東京・竹橋にある東京国立近代美術館で『ゲルハルト・リヒター展』が開かれています。ゲルハルト・リヒター(1932~)はドイツ出身のアーティスト。世界で高く評価され、オークションでも作品が高額で取り引きされている現代アートの巨匠です。リヒター作品はなぜ人気があり、何がスゴいのでしょう?プレス内見会で取材してきました。どんな展覧会?© Gerhard Richter 2022 (07062022)【女子的アートナビ】vol. 252『ゲルハルト・リヒター展』では、2022年に90歳を迎えたアーティスト、ゲルハルト・リヒターの初期作から最新のドローイングまでの作品122点を展示。60年にわたる画業のなかで手がけた油彩画や写真、ドローイング、ガラスや鏡などを用いた作品などが一堂に集まっています。本展の注目ポイントは、作家本人にとって大切な作品が揃っている点です。リヒター自身が手放さず、手元に残してきた本人所蔵の作品と、ゲルハルト・リヒター財団コレクションを中心に、かなり見ごたえある作品が展示されています。また、会場構成についても作家本人の希望を反映。リヒターにとって大事な作品を、本人の希望するスタイルで展示した、なんとも贅沢な展覧会です。スゴい経歴リヒターは、ドイツ東部のドレスデン生まれ。芸術系の大学を出たあと壁画制作などを手がけていましたが、1961年、ベルリンの壁ができる直前に西ドイツへ移住。東独でのキャリアを捨て、デュッセルドルフ芸術アカデミーで再び学びはじめます。1964年には初個展を開催。さらに、1971年にはデュッセルドルフ芸術アカデミーの教授に就任し、その後はパリやアメリカなどの名だたる美術館で個展を開催していきます。1997年にはヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。その後も数々の賞をとり、紹介しきれないほどの実績があります。スゴい値段経歴もスゴいですが、作品のお値段も飛びぬけています。2012年に開かれたオークションでは、存命作家の最高落札額(当時/2132万ポンド=約27億円)を更新。近年でも、さまざまなオークションで30億、40億など高額の落札額が報道され、世界のアート界で常に注目を集めています。スゴい作品――経歴も作品価値もスゴいことがわかりました。でも、リヒターの作品は、抽象的な絵もあれば具象的な絵もあって、作品としてどこがスゴいのか、素人にはわかりづらい作家です。東京国立近代美術館・主任研究員の桝田倫広さんは、リヒター作品について次のように説明しています。桝田さんリヒターはどうスゴいのか、わかりやすく言ってください、という質問を何度かいただきます。いつも、このような問いにどうしようかと困るのです。一言では言い表せない多様な問題を含んでいることこそ、彼の作品の特徴と言えるからです。――実際、リヒターについての本や論文なども数多くあり、本展の図録にもさまざまな解説が載っています。リヒター作品は、“一言で説明できないほどスゴい”ことがわかります。必見!“最後の絵画”では、ここからは作品について見てみます。リヒター作品には、いくつかジャンルがあります。例えば、「フォト・ペインティング」は、新聞や雑誌に載った写真などを正確にうつしとるように描いたシリーズ。「グレイ・ペインティング」は、灰色の絵具でキャンバスを塗り込めるシリーズ。このグレイのシリーズからつながってできたのが「アブストラクト・ペインティング」(抽象絵画)シリーズです。リヒターは、自作の大きなヘラをつかってキャンバス上で絵具を引きずるようにのばしたり削ったりしながら、独自の「アブストラクト・ペインティング」を生み出しました。この抽象絵画シリーズで、今回もっとも注目されているのが、2017年に制作された作品《アブストラクト・ペインティング》。本記事一枚目の画像です。本作は、作家本人が「これを最後にもう絵画は描かない」と宣言したメモリアル的な作品。ぜひ、じっくりご覧になってみてください。ガラス作品はどう見る?――リヒター作品のなかで、「ガラスと鏡」をつかったシリーズがあります。このような作品は、単にガラスを見ればいいのか、ガラスに映っている自分の姿を見るものなのか、ちょっと迷うかもしれません。桝田研究員は、次のように解説しています。桝田さんリヒター作品の根本的な原理は、「見るとはどういうことか。イメージが表れるとはどういうことか。それらの条件自体を問うもの」と言えます。そのことが端的に表れているのが、ガラスや鏡の作品です。この作品の前に立つと、ガラス越しに壁が見え、自分たちの姿も、ガラスそのものも見えます。ガラスに映し出されたものに何を見いだすかは、私たちが“見る”ということの複雑な営み次第。その営みは、私たちの経験や慣習、何を見たいと欲しているか、によって大きく左右されます。――ガラス作品の鑑賞方法、かなり奥が深いですね。ぼんやり見ているとただのガラスですが、「何を見たいと欲しているか」と考えると、とたんにハードルが上がります。ぜひ、ガラスや鏡の作品の前で、いろいろ感じてみてください。アウシュヴィッツの写真をもとに制作…本展で最大の見どころは、2014年に制作された《ビルケナウ》という4点組の絵画です。一見すると、シンプルな抽象絵画ですが、この絵の下層にはアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所で隠し撮りされた4枚の残酷な記録写真(死体などが写っています)のイメージが描かれています。しかも、その写真は絵画のすぐ隣に展示されているのです。鑑賞者は、絵画の下に隠された残酷なイメージを想像しながら、リヒターの作品と向き合うことになります。この作品の前に立つと、桝田研究員が教えてくれた「見るとはどういうことか。自分は何を見たいと欲しているのか」という問いを突き付けられる気がします。二度とないかも!何が描いてあるのかわからない抽象絵画や、ただガラスだけが並んでいるようなリヒターの作品は、ぼんやり見ていると「わからない・つまらない・難しい」と感じてしまうかもしれません。ただ、リヒター本人も、「優れた絵画は理解できない」と述べているので、理解できなくてもいいようです。「見るとはどういうことか」と思いながら作品と向き合ってみる。それだけで、自分のなかに何かが残るような気がします。これほど充実したリヒターの大規模展覧会を日本で見られる機会は、もう二度とないかもしれません。かけがえのない鑑賞体験を、ぜひ美術館で味わってみてください。Information会期:~10月2日(日)※休館日は月曜日(ただし9月19日は開館)、9月20日(火)会場:東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)*入館は閉館30分前まで※最新情報などの詳細は展覧会特設サイトをご覧ください。お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年07月31日東京都美術館で7月23日(金)より『ボストン美術館展芸術×力』が開幕、10月2日(日)まで開催されている。芸術を自らの力を示すため利用してきた、古今東西の権力者たち。「力」とともにあった芸術の歴史を約60点で振り返る。新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年に中止となっていた展覧会だが、このたびようやく開催の運びとなった。第1章展示風景より左:アンソニー・ヴァン・ダイク《メアリー王女、チャールズ1世の娘》1637年頃右:ロベール・ルフェーヴェルと工房による《戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像》1812年第1章展示風景より、左:長船長光《太刀 銘長光》13-14世紀右:来国俊《短刀 銘来国俊》13世紀後半第5章展示風景より狩野山雪《老子・西王母図屏風》17世紀前半ボストン美術館は50万点以上もの作品を有する世界有数の美術館。同展では、約10万点と膨大なコレクション数をほこる日本美術のほか、エジプトやヨーロッパ、インド、中国など世界各地の作品から「芸術と力」をテーマに約60点をセレクトし展示。その半数以上が日本初公開の作品となる。ロベール・ルフェーヴェルと工房 《戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像》1812年ボストン美術館蔵展覧会は5章構成。第1章「姿を見せる、力を示す」では、権力者の力を誇示するために制作された作品が展示される。《戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像》は、マントを羽織い、月桂樹の冠をかぶるナポレオンを描いた肖像画。その身にまとった服やポーズ、周囲に描かれた調度品など、すべてが権威を示す物だ。《ホルス神のレリーフ》 紀元前1971-紀元前1926年ボストン美術館蔵権威を示す手法は地域や時代によって大きく異る。ホルス神はエジプトの最も重要な神のひとりで、ハヤブサやハヤブサの頭部を持った男性の姿で表される。そして、現世に生きるエジプト王はホルスの化身とされていた。《ホルス神のレリーフ》はカイロから50キロほどはなれた場所にあるピラミッド複合体で見つかったものだ。《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》部分 13世紀後半ボストン美術館蔵《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》部分 13世紀後半ボストン美術館蔵同展のハイライトともいえる二大絵巻のひとつが《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》。平安時代末期、上皇と天皇の対立から巻き起こった「平治の乱」を描いた本作は、日本に残されていれば国宝に指定されていただろうと考えられている。注目点は、この動乱で重要な役割を担う後白河院が画面には一切登場せず、牛車でその存在を暗示するにとどまっていることだ。権力者の姿を威風堂々と描くヨーロッパとは異なり、天皇を描かない日本ならではの慣習によるものといえる。地上の統治者たちは、しばしば「神の代理人」としての役割を果たした。また、宗教的な儀式を行うことや、その地の宗教の支援を行う事もあった。第2章の「聖なる世界」では、権力者たちと宗教美術とのかかわりを扱う。ブオナッコルソの《玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使》は、金箔をふんだんに使い、照度を落とした展示室でも光り輝く祭壇画だ。ニッコロ・ディ・ブオナッコルソ《玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使》1380年頃ボストン美術館蔵エル・グレコの《祈る聖ドミニクス》はドミニコ会を創設した修道士聖ドミニクスを描いた作品。聖ドミニクスの敬虔さがドラマティックな構図で描かれている。エル・グレコ《祈る聖ドミニクス》1605年頃ボストン美術館蔵《大日如来坐像》は平安時代に制作されたもの。当時、権力者たちに広く受け入れられていた仏師、定朝の様式を踏襲して作られている。様式は、権威を表す機能も果たしていたのだ。《大日如来坐像》1105年ボストン美術館蔵続く第3章「宮廷の暮らし」では、統治者たちの暮らしぶりが垣間見える絵画や宝飾品などを紹介する。《灰色の枢機卿》は、現在もパレ=ロワイヤルとして現存するパリの宮殿の大階段が舞台の作品。カラフルな服を身にまとい、うやうやしくお辞儀をする貴族たちを、修道士は気にもとめず読書をしている様子が描かれている。修道士は、当時フランスの大権力者であったリシュリュー枢機卿のブレーンの一人。フランス王国の力関係がドラマティックな構図で描かれている。ジャン=レオン・ジェローム《灰色の枢機卿》1873年 ボストン美術館蔵《モンスーンを楽しむマハーラージャ、サングラーム・シング》は、統治者であるサングラーム・シングが郊外の宮殿を訪れたときの様子が描かれている。サングラーム・シングは画面上部と下部に描かれており、上部の屋上から妻とともに広大な領土を眺める様子や、下部の侍女を従えながら宮殿に入っていく描写から、その絶大な権威を見てとることができる。《モンスーンを楽しむマハーラージャ、サングラーム・シング》1720-1725年頃ボストン美術館蔵第4章「「貢ぐ、与える」、第5章「たしなむ、はぐくむ」へ統治者は、ときに他の統治者や家臣に贈り物をすることもある。第4章「貢ぐ、与える」では、権力者たちによる贈答品、あるいは権力者への貢物などを紹介していく。狩野永徳によるものと伝わる《韃靼人朝貢図屏風》は、韃靼人(モンゴル系騎馬民族)の一行が、位の高い人物に謁見するために、貢物を持って向かう様子が描かれている。この画題は中国の皇帝に謁見するために様々な民族が貢物を持って向かう「王会図」という画題に傚ったものだ。伝狩野永徳《韃靼人朝貢図屏風》16世紀後半 ボストン美術館蔵《銀の水差しと水盤》はイングランドの女王、エリザベス1世への贈り物、あるいは女王からの贈り物であったと考えられている。水差しと水盤の両方に歴代国王の略系図が彫り込まれ、水差しにはさら旧約聖書の物語も表されている。《銀の水差しと水盤》1567−68年ボストン美術館蔵そして、クライマックスとなる第5章「たしなむ、はぐくむ」では、芸術家のパトロンとしての権力者に焦点を当てる。同展で里帰りを果たした二大絵巻のひとつ、《吉備大臣入唐絵巻》は、全期を通して4巻揃って展示。奈良時代を代表する学者で官僚、遣唐使だった吉備真備と、唐で亡くなり、鬼となって現れた阿倍仲麻呂との物語が描かれる。現代の感覚ではかわいらしくユーモラスにも感じる内容だ。《吉備大臣入唐絵巻》展示風景《吉備大臣入唐絵巻》(部分)12世紀末ボストン美術館蔵《吉備大臣入唐絵巻》(部分)12世紀末ボストン美術館蔵展覧会の最後を飾るのは、同展のために修復が施され初の里帰りを果たした増山雪斎の《孔雀図》。雪斎は江戸時代に伊勢長島藩を治めた大名でありながら、画技にも秀でた文人大名だった。修復を経て色鮮やかに蘇った精緻な表現をじっくりと鑑賞して欲しい。増山雪斎《孔雀図》1801年ボストン美術館蔵はるか昔から密接に関わり合ってきた「芸術」と「力」。時代や国によって異なるさまざまな「力」の表現に注目しながら、権力とは何か、ということについて改めて考える機会ともなりそうだ。構成・文:浦島茂世【開催情報】『ボストン美術館展芸術×力』7月23日(土)~10月2日(日)、東京都美術館にて開催※日時指定予約制
2022年07月26日上野の国立西洋美術館で、リニューアルオープン記念となる展覧会『自然と人のダイアローグフリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』が開催中です。本展では、自然と向き合った芸術家たちのさまざまな作品を展示。プレス内覧会で取材したおもな見どころや展示風景をご紹介します!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 251『自然と人のダイアローグ』では、ドイツ・ルール地方の都市エッセンにあるフォルクヴァング美術館と国立西洋美術館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にした作品100点超を展示。ドイツロマン主義の画家フリードリヒをはじめ、モネ、セザンヌ、ゴッホや20世紀絵画、そして現代ドイツを代表する画家リヒターの作品まで見ることができます。二人のコレクターが受けた苦難…フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、いくつか共通点があります。まずは、設立者の熱い思い。両美術館とも、同時代を生きたコレクターのカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)と松方幸次郎(1866-1950)の個人コレクションをもとに設立されました。オストハウスは、地元の人々に美を提供するため美術館を建設したいと願い、松方も日本の画学生たちに本物の西洋画を見せてあげたいという熱い思いから作品を収集していました。また、第二次世界大戦により苦難を受けた点も似ています。フォルクヴァング美術館は、ナチス政権時代、「退廃芸術キャンペーン」により1,400点以上の近代美術作品が押収されました。いっぽう、松方のコレクションも戦争末期、フランス政府に多くの作品を接収され、1951年にそれらはフランスの国有財産となってしまいました。しかしその後、フランス政府は多くの作品を日本に返還することを決定。寄贈返還された松方コレクションを基礎に誕生したのが、国立西洋美術館です。1959年に完成した国立西洋美術館・本館の建物はル・コルビュジエの設計によるもので、2016年には国立西洋美術館を含む「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献 ―」が世界文化遺産に登録されました。リヒターとモネ、夢のコラボでは、本展の見どころ作品をいくつかご紹介します。まずは、現代ドイツを代表するアーティスト、ゲルハルト・リヒターの《雲》と、印象派の巨匠クロード・モネ《舟遊び》のコラボ。リヒターの作品は写真をもとに描いたもので、一見するとリアルなのですが、じっと見つめていると写真とは違う独特の空気が漂っているように感じられます。一緒に展示されているモネの絵にも空が描かれていますが、こちらは水面に反射した空と雲です。同じ空でも、画家によって表現の仕方はさまざま。この二人の作品を隣り合わせで見られる機会はほとんどないと思いますので、かなり貴重な鑑賞体験ができます。ゴッホ初来日の代表作も!本展では、ゴッホが最晩年に取り組んだ風景画の代表作、《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》が初来日。こちらは、展覧会のメインビジュアルにもなっている注目作品です。ゴッホは、麦を刈る人物に「死」を、刈り取られる麦のなかに「人間」のイメージを見たといわれています。本作品が描かれたのは、1889年。当時サン=レミの精神療養院に入院していたゴッホは、その翌年の1890年に麦畑で自分の腹をピストルで撃ち、亡くなりました。リニューアルした美術館にも注目!本展で美術館を訪れたら、ぜひリニューアルした国立西洋美術館もご覧ください。同館は1年半の休館中に、創建した当時の姿に近づける工事を行っていました。前庭にある目地や西門の位置、囲障など、デザイン上も大きな意味をもつ部分が変化しています。世界遺産の美術館に足を運んで、ぜひ巨匠たちの名画を楽しんでみてください。Information会期:~9月11日(日)※休館日は毎週月曜日 (ただし、8月15日(月)は開館)会場:国立西洋美術館開館時間:9:30〜17:30毎週金・土曜日:9:30〜20:00※入館は閉館の30分前まで※日時指定制※最新情報などの詳細は展覧会特設サイトをご覧ください。お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年07月24日スイス・ジュネーヴに位置するプチ・パレ美術館より、19世紀後半から20世紀前半にかけて、パリが最も華やかだった時代のフランス近代絵画が来日。『スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ』として、東京・SOMPO美術館で10月10日(月・祝)まで開催されている。プチ・パレ美術館は、実業家オスカー・ゲーズ氏のコレクションを展示するため、1968年に開設された私設の美術館(1998年より休館中)。その特徴は、ルノワールら著名な画家だけでなく、エコール・ド・パリ時代に活躍した画家のほか、才能がありながらもあまり当時知られていなかった画家、また女性画家の作品も収集し、世に送り出そうとしていたことである。本展では美術運動やグループごとに6章に分け、38名の画家による65点を紹介する。第1章は「印象派」。明るい色彩と鮮やかなタッチにより、自然の光や空気感を捉えようとしたその作品群は、日本でも非常に人気が高い。日常に根づいた情景が題材になっていることが多く、ルノワールやカイユボットらの秀作が並ぶ。第2章の「新印象派」は、印象派の流れを汲みながらも、より科学的理論を踏まえた光の表現を探求。スーラに代表される点描が魅力で、特に本展では、アンリ=エドモン・クロスやシャルル・アングラン、アシール・ロージェなど、画家ごとの表現、色彩の違いを楽しむことが出来る。第3章は「ナビ派とポン=タヴァン派」。ポン=タヴァンとはフランス・ブルターニュ地方にある小さな村で、ここに滞在したゴーギャンとその周りにいた若い画家たちのことを指す。さらにその影響を受けたボナールやモーリス・ドニらをナビ派と呼び、共に印象派とは一線を画する活動を進めた。だがナビ派を代表するドニは、日常生活を題材にした作品も多く、自身の別荘や近くの海岸で遊ぶ家族の姿なども描いている。第4章は「新印象派からフォーヴィズムまで」。“野獣(フォーヴ)”からフォーヴィズムと言われるようになったこれらの作品群は、大胆なタッチや鮮やかな色彩が特徴。モーリス・ド・ヴラマンクらの作品を展示する。さらに第5章「フォーヴィズムからキュビスムまで」では、複数の視点から対象を捉えたキュビスムの名品が並ぶ。そして第6章「ポスト印象派とエコール・ド・パリ」では、特定の芸術運動に属さなかったエコール・ド・パリの作家陣を紹介。モーリス・ユトリロの母であるシュザンヌ・ヴァラドンや藤田嗣治など、当時のパリの多様な芸術に触れることが出来る。取材・文:野上瑠美子
2022年07月21日諸橋近代美術館では、2022年7月25日(月)から11月13日(日)まで、展覧会「コレクションをめぐる6つの部屋 ルームス」を開催いたします。7/25からルームス展開幕!1999年の開館以来、20世紀を代表するサルバドール・ダリの絵画・彫刻を中心に、ルノワールやゴッホなど20世紀の西洋近代絵画やイギリスの現代アーティスト PJ クルックの絵画作品を蒐集し、特色のあるコレクションの形成を継続してきました。今回はこれらを当館6人のキュレーターが6つの部屋の住人となり、ROOM1 コレクター/ROOM2 ダリ/ROOM3 語らい/ROOM4 材質/ROOM5 プロセス/ROOM6 スキャンダラス、という個性的なテーマを通してご紹介いたします。美術館周辺を取り囲む自然の中で、ダリをはじめ西洋近代絵画の秀作をめぐりながら、作品鑑賞の楽しさをご体験ください。【ルームスの見どころ】point1:6人のキュレーターによる「コレクター/ダリ/語らい/材質/プロセス/スキャンダラス」という個性的なテーマを通して作品を多角的に鑑賞!point2:ルノワールやゴッホetc..西洋近代作品のコレクションも久々に登場!point3:サルバドール・ダリの絵画や彫刻作品も堪能できる!【展覧会概要】コレクションをめぐる6つの部屋 ルームス会期 : 2022年7月25日(月)~11月13日(日) ※会期中無休時間 : 9:30~17:00(最終入館は閉館30分前まで)会場 : 諸橋近代美術館(福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ヶ峯1093-23)観覧料: 一般 1,300円/高校・大学生 500円/中学生以下 無料 <常設展示も含む>※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保険福祉手帳のご提示で所有者と付添者(1名のみ)は無料です。URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月14日ロイズ(ROYCE’)の京都府・近郊限定スイーツブランド「ロイズ京都」が、JR京都駅・周辺で通年販売をスタートする。和素材のスイーツブランド「ロイズ京都」ロイズ京都は、“北海道土産の定番「ロイズ」が京都と出会い生まれたおいしさ”というユニークなコンセプトのもと生まれたスイーツブランドだ。生チョコレートやポテトチップチョコレートなどで知られる、チョコレートメーカー・ロイズが、抹茶・黒豆・山椒…など、京都で親しまれてきた“和素材”を組み合わせることで、和と洋の垣根を超えたスイーツを展開している。これまでは期間限定ショップや伊丹空港など限られたエリアでしか展開がなく、そのレア度からも注目の的に。今回満を持して、JR京都駅・周辺で通年販売を開始する。ロイズ京都の人気商品といえば、2層の生チョコレート「ロイズ京都 生チョコレート[宇治抹茶とフロマージュ]」だ。宇治抹茶をブレンドしたチョコレートと、マスカルポーネ、ゴーダ、クリームチーズと北海道産の3種のチーズを合わせたホワイトチョコレートを2層に重ね、表面には宇治抹茶を使用したチョコレートパウダーをあしらった。また、ロイズ人気のポテトチップチョコレートに、抹茶と和歌山県産ぶどう山椒をまぶし、宇治抹茶のチョコレートをコーティングした“ピリッと山椒が香る”「ロイズ京都 ポテトチップチョコレート [宇治抹茶と山椒]」や、抹茶、玄米茶、黒豆を“さくさくほろほろ”食感のクッキーに仕上げた「ロイズ京都 ほろっとほどけるクッキー[3種詰合せ]」もおすすめだ。ロイズ京都の新作スイーツもさらに、2つの新商品も仲間入り。サクサクのフィアンティーヌや砕いたアーモンド、京都で焙煎した金ごまを組み合わせた1口サイズのチョコレート「ロイズ京都 金ごまのロッシェ」と、京都府水尾のゆずを使ったゆずピール入りのプチケーキ「ロイズ京都 ゆずケーキ」が新登場となる。【詳細】「ロイズ京都」<通年販売店舗>※ロイズ京都以外のロイズ商品は取り扱いなし。・JR京都駅 1F中央改札口前「おみやげ街道 JR京都駅中央口」営業時間:7:30~22:00・京都駅前地下街ポルタ 東エリア内「きょうこのみ」営業時間:11:00~20:30※休業日はポルタの休館日に準じる。発売開始日:2022年6月28日(火)<期間限定販売>※ロイズ京都以外のロイズ商品(一部)も販売。・ジェイアール京都伊勢丹「夏のおいしい北海道展」開催期間:2022年6月22日(水)~7月4日(月)10:00~20:00※最終日7月4日は18:00終了。場所:ジェイアール京都伊勢丹 10階 催物場(京都駅ビル内)住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル・ロイズ移動販売車「アル・プラザ宇治東」開催期間:2022年6月28日(火)~7月10日(日)11:00~19:00場所:アル・プラザ宇治東住所:京都府宇治市菟道平町28-1※営業時間の変更や中止になる場合あり。※期間中でも在庫状況などにより、商品は品切れとなる場合あり。■商品例・ロイズ京都 生チョコレート[宇治抹茶とフロマージュ]20粒 821円・ロイズ京都 ほろっとほどけるクッキー[3種詰合せ]計18個 972円・ロイズ京都 ポテトチップチョコレート [宇治抹茶と山椒]190g 864円・ロイズ京都 金ごまのロッシェ 120g 810円・ロイズ京都 ゆずケーキ 3個 951円
2022年07月01日展覧会「美しき色、いにしへの裂 ─〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦─」が、京都の細見美術館にて、2022年7月2日(土)から8月28日(日)まで開催される。独自の染織の表現を紹介「美しき色、いにしへの裂 ─〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦─」は、京都の呉服専門店「ぎをん齋藤」七代目当主の齋藤貞一郎と、植物染の「染司よしおか」五代目当主の吉岡幸雄という、染織を探求し続けたふたりの姿を紹介する展覧会だ。齋藤貞一郎は、染織コレクターとしても知られており、そのコレクションは「辻が花」や「縫箔」、「慶⻑裂」を中心に、古代から近世に至る日本の染織に加えて、中国の出土裂にまで及ぶ。蒐集品に学び、古典技法や意匠を継承した齋藤による作品は、高く評価されている。一方で吉岡幸雄は、図書出版「紫紅社」を設立し、美術工芸の雑誌・全集・豪華本などの編集・出版に携わっている。1988年には生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、 日本の伝統色の再現に取り組むようになった。江戸時代から続く染織の家に生まれたふたりは、家業を継ぎながらも伝統にとらわれず、独自のスタイルで染織の表現に挑んできた。本展では、いにしえの色の再現や憧れの技を昇華させた新たな表現を紹介するとともに、その過程にも光をあてる。展覧会概要展覧会「美しき色、いにしへの裂 ─〈ぎをん齋藤〉と〈染司よしおか〉の挑戦─」会期:2022年7月2日(土)〜8月28日(日)[前期 7月2日(土)〜7月31日(日) / 後期 8月2日(火)〜8月28日(日)]会場:細見美術館住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合、翌火曜日)入館料:一般 1,400円、学生 1,100円※会期や営業日時などは変更となる場合あり(詳細については美術館ホームページを確認のこと)【問い合わせ先】細見美術館TEL:075-752-5555 (代)
2022年06月26日アクティビティサービス提供を行っているsoobox~想箱~(所在地:秋田県鹿角市、代表:川又 伸文)は、「十和田国立公園、八幡平国立公園での体験型観光拠点づくり事業」をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて2022年6月11日(土)より開始しています。「CAMPFIRE」クラウドファンディングサイト 十和田湖でSUP(サップ)■開発背景私が起業をしたきっかけの一つが、地元での新しい仕事のカタチづくりと地方観光地の課題解決です。バブル期に避暑地として人気があり賑わっていた十和田国立公園と八幡平国立公園でしたが、現在では以前の賑わいには程遠いのが現状です。そんな賑わいがなくなった十和田八幡平国立公園を地元の個人事業ではありますが、アクティビティ事業を中心としたコンテンツや予約システム体制を整え「体験する観光」の拠点を創り、新しい観光のかたちとして、地元の新しい働き方として地域のために事業を通じて、貢献したいと日々奮闘しています。■特徴*大型観光バスなどの観光客ではなくマイカーやレンタカー、トレッキング、サイクリング個人観光客をターゲットとしたお手軽にアクティビティ体験を提供*国立公園の十和田湖、八幡平の四季折々の景色と大自然を体感できる体験プログラム*地元生まれ地元育ちのスタッフが、個人事業での地元初アクティビティ事業チャレンジ*昨年のプレオープンから徐々にお客様やお問い合わせが増え、7月~9月まで北東北三県大型観光キャンペーンに事業提供■リターンについて・10,000円:soobox ECサイトで掲載予定のコーヒー豆セット!sooboxのアクティビティ事業の拠点になっている十和田ふるさとセンター内にあるcafe「kotoriusagi(コトリウサギ)」で販売しているエチオピア産豆のセットになります。・25,000円:カヤック体験(1名分)十和田ふるさとセンター桟橋をスタートにして十和田湖の大自然を感じながらのカヤック体験になります。サポートスタッフ付きで体験時間は90分。・1,000,000円:アクティビティ(カヤック、サップ、トレッキング)5年間ペア体験提供。十和田湖西湖岸の大自然をアクティビティを通して体感してください。(サポート、ガイドスタッフ付)■プロジェクト概要プロジェクト名: 「十和田国立公園、八幡平国立公園での体験型観光拠点づくり事業」期間 : 2022年6月11日(土)~8月25日(木)23:59URL : ■会社概要商号 : soobox~想箱~(ソウボックス)代表者 : 代表 川又 伸文所在地 : 〒018-5334 秋田県鹿角市十和田毛馬内字中陣場117-3設立 : 2022年5月事業内容: アクティビティ提供事業サービス、ふるさと納税自治体サポートサービス、ECセレクトショップ(準備中)資本金 : 10万円【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】soobox~想箱~(ソウボックス) お客様相談窓口TEL:090-6627-7231 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月25日スイスのジュネーヴにあるプチ・パレ美術館が収蔵する19世紀後半から20世紀前半にかけてのフランス近代絵画を紹介する『スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ』が、7月13日(水)よりSOMPO美術館にて開催される。1968年、熱心な美術蒐集家だった実業家、オスカー・ゲーズが自身のコレクションを公開するために設立したプチ・パレ美術館。そのコレクションはフランス近代絵画を中核としているが、自分の審美眼に自信をもっていたゲーズは、不当に過小評価されてきた画家たちを世に出すことに使命感を抱き、認知度の低い画家たちや、歴史の中で見過ごされてきた女性の画家たちの作品も積極的に蒐集していたという。ゲーズが逝去した1998年より現在まで、美術館は休館しているが、ゲーズの掲げた「平和に奉仕する芸術」というモットーのもと、国内外の展覧会にそのコレクションが出品されている。同展では、「印象派」「新印象派」「ナビ派とポン=タヴァン派」「新印象派からフォーヴィスムまで」「フォーヴィスムからキュビスムまで」「ポスト印象派とエコール・ド・パリ」の6章にわけ、フランス近代絵画の動向をわかりやすく展観。ルノワール、ドニ、デュフィ、藤田嗣治らのほか、新しい絵画様式の先駆者や、枠に収まらない個性的な画家など、あまり知られていない画家たちも含め38名による油彩画65点を紹介する。プチ・パレ美術館の収蔵品展が日本で開催されるのは、約30年ぶりのこと。現地でも観ることのできない、その充実したラインナップを鑑賞できる貴重な機会となっている。アンリ=エドモン・クロス《糸杉のノクチューン》1896年 ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVEモーリス・ドニ《休暇中の宿題》1906年ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVEジャン・メッツァンジェ《スフィンクス》1920年 ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVEテオフィル=アレクサンドル・スタンラン《猫と一緒の母と子》1885年 ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE【開催概要】『スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ』会期:2022年7月13日(水)~10月10日(月・祝)会場:SOMPO美術館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)休館日:月曜日(7月18日、9月19日、10月10日は開館)観覧料:一般:1,600 円、 大学生:1,100 円、 高校生以下無料美術館公式サイト:
2022年06月23日京都府立堂本印象美術館(所在地 京都府京都市: )は、コレクション展「旅する印象 -画家が見つめた、ひと・町・自然-」を、会期:2022年6月25日(土)~9月25日(日)にて開催いたします。チラシ▼会期 2022年6月25日(土)~9月25日(日)▼開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)▼休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)▼観覧料 一般510(400)円、高大生400(320)円、小中生200(160)円※( )は20名以上の団体料金65歳以上の方(要公的証明)および障害者手帳をご提示の方(介護者1名含む)は無料▼主催 京都府、京都府立堂本印象美術館、京都新聞▼助成 一般財団法人地域創造※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定を変更する場合がございます。ご来館前に当館ホームページなどで最新情報をご確認ください。■展覧会概要大正から昭和期にかけて活躍した日本画家 堂本印象(1891~1975)。印象の表現は、日本や東洋の古典芸術をもとに西洋画の手法を取り入れた具象絵画から、戦後には抽象絵画へと幅広い展開を遂げました。こうした様式の変化の裏には、昭和27年(1952)、61歳で初めて経験したヨーロッパ旅行が大きな契機であったといえるでしょう。本展では、渡欧に関連した作品とともに、大正時代に訪ねた中国に基づく作品も展示します。熟達した境地の洒脱なヨーロッパ風景と、若手画家時代の大正ロマン漂う中国風景をそれぞれお楽しみください。■展覧会のみどころ★具象から抽象まで。1人の作家とは思えない表現の幅印象は、日本や東洋の古典芸術をもとに西洋画の手法を取り入れた具象絵画から抽象絵画へと幅広い展開を遂げました。昭和27年(1952)、61歳で初めて渡欧し、長年憧れを抱いたヨーロッパの景色に心をときめかせながらスケッチをしています。この渡欧時に新しい美術動向にも触れたことにより、目指すべき芸術のあり方を確信し、抽象絵画を指向するようになりました。本展では、さらに、30代前半の印象が描いた中国風景の作品も展示します。熟達した境地の戦後の作品と若手画家時代の大正ロマン漂う作品をそれぞれお楽しみいただけます。■主要出品作品堂本印象「モンパルナス」1954年(昭和29) 京都府立堂本印象美術館蔵堂本印象「爽山映雪」1921年(大正10) 京都府立堂本印象美術館蔵堂本印象「雄風」1922年(大正11) 京都府立堂本印象美術館蔵堂本印象「生活」1955年(昭和30) 京都府立堂本印象美術館蔵■ギャラリートーク日時:2022年7月16日(土)14:00~2022年8月14日(日)14:00~場所:2階展示室■問い合わせ先京都府立堂本印象美術館〒603-8355 京都府京都市北区平野上柳町26-3TEL : 075-463-0007HP : アクセス: 京都市バス「立命館大学前」下車すぐ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月16日公益財団法人 国立劇場おきなわ運営財団は、千年の歴史を持ち、京都の無形民俗文化財にも登録されている「千本ゑんま堂狂言」を、国立劇場おきなわ(所在地:沖縄県浦添市勢理客)で2022年6月12日(日)に初上演いたします。「千本ゑんま堂大念佛狂言」は京都三大念佛狂言の1つで、他の念佛狂言と違いほとんどの演目にセリフのあることが大きな特徴です。沖縄では初めての上演となります。■ダイジェスト映像「千本ゑんま堂大念佛狂言」 【公演概要】会場 : 国立劇場おきなわ 大劇場 日時 : 2022年6月12日(日) 開演時間:14:00入場料 : 3,500円チケット購入: ■見どころ「千本ゑんま堂大念佛狂言」( )は千年の歴史を持ち、京都の無形民俗文化財にも登録されています。念佛狂言は無言(パントマイム)が基本ですが、他の念佛狂言と違って「ゑんま堂狂言」だけほとんどの演目にセリフがあること(有言)が大きな特徴です。国立劇場おきなわ 大劇場に京都引接寺の舞台を再現。今回が沖縄で初めての上演となります。<第1部>「花盗人」(はなぬすっと)大名 :迫間 悟空太郎冠者:梅原 友治悪者 :嶋 秀人後見 :岩見 正樹花泥棒に罪はないという言葉がありますが、今回上演する狂言の花盗人がルーツのようです。琉球国時代にも、この花泥棒に罪はないとされ、近い事件が起きて平等所に持ち込まれましたが、若い男に下った裁きは無罪放免でした。「美しい花を見て、つい手折ってしまったこのような心は誰にでもあるもので同情の余地がある。花泥棒に罪はない」というのが判決の大意だったそうです。さて、狂言の「花盗人」はどういう結末になるのでしょうか・・・「花盗人」(提供:千本ゑんま堂大念佛狂言保存会 撮影:岡本 好明)「牡丹獅子」(ぼたんじし)大名 :小島 偉生太郎冠者:宮田 勝行獅子頭 :田尻 拓獅子尾 :嶋 泰智後見 :梅原 勝治大名の屋敷の庭に、見事な牡丹が満開の花をつけました。しかし、毎晩どこからか獅子がやってきて荒らしてしまいます。その獅子を生け捕りにするよう言い付けられたが太郎冠者が・・・「牡丹獅子」(提供:千本ゑんま堂大念佛狂言保存会 撮影:岡本 好明)<第2部>「道成寺」(どうじょうじ)師匠坊:藤井 洋一朗 :松岡 誠陀仏坊:戸田 大地姫 :梅原 友治鬼神 :宮田 勝行重要無形文化財指定50周年となる、琉球の歌舞劇・組踊。その演目のひとつ「執心鐘入」の参考にされたと言われる、能、歌舞伎でおなじみの「道成寺」です。「道成寺」(提供:千本ゑんま堂大念佛狂言保存会 撮影:岡本 好明)※初めてご来場される皆さまへ国立劇場おきなわには、舞台両サイドに大型の「字幕表示」がございます。セリフ等が表示されるので、古い言葉の意味がよくわからない場合にご鑑賞の手助けになるととても喜ばれていますので、安心してご来場いただけます。公演の詳細はQRからご覧いただけます。QRコード:詳細はこちらから<プレゼント動画>・千本ゑんま堂狂言へのお誘い2022 ・国立劇場おきなわからのご案内(うちなーぐち) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月10日リニューアルのため休館していた国立西洋美術館が1年半振りに企画展を開催している。6月4日(土)より9月11日(日)までの会期で行われる『国立西洋美術館リニューアルオープン記念自然と人のダイアローグフリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』は、自然と人をテーマに近代の絵画の変遷をたどる展覧会だ。開館当初の佇まいに近づける工事のため、2022年4月まで約1年半のあいだ休館していた国立西洋美術館。リニューアル後、初となる企画展は、ドイツはエッセンにあるフォルクヴァング美術館の協力を得て開催される。フォルクヴァング美術館は、実業家のカール・エルンスト・オストハウスの個人コレクションを核とした美術館。オストハウスと同時代を生きた実業家、松方幸次郎のコレクションを元に誕生した国立西洋美術館との共通点も多い。同展では2つの美術館のコレクションから、「自然との対話」を画家たちがどのように行い、作品として作り上げていったのかについて4章構成で取り上げる。印象派やポスト印象派を軸に、20世紀絵画まで100点以上の作品が展示されている。左:ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの浜》1867年国立西洋美術館蔵右:エドゥアール・マネ《嵐の海》1873年国立西洋美術館蔵第1章は「空を流れる時間」。技術革新が進み、携行できる絵の具が普及した19世紀、画家たちは盛んに戸外に出て、変化する光の姿を捉えようとした。モネの師匠でもあり、海辺の風景を描き続けたブーダンの作品をスタートに自然をさまざまな形で捉えようとする画家たちを取り上げる。左:マックス・リーバーマン《ラーレンの通学路》1898年 フォルクヴァング美術館蔵 右:エドゥアール・マネ《ブラン氏の肖像》1879年頃 国立西洋美術館蔵ドイツの画家マックス・リーバーマンやマネは、木漏れ日と人々をモチーフに、光のきらめきを描いた。それぞれ画家ごとに個性が出ているのが興味深い。この章で一番の盛り上がりを見せるのは印象派の巨匠として知られるクロード・モネと現在、世界でもっとも人気のある画家のひとり、ゲルハルト・リヒターの共演だ。小舟にのって川で遊ぶ少女たちと、きらめく水面のコントラストが美しいモネの作品とソフトフォーカスで撮影された写真にも見える、青空と雲を描いたリヒターの作品が隣り合う。二つの作品の間には110年の年月が流れているが、光のあり方を追求しようとする画家たちの姿勢は変わらない。左:クロード・モネ《舟遊び》1887年国立西洋美術館蔵右:ゲルハルト・リヒター《雲》1970年 《雲》フォルクヴァング美術館蔵第2章は「〈彼方〉への旅」と題し、自分の心象や観念を自然の風景と結びつけた画家たちの作品を紹介する。ロマン派を代表するドイツの画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒは夕日を見つめる後ろ姿の女性像を描くことで、ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダールは窓とその向こうの神秘的な風景を描くことで、人間の理想を追求することを試みた。左:カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ《夕日の前に立つ女性》1818年 フォルクヴァング美術館蔵 右:ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダール《ビルニッツ城の眺め》1823年 フォルクヴァング美術館蔵ゴーガンはブルターニュ地方にあるポン=タヴェンやタヒチなど、あえて都会から離れて制作することで、自らの芸術を追求していた。左:ポール・ゴーガン《扇を持つ娘》1902年 フォルクヴァング美術館蔵 右:ポール・ゴーガン《海辺に立つブルターニュの少女たち》1889年 国立西洋美術館蔵第3章「光の建築」は、自然のなかに普遍的な秩序や法則、本質的な構造を見出し、表現のなかに織り込もうと試みた画家たちの作品を紹介する。スーラの点描技法に強く影響を受けたベルギーの画家、レイセルベルへは水面と月の光を丹念に点描で描き、フィンランドの国民的画家、ガッレン=カッレラは、静かな湖面にさざなみが立つ場面を装飾的に描いている。点描技法をスーラとともに実践し、後の画家たちに大きな影響を与えたシニャックは、パリや南仏などさまざまな場所の風景を描いた。左:テオ・ファン・レイセルベルへ《ブローニュ=シュル=メールの月光》1900年 フォルクヴァング美術館蔵 右:アクセリ・ガッレン=カッレラ《ケイテレ湖》1906年 国立西洋美術館蔵左:ポール・シニャック《ポン・デ・ザール橋》1912/1913年右:ポール・シニャック《サン=トロペの港》1901〜1902年 国立西洋美術館蔵最終章となる「天と地のあいだ、循環する時間」では、めぐる季節や生と死など自然のなかにおける「循環」を描いた作品を展示する。ゴッホの《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》は、ドイツから初来日。ゴッホの死の12年後にオストハウスが購入し、フォルクヴァング美術館の開館を飾った記念碑的な作品だ。左:カミーユ・ピサロ《収穫》1882年 国立西洋美術館蔵 右:フィンセント・ファン・ゴッホ《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》1889年フォルクヴァング美術館蔵ドニとモネの作品は、どちらも縦に伸びる木々が画面を分断する印象的な作品。ドニの作品が制作されたのは、モネの作品が描かれてからわずか15年後。その当時の芸術のあり方、価値観が大きく変化していたことも伺える。左:モーリス・ドニ《踊る女たち》1905年 国立西洋美術館蔵 右:クロード・モネ《陽を浴びるポプラ並木》1891年 国立西洋美術館蔵そして、展覧会は国立西洋美術館の所蔵するモネの2点、《睡蓮、柳の反映》《睡蓮》を中心にノルデやゴッホの絵画作品、ドイツの写真家、エンネ・ビアマン写真など、花の作品で締めくくられる。クロード・モネ左:《睡蓮、柳の反映》右:《睡蓮》 いずれも1916年国立西洋美術館蔵国立西洋美術館、フォルクヴァング美術館の珠玉の作品を通して、芸術家と自然との関わり方とを知ることができる展覧会。リニューアルしてまもない国立西洋美術館でぜひ鑑賞してみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】国立西洋美術館リニューアルオープン記念『自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』6月4日(土)~9月11日(日)、国立西洋美術館にて開催()
2022年06月08日近代麻雀水着祭運営事務局は、撮影イベント&ファッションショーが融合したアイドルイベントを6月25日(土)6月26日(日)7月2日(土)7月3日(日)の4日間、埼玉県越谷市のしらこばと水上公園にて開催します。大人気撮影イベント「近代麻雀水着祭」今回人気水着メーカーPEAK&PINEのファッションショーも同時開催で更なる注目を集める事間違いなし!近代麻雀水着祭2022今回も関東最大級屋外プール!埼玉県越谷市の「しらこばと水上公園」を丸ごと貸し切り。ライブ出演者200名強の大規模アイドルイベントです。昨年5月、6月、9月に開催した「近代麻雀水着祭」は、総勢400名以上のアイドル、グラビアアイドルが出演。計10日でTwitterにてトレンド入り!今年のGW開催でも計4日でTwitterにてトレンド入り!【撮影イベント出演者】★SPゲスト深田えいみ/長澤茉里奈/七沢みあ★6月25日出演者(順不同)百川晴香/茅野りお/愛成来来/カン・ニャン/春さりな/南いるか/あやか/まりあ/橋本れな/清水美来/高坂琴水/葉月琴葉/宮田樹/橋本紬希/竹内花/桜井もも/本間のゆり/東條明日華/ゆうかりん/みつき/ミナト・ミライ/倉澤雪乃/藤本南/今田希/後藤ひなの/稲森美優/推野なこ/達家真姫宝/橘すず/やまだなみ/結城千晴/山下百合菜/平松いのり/雪平菜奈/椛はるか/茜紬うた/羽根琴美/蜜月帆菜/雪村花鈴/梶谷唯/美音咲月/美里朱音/寿春歌/涼川しおり/櫻木あいな★6月26日出演者(順不同)渡辺陽菜/立花繭子*/立花みりか/本田夕歩/大河もも/紗愛/小日向ゆか/花宮いのり/茅野りお/拍羽想/兎ゐまりん/鈴音ひとみ/かれしちゃん/ぱぴこ/奥愛梨/並木彩名/つづく/狐々ちーりん/蒼井花/水上さきな/菅谷夏子/あやの/本木瞳/城木玲亜/熊本美和/小泉椎香/三葉みやび/北野ゆか/楠こはな/篠崎ここ/まえのめり/まゆたゆま/後藤まつり/松井ゆきな/世良あかり/寺田すず/ないる/広山楓/ゆい/あおい/冨十みと/牧野みなた/九十九ぱて/田乃むぎ/颯乃/田村メリジェイセル/鈴本りん/桐谷ひとみ/黒沢あかり/柚木美桜★7月2日出演者(順不同)ゴゴノコトコ/東堂とも/仁藤りさ/橋本りりあ/山口ゆあ/美東澪/奥寺テーラ/鹿乃ばんび/茅野りお/白石りりか/弓川いち華/水那しおね/早川みゆき/鈴川侑奈/松尾美侑/まほ/夢咲はるか/立花実香/七瀬アリス/石川澪/月野のあ/愛渚叶らむ/柊希れん/小坂田純奈/KURUMi/善家巳琴/葉月美羽/宮坂杏/小那海あや/何凸守ありか/倉澤雪乃/こはる/宮花もも/ゆうかりん/みつき/紫月はう/小鳥遊彩花/愛白かなた/益田アンナ/璃乃/一色春凛/陽葉陽菜/もも/りの/エマ/ゆう/ぱんな/神谷泉水/颯乃/田村メリジェイセル/月詩陽葵/神代月/夢咲空/山崎遥菜/那波茉奈/椿ことね/福田沙織/風愛ことり/橘れおな/咲舞那/岡田彩花/廣島みずき/林あやの/山岸奈津美★7月3日出演者(順不同)倉沢しえり/三田のえ/鳥海かう/柳丸/白烏しろ/桃里れあ/金子明日香/NI-NA/茅野りお/立花憂衣/なぎさりん/夏井さら/水谷彩咲/ららいろは!/桜田華奈/双葉ひなた/JILL/月野もも/高坂琴水/葉月琴葉/羽生ゆか/明暗りあ/みあねあみ/葉月みな/有沢美矢/結野優姫/佐藤愛菜/桜井ひとみ/今野梨奈/結城小春/猫宮あすか/孫田ちひろ/松永りお/のらねこ/信野樹奈/ななりん/堀内玲/望月るな/鈴木優愛/藍原亜希/白石凛/山内ゆあ/田乃むぎ/西ひより/月守ゆら/双葉ありす/一ノ瀬なな/いぬいぬの/小丸ゆに/ゆり/拍羽想/兎ゐまりん/山本栞/三葉みる/朝日りか/のん/岩田ゆら/須羽こころまだまだ追加出演者あり!■近代麻雀水着祭2022×THE SHOWTIME PEAK&PINE COLLECTION開催概要期間 : 6月25日(土)6月26日(日)7月2日(土)7月3日(日)の4日間場所 : しらこばと水上公園(〒343-0802 埼玉県越谷市小曽川985)公式Web : 公式Twitter: 運営 : 株式会社KARINTOW(東京都台東区、代表取締役:立川 博一)THE SHOWTIME PEAK&PINE COLLECTION 1★タレント個人アー写6月25日 6月26日 7月2日 7月3日 まとめ ダウンロード期限:2022年6月14日まで★出演者一覧(各日程共通) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月08日展覧会「コレクションをめぐる6つの部屋 ルームス」が、福島の諸橋近代美術館にて、2022年7月25日(月)から11月13日(日)まで開催される。"6つの部屋"にてコレクションを再構築諸橋近代美術館は、スペインが生んだ20世紀を代表する画家、サルバドール・ダリの作品を中心に、19世紀から20世紀の西洋近代絵画、イギリスの現代アーティスト・PJクルックの絵画など、個性輝く作品を収集・所蔵している美術館だ。「コレクションをめぐる6つの部屋 ルームス」展では、これらのコレクションをテーマ別に「6つの部屋」に分けて紹介。各部屋にて、様々な視点でコレクションを読み解き、作品の新たな楽しみ方を提案する。例えば、ルーム1「コレクター」では、創立者である諸橋廷蔵が収集してきた美術品に着目。1980年代後半から約25年に渡り収集してきたピエール=オーギュスト・ルノワールなどの作品に対する思いや、コレクション生成の経緯、作品が辿ってきた軌跡などを紹介していく。ルーム2「ダリ」は、当館のコレクションの中で最も数を占める、サルバドール・ダリの作品群を通して、ダリを形成した要素を探る。彼を象徴する「超現実」の世界を描いた”シュルレアリスム”から、ダリの変遷と人格を知る上で欠かせない初期や晩年の作品まで、エピソードを交えて展示する。ルーム6「スキャンダラス」は、偉大な画家の知られざる苦悩や葛藤、衝撃などに迫る。オランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホなどの作品と共に、彼らが抱える秘密や、スキャンダラスな経歴を紐解いていく。そのほか、ルーム3「語らい」では、参加型の鑑賞展示を実施。作品を通して「時間」や「場」をも越えた”人々の繋がり”を築く。ルーム4「材質」では、作品を構成する”材質”にフォーカス。物理的な側面から作品の取り扱い方や保存方法などを見つめ直す。ルーム5「プロセス」は、サルバドール・ダリによる展示の度に組み立て直すブロンズ作品に注目し、実物作品と共にその制作過程を動画で紹介する。【詳細】展覧会「コレクションをめぐる6つの部屋 ルームス」会期:2022年7月25日(月)~11月13日(日)会場:諸橋近代美術館住所:福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ケ峯1093番23開館時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)観覧料:一般 1,300円(1,000円)、高校・大学生 500円(300円)、中学生以下 無料※( )は20名以上の団体料金(団体受け入れを見合せている場合があるため、事前に問い合わせ)※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の提示により、所有者と付添者1名は無料※会期・日程・内容などは変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページなどにて確認)【問い合わせ先】諸橋近代美術館TEL:0241-37-1088
2022年05月31日京都の物産展「京都展」が、京王百貨店新宿店にて、2022年5月19日(木)から24日(火)まで開催される。京都の魅力にフィーチャー京都の魅力にフィーチャーした「京都展」では、京都を代表する食・伝統品が勢ぞろい。期間中は“京都の味”41店のほか、工芸品30店が参加し、東京にいながら京都の文化を存分に楽しむことができる。イートインで楽しめる“京の味”目玉となるのは、胃袋を満たしてくれる、美味しい京都の“食”。その場で実食できるイートインでは、祇園に本店を構える老舗そば店「松葉」を迎え、京都では“年越しそば”として馴染みがある「にしんそば」を提供する。甘く煮た“身欠きにしん”と上品な出汁の蕎麦が絶妙にマッチする、京都ならではの味わいを堪能することができる。甘味のおすすめは、「文の助茶屋」が提供する本展限定スイーツ「紫陽花パフェ」。アジサイをイメージした寒天に、名物の抹茶わらび餅と抹茶ソフトクリームを組み合わせた、見た目にも華やかな一品に仕上げている。食べ応えもバツグンなので、小腹がすいたカフェタイムにもおすすめだ。“あんこを食べ比べ”?!全5種のおはぎセットなど和菓子に欠かせない“あんこ”を特集した特別企画も実施。中でも注目は、上賀茂神社の鳥居前に本店を構える「葵家やきもち総本舗」の会場限定メニュー「京おはぎ味くらべセット」だ。食べ比べを楽しめるのは、おはぎ用に焚き上げた甘さ控えめの粒あんやこしあんをはじめとする、全5種のおはぎ。ひとりではもちろん、友人や家族とシェアして食べるのも楽しそう。日常に馴染む、京アイテムそのほか会場では、京都にちなんだ工芸品も大集合。お香専門店松栄堂による、“常温で香る巾着タイプの匂い袋”「誰が袖 みやこ」など、日常でも楽しめる京アイテムが揃うので、是非合わせてチェックしてみてほしい。【詳細】「京都展」期間:2022年5月19日(木)~24日(火) 10:00~20:00 ※最終日は17:00まで。場所:京王百貨店新宿店 7階大催場住所:東京都新宿区西新宿1丁目1−4メニュー例:・松葉「にしんそば」 1人前 1,210円<イートイン>・文の助茶屋「紫陽花パフェ」 1,100円<特別企画品・イートイン>・葵家やきもち総本舗「京おはぎ味くらべセット」 (粒あん・こしあん・胡麻・きなこ・宇治抹茶 各1個) 750円<特別企画品>アイテム例:松栄堂「誰が袖 みやこ 大」(6cm ※紐をのぞく) 各990円
2022年05月16日東京都美術館で『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』が開催中です。本展では、世界最高峰の美術館のひとつ、スコットランド国立美術館から上質な西洋絵画が集結。展示の様子や学芸員さんの解説、おすすめ作品をご紹介します!巨匠たちの作品に会える!【女子的アートナビ】vol. 244『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』では、スコットランドが誇る美術品のなかから、ラファエロやレンブラント、ルノワールなど、巨匠たちの作品や、ターナーやミレイなどイングランド出身の画家たちの作品なども含め、約90点が集結。西洋美術の流れを名画とともに楽しめます。スコットランド国立美術館が開館したのは、1859年。ヨーロッパの他国のように、王室コレクションからスタートした美術館ではなく、購入や地元の名士たちによる寄贈や寄託などによってコレクションを増やしていき、世界有数の美術館となりました。本展では、コレクションのエピソードを楽しめる作品も見ることができます。あだ名が有名!では、おすすめ作品を数点ピックアップしていきます。まずは、第1章「ルネサンス」から、巨匠エル・グレコの《祝福するキリスト(「世界の救い主)」》にフォーカス。イタリアやスペインで活躍したエル・グレコは、ギリシャ出身の画家。本名は、ドメニコス・テオトコプーロスですが、あだ名のエル・グレコ(ギリシャ人)として知られています。故郷のクレタ島で美術の修業をし、その後ヴェネツィアに移住、さらにローマでも働き、最後はスペインに永住しました。本作は、表現力豊かな筆遣いと、赤と青のコントラストが目を引く美しい作品です。学芸員さんのおすすめは…?続いて、第2章「バロック」では、スペインの画家、ディエゴ・ベラスケスの描いた《卵を料理する老婆》をご紹介。ベラスケスは、国王フェリペ4世付きの画家に任命され、「画家の中の画家」と呼ばれた巨匠。国王に信頼され、王室の肖像画を数多く描いたほか、王宮配室長も任されるほど出世した人です。本展担当の東京都美術館学芸員・髙城靖之さんによると、この作品は、ベラスケスがまだ若いころに、自分の力量を知らしめるために描いた野心作。本作の注目ポイントについて、次のように語っています。髙城さん作品の手前には静物を描いている部分があり、金属などの質感をたくみに描き分けています。なかでも一番の注目ポイントは、調理中の卵。素揚げにしているところですが、白身が固まっている最中のものと、すでに固まっている状態のものとがきちんと描き分けられています。卵が固まっていく様子を絵画で見事に表現しているので、ぜひご覧になってみてください。7度も夫を殺された…!?もう一点、バロック絵画で筆者のおすすめ作品をご紹介。オランダ絵画の黄金期に活躍した巨匠、レンブラント・ファン・レインの《ベッドの中の女性》です。一見すると、ふつうに美しい絵画ですが、解説を読んで作品の背景を知ると、あまりに残酷なストーリーに驚愕します。本作品の女性は、聖書の登場人物であるサラと考えられています。彼女は、過去7度も結婚初夜に夫を悪魔に殺されており、この絵は、8人目の夫が悪魔を追い払うところをサラが見守っている場面。この絵を見て、聖書の物語を読み解ける教養や見識が鑑賞者に求められているそうです。絵の背景にあるストーリーを知ると、作品の見え方ががらりと変わります。絵は表面的な美しさだけを見ても十分満足できますが、解説を読むとさらに別の楽しみ方もできます。スコットランド人の故郷愛が伝わる…!最後は、スコットランド国立美術館のステキなエピソードがある絵画をご紹介。本作品は、アメリカの風景画家フレデリック・エドウィン・チャーチの作品です。なぜ、アメリカ絵画が最後に展示されているのでしょう?髙城さんによると、この絵は、スコットランドの貧しい家庭に生まれた人がアメリカに移住し、実業家として成功したあと故郷に寄贈した作品。スコットランド国立美術館は、市民らの寄付などによりコレクションを増やしていった美術館なので、その象徴として最後にこの作品を展示したそうです。巨匠たちの競演を楽しんで!巨匠たちの名画、いかがでしたか?本展は7月3日まで開催。幅広い西洋美術の名品を、まとめて見られる貴重なチャンスです。ぜひ美術館で楽しんでみてくださいね!Information会期:~7月3日(日)※休室日は月曜日会場:東京都美術館企画展示室開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)※金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)※夜間開室については、展覧会公式サイトでご確認ください。観覧料:※本展は日時指定予約制一般¥1,900、大学生・専門学校生¥1,300、65歳以上¥1,400高校生以下無料(日時指定予約必要)※最新情報は展覧会公式サイトでご確認ください問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年05月14日ポンピドゥー・センター(パリ、1977年)、ニューヨーク近代美術館(2002年)、テート・モダン(ロンドン、2011年)といった世界の名だたる美術館で個展を開催。現代で最も重要な画家のひとりであるドイツ生まれの巨匠、ゲルハルト・リヒター。日本の美術館では実に16年振り、東京の美術館では初となる大規模個展が6月7日(火)より東京国立近代美術館で開催される。これまで、油彩画、写真、デジタルプリント、ガラス、鏡など多岐にわたる素材を用い、具象表現と抽象表現を行き来しながら、人がものを見て認識するという原理に一貫して取り組み続けてきたリヒター。2012年のオークションで存命作家の最高落札額(当時/2132万ポンド=約27億円)を更新するなど、世界のアートシーンで常に注目を集めてきた。同展では、ホロコーストを主題とした、リヒター自身にとっても重要な位置を占める近年の大作《ビルケナウ》が日本初公開されるほか、初期のフォト・ペインティングからカラーチャート、グレイペインティング、アブストラクト・ペインティング、オイル・オン・フォト、そして最新作のドローイングまで、リヒターがこれまで取り組んできた多種多様な作品を紹介。リヒターが手放さず、大切に手元に置いてきた財団コレクションおよび本人所蔵作品を中心に、約110点を展観する。展覧会場では、特定の鑑賞順に縛られず、来場者が自由にそれぞれのシリーズを行き来しながら、リヒターの作品と対峙することができる空間が創出されるという。2022年に90歳を迎えたリヒター。60年にわたる画業において、一貫したテーマのなかで多様な作品を生み出し続けてきたリヒターの作品世界と静かに向き合ってみたい。ゲルハルト・リヒター《モーターボート(第1ヴァージョン)(79a)》1965年ゲルハルト・リヒター財団蔵(c)Gerhard Richter 2022 (07062022)ゲルハルト・リヒター《頭蓋骨(548-1)》1983年ゲルハルト・リヒター財団蔵(c)Gerhard Richter 2022 (07062022)ゲルハルト・リヒター《2021年6月1日》2021年ゲルハルト・リヒター財団蔵(c)Gerhard Richter 2022 (07062022)Photo: Dietmar Elger, courtesy of the Gerhard Richter Archive Dresden(c) Gerhard Richter 2022 (07062022)【開催概要】『ゲルハルト・リヒター展』会期:2022年6月7日(火)~ 2022年10月2日(日)会場:東京国立近代美術館開館時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館30分前まで)※ただし、9月25日(日)~10月1日(土)は20:00まで開館休館日:月曜日(9月19日、9月26日は開館)、9月27日(火)※9月13日開館情報修正料金:一般2,200円、大学1,200円、高校700円展覧会公式サイト:
2022年05月11日『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』が東京都美術館(台東区)で開催中だ。1859年に開館したスコットランド国立美術館は、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する。本展は、そのコレクションの中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示。そのほか、ゲインズバラ、レノルズ、ブレイク、コンスタブル、ターナー、ミレイといったイングランド出身の画家に加え、日本ではなかなか見ることのできないレイバーン、ラムジー、ウィルキー、ダイスなどスコットランド出身の代表的な画家たちの名品も。油彩画・水彩画・素描約90点を通じ、西洋美術の流れとともに、ヨーロッパ大陸と英国との文化交流から、英国美術がはぐくまれた様子を紹介している。展示構成は、スコットランド国立美術館の建物や館内の様子を描いた作品を紹介する「プロローグ」から始まり、アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》やエル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》などが並ぶ「ルネサンス」、ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》、レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》といった「バロック」と続く。英国のコレクターたちが美術品の購入や文化的教養を深めるために大規模なヨーロッパ旅行をした「グランド・ツアーの時代」では、フランソワ・ブーシェの晩年の作である《田園の情景》やジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》などが見られる。「19世紀の開拓者たち」では、フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》、クロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》などを紹介。「エピローグ」では、フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》という圧巻の作品で締め括られる。本展は7月3日(日)まで(休室日は月曜日)。開室時間は午前9時30分〜午後5時30分※金曜日は午前9時30分~午後8時(入室は閉室の30分前まで)。展示室の混雑を避けるため、日時指定予約制。一般1900円、大学生・専門学校生1300円、65歳以上1400円。天海祐希がナビゲーターを務める音声ガイドとのセット券は2400円(5月8日入場分までの期間限定)。なお、7月16日(土)〜9月25日(日)は神戸市立博物館、10月4日(火)〜11月20日(日)は北九州市立美術館 本館でも開催される予定だ。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年05月06日上質で、幅広い西洋絵画コレクションを持つことで知られるスコットランド国立美術館から、巨匠と呼ばれる画家たちの作品が数多くやってくる展覧会『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』が4月22日(金)に東京都美術館で開幕した。7月3日(日)まで開催の後、神戸市立博物館、北九州市立美術館へも巡回予定だ。スコットランド国立美術館は、スコットランドの首都、エディンバラに1859年に設立された美術館。ヨーロッパで最も壮大な景観を持ち、世界遺産にも登録されているエディンバラは、毎年夏に芸術祭「エディンバラ・フェスティバル」が開催されることで知られる芸術の都市だ。そんな芸術色豊かな都市エディンバラにある美術館ではあるが、設立当初は作品の購入予算がなく、地元の名士たちの寄贈や寄託により上質なコレクションを築き上げてきたという。同展は、そんなスコットランド国立美術館が持つ、ラファエロやエル・グレコからスーラ、ルノワール、ゴーガンまで、「巨匠」と呼ばれる画家たちの作品を中心に紹介するものだ。また、スコットランドやイングランドの作家たちによる作品も合わせて紹介される。展覧会は時代順に4章で構成されている。第1章「ルネサンス」ではラファエロの素描や、エル・グレコのキリスト像など、誰もが知る巨匠の作品を展示する。展示風景よりエル・グレコ《祝福するキリスト》1600年頃 スコットランド国立美術館蔵ヴェロッキオ(帰属)の《小児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》は、19世紀の批評家で画家のジョン・ラスキンが所有していたことで知られた作品。ラスキンはラファエル前派らに多大な影響を与え、ホイッスラーと裁判で争うなどイギリス美術史のなかで大きな存在感を持つ人物だ。アンドレア・デル・ヴェロッキオ《幼児キリストを礼拝する聖母「ラスキンの聖母」》1470年 スコットランド国立美術館蔵第2章の「バロック」では、17世紀に活躍したレンブラントやベラスケスなどの油彩画や素描を展示する。ベラスケスの《卵を料理する老婆》は台所や酒場の情景を描いた、ボデゴン(厨房画)と呼ばれる作品。老婆は熱した油のなかに生卵をそっと流しいれて揚げ焼きにするスペイン式目玉焼きを作っている。陶器、金属の器、ガラスのフラスコなど様々な物質の質感が見事に描き分けられている。ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》1618年スコットランド国立美術館蔵ルーベンスに学んだ画家ヴァン・ダイクは、イングランドの宮廷画家として招聘され、当地で多くの肖像画を残した。彼は、後のレノルズらに大きな影響を与え、英国で一大ジャンルとなった肖像画の世界に絶大な影響を与えている。アンソニー・ヴァン・ダイク《アンブロージョ・スピノーラ侯爵(1569-1630)の肖像》1627年スコットランド国立美術館蔵レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》1647年スコットランド国立美術館蔵続く第3章は「グランド・ツアーの時代」。17世紀から19世紀にかけて、イギリスの裕福な貴族の子弟やコレクターらは、文化的教養を深めるため、長期間かけてヨーロッパを旅するグランド・ツアーを行っていた。このグランド・ツアーが流行していた時代、フランスではブーシェらによる華やかな絵画を、イタリアではグアルディらが美しい風景画をそれぞれ描き、イギリスからの旅行者たちは熱心に収集していた。フランソワ・ブーシェ《田園の情景》 1762年スコットランド国立美術館そして、それまで画家を排出してこなかったイギリスから、レノルズやゲインズバラ、ラムジーらが肖像画家として台頭、活躍を開始する。この時期からようやくイギリスならではの絵画が芽吹き始めたのだ。ジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》1780-81年スコットランド国立美術館トマス・ゲインズバラ《ノーマン・コートのセリーナ・シスルスウェイトの肖像》1778年スコットランド国立美術館蔵そして、第4章「19世紀の開拓者たち」では、ターナーやコンスタブル、ミレイやブレイクなどイングランド、スコットランドで活躍する画家たちが占める割合が増えていく。左:フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》1857年右:ヘンリー・レイバーン《ウィリアム・クルーンズ少佐(1830年没)》1809-11年頃いずれもスコットランド国立美術館蔵左:ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《トンブリッジ・ソマー・ヒル》1811年 右:ジョン・コンスタブル《デダムの谷》1828年 いずれもスコットランド国立美術館蔵ジョン・エヴァレット・ミレイ《古来比類なき甘美な瞳》1881年スコットランド国立美術館蔵そして、モネやゴーガンなどの印象派やポスト印象派の画家なども合わせて展示。時代が進めば進むほど題材や画風、価値観に多様性が現れてくるのも興味深い。左:ポール・ゴーガン《三人のタヒチ人》1899年右:クロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》1871年いずれもスコットランド国立美術館蔵そして、展覧会の最後はフレデリック・エドウィン・チャーチの記念碑的な作品《アメリカ側から見たナイアガラの滝》で締めくくられる。この作品は、スコットランド出身の実業家によって美術館に寄贈されたもの。寄付や寄贈の作品を核に成長を続けた同館を象徴する一枚となっている。フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》1867年スコットランド国立美術館蔵各時代の著名な巨匠の作品を楽しみつつ、そしてイギリス美術史の流れも辿ることができる展覧会、さまざまな楽しみ方ができるはずだ。【開催情報】『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』4月22日(金)~7月3日(日)、東京都美術館にて開催※日時指定予約制
2022年04月30日「ひつじのショーン展」が、ジェイアール京都伊勢丹隣接の美術館「えき」KYOTOにて、2022年7月30日(土)から9月4日(日)まで開催される。「ひつじのショーン」TV放送15周年記念の展覧会「ひつじのショーン」は、アードマン・アニメーションズが手がけるイギリス発クレイ・アニメーション。元々は『ウォレスとグルミット 危機一髪!』に登場したキャラクターであったショーンを主人公に据え、2007年よりテレビシリーズの放送を開始すると、ショーンとその仲間たちが牧場で巻き起こす大騒動が老若男女から人気を博した。テレビ放送15周年を記念して、「ひつじのショーン」の世界観を堪能できる「ひつじのショーン展」を開催。『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』、『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』といった作品の撮影やプロモーション用に制作された、セットやストーリーボードなどの展示を通して、「ひつじのショーン」の世界が出来上がるまでの制作過程を紹介する。また、2022年12月公開予定の新作映画『Shaun the Sheep: The Flight Before Christmas』のジオラマも初展示。公開前にして、一足先に新作映画の世界観に入り込める、特別な空間となる。撮影ジオラマやパペット、ストーリーボードなどを展示会場には、テレビシリーズ「ひつじのショーン」の、モグラを釣るシーンを描いたストーリーボードや、テレビ・映画の撮影用に用いられたジオラマ、パペットなどを展示。細かく作り込まれたインテリアや小物、今にも動き出しそうなパペットたちの表情豊かな姿などに注目だ。尚、「ひつじのショーン」を手がけたアードマン・アニメーションズは、粘土でできたパペットを少しずつ動かしながら撮影するストップモーション独自のアニメーション制作技術を確立。1人のアニメーターが1週間で撮影できるアニメーションの長さは、平均して約20秒(最新シリーズの撮影時)とされており、気が遠くなるような緻密な作業と制作の舞台裏を会場で体験できるはずだ。アカデミー賞のアニメーション部門において短編・長編合わせて4度もオスカーを受賞している。ストップモーションのプロフェッショナル達による、緻密でハイクオリティな制作の裏側を、間近に目にすることができる貴重な機会となっている。「ひつじのショーン展」限定グッズもまた、テレビシリーズ放送開始15周年記念 「ひつじのショーン展」を記念して、オリジナルグッズも発売。オリジナルアートをあしらったTシャツやトートバッグ、またショーンとしては初めての商品化となる「八幡屋礒五郎七味」など、約200種のグッズが展開予定だ。【詳細】テレビシリーズ放送開始15周年記念 「ひつじのショーン展」会期:2022年7月30日(土)~9月4日(日)会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内・ジェイアール京都伊勢丹7階)住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)入館料:一般 900円(700円)、高大生 700円(500円)、小中生 500円(300円)※( )内は前売料金。6月25日(金)~7月29日(金)まで前売券販売。※「障害者手帳」提示の本人、ならびに同伴者1名は、当日料金より各200円割引。※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合あり。※掲載内容に変更が生じる場合あり。■「ひつじのショーン展」オリジナルグッズ・T シャツ 全2種 各3,190円・八幡屋七味 735円・缶バッジ 全6種 各550円
2022年04月29日優れた近代美術の個人コレクターとして知られる、松方幸次郎(1866-1950)とカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)。それぞれのコレクションを礎に設立された、国立西洋美術館と、ドイツ・エッセンにあるフォルクヴァング美術館による初のコラボレーション企画『国立西洋美術館リニューアルオープン記念自然と人のダイアローグフリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』が6月4日(土)より国立西洋美術館にて開催される。産業や社会、科学など多くの分野で急速な近代化が進んだ19世紀から20世紀にかけて、芸術家たちは新たな知識とまなざしで自然と向き合い、多彩な作品を生みだしていった。同展では、ゴッホをはじめ、マネ、モネ、セザンヌ、ゴーガン、シニャック、ノルデ、ホドラー、エルンストなど100点を超える絵画や素描、版画、写真で、近代絵画史を代表する巨匠たちの自然に対する芸術表現を紹介。ファン・ゴッホが晩年に取り組んだ風景画の代表作《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》のほか、ドイツ・ロマン派の巨匠フリードリヒ、現代アートからはリヒターなど、日本ではなかなか見られない作品も多数来日。また国立西洋美術館の新規収蔵品からは、世界的に注目を浴びている北欧作家ガッレン=カッレラによる作品が初公開される。コルビジュエが意図した創建当時の姿に近づけ、リニューアルオープンした国立西洋美術館にて開催される最初の大型企画展。デザイン上も大きな意味を持つ前庭の目地、西門や野外彫刻の位置、囲障など、生まれ変わった美術館にも注目したい。ポール・ゴーガン《扇を持つ娘》1902年フォルクヴァング美術館(c) Museum Folkwang, Essenアクセリ・ガッレン=カッレラ《ケイテレ湖》1906年国立西洋美術館クロード・モネ《睡蓮》1916年国立西洋美術館松方コレクションエンネ・ビアマン《睡蓮》1927年頃フォルクヴァング美術館 (c) Museum Folkwang, Essenカール・エルンスト・オストハウス Albert Renger-Patzsch, Karl Ernst Osthaus, before 1921 (c) Museum Folkwang, Essen株式会社川崎造船所(現川崎重工業株式会社) 初代社長松方幸次郎 写真提供:川崎重工業株式会社【開催概要】『国立西洋美術館リニューアルオープン記念自然と人のダイアローグ-フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』会期:2022年6月4日(土)~9月11日(日)会場:国立西洋美術館時間:9:30~17:30、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(7月18日、8月15日開館)、7月19日(火)料金:一般2,000円、大学1,200円、高校800円※日時指定制展覧会公式サイト
2022年04月26日近代麻雀水着祭運営事務局は、大人気撮影イベント「近代麻雀水着祭」と人気アイドルライブイベントを手掛けるFreeK-Laboratoryとのコラボイベントを2022年4月29日(祝)、4月30日(土)の2日間、埼玉県越谷市のしらこばと水上公園にて開催します。近代麻雀水着祭×アナフェス今回は関東最大級屋外プール!埼玉県越谷市の「しらこばと水上公園」を丸ごと貸し切り。ライブ出演ユニット200名強、撮影会出演者180名の大規模アイドルイベントです。2021年5月、6月、9月に開催した「近代麻雀水着祭」は、総勢400名以上のアイドル、グラビアアイドルが出演。計10日でTwitterにてトレンド入りいたしました。■撮影会出演者<4月29日出演者(順不同)>安藤笑、柳丸、白烏しろ、東堂とも、弓川いち華、金子明日香、紅羽りお、遠月とうか、YUME、深月萌愛、藤井マリー、なこ、れん、信野樹奈、秋吉真衣、守道小粋、高橋美鈴、高坂琴水、エレナ、胡椒あや、沖田彩華、田中まほろ、望月もち子、倉澤雪乃、ゴロン族美月、桜井ひとみ、西ひより、月守ゆら、くらる、橋本りりあ、山口ゆあ、美東澪、名取くるみ、かれしちゃん、七瀬ルナ、うたたね翠、佐々木りん、雪野るな、乃木結夢、朝比奈りる、山田かな、ゆゆ、高梨あい、あづな、橘あさひ、雪乃かりん、宇佐美まや、萌乃ゆき、風愛ことり、橘れおな、咲舞那、白井美春、宮花もも、平野ほのか、桜井まあか、天宮るな、森乃ゆめは、篠原ののか、谷藤海咲、大江れな、中山星香、藤井優衣、山崎瑛麻、丸 凜凪、小坂田純奈、茅野りお、夢乃るり、南瀬みか、東口優希、奥愛梨、三葉まい、古湊まり、五木あきら、猫宮あすか、倉坂くるる、江口いちご、ゆらの、花宮いのり、りなしぃ、璃乃<4月30日出演者(順不同)>佐々木萌香、城木玲亜、熊本美和、藤咲雫、小泉椎香、朝比奈めいり、咲良木愛波、優希、推野なこ、朝日りか、千夢、misaco、倉澤雪乃、井川なつ(OS☆U)、山本紗愛(OS☆U)、橘杏佳(OS☆U)、和地つかさ、西山乃利子、奈月セナ、ゆうかりん、みつき、小槙しゅか、青山レオナ、イズ氏、柑橘もこ、松永りお、孫田ちひろ、星つばき、河島有寿、石原千尋、椿あい子、ノシロシノ、ルカイチバン、ソイマル、優月ひな、花咲菜愛、有香、Maco、山本栞、妹尾あおい、梶谷唯、兎ゐまりん、拍羽想、清水あいり、山吹りょう、波妃美咲、桜田華奈、柳川みあ、朝比奈夢空、茅野りお、あやか、まりあ、愛白かなた、涼川しおり、星月夜あむ、二宮あー、みのり、まりん、ふたば、あお、みれい、メアリ、みなみ、ゆらね、煌苺きらら、てんてん、水野遥香、東口優希、ゆいのん、天使もも、鈴川侑奈、松尾美侑、桜田あゆみ、星宮みう、白坂りこ、花音ここ、愛上ありさ、青猫くれは、桜井もも、本間のゆり、東條明日華■近代麻雀水着祭2022×今夜はアナタのフェス開催概要期間 : 2022年4月29日(祝)、4月30日(土)場所 : しらこばと水上公園 (〒343-0802 埼玉県越谷市小曽川985)公式Web : 公式Twitter: 女性無料■タレント個人アー写<4月29日出演者> <4月30日出演者> ※ダウンロード期限:2022年6月12日まで<出演者一覧(各日程共通)> 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月19日展覧会「ワニがまわるタムラサトル」が、東京・六本木の国立新美術館にて、2022年6月15日(水)から7月18日(月・祝)まで開催される。現代美術家・タムラサトルの個展タムラサトルは、1972年生まれの現代美術家だ。「ワニがまわるタムラサトル」では、代表作である「まわるワニ」のカラフルな彫刻を、約12mの巨大なワニを中心に、大型インスタレーション作品として展開する。タムラサトルが「まわるワニ」の作品を手がけるようになったのは、大学3年の秋のこと。「電気を使った芸術装置」という課題に対して、電気に関する知識のなかったタムラは、プランを発表する前夜、朝起きて最初に思いついたものを作ると決めて就寝、そして翌朝、「ワニがまわる」というイメージが浮かび、それを作るようにしたのだった。その際に制作されたのは、4.5mのワニが毎分30回転をするという作品であり、タムラ自身そのわけのわからなさに強烈な興奮を覚えたという。その後、「ワニがまわる」意味を考えながら作品制作を続けるが、「ワニがまわる」ことに意味があるのではなく、「よくわからないが、なぜかワニがまわっている」という状況こそが作品の面白さの本質をなしているのだと気づくに至った。本展では、そのようにユーモアに満ちたタムラの作品を通して、新しい視点から「アートとは何か」という問いについて考えることができそうだ。展覧会概要展覧会「ワニがまわるタムラサトル」会期:2022年6月15日(水)〜7月18日(月・祝)会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで休館日:火曜日観覧料:無料【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2022年04月16日福島の会津エリアにある諸橋近代美術館では、イラストレーターCOFFEE BOY(コーヒーボーイ)とコラボしたミュージアムグッズを4月27日(水)から美術館現地(館内併設のミュージアムショップとミュージアムカフェ)にて販売します。COFFEE BOYが描き下ろす諸橋近代美術館ミュージアムグッズサルバドール・ダリの美しくも生々しい神話にフォーカスした展覧会「ヒストリア~神話と物語の世界~」(2022年4月27日(水)~7月3日(日))の開幕に併せ、諸橋近代美術館のメイン所蔵であるサルバドール・ダリからインスパイアしたミュージアムグッズです。ぜひ、展覧会と併せてお楽しみください。<販売商品>・Tシャツ 3,300円・エプロン 3,800円・トートバッグ 2,200円・タンブラー 1,650円※全て税込<販売店>ミュージアムショップ9:30~16:30ミュージアムカフェ10:00~16:00(L.o.15:30)※開館中のみ営業<展覧会概要>「ヒストリア~神話と物語の世界~」会期 :2022年4月27日(水)~7月3日(日) ※会期中無休会場 :諸橋近代美術館(福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ヶ峯1093-23)観覧料:一般 1,300円/高校・大学生 500円/中学生以下 無料<常設展示も含む>※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保険福祉手帳のご提示で所有者と付添者(1名のみ)は無料です。 ▼COFFEE BOY(コーヒーボーイ)本イラストを描き下ろしたコーヒーボーイは、福岡県出身のイラストレーター。シンプルでユーモア溢れるドローイングによるグッズや書籍イラストなどを制作。Instagram(@178kz_boy)にてほぼ毎日、コーヒーにまつわるイラストを公開中。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月15日2020年10月より休館していた国立西洋美術館が、4月2日(土)より約1年半ぶりに再開館した。開館当時の姿に近づけ、設計者であるル・コルビュジエの思い描いた美術館像がイメージしやすくなっている。1959年に完成した国立西洋美術館は、20世紀建築や都市計画に多大な影響を与えたル・コルビュジエの設計。彼が提唱した「近代建築の5つの要点」を表現した建築は、ほかの16の建築とあわせて「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献 ―」として2016年に世界遺産に登録された。ちなみに、近代建築5つの要点とは、ピロティ、屋上庭園、自由な間取り、水平に連続する窓、自由な立面(ファザード)のこと。現在ではどの要点もとりたてて新鮮さはないが、コルビュジエが子供のころの建物には存在しない、斬新なものであった。アントワーヌ・ブールデル《弓をひくヘラクレス》1909年今回のリニューアルにおいて一番の注目ポイントは前庭。本館と外の道路の境界線上に配置されていた植栽を最小限にとどめ、柵を透過性のあるものに変更、道路と広場に繋がりが感じられるようになり、大きな開放感が生まれた。オーギュスト・ロダンの《考える人》や《カレーの市民》などの野外彫刻は、当初置かれていた配置に近づけた。その結果、建物の正面が見えるようになり、また、あみだくじのような床面の目地がしっかりと目に飛び込んでくるようになった。この目地の寸法はル・コルビュジエが人間の身長を基準にして編み出した尺度「モデュロール」に基づいた寸法で作られている。ちなみに、この床の目地は、ル・コルビュジエの弟子であり、国立西洋美術館新館の設計を担当した前川國男が手掛けた、国立西洋美術館のすぐ前にある東京文化会館の窓のサッシの割付と幅や位置が呼応しているという。また、床面には来館者を誘導するためのグレーのラインがリニューアルに合わせて復活している。オーギュスト・ロダン《考える人(拡大作)》1881〜82年(原型)、1902年〜03年(拡大)、1926年(鋳造)国立西洋美術館 外観 床面の長方形は「モデュロール」に基づいた寸法で作られている床面には、鑑賞者を誘導するためのラインも引かれているリニューアルオープンにあたり、これまで有料だった本館中央の吹き抜け空間「19世紀ホール」は、当面の間無料で開放される。建物を支える柱と梁、ゆるやかなスロープなど、ル・コルビュジエの作品のエッセンスが詰まった場所だ。三角形の天窓からは、優しい光が降り注いでいる。19世紀ホール19世紀ホール天井常設展 展示風景19世紀ホールのスロープを登ると常設展となる。国立西洋美術館は、第二次世界大戦中にフランスに接収されていた実業家・松方幸次郎のコレクションの日本返還にともなって誕生した。常設展では、この松方コレクションのほか、新収蔵作品やピックアップ作品を交えた展示となっている。右:ピエール=オーギュスト・ルノワール《横たわる浴女》1906年左:モネ《睡蓮、柳の反映》 1916年モネの《睡蓮、柳の反映》は、画面の上半分が大きく損傷を受けている作品。第二次世界大戦中の疎開時に強いダメージを受け、あまりの破損の大きさにフランス政府の返還リストに含まれず、長い間忘れられていた存在だった。2016年にフランス政府から松方家に返還され、2017年に国立西洋美術館に寄贈されている。痛ましい佇まいであるものの、松方コレクションの存在や、この美術館の設立理由などさまざまなことを気づかせてくれる。リニューアル後の企画展の第一弾は、6月4日(土)からはじまる『自然と人のダイアローグフリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』であるが、それまでの間、常設展スペースで小企画展『調和に向かって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジー大成建設コレクションより』が、版画素描展示室では『新収蔵版画コレクション展』が開催されている。そのなかでも、『調和に向かって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジー大成建設コレクションより』は、世界有数のコルビュジエのコレクションを所蔵する大成建設の寄託作品を中心に展示されており、画家としてのル・コルビュジエの側面を見ることができる貴重な機会だ。ル・コルビュジエ《奇妙な鳥と牡牛》1957年左:ル・コルビュジエ《静物》1953年 右:《牡牛XVⅢ》1959年ル・コルビュジエのイメージにより近づいた国立西洋美術館、その姿をゆっくりと眺めておこう。取材・文:浦島茂世
2022年04月14日世界的に名高い西洋絵画コレクションを誇るスコットランド国立美術館の名品が多数来日する『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』が、4月22日(金)より東京都美術館にて開催される。ヨーロッパで最も壮大な景観をもつ首都のひとつともいわれ、世界遺産に登録されたエディンバラに位置するスコットランド国立美術館は、上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有し、美の殿堂といわれている。同展では、そんなスコットランド国立美術館が所蔵するラファエロ、エル・グレコ、ルーベンス、ベラスケス、レンブラント、ヴァトー、ブーシェ、コロー、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示する。さらに、ゲインズバラ、レノルズ、ブレイク、コンスタブル、ターナー、ミレイといったイングランド出身の画家、レイバーン、ラムジー、ウィルキー、ダイスなど日本ではなかなか見ることのできないスコットランド出身の代表的な画家たちの名品も紹介。約90点の油彩画・水彩画・素描作品で西洋美術史をたどる。日本初公開となるベラスケス初期の傑作《卵を料理する老婆》など、スコットランドが誇る至宝の数々を日本で鑑賞することができる貴重な機会となりそうだ。アーサー・エルウェル・モファット《スコットランド国立美術館の内部》 1885年 (C) Trustees of the National Galleries of Scotlandエル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》 1600年頃 (C) Trustees of the National Galleries of Scotlandクロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》 1891年(C) Trustees of the National Galleries of Scotland ※東京会場のみ展示ポール・ゴーガン《三人のタヒチ人》 1899年(C) Trustees of the National Galleries of Scotland ※東京会場のみ展示フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》 1867年 (C) Trustees of the National Galleries of Scotlandスコットランド国立美術館内観 Photograph by Keith Hunter【開催概要】『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』会期:2022年4月22日(金)~7月3日(日)会場:東京都美術館 企画展示室休室日:月曜(5月2日は開室)時間:9:30~17:30(入室は17:00まで)※入場には日時指定予約が必要料金:一般 1,900円、大学1,300円、65歳以上1,400円展覧会公式サイト:
2022年04月12日4月23日(土)より目黒区美術館にて、板橋区立美術館、渋谷区立松濤美術館、練馬区立美術館など都内区立美術館10館が所蔵する、猫をモチーフとした作品を紹介する『東京・区立美術館ネットワーク連携事業東京の猫たち』が開催される。2018年から都内の区立美術館11館が協働し、「東京・区立美術館ネットワーク」として連携活動を続けている。その活動の一環として開催される同展には、木下晋《シロ 1》、柴田是真《猫鼠を覗う図》や朝倉文夫《たま(好日)》といった各館自慢の猫たちが集結。猫は、単に可愛らしいだけでなく、画家にとっては繊細な毛を、彫刻家にとってはしなやかな身体のラインを表現できるモテーフ。また、多くの芸術家にとって、猫は社会にとらわれない自由な存在としての憧れや共感の対象でもある。各館のコレクションの特徴を反映した、身近で親しみやすい猫を取り上げることで、展示をとおして、多彩な東京の区立美術館の活動についても紹介する。朝倉文夫《たま(好日)》1930年台東区立朝倉彫塑館川端龍子《眠猫》1933年大田区立龍子記念館柴田是真《猫鼠を覗う図》1884年板橋区立美術館木下晋《シロ 1》1988年 目黒区美術館【開催概要】『東京・区立美術館ネットワーク連携事業東京の猫たち』会期:2022年4月23日(土)~2022年6月12日(日)会場:目黒区美術館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜料金:一般800円、大高・65歳以上600円美術館公式サイト:
2022年04月07日寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテルブランド「OMO(おも)」は、京都府京都市内にある3施設を拠点に、京都の寺社仏閣、街歩き、文化芸術を丸ごと楽しむ「OMOの京都よくばりハシゴ旅」を提案します。お寺に親しみ心休まる「OMO3(おもすりー)京都東寺」、街歩きの醍醐味を味わう「OMO5(おもふぁいぶ)京都三条」、街に暮らすように文化芸術に浸る「OMO5京都祇園」と、趣の異なる3施設を拠点に各エリアを巡れば、京都のおもしろさ満載の旅になります。「OMOの京都よくばりハシゴ旅」とはコロナ禍において旅行機会が限られる中、目的をひとつに絞らず、複数の名所や観光地をめぐる「ハシゴ旅」が活況を迎えることが予測されます(*1)。都市観光ホテルブランドのOMOは、複数の目的地を周遊する旅も、ホテルを拠点にそれぞれの街でディープに滞在する旅も、一度の旅行でよくばりに楽しむ旅を積極的に提案します。3軒を構える京都で提供するのは、東寺・三条・祇園の特徴の異なる各エリアと、寺社仏閣・街歩き・文化芸術と施設ごとのテーマに沿った滞在を通して、3泊4日で京都を丸ごと堪能できるハシゴ旅です。日中は好きなように過ごせるよう、施設間を移動する際のお荷物の運搬のお手伝い(*2)や、宿泊するからこそ夜や早朝まで活用した種類豊富なアクティビティを用意します。お客さまの自由気ままなハシゴ旅をサポートします。(*1)新しい時代に対応する観光復興ガイド 2022-全国の事例48選-(*2)対象は各施設間および各施設~京都駅間。有料、フロントにて受付。【1泊目】京都駅から直行!旅の始まりは、京都の玄関口に佇むOMO3京都東寺新幹線から見える国宝「五重塔」をランドマークに、今も昔も京都の玄関口で人々を迎える東寺エリア。平安時代唯一の遺構である世界遺産の東寺へ訪れたり、水が有名な伏見などの京都駅より南側の地域へもアクセスが良かったりと、京都旅の始まりに訪れるのにぴったりな街です。OMO3京都東寺では、ご近所の東寺を中心に、京都駅以南の街の楽しみ方を提案しています。1,200年の時の流れを感じながら、お寺に親しみ、心癒される滞在です。・世界遺産の東寺で厄よけ祈願を受ける「京都やくよけOMO散歩」弘法大師空海のかつての住まいである国宝のお堂で厄よけ祈願を受け、授与品として、本企画限定の腕念珠(うでねんじゅ)をいただくことができます。御祈願前には「ご近所ガイド OMOレンジャー(*3)」が考案した「お参りじたく」に参加することで、はじめての方でも安心してのぞめます。オプションとして、東寺に縁のあるお茶専門店で、抹茶体験に参加することも可能です。(*3)ご近所にとことんこだわって活動するスタッフ。以下OMOレンジャー。・東寺や仏教文化の要素満載!旅の作戦基地「OMOベース」東寺周辺の街を楽しめるように、仏教文化の要素を詰めこんだ、24時間利用できるパブリックスペースです。立体曼荼羅(まんだら)や仏像の表情をテーマにしたアート、書の達人である弘法大師空海より着想を得た「砂」で文字を描くテーブル、貸し出し用のお香やライブラリーなど、ホテル滞在中からお寺に親しめます。平安時代と現在の街並みを比較できるマップ、東寺に奉納できる写経、おまいりの際に体を清める塗香(ずこう)や、お守りとして「OMO」と彫られたオリジナル数珠を用意し、お出かけの際のヒントになる仕掛けも数多く忍ばせています。・お酒の旅の記録帳を片手に、水の都伏見を巡る「京都御酒印(ごしゅいん)たび~伏見編~」【NEW】お酒の旅の記録帳「御酒印帳」をもち、日本有数の酒どころである伏見を満喫するアクティビティです。京都・大坂・奈良・近江の中継地にあたり、水陸路ともに交通の要所であった伏見は、近世には都が置かれ、城下町、宿場町、港町として独自の文化を発展させました。なかでも豊富な水資源を活用した酒造りは代表産業の1つです。レトロな街並みの各所に醸造所、酒屋、飲食店が立ち並び、蔵見学や地元限定商品の購入も、酒蔵直営店での飲食も楽しめます。京都にちなんだイラストでデザインされたオリジナルの御酒印帳、OMOレンジャー特製の街歩きマップ「さんぽの秘伝書」をもとに伏見をめぐり、OMOに帰ってからはおつまみとともに、購入したお酒を楽しめます。■開始日:2022年4月13日■料金:1,500円(税込)■含まれるもの:オリジナル御酒印帳、さんぽの秘伝書■予約:公式サイト([ ]{ })にて前日までに要予約■備考:お買い物料、飲食料は別途かかります。【2泊目】祇園で暮らすように過ごす、OMO5京都祇園日本三大祭りの祇園祭で有名な、「八坂神社」を中心とした門前町である祇園エリア。芸能と暮らしが深く結びついて発展した街でもあり、数々の神社やお寺のほか、花街の文化や国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された美しい景色を楽しめます。OMO5京都祇園では、四条通沿い、八坂神社の目の前の立地を活かし、祇園に暮らすような街の楽しみ方を提案しています。歳時記を感じながら、文化芸術をどっぷり楽しむ滞在です。・客室はキッチン付、パンの香りで目覚める朝ごはん「おへやベーカリーセット」「茶の間」タイプの客室では、寝室、リビングに加えキッチンを備えており、ホテルにいながらも、我が家でリラックスするかのようにくつろげます。京都でコーヒーとパンが愛されていることから、朝食は、客室で焼き立てパンを楽しむホームベーカリー付きのセットです。前日寝る前に自分で材料をセットし、客室内でパンが焼ける香りで目が覚めるような朝食を考案しました。6種のコンディメント、ドリップコーヒーとともに、京都の朝を贅沢に過ごせます。・「うるわしい」をテーマに朝の祇園を巡るツアー「祇園うるわし朝まいり」「うるわしい(*4)」をテーマに、早朝6時30分から祇園の街を巡るガイドツアーです。美しい景色を楽しみながら、悪縁を断ち切り良縁を結ぶ御祈願や、参加者で集まり繰り返し祈願するお千度詣りを訪問先の神社で行います。同時に、観光先として知られる花街や神社が、地元の方の暮らしにはどのような繋がりがあるか、日帰り観光客のいない朝に訪問することで感じられます。「うるわしい祇園」を体感し、参加者の身も心も「うるわしく」なり、一日のはじまりを迎えるのにぴったりなアクティビティです。(*4)美しい・人に感銘を与えるさま・整っている・本物であるという意味。・街の和菓子を抹茶とともにお部屋で楽しむ「祇園てくてく茶会」祇園は、職人の確かな技法で年中行事や季節の移ろいを表した和菓子を売る店が数多く並ぶ街です。茶の湯文化と縁が深いお寺が並ぶことや、人々が芝居小屋やお茶屋(*5)へ立ち寄り、お菓子と抹茶を楽しんだこと、時には、抹茶碗をはじめ道具一式の貸し出しを和菓子屋が行うこともありました。宿泊者はOMOレンジャーからおすすめの和菓子屋の紹介を受け、街の散策がてら、お気に入りの和菓子を購入します。帰ってきた後は、OMOベースでご近所さんおすすめの茶葉を茶臼で挽き、自身で抹茶づくり。抹茶椀と道具一式を持ち、お部屋で抹茶を点て、和菓子と一緒に楽しみます。(*5)来客をもてなすために、芸舞妓を手配し、座敷を提供する店のこと。【3泊目】見る・買う・食べるの「楽しい」がギュッと詰まったOMO5京都三条三条エリアは、東海道の終着点である三条大橋を入口に、多くの旅人たちが往来した三条通と、経済発展のため築かれた高瀬川により、町衆の文化が栄えてきた繁華街です。最新のトレンドを見つけることもレトロな情緒を感じることもでき、バリエーション豊かな街歩きを楽しめます。OMO5京都三条では、見る・買う・食べるを軸に、テンションの上がる街の楽しみ方を提案しています。街歩きの醍醐味を味わう滞在です。・旅を豊かに過ごすためのアイテムを探すツアー「京町らんまん老舗さんぽ」旅を豊かにするアイテムを昔から扱うお店へ訪問するツアーです。三条通は、今も昔も旅人のためのお店が並び、風呂敷や匂い袋、扇子や数珠など、参加者の好みに合わせておすすめのお店へ訪れます。お気に入りの商品を見つけるだけでなく、訪問先の店主の方々と話を弾ませることができるのも、このツアーの醍醐味です。・開放的でゆったり過ごせる「OMOカフェ」朝のOMOベースでは、開放的でゆったり過ごせるOMOカフェを営業します。選べるメインプレートがあり、おすすめは「OMOrning(おもーにんぐ)リゾット」です。生湯葉と漬物を使用したオリジナルメニュー、生ハムジェノベーゼ、かぼちゃリコッタ、トマト海老、チーズ卵の全5種類を提供します。夜につい暴飲暴食してしまったという方でも、食欲が沸く体に優しいメニューです。サラダやスープ、ヨーグルトやドリンクなど、一緒に楽しめるサラダバーも用意します。・【NEW】明日訪れたい純喫茶が見つかる「京町純喫茶コレクション」コーヒーが愛される京都で、数あるお店から三条エリアの「純喫茶」にテーマを絞り、紹介する夜のアクティビティです。京都でコーヒーが普及したきっかけや、のれん分けの歴史を、実際にお店で使われているグッズやメニューとともに紹介します。チャートを用い、自分に合う純喫茶を見つける「あなたの純喫茶診断」で、翌日に訪問するお店を選びます。参加者には、実際にお店で利用できるOMOオリジナルデザインのコースターをプレゼントします。■開始日:2022年3月24日■料金:無料■含まれるもの:OMOオリジナルコースター滞在スケジュール例<1日目>11:00京都駅に到着11:15OMO3京都東寺へ荷物を預け、京都御酒印たび~伏見編~へ出発伏見を散策19:30OMO3京都東寺に到着20:00お酒とアテをもち、お部屋で二次会<2日目>07:30OMOベースで朝食代わりの軽食を購入08:30チェックアウト、京都やくよけOMO散歩おまいりじたくで館内、東寺境内を巡る。弘法大師祈願を受ける11:30抹茶体験参加12:30東寺周辺観光16:00OMO5京都祇園に到着16:30和菓子と一緒に抹茶を楽しむ18:00お部屋で仕出し料理の夕食(事前予約)20:00キッチン付のお部屋で二次会<3日目>06:30祇園うるわし朝まいり08:00お部屋で焼き立てパンの朝食10:00チェックアウト、着物の着付けへ11:00祇園周辺観光16:00OMO5京都三条に到着16:30京町らんまん川さんぽ18:00OMOレンジャーおすすめのご近所で夕食20:00京町純喫茶コレクション参加<4日目>09:00OMOカフェで朝食10:45チェックアウト、京町らんまん老舗さんぽ12:00三条周辺観光16:00京都駅から出発OMO共通のおもてなし・OMOベース街歩きを楽しくする仕掛けが詰まったパブリックスペースです。ゆったりと過ごせるだけでなく、街の特徴を生かした館内のアクティビティを開催します。OMOレンジャーが街歩きのサポートをしたり、ライブラリーで作戦を練ったりと、テンションが上がる旅の秘密基地として使用できます。・ご近所マップ徒歩圏内のご近所の最新情報から、季節の行事のお知らせまで、壁一面に掲載される常設のマップ。全てOMOレンジャーが足を運んで見つけるため、ガイドブックには載っていない、リアルでタイムリーな情報が集まります。・OMOレンジャーによるガイドツアーOMOレンジャーと、ホテルを飛び出しご近所を旅する無料のガイドツアーを毎日開催します。初めて散策する方には街へ親しみが持てるように、お馴染みさんには歴史上のエピソードまで詳しく解説します。<最高水準のコロナ対策宣言>【1】衛生管理星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。・チェックイン時の検温実施・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ・全客室に手指消毒用アルコールを設置・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置・館内での接客業務の際にマスクを着用・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)【2】3密回避密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底関連資料:[【星野リゾート】コロナ対策まとめ]{ }【ご参考】「OMO(おも)」とは?OMO(おも)は星野リゾートが全国に展開する都市観光ホテルブランドです。ブランドコンセプトは「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」。地域と一体となって街を楽しみ尽くす旅を追求しています。全てのOMOで、街歩きをサポートするGo-KINJOサービスを展開。2022年春までに、OMO3東京赤坂、OMO3札幌すすきの、OMO5小樽、OMO7大阪の開業を予定しており、全国各地の10施設から「都市観光」の楽しさを発信していきます。▼OMOをもっと詳しく知りたいなら▼[ ]{ }数字でわかる、サービスの幅施設名のOMOのうしろにある数字は、サービスの幅を表しています。この数字があることで、旅の目的や過ごし方に合わせて最適なホテル選びが可能です。お客様のさまざまなニーズに合わせ、都市観光の旅をOMOがサポートしていきます。「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」施設概要〒601-8414京都府京都市南区西九条蔵王町11-6/客室数 120室[ ]{ }「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」施設概要〒605-0073京都府京都市東山区四条通大和大路東入祇園町北側288/客室数 36室[ ]{ }「OMO5京都三条 by 星野リゾート」施設概要〒604-8005京都市中京区河原町通三条上る恵比須町434-1/客室数 122室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月01日2020年10月より、館内施設整備のため休館していた国立西洋美術館が、4月9日(土)にリニューアルオープン。ル・コルビュジエの設計をもとに、デザイン上も大きな意味を持つ目地や、西門の位置、柵などを、1959年に創建した当時の姿に近づけた前庭もいよいよ完成する。4月9日(土)からは小企画展として、国立西洋美術館本館を設計したモダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエの芸術を紹介する『調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ―― 大成建設コレクションより』が開催される。同展は、世界有数のル・コルビュジエのコレクションを所蔵する大成建設株式会社からの寄託作品を中心に、《牡牛XVIII》のような大作と、制作の過程を示す約10点の素描による合計約20点(展示替含め約30点)から構成。ル・コルビュジエの円熟期の絵画制作の展開を辿ることができる、貴重な機会となる。リニューアルオープン後初の企画展は、6月4日(土)から。ドイツ・フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までを紹介する『国立西洋美術館リニューアルオープン記念自然と人のダイアローグフリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』が開催される。【開催概要】小企画展『調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ―― 大成建設コレクションより』会期:2022年4月9日(土)~9月19日(月・祝)※会期中展示替えあり会場: 国立西洋美術館新館1階第1展示室時間:9:30~17:30、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(5月2日、7月18日、8月15日、9月19日は開館)、5月30日(月)~6月3日(金)、7月19日(火)料金:一般500円、大学250円※5月18日(水)は国際博物館の日のため観覧無料
2022年03月28日美人画の大家として、近代日本画の巨匠として、そして人気の挿絵画家として、没後半世紀を経過してもその名を轟かせる画家、鏑木清方。彼の没後50年を記念した回顧展「没後50年 鏑木清方展」が、東京国立近代美術館で3月18日(金)に開幕した。途中、展示替えを挟み5月8日(日)まで開催されている。1878年(明治11年)、東京は神田に生まれた鏑木清方。13歳で水野年方(としかた)に入門し、10代の頃より挿絵画家として頭角を表し、売れっ子画家となっていた。一方で、1907年(明治40年)の文部省美術展覧会の開設を契機に、日本画の制作にも注力。1927年(昭和2年)には第8回帝展に出品し《築地明石町》が帝国美術院賞を受賞する。1972年(昭和47年)に93歳で亡くなるまで、精力的に暮らしや文学、芸能など人を主題にした絵を描き続けた。展覧会エントランスこの展覧会は、清方の日本画のみ110点を紹介。東京展では、人々の生活を生き生きと描いた「生活をえがく」、物語の世界を描いた「物語をえがく」、そして、卓上で鑑賞できるよう作品サイズをあえて小さくした「小さくえがく」の三部で構成されている。展示風景よりそのなかでも第一章「生活をえがく」で紹介される《築地明石町》と、《新富町》、《浜町河岸》の三部作は見どころの一つ。帝国美術院賞を受賞し、記念切手になったものの、44年もの間所在が不明とされていた《築地明石町》と、《新富町》、《浜町河岸》の三部作は、2018年に再発見され、翌年に3点とも東京国立近代美術館のコレクションに加わった。同展では会期の全期間を通して公開される。鏑木清方《築地明石町》1927年 東京国立近代美術館蔵鏑木清方《浜町河岸》1930年東京国立近代美術館蔵鏑木清方《新富町》 1930年東京国立近代美術館蔵《築地明石町》は清方が49歳のときの作品。浅葱色の小紋から、ほんのわずかに赤い羽裏が覗いており、エレガンスな雰囲気をより一層強めている。背景には船が並び、海沿いの街の一場面であることがわかる。絵のなかにわずかに描かれたものから、さまざまな想像を掻き立てられる非常に魅力的な作品だ。「生活をえがく」の章では、このほかにも、庶民の生活や生きる喜びが描かれた作品が紹介される。《明治風俗十二ヶ月》は、昭和の時代に「古き良き時代」であった明治時代の風俗を、清方が振り返って描いた連作だ。鏑木清方《明治風俗十二ヶ月》(部分)1935年東京国立近代美術館蔵《弥生の節句》と《端午の節句》は、描表装(通常であれば裂で表装される部分が絵になっている、江戸琳派でよく使われていた表装)の豪華な節句画だ。鏑木清方 左:《弥生の節句》1934年右:《端午の節句》1936年東京国立近代美術館蔵ちなみに、清方は、1918年〜25年のうちに描いた約500点の作品を自己採点していた。この展覧会では、採点されていた作品のうち23点を展示。清方自身が自信作につけた3つ星の《遊女》、《ためさるゝ日》(左幅)などを展示する。《ためさるゝ日》(左幅)が一般公開されるのは30年ぶり、左右合わせての展示は40年振りのこととなる。この、清方の自己評価の星の数もあわせて見ていくと、清方が絵の中でなにを大切にしていたが見えてくるはずだ。鏑木清方《遊女》1918年 横浜美術館蔵鏑木清方《ためさるゝ日》1918年左幅:個人蔵右幅:鎌倉市鏑木清方記念美術館蔵第2章の「物語をえがく」では、さまざまな物語や芝居を主題とした作品を紹介している。歌舞伎の演目に着想を得た《道成寺 鷺娘》や、泉鏡花の短文に触発されて訪ねた樋口一葉の墓の写生をもとに描いた《一葉女史の墓》、一葉の随筆にインスパイアされて描いた《一葉》など、清方の着想源は幅広い。鏑木清方《道成寺 鷺娘》1929年大谷コレクション鏑木清方左:《一葉女史の墓》1902年鎌倉市鏑木清方記念美術館蔵右:《一葉》1940年東京藝術大学蔵重要文化財に指定されている《三遊亭円朝像》は、新聞社を営む清方の父親のもとを訪れ、新聞連載のために創作人情噺を書き取らせていた円朝の姿を描いたものだ。清方は肖像画に姿や形だけでなく人柄も描きこもうとしていたのかもしれない。重要文化財 鏑木清方《三遊亭円朝像》1930年東京国立近代美術館蔵そして、第3章「ちいさく描く」へ。清方は、大正時代後半から、展覧会場でも床の間でもなく、机の上に広げて、手元でじっくりと鑑賞する「卓上芸術」を提唱し、少画面の画巻や画帖などを描いていた。サイズが小さいため、スピーディに描け、なおかつ複製するのにも適していたため、庶民に芸術を届けたいと考えていた清方は重視していたようだ。鏑木清方《築地川》部分(組立灯篭)1941年上原美術館蔵鏑木清方《『苦楽』表紙原画》左:紅梅屋敷1949年右:王子詣1948年ともに東京国立近代美術館蔵美人画のみならず、さまざまな人々の営みを温かい眼差しで描いていた鏑木清方。彼の作品は、淡い色合いや繊細な筆使いなど、実際に目にしないと実感できない魅力に富んでいる。ぜひ一度、美術館で実際の清方の作品に耽溺しよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『没後50年 鏑木清方展』3月18日(金)~5月8日(日)、東京国立近代美術館にて開催※会期中展示替えあり公式 HP :
2022年03月25日