5月に東京・日本武道館で6Daysライブを行う韓国出身の“野獣アイドル”2PM(トゥーピーエム)。同公演の先行販売に申し込みが殺到したため、6月5日(火)・6日(水)に神奈川・横浜アリーナで追加公演を開催することが決定した。2PMの公演チケット情報追加公演のチケット発売については、4月2日(月)14時に、2PMの公式ホームページ(にて発表される。なお、「2PM LIVE 2012 日本武道館6DAYS」のチケットは、3月31日(土)午前10時より一般発売される。チケットぴあでは、3月29日(木)11時まで最速抽選「いち早プレリザーブ」にて先行予約を受付中。【2PM LIVE 2012 日本武道館6DAYS】(タイトル未定)2012年5月24日(木)・25日(金)/28日(月)・29日(火)・30日(水)・31日(木)東京・日本武道館【2PM LIVE 2012】(タイトル未定)追加公演2012年6月5日(火)・6日(水)神奈川・横浜アリーナ
2012年03月27日レインズインターナショナルは19日、「牛角」の海外36店舗目となる「牛角 タイムズスクエア店」をオープンした。ニューヨーク・マンハッタン島の有名な観光スポットであるタイムズスクエアやブロードウェイから徒歩5分圏内に位置している。牛角は、2001年7月にアメリカ・ロサンゼルスに海外1号店をオープンして以来、アメリカ、台湾、シンガポール、インドネシア、カナダ、香港、タイの7つの国と地域で、合計36店舗を展開している。今回のタイムズスクエア店はアメリカ国内で17店舗目。全米や世界各地からの観光客が多く行き交う場所で、牛角ブランドの認知拡大を期待しているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月21日生活密着型天気予報を配信する株式会社ライフビジネスウェザーは、“東北のさくらをみんなで見に行こう”をコンセプトにした「さくらで元気プロジェクト2012」の第4回さくら開花予想・見ごろ予想を7日発表した。(東京都心では、7日に今年初めて気温が15℃を超えて以来、春めいた陽気が多くなってきてはいるものの、寒の戻りの影響もあるため開花予想は1週間ごとに大きく変動している。今後の気候次第ではあるが、14日発表の予想では東京の開花予想日は31日、見ごろとなるのは4月7~8日の週末前後となりそう。また、桜前線が福島県に到達するのは4月13日で、それから約半月かけて東北地方を北上し、ゴールデンウィークは東北北部で見ごろを迎えるとの予想だ。同サイトは毎週水曜日にデータが更新され、5月中旬~下旬にかけて更新される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月16日レインズインターナショナルが展開する焼肉店「牛角」は13日、”牛角一新”をテーマとして50品以上の新メニューを発売する。新メニューは、「焼肉が持つ力で、改めてお客様の、日本の活力に」のコンセプトのもと、基本からすべて見直し、サービス・食材・調理技術の磨き込みを徹底し開発したという。その一部を紹介すると、霜降り部分のカットにこだわりが感じられる「霜降りネギタン塩」(1,029円)、カナダからチルドで空輸した馬肉を使う「桜ユッケ」(830円)、創作メニュー「小エビのアヒージョ バケット添え」(609円)など。サシがきめ細かく入った肩ロースの一部を使った「黒毛和牛ザブトンの焼きしゃぶ」(1,029円)は、焼くのが難しい肉なので、スタッフが最初の1枚を焼いてくれるという。また、人気ラーメン店「せたが屋」「大ふく屋」とのコラボレーションにより完成させた「鶏塩ゆずつけ麺」(788円)は、”焼肉に合うつけ麺”を目指したとのこと。なお、桜ユッケはカナダ空輸した馬肉を長野・飯島の工場で加工し、真空状態で店舗に届けている。「安心してお召し上がりいただくため、厳しい衛生管理の下で調理しています」(同社)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月12日現在人気上昇中のアイドルグループ“さくら学院”が、ライブとドキュメンタリー映像を収録したDVD『さくら学院 FIRST LIVE & DOCUMENTARY 2010 to 2011 ~SMILE~』を6月27日(水)に発売する。“さくら学院”は学校生活と、バトン部、重音部などのクラブ活動をテーマに、さまざまな分野で個性を表現していく成長期限定ユニットとして2010年4月に“開校”。小学5年生から中学3年生までの12人からなるグループで、「アイドルを超えた、スーパーレディになること」、「卒業まで常に完全燃焼すること」などを学院の校則として活動している。公開授業と題したイベントや、TV、ラジオ、雑誌などを活躍の場とし、現在放映中のNTTフレッツ光のCMでは“光の天使”として出演も果たしている。今年の3月には、現在中等部3年生の武藤彩未(生徒会長)、三吉彩花、松井愛莉の3人がリアルにグループから卒業する予定で、本DVDには、同月24日(土)、25日(日)に行なわれる卒業ライブの模様も収録される。期間限定ユニットとして注目を集める彼女たちの素顔や、結成から卒業までの成長をうかがえる、ファン垂涎の映像集になりそうだ。『さくら学院 FIRST LIVE & DOCUMENTARY 2010 to 2011 ~SMILE~』6月27日(水)発売6090円(税込)発売元:アミューズソフト
2012年02月27日豚の角煮といえば、酒の肴はもちろん、ごはんとも相性抜群の万能おかず。でも、つくるとなると、コトコト鍋で煮ること数時間……。時間のかかる一品でもある。圧力鍋を使えば短時間で仕上がるが、自宅にない方も多いだろう。そこで登場するのが炊飯器。すでに弊誌では、肉じゃがやチャーシュー、サムゲタン、さらにはチーズケーキといったスイーツまで炊飯器でつくるレシピを紹介している。今回も、炊飯器なら間違いなし! と確信してつくると……見事とろとろの豚の角煮が完成した。一緒に入れた大根もやわらか~。3,4日なら冷蔵庫で保存可能なので、たっぷりつくって食べるときは電子レンジで温めればOK。ぜひ試してみてほしい。材料(4人分)豚バラブロック 300g / 大根 1/4本 / 生姜 少々 / 水 100cc / 醤油 50cc / 砂糖 50g / 日本酒 50cc / 焼酎(なければ日本酒で代用可) 50ccつくり方豚バラブロックと大根は適当な大きさに切り、生姜は薄く切っておく。炊飯釜に1と残りの材料すべてを入れ、炊飯。炊き上がったら完成。※炊飯器の機種によっては米の炊飯以外の使用を禁じているものもあるので、取扱説明書をチェックしてください。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月25日韓国出身の男性6人組“野獣アイドル”・2PM(トゥーピ-エム)が12月21日、東京・日本武道館で初アリーナ・ツアーの最終公演を開催し、2012年初夏に同会場で6日間公演を行うことを発表した。2PMのライブの写真会場に集まった1万人の熱気が高まる中、『HOT』『Hands Up』などの楽曲で激しいダンスを披露し、冒頭から熱いステージで盛り上げた6人。パフォーマンスでは、女性ダンサーと絡み、“野獣”らしさを見せる彼らだが、日本語でつっこみや冗談を言い合ったり、“尻文字”をして見せるなど、客席を爆笑させるキュートさも発揮。ソロ・コーナーでは、ジュノが作曲し、ウヨンが振付と衣装を担当したふたりのステージや、テギョンとニックンがダンスナンバーでファンを魅了。チャンソンは見事な“殺陣”で会場を沸かし、ジュンスはアーティストの才能を発揮したオリジナル楽曲を熱唱するなど、メンバーの個性をたっぷり披露した。そして、日本デビュー曲『Take off』では爽やかに、『I’m your man』ではネクタイダンスでセクシーに盛り上げ、代表曲の『Heartbeat』で本編を終えた。アンコールは、ファンへ贈る曲『Thank you』でスタート。この日は、ファンがサプライズとしてグリーンのペンライトで会場を埋め尽くし、メンバーを感動させた。さらに、曲のエンディングでは、ジュンスが日本のファンへの想いを込めて作った楽曲『離れていても』をファンが大合唱。「同じ思いであることをファンから告げる」という、思いもよらぬ歌のプレゼントに感激し涙を流すメンバーも。ジュンスが「みなさんのサプライズに、本当に感動しました。これかも、もっといい曲を作れるように頑張ります。次のライブで会いましょう!!」と意気込むと、チャンソンは「今日が、初めてのアリーナツアーの最後なんて信じられないです。本当にありがとうございます。疲れた時、大変な時は、この瞬間を思い出して元気になれると思います」と、メンバーそれぞれが感謝の言葉を述べた。最後はパーティー・チューンで武道館はクラブへと化し、ライブは幕を閉じた。12月5日の大阪城ホールからスタートしたツアー「2PM ARENA TOUR 2011“REPUBLIC OF 2PM”」は、6都市9公演で約10万人(12月4日のプレショウを含む)を動員。同ツアーの模様をドキュメントしたライブフォトマガジン『2PM ARENA TOUR 2011』は、12月29日(木)より全国書店、コンビニにて500円(税込)で発売される。ぴあBOOKSHOPでは、同ショップでの予約・購入者を対象にクリアファイルのプレゼントキャンペーンを2012年1月10日(火)11時まで実施中。詳細は、ぴあBOOKSHOP(まで。
2011年12月23日シンガー・ソングライターのASKAが来年1月22日(日)に日本武道館で行うコンサートの模様が、全国の映画館70館以上で生中継されることが決定した。その他の写真『ASKA CONCERT2012昭和が見ていたクリスマス!? Prelude to The Bookend』と題したこの公演はビッグバンドを従えてのプレミアムコンサートで、1月21日(土)、22日(日)に開催される。生中継されるのは2日間のうち22日(日)の模様で、全国のTOHOシネマズ、ワーナー・マイカル・シネマズなど、計77館という異例の規模での中継となる。ASKAがビッグバンドと競演するのは約2年ぶり。通常のコンサートとは異なる大編成のバンドによるこのステージでは、12月に発売される最新アルバム『BOOKEND』の楽曲も披露される予定だ。新たな表現スタイルに挑戦するASKAのステージを、大スクリーンで堪能してみてはいかがだろうか。ライブシネマ『ASKA CONCERT2012 昭和が見ていたクリスマス!? Prelude to The Bookend』のチケットは本日25日より発売中。チケットぴあでは12月12日12時より発売される。ライブシネマ『ASKA CONCERT2012 昭和が見ていたクリスマス!? Prelude to The Bookend』2012年1月22日(日)16時より全国の映画館にて全席指定:3300円(税込)
2011年11月25日ニューシングル『宝物』を引っさげてのワンマンツアー「風味堂TOUR2011~たったひとつの宝物」も大盛況のうち終了した風味堂が、自身初となるベストアルバムを12月14日(水)にリリースする。風味堂の公演情報タイトルは、『エレベスト』。自分たちの音楽人生を世界最高峰である“エベレスト登山”になぞらえ、まだこれからも登り続けていこう、という前を向いたメンバーの強い意志が込められたタイトルになっている。収録内容は、DISC-1はインディーズシングルから最新シングルまで、全シングル作品を網羅した“Single Collection”となっており、DISC-2は、ライブで盛り上がる定番曲やシングルのカップリング、アルバムの中から人気の高い曲などを選りすぐった“Member Selection”という全32曲収録のフルボリュームの2枚組となっている。またこちらには書き下ろしの新曲や、ライブで渡和久の弾き語り楽曲として定番曲である『Rainy Day』の未発表バージョンも収録される。そして、初回盤には全シングルのミュージックビデオを収録したDVD付きという超豪華盤。バンド初のミュージックビデオ集ということで、ファンにはたまらない作品になること間違いなしだ。こちらの収録内容は、Youtubeでも再生回数100万回を超える『ナキムシのうた』『大切にするからね』や、一般ユーザーがアップしている結婚式(披露宴)のフォトムービーのBGMとして非常に人気のある『LAST SONG』や、ある夫婦の365日を毎日撮り続けた写真で制作された『メリークリスマス、、、。』、また、ファンから募集した歌詞と写真で繋いだ、最新シングル『宝物』のミュージックビデオなど、話題を集めた映像が詰まった作品だ。初回盤においては、CD2枚組+DVDの豪華内容ながら、3980円というお買い得価格となっており、風味堂ファンならずとも、手に取り安い作品となっている。なお、風味堂は、12月9日(金)・Zepp Fukuokaにて行われるイベント「マニアマニエラ&Zepp Fukuoka presents マニアックナイト vol.1」に出演。チケットぴあでは、同イベントの先行抽選「プレリザーブ」を11月3日(木・祝)11時まで受付中。
2011年10月31日去る6月11日(土)、ユニークなイベントに行ってきました。それは、第一回「キタコレ世音堂(ぜのんどう)」という朗読ライブ。単なる朗読劇なら、珍しくありませんが、3人の俳優たちによって朗読される物語は、3人の小説家たちがそれぞれ創作した短編作品で、その元になっているのが3枚のお題写真。つまり、別々の人間が“(自宅から1分以内の場所にある)新しい世界”というテーマに沿って撮影した3枚の写真すべてをインスピレーション源として、3人の小説家がそれぞれ自分なりに物語を創作していくのです。小説家に課せられたルールは3つ。1)お題写真3枚すべてを使って、物語を創作すること。2)文量は4,000字(原稿用紙10枚)以内のこと。3)最後の一行を、タイトルにすること。お題を与えられてから、小説家に与えられたのは3週間という短い時間。ほとんど“大喜利”状態です。このアイディアの源について、主宰者で作家の柴崎竜人さん(左下写真)はこう話しています。「落語の世界には、“三題噺”という催しがあります。寄席に集まった客のなかから3人を選び、それぞれにお題を出させ、その3つのお題をすべて使って即興落語を創作するイベントです。これを小説でもやってみたいと何年も前から思っていました。写真をお題にするというのは伝わりやすいし、同じお題を使うことで、作家の個性が出るのではないかと思ったんです」。確かに、3枚の写真から発想された3つの物語は、展開も、主人公たちも実に様々。同じ種(写真)から、全く違う花(物語)が咲くという有機性も素敵でした。写真を撮影したのは、「GyaO!」の取締役社長・川邊健太郎氏、タイの国民的作家でデザイナーのプラープダー・ユン氏、プロの専業主婦・保科和賀子さん。作家は、柴崎氏に加え、脚本家で作家の狗飼恭子さん、作家で女優の藤谷文子さん。それぞれの作品を読んだ俳優陣は、篠原ともえさん(柴崎作品)、宮本一粋さん(狗飼作品)、木下ほうかさん(藤谷作品)。俳優たちは作家たち自身が選んだそうで、狗飼さんによると「全員が、それぞれの第一希望だったんですよ」。聞いている者としては、目の前で、声によって立体的に浮き上がっていく文学を前に、こんな人が朗読したらどうだろう、この物語を男性が(もしくは女性が)朗読したらどんなだろうと、様々な可能性を考えずにはいられず、とても心躍るものでした。イベントで披露されたものは、よくある“綿密に練られた末に生まれたもの”の対極にある、“素敵な思いつきの結晶”であり、とても新鮮。目の前で展開する世界には、クリエイティブな世界にしばしば起こる素晴らしい偶然性のようなものがひしめいていました。写真を撮影した人物のひとり、川邊健太郎さんはライブ会場を訪れていて、終了後、「制約をつけて申し訳ない気持ちです。もう使わなくて結構ですという感じでした」とコメント。でも、イベントの第二部として、トークショーのために登場した3人の作家の満足気な表情を見ていて、彼らがその制約をとても楽しんでいるように感じました。制約があるからこそ生まれる、いままでにはなかった自由な発想を。以前、ある人気作詞家に話を伺ったことがありましたが、「制約があると、燃えますね。制限の中で、どれだけ自分らしさを出せるかが面白いし、挑戦しがいがある」と話してくれました。クリエイティブな才能とは、好き勝手に創造できるだけではなく、制限の中ですら、世界を無限に広げていけるチカラのことを言うのでしょう。そんなことも、実感できた一夜でした。この素敵な公演の収益は、「心のとしょかんプロジェクト」に全額寄付されるとか。3月11日以降、様々なチャリティイベントが開催されていますが、このイベントの目指すものをご紹介するために、最後に柴崎氏の言葉を引用しておきます。「なんでもかんでも311を引き合いに出して悲嘆に暮れるのはそろそろいいんじゃないか。と僕も思うけれど、もはや僕たちはあの日以前の世界に戻ることはできないし、いま日本に生きている人々の意識は、あの3月11日14時46分に、ひとつ残らず紐付けされてしまっている。世界は変わってしまった。それも決定的に。もはやシーベルトやらベクレルやらという単位を知らなかった頃の自分には戻れない。でも、僕らは結局こうして生きているわけだし、残る数十年を落ち込んだまま過ごせるほど、お人好しじゃないはずです。未来はテレビのなかの悲観論者やデマゴーグたちだけのものではありません。僕らだって未来を想像したいと思う。できれば楽しいことや、色っぽいことで満ちているような。その力が、あるいは新しい社会を作る創造力になるかもしれません。『あのコの隣に座りたい!』。そんな超個人的な想像だって、誰かを救う原動力になりえるはずです。この『キタコレ世音堂』は以前、作家仲間のあいだで試したことのある遊びでした。同じ写真を使っているのに、できあがってくる物語はまったく別。SF、ラブストーリー、サスペンス。その違いが面白かった。それは『同じ景色を見ているのに、受けとる美しさは人それぞれ』という世界の成り立ちそのものを、追体験しているような感覚でした。初回のキタコレ世音堂には、この遊びを面白いと感じ、共有してくれる友人たちに協力していただいています。いま僕らの目の前に広がっている景色は同じ。でも未来は好きなように想像できる。このイベントに触れた方々にとって、希望ある新しい世界を想像できるきっかけになれば幸いです」。第一回「キタコレ世音堂」の公演の模様は、7月には、Ustreamで放送予定。詳しくは、世音堂サイトへ。(text:June Makiguchi)「世音堂」公式サイト「心のとしょかんプロジェクト」公式サイト
2011年06月22日私はかねてより「角のたばこ屋」のことが気になっていました。なぜ角にあるのか。実はそのことは以前にも記事にしていましたが、結論としては「よくわからない」というところに落ち着いていました(すいません)。しかし、ここに来てふいにそれを思い出したのには理由がありました。「たばこ税の引き上げ」方針の決定です。引き上げが実施されれば、一本につき5円の値上げ。300円のマイルドセブンは400円へ……。日増しに高まる嫌煙の空気に追い打ちをかけるような衝撃でした。こうなったら「たばこをやめるか……」と、思った方も多いのではないでしょうか。私も少なからず、そう思いました。しかし、そうしてたばこが日に日に売れなくなることで、本当にやめなければならなくなるのは喫煙者ではなく、小さな「角のたばこ屋さん」なのではないでしょうか。角のたばこ屋はたいていお年を召した方がお店に立っている場合が多いですが、高齢化で次の世代の担い手もいないのかもしれません。そして、世の中がそれを存続させないでしょう。とすれば、いずれは「店に立つおばあちゃんの顔も見られなくなる」。私はあの疑問のことをふいに再確認しておきたくなりました。結論がどうであれ、まずはいい。それは失われゆく文化遺産を見るような気持ちから突き動かされた、衝動的とも言える行動だったのです。■なぜ、たばこ屋は角にあるのか(角のたばこ屋:その1)――こんにちは「……(無言)」(おばあちゃん)――マイルドセブンのエクストラライトください。「300円」――はい(300円を手渡す)。ひとつ聞きたいことがあるんですが。「……(無言)」――なんで角にあるんですか?「……わからないね、うちはもう50年以上ここでやってるから」――角のたばこ屋さんって多いですよね?「……そうかもね。はい、(たばこ買ってくれて)ありがとね……」――ははあ(角のたばこ屋:その2)――こんにちは「……(人の気配がしない)」――こんちわぁ!「(奥の扉からおばあちゃんが出てくる)はいはい、待ってね……」――こちらのお店っていつからやってるんですか?「え?……年始は4日くらいかね。ほら、元旦から開けてもお客さんってこないでしょ」――いや、あの創業何年ですか?「え?ああ、だいぶ古いよ。で、なに?」――たばこ屋さんが角にある理由を調べてるんです「昔は隣近所にたばこ屋があったんだけど、そのお店がやめたからうちでたばこ売ることにしたの。そんだけ」――ははあ。特に理由はわからないということですか?「ちょっとこの窓、立て付けがおかしいのよね(ガタガタする売り場の窓を直し始めるおばあちゃん)」――……ありがとうございました(角のたばこ屋:その3)――すいません「……はい?」(若い店主)――たばこ屋さんが角にある理由を調べてるんです「うーん……?」――理由なんてないんですかね……。「うちは昔から角でやってる酒屋で、途中からたばこも売り始めたんだけど、今でもたばこを扱っている個人商店というのは、元が何かのお店屋さんだったというのは多いよね。人目につきやすい角地でお店を始めて、その後にたばこを売り始めた人は多いんじゃないの?」――元からたばこ専門のお店もそうですか?「角がいいと思ったのは一緒じゃない?わからないけど」――そうですか。じゃ、エクストラライトをください(二つ目)「300円ね」――はい。私は自動販売機でたばこを買いません。その理由は「taspo(タスポ)」を持っていないからです。そしてこれからもきっと持つことはないでしょう。なぜなら私はまだ「角のたばこ屋」の秘密を解き明かしてはいないからです。それがわかるまで、私は「角のたばこ屋」でたばこを買い続けるし、値上がりが実施されてもまた同じ行動を取り続けることでしょう。「おばあちゃんの顔が見たい」と言えば、きれいごとに聞こえるかもしれないが、どうにも気になることを私は無視することができないのです。角のたばこ屋が街から消える時、それは私がたばこをやめる時です。(根岸達朗/プレスラボ)※どうして根岸さんは角のたばこ屋に並々ならぬ情熱をそそいでいるのか、そのことのほうが僕は気になります。彼の前世は角のたばこ屋の店主だったのでしょうか。(編集部:梅田)【関連リンク】街のたばこ屋さんはなぜ「角」に多いのか?ずっと気になっていることですたばこ税の仕組み(JT ウェブサイト)たばこは日本で最も税負担率の重い商品のひとつ
2009年12月27日友人と飲みながらいままで回った世界の映画館の話をしていたときのことである。「一番暑かった映画館は?」彼は予想外の質問をぶつけてきた。「クーラーがない小学校の体育館で観た映画かなぁ」。咄嗟にそう答えて頭をはたかれた。おそらく彼は南国の浜辺の島にスクリーンを立てた屋外上映のようなシチュエーションを答える僕を期待していたのだろう。しかし、それ以外に思い浮かばなかったのである。たいていどの国でも映画館はクーラーが効いている。西アフリカのブルキナファソで観る予定だった野外の映画館は暑そうだったのだが、僕が行った日に上映がなく、結局、街中のクーラー付きの映画館に行ってしまった。よっていまだに僕の人生の中では小学校の体育館で観た映画上映会の暑さに勝る映画館は現れていないのである。マレーシアはペナン島。高温多湿な島である。マレーシアは基本的にマレー人が7割近くを占める国だが、ペナン島には華人が多く、インド系タミル人の居住区もあると聞く。ぶっかけ飯で賑わう食堂で、香草で煮込んだ豚肉をつまみ、ビールを飲んでいた。目の前の映画館を見つめながら。林海象監督の「私立探偵濱マイクシリーズ」に登場しそうな、つまり横浜は黄金町にあった名物映画館「横浜日劇」を思い出させる味のある映画館だった。食事を終えると、そのまま映画館に向かった。インド映画を上映していた。ということはこのあたりはインド系タミル人が多く住む地域なのかもしれない。チケット売り場の男性もチケットを切ってくれた男性もインド系タミル人だった。ドアの前にかかるカーテンをくぐり、500席程度の会場へ入っていくと客の入りは10名程度。冷房が強烈に効いている。席に座るとすぐにウエストポーチから折りたたみのウインドブレーカーを取り出して羽織った。しかし、それだけでは寒さをしのげそうにない。椅子の上で体操座りをして、できるかぎり身体を小さくしてウインドブレーカーの中に足まで入れ込んだ。寒さに震えながら、インド映画は始まった。仲良し4人組の男たちが、誘拐事件に巻き込まれ、女性を助けるという分かりやすいストーリーである。言葉など分からなくても問題はない。問題は場内の寒さだけである。Tシャツ、短パン、サンダルで来るべき映画館ではなかった。30分後には身体が完全に冷え切ってしまい、足先も冷たくなってきた。映画上映中にトイレに二回も立つという人生で初めての経験をすることとなったのである。もちろんビールの影響もあるのだろうが、この場内の寒さの影響も間違いない。今度、友人に会ったら、暑い映画館はいまだに見つかっていないが、寒い映画館は見つけたことを伝えよう。しかし、寒い映画館と言っておきながら、マレーシアのペナン島と言ったら、また頭をはたかれるような気がする。(text/photo:ishiko)
2009年09月02日