ミュージカル『るろうに剣心 京都編』のプレスコールが16日、東京・IHIステージアラウンド東京で行われ、小池徹平演じる主人公・緋村剣心と黒羽麻璃央演じる剣心の宿敵・志々雄真実との戦いのシーンなどがお披露目された。原作は、漫画家・和月伸宏氏による人気コミック。これまでに、アニメ、小説、そして、実写映画など様々なメディアで展開されてきたが、今回は原作の中でも特に人気の高い“京都編”を、ミュージカル界のトップランナー・小池修一郎氏が新作として脚本を書き下ろし、日本で唯一の客席が回転する劇場・IHIステージアラウンド東京で5月17日~6月24日に上演する。プレスコールでは、剣心と志々雄の殺陣シーンがお披露目。2人とも次々と技を繰り出し、死闘が再現された。直前に行われた取材会で、小池は本作の殺陣シーンについて「原作をなるべく再現したような、ステアラの劇場の良さを生かした殺陣に仕上がっていると思います」と手応えを口にし、「こだわりのあるセットや素敵な衣装、まさに飛び出たような京都編が見られると思いますし、歌も派手なアクションも、とにかくいい部分を詰め込んだ作品になっているので期待して来ていただければ」と魅力をアピール。黒羽は「剣心という存在があるから志々雄真実という悪が光る。剣心との戦いは、志々雄の中でも、この物語の中でも一番のクライマックスなので、そこは大事に大事に、そして勢いよくやっていきたいと思っています」と剣心との戦いのシーンへの思いを語った。
2022年05月16日俳優の小池徹平が16日、東京・IHIステージアラウンド東京で行われたミュージカル『るろうに剣心 京都編』の取材会に、黒羽麻璃央、加藤和樹とともに登壇した。原作は、漫画家・和月伸宏氏による人気コミック。これまでに、アニメ、小説、そして、実写映画など様々なメディアで展開されてきたが、今回は原作の中でも特に人気の高い“京都編”を、ミュージカル界のトップランナー・小池修一郎氏が新作として脚本を書き下ろし、日本で唯一の客席が回転する劇場・IHIステージアラウンド東京で5月17日~6月24日に上演する。当初は2020年11月より予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況により全公演中止となり、2年越しの上演となる。主人公・緋村剣心役の小池は「昨日通し稽古を無事に終えて、なんとか通すことができて、バタバタしながらでしたが一つにつながって、みんなの中でこんな感じなんだなという実感が湧いて、やっとお客さんの前で2年越しに演じられるというのは非常にワクワクするものがあります。ようやくここまで来られたなという気がしているので、あとは全力で臨むのみという感じですね」と意気込んだ。そして、「なんといっても戦いが非常に多い京都編。それがこのステアラで原作をなるべく再現したような、ステアラの劇場の良さを生かした殺陣に仕上がっているんじゃないかなと。見どころがたくさん詰まっています」と本作の魅力を述べ、演じる剣心については「なんて優しい男なんだろうなと。僕も剣心の優しさに演じながら救われている部分もたくさんあるので、素晴らしい役をやらせていただいて光栄です」と語った。アクションシーンについて聞かれると「体の痛みと日々戦いながら頑張っているんですけど、痛みを超えるほどの楽しさがある。剣心はたくさんの人と戦うので、一人ひとりと向き合っているときがめちゃくちゃ大変なんですけど、それよりも楽しさがあって、やっている間は不思議と痛みを感じない。だからずっと戦っていればいいのかな(笑)」と苦労を明かし、「ケアしながら最後まで戦い続けられたら」とコメント。稽古が始まってからの体重の変化を聞かれると「2キロくらい」落ちたと明かし、「しゃがむ姿勢が多いのでお尻がデカくなってきた」と話した。
2022年05月16日ミュージカル『るろうに剣心京都編』に出演する、加藤清史郎さんのインタビューをお届けします。回転する客席をステージが360度取り囲む日本唯一の劇場・IHIステージアラウンド東京で、ミュージカル『るろうに剣心京都編』2年越しの幕が開く。「2年前、3年間のイギリス留学から帰国して、本格的に仕事に復帰するという久々のミュージカルがこの作品だったんです。それがコロナで中止になってしまって、出はなをくじかれた感覚になり、それなりに落ち込む時期もありました。でもこうして上演が決まり、むしろ以前より作品に対する想いが強まりました」加藤清史郎さんが演じるのは、主人公・緋村剣心と対立する瀬田宗次郎。幼少期の辛い記憶から喜怒哀楽の楽以外の感情が欠落した青年だ。「人気の高い作品で、ファンの多い役柄。外見よりももっと“宗次郎ってそうだよね”というところを目指したいです。そのために殺陣はもちろん、彼の背負う過去の悲惨さや、ある意味で感情を捨てたからこその強さをいかに表現していくかが課題です。頭だけで考えて演じようとすると、真似にしかならないと思っていて。僕は“宗次郎の中に生息する”という言い方をするのですが、ただ笑っているのではなく、どのセリフにどう楽しさを感じて何を考えているか…たとえば、微笑み具合ひとつとっても場面によって微調整が大事だと思いますから、ひとつずつ丁寧に読み解いていけたらと」原作漫画は、出演が決まってから読んだそうだけれど、今やすっかり“るろ剣”ファン。だからこそ「より宗次郎でありたいし、ファンとしてはそうやってキャラクターを考察するのも楽しいです」と語る。宝塚歌劇団の舞台でも本題材を舞台化した小池修一郎さんが脚本・演出を手がける。加藤さんは、留学前に出演したミュージカル『エリザベート』のほか、昨年にも小池さん演出の『ニュージーズ』に出演。「プロデューサーさんもおっしゃっていたのですが、小池先生は妥協を知らない演出家なんです。役者やスタッフさんからすると、初めて聞いたときは無茶だろうと思うような高いレベルのことを要求されるのですが、本番までには達成できるよう役者を成長させてしまう。しかも、見た目にも芸術性の高い演出をされるので、役者に立ち位置を指示するときに、舞台に0123…ってナンバリングされているのですが、『2.7辺りに立って』などとおっしゃるんです。そんな細かいところまで…と初めは思うのですが、完成を見るとどの席から観ても美しい舞台に仕上がっている。その小池先生が、この特殊な劇場でどう見せてくれるのか、るろ剣ファンとしてもミュージカルファンとしても楽しみです」『るろうに剣心京都編』かつて“人斬り抜刀斎”と恐れられた剣客・緋村剣心(小池)の元に、志々雄真実(黒羽)が国家転覆を謀っているという報せが届く。薫(井頭)らが止めるのも聞かず、剣心は京都に向かうが…。5月17日(火)~6月24日(金)豊洲・IHI ステージアラウンド東京原作/「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚‐」和月伸宏(集英社 ジャンプコミックス刊)脚本・演出/小池修一郎(宝塚歌劇団)出演/小池徹平、黒羽麻璃央、松下優也、加藤清史郎、岐洲匠、奥野壮、井頭愛海、鈴木梨央、伶美うらら、山口馬木也、加藤和樹ほか全席指定1万4500円ステージアラウンド専用ダイヤル TEL:0570・084・617(11:00~16:30)かとう・せいしろう2001年8月4日生まれ、神奈川県出身。1歳1か月から俳優として活躍。英国留学を経て帰国後も出演作多数。7月よりミュージカル『BE MORE CHILL』に出演。ストライプジャンプスーツ¥49,500ブーツ¥69,300(共にSHAREEF/Sian PR TEL:03・6662・5525)ニットベスト¥4,950(remer/Sian PR)アクセサリー、パール¥3,850シルバー¥5,500(共にLHME/Sian PR)※『anan』2022年5月18日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・金 順華(Sable et plage)ヘア&メイク・宮内宏明(M’s factory)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日俳優の小池徹平が3月29日、都内で行われた主演ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の製作発表会見に出席した。主人公の緋村剣心を演じる小池は、劇中衣装に身を包み「ようやく始まるんだとワクワクしています。予断を許さない状況が続いていますが、素晴らしい『るろうに剣心』を皆さんと一緒に作り上げていきたい」と一度は延期となった本公演の実現に背筋を伸ばした。和月伸宏氏による大人気コミック「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の中でも、ファンの間で特に人気が高い“京都編”をミュージカル化。日本で唯一の客席が回転するIHIステージアラウンド東京を会場に、客席の回転、スクリーンの動き、映像、音楽、照明が一体となり、これまでの舞台とも映画とも違った、疾走感と臨場感が演出される。会見には小池をはじめ、共演する黒羽麻璃央(志々雄真実役)、加藤清史郎(瀬田宗次郎役)、岐洲匠(相楽左之助役)、井頭愛海(神谷薫役)、鈴木梨央(巻町操役)、伶美うらら(駒形由美役)、山口馬木也 (斎藤一役)、加藤和樹(比古清十郎役)、脚本・演出を手掛ける小池修一郎が出席。また、原作者の和月氏からのコメントも届き、「名も実もある素晴らしい俳優陣とスタッフ、演劇好きの妻がベタ褒めする素晴らしい劇場、3回目(の舞台化)とあってますます冴えわたる小池先生の素晴らしい辣腕と、素晴らしいの揃い踏みで今では公演が待ち遠しい限りです」と期待が示された。緋村剣心の後継者として人斬り役を担っていた志々雄真実を演じる黒羽は、劇中と同様に素顔が見えない状態で会見に出席し「通気性はいいんですけど、早く包帯の暑さに慣れないと(笑)。皆さんからは分かりづらいと思いますが、この下はびちゃびちゃです。とにかく慣れて、根をあげることなく最後まで頑張りたい」と決意表明。その様子に、小池(徹平)は「僕は包帯ぐるぐる巻きじゃなくて良かった(笑)」と安どの表情を浮かべていた。2016年の宝塚大劇場・東京宝塚劇場、18年の新橋演舞場・大阪松竹座に続き、舞台版『るろうに剣心』の脚本・演出を担当する小池修一郎は、「ある人から『小池徹平さんは、いい座長になるでしょうね』という言葉をいただき、実際に謙虚で真面目、純粋な部分は剣心と共通している。迫力ある殺陣や立ち回り、歌も芝居も何でもできる小池さんですが、それ以上にその“純粋さ”が作品全体を彩る要素になっている」と“小池剣心”に全幅の信頼を寄せていた。取材・文・写真=内田涼ミュージカル『るろうに剣心 京都編』2022年5月17日(火)~6月24日(金)会場:IHIステージアラウンド東京
2022年03月29日俳優の小池徹平が29日、都内で行われた主演ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の製作発表に出席し、殺陣パフォーマンスを披露した。原作は漫画家・和月伸宏氏による人気コミック。これまでに、アニメ、小説、そして、実写映画など様々なメディアで展開されてきたが、今回は原作の中でも特に人気の高い“京都編”を、ミュージカル界のトップランナー・小池修一郎氏が新作として脚本を書き下ろし、日本で唯一の客席が回転する劇場・IHIステージアラウンド東京で上演する。2020年11月より開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況により全公演中止となり、新たに2022年5月17日~6月24日、同会場にて上演される。製作発表の冒頭で、主人公・緋村剣心役の小池がキレキレの殺陣パフォーマンスを披露。「とても緊張しました。それと同時に、すごく達成感もあり、ワクワクもありという感じです」と心境を明かし、「稽古が始まってまだ間もない状況。まだ本番までには時間がありますし、もっとクオリティの高いもの、皆さんをワクワクさせるようなものがきっとできると思っていますが、今できる自分の中での全力でやったので、すごく気持ちよかったですし、楽しそうだなと思ってくださる方がいらっしゃればいいなと思います」と語った。また、「激しい殺陣だったり、素敵な音楽だったり、どんな形で融合されてステージアラウンドで『るろうに剣心』が演じられるのか、今から楽しみにしています」と期待。「剣心の格好をして、キャストの皆さんが扮装された姿を見て、ようやく始まるんだなというワクワクもすごいですし、前回のこともあるので予断を許さない状況ではありますが、みんなで素晴らしい『るろうに剣心』を作っていきたいと思います」と力を込めた。そして、衣装の感想を聞かれると「すごく素敵な色合いのお着物ですし、動きやすい。髪の毛も扱いやすくて、より楽しみが増えた。剣心に集中させてもらえる、気持ちを上げてもらえてうれしい」と声を弾ませた。製作発表には、宿敵・志々雄真実役の黒羽麻璃央、志々雄一派の十本刀の一人・瀬田宗次郎役の加藤清史郎、剣心の仲間・相楽左之助役の岐洲匠、剣心を支える・神谷薫役の井頭愛海、くノ一の少女・巻町操役の鈴木梨央、志々雄を慕う駒形由美役の伶美うらら、元・新撰組三番隊組長・斎藤一役の山口馬木也、剣心の師匠であり育ての親でもある十三代目飛天御剣流継承者・比古清十郎役の加藤和樹、そして小池修一郎氏も出席した。
2022年03月29日XiimoonとRejetが共同制作した和風伝奇アドベンチャーRPG『剣が刻』(以下、剣が刻)と、オトメイトが提供する女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼 真改』のコラボが決定しました。開催期間2021年12月15日(水)メンテナンス後~12月29日(水)5時コラボキャラクターやイベント内容は、『剣が刻』公式Twitterと公式サイトで順次公開します!また、キャスト陣のボイスコメント公開や、コラボを記念しての抽選会を行う予定です。ぜひ『剣が刻』公式Twitterを確認してみてください。▼『薄桜鬼 真改』とは「薄桜鬼」はアイディアファクトリーが展開する女性向けゲームブランド「オトメイト」を代表する恋愛アドベンチャーゲームで、2008年に第1作目が発売されました。“新選組”をモチーフとしながらも鬼や吸血鬼などのファンタジー要素を巧みに組み込み、多くの女性ファンに支持され、1作目の発売から10年以上が経過した現在でもなお、シリーズを重ねております。その展開は日本国内に留まらず、海外にも広がっており、またゲームだけではなく、TVアニメや劇場版アニメ、舞台、ミュージカル、イベントなど多彩な展開でも注目を集めており、2015年にはシリーズの集大成とも言える「薄桜鬼 真改」の展開を開始、新たなる登場キャラクターも加わり、話題となりました。そして2021年、「薄桜鬼 真改 黎明録」が発表されるなど、今なお注目を集めております。▼「薄桜鬼」総合サイト ▼「薄桜鬼 真改」公式サイト ▼権利表記(C)IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY▼『剣が刻』とはXiimoonとRejetの共同制作による和風伝奇アドベンチャーRPG『剣が刻』が今年10月に2周年を迎えました。重厚なシナリオ、豊富なバトルステージ、多彩な育成システム、キャラクターとの交流システムなどやり込み要素が満載のアプリゲームです。『剣が刻』公式サイト : 『剣が刻』公式Twitter: <iOS> <Android> ▼物語「現世」と「常世」が相反し存在する「中津国」。現世の住人たちは、常世の住人マレビトの侵略により、戦乱や災禍に見舞われ危機に瀕していた。ある夏の日、主人公は刀神に導かれ中津国にタイムスリップしてしまう。自らがマレビトを封印する力「神降ろし」を持つことを知った主人公は、数多の心強い仲間と出会いを重ね、自らの宿命を知ることとなる……。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月02日豪華キャストが出演しているだけに「日本アカデミー賞の最有力作品だ」と評する声も出ている映画『燃えよ剣』10月15日、映画『燃えよ剣』が公開を迎えた。「司馬遼太郎の小説が原作で、岡田准一さん演じる新選組副長・土方歳三を主人公に、新選組の志士たちが生きた激動の幕末を描きます。土方を愛したお雪を柴咲コウさん、近藤勇を鈴木亮平さん、沖田総司を山田涼介さんが演じるなど、豪華なキャスト陣です」(映画ライター)■監督が綴った傷心ブログ当初は’20年5月公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、約1年半の大幅な延期を経ての上映。しかし、この映画に降りかかった災難はこれだけではなかった。「東宝映画とともに製作を担当していた『イメージフィールド』という会社が、クランクアップ直後の’19年5月に倒産していたんです。TBS系のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』などの人気作を手がけていましたが、資金繰りが悪化して民事再生法の適用を申請しました。スタッフへのギャラの支払いが滞るなど、以前から自転車操業状態ではないかと噂されていましたね」(制作会社関係者)クランクアップ直後の制作会社の倒産が、映画に与える影響は計り知れない。監督の原田眞人氏も心を痛めていたようで、’20年4月のブログにこう記していた。《一年前の4月27日は夢見心地であったと思う。5月になって我々『燃えよ剣』関係者は運命の逆転を味わう。そこを乗り切ってポストプロを終え、クリスマスの頃、初号試写をやって再び映画作りの幸せを噛み締め、年が明けて、ゆるゆると押し寄せる災厄の波にのみ込まれた》公式発表によると、資金繰り悪化の原因は“一部の大型案件や海外案件で想定以上のコストが重なった”とされていた。「この“海外案件”に当たる作品が、ネットフリックスの『全裸監督』シーズン1でした。イメージフィールドが制作を担当し、撮影期間は’18年10月から’19年1月。つまり、クランクアップの4か月後に倒産したということです」(スポーツ紙記者)■製作会社に問い合わせると……ネットフリックスは豊富な資金力を持つことで知られているが、イメージフィールドはなぜ倒産してしまったのか。「制作費は、制作会社が一度全額負担し、後日ネトフリからお金が入る仕組みと言われています。『全裸監督』のコストは“1話1億円以上”とも言われるほどかなり高額だったため、制作費を回収し終える前に資金がショートしてしまったのではないでしょうか」(前出・制作会社関係者)その後、イメージフィールドは事業再生への取り組みを進めたが、最終的には2社の映像制作会社と統合し、『株式会社ユナイテッドプロダクションズ』となった。現状を問い合わせてみたが、「当時の状況を知る社員が、ほとんど残っていないのでわかりません……」と困惑するばかり。幕末の動乱を描いた映画は、製作現場でも大混乱を巻き起こしていたようだ。
2021年10月21日佐藤健主演、シリーズ最大の謎が遂に解き明かされる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が10月20日(水)より先行ダウンロード販売。また、11月10日(水)よりデジタルレンタル、ブルーレイ・DVDリリースされることが決定した。なぜ剣心は2度と人を斬らないと誓ったのか?そして、なぜ妻を斬殺しなければならなかったのか?剣心の頬に刻まれた“十字傷”に秘められた真実が明かされる本作。『るろうに剣心』(興収30.1億円)、『るろうに剣心京都大火編』(興収52.2億円)、『るろうに剣心伝説の最期編』(興収43.5億円)、シリーズ3作品の累計の最終的な興行収入は125億円以上。『The Final』の観客動員数は308万人を上回り、興行収入も43億円を超えて本年度実写映画興収No.1を記録、『The Beginning』も観客動員数は176万人を超えて、興行収入も25億円と2部作あわせて70億円に迫る大ヒットとなっている。シリーズ史上最も衝撃的なアクションシーンが収められた『The Beginning』は、剣心が“逆刃刀”ではなく、真剣となる日本刀を巧みに扱いなから、人斬りとして敵を斬り殺す衝撃のシーンで幕を開ける。その様は、シリーズ史上最も衝撃的なアクションシーンといっても過言ではなく、“人斬り抜刀斎”としての剣心を目撃する。さらに、『The Final』と2か月連続でのリリース。また、ダウンロード販売専用「るろうに剣心5フィルム・コレクション」を発売。シリーズ全5作品の本編を収録したダウンロード販売専用商品も10月20日(水)より発売する。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』▽『るろうに剣心 最終章 The Beginning』デジタル商品情報10月20日(水) 先行ダウンロード販売開始11月10日(水) デジタルレンタル開始▽『るろうに剣心 最終章 The Beginning』Blu-ray&DVD商品情報11月10日(水)発売・豪華版[初回生産限定Blu-ray]税込:8,360円・豪華版[初回生産限定DVD]税込:6,270円・通常版[Blu-ray]税込:4,180円・通常版[DVD]税込:3,190円■Blu-rayセル ■DVDセル■Blu-rayレンタル ■DVDレンタル■『るろうに剣心パーフェクト』 Blu-ray BOX税込:31,020円数量限定生産デジタル…発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントレンタル…発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元: NBC ユニバーサル・エンターテイメントセル…発売・販売元:アミューズソフト(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年08月31日現在公開中の『るろうに剣心』シリーズ最終章2部作のうち、先に公開された『るろうに剣心 最終章 The Final』が、Blu-ray&DVD化決定。10月13日(水)にリリースされる本作が、本日8月2日(月)より予約が始まった。本作は、和月伸宏の同名コミックを原作に、佐藤健主演で実写化された大人気シリーズ。『るろうに剣心』、『るろうに剣心京都大火編』、『るろうに剣心 伝説の最期編』と3作累計興行収入は125億円超え、観客動員数は980万人を突破。そして、『るろうに剣心』の始まりと終わりを描き、ファンの心を揺さぶる感動アクション超大作『The Final』と『The Beginning』の最終章2部作が現在公開中となっている。明治維新後の新時代、かつて“人斬り抜刀斎”として恐れられた剣心と、最恐最悪の敵・縁との因縁の戦いが描かれた『The Final』。そこで明かされるのは、かつて剣心が斬殺した妻・巴の存在。剣心はなぜ〈不殺の誓い〉を立てたのか?なぜ妻を斬殺しなければならなかったのか?縁との戦いの理由は幕末へと遡り、剣心の頬に刻まれた〈十字傷の謎〉に迫る『The Beginning』へと続いていく。公開延期を経て、4月23日に公開された『The Final』は、初日の興行収入では今年公開の実写作品においてNo.1を記録。興行収入43億円を上回り、現在も全国の劇場で大ヒット記録を更新中だ。そしてそんな本作が早くも、初回生産限定版・通常版でリリースが決定。Blu-ray・DVDの豪華版には、本編ディスクに加え、【ビジュアルコメンタリー 監督・大友啓史×主演・佐藤健×アクション監督・谷垣健治】を収録した特典DVDとブックレット、キャラクターカードが付く豪華仕様。またBlu-ray豪華版には、さらにもう1枚【「るろうに剣心」GLOBAL FAN SESSION/Making of るろうに剣心最終章 The Final】を収録した特典DVDが付く。そのほか、特別グッズ付きのバンドル商品、法人別のオリジナル先着購入特典も決定。初回生産限定版と共に、いずれも数に限りがあるため、早めにチェックが必要だ。『るろうに剣心 最終章 The Final』リリース概要▽『るろうに剣心最終章The Final』Blu-ray&DVD商品情報10月13日(水)発売・豪華版[初回生産限定Blu-ray]税込:8,360円・豪華版[初回生産限定DVD]税込:6,270円・通常版[Blu-ray]税込:4,180円・通常版[DVD]税込:3,190円■Blu-rayセル ■DVDセル■Blu-rayレンタル ■DVDレンタル▽『るろうに剣心最終章The Final』デジタル商品情報9月22日(水) 先行ダウンロード販売開始10月13日(水) デジタルレンタル開始■ダウンロード販売 ■デジタルレンタルセル…発売・販売元:アミューズソフトデジタル…発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントレンタル…発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元: NBC ユニバーサル・エンターテイメント『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年08月02日俳優の佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』の興行収入があわせて65億円を突破したことが21日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。4月23日に公開した『るろうに剣心 最終章 The Final』、そして6月4日に公開した『るろうに剣心最終章 The Beginning』。『The Final』公開直後の4月25日より発令された緊急事態宣言によって、東京、大阪などの主要都市では映画館が営業休止となり、当該地域では長らく作品を観ることができない状況が続いていた。6月1日より映画館が再オープンし(※一部劇場は土日休業や時短営業)、大ヒット。そして6月20日に緊急事態宣言が解除され、6月26日より大阪の映画館も土日の営業を約2カ月ぶりに再開した。しかし7月12日に、再び東京都に緊急事態宣言が発令され、都内の劇場の座席の稼働率も50%になってしまっており、公開から月日が経った今も、新たな困難に直面している。そのような中でも大ヒットを続けてきた本作だが、7月20日に、遂に2部作合計での興行収入が65億円を突破。『The Final』は、累計動員数301万人、興行収入42.4億円を記録し、前作の『伝説の最期編』の累計興行収入(43.5億円)にあとおよそ1億円まで迫っている。公開期間の約半分が緊急事態宣言の期間で、一部劇場の営業休止などの措置が取られるの逆境の中、前作越えまでもう一息というところだ。7月22日からは、『The Final』と『The Beginning』の両作品の上映にて、最後の入場者プレゼントの配布も開始となる。配布されるのは、主演の佐藤健と大友啓史監督が選んだビジュアルの両面ミニポスター。2人が迷うことなく一致して決まったというビジュアルは、10年間剣心と共に歩み続けた神谷道場のメンバーのビジュアルと、これまで世の中に出ることのなかった、未公開のビジュアル。この未公開のビジュアルに対して佐藤は「直感的にこれが一番といいなと思いました」、大友監督は「剣心のソウルが一番感じられるものはこれでした」とそれぞれ語っている。ミニポスターには、佐藤と大友監督からの直筆メッセージも収められた。また、今回主演の佐藤健をはじめとしたキャストのオフショットを一挙公開。各キャスト同士の撮影の合間の自然な表情を抑えた、貴重な写真となっている。2部作で65億円を突破したことに対して、大友啓史監督は「『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』、2作品で興行収入が65億を突破しました! 大変なコンディションの中、作品を愛し、支えていただいた多くの皆様のご支援のおかげです。心から感謝しています。ありがとうございました。明日からはファンの皆様へ感謝の気持ちを届けるべく、最後の特典の配布が始まります。剣心と縁との死闘、剣心の十字傷の始まりの物語。改めていまこそ2作セットで、『るろうに剣心』の終わりと始まりを見届けてほしい。映画館の大スクリーンと大音量で『るろうに剣心 最終章』をぜひ体験してください! よろしくお願いいたします!!」と、改めて作品を応援し続けたファンの方への感謝の気持ち、そして、引き続き作品を劇場の大スクリーンで楽しんでほしいという思いを語った。(C)和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心最終章 The Beginning」製作委員会
2021年07月21日俳優の佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のイラストが13日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。この度、世界的に人気の高い漫画『神風怪盗ジャンヌ』(集英社刊)や現在連載中の『31☆アイドリーム』(白泉社)といった作品で知られる漫画家・種村有菜が、映画『るろうに剣心最終章 The Beginning』のイラストを描き下ろした。少女漫画の美しい世界から出てきたような人斬り抜刀斎・緋村剣心(佐藤健)と、その妻・雪代巴(有村架純)が寄り添う姿から、切なくも美しい物語が伝わるイラストとなっている。○種村有菜 コメント殺意剥き出しの抜刀斎の迫力に息が止まるほど見惚れ、心が冷たくなったところに現れる巴さんはその名の通り雪代(雪解け水)のような人で…静かに進む二人の物語はとても美しく、儚いものでした。原作でも印象深い抜刀斎の睡眠シーンが、映画でも剣心の心の動きとして描かれていたのでとても心に残り、イメージとして描かせていただきました。
2021年07月13日剣心の原点が明かされるシリーズ全ての始まりと、剣心最後の戦いを描く『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が現在公開中。この度、剣心と巴を描いた漫画家・種村有菜のイラストが公開された。7月11日時点で『The Final』の累計動員数は296万人、興行収入は41.8億円を突破。『The Beginning』の累計動員数も152万人、興行収入21.5億円を突破し、2部作合計で観客動員数は448万人超え、興行収入も63.3億円を突破と、大ヒット中の本作。今回到着したのは、「神風怪盗ジャンヌ」「満月をさがして」の種村さんが、『るろうに剣心最終章 The Beginning』より、剣心と巴が寄り添う姿を描いたイラスト。本作は、剣心と巴、2人の濃密なドラマが丁寧に描かれているということでも注目を集めており、鑑賞したファンからは「あの僅かな日々が剣心にとってどれだけ大切な日々だったかと思うと切ない」、「深くて哀しくも優しい愛が…雪代巴と剣心から…しくしくと伝わるシーンのひとつ一つ、スクリーンに見入った」「剣心と巴さん2人にそれぞれの愛の形と表現があって、そこが一番素敵だと思ったから切ないけど、巴さんの選んだ愛の形がほんとに素敵」などといった感想が寄せられている。このイラストについて種村さんは「原作でも印象深い抜刀斎の睡眠シーンが、映画でも剣心の心の動きとして描かれていたのでとても心に残り、イメージとして描かせていただきました」とコメント。本作の美しさと儚さがあふれ出たビジュアルとなっている。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年07月13日明治と幕末、時代を超えて描かれる実写映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が現在公開中。先日、本作に出演する新田真剣佑のInstagramにて新スポットが公開され、話題となっている。7月3日に先行公開された新スポットは、“雪代縁×雪代巴 TRUE STORY”という言葉と共に投稿され、『最終章』で登場する縁と巴の雪代家2人の物語が描かれている。『The Final』で登場する最恐の敵・縁と、『The Beginning』で剣心に斬殺される元妻・巴。縁は、最愛の姉を剣心に斬殺された復讐を果たすべく、一方の巴は、許嫁・清里を剣心に殺された復讐を果たすべく、それぞれ剣心に近づく。そして、二部作で描かれる時代を超えた物語を繋ぐのが、巴の日記。映像では巴が日記を書く姿、日記を読み涙を流す縁、人斬り抜刀斎時代の剣心が日記を読む姿が映し出され、巴の日記が時代を超え、剣心と縁と巴、3人を繋いでいることが分かる。そんな映像を観たファンからは「それぞれがそれぞれに『正義』があるから儚く切なく美しい…間違っている者は誰もいない。やり方が大切なことをこの作品は教えてくれた」、「雪代姉弟にとっては憎むべき復讐の相手、抜刀斎。視点が違うとまた違う感情が溢れる」、「雪代姉弟視点だと抜刀斎は復讐の対象だもんね。FinalとBeginningを繋ぐ予告いいね」などといった感想が寄せられている。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年07月10日現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』より、メイキング動画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』 Road To Kenshin~スペシャルエディション~が公開となった。人気漫画を原作に、超高速アクションとエモーショナルな人間ドラマが融合した娯楽作『るろうに剣心』シリーズが、映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』によって10年続いた歴史が幕を閉じる。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』はシリーズの完結作であり、剣心と巴、ふたりのドラマが丁寧に描かれているという点でも、大きな注目を集めている。作品を鑑賞したファンからは「あの僅かな日々が剣心にとってどれだけ大切な日々だったかと思うと切ない」、「剣心と巴さんにそれぞれの愛の形と表現があって、切ないけどそこが一番素敵だと思った」など、ラブストーリーに感動する声が数多く見られる。7月6日時点で『The Final』の累計動員数は292万人、興行収入は41億円を突破し、2021年の興行収入1位の実写映画となっている。『The Beginning』の累計動員数は144万人、興行収入は20億円を突破し、遂に2部作合計で観客動員数は435万人を超え、興行収入も61億円を突破した。2012年公開の1作目から現在大ヒット中の『The Final』まで、10年にも及ぶ佐藤健の『るろうに剣心』との歩みを収めたメイキング映像『Road To Kenshin』。シリーズ1作目の撮影初日の様子を収めた“序章”から『The Final』まで、計12本が佐藤健公式You Tubeチャンネルにて配信されており、現在その総再生回数は、脅威の1100万回再生を越えている。今回解禁されたメイキング映像の最終回は、佐藤健が「このエピソードを描かず、人生を終えることはありえない」と語るほど『The Beginning』に思い入れが強く、大切な作品になるという確信を持って撮影に臨んだことが分かる。本作では佐藤がこれまで演じてきた剣心とはまったく異なり、人斬り時代の剣心(緋村抜刀斎時代)が描かれる。緋村抜刀斎はこれまで1作目の2シーン(鳥羽伏見の戦い、清里斬殺)を演じたのみで、まさに佐藤にとって新たな挑戦だった。抜刀斎としてのアクションは、これまでのアクションとは全く異なるため、佐藤は『The Final」の撮影の合間をぬって、『The Beginning』のためにトレーニングを行い、抜刀斎としての感覚を体に刻み込んでいった。そして臨んだ撮影初日、いきなり抜刀斎が敵を殺戮するシーン。人の心を捨てた人斬り抜刀斎としての佐藤のアクションは、これまでのシリーズとはまた違う、異様な狂気を感じる印象的な場面だ。そして続々と他のキャストたちが撮影に参加し、いよいよ『The Beginning』の撮影が本格的にスタートしていく。撮影中には、巴役の有村架純と和む場面も。佐藤がどうしても映画で描きたかったと語るのが、村上虹郎が演じる沖田総司との映画オリジナルの一騎討ちシーン。今回、佐藤はこのシーンを撮影するにあたり、何度も本人同士で村上と事前にアクション練習を積み、しっかりとした準備を行った。この抜刀斎と沖田の一騎打ちは、シリーズの新たな代表的なシーンとなった。そして、挑むクライマックスの撮影は、抜刀斎が視覚と聴覚を失い満身創痍な状態での戦い。どのようにその様子を表現するのか、試行錯誤を繰り返しながらも完成したシーンは、観るものの心を震わせる究極の場面といえるだろう。これまで、シリーズ1作目からずっと剣心の過去を背負って演じてきた佐藤が最も描きたかったと語る『The Beginning』は、最高のスタッフ、最高のキャストたちが想いを込めて完成させた最高傑作。その貴重な舞台裏を収めた本映像を見て、改めて本作を劇場で楽しんでほしい。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開中
2021年07月09日映画『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』の公開記念イベント、「『るろうに剣心最終章 The Beginning』 剣心、始まりの地へ~おかえり剣心京都凱旋舞台挨拶~」が7月3日に京都で開催された。舞台上に七夕の短冊が飾られた会場で、上映後に観客からの熱い拍手で迎え入れられ、主演の佐藤健が夏らしく浴衣姿で、またシリーズ全作品で監督を務めた大友啓史が登壇した。まずは剣心の始まりの地である京都での凱旋舞台挨拶ということで、久しぶりに会った京都のファンとライブビューイングでつながっている全国のファンに向け、佐藤が「ずっと全国を回って舞台挨拶をしたいとは思っていたのですが、なかなか叶わずでした。僕たちの第二のふるさとと言っても過言ではないくらいお世話になった場所で、なんとしてでも舞台挨拶をしたいという想いもあったので、本日来ることができてとても幸せに思っています」と、笑顔で挨拶。浴衣についてコメントを求められると、「しっくりきますね。昔は和服を着ると怖気づくような感覚があったのですが、『るろうに剣心』を通じて逆に落ち着く感じがするようになりましたと答えた。監督も「次はこれで撮りたいね」と佐藤の姿を見ながら、「京都は、始まりの地なんですよ。地に足のついた実写作品にすると考えたときに、最初に決断したのが京都で撮影するということでした。僕らの撮影のはじまり、作品のベースのはじまりでもあったので、京都にくることは悲願でした」と語った。本シリーズは、関西エリアでのロケも数多く、シリーズ全5作を通じて、関西では全34か所、半年の撮影が行われた。佐藤は「滋賀県などの撮影のときも、京都を拠点にしていました。パート1の時は家に帰らず京都のホテルにずっと泊まって、そこから色々なところに行き撮影をしていました」とシリーズのハードな撮影を振り返ると、監督も「全国を巡業するサーカス団ですよ」と笑顔で返した。1作目から今作までを振り返りながら佐藤は、「当時は、青木崇高さんや蒼井優さん、香川照之さんと京都の街をぶらついてご飯を食べたりしていましたが、何不自由なかったですね。でも2作目3作目、そして最終章の時はほとんどご飯に行ったりはしていないですね。パート1のとき毎日のように行っていたのかが不思議です」と、シリーズ10年間のエピソードを明かした。さらにこの日は、佐藤の希望で事前にTwitterにてファンからの質問を募集。舞台上で佐藤と監督が様々な質問に答えた。「七夕といえば、健さんにとっての”織姫”はいますか?」という質問に、佐藤は驚きつつも「一年に一度とはないけど、本当は会いたいけどなかなか会えない、たまに会える存在はやっぱり、剣心かな」と、10年間剣心を演じてきた佐藤ならではの回答が飛び出す。また「マイベスト剣心(演技)を選ぶならどのシーンですか?」との質問について佐藤は、『The Beginning』の終盤、「行ってくるよ、巴」と言い残し、ともに暮らした家を去るシーンを挙げた。このシーンには監督も大きく頷く。佐藤は「感情を表して涙を流すなど、いろんな演技プランがある中で、あのシーンは全く気負いがなかったんですよね。今まで演じてきた剣心という役に対するに信頼と自信があったので、絶対に大丈夫だと思っていました。こういう芝居をしたいとう欲のようなものを一切排除できていたのを覚えていて、その時思ったように演じられました」と撮影当時を振り返ると、会場からは大きな拍手が起こった。続いて、檀上の短冊について、この日のためにInstagramで募集したファンからの願いが書かれているとMCから説明があると、その一部の願い事を佐藤と監督がそれぞれ紹介。“内定いただけますように”や“真剣佑の上腕二頭筋になれますように”、“娘の成績があがりますように”、“期末テストがなくなりますように”など、ファンの個人的な願いから、シリーズに対する想いのこもった願いごとも読み上げ、ファンの想いの詰まった短冊に感慨深げだった。最後に監督は、「10年間応援していただきありがとうございます。1作目の当時は震災があったり、今回もいろんなことがあった中で、作品を映画館で上映できることがすごい幸せだってことを感じましたし、皆さんに支持していただいて最後まで作れたということにものすごい幸せを感じております」とコメント。佐藤からは、「本当にあっという間ですね。我々にとって、とても大切な京都に来れたことを非常にうれしく思っております。こういった辛い状況ではありますが、希望を見出して、前向きに、幸せに皆さん過ごしていってほしいなと願っております」と述べ、京都凱旋舞台挨拶は幕を閉じた。また、本イベントの模様はライブビューイングで全国の映画館に生配信された。『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』公開中
2021年07月05日映画『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開中だ。この度、剣心演じる佐藤健と、巴演じる有村架純の新場面写真が一挙公開された。人気漫画を原作に、超高速アクションとエモーショナルな人間ドラマが融合した娯楽作『るろうに剣心』シリーズ。映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』によって、10年続いた歴史が幕を閉じることになる。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は、シリーズの完結作であり、剣心と巴、ふたりのドラマが丁寧に描かれているという点でも、大きな注目を集めている。作品を鑑賞したファンからは、「あの僅かな日々が剣心にとってどれだけ大切な日々だったかと思うと切ない」、「剣心と巴さんにそれぞれの愛の形と表現があって、切ないけどそこが一番素敵だと思った」など、ラブストーリー に感動する声が数多く見られる。今回新たに到着した場面写真は、佐藤演じる緋村剣心と、有村演じるその妻・巴の日々を切 りとったもの。暗殺の現場を巴に目撃され、口封じのためふたりで暮らすこととなった剣心。偶然かと思われたの出会いだが、じつは巴は許嫁である清里明良(正孝)を剣心に殺されたことで、復讐を果たすため剣心へ近づいていたのだった。しかし、ともに時間を過ごしていくうちに、新時代のため人を斬り続けながら苦悩する剣心の内側に秘めた純粋さを知り、 徐々に惹かれていく巴。剣心もまた、次第に巴に心を開き、やがて夫婦として結ばれる。幕府から逃れるべく都から離れ、穏やかで幸せな時間を過ごし始めるふたり。その時間は人の心を失っていた剣心が“幸せ”と感じる日々となっていく。時折見せる穏やかな剣心の姿に、「あなたは最近よく笑うようになりましたね」と優しく語りかける巴。剣心は巴に「君が一度失った幸せを、今度こそ俺が守り抜いてみせる」と誓い、ふたりは愛を深めていく。新たな場面写真では、剣心が暗殺の現場で血の雨を降らし、巴と初めて対峙する印象的なシーン、人の心を失いながら平和を信じ斬り続ける剣心の身を隣で案じている様子の巴、そして素朴ながらも幸せで穏やかな生活を送る剣心と巴の姿が映し出されており、ふたりの距離が徐々に縮まっていく様子が見て取れる。さらにこの度、佐藤、有村の撮影時の貴重なオフショットも公開。本編では、笑顔をほとんど見せず、感情を殺して生きている様子が描かれているが、オフショットでは打って変わって顔に笑みを浮かべている。『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』上映中
2021年07月02日俳優の佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の興行収入が、現時点で2021年の実写映画No.1になったことが23日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。21日時点で『The Final』の累計動員数は274万人、興行収入は38.5億円を突破し、『The Beginning』も累計動員数107万人、興行収入は15.1億円を突破、2部作合計で観客動員数は381万人超え、興行収入も53億円を突破した。『The Final』は緊急事態宣言の影響で、一部地域では映画館で映画を楽しむことができないという状況が公開3日目の4月25日から2か月間続いてきたにも関わらず、6月20日時点で『花束みたいな恋をした』(興行収入38億円)を超え、2021年の興行収入No.1の実写映画となった。『るろうに剣心最終章 The Final』が2021年興行収入No.1の実写映画となったことを記念して、メイキング映像も公開。佐藤健演じる緋村剣心と、神木隆之介演じる瀬田宗次郎の競演シーンの映像となる。前作『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』で剣心と死闘を繰り広げた瀬田宗次郎がサプライズ出演し、剣心との夢の共演が実現したが、公開前までその出演情報は一切明かされていなかった。神木は自身が演じた瀬田宗次郎という役について、「自分でも、すごく大好きなキャラクターですし、もう一回宗次郎が出来ることになってすごく嬉しいです」と笑顔で語っており、メイキング映像では、現場で佐藤と神木が意見交換をしながら、アクションの動きを固めていく様子が映し出されている。剣心と宗次郎2人が同時に2階から飛び降りるアクションシーンでは、佐藤と神木が息を合わせながら感触を掴んでいく姿、撮影した映像を確認して、さらに迫力ある映像に仕上げようと演出を提案する佐藤の姿も収められた。佐藤は神木との共演について「俳優さん同士でアクションをやると気を遣ったりして窮屈になるところを、神木くんとやる時は本当に、全くそんなこと気にならないくらいやりやすいです」と、神木との共演シーンを振り返っている。さらに、メイキング映像と合わせて、剣心×宗次郎の場面写真&オフショットも解禁。緊迫感漂う場面写真は、剣心と宗次郎という最強の剣客同士が背中合わせとなる、本編の中でも多くの人の心を鷲掴みにしたワンシーンを切り取っている。そして、オフショットでは撮影時の緊張感が嘘のように、笑顔で互いの健闘を称え合うような2人の姿が写し出された。26日からは、『The Final』を鑑賞すると剣心&宗次郎の場面写真が使用された『The Final』フォトカードが配布される。
2021年06月23日『るろうに剣心 最終章 The Final』に続いて、シリーズの“はじまり”を描く『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開がスタートした。本作は幕末を舞台に、“人斬り抜刀斎”と呼ばれ、恐れられた男・緋村剣心(佐藤健)の知られざるドラマを描いているが、大友啓史監督は「剣心の真実はここにある」と語る。のちに新時代を迎えて剣心は“不殺(ころさず)の誓い”を立て戦うことになるが、その根底にある感情や、彼を徹底的に変えてしまった物語についてはこれまで多くは描かれなかった。本シリーズは圧倒的なアクション描写と、次々に敵をなぎ倒す剣心の姿が人気を得てきたが、この映画を観ることで観客は痛快なアクションの裏側にある深い悲しみを知ることになるだろう。これまでのすべての映画『るろうに剣心』シリーズの見え方が変わってしまうかもしれない最終章について、大友監督に話を聞いた。(以下、一部、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の内容に触れている箇所があります)幕末の時期、新しい時代を迎えるために命がけで戦った者たちがいた。そのひとりが“人斬り抜刀斎”だ。彼は人を斬ることで、誰もが平等で穏やかに暮らせる時代が来ると自分に言い聞かせ、周囲に血の雨を降らせている。そこに結婚を約束した相手を剣心に殺された女性・巴(有村架純)が復讐のために剣心に近づく。しかし、彼女は剣心と行動を共にするうちに彼の内面を知り、心に変化が訪れる。人を斬ることだけを考えて心を閉ざしていた剣心と、復讐だけを心の支えにしていた巴の距離は次第に縮まっていく。剣心と巴のエピソードは先に公開された『The Final』でも触れられているが、大友監督は『The Beginning』について「ストーリーの展開の妙や意外性ではなく、俳優がその役をどう演じたか、剣心と巴の間にどのような感情があったのか、その感情や存在がどのように変化していくのかを味わってもらいたい映画」だと語る。「巴には、幕末という時代の中で翻弄されながら悲劇を背負い、剣心に未来を託す役割をこの映画の中で担ってもらいたいという想いがありました。当時は今よりも女性に自由がなかったわけですし、結婚はお家の事情や身分が大きく影響していたことを考えると、巴は封建時代に生きた不自由な女性の象徴でも解釈できると思います。巴は幼なじみと祝言をあげることを楽しみにしていたと思うんですけど、たぶん、愛という感情を覚える前に結婚することになったと思うんです。そして、その婚姻前夜に彼女は愛するべき人を失い、魂を彷徨させる中で仇的である剣心に出会う。おそらく、その頃の彼女の生きていく支えは、愛すべき人を奪った憎むべき相手にどうやって仇を討つか、つまり憎しみ自体が彼女の生きる力になっていた。“誰かを憎んでいないと気が狂ってしまいそうで”と、彼女は日記にも書いていますね。それがどのようにして愛に転じていくのか? 劇中のセリフにも出てきますけど、まさに"憎しみと愛は表裏一体”なんですね、きっと。あの時代の女性は武家社会の中で様々な感情を押し殺して生きてきた。そして親の決められたレールに乗って結婚するはずだった。しかしレールを失い、そこではじめて巴の自我が憎しみと共に芽生える。つまり本作は、「愛」という、人生において最も大切な感情を見つける機会を失ってしまった巴が、ぼろぼろに傷つきながら愛の本質を発見していく物語でもあると思います」剣心と巴は“同じ孤独”を抱えた者映画の前半は剣心と巴が出会い、宿場で同じ屋根の下で暮らしながら少しずつお互いを認識し、理解していく過程が描かれるが、単に双方が好意を抱くような展開ではなく、自身が背負った使命、倫理観、相手に対する説明のつかない感情の間でふたりが揺れ動く瞬間が描かれる。「巴にとって剣心は“自分の夫を斬った男”ですが、毎晩どこかに出かけて戻ってきては、血で汚れた手を陰鬱な表情で洗い流している。その寂しげな背中を見ているうちに、巴は“本当にこの人は夫を斬った男なのだろうか?”と思ったかもしれない。つまり、自分の夫を奪った人間に対する復讐心と、もしかしたらそうではないかもしれないという思いが巴の中で拮抗し始め、次第に“そうではない”という気持ちが大きくなっていった。でも、自分は仇を討つために剣心に近づいたわけですから、“二夫にまみえず”という当時の倫理観でいうと、当然罪悪感も芽生えはじめる」一方の剣心も、自身の本心を押し殺して新時代のために“人斬り”を引き受けたことと、目の前にいる巴と過ごす時間に感じる安らぎの間で激しく揺れ動く。興味深いのは、映画の前半の剣心と巴は独立したふたりのキャラクターに見える瞬間もあれば、ふたりで“ひとりのキャラクター”に見える瞬間もあることだ。剣心の本心を巴が代弁し、剣心の存在が巴の内面を明らかにする。さらに大友監督は剣心と巴を単なる男女ではなく“どちらも時代の犠牲者”として描いてもいる。「ふたりはある意味で“似た者同士”だと思います。同じ孤独を抱えた者の魂が寄り添うようにして一瞬の時間を共有する。どのようにして孤独を解消していいのかまだわからない若いふたりが共に行き場を失い、孤独な魂をなぐさめあっていくうちに近づき、結ばれていく。しかし、本当の愛が芽生えていく入り口の段階でこの物語は、ふたりの関係は終わってしまうことになります」“剣心の真実はここにある”という映画をつくりたかった主演の佐藤健は、これまでの作品で新時代に自らを適応させようとする剣心を巧みに演じてきた。しかし、本作では巴の感情、周囲の状況を瞬時に受け止め、そこで生まれる感情だけを精緻に表現していく。自ら何かを仕掛けない、しかし、起こった出来事、投げかけられた感情は何も逃さない。その姿勢を大友監督は「それこそが俳優が役と向き合っていることだと思う」と力強く語る。「佐藤健は良い意味で“何もしないこと”を目指していると思うんですね。彼は『龍馬伝』で岡田以蔵を演じて“以蔵が降りてきた”と言っていました。おそらく以蔵という役が憑依していたんだと思います。でも『るろうに剣心』が始まった時には、剣心は“魅せる”キャラクターという意識があった。実在する人物ではないし、彼の好きなキャラクターでもあったから、自分の大好きなヒーローを、ファンである自分に対しても“魅せきる”ことができるのか?という演じ方、つまり観客の目を意識したアプローチだったと思います。でも作品を重ねてきて、今回思ったことは、彼の目指すものはもう“魅せる”ことではなくて、自分の中に剣心が潜んでいて、自分の中の剣心に対して嘘がつけなくなっている。だからサービスするような演技は一切してない。でも、心の小さな変化は確実にあって、演技をして誰かに提示するとかではなくて、本当の意味での“芝居”を目指そうとしている。それはつまり“芝の上に居る“ということであって。余計なことはせず、“本当のことだけを撮ってください”ということだと思います。それは巴と関わるシーンについても逐一感じますね。明治の剣心は、ある意味では“演じて”いて新しい時代に適応しようとしているわけですけど、巴のことになると演じる余裕もない状態になる。そのような時の佐藤健は本当に“何もしない”。でも僕はそれこそが俳優が役と向き合っていることだと思う。俳優の仕事は“他人の人生を生きること”なわけですから、よく考えたらすごく大変なことだと思うんです。でも、カメラが回ってしまえば、どういう芝居をするかは俳優に委ねられる。つまり、俳優のパフォーマンスには、期せずともその俳優の全人格が出てしまうものだと思っています。だから僕は、こういった作品においては俳優に対して手とり足とり演出して指示するのではなく、俳優が自分で動きながら演じる役の人生と向き合う環境をつくることが大切な仕事だと思ってきました。このやり方で俳優と真正面から向き合うことは、僕にとって監督業をしていく上での大きなモチベーションのひとつになっている。だから、佐藤健と10年間、共に仕事をする中で、彼がその境地に達したことは、俳優演出という点では、僕にとってもひとつの大きな成果だと思っています」拒絶、警戒、迷い、苦悩、安らぎ、そして愛と呼べるのかもしれない感情……佐藤健が演じる剣心と、有村架純が演じる巴は様々な想いを投げ合い、時に共鳴するようにして表現していく。しかし、物語の結末に待っているのは、剣心のその後の人生を決定的に変えてしまうほどの“悲しみ”だ。「結果として巴は剣心の中で“永遠性”を帯びた存在になったと思います。どこまでいっても実態がなく、記憶の中にいて手が届かないけれど、いつもそばにいる存在。剣心の中で巴を斬ったときの感触はきっと残り続けているわけで、それはとてつもない悲しみだと思うんです」私たちがこれまでに観てきた剣心は、めっぽう強く、穏やかで、時にコミカルな部分のある人物だった。しかし、その心の奥底には消えない傷がある。想像できないほどの悲しみがある。『The Beginning』を観た観客は、これまでのシリーズ全作の見え方が大きく変わってしまうかもしれない。「剣心は深い傷や情念を背負っていながら、それを心の奥底に沈めて、明治という新しい時代に自分を適応させようと生きてきた。そして僕も、そういった情念描きたいという思いを都度押し殺しながら、現代の観客に向けて『るろうに剣心』シリーズというアクションエンタテインメントをつくってきた想いがありました。でも最後の最後には“剣心の真実はここにある”という映画をつくりたかったんですね。もちろん、残酷さや残虐性をそのまま提示するのではなく、憎しみが愛に転じるように、その残酷さが美しさに転じていくようなものでなければならないとも思っていました。だからこの映画は、観客が剣心の悲しみの深さを思い知る映画だと思っています。でも、その悲しみの深さを知り、その非業の運命を燃やし尽くすかのように、修羅となって人を斬りまくっていた彼の人生の道のりを知ることで、やっと剣心というキャラクターを理解してもらえるのではないかと思っています」『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開中(C)和月伸宏/集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年06月23日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎えた。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回は、「The Beginning」で剣心に斬殺された元妻・巴を演じた有村架純にインタビュー。原作ファンにとっても待望のキャラクターを演じることになったことについての気持ちや、『るろうに剣心』に関わって感じたことなどについて、話を聞いた。○■シリーズの根源に巴がいる――シリーズの最後に出演となりまして、巴という待望のキャラクターを演じることについての責任やプレッシャーというのは改めていかがでしたか?私は『るろうに剣心』には今まで映画でしか触れていなかったのですが、今回のお話を伺った時に、「本当に人気のキャラクターだ」ということを伺っていて。そこに土足で足を踏み入れることになってしまったらどうしようと考えたんですけど、大友監督とまたお仕事をご一緒できることがとても嬉しくて、健さんも何度もお仕事させていただいていますし、飛び込んでみたいと思いました。大友監督やプロデューサーさんからも直々に言葉をいただいていましたし、きちんとその言葉を背負って参加させていただきました。――どういう言葉をもらっていたんですか?「みんなが待ち望んでいた作品で、巴がいないと成立しない」と伺っていましたね。健さんは"あの"剣心の役作りが巴から始まっている、この10年ずっとシリーズの根源は巴だということをおっしゃっていました。――大友監督とは『3月のライオン』でご一緒されたと思いますが、その時もこれまでの有村さんと違うイメージのキャラクターになっていた印象があります。巴役についても、チャレンジしたところはありましたか?大友監督はイメージを覆してくださる方なので、とても感謝しています。信じてくれているのはすごく嬉しいし、またご恩を返していきたいなと思います。巴は自分の中でふつふつと気持ちを燃やすような女性で、私は今まで内側に入るような役を演じることも多かったので、逆にとても難しかったです。表情に出さなすぎると仏頂面に見えてしまうし、かといって出しすぎると巴ではなくなってしまうし、微妙なバランスが難しくて、監督と「今は出し過ぎたかな」などと話し合いながら、本当に慎重に撮影を進めていきました。○■十字傷のシーンは…「皆様の解釈で」――剣心の頬に十字傷ができるシーンもとても印象的でしたが、有村さんはそのシーンにすんなりと入れたんですか?あのシーンは、見てくださる方の解釈に委ねたいところなので、私から「こういう気持ちで撮影した」と言葉にするのは避けてはいるんですけど、自分なりの解釈で臨みました。原作ともまた違ったシーンで、きっと本当にいろんな見方があると思うので、そこは皆様の解釈で見ていただければと思っています。――薫役の武井咲さんは『The Beginning』の感想として、薫として作品に接したような「なんだか変な気持ち」ということもおっしゃっていて、『るろ剣』ファンも剣心の過去の女性ということでざわつくところもあるのかな、と思いました。そうですよね(笑)。でも、巴は過去の人なので、今、現在を見てほしいです。「The Beginning」を見ていただくことで、また1作目から『るろうに剣心』を見たくなると思います。――何度も共演されている佐藤さんですが、今回の「The Beginning」の剣心はかなり追い詰められている役でもあり、これまでと違うと思ったところはありましたか?まとっている空気が、すごく孤独で寂しそうでした。こんなに寂しそうな背中を見たことないと感じるくらいのまとい方で。表情や空気が違ったし、食事制限もされていたのでどんどん痩せられていって、そこにいたのは今まで『るろうに剣心』シリーズで見てきた剣心とはまったく違う方でした。撮影も「The Final」と「The Beginning」が入り乱れていたので、個人的には情緒が心配で……本当に誰にでも演じられる役ではないと思いました。――そういうときはそっとしておくんですか? それとも話しかけたりされるんですか?ほぼ2人のシーンだったのでコミュニケーションはとっていましたけど、あまり体力を消費しすぎない程度にしゃべって本番に挑む、という感じでした。これを10年間ということは、きっと皆さん心中する勢いでやっていると思うんですよね。大変な中で皆さんが集まるということは、「絶対にいい作品になる」とわかっているからこそ。それはもう本当に信頼関係だと思うので、素晴らしいです。――特にクライマックスについては、まるで夢の中のような美しさでしたが、ご覧になっていかがでしたか?私も完成した作品を見た時、あまりに神秘的すぎて、いるんだけどいないような、でもいないんだけどいるような……というとても不思議な気持ちになる2時間でした。自分でも撮影に臨んでいましたが、スクリーンで見るとより美しかったし、 決してハッピーエンドではないですけれども、こんなに美しいと思えるのはどうしてだろうと……尾を引きずるような感覚でした。――その美しい映像で、これまでのシリーズのファンの方にも最後を見せられるということですね。ただ、撮影しているときは「The Final」「The Beginning」どちらを最後にするか決まってなかったんです。だから、まさか最後になるなんて、自分もびっくりしています(笑)。――緊急事態宣言でなかなか「The Final」が全国で上映できない状態も続きましたが、改めて「The Beginning」上映についての思いを伺えればと思います。この作品についてお話する時は、自分の気持ちというよりも『るろうに剣心』に携わってきた皆さんの気持ちを考えてしまうんです。この10年培ってきた想いが、本当に届いてほしいですし、「ぜひ劇場に足を運んでください」とも言いづらい時代ですが、文字通り、みなさん命をかけて撮影されていたので、1人でも多くの方の心に残ってもらえると嬉しいです。■有村架純1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(13年)で人気を博し、『映画ビリギャル』(15年)で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(17年)では主演を務める。主な出演作は『3月のライオン前編/後編』『ナラタージュ』(17年)、『フォルトゥナの瞳』『劇場版 そして、生きる』(19年)など。
2021年06月17日大ヒット公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』より、緋村抜刀斎を演じた佐藤健さんと、沖田総司演じる村上虹郎さんのアクション練習の様子を捉えたメイキング映像とオフショットが公開されました。和月伸宏さん原作の人気漫画を実写化した「るろうに剣心」シリーズは、最終章の2部作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が絶賛公開中です。今回は『The Beginning』より、映画オリジナルのシーンとして描かれる“緋村抜刀斎(佐藤健さん)VS. 沖田総司(村上虹郎さん)”のアクションシーンの練習映像を公開。作品を鑑賞したファンからも絶賛の声が上がっているアクションは、緋村抜刀斎を演じた佐藤さんにとって、それまで作品内で使用していた「逆刃刀(さかばとう)」ではない真剣でのアクションとなり、これまでとは全く異なる“命を奪い合う”壮絶なアクションに仕上がっています。また、沖田総司を演じる村上さんは『るろうに剣心』シリーズ初参加で、刀での本格的なアクションもほぼ初めて。クランクイン前にしっかり練習を積んで撮影に臨んだそうです。今回解禁となったのは、そんな2人がアクション練習に励む貴重なシーン。練習にも関わらず圧倒的な迫力とスピード感を見せており、2人の本気度が伝わってくる映像となっています。公開された映像では、佐藤さん扮する緋村抜刀斎が容赦なく人を斬り殺すアクションシーンの様子も収録。真剣でのアクションを作り上げるべく、練習の段階から緊張感あふれる現場となっていたことを伺い知ることができます。すでに劇場で本編を観た人も、まだ観ていない方も、ぜひ2人の華麗な剣さばきをチェックしてみてください!■映画情報『るろうに剣心最終章 The Final』『るろうに剣心最終章 The Beginning』監督/脚本:大友啓史音楽:佐藤直紀原作:和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ コミックス刊)※2作品ともに大ヒット上映中© 和月伸宏/ 集英社©2020 映画「るろうに剣心最終章 The Final」製作委員会©2020 映画「るろうに剣心最終章 The Beginning」製作委員会(マイナビウーマン編集部)
2021年06月16日映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開を記念して行なってきたリレーインタビューもいよいよ最終回です。連載第1回に登場してくれた佐藤健に『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開初日に再びインタビューを敢行! 「佐藤健にいまだから聞きたいこと、言いたいこと」として武井咲、青木崇高、新田真剣佑、江口洋介、有村架純からの質問に全て答えてもらった。佐藤健の弱点、そして真夜中のストレス解消法とは…?ハードな仕事「なくなると追いかけたくなる」――ついに本日(6月4日)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開を迎えました。今朝のお目覚めはいかがでしたか?穏やかでしたね。「また雨か…」と思いつつ、穏やかに目覚めました。若干、まだ眠いです(笑)。――早速、ここまでのリレーインタビューで共演陣から寄せられた質問にお答えいただきます。武井咲さんからは佐藤健の“弱み”について「何かできないことはないの?」という質問が寄せられています。荷造りですね。あれが本当に苦手です…。整理整頓ができないんですよね。(旅行や出張に)何を持って行ったらいいのか? 苦手なくせに、完璧じゃないといけない! みたいな気持ちがあって、終わらないんですよ、テキトーにできないので。それで、なかなか手を付けられないし、終わらないという…(苦笑)。――ということは、部屋は散らかっているんですか?部屋は散らからないように、最初からとにかく物を置かないようにする戦法でやっています。逆に散らかったら、しばらくはキレイにならないですね(苦笑)。――武井さんからもうひとつ「10年経って、これだけビジュアルが変わらないのもすごいことだと思うんですよね。太ったりも痩せたりもないですし。なので、何か続けてやっている事とかあるのか?そのへんのコツも知りたいです(笑)」と。基本的に(継続的にやっていることは)なくて、次の作品の役作りに向けての身体づくりしかしたことないです。何かを維持したり、若い頃のままの肉体を保つために何かしているというのはないです。結果的に食事制限をしたり、ジムに通ったりというのはありますけど、あくまでも次の役に向けてですね。――昨年、コロナ禍でエンタメ業界全体がしばらくストップするという、普段は起こりえない事態もありましたが、もしも、次のスケジュールがない状態がずっと続いたら…。(昨年の緊急事態宣言の期間中)全く何もしてなかったんですよ。だから、それが続いていたらどうなっていたんだろう? って思いますね。まあ、そんなに太りやすい体質でもないんですけど、あのまま続いたらどうなったのか? 興味深くはありますね。――有村架純さんからは、肉体面ではなく精神体な面での質問です。今回『The Final』の撮影があり、続いて『The Beginning』を撮り、また『The Final』に戻るというスケジュールだったそうですが「気持ちをキープする方法、メンタルとか集中力、持続力はどこからわき出てくるものなのか知りたい、聞いてみたいです」とのことです。まず第一に「気合い」なんですけど(笑)、つらいときは楽しみに待ってくれている人たちの顔を思い浮かべることがモチベーションになりますね。――「もうダメだ」という気持ちになったり、メンタルが堕ちてしまう瞬間はないんですか?たぶん、これまでもあったんでしょうけど、そんなに深く記憶に残ってないんですよね。結局、終わったら忘れちゃうんです(笑)。だから、またやっちゃって「やんなきゃよかった…」ってなるんですけど…。――以前、佐藤さんは「ほとんどの問題は自分の考え方ひとつで解決できる」という意味のことをおっしゃっていました。実際、そう思います。変な例ですけど、どんなに「つらい」といっても、コンビニのご飯だっておいしいですし、食べるものがあって、好きなこと――僕だったら謎解きとかができていれば、人生幸せだなぁって思えるんですよね。――そこで十分に満足できるのに、なんでこんなにハードな仕事を…?本当ですよね(笑)。ただ、それ(=仕事)がなくなっても、僕は絶対に幸せに生きていける自信はありますね。僕の場合、「千鳥」を見て、謎解きができて、NETFLIXでも見ながら静かに暮らせたら幸せなんです。でもだからといって、この仕事をやらなくなったら、どこかで後悔する未来も見えるんですよ。「あぁ、やっぱりきつくても続けていればよかったな」って。人間ってそうやって突然やりたくなるものだから。なくなると追いかけたくなるものなんでね。その未来が見えているから続けている感じですね。『るろうに剣心』以上の作品に出会いたいという想い――青木崇高さんからも同様にメンタリティについての質問です。「いろんな現場を主演として背負ってると思うんですけど、ずっとクールに佇んでいるんですよ。それはとても大変なことだし、ストレスやプレッシャーも感じると思います。『ちゃんとバカやってる?』って聞きたいです」という質問です。…(笑)。そういう意味では最近は減りましたね、バカやる機会が。20代前半から半ばくらいまでは、しょっちゅう友達と遊びに行ったりしてましたけどね。とくにコロナ禍もあってこの1年ちょっと、みなさんも同じだと思いますけど、ずっと家にいますね。――ストレス発散という意味では、家で枕に顔を押し付けて叫んだり、甘いものを一気に食べたりとか、何か決まってやる行動はありますか?あるとすれば深夜のペヤング&ビールですね。――意外とコストがかからない方法で…(笑)安いですけど最強ですからね(笑)。甘いものよりは炭水化物ですね。いまでもたまにやりますよ。深夜のペヤング&ビールが一番ですね。あぁ、言ってると食べたくなってきたな…(笑)。本当に最高ですね。――新田真剣佑さんからはひと言「続編やりませんか?」と。やりません(笑)。いや、百歩ゆずって続編があっても、マッケン(雪代縁) は出ませんからね。――真剣佑さんは『The Final』だけの出演でしたが、メチャクチャ楽しかったんでしょうね?そうでしょうね(笑)。彼はこういうジャンルの作品が一番興味のある、好きな作品でしょうからね。――原作の漫画は現在「北海道編」の連載が続いています。左之助や斎藤はもちろん、過去のエピソードに出てきたキャラクター、さらには新選組の元隊士なども新たに登場するなどしていますが、佐藤さん自身はさらなる続編に興味は…?あのへんは熱いですよね。僕も漫画は楽しんで読んでます。でも、実写化は全く考えてないですね。もう、やることはないんじゃないかな…。もしやるなら、マッケンを主演にしたスピンオフで(笑)。――江口洋介さんからは「(役者として)ここからどっち側に振っていくのか? どっち側の役をやっていくのか? 同じことをずっとやり続けるのか、真逆なこと、例えばコメディなんかをやりたいって思うのか…今度はこれ(『るろうに剣心』のヒットのイメージ)を壊していく作業になっていくと思うので、そこで出てくる彼の表現は、とてつもないエネルギーを持っていると思うから、とても楽しみに、影響されながら見ていきたいなと思いますね」という質問、熱いエールが届いています。「いままでと同じで」とか「変えていこう」とかは考えたことはないんですよね。ただ『るろうに剣心』という作品が、ひとつ誇れるものであると同時に自分にとって“枷”にもなるであろうことは間違いなくて、今後、剣心以上の役、『るろうに剣心』以上の作品に出会いたいという想いはありますね。やっぱりみなさんにとって、(剣心という役の)印象は大きいでしょうし、「佐藤健の代表作と言えば…?」と聞かれて『るろうに剣心』と言う人が多いと思います。それは非常にありがたいことなんですが、同時にそれをぶち壊してやりたいなと思っています。剣心は「ずっと好きだし、切り離せない存在」――ここから改めて『The Beginning』について、お話をお伺いします。いまの質問をいただいた江口さんとは第1作からずっと共演されていますが、本作では時代をさかのぼって、幕末の人斬りと新選組隊士という、過去の作品とは異なる立場でした。実際に対峙されて、どんなことを感じましたか?やっぱりそこはシリーズ作品の醍醐味を感じましたね。同じ人物なんだけど、全然違う。そういう状況で対峙することができて、普通のひとつの作品では絶対に味わえない感覚があり、これが長く何作もシリーズを重ねてきた特別なものなんだなという思いを抱きながら芝居をしていました。――剣心と巴が一緒に暮らすことを決めるシーンは、原作でも印象的なシーンですが、映画の中で、殺伐とした幕末の空気を一瞬忘れ、温かさと愛情にあふれた現代のラブストーリーのようにも感じられました。あのシーンはどのように臨まれたんでしょうか?そういう感じになったのは、監督の演出の仕方がそういう方向だったのだと思います。僕もアニメを見たときから、あのシーンの剣心の申し出がすごく印象に残ってたんですよね。プロポーズというか、女性にそういうことを言うのって、照れくさいし勇気が要るし、できることなら逃げたいし、相手に言わせたいけど、それはズルいなと自分から言う――それは剣心らしい魅力的な部分だなと。だからこの『The Beginning』をやると決まったときから、あのセリフは絶対に言いたいセリフとして自分の中で決まっていましたね。すごくいいセリフですよね。――このリレーインタビューの1回目、『The Final』の公開前に佐藤さんにお話を伺った際、前回の『京都大火編』『伝説の最期編』から最終章までの数年の間の、剣心との距離感について「仲は良いけど会わない親友という感じですかね。そのくらいの距離感」とおっしゃっていました。今後、佐藤さんの中で剣心はどのような形で存在していくと思いますか?どうなんでしょうねぇ…?わかんないけど、変わんないと思いますよ。どこかにずっといて、ずっと好きだし、切り離せない存在ですよね。大人になるにつれて仲のいい友人と会う回数って減るじゃないですか? 若い時はいつも一緒だったのに。でも親友であることはずっと変わらない。そういう存在だと思いますね。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月12日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(公開中)の新ビジュアルが11日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。6月10日時点で「The Final」の観客動員数は252万人、興行収入は35.4億円、「The Beginning』の観客動員数は55万人、興行収入は7.8億円をそれぞれ突破。2部作合計での動員は300万人、興行収入は43億円を超え、大ヒットを記録している。今回公開された新ビジュアルの剣心の頬の傷はひとつで、目からは一筋の涙がこぼれ落ちているという、「The Beginning」の内容を示唆するものに。公開直後からSNSでは「涙なしには見れませんでした。剣心と巴さんの想いは永遠です」「ほんと美しくて儚くて深いなと思った、終始なんか胸が苦しかったな、感動」「剣心、巴とも切なくて。あの穏やかない幸せな日々を続けさせてあげたかった、映像に音楽に、もう全てが素晴らしすぎて感動でした」など、剣心と巴によって紡ぎ出される、儚く美しいラブストーリーへの声が数多く上がっている。また、19日から3週間連続で新しい入場者プレゼントの配布が決定。19日からは「The Beginning」を鑑賞すると、本日解禁となった新ビジュアルと、雪の中で剣心が巴を抱きかかえるビジュアルが両面に印刷されている「『The Beginning』フォトカード」が配布される。また、6月26日からは「The Final」を鑑賞すると「『The Final』フォトカード」が配られ、7月3日から新しい入場者プレゼントの配布も決定している。12日には、映画『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』2部作連続で舞台挨拶を開催。「The Final」では、佐藤健、神木隆之介、大友啓史監督が登壇し、「The Beginning」では、佐藤健、有村架純、大友啓史監督の登壇に加え、映画『るろう剣心』シリーズでは初の舞台挨拶となるTaka(ONE OK ROCK)がリモートでの参加を予定している。それぞれのイベントの模様は、ライブビューイングにて全国同時生中継される。
2021年06月11日公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は3週連続で実写映画No.1に輝き、興行収入30億円を突破。伝説のグランドフィナーレを描く『るろうに剣心 最終章 The Beginning』がついに6月4日(金)より公開され、興行ランキング1位を獲得、話題沸騰となっている。最終章の鍵を握る女性の1人が、緋村剣心の十字傷にも関わる、有村架純演じる雪代巴だ。“運命”の女性・雪代巴、剣心と織り成す切ないラブストーリー雪代巴は、緋村剣心(佐藤健)が人を斬る現場に居合わせて卒倒し、介抱された長州藩士が寝泊まりする宿で帰る家もないからと働き始める女性。剣心の人斬り稼業を咎める一方で、彼の身を案じ何かと世話を焼く。やがて桂小五郎(高橋一生)からの信頼も得て、剣心と共に暮らすよう頼まれる。だが、剣心の前に現れたのには実はある理由があり…。『The Final』では、剣心の前に十字傷の謎を知る最恐の敵・雪代縁(新田真剣佑)が現れ、剣心に関わる全てを破壊しようと東京の街に総攻撃を仕掛けてくる。この縁は巴の実の弟であり、剣心は仲間たちに、自らの手で斬殺した妻として巴の存在を告白し、縁は巴の復讐を果たすために剣心に攻撃を仕掛けてきたことを明かした。剣心と、巴への復讐を心に誓う縁の感情のぶつかり合う究極の戦いが『The Final』では描かれるが、『The Beginning』では、剣心と巴の出会いと2人が辿る運命の物語が描かれる。そして、『The Final』で明かされた、剣心が巴を斬殺することになってしまった理由、そして剣心の頬の十字傷の謎もついに明らかになる。大きな反響を呼んでいるシリーズ完結作となる『The Beginning』の予告映像では、巴が「このままずっと人を殺め続けるおつもりですか」「今のあなたには狂気を抑える鞘が必要です」と、新時代のために人を斬り続けることで心を病んでいく剣心を案じる言葉をかける一方で、「内通者が割れたぞ、巴じゃ…!」という衝撃的な台詞を男が剣心に告げるシーンも含まれている。実は、巴は剣心の命を狙う幕府直属の隠密組織<闇之武>の首領・辰巳(北村一輝)の指示で動く内通者だった…。巴の本当の目的に気づくことなく、剣心は巴との生活の中で本当の幸せを見出していく。そして巴もまた、決して消えることのない複雑な想いを抱きながらも、次第に剣心に心惹かれていく。しかし、『The Final』で明らかとなった通り、剣心は“自らの手で愛する妻・巴を斬殺する”ことになるのだ。誰もが平和に暮らせる新時代の到来を信じて、剣を振るい続ける“人斬り抜刀斎”緋村剣心と、彼の運命を変えることになる雪代巴。2人が織りなす切ないラブストーリーの結末と、“人斬り抜刀斎”剣心が“流浪人”となった瞬間が描かれる始まり。シリーズの完結にして原点を観届けてほしい。『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月08日佐藤健主演『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』のグランドフィナーレイベントが開催され、二部構成のイベント第一部には『The Final』より佐藤さん、武井咲、青木崇高、土屋太鳳、江口洋介、大友啓史監督が登壇。第二部には、装いを着物に変えた佐藤さんとともに、有村架純、村上虹郎、北村一輝、江口さんの『The Beginning』キャスト陣と大友監督が登壇、作品について思いを語った。また、両イベントの模様はライブビューイングで全国の映画館に生配信された。佐藤健「気持ち的には2つで1つの作品」観客動員数1,200万人を超え、日本映画の歴史を変えたエンターテイメントの頂点として君臨するアクション大作『るろうに剣心』シリーズが、ついに完結。第一部、『The Final』を映画館で観ることが全国的に可能になり、“真の初日”を迎えられたことに佐藤さんは「『The Beginning』の初日ではありますが、『The Final』の初日のつもりで立っております。The Finalが先の公開ではありましたが、僕の気持ち的には2つで1つの作品ですので、同時に観て頂き、堪能して頂ければと思います」と挨拶。また、大友監督は「改めて今日は東京、大阪などの皆さんにお披露目できることを凄く嬉しく思います。ここにいたるまで地方の皆さまが、“東京、大阪の皆さまに届けるまで、自分達が『るろうに剣心』を届けるために頑張るんだ!“と何度も『The Final』を観てくれました。今日から『The Beginning』が始まりますが、どちらから観て頂いても大丈夫です。『The Beginning』から『The Final』を観てもらえれば感情がより伝わってくると思いますし、その逆も新たな発見があると思います、表裏のコインのような作品です、可愛がってください!」と観客に呼び掛けた。武井咲、有村架純に聞いてみたい「巴に似せた薫はどうだった?」『The Final』の興行収入が33億円突破と大ヒットしていることについて周囲の反響を聞かれた武井さんは「友人が、1作目からまた観直したくなったと言ってくれて、全部見返してからもう1回観に行ってくれました」とコメント。青木さんは「友人から映画館で観てこの上なくスカッとしたと聞いて嬉しかったです」と答え、さらにその人から左之助が映画の最後で恵に治療されている時のやり取りがウケていたと聞いたとのことで、「実はあそこは台本に無いシーンだったので、これでウケてなかったら10年で最後のシーンなのに恥ずかしいなぁって思っていたので、胸をなでおろしました(笑)」と打ち明けた。土屋さんは「今まで初めましての方から“朝ドラ見てました~”と言って頂くことが多かったのですが、最近は“るろうに剣心”観てます!と言われて、海外の方からも言われたりします」と『るろうに剣心』シリーズが自身に大きな影響を与えていると語った。さらに、第二部『The Beiginning』の舞台挨拶に登壇するキャスト、監督へ質問したいことを聞かれた武井さんは「薫としては巴さんに思い入れがあるので、有村さんにお聞きしたいことがあるんですけど。縁にとって薫は巴がフラッシュバックするトリガーになる存在だというのもあり、撮影中、巴さん寄りの髪形にしてくれって言われていて(笑)有村さんに是非、巴に似せた薫はどうだったか、私合格でしょうか...?って聞きたいです(笑)」と質問していた。『The Final』と『The Beginning』が同時に劇場で公開されているいま、佐藤さんは「結果として『The Final』→『The Beginning』という公開順になりましたが、実は撮影中は順番が確定していなくて、なんなら『The Beginning』を観てもらったという体で『The Final』のラストシーンの撮影をしていたりもするので、観る順番に正解はないんです」とコメント。「ただ間違いなく言えることは、『The Final』を観た後に『The Beginning』を観てもらうとより面白く感じるし、逆も然りです。それだけは間違いない」と2作を続けて観る意義を明かした。佐藤健「『The Beginning』公開と共に“完成する”」続いて第二部。佐藤さんは第一部でのスーツスタイルから一転、着物姿に。『The Beginning』初日を迎えた気持ちを「やっとこの日が来たかと嬉しい気持ちです」と語り始め、『るろうに剣心』シリーズの完結というよりも「シリーズが『The Beginning』公開と共に“完成する”という言い方が正しいのではないかと思っています。今まで1~4までやらせて頂きましたが、それぞれどこか未完成な部分があって、それがこの剣心の過去のエピソードを知っていただくことで、完成するんじゃないかと思います。『The Beginning』公開と共に、シリーズを丸々愛して頂ければと思います」と、万感の想いを込めて挨拶。同様に着物姿で登壇した有村さんは「『るろうに剣心』の取材や舞台挨拶の日はいつも以上に緊張するのですが、一個一個丁寧にお答え出来ればと思います」と話した。本作は、究極のアクション映画であると共に、美しく、儚く、切ない、究極のラブストーリーでもあるということで、その辺りをどう表現したかと聞かれた佐藤さん。「剣心は心を持っていなくて、人間じゃなかったんです。人を斬って目標に突き進むことしか知らなかった剣心が、巴と出会って、幸せを知って初めて人間になっていく過程が悲しく、美しく映ればいいなと思って演じました」と撮影をふり返った。そして、巴という役をどう作り上げていったかを聞かれた有村さんは「準備段階から衣装一つ、メイク一つにしても練りに練って考えてくださった巴のビジュアルがあって、その段階を一緒に過ごしていく中で、監督やプロデューサーの方々から頂いた言葉、漫画原作、アニメーションなどの情報を自分の中で咀嚼して準備していきました。現場に入ってからは監督と確かめ合いながら感情を丁寧に紡いでいきました、あと、一番大きかったのは健さんが演じる剣心が傍にいてくれたことが大きかったです」と、ひと言ひと言真摯に語った。村上虹郎「実写ならではの沖田総司と新撰組を観て」また、新撰組の沖田総司を演じたのが村上さん。『るろうに剣心』初参加したことをふり返り、「原作の方だと(沖田総司が)出てくるシーンはそんなに多くはなくて、原作の髪形とも違うんですよね。その髪型と衣装で江口さんと衣装テストをやった時に、10年間紡がれてきたシリーズがある中でも圧倒的に違う方向性で今回の『The Beginning』を作るんだと思いまして」と語る。「明治という時代がファンタジーという訳では無いんですけど、剣心という架空のキャラクターが生きている世界で、実在した人物を演じるという中、”幕末”という時代が下手なキャラクター感では許してもらえないんだなというのを心に刻んで現場に行きましたね。少しだけ原作と雰囲気は違うかと思うんですが、実写ならではの沖田総司と新撰組ということで観て頂ければと思います」と自身の役柄について語った。その後、第一部で預かった質問について第二部キャストが回答する時間に。武井さんからの「巴に似せた薫は如何でした?」という質問を受けた有村さんは、「とても美しかったです」と回答。「理由がありまして、巴と薫さんの性格は違ったものがあると思うんですけど、巴から見た薫さんはすごく無邪気だったり、素直だったり、巴に無いものをたくさん持ってらっしゃるので、とても眩しい人なのではないかなと思っていました」と語る。また、司会から登壇者に対して感じている“謎”を教えて欲しいという質問が飛ぶと、佐藤さんは北村さんに質問。「北村さんが誰よりも気を遣う人なんです。北村さんの役が食事をしている時に持っているお茶碗が欠けていて、これは美術さんや小道具さんの細かい仕事なんですけど、その細かい仕事を画に映そうという気の遣い方をする人で、めちゃくちゃ欠けている部分が正面に来るようにお茶碗を持っているシーンがあるんです。あれ、見せてやろうと思ってやってませんでした?」と問いかける。すると、「皆さんに一生懸命作ってい頂いているので...ってそこを観てる君がすごいよ(笑)」と、まさかの角度からの質問に笑いながら答える北村さん。有村さんは村上さんに対して、「共演シーンのなかった虹郎くんと江口さんは謎です(笑)でも虹郎くんは10代の頃に共演させて頂いて、カメラを撮っていたのを覚えています。まだカメラ好きですか?」と質問。村上は「やめちゃいました!情熱を注ぎこんで尽きちゃいました」と回答し、有村さんを驚かせていた。最後にマイクを託された佐藤さんは、「この『The Beginning』の公開をもって、いよいよ終わってしまう」と語りながらも、「少し気持ちが変わってきて。今まで終わりに向かって、この作品を皆さんに届けて『るろうに剣心』終わっちゃうなと思っていたんですけど、『The Beginning』を皆さんに観て頂いて、シリーズはやっと始まるんだなと今では思っています。その完成したシリーズを末永く愛して頂きたいですし、作品が映画館で観られるこの時期は僕にとって非常に特別な幸せな時間ですので、嚙みしめながら、出来る事なら皆さまと共有しながら、過ごしていけたらと思っております」と、『るろうに剣心』シリーズとの歩みに思いを馳せながらイベントを締めくくっていた。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月07日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経てついに公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/ The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治氏だ。今回特徴的なのが「The Final」では”不殺”の誓いをもって逆刃刀を使っている剣心が、「The Beginning」では人斬り抜刀斎として、文字通り人を斬り殺すアクションを繰り広げている。あわせて“最終章”と言いながらも、かなりの違いがあるアクションについて、谷垣アクション監督に話を聞いた。○■「ヒット」と「スライス」の違い——「The Final」での剣心は逆刃刀の戦い、「The Beginning」では人斬り抜刀斎となりますが、アクションでの違いはどのようにつけられたのでしょうか?使ってる刀が違いますからね。斬れない刀と斬れる刀って、もうドアを押すか引くかくらい違うから、まずはそこです。これまでの逆刃刀は斬れない刀だから、叩くしかない。叩いて1発で相手が倒れるとは限らないから、パンパンパンと剣戟をやることになります。だから、「The Final」も含めたこれまでの剣心の戦い方は「ヒット」です。でも、「The Beginning」になると斬れる刀になる。包丁でたとえたらわかると思いますが、斬るときは引く動き、つまり「スライス」になります。だから、ヒットとスライスの差を意識しました。「The Beginning」のオープニングを見てもらったらわかりますけど、横に引いたり、刀が相手の身体に入ってグッと斬ったりもする。バサッと斬ることもできるし、肉が絡まって「んんっ!」と力を入れたりもするわけで、やっぱり斬れる刀だと表現は豊かになります。その面白さは「The Beginning」だからこそ出したいと思ったし、最初から剣心が相手の耳を噛み切るということも、お客さんに対するアラートと言いますか「今回はこんな感じのアクションで行くのでよろしく」という感覚でした。「血も出るから、皆さん気をつけて観てね」という(笑)。「The Final」はやっぱりヒーロー感を出したくて、剣心が戦ってるときに「自分もいっちょ戦ってみたいな」と思ってくれればというところでしたが、逆に「The Beginning」はかっこいいではなくて怖い、「絶対ここにいたくないな」と思わせたいということがありました。——「The Final」では横浜駅の機関車内でのアクションや、最終決戦の壁走り、「The Beginning」では口に刀を咥えての戦いなど印象的な場面も多かったです。あれだけアクションが多いと、ただ立ち回りを重ねるだけだと”おちゃらかほい”をするようなもので、毎回パンチ効かせるというか、どこかで印象的なカットを作らなければいけない。でも狙ってできるものでもないので、10個やったらその1個か2個くらいが残るものだと思っているんです。だから、捨てようが残ろうがいろんなものを組み込んでいかないと。僕らは「おかず」と呼んでるんですけど、そういうものを作ろうと意識しています。ただ、おかずだけでは飽きるから、お新香なんかでつないで、サイドディッシュも添えていく(笑)。そうやって、いろんなものを入れてシーンを作ることは多いです。機関車とかも、立体的なセットはやっぱり立体的に使うべきだから、僕の作るアクションはいつもセットを一周します。やっぱり、ずっと戦っていると飽きるじゃないですか。何しろ、僕が飽きてしまうんです (笑)。飽きられないようにあの手この手で工夫しています。だから永遠に多めに作らなければいけないんです(笑)。5分のアクションなら、倍の10分ぶん作る。それができるのが『るろ剣』のいいところです。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年06月06日dTVが、現在公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の大ヒットと『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が4日から公開されることを記念して、映画「るろうに剣心」過去シリーズ(全3作品)を半額で視聴出来るキャンペーンを実施している。5月最後の動員ランキングで、土日2日間で動員7万8,000人、興行収入1億1,400万円をあげ、公開から6週目にして初の首位を獲得した「最終章」。1日には、東京都などの映画館が再オープンとなったことを記念し、公開から約1カ月もの間、同作上映を待ちわびていたファンへの感謝が込められた「最終章」特別動画も披露された。そしてdTVでは今回、個別課金作品(レンタル作品)として配信する「るろうに剣心」シリーズを半額で視聴出来るキャンペーンを実施。15日までの期間限定で、通常1タイトル440円のところ、220円で『るろうに剣心』(2012年)、『るろうに剣心 京都大火編』(2014年)、『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)の3作品を楽しめる。
2021年06月04日実写版『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもってついに完結する。これを記念してシネマカフェではキャスト陣のリレーインタビューを敢行! 今回、登場するのは、“人斬り抜刀斎”の人生を大きく変えることになる女性・巴を演じた有村架純。主演の佐藤健に言いたいor聞きたいこと、さらにアンケートで寄せられた読者からの質問にも回答してもらった。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。出演の理由「一緒に挑戦させていただきたい」――本作からの参加となりましたが、映画『るろうに剣心』シリーズ、もしくは原作について、どのようなイメージを抱いていましたか?私は『るろうに剣心』は映画で初めて拝見させていただいて、アクションといえば『るろうに剣心』が一番という印象を持っていました。(1作目の)公開当時は既にこの業界には入ってましたが、まだ技術的なところに関しては知らないことがいっぱいあって、とにかく圧倒されました――技術的なことなんて考えることもなく、ただ圧倒された思い出があります。それぞれの役者さんが演じられているキャラクター像、インパクトも本当にすごかったですね。作風も作品自体もキャラクターも。みなさんの熱量というか、インパクトや勢いがすごく強いというイメージでした。――ファンの間でも人気の高い幕末のエピソードで、しかも剣心の愛する存在である巴を演じることに決まった時の心境を教えてください。最初にマネージャーさんから話を聞いて、「はい、やります」とはすぐには言えませんでした。土足で足を踏み入れていいのか? などいろんなことを考えたんですけども、大友(啓史)さんと再びお仕事ができるという喜びのほうが自分の中で勝りました。健さんも共演したことのある方でしたので、一緒に挑戦させていただきたいなと思い、その覚悟の上でお受けしました。――巴を演じる上で大切にされたこと、意識されたことはどんなことですか?巴が清里(窪田正孝)と出会う前、出会ってからどういうふうに生きてきたのかなということを自分なりに想像して、清里のことを思いながらも、ただただ剣心に対する復讐心だったり、憎しみだったり、そういった微妙な気持ちの動きなどを常に思いながら撮影をしていましたね。あんまり余計なことは考えていなかったかもしれないです。巴は剣心に対する復讐心で生きているみたいな感じだったので、余計なことはあんまり考えず、剣心と過ごす日々を大事に生きていましたね。演じた巴役を回顧「苦しかったんじゃないかな」――有村さんから見て、巴という女性の魅力はどのようなところにあると感じますか?巴は決して強い人ではないと思うんです。けれども一輪の花のような美しさもあって、凛とした、凛々しい女性でもあって、すごく本当に言葉にするのが難しいんですよね。わかりやすいキャラクターでもないし、多面的な部分があるので。でも人としての危うさだったり、ツンっとつつけば崩れ落ちてしまうような脆さだったり、そういったところが、魅力なのかなって思ったりしましたね。――特に剣心と巴が一緒に暮らす日々の2人の様子がかわいらしくて印象的でした。あのシーンはどのような心境で臨んだのか? 撮影のエピソードなど教えてください。剣心と一緒に過ごせば過ごすほど、巴の中で自分を憎みそうになるというか、もともとはやっぱり清里を思って始めたことだったはずが、それが思いもよらぬ方向に行ってしまい、たぶん自分でも驚いていた日々だったのかなと思って…。剣心に対して想いを寄せても、清里への想いが消えるわけでもないし、かといってそれを美化することはできないし、常にずっと揺れ動いている日々だけど、人間ってずっとそういった嫌なことを考えて生きていないと思うんですよね。とある瞬間に忘れることってあって、それが2人で暮らす中でいっぱいあったんでしょうね、きっと。巴を演じながらも「あ、居心地がだんだん良くなってきたな」とか思う瞬間もいっぱいあって、だけど、ひとりになった時とか、ふとした瞬間にきっと清里のことが頭をよぎったりして、そういう葛藤の日々だったから、巴としては本当に剣心と一緒に過ごせば過ごすほど苦しかったんじゃないかなと思います。――クライマックスの剣心の頬に刃を立てるシーンは佐藤さんと打ち合わせなどはしたんですか?たしか前日にリハーサルだけやって、アクションを含めて2~3日かけて撮ったんですよね、場当たりをしただけで、全然打ち合わせとかは何もせずでした。――アニメとか原作漫画とかに近づけようとかそういう意識でもなく、2人でその場のやり取りの中で生まれたという感じでしょうか?そうですね。原作とはまたちょっと違いますもんね。そこは自然とそうなったっていう感じでしたね。佐藤健の意外な一面とは?――読者からの質問です。「巴の役は難しかったと思いますが、 撮影の合間、他のキャストの方と何をして過ごしていましたか?」とのことですが、基本的に佐藤さんとのシーンが多かったかと思います。現場でどんなことをお話されたんですか?夜遅くや、朝まで撮影することもあったので、お互いに眠気を誤魔化すように、合間に喋りながら過ごしていました…。でも、そんなに口数多くしゃべってはないですね。ぽつぽつお互い喋って…みたいな感じで。作品の雰囲気もありましたし、あんまりキャッキャッできるような感じでもなかったので、喋りたいときに喋っていた感じです(笑)。あと、お互いに食事制限をしていたのでお腹が空くんですよ。なんか嚙みたいなっていう時に、節分の豆、乾燥した大豆をジップロックに入れて持っていたので、それを2人でもぐもぐ食べてました。――もうひとつ、読者からの質問で、「『るろうに剣心』の共演者の方の意外な一面を見つけていたら教えてください!」とのことですが、これも佐藤さんになりますよね。そうですね。意外でもないかもしれないですけど、食事制限をしていたので、健さんは1日に1粒、2粒食べるチョコを楽しみに現場を過ごしていらっしゃったので、意外と甘いものというか、そういうものを食べるんだなって。あんまり甘いものを食べてるイメージが『何者』の時はなかったので、「あ、チョコレート好きなんだ」って思いましたね。その時だけかもしれないですけど。――「座長・佐藤健に今だから言えること、聞きたいこと」を教えてください。今作の撮影で健さんは、『The Final』を撮影してて、『The Beginning』を撮影した後て、また『The Final』の撮影に戻られてたんですよ。『The Final』の時の容姿と『The Beginning』では当然容姿も違いますし、そういう気持ちをキープする方法、メンタルとか集中力、持続力はどこからわき出てくるものなのか知りたいですし、聞いてみたいですね。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月04日2部作連続公開となる『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で10年の壮大な歴史に幕を閉じる『るろうに剣心』シリーズ。この度、明日6月4日(金)公開を迎える『The Beginning』より有村架純演じる雪代巴の新場面写真が一挙公開された。不殺の誓いを立てる前の“人斬り抜刀斎”時代の剣心と巴が辿る運命が描かれ、十字傷に秘められた真実が明らかになる本作。舞台は動乱の幕末。ある夜、巴に暗殺の現場を目撃された剣心は、口封じのため、傍に置き共に暮らすことを決意。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、新時代のために人を斬ることに葛藤しはじめ、次第に本当の幸せの意味に気づいていく。そして、2人は互いに惹かれあうが、突然巴が姿を消してしまう。実は、“緋村剣心への復讐”が巴の真の目的で、闇之武の首領・辰巳(北村一輝)の指示で動く内通者。今回公開された新たな場面写真では、過去の経験からいまにも消えてしまいそうな儚さと、揺るがない意志、強い芯を携え剣心に近づく巴の姿が切り取られている。また、憎しみと愛情の狭間に立ちながら、穏やかな表情で剣心を見つめ、さらに雪の中に佇むカットでは、目から強い決意が感じられる。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年06月03日現在公開中の、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』。和月伸宏の同名コミックを佐藤健主演で実写化した大ヒット作『るろうに剣心』シリーズの最新作にして最終章で、すでに興行収入30億円を超えるヒットを記録している。原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに、剣心と縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれている。5月22日からはシリーズ初となる副音声上映を実施中だ。副音声上映は、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、副音声データを事前に入手、本編上映前にアプリを劇場で起動しイヤホンを装着することで、映画の音声を認識し映像に合わせて音声が再生される。劇場で作品を鑑賞しながら、イヤホンで副音声を楽しめる仕様だ。ちなみに、例えば音量をいじろうとして途中でうっかり終了させてしまっても、またアプリを立ち上げれば自動的にシーンに戻るので慌てなくても大丈夫。副音声上映に参加するのは、剣心役の佐藤健、大友啓史監督、谷垣健治アクション監督の3人。シリーズの1作目から10年間、共に作品を作り続けてきた3人なだけあり、「The Final」だけではなくこれまでの裏話も満載となっている。縁が剣心と最初に対峙するシーンが、実はこれまでのシリーズにも出てきた神谷道場の近くの場所だったり、そこに決まるまでに紆余曲折あったり……といった制作時の話や、実はとあるキャラクターは阿佐ヶ谷姉妹をイメージしているといった驚きのエピソードも飛び出した。気心が知れているだけあり、佐藤もリラックスした様子で、大友監督が「今のシーンって、剣心はどういう気持ちなの?」と、まるで修学旅行のような楽しい空気も。佐藤自身も見ながら「かわいそう、剣心!」とファンのように心配し、「このシーンは意識が……」と意外なシーンでの苦労を明かす一幕も。宿敵となった縁の冒頭のアクションについても、佐藤は「大変よろしいです」としみじみし、神木隆之介演じる瀬田宗次郎のサプライズ登場には大盛り上がりとなっていた。また、ぜいたくなのがアクションを見ながら解説を聞けること。「ここの動きは実はこのシーンとつながっている」「ここで刀の鞘を取って……」と、普通に見ていたらスピードがすごすぎて目が追いつかないようなアクションも、よりクリアに見えるような気分になること間違いなし。途中に挟まれる剣心の過去の回想シーンについては、「『The Beginning』の副音声の時に……」と、まだまだ裏話が続きそうで、2部作合わせるととんでもない情報量になりそうだ。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の副音声上映は6月19日より実施予定となっている。
2021年06月02日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)、公開を控えている『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年6月4日公開)は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治氏だ。谷垣アクション監督の指揮のもとで生まれた『るろうに剣心』のアクションは日本のアクションの水準を塗り変えたとも言われているが、そんな谷垣アクション監督から見て、佐藤健をはじめとした『るろ剣』役者のアクションのすごさとはどこにあるのだろうか。○■「息をするようにアクションする」俳優達——アクションにおけるスタイルの違いなどもあると思いますが、谷垣アクション監督から見て今回の佐藤健さん、新田真剣佑さんはどのような違いがありますか?佐藤健くんの剣心はこれまでに3作やってるから、ある程度完成しているところがあるし、それを彼が1番わかっています。彼がすごいのは、佇まいですね。立ち回りや動きはある程度教えられるけど、佇まいは教えられない。佐藤健自身の凄さとしか言いようがないです。新田真剣佑くんの縁は今回初めてだったから、色々トライアンドエラーをして、撮りながら作っていたところがありました。剣心を破壊したいアグレッシブな縁と、彼を思いとどまらせたいがために受け止める剣心という構図があったので、縁のパワーや猪突猛進なところがちゃんと出せればと思っていました。だから、たまに縁のことを剣心からのPOV(視点ショット)で撮っています。観ている方もパワーを感じやすいと思うし、また剣心が受け止めたりギリギリ避けたりするのがすごくうまいから、よく伝わっていると思います。——『るろうに剣心』に出演する方に共通してすごいところなどはありますか?『るろ剣』の役者全体に言えることですが、よくある「アクションに挑戦しました」ということがない。『るろ剣』はもう、動けて当たり前なんです。アクションを「挑戦するもの」として分離させるような感覚ではなく、「息をするようにアクションする」「息をするように芝居する」という域に持っていってるのがすごいところです。それにはやっぱり役者さんにちゃんとアクション練習をやってもらって、練習の時点からキャラクターになっていることが大事です。アクションを「挑戦するもの」として捉えないぐらい、役に馴染ませているところがすごいんですよね。——それだけできる方が集まってるというのも、この作品の凄いところですね。本当に、どうやってここまで揃えられらんだろうと思います(笑)。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年05月31日