テクロコは7月15日、Webマーケティング最適化支援ツール「brick(ブリック)」にて「効果測定レポート」の提供を開始した。同機能では、Googleアナリティクスと連携し、広告の効果測定レポートを表示する。シンプルなインターフェスを採用し、広告のCVRや獲得単価、ROAS、参照元、キーワード別のコンバージョン数などによって広告を評価することができるほか、コストアップロード機能により、広告の費用データをGoogleアナリティクスに集約し、費用対効果の分析も実現する。価格は、月額4,000円(税別)で、初期費用は発生しない。利用に際しては、無料のユーザー登録が必要となる。
2015年07月16日サンワサプライは14日、レーザーで測定箇所がわかる非接触温度計「CHE-TN430」を発売した。直販サイト「サンワダイレクト」での価格は税込7,980円。CHE-TN430は、測定対象に触れずに-38度から365度までの温度を測定する放射温度計。放射率は、測定対象の素材や表面状態に合わせて2段階から選択できる。測定時に安全基準クラス2のレーザー光を照射させ、測定箇所を明確に表示する。60分間連続で温度計測できる「連続測定モード」のほか、暗所での使用に役立つバックライト機能、電池残量表示機能、オートパワーオフ機能を用意している。本体サイズはW153×D114.3×47.6mmで、重量は177g(電池含む)。
2015年07月14日近年注目が高まり、活用が増加してきているコンテンツマーケティングですが、訪問したユーザーが「どのコンテンツを経由・回遊し、資料請求や問い合わせなどのコンバージョン(CV)に至ったのか」を把握できているでしょうか。それぞれのゴールにおいて適切な指標をもって効果を計測し、継続的な改善を行うことで、その投資対効果(ROI)を向上させることが可能です。本連載では、コンテンツマーケティングを既に運用している、あるいは現在検討中のマーケターを対象に、効果測定の際の指標決定から、継続改善の考え方を紹介します。また、効果計測におけるツールとして一般的な「Google Analytics」において、よく誤解のある指標についても、その問題点と対策を例示したいと思っています。○効果の可視化には、目的の定義が必須さて、コンテンツマーケティングは、ストーリーテリングを通じ、ユーザーが意識している需要・認知だけでなく、潜在的にもっているものについても "気づき" を起こし、認知の拡大や比較・検討を促し、ユーザーの態度変容につなげることを目指します。その効果を可視化するには、まず、目的を明確にすることが重要です。第1回では、同手法を実施する前の基本として「どのように目標と指標を設定し、Google Analyticsによって計測するか」を話したいと思います。○来てもらうことだけが、コンテンツマーケティングの目的ではないコンテンツマーケティングは、実店舗に例えると分かりやすいとよく言われます。例えば、新規にオープンしたお店であれば、まずは存在を多くの方に知ってもらい、直接来てもらう必要があります。当然、開店当初はとにかく集客することをだけを目標にしがちになるでしょう。少しでも多くの人に来てもらうため、安売りキャンペーンを行ったり、広告を使ったりしますが、その特売の商品しか購入してくれないことや、お店を覗くだけで出て行ってしまうこともよくあることです。Webサイトも店舗と同じで、新しく集客を行いたいサイトを立ち上げたばかりの時は、新規ユーザーを増やすことに注力すると思います。しかし、サイトへの来訪数を増やすことを目的にして得られたユーザーは、中・長期的に定着してくれるユーザーでしょうか。店舗の「開店セール」にあたるような特定のコンテンツだけを閲覧し、そのまま帰ってしまっているのではないでしょうか。コンテンツマーケティングの目的は、実際に店舗に来てくれた人たち(サイトに来てくれたユーザー)が、コンテンツに触れることで態度変容を起こし、ビジネスにつなげることです。では、どのようにして「ユーザーの態度が変わったか」や「変わる可能性があるか」を可視化できるのでしょうか。○まずは、目的を意識的に定義しようまず、コンテンツ制作や集客を開始する前に、「そもそもなぜ実施するのか」や「どのような目的があり、どの程度の効果を期待しているのか」を明確にしましょう。あなたのビジネスでは、コンテンツと接したユーザーにどのような態度変容を期待しているでしょうか。これらの目的を明確にすると、コンテンツの中身だけでなく、効果を測る指標(KPI)とそれを測定するために必要なツールが選定できます。KPIを決定する際に大事なことは、「何を測るか」だけではなく「どのぐらいの値を想定しているか」という目標値を設定することです。目標値は、改善プロセスが進むにつれて修正されますが、原則として効果向上を図るベースラインとなるので、固定しましょう。ゴール設定の例例えばこの図のように、認知獲得が主目的の場合、今までその企業や商品について知らなかったユーザーを対象に、まずはコンテンツへ訪問してもらうこと自体が目的となります。したがって、「新規ユーザー数を1週間で5,000人獲得する」というように指標と目標値を設定します。比較・検討段階のユーザーに行動を喚起することが目的であれば、その商品・サービスに関連する情報を読んでもらい、理解を深めてもらうことが目標です。目標値は、「ページA群を5万回閲覧してもらうこと」などとなります。また、サイトのコンテンツをグループ分けし、集客したユーザーがどれほど購買意欲のある行動を取ったのかを分析しやすくすることもできます。具体的には、「1 : イントロ」「2 : 比較」「3 : 購買検討」「4 : 購買方法」というようなゼグメントを行い、サイトのコンテンツをどれかに紐づけします。Google Analyticsでは、コンテンツグループというタグを活用し、このセグメントを割り当てることによって、グループごとに集約した数値を可視化することができます。集客したユーザーのセッション数など「全体の数字」だけを見るのではなく、コンテンツグループごとに「どのように回遊したか」を比較することが可能になるわけです。詳しくは次のセクションで解説します。○コンテンツへのトラフィック、その質の測り方先ほど「集客の数だけではなく、その質も見ることが大事」ということを話しましたが、目標値の達成度合いを見る際には、量と質を同時に見るとよいでしょう。具体的な分析方法は、第3回で解説しますので、本稿では「目的に応じた指標」を紹介します。1. トラフィックの量的分析この図が分かれば、下記のように目的に応じた達成度を設定でき、それに対する対策につなげることが可能です。2. トラフィックの質的分析ユーザーの導線として、「認知を目的としたコンテンツ」から「比較・検討を目的としたコンテンツ」に読み進んでいるかを分析し、より "ゴールに近づいているか" を把握しましょう。Google analyticsでの質的分析方法 - 1. グループ化このようにコンテンツのグループ化を行い、各コンテンツでの消費推移を継続して定期的に計測すれば、「ビジネスゴールに近づいているか」や「サイトやコンテンツのどこに問題がありそうか」が見えてくるのです。さて、第1回となる今回は、集客の効果指標として「数と質の両方を見ることで目的を達成しているか計測する」ことについて解説しました。第2回では、Google Analyticsのレポートに存在する、知らないと大きな勘違いをする "落とし穴" とその対策例について紹介し、第3回ではより具体的な分析方法について話していきます。○執筆者紹介アウトブレイン ジャパン 筒井 祐介世界規模のコンテンツレコメンデーションプラットフォームを活用し、企業のコンテンツマーケティングを支援するアウトブレインジャパンのシニアアカウントストラテジスト。Web解析ツールのエキスパートとして、データを用いたマーケティング施策改善のためのコンサルティングを行う。アウトブレイン入社前は、オーストラリアを拠点に約8年間、デジタルマーケティングの分野でサイト解析や効果分析の業務に携わる。なお、アウトブレインの公式Webサイトは、こちらから。
2015年06月24日アドイノベーションは6月22日、同社が提供するスマートフォン向け広告効果測定ツール「AdStore Tracking」において、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が提供するDMP「AudienceOne」とのシームレスな連携を開始したと発表した。「AdStore Tracking」はアドイノベーションが提供するASPサービスで、さまざまなスマートフォン広告やアドネットワークなどの広告効果測定・解析を行うもの。複数のSDKを設定することなく、アドネットワークやアフィリエイト広告におけるコンバージョン数の測定、アプリ内の特定のアクション計測、広告投資効果や継続率を計測でき、プロモーションの総合的な管理・分析を可能としている。また、「AudienceOne」は、広告配信結果、ソーシャルメディア、提携企業の3rd Partyデータなどを収集・解析し、見込顧客の発見や既存顧客のロイヤルカスタマー化などのさまざまなマーケティング施策に活用する、データ・マネジメント・プラットフォーム。収集したオーディエンスデータをもとに多様なセグメントを作成し、さらにセグメントのデモグラフィック情報や、流入キーワードと掛け合わせた分析を行える。今回の連携により可能になるとされているのが、「AdStore Tracking」のSDKを導入したアプリのデモグラフィック属性分析。この分析は「AudienceOne」のデモグラフィック属性(性別、年代、居住エリア、職業、世帯年収、未既婚など)データを用いる。アプリ利用ユーザーの行動履歴だけでなく、デモグラフィック属性を含めた分析を行い、「AdStore Tracking」で分析、生成されたセグメント情報を「AudienceOne」に連携することで、サイコグラフィックデータ(ライフスタイルや趣味嗜好など)も用いた再分析、オーディエンスセグメント生成を可能とした。さらに、DACの連結子会社であるプラットフォーム・ワンの提供するDSP「MarketOne」を活用することでアプリ面だけでなくWeb面への広告配信も実現し、広告主企業のマーケティングROIの向上を支援する考えだ。なお、同連携ではクライアントごとに厳正なデータ管理を行って、データの漏えいを防ぎ、オーディエンスのプライバシー保護に最大限考慮した仕組みを構築・運用している。
2015年06月23日アウルは6月11日、マーケティング担当者向けに、Web記事の効果を測定するクラウドツール「indicator(インディケーター)」の提供を開始した。同ツールは、「Web記事の効果の可視化」や「想定PVの算出」「検索エンジンにおける記事順位の測定」「類似記事のクリッピング」「キーワードでのクリッピング」といった5つの機能により、Web記事の情報価値を測定し、PR施策のROI算出だけではなく、情報資産をトータルで管理するもの。想定PVや検索順位は、同社が独自に定義した「編集価値換算ロジック」を用いて算出されるほか、記事のURLやキーワードの登録により、類似記事を自動でピックアップする。これにより、Web記事の効果が可視化できるだけでなく、伝播した同一記事を探す手間や記事ピックアップを行う手作業の軽減を実現するという。同ツールの初期費用は5万円(税別)で、月額費用は1ライセンスあたり15万円(税別)。1ユーザーを追加するごとに、月額ライセンス費は1万円(税別)追加となる。同社によるとこれまで、記事の露出効果を測るため、露出面積や露出時間を基にした「広告価値換算」が用いられてきたが、Webメディアの台頭により新しい測定方法のニーズが高まっていたという。一方で、Webメディアでは、記事がポータルサイトやソーシャルメディアへ拡散し、Web上に同一の記事が点在することから、すべてを把握するための「検索する手間」が発生するなどの課題があったと説明。同社はこれらの現状を受け、同ツールの開発に至ったとする。
2015年06月16日キーエンスは、形状測定の用語や基礎技術が学べるサイト「ココが知りたい! 形状測定」を公開した。製品の小型化やデザインの多様化が進む中、製造現場では複雑な形状の測定に対する重要性が高まっている。その一方で、複雑な測定機を扱える技術者の減少や、従来とは違った方法での測定方法の模索などが課題となっている。「ココが知りたい! 形状測定」はこうしたニーズに応えるため、「測定機の基礎や用語」について初心者でもわかりやすい解説が加えられている。また、同社の測定機を実際に導入したユーザーのインタビューなども交え、基礎から実例までを幅広く学べるサイトとなっている。全国の現場から同社に直接寄せられた声を基に制作されたという同サイトは、「三次元測定機」や「粗さ」「共焦点レーザー顕微鏡の原理」などの基礎用語解説が主な内容となっている。また、さらに詳細な内容を記した資料や、ユーザーインタビューも無料でダウンロードでき、今後はより多くの解説トピックを追加していき、役立つサイトを追求していく予定という。キーエンスは、業界では稀な「世界直販体制」を敷いており、測定技術に関するソリューション提案においても「現場に根差した現実的な提案力」で高く評価されている。同社は「今後も、製造業の測定分野に大きく貢献していく」としている。
2015年06月12日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は6月1日、FPGA処理カード「M9451A PXIe 測定アクセラレータ(M9451A PXIe)」を発表した。M9451A PXIeは、次世代パワーアンプの特性評価に必要なデジタル・プリディストーション(DPD)、およびエンベロープトラッキング(ET)の高速化を実現するもので、閉ループ/開ループのDPDおよびET測定を数十ミリ秒で実施でき、同社従来比で速度を最大で100倍高速化することができる。さらに、RFパワーアンプ特性評価/テスト用リファレンス・ソリューションと統合されたことで、Sパラメータ、高調波歪み、パワー、復調測定の高い確度を維持したまま、スループットをさらに高めることが可能となった。リファレンス・ソリューションで使われているDPDアルゴリズムは、同社がこれまで培ってきたノウハウと、SystemVueシミュレーション、N7614Bパワーアンプ・テスト用Signal Studioソフトウェアアプリケーションの要素技術を基に作られており、次世代パワーアンプ・モジュールのシミュレーションから製造まで一貫性のある測定を実現した。また、リファレンス・ソリューションに付属しているオープンソースのサンプル・コードはパワーアンプの特性評価に最適化されており、評価を開始するまでの所要時間を短縮できるとしている。
2015年06月01日アドウェイズは5月20日、同社の提供する「PartyTrack(パーティートラック)」が、ヤフーが提供を開始する「Yahoo!アプリインストール広告」と連携を開始したと発表した。「PartyTrack」は、スマートフォンアプリを対象とした全世界対応の効果測定システム。1つのSDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)で、自然流入および広告経由それぞれの月別・日別・時間別インストール数の解析をはじめ、ROI(Return On Investment:費用対効果)やLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)など様々な効果指標の分析が可能となる。一方「Yahoo!アプリインストール広告」は、高度で効率的なターゲティングや多彩な広告表現を実現する、スマートフォンアプリのインストール促進を目的とした広告サービスで、アプリのインストール実績を確認するため、主要な広告効果測定ツールと連携している。この2つの連携により、「PartyTrack」で効果測定をしているアプリデベロッパーは、「Yahoo!アプリインストール広告」に出稿する際、インストール数の解析やROIの分析を通し、広告運用の最適化を行うことが可能になる。
2015年05月21日D2C Rは、広告効果測定ソリューションツール「ART」が、スマートフォンアプリ向け広告サービス「Yahoo!アプリインストール広告」と連携したと発表した。「ART」は、複数のサイトやアプリの広告計測を効率化し、媒体に限定しない多様な切り口での広告効果測定を可能とするツール。既に190社以上の広告主に導入されており、広告効果測定が可能な連携媒体数も200メディアを超えるという。一方「Yahoo!アプリインストール広告」とは、ヤフーが提供する、スマートフォンアプリのインストール促進を目的とした広告サービスだ。今回の連携により、ART導入の広告主は「Yahoo!アプリインストール広告」の広告効果測定が可能となる。
2015年05月21日心拍数を測定する機能が搭載されたApple Watchだが、手首に入れ墨があると、測定パフォーマンスを低下させるという。Apple Watchのサポートページにこのほど注意書きが追加された。サポートページによると、永久的にもしくは一時的に、たとえば肌に入れ墨のような変化をもたらした場合に、心拍センサーの測定パフォーマンスに影響を与えるとしている。Apple Watchは心拍測定にあたって、本体裏側の緑色LEDライトと感光性フォトダイオードを組み合わせて、血液の量を検出している。このため、腕に入れ墨のようなものがあると、センサの反応に影響を与え、心拍数の測定に影響をあたえるようだ。入れ墨でなく、腕にペインティングした場合も、同様の反応となりそうだ。この記述は、最近になって、記載されたもので、米Appleのサポートページに記述されているが、日本のサポートページには同様の記載がなされていない。
2015年05月02日鹿児島市 平川動物公園は4月8日、公式Twitterにて、コツメカワウソの赤ちゃんの体重測定の様子を紹介した。○生後約1カ月が経過、順調に成長中2頭の赤ちゃんはともにオスで、3月2日生まれ。誕生時の体重は約60gだったが、生後約1カ月経過した4月8日時点では約350g、14日には400gまで増加した。同園では、毎日の体重測定で成長の様子を見守っている。体重測定の際に異常がないか、くまなくチェックを実施。この日の体重測定中は少しは目が覚めたようだが、すぐにお休みモードになってしまう様子がうかがえた。赤ちゃんは目もぱっちり開いて、ずいぶん動けるようになっている。コツメカワウソには小さな爪が控えめについているが、赤ちゃんの時には少々大きく、成長に伴ってどんどん短くなっていくという。毛の色はうまれた当初は白っぽかったが、徐々に茶色の毛に変化してきている。
2015年04月23日テレダイン・レクロイ・ジャパンは4月7日、微小電流の測定用として2種類の高感度電流プローブ「CP030A」および「CP031A」を発表した。これらのプローブは小電力機器の微小な電流測定用として開発されたもので、最高感度1mA/divでの計測が可能なほか、1%の直流/低周波数精度を実現。これにより微小電力の測定を高精度に行うことが可能となっている。また、最大連続電流は30A、最大ピーク電流も50Aと、従来のプローブの仕様をそのまま維持している。さらに、直径5mmまでの電線にクランプすることができるため幅広い用途に適用可能となっているほか、同社のほかの電流プローブと同様に、ProBusプローブ・インタフェースに対応しており、オシロスコープから電源を供給するだけではなく、プローブと通信することでプローブの感度の調整をしたり、電流値を直読したりすることができるため、オシロスコープの演算機能を使って電圧信号と掛け算をすることで電力波形を作り出し、W(ワット)として直読することも可能なほか、自動ゼロ調整やデガウスなどもオシロスコープ側から操作することができるという特徴がある。なお2製品はCP030Aが50MHzの測定帯域、CP031Aが100MHzの測定帯域となっている。
2015年04月08日キーサイト・テクノロジーは4月3日、LTE-Advanced 8×8 MIMO測定ソリューションを発表した。同ソリューションは、同社のPXIモジュール型ベクトル・シグナル・アナライザ(PXI VSA)「M9391A」、PXIモジュール型ベクトル信号発生器(PXI VSG)「M9381A」およびソフトウェアなどを組み合わせたもので、TDD方式のLTE-Advancedの商用化に必要な8チャネルを使うMIMO技術の特性評価に最適だと同社では説明している。具体的には、3.5GHz帯を利用したTDD方式のLTE-Advancedの2016年の商用化に向けた研究開発において、チャネル間の位相同期/時間同期を仕様化したほか、8チャネルまでの信号を位相コヒーレント状態で解析(最大周波数6GHz、最大帯域幅160MHz)することが可能。また、8チャネルまでの位相コヒーレントな入力信号生成(最大周波数6GHz、最大帯域幅160MHz)も可能だという。なお、同ソリューションは即日販売を開始しており、価格はLTE-Advanced 4×4 MIMO測定ソリューションで3400万円~(税別)、LTE-Advanced 8×8 MIMO測定ソリューションで6600万円~(同)となっている。
2015年04月03日キーサイト・テクノロジー(キーサイト)は3月31日、次世代移動体通信(5G)向けの空間電波伝搬特性測定ソリューションを発表した。同ソリューションでは、ミリ波周波数で最大帯域2GHzの入力信号生成、複数アンテナを使用した多チャネル伝搬測定が可能となる。また、伝送/反射ミリ波サウンディング信号の捕捉による選択したチャネル特性の抽出、オープンFPGAを使用したリアルタイム測定による長時間の連続したデータ収集、さらには指向性の強いアンテナの3次元測定が実現した。具体的には、M8190A任意波形発生器が業界最高のサンプリングレートと分解能を、PSGベクトル信号発生器が業界で最も広帯域のI/Q変調機能を提供する。また、ダウンコンバータおよびシグナル・コンディショニング・モジュールにより、5G研究に必要な確度を備えた、広帯域信号の捕捉/解析用のスケーラブルな構成が可能となる。さらに、5Gベースバンド エクスプロレイション ライブラリにより、現実的なチャネルモデルの抽出とシミュレーションが実現する。キーサイトは、「当社は無線通信技術において世界的なリーダーであり、また最適なソリューションを提供できるベンダーでもあり、お客様と連携し、5Gに必要な無線技術の研究開発をリードしています。この空間電波伝搬特性測定ソリューションは、当社が中心となり4Gから5Gへの進化を推し進めることへの新たな決意表明でもあります」とコメントしている。
2015年03月31日東京西川は31日まで、東京・表参道ヒルズで快眠のための体圧分布測定プログラムを体感できる「& Free パーソナル・フィッティング ラボ」を開催している。○新ブランドデビュー記念として実施同社は3月より、パーソナルフィッティングをベースに家族の快眠環境をサポートするトータル寝具ブランド「& Free(アンドフリー)」を発売。表参道ヒルズに登場したラボは、ブランドデビューを記念して期間限定で展開しているもの。ラボの目玉は自身の体圧分布を測定してもらえるプログラムだ。固さや機能が異なるマットレスを寝試しながら、専用の測定器であお向き寝と横向き寝の状態を測る。担当者によると、体にかかる負荷の割合は「頭が8%、肩が33%、腰が44%、脚が15%」が平均的な数値だが、体型や体重など人によって大きく異なるという。例えばやせ型の人は、固いマットレスでは体に接触する部分が少ないので、腰、肩など接触部に大きな負担がかかり、腰痛などを引き起こしやすい。一方、肉付きが良い人は接触面積が広いので、負荷を分散させることができる。体験では、測定器の情報がモニターに映しだされ、体圧負担がどのように掛かっているかを知ることができる。3度試した結果を元に、体圧がかかりやすい箇所の負担を減らせる固さや沈み具合のマットレスを導き出す。寝具売り場で検討する場合、「これがいい気がする…」と感覚頼みになってしまうことも多いだろう。しかし、ラボではどの固さがもっとも合っているのかを、数値的に見ることができるのだ。このプログラムは、もともと同社の日本睡眠科学研究所が、サッカーのネイマールJr.選手や三浦知良選手を始めとしたトップアスリートや著名人にのみ提供してきたもの。一般向けの実施は今回が初めてとなる。また後頭部から首までのカーブを測定し、自身の骨格や体型にあった枕の高さ・固さ・形をオーダーできる枕のフィッティングも実施。理想的な睡眠のアイテムを体感できる。枕はマットレスとの組み合わせも考慮して測定してもらえるので、理想的な寝心地のトータルコーディネートも可能だ。○快眠グッズなども展示店内ではグリーンやアロマ、CD、ハーブティーなどの快眠グッズも展示。プログラムを体験し、アンケートに答えるとオリジナルエコバッグとハーブティーがもらえる。開催期間は~3月31日、11時~20時。場所は東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 西館1階。入場・体験料は無料で、寝具の販売は行わない。表参道ヒルズのラボは3月いっぱいのオープンだが、4月以降、東京・横浜の百貨店など7店舗で期間限定「パーソナルフィッティング・ラボ」を展開予定。実施店舗は日本橋西川、高島屋 玉川店、西武百貨店 池袋店、東急ハンズ 新宿店、東急百貨店 渋谷・本店、たまプラーザ店、そごう 横浜店。
2015年03月31日東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター(CIES)とキーサイト・テクノロジーは、次世代メモリの1つである「STT-MRAM」の測定技術を共同で研究し、その成果を基にキーサイトがSTT-MRAM測定システムの製品化することを決定したと発表した。製品のリリースは2016年初頭を予定しており、CIESにおける産学共同研究の成果に基づいた製品化発表となる。CIESが運営する国際産学連携コンソーシアムでは、国際産学共同研究を実施することにより、集積エレクトロニクス機器の飛躍的省エネを実現する革新的な基盤技術群を創出することを目標として、7テーマの研究開発を推進している。7テーマのうちの1つである遠藤哲郎教授を代表とする「不揮発性ワーキングメモリを目指したSTT-MRAMとその製造技術の研究開発」においては、飛躍的な省エネルギーシステムを実現する不揮発性ワーキングメモリの実用化を促進し、低炭素・省エネルギー社会の実現に貢献することを目的とするスピントロニクス技術とシリコンCMOS技術の融合によるSTT-MRAMとその製造を、産学が連携して開発してきた。キーサイトは、この「不揮発性ワーキングメモリを目指したSTT-MRAMとその製造技術の研究開発」における測定技術開発分野に参画し、CIESが提供するSTT-MRAMを活用して、CIESと共にSTT-MRAMの測定技術に関して研究開発を行った。特に、STT-MRAMの測定技術に不可欠な高速な信号生成技術や高精度の測定技術等、さまざまな有用な評価技術を開発してきた。今回のCIESとの共同研究を通して、高速信号生成と、高精度測定技術に一定の成果を得たことで、STT-MRAM測定システムを2016年初頭のリリースを目指して製品化することを決定したという。
2015年03月19日ロックオンは3月3日、ネイティブアプリの効果測定ができるアドエビスの新サービス「アプリエビス」の提供を開始した。同サービスは、ネイティブアプリの集客・マーケティングに特化した機能を提供するもの。リスティング広告やアフィリエイト、アドネットワーク、純広告など各種広告を経由したアプリダウンロード数の計測やLTV計測等による「広告効果測定機能」や、自然検索や広告別にて、ダウンロード済みユーザーの詳細な利用状況や継続率を確認可能な「アプリ内アクセス解析機能」、ストアに登録したアプリのカテゴリ別順位や指定した検索キーワードでのランキングを確認できる「アプリストア最適化(ASO)機能」を実装する。これらデータは、詳細なレポート表示が可能で、エクセルやCSV形式でダウンロードすることもできる。価格は、初期費用が5万円(税別)で、月額利用料が3万円(税別)~。月額利用料は、月間トラフィック数により異なる仕組みだ。
2015年03月04日グルーバーは2月25日、同社が提供するネイティブアド・コンテンツマーケティングの効果測定・分析ソリューション「TRIVER」が、ログリーの広告プラットフォーム「logly lift」と計測連携を開始したと発表した。「logly lift」とは、企業のオリジナルコンテンツをメディアのネイティブ広告として配信するサービス。一方、「TRIVER」は、広告主のネイティブアド・コンテンツマーケティングの効果測定と、メディア企業のコンテンツ企画などを支援する、各種分析やレポートをワンストップで実現するソリューションだ。今回の連携により、「logly lift」が連携するPC・スマートフォンを対象とするメディア 延べ40億インプレッションのネイティブアド広告在庫に対し、誘導元メディアからコンテンツページ、広告主サイトまでの来訪経路・閲覧状況分析を「TRIVER」の管理画面上で一元管理できるようになる。
2015年02月26日ロックオンは2月25日、インターネット広告効果測定システム「アドエビス」で、コンテンツマーケティング計測に特化した新プランの提供を開始した。同プランは、過去にロックオンで行った、GIZMODEとライフハッカーにおけるコンテンツのアトリビューション効果の分析実績や、All Aboutのタイアップ広告を利用したエンゲージメント分析手法など、豊富なノウハウをより多くのユーザーに提供できるよう設計されたもの。コンテンツマーケティングは、クリック・自然検索に加えて、ビューまで一貫して計測する必要があるため、同プランでは、ADエビスやSEOエビス、ViewThruエビスをパックにしたほか、専用の分析テンプレートもセットで利用することが可能だ。利用料金は月額4万円(税別)~で、アドエビス新規申し込みから6カ月間適用されたのち、7カ月目より通常料金での提供となる。
2015年02月26日米Applied Materials(AMAT)は2月23日(現地時間)、インライン3D CD SEM測定装置「Applied VeritySEM 5i」を発表した。同装置は、高アスペクト比で複雑な表面形状を持つ3D NANDやFinFETデバイスの測定課題に対応、最先端の高解像度撮像技術と後方散乱電子(BSE)技術を通じて、インラインでの微細寸法(CD)制御に優れた力を発揮する。また、半導体メーカーのプロセス開発や生産立ち上げが迅速化され、量産に伴うデバイス性能と歩留り向上にも寄与するとしている。具体的には、先進的な高解像度SEMコラムやチルトビーム、BSE撮像を駆使することで、FinFETや3D NANDにおける重要かつ複雑な構造のインライン測定とモニタリングに対応したユニークな3D測定機能を実現している。中でも、トレンチ内ビアの底部CDをBSE撮像する技術は、上下のメタル層との接続を確保する上で重要な役割を担っている。また、FinFETの側壁やゲートとフィンの高さの制御に少しでもばらつきがあると、デバイス性能や歩留りに悪影響が生じる。そこで、同装置ではチルトビームを利用して正確かつ再現性のあるインライン測定を行う。高解像度のBSE撮像は、高感度化により60:1もしくは、それ以上の高いアスペクト比を有する3D NANDデバイスの非対称の側壁や底部CDの測定にも対応し、連続的な垂直測定を可能にする。
2015年02月25日トランスコスモスは2月23日、メタップスと、アプリ向け広告効果測定やデータ管理・分析領域での戦略的業務提携に合意したと発表した。メタップスは、アプリの集客・分析・収益化をワンストップで支援する開発者向けプライベートDMP「Metaps Analytics」を開発・提供。データ解析と人工知能を活用し、最適なユーザーに最適な広告を配信することでアプリの収益最大化を支援する。トランスコスモスは今回の業務提携により、「Metaps Analytics」の販売を開始。これにより、ネイティブ広告となるFacebook広告やMetapsオファー広告を含む、より高度で総合的なアプリプロモーションを提案することが可能となり、アプリプロモーションにおける広告主の課題解決をサポートしたい考えだ。
2015年02月24日アドウェイズは2月18日、効果測定分野においてFacebookにパートナー認定されたと発表した。Facebookは、企業のマーケティング活動をサポートする取り組みとして「Facebook Marketing Partners」を実施している。今回、アドウェイズのスマートフォンアプリ「PartyTrack」が効果測定分野においてパートナーとして認定された。PartyTrackは、1つのSDK(Software Development Kit)で、自然流入や広告経由の月別・日別・時間別インストール数の解析のほか、ROI(Return OnInvestment:費用対効果)やLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)などさまざまな効果指標の分析が可能となり、高度なアプリマーケティング技術を実装している。また、同社の運営するスマ―トフォン向け広告配信サービス「AppDriver(アップドライバー)」と連携しており、国内外の1,000以上のスマートフォンメディアに対して広告を配信できる。さらに、FacebookRのモバイルアプリ向け広告サービス「Mobile App Install Ads」に広告出稿する際にも、インストール数の解析やROIの分析などにより、広告運用の最適化を行うことが可能となっている。
2015年02月20日ブルースクレイ・ジャパンは2月17日、リスティング広告の電話効果測定ツール「CALL SCOPE(コールスコープ)」の提供を開始した。同ツールにより、電話を掛けてきたユーザーがどのキーワードでコンバージョンしたかを認識することができ、リスティング広告を経由した来訪者のアクセスキーワード計測を実現する。また、通話ログの管理により、リアルタイムに架電状況が把握できるほか、通話が発生した場合には通話録音データが保存されるため、通話内容をマーケティングに反映させることが可能。電話番号を変えたくない顧客には、ID番号を発行するラベル発行型のサービス提供により、電話番号を変更することなく、同ツールを導入することができるという。
2015年02月18日キーサイト・テクノロジーは2月6日、1/f雑音測定システムの第4世代品「E4727A 1/fノイズ・RTN測定システム」を発売した。1/f雑音やランダムテレグラフ雑音(RTN:Random Telegraph Noise)などの、低い周波数で支配的になる雑音の大きさを測定するシステムである。1/f雑音は、周波数(f)にほぼ反比例してエネルギー密度が増加する雑音を指す。電子機器や電子回路ユニット、半導体集積回路、半導体素子、抵抗器などはすべて、1/f雑音を発生する。そもそもは真空管の電流雑音として1/f雑音は見つかった。このため1/f雑音の歴史は非常に長い。最近では低雑音MOS FETやCMOSイメージセンサ、低雑音アンプ、パワーデバイスなどで問題となっている。ランダムテレグラフ雑音(RTN)は主にMOS FETのチャンネル領域で発生する。半導体製造技術の微細化によって近年、注目を集めるようになった。電流が2つの値を行き来する、あるいはしきい電圧が2つの値を行き来するという、離散的な変動を伴う雑音である。キーサイトは15年以上も前から、1/f雑音やRTNなどの低周波雑音を測定するシステムを開発、市販してきた。100Hz以下の低い周波数領域で雑音のような微小な信号を測定することは、容易ではない。測定システムの構成は複雑で大掛かりになりがちである。従来品である第3世代の「E4725A」では、1.6mもの高さがあるラックマウントシステムや測定治具などで低周波雑音の測定システムを構成していた。第4世代品の「E4727A」では測定システムを大幅に小型化するとともに、測定性能を格段に向上させた。測定システムは作業机の上に構築できる。そして測定周波数範囲とバイアス電圧範囲を大きく拡大した。測定の下限となる周波数は0.03Hzである。従来品の下限は1Hzだった。最近ではデジタルカメラの手ブレ補正用センサーで1Hz未満の周波数領域を測定する需要があることなどに応えた。バイアス電圧は最大で200Vである。従来品は最大50Vだった。最近では自動車のエレクトロニクス化などで高耐圧パワーデバイスを測定する需要が高まっていることに応えた。そして測定限界を大きく左右する、測定システム自体の雑音を大きく下げた。雑音フロアは-183dBV2/Hzである。従来品の雑音フロアは-177dBV2/Hzだった。新製品(E4727A)のコーナー周波数は20Hzである。従来品のコーナー周波数は10kHzだった。雑音フロアとコーナー周波数が下がったことで、従来は測定が難しかった、抵抗器の低周波雑音特性を測定できるようになったという。さらに、これがたぶん最も重要なのだが、新製品では測定時間を大幅に短縮した。新製品の測定時間は、下限が1Hzのときに約40秒である。従来品の測定時間は、下限が1Hzのときに約2分(約120秒)。およそ3分の1に短くなった。例えば、シリコンウェハに作り込まれた数多くのダイの低周波雑音特性を測定する場合、検査コストを大きく削減することを期待できる。測定システムの構成では、入力端子用モジュール、出力端子用モジュール、基板バイアス用モジュールを新たに開発し、被測定デバイスの近傍に配置できるようにした。各モジュールと半導体デバイス・アナライザの間はケルビン三重同軸(トライアキシャル)ケーブルで接続してあるので、環境雑音の影響を受けない。さらにはモジュールを被測定デバイスの近傍に置くことで、被測定デバイスとモジュールを接続するケーブルを短くし、環境雑音の影響を抑えた。またモジュール本体は三重の電磁シールドが施されており、環境雑音の影響を受けない。そして各モジュールの底部には磁石が組み込まれており、レバーの操作によって磁石の効果をオン/オフできる。作業机の表面が鉄製の場合には磁石を効かせることで、モジュールの機械的振動やガタつきなどを抑えられる。「E4727A」の価格(税抜き)は約2,500万円から。納期は約3週間からである。
2015年02月09日オムロン ヘルスケアは1月29日、Bluetooth/NFC通信機能を搭載し、測定データをiPhoneやAndroidスマートフォンで簡単に転送して専用アプリで管理することができる上腕式血圧計「HEM-7510C」を発表した。2月6日より発売する。同製品は、BluetoothとNFCの両方の近距離無線通信技術を搭載した上腕式血圧計である。測定データはiPhoneやAndroidスマートフォンで簡単に転送し、健康サポートサービス「ウェルネスリンク」を活用してスマートフォン専用アプリ「からだグラフ」やPCで血圧の変化をグラフで管理することが可能。また、別売品の通信トレイ「HHX-IT4」を使って、USBケーブルで測定データをPCに転送することもできる。さらに、測定状態や結果をわかりやすく文字と光で伝える「お知らせディスプレイ」を搭載。測定を開始すると、測定中であるというメッセージを文字でお知らせするとともに、カフ(腕帯)が適切な強さで正しく巻けているかをチェックし、結果を光と文字で表示する。そして、測定終了後には、正しく測定ができた場合には「測定が完了しました」、測定中に体が動いたり、カフの巻き方がゆるかった場合には、「再測定をおすすめします」というメッセージとともにその理由を表示するので、正しく測定ができたかどうかがひと目でわかり、安心して毎日の血圧測定を行える。
2015年02月02日キーサイト・テクノロジーは1月30日、高精度なパワー測定と高分解能のデジタルオシロスコープ(デジタルオシロ)を統合した計測器「Keysight IntegraVision パワー・アナライザ PA2201A」を発売した。従来、「パワー・アナライザ」と言えば、きわめて高い精度で電力を測定する計測器であり、波形を観測するデジタルオシロのような機能を備えていなかった。このため、テストベンチではパワー・アナライザのほかに、デジタルオシロを用意して作業にあたることが多かった。このとき、少なくとも2つの問題が生じていた。1つは、パワー・アナライザが対象とする高電圧・大電流の測定を、小信号測定が前提のデジタルオシロでは直接は扱えないこと。もう1つは、デジタルオシロの分解能が8ビットとそれほど高くはなく、パワー・アナライザが要求する高い精度の波形解析が難しいこと、である。そこでキーサイトは、16ビットと高い分解能の波形入力機能を備えるとともに、1000Vrmsと高い電圧や50Armsという大電流を直接扱え、基本確度が0.05%と高いパワー・アナライザを開発した。通常のパワー・アナライザとしての表示のほかに、デジタルオシロと同様の波形表示を可能にしている。12.1インチと大きな静電容量式タッチパネル内蔵のカラー液晶ディスプレイを備えており、スマートフォンと同様のマルチタッチ操作に対応する。搭載しているデジタルオシロのサンプリング速度は5Mサンプル/秒、帯域幅は2MHz、波形メモリは最大で4Mポイントである。「PA2201A」の価格は約236万円(税抜き価格)。出荷開始は2015年5月の予定である。このほか、入力チャンネル数が4チャンネルで、3相交流の測定に対応した「PA2203A」を開発中である。「PA2203A」の発売は2015年10月、出荷開始は2015年12月を予定する。価格は約350万円(税抜き価格)となる見込み。
2015年01月30日アジレント・テクノロジーは1月22日、フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)を用いたフタル酸エステルの迅速測定パッケージ「Agilent 4500ポリマーパッケージ」を発表した。フタル酸エステルは、ポリ塩化ビニルなどの可塑剤として広く用いられているが、発がん性や内分泌かく乱物質としての作用など、健康への影響が指摘されている。そのため、フタル酸エステルの一部には子ども向け玩具または育児用品への使用量制限が設けられており、その使用量は0.1%を超えてはならないとされている。「Agilent 4500ポリマーパッケージ」は、3回反射ATRインタフェースを搭載したバッテリ駆動のFTIRシステム「Agilent 4500」、ポリマーライブラリ、PVC内のフタル酸エステルの分析に特化した独自のメソッドがパッケージされたものである。利用することで、数秒でポリマーの化学的組成を非破壊で測定することができる。ポリ塩化ビニルの場合、フタル酸エステル含有量を正確に測定する。また、独自のメソッドにより、さまざまな充填剤や添加物が存在する場合であっても、フタル酸エステルの総含有量を0.1%レベルで測定することが可能となっている。なお、多岐にわたるポリマーに対応したフタル酸エステル測定用のメソッドも今後ラインナップされ、同パッケージに簡単に追加できるという。
2015年01月23日インテージとニールセン・カンパニーは1月21日、日本のクロスプラットフォーム領域における新たな広告効果測定ソリューション開発を目指し、両社合弁でインテージ・ニールセン デジタルメトリクスを設立すると発表した。今回の合意で両社は、データ資産やノウハウを持ち寄り、日本のクロスプラットフォーム領域における広告キャンペーン効果についての知見を提供する。これにより、クライアントは広告活動を修正し、最適化することが可能となる。広告や広告代理店業界では、クロスプラットフォームでの広告効果に対する知見への関心が高まり、インテージではこうした市場環境変化に対応するため、i-SSP(インテージ・シングルソースパネル)を構築して顧客企業が広告投資の決定ができるよう、信頼の高いメトリクス(測定基準)を提供してきた。ニールセンは消費者の購買行動と視聴行動「ウォッチ・アンド・バイ(Watch & Buy)」を把握するため、包括的な消費者インサイトソリューションを提供。ニールセンは、変化の途上にある日本の消費者のメディア視聴行動と購買行動をさらに明確にするため、世界レベルのソリューション開発ができるよう、先進技術やノウハウを導入する。新会社は、第一弾サービスとして、すでにアメリカなど海外市場で定評のある、世界水準の広告効果測定ソリューションであるニールセン オンラインキャンペーンレイティングス(OCR:Online Campaign Ratings)を活用。OCRの日本市場導入に合わせ、OCRとインテージが保有するi-SSPデータを統合することでオンライン広告のリーチを性・年齢属性といった基本的な切り口だけでなく商品ブランド所有状況や商品購買意向、ライフスタイル、地域属性などの豊富な切り口で分析する新サービスを提供する。また、オンライン広告の購買行動に対するインパクトやブランドスイッチ動向を分析するサービスなども提供していく。
2015年01月22日「自分の眠りの質が良いのか悪いのかわからない」と悩んでいる人もいるかもしれません。最近、大手企業が睡眠に関するグッズを販売しており、この中には眠りの質を測定するものもあるのですが、どうして、こういう製品が登場しているのでしょうか?ゲームの任天堂が眠りの質測定グッズを発表ゲーム機で有名な任天堂が、2015年に眠りの質を測定する製品を販売すると発表しました。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療で知られる医療機器メーカー、米国レスメド社との業務提携も決定したそうです。この製品は、ノンウエラブル(身につけない)センサーによって、呼吸や心拍数を測定し分析するのが特徴。ゲーム機で培ったノウハウを生かして、無線でサーバーにデータを送り、睡眠を改善するために食生活や運動習慣などのアドバイスを提供するそうです。また任天堂では、こちらの医療機器を皮切りに、健康領域事業への参入を表明。今後、この分野にも力を入れていくそうです。アイシン機器もねむりモニターを発売眠りの質測定グッズを販売しているのは任天堂だけではありません。アイシン機器は、2014年の7月に『ねむりモニター』を発表。ベッドの脚に独自開発した体重検知センターを設置することで、寝返りの頻度を測定できます。サーバーと連携しているこの製品は、スマホやパソコンでも閲覧できるので、離れて暮らしている家族の睡眠をモニタリングできることも特徴です。眠りの質を測定できる製品がさまざまな企業から登場しています。でも、どうして大手企業が睡眠グッズを販売しているのでしょうか。手軽に睡眠の質をよくできる時代!大手企業が眠りの質を測定するグッズを販売するのはなぜでしょうか?よい睡眠に関心がある消費者が増えたからかもしれません。よい睡眠は、心身の疲労を回復するとともに、健康増進効果があると言われています。睡眠の質が下がってしまうと、日中の集中力も低下し、仕事や学業に支障が出てしまいかねません。そこで、どんな睡眠をしているか測定することで、こうした問題を防ぐことができるというわけです。質の高い睡眠ができるようになると、日常生活の充足感も十分に得られるはず。眠りの質測定グッズをりようすることで誰でも簡単に眠りの質が見直せるようになるので、ぜひとも活用しましょう。Photo by Jacopo Romei
2014年12月30日ニールセンは12月25日、オンライン広告のブランディング効果測定ソリューションとなる「Nielsen Online Brand Effect(OBE)」を活用した日本国内におけるキャンペーン広告効果の最適化事例を発表した。事例は、サントリー酒類のキャンペーンで、オンライン広告によりザ・プレミアム・モルツが美味しく飲める「超達人店」の認知向上を図るほか、来店数の増加につなげることを目的としたもの。効果測定ソリューションは、オンライン広告のブランドリフト効果をリアルタイムで測定し、広告効果の最適化を支援するソリューション「Nielsen Online Brand Effect(OBE)」を使用。「超達人店」のほか競合ブランドが飲める店舗をアンケートの選択肢に置き、それぞれの店舗の認知率を「広告接触者」と「非接触者」から聴取した。「広告接触者」に対しては、「超達人店」のバナー広告が表示された15秒後に、広告の上にアンケートを被せて表示し回答を収集。「非接触者」には広告とアンケートを同時に表示し、広告が見えない状態で質問を実施した。その結果、キャンペーン全体での最終的なブランドリフト(認知向上効果)は38.3%で、ターゲティングではアルコールや外食に関心の高い層への認知向上効果が高いという結果となったという。
2014年12月26日