クレディセゾンは17日、山中伸弥教授が所長を務める京都大学iPS細胞研究所「iPS細胞研究基金」の活動に賛同し、セゾンカード・UCカード会員がポイントプログラム「永久不滅ポイント」およびクレジットカード決済を通じて、iPS細胞研究に支援できる取り組みを開始した。「iPS細胞研究基金」は、iPS細胞研究所にて実施している研究成果をより早く患者のもとに届けるための基金。iPS細胞は、iPS細胞技術による目の細胞の移植手術の実施、軟骨の疾患に効く薬の候補物質の探索といった研究成果に世界中から関心が寄せられているが、世界最高レベルの研究を進めていくためには、生命倫理に関わる問題や、知的財産権の確保と維持、企業の橋渡しなど、多角的な方向から研究活動を支える人材が必要となる。しかし現状は、必要な人材に対し、長期的に安定したポストを十分に与えられておらず、この状況を改善し、より高度な研究を推進していくことが求められているという。クレディセゾンの支援活動では、永久不滅ポイントの交換またはカード利用で寄付することができる。永久不滅ポイントの交換では、200ポイントを1口としてポイント交換し、交換したポイント相当額を「iPS細胞研究基金」に寄付する。寄付を行った会員には、山中教授のメッセージが記載された礼状を送付する。詳細はクレディセゾンWebサイトまで。
2014年11月18日雪印メグミルクはこのほど、インフルエンザシーズンの到来を前に、予防対策に関する意識調査結果を発表した。同調査は、全国の20~60代の男女2,401名(各世代240名ずつ※20代女性のみ241名)を対象に、7月25日から26日にかけてインターネットを通じて行ったもの。昨シーズン、インフルエンザワクチンによる予防接種(以下、予防接種)を受けた人は25.5%、受けなかった人は74.5%だった。予防接種を受けた理由は、「学校・会社などで勧められたから」が26.0%で最も多い結果となった。予防接種を受けなかった理由の1位は「高価だから」(29.4%)だった。2位以下で「病院に行くのが面倒だったから」「注射は嫌いだから」「病院に行く時間がなかったから」「副反応(副作用)が怖いから」のいずれかひとつ以上を選択した人は53.0%となり、過半数の人が予防接種という行動自体への抵抗感を持っていることがわかった。「今後、学校で集団予防接種が無料で実施されたら、自分の子どもに受けさせたいか?」を聞いたところ、「受けさせたい」が79.1%だった。その理由としては、1位は「無料だから」(63.8%)、2位は「病院に行かなくてよいから」(52.8%)となった。予防接種を受けなかった人のうち71.8%は、それ以外の何らかの予防対策を講じていることが判明。予防接種を受けた人のうち92.2%は、さらに何らかの予防対策を講じていることがわかった。予防接種の有無に関わらず予防対策のうち最も多かったのは、1位「帰宅時のうがい・手洗い」(67.6%)、2位「マスクを着用する」(51.3%) だった。「食事に気をつける」は全体の22.6%を占め、中でもトップは「ヨーグルト」(51.9%)であった。ヨーグルト・乳酸菌にインフルエンザ予防効果が期待できることを「聞いたことがある」「知っている」という人は58.0%を占めた。一方で、「どのヨーグルト・乳酸菌に効果が期待できるか知っている」人は4.0%だった。
2014年11月17日科学技術振興機構(JST)と大阪大学は11月14日、多発性硬化症で神経が傷つけられる仕組みを解明したと発表した。同成果は大阪大学大学院医学系研究科の山下俊英 教授らによるもので、11月13日(現地時間)付けの米科学誌「Cell Reports」オンライン版に掲載された。多発性硬化症は免疫系の異常によって中枢神経に炎症が生じ、神経が傷つけられる難病で、手足の麻痺や感覚異常、視覚障害など重篤な症状が現れる。これまで、免疫系細胞が中枢神経に侵入して炎症を起こすことが神経傷害の原因であることは判明していたが、なぜ炎症によって神経が傷つけられるのかという仕組みはわかっていなかった。近年の研究により、「RGMa」というタンパク質が発生期の神経回路の形成に関わる一方で、免疫反応にも関与していることが明らかとなっている。同研究グループは、免疫システムの司令塔であるヘルパーT細胞の1種である「Th17」が「RGMa」を強く発現していることを突き止め、「Th17」細胞が発現する「RGMa」の役割を調査した。実験では多発性硬化症に類似する脳脊髄炎注を発症するモデルマウスを作製し、「RGMa」の機能を阻害することができる抗体を投与し、症状の変化を検討した。その結果、抗体を投与されたマウスでは四肢の麻痺などの症状が改善されたほか、炎症部における神経細胞の損害が少なくなっていた。また、培養実験によって、「Th17」細胞が「RGMa」を介して直接的に神経細胞を傷つけていることが判明した。「Th17」細胞は多発性硬化症のほか、視神経脊髄炎やアルツハイマー病などにも関わっていることが報告されている。今後、これらの脳神経疾患における「Th17」細胞の役割がより詳細に明らかになることで、有効な治療法の開発につながることが期待される。
2014年11月17日太田胃散はこのほど、家庭でヨーグルトを簡単に手作りできる「太田胃散 王様のヨーグルト種菌」(3g×2包/税込1,080円)をオンラインショップ「太田胃散 健康食品館」にて発売した。同商品は、役割の違う3種の乳酸菌(「乳酸菌クレモリスBRF」2種、「サーモフィラス乳酸菌」)を混合。中でもクレモリス菌に含まれる「粘性多糖体」という成分が胃や腸で分解されにくいため、生きたまま腸まで届いておなかの調子をスムーズにしてくれるという。さらに一般的なヨーグルトの80倍の量の乳酸菌が含まれ、サイズが小さいため体へ吸収されやすいとのこと。専用の道具は必要なく、牛乳や豆乳に混ぜて常温で置くだけで完成。優しい酸味で素材の甘さを引き立てる味わいだという。なお出来上がったヨーグルトは、種菌として繰り返し6回程度使うことができる。
2014年11月14日東北大学の研究2014年11月10日、東北大学は米国国立顎顔面歯科学研究所との共同研究で、上皮幹細胞から上皮前駆細胞への分化と増殖を制御する単一の分子を発見したとの発表を行った。研究成果はJournal of Cell Scienceのオンライン版に2014年10月26日から公開されている。上皮細胞とは表皮、毛、爪、消化管上皮などの上皮組織は、常に細胞増殖により、自己再生を続けている。表皮の場合は角化細胞(ケラチノサイト)の前駆細胞が幹細胞から分化・増殖し、表皮の最深部に単層構造を形成する。その表皮が肌表面の表皮がなくなるにつれ、表面に近づき、肌も常に再生が行われている。上皮細胞の幹細胞が前駆細胞へと分裂し、活発に増殖した後に増殖を停止してから、上皮細胞に分化する機構は、肌、毛、爪でも共通に見られるものであるが、どのような仕組みでコントロールが行われているのかは明確になっていない。研究内容幹細胞から生まれた前駆細胞が増殖活性を獲得した後、細胞分裂を停止し、分化・成熟する一連の過程を検討した。その結果、エピプロフィンという単一の分子が細胞周期調節因子や転写因子として複数の機能を発揮することで前駆細胞の分裂や増殖停止、上皮細胞への分化促進をすべて制御していることを明らかにした。エピプロフィンを作れなくなったマウスでは、体毛が生えない、前歯が伸び続けるなど、表皮細胞の再生能の破綻が観察できた。応用毛髪、皮膚、歯の再生に関してはいくつかの成功例が見られ、皮膚に関しては実用化に至っている。しかしながら、幹細胞から前駆細胞への誘導、前駆細胞から上皮細胞への分化に関しては制御方法が不明のため、毛髪では大量に必要なことから、実用化の目処は立っていない。皮膚に関してもやけど等の限られた部分への移植が実用化されているだけである。今回のエピプロフィンによる制御過程が明らかになったことから、大量に細胞を作り出せる可能性があり、肌や毛髪の再生への実用化が実現性を帯びてきた。iPS細胞やES細胞に比較して、上皮幹細胞はすべての上皮細胞で作られていることから、遺伝子的にも問題なく、倫理的にも使いやすい幹細胞である。(画像はプレスリリースより)【参考】・プレスリリース東北大学プレスリリース
2014年11月13日最近モデルの間でも流行っているという、「オイルプリング」を知っていますか??それは、みんなが風邪予防のために行っている「うがい」を、オイルでする事なんです。でも、うがいのように、ガラガラ~としたらすぐ吐き出すのではなく、オイルを口に含んだら、10分~20分間ほど、口の中でオイルをくちゅくちゅとさせるんです。やり方は簡単!1、大さじ一杯のココナッツオイルを口に含みます。2、マウスウォッシュをするようにして歯に浸透させます。3、10分~20分後、吐き出します。一日に1~3回、回数が多いほど効果は高まります。モデルの道端ジェシカさんも、このオイルプリングを取り入れていれているそう!20分も口の中でくちゅくちゅするのは結構大変ですが…でも!もちろん、それなりの効果は得られるんだとか。【メリット】・くちゅくちゅする事で、顔の筋肉をまんべんなく動かすので、シワやハリ、ツヤ、ほうれい線予防などの美容効果がある・構内から体内の毒素を出してくれる効果がある・歯のホワイトニング効果がある・口臭や歯周病、虫歯などの口内の病気の予防になる・関節炎や心臓病などの病気を緩和する効果があるなどなど。これだけの効果があるってすごくないですか?仕様する油は、ゴマ油やココナッツオイルなど、一般的なもので出来るというから嬉しい!ただ、注意しなければいけないのは、絶対に飲み込んではいけないこと!デトックスされたものなので、口から出したらきちんと口を水ですすぐようにしましょうね!美容効果の高いオイルプリング。試してみる価値はあるはず!
2014年11月13日京都府立医科大学と科学技術振興機構は11月11日、マウスES細胞を用いて細胞分化と密接に関連した体内時計の発生メカニズムを解明したと発表した。同成果は、同大学大学院医学研究科 八木田和弘 教授、同 梅村康浩 助教、米テキサス大学のジョセフ・タカハシ 教授、大阪大学の安原徳子 博士(現 医薬基盤研究所)らの共同研究によるもの。11月10日(現地時間)の米科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン速報版に掲載された。体内時計は、「昼と夜」という地球の環境周期を予測し、これに先んじて身体の機能を適応させることで生体機能を維持する役割を担っている。哺乳類では、睡眠覚醒リズムのみならず、内分泌やエネルギー代謝、循環器機能や消化器機能など様々な生理機能の約24時間周期のリズム(概日リズム)を生み出している。シフトワーカーなど、不規則な生活を長年続けることによる体内時計の乱れは、様々な健康問題を引き起こすことが分かっている。哺乳類の体内時計は、全身のほとんどの細胞に備わっている、普遍的な細胞機能でもある。体内時計は一生にわたって時を刻み続けるが、発生初期段階では体内時計のリズムが見られず、発生過程を通して形成されると考えられている。しかし、体内時計の発生メカニズムは今までほとんど分かっていなかった。八木田教授は、マウスES細胞を用いたこれまでの研究で、ES細胞に体内時計のリズムが見られないこと、培養皿上で分化誘導培養すると細胞自律性に約24時間周期の体内時計リズムが形成されることを世界で初めて発見していた。この発見から、体内時計の発生が細胞分化制御と何らかの関連があるのではないかということが示唆されていた。同研究グループは今回、マウスES細胞を用いた研究で、細胞分化に関連する遺伝子を欠損したES細胞では、分化誘導によっても体内時計が正常に形成されないことを突き止めた。また、体内時計リズムがない細胞には共通して、周期的に核内に蓄積されるはずの「PERIOD(PER)」というタンパク質が細胞質に留まり、その結果核内蓄積が起こらないことが判明した。この現象の制御する鍵因子を同定するために研究を進めたところ、タンパク質の核内への移行を制御し、細胞分化制御に必須の役割を果たすインポーチンの一種に異常が起きると、PERタンパク質の細胞内局在パターンにも異常を来すことが確認された。同研究グループは、細胞分化と体内時計という普遍的な細胞機能に、これまで考えられていなかった新たな関係性を見いだしたことで、これまで統一的見解が無かった体内時計と「がん」との関係の理解や、新たな体内時計の活用法開発などの応用にもつながると期待されるとしている。
2014年11月11日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11月7日、バイオ3Dプリンタや細胞シート積層技術などの立体造形技術を用いて、iPS細胞などから骨、血管、心臓などの立体組織・臓器を製造する技術の開発に着手すると発表した。事業期間は2014年から5年間、総事業費は約25億円を予定している。プロジェクト期間中にはステージゲート審査を設け、実現性が見込まれるテーマを絞り込み、iPS細胞を用いた骨、軟骨、人工血管、心臓組織などの作製技術の実用化を目指す。再生医療の技術開発では、これまで、iPS細胞などの培養や分化誘導など再生医療に用いる細胞をいかに効率良く調製するかについての技術開発が行われてきた。同プロジェクトは、再生医療製品の実用化に向けて、細胞を用いて機能的な立体組織・臓器を作製する新たな技術開発段階へ進むための第一歩となる。
2014年11月10日一気に寒くなり、周りでも風邪を引く人が続出していますね。風邪というのは、引きたいときに引かず、どうしても引いてはいけないときに引いちゃったりしますね。ちびまる子ちゃんも言っていたように『風邪貯金』があればいいのにと本当に思いますが、まぁとりあえず健康に勝るものはありません。人生なにごとも、免疫力アップです。そんなわけで、今日は免疫力アップといえばニンニク! のニンニクがガッツンと効いた絶品メニューのご紹介! <材料>(2人前)・じゃがいも 大1個・にんにく 4~6片・玉ねぎ(一口大に切る) 1/2個・塩、黒胡椒 各適量◎味噌 大さじ1◎酒 大さじ1◎きび砂糖 大さじ2/3◎みりん 小さじ1◎白すりごま 小さじ1・貝割れ大根 適量・白いりごま 適量<作り方>1.じゃがいも、にんにくはそれぞれ皮付きのままアルミホイルに包み250~300度のオーブンで30分ほど焼く。(オーブントースターでも焼けますが、トースターは時々温度が下がってしまうのでもっと時間がかかります。その場合は時々取り出して箸を刺してみて、柔らかくなったらOK)2.2を取り出し、じゃがいも一口大に切る。にんにくは皮を剥き、2等分に切る。※にんにくは柔らかいのでつぶさないように注意! 3.フライパンにごま油を熱し、玉ねぎを入れて炒める。塩、黒胡椒を少々して透き通ってくるまでしっかり炒める。4.そこに2を入れ、ざっと炒めたら、あらかじめよく混ぜ合わせておいた◎を入れて絡ませるようにして炒める。5.器に盛り、仕上げに貝割れを飾って白いりごまをふって完成! ほくほくのじゃがいもと、とろとろになったニンニクが効いた、なんともご飯がすすむ1品。ご飯のおかずに絶品ということは、もちろん酒のつまみにも最高です! にんにくとじゃがいもを焼くのに時間がかかるけど、手間はかからないのでここは必ずオーブンでやってください。レンジでラクしようとしてはいけません。味が全然違うからね。さあ、みなさんもたくさんニンニクを食べて、免疫力アップして風邪などひかぬよう頑張りましょう!
2014年11月05日テルモは10月31日、虚血性心疾患による重症心不全を対象とした骨格筋芽細胞シートについて、厚生労働省へ再生医療等製品としての製造販売承認申請を行ったと発表した。同社は心筋再生医療について、2007年より細胞シートの開発に着手し、2012年から国内3医療機関で治験を開始し、今年完了した。骨格筋芽細胞シートは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで大阪大学の澤芳樹教授が開発を進め、臨床研究が実施されている。テルモは、大阪大学との共同研究を進め、先端医療開発特区「スーパー特区」の「細胞シートによる再生医療実現プロジェクト」に参加し、さらなる実用化検討を進め、今回の治験の実施に至っている。骨格筋芽細胞シートは、患者の大腿部より筋肉組織を採取し、組織内に含まれる骨格筋芽細胞を体外で培養してシート状にしたものである。それを傷んだ心筋の表面に貼ることで、重症心不全の病態改善が期待できるという。この細胞は患者自身から採取するため、拒絶反応がないことが特徴として挙げられるという。今回の申請が承認されると、世界初の心筋再生医療製品となり、心不全治療における新たな選択肢として期待されるとコメントしている。
2014年11月04日テルモは10月31日、虚血性心疾患による重症心不全を対象とした骨格筋芽細胞シートについて、製造販売承認申請を行ったと発表した。骨格筋芽細胞シートとは患者の大腿部より筋肉組織を採取し、組織内に含まれる骨格筋芽細胞を体外で培養してシート状にしたもの。それを傷んだ心筋の表面に貼ることで、重症心不全の病態改善が期待できる。細胞は患者自身から採取するため、拒絶反応がないことが特徴として挙げられる。同社は大阪大学との共同研究を進めており、2012年に治験の実施に至り、2014年に完了した。同申請が承認されると、世界初の心筋再生医療製品となり、心不全治療における新たな選択肢として期待される。
2014年10月31日(画像はニュースリリースより)カルシウムがタップリ含まれた、カルシウムヨーグルト登場!森永乳業株式会社は『森永おいしいカルシウムヨーグルト』を11月4日から沖縄以外の全国で発売する。また販売は病院の施設の給食や、おやつで食事をとる人など、チャネル限定になるという。森永乳業ならではの方法で調査したところ、病院などの施設の献立で出される、ヨーグルトの量の1位は「80g」で、さらに摂取するのが難しい栄養素のトップは【カルシウム】ということが判明した。この結果により、カルシウムを簡単に体内摂取できることを目的として、カルシウムが豊富に含まれたカルシウムヨーグルトが誕生したという。パッケージについて、「はっ酵乳」が異なる2タイプがあり「はっ酵乳80g」のヨーグルトパッケージは鮮やかなグリーン系とイエロー系が使われており、もう一方の「はっ酵乳100g」のヨーグルトパッケージには水色と黄色が用いられている。また両方のパッケージにも【カルシウム】の太い愛らしいロゴ文字があり、消費者に興味を抱かせるような親しみやすいデザインだ。商品の特徴は?牛乳の2倍の【ミルクカルシウム】が簡単に体内摂取できる。また香料は使われていない。さらにグリーン系(はっ酵乳80g)のカルシウムヨーグルトは「64kcal」で、水色系(はっ酵乳100g)のカルシウムヨーグルトは「80kcal」と低めに設定されている。商品はカルシウム不足を感じている人や、健康を気にする人に対して、健康維持の為に役立つだろう。【参考】・森永乳業株式会社 ニュースリリース
2014年10月31日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月30日、ヒトiPS細胞由来心筋細胞の大量製造技術の開発に着手すると発表した。2015年度中に心筋細胞の商用製造を開始することを目指すという。同プロジェクトでは、京都大学iPS細胞研究所の山下潤 教授が開発したiPS細胞から心筋細胞への分化誘導技術をベースとし、新しい安全性評価試験法で求められる品質を備え、製造ロット間の差がない心筋細胞の大量製造を可能とする製造工程の開発をタカラバイオが目指す。開発は、国立医薬品食品衛生研究所などと連携しながら進められる。背景には新薬の開発コストを抑える狙いがある。500億円から1000億円もの費用がかかると言われる新薬の開発は、副作用の発生などにより、その途中で開発中止となってしまうことが多々ある。開発中止となるケースのうち、心臓に対する副作用で開発中止となるケースは約20%と一番多く、医薬品開発のコスト増の要因となっている。心臓に対する安全性評価に関しては、新しい方法について国際的な議論が昨年より始まっており、日本ではヒトiPS細胞由来の心筋細胞を利用した新しい安全評価試験法を提案するための検証試験が進められている。しかし、現在用いられているiPS細胞由来の心筋細胞は、製造ロット間に品質の差があるなど、目的により適した品質を備えた細胞を均一に製造する技術の開発が求めれられている。
2014年10月30日森永乳業は28日、「これでフルーツ10種類ヨーグルト 赤のリコピンフルーツミックス」を発売した。○"赤いフルーツ"に多く含まれる栄養素"リコピン"入りヨーグルト「これでフルーツ10種類ヨーグルト」シリーズは、より多くのフルーツを味わってもらいたい、より多くのフルーツを摂ることで健康につなげてもらいたいという思いから2012年の3月に発売、ヨーグルトに健康感を求めるユーザーから好評を得ているという。同商品は、シリーズのコンセプトはそのままに、新フレーバーとしていちご、スイカ、レッドグレープフルーツなどの"赤いフルーツ"をふんだんに使用。"赤いフルーツ"に多く含まれる栄養素"リコピン"入りのヨーグルトとなる。3種類の果肉(りんご、白桃、いちご)、7種類の果汁(スイカ、レッドグレープフルーツ、アセロラ、ラズベリー、ざくろ、チェリー、グァバ)の10種類のフルーツ入りで、さまざまなフルーツの味わい、食感を楽しめる。ヘルシーな無脂肪タイプのヨーグルトなので、カロリーや脂肪分を気にせずに食べられる。満足感ある220gのたっぷりサイズとなっている。商品名は、健康感を求めるユーザーに向け、"赤いフルーツ"に多く含まれ抗酸化作用をもつ栄養素、"リコピン"入りであることがわかりやすいネーミングとした。希望小売価格は150円(税別)。
2014年10月29日Dropboxは10月28日、ユーザーデータと企業データの安全性を保護する対策として、ビジネス向けDropboxで提供されるISO27001認証と新しいSOC1/ISAE3402レポートのコンプライアンスマイルストーンについて発表した。また、これまで以上の保証を提供するため、SOC2/SOC3レポートも拡張した。ISO27001は、世界中で情報セキュリティの最高基準として認識されており、SOC保証報告書は「Security and Confidentiality Trust Service Principles」を対象にしている。その他、Dropboxが受けている認定は、Cloud Security Alliance(CSA)で、ビジネス向けDropbox のセキュリティ自己査定はSecurity,Trust & Assurance Registry(STAR)でも利用できる。ビジネス向けDropboxをすでに利用している顧客および同サービスの利用を検討されている方は、ここから認証書を確認できる。
2014年10月29日京都大学は10月23日、ヒトiPS細胞から、血管構成細胞を含む、心臓組織を模した心臓組織シートを作製することに成功したと発表した。同研究成果は、米国ルイビル大学の升本 英利 研究員(前・京都大学 心臓血管外科 特定病院助教、前・京都大学iPS細胞研究所(CiRA))、同大学CiRA増殖分化機構研究部門の山下潤 教授、同大学心臓血管外科の坂田隆造 教授らの研究グループによるもの。10月22日(現地時間)の英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。現在、拡張型心筋症注や虚血性心筋症などの、重度の心筋症の患者に対しては、心臓移植が最も有効かつ最終的な治療法とされているが、深刻なドナー不足から、心臓移植以外の有効な治療法を確立することが求められている。重症心筋症の患者の心臓では、心筋細胞が失われているだけでなく、心臓を構成しているさまざまな細胞失われることにより組織構造が壊れ、その結果として機能低下を来す。したがって細胞の移植効果をさらに高めるには、心筋細胞だけでなくその他の心臓を構成する細胞も十分に補い、心臓組織構造として再構築することが望ましいとされている。この点で、iPS細胞は、大量に増殖させた上で多様な心臓を構成する細胞群を効率的に分化誘導することで、十分量供給できる可能性がある。また、心臓への細胞移植治療の問題点は、心臓に注入移植された細胞が十分に生存して長期的に心筋内に留まる(生着)効率が低いことにある。山下教授らのグループは、より細胞の生存・生着を高めるような移植方法として東京女子医科大学の温度感受性培養皿を用いた細胞シート技術をヒトiPS細胞から分化誘導した心臓構成細胞に用いることにより、心臓組織を模した「心臓組織シート」を作製し、それを心疾患動物モデルに移植することで治療効果および細胞生着効果を検証した。その結果、このヒトiPS細胞由来心臓組織シートを3層重ねたものを、ラット心筋梗塞モデルに移植したところ、移植後2カ月の経過観察期間において、心筋梗塞により一旦障害された心機能の回復が認められたという。また、組織学的検査では、移植4週後で、9例中4例において移植細胞の生着を認め、最大で心筋梗塞領域の44%を移植細胞が生着・補充していた(平均24.7%)。さらに生着した移植細胞領域内に、宿主ラットの心臓から伸長した血管網が形成されており、この血流供給により移植後4週にわたる長期生着が実現できたという。同研究チームはヒトiPS細胞由来心臓組織シートについて「重症心筋症により障害された心不全に対する治療方法の一つとして、心臓再生医療の可能性につながる有用な成果と考えられる」とコメント。今後は、シートの多層化など、組織構造を改良し、シートの機能を高めることが期待される。
2014年10月23日ファンケルは10月21日、同社のグループ会社であるファンケルヘルスサイエンスが、新たな予防医療事業として「グッドエイジングプログラム」を、11 月1 日からスタートすると発表した。同事業は、生活習慣病の発症リスクが増加する 50 歳以上の中高年の方をターゲットに、遺伝子検査によって将来の生活習慣病リスクを解析し、専用サプリメントや生活習慣改善の提案をするというもの。同プログラムの遺伝子検査では、口腔内の粘膜から綿棒で遺伝子を採取する。「肥満」「インスリン抵抗性」「体内老化(酸化・糖化)」の3つの基本項目に加え、「高血圧症」や「2型糖尿病」の発症リスクを知ることができる6つの単品メニューと、これらの単品メニューを組み合わせて総合的に検査するセットメニューが用意されている。遺伝子採取後、およそ1カ月で、医師からの「遺伝子検査結果報告書&運動・栄養アドバイス」と、健康カウンセラーからの、食事、運動など生活習慣の改善アドバイスや、専門のサプリメント「生活習慣サプリメント」シリーズから最適なものを提案する「パーソナル・アドバイスシート」が届くという。また、「生活習慣サプリメント」シリーズの製品を定期購入すると、「グッドエイジング倶楽部」会員として、「健康カウンセラー」による継続的な健康サポートや同シリーズの特別割引、提携医療機関での検査やサービスの優待など、様々な特典、サービスが付与されるとのこと。同社は、「同プログラムの提供を通じて、『一生涯、心身ともに健康で生きること=グッドエイジング』を実現することにより、日本の、そして国民の医療費削減に貢献してまいります」とコメントしている。
2014年10月22日健康のために、ヨーグルトドリンクを飲んでいる人は多いかもしれません。そのヨーグルトドリンクに、さらに美容食品成分が入っていたら、もっと飲みたくなってしまいますね。そんな女性にうれしい商品が新発売され、いま話題を集めています。それは、森永乳業から発売された「ALOEBENE(アロエベネ)」。9月30日に関東甲信越地区で新発売されてから、twitterなどでは「コンビニを3軒はしごしてようやく見つけた」といった声が見られるほど。その秘密は、「アロエベネ」に配合されている、アロエベラから発見された美容食品成分“アロエステロール(R)”。“アロエステロール(R)”とは、森永乳業が 10 年以上にわたる長い研究の末に発見した、アロエベラ葉肉に含まれる美容食品成分。アロエベラの葉7.5tからわずか1gしか取れない非常に希少な成分で、肌状態の改善や体脂肪蓄積予防など、国内で 10 以上の用途特許を取得しているとか。“アロエステロール(R)”の働きの中でも女性にとって見逃せないのは、お肌への働き。美肌は多くの女性の憧れですが、実は美肌をつくるのに、肌を構成する3大要素である、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成する繊維芽細胞の働きがとっても大切。“アロエステロール(R)”を摂取すると、体の内側から皮膚の真皮に到達し、真皮に存在している線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促すのだとか。つまり、“アロエステロール(R)”によって、化粧品による外側からの肌ケアだけでなく、内側から線維芽細胞に働きかける「新しい美容方法」が期待できるということなのです!実際、“アロエステロール(R)”を摂取することで、保湿やシワの改善効果、肌のごわつき・くすみの予防、たるみの改善など、さまざまな肌の悩みに対して幅広い効果が期待できることがわかっているのだとか。「アロエベネ」がこれだけ話題になるのも当然かも。年齢を重ねるにつれて、どうしてもハリが減少したり、たるみが気になったりするもの。また、これからの季節、ますますお肌は乾燥しがち。そんな美肌の大敵に負けないように、これから毎日「アロエベネ」を飲む習慣を取り入れてみては?「アロエベネ」は、すっきりとした口当たりの加糖プレーンタイプで、1本あたり45kcalとヘルシーだから毎日継続しやすく、朝食時や間食に、また寝る前でも、手軽に飲むことができます。高価な化粧品やサプリもいいですが、体内でコラーゲンやヒアルロン酸を生成する、「アロエベネ」という新しい美容法をぜひ試してみて。・アロエベネ 公式サイト
2014年10月21日富士フイルムは10月20日、エボラ出血熱患者への投与拡大に備え、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠200mg」(一般名:ファビピラビル)をエボラ出血熱対策として海外での使用を目的とした追加生産を決定したと発表した。「アビガン錠」は、同社グループの富山化学工業が開発した抗インフルエンザウイルス薬で、エボラウイルスに対して抗ウイルス効果を有するというマウス実験の結果が公表されている。これまで、緊急搬送先の政府機関および医療機関の要請を受け、フランス人女性看護師、ドイツのフランクフルト大学病院に搬送されたウガンダ人のエボラ出血熱患者に投与されている。フランス政府とギニア政府が11月中旬より開始予定のギニアでエボラ出血熱に対する「アビガン錠」の臨床試験に対し、同社は「アビガン錠」と薬剤情報提供の要請を受け、フランス、ギニア、日本の関連当局と連携し協力するという。同社は現時点で、2万人分の錠剤を有し、原薬としてさらに30万人分程度の在庫を保有しているが、今後、さらなる臨床使用が進む場合に備え、エボラ出血熱向けとしての「アビガン錠」の生産を11月中旬より行う。
2014年10月21日●各種Webブラウザの対策法は?○SSL 3.0に脆弱性、各種Webブラウザの対策法は?誤解を恐れずに述べると、セキュリティに対して敏感になるには、"偏執的"にならなければならない。どこにセキュリティホールが埋もれているか、いつ誰が自社のシステムに攻撃を試みるか"妄想"を抱えつつ、開始や対策を講じる必要があるからだ。もちろん筆者を含めた大体数のユーザーが、その域に達するのは難しい話である。だが、近年はセキュリティ脅威も拡大傾向にあり、個人ならオンラインバンキングからの不正送金や情報漏洩など、「知らなかった」では済まされない状況になりつつあるのだ。このような話をした理由は9月中旬、SSL 3.0の脆弱性が発覚したからである。今回、脆弱性を発見したのはGoogleの研究者。SSL 3.0およびOpenSSL 1.0.1iを特定(CBC)モードで使用した際に攻撃が可能になる「POODLE (Padding Oracle On Downgraded Legacy Encryption)」という脆弱性を発見した。Microsoftおよび日本マイクロソフトは、マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ(3009008)を公開し、グループポリシーエディターやInternet Explorer 11のオプションダイアログからSSL 2.0、SSL 3.0の無効化およびTLS 1.0、TLS 1.1、TLS 1.2の有効化を推奨している。Mozilla Foundationは次のバージョンとなるMozilla Firefox 34でSSL 3.0のサポートを終了し、11月25日までにリリースする。なお、現行版であるMozilla Firefox 33の場合、about:configから「security.tls.version.min」の値を「1」に変更することで、SSL 3.0を使わずTLS 1.0以降を使用する。Google Chromeは、以前からSSL 3.0に関する脆弱性を未然に防ぐ技術「TLS_FALLBACK_SCSV」を導入しているため、問題ないとアナウンスした。忘れがちなのがJava SEである。バージョン7u67で確認したところ、Internet Explorer 11と同じくSSL 3.0は有効、TLS 1.0/1.1/1.2が無効だったため、対策を講じるためには、これらの設定も変更すべきだ。●SHA-1サポート終了を前に○SHA-1サポート終了を前にさて、ポイントはSHA-1の存在だ。SSL/TLSは、SSLサーバー証明書から取り出したWebサーバーの公開鍵を取り出し、それを元にランダムデータの生成や暗号化を行っている。その際、送信するデータレコードは番号や共通鍵、データからMAC(メッセージ認証コード)を算出したデータを付加するのが通例だが、ここで改ざん検出に用いるアルゴリズムがMD5やSHA-1、SHA-2などだ。しかし、すでにMD5は2004年の時点で、SHA-1は2005年頃からコリジョンアタックと呼ばれる攻撃方法が確立し、SHA-1の使用は推奨されていない。NIST(米国立標準技術研究所)も2010年までの移行を勧告していたが、2012年1月の時点で移行が進まないため、"非推奨"という表現に変更した。移行が遅々として進まなかった理由として、被害に遭うユーザーが皆無だった点が1つ。NISTは政府機関ながらも法的な勧告でなかったことが挙げられる。さらにMicrosoftもSHA-1を利用した証明書のサポートを2017年で中止すると、2013年11月に発表した。蛇足だが早期からSHA-2への移行を促した民間企業はMicrosoftのみ。Google ChromeがSHA-1サポート中止スケジュールをし発表したのはつい最近、2014年9月のことだった。具体的には2016年1月1日以降は、SHA-1を利用したSSL/TLS証明書およびコード署名証明書の新規発行を中止し、場合によってはMicrosoftが管理するルート証明書プログラムメンバーから、証明機関としての登録除外も予定している。さらに2016年1月1日以降のタイムスタンプで署名した証明書/コード署名はWindowsで利用できなくなる予定だ。そして2017年1月1日以降はSSL証明書も使用できなくなるという具合だが、日本マイクロソフトのセキュリティチームの記事によれば、2015年7月の時点で移行状況を再確認し、処置の見直しも予定しているという。現在SHA-1廃止に関してコミットしているのは、Microsoft/日本マイクロソフトだけではない。2014年以降は、証明書サービスを提供する企業も移行を促すアナウンスや対策を講じている。先日とあるインターネットセキュリティ事業者を取材したが担当者は、ホスティングサービスを提供する顧客へのアピールが忙しい旨を語っていた。あと2カ月で2014年も終わり、SHA-1を利用した各種証明書の新規/更新/再発行は残り1年で終了する。既に多くのWebブラウザーや有名なWebサーバーもSHA-2への対応は完了し、エンドユーザー側が起こすべきアクションはない。あとはWebサイトを設置するコンテンツ提供側の早期対応が望まれる。このようにセキュリティ界隈は進化に伴う変化が生じ、ソフトウェア開発者やサービス提供者はもちろん、ユーザーも新しい情報を敏感に感じ取らなければならない。特にPCを中心としたITに関わるユーザーは、常日頃からセキュリティ情報に対して、鋭敏なアンテナを張る必要があるだろう。阿久津良和(Cactus)
2014年10月20日京都大学は10月17日、関節リウマチのモデルマウスを用いて、関節炎の原因となる免疫細胞(T細胞)が認識する、自己のタンパク質(自己抗原)を同定したと発表した。同成果は同大学再生医科学研究所 生体機能調節学分野の伊藤能永 助教、同坂口志文 客員教授らによるもので、米科学誌「Science」に10月17日(現地時間)付けで掲載される予定。関節リウマチなどの自己免疫疾患は、本来であれば侵入してくる病原体から身を守るはずの免疫系に異常があり、誤って自分の身体を攻撃してしまうことが原因であるとされている。どの標的を攻撃するか決定する細胞をT細胞といい、自己免疫疾患の患者では自分の身体を攻撃してしまう自己反応性T細胞が存在すると考えられている。しかし、そのT細胞が認識する抗原を同定することが技術的に難しく、長らく不明とされてきた。同研究ではまず、関節リウマチを発症するマウス(SKGマウス)のT細胞からT細胞受容体(そのT細胞が何を標的とするかを決定する分子)を単離した。その後、T細胞受容体1種類だけが表面に出ているマウスを作製し、そのT細胞の病原性の有無を複数のT細胞受容体について調べたという。その結果、特定のT細胞受容体をもつマウスでは、自己免疫性関節炎を自然に起こしたため、その自己反応性T細胞が関節炎の原因となることがわかったという。さらに、このマウスの血液中に産生される自己抗体を利用して、その自己反応性T細胞が認識する自己抗原「RPL23A分子」を同定することに成功した。また、同大学附属病院リウマチセンターに通院中の関節リウマチ患者さんの血清を調べたところ、16.8%(374名中64名)がこの抗原に対する抗体をもち、実際にヒトにおいても「RPL23A分子」が免疫反応を引き起こすことを確認したという。今回得られた成果は、関節リウマチの新たな治療法や予防法につながる可能性だけでなく、いまだ原因が判明していない、さまざまな自己免疫疾患の原因抗原の同定にもつながっていくことが期待される。
2014年10月17日コーセーは10月15日、同じ供与者より異なる年齢で得られた皮膚細胞からiPS細胞を作成し、解析したところ、老化の痕跡である「テロメア」が供与年齢に関わらず回復していることを確認したと発表した。同研究成果は、同社の加治和彦 研究顧問(元京都大学 iPS細胞研究所 特任教授)らによるもので、10月27日から30日まで、フランス・パリで開催される「第28回国際化粧品技術者会連盟」世界大会にて詳細が発表される。「テロメア」とは細胞の染色体の両端にある構造で、細胞分裂を繰り返すと短くなり、ある限界を超えて短くなると細胞分裂が止まるため、老化の指標として知られている。今回の研究では、iPS細胞を用いて細胞を初期化することで、「テロメア」を回復可能かを調べた。同研究で用いられたiPS細胞は、同じ人物より異なる年齢(36~67歳)で得られた細胞から作製されたもの。解析の結果、初期化されたiPS細胞の「テロメア」はいずれの供与年齢においても、長さが同程度まで回復していることがわかった。さらに、これらのiPS細胞を表皮細胞に分化させることに成功し、iPS細胞が細胞の供与年齢に関わらず正常に機能することが確認された。今後について同社は「iPS細胞化と供与者の加齢について、遺伝子レベルでの知見を蓄積することで、老化過程の再現やメカニズムの解明が進むことが期待される。また、iPS細胞やそれを分化させた細胞を用いることで、老化研究の領域だけでなく、皮膚の生理機能解析や化粧品成分の評価系の確立、動物実験代替法への応用などに広げることが可能となる」とコメント。次世代の化粧品の開発へと応用していくために、iPS細胞についてより深化した研究を進めていくという。
2014年10月16日アークレイは10月14日、京都大学と共同で、微小流路を用いた超小型細胞培養装置を設計・作製し、さらにこの装置の中でヒトiPS細胞を1細胞から増殖させることに成功し、増殖後も本来の性質を維持していることを確認したと発表した。同成果は、アークレイ、京都大学大学院 工学研究科の小寺秀俊教授、巽和也准教授、同大 再生医科学研究所の多田高准教授、同大 物質-細胞統合システム拠点のLiu Li助教らによるもの。詳細は、国際学術雑誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載された。同装置は、無色透明のシリコン樹脂素材で作製した直径0.5mmの流路と、小型ポンプを組み合わせたもので、顕微鏡のステージ上に設置可能なサイズのため、培養中の細胞を随時観察したいというニーズに応えている。また、同装置による培養手法は、培養皿を用いた従来の手法に比べて、細胞周囲の環境を精密に制御できる他、操作が簡便で自動化に向いている、密閉状態を維持できるため細菌などの混入リスクが低いなどの利点を有する。これらにより、細胞の品質管理が容易で、今後医療応用分野における標準的な手法になると期待されるとしている。さらに、医療応用のための製品化や品質管理が容易であり、装置の大規模化による大量培養装置や培養機能を検査装置に組み込んだ細胞診断機器の開発などに応用することで、再生医療の普及に貢献できるものと考えられるという。今後、先端医療を一般の臨床現場に普及させ、より多くの患者に提供するための再生医療支援機器の開発に役立てていくとコメントしている。
2014年10月15日(画像はイメージですNaoya Fujii)日本食品免疫学会で発表2014年10月9日、雪印メグミルクは、日本食品免疫学会 設立10周年記念大会(東京:10月16日・17日)で同社の乳酸菌SBT2055の経口投与によるインフルエンザの予防効果と作用機序を発表することを明らかにしました。雪印メグミルクは昨年の日本食品免疫学会で乳酸菌SBT2055の経口投与によるインフルエンザウイルスに対する感染予防効果を報告しています。研究概要マウスを使って、経口投与による肺組織と肺でウイルスを排除する役割を担っているマクロファージに対するSBT2055を経口投与の影響を検討しました。SBT2055を1週間経口投与した後に、インフルエンザウイルスを感染させたマウス肺組織では、ウイルス感染に抵抗するために必要な因子の遺伝子発現量の増加が認められました。シャーレで培養したマクロファージ様細胞株にSBT2055株を添加すると、SBT2055株のDNAがウイルス増殖抑制効果に関与していることが示唆されました。雪印メグミルクのスローガン雪印メグミルクのコーポレートスローガンは「未来は、ミルクの中にある。」です。このスローガンに基づいて「おいしさ」と「健康」を追求するための研究を行っています。今回はその研究の一つです。SBT2055株のインフルエンザ予防効果に関しては、タミフルのような効果ではありませんが、人が本来持つ免疫効果を維持あるいは増強して、インフルエンザの予防効果を示す可能性があることを示唆しています。【参考】・雪印メグミルクプレスリリース
2014年10月15日(画像はイメージです)冬季のアトピー性皮膚炎(湿疹型)に対するビタミンDの効果マサチューセッツ総合病院(米国)は2009年2月から3月に、モンゴルの国立皮膚センターと協力してウランバートル(モンゴル)在住の107人の子どもを対象に冬季のアトピー性皮膚炎に対するビタミンDの効果を調べる臨床試験を行いました。この研究は、ボストンで行われた小規模試験の結果を二重盲検比較試験で確認することが目的です。この研究成果は、Journal of Allergy and Clinical Immunologyの2014年10月号に掲載されています。試験内容登録条件は年齢が2歳から17歳、湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎のスコアが10から72で冬場に悪化するアトピー性皮膚炎であることでした。経口でcholecalciferol(1,000 IU/日)飲む群とプラセボを飲む群に無作為に症例を割り付けました。投与期間は1か月です。皮膚のクリームを子どもとその両親に渡し、アトピー性皮膚炎と基本的なスキンケアについて教育を行いました。試験に登録した人数は107人で平均年齢は9歳、59%が男性でした。投与開始時の湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎の平均スコアは21でした。試験を完結したのは104人でした。プラセボに比較してビタミンDを飲む群では有意に湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎のスコアが改善しました。副作用はありませんでした。紫外線がビタミンDの合成を促進することから、重度のアトピー性皮膚炎に治療に紫外線が使われています。しかし、経口的にビタミンDを与えて、アトピー性皮膚炎の改善を二重盲検比較試験で実証したのは今回が初めてとのことです。今後は成人におけるビタミンDの効果や通年性のアトピー性皮膚炎の子どもに対するビタミンDの効果を検討する必要があります。【参考】・マサチューセッツ総合病院プレスリリース・Randomized trial of vitamin D supplementation for winter-related atopic dermatitis in childrenVolume 134, Issue 4, Pages 831–835.e1, October 2014
2014年10月13日(画像はニュースリリースより)「森永アロエヨーグルト」のシリーズから、アロエの粒をタップリと使った、新しいヨーグルトが登場!森永乳業株式会社は『森永アロエ&ヨーグルト 粒のごちそう』を10月14日から発売する。商品は人気のある「森永アロエヨーグルト」のシリーズで、健康に役立つといわれるアロエの粒が、普通の「森永アロエヨーグルト」と比べて、【1.5】倍も用いられている。またカロリーは116kcalで、一般の小売店および量販店などで販売されるという。パッケージは豊富に使用されたアロエの“ごちそう”がイメージされており、おもにアロエカラーのグリーンが使用されている。そして消費者に興味を抱かせる“1.5倍”と記された太いロゴ文字とともに、健康に良い印象を与えるデザインに仕上げられている。商品の特徴は?商品には、普通の「森永アロエヨーグルト」と比較して、同一の量あたり【1.5】倍のアロエ葉肉が採用されており、「森永アロエヨーグルト」の味わいは変わらず、食べ応えと潤いタップリのアロエの食感を楽しめる。また内容量も140gなので、手軽にバッグなどに入れて持ち運びができるので、どこでも食べたいときに味わうことができる。気になる方は、健康に役立つといわれるアロエの栄養を摂取できる、このヨーグルトを試してみては。【参考】・森永乳業株式会社 ニュースリリース・森永乳業株式会社
2014年10月10日(画像はイメージです)中性脂肪蓄積を抑制するタンパク質AIMが肝臓においてがん細胞を選択的に除去2014年10月3日、東京大学はメタボリックシンドロームのブレーキとして働くタンパク質AIMが、肝臓に生じたがん細胞を選択的に除去することを明らかにしました。AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)はCD36などの受容体を介したエンドサイトーシス(細胞外から細胞内への取り込み)によって脂肪細胞や肝細胞に取り込まれ、細胞内で脂肪酸合成酵素(Fatty Acid Synthase; FASN)の活性を阻害することにより、細胞内での中性脂肪の蓄積を抑制します。このAIMの作用は肥満や脂肪肝の進行を抑制します。AIMが欠損したマウスは、高脂肪食を与えた場合に同じ高脂肪食を与えたマウスよりも、肥満や脂肪肝が高度に進行するとの報告があります。AIMの血中濃度は個人差があり、年齢、性別によって変動します。またいくつかの疾患によって変動することも報告があります。したがって、メタボリックシンドロームの中核になる内臓肥満のなりやすさの指標になる可能性を秘めています。今回の研究成果細胞が癌化するとAIMは細胞内に取り込まれなくなります。その結果、がん細胞の表面にAIM蓄積します。細胞表面上に蓄積したAIMは体の免疫作用の標的となり、結果としてがん細胞が死亡することになります。AIM欠損マウスでは高脂肪食で脂肪肝を誘導するとほぼ全例が肝細胞がんを発症したのに、正常マウスでは脂肪肝の状態でとどまることで実際に発癌抑制に働くことが分かりました。さらにAIM欠損マウスが脂肪肝を発症してから、AIMを定期的に投与すると肝細胞がんの発症を予防できました。AIMの今後に関して日本人の肝細胞がんは、C型慢性肝炎から肝硬変を経過して、発症する場合がほとんどです。今回のAIMが外から与えても効果があることが、マウスで示されたことにより、AIMが肝細胞がんの発癌を抑制する可能性があります。AIMは生体内にあるタンパク質ですから、安全性も高いことが予想されるとのことです。【参考】・東京大学プレスリリース
2014年10月10日ロシアのウイルス対策ベンダーDoctor Web(Dr.WeB)はこのほど、「Mac OS X」をターゲットにしたマルウェア「Mac.BackDoor.iWorm」による大規模感染を報告した。同社によると、感染したマシンは世界で1万8,000台以上に上り、ボットネットが形成されているという。米Appleはこれを受け10月4日、マルウェア定義データベースの「XProtect.plist」を更新している。Mac.BackDoor.iWormはMac OS Xの新しい脅威として、Dr.Webが9月29日に発表したマルウェア。複雑かつ多目的なバックドア型マルウェアで、C++とLuaの両言語で作成されており、暗号化技術の利用を特徴とする。同マルウェアは「/Library/Application Support/JavaW」ディレクトリに格納され、p-listファイルを生成して「com.JavaW」というアプリケーションに見せかける。マルウェアは自動的に起動し、悪意あるハッカーは感染したマシン上でさまざまな命令を実行できると報告されている。9月29日の時点で、1万8,519件のIPアドレスが感染していると伝えている。感染経路は確定されていないようだが、Dr.Webはボットがredditの検索機能を利用しているとしている。Appleの情報サイト「MacRumors」は10月4日、AppleがXProtect.plistを更新したと伝えた。XprotectはMac OS X 10.6 Snow Leopardで導入されたマルウェア対策システムだ。MacRumorsによると、Mac OS Xを狙うマルウェアは頻繁には発生しないことから更新は不定期だが、ユーザーのマシンは毎日更新をチェックする仕組みになっているという。
2014年10月07日米IBMは10月6日(現地時間)、メインフレーム「IBM System z」に新機能として、分析機能を追加したと発表した。これにより、トランザクション・データ上にアナリティクスを統合し、データが処理されると同時に即実行可能な洞察を獲得することが可能になる。「IBM InfoSphere BigInsights for Linux on System z」は「IBM System z」の利用者にオープンソースのApache HadoopとIBMのイノベーションを組み合わせて、企業向けHadoopを提供する。また、「IBM DB2 Analytics Accelerator」は、複雑な検索処理の応答時間を2000倍短縮させると同時にセキュリティーを強化することを実現する。そのほか、Linuxとクラウド向け「IBM System z」の新機能も発表された。「IBM Elastic Storage for Linux on System z」では、「IBM System z」のLinux環境向けにElastic Storageを拡張し、「IBM Cloud Manager with OpenStack for System z」では、System z、Power、x86の異種混合環境全体のクラウド管理が可能になった。
2014年10月07日Freescale Semiconductorは10月6日、優れたコスト効率でASIL-C機能安全規格の厳格な要件に対応する、産業・車載アプリケーション向け高集積14セルリチウムイオンバッテリセルコントローラ「MC33771」を発表した。同製品は、14個のセルバランストランジスタ、±0.5%の精度でミリアンペアからキロアンペアまで対応する電流センサ、および2Mbpsの通信トランシーバインタフェースを、単一の64ピンQFPパッケージに統合している。また、絶縁型通信インタフェース「MC33664」との組み合わせにより、48Vバッテリシステム向けに堅牢かつ信頼できる性能を発揮し、直列接続により1000Vを超える複数のバッテリパックの制御を経済的に実現する。さらに、「MC33771」と「MC33664」を組み合わせたソリューションには診断機能が組み込まれており、重大な障害が発生した場合でも車載バッテリパックや産業バッテリパックは保護される。そして、トランス結合絶縁型高速トランシーバにより、高価な絶縁型CANバスを必要とせずに、ASIL-C要件を満たす。このような特徴を備えることで、48Vバッテリパックをはじめ、ハイブリッド自動車や電気自動車、電動自転車、エネルギー貯蔵システムなど、幅広い車載アプリケーションおよび産業アプリケーションに最適となっている。なお、「MC33771」、および「MC33664」は、現在サンプル出荷中。産業市場向けバージョンは2015年第1四半期までに、車載市場向けバージョンは2015年第3四半期までに量産出荷が開始される予定。価格は「MC33771」が1万個購入時で4.86~10.95ドル、「MC33664」が同1.65ドル。また、追加の派生製品に関しては2015年に導入が開始される予定。
2014年10月07日