産業技術総合研究所(産総研)は1月26日、有機デバイスに特有のばらつきを利用して偽造を困難にするセキュリティタグ回路を開発したと発表した。同成果は産総研フレキシブルエレクトロニクス研究センター印刷デバイスチームの吉田学 研究チーム長、栗原一徳 研究員、ナノエレクトロニクス研究部門エレクトロインフォマティクスグループの堀洋平 主任研究員、小笠原泰弘 研究員、片下敏宏 主任研究員によるもの。特許庁の報告によれば、2013年度の模倣品による国内総被害額は1100億円にも上る。一部の製品では、個々の製品に固有の番号を付加して、トレーサービリティーを向上させ真贋判定に役立てているが、バーコードやQRコードなどの印刷された情報や、集積回路に電気的に記録された情報は複製が可能であるため、偽造品や海賊版が正規品として流通してしまうリスクがある。そのため、偽造困難なIDタグなどを利用した、真贋を区別できる製品の需要増加が予想されている。研究グループが開発したセキュリティタグは、作製時に有機デバイスに生じるわずかな素子間のばらつきを利用して、同じ設計の回路それぞれが異なった固有の番号を生成する。今回、大気中での安定性が高い有機半導体と、有機材料と無機材料を用いたハイブリット絶縁膜を用いて、わずか2Vで動作するエラー率の低い回路の開発に成功した。この回路はフレキシブル基板上に作成でき、商品パッケージなどにIDタグとして張り付けることで偽造品などの流通防止や回路自体の改ざん困難性の向上への貢献が期待される。なお、同技術の詳細は1月27日~29日に東京ビッグサイトで開催される「プリンタブルエレクトロニクス2016」で発表される。
2016年01月27日産業技術総合研究所(産総研)は1月21日、電気を通す透明ラップフィルムを開発したと発表した。同成果は、産総研 フレキシブルエレクトロニクス研究センター 印刷デバイスチーム 吉田学 研究チーム長、植村聖 主任研究員、延島大樹 産総研特別研究員、およびトクセン工業らの研究グループによるもので、1月27~29日に東京ビッグサイトで開催される「プリンタブルエレクトロニクス2016」で発表される。同ラップフィルムは、二枚の柔軟なフィルムの間に極細金属ワイヤが波状になるようにはさみこまれた構造となっており、極細金属ワイヤには、弾性の高い線径9μmのピアノ線を利用。これにより波状ワイヤの頭頂部の曲率半径を大きくでき、伸縮する際にも金属疲労が起こらず、断線に強い高伸縮性の導電性ラップフィルムを作製することができた。一般に、視力1.0の人が30cmの観察距離で認識できる物体の最小サイズは50μm~100μmと言われている。今回用いた線径9μmのピアノ線を目で認識することは難しく、同ラップフィルムには十分な透明性が確保されている。また、波状の極細金属ワイヤによりフィルムは導電性を示すが、ワイヤを波状に配線しているので、伸縮時にもワイヤ自体の長さは変わらず、原理的に電気抵抗は変化しない。そのため、LED用の配線としてこの波状ワイヤを用いた場合、フィルムを伸縮してもLEDの発光輝度は揺らがない。さらに極細金属ワイヤは非常に強靭であり、同ラップフィルムを折り畳んでハンマーで叩打しても断線しなかったという。また同研究グループは今回、同ラップフィルムに静電容量変化検出回路を接続し透明で柔軟なタッチセンサーを作製した。極細金属ワイヤが配置されている場所に触れると静電容量が変化し、触れたことが検出できるというものだ。今後は製造プロセスの効率化により量産体制を確立するとともに、同フィルムを用いた曲面タッチパネルやウェアラブルセンサーなどへの応用を目指していくとしている。
2016年01月22日産業技術総合研究所(産総研)は1月18日、常温で微弱なテラヘルツ波パワーを高感度で測定できるセンサーを開発したと発表した。同成果は、産総研 物理計測標準研究部門 高周波標準研究グループ 飯田仁志 研究グループ長、木下基 主任研究員、レーザ放射標準研究グループ 雨宮邦招 主任研究員らの研究グループによるもの。テラヘルツ波は、ミリ波と赤外線の間の周波数領域に位置する100GHz~10THzの周波数の電磁波であり、次世代の超高速無線通信や材料分析、空港でのセキュリティー検査など、生活の利便性向上や安心・安全確保のために、新たな産業への応用が期待されている。一方、テラヘルツ波を利用した装置を実際に設計・開発するには、送受信するテラヘルツ波パワーを正確に測定する必要があるが、これまで微弱なテラヘルツ波パワーを精度良く定量的に測定する技術はなかった。今回、同研究グループは国家標準として産総研が確立してきたマイクロ波やミリ波などといった電磁波のパワーを精密に測定する技術を活用し、微弱なテラヘルツ波パワーを常温で正確に定量的測定する方法の開発に取り組んだ。今回開発されたセンサーは、テラヘルツ波の吸収によって発生する熱を熱電変換素子により電気信号に変え、その信号をもとに発生した熱と同等の直流電力とし、それを精密に測定して、テラヘルツ波パワーを定量的に求めることができるもので、検出部には、熱伝導性が高く、テラヘルツ波を効率よく吸収できる吸収体を用いている。検出部の周囲には真空断熱材を利用した多層の断熱遮蔽を施し、外部からの熱擾乱の影響を極限まで抑えているため、液体ヘリウムによる極低温状態を必要としない。同センサーを用いて、室温23℃の環境で微弱な1THzのテラヘルツ波の照射を300秒間隔でオン、オフして測定した結果、約30nWの微弱なテラヘルツ波パワーを測定できることがわかった。従来の測定法では、1μWまでしか測定できなかったため、今回開発されたセンサーはその30倍以上の感度を実現したことになる。今後は、測定時間の短縮や測定できる周波数領域を1THzから拡張するよう改良するとともに、測定精度の向上などさらなる高度化を進めていくという。また、テラヘルツ波による材料分析などへの応用技術や、テラヘルツ分光装置の精度評価技術などについても研究する予定であるとしている。
2016年01月18日ティファニー(TIFFANY & CO.)が1月24日まで、「ティファニー ブライダル フェア “SOMETHING BLUE”」を全国のティファニーブティックで開催している。同フェアは、ニューヨークで言い伝えられている「Something Four」をそろえると幸せになれるというジンクスにちなんだもの。「Something Four」とは、Something Old(古いもの)、Something New(新しいもの)、Something Borrowed(借りたもの)、Something Blue(ブルーのもの)の4つを示しており、同フェアではこの4つのアイテムを用意して来場者を祝福する。また、期間中にブライダルリングを購入した人には、ふたりの写真を収めたフォトフレームを提供。エンゲージメントリングとマリッジリングの購入者には、オリジナル婚姻届を用意した。なお、リングは幸せや信頼を表すブルーのボックスに収めて提供される。
2016年01月13日リクルートホールディングスは12月24日、2016年1月より、雇用形態にかかわらず全従業員を対象とした、上限日数のないリモートワークを本格導入すると発表した。会社間の同意および本人の希望があった場合は、派遣社員もリモートワークを選択可能となる。一人ひとりの裁量に任せ、支援することをコンセプトとしているが、従業員の健康や安心・安全、社外で働く際のマナーおよび情報管理の観点から、必要なルールを定めた「リモートワーク規定」を設けるという。モバイルPCや携帯電話など、セキュリティ対策が施されたツールは同社より支給され、個人の評価はこれまで通り成果に基づいて行われる。同社は場所にとらわれない働き方の実現を目指し、今年6月よりリモートワークの実証実験を行ってきた。期間中は、原則週2日の出社を上限とし、週の大半は職場ではない場所で働くことをルールとしたほか、実施対象者を育児や介護などの特別な事情を持つ社員に限らなかった。リモートワークの推進と連動して、実際に顔を合わせたコミュニケーションが行えるオフィスでは、所属組織を超えた社内コミュニケーションの活性化やイノベーションの創出をコンセプトに、一部に各自の席を固定しないフリーアドレスエリアを11月より導入されている。
2015年12月25日日本マイクロソフトとソフトバンク・テクノロジー(SBT)は12月21日、産業技術総合研究所(産総研)がクラウドグループウェア移行することに伴い、Office 365を導入したと発表した。産総研は、職員・研究者の約9000人が利用する情報共有基盤をGoogle AppsからOffice 365へ移行。およそ2カ月をかけて実現し、運用を開始した。同研究所は、公的研究機関として、東日本大震災規模の災害時や緊急時においても、産総研の研究機関としての業務機能を維持し、職員・研究員の連絡手段を確保するためのBCP対策や世界基準セキュリティが担保されるシステムの構築という課題があり、今回の導入に至ったという。SBTは、同社オリジナル移行ツールと、BitTitanのクラウド型の移行ツール「MigrationWiz」を利用し、フォルダ構成やアクセス権限を維持しながらのデータ移行を実現した。
2015年12月22日産業技術総合研究所(産総研)は12月21日、生きた細胞内に導入したDNAが分解される機構をリアルタイムに可視化する技術を開発したと発表した。同成果は、同研究所 バイオメディカル研究部門 バイオアナリティカル研究グループ 佐々木章 研究員と、北海道大学 先端生命科学研究院 金城政孝 教授ら、理化学研究所 生命システム研究センター 神隆 チームリーダーらの研究グループによるもので、9月24日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回の研究では、最先端の顕微鏡技術であるラスター画像相互相関分光法(ccRICS)の原理を利用し、多数のタイムラプス顕微鏡画像を一括して解析し動画とするプログラムを開発した。これにより、生きた細胞のなかでダイナミックに進行する生命現象である「外来DNAの分解」を時空間的に可視化することに成功した。DNAが分解されたかどうか判別するためには、導入する外来DNAを2色の蛍光色素で標識し、ccRICSで分子の運動を観測する。この2色の蛍光シグナルが同時に変動するか、別々に変動するかを解析することで2色の蛍光色素の分離、すなわちDNAの分解を検出することができる。今回は研究対象としてMEF細胞とHEK293細胞を使用。MEF細胞は遺伝子導入の効率が悪く、HEK293は遺伝子導入によるタンパク質発現が容易な細胞として知られている。この効率の差には、細胞内のDNA分解活性が関与しているという仮説を立て、作製した蛍光標識DNAをMEF細胞とHEK293細胞に注射しccRICSでDNAの分解を可視化した。この結果、MEF細胞ではDNAが細胞質において5分以内に分解を受けており、一方でHEK293では顕著な分解は見られなかった。これは見いだした細胞内でのDNA分解活性が外来遺伝子発現効率と負の相関を持つという仮説を支持することに加え、細胞の種類によって細胞質内のDNA分解活性が異なるという新しい概念の発見であるといえる。また、遺伝子導入に用いるDNAは今回のモデルDNAよりも大きく移動速度が遅いため、細胞質での滞留時間が長くなる。したがって、このような分解を制御することは外来遺伝子発現効率の向上につながる可能性がある。同研究チームは今後、DNAの分解メカニズムがどの分子によって担われているかを明らかにし、遺伝子治療や核酸医薬だけでなく、DNA代謝と疾患の関係などに広く展開していくことを目指すとしている。
2015年12月22日産業技術総合研究所(産総研)は12月11日、圧縮機を用いないで、ギ酸から高圧水素を連続的に供給する技術を開発したと発表した。同成果は、産総研 化学プロセス研究部門 マイクロ化学グループ 川波肇 研究グループ長、井口昌幸 特別研究員、再生可能エネルギー研究センター 姫田雄一郎 水素キャリアチーム付らの研究グループによるもので、12月10日付けの独科学誌「ChemCatChem」に掲載された。水素ステーションにおいて、水素の圧縮に用いる圧縮機は設備費の約30%を占めるうえ、水素の圧縮にかかるコストは、供給する水素価格の約50%に達するため、省エネルギーで低コストの高圧水素製造技術の実現が望まれている。同研究グループが今回開発した技術は、イリジウム錯体によってギ酸から水素を効率的に発生させる反応により、化学エネルギーを圧力エネルギーとして取り出して高圧水素を得るもの。ギ酸とイリジウム錯体触媒を耐圧の反応容器に入れ、80℃で反応させると容易に40MPa以上の高圧の水素と二酸化炭素のガスを連続的に発生させることができる。また、ギ酸から発生した水素と二酸化炭素からなる30MPaの高圧ガスをマイクロ熱交換器で素早く-10℃まで冷却したところ、均一相の状態から、気相と液相の2相に分離した。さらに冷却温度を-50℃まで低くして上部の気相の成分を測定すると、水素が85%となった。これは、得られた水素と二酸化炭素が超臨界流体として均一相であった状態を、一気に冷却して高圧状態へ変化させると、気相と液相の2相に分離する現象を利用している。同研究所によると、同方法を用いれば、理想的には93%にまで水素を精製することができ、将来、より迅速に冷却が可能な熱交換器の導入や、別途高圧下での二酸化炭素の吸収除去技術を併用すれば、実用に耐えうる99.99%以上の純度の高い高圧水素をギ酸から得られるとしている。
2015年12月11日MM総研は12月10日、「ITデジタル家電購入意向調査 (2015年冬ボーナス商戦編)」を発表した。ボーナスの支給額は改善傾向にあり、購買意欲も着実に回復しているという。ボーナスの使い道として商品・サービスの購入を挙げた人においては、キッチン家電やIT・デジタル家電製品の購入意向が目立って増加した。アンケートは、インターネットアンケートサービス「NTT コム リサーチ」にて実施。20歳以上の就業者1,090人を対象に「冬のボーナス商戦」に関する調査を行った。冬のボーナス支給額に関する質問では、「昨冬より増加する」と答えた割合は12.9%だったのに対し、「減少する」と答えたのは6.2%。2015年夏に実施したアンケートで「今夏のボーナスが増加する」と回答したのは15.3%だったため、夏と比較するとやや減少している。しかし、「増加する」の回答が「減少する」の回答数を上回っている状態は連続していることから、ボーナス支給額の改善は続いていると思われる。また、冬のボーナスによる購買意欲については「昨冬と比べて上がった」と回答した層は、今夏の10.3%からやや増加した13.3%となった。反対に、「下がった」と回答したのは17.2%で、MM総研によればここ数年のなかでは低い数字。このことから、消費者の購買意欲も着実に回復傾向にあるといえそうだ。冬のボーナスの使い道については、「商品・サービスを購入する」と回答したのが全体の38.1%。これは今夏の32.8%と比べると増加しているものの、2014年冬の45.4%からは減少している。一番回答比率が多かったのは「貯蓄・運用」の60.9%だが、「まだ決めていない」との回答も22.5%あった。ボーナスで購入する製品を複数回答で尋ねたところ、目立って増加したのは「キッチン家電・生活家電」(13.6%)、「IT デジタル家電」(33.1%)、「遊園地・娯楽施設」(7.3%)である。2014年冬からの増加比率が一番高いのは「キッチン家電・生活家電」で、2014年冬の7.4%から6.2ポイント上昇している。購入したいITデジタル家電のランキングでは、「薄型テレビ」が全体の9.3%で、2014年冬と同様にトップをキープした。ついで「ノートパソコン」が7.9%、さらに「スマートフォン」が6.3%と続いた。特にスマートフォンは2014年冬から3.1ポイント増の6.3%。低価格のSIMフリースマートフォンのラインナップが充実してきたことが影響している、とMM総研は分析している。
2015年12月10日産業技術総合研究所(産総研)は12月7日、半導体ICチップの偽造を防ぐ「ICの指紋」を低コスト、高信頼性、コンパクトに実現できる素子とそれを用いた回路技術を開発したと発表した。同成果は、同研究所 ナノエレクトロニクス研究部門 ナノCMOS集積グループ 大内真一 主任研究員、柳永勛 上級主任研究員、松川貴 研究グループ長、エレクトロインフォマティクスグループ 堀洋平 主任研究員らによる研究グループによるもので、12月9日(現地時間)にワシントンD.C.にて行われる「国際電子デバイス会議(2015 International Electron Devices Meeting:IEDM)」にて発表される予定。今回開発された「指紋」発生回路は、「指紋」となるICチップの固有番号を、「多結晶シリコンFinFET」で構成したSRAM回路によって発生するもの。このSRAM回路の起動時の初期値が0になるか1になるかは、製造時の素子性能のばらつきを反映して決まり、起動ごとに同じ値を示す。「指紋」発生回路には複数のSRAM回路が用いられ、SRAM回路数のビット数の番号を発生させることができる。個々のSRAM回路の初期値は製造工程でランダムに決まるため、発生した番号はICチップに固有の番号となる。固有番号ビット数を多くすれば同じ固有番号を持つ確率は小さくなるので、そのICチップを複製や偽造することはできない。今回の研究では、多結晶シリコンFinFETを用いた「指紋」発生回路が、通常型FinFETの回路の3倍以上の安定性で固有番号を発生でき、高い確度でICチップを認証や同定できることが明らかになった。通常型FinFETの回路で128ビットの固有番号を同等の安定性で発生させる場合に比べ、多結晶シリコンFinFETの導入によって、少なくとも約15000トランジスタ分の回路を省略できると見積もられる。同技術で用いられる多結晶シリコンFinFETは、作製工程の初期段階にIC基板の一部に多結晶シリコン薄膜を堆積させた後、標準的なFinFET素子と同一の製造工程で同時に形成されるため、短工程で終了することができる。また、製造工程の条件が変化した場合でも発生される固有番号に偏りは生じないという。同研究所は今後、製造工程の後工程で認証用回路のトランジスタを挿入する、デバイスレベル三次元構造への適用を検討していくとしている。
2015年12月07日リクルートテクノロジーズの研究開発機関であるアドバンスドテクノロジーラボは11月26日、Web技術を利用してIoTでモノと対話できる仕組みをつくることを目的としたgoogle提供のプロジェクト「Physical Web」を活用したスマートコントローラの開発と実証実験を行ったと発表した。同実証実験では、家電がURLを発信するビーコンとして機能した場合を想定し、対応するコントローラを開発。Physical Web対応ブラウザを使って家の中でスマートフォンを見ると、周囲の家電のコントローラがリストアップされ、そのまま操作可能という体験が実現できた。各デバイスはPhysical Webのビーコンとして振る舞い、URLを発信。Bluetooth Low Energy(BLE)のサービスを提供しているため、スマートフォンが近づくとPhysical Web対応のブラウザ上に一覧画面を表示させることが可能。今回使用したテレビ向け・エアコン向けのコントローラ(Web ページ)のHTMLソースは、事前に用意した独自のWeb Componentsを利用。BLEの仕様について知識がない開発者であっても、短いHTMLを書き込むだけでPhysical Webと連動して機能するコントローラを作成することが可能となっている。
2015年11月26日ワコールは11月上旬、「ウイング」の「Lesiage(レシアージュ)」からブライダルインナーの新シリーズを全国で順次販売開始した。Lesiageは、美しいレースを用いたワンランク上のラグジュアリーを提案するインナーブランド。今回販売するのは、メリハリのある女性らしいボディーラインをつくり、美しいドレス姿を実現させる「ブライダルインナー」の新商品となる。「ロングブラジャー」(税別7,600円~)は、シンプルなカップでさまざまなドレスに対応できるインナー。前中心についた大きなラインストーンと、大胆にあしらったケミカルアップリケがポイントだという。ストラップをはずしてもきれいなバストシルエットをキープ可能で、背上辺の位置を低めに設計しているため、背中の開きが深めのドレスにも対応しているとのこと。「キュロットペチコート」(税別3,300円)は、ドレスの滑りをよくし、着用時の足さばきがラクなキュロット型のペチコート。Lesiageのブライダルインナー取扱店舗は、ウイング公式サイトで公開している。
2015年11月09日好きなひとがいる女性なら、そのひととの幸せな結婚生活を一度は夢みたことがあるのではないでしょうか。優しい旦那さま。日差しが良く入るお庭付きの新居。目に入れても痛くないかわいい赤ちゃん。そんな幸せな2人の結婚生活を想像するのは楽しいですよね。しかし晩婚化が進み、ここ最近メディアでもよく取り上げられている婦人科系の病気や不妊。私ってちゃんと産めるカラダなのかな? そんな不安を抱える方も多いかと思います。“気づいたときに手遅れ”にならないよう、事前に自分のカラダについて知っておくことはとても大切。そこで今日はブライダルチェックについて考えてみましょう。■私がブライダルチェックを受けようと思った理由「私、ブライダルチェック受けようと思うんです」そうお話してくださったのは、もうすぐ結婚式をひかえたAさん。なぜ受けようと思ったのか聞いてみると、理由は2つ。友人が不妊で悩んでいたこと、そして自分は大丈夫だろうと思いつつ、今まで婦人科検診をきちんと受けていなかったこと。不妊治療を行うとなると病院は常に混んでおり、とにかく待ち時間が長いのだそう。長い日で5時間以上かかるときもあるとか。また、不妊治療のレベルが高くなればそれだけ時間も費用もかかり、精神的にもきつくなる一方。それであれば早い段階で検査をし、問題があれば早期治療を受ける。問題がなければ、安心して妊活・結婚生活を楽しむことが出来る。そう考えたときに、メリットがとても大きいと感じられたそうです。■実際のブライダルチェックとはどんなもの?ブライダルチェックは結婚前に限らず、妊娠や出産をいつかはしたいと考える女性を対象とした婦人科系の検診です。自費で行い、費用は病院やクリニックによって差はありますが、おおよそ20,000~40,000円前後。子宮や卵巣は沈黙の臓器と言われ、婦人科系の疾患は初期症状がわかりづらいと言われています。気付いたときにはかなり進行していた…という事も少なくありません。ブライダルチェックの最大のメリットは、婦人科系トラブルの早期発見といえるでしょう。基本的には問診、内診、超音波検査、血液検査、尿検査を行います。病院によっては他の検査を行うこともあります。・問診事前に問診票を記入し、それを元にドクターと話をします。生理痛や下腹部の痛みについて、月経前に気になることなどを聞かれます。その他に聞かれることは初潮の年齢、最終月経日の日時、持続日数、妊娠・出産の経験や流産や人工中絶の有無、今までにかかった病気、持病、アレルギーの有無、結婚の予定、日常の生活習慣。また、近親者の持病や婦人科系疾患の有無などがあります。・内診子宮の形状や卵巣に異常がないか、膣や子宮口についても同様に調べます。この際に、子宮頚がんの検査や性病検査もひととおり行います。オプションの場合もありますが、HIV検査も検査可能です。・超音波検査子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮頸がん、子宮体がん、子宮や膣の形状などを超音波検査で調べます。ひどい生理痛は不妊や流産の原因とされる場合がありますので、思い当たるならば一度検査しておきたいところ。・血液検査自覚症状はないものの、実は多くの女性が貧血気味だと言われてます。血液検査では貧血かどうか、そして性感染症にかかっていないかなどを調べます。また、卵巣年齢も検査できます。・尿検査糖尿病や尿たんぱく、膀胱炎などの検査をします。糖尿病はとくに胎児への影響が出やすいといわれています。その他に乳がん検査や心電図、胸部レントゲンなどを行う病院もあります。オプションも多数あるので、各受診先に問い合わせてみてください。冒頭でもお話しましたが、何より怖いのは“気づいたときには手遅れ”になってしまうこと。もっと多くの女性が自分と向き合い、今の自分のカラダを知るということにどのくらいの価値があるかを、一人一人が真剣に考えて欲しいと思います。そして「未来は自分で作っていくんだ」という、強い意思をもって生きてほしいと願っています。
2015年11月08日電通総研は11月5日、就寝前にふとんに入ってからのメディア接触、とりわけ映像(テレビ番組やネット動画など)の視聴習慣に着目した「就寝直前の映像視聴実態調査」を実施し、その結果を公表した。同調査ではまず、事前調査として9月25日~28日の期間に、全国の15歳~49歳までの男女1万人を対象に「就寝前にふとんに入ってからテレビやネット機器で映像を視聴する習慣」の有無について質問。これによると、テレビやネット機器で映像を視聴する習慣があると答えた人は、全体のおよそ3人に1人で、10代では男女ともに約半数(男性49.6% / 女性50.0%)に上る。視聴方法別に見ると、全体で最も多かったのは「テレビで放送中の番組を視聴する(19.6%)」で、テレビのリアルタイム視聴が依然としてポピュラーな映像視聴方法であることがわかった。また、ほとんどの視聴方法において、男女を問わず10代・20代の若年層が30代・40代よりも活発なことがわかった。特に、男女10代においては、すべての映像視聴方法の中で動画共有サイトを最もよく利用しており、スマートフォンやタブレットなどのネット機器の普及により、若い世代の間ではベッドサイドでの新たなメディア利用シーンが生み出されていることがうかがえる。○ユーザーは何を見ている?同調査では、事前調査にて映像視聴習慣のあると回答した1,000人に対し「視聴ジャンルや視聴時の気分」について聞き取りを実施。就寝直前に習慣的に映像視聴している人が視聴する映像の分野について、視聴機器を問わず46のジャンルで質問したところ、「バラエティー(45.1%)」が最も多く、次いで「お笑い(34.0%)」「アニメ(映画を除く)(33.7%)」という結果に。10位以下には、「インターネット情報」や「衝撃映像/レア映像」「ゲーム情報」「
2015年11月06日『「どこでも通用する人」に変わるリクルートの口ぐせ』(リクルート卒業生有志著、KADOKAWA)は、リクルート出身者たちが、同社で飛び交っていた独特の口ぐせを紹介したユニークな書籍です。リクルートという企業の特色として思い出浮かぶのは、多くの “卒業生”がさまざまな業界で活躍しているということ。だからこそ、「人材輩出企業」などと言われたりもしているわけです。つまりここで紹介されている「口ぐせ」を応用することができれば、それがステップアップの足がかりになる可能性があるわけです。そこで本書のなかから、「数字にまつわる口ぐせ」をご紹介してみることにしましょう。■1:「この3カ月で、どれだけ成長したの?」「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」これはリクルート創業者の江副浩正氏が社長だったころの社訓であると同時に、リクルートのスピリットを凝縮したものだそうです。端的にいえば、「自主的に動いて成長を目指せ」ということになるかもしれません。事実、ここで紹介されているスタッフも新人時代、複数の人から次のように言われ続けたのだといいます。「この3カ月で、なんの機会をつくった?どれだけ成長した?」飲み会の席でそう聞かれ、「いやぁ、新人の自分は、まだそんなこと答えるには早いですよ」などと答えようものなら、先輩に「ばか野郎!」と怒られるのだとか。つまり、新人であろうが常に成長していかないといけない。そして機会は与えられるものではなく、自らつくり出すものだということです。■2:「小さな黒字より、社会への影響力!」どんな事業でも、黒字で利益を出すというのが普通の考え方。だから当然のことながら、赤字を喜ぶ経営者や社員などいません。ところがリクルートでは、「健全な赤字」という言葉が使われていたのだそうです。たとえば同社が生み出した雑誌『エイビーロード』や『カーセンサー』は、創刊後しばらくは赤字が続いていたのだといいます。しかし、この場合の赤字は後ろ向きなものではなく、むしろ前向きなものだったというのです。なぜなら当時、旅行にしても中古車にしても、それまでユーザーが個別に集めていた情報を1冊にまとめて「くらべて選べる」ようにした全国規模の媒体はなかったから。それに、「健全な赤字」が必要な理由は、どんな事業も必ず変遷していくという前提があるからだといいます。社会の変動に対処できるように、違う領域に自ら行動していかないといけないということ。「これまでにないもの」をつくるためには、赤字に耐えることも含めてエネルギーがかかるもの。しかし、それをあえてやるのがリクルートという組織だというわけです。赤字という言葉は、人をネガティブな気持ちにするもの。しかし、そこに変革への想いが込められ、みんなでそれを共有できれば、勇気をもたらす原動力になるということ。事実、「小さな黒字より社会への影響力」という思いをもとに行動したある部門は、そののちリクルートの稼ぎ頭になったといいます。新しいことにチャレンジするときは、目先のことは気にしなくていいという考え方の好例だといえるのではないでしょうか?■3:「同じことを3年やっていてはダメ。」同じことを変わらず、ずっとやり続ける。常に新しいことをやるために、返歌し続ける。どちらも大切なことではありますが、リクルートの価値観は圧倒的に後者にあったのだといいます。でも、新しいことをやるというのは、正解がないなかでの仕事になるということでもあるでしょう。なのになぜ、リクルートは常に新しいことに取り組めるのでしょうか?それを嫌だと考えないのはなぜなのでしょうか?ここで重要なのは、同じようなことをしていても進歩は望めないということ。事実、社内では「同じことを3年やってちゃダメだ」としょっちゅう言われるのだそうです。そしてそのために意識しておくべきことは、「会社が仕事の中身まで全て用意するのではなく、あくまで基本は、自ら手を挙げて仕事をつくる」ということ。仕事を待っていても仕方がないので、自分からせっせと社内営業をするのは当たり前のことだというわけです。事実、スタッフが自分のために考えついて始めた小さな仕事が、のちに立派な事業になることも珍しくないのだとか。自分の仕事の幅は、常に新しいことにチャレンジし続けることで広がっていくもの。だから、同じことを3年やっていてはダメだという考え方です。*一般的な企業では考えられないようなことも含め、他にもリクルートならではの流儀がぎっしり。日常的に言葉に置き換えられていたというそれらは、他の多くの企業にも多くのヒントを与えてくれそうです。(文/書評家・印南敦史)【参考】※リクルート卒業生有志(2015)『「どこでも通用する人」に変わるリクルートの口ぐせ』KADOKAWA
2015年11月05日リクルートホールディングスの人工知能(AI)の研究機関「Recruit Institute of Technology」は11月4日、トップにGoogle Research出身でデータマネジメントと人工知能研究において世界的権威であるAlon Halevy氏を起用し、研究開発の本拠点を米国シリコンバレーに新設したと発表した。同社は、「2020年人材領域グローバルNo.1、2030年人材領域・販促領域グローバルNo.1」の達成に向け、「グローバルトップレベルの技術水準への進化」「既存のビジネスモデルの効率化に加えて新規ビジネスの開発」を実現するため、破壊的技術(Disruptive Technology)としてのAI研究に着目し、従来のRITを再編してAI研究所として2015年4月1日にスタートした。さらに、グローバル規模での研究を加速させるため、技術・人材・新しいビジネスモデルが既に多く集積しているシリコンバレーに新たな本拠地を設置することにしたという。現在のRITは「RIT推進室」として、US拠点を強化するための企画・統括業務とUS拠点での研究開発の成果をリクルートグループ各社に事業接続していく業務を担当していく予定。Alon氏起用の理由については、同氏が現在のh-index(論文数と被引用数に基づいて科学者の研究に対する相対的な貢献度を示す指数)が93と非常に高く、Google Researchで10年間マネジメントをした経験を持つなど人工知能のためのデータマネジメント技術において世界的権威である研究者あり、また、自身が起業したスタートアップを過去2回バイアウトした経験もあり、高いテクノロジー開発とビジネス接続の両方の展開可能性の獲得に寄与できると判断したとのこと。Alon氏は1993年スタンフォード大学コンピュータサイエンス学科博士号取得した後、ワシントン大学のコンピューターサイエンス学科の教授を務め、同大学にデータベースリサーチグループを創設。エンタープライズの情報統合基盤を提供する米Nimble Technologyおよび米Transformicを創業。GoogleによるTransformic買収を契機に、Google本社のシニア・スタッフ・リサーチ・サイエンティストとして構造化データのデータマネジメント分野の研究責任者を務め、Google Fusion Tables等の研究開発に関わる。
2015年11月04日産業総合研究所(産総研)は11月2日、空間の利用者と複数の設計者が協調して空間をレイアウトできるシステム「Dollhouse VR」を開発したと発表した。同システムは、産総研 人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループ 多田充徳研究グループ長、サービス観測・モデル化研究グループ 蔵田武志研究グループ長らと、東京大学大学院情報理工学系研究科 五十嵐健夫教授らの研究グループが、がんこフードサービスと共同で開発したもの。兵庫県神戸市で開催されるコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する国際会議「SIGGRAPH ASIA 2015」のEmerging Technologies(技術展示部門)で11月3~5日に発表される。同システムは、「空間レイアウトインターフェース」と「没入型インターフェース」で構成されている。空間レイアウトインターフェースでは、予め用意されている家具や壁などのバーチャルなオブジェクトを、設計者がタッチパネルを用いて設置・追加・消去したり、設置場所を変更したりできる。また、没入型インターフェースは、設計者がレイアウトした空間へ、体感者が一人称視点で没入できるインターフェースで、市販の頭部搭載型ディスプレイを装着してバーチャルな空間を見回しながら、ジョイスティックを操作して空間内を自由に移動できる。なお、タッチパネルには、体感者のキャラクターが表示されるので、設計者は体感者の位置や動きを確認することができる。さらに、操作を行う設計者と設計された空間の体感者をシームレスにつなぐためのコミュニケーションを支援する二つの機能も備えている。ひとつ目は、指さし動作を視覚化して設計者と体感者で共有する機能。設計者がタッチパネル上に指を置くと、体感者のディスプレイにもその指が表示される。二つ目は、設計者の表情や議論している様子がタッチパネルに備わっているWebカメラにより撮影され、リアルタイムにバーチャル空間の天井に表示させることができる機能。今回の開発では、全国に店舗を展開しているがんこフードサービスと連携し、システムの必要要件の摘出から、実装・実証実験までを共同で行った。実証実験では、同社が新規オープンを予定していた店舗を同システムで再現。店舗の空間レイアウトに携わる同社の従業員が、同システムを用いて、空間レイアウトの検討を行ったという。
2015年11月02日産業技術総合研究所(産総研)は11月1日、部素材のバリューチェーン強化を目指す「材料・化学領域」の3つ目の研究センターとなる「機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター(CD-FMat)」を設立したと発表した。同研究センターは、機能性部材・デバイスの相反する機能を解明する新たな計算手法の開拓だけでなく、計算手法に大規模化や粗視化の導入を行っていくことを目的に設立されたもの。ミクロからマクロにつながるマルチスケール計算材料設計手法を構築し、「材料の機能、物性パラメータ」、「材料の化学構造」および「材料の合成プロセス」の関係を決定するための技術開発を推進。企業などが研究課題を持ち込んで集中研究を行うためのコア機能として、材料設計手法を開発し産業界への普及を図るとともに、大学・研究機関とも協力しつつ、開発した設計手法をより広く応用するオープンイノベーションハブを構築するとしている。また、5月1日に設立された「人工知能研究センター」と連携し、材料開発研究のインフォマティクス化を強力に進めていくとしている。
2015年11月02日anan読者200人超で作る「anan総研」。今回のテーマは「ここだけの秘密」。anan総研メンバーの6割近くが「絶対に言えない秘密」があると回答。「本心も悩みも一切他人に言わないので、秘密なんて数え切れないほどあります(笑)」(30歳・事務職)と、なかには強者もチラホラ。一体どんな秘密なのでしょうか?Q:誰への秘密?1位パートナー2位家族3位友人4位同僚・上司5位すべての人Q:その秘密、バレたらどうなる?A:「どんびきして夜の生活がなくなるのでは…」(30歳・事務)、「破局」(22歳・学生)、「引かれるし怒られるし別れさせられると思う(笑)」(28歳・事務)、「最初は拒否反応があると思うが、時間が経てば、解決すると思う」(34歳・アパレル)、「20年前だからセーフ…なのかな?」(32歳・学生)。Q:こっそり聞きました。ここだけの秘密。A:「昔、有名人と付き合っていた」(29歳・営業)、「彼はただテレビで見るレベルのファンだと思っているけど、実は有名人のおっかけをしている」(30歳・事務)、「パトロンがいた!」(28歳・事務)、「彼と結婚する前に、前に好きだった人ともう一度会おうかなって思っていること」(26歳・事務)、「秘密の恋の話。あー、これはananの方にもお話しできません(笑)」(24歳・芸能)。Q:親しい人の「あり得ない…」秘密を知ったことは?A:「友人が、不倫相手がきっかけで就職先を見つけていたこと」(25歳・マーケティング)、「私と付き合う前に、彼氏が親友とセフレだった」( 22歳・学生)、「同級生が整形をしていた…」(29歳・主婦)、「両親が年齢を詐称していました(笑)」(34歳・アパレル)、「付き合う直前までいった人にDV歴があった」(28歳・設計)。※『anan』2015年11月4日号より。文・薮内加奈(C)nandaBGD
2015年11月02日産業技術総合研究所(産総研)は10月19日、従来より公開している化学物質リスク評価のための大気モデルADMERおよび河川モデルSHANELに、化学物質の漏洩事故を想定した新たな機能を追加し、ADMER Ver.3.0.およびSHANEL Ver.3.0として公開した。ADMERは気象、人口などの基礎データを内蔵し、排出量と簡単な物性を入力すれば化学物質の大気中温度、沈着量などを詳細な空間解像度で推定することができ、国、自治体、企業などで活用されている。今回の機能向上では、自然災害や産業事故で汚染物質が突発的に放出されるような場面でも利用できるように、時間解像度の向上による短期間評価への対応や、ワーストケース条件の抽出、各地点での全ての発生源からの影響の割合を知ることができるソースリセプターマトリックス解析機能などを追加し、短時間の汚染状況の推定に対応した。一方、SHANELは河川流域での化学物質のリスク評価に必要な河川水中濃度を推定するモデルで、全国の人口、土地利用、下水道などの3次メッシュ(約1km格子)単位の流域データを搭載し、気象データや化学物質の排出量と基本的な物性を入力するだけで河川水中の濃度をコンピュータ上で計算することができる。主に大手洗剤企業などで界面活性剤の生態リスク評価に活用されてきたが、今回の機能向上ではより短期間の評価を可能とするとともに、空間解像度の向上により従来よりも小規模な範囲での解析を行えるようなった。また、流量が少ないワーストケースでの濃度推定を短時間で行える機能も追加されている。産総研は今後、両モデルを日本国内だけでなく、日本企業が海外でも活用できるように、国際版の開発を進めるとしている。
2015年10月20日六本木ヒルズに開業して10年余、都会の喧騒にそびえ立つラグジュアリーホテル、グランド ハイアット 東京。国内外のセレブリティを満足させてきた、高い美意識が張り巡らされた空間や個性的なレストランやショップで知られる、同ホテルにゲストを魅了する新たな“おもてなし”の場が完成。9月19日にリニューアルオープンしたブライダルブティック「セレブレイト(CEREBRATE)」と10月7日にオープンするフレグランスメゾン「フェギア1833(FUEGUIA 1833)」だ。ホテル1階にある、ブライダルブティック・セレブレイトは、“セレブレーション”をコンセプトとして空間デザインを一新。リニューアルデザインを手掛けたのは、ニューヨークを拠点とする世界的デザイナーのトニー・チー(Tony Chi)。空間はもちろん、イタリア製レザーを使用したテーブルやソファ、家具や照明にいたるまで、そのすべてのデザインを彼が手掛けている。トニー・チーによるスタイリッシュかつモダンなデザインながら、遊び心あふれた華やかな空間は、座席数を増やし、プライベートルームも設けて、今まで以上に寛いだ気分で相談ができる空間へと様変わり。そして訪れるゲストにシャンパンを振る舞う、そんな期待感が高まるサービスも始まっている。また、ハツコ・エンドウ(Hatsuko Endo)や、プロノビアス(PRONOVIAS)などのウエディングドレス、ラグジュアリーな引菓子やギフト、センス溢れるテーブルコーディネイトなど、ホテルウエディングをイメージさせる提案もいたるところに仕掛けられている。また、セレブレイトに併設して新たにオープンしたフェギア1833も同じくトニー・チーがデザイン。ブエノスアイレス発日本初上陸のフレグランスメゾンは、パタゴニアや南米各地で採取した植物から抽出したエッセンスを使った28種類のオード・パフュームや12種類のホームコレクションを展開している。デザイナーであり、音楽家であり、調香師である多才なジュリアン・ベデル(Julian Bedel)氏が、愛するパタゴニアの自然や歴史、文化、また詩やタンゴなどからインスパイアされて手掛けたフレグランス。その独特の世界観は、フレグランスやコレクションのタイトルとして表現されている。香りを選ぶ時、まとう時、それぞれが持つ物語の世界へと誘ってくれる。グランド ハイアット 東京では、フェギア1833のパルファム・コンジェルジェによる、祝福の香りで演出する「ウエディングプラン」や「ステイプラン」なども用意している。10月5日、2店舗のオープンを祝うレセプションパーティーが、ショーキッチンを併設したパーティースペース「レジデンスバジル」で開催された。秋の紅葉を思わせるバーガンディレッドで彩られた空間は、着席ゲストが100名いると思えないほど広々としたスペース。パーティーは、フェギア1833のジュリアン・ベデル氏やデザイナーのトニー・チー氏のご息女の姿も。総支配人スティーブ・ディワイヤの挨拶で華やかな宴が開幕すると、今秋グランド ハイアット 東京の総料理長に就任したアンドレアス・フックスが登場。世界各国のセレブリティ御用達レストランで認められてきたアンドレアス氏による“食のエンターテインメント”とも言える、ディナープレゼンテーションには珍しいものに慣れているプレスゲストを大いに沸かせた。ロケーション、サービス、料理、そして香り。五感に響く、最高にドラマティックでオリジナリティーの高い祝福の宴が、グランド ハイアット 東京ならば簡単にかないそうだ。
2015年10月14日リクルートライフスタイルは10月9日、同社とリクルートコミュニケーションズ、およびフュートレックの子会社のATR-Trekによる共同提案が、総務省の委託研究開発に採択されたと発表した。総務省は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、多言語音声翻訳技術を社会実装することで訪日外国人旅行者との言葉の壁をなくす「グローバルコミュニケーション計画」を推進している。この委託研究開発では、このような社会実装を確実に行うことを目的に、多言語音声翻訳技術が備えるべき基本的なユーザーインタフェース技術に関する研究開発を行う。これに加え、国内複数箇所での社会実証実験により技術を検証することで誰もが使いやすい多言語音声翻訳システムの実現を目指すという。委託先の3社の分担では、リクルートライフスタイルが「多言語音声翻訳アプリのUI/UX向上に関する研究開発と社会実装、定着化のための研究開発」を、リクルートコミュニケーションズは「UI改善のための実証、各領域における最適な対訳コーパスの作成などの音声翻訳サービスの研究開発」を担う。ATR-Trekは、これまでの音声翻訳技術開発実績を活用し、多言語音声翻訳実証実験システムの構築と性能改善を担当する。なお、委託研究開発で構築する多言語音声翻訳システムは、情報通信研究機構(NICT)の音声認識技術・自動翻訳技術・音声合成技術に関する最先端の研究開発成果を使用している。
2015年10月12日imokは10月10日、猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」表参道店で「猫背な花嫁専門のブライダルプラン」をスタートする。きゃっとばっくでは、高性能な姿勢分析器「ボディコンシェルジュ」を用いた姿勢と、専門のトレーナーによる動きの分析を実施。利用者の姿勢や柔軟性、動きのクセなどに合わせ、ハンモックを活用したストレッチ&エクササイズや、オリジナルメソッドである「Style Reform Exercise」と「Style Reform Stretch」により、2カ月間で猫背の改善を行うという。今回、ノウハウを集結し、結婚式前の「短期間」で「徹底的に」猫背を改善してキレイにウエディングドレスを着るためプランをつくったとのこと。一生に一度のウェディングを徹底的に輝かせるための「プレミアムコース」(税込16万9,800円)と、結婚式前で忙しい人でも猫背を改善し、キレイなスタイルで当日を迎えられる「エクスプレスコース」(税込11万9,800円)の2つが用意されている。
2015年10月09日シチズン宝飾は10月1日、ディズニーの『シンデレラ』をイメージしたブライダルリングシリーズから、マリッジリング(結婚指輪)、エンゲージリング(婚約指輪)を期間・数量限定で発売する。このシリーズは、シンデレラのストーリーをデザインコンセプトとしてリングの細部までに表現しているという。販売期間は1年間、販売数量はシンデレラの魔法が解ける前「23時59分」を意識した2,359ペアとなっている。マリッジリング(女性用9万円~10万円、男性用8万円~9万円/税別)は、リングの側面同士が中央に寄り添うデザインで、シンデレラと王子様が身を寄せてキスをする様子をイメージ。内側にはブルートパーズもセット。さらに女性用にはシンデレラ、男性用には王子様を刻印し、リングを重ねることで見つめ合うデザインになっている。エンゲージリング(税別18万円~18万5,000円/税別)は、ダイヤモンドの裏側をのぞくとブルートパーズがセットされている。「ピクシーダスト」(妖精の星屑)をイメージした石座に配置されたダイヤは、王子様と出会い真実の愛を知ったシンデレラの輝かしい気持ちを表現したという。マリッジリング、エンゲージリングともに「プラチナ900」「18金ホワイトゴールド」から素材が選べる。購入特典として、「オルゴールBOX」やリングの内側に刻印できるシンデレラのストーリーにちなんだ絵文字も数種取りそろえられている。
2015年09月24日暑さが落ち着く9月からは、結婚式が増える時期。何組もの結婚式に招待されていて、「手持ちのドレスじゃ足りない!」という方も多いのでは?ブライダルシーズンに備えてドレスを新調するなら、今年のトレンドを取り入れつつ、秋らしい素材や色にこだわって。フォーマルドレスは、膝の見えない丈を選ぶのが基本ですが、実はこの丈は2015年の流行のミモレ丈とほぼ同じ。きちんとした装いを実現しながら、旬のファッションを楽しむことができるのはうれしいですね。女性らしく上品なシルエットになるので、新郎新婦の親族からも喜ばれます。素材は重厚感のあるサテンを選べば、秋らしさがぐっと深まります。ハリのある生地がきっちりとした印象を与え、上質な艶が大人の余裕を感じさせることでしょう。秋冬のトレンドカラーは、春夏から引き続き、自然を感じさせるようなアースカラー。少し赤みがかった茶色のマルサラや、ダークオレンジなど落ち着いた色味が人気です。サテンとの相性もぴったりなので、ぜひ取り入れて。今年の秋は、シックな装いが旬の予感。ブライダルファッションは、品のある大人の女性を目指してみてはいかが?
2015年09月20日洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」がブライダル事業に本格参入することを発表し、結婚式を飾る“ウェルカムケーキ”6種などを10月1日(木)より、「銀座メゾン アンリ・シャルパンティエ」および「アンリ・シャルパンティエ芦屋本店」など、全国計16店舗にて販売を開始する。今回の“ウェルカムケーキ”は、「アンリ・シャルパンティエ」とYOKO YAMASHIRO Designsの代表である山城葉子氏により商品開発された。ロマンティックに一面に花がデコレーションされたチョコレート色のケーキ「ヴィデッテ」をはじめ、純白なリングピローの形をしたケーキ「ジゼル」、二人のイニシャルを施すことができるウェディングドレスのようなケーキ「マヴィス」など、幸せな二人がゲストとともに、特別な日を楽しむにふさわしいケーキを提供する。またプティ・ギフトとブライダルギフト(引き菓子)のパッケージデザインも、装いを新たに山城氏が手掛け、淡いピンクやブルーに一新された。山城氏は次のようにコメントを発表した。「今回担当させていただいたウェルカムケーキは、二人らしいウェディングの世界観を創造し、ゲストの記憶に美しく留める上で何よりも大切なアイテムです。シンプルでナチュラル、かしこまり過ぎておらずシックで、どこか懐かしく感じられて親しみが湧き、いつふり返っても愛せるデザインをご提案いたしました」。(text:Miwa Ogata)
2015年09月18日産業技術総合研究所(産総研)は8月12日、単層カーボンナノチューブ(単層CNT)、ゴム、ゲルといった柔らかい炭素系材料だけで構成されるトランジスタを開発。ハイヒールで踏まれるという大きな圧力に対しても壊れずに特性を維持するなど、さまざまな負荷(伸縮、曲げ、ねじり、圧縮、衝撃)をかけても壊れないことを確認したとする。同成果は、産総研 ナノチューブ実用化研究センター CNT用途チームの関口貴子 主任研究員、田中文昭 元産総研特別研究員らによるもの。詳細は米国の学術誌「Nano letters」(オンライン版)に掲載された。今回の研究は、単層CNTを用いた技術開発の一環として、その電気的特性とネットワーク構造を利用して、伸縮性のある導電性単層CNTゴム複合材料をトランジスタの電極とし、同時にトランジスタのチャネルに半導体的性質を持つ単層CNTを用いて、柔らかい材料だけからなるトランジスタの開発に取り組んだというもの。具体的にはソース、ドレイン、ゲートに用いる電極に導電性単層CNTゴム複合材料、チャネルに半導体的性質の単層CNT、絶縁層にイオンゲル、基板にシリコンゴムを用いたサイドゲート型トランジスタを製造。特性としては、オン電流が-50μA、オンオフ比は104で、これまで報告されているフレキシブルトランジスタと同等の性能だとする。また、実際にハイヒールで踏まれた際の圧力(約2.5MPa)前後のトランジスタ特性を調べたところ、オン電流、オンオフ比などのトランジスタ特性にほとんど変化がないことが確認されたという。なお、産総研では今後、トランジスタだけではなく、柔らかいセンサやエネルギーデバイスと統合することで、医療用の人体圧力分布センシングシステムなど、ヒューマンモニタリングシステムの開発を行うとしている。
2015年08月13日妊娠は、いまどきの優柔不断な男子に結婚を決意させる1つのきっかけと言えるかも。近頃ではデキ婚も「授かり婚」と言われるくらい、めでたいものとなりました。そのためにも、女性は“ブライダルチェック”をしっかりと受けておきたいですね。ブライダルチェックとは、人間ドックのひとつ。婦人科で、体が子どもを授かる用意が整っているかどうかを検査を通して調べます。ブライダルチェックを受けるべきなのは、何も結婚の予定がある人だけはありません。結婚するか否かに関わらず、パートナーとの間に子どもをもうけたいと考えているのなら、誰でも受けておくのが懸命。検査の内容は、不妊につながりやすいSTD(性感染症)の有無、子宮や卵巣など生殖器の状態、風疹の抗体チェックなど。具体的には、血液検査と、超音波検査や細胞診などの組み合わせになります。実は、男性も“ブライダルチェック”を受けることは可能です。実際、男性側に原因があって授からない……ということもありえる話。現在の彼との間で真剣に結婚の話題が出ているのであれば、2人でブライダルチェックを受けることをオススメします。2人同時にいきなりは……というようなら、あなただけでも受診して、産みたい意志を伝えましょう。それを機に、彼がますます真剣に結婚を考えはじめてくれるかも!将来ベビーを授かるために、あるいは婦人科系の病気の早期発見のために、ブライダルチェックを検討してみましょう。
2015年08月12日リクルートライフスタイルは8月7日、同社が運営する順番待ち管理アプリ「Airウェイト」が、世界遺産である富岡製糸場に試験導入されたと発表した。世界遺産である富岡製糸場には、夏休み期間中も数多くの人が訪れるが、特に、事前に入場券を入手していない人は開場前から入場券購入のために長時間順番待ちをしなければならない。その一方で、観光客の多くは富岡製糸場に行くことだけが目的になりがちで、周辺施設については情報を入手したり、訪問されにくかったりするという状況がある。これまで富岡製糸場では、開場前に入場券を事前に持っているかどうかでそれぞれ待機列を作り、入場券なし列は、開場後さらにチケット購入を順番に行うための順番待ちをする必要があった。「Airウェイト」で開場前に並ぶ段階で順番券を発券し、購入できる目安時間を通知することで、このチケット購入のための順番待ちを緩和する。今回の試験導入において、入場券購入のための待ち時間緩和と、富岡製糸場来場者への周辺地域情報・クーポン配信を通じた地域活性に貢献を目指す。また、富岡製糸場内に地域情報・クーポンの発券機を設置し、「周辺カフェのセットメニュー10%オフ」「甘味処での50円オフ」クーポンを発券して周辺地域への来訪を促すという。
2015年08月10日結婚式のプロデュースを行う総合ブライダル企業のタカミブライダル(TAKAMI BRIDAL)と花職人の中村睦子によるコラボレーションブランド「クチュールガーデン(Couture Garden)」から8月1日、新和装コレクション「結(ゆい)」が発売される。同コレクションでは、2種類の白無垢を展開。艶やかな白無垢には、シルクサテンやシルクオーガンジー、ベルベット、舶来レースなどの素材を手で染め、何枚もの花びらを丁寧に重ねて創られた“染の花”があしらわれた。焦げ音色のぼかし染めが施された「小金葵(こがねあおい)」(52万円)は、着物の色に合わせて金茶色やこげ茶色の素材を用いて製作された花を使用。一方、純白の「和奏(わかな)」(52万円)では、優しい白のグラデーションで創られた、愛らしく上品な花を採用している。取扱いは店舗、タカミブライダル青山、名古屋、京都、大阪にて。
2015年07月28日