこいつもスパイに違いない」と、徐々に悪夢に飲み込まれていくカポネ。そして逆上した彼は、はだけたバスローブとブリーフ姿で闊歩し発狂しながら銃を乱射する。「壊れているのは、世界か、俺か―」というコピーの通り、彼は本当に狂ってしまったのか。最後に画面のこちら側を覗き込むカポネの表情が印象的な予告編となった。『アンタッチャブル』でカポネ役を演じたロバート・デ・ニーロとはまた違った、ただならぬ凄みをみなぎらせて演じきったトム・ハーディの熱演も見どころだ。『カポネ』は2021年2月26日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カポネ 2020年2月26日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2020 FONZO, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年12月17日松村武率いる劇団カムカムミニキーナの、下北沢ザ・スズナリ初お目見えとなる最新作『燦燦七銃士 ~幕末エクスプレス1867~』が10月31日(土)に開幕する。劇団旗揚げ30周年記念公演第1弾となった前回公演『猿女のリレー』が行われたのは7月。演劇そのものの存亡に関わる非常事態の中、稽古段階から徹底的に感染予防策を遵守し、是が非でも自分たちは「演劇」の路を突き進むのだという、強い決意に満ち溢れた舞台で観客を圧倒した。カーテンコール、「この状況で劇場を訪れてくださった皆さんも同志だ」と語る松村の言葉が印象的だった。そんな彼らがおくる、旗揚げ30周年記念公演第2弾。意外にも、小劇場の殿堂・下北沢ザ・スズナリには今回が初進出となる。歴史上の出来事や伝説を下敷きにした作品群に定評のある彼らが、今回選んだ題材は『ダルタニヤン物語』。小説『モンテクリスト伯爵』などで有名なフランスの小説家アレクサンドル・デュマの代表作のひとつだ。この物語を、幕末日本を舞台に、壮大な大河ドラマとして翻案する。黒船来航で鎖国日本が激震し、京の都では連日連夜の血の嵐。ついに世替わりを果たした日本だったが、その一方で祖国を遠く離れ、パリで開かれた万博に初参加した者たちがいた。中でも目玉は、当時のフランスでのベストセラー『三銃士』を和風に表現しようという、名も知れぬ幕末浪人たちによる「お芝居」の上演なのだった——。毎回そのバラエティ豊かさが期待されるゲスト俳優陣。今回はミュージカル『レ・ミゼラブル』等でも活躍を見せる内藤大希が参戦するほか、スタンダップコメディアンでもある俳優・清水宏、さらに池田有希子、今奈良孝行、谷知恵を迎え、八嶋智人ら劇団メンバーも血気盛んに顔を揃える。公演は11月9日(月)までザ・スズナリにて。日程後半の6ステージ限定で、オンライン配信が行われる。大阪・長野公演あり。文:小川志津子カムカムミニキーナ第70回公演『燦燦七銃士 ~幕末エクスプレス1867~』作・演出:松村武出演:内藤大希 / 清水宏 / 池田有希子 / 今奈良孝行 / 谷知恵 / 八嶋智人 / 亀岡孝洋 / 長谷部洋子 / 田原靖子 / 未来 / 渡邊礼 / 元尾裕介 / 福久聡吾 / 柳瀬芽美 / 梶野春菜 / スガ・オロペサ・チヅル / 松村武【東京公演】2020年10月31日(土)~2020年11月9日(月)会場:ザ・スズナリ【大阪公演】2020年11月14日(土)~2020年11月15日(日)会場:近鉄アート館【長野公演】2020年11月18日(水)会場:まつもと市民芸術館 小ホール【オンライン配信】対象公演:2020年11月3日(火・祝)12:30・17:002020年11月7日(土)13:00・18:002020年11月8日(日)12:30・17:00詳細→ カムカムミニキーナ公式YouTubeチャンネル→ では制作過程を公開中!
2020年10月31日アメリカ・インディアナ州に暮らすタミカ・リードさんが普段と変わらない朝を迎えていた時のことです。誰かが玄関のドアをノックしました。タミカさんの家族がドアを開けると、そこには4人組の男がいて、そのまま家の中に押し入ります。男たちは全員、顔が見えにくいようにパーカーのフードを被り、手には銃を持っていました。そしてタミカさんに銃を突き付けて金品を奪おうとします。海外メディア『KMOV4』によると、その時タミカさんは「とにかく子供たちを守らなければ」と思っていたのだそう。すると次の瞬間、ヒーローが現れます。なんと5歳のデイヴィッドくんが容疑者の1人に向かっておもちゃの車を投げつけて反撃を始めたのです。男に振り払われてもデイヴィッドくんはひるむことなく、男に殴りかかります。警察が公開した防犯カメラの映像には、その緊迫した状況が映っていました。PLEASE SHARE: We need your help identifying these individuals responsible for a home invasion. On September 30 around...Posted by South Bend Police Department on Friday, October 9, 2020PLEASE SHARE: We need your help identifying these individuals responsible for a home invasion. On September 30 around...Posted by South Bend Police Department on Friday, October 9, 2020警察によると容疑者たちは現場で数発発砲しましたが、何も盗らずに逃げて行き、幸いケガ人はいなかったということです。デイヴィッドくんは「ただママを守りたかったんだ。だから(おもちゃの)車を投げつけてやったんだ」と話しています。このデイヴィッドくんの勇敢な行動には多くの称賛の声が上がっています。・なんて勇敢な少年だ!家族を守るために全力を尽くした彼に勲章をあげてくれ。・彼は真のヒーローだ。・誰もケガしなくて本当によかった。この子のおかげだ。『INSIDE EDITION』の動画の中でタミカさんとデイヴィッドくんが笑顔で事件のことを報告できるのも、家族全員が無事だったからこそ。今回の状況は非常に危険であり、幼い子供が武器を持った犯人に抵抗するのは決して推奨されることではありません。容疑者がデイヴィッドくんを攻撃しなかったことは本当に不幸中の幸いといえるでしょう。大好きなママを守るために悪者に立ち向かったデイヴィッドくんは紛れもなく『スーパーヒーロー』といえますね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月16日テレビ東京が平日午後に放送している映画番組「午後のロードショー」の6月9日(火)放送回では、ウェズリー・スナイプス主演でアメリカの銃社会の暗部に切り込んだ『スナイパー』を放送する。アメリカ最大の銃器メーカの社長夫人にして副社長という肩書きを持つリバティ・ウォラス(リンダ・フィオレンティーノ)は、劇場に向かう車の中で忙しそうに夫のビクター・ウォラス(オリバー・プラット)と電話で話していた。劇場近くにある広場のホットドッグスタンドに寄ろうとしたその時、携帯電話が鳴り、どこからともなく赤いレーザーの光がリバティの胸に当たる。電話をかけてきた人物はジョー(ウェズリー・スナイプス)と名乗り、リバティにホットドッグスタンドと自身の足を手錠でつなぐように指示。街に巨大な爆弾を仕掛けたことを伝える。信じようとせず広場から去ろうとするリバティだが、ジョーは彼女の近くに発砲。リバティが携帯を切るか、携帯の電池が切れれば彼女もろとも爆弾が爆発すると警告する。リバティはジョーの言う通り手錠を自分の足にはめる。金銭が目的かと問うリバティにジョーは目的が金ではなくリバティ自身だと告げる。ジョーは高校の銃乱射事件で愛娘を失ったばかりで、リバティはその事件で使われた銃を製造していた会社の経営者であるビクターの妻だったのだ…というのが本作のストーリー。1999年に発生したコロンバイン高校をはじめ、バージニア工科大学など学校での事件や、ラスベガスのミュージックフェスでの乱射など、絶えることのないアメリカの銃乱射事件。本作はアメリカの銃社会としての側面をテーマにしたサスペンスアクション。主演のウェズリー・スナイプスは、『メジャーリーグ』などの作品でスターダムにのし上がると、マーベルの人気コミックを映像化した『ブレイド』シリーズなど数多くのヒット作を世に送り出し、最近では『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』などにも出演。演技派ながらアクションもこなすマルチな才能をみせる俳優の1人。本作でもたった1人でアメリカの銃社会に復讐しようとする男の姿を存在感ある演技で描き出している。共演は『メン・イン・ブラック』などのリンダ・フィオレンティーノ、『カサノバ』などのオリバー・プラット。監督は「ウォーキング・デッド」などのカリ・スコグランド。午後のロードショー『スナイパー』は6月9日(火)13時35分~テレビ東京で放送。(笠緒)
2020年06月09日作家・中村文則のデビュー作を映画化した村上虹郎主演『銃』。その企画・製作を務めた奥山和由プロデューサーの着想により、新たな視点で描かれた映画『銃 2020』が年内に公開されることが決定。ポスタービジュアルも到着した。ストーリー「昨日、私は拳銃を拾った。こんなに奇麗で、不機嫌そうなものを、私は他に知らない」。深夜、東子は自分の後をつけてくる不穏なストーカー・富田から逃れるため、薄暗い雑居ビルに入る。流れ続ける水の音が気になり、トイレに入ると辺りは血に染まり、洗面台の水の中に拳銃が落ちていた。拳銃を拾った東子は、電気が止められ、ゴミに溢れた部屋に一人戻る。拳銃を確認すると、中には弾丸が四つ入っていた。自分を毛嫌いし、死んだ弟を溺愛し続ける母・瑞穂を精神科に見舞った後、東子はこの銃が誰のものだったのかが気になり、再び雑居ビルに行く。そこで見かけた不審な男・和成の後をつけるが、逆に東子は和成に捕まってしまう。事件が不意に起きる。隣の住人の親子がある男を殺害する。「早く撃ちたいよね。…これでいい?」東子は埋めるのを手伝った後、その死体に向かって拳銃を撃つ。だが拳銃の行方を探す刑事に、東子は追い詰められることになる。「また来る」刑事は去っていくが、何かがおかしい。銃そのものに魅了された東子はさらに事件の真相に巻き込まれ、自らもその渦の中に入っていこうとする。東子の「過去」が暴発する。そして――。狂気が誘うエンターテインメント映画本作は、中村氏の原案となるオリジナル作品。中村氏自身が初めて脚本を担当した。『銃』と同様、企画・製作を奥山プロデューサーが務め、武正晴監督がメガホンをとり、中村氏と脚本も担当。今回主人公を演じるのは、日南響子。『銃』ではキーマンのトースト女を演じた彼女だが、本作では銃を拾い、その銃に翻弄される女・東子を演じている。さらに、銃が引き寄せた縁により東子が出会う謎めいた男役を佐藤浩市。東子を執拗に追い回すストーカー・富田役を加藤雅也。東子を毛嫌いし精神を病む母・瑞穂役を友近。東子を破滅へと追いつめる刑事役を吹越満が演じる。なお、村上さんが西川トオルとしてワンシーンだけ出演、トオルを追い詰める刑事役のリリー・フランキーも同じく刑事役として特別出演。ほかにも、山中崇、宇野祥平、篠原ゆき子、内田慈、岡山天音、サヘル・ローズ、片山萌美、中村ゆうじらも参加している。キャストコメント日南響子東子役を演じました日南響子です。今回、8年ぶりに主演を務めさせていただき、新しい感覚と学ぶ事が多くありました。東子はとても難しい役どころだったので、ワンシーンワンシーンが自分との戦いでした。そして私自身を成長させてくれた東子を演じられて嬉しく思っております。佐藤浩市助監督の時から知っている武監督、石井隆監督の『GONIN』でした。その時のプロデューサーが今回の奥山和由さん。『銃 2020』には『GONIN』という作品と同じでジャンルでは括れない匂いがある。富田(加藤雅也)親愛なる東子様ついに君は僕の存在が気になりだしたようだこの時を僕はずっと待っていたこの幸福の瞬間のために僕は存在するそろそろ・・・僕は君の前に姿を現すことにするよそして・・・神である僕をこの苦しみから救い出すことで、君はすべてのことから解放される『銃 2020』は2020年、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年04月30日米国で相次いでいる銃乱射事件。3日、テキサス州エルパソのウォルマートで起こった事件では、20人が死亡、26人が負傷した。犠牲者の一人、ジョーダン・アンチョンドさん(25)の最期の様子を、遺族がAP通信に語っている。アンチョンドさんの妹リタ・ジャムロウスキさんは、3日午後に姉が事件に巻き込まれ命が落としたことを知らされた。姉が連れていた生後2カ月の甥は数カ所骨折していたものの命拾いし、現在入院して手当を受けている。ジャムロウスキさんは甥の怪我を診た担当医に「お姉さんはこの子を守ろうとしていたようです」と告げられたという。「姉は撃たれたとき、抱いていた甥の上に倒れたようなんです。その時に骨が折れてしまったみたいなのですが、覆い被さったことで被弾を防いたんです。姉はこの子に命を与えました」アンチョンド夫妻には3人の子どもがいるが、夫のアンドレさんも同じ事件で帰らぬ人となってしまった。当局は白人男性パトリック・クルシウス容疑者(21)を拘束。ヒスパニック系移民に対するヘイトクライム、国内テロとして捜査を進めている。
2019年08月05日第31回東京国際映画祭のアウォード・セレモニーが2日、東京・六本木のEXシアター六本木で行われ、『銃』の武正晴監督が「日本映画スプラッシュ」部門の監督賞を受賞。また、『銃』で主演を務めた村上虹郎が、宝石の原石(ジェムストーン)のような輝きを放つ若手俳優を表彰する「東京ジェムストーン賞」に輝いた。武監督は、アウォード・セレモニー後に行われた記者会見で、村上の起用について「タイミングがすごく良かった。二十歳の村上虹郎という素材を、この『銃』という作品の中でとれたというのがすごく良いタイミングで、映画というのはタイミングが大事なんだなとつくづく思いました」とコメント。「村上虹郎がこの世にいてくれて良かった」と語った。そして、「この世にいてくれて良かった」と言わしめた村上の魅力について聞かれると、武監督は「『銃』という映画の主人公は誰もがやりたがる役ではない。人を銃で殺めてしまうという役を、若者である虹郎くんが、自分の精神がどこにいるかわからないくらいまで自分を追いつめてその役に挑んでいく。貴重な存在」と、全力で挑む姿勢を称賛。「人がやりたがらないものをちゃんとやって体現してくれる、それが俳優の仕事だと思う。そういう俳優がたくさんいる中の一人として、村上虹郎という俳優がいてくれてありがたいなという思いです」と説明した。なお、「日本映画スプラッシュ」部門の監督賞は、武監督と『メランコリック』の田中征爾監督が受賞。「東京ジェムストーン賞」は、村上、木竜麻生、リエン・ビン・ファット、カレル・トレンブレイが受賞した。
2018年11月02日米国では銃乱射事件が後を絶たないが、アラバマ州バーミンガムのマクドナルドでは、”悲劇がすんでのところで回避された”とされ、その様子をTIMEが報じている。米国時間27日夜、マスクをかぶった男がマクドナルドに押し入り、銃の引き金を引いた。キッチンでハンバーガーを作っていたスタッフはすぐ冷凍庫に隠れたが、銃声は15回ほど聞こえたという。しかし、銃撃は間もなく止んだ。ちょうど犯人と入れ替わりで店を出ようとしていた子連れの男性が、持っていた銃で反撃したのだ。バーミンガム警察の発表によると、犯人は致命傷を負い、搬送先の病院で死亡した。犯人を撃った男性と、彼の2人の子どものうち10代の息子も負傷したが命に別状はないという。男性が罪に問われない限り、名前や年齢などは公表されない。冷凍庫に隠れた従業員は「彼は僕のヒーローです。もし彼が銃を持っていなかったらどうなっていたか、と想像するだけで済んでいるんですからね」とT同誌の取材に対し語った。
2018年10月30日大人気声優アーティスト・宮野真守の写真集撮影に密着したドキュメンタリー「宮野真守ドキュメンタリー2018 ~in Las Vegas~」の放送が決定。ラスベガスで行われたファースト写真集の撮影の裏側や独占インタビューをお届けする。ベストアルバム発売、アリーナツアーも開催し、先日の星野源による新感覚音楽&トーク番組「おげんさんといっしょ」第2弾では人気キャラの“雅マモル”となって登場した、“マモ”こと宮野さん。今年2018年はアーティストデビュー10周年イヤーにあたる。この度のドキュメンタリーでは、声優でありながら、圧倒的な歌唱力とダンスのパフォーマンスでファンを魅了し続けてきた宮野さんのアーティスト活動10周年を記念して出版される、女性誌「JUNON」プロデュースによるファースト写真集の撮影に密着。ラスベガスでの数日間の写真集撮影風景やオフショットを中心に、宮野さんの素顔の魅力を余すことなくお届け。また、番組ではアーティストデビュー10周年にあたっての独占インタビューも敢行。ライブや音源をこだわり抜く彼ならではのポリシーや熱量が垣間見えるインタビューとなっており、彼とともにこの怒涛の10年をふり返りながら、改めて“アーティスト・宮野真守”の魅力を再認識することができそう。■宮野真守からコメント到着この度、宮野さんからコメントが到着。宮野さんは、「初めて訪れたエンターテイメントの宝庫・ラスベガスはとても刺激的でした」とコメントし、「写真集撮影の裏側はもちろん、この街に魅了されてゆく僕の表情を、インタビューと共にぜひお楽しみください」とファンへメッセージを送った。「宮野真守ドキュメンタリー2018 ~in Las Vegas~」は9月30日(日)23時~、CS放送フジテレビTWOドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmartにて放送/配信。「宮野真守ファースト写真集(仮)」は10月26日(金)より発売。(text:cinemacafe.net)
2018年08月30日中村文則の小説『銃』が実写映画化。2018年11月17日(土)より、テアトル新宿ほか全国の劇場で公開される。中村文則衝撃のデビュー作を実写化小説『銃』は、『去年の冬、きみと別れ』『悪と仮面のルール』など実写化した作品も含め、数々の話題作を世に送り出している作家・中村文則のデビュー作。新潮新人賞を受賞した他、英訳版の『The Gun』が2016年の「ウォール・ストリート・ジャーナル」年間ベストミステリー10冊に選出されるなど、国内外から評価を受けた作品だ。ストーリー偶然銃を拾った主人公・西川トオルがその魅力に捉われ、徐々に銃に支配され狂気に満ちていく様を描く。雨が降りしきる河原で、思いがけず拳銃を拾った大学生の西川トオル。普段は、友人たちと青春を謳歌しているが、その内には魅了された銃への高揚を秘めていた。トオルは、大切に家に保管していた銃を持ち歩いてみることにした。さらに緊張とスリルが増し、彼を満足させた。同じ大学のヨシカワユウコにも興味があるが、やがて銃は彼のなかで圧倒的な存在感を占めていく。そして、突然の刑事の訪問。「次は、人間を撃ちたいと思っているんでしょ?」次第に精神を追い詰められていくトオルは、あることを決意するが――。主演は村上虹郎、ヒロインは広瀬アリス主演は、『武曲 MUKOKU』で第41回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した村上虹郎。主人公・西川トオルと同世代である村上だからこそ捉えられる心情とともに、銃に支配され追い詰められていく様を演じる。快活な一方で、心の中に何らかの問題を抱えている女子大生・ヨシカワユウコは、『氷菓』『新宿スワンⅡ』『巫女っちゃけん。』にも出演している広瀬アリスが演じる。さらに、トオルを追い詰める刑事として、『万引き家族』など数々の話題作に出演するリリー・フランキーが出演。その他、日南響子、新垣里沙、岡山天音など、個性的なキャストが物語を盛り上げる。監督は武正晴監督は、『百円の恋』『嘘八百』などを手掛けた武正晴が務め、企画・製作には奥山和由プロデューサーを迎える。作中ではモノクロの映像表現を駆使し、純文学性の高い世界観に仕上げている。詳細映画『銃』公開時期:2018年11月17日(土) テアトル新宿ほか全国ロードショー出演:村上虹郎、広瀬アリス、日南響子、新垣里沙、岡山天音、後藤淳平(ジャルジャル)、中村有志、日向丈、片山萌美、寺十吾、サヘル・ローズ、山中秀樹/リリー・フランキー企画・製作:奥山和由監督:武正晴原作:中村文則『銃』(河出書房新社)脚本:武正晴・宍戸英紀R15+
2018年06月14日6月から北米ツアーをスタートしたハリー・スタイルズが、テキサス州ダラスの公演で政治的な主張をアピールした。「End Gun Violence」(銃暴力に終止符を)と書かれたステッカーをギターに2枚貼り、ライブを行ったのだ。さらに、ハリーはこのギターを弾いている写真をSNSに投稿し、再度主張を強調した。テキサス州では先月18日、サンタフェ高校で在校生による銃乱射事件が発生。生徒、教師10人が命を奪われ、多くの人が負傷した。この事件を受けて、ハリーは声を上げたのだとみられる。銃に関してハリーが行動を起こしたのは今回が初めてではない。今年3月24日に世界各地で開催された、銃規制を求めるデモ「March Our Lives」(命のための行進)の趣旨に賛同したハリーは、SNSでファンにこのデモをサポートする署名を求めた。このデモは、2月に起きたフロリダ州の高校での銃乱射事件をきっかけに行われたものである。ハリーは銃規制問題のみならず、人権問題に対してもアクティブだ。ライブではLGBTQの人たちの象徴「レインボーフラッグ」を振ったり、「Treat People With Kindness」(思いやりを持って人に接しましょう)というロゴ入りTシャツを販売し、LGBTQの若者を支援する団体に収益を寄付している。LGBTQは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・ジェンダークィア(自分が一つの性にカテゴライズされることに違和感を覚える人)の総称。(Hiromi Kaku)
2018年06月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「銃規制」です。19歳の少年により、17人の高校生・教職員の命が奪われた、アメリカ・フロリダ州パークランドの銃乱射事件。同州の高校生は、デモなど、銃規制を求める抗議運動を行いましたが、これに対して猛烈な反論があり、インターネット上でのいじめも起きています。アメリカの銃の所持率は、先進国のなかでも突出して高く、国内に3億丁を超える銃があります。2016年のFBIの統計では、銃が原因で死亡した人が1万1004人。そのうち自殺は約5500人。乱射事件もたびたび起きており、銃の事故のため、多額の税金が医療費に投入されています。僕がアメリカに住んでいた2012年にもコネチカット州の小学校で銃乱射事件が起き、子どもたちが犠牲になりました。事件後、ロサンゼルス市警が、銃をフードクーポンなどと交換する「買い戻し」キャンペーンを催したところ、多くの市民が集まりました。ライフル銃が何丁も積まれた車の長蛇の列を目の当たりにし、アメリカがいかに銃社会なのかを実感しました。世論調査によると、アメリカ国内の銃規制を求める声は決して少なくありません。購入希望者の身元調査をしたり、購入者を限定する規制に賛成する人は半数以上います。オバマ前大統領も法案による銃規制を目指しましたが、議会で反対され実現しませんでした。その後の規制を強化する大統領令も、現政権になり廃止されています。銃規制が一向に実現しない背景の一つが、規制に反対する団体、全米ライフル協会(NRA)の存在です。会員数は公称で500万人。潤沢な資金を持ち、政治家への影響力も大きいんですね。また、合衆国憲法では、市民の銃の所持を重要な権利として尊重しています。銃規制は違憲という判決も出ています。それは、もしも政府が独裁政治を強いるなど市民の権利を奪おうとしたときには、市民自ら武装して、国を守れるようにという理由からなんです。これらから、アメリカでは銃規制の実現は容易ではありません。しかし今回の事件を受け、航空会社や保険会社など複数の企業が、NRA会員の優遇措置をやめると発表。今後、銃規制の流れがどう進むのか目が離せません。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年4月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年04月01日先週末、世界各地で銃規制を求めるデモ行進「March For Our Lives」が開催され、アメリカ・ニューヨークでのデモにポール・マッカートニーらセレブが参加した。ポールは妻のナンシー・シェヴェルとともに“We Can End Gun Violence”(私たちは銃による暴力を終わらせることができる)のスローガンが書かれたTシャツを着用。「CNN」からデモに参加している理由を聞かれたポールは、「ちょうどこのあたりで親友の1人が銃で撃たれて死んだ。だから(このデモは)僕にとってすごく重要なことなんだ」と語った。もちろん、この親友の1人とは1980年にマーク・チャップマンによって射殺されたジョン・レノンのことだ。テイラー・スウィフトはSNSに「March For Our Lives」のロゴ写真と「学校に通うのに、銃暴力を恐れなければならないなんて、あってはダメ。ナイトクラブ、コンサート、映画館やお祈りする場所でもね」とのコメントを掲載。セレーナ・ゴメスは「銃じゃなくて子どもたちを守って!」と切実な気持ちを訴えた。ワシントンD.C.でのデモには、マイリー・サイラス、デミ・ロヴァート、アリアナ・グランデ、コモンらが参加し、パフォーマンスも行った。(Hiromi Kaku)
2018年03月26日人気SF漫画「銃夢」を巨匠ジェームズ・キャメロンの製作・脚本で実写化した映画『アリータ:バトル・エンジェル』が、2019年2月22日(金)に全国で公開される。原作はSF漫画「銃夢」原作は、木城ゆきとの漫画「銃夢」。SF漫画の最高峰として語り継がれ、その人気は日本にとどまることなく、世界8の国と地域で翻訳され多くのファンを魅了している。サイボーグの少女が主人公数百年先の未来、山の中で奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータ。彼女はサイバー医師のイド博士によって、新たなサイボーグの体を与えられる。目を覚ましたアリータだが自分の過去も、自分がいる世界についての記憶も一切ない。アリータがイド博士に「私に何か隠してるでしょ?」と問い詰めると「思い出さない方がいいこともある」と真相を隠されてしまう。しかし、謎の男ベクターは「彼女は唯一の生き残りだ。300年前に失われたはずの“最終兵器”。彼女は世界の秩序を脅かす」とその驚異を明かす。“兵器”として作られた、壮絶な過去を持つアリータを破壊しようと凶悪な殺人サイボーグたちが次々と襲い掛かるが、あどけない外見とは裏腹にアリータは驚異的な格闘スキルを見せる。最強の身体“バーサーカーボ ディ”を纏い、アリータは大切な人たちを守るために不安や苦悩を乗り越えて戦いに身を投じていく。 手に汗握る、スピード感満載のアクションシーンが展開される。巨匠ジェームズ・キャメロンが実写化実写化の製作・脚本を務めたのは『タイタニック』や『アバター』など、歴史に残る名作を世に送り出してきた巨匠ジェームズ・キャメロン。原作に惚れ込み、長年に渡り映画化を切望したという今回の作品は、構想に15年以上もの時を費やした大作だ。キャメロンは原作について、「斬新で創造的で最先端、 美しく、恐ろしく、驚異的だ」と語っている。メガホンを取ったのは、『シン・シティ』『スパイ・キッズ』なども手掛け、アクション映画を得意とするロバート・ロドリゲス監督。「ジェームズと一緒に仕事をする機会をずっと待っていたんだ。彼は『アバター』の続編で忙しく、この作品を僕に任せてくれた」と制作秘話を明かした。一方キャメロンは「彼は楽しんで監督していたね。僕の脚本を生かしつつ彼自身の作品にした」と太鼓判を押している。さらにプロデューサーは、キャメロンの製作パートナーとして『タイタニック』や『アバター』など大ヒット作を手掛けてきたジョン・ランドーが務める。キャスト主人公であるサイボーグの少女アリータは、ローサ・サラザールが演じる。アリータの姿は全てモーションキャプチャーによるCGにより描かれ、原作に忠実に再現された。迫力のある戦闘シーンや、アリータが様々な人と出会う中で少女としての心が芽生えていく様子にも注目だ。サイバー・ドクターのイド役には『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞し『ジャンゴ 繋がれざる者』、『007 スペクター』、『ダウンサイズ』に出演するクリストフ・ヴァルツ。その他にも『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞助演女優賞を獲得したジェニファー・コネリー、『ムーンライト』でアカデミー賞助演男優賞を射止めたマハーシャラ・アリなど実力派の俳優陣が脇を固める。ストーリー舞台は、“支配する者”と“支配される者”の2つの世界に分断された、謎めいた遠い未来。サイバー医師のイドは、瓦礫の中から少女の人形の頭部を 拾い上げる。彼女は300年前のサイボーグであり、なんと脳は生身のまま生きていた。イドは、過去の記憶を失っていた少女に新たな機械の身体を与え、アリータと名付けて成長を見守る。ある日、自分の中に並外れた戦闘能力が眠っていることに気づいたアリータは、自分が300年前に失われたテクノロジーで創られた“最強兵器”だということを知る。逃れられない運命に直面した少女は、与えられた自分の命の意味を見つけるために、二つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る。詳細『アリータ:バトル・エンジェル』公開時期:2019年2月22日(金) 全国ロードショー脚本・製作:ジェームズ・キャメロン監督:ロバート・ロドリゲス出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリほか配給:20世紀フォックス映画
2018年01月12日ミュージカル『三銃士』(2011年)の三銃士役(アトス・アラミス・ポルトス)での共演をきっかけに、橋本さとし、石井一孝、岸祐二の3人が結成したユニット“Mon STARS”。彼らの3度目となるコンサートが、2018年2月20日(火)から22日(木)まで、東京・Bunkamura オーチャードホールで開催される。【チケット情報はこちら】コンサート初日の2月20日(火)には、初のミニアルバム『Lights and Shadows』をリリース。橋本のソロ曲『クリスタルの天使』(『三銃士』より)や、岸のソロ曲『ブイ・ドイ』(『ミス・サイゴン』より)、『レ・ミゼラブル』の名曲『Bring Him Home』など、全6曲が収録されており、これらがコンサートの中心ナンバーとなる予定だ。特にMon STARSらしさが光るのが、石井のソロ曲となるQUEENの「The Show Must Go On」。「実は僕ら3人ともハードロックが大好きだし、心からリスペクトしているのに、今まであまり歌ってこなくて……」と橋本が切り出すと、岸も「ドラマチックで舞台人の僕らにはぴったり。本番前に必ず聴く曲のひとつです」と続ける。フレディ・マーキュリーを敬愛する石井も、「Mon STARSの個性として打ち出せる一曲。ぜひ僕たちの熱いQUEENを体感してください!」と語気を強める。また3人が「名曲生まれちゃいました」と自画自賛するのが、アルバムタイトルにもなっているオリジナルの新曲「Lights and Shadows」。作曲を担当した石井は、「お客さんがペンライトを振ってくれるようなミドルバラードにしたくて」と曲に込めた思いを明かす。作詞を旧知の森雪之丞に依頼し、「こいつら悩みのないおじさんたちやなって思われがちですけど(笑)、僕たちにもちゃんと大人の生きざまと言えるような“影”があるんだっていうのを見せたくて」と語るのは橋本。ゲスト陣には「他力本願爆裂」と3人が笑うほど、豪華な顔ぶれがそろった。『三銃士』で主人公のダルタニャンを演じた井上芳雄(21日)のほか、小西遼生・壮一帆(20日)、中川晃教(22日)が日替わりで出演する。岸が「ゲストの人たちが普段見せないような姿も見せられたら」と語るように、意外な組み合わせが楽しめるのも、Mon STARSのコンサートならではと言えそうだ。リーダーの橋本は、「3人ともバラバラなのに、それが不思議と一致する。そこで生まれる唯一無二の奇跡的なエネルギー」とMon STARSを表現する。そのエネルギーを最大限に感じられる場所こそ、彼らの主戦場である生のステージ。彼らの熱い魂と魅惑の歌声、さらにたっぷりの笑いを会場で堪能しよう。取材・文:野上瑠美子
2018年01月09日木城ゆきとによる伝説の漫画「銃夢」を、巨匠ジェームズ・キャメロン製作・脚本で実写化する『アリタ:バトル・エンジェル』。この度、本作の予告編と特別映像、そして場面写真が到着した。舞台は数百年先の未来。<アイアン・シティ>のスクラップの山の中で意識を失った状態で発見されたサイボーグの少女“アリタ(ローサ・サラザール)”はサイバー・ドクターの“イド(クリストフ・ヴァルツ)”によって助け出される。目を覚ましたアリタだが自分の過去も、自分がいる世界についての記憶も一切ない。あるとき自分が持つ並外れた戦闘能力に気付き、自らの出生の秘密を見つけようと決意する。その過程で世界の腐敗に気づき世界を変えようと挑むが…自分は一体何者なのか?並外れた戦闘能力の意味するものとは?サイボーグの少女アリタの旅がいま、始まる――。原作は、SF漫画の最高峰として語り継がれ、日本はもとより世界8の国と地域で翻訳された漫画「銃夢」。『タイタニック』『アバター』などで知られるキャメロンが原作に惚れ込み、長年に渡り映画化を切望し、今回それが実現。彼が脚本・製作を担うほか、『シン・シティ』『スパイ・キッズ』のロバート・ロドリゲスが監督を、キャメロンの製作パートナーとして『タイタニック』や『アバター』など大ヒット作を世に送り出してきたジョン・ランドーがプロデューサーを務める。今回到着したのは、『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』のローサ・サラザール演じる主人公のアリタが目覚めるシーンから始まり、敵との戦闘シーンも描かれている。また、今回原作漫画をリスペクトする製作者の拘りにより、彼女の姿は全てモーションキャプチャーによるCGで、より原作に忠実な姿で描かれている。ローサのほかにも、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリなど実力派俳優たちが脇を固めている。そしてあわせて、キャメロン、ロドリゲス監督のコメント映像も到着。キャメロンと「一緒に仕事をする機会をずっと待っていた」と言うロドリゲス監督。15年以上も構想してきた作品を、今回ロドリゲス監督に任せたキャメロンは、「僕の脚本を生かしつつ彼自身の作品にした」と太鼓判を押している。『アリタ:バトル・エンジェル』は2018年夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年01月09日レディー・ガガが「ラスベガスで常設公演を行うらしい」といううわさについて「ホントよ」と認めた。SNSで「夢が叶った。私はラスベガスのために生まれてきたようなものなの。パークシアターをいままでにないような輝きで照らしたい。新しい時代の始まりはここからよ!」と意気込みを語っている。また、「エルヴィス、トニー・ベネット、フランク・シナトラ、ザ・ラット・パック、エルトン・ジョン、ジュディ・ガーランド、ライザ・ミネリの地なのよ。ラスベガスでの公演は長年の夢だった。歴史的なアーティストたちのラインアップに仲間入りすること、ベガスでこれまで見たことのないような新しいショーを創り出せる機会をもらえたことを光栄に思う」と真摯に綴った。ガガは「公演ごとに全身全霊で取り組む」と誓い、ファンに対して「ずっと私のことを信じてくれてありがとう」と感謝を綴ることも忘れなかった。SNSには常設公演を行うパークMGMの「パークシアター」で、公演に関わるメンバーと乾杯し、契約書にサインしていると見られるガガの写真が数枚掲載されている。「パークシアター」は5,300人が収容可能な施設。常設公演は2018年12月から2年間行われる予定とのこと。(Hiromi Kaku)
2017年12月21日今月より米ニューヨークで新生活をスタートさせたお笑いコンビ・ピースの綾部祐二が、渡米後初の仕事としてこのほど、ラスベガスのシーザーズ・パレスにて統合型リゾートを紹介するビデオ撮影に臨んだ。シーザーズ・エンターテインメントは、世界に通用する統合型リゾートを日本に作りたいと考え、これまで15年間にわたり日本で活動。今回、日本で知名度の高いエンターテイナーである綾部を起用し、統合型リゾートの楽しみ方や様々な魅力、またそれを支える人々の様子を伝えるビデオを作製したという。綾部は「エンターテイメント中心地のひとつであるラスベガスでの米国デビューは、幸先がいいと思っています」と手ごたえ。「マライア・キャリーやセリーヌ・ディオンなど世界的エンターテイナーが長期公演するシーザーズ・パレスなどでのビデオ撮影をきっかけに、今後は米国のエンターテイメント業界での活躍を目指していきたいと思っています」と意気込む。また、シーザーズ・エンターテインメントの国際ビジネス開発プレジデントのスティーブン・タイト氏は「多くの日本人に愛されているエンターテイナーである綾部氏とお仕事できることを嬉しく思っています。今回のビデオを通じて、日本の皆さんが統合型リゾートとはどういうものなのか、そしてシーザーズの魅力を感じていただければと思っています」と話している。
2017年10月26日35年ぶりの新作として注目を集める10月『ブレードランナー 2049』。これが期待を大きく超える傑作なのだが、本国では銃乱射事件の影響でプレミアが中止になったり、首位デビューを飾りながら、なぜか「興行不振」のレッテルを貼られたりと“受難”続きだ。実はリドリー・スコット監督が手がけた前作『ブレードランナー』もまた、公開された1982年当時は、その先鋭的な内容とテーマ性が「難解」だとされ、興行が伸び悩んだ。いまではSF映画の金字塔として、幅広いジャンルに多大な影響を与えているだけに、当時の不遇は、早すぎた傑作ゆえの受難といえるかもしれない。同作が残した余白と余韻もまた、賛否両論を巻き起こしたが、ファンが長年議論を重ねることで、結果的には、作品をより豊かで特別なものにした。『ブレードランナー 2049』もまた、明るく軽快なエンターテインメントではないし、1度見ただけで、すべてを理解しきれないハードルの高さはあるかもしれない。それでも、前作が提示した「結局、人間性って何?」という哲学、そして地球の未来に警鐘を鳴らす世界観は35年経っても劣化することはなく、レプリカント(人造人間)の実現にリアリティが増し、人工知能も進歩を遂げた現代だからこそ、そのメッセージはより身近な警告として響いている。見終わったら、自分なりに解釈し、誰かと意見を交わさずにはいられないはず。それが可能なのは『ブレードランナー2049』が前作に負けず劣らず、奥深い傑作だからこそだ。その立役者が『メッセージ』も話題だったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督であるのは言うまでもない。今後はSF作家フランク・ハーバート氏の小説「デューン/砂の惑星」の再映像化でも手腕を振るうことが決定しているが、同作はかつてスコット監督も演出に意欲を見せていた壮大なプロジェクト(それが頓挫した結果、生まれたのが『ブレードランナー』だ)。そんな運命にして必然的なバトンの受け渡しも、非常にドラマチックだ。“次世代への継承”は『ブレードランナー 2049』の重要なテーマにもなっている。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月21日◼︎ロビイスト、その知られざる活動を描く『女神の見えざる手』主人公はスゴ腕のロビイスト、エリザベス・スローン。ロビイストとは、特定の個人または団体のために、政党や議員に働きかけ、政治的決定や、政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動(=ロビー活動)を仕事にする者のこと。現在、アメリカにはロビイストが3万人ほど存在するとされています。大手ロビー会社に在籍するも、女性の銃保持を推進したい団体からの仕事を断ったために、退職を余儀なくされた主人公・エリザベス。『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた実力派ジェシカ・チャステインが、銃規制法案に賛成の立場をとる陣営へと移籍し、彼らの指揮を執る女性ロビイストを魅力たっぷりに演じます。◼︎『女神の見えざる手』手に汗握るストーリー大手ロビー会社「コール=クラヴィッツ&ウォーターマン」の敏腕ロビイストとして名高い、エリザベス・スローン。クライアントの要望を叶えるため、一切の妥協を許さないエリザベスの完璧な仕事ぶりは、政府やメディアからも一目置かれており、社内でも恐れられる存在だった。だが、華やかなキャリアとは裏腹に、エリザベスの私生活はボロボロ。まるで「勝利依存症」とも言える彼女は、眠る時間を削るため眠気止めの強力な薬を常用し、パーティーに顔を出しても楽しむどころか、根回しや裏情報をつかむだけの日々を過ごしている。交友はゼロに等しく、恋人もいないエリザベスは、高級エスコートサービスで買った男性と欲望を満たしているのだった。そんなある日、エリザベスの元に、議員たちに強い影響力をもつサンフォードという人物が代表をつとめる銃擁護派団体からの仕事の依頼が舞い込む。その内容は、新たな銃規制法案に対し、女性の銃に対するイメージを向上させ、規制法を廃案に持ち込んでくれという依頼だった。だが、エリザベスはこの依頼を断固として拒否。上司のデュポンから「サンフォードの要求に応じる気がないなら、君にいてもらう必要はない」と、お払い箱にされてしまう。その夜、パーティーに出席したエリザベスは、銃規制法案に賛成の立場をとる陣営を支援する小さなロビー会社「ピーターソン=ワイアット」のCEOシュミットと出会う。移籍を決意したエリザベスは、翌日、「コール=クラヴィッツ&ウォーターマン」に出勤し、一緒に「ピーターソン=ワイアット」へ移籍しないかと、自分のチームへ呼びかける。チームメンバーの4人がエリザベスの申し出を受けるが、部下のジェーンは固辞。同じく「コール=クラヴィッツ&ウォーターマン」に残った元同僚のコナーズと共に、エリザベスと敵対することになってしまい……。◼︎息もつかせぬ超展開!ジェシカ・チャステインの仕事ぶりに惚れる本作の一番の魅力は、銃規制法案をめぐり二転三転する両陣営の激しい攻防戦です。「ピーターソン=ワイアット」に移籍したエリザベスが、さまざまな奇策を仕掛け、銃規制法案の廃止に賛成しそうな議員をひとり、またひとりと取り込んでいく様は圧巻です。エリザベスは、ときに仲間までもを欺き、人としての倫理や常識の一線を越えてしまいながらも、相手陣営の二手も三手も先を読む巧妙な罠を仕掛けていきます。実力派俳優たちの白熱する演技合戦は、本作の大きな見どころになっています。◼︎トップ・ロビイストのファッションにも注目!DRESS読者にとって、もうひとつの見逃せないポイントとなっているのが、主人公エリザベスのファッション。本作の衣装デザイナーは、「エリザベスはワシントンのトップ・ロビイストなので、年収は7ケタ(100万ドル以上)だと推測した。自分では服を買いに行かず、スタイリストが自分に合ったアイテムを持ってきてくれる」「彼女の服は、美しさやおしゃれのためではなく、世界と渡り合う武装のようなもの。胸元が大きく開いたブラウスや短いスカートは身につけず、色は黒がメインで、マゼンタ、ダークグリーン、紫がかったピンクなど強い色味を選んだ。」と語ります。この条件を元に選ばれたのは、ピアジェの腕時計、サンローランや、ヴィクトリア・ベッカムのスーツやドレス、そして14〜15cmのハイヒール。細いヒールで颯爽と歩くエリザベスの格好良さに、思わずため息がこぼれてしまいます。全米のトップ・ロビイストたちの仕事ぶりを知るお仕事ムービーとしても、ひとりの女性の人生を描いたヒューマンドラマとしても楽しめる本作。ストーリーの全篇にひねりがあり、先を読んだと思っていても、さらに物語が二転三転する本作は、最後の最後まで驚きに満ちた展開が待っています。DRESS読者のみなさんの知的好奇心をきっと満たしてくれるノンストップ社会派サスペンス『女神の見えざる手』は、10月20日(金)より全国ロードショーです。◼︎『女神の見えざる手』公開情報『女神の見えざる手』10月20日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー監督:ジョン・マッデン『恋におちたシェイクスピア』『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』出演: ジェシカ・チャステイン『ゼロ・ダーク・サーティ』、マーク・ストロング『キングスマン』配給:キノフィルムズ上映時間:132分公式サイト: miss-sloane.jp© 2016 EUROPACORP – FRANCE 2 CINEMA
2017年10月20日