どこまでがボケで、何が真実なのか…。一度見たら忘れないビジュアルの伊藤幸司さんと、限界知らずの想像力の持ち主・国崎和也さんからなるランジャタイの、“独特ワールド”へようこそ!注目度No.1のお笑いコンビとして、いま多くのメディアや芸人からの指名が激増しているランジャタイ。奇想天外、個性最強の二人の、気になるルーツを探ってみました。――ananは初登場ですね。国崎和也:いや、何度かお世話になっていると思います。伊藤幸司:表紙でもね。国崎:表紙もあったね。なので、お久しぶりです。――失礼しました(笑)。“ランジャタイ”さんは、どんなイントネーションで呼んだらいいですか?国崎:(即答で)“ビッグスモール”って感じですね。伊藤:それは、(芸人の)ビックスモールンです。国崎:はい、我々はビックスモールンです。“ビック”はちょっと上に、“スモールン”はちょっと下気味に発音してもらって。伊藤:つまりランジャタイも、ビックスモールンと同じ発音です。――覚悟してきたものの、想像以上にボケ倒していただき、これがランジャタイワールドかと、感激しております(笑)。お二人が、お笑いの道を目指したきっかけを教えてください。伊藤:僕はお笑い番組を見て育ったんですが、子供ながらに、どうもダウンタウンの松本(人志)さんと僕は、同じボケをするなって思っていたんです。ある日、松本さんよりも僕の方がボケるのが早い時があって。あ、これはもうお笑いの道に進むしかない、と。そもそもは、ナイナイ(ナインティナイン)さんの『オールナイトニッポン』を聴いていて、ラジオ特有のあの密室感や、僕だけに語りかけてくれているような感覚が楽しくて。友達がいなかった僕は、ラジオに救われていたし、ラジオとナイナイさんだけが友達でした。だからいつか僕も、そんなことができればな、って。大学進学をきっかけに上京して、NSC(吉本総合芸能学院)に入りました。国崎:僕はバラエティ番組の『学校へ行こう!』で、長野(博)さんや、森田(剛)さんが作るお笑いが好きで。V6さんみたいになりたいと思ってNSCに。伊藤:V6さんは、お笑いを作っているわけではなかったけどね。国崎:“未成年の主張”というコーナーで、告白した学生の元に「俺も好きだー!」とメンバーが駆け寄るシーンだけがなぜかスローモーションで、ビデオテープが擦り切れるまで見たのがお笑いのルーツ。――お二人はNSCで出会ったそうですが、お互いの第一印象は?国崎:それこそこの人は「松本さんと発想がかぶっています」と言い放つぐらい、めちゃくちゃ尖ってました。当時は赤縁のメガネをかけていたんですが、フレームの内側に髪をしまっていて。あれです、ズボンにTシャツ入れるタイプ。それで、もみあげから赤縁メガネがつき出ていて。伊藤:その方が、しっくりきたんでしょうね。赤縁メガネは、ウルトラセブンを意識していたのかな、好きだから。国崎:僕が死ぬ間際に思い出すのは、顔ではなくて髪型。伊藤:そんな彼は、眉毛がすごい太かったです。ぬぼーっとしていて、田舎から出てきました!って感じ。今では垢抜けたなって。国崎:二人とも垢抜けたね。まあ、僕たちはNSCをすぐに辞めたんですけどね(笑)。――ランジャタイを結成し、事務所を転々とされて、今はサンドウィッチマンさんと同じ事務所にいるそうですね。お二人の漫才は、王道のボケとツッコミというより、国崎さんがボケたら、伊藤さんがそれを見守るようなスタイルですが、結成当初からそうですか?国崎:特に決めたわけでもないんですが、長年培ってきたものが、こうなったんでしょうね。伊藤:自然とね。国崎:ネタは、僕が一回頭の中で作ってから、この人の前で見せるんです。伊藤:いきなり見せられるから、僕のツッコミはほぼ即興。国崎:どうやってネタを作っているのか、自分でもわからないので、最近怖くなってきました(笑)。――ネタ帳はあるんですか?国崎:タイトルだけ書いてあるネタ帳はあります。伊藤:ボロボロのね。国崎:そこに“チャンべチョンベチェ”とか書いてあるんですが、もうなんだかわからない。ネタの控えが全くないので、ライブ動画をもらって思い出す感じです。――ネタ作りが、ほぼ即興だとは。国崎:でも、お客さんの前でふざければいいだけなので、こんなラクな仕事はない。僕ら、働くのが大嫌いですから。――とはいえ、昨年の『M‐1グランプリ』で決勝に進出してからは、相当お忙しいのでは?国崎:いや、ananさんに出るために、他の仕事は全て断ってきました。だからこれがM‐1後初の仕事です。なんならananさんのためにM‐1頑張ったので。――あはは(笑)。衣装や髪型へのこだわりを教えてください。国崎:僕は、なるべく所作が伝わりやすい服を選んでいます。M‐1の決勝ネタは、猫が自分の体に入って暴れるネタなので、Tシャツの伸び重視で、ユニクロのヒートテックTの袖を本番直前に切って着ました。目の前にいたゆにばーすから「何してんねん」って言われながら(笑)。伊藤:僕はお笑いを始めた当初から、髪型も服もしっくりくるものにしてるだけ。ちなみに髪型の参考は、綾波レイです。あとはVネックにこだわってるぐらいかな。首が詰まってると、苦しいから。国崎:M‐1の1回戦で、この人がVネックを忘れてパニックになったんです。慌ててコンビニで黒Tを買ってきて、ステージ裏に並びながら僕が首をVに切って、切り口ギザギザのまま出ました。一枚目写真下/伊藤幸司(いとう・こうじ)1985年11月18日生まれ、鳥取県出身。見守り(ツッコミ)担当。上/国崎和也(くにざき・かずや)1987年9月3日生まれ、富山県出身。ボケ担当。2021年の『M‐1グランプリ』で決勝に進出。YouTubeチャンネルは「ランジャタイぽんぽこちゃんねる」。※『anan』2022年6月22日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2022年06月17日前回 、防災の新常識をクイズ形式で網羅した 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)で、災害時の対応を確認した私と小5の息子。意外にも、私が常識と思っていることを息子が知らず、息子が知っていて当たり前のことを私が間違えていたりと、世代ギャップを痛感した結果になりました。そこで、「へー、なるほど!」「今の子どもはこれを知らないんだ…」といった秀逸なクイズをここでご紹介したいと思います。■防災新常識クイズ1:大雨で避難するときにはくくつは?A.雨だからやっぱり長ぐつB.はきなれたスニーカー答えは、B。雨のときは長ぐつ、と思いがちですが、避難するほどの大雨のときはNGだそう。長ぐつはいったん水が入ったら、重くて歩けなくなってしまうからです。はきなれたスニーカー、それも物に引っかからないようにひもなしのほうがベターです。■防災新常識クイズ2:公衆電話の基本的な使い方で正しいのはどっち?A.お金を入れた後に受話器を上げてダイヤルする。B.受話器を上げてからお金を入れてダイヤルする。答えは、B。この問題、なんと高校生の娘もわかりませんでした(驚愕!)。生まれた時から携帯電話が存在する子どもたち世代。災害時には携帯より公衆電話のほうが通じるという知識はあっても、そもそも公衆電話の使い方を知らないというのは盲点でした。また、十円玉と百円玉は使えるけれど、ほかの硬貨や紙幣は使えないこと、おつりが出てくることもあることなども教えておきたいですね。■防災新常識クイズ3:避難所に避難することに。かわいがっていたペットはどうする?A.家族の一員なので連れていく。B.避難所の様子がわからないからエサをあたえておいていく。答えは、A。阪神淡路大震災や東日本大震災のような大規模災害で、避難生活が長期にわたる場合、ペットをどうするかというのは頭を悩ませるところですよね。避難所でほかの人に迷惑をかけるかもしれないと、連れていくことに躊躇(ちゅうちょ)する人もいるでしょう。でも、家にペットを残したまま避難すると、気になってまた家に戻り二次災害にあってしまうリスクもあります。あとから危険な被災地へ戻るよりは、できることなら一緒にペットも避難所へ連れていきましょう。そのためには、あらかじめ近くの避難所でペットの受け入れが可能か調べ、ペットの避難グッズも用意しておくことが肝心です。親子で「なるほど!」と思った防災の新常識クイズを3つご紹介しました。実はこの『ぼくらの災害サバイバルBOOK』は、主婦の友社の読者ネットアンケートクラブを利用して、多くのリアルな声を盛り込んで作られたそう。だからこそ、避難訓練や防災学習では知ることのできない内容が盛り込まれているのだと納得でした。自分や家族の防災知識の“穴”を探るべく、災害サバイバルクイズにぜひとも挑戦してみてください。参考図書: 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)たびたび大きな地震が起こる日本列島。地震だけでなく、近年は台風やゲリラ豪雨による河川の反濫やがけ崩れなど、以前に比べて天災による被害が増えているように感じ、「わが家の地域にも…」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。不安なのは、子どもだって同じ! 本書は大地震、台風や雷・土砂崩れなどの水害に関し、子ども向けに、ビジュアルを使ったクイズ形式で「災害時にすべきこと」をわかりやすく解説。怖いながらも「自分の身を守りたい」「ぼくが家族を救いたい! 」と思う子どもたちの気持ちに寄り添い、「サバイバル」をキーワードに、有事に役立つ知識・知恵を楽しみながらつけていきます。
2019年04月30日地震に津波、大雨と、毎年のように災害に襲われる日本。だからこそ、日頃から万が一に備え、各家庭で準備をしていると思います。学校や園でも、災害時にはどう行動するか、ふだんから何に気を付けるかなどを、訓練や授業を通して学ぶ機会が多いので、子どもたちも大人以上に知識があってびっくりすることも。でも、もしもの時には、予想がつかないことが起こるもの。それが、子どもひとりのときだったら…学んだ通りに行動できるでしょうか?…想像するだけでママパパはゾッとしますよね。そこで、被災したときにどう行動すればいいのか、とっさの判断が身についているかどうか、 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)で、小5の息子と一緒にシミュレーションしてみました。すると、意外なことが判明したのです…。■いきなり母、反省…知識はあってもやっていないこと国がかかげる防災減災対策で「自助・共助・公助」というのをご存じですか?これは、被災した場合には、自助(自分の身を守る)、共助(家族や周囲の人と助け合う)、公助(国や行政による救助・支援)の3助の連携が大切だとする考え方です。特に、東日本大震災など大規模災害のときには、行政機関自体が被災して機能しない場合もあるので、自助、共助がより重要になるわけです。そこで、自分の身を守るための知識を身に付けるべく、手にしたのは危機管理教育研究所代表の国崎信江さんが監修の『ぼくらの災害サバイバルBOOK』。楽しいイラストやマンガと共に全30問の「被災したとき、どうする?」クイズがあり、飽きっぽい小5長男でも挑戦してくれました。第1問は、「スマホから緊急地震速報が! 正しいのはどっち?」A.地震だ! とさけんで安全な場所へ移動する。B.テレビをつけて情報が本当か確認する。これは、2人ともAとこたえて正解。しかし、実際に自分はどう行動しているかというと…Bでした。長男の視線が痛い…。そうやって、あーだこーだと話し合いながら解答していくと…予想外の結果が出たのです。■ふだんの習慣が地震のときには命取り?息子が間違えた問題で印象的だったのは、「エレベーターの中で地震が! おすのはどのボタン?」でした。A.早く地上に降りたほうがいいので1階のボタンだけをおす。B.全部の階のボタンをおしてしまう。答えはB。エレベーターに閉じ込められる可能性があるので、すぐ降りるために、とりあえず全部の階のボタンをおすのが正解です。止まった階ですぐおりて、階段を使って外に脱出…というのは、大人ならわかるでしょう。でも、子どもはふだん「エレベーターのボタンは、降りる階しかおしちゃダメ!」と何度も言い聞かせられているため、全階のボタンをおすというのは躊躇(ちゅうちょ)があったようです。「地震のときは、エレベーターを使っちゃダメ」というのは知っていても、「乗っているときにグラッときたらどうする?」というところまでは、子どもと話していませんでした。実はこの書籍、主婦の友社の「読者ネットアンケートクラブ」を利用した多くのリアルな“声”も盛り込んでいるのです。■「昔の常識は、今の非常識?」知らなかった防災の新常識そして、大の大人で、子どもたちの命も守らなければいけない私が間違えたのは、「火災が起きたとき避難で正しいのは?」A.けむりに関係なく低い姿勢でにげる。B.けむりが出ないうちにふつうの姿勢でにげる。正解は、B。でも、これは言い訳をさせてください。私が子どもの頃、ウン十年前の避難訓練では、けむりは上にたまるから、なるべく低い姿勢で逃げるように、との指導があったのです。でも、今は少しけむりが見えているくらいなら、転ばないように気を付けつつダッシュで逃げるのが正解だそう。低い姿勢でモタモタしているうちに、黒いけむり(毒ガス)に巻かれてしまうのを防ぐためです。ただし、けむりがすでに充満してしまっていたら、低い姿勢で口をおさえて外に逃げるのが正解だそうです。こんなふうに、避難訓練では教えてくれないことや、今と昔では対処が変更されたこと、昔はなかったスマホやSNSを活用した防災方法などについて、クイズを通して知ることができました。防災に関して、子どもが何を知っていて、何を知らないかだけではなく、自分自身の知識のチェックという意味でも、とても役に立った『ぼくらの災害サバイバルBOOK』。次回は、この書籍の中の数あるクイズの中から、「これ、知ってる?」「なるほど、そうか!」というクイズを厳選してご紹介しましょう。参考図書: 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)たびたび大きな地震が起こる日本列島。地震だけでなく、近年は台風やゲリラ豪雨による河川の反濫やがけ崩れなど、以前に比べて天災による被害が増えているように感じ、「わが家の地域にも…」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。不安なのは、子どもだって同じ! 本書は大地震、台風や雷・土砂崩れなどの水害に関し、子ども向けに、ビジュアルを使ったクイズ形式で「災害時にすべきこと」をわかりやすく解説。怖いながらも「自分の身を守りたい」「ぼくが家族を救いたい! 」と思う子どもたちの気持ちに寄り添い、「サバイバル」をキーワードに、有事に役立つ知識・知恵を楽しみながらつけていきます。
2019年04月29日