2011年6月22日 23:07
【シネマモード】素敵な偶然をあなたにも。第一回「キタコレ世音堂」 朗読イベント
(Photo:cinemacafe.net)
去る6月11日(土)、ユニークなイベントに行ってきました。それは、第一回「キタコレ世音堂(ぜのんどう)」という朗読ライブ。単なる朗読劇なら、珍しくありませんが、3人の俳優たちによって朗読される物語は、3人の小説家たちがそれぞれ創作した短編作品で、その元になっているのが3枚のお題写真。つまり、別々の人間が“(自宅から1分以内の場所にある)新しい世界”というテーマに沿って撮影した3枚の写真すべてをインスピレーション源として、3人の小説家がそれぞれ自分なりに物語を創作していくのです。
小説家に課せられたルールは3つ。
1)お題写真3枚すべてを使って、物語を創作すること。
2)文量は4,000字(原稿用紙10枚)以内のこと。
3)最後の一行を、タイトルにすること。
お題を与えられてから、小説家に与えられたのは3週間という短い時間。ほとんど“大喜利”状態です。このアイディアの源について、主宰者で作家の柴崎竜人さん(左下写真)はこう話しています。
「落語の世界には、“三題噺”という催しがあります。寄席に集まった客のなかから3人を選び、それぞれにお題を出させ、その3つのお題をすべて使って即興落語を創作するイベントです。