山陽新幹線の公式キャラクター「カンセンジャー500」がこのほど発表された。「カンセンジャー500」は地球の平和を守るために戦うヒーローで、EEKO(エエコ)星という星から来た生命体らしい。趣味は子供と遊ぶことで、普段は新幹線の車掌をしているという。デビューにあたり、「ダークマインダー」との戦いを描いた漫画も制作された。アカンコ星からやって来た「ダークマインダー」は人間の心をコントロールできる悪者で、新幹線に乗車した親子の心を操り、大声で通話し、大きな音でゲームをするなど悪事を働かせる。そこへ登場するのが「カンセンジャー500」。武器「パンタグラフソード」による一撃で見事、悪者を退治した。そして車内に平和が戻った後、彼は言う。「みんな! さわがしい車内はいやだよね!」「カンセンジャー500」のモチーフとなったのは、現在も子供たちから根強い人気を持つ新幹線500系。JR西日本によれば、同キャラクターは子供たちとのふれあいを通じ、将来にわたる新幹線ファンを増やすことを目的に誕生したという。「将来にわたって山陽新幹線を選択していただくためには、安全性・経済性・利便性・快適性といった利用シーンでの満足度向上はもちろんのこと、新幹線に対する憧れ、愛着心、親近感などのイメージアップの取り組みが必要」と同社は説明している。今後はイベントへの参画などを通じ、幼少期から乗車マナーに対する理解を深めるための取り組みを実施。「カンセンジャー」と「ダークマインダー」と対決する漫画もその一環で、クリアファイルにプリントして子供たちにマナー向上を訴求していく。10月14日には、大阪市内の交通科学博物館で「カンセンジャー500」のデビューイベントも。館内の0系新幹線先頭車両前にて開催され、「どこから登場するかはお楽しみ」とのこと。同イベントではクイズ大会や写真撮影、握手会も行われる。また、10月21日に博多総合車両所で行われる「博多ふれあいデー」にも登場予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月09日「富山県」は10月1日から12月31日まで、「北陸新幹線開業!!2年先取りキャンペーン」を開催する。この観光キャンペーンは、平成26年度末に予定される北陸新幹線開業より2年先がけ、富山旅行の魅力をアピールするというもの。富山県内の観光関係者などが、地元の人ならではの楽しみ方や見どころなど「富山のとっておきの魅力」を、ホームページや広告展開などでPRする。またFacebookやtwitterを活用し、観光事業者や県民、観光客から「富山のとっておき」の魅力を広く募集。ネット上の口コミによりその魅力を広げていくとともに、富山県産品のギフトカード等が当たるプレゼントキャンペーンも展開する。その他、個人旅行向けの観光モデルコース提案や、100種類以上の体験企画、ガイドツアーなども行われる。キャンペーンの詳細、プレゼント応募は「特設ホームページ」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日新潟県糸魚川市の平成27年開業予定の北陸新幹線高架橋で「北陸新幹線レールウォークin糸魚川」と題したウォーキングイベントが開催される。高架橋を歩けるチャンスは今年が最後だ。開催日時は10月28日(日)。高架橋の他、工事中の新幹線の駅もコースに入っており、富山や長野の山々の自然風景と英知の結晶である新幹線工事を同時に見ることが出来る。悪天候などの理由により中止となる可能性もある。参加費は無料。申し込みは往復ハガキで、糸魚川市北陸新幹線対策協議会事務局:都市整備課・新幹線推進係まで。コースは、寺島工事用昇降階段(糸魚川警察署裏付近)から北陸新幹線糸魚川駅に至る約1.5kmの「標準コース」と、須沢工事用昇降階段(国道8号と青海通り線交差点付近)から北陸新幹線糸魚川駅に至る3.2kmの「健脚コース」に分かれる。参加対象は「標準コース」は小学生以上、「健脚コース」は小学校4年生以上。ただし、健脚コースは距離が長いので体力に自信のない人は「標準コース」が無難。いずれのコースも小学生は保護者の同伴が必要。「標準コース」のウォーキングは3回実施される。スタート時間は1回目8:30受付、9:00出発、2回目12:00受付、12:30出発、3回目13:00受付、13:30出発。「健脚コース」は2回実施され、1回目9:30受付、10:00出発、2回目は10:30受付、11:00出発となる。おのおの市役所前で受付を行い、バスでウォーキング開始位置まで移動する。参加定員は各コース1回につき50名。「標準コース」は3回で150名、「健脚コース」は2回で100名となる。北陸新幹線は、現在営業している長野駅から、上越、富山、金沢、福井を経由して大阪に至る構想で、東京からの総延長距離700キロになる。平成27年に開業を予定しているのは、長野から金沢までの区間だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月17日長距離移動のときに利用することが多い新幹線。遅延が少なく便利で快適な交通手段だと思うが、さらにこんなサービスがあったらもっと便利になると思うものは何だろうか。マイナビニュース会員の男女1,000名に聞いてみた。Q.新幹線にあったらいいもの・サービスを教えてください(複数回答)1位 仮眠室 12.7%2位 個室 12.4%3位 マッサージチェア 10.0%4位 フルフラットにできる座席 8.7%5位 映画 8.5%■仮眠室・「移動中に睡眠をとることが多いから」(24歳男性/通信/技術職)・「無理な姿勢で眠ると疲れる」(29歳男性/電機/技術職)・「質の高い睡眠をとることができそうだから」(28歳女性/商社・卸/事務系専門職)■個室・「周りの目を気にせずゆっくりできそうだから」(30歳女性/その他/その他)・「隣の人がうるさかったりするとイヤだから」(28歳女性/その他/その他)・「集中して仕事ができるから」(32歳男性/情報・IT/営業職)■マッサージチェア・「長時間の乗車になるので、リラックスする上で重宝すると思うから」(40歳男性/機械・精密機器/技術職)・「長時間座りっぱなしは体がこるので」(32歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)・「移動中にリフレッシュできるから」(27歳女性/情報・IT/事務系専門職)■フルフラットにできる座席・「ぐっすり眠れそうだから」(34歳女性/商社・卸/事務系専門職)・「足を思いっ切り伸ばして休みたいから」(22歳男性/学生/その他)・「やはりずっと座っていると腰が痛くなるので」(25歳女性/金融・証券/専門職)■映画・「新幹線も飛行機みたいに映画を見られたら、価値が出ると思う」(25歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「いつも、寝るか景色を眺めるしかないから」(25歳男性/医薬品・化粧品/営業職)・「退屈な時間を楽しくできるから」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■番外編: こんなサービスも欲しい!・「託児所: 帰省で新幹線を使うが、毎回子供の相手に手を焼いて、到着するころには疲れているので」(29歳女性/その他/その他)・「喫茶店: 景色を見ながらカフェ気分を味わえるのは楽しそう」(30歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「食堂: 慌てて駅弁を買わなくて済む」(31歳女性/自動車関連/秘書・アシスタント職)■総評1位に選ばれたのは「仮眠室」だった。より快適に睡眠をとりたいと考えている人が多いようで、「体を伸ばして寝られるとよさそう」「気兼ねなく寝られる」といった意見が多かった。2位は「個室」で、「周囲を気にせずのんびり過ごしたいから」など、プライベートな空間を望む回答が目立つ結果に。3位は「マッサージチェア」。こちらは「ずっと座っていると肩がこるから」「腰が痛くなるから」などの回答が最も多かった。続いて4位は「フルフラットにできる座席」で、「寝ころんで行けたら、快適だと思う」「寝るのに快適そうだから」といった声が多く寄せられた。そして5位は「映画」。移動中は退屈している人が多いようで、「時間つぶしになるから」「退屈な乗車時間があっという間にすぎるので」といった意見が多かった。移動時間を楽しく過ごすというよりも、周囲に気兼ねなく寝たいと考えている人が多かった今回のアンケート。5位以内にランクインはしなかったが、整体マッサージがあったら「1時間ほどやってもらえたら絶対利用する!! 」など、癒やしを求める声も多く寄せられる結果に。何かとストレスが多い現代社会。お疲れ気味の人がリラックスできるサービスをもっと充実させて欲しいものである。(文・アリウープ 高橋賢司)調査時期: 2012年8月31日~2012年9月4日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性457名 女性543名合計1,000名調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月14日度々報道されている新幹線開業のニュース。新幹線開業によって観光客増加など経済効果が期待でき、その動向に注目している人も多いことだろう。今回は、開業が待ち遠しい新幹線(基本計画路線も含む)をマイナビニュース会員の男女1,000名に聞いてみた。Q.開業が待ち遠しい新幹線を教えてください(複数回答)1位 リニア中央新幹線 37.6%2位 北海道新幹線 新青森-新函館間 11.0%3位 四国新幹線 8.2%4位 北陸新幹線 長野-金沢間 7.8%5位 山陰新幹線 4.3%■リニア中央新幹線・「日本の首都と大都市間がより密接につながることで、経済も上向きになりそう」(24歳女性/金融・証券/事務系専門職)・「リニアになったら、新幹線よりもどのくらい時間が早くなるのか知りたいから」(27歳女性/生保・損保/専門職)・「どのくらい速いのか気になるので」(28歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)■北海道新幹線 新青森-新函館間・「海底トンネルを新幹線で通ってみたい」(45歳男性/自動車関連/その他)・「北海道観光がしやすくなる」(24歳女性/商社・卸/事務系専門職)・「海を越えちゃうところが、ちょっとわくわくします」(32歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)■四国新幹線・「四国に行く際、毎回ものすごく時間がかかるから」(23歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「四国には特急しかないし、岡山でいちいち乗り換えずに行けることを期待しています」(26歳女性/生保・損保/事務系専門職)・「大阪から一本で行ける場所が増えると便利なので」(28歳女性/医薬品・化粧品/技術職)■北陸新幹線 長野-金沢間・「東京から実はとっても行きにくかったから」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「地元の大事な路線として長年の夢、待ち遠しいです」(31歳男性/学校・教育関連/専門職)・「金沢にいくルートが限られるから、できたらもっと気軽に行けそう」(40歳女性/学校・教育関連/専門職)■山陰新幹線・「山陰を発展させるにはこれしかないと思うから」(25歳男性/電力・ガス・石油/技術職)・「関西から山陰には行きにくいから」(24歳男性/電力・ガス・石油/その他)・「大阪からの足が増えるのはうれしい」(23歳女性/商社・卸/営業職)■番外編: こちらの開業も待ち遠しい!・「中国横断新幹線(岡山市-松江市):中国地方にいるが、簡単に松江までいけたら、気軽に旅行に行けそう」(26歳男性/小売店/販売職・サービス系)■総評1位に選ばれたのは「リニア中央新幹線」で、どのくらい速いのか気になるといった回答が最も多かった。また「ディズニーランドに開演前に到着できそう」「リニアは子供の頃から夢の乗り物だったから」など、期待に胸を膨らませる意見も多数寄せられた。2位は「北海道新幹線 新青森-新函館間」。北海道に行きやすくなるからという意見が最も多かったが「海底トンネルをもぐりたいから」「北海道の大地を走る新幹線を本気で見てみたいから」など、様々な回答が寄せられた。3位は「四国新幹線」。こちらは四国への交通の便が悪いと感じていた人が多いようで「今、四国へ行くのは車で行くしかないので不便だから」といった回答が目立った。続いて4位は「北陸新幹線 長野-金沢間」。「生まれ故郷の新幹線が伸びるから」「地元なので、はよしてほしい」など、開業を待ちわびる地元からの声が多く寄せられた。そして5位は「山陰新幹線」。こちらは「下関に行ってみたいから」など、便利になったら山陰に行ってみたいといった声が目立った。リニア中央新幹線が多くの支持を獲得した今回のアンケート。東京から名古屋まで、新幹線の所要時間は約1時間40分だが、開業すれば約40分で行くことができるということで「夢の愛知から東京間の通勤が可能になるかも!」などの回答も寄せられた。最高時速500キロというスピードはどのようなものなのか、早く体験してみたいものである。(文・アリウープ 高橋賢司)調査時期: 2012年8月21日~2012年8月27日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性444名 女性556名合計1,000名調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月14日長野新幹線が10月1日に開業15周年を迎えるのを記念し、10月上旬よりSuicaのキャラクター「Suicaペンギン」のラッピング新幹線を運行する。「Suicaペンギン」ラッピング新幹線は長野新幹線を走るE2系車両4編成に登場。りんごや信州そばといった長野の名物のほか、真田幸村・地獄谷温泉・白馬ジャンプ台など沿線各地の観光素材と「Suicaペンギン」がコラボした画像をラッピングし、12月下旬まで記念運行する予定。運行日は決定次第、JR東日本長野支社ウェブサイトにて発表される予定だ。開業15周年を迎える10月1日には記念入場券も発売される。長野駅から安中榛名駅までの長野新幹線5駅の硬券入場券がセットになっており、価格は700円(台紙付き)。入場券には10月1日の日付が入る。長野駅、上田駅、佐久平駅、軽井沢駅、安中榛名駅の各駅にて9時より発売。2,000セット限定(1人5セットまでの購入制限あり)で、売り切れ次第終了となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月13日JR東日本とJR西日本は4日、北陸新幹線の金沢開業に向けて新型新幹線車両を共同開発することを発表した。北陸新幹線長野~金沢間は2014年度末の開業を予定している。新型車両E7系(JR東日本)・W7系(JR西日本)は12両編成で、北陸新幹線における営業最高速度は時速260km。車両のトータルコンセプトは「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」で、「洗練さ」「ゆとり・解放感」に共通するキーワード”和”をもとに、車両デザインのコンセプトを「”和”の未来」とした。先頭形状は「ワンモーションライン」とネーミングされたシンプルな流線形で構成され、スピード感と精悍さを表現している。環境性能も考慮し、空気力学的な最適形状とするデザインを採用した。一方、車体上部に空色、車体色にアイボリーホワイト、帯に銅色・空色と、日本の伝統的な色使いも取り入れた。東北新幹線E5系に続き、北陸新幹線用新型車両にもグランクラスを導入。12号車がグランクラス(定員18名)車両となり、フルアクティブサスペンションを採用して乗り心地も向上している。11号車はグリーン車(定員63名)、1~10号車は普通車(定員853名)となり、グランクラスとグリーン車の全席、普通車の窓側および車端部に電源コンセントを設置する。すべての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置し、改良型ハンドル形電動車いすに対応した多目的室や大型洋式トイレも設けるなど、サービス設備やバリアフリー設備も充実。地震発生時の安全対策として、ブレーキ性能の向上などブレーキ距離を短縮する対策も施された。北陸新幹線の新型車両に関して、JR東日本は2013年秋、JR西日本は2014年春にそれぞれ第1編成が落成予定となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月05日JR東海はこのほど、同社が運営する「リニア・鉄道館」(名古屋市)の人気展示コーナー「鉄道ジオラマ」の映像をYouTubeにアップした。HOゲージの鉄道模型を活用した同館の鉄道ジオラマは、約220平方メートルと日本最大級の規模を誇る。東京~大阪間の代表的な建物や情景、人々の日常的な生活風景、さらに夜間の鉄道保守作業などを精緻に再現している。このたび公開された映像では、通常は見ることのできないアングルや視点から、沿線風景の中を駆け巡る列車の姿を見ることができる。また、沿線風景に点在する観光名所や、約2万5,000体にも上るフィギィアの中に散りばめられた隠れキャラクターによるユーモラスな演出なども見どころだ。鉄道ジオラマ動画は、YouTubeにてユーザー名「SCMaglevRailway」または「リニア・鉄道館」で検索するか、「リニア・鉄道館」ウェブサイトから視聴可能だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月10日JR東日本は9月29日、東北・上越・山形新幹線を中心にダイヤ改正を実施する。東北新幹線「はやて」にE5系が追加投入される一方、初代「Max」E1系の定期列車での運転が終了し、E4系も東北新幹線での営業運転を終える。E1系は1994年7月、日本初のオール2階建て新幹線車両としてデビュー。「Max(Multi Amenity Express)」の愛称で18年間にわたり活躍してきた。2003年には大幅なリニューアルが行われ、外装に朱鷺(とき)色を採用。現在は上越新幹線の「Maxとき」4往復、「Maxたにがわ」2往復で使用されている。E1系12両編成で運転されているこれらの列車は、9月29日のダイヤ改正以降、オール2階建てのE4系車両を2編成つないだ16両編成で運転されることに。各列車とも定員は1,634席(405席増)となり、着席機会が向上する。山形新幹線「つばさ」と連結する東北新幹線「Maxやまびこ」(E4系8両編成)は現在、7往復が運転されているが、ダイヤ改正ですべてE2系車両に変更。E4系による東北新幹線での定期運転は終了となる。「つばさ」全列車において、最高速度が240km/hから275km/hに向上し、下り最速達列車は東京~山形間を2時間26分(現在より3分短縮)で結ぶ。東北新幹線では、「はやぶさ」などに使用されるE5系車両が5編成追加投入され、新たに「はやて」4往復(東京~新青森間3往復、東京~盛岡間1往復)がE5系に。これで東京発着「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」のうち、E5系を使用する列車は現在の16往復から20往復に増え、グランクラスを連結した同車両への乗車機会が拡大する。なお、9月29日以降の最終的な列車時刻については、「JR時刻表8月号」(7月20日発売)にて告知するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月07日中央労働金庫(中央ろうきん)はこのほど、中央ろうきんの「ピンクリボン運動」支援活動について、2011年9月1日~2012年3月31日までの寄付金額の実績が972万4,173円となったことを明らかにした。ピンクリボン運動は、乳がんの正しい知識を広め、早期発見・早期治療の大切さを啓発する世界的な運動で、日本においてもさまざまな団体が運動に参加している。中央ろうきんでは、全国のろうきんATM、セブン銀行ATMで中央ろうきんカードを利用すると、引出し・預入れ1回につき1円を中央ろうきんが負担し、公益財団法人日本対がん協会「乳がんをなくす ほほえみ基金」に寄付する。「乳がんをなくす ほほえみ基金」は、乳がん専用のレントゲン撮影であるマンモグラフィなどの乳がん検診機器の整備、患者・治癒者のグループ活動支援、啓発活動などに役立てられている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日国土交通省は29日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構から申請のあった北海道新幹線新函館(仮称)~札幌間、北陸新幹線金沢~敦賀間、九州新幹線武雄温泉~長崎間の工事実施計画を認可した。昨年12月26日の「整備新幹線の取扱いについて(政府・与党確認事項)」を踏まえ、全国新幹線鉄道整備法第9条第4項の規定に基づき北海道、石川県、福井県、佐賀県、長崎県へ意見聴取を実施。すべての道県から回答があり、今回の認可に至った。北海道新幹線新函館(仮称)~札幌間の路線延長は約211.5km。途中駅として新八雲(仮称)駅、長万部駅、倶知安駅、新小樽(仮称)駅が設置される。全長約26.5kmの渡島トンネル(新函館~新八雲間)をはじめ、全長約18.8kmの手稲トンネル(新小樽~札幌間)、全長約18.0kmの後志トンネル(倶知安~新小樽間)など、長大トンネルが連続する区間に。今回申請分の工事費は約1兆2,386億円。工事の完成は新青森~新函館間の開業(2015年度末)からおおむね20年後とされている。北陸新幹線金沢~敦賀間の路線延長は約125.2km。途中駅として小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、南越(仮称)駅が設置される。南越~敦賀間の新北陸トンネルは全長約20.0kmとなる予定。今回申請分の工事費は約8,968億円で、長野~金沢間の開業(2014年度末)からおおむね10年強を経ての工事完成を予定している。九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)においては、武雄温泉~長崎県をフル規格で整備し、フリーゲージトレインでの運行(博多~新鳥栖間は鹿児島ルートを共用、新鳥栖~武雄温泉間は在来線を活用)が計画されており、既着工の武雄温泉~諫早間と未着工の諫早~長崎間を一体的な事業として扱うことに。武雄温泉~長崎間の路線延長は約66.0kmで、途中駅として嬉野温泉(仮称)駅、新大村(仮称)駅、諫早駅を設置。今回申請分の工事費は約3,706億円で、工事完成は諫早~長崎間の着工からおおむね10年後を予定している。羽田雄一郎国土交通大臣は今回の着工認可について、「3区間の整備により、ビジネス・観光の交流を促進し、地域の産業や社会に大きな効果をもたらすだけではなく、災害リスクへの備えなどの観点で多重的な幹線交通体系が確保され、持続可能で活力ある国土を築くための礎となることを期待しております」と発言している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日JR東海は28日、東海道新幹線車両の定期検査・修繕を行う車両基地(車両所)4カ所の耐震化を行うことを発表した。工事費は約43億円を予定している。東海道新幹線の地震対策については、東京の総合指令所の機能が損なわれた場合に備えての第2総合指令所の新設、土木構造物の耐震補強、脱線・逸脱防止対策、地震防災システムの機能強化などに取り組んできた。さらに車両の全般検査を行う浜松工場をはじめ、電力・信号・通信といった重要な電気関係機器を収容する施設も耐震化を進めることに。今回の発表によれば、耐震化を行うのは大井車両基地(東京都品川区)、三島車両所(静岡県三島市)、名古屋車両所(名古屋市中村区)、鳥飼車両基地(大阪府摂津市)の4カ所。各施設の検修庫については、「ブレース補強」「方杖補強」などの工法で耐震補強を行う。工期は今年7月から2015年6月までの予定。信号扱所が入っている建物も耐震化が図られることになり、三島車両所の事務所は建て替えられ、名古屋車両所の事務所も耐震補強を実施する。工期は今年7月から2015年12月まで。三島車両所の電源室と鳥飼車両基地の通信機器室も耐震補強を行い、工期は今年7月から2013年9月までの予定となっている。これらの工事により、東海道新幹線の駅や列車運行に関わる建物はすべて耐震化されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日JR東日本のグループ企業として駅弁の販売などを行う日本レストランエンタプライズ(NRE)は今月より、東北新幹線開業30周年記念駅弁を販売している。東北新幹線は1982年(昭和57)年6月23日に大宮~盛岡間が暫定開業し、今年で30周年を迎える。30周年記念駅弁は「あおば・30品目入り弁当」「あおば・各駅めぐり弁当」「新幹線やまびこ弁当」の3種類。「あおば・30品目入り弁当」(1,100円)は、三陸産イクラと茎わかめ、サンマの竜田揚げ、牛タン焼き、ずんだ白玉団子など宮城・仙台の食材と献立を豊富に盛り込んだ弁当。「あおば・各駅めぐり弁当」(1,000円)は、東京から岩手に至るまでの東北新幹線沿線地域の美味を集めた弁当。いずれも7月31日まで、仙台駅と大宮駅の駅弁屋「旨囲門」にて販売する。「新幹線やまびこ弁当」(1,000円)は、北東北の海の幸を中心に素材の味や色合いを生かした素朴な弁当。東北新幹線開業当時に走行していた200系「やまびこ号」の画像が掛紙になっている。来年5月頃までの約1年間、盛岡駅、一ノ関駅、八戸駅、新青森駅、大宮駅の駅弁屋「旨囲門」にて販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月28日今年(2012年)の3月に初代のぞみである300系が引退した新幹線。現在は最新のN700系車両が多く見られるようになってきましたが、このN700系の特徴として、東京~新大阪間での公衆無線LANによるインターネット接続が利用できるようになっています。それにしても、300km近くの高速で移動する新幹線の車両の中で、なぜ無線LANによるインターネット接続が安定して利用できるのでしょうか。そこで、今回はその仕組みに迫っていきたいと思います。■N700系車内での通信の仕組みまず、N700系の各車両にはそれぞれ2カ所ずつの無線LANアクセスポイントが設置されており、車内の利用者はこれを経由してインターネット通信を行うことができるようになっています。そして、車内のアクセスポイントを経由したデータは、LAN経由で車内移動局に集約されたのち、地上の設備とやり取りをします。ここで、東海道新幹線の車内と外部との通信方法について紹介しましょう。もともと、1964年の開業当初は、山などに設置した基地局と車両内の移動局との間で通信を行う「空間波方式」を利用して、指令室と乗務員との交信など業務系通信を行っていました。その後、1989年からはLCX方式と呼ばれる列車無線設備を利用しており、さらに設備の老朽化に伴い、2009年にはそれまでのアナログ方式からデジタル方式への切り替えを行っています。これにより、データが効率よく流せるようになり、帯域に余裕ができた結果、業務系通信の他に旅客向けへも開放することで、車内でのインターネット接続が可能となったわけです。ちなみに、車内にある公衆電話での通話や、電光文字ニュースなどについても同じLCX方式を利用しています。■LCXの仕組みところで、LCX方式とは一体どのようなものでしょうか。一言で説明しますと、LCXとはLeaky CoaXial cableの略語で、「漏洩同軸ケーブル」のことを指しています。同軸ケーブルと言われてもあまりなじみがないかも知れませんが、テレビのアンテナケーブルなどにも使われている、ごく一般的な種類のものです。LCXは、さらにこの同軸ケーブルに特定の間隔で細長い穴を空けたものです。ケーブルに穴があることで、そこから漏れ出る電波により、LCXのごく近い範囲に限って、データの送受信が可能となる仕組みです。そして、このケーブルを線路に沿って敷いておくことによって、それまでの空間波方式では通信ができなかったトンネル内などでも、通信ができるようになりました。ちなみに最近は、東京など地下鉄のトンネル内でもケータイが圏外にならない路線がありますが、そういった場所でもこのLCXが使われています。■新幹線内での通信速度は?気になる無線LANでの車内インターネット接続サービスの通信速度についてですが、上り(列車→LCX)が1Mbps、下り(LCX→列車)が2Mbpsとなっており、この帯域を16両編成のすべての乗客で分け合うことになります。ただし、最近のスマートフォンなどの急速な普及により、遅い・つながりにくいといった状況が発生していることから、その対策として2012年5月31日以降は、動画サービスやファイルダウンロードなど一部の利用方法に限って、速度制限がかけられるようになります。もともとLCXは無線LAN専用で敷設されたものではなく、乗務員の通信用で空いた帯域を利用しているため、やむを得ないのかも知れないですね。■まとめ多くの人が利用されたことがある新幹線だと思いますが、そこで使われている通信の仕組みとなると、ご存知の方も少ないでしょう。今回は、新幹線内外での乗務員のやり取りや、無線LANでの車内インターネット接続サービスで使われている通信方式について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。将来的には、より高速・大容量通信が可能な方式が採用されることによって、一層快適に利用できるようになるかも知れませんね。(文/寺澤光芳)■著者プロフィール寺澤光芳小さい頃から自然科学に関心があり、それが高じて科学館の展示の解説員を務めた経験も持つ。現在は、天文に関するアプリケーションの作成や、科学系を中心としたコラムを執筆している。
2012年05月22日東海道・山陽新幹線の車両形式は0系、100系、300系……、と100の位が奇数。一方、東北・上越新幹線などは200系、400系と100の位が偶数だった。そして九州新幹線は800系。あれ? 「600系」がない。新幹線の「600系」はどこへ行ってしまったのだろう?新幹線の「600系」はちゃんと開発され、いまでも走っている。ただし、その車両には「600系」の名前を与えられず、「E1系」になった。じつは、JR東海が700系の次を「900系」ではなくN700系としたように、東北・上越新幹線などを管轄するJR東日本も、次世代車両の形式番号について悩んでいた。200系、400系、600系……、と続けていけば、やがて800系、1000系、1200系になっていく。前回も書いたように、「1000」の番号は0系の試作車として使われていた。もっとも、それは国鉄時代の話だし、いまは別会社だと考えれば、「1000系」としてもよかったかもしれない。JRにはもうひとつ、悩ましい問題があった。在来線車両の形式番号も足りなくなってきたのだ。電車の車両形式は、国鉄時代から電車は数字3桁と決められていた。113系といえば直流電化区間の普通列車用。781系といえば交流電化区間の特急列車用である。形式番号のしくみを知っていれば、数字を見ただけで用途がわかる。国鉄時代のルールは次のようになっていた。100の位は電化方式を示す。1~3が直流電化区間専用、4~6が交流・直流両用、7~8が交流電化区間専用。10の位は用途を示す。0~3が普通列車用、4が荷物車など事業用、5~7が急行用、8が特急用、9が試験車両。1の位はモデル番号を示す。0と1、2と3、4と5、6と7、8と9が同じ形式で使われ、形式全体を呼ぶときは奇数を使った。しかし新型車両が次々と登場すれば、やがて番号が足りなくなる。実際、10の位が「8」だけしかない特急用車両の番号が足りなかった。当初は全国から急行が姿を消していたこともあり、急行用の番号を特急用に割り当てた。その第1弾が、1989年に誕生した常磐線特急用の651系だった。特急用の車両形式は急行からの転用で間に合わせたけれど、国鉄がJRへと分割民営化され、各社が国鉄時代のルールを使い続けると、同じ形式番号が他のJR会社で発生するかもしれない。だからといって、いちいち番号を調整するにも手間がかかる。そこで、JR東日本は形式名の先頭に「East」の頭文字「E」を付与すると決めた。東を示す「E」を頭につけるだけで、JR他社の番号とは区別できる。在来線では1994年、E351系とE217系がつくられた。新幹線のほうは、600系にEを付けると「E600系」になるけれど、これだと交直両用の在来線用車両とまぎらわしくなる。そこで、新たなルールとして「E1」から順に番号を付けると決めた。これにより、600系としてデビューするはずだった車両は「E1系」となった。新幹線はJR東日本を代表する路線であるし、「E」が付けば従来のルールにこだわる必要もないという、思いきった判断だった。そう考えると、JR東海のN700系に付与された「N」も、JR東日本の「E」と同じで番号の重複を避けるアイデアといえそうだ。ちなみにJR四国は、「国鉄ルール」をやめて大手私鉄のような4桁の数字(8000系など)を使っている。今後、JR東海の在来線やJR西日本、JR九州、JR北海道がどんな形式番号のルールを決めていくのか、興味深いところだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月19日今年3月、新幹線300系と100系が引退した。東海道・山陽新幹線では、車両形式は0系以降、100系、300系、500系、700系と、100の位が奇数で続いている。しかし700系の次は900系とはならず、N700系となった。なぜだろうか?東海道・山陽新幹線N700系は、700系をベースとしつつ、山陽新幹線での営業最高速度を時速300kmに引き上げ、車体傾斜システムを採用して曲線区間の速度を向上させた。さらに先頭車の形状に直線を取り入れ、車内設備を充実させた。700系のマイナーチェンジではなく、新形式として位置づけられている。それまで、東海道・山陽新幹線の車両型式は「奇数×100」の数字が与えられてきたから、「700」の次は「900」になってもよさそうだ。しかし、実際にはN700系となり、「700」の頭に「N」がついた。各車両の型式は、700系が710形から始まる一方、N700系は770形から始まっている。なぜ900系にならなかったのだろうか? 理由のひとつは、900番台をつけた新幹線の車両がすでに存在していたから。900番台の車両は旅客営業用ではなく、試作車や線路の保守点検用に使われる車両で、「事業用車両」と呼ばれる。962形は東北・上越新幹線用の試作車、923形は線路や架線などの設備を検査する車両で「ドクターイエロー」の愛称がある。営業用車両を900系にしてしまうと事業用車両と区別しにくくなるため、900系にできなかったと考えられる。ところで、JRの前身である国鉄時代から、車両形式における「9」はちょっと特殊な扱いだった。キハ90系は特急用ディーゼルカーの試作車で、後のキハ181系のベースとなった。キヤ191系は検測用の試験気動車、クモヤ491形は交流電化の試験車両だった。「9」の扱いに関してはJRでも継承されているようで、JR東日本にはE993系「ACトレイン」、キヤE193系「East i-D」などがある。ちなみに営業用車両でも、直流特急形電車189系、交直両用特急形電車489系は電気機関車と連結運転が可能で、特別な仕様だったといえる。信越本線横川~軽井沢間(現在は廃止)の碓氷峠越えが急勾配で、電気機関車を必要としたからである。700系の次の形式を決めようとしたとき、800系はすでに九州新幹線が使っていたし、900番台も使いにくい。では、ひとつ飛び越して「1000系」にしたらどうか? じつは、過去に「1000形」が存在していた。東海道新幹線0系の試作車が1000形だったのだ。1000形はその後、941形救援車、922形試験車に改造され、引退している。1000番台も使いにくいし、かといって「1100系」では、700系からの連続性に乏しい。いっそのこと新しい番号ルールを作ってしまおう、ということで、「N700系」で対処したようだ。この「N」には、「New」「Next」などの意味が込められているという。こうなると、N700系の次の形式は「N0系」または「N100系」になるかもしれない。なお、本年度から運行開始予定の「N700A」については、N700系のマイナーチェンジと考えてよさそうだから、新形式が「N700B」「N700C」とはならないだろうと思われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月12日JR東日本は8日、東北新幹線の開業30周年をはじめ、同社の新幹線にとって節目の年となることにちなみ、「新幹線YEAR2012」と銘打ったキャンペーンを展開していくと発表した。JR東日本の新幹線は、東北新幹線大宮~盛岡間が6月23日で開業30周年となるほか、7月1日に山形新幹線福島~山形間開業20周年、10月1日に長野新幹線高崎~長野間開業15周年、11月15日に上越新幹線大宮~新潟間開業30周年、12月1日に東北新幹線盛岡~八戸間開業10周年を迎える。また、秋田新幹線も今年3月23日に盛岡~秋田間開業15周年を迎えており、来年春には新型車両E6系がデビューする予定だ。「新幹線YEAR2012」キャンペーンは5月下旬にスタートし、来年3月まで開催。「MOVE YOUR HEART これからも新幹線は、あなたの夢を乗せて走りたい」をコンセプトとし、キャンペーンを盛り上げるべく共通ロゴマークが作成され、3~4月に実施した「JR東日本の新幹線の思い出写真募集」の応募写真によるキャンペーンポスターも製作される。6月下旬には、Suicaペンギンをモチーフにした”ご当地ラッピング新幹線”第1弾も登場。東北新幹線E2系と山形新幹線E3系にラッピングが施され、E2系に関しては東京都(2号車)、埼玉県(3号車)、栃木県(4号車)、福島県(5号車)、宮城県(6号車)、岩手県(7号車)、青森県(8号車)などの観光素材とSuicaペンギンのイラストがデザインされる。また、新幹線の旅が楽しくなるスマートフォン・アプリの第1弾「車窓ガイド(東北新幹線編)」が6月上旬に公開される予定。記念グッズや弁当も順次発売されるほか、鉄道博物館、ホテルメトロポリタンとのタイアップ企画も行われる。6月23日には、東北新幹線大宮~盛岡間にて旧塗色の200系による「東北新幹線大宮開業30周年記念号」が運転され、大宮駅など13駅で「東北新幹線開業30周年記念入場券」も発売されるとのことだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月09日4月22日、新潟県佐渡市で放鳥したトキのペアから雛鳥が誕生したと報じられた。自然界で36年ぶりという。ところで、「とき」といえば上越新幹線の列車名にもなっている。「とき」という列車名も一度”絶滅”し、復活した列車名だ。「とき」という列車名の誕生は1962年。上野~新潟間を上越線経由で結ぶ特急列車だった。所要時間は4時間40分。使用車両は161系で、151系「こだま形」の勾配区間用だった。161系は後に151系とともに181系へ改造されている。命名の由来はもちろん、新潟県に生息する天然記念物のトキだった。当時はまだ、佐渡島でわずかに生息が確認されていた。在来線時代の特急「とき」はその後、約20年間にわたって上越線を走り続けた。1982年に上越新幹線が開業する際、愛称名の公募が実施された。このとき堂々の1位になった名前が「とき」だった。20年間の実績があるから当然だ。しかし、新幹線の”花形”ともいえる速達タイプの列車に「とき」の名は採用されず、「あさひ」となった。当時すでに野生のトキは絶滅寸前であった。新しい列車名としては縁起が悪かったともいわれている。列車名の「とき」が”絶滅”したのは1997年10月のダイヤ改正だった。従来の新幹線の愛称は速達タイプと新幹線の各駅に停車するタイプで分けられていた。だがこのときのダイヤ改正をきっかけに、列車名は運転区間を基準とするように改められた。東京~新潟間の列車名は「あさひ」が受け継ぎ、東京~越後湯沢間の列車は「たにがわ」になった。新潟に行かない列車を「とき」とは呼べないという判断だったのだろう。ちなみにこのとき、東北新幹線「あおば」も消滅している。各駅停車タイプの「あおば」だったが、仙台より北に向かう列車は「やまびこ」が継承した。「あおば」は仙台の青葉城にちなんだ名前だけに、仙台に届かず途中駅で折り返す列車には使えなかった。さて、いったん消滅した「とき」だが、2002年に復活している。その理由は前回も紹介した通り、長野新幹線「あさま」と「あさひ」の乗り間違いを解消するため。「あさひ」の名を「とき」に変更したというわけだ。列車名の由来となったトキが自然界で復活したこともあり、上越新幹線「とき」もしばらく安泰だろう。どちらも今後に期待したい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月05日新幹線で車内販売を行う4社はこのほど、新幹線の車両を模した携帯電話ストラップを共同で制作したと発表した。21日より、九州・山陽・東海道・東北の各新幹線車内で販売する。同商品は九州新幹線の全線開通により、北海道を除く日本列島が新幹線で北から南まで結ばれてから1周年を迎えたのを記念し、企画されたもの。九州・山陽・東海道・東北の各新幹線で車内販売を担当する九州旅客鉄道、ジェイアール西日本フードサービスネット、ジェイアール東海パッセンジャーズ、日本レストランエンタプライズの4社が参加した。ストラップは「つばめ」「さくら」「のぞみ」「はやぶさ」の各新幹線車両が連なる各社共通のデザインだが、台紙は各社オリジナル。会社ごとに「東北新幹線」「九州新幹線」など新幹線の名称が大きく印刷されており、それぞれ色も異なる。そのため、4種類すべてのバージョンを集めるためには、実際にそれぞれの新幹線に乗車する必要がある。価格は880円。数量限定発売で、商品がなくなり次第販売終了となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月20日JR東海では、山梨リニア実験線の工事の進捗について発表している。3月27日に東側延伸区間の安寺(あてら)トンネルが貫通し、延伸区間のすべてのトンネルが貫通した。同実験線は1997年4月より、先行区間(大月市笹子町を起点に、都留市朝日曽雌の終点までの18.4km)での走行試験を開始した。2003年には世界最高速度となる時速581kmを記録。「超電導磁気浮上式鉄道について実用化の基盤技術が確立したと判断できる」との評価も受けた。現在は実験線の延伸工事が行われており、東に7.8km、西に16.6km延伸されて総延長は42.8kmに。延伸区間のトンネルは計10カ所あり、安寺トンネルをもってすべてのトンネルが貫通。トンネル区間工事においては、今年夏までに路盤や天井、壁面の仕上げが完成する予定だ。明かり区間では高架橋や橋りょうの工事を施工中で、すべての橋台と橋脚が完成し、橋げたがかかりつつある状況だという。橋げた工事は今年秋までに完了する予定。先行区間では全面的な設備更新も行われ、現在はガイドウェイの設置や変電所の機器据付などを施工している。ガイドウェイなどの設置工事は今年夏から本格化する。その後、来年春から各種設備の機能試験などを開始し、来年末までに新実験線での走行試験を開始するとのこと。新実験線では、長大編成の車両によるトップスピードでの長距離走行や、長大トンネルの走り抜け、保守体系の確立など、超電導リニアの実用化に向けた確認試験が行われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月06日JR東日本はこのほど、同社の新幹線(東北・上越・山形・秋田・長野新幹線)と一緒に写った思い出写真の募集を開始した。今年は3月22日に秋田新幹線が開業15周年を迎えたのを皮切りに、6月23日に東北新幹線開業30周年(大宮~盛岡間)、7月1日に山形新幹線開業20周年(福島~山形間)、10月1日に長野新幹線開業15周年、11月15日に上越新幹線開業30周年(大宮~新潟間)と、各新幹線が節目の年を迎える。これを受けて、「お客さまとともに歩んできた歴史を、新幹線の未来に活かしたい」(JR東日本)との思いを込め、同社の新幹線と一緒に写った思い出写真を募集することに。採用された写真は、同社が今後展開するポスターなどの広告に使われる。採用者には謝礼として、グランクラスのシート革を使用したオリジナルフォトフレームが贈呈されるという。応募の際はプリント写真または写真のカラーコピーに加え、応募票(専用ホームページまたは専用チラシなどで入手可能)も必要に。写真は何点でも応募可能だが、応募写真1点につき、応募票1枚を貼付しなければならない。応募期間は4月20日(当日消印有効)まで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月28日JR東日本はこのほど、東北の「花」をテーマにしたラッピング新幹線の運行を発表した。東北新幹線E2系車両4編成と秋田新幹線E3系4編成に「さくらラッピング」が施され、山形新幹線E3系2編成が「花回廊エクスプレス」として運転される。「さくらラッピング」は、秋田新幹線(1997年3月22日開業)の開業15周年と、東北新幹線(1982年6月23日)の開業30周年に合わせ、春の訪れを告げる車両として登場。ラッピングを施したE3系「こまち」は18日より順次運転を開始しており、「はやて」などに使用されるE2系のラッピング車両も28日より順次登場する。ともに5月中旬頃まで運転される予定。山形新幹線も7月1日、福島~山形間の開業から20周年を迎える。E3系車両による「花回廊エクスプレス」は、4月1日より開催の「やまがた花回廊キャンペーン」に合わせて登場するもので、山形県内で咲く花をラッピング。今月22日より順次運行し、おおむね4カ月程度運転される。今回のラッピング新幹線の運行に、JR東日本は、「東北各地で美しく、力強く咲き誇るさくらをはじめ、春の花をモチーフとした新幹線により、東北の観光復興に向け、新幹線のたびを楽しく演出します」と発表している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月19日セイコースポーツライフ株式会社は、新幹線の6つの路線を仮想でウォーキングできる歩数計「新幹線」を3月20日に発売する。JR各社の許諾済商品で、全路線の総歩行距離は2,773.8km。色はホワイトのみで、価格はオープン価格。路線踏破を目標にし楽しみながら歩く習慣を付けてもらうのが狙い。次の停車駅までの距離が随時表示され、また途中駅に到着するとコーヒーやサンドイッチなどのアイコンが登場する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月03日JR九州は17日、「九州新幹線一周年限定乗り放題きっぷ」を発売する。開業1周年を記念した「ありがとうキャンペーン」の一環で発売され、博多~鹿児島中央間の自由席に1日乗り放題となる。この「ありがとうキャンペーン」ではさまざまな企画を用意しており、その第1弾としてJR九州の主要駅で雛人形の飾り付けを行い、九州新幹線「みずほ」「さくら」「つばめ」の”初節句”を祝う「九州新幹線のひなまつり」が4日より開催されている。3月17日には、博多駅、新鳥栖駅、熊本駅、鹿児島中央駅で「一周年記念出発式」も実施する予定だ。このほど発表されたキャンペーン第2弾において、目玉といえるのが「九州新幹線一周年限定乗り放題きっぷ」。博多~鹿児島中央間の自由席が1日乗り放題で、価格は大人1万円、こども2,000円(大人用のきっぷとセットでのみ発売)。購入時に渡される応募券で応募すると、抽選で50名に「プラレールアドバンスN700系新幹線みずほ・さくら」をプレゼントするなどの特別企画もあるとのこと。「九州新幹線一周年限定乗り放題きっぷ」は2月17日より3月19日まで販売され、利用期間は3月17~20日のいずれか1日。同きっぷでの新幹線指定席とグリーン車、在来線の利用は不可となる。なお、今後は「ありがとうキャンペーン」の一環として、「九州新幹線全線開業一周年記念スタンプラリー」を実施し、硬券タイプの記念入場券も発売する予定。その他にもさまざまな企画を検討しており、新しい情報は随時、キャンペーン専用ページにて告知する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月16日JR東日本は3月17日より、東北・上越新幹線開業30周年記念展を鉄道博物館(さいたま市)にて開催する。新幹線開業前後の出来事を、写真やパネル、記念品などを中心に展示するとのこと。東北新幹線は1982(昭和57)年6月23日に大宮~盛岡間が開業。同年11月15日には上越新幹線大宮~新潟間も開業した。当初は大宮駅からの暫定開業だったため、東北本線上野~大宮間では「新幹線リレー号」が運転され、「リレーガール」が乗り換え案内を行ったという。今回の記念展では、建設工事から車両開発、開業までの道のり、東北地方や新潟県をはじめとする沿線住民の期待感、そして熱気にあふれた開業当時の状況までを紹介。開業時から活躍する200系車両の雪害対策映像も展示されるとのこと。東北・上越新幹線開業30周年記念展は、鉄道博物館2階スペシャルギャラリー1で開催され、会期は3月17日~7月1日。鉄道博物館の入館料は一般1,000円、小中高生500円、幼児(3歳以上未就学児)200円で、同記念展は入館料のみで観覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月07日