「Kis-My-Ft2」の玉森裕太の映画初主演作『レインツリーの国』の完成披露試写会が10月15日(木)に開催。玉森さんをはじめ、、西内まりや、森カンナ、麻生祐未、大杉漣、三宅喜重監督、原作者の有川浩が舞台挨拶に登壇した。有川さんの代表作「図書館戦争」シリーズの中に登場する同名の本を実際に書籍化。この小説を過去に「阪急電車」「県庁おもてなし課」と有川作品を実写化してきた三宅監督が映画化した。一途な青年・伸とインターネットでの書評をつうじて知り合ったひとみの恋が描かれる。映画初主演の話を初めて聞いた時、玉森さんは「素直に嬉しかったし頑張ろうと思ったけど、関西弁とかなじみのない設定で不安や緊張もあった」と明かす。一方で完成した映画を見て「自分で見るのは照れくさいけど(笑)」と言いつつ「ホントにキュンキュンしますよ!」と手応えを口にする。気になる玉森さんの関西弁だが、三宅監督は「大阪出身なので、エセ関西弁を聞くとイラッとする」と語り、現場でも方言指導のスタッフを交えつつ、かなり厳しい指導を行ったと語る。玉森さんは「25年、標準語だったので、それが抜けないんですよ。イントネーションや抑揚の付け方…ひとことでも間違うと『やり直そうか』って。英語の勉強みたいでした」とまさに外国語を学ぶように関西弁に取り組んだよう。一方で、大阪出身の森さんは今回、標準語で話すOL役で玉森さんと絡むことが多く「(玉森さんの関西弁を)聞くと、うつってしまってやりづらかったです(苦笑)」と奇妙なシチュエーションでの演技に苦労したと明かす。西内さんは玉森さんの関西弁について「ナチュラルで途中まで(もともとが)関西弁の方だと思ってました」と称賛。その上で、この日、玉森さんが標準語で舞台挨拶をしていることについて「標準語だと伸さんじゃない!伸さんがいなくなっちゃって寂しい。伸さんに会いたいなぁ…」と壇上で関西弁を披露することをおねだりを装いつつ半ば強要!玉森さんは苦笑しつつ、女性ファンで埋まる満員の客席に向かって「好きやで」と関西弁で告白し、会場は歓声と拍手に包まれた。『レインツリーの国』は11月21日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月15日映画『レインツリーの国』の完成披露試写会が10月15日に開催され、主演の玉森裕太(Kis-My-Ft2)をはじめ、西内まりや、森カンナ、麻生祐未、大杉漣、三宅喜重監督、そして原作者の有川浩が舞台あいさつに登壇した。その他の写真原作は有川の代表作『図書館戦争』シリーズから派生して生まれた恋愛小説。真っ直ぐな青年・伸とある秘密を抱えたヒロイン・ひとみの不器用な恋模様が展開する。映画初主演を務めた玉森は、最初に今回の話を聞いた時は「素直に嬉しかったし、頑張ろうという気持ちでしたが、関西弁とかなじみのない設定に緊張や不安もあった」という。それでも「監督やスタッフのみなさんとたくさんコミュニケーションを取って、ひとつの作品を作り上げていった」と手応えを感じながら撮影を進めていったようで「自分で見るのは照れくさいですが、ホントにキュンとしますよ!」と自信をのぞかせた。西内にとっても実写映画出演は本作が初めて。慣れない舞台挨拶に、言葉を詰まらせ「こういうのダメなんです!」と苦笑するも、演技に関しては「ひとみは大きな悩みを抱えており、それをどう表現するか? 心の変化をどう表すか? ということを胸に演じました。私とひとみは似ているようで違う。私は感情が表に出やすいですが、ひとみは心にフィルターを掛けて接してる。そんな彼女を丁寧に演じようと心がけました」と強い思いを口にした。三宅監督をはじめ、森、大杉、有川とこの日の登壇陣には関西育ち、もしくは関西での生活が長い面々が揃っていたが、玉森の関西弁の出来栄えは? 三宅監督は「大阪出身なのでエセ関西弁はイラッとする」と語り、現場でかなりのスパルタ指導をしたと明かす。玉森も「ひと言間違うと『やり直そうか』と、英語の勉強みたいだった」と告白。大阪育ちの森は、逆に劇中では標準語を話さねばならず、関西弁の玉森との会話は「やりづらかったです」と苦笑いを浮かべた。西内は現場で関西弁の玉森と接していたため「標準語だと、伸さんがいなくなっちゃったみたいで寂しい! 伸さんに会いたい」とこの場で玉森の関西弁をおねだり! 玉森は困惑しつつも「好きやで」と関西弁で告白し、会場は悲鳴のような歓声に包まれた。『レインツリーの国』11月21日(土)全国ロードショー
2015年10月15日女優の西内まりやがヒロインを、7人組アイドルグループ・Kis-My-Ft2の玉森裕太が主演を務める映画『レインツリーの国』(11月21日公開)の大型スタンディが10日より、全国の上映劇場に登場する。劇場に登場するのは、西内と玉村が直筆でサインした、縦2メートル、横2メートル10センチのスペシャル大型スタンディ。また、2人は200枚に直筆メッセージを書き込み、その内容はセリフ、方言、イラスト、ご当地の名物などさまざま。なお、劇場以外にも全国の大型書店などでの展開も決定している。本作は、作家・有川浩による累計88万部を超える同名恋愛小説を原作に、『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年)などで知られる三宅喜重監督がメガホンを取った作品。玉森が初の映画主演に挑む。玉森演じる主人公・向坂伸行が高校時代に好きだった本についてネットで調べていると「レインツリーの国」というブログにたどりつき、西内演じるそのブログの管理人・ひとみにメールを送ったことがきっかけで恋心を抱く。しかし、人には言えない秘密のために会うことを拒むひとみと伸行の関係を描く。(C)『レインツリーの国』製作委員会
2015年10月08日ドラマ「探偵の探偵」(フジテレビ)や映画『新宿スワン』で演技派俳優として注目を集める中野裕太が、日本と台湾の国際恋愛を描き書籍にものなった物語の映画化『ママは日本へ嫁に行っちゃダメというけれど。』で主演を務めることが明らかになった。中野さんは主演映画で初の海外デビュー作品となる。台湾在住のアニメとファッションと日本文化の大好きな女の子「リンちゃん」のFacebookに届いた一通の友だち申請から物語は始まる。震災間もない国に住む男の子「モギサン」からのMessage。はじめはたわいもないMessageだったけど。会ったこともない日本人のMessageだったけど。だけど、2人の間をFacebookがドンドン紡いでいった。そしてある日、モギサンから衝撃のMessage。「台湾に行くかも?」こうしてヴァーチャルから飛び出した2人。想いは海を越えていく。しかし、2人を阻む最大の障壁はお母さんだった――。ページを彩る美しいフォトグラフやリンちゃんとモギサンのブッ飛んだコメントがネット上で大きな話題を呼び、20万いいね!を獲得ほど注目されている、リンちゃんとモギサンのFacebookページ「雖然媽媽我不可以嫁去日本」。2人の何気ない日常を綴った内容は、日本・台湾で書籍化され大ヒットを記録。そんな2人が積み重ねた“日常のコンテンツ”がついに映画化となる。そんな本作の温かく優しく、マイペースな日本人男性「モギサン」を演じるのは、中野さん。ドラマ「リッチマン、プアウーマン」「探偵の探偵」や映画『ツレがうつになりまして』『新宿スワン』などに出演し、最近では今月公開される『もうしません!』が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」で上映され、骨太な演技で好評を得たことは記憶に新しい。緊張感ある空気を作り出すこともできる演技派俳優だ。今回の出演について中野さんは「すごく面白い台本になっていると思いました。台湾でもロケがあったのですが、スタッフの皆さんは今後もずっと友達や兄弟と想い続けられるだろう人たちです。素晴らしい方々」とコメント。「渡航前に付け焼刃に覚えたつたない中国語で深くて楽しいコミュニケーションをとれるような環境でした。ジエンとも同じく。言語などのルーツを瞬時に越える、とても人間染みた現場でした。いつもゴム鉄砲で遊んでました」と現場でのエピソードを語った。また天然「リンちゃん」を演じるのは台湾の宮崎あおいと呼ばれ、一見清楚な面持ちだが多様な一面を持つジエン・マンシュー。デビューの年に出演したドラマ「イヤオブザーレイン」で台湾テレビ番組・ドラマアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた逸材。近年では様々な映画に多様な役柄で出演し、台湾20代俳優の中で最も潜在力を持っている女優といえる。そんなジエンさんは「裕太さんと初めて会ったのは台湾の製作会社の前。このパーマかけてる男性は独特の雰囲気をもっているなぁと思いました。しばらく一緒に仕事をしたら、裕太さんは本当に天才で、表現力も語学力も優れていることを知りました。本当にかっこよくてどこ行ってもみんなとすぐ仲良くなります。台湾の町中が裕太さんにとっては撮影現場だったように思います」と中野さんについてコメント。そして今回本作の監督は遅れてきた鬼才・谷内田彰久。谷内田監督は本作を“Social Cinema”と明示し、切り取った2人の日常を視聴者とシェアしていくことにより、製作者と観客が身近な立ち位置となり融合していく作品だと語った。日本の演技派俳優と台湾の人気女優が共演する本作品。注目の2人がどんなほのぼのカップルを演じるのか注目したい。『ママは日本へ嫁に行っちゃダメというけれど。』は2016年春、公開予定。(cinemacafe.net)
2015年10月01日有川浩の大ヒット作「図書館戦争」シリーズ第二弾「図書館内覧」(角川文庫刊)の中に登場する架空の小説を実際に有川氏が作品化した「レインツリーの国」。玉森裕太を迎えての映画化が先日報じられたが、この度、本作の主題歌が「Kis-My-Ft2」が歌う「最後もやっぱり君」に決定した。きっかけは伸が高校時代に好きだった「忘れられない本」。そこから「レインツリーの国」というブログの管理人であるひとみとメールで繋がり、会ったこともない彼女に惹かれていく――。「直接会いたい」という伸。「会えない」というひとみ。頑なに会うことを拒む彼女には、言い出せない「秘密」があった…。累計88万部を超える大ヒット小説の実写化となる『レインツリーの国』。映画初主演を飾る玉森さんが演じるのは、いつも自分の気持ちをまっすぐに言葉で伝える大阪出身の社会人。そんな彼が、「忘れられない本」をきっかけに、西内まりや演じるまだ会ったことのない彼女に恋をする。しかし、彼女は感音性難聴を患っていて…。二人のまっすぐな想いと言葉が紡ぐ、感動のラブストリーとなっている。このたび主題歌に決定した「Kis-My-Ft2」の「最後もやっぱり君」は、本作のためにつんく♂が書き下ろした数珠のラブソング。つんく♂さんがキスマイに楽曲提供をするのは初であり、今回の主題歌提供に「Kis-My-Ft2の皆とお仕事が出来た事、とても光栄に思っています」と喜びのコメント。さらに、「この曲は映画『レインツリーの国』の主題歌を『Kis-My-Ft2』が歌うということで、男の純粋な愛する思いを曲にしました。僕が曲を作っているときは、家族や友情含めて人間同士の心と心の絆みたいな事も考えながら書きましたが、『Kis-My-Ft2』のメンバーの情熱と無邪気さと色っぽさがふんだんに盛り込まれた心温まる作品に仕上がり、僕もとても嬉しく思っています」と楽曲に込めた想いを明かした。さらに、「最後もやっぱり君がすき」は玉森さん主演ドラマの主題歌となる第一弾シングルに続き2か月連続リリースが決定しており、メンバーである北山宏光は「2か月連続リリースと初めて聞いたとき、素直に“凄い!”と思いました」と驚きを隠せない様子。自身が初主演をする作品での主題歌に、玉森さんは「どちらも本当に思い入れのある作品なので、完成を楽しみにしていましたが、主題歌という音楽の面からも作品に参加できる事を、嬉しく思います。主題歌を聞いたら映画やドラマを思い出してもらえるような、そんなお互いを印象づけられるような楽曲と作品の関係になれたらいいなと思います。この秋はドラマ・映画・舞台、そして音楽と様々なジャンルのエンターテインメントに挑戦させて頂いているので、是非、見て聴いて頂けたら嬉しいです」と熱いコメントを寄せた。メンバーの北山さんも「つんく♂さんの世界観と『キスマイ』7人の歌に、是非酔いしれてもらいたい」と太鼓判を押す楽曲「最後もやっぱり君がすき」は、11月11日(水)リリース予定だ。『レインツリーの国』は11月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月14日昨年放送されたドラマ「ごめんね青春!」や今年3月に公開された映画『あしたになれば。』で注目を集めた俳優・小関裕太の主演作『Drawing Days』が公開を迎え、8日(土)、都内にて行われた初日舞台挨拶に主演の小関さんが登壇した。絵を描く趣味を持ちつつ古びた街の電器店で働く19歳の主人公が、ひょんなことから60歳の女性とルームシェアを始めることになり…というストーリーを優しい目線で描く本作。昨年公開の『小川町セレナーデ』で監督デビューを果たし、新藤兼人賞・銀賞を受賞した原桂之介監督が監督・脚本を務め、共演陣には、古舘寛治、須藤理彩ら実力派俳優陣が名を連ねている。この日、役名の“夏生(なつお)”にちなみ、夏らしく涼しげな黒地にグレーの柄が入った浴衣姿で登場した小関さん。昨日までの連日の真夏日も少し和らいだこともあり、夏らしい雰囲気の舞台挨拶となった。本作は6月に行われた小関さんのバースデーイベント用に製作されたものであったが、当初より小関さんが「映画館で観ていいねと言われる作品にしたい」と監督やプロデューサーと話し合って作った作品だけあって、「映画館の大きなスクリーンで作品がかかることが決まってとても嬉しいです。思わず涙しちゃいました」と念願の劇場公開に感無量の様子だった。さらに本作の主題歌である高橋優の「同じ空の下」は、小関さんたっての希望で実現したらしく、「僕の意向でどうしても高橋優さんにお願いしたくて『曲を使わせてください』とお手紙を書いたんです」と、熱いエピソードを披露してくれた。6月8日で20歳になったという小関さんだが、「今後一緒に飲みに連れていってほしい先輩は?」と司会者に尋ねられると、「福山雅治さん!」と即答。「福山さんの飲み会は最後にはギターが出てきて音楽会になるという魅力的なウワサを聞いたことがあるので…緊張するかもしれないけど、(「飲みに連れて行ってください!」と)直筆の手紙を出してみようかな」と密かな野望を披露。このたび大阪・名古屋での劇場公開が決まったことに対して、「東京で劇場公開できるだけでも嬉しいのに、すごく嬉しいです。でももっと欲が出てきました。海外の映画祭の人とかにも上映してくれるように直筆でお願いの手紙を書いちゃおうかな(笑)」と笑わせつつも、本作にかける熱い思いを口にした。『Drawing Days』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年08月09日次世代ブレイク候補として、いま注目度が急上昇中の若手俳優・小関裕太。20歳の節目を迎え、「全力を詰め込み、強い思い入れがある」と語る主演作『Drawing Days』の公開が近づいている。油絵に情熱を注ぐ青年を演じた小関さんが、演技という絵筆で描く(=Drawing)未来とは?さびれた電器店で働き、プライベートでは油絵に没頭する19歳の夏生と、絵ばかり描いていた夫に先立たれた60歳の女性との奇妙な“ルームシェア”を通して、互いが人生の新たな一歩を踏み出すという心温まるヒューマンストーリー。小関さん演じる夏生は、胸の内に自分の夢を閉じ込めた青年という役どころで、「自分に似ている分、逆に難しかったですね。自分と役柄が交わらないように試行錯誤したのも俳優として、初めての経験でした」。本作が生まれたきっかけは、「映画を作りたい」という小関さん本人の熱い思いだった。「もともと映画製作に興味があり、今回幸運なめぐり合わせもあって、実現することができました。台本の段階から原桂之介監督とプロデューサーさんと一緒に、どんなストーリーにするか話し合いを進めるなかで、僕自身が大好きな『絵を描く』というテーマが挙がったんです。そこから作品の全体像が広がっていった感覚ですね」と作品誕生の裏側を語る。共演には古舘寛治、須藤理彩、根岸季衣らベテラン勢が勢ぞろいした。色と色とが混ざり合い、新たな色が生まれる油絵具のように、小関さんもまた、実力派俳優と“混ざり合う”ことで俳優として新たな一面を垣間見せる。「共演者の皆さんをはじめ、監督さん、スタッフさんがひとつの作品を作り上げる…。確かに色を調合しながら、一枚の絵を完成させる感覚に近いかもしれません。愛にあふれた現場で、とても暖かな作品に仕上がりました」。幼い頃から子役として、ドラマ、CM、舞台と幅広く活動してきた小関さん。「初めて受けたCMのオーディションに合格してしまって(笑)、その後は楽しいままに、お仕事を続けていた感覚かもしれません。子どもなので、将来のことも何も考えていなくて。周りにカッコいい先輩たちがたくさんいたので、『こんな大人になりたい』と無意識に思っていたかもしれませんが…。仕事の幅が広がると同時に、自覚や責任感も生まれていきました」。2011年に出演した舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」が転機となり、俳優としてさらなる飛躍を遂げた。大泉洋演じる主人公の青年期を演じた『ぶどうのなみだ』をはじめ、『あしたになれば。』『空と海のあいだ』など映画出演が相次ぎ、昨年は能年玲奈と共演した「カルピスウォーター」のCM、ドラマ「ごめんね青春!」のコスメ役も大きな話題に。現在は放送中の「ホテルコンシェルジュ」でベルボーイの牧原豪太役を演じている。そんな充実した俳優人生を歩み始めた小関さんは、さる6月8日に20歳の誕生日を迎えた。「大人の定義ってわかりませんが、それでも自分のなかで大きな意識の変化がありますね。俳優としてできることも増えますし、その分、周りからの見え方も変わってきますから。目標ですか?正直な俳優でいられたらいいですね。現場は人間同士が作り出す環境なので、自分の思いや皆さんの意見をぶつけ合いながら、演じる役柄を生きていきたいです」。もともと『Drawing Days』は6月上旬に都内で開催されたバースデイイベントでの上映を目的に製作されたが、好評を博し、8月に渋谷シネクイント、名古屋ピカデリー、大阪シアターセブンでの限定公開が決定したばかりだ。「自分自身が胸を張って『いい』って言える作品なので、本当に幸せだなと思います。でも、もっともっとこの作品が広がらないと、協力してくださった皆さんに恩返しできない。ひとりでも多くの皆さんに、劇場に足を運んでほしいです」。プライベートでは「カメラにハマっている」そうで、撮影した写真は自身のブログなどで発表もしている。「でも、飽きっぽい性格で(笑)、常に新しいこと、自分が知らないことに興味がわいてしまうんですよ。海外の人と触れ合い、文化的な交流を深めたいという気持ちもあって」とも語り、海外での活動にも関心を示す。自分にしか出せない色で未来を描こうとする“俳優・小関裕太”。目の前には、真っ白なキャンバスが無限に広がっている。(photo / text:Ryo Uchida)
2015年08月07日昨年放送されたTBSドラマ「ごめんね青春!」や、今年3月に公開された映画『あしたになれば。』で、その存在感と演技力が大きな注目を集めている若手俳優・小関裕太主演の映画『Drawing Days』が、8月8日(土)より渋谷シネクイントにて劇場公開されることが決定した。穏やかな光と町の佇まいが、色彩美を醸し出す神奈川県三浦市を舞台に、「夢を心に秘めた青年」と「夫に先立たれた婦人」のふたりによる「奇妙な共同生活(ルームシェア)」が始まるところから物語りは進んでいく。“絵を描きたい”閉ざしていた夏生の心を動かす、佳乃の言葉――。変わりゆく日々を形成していくふたりの生活とは…。主演を務める小関さんは、ミュージカル「テニスの王子様」菊丸英二役で人気を博しドラマなどで活躍する一方、映画への出演も増えているネクストブレイクが期待される若手俳優だ。昨年公開された『小川町セレナーデ』で監督デビューを果たし、新藤兼人賞・銀賞を受賞した原桂之助が監督・脚本を手がけており、古館寛治、須藤理彩、根岸季衣といった実力派俳優たちが脇を固める。主演の小関さんは本作について「20歳の、今、この瞬間が映画になりました。最高の誕生日プレゼントです」と喜びを抑えられない様子。「僕にとっても特別に思い入れのあるこの作品が、映画館で公開されるのが嬉しいと同時に、できるだけ沢山の方にこの温かい世界を知っていただきたいです」とコメントを寄せた。本作は6月6日(東京)、7日(大阪)にて行われた「小関裕太 20th BirthDay スペシャルイベント」にて第一弾上映が行われ、好評を博し満を持して劇場公開が決定!なお、この1週間の上映では、主演・小関さんの舞台挨拶付きの上映回や、来場者全員にポスタープレゼントを行うなどの特典もあるという。『Drawing Days』は8月8日(土)より渋谷シネクイントにて1週間限定公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月02日映画『愛を積むひと』が6月20日(土)に公開を迎え、佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督が舞台挨拶に登壇。サプライズで佐藤さん宛てに奥さんがしたためた手紙を樋口さんが読み上げ、佐藤さんは涙を見せた。突然の妻の死に悲嘆する男の元に届いた亡き妻からの手紙。それが男と周囲の人々を少しずつ結び付けていくさまを北海道の雄大な自然を背景に描き出す。佐藤さんは初回上映を観終えたばかりの観客に「映画の中にではなく、ご覧いただいたみなさまひとりひとりの中に答えがある映画だと思います。かわいがってやってください」と呼びかける。樋口さんは、この作品に参加して「急に死んでしまうかもしれない、と初めて意識しましたし、夫(※コピーライターの糸井重里氏)がおりますが、どちらかが先に逝ってしまうということを考えさせられました」と語った。夫婦を演じた互いについて尋ねられると、佐藤さんは「撮影中はあまり話さなかったんですが、プロモーションで喋る機会に恵まれ、初めて樋口可南子さんを知る思いでした。同じ思いでお客さんの前に立っているこの日が来て幸せです」と笑顔。樋口さんは、佐藤さんの取材やプロモーションでの様子について「とても一生懸命に宣伝されるんです。私たちもベテランの域に入ってますが(笑)、背中を見ていて初々しいんです。そうさせてくれたのはこの作品のおかげ。佐藤さんが小技ではないお芝居を見せてくれたので、ついていくだけでした」と佐藤さんへの全幅の信頼を口にする。樋口さんはさらに佐藤さんについて「奥様のことをこの人は愛してるんだなと感じました」と語ったが、その奥さんがしたためた佐藤さん宛ての手紙がサプライズで届き、樋口さんが壇上で読み上げた。最初は、樋口さんから手紙を奪おうとしていた佐藤さんだが、観念して妻の言葉に耳を傾ける。結婚当初、体が丈夫でなく「自分が死んだら、保険金で、好きな映画を作ってね」と伝えたエピソード。しかし、いまは「役者の仕事しかできない浩市さん。あなたを残して旅たつ事は、家族は勿論、事務所のマネージャーさん、映画関係者の皆様に、とてつもないご迷惑をおかけする事になり、それを思うととても、先に逝くことなど出来ません」と考えていること。さらに23年前に佐藤さんが奥さん宛てに送った手紙に書かれていた「僕は一生あなたの味方です」という言葉をいまも忘れずにいることなど、奥さんの思いを樋口さんが声を詰まらせながら読み上げると、佐藤さんの目にも涙が…。「浩市さん、私は浩市さんを1人にしないように、浩市さんよりも1日でも長く生きる事を、約束します」という最後の一文が読み上げられると、劇場には温かい拍手がわき起こった。佐藤さんは、目を真っ赤にしつつ「暑いから汗かいちゃって…」と定番すぎる言い訳。樋口さんに対しても「可南子さんが泣くことないでしょ(笑)!」とツッコみつつ「ありがたいものだと思ってます」と照れくさそうに感謝の思いを口にした。人前での涙がよほど恥ずかしかったのか「まさか、こんな姑息なことを宣伝部が考えているとは思いもよらず、不覚でした」とサプライズを企画した宣伝部への恨み節を口にし、会場は笑いに包まれた。『愛を積むひと』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月20日北海道を舞台に夫婦愛を描く感動作『愛を積むひと』の“新婚さん限定試写会”が6月8日(月)、都内で行われ、本作で初の夫婦役に挑んだ佐藤浩市と樋口可南子が出席。駆けつけた新婚80組を前に、長年連れ添う夫婦にまつわる“現実”を突きつけた。主人公は有意義な老後を求めて、北海道に移住した熟年夫婦の篤史(佐藤さん)と良子(樋口さん)。自然を相手にガーデニングや野菜作りに励む良子とは対照的に、仕事一筋だった篤史は時間を持て余す日々。そんな夫を見かねて、良子は家の周りの石塀づくりを頼むが、ほどなくして良子の心臓病が悪化し、帰らぬ人となってしまう・・・。実は良子は生前、夫に内緒で手紙を残していた。事前のアンケート調査の結果、いまどきの新婚夫婦が「両親のような夫婦」「友だちのような夫婦」「いつまでも手をつないでいられる夫婦」を目指していると知ると、「そうなりゃ、いいよね…。実際には言いたいことを飲み込んで、(角が立たないように)変換しなくちゃいけなくなる」(佐藤さん)、「相手のことをわかっているつもりでも、わかっていないことが多い」(樋口さん)と自身の経験を踏まえて(!?)、持論を展開した。それでも「普段、隣にいるのが当たり前のように思ってしまうが、実際にはそうじゃない。お互いに努力が必要」(佐藤さん)、「そうですね。歳をとるとお互い、いろんな顔が見えてくるし、ときには別々に好きなことに没頭するのも大切」(樋口さん)と夫婦円満の秘けつも伝授していた。イベントには共演する野村周平と杉咲花が出席。劇中では恋人同士を演じており、「男女の距離感というものがよくわからないでいたら、野村くんが気を使って、話しかけてくださった」(杉咲さん)、「そんなこと言われると、背中がかゆくなるますね…」(野村さん)と初々しいやりとりを披露していた。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月09日6月20日公開の映画『愛を積むひと』の新婚さん限定試写会が8日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、佐藤浩市、樋口可南子、野村周平、杉咲花が出席した。"日本で最も美しい村"と呼ばれる北海道の美瑛を舞台に、佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役初共演を果たした本作は、長年連れ添ってきた夫婦が連れ合いを亡くした時、どのように立ち直り、一歩前に進んでいくのか、お互いを思いやる夫婦の絆を感動的に描く。公開を間近に控えたこの日は、新婚ホヤホヤのカップルを招待しての試写会が行われ、試写会後にキャスト陣のトークショー。新婚カップルよりも人生の先輩でもある佐藤は「当たり前のようにパートナーがいますが、隣の人が当たり前にいてくれる訳ではありません。この作品を見て努力しなくてはいけないことを感じてくれたらうれしいし、50歳を過ぎるとそう感じます」と重みのある言葉を述べ、樋口も「女の人は生活の場が仕事場。生活を守っている内に母親のような存在になり、時には色んな顔が出てきて面白いです。夫婦って長年いるといいもんだと思いますね」としみじみと語った。トークショー中にはこの日参加した新婚カップルのアンケートを発表するコーナーもあり、「理想な夫婦像は?」というアンケートに「いつまでも手をつないで出掛ける夫婦」が1位にランクイン。それを聞いた佐藤は「そうなりゃいいよね」と理想と現実がかけ離れていると言わんばかりで、樋口も「遠い感じがしますね(笑)。何か新鮮です…」とコメント。続いて新婚カップルに佐藤が「人間だからエゴが出てくる。それを飲み込んで変換して違う言葉を言ってあげることが大事ですよ。毒ばかり言っているといずれ嫌われちゃいますよ」とアドバイスを送っていた。映画『愛を積むひと』は、6月20日より全国公開。
2015年06月09日5月31日(日)、佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役として初めて共演を果たした『愛を積むひと』のロケ地である北海道・美瑛町に、佐藤さん、樋口さん、朝原雄三監督が再訪。記念セレモニーおよび舞台挨拶つき町民限定試写会が行われた。第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史と良子は、かつて外国人が暮らしていた家で暮らし始める。良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、以前から患っていた心臓の病を悪化させて、この世を去ってしまう。悲しみにくれる篤史のもとに、ある日良子より手紙が届いた。驚く篤史。そして、次々と見つかる手紙に導かれるように、篤史は周囲の人々の人生に関わっていく。そして長年疎遠となっていた娘、聡子と再会し…。「日本で最も美しい村」と称される北海道・美瑛町を舞台に撮影が行われた本作。記念セレモニーでは、佐藤さん、樋口さん、朝原監督が劇中で二人が暮らす家に再訪。イベントでは、劇中で良子(樋口さん)の思いを聞き入れて篤史(佐藤さん)が積み上げた石塀に、この日のために用意された“ハート型に作られた石”がはめ込まれ、夫婦の絆の象徴としての“愛の石塀”が完成された。その後、佐藤さん、樋口さん、朝原監督の3人は、美瑛町町民センターで実施された美瑛町民のための特別試写会の舞台挨拶に登場。映画を観終わった直後には、美瑛町民430名で超満席となった場内からは割れんばかりの大きな拍手が沸き起こった。劇中の白髪とはうってかわって黒髪で登場した佐藤さんは「劇中とはちょっと見た目が変わりましたが…」と笑いを交えて挨拶。続いて樋口さんが、「この映画のために家を一軒建てていただき、本当に贅沢な撮影ができたことを感謝しています」と町民へ改めて感謝の気持ちを伝えた。一方の朝原監督はその十勝岳をロケハンで登頂し、本当にキツかった思い出を披露。「撮影で佐藤さんにも本当に登らせようとしたけれど、『俺は嫌だ』とはっきり断られた(笑)」とのエピソードで会場に笑いを誘っていた。美瑛町を代表して、浜田哲町長が3人へ「丘のまち美瑛を舞台に素晴らしい作品を作ってくださって心からお礼を申し上げます」と感謝の言葉が述べられ、ついで町民から美瑛の特産品である「アスパラガス」が贈呈。樋口さんは大のアスパラ好きのようで、「昨日も一昨日もいただきました!」と喜んでいた。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月01日「Kis-My-Ft」玉森裕太が西内まりやと初共演を果たし、映画初主演で「阪急電車」「図書館戦争」の作家・有川浩による同名恋愛小説の映画化に挑む『レインツリーの国』。本作の劇場公開が11月21日(土)に決定。さらに、大阪出身の歌舞伎役者・片岡愛之助が特別出演することになり、玉森さんに“ネイティブ”の関西弁を伝授していたことが明らかとなった。主人公の向坂伸行(玉森裕太)は、高校時代に大好きだった「フェアリーゲーム」という本について何気なくネットを検索していたところ、“レインツリーの国”というブログを見つける。そのブログにある感想に共鳴した伸行は、管理人のひとみ(西内まりや)にメールを送る。数日後、ひとみから返信が届き、パソコンを通じて2人は繋がることに。伸行はひとみに「直接会いたい」というが、彼女は「どうしても会えない」と言う。頑なに会うことを拒む彼女には、伸行に言い出せない秘密があった…。原作は、映画化もされた有川浩の「図書館戦争」シリーズの第2弾「図書館内乱」に登場する架空の小説を、著者が実際に作品化した累計75万部を超えるロングセラー小説。本作で大阪出身の伸行を演じる玉森さんは、初の関西弁での演技に挑戦しており、映画初出演となる西内さんとのフレッシュなコンビに、ドラマ「半沢直樹」でのブレイク以降も数々の映画やドラマ、CMなどで活躍する片岡さんが伸行の父(大杉漣)の主治医役として参戦する。撮影の合間、片岡さんが玉森さんの台本を覗き込むと、関西弁のイントネーションや意味合い、音の強弱などについて、台本がまっくろになるほど多くの書き込みがされていたそうで、大阪出身の片岡さんは“ネイティブの立場”から、玉森さんに関西弁のアドバイスを送ったという。「玉森さんは本当に好青年で、しかも勉強熱心」と片岡さんが言うように、その甲斐あってか玉森さんは、「徐々に関西弁も板についてきて、関西人の仲間に加わってほしいくらいです(笑)」とメキメキ上達を見せた様子。さらに、片岡さんは本作について「冬の季節に心温まるラブストーリーですので、必ずお楽しみいただけると思います」とアピールした。また、最近、歌手としても活躍する西内さんが、役作りのため人生初のショートヘアとなったことでも話題を呼んでいる本作。そんな西内さんのいまや貴重となったロングヘア姿のビジュアルも初お披露目されている。『レインツリーの国』は11月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月20日佐藤浩市と樋口可南子が初の夫婦役を演じ、妻が遺した手紙により新たな人生に向き合う夫と、彼を取り巻く人々との人間ドラマを描いた『愛を積むひと』。このたび、穏やかな表情を浮かべる夫婦と美しい風景が印象深いポスタービジュアルが、シネマカフェにいち早く到着した。本作の原作となるのは2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けているエドワード・ムーニー・Jr.著「石を積むひと」。舞台をアメリカから日本に移し、北海道・美瑛町に移住した夫婦の絆を描く。第二の人生を踏み出そうとした矢先、妻・良子(樋口可南子)に先立たれた篤史(佐藤浩市)。良子が残した手紙によって悲しみから新たな人生に向き合う篤史の姿と、彼を取り巻く人々を映し出していく。今回完成したポスターは、互いを思いやる夫婦が絶妙な表情を浮かべている姿と、周囲の人々の明るい笑顔に加え、北海道の美しい風景が印象的なビジュアルとなっている。そして、佐藤さんの地毛の白い髪も目を引く。これはハードボイルドで無骨な役が多かった佐藤さんだからこそ観たことのない愛すべき女々しさを演じてほしいと、「妻がいないと日常生活において何もできない最後の昭和の男」をイメージしていたプロデューサー陣の要望に、佐藤さんが応えたものだそう。また、穏やかでありながら意志の強さが感じられる樋口さんの表情には、重い心臓病による死期を悟りながらも、周囲に気づかれないように日常生活を送り、夫を支え続ける良子に「女性としての凄味を感じる」という樋口さんの想いが込められている。北海道・美瑛町を舞台に、互いに思いやりながらも不器用な夫婦の姿を描く本作。佐藤さん、樋口さんを始め、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明ら名優たちによる人間ドラマをぜひ、“大切な人”と一緒に体感してみて。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(椎名あい)
2015年04月16日2016年夏に公開が予定されている特撮怪獣映画『ゴジラ』の脚本・総監督を庵野秀明氏、監督・特技監督を樋口真嗣氏が務めることが明らかになった。『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来、約12年ぶりの日本版ゴジラとなる本作。2人の起用について、東宝は「ハリウッド版以降、世界中から熱い期待のまなざしを向けられている。日本版ゴジラを製作するにあたり、怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館』や『巨神兵東京に現わる』でのタッグ感。そして何より、常に新しいことをやり続けているおふたりであること。12年ぶりのジャパンゴジラにこれほどふさわしい人はいない」とコメントしている。アニメーション作品『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親にして、日本のみならず世界中でその名をとどろかせている庵野氏。そして、高校卒業後に『ゴジラ』(1984年公開、橋本幸治監督)のスタッフとして映画界入りし、監督を務めた2015年8月、9月公開の実写版『進撃の巨人』2部作の公開も控えている樋口氏。両氏は30年来の盟友であり、2012年には庵野氏が企画・脚本を担当し、樋口氏が監督を務めた『巨神兵東京に現わる』が高い評価を獲得。日本のエンターテインメント界をリードするふたりが全く新しいゴジラに挑戦する。一度は辞退したものの、樋口監督の熱意に心が動かされ総監督を引き受けたという庵野氏は「過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました」とオファーの経緯を説明。「今しかできない、今だからできる、新たな、一度きりの挑戦」と『ゴジラ』を位置づけ、製作に臨むという。一方の樋口氏は「その復活に胸躍らせて映画制作の現場に忍び込んで三十年がたち、その現場で目の当たりにした理想と現実の差を自由なアマチュア映画の世界の第一線を走っていたヒーローにブチまけてからも三十年。ついに時がきました」と、庵野氏と思い入れの深い作品『ゴジラ』を共作するにいたる感慨を吐露。「この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事に巡り合え、続けてこれたこと、そしてこの機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、来年、最高で最悪の悪夢を皆さまにお届けします」と呼びかけている。最新作『ゴジラ』の舞台は日本。今回のゴジラの"足型"も公開され、体長は、これまでで最大とされるハリウッド版『GODZILLA』(2014年公開、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルをはるかに上回る過去最大になると想定されている。撮影は2015年秋よりスタートする予定。(c)TOHO CO.,LTD.
2015年04月01日諸星和己、DA PUMPのISSA、175RのSHOGO、山崎裕太によるエンターテインメントミュージカル『4BLOCKS』が間もなく開幕する。河原雅彦の演出の下、ラストスパートをかける白熱の稽古場に潜入した。ミュージカル『4BLOCKS』チケット情報ハンク(諸星)、ルード(ISSA)、ウッディ(山崎)、チャーリー(SHOGO)の4兄弟は少年時代、父親のプロデュースの下、グループ“4BLOCKS”として活躍していた。しかし、人気絶頂のある日、父に解散を宣告され、音楽業界から追放されてしまう。それから15年。どん底の日々を送る彼らに、父の訃報と遺言が届く。父の遺産を得るため、父から課されたグループ再結成のためのミッションをこなしていく彼らを待っているものとは……?この日の稽古は、クライマックス近く、再会した4兄弟が初めて一緒にコンテストに出場する場面で始まった。彼らの前に歌い踊るのは、若手グループThe Hills。今回、音楽も手がけている諸星がThe Hillsのメンバー達に、新たに増えた曲について「実際にはもっと分かり易くするから大丈夫」と説明するひとコマも。そしてコンテストはいよいよ4BLOCKSの出番に。詳しい内容は本番で確かめていただきたいが、兄弟達がひとり、またひとりと歌い出し、ハーモニーを奏でていく場面は必聴だ。この舞台の大きな魅力は歌と踊りだが、演出の河原は、よりリアルな表現を求める。「普通はそこ、もっと焦るよね?」「歌い出すのは前からにして」「リズムを取るのはここから取り始めて」。言葉や動きに細かいニュアンスを作る河原の指示を得て、出演者達の演技には血が通い、自然発生的に感情が沸き起こる芝居になっていった。反目し合い、あるいは、それを為すすべなく傍観していた兄弟それぞれが、わだかまりを解き、状況をしっかりと受け入れ、前を向く――。 失地回復し、その先に何を見出すかというテーマは、私達の誰もが人生において直面するものだ。この舞台で4BLOCKS達がどんなことを感じ、発見し、導き出すのか、注目したい。公演は4月3日(金)から12日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2015年03月27日俳優の佐藤浩市が主演する、横山秀夫原作の映画『64-ロクヨン-』(2016年公開)の追加キャストが発表され、俳優の綾野剛、榮倉奈々、瑛太らが出演することが26日、明らかになった。原作は、2013年の「このミステリーがすごい!」1位に選ばれ、累計発行部数110万部を突破した小説『64(ロクヨン)』。昭和64年に起きた未解決の誘拐事件(通称"ロクヨン")に端を発する県警と記者クラブ、さらには警察内部の対立を、広報官である三上(佐藤)の視点で描く。映画の撮影は今年2月にクランクインしており、5月にクランクアップ予定。前編と後編の2部作で公開される。ミステリーとしてはもちろん、総勢150人にもおよぶ登場人物で壮大な人間ドラマが描かれることでも話題の原作。その映画化を実現すべく、佐藤の脇を綾野剛、榮倉奈々、瑛太、三浦友和、永瀬正敏、吉岡秀隆、仲村トオル、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝といった主役級の役者陣が名を連ねる。三上の部下を演じる綾野は「瀬々敬久監督、佐藤浩市さん、スタッフ、キャストと共に、正義と不義のはざまで、ただ一つの真実に向かって闘い抜く所存です」と気合十分。三上を支える広報室婦警・秋川役の榮倉は、「男性社会の中で、自分の役割を探し懸命に仕事と向き合う女性の役です」と説明し、「自分自身も、力強い役者の先輩方の中で美雲と向き合い、少しでも戦力になれますよう頑張りたいと思います」と力強く語った。広報室のメンバーと激しく対立していく瑛太は、「佐藤浩市さん演じる三上と対立する幹事社秋川を演じるのは容易ではないです。秋川のくせ者度合いを楽しみ、この映画の良いスパイスになれるよう全身全霊でぶつかりたいと思います」と語る。三上が信頼を寄せる上司を演じる三浦は、「とにかく主人公三上が前後編出ずっぱりで、間違いなく心身共にハードな仕事になっていると想像します。われわれは真の縁の下の力持ちになれるよう頑張るのみです」と役柄同様に佐藤を気遣う。メガホンを取る瀬々敬久監督は、「横山秀夫さんの思いが込められた『64(ロクヨン)』の映画化という重責の中の船出でしたが、佐藤浩市さんを中心とする世代を超えた出演者の競演に息を飲む瞬間の連続です。熱意が集積した映画を届けられるよう、今後も進んでいこうと思っています」と意気込みを語った。■映画『64-ロクヨン-』登場人物キャスト<県警>県警本部長/辻内欣司…椎名桔平:県警のトップ。同期の中で最も警察庁長官の椅子に近い男<警務部>秘書課広報室広報官/三上義信…佐藤浩市:かつては刑事部でロクヨン捜査にも関わる。異動により現在は20年ぶりに二度目の広報室勤務秘書課広報室係長/諏訪…綾野剛: 広報室勤務5年、機転の利く広報マン秘書課広報室婦警/美雲…榮倉奈々:元交通課で広報室の紅一点。職務熱心で真っすぐな性格警務課調査官/二渡真治…仲村トオル:事態の裏で暗躍する、三上の警察学校での同期。県警内の人事にも携わる警務部長/赤間…滝藤賢一:出世欲の強いキャリア組<刑事部>刑事部捜査一課長/松岡勝俊…三浦友和:三上の刑事部時代の上司。ロクヨン捜査では追尾班長を務めた刑事部長/荒木田…奥田瑛二:所轄刑事の頂点である刑事部長で、ポストをまもるため保身に走る<記者クラブ>東洋新聞キャップ/秋川…瑛太:幹事社として県警記者クラブを仕切るある交通事故の警察発表の方針を巡り広報室と対立<ロクヨン関係者/その他>雨宮漬物経営/雨宮芳男…永瀬正敏:ロクヨン事件の被害者家族。事件の捜査を通じ警察に不信感を抱く元ロクヨン自宅班/幸田一樹…吉岡秀隆:ロクヨン事件の半年後に辞職元ロクヨン自宅班/日吉浩一郎…窪田正孝:現場から臨場要請を受け科捜研から捜査に参加元婦警/三上美那子…夏川結衣:三上の妻。ロクヨン発生当時は捜査班にも加わるスポーツ用品店経営/目崎正人…緒形直人:新たに発生した誘拐事件の被害者家族(C)「64-ロクヨン-」製作委員会
2015年03月26日●昆虫サイボーグ 佐藤裕崇博士をご存知だろうか以前に取り上げた"昆虫サイボーグ"の第一人者、佐藤裕崇 博士の研究が第2フェーズに入っている。前回のレポート時点ですでに、電気信号による飛行の開始・停止・左右の旋回について実現していたが、現在は、「飛行ルートの自動制御」や「肢(あし)の制御」「昆虫体液を利用した発電システムの開発」に取り組んでいる。「私が研究者のうちにすべて達成して実用に至るのは難しいかもしれないが…」と謙遜する佐藤氏だが、基礎研究に専念していた段階から、実用に向けた周辺技術の研究へと早くも対象範囲を広げている状況だ。彼は、自身の描く、災害現場で活躍する昆虫サイボーグ、レスキュー支援ツールとしての昆虫サイボーグ、に向けて急速に歩を進めている。では、佐藤氏は具体的にどういった研究に取り組んでいるのか、本稿では氏の話を元に簡単にご紹介する。○わずか9ヶ月で昆虫制御に成功まずは、佐藤氏のこれまでの研究についておさらいしておこう。佐藤氏が、"昆虫サイボーグ"の研究を開始したのは2007年1月のこと。それまで早稲田大学 理工学部で応用化学を専攻していた彼だが、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency : 米国防高等研究計画局)の「HI MEMS (Hybrid Insect Micro Electro Mechanical Systems)」プロジェクトに参加したミシガン大学電子工学科(当時 / 2008年よりカリフォルニア大学バークレー校電子工学科に移動) Michel M. Maharbiz教授の研究室に移籍。昆虫を活用したMAV(Micro Air Vehicle)の開発に取り組むことになった。生物学の経験が一切ない佐藤氏だったが、昆虫飼育を趣味とする風習のない米国人に比べると昆虫の扱いに長けており、加入当初から研究をリードする立場に。昆虫の習性や体の仕組みを勉強しつつ、対象の昆虫の種や電極の埋め込み箇所などについて検討しながらノウハウを積み重ね、研究開始からわずか9カ月後の2007年10月には以下の動画のように昆虫を制御できるようになった。左右の旋回は翅の筋肉を刺激して実現している。また、昆虫が明るいものに向かって飛んでいくという習性に着目し、眼の神経を刺激して飛行開始・停止を可能とした。なお、佐藤氏は、カリフォルニア大学バークレー校から、2011年にシンガポールのNanyang Technological Universityの機械航空工学科に移籍。Assistant Professorという立場で、博士6人、修士1人、学部生9人を抱える独立した研究室を運営している。○3Dモーションキャプチャを活用して信号強度を自動調整本稿の冒頭でも紹介したとおり、現在、佐藤氏が特に力を入れて取り組んでいる研究は大きく分けて、「飛行ルートの自動制御」「肢の制御」「昆虫体液を利用した発電システムの開発」の3つである。これらのうち飛行ルートの自動制御とは、飛行ルートからのずれをセンサーが検知し、電気刺激となる入力信号を変化させて、ずれを自動で修正するというもの。これまでは、昆虫の位置を目視で確認しながら人間の感覚で入力信号を調整するという方法で電気刺激の効果をテストしていたが、これを飛行位置の変化量を測定しながら自動でコントロールするイメージである。専門用語で言うと、「オープンループコントロールからフィードバックコントロールに移行し、飛行の精度を向上させる」(佐藤)という内容だ。「MAVは重量が小さいので、外部から受ける影響がとても大きいです。我々には心地よいそよ風でも、MAVにとっては大嵐で、大きく航路がずれることはもちろん、程度によっては姿勢が安定せずに墜落してしまいます。昆虫を使えば、昆虫自身が持つ制御機能により安定した姿勢で飛行を行うことができます。けれども、航路のずれは生じるため、ずれを検知して適切に昆虫を刺激してずれを補正する必要があります。レスキュー支援において、使用者がサイボーグ昆虫の行方をずっと見守るわけには行きません。自動でずれを補正して安定した航路を取り目的地に到着させる、そのための制御システムとしてフィードバックコントロールは不可欠です」(佐藤氏)フィードバックコントロールには、ハリウッド映画などで使われる3Dモーションキャプチャシステム(俳優の動きを記録するシステム)を活用している。この計測システムで飛行位置をリアルタイムで記録し、航路のずれと入力信号の値を比較しながら、信号強度を調整して、安定した航路を取る検討をしているという。「フィードバックコントロールはロボット工学では珍しくない技術ですが、通常のロボットに比べてサイボーグ昆虫では、昆虫自身が発する動きがエラーに加味されることが興味深い点です。また、信号が弱いと筋肉は全く反応しませんが、かと言って極端に強い信号を与えれば筋肉を傷めてしまいます。通常のロボットに比べて信号強度の適用範囲が狭く、ちょうど良い塩梅の信号をみつける必要がありますね」(佐藤氏)MAVとしては、1年前にハーバード大学が指に乗るくらい小さな飛行ロボットを開発し、ホバリングに成功しているが、とても非力で小さな電池さえも搭載できない。そのため、信号入力のためのケーブルが必要で、無線飛行は実現していない。また横風などの外乱の影響が大きく、実用化には先が長そうである。「電池を載せても横風を受けても安定して飛行できる昆虫の能力と我々の無線システム、これらにフィードバックコントロールを加えて、長時間、長距離に渡って安定して制御可能な飛行体を実現します」と佐藤氏は語る。●飛行と歩行の制御が実用化の鍵○ワイヤー72本を減らす工夫を模索肢の制御に関しては、「飛行に次いで大事な研究」と佐藤氏は強調する。「サイボーグ昆虫の目的はレスキュー支援です。例えば災害地、瓦礫の下の捜索において、人間や救助犬では入り込めない狭い場所でも、体の小さい昆虫なら内部に入り込み、瓦礫の奥の様子を探ることができます。生存者は周囲とくらべて温度が高いので、昆虫に赤外線センサーを搭載すれば、生存者の場所や人数に関する情報を得て、無線で外の捜索部隊に届けることができます。また、昆虫にマイクを搭載すれば、生存者と捜索部隊の無線通信も可能となります。この目的を考えれば、移動手段として飛行だけでなく歩行が有力です。捜索地付近までは飛行で移動して、極端に狭い場所の内部へは歩行で侵入する、この二つの制御が可能になれば、レスキュー支援ツールとしての実用化に近づけます。ちなみに、カブトムシを使っている理由もここにあります。蛾やバッタ、ハエ、他の昆虫では翅は常に剥き出しですが、カブトムシは翅を折り畳み硬い皮膚の下に収納します。歩行での捜索中に翅を傷つける心配がありません」(佐藤氏)一昨年から今年にかけては、肢の制御に多くの時間を割いている。その結果、肢の開け/閉じのみならず、肢を伸ばす角度まで制御できるようになっている。しかし、現在の実験はまだ肢一本に留まっており、歩行が可能になるまでにはまだまだ課題が多いという。「1カ所の筋肉を動かすのにプラス(作用極)/マイナス(対極)1対の電極が必要で、1つの肢の制御には6つの筋肉を刺激する必要があり、計6対つまり12本の金属の細線を1つの肢に埋め込みます。昆虫が持つ6つの肢をすべて制御する場合、合計72本の金属細線を埋め込むことになりますね。研究室での実験だけを考えれば、72本というのは非現実的な数ではなく、できないことではありません。けれども災害地などでの実地利用では、細線が障害物に絡まることを避けるために細線を昆虫の体内や体の表面に収納する工夫が必要で、72本の細線をすべて収納することは難しそうです。また、マイコンの出力端子の数が限られていますし、歩行のためのプログラムを組む上で、出力の数が多いことは厄介です。歩行を実現するには、電極の数を減らすことが求められます」(佐藤氏)解決策として、例えば、マイナスの電極を共通に1本化することが考えられる。その場合共通となる1本の電極をどこに埋め込むかを適切に選ぶ必要がある。また、6本全ての肢を制御せず、4本あるいは2本の制御で歩行することは可能かどうか、といった案が検討されているという。「過酷な自然環境で暮らしていれば肢を失うことはありますが、昆虫はとてもタフな歩行機構を持っており、数本の肢を失っても歩くことができます。1本の肢の制御を可能にした現在では、次の段階として、2本肢での歩行制御を試みています」(佐藤氏)実は佐藤氏、次の動画のようにすでに2本肢の同時制御をテストしており、歩行の実演まではあと一歩のところまで来ている。●そして、バイオ燃料電池の開発へ○無線通信の電力確保に向け、バイオ燃料電池の開発へ3つ目の体液を利用したバイオ燃料電池の開発は、長時間の制御を実現するうえで不可欠な研究である。「昆虫の制御は、電極となる金属の細線、マイコンそしてPCが必要です。まず昆虫の筋肉に金属細線の末端を埋め込みます。もう片側の末端をマイコンの出力端子へ接続し、マイコンを昆虫に背負わせます。使用者はPCからマイコンに無線でコマンド送り金属細線を通じて筋肉へ電気信号を送ります。ただ、携帯電話を思い浮かべればわかるとおり、無線通信には大きな電力が必要です。昆虫に大きな電池を背負わすことはできませんし、どんな大きさの電池を使うにしても電力量に限りがあります。研究室なら使用者が電池を充電すればいいですが、災害地の屋外利用で同じことを行うことはできません。何かしらの発電機能をサイボーグ昆虫に付加して、電池を充電するシステムが必要です」(佐藤氏)現在の実験では、連続してコマンドを行える通信モード(携帯電話の通話状態に相当)で約30分、スリープモード(携帯電話の待機・無通話状態に相当)にした場合でも1晩程度で電池を使い果たしてしまう。実験を効率的に行うため、佐藤氏の研究室では、任天堂Wiiのリモコンをサイボーグ昆虫の制御に用いることにした。Wiiのリモコンには持ち手の動作を検知するセンサーが備わっており、これをうまく利用している。飛行実験中は実験者がリモコンを手にしており、この状態をWiiリモコンが検知して自動的に通信モードが起動する。一方で、実験者が飛行実験を中断してリモコンを置くと、その状態が検知され、自動的にマイコンがスリープモードに切り替わるというものだ。このように電力量を節約して効率的に実験が行える工夫をしているが、災害地での捜索活動などを考えると、連続して利用できる時間を延ばさなければならない。「理想は、現在実験に"協力"してもらっている昆虫ウガンデンシスの寿命と同じ3ヶ月程度まで電力を維持できること」(佐藤氏)と言い、そのために昆虫の生体反応を利用した発電機構を検討している。「昆虫の体液を利用したバイオ燃料電池に関しては、いくつかの大学で研究が進んでいます。一般に、燃料電池には二つの電極が必要で、バイオ燃料電池では、一つの電極には酵素を固定し、昆虫の体内にある糖分のトレハロースやグルコースを酵素の力で分解して電子を得ます。その電子がもう片側の電極で酸素を還元します。酵素の固定や活性を維持するための工夫や、酸素還元用のナノ粒子触媒の開発が必要です。化学を専攻していた学生当時の知識や経験が活きています」(佐藤氏)燃料電池用の触媒開発の研究に取り掛かった佐藤氏は、自身の所属学科が現在は機械航空工学科であることから、化学を専攻していない学生でも簡単にナノ粒子の合成を行える方法を考えていた。そして着想したのが、電極を水溶液に漬かすだけ、という非常にシンプルな方法であった。「白金や他の金属の合金をベースにしたナノ粒子が日々開発されており、組成や構造を変化させた多種多様な触媒が提案されています。とても高い活性の触媒が開発されていますが、合成に当たって、高温・高真空が必要であったり、合成のステップが多く複雑、もしくは合成に時間がかるなどの問題があり、多くは実用化が難しいです。私の研究室でもナノ粒子触媒を手掛けたい。けれども、大学院生ならともなく、機械航空工学科の大学生が複雑な化学合成を扱うのはハードルが高い。何かシンプルに合成する方法を見つけて、化学初心者でも楽しめる実験にしようと考えていました。方法がシンプルであれば工業的に実用化し易いですしね。考えの末に着想したのが『Stepwise Electroless Deposition』です。大層なものに聞こえますが、何のことはない、電極を10秒程度、二つの溶液(還元剤・金属イオン)に交互に浸けるという作業を数回繰り返すだけ。高温も真空も必要ありません。5分~10分で終ります。合成法は至極シンプルですが、溶液の種類や濃度を変えるだけで劇的にナノ粒子の形や触媒活性が変わるのでとても面白いです。あまりにシンプルな方法なので、合成用の簡単なロボットも作ってみました。機械専攻の学生なら比較的簡単に設計して製作できるだろうということでやってみました。このロボットのおかげで人為的エラーの少ない実験ができます」(佐藤氏)このように佐藤氏は、化学実験を行うに当たってデメリットであった機械学科の所属という状況を悲観せず、そのことを動機として、工業的な実用化にも通じるシンプルな合成法を着想するなど、ポジティブな思考の持ち主といえる。一方で、機械学科であるメリットを巧みに利用して、合成ロボットを手掛け、化学実験の効率化と高精度化を図っており、その発想力と行動力は目を見張るばかりである。合成したナノ粒子触媒は燃料電池として優れた性能を示している。実際に昆虫で試すのはこれからの段階だが、触媒活性の値を見る限り、十分に期待できる結果だという。以上、簡単ではあるが、佐藤氏の現在の研究内容を紹介した。当初は夢物語かSFに聞こえた昆虫の制御を、かなりのスピードで進めている。実用化を進めるうえでは、深い洞察に加えて、多くのジャンルをまたがった広い知識が必要になるが、化学の分野で研究を重ねた後に生物学、電子工学、機械工学へと進んだ佐藤氏はこうした条件を満たした人物と言えるだろう。クリアしなければならない障害がまだまだあるが、今後が楽しみな研究である。
2015年03月09日ドワンゴとカラーが日本アニメーションの可能性を探る共同プロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」のセカンドシーズンが始動し、3月6日に公式サイトで新作PVが公開、そして9日に第二期のラインナップが発表されることが明らかになった。「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーと、ニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。さまざまなアニメーターらが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。セカンドシーズンの始動にあたり、動画サービス「ニコニコ生放送」では3月9日22:00より「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-2ndシーズン開始特番」を放送。同番組には、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』などで知られるアニメーション監督の前田真宏氏と鶴巻和哉氏に加え、劇場版『進撃の巨人』の監督を務める樋口真嗣氏、劇場版『宇宙戦艦ヤマト2199』の監督を務める出渕裕氏が出演する。第二期のラインナップ発表とともに、オープニング映像募集企画の最終選考実施、アニメ全般に関してのトークも予定されている。
2015年03月03日日本マイクロソフトは2日、経営体制に関する新人事を発表した。現在、代表執行役社長を務める樋口泰行氏が、7月1日付で代表執行役会長に就任。社長には、2日付で代表執行役副社長となった平野拓也氏が就任する予定となる。平野拓也氏は、2005年8月の入社時からエンタープライズ分野を中心に担当してきた人物。2014年7月に執行役専務としてマーケティング&オペレーションズ担当となっていたが、2015年3月2日付で副社長に就任した。
2015年03月02日日本マイクロソフトは3月2日、同社 代表執行役 社長の樋口 泰行氏が代表執行役 会長に就任し、代表執行役 副社長の平野 拓也氏が7月1日付で昇格すると発表した。樋口 泰行氏は、2003年より日本HPの代表取締役社長を務めたのち、2007年にマイクロソフト 日本法人代表執行役 最高執行責任者に就任。2011年に分散していた日本法人のオフィスを集約し、日本に根付いた企業を目指す姿勢を表すため、社名を「日本マイクロソフト」に改称した。また、樋口氏の指揮のもと、国別の優秀なマイクロソフト子会社を表彰する「TOP SUB AWARD」で日本法人が3年連続で最優秀国に選ばれるなどの実績を残している。平野氏は、北海道出身の44歳。米ブリガムヤング大学を卒業後、Kanematsu USAに入社。その後、複数の企業を経て2005年にマイクロソフト 日本法人のビジネス&マーケティング部門 シニアディレクターに就任した。その後は、主にエンタープライズビジネスを担当するなど、2014年に本社CEOに就任したサトヤ・ナデラ氏同様に法人ビジネスに精通している。樋口氏は、代表権を持つ執行役のまま会長となり、代表執行役 社長の平野氏と二人三脚で経営・実行計画の立案などを遂行するといい、新体制は、日本マイクロソフトの新会計年度が始まる7月1日付でスタートする。なお、平野氏は現在、執行役 専務でマーケティング&オペレーションズ担当となっているが、3月2日付で代表執行役 副社長に昇格した。
2015年03月02日開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」にて2月22日(日)、中野裕太が初主演を果たした映画『もうしません!』が上映され、中野さん、共演の荒川泰次郎、伊野瀬優監督が上映後の舞台挨拶に登壇した。うだつの上がらないインターネットラジオDJが、起死回生の策として人気美人ヴァイオリニストのAYASAをメインにした映画を作ろうと奔走するさまを、映画とラジオを組み合わせて、モキュメンタリーとして描いた本作。美人ヴァイオリニストのAYASAが本人役で参加しているほか、浅見れいな、升毅ら意外なキャストが出演する。英語、スペイン語など5か国語を操る“天才”として注目を集め、近年は役者として活躍し、放送中のドラマ「ウロボロス」にもヤクザ役で出演、映画でも園子温監督『新宿スワン』公開を控える中野さん。本作では己の才能を信じ、映画作りに挑む30男の優作を演じているが、中野さん自身、現在29歳で30歳目前ということで「この映画の1年ほど前に『遠くでずっとそばにいる』という映画をやってるときも、監督(長澤雅彦)と、日本では学園ものや少し年齢が上がると刑事ものの作品は多いけど、20代後半から30代が頑張るようなエンターテイメントないよね、作れたらいいね、と話してたので、お話をいただいたときは嬉しかったです」とふり返る。自身と重ね合わせて演じた部分も多々あったようで「やる気はあるけど、何をやっていいのか分からずにイライラしてしているイタい感じというのは、自分もそういうところがあって、自分の経験とも繋がりました」と明かす。共演の荒川さんも「もうすぐ30歳。自分もアルバイトしながら俳優をしてて、事務所にも入らずにフリーでオーディションうけて出演したんですが、不安や迷いも30歳になると大きいと思う。それでも、この1本の作品を作り上げたこととか、小さいことをコツコツと積み上げれば夢が叶うということをこの映画で再確認できました」と充実した表情を見せる。伊野瀬監督は、思い入れのあるシーンとして優作が海に向かって叫ぶシーンを挙げ「そこに向かって話を作っていきました」と語るが、中野さんもこれに同意。「僕の想像ですが、監督の名前は“優”で、優が作った主人公が“優作”。僕も裕太で、監督の思いが憑依した部分、自分の思いが重なった部分もあり、海のシーンは役作りとかではなく、涙がこみ上げてきて、それはこの作品の醍醐味でした」と強い思いを口にし、会場は温かい拍手に包まれた。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月23日今回スペシャルゲストとして登場してくれたのは、2/27(金)から音楽劇『Tomorrow Never Dies』~やってこない明日はない~』に出演する秋山真太郎さん、小澤雄太さん、佐藤寛太さん(from劇団EXILE)の3名。演技にダンスに…とマルチな才能を持ったイケメンに、恋愛&結婚感を聞いてみました!パフォーマーイケメンは、女性に誘わせるのがうまい?――まず、好きになった女性へどんな風にアプローチするか教えてください。小澤雄太(以下小澤、敬称略):僕は、女性からアプローチさせるほうです。秋山真太郎(以下秋山、敬称略):(笑)そんなテク、持ってたの?小澤:この人いいなぁと思ったら、色々と話をするじゃないですか。で、たとえば遊園地とかの話になったらそこで、“あ、そういうとこ俺も行ってみたいな”、っていう感じにするんです。――そこで、“じゃあ、一緒に行こうよ”って言わせるわけですか。小澤:そう、そうです。佐藤寛太(以下佐藤、敬称略):すごいなぁ。そのテク教えてください、今度。――女性にとっては、そういう部分が垣間見えたら、積極的にアプローチしたほうがいいんのでしょうか。小澤:そうですね。そこで待つんじゃなくて、踏み込んだほうがいいと思います!――秋山さんは、好きになった女性にはどんなアプローチをしますか。秋山:好きになったら、ガンガン誘います。デートしようよって。小澤:めっちゃストレート。僕はさぐりさぐりアプローチしますね。秋山さんみたいにストレートにするのが理想なんですけど、自信がないんで、探り探りいきます。――皆さんが、付き合う女性に求めるのはどんなことですか。秋山:仕事のことを理解してほしいというのは第一条件じゃないですか。この仕事ですから、それを理解できない人とはお付き合いは不可能ですね…。小澤:そうですね、この仕事に関してはそうですね。――それ以外には?秋山:料理とか家事はやってほしいですね。僕が一切料理しないんで作ってもらいたいです。佐藤:僕はそういうのはないですね。料理とかできなくても、僕もできないんで、一緒にやりたいです。小澤:俺、何でもやっちゃうからな、洗濯も料理も。そういうことより、フェアでいてほしいんです。恋愛って、どっちが上とかないじゃないですか。どっちかが尻に敷かれたいタイプでも、天秤にかけたときに公平なのがいいですね。例えば、干渉し合うときがあっても、信頼関係ができていれば、それ以外のときは干渉しない。友達と飲み会に行ってるときに、電話をしつこくかけてくるのは違うかなと思いますね。ポジティブでまわりを明るくさせるオンナが好き――なるほど。では、皆さんの思うイイ女の条件は? 仕事に理解があるというのは絶対だと思うので、それ以外で思うことをざっくばらんに教えてください。秋山:三歩下がって男を立ててくれるような、昔ながらの女性が好きですね。飲み会の席にいてもしゃべらないとか。むちゃくちゃしゃべるような人はちょっと苦手です。佐藤:自分の魅力を知ってる人がいいですね。――自分に自信がなくて、私なんて…ってネガティブな女子はどう思いますか?佐藤:本気で言ってるんだったら、それはそれで解決しようとするかもしれないですけど、ポーズでいつも言ってるんだったら、ハイハイってなりますね。小澤:俺は、その人が来たら周りが明るくなったり、飲み会でみんなのテンションが上がるような人がいいです。秋山:僕も暗い人が好きというわけじゃないですよ。ただ、控えめな人が素敵だなって思います。――秋山さんと小澤さんは好みが逆っぽいですね。佐藤:僕はその間ですね。グレーゾーンを行ってます。小澤:それは若いからだよ。20代後半にかけて、好みが固まってくるんだよ。本命彼女になれるかどうかの境界線はずばり…――女性の中には、なかなか本命の彼女として扱われにくいタイプの人がいたりしますけど、彼女になれる人となれない人の違いはどういうところにあると思いますか。小澤:人としての価値をしっかり提示できる人とできない人だと思います。自分が受け入れられる線を自然に伝えられる女性は大丈夫だと思います。それができなくて、酔っぱらった勢いでとか、デートして楽しければいいって、なぁなぁで満足しちゃう人は、そういう扱いになるんじゃないかと思います。――好きだからと言って何でも受け入れるのではなく、主張もすべきだと。秋山:でも、僕は主張しない人とばかり付き合ってますね。女性としてと言うより、人としてちゃんとしてるかしてないかだと思います。ちゃんとしてる人は、主張しなくても人格は出ますから。小澤:それは間違いない。――人としてちゃんとしてると言うと、例えばどういうことでしょうか。秋山:礼儀だとか思いやりだとか。お付き合いするときは、そこを見るじゃないですか。そこがちゃんとしてれば、必ず誰かに選ばれると思います。――佐藤さんはどう思いますか。佐藤:やっぱり自分の魅力を知ってるかだと思います。『ウォールフラワー』という映画で、ちゃらちゃらした女の子を演じてるエマ・ワトソンが、“なんで変な男とばっかり付き合っちゃうの?”って聞かれるシーンで、“自分に見合うと思うから”って答えてたんですね。自分の魅力がわかってたら、その人のことが好きでも、彼女じゃないような立ち位置にはいかないと思うんですよ。恋愛=結婚。本当に好き合っていたら、自然と一緒にいることになる――続いて、結婚観についても教えてください。結婚観と恋愛観は違いますか。秋山:僕はほとんど一緒ですね。もしこれからお付き合いさせて頂く人ができたならば、いつかは結婚するつもりで付き合いたいと思っています。佐藤:まだ結婚を意識したことはないですけど、とりあえず今だけ誰かと付き合おうと思ったことはないです。小澤:僕も付き合う人とは結婚するつもりでいたいですね。――皆さん未婚ですが、女性側が男性に結婚を決意させるにはどういうことをするのがいいと思いますか。秋山:“両親に会ってよ”って言う。それしかないと思います。旅行がてら、“地元行く?”って。私はそのつもりだよって、はっきりしたほうがいいですよね。小澤:お互いが結婚しようってなってるんだったら、ずるいですけど、ほかの男にいっちゃうよっていう素振りを見せるのがいいと思いますね。――結婚の話が出てなくて、だらだら付き合いが続いてるときは?小澤:その場合は結婚してもうまくいかないと思います。それに別れたり付き合ったりを繰り返してるカップルは。本当にやめたほうがいいです。――順調に付き合いが続いてたら、自然に結婚すると。小澤:そうなります、絶対!秋山:誰だよ、お前(笑)。恋愛マスター小澤。小澤:俺、本当にそう思うんです。――煮えきらない彼氏なら別れたほうがいいぐらい?小澤:そうです。一回別れて、やっぱりお前のことが好きだった、結婚しようってくるのを待つのか、もう次にいくのか。そうしないと、自分の理想とする年齢での結婚はできないです。佐藤:男が結婚しないというのは、ぶっちゃけ、まだ遊びたいか、その人にピンときてないからだと思うんですよね。――最近、年下彼氏が流行りなんですけど、まだ若い佐藤さんとしては、年上の女性からどうされたら結婚を決心できそうですか。佐藤:それこそ親じゃないですか。ふたりだけの関係だったのが、いつの間にかお互いの家族とかが入ってきて、向こうが本気なんだなって思ったら、結婚するかもしれないですね。――ここからは、2月27日(金)から始まる「Tommorow Never Dies』~やってこない明日はない~」の公演のお話を聞かせてください。それぞれの役どころと自分自身と重なるのはどんな部分ですか。秋山さんが演じる増田洋輔は、子どものいる役なんですよね。秋山:はい。僕はまだ独身ですし子供もいませんが、親友の子どもが自分の子どものようにかわいいんで、そういう感覚をそのまま生かしたいですね。増田洋輔は言葉に不器用で、それで悩んで、もがいて、相手の心を心でさぐってるような人だと思います。そこは僕に近いですね。――佐藤さんは、19歳の池山准役ですね。佐藤:池山准という役はバイトをしながらプロのダンサーになるという夢を描いている青年です。劇団EXILEは周りが全員先輩で僕ひとりだけ18歳なんですけど、劇中でも大人の中に加わる青年というところで、シチュエーション的にも同じですね。小澤:僕は片岡和也という元ダンサーでフリーターの役なんですけど、実は僕自身も劇団EXILEとしてデビューする前までダンサーをやっていました。当時、インストラクターとかをやってたんで、すごく共感できる部分があるんですね。東京に出てきてダンスをやるのがどれだけ大変かとか。僕は東京出身なんですけど、地方でもストリートでやったりといろいろ大変なことも知ってるんで、東京で活躍してた奴が地元に帰ることの葛藤とか複雑な感情の部分に、自分がやってきた経験が生かせればいいですね。――この物語に出てくる男性で結婚や恋愛にオススメの人物というと?小澤:(河嶋)大悟じゃない? 万人受けしますね。どんな女性でもいいなって思いそう。秋山:友達にもほしいですね。ただ、女性からは優柔不断に映るかも。じゃあ誰かな。小澤:(増田)茂久じゃないかな。秋山:公務員だしね。――いろんな男性が出てくるんですね。小澤:全員かぶってないですね。――そういう男性を見る楽しみもありそうですね。最後に見どころを教えてください。秋山:今回はたくさんの子供たちも出演するんですけど、みんなすごくはりきっていて、子どもが見ても大人が見ても楽しめる作品になっています。見終わった後は、絶対にやってこない明日はないと思えるんで、気軽な気持ちで楽しみに来てください。佐藤:19歳の役柄の目線から言うと、どこの地方でもあるような、地方ならではの問題に対してぶつかる30代の普通の大人たちがどれだけカッコいいかがわかると思います。30、40代の人には共感してもらえるし、もっと若い人にはこういう社会の問題があるんだねって思ってもらえるし、いろんな視点で違った見方ができると思います。小澤:今回初めて、音楽を使って表現する三ツ星キッチンという劇団とコラボするんです。僕らの公演はストレートプレイが多いのですが、この作品は音楽によってハッピーな気持ちになったり、切ない気持ちになったりできる作品になりました。いつもと違う世界観を見に来ていただきたいです。――どうもありがとうございました!!編集部まとめ歌やダンス、お芝居など、多彩な才能を持ったパフォーマーイケメン。特殊な仕事ゆえ、その仕事への理解は絶対のようです。それをふまえたうえで、彼らがどんな女子に魅力を感じるのかをまとめてみました。1.個性的でも自分の魅力を理解していて、その魅力をアピールできる女性が◎2.人としてだらしないのはNG。礼儀や思いやりなど基本がしっかりしていることが彼女の条件に。3.結婚したいなら、親を巻き込むと早く結果を出せるかも。■劇団EXILE公演『Tomorrow Never Dies』~やってこない明日はない~ 公演概要期間:2015年2月27日(金)~3月8日(日)劇場:銀座 博品館劇場ゼネラル・プロデューサー:EXILE HIRO作・演出:上條 恒(三ツ星キッチン)音楽:KAZZ(三ツ星キッチン)出演:劇団EXILE(秋山真太郎、小澤雄太、春川恭亮、小野塚勇人、八木将康、佐藤寛太)三ツ星キッチン(上條恒、高田安男、伊藤俊彦、市村啓二、武者真由、小内亜希子)中村萌子 他チケット:前売り・当日 ¥5,800(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可■劇団EXILE 概要EXILEのリーダーであり、株式会社LDHの社長でもあるHIROが「新たなパフォーマンスの地平へ」という願いを基に、LDHの若手俳優や多くの夢を持った若者達の夢を叶えるキッカケの場所にするべく、またEXILEのメインテーマである「Love」「Dream」「Happiness」という3つの心を演劇の活動を通して伝えるべく結成された、超進化系パフォーマンス軍団。2007年の旗揚げ公演から現在までに数々の記録を打ち立てる。『Tomorrow Never Dies ~やってこない明日はない~』では初めて音楽をふんだんに使った演出に挑戦するなど、積極的にエンターテインメントを追求し続けている。
2015年02月20日佐藤浩市と樋口可南子が、哀しい別れを経てもなお、愛と絆で結ばれた夫婦を演じ注目を集める『愛を積むひと』。本作の公開日が6月20日(土)に決定し、北海道の美しい大自然に加え、北川景子、野村周平、杉咲花ら豪華キャストも登場する特報映像とティザーポスターが解禁となった。第二の人生を大自然に包まれた土地で過ごそうと、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。美しい自然の中で暮らし始めた矢先、良子は以前から患っていた心臓の病が悪化し、この世を去ってしまう。悲しみにくれる篤史のもとに、ある日良子より手紙が届き…。本作の舞台となった北海道美瑛町は、「日本で最も美しい村」連合第1号に認定された場所。今回解禁されたティザーポスターの背景にもなっているその景色の雄大さは、圧巻のひと言だ。そしてる今回の特報映像では、佐藤さん、樋口さんを始め、父親と疎遠となっている2人のひとり娘・聡子役を務める北川景子、篤史の石塀づくりを手伝う青年・徹役の野村周平、その恋人・紗英役の杉咲花らも登場。さらには紗英の両親役である柄本明と吉田羊も姿を見せるなど、2015年ブレイク必至の若手俳優からベテランまで、豪華キャストが華を添えている。これまでどちらかと言えば、骨太な強い男の役を多く演じているイメージがあった佐藤さんだが、目に涙をためて亡き妻を想う、“男の弱さ”を見せるシーンの引力は、さすが日本を代表する名優。バックに流れるナット・キング・コールの名曲「スマイル」も相まって、胸打たれずにはいられない映像となっている。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月29日佐藤浩市と樋口可南子が北海道の雄大な自然を舞台に第二の人生を歩む夫婦を演じ、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊らが共演する映画『愛を積むひと』。およそ1年にわたり北海道・美瑛町の四季をとらえてきた本作が、先日無事クランクアップを迎え、主演の佐藤さん、樋口さんから感無量のコメントとメイキング写真が到着した。東京下町の工場をたたみ、北海道に移住することにした篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)の夫婦。かつて外国人が住んでいたという瀟洒な家を手に入れたふたりは、良子は野菜やガーデン作り、篤史は良子の長年の憧れでもあった家の周りの石塀を作るなど、ささやかながらも豊かな生活を満喫していた。だが、ある日、心臓に持病を抱えていた良子が倒れてしまう…。突然訪れた良子の最期。 悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子からの手紙が届いた。自分の死期を悟った良子が、篤史のこれからを案じ、たくさんの篤史宛ての手紙を、ふたりの家に隠していたのだ…。本作は、全米感涙のベストセラーであり、翻訳本として日本でも異例のベストセラーを続けているエドワード・ムーニー・Jr著の「石を積む人」を、舞台を北海道に移して映画化。北海道の大地に本建築のオープンセットを建て、およそ1年にわたる撮影を敢行、鮮やかな緑に覆われた美瑛の丘をマルチコプターを駆使して4Kカメラで空撮したり、日本百名山・十勝岳で登山シーン撮影に挑むなど、雄大な自然と豊かな四季を丁寧に紡ぎ出しながら描いている。今秋、オープンセットでは、雪に覆われた十勝岳連峰を遠くに望み、秋晴れの澄み切った空の下、佐藤さん篤史と野村さん演じる青年・徹の石塀を積む作業のシーンを撮影。また、美しい紅葉に染まった雑木林では、樋口さん演じる良子と杉咲さん演じる徹の恋人・紗英の茸狩りのシーン、旭川空港では、父・篤史と北川さん演じるひとり娘・聡子の感傷的な別れのシーンなどが行われた。その後、東京都内で夫婦が北海道に移住する前を描いた回想シーンの撮影を行い、10月末にキャストが登場する撮影は無事終了。これから北海道にて冬の風景を撮影し、2015年1月末に完成する予定という。<佐藤浩市クランクアップコメント>可南子さんとの共演は、昔の日本映画を知っている者同士ということで、安心してキャッチボールができました。朝原(雄三)組は『釣りバカ日誌』で三國と一緒にやってきたスタッフが多いので、みんな僕の後ろに三國を見るだろうし、逆に言うと、僕は朝原さん含めて、スタッフの後ろにまた三國を見る。そんな、普段なかなかない相関性がありました。僕が演じた篤史は、いい人なんです。いい人なんだけれど、単純に人を許せなかったりとか、そういった狭いところで生きてしまうところがある。やっぱり、“人を許す”って大変な事なんですよね。それなりに人生経験を積んできた人間なのに、なかなか難しい。“人を許す”ことで、自分自身が前向きになれるという、そのことが上手くスクリーンに出てくれればいいなと思いますし、今回僕の中では、そのことがテーマとして一番大きかったなという気がします。あとは、お互いを受け入れるということですよね。この映画を観てくれて、なんとなく隣にいる人を受け入れられるっていうかな、そういう、少し優しい気持ちになってくれたら嬉しいです。<樋口可南子クランクアップコメント>美しい大自然の中で、静かに戦ったという感じ。命の時間が長くないと知った妻は、残された時間をどう夫と過ごすのだろう?自分のため、夫のため、娘のため、何をしたいのだろう?ロケの間、ずーっと考えていたような気がします。実は、石塀を夫に作って欲しいという希望を出すところが、とりわけ難しかった。この突飛な希望って大丈夫なのかなぁと思っていたのですが、浩市さんの石を積む姿を見ていたら、なんだか妙に納得してしまいました。私の答えは、言いません。映画を観て下さる方からもいろんな答えが出そうで、今から楽しみです。演じ終えて、苦労はたくさんあったのに、純な気持ちを失わないこの夫婦は、 つくづくいいなぁと思いました。純な夫婦。こうなりたいなー。この美しい話を成立させるために がんばってくださった朝原組の心優しいスタッフ、 いろいろ助けて下さった美瑛の皆様に、心より感謝してます。映画『愛を積むひと』は2015年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月18日佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役を演じ、北海道に住む夫婦の愛や家族の絆を描く映画『愛を積むひと』が10月末にクランクアップを迎え、メイキング写真と佐藤、樋口のコメントが到着した。その他の情報本作は、2004年に『石を積むひと』のタイトルで出版されロングセラーとなったエドワード・ムーニー・Jrの小説を基にしたヒューマン・ドラマ。東京下町の工場をたたみ、北海道に移住してきた不器用な夫と、彼を支える妻の愛と絆を大自然の四季の移ろいとともに描く。『釣りバカ日誌』シリーズ、『武士の献立』の朝原雄三監督がメガホンを執り、佐藤、樋口のほか、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明らが出演する。北海道・美瑛町の丘に本建築のオープンセットを建て、約1年にわたって撮影を敢行したという本作。北海道では、十勝岳での登山撮影や、雑木林での茸狩りのシーン、旭川空港での別れのシーンなどの撮影が行われたといい、夫婦が移住する前の回想シーンの撮影を東京都内で行い、10月末に佐藤、樋口らキャストはクランクアップを迎えた。今後は北海道で冬の風景を撮影し、来年1月末に映画を完成させ、初夏の公開を目指す。佐藤は「足掛け4か月の撮影は、夏編と秋編との間が2か月ぐらい空いていました。美瑛の大地に本建築で家を作って、そのオープンセットでほとんどのロケをしたので、美瑛の風光明媚な風景、人々の優しさ、空気感は確実にフィルムに焼き付いていると思います」と話し、「可南子さんとの共演は、昔の日本映画を知っている者同士ということで、安心してキャッチボールができました」と振り返った。また、「朝原組は『釣りバカ日誌』で三國(連太郎)と一緒にやってきたスタッフが多いので、みんな僕の後ろに三國を見るだろうし、逆に言うと僕は朝原さん含めて、スタッフの後ろにまた三國を見る。そんな、普段なかなか無い相関性がありました」と語った。樋口は「美しい大自然の中で、静かに戦ったという感じ。命の時間が長くないと知った妻は、残された時間をどう夫と過ごすのだろう? 自分のため、夫のため、娘のため、何をしたいのだろう? ロケの間、ずーっと考えていたような気がします」と明かし、「実は、石塀を夫に作って欲しいという希望を出すところが、とりわけ難しかった。この突飛な希望って大丈夫なのかなぁと思っていたのですが、浩市さんの石を積む姿を見ていたら、なんだか妙に納得してしまいました。私の答えは、言いません。映画を観て下さる方からもいろんな答えが出そうで、今から楽しみです。演じ終えて、苦労はたくさんあったのに、純な気持ちを失わないこの夫婦は、つくづくいいなぁと思いました」とコメントを寄せた。『愛を積むひと』2015年初夏 全国ロードショー
2014年11月18日人気作家・有川浩の小説『レインツリーの国』がKis-My-Ft2の玉森裕太、西内まりやをキャストに迎えて実写映画化されることが発表になった。その他の情報本作は『阪急電車』や『図書館戦争』など映画化作品も多い有川のベストセラー小説を映画化するもの。玉森演じる主人公・向坂伸行と、彼が“レインツリーの国”というタイトルのブログを通じて知り合った女性ひとみの交流と、ひとみが向坂に実際に会えない“秘密”を描く。映画初主演となる玉森は「映画の主演を任されるのは初めてなので、気合いを入れて臨んでいます」と言い、「僕は人見知りするタイプですが、西内さんはとても明るい方で、気さくに話しかけてくれるので、楽しく共演できています。すごく真っ直ぐな2人の恋愛を描いた温かい映画なので、観てくださる方にキュンキュンして頂きたいし、2人の恋を応援して頂けるように頑張りたいと思います。映画の完成を楽しみに待っていてください」とコメント。秘密を抱えたヒロイン・ひとみを演じる西内は「玉森さんは伸行のイメージそのままで気さくに話しかけてくださり、監督も、役についてアドバイスをしてくださって、リラックスして現場に入ることができました。ほっこり、そして勇気づけられる温かい作品になると思うので楽しみにして頂けたら嬉しいです」とメッセージをおくっている。『阪急電車片道15分の奇跡』『県庁おもてなし課』の三宅喜重が監督を務める本作は、今月18日から撮影が始まっており、2015年にショウゲートの配給で全国公開される。『レインツリーの国』2015年全国ロードショー
2014年10月29日鈴木亮平、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太ら豪華俳優たちを迎え、90年代のストリートカルチャーを牽引した井上三太による伝説的コミックを、園子温監督が実写映画化した『TOKYO TRIBE』。園監督過去最高の成績でスタートを切り、全国大ヒット公開中の本作が、10月4日(現地時間)、ロサンゼルスでプレミア上映され、原作者の井上氏らが舞台挨拶に登壇、観客の前で“生ラップ”を披露した。本作の舞台は、「ブクロ WU-RONZ」「ムサシノ SARU」「シンヂュクHANDS」といった“トライブ (族)”たちがひしめき合う、近未来のトーキョー。トライブ間の暴動や乱闘は日常茶飯事であったものの、絶妙なバランスの上に均衡が保たれていた彼らだったが、ある事件をきっかけに一変。「ブクロWU-RONZ」のヘッド・メラと「ムサシノSARU」の中心人物・海、そしてトーキョー中のトライブを巻き込んだ、激しく壮絶な一大バトルが幕を開けることに――。ロサンゼルスにて行われている「beyond fest 2014」の最終日に上映された本作。舞台挨拶には原作者・井上氏を始め、映画ジャーナリスト・トッド氏、「ブクロWU-RONZ」ムカデ役で出演する北村昭博、「新宿ギラギラガールズ」ヨーコ役の片山瞳が登壇。井上氏が、英語で女性を口説くジョークを披露すると、満席状態の会場は大ウケ。井上氏は「人で満杯になったハリウッドの由緒ある劇場エジプシャンシアターで『TOKYO TRIBE』は上映され、タイトルが出たところで拍手が湧き、いろんなシーンで笑いが巻き起こっていて、とにかく自分にとっては感動的な上映だった」「HIPHOPの本場で『TT(※TOKYO TRIBEの略)』が受け入れられたのは自分がこの仕事に長年たずさわってきて、夢見ていたシーンなので、感動はひときわ大きかったです」と喜びを語った。本作の出演者も「『ヤバい日本のヒップホップ映画があるらしい』と、L.A.中から何百人もの映画ファンたち“L.A.トライブ”が大集結。日本で生まれたこの映画が、アメリカ人たちをものすごい熱量と共に圧倒するって、正直凄い」(北村さん)、「ハリウッドの歴史ある映画館の大スクリーンで上映され笑いと拍手に包まれた会場、上映後には『オレを鞭で打ってくれ』というアメリカ人が続出しました(笑)」(片山さん)と会場の盛り上がりに驚いた様子。またこの日は、園監督が本作のオチのヒントになったと語る井上氏自作のラップ曲「ONIDEKA SIZE」を披露。HIPHOP本場アメリカをも唸らせるLIVEパフォーマンスで観客を熱狂させていた。『TOKYO TRIBE』は新宿バルト9、渋谷シネクイントほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年8月30日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年10月06日佐藤浩市と樋口可南子が第二の人生を歩む夫婦を演じた、映画『愛を積むひと』。北海道を舞台に大自然の中で撮影が行われている本作からこのほど第一弾となる特報映像が公開された。第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、東京下町の工場をたたみ、北海道に移り住むことにした夫婦・篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。以前に外国人が住んでいたという瀟洒な家を手に入れ、良子は野菜やガーデン作り、篤史は、良子の長年の憧れでもあった家の周りの石塀を作るなど、ささやかながらも豊かな生活を満喫していた。そんなある日、良子が倒れる。以前から患っていた心臓の病が悪化していたのだ。心配させまいと夫に病状を言わず退院し、明るくふるまう良子。そんな良子に、景気の良いときも悪いときも結婚以来、毎年贈り続けていた一粒の真珠を篤史は今年も誕生日にプレゼントする。笑顔で受け取る良子を見つめながら、夫婦2人の幸せなときが続くことを願う篤史。しかし、その願いは届かず突然、良子は最期の時を迎える。悲しみにくれる篤史のもとに、亡き妻から手紙が届のだが…。今回届いた映像には、佐藤さんと樋口さんが笑顔で歩くシーンが映し出される。「あっちゃん、ありがとう」と優しく語りかける良子が篤史と腕を組むシーンでは、夫婦の絆の深さを垣間見ることができる。北海道の美しく雄大な土地や、夫婦が暮らした家を空撮でダイナミックに映し出し、人生の豊かさや希望を感じさせる映像だ。1年という歳月をかけて、北海道の雄大な自然、豊かな四季とかけがえのない夫婦の愛、家族の絆を描く本作。エドワード・ムーニー・Jr.の「The Pearls of The Stone Man」を基に『釣りバカ日誌』シリーズ、『武士の献立』でメガホンをとった、巧みな人間ドラマの演出で定評のある松竹の社員監督・朝原雄三が映画化。主人公・篤史に佐藤さん、篤史の妻で病を抱えながらも、陽気でしっかり者の良子に樋口さんが演じるほか、篤史と良子の一人娘・聡子役に北川景子、更生を誓い、篤史の家の石塀作りを手伝う青年・徹役に野村周平、誰にも言えない秘密を抱える徹の恋人・紗英役に杉咲花、娘の将来を心配する紗英の母・美智子役に吉田羊。そして、頑固一徹な紗英の義父・熊二役には柄本明と豪華俳優陣が集結している。映画『愛を積むひと』は2015年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月04日平成27年度の前期連続テレビ小説「まれ」のヒロインに、佐藤健・主演で大ヒットを記録した映画『るろうに剣心』の最新作にも出演している若手女優・土屋太鳳が決定した。本作の主人公は、都会で父親が破産寸前になり、家族で夜逃げのように能登の漁村に移ってきた小学生のヒロイン・希(土屋太鳳)。塩田を営む夫婦の家に間借りをするが、能登で一旗揚げようとした父はまたも失敗。母が塩田で父に代わって力仕事をこなし、希と弟の4人家族を明るく養う。8年後、高校卒業を控えた希の就職先は輪島市役所。夢を追って失敗ばかりの父を反面教師に地道な仕事を選んだのだ。市役所での仕事は、能登への移住者をサポートする仕事だった。希は夢を持って能登に来た人々をサポートするうちに、自分の夢=パティシエへの思いを取り戻す。「もう一度あの時の幸せな気持ちを人に与えたい」、希は家族の反対を押し切り横浜の洋菓子名門店に弟子入り志願する。フランス帰りの頑固パティシエが作るケーキは、かつての想い出のデコレーションケーキと同じ味だった。洋菓子修業のさまざまなトラブルやコンクールへの挑戦、父との別れ、結婚と仕事の両立…。希はさまざまな試練を乗り越えつつ、いつしか心の故郷になっていた能登に再び帰り、自分の店と家族を持つ決心をする――。連続テレビ小説第92作「まれ」の舞台は、“里山・里海”の豊かな自然の中で独自の伝統や風習が息づく石川県能登地方。今回ヒロインに抜擢された土屋さんが演じるのは、人生のモットーは「地道にコツコツ」、生真面目で安定第一の女の子だ。現在19歳の土屋さんは、これまで黒沢清監督の『トウキョウソナタ』で銀幕デビュー。その後、大河ドラマ「龍馬伝」でドラマ初出演を果たし、井上真央主演の連続テレビ小説「おひさま」や、「鈴木先生」での女子高生・小川蘇美役など印象的な目の輝きと確かな演技力で、いま最も期待される若手女優のひとりとして注目されている。さらに現在放送中の連続テレビ小説「花子とアン」では、吉高由里子演じるヒロイン花子の妹・もも役を好演している。本作の脚本は連続ドラマW「血の轍」や『映画 クロサギ』『ガール』などを手がけてきた篠崎絵里子。プロデューサーは堀北真希主演「梅ちゃん先生」「八重の桜」の長谷知記が担当する。連続テレビ小説「まれ」は、2015年3月30日(月)~9月26日(土)放送。全156回予定。(text:cinemacafe.net)
2014年07月31日