1月よりスタートする浜辺美波主演ドラマ「賭ケグルイ」。高杉真宙、森川葵らの出演が発表されてきた本作だが、このほどオールキャストが発表!あわせて、追加キャストのビジュアルが到着した。本作は、「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)で連載中の河本ほむら原作、尚村透作画の同名大ヒット漫画を原作に、『ヒロイン失格』『あさひなぐ』の英勉が監督を務める学園ドラマ。“ギャンブルの強さ”で生徒の階級が決まる名門校私立百花王学園を舞台に、いかなるリスクもいとわない常軌を逸したギャンブル狂の転校生・蛇喰夢子らが、究極の己を賭けた心理バトルを繰り広げる様子を描いていく。まず、今回新たに出演が明らかになったのは、絶対的権力で百花王学園を牛耳る生徒会のメンバーとして、「南くんの恋人~my little lover」『きょうのキラ君』の中川大志、連続テレビ小説「まれ」の中村ゆりか、モデルで歌手の三戸なつめ。中川さんが演じるのは、生徒会の役員にして時期生徒会長の座を狙う野心家の豆生田楓。また、生徒会長に絶対の信頼を置く生徒会役員・五十嵐清華を中村さん。同じく役員の一人で子どものような顔と非道な顔を併せ持つ黄泉月るなを三戸さんが演じる。そして、浜辺さん演じるギャンブル狂の夢子が戦う第1のゲーム「投票ジャンケン」の対戦相手、芽亜里を森川さんが演じることが先日発表されていたが、加えて今回は、第2のゲーム「ダブル神経衰弱」で夢子に挑む大企業の令嬢にして絶対的資金力を持つ1年生の皇伊月を、「仮面ライダー エグゼイド」(仮野明日那/ポッピーピポパポ/仮面ライダーポッピー役)の松田るか。第3のゲーム「生か死か」で夢子を陥れようとする西洞院百合子を、「咲-Saki-」の岡本夏美。第4のゲーム「二枚インディアンポーカー」で夢子や芽亜里の前に立ちふさがる、政治家の息子という権威を傘に着、ポチ、ミケに堕ちた生徒を執拗にいたぶる不良生徒・木渡潤を、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や『ちはやふる』シリーズ、4月スタートの連続テレビ小説「半分、青い。」にも出演が決定している矢本悠馬。木渡に絶対服従を強いられるも、ゲームのキーパーソンとなる女子生徒・蕾奈々美を『あさひなぐ』の松本妃代。第5のゲーム「ESPゲーム」を仕掛ける生徒会で最も危険な人物、生志摩妄を「動物戦隊ジュウオウジャー」や「さくらの親子丼」の柳美稀が決定した。「賭ケグルイ」は1月14日(日)より毎週日曜深夜0時50分~MBSにて(※初回は深夜1時15分~)、16日(火)より毎週火曜深夜1時28分~TBSにて(※初回は深夜1時43分~)放送開始。(cinemacafe.net)
2018年01月04日田中宏による、累計400万部突破の同名原作を実写映画化した『莫逆家族 バクギャクファミーリア』。本作で元暴走族の主人公・火野鉄(徳井義実)と対峙する五十嵐けん役で怪演を披露した村上淳が、五十嵐の役割とキャラクターの創造秘話を語った上で、作品に込めた熱い想いを打ち明けた。その他の写真暴走族「神叉」として熱い青春を送った不良たちの、“その後の人生”を描く人間ドラマ。暴走族がモチーフの激しい世界観だが、村上は「その奥にあるレイヤーに注目してほしい」と言う。「あの頃は…じゃないけれど、40代手前になった人間たちの日常として置き換えると、誰もが迎える人生の本質的な岐路を描いてます」。本作は、理不尽な仕打ちが多い社会に不満を抱く元不良たちが、もう一度自分たちのイキザマを貫こうとする戦いのドラマでもある。その岐路の過程で社会に迎合はおろか、精神のバランスまで失ってしまう男が、村上演じる五十嵐。「哀しい男ですよね。10代、20代の反抗に理由は要らないけれど、年を重ねれば反抗にも理由が要るじゃないですか。それでも理由はないと哀しいまでに己に言い聞かせている男――それが五十嵐ですよね」。五十嵐は鉄と同じく元「神叉」のメンバーで、第18代目総長の渡辺(中村達也)が溺愛する弟を事故死に追いやってしまい、その復讐に怯えて暮らす“哀しい男”。出所した渡辺は自責の念で腑抜け状態と化していたが、過去の亡霊に怯えきっている五十嵐の恐怖は狂気へと変わる。映画の前半と後半でキャラクターが激変する難役を演じた村上は「苦労した分、楽しかったです」と振り返った上で、「自分の中で五十嵐が勝手に暴走するので、手綱を引き切れていない感じもありました。自分以上、五十嵐以上のモノがスクリーンに映っていると思いましたね」と自信を示す。その五十嵐は『ダークナイト』(08)のジョーカーを連想する狂気のキャラクターで、「熊切監督を始め、映画好きの30代が集まれば、ヒース・レジャーが演じたジョーカーは絶対の存在なわけですよ。それに俳優であれば、大抵はヒール(悪役)を演じたいもので」と熊切和嘉監督とアイデアを出し合いながら共同で生み出していったと明かす。「五十嵐を白くしたかった理由には、ヴィターリー・カネフスキーの『ひとりで生きる』(91)の疫病を患った人間のイメージもあって、その違和感が『莫逆』にも欲しいよねって話していました。違和感って、怖いですよ。それを追求する作業は面白かったですね」。また、「この映画を誰にでも観てほしいと思っていますが、40歳手前の人間たちがズブズブになって頑張っている必死な姿を、今の2012年の人たちにどう映るかが楽しみで(笑)。この映画に出ているメンツって僕が全員意識していた人たちで、皆で『莫逆』という作品を作れたことは今後の僕の俳優人生にとっても絶対にデカいと思う。自分でも何かが上手くいっている作品だと現場でも思ったので、そこを感じてほしいです」と本作をPRした。『莫逆家族 バクギャクファミーリア』2012年9月8日(土)より、ロードショー取材・文・写真:鴇田 崇
2012年08月31日