映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の合同記者会見が19日に福岡県で行われ、吉永小百合が取材に応じた。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。今回は福岡県・西鉄グランドホテルにて合同記者会見が行われ、吉永が登場。オフィシャルレポートが到着した。○オフィシャルレポート8月19日(土)、福岡にて本作の合同記者会見が実施され、まず行われた合同記者会見では、煌びやかな会場に多くの地元メディアが駆けつける中、主演の吉永小百合(神崎福江/かんざき・ふくえ役)が登壇。まずは集まった報道陣に向け吉永が挨拶の言葉を述べると、記者会見がスタートした。主演を務めた吉永は、本作が123本目の映画出演となる。まもなく公開を迎える本作だが、今の心境について「前作の『いのちの停車場』が上映していた頃はまだまだコロナ禍で、東京も大阪の劇場もクローズされていたんですね。今回は全国で観ていただけるので、たくさんの方に劇場へ足を運んでいただけますようにと祈るような気持ちでいます」と率直な想いを吐露。本作は『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作として、吉永の集大成とも言える作品。山田組への参加は『母と暮せば』以来8年ぶりとなったが、「今回は監督が新しい映画を作るんだと強い想いを込めてらしたと思います。撮影方法も、今までは短いカットを繰り返し撮影して繋げていくことが多かったのですが、今回は長回し。ワンシーンワンカットということもありました」と明かす吉永。さらに「この映画は永井愛さんの戯曲が原作。長セリフも多かったのですが、それをワンカットで撮っていくということもあり、最初は慣れなくてドギマギして大変でした」と苦労を明かしながらも、「大泉さんやキャストの皆さんに助けていただきながら演じることができました」と久しぶりとなった山田組での撮影を振り返った。○記者からの質問に、吉永小百合は?さらに記者会見では集まったメディアとの質疑応答を実施。まず一人目の記者からは、「老舗の足袋屋を守り続ける一方、恋をしたりボランティアに励む新しい生き方を見つける二面性を持った福江というキャラクターを演じるにあたり、工夫したことは?」という質問が。吉永は「福江は、地域の人たちと一緒に一人でも生きていこうとする力強い母。とにかく前を向いて進んでいく“肝っ玉母さん”のようなところもあるので、そんな部分も出そうかと考えていたんですが、監督から“もう少しゆっくり歩いて”と注意を受けてしまうことはありました」と監督からの演出を明かしつつ、「(福江の生き方は)とても素敵な生き方だと思います。私も歳を重ねても、そんなふうに前を向いて生きていきたいなと思いました」と役どころの魅力を力説していた。続いて、「本作には豪華な顔ぶれが集結していますが、共演者の方々への印象や撮影時のエピソード」についての質問。まずは本作で親子役で初共演を果たした大泉洋について。吉永は当初、親子役をうまく演じられるかという不安も抱えていたというが、大泉と初対面したのは撮影が始まる2ヶ月ほど前だったそう。「お会いした際、ケーキをいくつか持って行ったんですね。“大泉さん何がよろしいですか?”とお聞きしたら、“ショートケーキ”とおっしゃって。その時の言い方が少年っぽくて、これは息子だなぁと感じました」と微笑ましいエピソードを披露。 「(大泉は)気取らず、おしゃべりがお好きな方。新聞記者さんのように色々質問してくださるんですよね。私もついつい、普段なら喋りたくないようなプライベートなことまでお話ししてしまいました」と冗談混じりに明かしていた。○永野芽郁に対して「ちょっと負けたな」孫・舞を演じた永野芽郁については、「『キネマの神様』という作品を拝見して、なんて素敵なお嬢さんなんだろうと思っていたので、ご一緒できるのがとっても嬉しかったんです」と告白する吉永。「“芽郁さんはいくつからお仕事してるの?”と聞いたら、8歳からとお聞きして。私は11歳からなので、ちょっと負けたなって(笑)」と茶目っ気まじりに現場でのやり取りを披露し、会場の笑いを誘っていた。さらに「本作に出演し、俳優として難しかったところは?」という質問も。劇中では失恋した福江が“やけ酒”する姿も描かれるなど、これまでの吉永のイメージにはないシーンも登場するが、「“やけ酒”シーンは楽しかったですね」とチャーミングな笑顔を見せながら、「お酒を飲んで酔っ払うみたいなシーンはここ30年くらいなかったので、なんだか楽しく演じることができました」と明かす吉永。難しかった点については、「(原作である)演劇のセリフを映画のセリフにして話していくこと」だったといい、「演じていてワクワクするような楽しさはありつつ、どういうふうに演じれば良いかと一人で練習を重ねていました」と振り返った。続いては、孫・舞(永野)と福江のシーンについて。二人が恋愛の話で盛り上がるシーンについてのエピソードを問われると、吉永は「舞ちゃんに“(好きな人に)告白しないの?”って聞かれて、“言われるまで待つの”と答えるシーンなんですが、どちらかというと私もそっちの方なんですね。相手の方から自分のことが好きだとわからないと、積極的に行けないタイプの人間なんです」と自身の恋愛観について触れる場面も。さらに舞台で描かれていた福江がクールな面を持っていたことを挙げ、「私もそんな要素も入れながら演じた方が良いのかなと思っていたんですが、監督から舞台とはまた違う母を描きたいとおっしゃっていたんです」と明かす吉永。「なので、舞台で描かれていた福江よりも少し甘いというか。本作ではそんな部分も出したつもりです」と役作りを告白した。そして最後の質問に、『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』三部作となった本作だが、「過去2部作、そして今作の中で、山田監督は吉永を通じてどんな母親を描こうとしていたと思いますか?」という質問が。この質問に、吉永は『母べえ』でのプロモーション活動で監督と九州に行った際、移動中に監督が自身の母親についての話をしてくれたというエピソードを挙げる。「監督がまだ学生の頃、お母様が他の男性と住んでらしたみたいで、助監督になった時、1日だけ休みをもらってお母様に会いに行ったという話をしてくださいました。その話を聞いて胸がいっぱいになって…」と話を聞いた当時の心境を吐露。「母の映画を撮ってらっしゃるのは、ご自身のお母様への想いが強いからなんだろうなと感じたんですね。監督のお母様も耐える母ではなく、ご結婚も3回なさったりとか、前を向いて生きてらっしゃった方だと思うので、とてもリスペクトされていたんじゃないかと思います」と明かす。さらに「本作で描かれるお母さんも近い部分があるんじゃないかと。そんな監督の想いも受け止めながら、自分なりに母親像を作りながら演じました」と話し、「チャンスがあれば、また違うタイプの母さんを山田監督のもとで演じられたらと思っています」と再タッグへの意欲も見せていた。会見の締めくくりでは、吉永から映画を楽しみに待つ一般客へメッセージが。「世の中の状況も大きく変わっていく中で、映画館で映画を観るという機会も減っていることもあるかと思いますが、それでも映画館で観てくださいということを言い続けていきたいなと。ぜひご家族やお友達と色々な想いを語り合っていただきたいと、切に願っています」と熱い想いを述べ、記者会見は幕を閉じた。
2023年08月19日女優の吉永小百合が主演を務める、映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の本編映像が18日、公開された。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。今回公開されたのは、福江と牧師・荻生(寺尾聰)が、夕陽が射す“ふたりきり”の教会で語り合う姿を捉えた本編映像。冒頭で映し出されるのは、椅子を修理する荻生と、その手助けをする福江の姿。荻生が信仰の道へ入るきっかけとなった学生時代の思い出を福江に明かしながら、2人だけでゆっくりとした時間を過ごす姿が収められている。修理が終わると、これからスーパーへ買い出しに行くという荻生に、福江が“お付き合いするわ”と告げ、荻生も大喜びで支度の準備に向かう。そんな微笑ましい2人の姿が、大人の淡い恋模様を感じさせる映像に仕上がっている。“恋仲”という役どころを演じた吉永と寺尾だが、共演はきょうだい役を演じたテレビドラマ『愛ある限り』(1969年)以来、54年振りとなる。寺尾は「俳優になってまもない頃に、きょうだいの役を一度吉永さんと演じさせていただいたことがありました。それ以来すれ違いもせず、全くお会いする機会もなかったのですが、お変わりない姿に驚きました」と明かしている。さらに吉永との共演シーンの撮影についても、「昨日も一緒にお芝居していたかのような、非常にリラックスした空気の中で演じることができました」と振り返る。一方、吉永も「(寺尾の父であり俳優の)宇野重吉さんと何度も親子の役を演じさせていただいて、宇野さんに憧れ続けてきたんですね。今回寺尾さんとご一緒して、とてもお父様に似てこられたなと。寺尾さんに恋をする役というのはなんだかウキウキして楽しかったです」と再会の喜びを明かしており、 本作での共演は互いにとって貴重な時間となった様子だった。
2023年08月18日8月28日(月)より、BS松竹東急では吉永小百合主演作『おはん』『映画女優』『おとうと』『母べえ』『母と暮せば』を、夜8時から5夜連続で放送!!© 2023 「こんにちは、母さん」製作委員会『母べえ』 © 2007「母べえ」製作委員会『映画女優』© 1987 TOHO CO., LTD.BS松竹東急<BS260ch・全国無料放送>は、平日夜8時からのよる8銀座シネマと土曜9時からの土曜ゴールデンシアターで毎月名作や話題の映画をノーカットで放送しています。よる8銀座シネマは“一番身近な映画館”、土曜ゴールデンシアターは“魂ゆさぶる映画の時間”をコンセプトに古今東西の映画を年間300本以上ラインアップしています。この度、映画『こんにちは、母さん』(9月1日(金))公開を記念して、8月28日(月)より映画『こんにちは、母さん』公開記念 吉永小百合主演作品特集として選りすぐりの5作品を5夜連続放送し、吉永小百合の魅力にどっぷり浸れるラインアップをお送りします。映画は、宇野千代原作の大人の愛の物語『おはん』(市川崑監督)、日本を代表する女優・田中絹代の半生を描いた『映画女優』(市川崑監督)、吉永小百合と笑福亭鶴瓶が姉弟に扮し、切っても切れない深い絆を、姉の視点から描いた『おとうと』(山田洋次監督)、野上照代の原作、激動の昭和を生きた家族の姿を描く心揺さぶる感動作『母べえ』(山田洋次監督)、さらに二宮和也と母子役で共演した愛の物語『母と暮せば』(山田洋次監督)を放送致します。また8月21日(月)より映画『こんにちは、母さん』公開記念大泉洋主演作品特集として『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』『探偵はBARにいる』『探偵はBARにいる2ススキノ大捜査線』『探偵はBARにいる3』『アフタースクール』も放送致します。BS松竹東急映画『こんにちは、母さん』公開記念吉永小百合主演作品特集吉永小百合スペシャルコメント©2023 「こんにちは、母さん」製作委員会『こんにちは、母さん』の公開記念に5本の大切な私の映画を放送して下さること、とても嬉しいです。忘れられない作品ばかりです。80年代の大切な市川崑監督との日本情緒たっぷりの2本の映画、そして山田監督との15年にわたる21世紀の作品。ぜひぜひご覧になってください。吉永小百合【よる8銀座シネマ】映画『こんにちは、母さん』公開記念 吉永小百合主演作品特集ラインアップ『おはん』8月28日(月)夜8時市川崑×吉永小百合が描く、めくるめくエロティシズムの世界!宇野千代原作の、愛と情念に満ちた男と女の物語。1984年公開監督:市川崑、脚本:市川崑、日高真也原作:宇野千代出演:吉永小百合、大原麗子、ミヤコ蝶々、香川三千、石坂浩二ほか© 1984 TOHO CO., LTD.生活力の乏しい中年男が、一度別れた妻と芸者との間で揺れ動くさまを親子の情愛を絡めて描いた、市川崑監督、吉永小百合主演による大人の愛の物語。大正時代、関西の田舎町。ほとんど商いのない古物商を営みながら、自分の小遣銭を稼ぎ、芸者のおかよの許に身をよせているしがない男・幸吉。ある日、7年前におかよと馴染みになって以来、別れて会っていなかった妻のおはんと再会する。おはんから息子の話を聞かされた幸吉は、やがておはんともう一度やり直す決心をするのだが…。【受賞】第8回 日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(吉永小百合)、優秀作品賞、優秀監督賞(市川崑)、優秀主演男優賞(石坂浩二)、優秀助演女優賞(大原麗子)ほか第9回報知映画賞主演女優賞(吉永小百合)第39回毎日映画コンクール日本映画優秀賞、女優主演賞(吉永小百合)『映画女優』8月29日(火)夜8時スクリーンに絢爛と咲く大輪の花―映画女優。情熱の赴くままスクリーンに生きた女優・田中絹代の半生!1987年公開監督:市川崑、脚本:新藤兼人、日高真也、市川崑出演:吉永小百合、森光子、中井貴一、沢口靖子、石坂浩二、菅原文太ほか© 1987 TOHO CO., LTD.日本映画を代表する大女優・田中絹代の半生を市川崑監督、吉永小百合主演で描く。大正14年。女優を志す少女・田中絹代は蒲田撮影所の大部屋女優として採用された。新人監督・清光宏の強い推薦のおかげだった。清光作品ではいつも良い役がつく絹代に、同僚の嫉妬が集まるが、絹代は一所懸命にがんばった。やがてそんな絹代を五生平之すけ監督が「恥しい夢」の主役に抜擢した。ライバルに絹代をとられた清光は絹代に強引に迫り、やがて二人は同棲生活を始めるのだが…。『おとうと』8月30日(水)夜8時東京でつましく暮らす姉の前に現れたのは、どうしようもない厄介者だけど笑顔をくれる弟―。家族の絆と人間模様が、笑いと涙を織り交ぜながら描かれる感動作。2010年公開監督:山田洋次、脚本:山田洋次、平松恵美子出演:吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮ほか©2010 「おとうと」製作委員会東京の郊外で、夫亡きあと小さな薬局を営み、一人娘の小春を育ててきた姉・吟子。大阪で何ひとつ成し遂げないまま歳を重ねてしまった弟・鉄郎。音信不通だった彼が突然、小春の結婚式に現れる。今日は一滴も飲まないと約束するが、酒を目の前にした鉄郎は我慢できず、酔っ払って大騒ぎ、披露宴を台無しにしてしまう。激怒する身内の中、鉄郎をかばうのは吟子だけだったが、後日、ある出来事がきっかけで、吟子は鉄郎に絶縁を言い渡してしまう。肩を落として出ていく鉄郎の背中に不吉な予感を覚える吟子だったが・・・・・・。【受賞】第34回 日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞(山田洋次)、優秀脚本賞(山田洋次、平松恵美子)、優秀主演男優賞(笑福亭鶴瓶)、優秀主演女優賞(吉永小百合)、優秀助演女優賞(蒼井優)『母べえ』8月31日(木)夜8時第58回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作。激動の昭和を生きた家族の姿を描く心揺さぶる感動作。2008年公開監督:山田洋次脚本:山田洋次、平松恵美子原作:野上照代出演:吉永小百合、浅野忠信、檀れい、志田未来、佐藤未来、十代目坂東三津五郎ほか©2007「母べえ」製作委員会昭和15年の東京。父・滋と母・佳代、娘の初子と照美の野上家は、お互いを“父べえ”“母べえ”“初べえ”“照べえ”と愛称で呼び合う仲睦まじい家族。そんな小さな家庭の穏やかな日常は、ドイツ文学者の父が治安維持法で検挙された朝から一変する。不安を募らせる母と娘たちのもとに、温かい思いやりを持った人々が次々と訪れる。父の教え子で出版社に勤める山崎。父の妹で美しく快活な久子は、思春期を迎えた初子とおてんばな照美の良きお姉さん役で、いつしか山崎にほのかな思いを寄せるようになる。そして変わり者の仙吉叔父さん。離れ離れになった家族をつなぐのは手紙だった。まるで日記を書くかのように毎日の出来事を父に綴る初子と照美。ある日、野上家に一通の電報が届く…。【受賞】第32回 日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞(山田洋次)、優秀脚本賞(山田洋次、平松恵美子)、優秀主演女優賞(吉永小百合)、優秀助演男優賞(浅野忠信)、優秀助演女優賞(檀れい)ほか『母と暮せば』 9月1日(金)夜8時山田洋次監督初のやさしく泣けるファンタジー作品。興収20億円の大ヒットを記録した感動作!!坂本龍一が音楽を担当。2015年公開監督:山田洋次脚本:山田洋次、平松恵美子出演:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一ほか©2015「母と暮せば」製作委員会昭和23年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。「母さんは諦めが悪いからなかなかでて来れなかったんだよ」。その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心事は浩二の恋人・町子のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえたー。【受賞】第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(二宮和也)、最優秀助演女優賞(黒木華)、優秀主演女優賞(吉永小百合)ほか第70回毎日映画コンクール受賞男優助演賞(加藤健一)、音楽賞(坂本龍一)第89回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞(二宮和也)、助演女優賞(黒木華)9月2日(土)夜9時 【土曜ゴールデンシアター】では山田洋次監督がオマージュした作品『おとうと』(1960年)を放送!『おとうと』 1960年公開監督:市川崑出演:岸恵子、川口浩、田中絹代、森雅之ほか8月21日(月)から、さらにこちらも!! 8月21日(月)から6夜連続で、映画『こんにちは、母さん』公開記念特集大泉洋主演作品特集を放送!!【よる8銀座シネマ&土曜ゴールデンシアター】映画『こんにちは、母さん』公開記念特集大泉洋主演作品特集ラインアップ『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』 8月21日(月)夜8時2018年公開 監督:前田哲出演:大泉洋、高畑充希、三浦春馬、佐藤浩市、原田美枝子ほか『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』 8月22日(火)夜8時2020年公開 監督:成島出出演:大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江ほか『探偵はBARにいる』 8月23日(水)夜8時2011年公開 監督:橋本一出演:大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行ほか『探偵はBARにいる2ススキノ大交差点』 8月24日(木)夜8時2013年公開 監督:橋本一 出演:大泉洋、松田龍平、尾野真千子、ゴリ、渡部篤郎ほか『探偵はBARにいる3』 8月25日(金)夜8時2017年公開 監督:吉田照幸出演:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木砂羽、リリー・フランキーほか『アフタースクール』 8月26日(土)夜9時2008年公開 監督:内田けんじ出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子ほか©2018「こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話」製作委員会©2011「探偵はBARにいる」製作委員会©2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ©2007映画「アフタースクール」製作委員会映画 『こんにちは、母さん』 9月1日(金)全国公開©2023 「こんにちは、母さん」製作委員大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。「こんにちは、母さん」しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい...。割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。おまけに恋愛までしているようだ!久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。映画 『こんにちは、母さん』 公式サイト: 【BS松竹東急(BS260ch)/全国無料放送】2022年3月に開局。“毎日おうちで劇場気分!”映画、歌舞伎・演劇、オリジナルドラマのほか、あらゆるジャンルを放送する全国無料総合チャンネルとして、視聴者のみなさまの暮らしに、上質感やワクワク感をお届けします!【ホームページ】 【局公式Twitter(現・X)】 @BS260_official 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月14日山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』が、9月1日(金) に公開される。このたび、山田監督が主演・吉永小百合にオファーした理由や撮影秘話を明かした。山田監督にとって90本目の映画となる『こんにちは、母さん』は、監督が20年もの間構成を温め続け、脚本作りにも約1年半の歳月を費やすほど、並々ならぬ想いで挑んだ渾身作。描かれるのは、東京の下町で令和の時代を生きる、“等身大の家族”の姿。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る神崎昭夫(大泉洋)。職場でのトラブルに加え家庭での問題にも頭を悩ませる中、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪ねると、そこには艶やかなファッションに身を包み、イキイキと暮らす母の姿が。おまけに母の恋愛事情まで耳にし、久々の実家にも居場所がなく戸惑う昭夫だったが、お節介が過ぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされていく――。今回が123本目の映画出演となる吉永は、本作では『母べえ』『母と暮せば』などの過去に山田監督作品で演じてきた母親像とは一味違う役どころに挑戦。監督も「今作は“恋をするお母さん”という役どころですから、これまで小百合さんに僕の映画で演じてもらったお母さんとは違うと思います」と証言している。映画化が検討されていた当時、舞台で福江役を演じた加藤治子を主演に迎える話もあがっていたというが、スケジュールの問題もあり叶わず、そこで白羽の矢が立ったのが吉永だったという。監督は自身の世代にとって“ミューズ”のような存在の吉永に、当初はおばあちゃん役を頼んでもいいものか迷いがあったと明かす。次第に「小百合さんは美人だし、可愛らしい方ですが、そういうおばあちゃんがいてもちっともおかしくないなと。美人で可愛いおばあちゃんが恋に悩む。そんなところも小百合さんにピッタリな役」と感じ、決め手となったという。しかし今までそのような役を彼女が演じていたことがなかったため、オファーを受けてくれるか不安もあったというが、吉永は監督からのラブコールに快く承諾し、本作への出演を果たした。監督の期待に応えるように、劇中では悩みが尽きない息子・昭夫や、将来への不安を抱く孫娘・舞(永野芽郁)を時には力強く、時には優しく温かく見守る一方、息子が知らない“恋する母”の一面を巧みに演じ分けている。そんな吉永へ監督は、撮影中次のようなことを伝えたと明かす。「女性の多くは“自分を若く見せたい”という気持ちがあると思いますが、小百合さんはそういう努力をしなくても十分お綺麗なので、“若く見せたい”という部分は外して考えましょうと言いました」。さらにもう一つお願いしたというのが、仕草や動作の芝居だったという。「小百合さんは日頃から体を鍛えられていることもあり、つい動きが速くなってしまうことがありました。例えば立ち上がる場面でも“机に手をついて上がってみましょう”と。細かい動作を取り入れることで女性の年齢が表現できる。小百合さんの場合は、年を取っているように見せるのが大変でした」と撮影秘話を明かしている。<作品情報>映画『こんにちは、母さん』9月1日(金) 公開公式サイト:「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年08月13日女優の吉永小百合が主演を務める、映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の本編映像と場面写真が26日、公開された。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。公開された本編映像の冒頭では、福江(吉永)にデリカシーのない態度を取る昭夫(大泉)に対し、「おばあちゃんの前で牧師さんの悪口を言わないで」と真剣な様子で釘を刺す舞(永野)の姿が。「何が言いたいんだよ」ととぼける昭夫に対し、舞は呆れながらも福江が牧師・荻生(寺尾聰)に思いを寄せていることを伝えるが、昭夫は聞く耳を持たない。畳み掛けるように舞が福江の荻生に対する“本気の思い”を告げると、昭夫は目を丸くし思わず言葉を失ってしまう。「もしかして結婚するかもしれない! 素敵!」と無邪気にはしゃぐ舞に対し、思わず顔を歪め「やめてくれよぉもう……」とぼやく昭夫と、対照的なリアクションを見せる父と娘の姿が収められている。幸せいっぱいの福江に対し、仕事にプライベートに悩みが尽きず余裕のない昭夫が「いい加減にしろ!」と布団に八つ当たりする、どこか情けない姿が映し出されるところで、映像は締めくくられている。さらに、食卓を囲む神崎家の姿をはじめ、昭夫の同僚・木部(宮藤官九郎)や下町の住民たちがただならぬ剣幕で昭夫を見つめる様子を切り取ったものなど、計7点の場面写真が公開された。可憐な着物に身を包む福江と牧師・荻生が隅田川を散歩する“デートシーン”を捉えたカットや、荻生に優しく微笑む福江の姿もあり、“恋する母”の表情が印象的な一方、そんな幸せいっぱいの母とは対照的に、散らかった部屋で一人カップ麺をすする昭夫の切ない生活ぶりが感じられるカットも収められている。
2023年07月26日陶芸家・金継ぎ師・ガラス工芸師などの肩書をもつ「セラミックアーティスト」中野拓のアトリエで体験できる「簡易金継ぎ体験」のチケットが、前日・当日のチケット販売を行う「TKTS」4店舗(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)で発売中です。TKTSにてチケット発売中 流行の最先端エリア表参道で世界が注目する伝統工芸のニューウェーブ中野拓が創発する「コンテンポラリーセラミックアーツ」簡易金継ぎ体験<江戸小紋の豆皿コース>時間:約90分受講料、材料費、全て込み:¥7,350(一人)※2名以上でご予約お願いします。※1名様でご予約の場合は、明治大正骨董品コースをお申込みください。金継ぎを施した豆皿は、観賞用持ち帰りケースに入れてその日にお持ち帰りできます。<明治大正の骨董品(日本酒器)コース>時間:約90分受講料、材料費、全て込み:¥12,250※1名様よりご予約いただけます。公演ホームページ 期間:2023年6月23日 (金) 〜2024年3月31日 (日)場所:中野拓アトリエ(東京都港区南青山3丁目8-2)【取扱店舗】TKTS 東急歌舞伎町タワー(東京都新宿区歌舞伎町1丁目29-1東急歌舞伎町タワー1階エントランス前)TKTS 渋谷(東京都渋谷区道玄坂2丁目1-1SHIBU HACHI BOX内)TKTS 浅草文化観光センター(東京都台東区雷門2-18-9浅草文化観光センター1階)TKTS 丸の内東京シティアイ(東京都千代田区丸の内2丁目7-2KITTE地下1階)中野拓プロフィール流行の最先端、表参道(東京)にスタジオを構える異色の陶芸家。独自の世界観を器づくりに置き換えることにより、「誰も見たことが無い器」を生み出し続けている。陶芸家だけでなく、金継ぎ師、ガラス工芸師としての一面も持つ。類い稀な「セラミックアーティスト」。日本をはじめ世界でも類を見ない流行の最先端エリア表参道の空気と呼応し、日々新たな創作を生み出している。日本経済新聞「NIKKEI The STYLE」「世界が注目する、伝統工芸のニューウェーブ」と紹介。【中野拓経歴・実績など】 TKTSについて1973 年に NY タイムズスクエアにオープンした、ミュージカルや演劇の公演チケットを当日・翌日分限定で割引販売するチケット販売ブースです。当社はニューヨークで「TKTS」を運営する「Theatre Development Fund」から 2019 年に公認を受け、同年 8月29日(木)に日本版「TKTS」の運営を開始しました。現在は渋谷駅ハチ公前広場など全国に8店舗(東京7店舗・福岡1店舗)を展開しています。当社はこの「開演直前までの販売」「割引価格」という特長を通して、どんな方にもライブエンタテインメントをもっと気軽に楽しんでいただける世の中を作り、「今日観劇しよう」を当たり前にすることをミッションとしています。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月19日2023年7月14日(金)より、映画『日光物語』やCM「KOPA inc.」に出演中の女優、吉永アユリが、アクセサリーブランド「JOSSDROPS 」とコラボレーショピアスを発表致しました。吉永アユリ吉永アユリ×JOSSDROPSコラボピアス(ステンレス316L ワイヤーハートフープ)<コラボピアス(ステンレス316L ワイヤーハートフープ)>大人可愛いにピッタリな大ぶりハートフープ。キャッチ代わりのパールがワンポイントです。サージカルステンレスでお肌にも安心です。カラーはゴールドとシルバーからお選びいただけます。[サイズ]縦7.0cm×横(最大)6.0cm[カラー]ゴールド、シルバー[素材]エバーメタル®(サージカルステンレス316L)※コラボアイテムご購入の方には、先着で、吉永アユリ直筆のメッセージカードがついてきます。数に限りございます。第3弾2023年8月未定コラボネックレスも決定!!『JOSSDROPS』とは金属アレルギー対応アクセサリーブランドです。金属アレルギー対策された商品の金属部分は全てEVERMETAL®となっており、錆びにくく、くすみにくいため、安心して長く愛用可能です。吉永あゆり×JOSSDROPSコラボ : メッセージカード吉永アユリ<プロフィール>千葉県出身。映画・TV・CMなどで活躍中の女優。「ウルトラマンタイガ」ヒロイン旭川ピリカ役、「恋愛ドラマな恋がしたいシーズン7.8」などで話題となる。◇ information ◇7月16日(日)映画『日光物語』舞台挨拶登壇 7月23日(日)映画『chop chop chop』舞台挨拶登壇 【SNS・HP】twitter: instagram: 事務所HP: 株式会社アデッソは、 現在、インフルエンサーマーケティングが可能なアプリ「ENTAMAエンタマ」をローンチ中。ENTAMA : ENTAMA : 「ENTAMAエンタマ」☆WEBアプリ ☆AppStoreダウンロード ☆AndroidAPKダウンロード 所属事務所:株式会社アデッソ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月14日映画『渇水』(公開中)の舞台挨拶が14日に都内で行われ、主演の生田斗真をはじめ、磯村勇斗、高橋正弥監督が登壇した。河林満氏による同名小説を、刊行から30年の時を経て初の映画化。日照り続きの夏、給水制限が発令されていた市の水道局に勤める岩切俊作(生田)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回っての料金徴収と、水道を停止すること。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々で、妻・子供とも別居中の俊作はある日、停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹(山崎七海、柚穂)と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作は、自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。今回のイベントでは、メイキング写真をスクリーンに投影しながら、生田らがトークを展開。今作で初共演となる生田と磯村だが、撮影を通してすっかり打ち解けたそう。磯村のことをどのように呼んでいるかと聞かれると、生田は「勇斗……って呼んでます……羨ましいだろっ!」と誇らしげ。これに磯村も「フゥ~!」と乗っかり、会場を盛り上げた。また、映し出されたメイキング写真の生田の姿勢が気になった磯村は、「めちゃめちゃコンパクト。あんなに縮こまってましたっけ(笑)?」と思わずツッコミ。「わかんない! なんでこんな……(笑)」と不思議がる生田に、磯村は「かわいい……体育座りがこんなに似合う人います?」と笑顔を向けていた。タイトルに反し、雨に悩まされることが多かったという今作の撮影。当時を振り返った2人が、「いける? これ」(生田)、「いや~今日は無理じゃないですかね?」(磯村)と撮影現場でのやり取りを再現する姿も見られた。終始、仲睦まじいやり取りを披露していた生田と磯村。イベント終盤には、生田が磯村の活躍に触れ、「なに見ても磯村勇斗が出てるからね、いま! すごくないっすか? どんな映画にも出てる!」と絶賛する。さらに、生田のインスタグラムにも磯村が度々現れるそうで、「おすすめに磯村勇斗がめちゃくちゃ出てくる! すごいんだよ!」と興奮。これに対し、磯村が「俺の愛が出ちゃっているみたいです。支配し始めてますね、生田さんの携帯まで(笑)」と返すと、生田は「そういうこと言うんだよなぁ~」とまんざらでもない表情を浮かべていた。
2023年06月14日俳優の生田斗真が2日、都内で行われた映画『渇水』の公開初日舞台挨拶に出席し、磯村勇斗の撮影秘話を明かした。河林満氏による同名小説を、刊行から30年の時を経て初の映画化。日照り続きの夏、給水制限が発令されていた市の水道局に勤める岩切俊作(生田)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回っての料金徴収と、水道を停止すること。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々で、妻・子供とも別居中の俊作はある日、停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹(山崎七海、柚穂)と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作は、自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。この日のイベントには主演を務めた生田のほか、門脇麦、磯村勇斗、山崎七海、柚穂、高橋正弥監督、企画プロデュースの白石和彌氏が参加。司会者から最も好きなシーンを聞かれた生田は、「若い女優陣2人(山崎・柚穂)が、水を張っていないプールの中でシンクロナイズドスイミングごっこ遊びをしているシーン」と答え、「すごく輝いて見えた。今でも鮮明に覚えている。本当にきれいに輝く水が見える気がする」と絶賛した。一方、生田の心をつかんだ山崎は万引きのシーンが好きだといい、「(万引き)やったことないんですけど、映像になると、やったことあるくらいキレイに……」と話し、笑いを誘う。その後もしきりに「やったことない」を強調する山崎に、生田が「あんまり言うと、やったことあるのかな? ってなっちゃうから! あんまり言わない方がいい(笑)」とすかさずフォローを入れ、会場を盛り上げた。また、白石氏は縁側でアイスを食べるシーンを挙げ、「鬼の長回しで、アイスを食べきらないといけないから、アイスを食べる技術がすごい」と驚いたそう。中でも磯村は多くのアイスを食べたそうで、生田が「磯村勇斗が真夏に震えているのが不憫でならなかったです。でも好青年ですから、スタッフさんから『大丈夫ですか?』と聞かれても震えながら『大丈夫です……』と答えていた」と震える磯村のモノマネをしながら、撮影を振り返っていた。
2023年06月02日俳優の生田斗真が主演を務める映画『渇水』(6月2日公開)の本編映像が2日、公開された。同作は河林満による同名小説の実写化作で、刊行から30年の時を経て初の映画化となった。日照り続きの夏、給水制限が発令されていた市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回っての料金徴収と、水道を停止すること。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々で、妻・子供とも別居中の俊作は、ある日停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作は、自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。この度公開されたのは、生田斗真演じる主人公・岩切と、磯村勇斗演じる木田拓次の2人が、水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回るワンシーン。「街中カラッカラだっていうのに、その上水道を閉めちゃうなんて、俺ら悪者というか弱い者いじめというか」と仕事の不満を口にする木田。2年目にもかかわらず仕事に慣れない木田に「俺だって好きでやってるわけじゃない。けど、嫌いでもない」と、どこか人生を諦めたような一言を発する岩切。さらに木田は、太陽も空気も無料であることから、「水だって本当はタダでいいんじゃないんですかね?」と、核心をつく一言を発する。先日行われた完成披露イベントでも、このシーンが印象的だったと磯村が話したように、停水という一種の残酷性をもった仕事をする岩切と木田だが、そんなふたりの“水”に対する考えや、仕事観が明らかとなるこのシーン。岩切はここから幼い姉妹に出会うことで心の渇きと向き合い、岩切が起こした行動がきっかけで木田自身の心にも変化が訪れることとなる。
2023年06月02日吉永小百合と大泉洋が共演する、山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』が9月1日(金)より全国公開。この度、「母の日」である5月14日に本予告編と本ビジュアルが解禁、吉永さん直筆のメッセージも公開された。山田監督にとって90本目となる記念すべき本作の主演に迎えたのは、共に映画界を牽引し続けてきた吉永さん。『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作となる。解禁となった本予告編は、実家を離れていた息子・昭夫(大泉洋)が久しぶりに母親・福江(吉永小百合)に会うために帰ってくるシーンから幕を開ける。しかし、久しぶりに会った母は髪色を明るくし、下町での生活を謳歌、さらには恋まで...。孫娘・舞(永野芽郁)の「先生に言ったの?好きだって」という問いかけに対し、「言ってくれるまで待つの」と答える際に見せる優しい笑顔が印象的。その一方で、仕事、離婚問題、娘の家出に悩む昭夫の姿が描かれ、前途多難な家族の物語が始まることを印象づけている。映像の後半では人の温かさで溢れた下町の様子も映し出され、家族の新たな出発を予感させる映像となっている。合わせて解禁となった本ビジュアルは、吉永さん演じる福江の眩しい笑顔と自分の知らない、変わった母の姿に驚く昭夫の表情が対照的。作品の世界観を象徴する温かく優しいデザインに仕上がった。今回は追加キャストも解禁され、加藤ローサ、田口浩正、北山雅康、松野太紀、広岡由里子、シルクロード(フィッシャーズ)、明生(立浪部屋)、名塚佳織、神戸浩と山田組常連キャストからフレッシュなキャストまで、バラエティに富んだ俳優たちが本作を彩る。さらに、母の日に寄せて、日本全国のお母さんに向けた吉永さん直筆のメッセージも到着。3部作での母親役について、また、坂本龍一さんについても言及している。『こんにちは、母さん』は9月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:こんにちは、母さん 2023年9月1日より全国にて公開©2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年05月14日女優の吉永小百合が主演を務める、映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の予告映像が14日、公開された。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になっ た娘(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。公開された本予告篇は、実家を離れていた息子・昭夫(大泉洋)が久しぶりに母親・福江(吉永小百合)に会うために帰ってくるシーンから幕を開ける。しかし、久しぶりに会った母は髪色を明るくし、下町での生活を謳歌、さらには恋まで。孫娘・舞(永野芽郁)の「先生に言ったの? 好きだって」という問いかけに対しては、「言ってくれるまで待つの」と恋する母の優しい笑顔を見せる。その一方で仕事、離婚問題、娘の家出に悩む昭夫の姿が描かれ、前途多難な家族の物語が始まることを印象付けている。映像の後半では人の温かさで溢れた下町の様子も映し出された。併せて解禁となった本ビジュアルは、福江の眩しい笑顔と、自分の知らない変わった母の姿に驚く昭夫の表情が対照的なものに。福江の周りには花の絵が描かれ、笑顔をより一層華やかに見せている。追加キャストも解禁となり、加藤ローサ、田口浩正、北山雅康、松野太紀、広岡由里子、シルクロード(フィッシャーズ)、明生(立浪部屋)、名塚佳織、神戸浩と山田組常連キャストからフレッシュなキャストまでバラエティに富んだキャストが本作を彩る。さらに、母の日に寄せて、日本全国のお母さんに向けた吉永小百合直筆のメッセージも公開された。○吉永小百合 コメント ~母の日に寄せて~紫色が好きだった母の写真の前に、今日つりがね草の花を飾りました。母親経験のない私を、三部作で“母さん”に、起用して下さった山田監督に、感謝の思いでいっぱいです。そして、『母と暮せば』で素晴らしい音楽を創って下さった坂本龍一さん、ありがとうございました。全国のお母さん達、どうぞお元気で佳い一日をお過ごし下さい!吉永小百合(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年05月14日母と息子の新たな出発の物語を描いた山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』より、吉永小百合と大泉洋が魅せる“親子の絆”に心が温まる特報映像が公開された。イキイキと暮らす母・福江と、仕事と家庭に悩み事が尽きない息子・昭夫。東京の下町を舞台に、“いまを生きる等身大の親子”を描いた本作。親子役の吉永さんと大泉さんは、本作が初共演となり、完成報告会見では、吉永さんは役作りのために、大泉さんから幼少期の写真を借りたというエピソードを披露。「僕との役を作ろうとしてくださっていることを知れたので、より母親のように感じられました」とふり返る大泉さんは、「“こんなに楽しい現場でいいのか?”と思うほど楽しくて、小百合さんと過ごした時間は素敵でした」と回顧し、思い入れ深い共演となった様子を明かしていた。今回公開された映像では、夜空に打ち上がる大きな花火とともに、昭夫に「お前はここの2階で生まれたんだよ。お前はその花火と一緒に生まれたの」と、福江が昭夫を産んだ日のことをキラキラとした表情で語りかける姿が印象的。また、「頼むよ、母さん」(昭夫)、「しょうがない、母さんの出番だね」(福江)という親子の掛け合いも見られ、そんな温かな光景からは“親子の絆”を感じさせる。そして、「全国のお母さん、あなたの出番です」というメッセージの通り、福江と同世代の人々の背中を押すような、優しくも力強いエールも込められた。『こんにちは、母さん』は9月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:こんにちは、母さん 2023年9月1日より全国にて公開©2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年04月27日女優の吉永小百合が主演を務める、映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の特報が27日、公開された。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になっ た娘(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。特報映像では、夜空に打ち上がる大きな花火とともに息子・昭夫に 「お前はここの2階で生まれたんだよ。お前はその花火と一緒に生まれたの」とイキイキとした様子で話す母・福江の姿が映し出される。昭夫を産んだ日のことをまるで昨日のことのように思い出しながら、キラキラとした表情で昭夫に語りかける福江の微笑ましい姿も。さらに「頼むよ、母さん」(昭夫)、「しょうがない、母さんの出番だね」(福江)という親子の掛け合いが収められ、最後は夕陽を照らす隅田川の美しい風景が映し出され、映像は締めくくられている。「全国のお母さん、あなたの出番です」というメッセージの通り、福江と同世代の人々の背中を押すような、優しくも力強い“エール”が込められた映像に仕上がっている。(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年04月27日草川拓弥(超特急)と西垣匠の年の差胸キュンラブストーリー「みなと商事コインランドリー」が、この夏、実写ドラマのシーズン2を放送することが決定した。古びたコインランドリー「みなと商事」を祖父から引き継いだ湊晃(草川拓弥)は、相変わらずのんびりと店を営んでいた。そんな中、10年越しの想いを叶え、晴れて湊と両想いになった恋人・香月慎太郎(西垣匠)が訪れる。付き合い始めて3か月近く経つが、湊は慎太郎のペースに乗せられっぱなし。とはいえ、甘やかな日々を過ごしていた2人だったが、新たな試練が訪れる――。「ジーンピクシブ」で連載中の漫画を原作とし、昨年放送された「みなと商事コインランドリー」は、草川さん演じる古びたコインランドリー管理人のアラサー男子と、西垣さん演じるまっすぐでピュア過ぎる高校生の物語。みなと商事コインランドリー 1 (ジーンピクシブシリーズ)画像:amazon.co.jp今回放送が決定した続編では、まっすぐでピュアなやりとりはそのままに、大人の恋に踏み込んだ2人のその後を描いていく。これからの撮影について草川さんは「台本を読ませていただいて今からワクワクしております」と心境を明かし、「みなしょーファンの皆さんが大好きな湊を精一杯できればと思います」と意気込む。西垣さんは「続編は湊さんとの交際がスタートしてからのお話になります。現実でもそうですが、付き合う前よりも付き合った後に気がつくこと、悩むことがたくさんあると思います。シンも初めてそういう悩みに直面しますが、そこを乗り越えていく彼の成長をうまく表現できたらいいなと思っています」と語り、「キュンキュンも、モヤモヤも、何もかもパワーアップしてみんなが帰ってきます!ぜひ、お楽しみに!」とメッセージを寄せている。「みなと商事コインランドリー2」は7月、テレビ東京ほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2023年04月24日俳優の生田斗真が主演を務める映画『渇水』(6月2日公開)の場面写真が13日、公開された。同作は河林満による同名小説の実写化作で、刊行から30年の時を経て初の映画化となった。日照り続きの夏、給水制限が発令されていた市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回っての料金徴収と、水道を停止すること。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々で、妻・子供とも別居中の俊作は、ある日停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作は、自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。今回解禁となった場面写真では、主人公・岩切俊作(生田斗真)、そして岩切を取り巻く登場人物たちが苦悩や葛藤を抱えながらも懸命に生きる様子が切り取られている。給水制限により休業となった空の市民プールを金網越しに見つめる幼い姉妹(山崎七海、柚穂)、母親から渡されたわずかな現金を水道代の足しにと差し出す姉妹と、その真っすぐな瞳と規則の間で揺れ動く岩切。またドレスアップをして“仕事”へと出かける前に、川沿いで遊ぶ子供たちを気にかけ声をかける姉妹の母親である有希(門脇麦)や、一方で岩切と対峙し「あんたの家族は幸せなの?」と厳しく問い詰める有希の姿も。さらに岩切の妻で、実家に帰ったきり戻ってこない和美(尾野真千子)が息子と2人、どこか険しい表情で誰かを見つめる様子、岩切と同僚の木田拓次(磯村勇斗)が物憂げに佇む姿など、合計7点の場面写真が公開された。岩切と木田が姉妹とともに軒先に並びアイスを食べる様子からは、厳しい現実を生きる登場人物たちに訪れた束の間の穏やかな時の流れが感じられる。登場人物たちが葛藤の末どんな結末に辿り着くのか、気になる場面写真となっている。(C)「渇水」製作委員会
2023年04月13日《今は言葉が見つかりません》4月2日、こうコメントしたのは吉永小百合(78)だ。かねて親交を深めてきた坂本龍一さん(享年71)の訃報に際し、吉永はその心痛を明かした。「2人が初めて共演したのは’10年に行われた『平和への絆コンサート』。さらに坂本さんが東日本大震災復興支援のため’13年に立ち上げた、岩手や福島、宮城の学生による楽団『東北ユースオーケストラ』の第1回公演から吉永さんは朗読を続けてきました。また’20年1月、2人は沖縄でチャリティーコンサートを行い、そこで坂本さんは『沖縄で演奏するのは初めて。長年の夢が叶った』としみじみと語っていました」(音楽関係者)坂本さんが亡くなる2日前の3月26日に行われた『東北ユースオーケストラ演奏会2023』でも2人は共演予定だったものの、坂本さんは闘病を理由に欠席。そこで吉永は寺山修司の詩を読み、「『早く元気になって』の思いを込めました」と話していた。坂本さんの最期まで、13年にもわたりタッグを組んできた2人。そんな2人の“初対談”は’17年1月の本誌で実現した。吉永は出会った当初を回想し、「坂本さんに初めてお会いしたのは’09年の12月。コンサートをなさっていた坂本さんをお訪ねして、’10年の7月に『平和への絆』というコンサートをやりますので『ぜひご出演いただきたい』とお願いしたんですね」と自らラブコールを送ったと明かしている。さらに坂本さんが「そもそも、なぜ僕に声をかけてくださったのかいまだに疑問でして(笑)。なぜでしょう?」と問うと、吉永はこう語った。「坂本さんは高速増殖炉『もんじゅ』に反対する女性(「ストップ・ザ・もんじゅ」事務局代表の池島芙紀子さん)を応援なさったり、いろいろなところで活動なされていると聞いていましたので。思いを共有できる方だと思ったのと、坂本さんの平和に対する『非戦』というメッセージ。反戦ではなく非戦。この言葉をみんなが共有して『非戦』について考えていくことはとても大切だ、と。しかも、’10年は戦後65年でしたから。この節目の年に、坂本さんとご一緒にコンサートをやることは、とても意義のあることだと思ったんです」それに対し、坂本さんが「僕は『非戦』と言いながら、100%実行できるかというと、そう簡単にはいかないと思っています。たとえば、今も毎日のようにシリアをはじめいろいろなところで、空爆やテロで幼い命が失われている。最愛の子どもを失ったお父さん、お母さんに、僕たちは『復讐するな』『報復するな』と、はたして言えるだろうか……」と言うと、吉永は「難しいけれど、報復をやめないとますます泥沼化してしまいます」と返答。すると坂本さんは「そのとおりで、報復すれば、されたほうも報復するという連鎖が続きます」と同調していた。「非戦」という言葉のもとに坂本さんと強く繋がっていた吉永。坂本さんの分も、その想いを次世代に伝えていくことだろう。
2023年04月04日Keishi Tanakaの5th Album『Chase After』に収録されている、村松拓 (Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH) が作詞作曲をした楽曲『青のサーカス』のMusic Videoが、オフィシャルYouTubeチャンネルで公開されている。Keishi Tanaka チケット情報映像にはKeishi Tanakaと村松拓の2人が出演しており、ドライブや焚き火のシーンをはじめ、普段から仲の良い自然体の2人が垣間見れる作品となっている。映像ディレクターは、the band apartの作品なども手掛けるChiaki Machidaが担当した。また、3月25日(土)大阪・服部緑地野外音楽堂で行われる野外イベント『NEW KICKS GREENSPIA 2023』ではお互いバンドセットでは初共演。村松拓はなんとこの日がバンド編成での初ライブとなる。さらに、3月29日(水)東京・duo MUSIC EXCHANGEではKeishi Tanakaの7人バンド編成ワンマンライブ「Chase After Release Tour」に、スペシャルゲストとして村松拓が出演するので、是非会場で目撃しよう!チケットは発売中。
2023年03月16日女優の吉永小百合が、15日に都内で行われた映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の完成報告会見に登壇。初の祖母役に臨んだ心境を明かした。山田洋次監督90作目の作品となる同作。吉永をはじめ大泉洋、永野芽郁を中心に寺尾聰、宮藤官九郎、YOUら豪華キャストが顔を揃え、東京の下町で、いまこの時代を生きる等身大の家族の姿を描いている。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れる。しかし、迎えてくれた母の様子がおかしく、割烹着を着ていたはずが艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う母と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。出演作品123作目となる同作で初のおばあちゃん役を演じた吉永。「山田監督から『おばあさんの役はどうですか?』と言われたときは『もちろん(大丈夫)です!』と言ってしまったんですが、後になって“早まったかな”と思いました」と迷いがあったことを告白。「私の年代は皆さんおばあちゃんになっていると自分に言い聞かせて演じました」と役に挑んだ心境を明かす。孫・舞を演じた永野にも刺激を受けたそうで、吉永は「舞ちゃん(永野)の出演作はいろいろ観ていますが本当に素敵」と絶賛する。「新鮮なひと時を過ごせて、おばあちゃん役をやってよかった」と永野との共演を楽しんでいたという。これを聞いた永野も、吉永の印象を「背中がすごく温かくて、かわいらしい方。いつか私もこんな女優さんになりたいなと密かに思っていました」と語った。また、福江の友達・番場百恵を演じた枝元萌は、初共演の吉永となんとか話したいと「濡れせんべいと、硬いせんべい、どちらが好きですか?」という質問をしたというエピソードを披露。この質問に吉永は「私はパンが好きです」と答えたそうで、枝元は「小百合さんの答えがおかしすぎて(笑)。すっごくかわいらしい方で一瞬で虜になりました」と骨抜きにされていた。
2023年03月15日映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の完成報告会見が15日、都内で行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、YOU、枝元萌、山田洋次監督が登壇した。山田監督90作目の作品となる同作。吉永をはじめ大泉、永野を中心に寺尾、宮藤、YOUら豪華キャストが顔を揃え、東京の下町で、いまこの時代を生きる等身大の家族の姿を描いている。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れる。しかし、迎えてくれた母の様子がおかしく、割烹着を着ていたはずが艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う母と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。山田監督作品に初参加で、吉永とも初共演となる大泉。「吉永小百合から大泉洋は生まれないだろうと思っていましたが、現場に入ると“なにか間違って俺は生まれたんだ!” と感じた」と独特な切り口で撮影を回顧。山田組の撮影スタイルにも驚いたそうで「(撮影が)朝の9時に始まって、17時に終わるんです。普通のサラリーマンのような生活で素晴らしかった」と明かし、「(別作品にクランクインしたときに)娘が『山田組はよかったね~』と言ったぐらいですよ」と笑いを誘った。また、大泉は吉永から「役作りのために幼少期の写真が欲しい」と頼まれ、渡したところ、実際に劇中での使用が決定。これを映画完成まで知らなかった大泉は「試写を見てびっくりしました! 最終的に映画に出ちゃったんですよ! 僕の親もびっくりしますよ!」と訴える。実際に役立ったようで、吉永は「大泉さんのお風呂上りの写真がかわいらしくて……これを見て“あ、私の息子!”と思いました」と話した。大泉は報道陣から「お馴染みの“ボヤキ”は山田組の現場でもあったか」と聞かれると、食い気味に「一切ボヤいてません! 恐ろしいことを言いますね! ボヤくなんてとんでもない!」と一蹴。しかし、共演シーンが多かったという宮藤は「ずっとボヤいてましたよ……」とチクリ。さらに司会の笠井信輔アナウンサーが吉永に「ボヤキは聞きましたか?」と問いかけると、大泉は「ボヤくわけないだろう! キミ、何を言ってるんだ! 日本で吉永さんにボヤくやつなんていないよ!」と焦ったようにツッコミをいれ、会場を笑いで包んだ。そんな大泉の様子を見た吉永は「一度も聞きませんでした」と大泉をフォローし、親子役らしい息の合った姿を見せた。
2023年03月15日生田斗真が主演する、真の絆とは何かを問いかけ、観る者を生への希望で照らし出す珠玉のヒューマンドラマ『渇水』に門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子らが出演していることが明らかに。特報映像とティザービジュアルも公開された。生田さん演じる市の水道局に勤める岩切俊作が出会う、2人きりで家に取り残された幼い姉妹の母親・小出有希を門脇さん。姉妹役は姉・恵子を山崎七海、妹・久美子を柚穂という、オーディションで選ばれた2人が演じる。岩切の同僚で停水に回る木田拓次を磯村さん。岩切の妻で、息子を連れ実家に帰ったきり戻ってこない和美を尾野さん。水道料金滞納者の一人、伏見役で宮藤官九郎、水道局料金課の佐々木課長役で池田成志も出演。本編映像初公開となる特報映像では、水不足の深刻化を伝えるニュースの音声とともに、岩切と木田が滞納者を訪れ、水道を停めて回る停水執行の様子を映し出す。そんな中、岩切が出会ったのは幼い姉妹。県内全域で給水制限が発令される中、最後のライフラインである水道を停めてしまってもいいのか。姉妹の真っすぐな瞳に葛藤を覚えながらも、規則に従う。そして映像のラストでは、「このままじゃダメなんだよ」と叫ぶ岩切の姿が収められている。なお劇中音楽は、「NUMBER GIRL」や「ZAZEN BOYS」の向井秀徳が手掛ける。<キャストコメント>・門脇麦母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。・磯村勇斗脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。・尾野真千子とても気持ちが歯痒くなる映画です。台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。観てくださった人の心にも刺さりますように。・山崎七海オーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加出来た事が嬉しさでいっぱいでした。岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです!・柚穂この作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることが出来ました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったです。ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。・宮藤官九郎「最初に水道を止められる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、高橋監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めて下さいと快諾しました。とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。公開おめでとうございます。・池田成志天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのも嬉しかったです。『渇水』は6月2日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:渇水 2023年全国にて公開予定©2022『渇水』製作委員会
2023年02月27日俳優の生田斗真が主演を務める映画『渇水』(6月2日公開)の特報、ティザービジュアル、出演者が27日、明らかになった。同作は河林満による同名小説の実写化作で、刊行から30年の時を経て初の映画化となった。日照り続きの夏、給水制限が発令されていた市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回っての料金徴収と、水道を停止すること。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々で、妻・子供とも別居中の俊作は、ある日停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作は、自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。特報映像では、水不足の深刻化を伝えるニュースの音声と共に照りつける太陽を見上げる主人公・岩切俊作(生田斗真)と同僚の木田拓次(磯村勇斗)が水道料金を滞納する家庭を訪れ、水道を停めて回る停水執行の様子が映し出される。そんな日々の中、岩切が出会ったのはたった二人で家に残された幼い姉妹だった。県内全域で給水制限が発令される中、最後のライフラインである水道を停めてしまってもいいのか。「停めるんですか、水道」と問う姉妹の真っすぐな瞳に葛藤を覚えながらも、岩切は規則に従い停水を執行する。「疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方かもしれませんが、ふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です」という生田のコメントに示唆されるような、映像のラストには「このままじゃダメなんだよ」と叫ぶ岩切の姿が収められている。また、物憂げに俯く主人公・岩切俊作の表情が印象的なティザービジュアルも同時解禁となった。新たに7名のキャスト情報も明らかに。姉妹の母親・小出有希を門脇麦、主人公・岩切俊作の同僚で岩切とともに停水に回る木田拓次役に磯村勇斗、岩切の妻で息子を連れ実家に帰ったきり戻ってこない岩切和美を尾野真千子が演じる。そして、2人きりで家に残された姉妹を演じるのは、しっかり者の姉・小出恵子役の山崎七海、天真爛漫な妹・小出久美子役の柚穂。オーディションで選ばれた2名が、たった2人で懸命に生きる姉妹を体現した。その他、水道料金滞納者の1人である伏見に宮藤官九郎、水道局料金課の佐々木課長を池田成志が演じる。また、劇中の音楽をNUMBER GIRLやZAZEN BOYSなどカリスマ的人気を誇る向井秀徳が手掛けていることが明らかになった。○門脇麦 コメント母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。 きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。 聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。○磯村勇斗 コメント脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。○尾野真千子 コメントとても気持ちが歯痒くなる映画です。台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。観てくださった人の心にも刺さりますように。○山崎七海 コメントオーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加出来た事が嬉しさでいっぱいでした。 岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです!○柚穂 コメントこの作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることが出来ました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったです。 ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。○宮藤官九郎 コメント「最初に水道を止められる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、 高橋監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めて下さいと快諾しました。 とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。 公開おめでとうございます。○池田成志 コメント天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのも嬉しかったです。(C)「渇水」製作委員会
2023年02月27日女優の吉永小百合が主演を務める、映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の出演者が10日、明らかになった。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。 大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になっ た娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。この度、福江(吉永小百合)、昭夫(大泉洋)らと共に、下町で生きる神崎舞役に永野芽郁の出演が決定した。2人の生き様を間近に感じ、寄り添い、ぶつかりながら、自らの将来を思案する多感な学生を演じる。前作『キネマの神様』に続き2度目の山田組参加、また吉永・大泉とは初共演となる。○永野芽郁 コメント山田組に再び参加できること、吉永小百合さん、大泉洋さんと家族になれること、とても光栄に思います。キャストの皆さん揃っての顔合わせの日は緊張しすぎて震えが止まりませんでした...笑監督のご指導に応えられるよう、先輩方についていけるよう必死に日々を過ごしました。私自身も完成が楽しみです。お楽しみに!(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年02月10日吉永小百合、大泉洋の共演で家族の愛を描く山田洋次監督による最新作『こんにちは、母さん』。この度、『キネマの神様』に続いて2度目の山田組参加となる、永野芽郁の出演が決定した。2020年に100周年を迎えた松竹映画。『男はつらいよ』シリーズをはじめ、その長きに渡る歴史の中で松竹が描き続けてきたのは、人の温かさを描いた人情の物語であり、家族の物語だった。本作もまた、変わりゆくこの令和の時代にいつまでも変わらない家族の愛を描く作品となっている。本作で永野さんは、下町で生きながら福江(吉永さん)・昭夫(大泉さん)ら2人の生き様を間近に感じ、寄り添いぶつかりながら自らの将来を思案する多感な学生・神崎舞役を演じる。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインに抜擢され大きな注目を集めた永野さんは、映画・ドラマ・CMなど多方面に活躍の場を広げ、主演映画『そして、バトンは渡された』では、第45回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。2022年に公開された主演映画『マイ・ブロークン・マリコ』でも幅の広い演技で観客を魅了した。そんな人気・実力ともに兼ね備え、いま最も注目される俳優として活躍する永野さんが、山田洋次監督の演出のもと、吉永さん、大泉さんとともに、家族の物語を紡ぐ。吉永さん、大泉さんと初共演となる永野さんは「山田組に再び参加できること、吉永小百合さん、大泉洋さんと家族になれること、とても光栄に思います」と喜びを噛み締めながらも、「キャストの皆さん揃っての顔合わせの日は緊張しすぎて震えが止まりませんでした…笑」と、錚々たるメンバーが集まる山田組の、緊張感溢れる現場をふり返った。<永野さんコメント>■永野芽郁:神崎舞 役山田組に再び参加できること、吉永小百合さん、大泉洋さんと家族になれること、とても光栄に思います。キャストの皆さん揃っての顔合わせの日は緊張しすぎて震えが止まりませんでした…笑監督のご指導に応えられるよう、先輩方についていけるよう必死に日々を過ごしました。私自身も完成が楽しみです。お楽しみに!『こんにちは、母さん』は9月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:こんにちは、母さん 2023年9月1日より全国にて公開©2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年02月10日「『いつでも夢を』が大ヒットしたのは、もう60年も前のこと。当時は吉永さんも橋幸夫さんも10代でした」(音楽関係者)3月13日に、歌手デビュー60周年記念のCD5枚組BOXをリリースする吉永小百合(77)。レコード大賞を受賞した代表曲『いつでも夢を』も収録されているが、同曲をデュエットした橋幸夫(79)は今年5月の80歳の誕生日をもって歌手活動から引退することを明らかにしている。「吉永さんにとっても、橋さんのような同世代の引退は気がかりな話題なのです」(前出・音楽関係者)’20年11月には、信頼を寄せていた映画プロデューサーで東映の会長だった岡田裕介さん(享年71)が逝去。吉永にとっては、これも映画仲間の哀しい“引退”だった。「40年もタッグを組んできた盟友だけに吉永さんのショックは大きかったようです」(映画関係者)周囲が去っていくなかで、吉永は自身の去就については、どう考えているのだろうか――。’57年、小学生のときにラジオドラマでデビューした吉永は、’59年には銀幕デビューを果たす。『キューポラのある街』(’62年)、『愛と死をみつめて』(’64年)など映画を中心に人気を得て、サユリストと呼ばれる熱狂的なファンにも支えられ国民的女優に。これまで122本の映画に出演してきた。しかし、その60年以上のキャリアのなかで、引退の危機が2度あったようだ。1度目は、彼女が30代から40代にかけてのころ。「当時は女優業への情熱が冷めてしまい、引退を考えたといいます。42歳で引退した往年の名女優・原節子さんのように、若いころのイメージを保ったまま身を引くのもいいんじゃないか、と。でも気持ちが揺れていた34歳のときに『動乱』(’80年)で高倉健さんと共演し、演技に開眼したそう。その後、晩年まで女優を全うした田中絹代さんの半生を描いた『映画女優』(’87年)に主演したことも女優を続ける要因になったそうです」(前出・映画関係者)2度目に引退の文字が吉永の頭をよぎったのは、その30年後。「’18年の『北の桜守』を最後に引退をしようとも考えたそうです。もともと吉永さんは『映画出演120作目までは撮りたい』と話していて、その120作目が同作だったので節目と感じていたのです。ただ、実際に撮影が始まると、やはり映画は楽しいと実感し、引退する気持ちはいつしか消えていたといいます」(前出・映画関係者)■腹筋100回が日課…女優を続けるための体力づくり以後、’19年に1本、’21年に1本、と近年もコンスタントに主演映画が公開。現在の吉永が引退をどう考えているかというと――。1月に公開された共同通信によるインタビューでこう話している。《いつまで第一線にいられるのか、と思うこともありますが、できる限りのことはやろうと決めています。後ろ向きになれば、終わってしまう気がしますし、迷った時はいつも「やめるよりはトライしてみよう」と心がけてきたからです》“生涯女優を!”という気概を感じさせる。今年9月にも123作目の出演映画の公開が控えている。「山田洋次監督の『こんにちは、母さん』という作品です。主演の吉永さんは、息子役の大泉洋さん(49)とは初共演。大泉さんが明るいので現場で楽しそうにされていましたよ」(前出・映画関係者)本誌は昨年11月、都内の下町エリアで、同作の撮影に臨む吉永の姿を目撃している。撮影の合間、共演者やスタッフが大勢いるなか、スッと背筋を伸ばして立っていた吉永の凜としたたたずまいが印象的だった。この現場では“年上の先輩”の姿から刺激を受けているようだ。前出のインタビューで、《山田監督は九十一歳ですよ。そうした方たちを見ると、私ももっとしっかりしなければと思います》と話しているのだ。私生活は健康に気を使いながら、前向きな日々を送っているようだ。「ラジオで、今年はピアノを練習したいとおっしゃっていました。体力づくりとしては、水泳は長年続けられていますし、数年前からはジム通いも始め、腹筋100回を日課にしたり。コロナ禍以降は、マスク生活で口の動きが鈍ったため、口周りの表情筋を鍛える体操もやっていると聞きます。吉永さんが忙しいときは、15歳年上のご主人が料理を作ってくれるそうです」(前出・映画関係者)喜寿を迎えてもさらに輝きを増す吉永は、“生涯女優”の道を突き進む――。
2023年02月02日Tempalayのフロントマン小原綾斗が、弾き語りツアーの開催を発表した。『47都道府県ガタリ旅~冬の九州ぶらり温泉巡り編~』と題された今回のツアーは、2月22日(水) 長崎・Music Bar Paranoia、2月23日(木) 佐賀・シアター・シエマ、2月24日(金) 熊本・tsukimi、2月25日(土) 福岡・いとの森の歯科室、2月26日(日) 大分・ねいろや、の九州5県を回るツアーとなる。全国各地を弾き語りながら巡るコンセプトとなっているツアーだが、現在のところ九州5県以外のツアー詳細は不明。小原はTwitterで「ゆっくりゆらゆら全国津々浦々周る予定ですので、どこかでお会いしましょう」とコメント。チケットは、明日1月31日(火) 17時よりオフィシャル先行が開始される。<ツアー情報>『47都道府県ガタリ旅~冬の九州ぶらり温泉巡り編~』2月22日(水) 長崎・Music Bar ParanoiaOPEN 18:30 / START 19:002月23日(木) 佐賀・シアター・シエマOPEN 17:30 / START 18:002月24日(金) 熊本・tsukimiOPEN 18:30 / START 19:002月25日(土) 福岡・いとの森の歯科室OPEN 17:30 / START 18:002月26日(日) 大分・ねいろやOPEN 17:30 / START 18:00【チケット料金】前売:3,800円(税込)■オフィシャルHP先行2023年1月31日(火)17:00~2月5日(日) 23:59■チケット一般発売2023年2月11日(土) 10:00~
2023年01月30日吉永小百合さんが選んだスキンケア長崎県五島市に本社を構える五島の椿株式会社は、女優の吉永小百合さんとともに「五島の椿」の魅力を伝えるプロモーション活動を展開していくと12月9日に発表した。同社は五島列島の地域活性化を目的とした「五島の椿プロジェクト」の認定パートナー企業である。古来より五島に自生するヤブツバキを活用し、自社農園での栽培から収穫、製造、発送にいたるまで、すべてを一貫して島民の丁寧な手作業でおこなうサステナブルなスキンケア化粧品「五島の椿」の販売を展開しており、島の大切な資源である「椿」を軸として島の持続的な発展に貢献している。吉永小百合さんは2020年2月から「五島の椿プロジェクト」の「椿サポーター」に就任。スキンケア化粧品「五島の椿」を自身も愛用していることから五島の椿のプロジェクトや「五島の椿」のスキンケア化粧品に込められた吉永小百合さんの思いを朝刊紙面などで語った。油だけでなく椿すべてを五島の椿株式会社が展開している「五島の椿」スキンケア商品は、油だけでなく、葉や花、果皮の有効成分を活用して作られている。例えば「椿の葉 保湿水」は9年もの歳月をかけて研究を重ね、椿の葉の力を最大限に活用している商品だ。椿の葉から低温真空蒸留法でじっくり抽出した椿葉水「ヤブツバキテルペン」が肌への水分浸透を促し、乾燥から肌を守ってくれる。また、椿の花から採れた「椿酵母」のエキスがうるおいを高め、乾燥小ジワの目立たないふっくら肌に仕上がる。他にも「椿酵母オイル」や「椿酵母せっけん」があり、どれも使用する原料はすべて五島の椿と自然植物由来、合成添加物は一切使用していない。どの商品も使い続けることで、透明感のある明るく晴れやかな、うるおいを保ちやすい肌へ導いてくれる。(画像はプレスリリースより)【参考】※五島の椿公式ホームページ
2023年01月14日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)は、吉永小百合さんが出演する映画を1月1日から4日まで6作品を放送します。「母と暮せば」「母べえ」などをラインアップ。放送にあたり、吉永さんご本人から直筆メッセージをいただきました。映画評論家・立花珠樹さんによる作品の見どころと共にご紹介します。吉永小百合とすごす、お正月の4日間BS12 トゥエルビで放送するにあたり 吉永小百合さんご本人より直筆メッセージをいただきました。BS12 トゥエルビでは、年末年始にかけて、邦画も洋画もたっぷりと23作品、映画特集を放送します。12月26日(月)~「トップガン」を始めとするトム・クルーズ4作品、12月28日(水)~高倉健に酔いしれる「網走番外地シリーズ」6作品など。そして、1月1日(日)からは、吉永小百合映画特集を放送します。日本中にサユリストを増殖させた、若き日の懐かしい昭和作品から現代作品の名作まで。「吉永小百合とすごすお正月」をご堪能ください。1.放送スケジュール●1月1日(日)よる7:00~「母と暮せば」出演:吉永小百合、二宮和也ほか●1月2日(月)夕方6:00~「母べえ」出演:吉永小百合、浅野忠信、檀れいほか●1月3日(火)夕方6:00~「若い人」出演:石原裕次郎、吉永小百合、浅丘ルリ子ほか●1月3日(火)よる7:45~「時雨の記」出演:吉永小百合、渡哲也、林隆三ほか●1月4日(水)夕方6:00~「泥だらけの純情」出演:吉永小百合、和泉雅子、浜田光夫ほか●1月4日(水)よる7:45~「長崎ぶらぶら節」出演:吉永小百合、渡哲也、高島礼子ほか特集HP: ■番組クレジット・「母と暮せば」: © 2015「母と暮せば」製作委員会・「母べえ」: © 2007「母べえ」製作委員会・「若い人」:©日活・「時雨の記」:©セントラル・アーツ/フジテレビジョン・「泥だらけの純情」:©日活・「長崎ぶらぶら節」:©2000「長崎ぶらぶら節」製作委員会2.みどころ(映画評論家・立花珠樹氏)2023年のBS12 トゥエルビのお正月は、日本を代表する女優、吉永小百合主演の6作品を一挙に放送する「吉永小百合 映画特集」で幕を開ける。1959年に銀幕デビューした吉永は、出演123本目となる最新作『こんにちは、母さん』(山田洋次監督)の全国公開が2023年9月に控えるなど、今もトップスターとして輝き続けている。今回放送する6本は、山田監督とのコンビによる『母と暮せば』『母べえ』、石原裕次郎と共演した『若い人』など、吉永のさまざまな魅力と日本映画の楽しさを満喫できるラインアップ。吉永自身が「大切な、かけがえのない映画」と振り返る名作ぞろいだ。放送の順番に沿って、各作品の見どころを紹介しよう。【二宮和也との母子役も話題に―「母と暮せば」】(2015年、山田洋次監督)長崎の原爆の悲劇を、静かな怒りと深い悲しみを込めて描いた名作。原爆投下から3年後の長崎を舞台に、次男、浩二(二宮和也)の死を受け入れることができない母親、伸子(吉永)の心の葛藤を描く。医科大の学生だった浩二は原爆の直撃を受け、遺骨も見つからない。だが、ある日突然、浩二が伸子の前に現れる。映画にもなった戯曲「父と暮せば」の原作者である作家、井上ひさしが生前タイトルだけを決めていた企画を、山田監督が原爆投下から70年の年に映画化した。浩二の恋人だった女性(黒木華)に対する揺れ動く気持ちなど、吉永が亡くなった息子を深く愛する母親役を熱演している。二宮との息の合った母子役や、坂本龍一の音楽も話題になった。【山田・吉永コンビの「母」3部作の第1作―「母べえ」】(2008年、山田洋次監督)昭和15年の東京を舞台に、父親が思想犯として逮捕された一家で、娘たちを守って懸命に生きる母親の姿を描いた。原作は、黒澤明監督のスクリプターとして知られる野上照代の自伝的小説。『母と暮せば』『こんにちは、母さん』と連なる山田・吉永コンビの「母」3部作の第1作だ。野上家は、4人家族がお互いに「べえ」を付けて呼び合う仲の良い一家だ。だが、ドイツ文学者の父べえ(十代目坂東三津五郎)が反戦思想の持ち主だとして特高警察に逮捕されてしまう。母べえ(吉永)は父の教え子らに励まされながら、2人の娘を育てていく。「この役は吉永さんでなければ成り立たない」と、山田監督が熱望し、実現した企画。吉永は、厳しい状況で生きる役を演じるためにダイエット、撮影中に栄養失調で通院するほど体を張って母べえになりきった。【教師を思う女子高生役に挑戦―「若い人」】(1962年、西河克己監督)大スター石原裕次郎と初めて本格的に共演した作品。吉永は、複雑な家庭環境に置かれ、屈折した感情で教師を愛する女子高生を演じた。1960年に高校入学と同時に入社した日活で、たちまち青春映画のスターになった吉永が、優等生的なイメージを振り払ってチャレンジした記念すべき作品でもある。長崎の女子高校。ハンサムな数学教師、間崎(石原)は、生徒たちの憧れの的だ。間崎と同僚の歴史教師、橋本(浅丘ルリ子)の2人が気にかけているのが、江波恵子(吉永)という生徒。美しく成績も抜群だが、反抗的な態度や過激な言動が目立つ問題児なのだ。江波は間崎に抱く思いを素直に表現できず、問題を引き起こしてしまう。『青い山脈』『光る海』などでも知られる作家、石坂洋次郎の小説が原作。吉永作品を数多く撮っている西河克己監督は、原作の舞台だった函館を、長崎に移して撮影した。その結果、今回放送される6本のうち、3本が長崎を舞台にした作品になった。【大人の恋をしっとりと演じた―「時雨の記」】(1998年、澤井信一郎監督)人生の半ばを過ぎた男女のいちずな恋愛を描いた作品。吉永が、芥川賞作家、中里恒子の原作にほれ込み、長い間温めて実現した企画だ。監督は『Wの悲劇』『早春物語』などの名匠、澤井信一郎。鎌倉や京都などを背景に、吉永から大人の女性の魅力を引き出している。吉永の120本を超す出演作の中でも、最高の輝きを感じさせる1本だ。昭和の終わりが近い頃、建設会社の専務、壬生(渡哲也)は、社用で訪れたホテルで堀川多江(吉永)を偶然見かけ、強引に接近する。実は壬生は20年前にも、多江に一目ぼれしていたのだ。夫と死別し、お花の先生をして1人暮らししている多江は驚くが、やがて、壬生のひたむきな情熱にひかれていく。1960年代に共に日活のスターだった吉永と渡の、20年ぶりの共演。澤井監督は雨のシーンを効果的に使い、大人の恋をしっとりと歌い上げている。【浜田光夫との黄金コンビの傑作―「泥だらけの純情」】(1963年、中平康監督)1960年代の日活青春映画路線で、吉永小百合・浜田光夫は、黄金コンビという言葉にふさわしい輝きを放っていた。『キューポラのある街』『愛と死をみつめて』など、映画史に残る2人の共演作も多い。その中で、吉永が「コンビ2人の長所がよく出た作品」と自ら評価するのが、この映画だ。外交官の令嬢で女子高生の真美(吉永)が、不良に絡まれているところを、チンピラやくざの次郎(浜田)に助けられる。それがきっかけで、2人はボクシングを見に行ったり、クラシックの音楽会を聴きに行ったりして、次第に愛し合うようになる。だが、境遇が全く違う2人が結ばれるはずはなく、やがて別れの日が訪れる。そのとき、2人が選んだ道は…。モダンな映像感覚で知られる中平監督は、新宿・歌舞伎町などでのロケを効果的に使い、都会に生きる若い男女の純愛悲劇を生き生きと描き出した。クライマックスの雪の中のシーンは、新潟県妙高高原・赤倉温泉スキー場付近で撮影された。【渡哲也との最後の共演作―「長崎ぶらぶら節」】(2000年、深町幸男監督)明治から昭和にわたる長崎を舞台に、花街・丸山の人気芸者、愛八(吉永)が、地元に伝わる古い歌の発掘を進める郷土史研究家、古賀十二郎(渡哲也)に同行して旅をする物語。2人はついに、忘れ去られていた「ぶらぶら節」を歌うことができる老芸者に出会う。愛八も古賀も実在の人物で、愛八が歌った「長崎ぶらぶら節」のレコードが昭和初期に発売されている。作詞家としても活躍したなかにし礼が、この史実を基に執筆し、直木賞を受賞した小説が原作だ。深町幸男は、これが初めての映画監督作品。かつてNHKで吉永主演の名作ドラマ『夢千代日記』などを手がけた演出家だけあって、愛八と古賀が古歌を尋ねて旅するシーンを情感豊かに映像化している。『時雨の記』から2年後、吉永が渡哲也と再び共演した作品。渡は2020年に78歳で死去。これが最後の共演作となった。■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月27日JNN中東支局長という肩書ながら、中東のみならず、世界各地を飛び回って、戦場や紛争地の現実をニュースで発信しているTBSテレビ特派員、須賀川拓。映画『戦場記者』は、今やYouTubeでもよく知られる存在となった彼の取材記録であるとともに、記者、須賀川拓にも焦点を当てたドキュメンタリーだ。世界の戦地を周り、取材し続ける彼は現地で何を感じ、厳しい現実を前に何を思うのか?この日はJNN中東支局長のデスクのあるロンドンにいた須賀川本人にリモートで話を聞いた。映画ならば、現地で見聞きしたことをそのまま伝えることができるはじめに作品の裏側に少し触れると、本作『戦場記者』の監督は、須賀川本人。つまり、クレジットだけで判断すると、戦場記者としての自分を自分で描いたことになる。ただ、作品を観れば分かることだが、実際の作品のニュアンスは少々異なる。このような形になった経緯をまず聞いた。「自分で自分を描くなんて“どれだけ自己愛が強いんだ”とかの意見があるのはごもっとも。さすがに僕も自分を全編にわたって編集して描くとなるとかなり“痛い人”になってしまうことは認識していました(笑)。まず、今回の『戦場記者』は、前段として今年のTBSドキュメンタリー映画祭で発表した『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』があります。その後、この作品を基軸に新たな作品ができないかとなったときに、もっと僕自身が前に出たらいいのではないかという意見が出たんです。戦場記者として僕が考えていることや感じていることをもっと前面に出してもいいのではと。そういう意見をいただいたことは素直にありがたい。そう思う一方でこう思いました。“自分がディレクターで自分をフィーチャーすることはありえない”と。ですから、今回の場合、第三者として協力ディレクターの方に入っていただいています。実際に戦地で取材してリポートしている様子は自分で編集しているんですけど、それ以外のところ、たとえば僕が戦地で感じていることをインタビューに答えているところなどは、協力ディレクターに主体になってまとめてもらっています。ただ、そう振り分けてもやっぱり気持ち悪いというか。編集時も自分のインタビューのところに来ると聞いてられない(苦笑)。あまり僕自身が立ちすぎるのはよくないんじゃないか、もっと協力ディレクターが存在していることを前面に出した方がいいんじゃないかと、最後までこの問題に関しては修正を重ねていました。いまだに監督としてクレジットされていることがむずかゆくて心が落ち着きません(笑)」このような経緯で完成した作品で、メインに置かれるのは須賀川の取材日誌ともいうべき現地からのリポート。2021年5月、イスラエルとハマスの戦闘が激化したガザ、2022年2月、ロシア軍の軍事侵攻直後のウクライナおよびチョルノービリ原発、2022年8月、タリバン最高幹部へのインタビューを実現させたアフガニスタンなど、危険の伴う紛争地、戦場での取材が収められている。「作品を作る上では、戦地で起きていることをちゃんと伝えたいと考えました。そう言うと語弊があるんですけど、テレビのニュースでのリポートというのは、尺の制限があって伝えられることは一部に限られてしまう。たとえば、爆撃を受けて家族を失った方がいらっしゃるとする。その場合、爆撃された家のショットがあって、遺族と周囲の人々のコメントぐらいで終わってしまうことがほとんど。その出来事のメインの要素だけしか伝えられない。でも、実際は遺族にはそれまでの歩みがあって、亡くなった人にも人生のストーリーがある。当然ですけど、一部分だけでは語り尽くせないことがいっぱいある。今回は映画ですから、テレビの宿命である瞬間、瞬間を切り取ることにとらわれる必要はない。現地で僕が目の当たりにしたこと、人々から聞いたことをそのまま描くことで、戦場のリアルを、戦地の現実をそのまま伝えられればと思いました」見て見ぬふりすらもされないアフガニスタンの“橋の下”の惨状須賀川の言葉どおり、通常のニュース報道ではこぼれ落ちてしまいそうな名もなき人々の生の声や、地上波ではちょっと流すのが難しい悲惨な映像も収められている。とりわけ強烈な印象を残すのが、いまだ混乱の続くアフガニスタンからのレポート。貧困と薬物が蔓延する今のアフガニスタン社会の縮図と言っていい、どこにも行き場のないドラッグ中毒者たちが数千人集まった橋の下の光景は、衝撃を受けるに違いない。須賀川はそこにも臆することなく足を踏み入れる。「ショッキングな映像ですけど、こういうことをちゃんと見せないとアフガニスタンの現実は伝わらない。だから、この話を聞いたときに、行こうと決めていました。あの橋の下は、もうこの世の終わりというか、人々はカメラに撮られようともうどうでもよくなっていて、目の前で薬物を吸い始める。“人間はここまで自暴自棄になってしまうのか”と思ったし、リポートでいろいろとしゃべってますけど、気持ちとしてはもう言葉を失いました。なによりショックだったのは、周りにいる人たちが完全に無関心なんです。映像を見てもらえれば分かるように、あの橋はかなり人や車の往来がある。でも、誰も気にかけていない。誰もいない僻地や離島ではない、街のど真ん中にあるのに、完全に社会から断絶されている。見て見ぬふりならまだ分かるんです。たとえば、日本ならば公園にホームレスの方がいたら、どんな印象にしても、いずれにしてもその存在に気づくじゃないですか。なにかしら関心を寄せると思うんです。でも、アフガニスタンのあの場所とあそこにいる人々は、見て見ぬふりもされない。完全にシャットアウトされていて目隠しされたような状態になっている。だから、社会問題にすらならない。本当に暗澹たる気持ちになりました」感情に訴えかけるだけではないファクトを重視する理由今回の作品では、戦地の現地取材のみならず、その場所に落とされた爆弾の威力や使用された兵器などの調査取材も記録されている。「そこまで調べる必要はないのでは?」とこちらが思うことも調べあげていることに驚かされる。「これは僕の性格で、いろいろなところに興味がいって、知りたくなってしまうんですね(笑)。でも、記者のほとんどはそうだと思います。現場に行って現状を撮って、被害者の話を聞いて、“はい終わり”という人はいないと思います。みなさん、そこから裏にどんなことがあるのかとか調べ尽くしていく。ただ、僕自身はかなり意識して力を入れているところはあります。というのも、戦争報道であれば、現場に行って被害者に話を聞き、亡くなった方の写真を見せるみたい流れで報じられるのがパターンとしてある。実際に被害を受けた方々の言葉には重みがありますから、これはこれからも伝えていかなくてはならない。でも、一方で、このパターンでの報じ方は限界というか。遺族の話で感情に訴えるだけでは視聴者のみなさんにもう伝わらなくなってきているのではないかという、危惧があるんです。もっと訴求力を高めることが必要ではないかと。そうなると、たとえばどのような爆弾が落とされたのかといったファクトが重要で。今回、爆弾処理の現場を取材してますけど、ああいう形で現地に落ちた爆弾がどのような威力をもっていたのかが想像できると、よりその出来事が身近に感じられると思うんです。そのような想像ができると遺族の悲しみや苦しみ、悔しさといったこともより伝わってくるのではないかと。なので、僕自身、確かに意識はしているんですけど、これまでの記者さんもこうした細かい取材をしてきていると思います。ただ、それを発表する場というのがテレビの限られた報道の枠ではなかなかなかった。それが今ネットやこの映画のように発表できる場ができたので、こういう細かいところまで調べ尽くして、重層的に起きたことを伝えるような報道はこれからどんどん増えていくと思います」戦地からの報道を続けることがいったい何になるのか世界各地の戦地を巡っているわけだが、権力者の思惑や意向によって、無関係の人々の命や生活が踏みにじられる現実がある。戦地での取材はやりきれないことの連続と想像するが、どのように気持ちを処理しているのだろうか?「処理できていないと思います。たとえば今回の映画では、イスラエルの攻撃によりガザで奥さんと子ども4人を亡くした男性が登場します。彼を哀しみから救うことは僕にはできない。無力だと思います。そして、残酷な言い方になってしまいますけど、彼を忘れるわけではないけれども、心の片隅ぐらいに置いておかないと、僕自身も前には進んでいけない。僕も人間なので、そうしないと前を向けない。もちろん、過去に取材で知り合った人たちとは、常時連絡を取り合ってはいます。だけど、一個人で抱えられるキャパシティは限りがある。だから、忘れるわけではないですけど、心の片隅に置いておかないと、次の取材へ向かうことができなくなってしまう。そこは割り切るしかない。悲しいことですけど、僕らが報道を続けても世界で起きている紛争や戦争の問題が解決することはおそらくない。あまり言いたくないですけど、人間がいる以上、争いごとは未来永劫やまない。でも、僕は将来的に起きる戦争を踏みとどまらせたり、ガザで家族を失った彼のような人や国を、逃れるしかなくなった難民を、なるべく出さないようにすることはできると思っている。それを信じて報じていくしかない。すべてを受けとめて、己のすべてをかけてこういった問題に取り組める人というのが世の中にはいます。中村哲さん(※パキスタンやアフガニスタンで医療活動に従事した医師。2019年にアフガニスタンで銃撃を受け命を落とした)などはそうだと思います。でも、僕はそうはなれない。だから、自分のキャパを分かった上でやれることをやるしかないと思っています」ひと昔前だったらきっとポンコツ記者YouTubeや映画の場があることに感謝テレビでは伝えきれない紛争地や戦場の中にいる人々の生の声をTBS公式YouTubeで積極的に配信。そうした功績が認められ、今年(2022年)、国際報道で優れた業績をあげたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した。傍から見ると、この特派員という仕事が天職に映るが本人はどう感じているのだろうか?「スポーツ局から始まって、報道局社会部原発担当、警視庁担当などを経てきたのですが、国内の報道の記者もやりがいはありました。今も昔もニュースの現場が好きです。そこはおそらく一生変わらないと思います。ただ、現職(JNN中東支局長、TBSテレビ特派員)になって、ニュースの伝え方であったり、取材の手法であったりと、より自分の持ち味を生かせるようになったところはあると思います。あと、誉められたことではないのですが、僕はある出来事を簡潔にまとめる能力がかなり怪しい。これはテレビの記者としては致命的なんです。たとえば現地の取材報告などは“1分でまとめて”とかが当たり前にできないといけない。でも、僕はいまだに苦手で(苦笑)。おそらくひと昔前だったら、リアルなポンコツ記者で配属を変えられていてもおかしくない(笑)。YouTubeや今回の映画のような場があるから、記者としてなんとかやれているところがある。だから、今という時代のタイミングに救われている。いい時代に記者になれて感謝しています」来年は40歳を迎えるが、今後をどう考えているのだろうか?「今言われて気づきました。いや、最近も、サバを読んでいたわけではなく、普通に自分の年齢を間違えて周囲に言ってたんですよね(苦笑)。それぐらいあまり気にしていない。体力が続く限りこの仕事をしたいだけで40歳だから何かということは特にないです。強いて目標を挙げるとすれば、今までやり続けてきたことをこれからもやり続けていきたい。このひとつひとつの積み重ねが後につながっていく。ひとつひとつの取材報告がもしかしたら少し世界を、社会を、いい方向へ変えるかもしれない。だから、これからも現地に行って取材して、それを伝える。このことをずっと続けていきたいんです」取材・文:水上賢治<作品情報>『戦場記者』上映中公式サイト:テレビ
2022年12月21日TBSテレビ特派員にして、現在はYouTubeでも注目を集める須賀川拓が、世界の紛争地を取材するドキュメンタリー『戦場記者』の初日舞台挨拶が12月16日、東京・角川シネマ有楽町で行われ、拠点のロンドンから一時帰国した須賀川監督が登壇。ジャーナリストの青木理、須賀川監督と同じく2019年に「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した村山祐介の二人も駆けつけ、新時代のジャーナリズムをテーマに意見を交わした。2022年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭」で上映された『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』をベースに、さらなる取材を重ね、劇場映画として公開。ついに作品の封切りを迎え、須賀川監督は「まずは、紛争地で取材に応じてくれた皆さんに『しっかり伝えて、観てもらえていますよ』と伝えたい」と感無量の面持ちを浮かべ、「多くの皆さんに観ていただき、建設的な批判も含め、いろんな声をいただき、次の取材に活かせれば」と抱負を語った。須賀川拓監督青木は「メディア環境が激変するなか、外報はテレビの視聴率がとれず、新聞でも一番読まれないので、予算も人も減らす傾向が顕著になっている」と指摘し、「世界の情報が分からないと、人々も内向きになってしまう。それを防ぐためにも、この映画を通して、メディアが現地で直接取材することの大切さに触れる機会になれば」と本作の意義を訴えた。青木理また、印象的なシーンとして「須賀川監督が“意地”という言葉を使っていた」と語ると、須賀川監督は「そう言ってもらえると、うれしい。意地の裏に何があるか、説明しようがないが、意地で伝え続けなければ、絶対に伝わることのない物語ばかり」と力説。紛争地の取材経験も豊富な村山は、「取材のプロセスをさらけ出し、距離感のない語りで(観客を)戦場に連れていく。その持っていき方に悔しい気持ちで映画を観た」と“同業者”として、須賀川監督の取材姿勢をたたえた。村山祐介舞台挨拶の締めくくりとして、須賀川監督は「この映画を通して、現状を知ってもらい、議論が広がることで、支援の懸け橋や次のムーブメントにつながるきっかけになれば。今は変えられないかもしれないが、未来の戦争や難民を減らす力にはなるはず」と期待をこめて、アピールしていた。取材・文・撮影=内田涼<作品情報>『戦場記者』公開中監督:須賀川拓撮影:寺島尚彦 / 宮田雄斗 / 渡辺琢也 / 市川正峻映画『戦場記者』予告編公式サイト:
2022年12月16日