マネーの相談会を行うとよく受ける質問のひとつに「今は保険にお金をかけたくないので共済に加入しています。どのタイミングで保険に入り直したほうがいいですか?」というものがあります。状況によりアドバイスは異なりますが、その判断材料として、保険と共済はどう違うのかを比較し整理してみましょう。■共済の掛け金の安さの秘密加入する側にとっての共済の魅力は、なんといっても「掛け金の安さ」ではないでしょうか。子育てでお金がかかる時期にはありがたいですよね。掛け金が安いのは組合員向けの非営利の事業であるから、ということは知られていますが、実はもうひとつ理由があります。共済は年齢が上がっても掛け金が変わらない代わりに、一定年齢になると保障額が下がるのです。一例ですが、こくみん共済総合タイプ(掛金1,800円)の死亡保障は、59歳までは400万円なのに対し60歳を過ぎると100万円に、65歳を超えると50万円に、80歳を超えると20万円になります。入院保障額も同様に減額され、病気入院の保障は70歳以降ゼロになります。(全労災HPより)死亡率も入院件数も、年齢が上がるほど高くなることを考えると、若い人と高齢者が同じ掛け金・同じ保障だとしたら、高齢者ほどお得で不公平ですよね。ですから共済は、年齢によって保障額を変えているのです。保険の場合は、保険期間中の保障額は原則変わりません。ただし、加入した時の年齢から保障期間が終わるまでのリスクに応じて保険料が決まるので、30歳より40歳のほうが、保険料が高くなるというわけです。■保険と共済、コースメニューか、アラカルトか共済の基本形は「コースメニュー」というのも大きな特徴です。掛け金別にコースが設定され、死亡保障、入院保障などが決まった組み合わせ・額でセットになっています。最近は共済も進化していて、組み合わせや保障額のアレンジができるものも登場しましたが、いくつかの選択肢からのチョイスとなっているので、さしずめプリフィクスメニュー(選択式メニュー)といったところでしょうか。細かなアレンジはできませんし、保障額も保険と比較すると低めです。それに対して、保険の場合はアラカルトでの注文ができます。まず、メイン(主契約)を選び、額を決めます。主契約の種類としては死亡保障、入院保障、あるいは生前給付といって特定の病気になった時に一時金でまとまったお金が給付されるものなどがあります。単品ずつでも加入できるので、たとえば、独身で万が一死亡しても生活に困る家族はいないけれど、自分が重い病気や介護になったときの保障はそれなりに欲しい、というような場合、そのニーズを満たす保障だけを持つことができます。オプション(特約)をつけられる場合も、多くは任意に種類や額を設定できます。■共済に向いている人、保険向きの人以上のことから、それぞれどんな人に向いているか考えてみましょう。・共済が向いている人万が一のことがあったときの備え(貯蓄・ローンのない持家・その他の資産など)がすでにあるので、保障はコンパクトなもので充分という考えの人。・保険が向いている人子どもの教育費や家賃・ローンを払っているなど、何かあった時に大きな保障が必要な人。また、自分に必要な期間、自分に合った保障内容と額をカスタマイズしたい人。皆さんも、目先の保険料だけにとらわれず、どんなことが起きたらどれくらいのお金が必要なのか、先々はどんな暮らしにしたいのかを考えて、保障の持ち方を選びましょう。
2014年10月06日全労済は、共済金支払業務を行う拠点「共済金センター(大阪)」を新たに大阪に開設し、2日から業務を開始する。これまで東京に集中していた業務と機能を、東京・大阪の2拠点に分割・再編し、それぞれが、組合員からの共済金請求受付から支払いまでの機能を備える。請求書類の電子化管理や、両拠点が受電業務を間断なく連携するなど、相互に補完できる体制・仕組みを構築し、大規模な自然災害等、不測の事態が起こった際の業務中断からも回避することができるとしている。全労済共済金センター(大阪)〒590-0048大阪府堺市堺区一条通11-23全労済堺会館全労済共済金センター(東京)〒183-0044東京都府中市日鋼町1-1Jタワー請求受付時間(大阪・東京とも)…平日:9時~19時 休日:土曜・日曜・祝祭日・年末年始主な業務…生命系共済金の請求受付、支払い、業務管理など(来店窓口はなし)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日全労済は、主力共済である「こくみん共済」が4つの保障タイプを新設し、5月1日より取り扱いを開始すると発表した。新たな保障タイプは、不慮の事故後の急な出費に対応するため、迅速に共済金が得られる「部位・症状別傷害共済金」を導入した“傷害安心タイプ”、健康状態にかかわらず60歳からの「けが」と「賠償」、「医療」の保障が得られる“シニア傷害安心タイプ”、“シニア医療タイプ”。満55歳~満75歳の健康なシニア世代層が一生涯にわたる介護保障を得られる“終身介護サポート”の4つ。シニア世代の死亡・医療・傷害・賠償の各種保障制度の充実に特化した内容となっているのが特徴だ。各保障タイプの主な内容は以下の通り健康状態にかかわらず、満0歳~満59歳までの幅広い年齢層が加入でき、「けが」と「賠償」が中心健康状態にかかわらず、満60歳~満79歳までのシニア世代層が加入でき、「けが」と「賠償」が中心の保障満60歳~満64歳までの健康な人が加入でき、病気やけがの入院・手術から死亡・後遺障がいまでを保障、医療保障に中心をおいている満55歳~満75歳までの健康な人が加入できる。万一介護が必要になった場合の備えになる*詳しい資料は全労済ホームページより入手可能。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月22日「こくみん共済」に4つのタイプ新設全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)では、ニーズの多様化に答えるため、全労済の主力商品である「こくみん共済」に新たな保障タイプを新設し、2011年4月1日から取り扱いを開始します。近年、医療技術の進歩により病気の治療が可能になったり、重い障がいが残った方が活躍できる社会を迎えており、先進医療やがん、後遺障がいなどを手厚く保障する新しい保障タイプ『生きるための保障』を新設することとなりました。新設された新しい保障タイプ・プランは「生きる安心タイプ」、「医療安心タイプ」、「がん保障プラス」、「キッズ満期金付プラン」の4種類、60歳年齢満了時の改善、キッズタイプ・キッズワイドタイプ年齢満了時の改善、他の共済へ移行できるしくみの構築など、継続利用できるしくみが充実されています。
2011年01月15日6月度は約30億円の支払い超過損害保険料率算出機構は、2010年6月分の「自賠責保険・共済月次統計」を発表した。同機構によれば、6月の契約台数は約369万台で契約保険料は約767億円。対して支払いは約11万3,000件で、およそ801億円の支出となっている。※画像はイメージ契約数の上位は?詳しい内訳を見ると、契約台数が1番多かったのは東京海上日動で82万7,270台。保険料収入は176億6,065万3,000円となった。前年同月比で2.7%増加。支払いは2万6,547件で、保険金は185億2,726万3,000円。前年同月比で0.3%増。この結果、収入よりも支払いのほうが8億6千万円ほど上回る結果となった。契約台数2位は損保ジャパンで72万8,009台。保険料収入は約153億8千万円となった。対して支払いは2万2,184件の約155億円。支払いは前年比で2.2%減少したものの、やはり収入を上回った。共済では、1位のJA共済が契約台数27万9,793件で、収入が約51億2千万円。支払いは5,752件で約41億8千万円。こちらは契約が前年同月比4.4%減、支払いが10.2%増となったものの、依然収入が支出を10億円近く上回る結果となった。累計では大幅に収入が上回る当年度の累計で見ると、東京海上日動は収入が約642億円で支払いが約492億円。損保ジャパンも約573億円の収入に対し、支出は約433億円となっている。全社・全共済の当年度累計でも、保険料収入が約2,850億円(前年比2.5%増)なのに対し、支出は約2,100億円(0.1%増)という結果となった。
2010年10月18日