一心堂本舗は、デザインフェイスパックシリーズの第9弾として、世界中に愛され続けている名作「フランダースの犬」「あらいぐまラスカル」とコラボした「友達 フェイスパック」を発表した。発売日は3月11日。価格は900円(1パック2枚入り)。販売は東急ハンズ全店、羽田空港国際線、および一心堂本舗オンラインストアにて行われる。同製品は、今年放送開始40周年を迎える人気アニメシリーズ「世界名作劇場」の二大名作である「フランダースの犬」と「あらいぐまラスカル」をモチーフにしたフェイスパック。モチーフとなった「フランダースの犬」と「あらいぐまラスカル」は、「家族愛」や「友情」をテーマにした作品が多いことに加え、動物が主人公たちの友達として描かれていることから、「フランダースの犬」からはネロの友達"パトラッシュ"、「あらいぐまラスカル」からはスターリング・ノースの友達"ラスカル"がデザインに採用されている。「世界名作劇場」シリーズは、主に海外の児童文学を原作としたTVアニメーションシリーズ。アニメを通して、当時あまりなじみのなかった外国の文化をもっと子供たちに知ってもらいたいという思いから製作され、現在までに26作品が放送されている。"デザインフェイスパックを通して日本の文化を海外に広める"という同社のコンセプトと、"外国の文化をより多くの日本の子供たちに知ってもらいたい"という「世界名作劇場」シリーズのコンセプトが「文化を通じた相互理解」という点で共通したことから、同製品が企画されたいうことだ。なお、同社が展開するデザインフェイスパックシリーズは、「「日本を代表する顔」を世界に紹介するブランド」というコンセプトの元、これまで「歌舞伎フェイスパック」、「上野動物園 動物フェイスパック」、「劇団四季キャッツフェイスパック」、「山本寛斎 ファッションフェイスパック」、「ジョジョの奇妙な冒険フェイスパック」、「KISS フェイスパック」など、さまざまなジャンルとコラボした商品を展開しており、発売から1年2カ月で累計約60万個を販売している。
2015年03月04日1980年にNHK総合で放送されたTVアニメ「名作シリーズ」をもとに製作されながらも未公開となり、長らくお蔵入りしていた幻のアニメーション映画『劇場版 ニルスのふしぎな旅』が、1月31日より東京・渋谷アップリンクにて劇場公開されることが决定した。『ニルスのふしぎな旅』は、スウェーデンの作家セルマ・ラーゲルレーヴ氏の児童文学を原作としたTVアニメで、1980年1月~1981年3月までNHK総合で放送。妖精の魔法で体を小さくされてしまった少年ニルスが、ハムスターのキャロットとガチョウのモルテンとともに、渡り鳥の故郷ラップランドを目指す物語が描かれた。これをもとに1983年には劇場版のアニメーション映画も製作されたが、劇場公開されることなく長らくお蔵入り。約32年の時を経て、"幻の名作"が国内初の劇場公開となる。本作は、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や『THE NEXT GENERATION パトレイバー』で知られる押井守氏がタツノコプロから尊敬する鳥海永行氏に続く形でスタジオぴえろに移籍して演出した作品でもあり、押井監督は「この作品で鳥海永行氏に演出家として育ててもらった」と回想。なお本作のスタッフには、鳥海永行氏、案納正美氏、押井氏の3名が監督に名を連ねている。『劇場版 ニルスのふしぎな旅』は、1月31日に東京・渋谷アップリンクで開催される「トーキョーノーザンライツフェスティバル2015」内で国内初上映。上映期間は1月31日~2月6日まで。詳しい上映スケジュールは特設サイトまで。(C)学研教育ICT 1
2015年01月14日2015年1月の閉館を前に、青山円形劇場プロデュースによる「青山演劇フェスティバル」が復活。そのラストを飾る演目『夕空はれて~よくかきくうきゃく~』が、12月1日、同劇場にて開幕した。青山円形劇場プロデュース『夕空はれて~よくかきくうきゃく~』チケット情報本作は別役実が脚本を手がけ、1985年に初演された傑作不条理劇。それをケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が潤色・演出を担い、KERA作品常連組とともにナンセンスコメディへと仕上げた。同フェスティバルでKERAが別役作品を演出するのは、1997年の『病気』以来2度目。舞台中央に浮かぶ扉の開いた檻。舞台上には7つの椅子が円形状に並べられている。椅子のひとつには花束が。するとそこにサラリーマン風の男が現れ、後からやって来た喪服の女と包帯を巻いた男に声をかけられる。ゆうべある人がライオンに噛み殺され、さらにその前の晩には包帯の男が耳を喰いちぎられたのだと。さらにふたりの姉妹、飼育係も現れて……。メインの出演者は7人。前半は6人の男女が、主にライオン――ある人にとってはそうではないのだが――に噛まれたくないという会話を繰り返している。だが彼らは本当に噛まれたくないのか、実は噛まれたいのか。答えの見えないやり取りは、一見するとただの不毛な会話の連続。しかしその底辺には確実に何かがうごめき、彼らの関係性に変化をもたらしている。この中でひとり常識的な考えのもと、必死に対話を努めようとするのは、仲村トオル演じる男1。その真っ直ぐで時に過剰なほどの演技は、他の5人に比べると異物に映り、それが笑いへと繋がっている。山崎一、犬山イヌコ、緒川たまき、奥菜恵、マギー演じる5人は、多少つじつまの合わないことであっても、自らの理論のみで語り続ける。こういった役どころに重要なのが細やかな間やニュアンスであり、彼らの巧さがまた、さらなる笑いを生み出している。そして2幕に新たに登場するのが、池谷のぶえ演じる男4。彼の存在が、事態を大きく変えていくのである。別役の脚本はもちろん面白いのだが、非常に危険でもある。この不条理極まりない状況は、演出により見え方がまったく異なるためだ。しかしナンセンスを得意とし、別役を敬愛するKERAは、コメディとしての笑いを重視しつつ、結末へと向かうにつれ緊迫したドラマを構築していく。さらにKERAの大きな武器は、円形劇場の舞台機構を知り尽くしているということ。円形劇場の面白さを改めて感じられた作品だけに、その閉館が非常に惜しまれる。公演は12月14日(日)まで。取材・文:野上瑠美子
2014年12月04日名作映画をオーケストラの生演奏とともに鑑賞できるコンサート「名作シネマとオーケストラ」(通称:シネオケ)のリハーサルが、7月17日、東京・上野の東京文化会館 大ホールで行われた。「名作シネマとオーケストラ」の公演情報シネオケは、最新のデジタル技術により、映画から台詞や歌以外のオーケストラ楽曲部分のみを完全に取り除き、その映画全編をオーケストラの生演奏とともに巨大スクリーンで鑑賞できるコンサート。昨年、佐渡裕が指揮をとった『ウエスト・サイド物語』で日本初上陸し、東京・大阪で2万人を超える観客が大絶賛した。今回は、ハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマン主演のロマンス映画『カサブランカ』(2011年7月アメリカで初演)、ミュージカル映画の傑作『雨に唄えば』(2013年3月ロンドンで初演) 、アルフレッド・ヒッチコック監督のホラー映画の代表作『サイコ』(2010年7月アメリカで初演)の3作品が上演される。本公演で指揮を務めるニール・トムソンは、バーンスタイン、小澤征爾、クルト・ザンデルリングに師事し、ロンドン交響楽団などの指揮やコンクールの審査員を務めるなど、多才なイギリスの指揮者。シネオケの海外公演では『サイコ』『雨に唄えば』などで指揮を務めている。自身も『サイコ』楽曲のファンだというトムソンは、リハーサルで東京フィルハーモニー交響楽団の演奏者たちに情熱的に指示を出した。『サイコ』は、オープニングから音楽によって観客に緊張感を与え、全編を通して不安と恐怖心をあおる。トムソンは実際にメロディを口ずさみながら、音の強弱、メロディの抑揚などを細かく確認し、背筋が凍るようなドキドキ感と、張りつめた緊張感を演奏に吹き込んでいった。特に、クライマックスの「キッキッキッキッ」という鬼気迫るバイオリン演奏から押し寄せる恐怖は、生のオーケストラ演奏による臨場感があってこそ生まれるもの。これらの演奏が映画とひとつになったとき、これまでに味わったことのない感動を覚えるだろう。また7月19日(金)18時よりフジテレビのエンタメ情報番組『男おばさんL』の軽部真一と笠井信輔の両アナウンサーによるスペシャルトークショーも行われる。「“シネオケ”とは何か?」など、見る前に知ると一層面白くなるポイントを紹介する予定。同18時30分開演『サイコ』公演のチケット購入者のみ入場可能。取材・文:門宏■名作シネマとオーケストラ7月19日(金) 14:00開演 vol.2「カサブランカ」7月19日(金) 18:30開演 vol.4「サイコ」7月20日(土) 12:00開演 vol.2「カサブランカ」7月20日(土) 16:30開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 12:00開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 16:30開演 vol.4「サイコ」会場:東京文化会館 大ホール指揮:ニール・トムソン管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
2013年07月18日テレビや教科書で見たあの名画をぜひ見てみたい「モナリザ」や「最後の晩餐」など、世界にはさまざまな名画・名作美術品があります。旅に行ったら、このような美術品を見るのが楽しみという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、414名のマイナビニュース会員の男性に、直接見てみたい名画、名作美術品をアンケートしました。歴史的名作がたくさんランクインしています。>>女性編も見るQ.直接見てみたい名画、名作美術品を教えてください(複数回答)1位モナ・リザ/ダヴィンチ(ルーヴル美術館/パリ)38.9%2位最後の晩餐/ダヴィンチ(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院/ミラノ)31.4%3位叫び/ムンク(オスロ国立美術館/ノルウェー)20.3%4位最後の審判/ミケランジェロ(バチカン美術館/バチカン)16.7%5位ヴィーナスの誕生/ボッティチェリ(ウフィッツィ美術館/フィレンツェ)15.5%■モナ・リザ/ダヴィンチ(ルーヴル美術館/パリ)・「テレビや本などでよく見たことがあるが、一度、本物を見てみたい」(45歳/医療・福祉/専門職)・「あのやさしいほほ笑みを間近に見てみたい」(22歳/建設・土木/技術職)・「ダヴィンチの作品は一度でいいから見たいと思っています」(25歳/金融・証券/事務系専門職)■最後の晩餐/ダヴィンチ(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院/ミラノ)・「テレビや教科書で何回も見ているものが、実際どんなものか見てみたい」(24歳/機械・精密機器/技術職)・「かなり大きい作品とのことなので、どれくらいの大きさなのか、現物を見てみたいと思う」(32歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・「人物が多く書かれている絵画は迫力があると思うので、ぜひ本物を見てみたい」(29歳/情報・IT/技術職)■叫び/ムンク(オスロ国立美術館/ノルウェー)・「あの独特の世界観を近くで見てみたい」(27歳/運輸・倉庫)・「ずっと見たいと思っています。いまだに叫びの意味を知らないので知りたい」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「叫びのマネをして、並んで写真をとりたい」(41歳/その他)■最後の審判/ミケランジェロ(バチカン美術館/バチカン)・「精緻(せいち)さを間近で見てみたい」(33歳/情報・IT/技術職)・「実際に見たら感動したので、また見てみたい」(43歳/電機/技術職)・「バチカン美術館に行きたいから」(26歳/金融・証券/事務系専門職)■ヴィーナスの誕生/ボッティチェリ(ウフィッツィ美術館/フィレンツェ)・「よく教科書で見る絵画だから」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「テレビでは見たことがあるけど、実際は見たことはないので、一度は見てみたいと思っています」(28歳/食品・飲料/販売職)・「おそらく感動すると思うから」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)■番外編:実際に見たら、その世界に引き込まれそう・睡蓮/モネ(オランジュリー美術館/パリ)「オランジュリー美術館の睡蓮の間で見たときに感動したから、また見てみたい」(33歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)・落穂拾い/ミレー(オルセー美術館/パリ)「『ビブリア古書堂の事件手帖』に出てきたから見てみたい」(30歳/学校・教育関連/技術職)・青いターバンの少女/フェルメール(マウリッツハイス美術館/オランダ)「吸い込まれそうな瞳を実際に見てみたい」(30歳/情報・IT/事務系専門職)総評数ある名画、名作美術品の中から1位に輝いたのは、「モナ・リザ/ダヴィンチ(ルーヴル美術館/パリ)」でした。誰もが思い浮かべられる作品ですが、実際どんな絵なのか確かめてみたいという人が多かったです。世界中の人が知っているあのほほ笑み、ぜひ近くで感じてみたいですよね。2位は同じくダヴィンチの「最後の晩餐(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院/ミラノ)」でした。教科書などで見ると大きさが分かりませんが、実際は4.2m×9.1mの大きな壁画。その大きさと迫力を間近で感じてみたいという声が多く集まりました。3位には「叫び/ムンク(オスロ国立美術館/ノルウェー)」がランクイン。こちらもおなじみの作品ですが、実際どんな絵なのか興味がある人多数。ちなみに、絵に描かれている人物が叫んでいるのではなく、大地の叫びにおののいて耳をふさいでいるといわれています。その辺りも実際に見て確かめてみるといいかもしれません。4位には「最後の審判/ミケランジェロ(バチカン美術館/バチカン)」、5位に「ヴィーナスの誕生/ボッティチェリ(ウフィッツィ美術館/フィレンツェ)」が入りました。「最後の審判」は、作品はもちろんのこと、バチカンという土地に興味を持った人も多かったようです。ほかにも、「睡蓮」「落穂拾い」「青いターバンの少女」などの名画が挙げられました。特にモネの「睡蓮」が人気。実は全部で200点以上の連作。実際に見に行った人が「感動した」とコメントを寄せているように、これはぜひ現地で見てみたい作品ですよね。(文・OFFICE-SANGA二宮由紀子)調査時期:2013年2月15日~2013年2月21日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性414名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】一度は訪れたいディズニー映画の夢の世界ランキング【男性編】行ってみたい名作アニメの舞台ランキング【男性編】あなたが行ってみたいアニメ・漫画ミュージアムランキング完全版(画像などあり)を見る
2013年03月11日来年4月から東京・帝国劇場で上演される名作ミュージカル『レ・ミゼラブル』のチケット最速先行受付が12月20日(木)11:00よりスタートする。『レ・ミゼラブル』チケット情報19世紀フランスを舞台に、貧困に苦しむ民衆の姿や革命を目指す若者たちの戦いを描くヴィクトル・ユゴーの名作を舞台化した英国産のミュージカル。日本でも1987年初演以来、幾度も上演されてきたヒット作だ。今回はロンドン版25周年を記念して制作された“新演出”で上演する。主人公ジャン・バルジャン役には、これまで長く同役を演じてきた山口祐一郎に加え、劇団四季を経て、現在は母国・韓国のミュージカル界で活躍をしているキム・ジュンヒョンが新たにキャスティング。バルジャンを追う刑事ジャベール役には、前回バルジャン役を演じていた吉原光夫ほか、川口竜也が抜擢されている。また、エポニーヌ役には笹本玲奈らおなじみの顔ぶれのほか、人気声優の平野綾が新キャスティングされているのも話題だ。公演は2013年4月23日(火)から7月10日(水)まで。チケットぴあでは、有料会員向けWEB抽選先行「いち早プレリザーブ」を12月20日(木)11:00から1月6日(日)18:00まで、無料会員向けWEB抽選先行プレリザーブを12月21日(金)11:00から1月8日(火)11:00まで受付。
2012年12月20日スティーブン・スピルバーグ監督が1982年に発表した名作『E.T.』が劇場公開30年、ユニバーサル映画100周年を記念してブルーレイ化され、本日発売された。高画質・高音質の本編映像だけでなく、スピルバーグ監督が語る秘話や、新たなインタビュー、制作の舞台裏などをおさめた特典映像が収録されている。その他の画像本作は、アメリカの田舎町で暮らす孤独な少年エリオットと、宇宙からやってきた不思議な生き物(E.T.=The Extra Terrestrial)の友情を描いた感動作で、ゴールデングローブで作品賞を受賞し、米アカデミーでは4部門を受賞した。このたび発売されたブルーレイは、オリジナル版をユニバーサル・スタジオのデジタル・チームとスピルバーグ監督の共同作業によってデジタル・リマスターしたもの。特典映像のインタビューでは、本作の歴史的なヒットを受け、スピルバーグ監督が続編の依頼を受けるも「考えたがこれ以上の映画は撮れないと思った」と振り返る場面や、当時の秘話を収録。“E.T.制作記録”と題した映像では、E.T.の手の動きにリアルさを出すため、パントマイム俳優がE.T.の特殊メイクをし、E.T.の手を模した器具を装着してエリオットを抱きしめたり、スイカを食べるシーンの裏側が収録されている。また、本作でエリオットの妹役を演じたことがきっかけで注目を浴び、現在も女優、プロデューサーとして活躍するドリュー・バリモアもイントロダクションに登場。先日、37歳で第1子を出産した彼女は、映像収録時は出産前だったが「子供に見せてあげようと、今からわくわくしています」と早くも母親らしいコメントを寄せている。ブルーレイ『E.T.』コレクターズ・エディションブルーレイ+DVD(デジタルコピー機能付き) 2枚組仕様価格:4190円(税込)発売中発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント文:滝島千尋
2012年11月02日6月2日(土)から公開される劇場版オリジナルアニメ『BLOOD-C The Last Dark』の完成を記念して、水樹奈々、橋本愛、塩谷直義監督が登壇する世界最速プレミア上映会の開催が、本日発表された。【世界最速!『BLOOD-C The Last Dark』プレミア上映会>公演情報】『BLOOD-C』は、その世界観とハイクオリティな映像で国内外から高い評価と注目を集めている人気シリーズ「BLOOD」の最新作。過去には、2000年に公開されたアニメ映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を皮切りに、“セーラー服の少女が刀を使って翼手を斬る”というコンセプトはそのままに設定を一新したTVアニメ『BLOOD+』(2005年放送)、「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンがサヤ役を務めた香港・フランスの合作実写映画『LAST BLOOD』(2000年公開)が制作されている。そして、2011年7月から9月にかけてTV放送されたのが『BLOOD-C』。その続編となる劇場版『BLOOD-C The Last Dark』がついに完成。いにしえより続く、主人公・小夜と異形なる<古きもの>たちとの闘争。<古きもの>を操る七原への復讐。その果てに、小夜が見るものとは…? 久遠を生きる少女・小夜の戦いを描くアクションエンターテインメント作品だ。今回、劇場公開に先駆けて、5月21日(月)<世界最速!『BLOOD-C The Last Dark』プレミア上映会>を、なかのZERO 大ホールで開催することが決定。本編の上映に加え、TVシリーズに引き続き主人公・小夜役を演じた水樹奈々、橋本愛、塩谷直義監督の登壇が予定されている。<世界最速!『BLOOD-C The Last Dark』プレミア上映会>のチケットは、5月12日(土) 10:00一般発売。尚、チケットぴあでは、4月30日(月・祝) 昼12:00より 5月6日(日)23:59まで、先行抽選[プレリザーブ]を実施。■世界最速!『BLOOD-C The Last Dark』プレミア上映会[開催日時] 5月21日(月)18:30 開演[会場] なかのZERO 大ホール[登壇者(予定)] 水樹奈々、橋本愛、塩谷直義監督【一般発売】5月12日(土) 10:00★チケットぴあでは、先行抽選[プレリザーブ]を実施。【受付期間】4月30日(月・祝) 昼12:00 ~ 5月6日(日) 23:59
2012年04月27日ボリス・エイフマンの『アンナ・カレーニナ』が、新国立劇場バレエ団によって2年ぶりに再演される。ロシアの文豪トルストイの名作を、身体表現の限りを尽くし、主人公たちの心理状況を舞踊作品の中に具象化させたエイフマンの代表作である。公演を間近に控え、白熱した稽古場の様子を取材した。新国立劇場バレエ「アンナ・カレーニナ」チケット情報稽古場では全幕を通してのリハーサルが行われていた。アンナに長田佳世、ヴロンスキーに厚地康雄、カレーニンにマイレン・トレウバエフと、初役のキャストたちの、迫力と繊細さが織り込まれた動きに驚かされた。パ・ド・ドゥではアクロバティックなリフトがふんだんに繰り広げられ、時にはベッドのポールを使ってバランスを取ったり、アンナがカレーニンの足を伝って着地したりと、見どころが満載だ。ソリストを含むアンサンブルは、ダンサーそれぞれに異なる動きが振り付けられ、舞台の背景にとどまらない。アンナたちが破滅に向かう中で、強烈な象徴となってアピールしていく。2幕冒頭の「士官クラブ」のシーンでは、酔っ払いたちが椅子を用いたユニークな踊りで、葛藤に満ちたドラマを和ませる。エイフマン・カンパニーから招聘され、初演から群舞を指導しているオレグ・パラードニクに、稽古を重ねるダンサーたちについて話を訊いた。「エイフマンの作品は、音楽の中に動きが凝縮された、現代バレエです。新国立劇場のダンサーたちは、伝統的なクラシックバレエのメソッドで育ち、静止のポーズに慣れているので、様々な細かい動きにとても苦労しています。また、舞台で感情的な表現をわかってもらうためには、自分を抑制しないで、思い切った表情で観客に伝えて欲しいと思います。新国立劇場のダンサーたちは、技術的な能力が非常に高いので、エイフマンの作品に対する理解力に期待しており、舞台本番まで残り少ない日々ですが、作品を完成させていきます」。同劇場が、エイフマンの作品を初演するにあたって、多数候補に挙がったが、原作が有名で、日本の観客にも馴染み深い、チャイコフスキーの音楽に紡がれた『アンナ・カレーニナ』が選ばれた。本番では、工夫を凝らした照明で暗さを感じる場面もあるが、見落としてしまいがちなつま先に至るまでの詳細な動きに、ぜひ目を留めて欲しい。恋に身を焦がし居場所を無くしたアンナが自由を求めて、死へと身を投じるラストシーンは圧巻で、忘れ難い場面として観客の心に刻まれるはず。日本のダンサーたちが贈るエイフマンの芸術を堪能して欲しい。公演は3月16日(金)から20日(火・祝)まで新国立劇場中劇場で開催する。チケットは発売中。取材・文舞踊ジャーナリスト:高橋恭子
2012年03月12日世界文学史上に残る名作、ドストエフスキーの「罪と罰」。こちらを見事な翻案で現代に甦らせたことで話題騒然のコミック「罪と罰 A Falsified Romance」(落合尚之作)が、主演に高良健吾と水川あさみをむかえ実写映像化、4月29日(日)よりWOWOW連続ドラマとしてスタートする。ひきこもり、援助交際などさまざまな事象を巧みに取り入れ、歴史的名作を見事に現代社会と融合させた傑作コミック。独自の思想にとらわれ、罪を犯す主人公・裁弥勒(たち みろく)を演じるのは、2012年エランドール賞新人賞を受賞した若手の注目株・高良健吾。不幸中毒の一面と聖母像をあわせもつ複雑なヒロイン飴屋英知香(あめや えちか)役は、人気女優の水川あさみ。ほか、伊武雅刀、田中哲司らの実力派や、映画『告白』の橋本愛、映画『ヒミズ』の染谷将太ら注目の若手が脇を固める。「人はなぜ人を殺してはならないのか」「人間が他の動物と異なる存在である根拠は」人類普遍のテーマに挑む衝撃の問題作が、今、幕を開ける。作品情報連続ドラマW 罪と罰 A Falsified Romance4月29日(日・祝)スタート(全6話)[第1話無料放送]毎週日曜夜10:00出演:高良健吾、水川あさみ/伊藤歩、堀部圭亮、中尾明慶、橋本愛、染谷将太、朝倉あき/萬田久子、田中哲司、伊武雅刀 ほか
2012年02月23日遠藤周作の名作をもとに松村禎三が作曲したオペラ『沈黙』が、2月15日に新国立劇場で開幕を迎えた。新国立劇場オペラ「沈黙」の公演情報神の存在を問い、信仰の根源を衝いた遠藤周作の歴史小説をもとに、20世紀を代表する日本人作曲家の松村禎三(1929-2007)が、13年もの歳月をかけて完成させたオペラ『沈黙』。1993年に世界初演、新たな和製オペラの誕生として大きな話題を呼び、これまでに新国立劇場などで上演が繰り返されてきた。「日本のオペラハウスにとって、日本人作曲家によるオペラ上演は不可欠」と語るのは新国立劇場オペラ芸術監督・尾高忠明。芸術監督就任1年目の昨年2月には、上演回数800回以上という和製オペラの金字塔『夕鶴』(團伊玖磨作曲)を上演したが、今回はより意欲的な演目として、以前より興味をもっていた『沈黙』を選んだという。演出を手がけるのは、オペラ初演出となる同劇場演劇芸術監督・宮田慶子。「原作は愛読していたほど思い入れのある作品。人間の心の業や、神との対峙・葛藤を扱った本作を、台本を読むように音を読んでいきたい」と意気込みを語る。指揮は、将来を嘱望される実力派指揮者で下野竜也(新国立劇場初登場)。歌手陣は日本を代表するオペラ歌手による豪華ダブルキャストが集う。オール日本人スタッフ・キャストで、日本のオペラハウスが上演する和製オペラの傑作に注目したい。新国立劇場オペラ「沈黙」は、2月19日(日)まで新国立劇場 中劇場にて開催。チケットは発売中。同期間中は、会場内ホワイエにて関連展示「『沈黙』と長崎のキリスト教文化」も開催される。
2012年02月16日マリオシリーズは不朽の名作!!日々進化し続けているゲームは、世界に誇れる日本のエンターテインメントの一つ。「これぞ名作」と思えるゲームもたくさんあり、人によってさまざまな意見が出るはず。そこで20代男性320名に、名作だと思うファミコンゲームを挙げてもらいました。>>女性編も見るQ.名作ファミコンゲームといえば?(複数回答)1位『スーパーマリオブラザーズ』73.1%2位『ドラゴンクエスト』23.4%3位『マリオブラザーズ』16.6%4位『ファイナルファンタジー』12.8%5位『テトリス』11.6%■『スーパーマリオブラザーズ』は名作!!・「マリオをやらない子どもはいなかったんじゃないかと思うくらい、みんなやっていたから」(28歳/小売店/事務系専門職)・「今やっても面白いし、最近のゲームより愛着がある」(25歳/医療・福祉/事務系専門職)・「今なお発売され続けるマリオシリーズは名作と言わざるをえまい」(24歳/アパレル・繊維/技術職)・「最初にやったゲーム。今でもたまにやりたくなる」(26歳/警備・メンテナンス/営業職)・「毎日やらないと気がすまなかった」(25歳/機械・精密機器/技術職)■『ドラゴンクエスト』は名作!!・「なんと言ってもロールプレイングゲーム人気の火付け役」(25歳/ソフトウェア/技術職)・「冒険しているかのように楽しさを与えてくれるゲームだから」(29歳/機械・精密機器/営業職)・「唯一シリーズで続けて楽しんでいるゲームです」(29歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「クリアしても、とにかく何度もやったから」(29歳/食品・飲料/販売職・サービス系)■『マリオブラザーズ』は名作!!・「絶対みんなやったことがある!!」(24歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「これがゲームの原点だと思う」(28歳/電機/技術職)・「友達の家でずっとプレーしていました」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■『ファイナルファンタジー』は名作!!・「時代を考えれば、あれだけの作品を生み出せたのはすごい」(27歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「何十年も昔から続いていて、今なお人気が定着しているから」(26歳/情報・IT/クリエイティブ職)・「ゲームに出てくる剣や魔法はだれもが大好きです」(27歳/自動車関連/技術職)■『テトリス』は名作!!・「はまってしまうほどのやり込み要素がある」(28歳/食品・飲料/事務系専門職)・「大作ではないが名作には入る」(23歳/その他/営業職)・「あのシンプルさこそ究極だと思う」(24歳/金融・証券/その他)■番外編:このゲームは名作!!・『エキサイトバイク』:「シンプルなゲームですが、この間友達と3時間ぶっ続けで盛り上がれました。まだまだ使えるコンテンツです」(28歳/情報・IT/事務系専門職)・『がんばれゴエモン!からくり道中』:「懐古と思われるかもしれませんが、この当時のゲームは今やっても面白いものが多いと思います」(23歳/その他/販売職・サービス系)・『プロ野球ファミリースタジアム』:「遊びすぎて怒られるくらい好きだった」(24歳/電機/営業職)・『高橋名人の冒険島』:「この難易度は凶悪すぎるけど、名人と言えばこれでしょ!」(25歳/電機/事務系専門職)・『ボンバーマン』:「いまだに老若男女が楽しめるから」(29歳/機械・精密機器/技術職)総評73%以上の支持を得て1位に選ばれたのは『スーパーマリオブラザーズ』。「毎日やらなければ気がすまなかった」人がいるほど、はまった人がたくさんいるゲームです。いまだにDSやWiiのソフトとして発売され、まさに「名作と言わざるをえない」作品。大人になってもふとやりたくなってしまう面白さが長年愛される理由となっているようです。同じくマリオシリーズから、3位に『マリオブラザーズ』がランクイン。最初に"マリオ”の名がつけられたこの作品こそ「ゲームの原点だと思う」という意見も。人気キャラ、ノコノコのモデルとなった敵キャラも、このゲームに登場しています。家庭用ゲーム機で初となった本格的なRPG『ドラゴンクエスト』は2位。本編作品のみならず、トルネコやスライムを主人公とした外伝作品も数多く、シリーズの人気の高さがうかがえます。「ロールプレイングゲーム人気の火付け役」と言われるように、この作品からRPGにはまったという人も。同じくRPGの原点とも言える『ファイナルファンタジー』は4位に。「人気が定着している」FFシリーズは、全世界累計出荷本数が1億本(2011年5月末現在)を突破し、マリオと共に世界中で愛される名作となっています。定番パズルゲーム『テトリス』は5位。「シンプルさこそ究極」、「やり込み要素がある」というコメントがあったように、時間を忘れて夢中になってしまうゲームです。「大作ではないが名作」という言葉がぴったりですね。さすが「世界のマリオ」だけあって、『スーパーマリオブラザーズ』が圧倒的な強さを見せました。女性編でも75%もの支持を得て1位に輝いています。5位の『テトリス』以外はすべて、いまだにシリーズが発売され、多くの人に愛されているものばかり。やはり名作はいつまでたっても愛されるものですね。今回のランキングを参考に、懐かしさにひたりつつ、名作ゲームをプレーしてみてください。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年8月2日~8月16日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性320名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】一番好きな「FFシリーズ」ランキング【ランキング男性編】またやりたい!!懐かしいゲームボーイソフトランキング【ランキング男性編】初めてプレイしたゲームランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年10月23日渋谷・109隣のザ・プライムビル6階に新劇場「CBGKシブゲキ!!」が9月9日(金)にオープンする。それに先駆け、9月5日に行われた劇場お披露目会に、こけら落としの『奥様お尻をどうぞ』 CBGKシブゲキ!!プレミアム公演に出演する古田新太、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が駆け付けた。チケット情報新劇場は今年2月末に閉館した映画館、シネセゾン渋谷の跡地に誕生。客席数は242席。演劇公演を軸に展開し、他会場のイベントを同時中継するパブリックビューイングや、「CBGKシブゲキ!!」からのテレビ中継、ストリーミング生放送など双方向の映像配信中継システムを備える。劇場はいきものがかり、藤木直人らが所属する芸能プロダクション、株式会社キューブが運営する。同劇場のスーパーマスコット”ふるちん”のモチーフでもあり、劇場アドバイザーを務める古田は「できればすごく乱暴な劇場にしたいな、と思っております。いろんなヒドいことができる劇場として、いろいろとヒドいアドバイスをしていきたいと思っております」と、独特の言い回しで祝辞を述べた。一方KERAは「この劇場をかつてあった渋谷のジァンジァンのようにしたいと聞いて、それならば面白そうだなと思いました。ジァンジァンは70年代、80年代、永六輔さんのトークとか、中村伸郎さんのひとり芝居、美輪明宏さんのコンサート、東京乾電池の公演とか、いろいろな演目が上演されていて、非常にフレキシブルな劇場でここよりも狭い200人も入らない劇場でしたけれども、ジァンジァンのようであればコクーンさんやPARCOさんなどとも色が違う劇場になるでしょう。このキャパならでは、この劇場でしかできないことをたくさんやれればいいなと思っております」と新劇場の可能性について語った。こけら落としの『奥様お尻をどうぞ』 CBGKシブゲキ!!プレミアム公演は9月9日(金)より11日(日)まで上演。その後は、入江雅人グレート一人芝居『MY GREATEST HITS(マイ・グレイテスト・ヒッツ)』を10月28日(金)から30日(日)まで、『有毒少年』を11月15日(火)から26日(土)まで上演する。入江雅人グレート一人芝居『MY GREATEST HITS(マイ・グレイテスト・ヒッツ)』は9月11日(日)より一般発売開始。
2011年09月06日「桃太郎」・「さるかに合戦」など、昔話や民話には有名で分かりやすい名作がたくさんありますよね。今回はそういった名作とは真逆の、あまり知られていなくてなんだかよく分からない「迷作」昔話を2つご紹介します。昔の人のおかしな発想力、ご堪能あれ!(Photo by MShades)■垢太郎最初にご紹介するのは、「垢太郎」というお話。あるところに、貧しい老夫婦が居ました。夫婦の貧しさは相当なもので、もう何年もお風呂に入っていません。子供ができなかった夫婦は寂しさを紛らわすため、自分たちの体から出た垢を固めて人形にすることを思いつきました。いきなり面食らう出だしです。「子供ができないから垢で人形を作る」という発想。お話ではおじいさんが提案したことになっているんですが、なぜおばあさんはこれを止めてくれなかったんでしょうか。ノリノリだったんでしょうか。しばらくすると、垢人形には命が宿り、立派な人間の子供になります。思いがけない子宝に大喜びした夫婦は、この子供に「垢太郎」という名前をつけました。人間になった理由は特に語られません。垢の塊がサラッと生命活動を開始します。そして老夫婦、心待ちにしていたはずの我が息子に、「垢太郎」という身も蓋もないド直球ネーミング。「垢」なんていうワードは、できたら名前の頭に据えて欲しくないですよね……。その後は桃太郎よろしく仲間を引き連れて鬼退治に行って大団円、というストーリーなのですが、後半の王道っぷりが前半のむちゃを引き立たせる結果となっていて、非常に奇妙な印象を受けますね。■たにし長者次に、「たにし長者」というお話をご紹介します。あるところに、子供のいない百姓夫婦がおりました。二人はもう若くなく、それでも「どうしても子が欲しい」と毎日神様にお祈りしていました。ある日、突然妻に陣痛が起こり、子供が生まれました。その生まれた子供というのが、驚いたことにタニシでした。夫婦は生まれたタニシを息子として大事に育てます。20年たち、タニシは急にしゃべりだします。「お父とお母に楽させてやる。おれが長者さまのところに年貢を納めてくるからな」馬に乗って年貢を納めに来たこのタニシを、長者さまはいたく気に入って、自分の娘と結婚させます。こちらもスタートからすごい勢いです。生まれた子供がタニシ。それを普通に育てる夫婦。しゃべるタニシ。馬を自在に操るタニシ。娘をタニシと結婚させる長者。違和感以外見当たりません。登場人物全員がどこかおかしいです。お祭りに出かけたタニシ夫妻は帰り道、お地蔵さまに二人の幸せをお祈りしました。ところが、妻がお祈りしているすきにタニシはカラスに襲われてしまいます。それに気づいた妻は体を投げ出し、すんでのところで夫・タニシを守ります。するとタニシはみるみるうちに大変立派な青年へと変身を遂げたのでした。タニシは長者の跡を継ぎ、タニシ長者と呼ばれました。怒涛の展開。タニシが人間になりました。急激な進化を遂げました。おそらく「愛の力が奇跡を起こした!」という事なんでしょう。しかし、20年もの間ウンともスンとも言わないタニシを育て続けるのも相当な愛情だと思うんですけどね。そして、タイトル「タニシ長者」の「長者」部分は、最後にチャチャッと消化されます。跡を継いだだけです。義父が長者なので、跡を継げば長者です。当然ですね。序盤から終盤までブンブン振りまわして、最後も早足でまとめてしまうという力技。怪作と言って差し支えないと思います!これら2つの民話に共通するのは、夫婦の「子が欲しい」という願いです。あの「桃太郎」も明治以前までは「桃を食べた老夫婦が若返り、そのおかげで子供ができた」というストーリーだったようです。こういったおかしなお話が幾つも生まれるほど、昔の人たちにとって「子宝」というのは貴重でありがたいものだったんですね!僕も子供、大事にしなきゃなあ!(子供は居ません)(永田兄弟/オモコロ)※昔話はシュールな話、よく考えれば残酷な話のオンパレードですよね。こんな怪作たちを「タニシは○○の象徴で…………」などと深読みするのも、大人の昔話の楽しみ方の一興です。子供はまねせずに、素直に王道ストーリーを楽しんでください。(編集部:梅田)【関連リンク】モバイルコンテンツ「NHK他言語むかしばなし」で英語学習「名作」昔話で英語のお勉強!
2009年12月01日1936年、世界恐慌下のパリを舞台に、不況のあおりで閉館の危機にあるシャンソニア劇場に集う人々のドラマを描いた『幸せはシャンソニア劇場から』。9月の公開を前に、監督のクリストフ・バラティエが来日を果たした。7月7日(火)、日仏学院(東京・飯田橋)にて本作の試写会が開催され、上映後には監督が観客からの質問に答えた。日本でもヒットを記録した『コーラス』以来、4年ぶりの来日となるバラティエ監督は、まず「少し前にブラジル、そしてアフリカにもこの作品を携えて行ってきました。自分が作った作品をこうしてみなさんと分かち合うことができるのは本当に嬉しいです」と笑顔で挨拶した。続いて質疑応答がスタート。シャンソニア劇場存続の鍵を握る歌姫・ドゥースの存在、彼女の持つ曖昧さについて、監督の中での位置づけは?という質問に「人生と同じことですよ。人生は曖昧さや矛盾した感情を抱えているものです。彼女は不道徳な関係を持っている一方で、非常に勇気があり、劇場を思うあまりに悪魔に手を差し出してしまうわけです」と説明した。そのドゥースを演じたノラ・アルネゼデールについては「彼女はフランスでも無名の存在であり、起用することはひとつの賭けでした」と明かす。「映画の中でドゥースがスターになるのと並行して、ノラも同じ道を歩んでいきました。いまや、彼女の元にはアメリカからもオファーが届くようになり、監督として嬉しい限りです」と笑顔を見せた。されに、物語の舞台はパリだが、パリのどの地区で撮影が行われたのか?という質問に、監督はしてやったりの表情を浮かべた。「罠にハマりましたね(笑)。実は、映画の中に出てくるパリは、全てスタジオのセットか、チェコのプラハで撮られたものです。安いから?ノン!映画の中に出てくるようなパリの街は、もはや存在しないからです。編集の段階で、(映像の中の)空いている部分にエッフェル塔を付け足したりしたので(笑)、実際にパリに暮らす人も映画を観て『あれ、おかしいな。ここにエッフェル塔があって…』などと言っていました。現実を元に詩的な要素や自らの主張を織り込んでいったのです。ちなみに、俳優は本物の人間です」とユーモアたっぷりに秘密を明かしてくれた。最後に監督は「30年代の姿や労働問題もありますが、最終的に描かれているのは友情です。この映画の4年後には大戦が始まるわけで、この時代に暮らしたいなどとは思いませんが、この時代の仲間意識、連帯感を懐かしく思う気持ちはあります。いまの時代、成功とは“個人”のものですが、当時は成功とは仲間と共に分かち合うものであり、それも悪くないな、と思います」と映画に込めた思いを熱く語りかけた。『幸せはシャンソニア劇場から』は9月、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。■関連作品:幸せはシャンソニア劇場から 2009年9月、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© Cos Aelenei■関連記事:監督Q&A付き『幸せはシャンソニア劇場から』試写会に5組10名様をご招待
2009年07月09日