辻仁成の同名小説を中山美穂主演で映画化した『サヨナライツカ』の主題歌を中島美嘉が担当することが決まり、中山さん、中島さんからそれぞれコメントが発表された。中山さんにとって12年ぶりの映画復帰作であり、『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督の手による本作。タイのバンコクでの出会いを皮切りに25年の時を超え、東京、ニューヨークと舞台を移しながら、燃えるような一瞬の恋が切なくも美しい永遠の愛へと昇華していくさまが描かれる。中山さんの相手役を務めるのは西島秀俊。大人のラブストーリーにふさわしい2人がどのようなやり取りを繰り広げるのか?楽しみなところ。中島さんが映画の主題歌を歌うのは『永遠の詩』以来2年ぶりのこと。今回の「ALWAYS」では、昨年TVドラマ「流星の絆」の挿入歌として話題を呼んだ「ORION」でも中島さんとタッグを組んだ百田留衣が作詞・作曲を担当。「キミが笑うだけで、明日が見える。例え過ちだとしてもかまわない。今はただ…」と、この映画の情景にぴったりの切ない愛が紡ぎ出される。中山さんは「忘れたことにしない、なかったことにしない、愛すること、愛したことに一生懸命向き合う沓子の切なさや、想いの深さが存分に込められていて『一瞬の恋が、一生の愛へと続いていく』という映画の世界観を、音楽という別の側面で表現していると思いました」と中島さんが歌い上げる世界観を絶賛。「この作品のテーマとも言える『愛されること、愛すること』の愛することは永遠でありつつも、いつまでも感じることだと思います」とこの主題歌と合わせて、映画に込められたメッセージを改めて強く感じた様子。中島さんも「切ないシーンにも合う楽曲に仕上がっていますので、ぜひ映画と共に音楽も楽しんでいただけたら嬉しいです」と喜びのコメントを寄せてくれた。『サヨナライツカ』は2010年1月23日(土)より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開。「ALWAYS」も来春リリースを予定。■関連作品:サヨナライツカ 2010年1月23日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.■関連記事:中山美穂、12年ぶりの銀幕に出会いと別れ語る「壊れてしまうのではないかと思った」
2009年10月07日ラジオを通じて、それぞれに悩みや決意を抱えた人々が、心の中にしまったままになっていた想い、大切な人への愛を伝えようとするドラマを描いた『引き出しの中のラブレター』。本作の製作発表記者会見が行われ、主演の常盤貴子を始め林遣都、八千草薫、中島知子、岩尾望(フットボールアワー)、豊原功補、三城真一監督が出席した。一同は浴衣姿で登場。主人公のラジオパーソナリティ・真生(まい)を演じた常盤さんは「ラジオは元々大好きで、車の中で聞いてることが多いです。TVとはまた違った独特のメディアで、声を聞いているだけなのに笑ったり、号泣したり、心の中に入ってくるものがあります」と熱く語った。また、タイトルの通り、ラジオと並んで手紙の存在も重要な鍵を握るが、これについても「本当に大切なこと、ちゃんと伝えたいことはいまでも手紙で書きます。ファンの方々からいただくお手紙も、封筒やペンを時間をかけて選んでくださったりという手間がすごく嬉しいです」と笑顔を見せた。さらに、七夕が近いとあって、出席者に願いや伝えたい思いを短冊に書いてもらったが、常盤さんは、先日急逝したマイケル・ジャクソンに向けて「夢をありがとう」という言葉を贈った。シングルマザーになることを決意する由梨役の中島さんは、手紙にまつわる思い出を尋ねられ「小学校の頃、みんなにサイン帳を配って書いてもらいました。気になる男の子が自分のことをどう思ってるのかな?と思ったら、返事にはアントニオ猪木とジャイアント馬場の絵しか描いてありませんでした…」とやや残念なエピソードを披露。中島さんの短冊には「これ以上、増えませんように」との言葉が。どういう意味か?と色めきだつ報道陣に対し、中島さんは「うちの実家の畑を荒らす猿や猪が、です」とニッコリ。由梨の母・晶子を演じた八千草さんも「電話よりも手紙が好きです。自分を見つめ直すことができますし、電話では伝えられないことが書けると思います」と優しい笑みを浮かべながら映画に対する共感を語った。「ぼくは、ラブレターという文化がないところで育ちまして」と苦笑気味に語るのは、慣れない東京でタクシー運転手として生きる太郎に扮した岩尾さん。「今日も車で来ましたが、慣れない東京の道を走るのは地のままです。ランジェリー・ショップのウィンドウをのぞいて店員に気持ち悪がられる、というシーンがありますが、そこも地のままでいけました」と笑いを誘った。「浴衣を着るのは生まれて初めてです。“着せられた”感がないか心配ですが、大好きな俳優さんたちや監督に囲まれてこの場にいれて幸せです」と語るのは、函館に住む高校生・直樹を演じた林さん。劇中、直樹が手紙を書くシーンについて「撮影前に、その手紙を自分で書かせてもらいました。自分で書くことで直樹の気持ちに入り込めました」と明かした。林さんは短冊には「遣都という名前をつけてくれてありがとう」と両親への感謝の思いをしたためた。直樹の父・健一役の豊原さんは「一人暮らしをしていた頃、母が荷物などと一緒に送ってくれた手紙を、何気なく引き出しにしまっておいたんですが、後になって再び読んで、何とも言えない気持ちになりました」と手紙にまつわる思い出をふり返った。三城監督は「ラジオと手紙、公衆電話用のテレフォンカードは、僕らの若い頃の三種の神器でした。夜、手紙を書いたものの朝になって読み返してみると恥ずかしくなったり…。そんな風に見つめ直すことができるのも手紙の特徴ですね」と思い出を交えつつ、映画に込めた思いを明かした。ちなみに監督は今年、銅婚式(結婚20周年)を迎えるそうだが、奥様にラブレターを書いたことは?という質問に「書きました…若い頃」と顔を赤らめながら明かした。『引き出しの中のラブレター』は10月、全国にて公開。■関連作品:引き出しの中のラブレター 2009年10月、丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2009『引き出しの中のラブレター』製作委員
2009年07月06日