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株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2024年11月6日(水)~11月14日(木)の9日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」、全国の高校生を対象に「高校生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査と高校生調査では各600名の有効サンプルを集計しました。今回は、小学生調査、中学生調査および高校生調査のうち、学習や学校生活の実態・意識に関する結果を「小学生・中学生・高校生白書 小学生・中学生・高校生の学習・学校生活に関する調査」として公表します。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)URL 表1: 一番好きな教科と一番嫌いな教科をきいたところ、小学生では一番好きな教科は1位「体育」、2位「算数」、3位「図画工作」、一番嫌いな教科は1位「算数」、2位「国語」、3位「体育」となりました。また、中学生と高校生では、一番好きな教科はともに1位「数学」、一番嫌いな教科もともに1位「数学」となり、中学生では一番好きな教科の2位は「英語」、3位は「社会」、一番嫌いな教科の2位は「英語」、3位は「国語」、高校生では一番好きな教科の2位は「地理歴史」、3位は「保健体育」、一番嫌いな教科の2位は「外国語」、3位は「国語」となりました。表2: ChatGPTなどの対話型生成AIを【学校】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」と回答した人の割合は、小学生では16.8%、高校生では27.7%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」と回答した人の割合は、小学生では18.3%、高校生では39.5%となりました。小学生の結果を前回調査と比較すると、利用したことがある人の割合は、【学校】では7.0ポイント上昇(前回調査9.8%→今回調査16.8%)、【家庭】では5.8ポイント上昇(前回調査12.5%→今回調査18.3%)と、どちらも上昇傾向がみられました。表3: クラスに長期間お休みしている人がいるかをきいたところ、「いる」と回答した人の割合は、小学生では25.8%、中学生では44.8%、高校生では29.3%と、中学生が突出して高くなりました。学年別にみると、小学生と中学生では上の学年で高くなっている一方、高校生では下の学年で高くなる傾向がみられました。表4: ★小学生の一番好きな教科 1位は前回調査に続き「体育」2位「算数」3位「図画工作」4位「国語」5位「音楽」★小学生の一番嫌いな教科1位は前回調査に続き「算数」2位「国語」3位「体育」4位「外国語活動/外国語」5位「図画工作」一番好きな教科をきいたところ、1位「体育」(20.8%)、2位「算数」(18.3%)、3位「図画工作」(17.1%)、4位「国語」(8.9%)、5位「音楽」(8.0%)となりました。他方、一番嫌いな教科をきいたところ、1位「算数」(22.6%)、2位「国語」(17.8%)、3位「体育」(9.2%)、4位「外国語活動/外国語」(4.7%)、5位「図画工作」(4.5%)となりました。過去の調査と比較すると、前回調査に続き、一番好きな教科の1位は「体育」、一番嫌いな教科の1位は「算数」となりました。一番好きな教科を男女別にみると、男子の1位は「体育」(25.3%)、女子の1位は「図画工作」(20.7%)でした。また、「算数」(男子24.2%、女子12.5%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「音楽」(男子2.8%、女子13.2%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高くなりました。一番嫌いな教科を男女別にみると、男子の1位は「国語」(23.0%)、女子の1位は「算数」(28.8%)でした。また、「国語」(男子23.0%、女子12.7%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「算数」(男子16.3%、女子28.8%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高くなりました。★「ChatGPTなど対話型生成AIを学校で利用したことがある」17%、前回調査から7ポイント上昇対話型生成AIとは、音声やテキストで質問を入力すると、対話するように自然な文章で応答することができる人工知能を指します。ChatGPTなどの対話型生成AIを【学校】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は16.8%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は18.3%となりました。前回調査と比較すると、利用したことがある人の割合は、【学校】では7.0ポイント上昇(前回調査9.8%→今回調査16.8%)、【家庭】では5.8ポイント上昇(前回調査12.5%→今回調査18.3%)と、どちらも上昇傾向がみられました。★受験する中学校を選ぶ際に重視したいこと子ども自身・保護者ともにTOP5は「自宅からの距離」「学校の教育方針」「偏差値」「在校生の雰囲気」「進学実績」子どもが中学校受験を希望している人(454名)に、子ども自身が受験する中学校を選ぶ際、重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(35.9%)、2位「学校の教育方針」(30.4%)、3位「偏差値」(24.4%)、4位「在校生の雰囲気」(19.2%)、5位「進学実績」(16.1%)となりました。他方、子どもに中学校受験をしてほしい保護者(441名)に、子どもが受験する中学校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(35.1%)、2位「学校の教育方針」(30.4%)、3位「偏差値」(22.7%)、4位「進学実績」(19.7%)、5位「在校生の雰囲気」(18.1%)となり、子ども自身の回答と同じものがTOP5に挙がる結果となりました。★「クラスには、長期間お休みしている人がいる」26%クラスには、長期間お休みしている人がいるかをきいたところ、「いる」は25.8%、「いない」は74.3%となりました。学年別にみると、「いる」と回答した人の割合は、いじめを見聞きした経験と同様に、低学年と比べて中学年と高学年で高くなる傾向がみられました。表5: ★中学生の一番好きな教科 1位「数学」2位「英語」3位「社会」4位「保健体育」5位「国語」★中学生の一番嫌いな教科 1位「数学」2位「英語」3位「国語」4位「社会」5位「理科」一番好きな教科をきいたところ、1位「数学」(19.8%)、2位「英語」(14.3%)、3位「社会」(12.0%)、4位「保健体育」(11.2%)、5位「国語」(7.8%)となりました。他方、一番嫌いな教科をきいたところ、1位「数学」(23.5%)、2位「英語」(15.7%)、3位「国語」(13.0%)、4位「社会」(7.8%)、5位「理科」(7.0%)と、主要5教科が挙がりました。過去の調査と比較すると、前回調査に続き、一番好きな教科のTOP2と一番嫌いな教科のTOP2は「数学」「英語」となりました。男女別にみると、一番好きな教科のTOP2は男子では「数学」「社会」、女子では「英語」「数学」、一番嫌いな教科のTOP2は男子では「英語」「国語」、女子では「数学」「理科」でした。★「学校でいじめを見たり聞いたりしたことがある」28%学校でいじめを見たり聞いたりしたことがあるかをきいたところ、「ある」は28.2%、「ない」は71.8%となりました。学年別にみると、「ある」と回答した人の割合は学年が上がるにつれて高くなる傾向がみられ、3年生では31.0%でした。★「クラスには、長期間お休みしている人がいる」45%クラスには、長期間お休みしている人がいるかをきいたところ、「いる」は44.8%、「いない」は55.2%となりました。学年別にみると、「いる」と回答した人の割合は1年生(35.5%)と比べて2年生・3年生(2年生49.0%、3年生50.0%)で高くなりました。表6: ★高校生の一番好きな教科 1位は前回調査に続き「数学」2位「地理歴史」3位「保健体育」4位「外国語」5位「国語」★高校生の一番嫌いな教科 1位は前回調査に続き「数学」2位「外国語」3位「国語」4位「地理歴史」5位「理科」一番好きな教科をきいたところ、1位「数学」(15.2%)、2位「地理歴史」(10.7%)、3位「保健体育」(9.5%)、4位「外国語」(9.2%)、5位「国語」(7.8%)となりました。他方、一番嫌いな教科をきいたところ、1位「数学」(26.7%)、2位「外国語」(17.3%)、3位「国語」(9.8%)、4位「地理歴史」(6.8%)、5位「理科」(6.3%)となりました。過去の調査と比較すると、前回調査に続き、一番好きな教科の1位は「数学」、一番嫌いな教科の1位は「数学」と、人によって好き嫌いが分かれる教科である傾向が継続する結果となりました。男女別にみると、一番好きな教科と一番嫌いな教科の1位は男子・女子ともにそれぞれ「数学」となり、一番好きな教科の2位は男子では「地理歴史」、女子では「外国語」でした。また、一番嫌いな教科の2位は男子・女子ともに「外国語」でした。★学校の“総合的な探究の時間”でテーマにしたこと 1位「SDGs」2位「キャリア・進路」3位「環境問題」“総合的な探究の時間”について質問しました。“総合的な探究の時間”は、変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標に、2022年度から本格的に導入された教科です。学校の“総合的な探究の時間”では、これまでにどのようなことをテーマにしたかをきいたところ、1位「SDGs」(26.2%)、2位「キャリア・進路」(16.8%)、3位「環境問題」(15.5%)、4位「LGBTQ+」(12.2%)、5位「地域」(11.2%)となりました。★ChatGPTなど対話型生成AIの利用経験 「学校で」28%、「家庭で」40%対話型生成AIの利用について質問しました。対話型生成AIとは、音声やテキストで質問を入力すると、対話するように自然な文章で応答することができる人工知能を指します。ChatGPTなどの対話型生成AIを【学校】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は27.7%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は39.5%となりました。男女別にみると、利用したことがある人の割合は、男子では【学校】が33.0%、【家庭】が43.0%と、女子(学校22.3%、家庭36.0%)と比べて高くなりました。★進学希望者が高校卒業後の希望進路を決める際に重視したこと1位「学びたいことが学べる」2位「資格が取得できる」3位「就職に有利」希望進路が進学の人(413名)に、高校卒業後の希望進路を決める際、どのようなことを重視したかをきいたところ、1位は「学びたいことが学べる」(47.7%)でした。次いで、2位「資格が取得できる」(30.8%)、3位「就職に有利」(29.8%)、4位「学校が自宅から通える」(27.6%)、5位「自身の成長につながる」(26.6%)となりました。学年別にみると、1年生と2年生では「資格が取得できる」(1年生31.3%、2年生32.1%)、3年生では「就職に有利」と「学校が自宅から通える」(いずれも30.3%)が2位でした。★「クラスには、長期間お休みしている人がいる」29%、1年生では36%自身のクラスには、長期間お休みしている人がいるかをきいたところ、「いる」は29.3%、「いない」は70.7%となりました。学年別にみると、「いる」と回答した人の割合は、下の学年で高くなる傾向がみられ、1年生では36.0%でした。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。≪調査概要≫調査タイトル:小学生・中学生・高校生白書 小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査調査対象(小学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(中学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする中学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(高校生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする15歳~18歳の高校生調査地域:全国調査方法:インターネット調査調査期間:2024年11月6日(水)~11月14日(木)の9日間有効回答数(小学生調査):1,200サンプル(中学生調査):600サンプル(高校生調査):600サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年03月13日株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、「小学生調査」「中学生調査」「高校生調査」の第二弾として、「習い事」「将来の職業」「自分自身や将来に対する意識」に関する結果を公表しました。2024年12月に、お年玉や起床・就寝時刻、好きな食べ物など、日常生活に関する調査結果を発表しましたが、今回はこれらに続き、上記テーマについての調査結果を第二弾として公開したものです。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)URL 表1: 学校以外で行っている習い事をきいたところ、小学生では1位「水泳」(24.6%)、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」(16.9%)、3位「英会話教室」(14.3%)、4位「音楽教室(歌や楽器など)」(11.8%)、5位「通信教育」(9.0%)となり、高校生では1位「受験のための塾・予備校、学校の補習のための塾・予備校」(15.3%)、2位「音楽教室(歌や楽器など)」(4.0%)、3位「英会話教室」(2.3%)、4位「水泳」「サッカー・フットサル」「書道・習字」(いずれも2.0%)となりました。表2: 将来なりたいと思っているものをきいたところ、小学生では1位「パティシエ(ケーキ屋)」(5.6%)、2位「ネット配信者(ユーチューバー・インスタグラマーなど)」(3.0%)、3位「保育士・幼稚園教諭」「警察官」「会社員」(いずれも2.8%)、中学生では1位「会社員」(4.2%)、2位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(4.0%)、3位「医師(歯科医師含む)」(3.5%)、4位「公務員」(3.3%)、5位「漫画家・イラストレーター」(3.0%)、高校生では1位「公務員」(5.0%)、2位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(4.5%)、3位「看護師」(4.0%)、4位「会社員」(3.5%)、5位「学校の教師」「福祉の仕事」(いずれも3.0%)となりました。表3: ★習い事ランキング 1位「水泳」、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」、3位「英会話教室」学校以外で行っている習い事をきいたところ、1位「水泳」(24.6%)、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」(16.9%)、3位「英会話教室」(14.3%)、4位「音楽教室(歌や楽器など)」(11.8%)、5位「通信教育」(9.0%)となり、「学校以外で行っている習い事(勉強やスポーツなど)はない」は23.3%でした。男女別にみると、男子・女子ともに1位は「水泳」、2位は「受験のための塾・学校の補習のための塾」となり、男子では「サッカー・フットサル」が3位、女子では「英会話教室」が3位でした。学年別にみると、1年生から4年生までは「水泳」が1位、5年生と6年生では「受験のための塾・学校の補習のための塾」が1位でした。過去の調査と比較すると、「習い事はない」は2022年調査27.5%→2023年調査22.9%→2024年調査23.3%と、前回調査と同水準となりました。★現在、どのようなことに大きな不安を感じている?1位「巨大地震が起こること」、2位「事故(交通事故など)に遭うこと」、3位「事件・犯罪に巻き込まれること」現在、どのようなことに大きな不安を感じているかをきいたところ、「巨大地震が起こること」(35.0%)が最も高くなり、「事故(交通事故など)に遭うこと」(22.0%)、「事件・犯罪に巻き込まれること」(20.3%)、「戦争が起こること」(12.3%)、「地球温暖化が進むこと」(8.5%)が続き、不安がある人の割合は66.4%でした。学年別にみると、1年生では「事故(交通事故など)に遭うこと」、2年生以上では「巨大地震が起こること」が1位でした。★小学生が将来つきたい職業1位「パティシエ(ケーキ屋)」、2位「ネット配信者」、3位「保育士・幼稚園教諭」「警察官」「会社員」男子の1位は「ネット配信者」「サッカー選手」、女子の1位は8年連続で「パティシエ」将来なりたいと思っているものをきいたところ、1位「パティシエ(ケーキ屋)」(5.6%)、2位「ネット配信者(ユーチューバー・インスタグラマーなど)」(3.0%)、3位「保育士・幼稚園教諭」「警察官」「会社員」(いずれも2.8%)となりました。前回の2023年調査と比較すると、「パティシエ(ケーキ屋)」は前回と同様に1位でした。男子についてみると、1位「ネット配信者」「サッカー選手」(いずれも4.5%)、3位「警察官」「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(いずれも4.2%)となりました。学年別にみると、1年生と2年生では「警察官」、3年生では「野球選手」、4年生では「サッカー選手」「ネット配信者」、5年生では「エンジニア・プログラマー」、6年生では「会社員」が1位でした。女子についてみると、1位「パティシエ」(9.8%)、2位「保育士・幼稚園教諭」(5.5%)、3位「看護師」(4.0%)となりました。学年別にみると、いずれの学年でも1位は「パティシエ」となり、5年生では「パティシエ」と並んで「看護師」「保育士・幼稚園教諭」が1位でした。また、1年生では「パン屋」、2年生では「保育士・幼稚園教諭」、3年生では「ファッション関係」、4年生では「漫画家・イラストレーター」、6年生では同率で「保育士・幼稚園教諭」「漫画家・イラストレーター」が2位でした。過去の調査と比較すると、「パティシエ」は2017年調査から8年連続で1位となりました。表4: ★「努力すれば夢を叶えられると思う」78%努力すれば夢を叶えられると思うかをきいたところ、「思う」は77.7%、「思わない」は22.3%となりました。男女・学年別にみると、「思う」と回答した人の割合が最も高くなったのは、男子・女子ともに1年生(男子77.0%、女子82.0%)でした。★現在、どのようなことに大きな不安を感じている?1位「巨大地震が起こること」、2位「事件・犯罪に巻き込まれること」、3位「戦争が起こること」現在、どのようなことに大きな不安を感じているかをきいたところ、「巨大地震が起こること」(34.3%)が最も高くなりました。発生した場合に甚大な被害が想定されている南海トラフ地震を不安に感じている人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「事件・犯罪に巻き込まれること」(26.7%)、「戦争が起こること」(18.3%)、「事故(交通事故など)に遭うこと」(18.2%)、「地球温暖化が進むこと」(10.3%)で、不安がある人の割合は70.2%でした。男女別にみると、女子では「巨大地震が起こること」が39.7%と、男子(29.0%)と比べて10.7ポイント高くなりました。★中学生が将来つきたい職業 1位「会社員」、2位「エンジニア・プログラマー」、3位「医師」男子の1位は「エンジニア・プログラマー」、女子の1位は「看護師」将来なりたいと思っているものをきいたところ、1位「会社員」(4.2%)、2位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(4.0%)、3位「医師(歯科医師含む)」(3.5%)、4位「公務員」(3.3%)、5位「漫画家・イラストレーター」(3.0%)となりました。男子についてみると、1位「エンジニア・プログラマー」(7.0%)、2位「会社員」(4.3%)、3位「サッカー選手」(4.0%)となりました。学年別にみると、1年生と3年生では「エンジニア・プログラマー」が1位、2年生では「エンジニア・プログラマー」と「サッカー選手」が同率で1位でした。女子についてみると、1位「看護師」(5.3%)、2位「漫画家・イラストレーター」(4.7%)、3位「会社員」(4.0%)となりました。学年別にみると、1年生では「看護師」が1位、2年生では「パン屋」が1位、3年生では「漫画家・イラストレーター」と「薬剤師」が同率で1位でした。★「18歳になったら選挙に行きたい」78%18歳になったら選挙に行きたいかをきいたところ、「行きたい」は77.7%、「行きたくない」は22.3%となりました。男女・学年別にみると、「行きたい」と回答した人の割合が最も高くなったのは、男子では2年生(82.0%)、女子では1年生(82.0%)でした。表5: ★習い事ランキング 1位「受験のための塾・予備校、学校の補習のための塾・予備校」、2位「音楽教室」「習い事はない」は2018年調査からの上昇傾向が継続し69%に学校以外で通っている習い事をきいたところ、1位「受験のための塾・予備校、学校の補習のための塾・予備校」(15.3%)、2位「音楽教室(歌や楽器など)」(4.0%)、3位「英会話教室」(2.3%)、4位「水泳」「サッカー・フットサル」「書道・習字」(いずれも2.0%)となり、「学校以外で行っている習い事(勉強やスポーツなど)はない」は68.5%でした。過去の調査と比較すると、「習い事はない」は2018年調査56.8%→2021年調査62.5%→2024年調査68.5%と、上昇傾向がみられました。★現在、どのようなことに大きな不安を感じている? 1位「巨大地震が起こること」、2位「戦争が起こること」現在、どのようなことに大きな不安を感じているかをきいたところ、「巨大地震が起こること」(37.2%)が最も高くなり、「戦争が起こること」(24.5%)、「事件・犯罪に巻き込まれること」(24.0%)、「事故(交通事故など)に遭うこと」(20.0%)、「経済が衰退すること」(18.0%)が続き、不安がある人の割合は71.7%でした。男女別にみると、女子では「巨大地震が起こること」が44.3%と、男子(30.0%)と比べて14.3ポイント高くなりました。★高校生が将来つきたい職業 1位「公務員」、2位「エンジニア・プログラマー」、3位「看護師」男子の1位は「エンジニア・プログラマー」、女子の1位は「看護師」将来なりたいと思っているものをきいたところ、1位「公務員」(5.0%)、2位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(4.5%)、3位「看護師」(4.0%)、4位「会社員」(3.5%)、5位「学校の教師」「福祉の仕事」(いずれも3.0%)となりました。男子についてみると、1位「エンジニア・プログラマー」(7.3%)、2位「公務員」(5.0%)、3位「会社員」(4.7%)となりました。学年別にみると、1年生では「公務員」と「エンジニア・プログラマー」が同率で1位、2年生では「福祉の仕事」、3年生では「エンジニア・プログラマー」が1位でした。女子についてみると、1位「看護師」(7.7%)、2位「公務員」(5.0%)、3位「保育士・幼稚園教諭」(4.3%)となりました。学年別にみると、1年生では「看護師」と「薬剤師」が同率1位、2年生では「看護師」が1位、3年生では「公務員」と「看護師」が同率で1位でした。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。≪調査概要≫調査タイトル:小学生・中学生・高校生白書 小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査 <第二弾>調査対象(小学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(中学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする中学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(高校生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする15歳~18歳の高校生調査地域:全国調査方法:インターネット調査調査期間:2024年11月6日(水)~11月14日(木)の9日間有効回答数(小学生調査):1,200サンプル(中学生調査):600サンプル(高校生調査):600サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年02月06日目標達成クラウド「ジョブオペ」を展開する給与アップ研究所は、社会人経験が3年以上で転職経験があり、管理職志望がある24歳〜29歳の総合職女性106名を対象に、管理職志望若手女性人材の転職に関する調査を実施しました。■前職での1on1面談の頻度、「月1回以上」が約4割「Q1.前職(転職前の会社)での1on1面談(評価面談以外の上司との定期的な面談)の頻度を教えてください。」(n=106)と質問したところ、「週1回以上」が9.4%、「2週間に1回」が9.4%、「月1回程度」が22.7%という回答となりました。■8割以上が、前職の上司との1on1面談に「不満あり」Q1で「実施していない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q2.あなたは、前職の上司との1on1面談に対して、不満を持ちましたか。転職直前の上司について回答してください。」(n=93)と聞いたところ、「かなり不満があった」が40.8%、「少し不満があった」が40.9%となりました。■半数が、「形式的な会話で終わってしまう」ことが不満Q2で「かなり不満があった」「少し不満があった」と回答した人に、「Q3.どのような点に不満を感じましたか。(複数回答)」(n=76)と尋ねたところ、「形式的な会話で終わってしまう」が50.0%、「具体的なアドバイスがない」が32.9%、「成長につながらない」が31.6%となりました。■1on1面談をより効果的にするための改善点とは?Q2で「かなり不満があった」「少し不満があった」と回答した人に、「Q4.1on1面談をより効果的にするために、転職直前の上司に関して、どのような点の改善が必要だと感じますか。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「建設的なフィードバック」が44.7%、「具体的な改善提案」が36.8%、「キャリアビジョンの共有」が34.2%という回答となりました。■上司との1on1面談で「転職意欲が強くなった」は8割以上にQ2で「かなり不満があった」「少し不満があった」と回答した人に、「Q5.上司との1on1面談によって、転職意欲に影響が出ましたか。」(n=76)と質問したところ、「転職意欲が非常に強くなった」が36.8%、「転職意欲がやや強くなった」が47.4%という結果となりました。■理想的な1on1面談に必要な上司のスキル、第1位は「傾聴力」に「Q6.理想的な1on1面談に必要な上司のスキルについて、重要だと思う要素を教えてください。(複数回答)」(n=106)との質問では、「傾聴力」が44.3%、「部下に対する深い理解力」が39.6%、「フィードバック力」が36.8%という回答となりました。■前職の人事評価制度、「適切に運用されていた」は3割に留まる「Q7.前職の人事評価制度について、あてはまるものを教えてください。」(n=106)と聞いたところ、「明確な人事評価制度があり、適切に運用されていた」が30.3%、「人事評価制度はあったが、基準が不透明だった」が28.3%という結果となりました。■前職の退職理由、「人事評価制度がない」「基準が不透明」が6割以上「Q8.前職を退職しようと考えた理由を教えてください。(複数回答)」(n=106)と尋ねたところ、「評価制度が不透明だったから」が27.4%、「成長実感が得られなかったから」が25.5%、「上司からの不適切なフィードバックがあったから」が24.5%となりました。■約半数が上司からの「感情的な態度や発言」が不適切だったと回答Q8で「上司からの不適切なフィードバックがあったから」と回答した人に、「Q9.具体的にどのような点が不適切だと感じましたか。(複数回答)」(n=26)と質問したところ、「感情的な態度や発言があった」が46.2%、「具体的な改善点が示されなかった」が38.5%、「客観的な評価基準がなかった」が38.5%という結果となりました。■調査概要「管理職志望若手女性人材の転職に関する調査」調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査調査期間:2025年1月8日〜同年1月14日有効回答:社会人経験が3年以上で転職経験があり、管理職志望がある24歳〜29歳の総合職女性106名出典元:給与アップ研究所( )※ 合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っています。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合があります(エボル)
2025年01月30日明治学院大学心理学部付属研究所では2025年2月15日(土)に公開セミナー『どうする生成AI!?~これからの教育について考えよう~』を開催します。生成AIは、私たちのこれからの生活にどう関わるのか、まだまだ未知なことばかりです。ただし、共に社会をつくる「仲間」になることは間違いありません。様々な自治体のICT教育推進に携わる北澤 武教授(東京学芸大学大学院)と、小・中学校を中心とした算数・数学授業におけるICT活用やSTEAM教育の促進に携わっている辻 宏子教授(明治学院大学心理学部)が講師として登壇し、「教育」に焦点をあてながら、生成AIの特性を知り、どのように付き合っていけばよいか、一緒に考えることのできるセミナーです。【シンポジウム日時】日程:2025年2月15日(土)14:00~17:00場所:明治学院大学 高輪校舎(15号館)15202教室※白金キャンパスから徒歩数分(参照: )【講演内容】14:00~ 講師自己紹介・本日の概要について14:10~ 北澤 武先生「生成AIの現在について:教育とのかかわりに焦点を当てて」16:00~ 辻 宏子先生「生成AIの特性と人の思考:論理パズルで実践してみましょう」16:40~ ディスカッションと本日のまとめ※詳細に関しては、変更や調整が行われる可能性があります。【申し込み方法】定員:50名(事前申し込みの先着制)下記URLの申し込みフォームに必要事項を記入の上、お申込みください。 公開セミナーの詳細は以下からもご覧いただけます。 【講師プロフィール】◆北澤 武所属 :東京学芸大学大学院 教授研究分野:教育工学、科学教育、情報教育、学習科学文部科学省学校DX戦略アドバイザー、デジタル庁デジタル推進委員、様々な自治体のICT教育推進に携わっている。主な著書として「授業がもっと楽しくなる! めざせ!タブレットPCの達人(Gakken 2023年)」「ICT活用の理論と実践: DX時代の教師をめざして(北大路書房 2021年)」など。◆辻 宏子所属 :明治学院大学心理学部 教授研究分野:数学教育学、科学教育、教育工学横浜市内小学校及び、港区・大田区内小・中学校研修講師をはじめ、小・中学校を中心とした算数・数学授業におけるICT活用やSTEAM教育の促進に携わっている。主な著書として「新・教職課程演習 第13巻 初等算数科教育」(共著,協同出版(2021)),「新編 算数教育研究」(共著,東洋館(2019))など。公開セミナー案内(1)公開セミナー案内(2)□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。2024年は本学初の理系学部「情報数理学部」を開設し、既存の学部・組織との有機的な連携、産学官連携を行うため「情報科学融合領域センター」も併せて開設しました。スポーツ分野では2028年度までに箱根駅伝本戦出場を本気で目指し、MG箱根駅伝プロジェクト「Road to HAKONE 2028」をスタートしました。▼大学公式Webサイト ▼MG箱根駅伝プロジェクト特設サイト 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年01月15日株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2024年11月6日(水)~11月14日(木)の9日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」、全国の高校生を対象に「高校生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査と高校生調査では各600名の有効サンプルを集計しました。今回は、小学生調査、中学生調査および高校生調査のうち、ふだんの生活実態や生活意識に関する結果を「小学生・中学生・高校生白書 小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査」として公表します。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)URL 表1: 今年(2024年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、小学生では平均20,225円、中学生では平均27,499円、高校生では平均27,963円でした。平均額を前回の調査と比較すると、小学生では839円の減少(2023年21,064円→2024年20,225円)、高校生では182円の減少(2021年28,145円→2024年27,963円)となったのに対し、中学生では244円の増加(2023年27,255円→2024年27,499円)となりました。表2: “推し活”についてきいたところ、“推し”がいる人の割合は、小学生では53.4%、中学生では61.8%、高校生では70.7%となりました。男女別にみると、小学生男子では44.8%、小学生女子では62.0%、中学生男子では49.3%、中学生女子では74.3%、高校生男子では61.3%、高校生女子では80.0%と、いずれも男子と比べて女子のほうが15ポイント以上高くなりました。“推し”のジャンルをみると、小学生男子の1位は「YouTuber」、小学生女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生男子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生女子の1位は「アイドル」、高校生男子の1位は「YouTuber」、高校生女子の1位は「アイドル」でした。表3: 将来なりたい大人像についてきいたところ、小学生では1位「人にやさしく接している」、2位「友だちがたくさんいる」、3位「家族を大切にしている」、中学生では1位「自分らしく自由に生きている」、2位「人にやさしく接している」、3位「家族を大切にしている」、高校生では1位「自分らしく自由に生きている」、2位「趣味を楽しんでいる」、3位「お金をたくさん持っている」でした。男女別にみると、小学生では男子・女子ともに「人にやさしく接している」が1位、中学生では男子・女子ともに「自分らしく自由に生きている」が1位となった一方、高校生では違いがみられ、男子では「趣味を楽しんでいる」、女子では「自分らしく自由に生きている」が1位となりました。表4: ★小学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均20,225円、2023年調査から839円減少今年(2024年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は89.7%(「なし」が10.3%)となり、平均は20,225円でした。男女別にみると、男子ではお年玉をもらった人の割合は89.2%、平均は19,741円、女子ではお年玉をもらった人の割合は90.2%、平均は20,709円でした。前回の2023年調査と比較すると、お年玉をもらった人の割合は1.4ポイントの下降(前回調査91.1%→今回調査89.7%)、平均は839円の減少(前回調査21,064円→今回調査20,225円)となりました。★小学生のお年玉の使い道 「貯金」がダントツ、2位「おもちゃ」、3位「ゲーム機・ゲームソフト」3年生以上の女子では「文房具」「アクセサリー」が高い傾向今年(2024年)のお正月にお年玉をもらった人(1,076名)に、もらったお年玉の主な使い道をきいたところ、「貯金」(57.9%)が突出して高くなり、2位「おもちゃ」(25.0%)、3位「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」(23.2%)と続きました。男女・学年別にみると、3年生以上の女子では「文房具(ステーショナリー)」(3年生28.1%、4年生29.5%、5年生28.4%、6年生26.6%)や「アクセサリー」(3年生18.0%、4年生14.7%、5年生12.5%、6年生13.8%)が他の層と比べて高くなる傾向がみられました。★「今、悩んでいることがある」小学生の2人に1人悩み事のTOP2は「学習に関すること」「学校での友だち関係」今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「学習に関すること」(20.0%)、2位「学校での友だち関係」(19.0%)、3位「学校での先生との関わり」(8.5%)となり、「悩み事は特にない」は49.3%、悩み事がある人の割合は50.7%でした。小学生の2人に1人が、何らかの悩みを抱えながら毎日を過ごしていることがわかりました。男女・学年別にみると、悩み事がある人の割合が最も高くなったのは6年生の女子(61.0%)でした。★「推しがいる」小学生の53%推しのジャンル 男子の1位は「YouTuber」、女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」“推し活”について質問しました。“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は46.6%、推しがいる人の割合は53.4%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(16.2%)、2位は「YouTuber(VTuber除く)」(15.7%)、3位は「アイドル」(7.6%)、4位は「スポーツ選手」(6.6%)、5位は「マスコットキャラ」(6.1%)でした。男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では62.0%と、男子(44.8%)と比べて17.2ポイント高くなりました。女子には、“イチオシ”の存在がいたり、推し活に取り組んだりしている人が多いようです。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アニメ・まんがキャラクター」が1位でした。★将来、どのような大人になりたい? 1位「人にやさしく接している」、2位「友だちがたくさんいる」将来、どのような大人になりたいと思っているかをきいたところ、1位は「人にやさしく接している」(27.8%)でした。次いで、2位「友だちがたくさんいる」(21.4%)、3位「家族を大切にしている」(20.4%)、4位「自分らしく自由に生きている」(20.3%)、5位「お金をたくさん持っている」(16.8%)となりました。男女別にみると、男子・女子ともに1位は「人にやさしく接している」で、男子では「友だちがたくさんいる」と「お金をたくさん持っている」が同率2位、女子では「家族を大切にしている」が2位でした。表5: ★中学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均27,499円、2023年調査から244円増加今年(2024年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は94.7%となり、平均は27,499円でした。前回の2023年調査と比較すると、平均は244円の増加(前回27,255円→今回27,499円)となり、学年別にみると1年生は127円の増加(前回25,158円→今回25,285円)、2年生は670円の減少(前回28,455円→今回27,785円)、3年生は1,275円の増加(前回28,153円→今回29,428円)となりました。★「推しがいる」中学生の62%、推しのジャンル 男子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、女子の1位は「アイドル」“推し活”について質問しました。“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は38.2%、推しがいる人の割合は61.8%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(15.8%)、2位は「歌手・ミュージシャン(アイドル除く)」(12.5%)、3位は「アイドル」(12.0%)、4位は「YouTuber(VTuber除く)」(11.8%)、5位は「スポーツ選手」(8.5%)でした。男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では74.3%と、男子(49.3%)と比べて25.0ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「アニメ・まんがキャラクター」、女子では「アイドル」が1位でした。★将来、どのような大人になりたい? 1位「自分らしく自由に生きている」男子では「家族を大切にしている」、女子では「人にやさしく接している」が2位将来、どのような大人になりたいと思っているかをきいたところ、1位「自分らしく自由に生きている」(25.5%)、2位「人にやさしく接している」(23.8%)、3位「家族を大切にしている」(21.2%)、4位「友だちがたくさんいる」(18.3%)、5位「趣味を楽しんでいる」「お金をたくさん持っている」(いずれも16.2%)となりました。男女別にみると、男子・女子ともに1位は「自分らしく自由に生きている」で、男子では2位「家族を大切にしている」、3位「人にやさしく接している」、女子では2位「人にやさしく接している」、3位「友だちがたくさんいる」でした。表6: ★高校生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均27,963円今年(2024年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は83.3%(「なし」が16.7%)となり、平均は27,963円でした。前回の2021年調査と比較すると、平均は182円の減少(前回28,145円→今回27,963円)となり、学年別にみると1年生は2,219円の減少(前回27,909円→今回25,690円)、2年生は1,075円の増加(前回27,940円→今回29,015円)、3年生は598円の増加(前回28,585円→今回29,183円)となりました。★「今、悩んでいることがある」高校生の69%、悩み事の1位 「進路など将来のこと」男子の2位は「学習に関すること」、女子の2位は「自分の容姿・性格」今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「進路など将来のこと」(33.2%)、2位「学習に関すること」(26.3%)、3位「自分の容姿・性格」(25.0%)となり、「悩み事は特にない」は31.2%、悩み事がある人の割合は68.8%でした。男女別にみると、男子・女子ともに1位は「進路など将来のこと」となり、男子では「学習に関すること」が2位、女子では「自分の容姿・性格」が2位でした。★「推しがいる」高校生の71%、推しのジャンル 男子の1位は「YouTuber」、女子の1位は「アイドル」“推し活”について質問しました。“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は29.3%、推しがいる人の割合は70.7%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アイドル」(22.3%)、2位は「アニメ・まんがキャラクター」(18.7%)、3位は「YouTuber(VTuber除く)」(16.0%)、4位は「歌手・ミュージシャン(アイドル除く)」(14.2%)、5位は「俳優・タレント」(13.0%)でした。男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では80.0%と、男子(61.3%)と比べて18.7ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アイドル」が1位でした。★高校生がイメージする理想の大人像 将来、どのような大人になりたい?男子の1位は「趣味を楽しんでいる」、女子の1位は「自分らしく自由に生きている」将来、どのような大人になりたいと思っているかをきいたところ、1位は「自分らしく自由に生きている」(25.8%)、2位は「趣味を楽しんでいる」(22.8%)でした。自分らしさを大切にしている大人、趣味を楽しみ生活が充実している大人を“理想の大人像”とイメージしている人が多いようです。次いで、3位「お金をたくさん持っている」(20.0%)、4位「人にやさしく接している」(18.5%)、5位「家族を大切にしている」(17.3%)となりました。男女別にみると、男子では「趣味を楽しんでいる」、女子では「自分らしく自由に生きている」が1位でした。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。≪調査概要≫調査タイトル:小学生・中学生・高校生白書 小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査2024調査対象(小学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(中学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする中学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(高校生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする15歳~18歳の高校生調査地域:全国調査方法:インターネット調査調査期間:2024年11月6日(水)~11月14日(木)の9日間有効回答数(小学生調査):1,200サンプル(中学生調査):600サンプル(高校生調査):600サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年12月24日【12月26日リアル開催・有料】危機管理白書2025発行記念セミナーイメージ:ADOBE STOCK(AI生成)リスク対策.comは今年も防災・BCPの年間分析レポート「危機管理白書」(2025年版)を発行します。今年のリスク振り返りと2025年に求められる対策、防災DXをめぐる動きと導入事例、自治体の業務継続ランキング最新版などを盛り込みました。ついては「危機管理白書」(2025年版)の発行に合わせ、12月26日(木)14時30分から、TKP市ヶ谷カンファレンスセンターにおいて発行記念セミナーを開催します。ゲストに関西大学社会安全学部・社会安全研究センター長で人と防災未来センター長の河田惠昭氏をお招きし、リスク対策.com編集長の中澤幸介らとともに、日本の危機管理のこれからを考えます。申し込み・詳細はこちら : 開催概要◆日時:2024年12月26日(木)セミナー:14:30~16:50(受付開始13:30~)交流会:17:10~19:00頃まで◆会場:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター東京都新宿区市谷八幡町8番地TKP市ヶ谷ビル◆主催:リスク対策.com(株式会社新建新聞社)◆定員:100人◆参加費:セミナー:リスク対策.PRO(ライト含む)会員2000円※先着50名様無料リスク対策.PRO会員以外の方4000円交流会:6000円(すべて税込み・当日現金払いのみ)◆テキスト:『危機管理白書2025』※リスク対策.PRO会員の方は、リスク対策.comウェブサイトより、PDF版を無料で閲覧・ダウンロードすることも可能です(「自治体の業務継続ランキング」は除く)プログラム14:30開始(内閣府副大臣 瀬戸隆一氏メッセージ/ZOOMまたはビデオ)・2024キーワードと2025年の対策リスク対策.com編集長 中澤幸介・防災基礎力を高めるために―防災DXの取り組みリスク対策.com記者 山下祐司・内閣府が進める防災×テクノロジー官民連携プラットフォームの取り組み内閣府防災担当(予定)・特別講演 防災庁構想を機に考える日本の危機管理の課題とこれから関西大学社会安全学部・社会安全研究センター長阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長河田惠昭氏交流会 17:10頃~19時頃 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年12月18日すべての人びとが「自分らしく、生きる。」社会を実現するための教育を提供する、株式会社教育と探求社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮地 勘司、以下「教育と探求社」)は、2025年1月11日(土)、教育の未来をテーマにした新春トークライブ「これからの学校の可能性を考える」を福岡市内のリアル会場およびオンラインにて開催いたします。登壇者として、前広島県教育長 平川 理恵氏、AI教育システム開発者で東明館中学校・高等学校校長の神野 元基氏をお招きし、教育の未来について議論を深めます。1月11日(土)開催「これからの学校の可能性を考える」■イベントの注目ポイント●【アンコール開催】大阪開催時220名超が参加した大盛況の対談が福岡で再び●【豪華登壇者】教育界を牽引する先駆者が一堂に会し議論を展開●【多様な視点】教育現場、テクノロジー、行政の各方面から学校の未来を考察■大反響をいただいた対談のアンコール企画●11月に大阪で開催された平川前広島県教育長と当社宮地の対談が、リアル会場とオンライン合わせて220名を超える先生方にご参加いただき、大盛況のうちに終わりました。他の地域でもぜひ開催をというご要望を多数いただいたため、2025年1月11日(土)に、福岡で追加講演を行うこととしました。今回はゲストスピーカーとして、2015年にAI搭載教育システムCubenaを開発された神野 元基さん(現・東明館中学校・高等学校校長)、モデレーターとして一般社団法人 Plearny Edu/福岡女子商業高等学校 吉本 悟先生という熱い地元勢も加わって、多角的な視点で『これからの学校の可能性』について議論を深めていきます。■テーマは「これからの学校の可能性」社会が大きく変動し、学校教育も変化を余儀なくされています。不登校問題、経済格差が生む教育格差、GIGAスクールへの対応や教員の多忙感の解消など課題山積の学校教育は、これからどこに進めばよいのでしょうか?様々な立場で学校と社会を繋き、イノベーションを起こしてこられた平川さん・神野さん・宮地と共に「これからの学校の可能性」を探求したいと思います。既存の枠に捕らわれない視点と推進力を持った3人の先駆者の考える学校の未来とは?■小中高すべての先生方が参加対象今回のイベントはすべての先生方を対象としています。次世代を担う子供たちに毎日接している先生方一人ひとりが、学校を新しい目で見るきっかけとなることを願っています。共に「これからの学校の可能性」について考え、明日からの学校の未来を全員で創っていきましょう。みなさんのご参加、心よりお待ちしております。■開催概要<日程>2025年1月11日(土) 15:30~18:00(リアル会場:15:00~受付開始/オンライン会場:15:15~入室開始)<内容>1. ゲスト対談平川 理恵さん(前 広島県教育長)神野 元基さん(東明館中学校・高等学校 校長)宮地 勘司(株式会社教育と探求社 代表取締役社長)モデレーター:吉本 悟先生(一般社団法人 Plearny Edu/福岡女子商業高等学校)2. 参加者同士の交流・対話の時間3. 振り返り、質疑応答などご希望の方には本会終了後、懇親会を予定しております。※19:00~/会費5,000円程度/要事前申込み<定員>リアル会場:先着100名オンライン:先着100名<参加費>無料*懇親会参加の場合は会費5,000円程度/要事前申込み<申込み方法>以下のフォームよりお申込みをお願いいたします。ご記入いただいたメールアドレス宛に、当日のご案内をお送りさせていただきます。 <当日の参加について>▼リアル会場警固神社 社務所ビル5F(福岡市中央区天神2丁目2-20 警固神社内)開始10分前までにお越しください。 ▼オンライン(Zoom)お申込み後にZoomのURLが記載されたメールをお送りいたします。※対話を希望されない場合は視聴のみの参加も可能ですので、申込み時に「視聴のみ」を選択してください。<登壇者のご紹介>▼平川 理恵さん京都市生まれ。1991年同志社大学卒業後、株式会社リクルートに入社。1998年南カリフォルニア大学経営学修士(MBA)取得。1999年留学仲介会社を起業。2010年全国で女性初の公立中学校民間人校長として横浜市立市ヶ尾中学校に着任。2015年横浜市立中川西中学校校長。文部科学省中央教育審議会の各委員を歴任し、新学習指導要領改訂作業に携わる。2018年から2024年3月まで広島県教育長。内閣官房教育再生実行会議有識者。その後、昭和女子大学ダイバーシティ推進機構客員教授、東京インターナショナルスクール理事を務め、その上で10月より大阪にある学校法人金蘭会学園(保育園・女子中高・女子大学・大学院)に関わる。著書に『クリエイティブな校長になろう』(教育開発研究所)、『あなたの子どもが「自立」した大人になるために』(世界文化社)など。Voicy:『平川理恵の「教育・子育てのツボ」ラジオ』 ▼神野 元基さん1985年(昭和60年)北海道網走市生まれ。高校卒業後、SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)に進学、電子出版の会社を設立。事業に集中するため大学を退学した後、テクノロジーの本場で勝負しようと、渡米してシリコンバレーへ。帰国後 株式会社 COMPASS を設立し、2015年に人工知能型教材Qubenaを開発。中央教育審議会初中等分科会臨時委員や産業構造審議会教育イノベーション小委員会委員として「GIGAスクール構想」の実現に向け尽力。現在は東明館中学校・高等学校の校長のほか、宮崎市教育CIOなど教育改革にまつわる職を務めている。著書「人工知能時代を生き抜く子どもの育て方」福岡のテレビ局・RKB毎日放送の情報番組「タダイマ!」レギュラーコメンテーター ▼宮地 勘司株式会社教育と探求社 代表取締役社長一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ 代表理事1963年長崎県生まれ。1988年立教大学社会学部卒業。同年、日本経済新聞社入社。2002年、自らの起案により日本経済新聞社内に教育開発室を創設。新聞資源を活用した教材開発に取り組む。2004年11月、教育と探求社を設立し、代表取締役社長に就任。アクティブ・ラーニング型の探究学習プログラム「クエストエデュケーション」を開発し、全国の中学・高校に提供。2015年、一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブを設立し、代表理事に就任。著書「探求のススメ―教室と世界をつなぐ学び」共著「この先を生む人-ティーチャーズ・イニシアティブの記録」▼モデレーター:吉本 悟先生公立中学校の国語科教諭としてキャリアをスタートし、高校や国立大学附属学校でも教鞭をとる。教頭として学校管理職も経験。「教える」から「自ら学ぶ」への授業のパラダイムシフトをめざしてiPadの活用をはじめる。パフォーマンス課題とICTを組み合わせ、教科の学習をPBL化する。総合的な探究の時間のプログラムも開発・実践。教育委員会(教育センター)の主任指導主事として教員研修や学校研究を支援し、2024年3月に退職。同4月に一般社団法人 Plearny Edu を設立。今後の日本の教師のキャリア多様性と可能性を模索し、福岡女子商業高等学校の教員(Learning Conductor)としても従事しながら、パラレルな教員の働き方を探究中。リアル・オンラインともに定員100名のため、お早めにお申込みください。申込みはこちら。 【お問い合わせ先】株式会社教育と探求社 福岡営業所MAIL: fukuoka_sc@eduq.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年12月16日■思春期に入った!?■性教育を始めたキッカケ■自分の身体のことを全然知らなかった!?ゆるっと性教育、始めてみよう! というわけで、我が家の性教育のお話です。私が性教育を始めようと思ったのは、自分の病気がわかったことがキッカケ。9年前、私は初めて生理前の不調に病名(月経前不快気分障害)があることを知りました。そのときに思ったのは、「こういうことって義務教育の性教育で教えてもいいんじゃない?」ってこと。いろいろ調べてみると、性教育は命の教育だなと考えさせられたし、海外に比べて日本の性教育はかなり遅れていると思いました。そこで、自分でできる範囲で性教育をやっていこうと決意したのです。次回に続く「ゆるっと性教育」(全16話)は12時更新!
2024年11月25日国際バカロレアの初等教育プログラムをご存じですか?この教育プログラムを導入した幼稚園では、世界地図や多言語の挨拶、さまざまな国の民族衣装など、世界の多様性を体感できる環境が整っています。初等教育プログラムなら、子どもたちは、探究心とグローバルな視野を自然に育むことができるのです。今回は、国際バカロレアの初等教育プログラムを導入した「幼稚園の特徴」「教育の成果」について詳しく見ていきます。幼い頃からの国際的な学びが、子どもたちの未来をどのように形作るのか、新しい幼児教育の可能性を一緒に探っていきましょう。未来のグローバルリーダーを育てる「初等教育プログラム」国際バカロレア(International Baccalaureate、以下IB)は、1968年にスイスで設立された国際的な教育プログラムです。そのなかで、3歳から12歳を対象とする初等教育プログラム(Primary Years Programme、以下PYP)は、幼児教育から小学校教育までをカバーする包括的なカリキュラムフレームワークとなっています。近年、グローバル化が進む社会において、幼児期からの国際的な視野の育成が重要視されるようになりました。そのため、IB PYPを導入する幼稚園が増加しています。IB PYPを導入することで、子どもたちの好奇心を刺激し、批判的思考力を育み、多様性を尊重する態度を養い、未来のグローバルリーダーの基礎を築くのです。IB PYPの主な目標は、子どもたちを以下の10の学習者像に沿って育成することにあります。(画像引用元:International Baccalaureate|国際バカロレア(IB)の教育とは?)「探究する力」や「考える力」、「挑戦する力」などは、昨今、注目されているスキルですが、「心を開く」「思いやり」「バランスがとれる」といったスキルも、未来のグローバルリーダーには必要となってくるのですね。これらの特性は、生涯にわたって学び続ける姿勢の基礎をつくり、グローバル社会で活躍するのに必要な能力を育てることを目指しています。大学卒業後も自己成長を続け、多様な環境で効果的に活動できる人材の育成が、このプログラムの核心的な目標と言えるでしょう。また、IB PYPは、「6つの教科横断的なテーマ」を中心に構成されています。(上記参考・引用元:文部科学省 IB教育促進コンソーシアム|PYP(Primary Years Programme))これらのテーマを理解するなかで、子どもたちは言語、社会、算数、芸術、理科、体育(身体・人格・社会性の発達)の6教科を学習するのだそう。「私たちはどのように自分を表現するのか」――難しいテーマですね。先生の言うことに常に従い、まわりと違った行動をとると注意されがちな、日本の一般的な幼稚園や小学校の教育方針とは、かなり違っている印象を受けませんか?次項では、この教育の柱とも言える、 IB PYPの具体的な教育内容について触れていきます。IB PYP導入幼稚園の特徴3つ特徴1:探究ベースの学習アプローチIB PYP導入幼稚園では、子どもたちの好奇心を活かした探究ベースの学習が重視されます。教師は、子どもたちの興味関心に基づいてテーマを設定し、そのテーマについて深く探究する機会を提供するのです。たとえば、幼小中高一貫の国際バカロレア認定校・つくばインターナショナルスクール(茨城県)では、水をテーマにした探究学習が行なわれました。国立研究開発法人 国立環境研究所の出前授業で「水の分析」をしたとのこと。ちなみに小学生クラスではありません、「5歳児クラス」の授業です。「水とスポーツドリンクを臭いで判別し、水と砂糖水は味覚で判別し、水と薄い砂糖水は水質分析の色で判別し、ゴーグルを着用して触覚も刺激」する「水の当てっこゲーム」で五感をフル活用。子どもたちは驚いたり感動したりと大忙しだったそうです。(カギカッコ内引用元:国立研究開発法人 国立環境研究所|出前授業 in つくばインターナショナルスクール)特徴2:遊びを通じた「学び」の重視PYPは、遊びが幼児の学びと発達に不可欠であるという考えに基づいています。構造化された学習活動だけでなく、自由遊びの時間も重要視され、そのなかで子どもたちは社会性、問題解決能力、創造性を自然に身につけていくのです。国際バカロレアPYP認定校・町田こばと幼稚園(東京都)も「遊びを通じた学び」に重点を置いている園のひとつ。自由な遊びの中で、時には転んだり、危ないことに出会うかもしれませんし、お友達とけんかになるかもしれません。しかし、そういった経験の中には、様々な気付きがあります。それらの経験を通して初めて、子どもたちは、何が危険かを知り危険を避けるすべを知り、さらに、相手の痛みがわかるようになるのです。(引用元:国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園|教育内容)最近は、先回りして子どもから経験を奪ってしまう親御さんが増えているようですが、PYPでは、あくまでも「遊びのなかに学びがある」としています。子どもの本当の成長のためには、やはり主体的な遊びが重要なのですね。特徴3:多言語・多文化環境の創出IB PYP導入幼稚園では、多言語・多文化環境の創出に力を入れています。英語やほかの言語を日常的に使用する機会を設け、さまざまな文化的背景をもつ教師や友だちとの交流を通じ、子どもたちは自然に国際的な視野を広げていくのです。国際バカロレア認定校・ぐんま国際アカデミー(群馬県)は、初等部、中等部、高等部の授業の約70%を「英語で考え、英語を聞き、英語を話す」という「英語イマージョン教育」で行なっています。学校生活の大半を英語で過ごすため、英語レベルは一般的な子どもと比べると桁違いです。なんと2023年には、小学6年生の児童が大学上級程度とされる英検1級に合格しています。しかし、英語習得だけが多言語教育の目的ではありません。あくまでも国際的な視野を広げ、「グローバルな世界の中で自分の人生を自分で切り拓ける子どもたちを育てる」ことが、IB PYPの教育目標なのです。(カギカッコ内引用元:ぐんま国際アカデミー|先生からのメッセージ)IB PYP導入の教育効果3つIB PYPの教育方針や特徴は理解できたけれども、実際の教育効果はいかほどなのか?と考える親御さんも少なくないでしょう。そこで、IB PYPを導入した幼稚園に通わせることによって伸びる力をまとめました。教育効果1:批判的思考力と問題解決能力の向上IB PYPを導入した幼稚園では、子どもたちの批判的思考力と問題解決能力の向上が報告されています。探究ベースの学習を通じて、子どもたちは質問を投げかけ、仮説を立て、検証するプロセスを繰り返し経験します。これにより、論理的思考力や創造的問題解決能力が自然に育成されます。教育効果2:言語習得能力の向上IB PYPでは、母語の発達を大切にしながら、同時に第二言語(多くの場合英語)の習得も促進します。上述した「英検1級合格の6年生」の例があるように、日常的に複数の言語に触れる環境により、子どもたちの言語習得能力は著しく向上するのです。特に、聞く力や話す力が自然に伸びていく傾向があります。教育効果3:社会性とコミュニケーション能力の発達グループ活動や協働プロジェクトを通じて、子どもたちの社会性とコミュニケーション能力が大きく発達します。他者と協力して課題に取り組むプロセスで、自己主張と他者理解のバランス、効果的なコミュニケーション方法、リーダーシップとフォロワーシップなどを学びます。IB PYPを導入している全国の幼稚園ここ数年で、日本国内でもIB PYPを導入する幼稚園が増加しています。最後に、日本国内でIBのPYPを導入している幼稚園を10校ご紹介しましょう。■ぐんま国際アカデミー(群馬県)【幼・小・中・高】■つくばインターナショナルスクール(茨城県)【幼・小・中・高】■カルガモ イングリッシュスクール(埼玉県)【幼稚園のみ】■キッズ大陸フロンタウン生田園(神奈川県)【幼稚園のみ】■横浜インターナショナルスクール(神奈川県)【幼・小・中・高】■Tokyo West International School(東京都)【幼・小・中・高】■国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園(東京都)【幼稚園のみ】■静岡サレジオ幼稚園(静岡県)【幼稚園のみ】■若草幼稚園(長野県)【幼稚園のみ】■関西国際学園(兵庫県)【幼・小・中・高】■つきのひかり国際保育園(広島県)【幼稚園のみ】■福岡インターナショナルスクール(福岡県)【幼・小・中・高】こちらの10校は、2024年8月28日現在、国際バカロレアのPYPを導入しグローバルな視点をもつ教育を実践しています。ただし、IBプログラムの導入状況は変更される可能性があるため、詳細や最新情報については各園・学校に直接お問い合わせいただくことをおすすめします。また、この一覧には含まれていませんが、ほかにもIB PYPの候補校や、IB PYP導入を検討している学校が多数存在しています。日本におけるIB教育の普及は進んでおり、今後さらに多くの学校がPYPを含むIBプログラムを採用するはずです。***それぞれのHPを見てみると、IB PYPを導入した幼稚園は、探究心旺盛で、批判的思考力をもち、国際的な視野をもつ子どもたちの育成に成功していることが伝わってきます。みなさんもぜひ、各幼稚園のHPをのぞいてみてください。外国人教師となにやら真剣な表情で作品をつくっている様子、大勢の前でのプレゼンテーション、体全体を使ったダイナミックな外遊びなど、「ここは日本?」と感じる写真がたくさんありますよ。グローバル化が進む現代社会において、IB PYPの理念と実践は、未来を担う子どもたちに必要不可欠なスキルと態度を育成する有効な教育アプローチとして、今後さらに注目されていくでしょう。(参考)International Baccalaureate|国際バカロレア(IB)の教育とは?International Baccalaureate|PYPのつくり方International Baccalaureate|初等教育プログラム(PYP)に関する主な研究結果文部科学省 IB教育促進コンソーシアム|PYP(Primary Years Programme)国立研究開発法人 国立環境研究所|出前授業 in つくばインターナショナルスクール国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園|教育内容ぐんま国際アカデミー|先生からのメッセージ
2024年09月02日2024年8月11日現在、南海トラフ巨大地震の発生可能性が高まっていることを受け、各地のガソリンスタンドが混雑しています。万が一の時のために「備えなければならない」という気持ちを抱くのは、当然のことかもしれません。しかし、ガソリンの買いだめには、危険がはらんでいるのです。ガソリンや軽油を買いだめしないで!鳥取県危機管理部(以下、鳥取県)が運営するウェブサイト『鳥取県の危機管理』では、ガソリンや軽油の買いだめをしないように、注意喚起しています。ガソリンや軽油の買いだめは危険なので止めましょう。また、ガソリン、軽油を容器に注入する形で購入する際は、法令で定められた容器を使用しましょう。特にガソリンは危険性が高く、誤った容器に収納した場合は、漏洩や破裂などの重大な事故を引き起こす可能性があります。鳥取県危機管理部ーより引用鳥取県によれば、ガソリンは常温で気化して、小さな火源でも燃焼する物質とのこと。またガソリンの蒸気は空気よりも重いため、穴やくぼみに滞留し、火源が離れた所にあったとしても、引火する可能性があります。火災事故の原因になってしまうため、ガソリンや軽油の買いだめはしないようにしてください。ガソリンの正しい保管方法ガソリンを誤った容器で保管してしまうと、漏れや容器の破裂などの重大な事故を引き起こす可能性も。ガソリンや軽油を運搬・保管するには、専用の金属製容器であることが、消防法で定められています。加えて最大容量10ℓまでで、『UN』マークもしくは容器記号『3H1』が付与されていれば、プラスチック製容器でも自動車で運搬できるとのことです。震災が発生すると、その後の生活を考えて、ガソリンスタンドに入店するため、自動車が行列を作ることも。しかし、安易な気持ちでガソリンの買いだめに走っては、二次災害の危険がおよぶでしょう。また避難生活を送る人や救助者たちにガソリンが行きわたるよう、良識の範囲を超えて、買いだめをしないようにしてください。[文・構成/grape編集部]
2024年08月11日ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(所在地:東京都新宿区、以下:IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を、IBSのホームページ上で定期的に発信しています。今回は、ウィスコンシン大学マディソン校のNeveu博士らによる論文『二言語併用プログラムにおけるイマージョン教育は、子どもの母語の言語処理を妨げない(IBS訳)』(Neveu et al., 2023)について、ポール・ジェイコブス研究員が要約・考察する記事を公開しました。ポール・ジェイコブス研究員 (2019年に早稲田大学で開催されたセミナーにて撮影)<記事のまとめ>■【研究概要】バイリンガル教育が小学校卒業までに子どもの第一言語に悪影響を与えることはないNeveu博士らが発表した研究(Neveu et al., 2023)は、「社会の多数派言語を第一言語とする生徒たちの場合、一つの言語のみを使う学校に通っているモノリンガルの子どもたちと比べて、学校での1年間のバイリンガル教育によって母語がどのような影響を受けるか」という点を調べたものです。調査の対象は、アメリカ・ウィスコンシン州出身でバイリンガル(スペイン語 - 英語)教育プログラムに4~5歳のときから通う生徒たち(バイリンガル群)と、一般的な英語のみの教育プログラムに通う生徒たち(モノリンガル群)です。生徒たちの平均年齢は9歳でほとんどが小学3年生。母語は英語です。調査の1年目と2年目に2回、語彙と文法の知識を測るテストが行われ、バイリンガル群とモノリンガル群が比較されました。この研究では、語彙処理と文法処理の正確さとスピードに差は見られなかったことから、学校で第二言語に触れることによって第一言語が悪影響を受けないことが示されました。■【研究結果】バイリンガルの生徒は、最初は言語処理の反応スピードが遅かったものの、最終的にはモノリンガルの生徒と同等の言語この研究における語彙の処理能力を測るテストで注目すべき点は、回答の正確さを二つのグループ間で比較したところ、統計的に有意な差が見られなかったことです。この結果から、研究者らは、語彙判断の正確さという点では、モノリンガル教育とバイリンガル教育、どちらの教育アプローチも決定的な優位性はないと結論づけました。反応時間を見ると、1年目ではモノリンガル群の子どものほうが反応が早く、語彙処理のスピードがより効率的であることが示されました。しかし、バイリンガル群は2年目には反応時間が大幅に短縮され、モノリンガル群に追いつきました。このパターンは、バイリンガル群の子どもたちがモノリンガル群の子どもたちよりも調査期間中に語彙処理の効率性が大きく伸びたことを示しています。文法の処理能力を測るテストでは、モノリンガル群もバイリンガル群も、1年目から2年目にかけて文法処理能力の向上が見られました。この向上は、子どもたちが受けている言語教育のモデルに関係なく、言語発達が自然と進んでいたことを意味します。さらに、文法性判断課題の反応時間が二つのグループで同程度であったことから、バイリンガル教育は文法性を判断する能力の発達に悪影響を与えないという説が裏づけられました。■【考察】バイリンガル教育で言語の習熟度を高めるということは長期間にわたって続くプロセスであり、母語の言語処理に悪影響を与えることはないなぜ、この研究ではバイリンガル群とモノリンガル群で差が出なかったのでしょうか。この研究者らは、長期にわたってバイリンガル教育が継続されたことだけでなく、その数年間を通じて英語(母語)のインプットが増えたことが今回の結果をもたらしたとの考えを示しています。二言語の発達は時間がかかるものであり、非現実的な期待を抱いて急いではならないことを強調することが大切です。Cummins(2021)は、第二言語において学業に必要な言語能力を身につけるには5~7年かかると指摘しています。今回レビューした研究は、先行研究の結果の多くを裏づけるものであると同時に、第一言語の処理における速度と正確さがバイリンガル教育によって悪影響を受けないことを示すものでもあります。教育関係者や保護者にとっての差し迫った懸念事項は、バイリンガル教育が日本の子どもたちの母語(第一言語)能力にどのような影響を与える可能性があるか、ということです。しかし、今回取り上げた研究は、一連の研究とともに(この議論についてはBaker & Wright(2021)を参照)、バイリンガル教育が母語の発達に悪影響を与えないことを一貫して実証しています。【著者Profile】・ポール・ジェイコブス研究員PG Cert (post-graduate certificate) Oxford Brookes University 2023年卒、M.A. (修士)University of Colorado at Boulder 2011年卒、 B.A.(大学)University of Colorado at Denver 2008年卒。2012年にワールド・ファミリー株式会社に入社。2016年からワールド・ファミリー バイリンガルサイエンス研究所に参画し、研究活動を行う。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。 【ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(IBS)について】所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設立 : 2016年10月事業内容 : バイリンガリズムや英語教育に関する調査及び研究ホームページ : 公式X(Twitter): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月26日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ。2022(令和4)年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そのような中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そのような彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる“指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第三回は、東京都日野市教育委員会の教育長である、堀川拓郎氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール堀川拓郎氏1987(昭和62)年生まれ。 東京大学法学部、米 コロンビア大学教育大学院卒業。 2010(平成22)年文部科学省入省。 初等中等教育局 教育課程課係長、幼児教育課専門官、 スポーツ庁オリパラ課専門官、初等中等教育企画課専門官、教育 DX推進室室長補佐等を経て2022(令和4)年から現職。Upload By 発達ナビ編集部全員が主体的に取り組むことができるよう対話を重ねるーー本日はよろしくお願いいたします。日野市の教育をリードする立場にある堀川さんですが、まずはご自身の教育に対してのお考えの原体験にあるものを教えていただけますでしょうか。原体験で言うと、あれは今からちょうど10年ほど前に、アメリカのコロンビア大学に留学して教育工学を学んでいた時の話です。学校の先生たちが日々実践していることを持ち寄って、自分たちで研修をつくるというプログラムに出合ったのですが、そこで大きな衝撃を受けました。というのも、先生たちがこんなに良い顔をするんだって驚くほど、そのプログラムにみんなワクワクしながら参加していたんです。Upload By 発達ナビ編集部ーー先生たちから能動的でポジティブなエネルギーを感じたと。そうなんです。研修が終わって帰るときには、明日から学校で実践するのが楽しみだとうれしそうに話していて。やらされるのではなくて、自分からこれをやりたいという人たちが集まってモチベートし合いながら学ぶことで、こんなにも希望が生まれるのかと感じました。挑戦する先生がどんどん増えていくこと、そして挑戦する先生が称賛される社会をつくっていくことが、教育にとって不可欠である。そのことに実感として気付いたんです。ーー今のご自身の教育観にもつながっていますか?はい、私自身強い意志を持って教育委員会という立場にいるつもりですが、一律に型にはめるということではなく、それぞれの学校と先生と子どもにとっての「やりたい」を尊重し応援することを大切にしたいと常に思っています。そしてその気持ちがしっかりと現場にも伝わって、現場に自身の挑戦を応援されていると心底感じてもらえる状態まで持っていきたいと考えています。ーー思い描くだけではなく、現場への浸透までがやはり大切であると。そうですね。今日も明日も学校に行きますが、教育委員会は先生たちの挑戦を常に応援しているというメッセージを伝え続けています。日野市の教育の大方針として、先生や子どもたち全員が関わって学校教育基本構想をつくり、2024(令和6)年4月に公表しました。第一に、市や学校を含め、みんながプロジェクトベースで学校教育を前に進めていくこと。第二に、構想の中に多くのプロジェクトが位置付けられている中で、それぞれの学校が取り組みたいものを主体的に選ぶ形をとっていることが特徴です。全部の取組を全部の学校でやろうとしても無理なので、学校ごとの文脈や問題意識を踏まえて、色とりどりの学校づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部ーー具体的にはどのようなプロジェクト活動があるのでしょうか。例えば、「子どもたちがつくる学校プロジェクト」というものがあります。これは委員会活動や学年・学級の活動などを中心に「やらされる」ではなく、より良い学校に向けて自分たちが提案し、自分たちでつくっていくというものです。他にも、運動会や音楽会、学年の枠を超えた活動や修学旅行のプログラムを自分たちでつくったり、SDGsに関するプレゼン大会を企画したり、時に各教科での学びと絡めながら、主体的に取り組んでいます。教育委員会としても、各学校のプロジェクトを支援するために、特色ある学校づくりに対して手挙げ制で応募を募って審査をして予算をつけることもしています。私たちが各学校の挑戦を応援することで、各校の新しい挑戦へのモチベーションにつながり、良い循環を生み出す環境をつくっていきたいと考えています。教育の現場にある既存の枠を一つひとつ外していくーー教育委員長として、普段から特に意識していることはありますか?特別支援教育を含めた市の教育の根本的な考え方の一つが「一人ひとりに必要なアプローチをすべての子に」です。その本質は裏を返せば、「特別ではない支援教育」を全員に届けていくことだと思っています。特別ではない支援教育を届けていく上で、インクルーシブ教育として既存の「枠」を一つひとつ外していく、ということが極めて重要です。例えば日野市では「かしのきシート」という取り組みがあり、これは0歳から18歳までの子どもの成長の記録や受けたサポート内容(個別の支援計画)を、入園や入学・進学にあたり切れ間なく蓄積し、つないでいく日野市のシステムです。担任の先生や専門職が作成し、保護者の方に確認を取りながら1年ごとに1枚のシートにまとめ、独自の電子システムにより関係者が参照することができます。ーー「かしのきシート」はどのような意図でつくられた仕組みなのでしょうか?これは、障害者総合支援法体系に基づく個別の支援計画、そして学校教育法体系に基づく個別の教育支援計画、就学・進学にあたっての就学支援シートなど数あるシートの間に存在していた「枠」をとり除いて、カルテを一元化しようという取り組みです。学年や教育機関が変わっても、スムーズに一人の成長を見守ることができます。例えば小1の壁、中1ギャップの問題や、公立と私立、学校教育と放課後の分断という視点においても、「枠」を外すことで現場において適切な支援や判断がしやすくなるという意味合いを持っています。「特別支援教育」が必要だからシートを作成するのではなく、子どもの個性や特性について関係機関により良く理解してもらうためにシートをつくる。結果として、文部科学省の調査によれば、通常の学級に在籍する子どものうち、個別の教育支援計画を作成している割合は2022(令和4)年時点で1.6%とされていますが、日野市では小学校で14%、中学校で10%が計画を作成しています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなるほど。特別支援学級で取り組まれていることについても教えてください。私自身は「特別支援学級」「通常の学級」という表現自体が変わっていくことが大切だと思っています。。「通常」という言葉を使うことで「通常」という枠をつくってしまわないか。例えば、少人数学級と一般学級でもよいのではないか。日野市では、特別支援学級かどうかにかかわらず、誰にとっても困りごとの少ない授業が実現できる学校環境をつくる、授業のユニバーサルデザイン(授業UD)に取り組んでいます。その理解を促進するために研修会を実施するのですが、現在では教育委員会が年間28回の特別支援教育に関する研修会を開催しています。昨年度から全ての先生を対象に希望者が誰でも参加できる形にして、開かれた形で困りごとの少ない授業の実現を目指しています。ーー日野市ではさまざまな形でインクルーシブ教育に取り組まれているのですね。これらのベースとして「ひのスタンダード」という取組の方向付けをしているんです。ごく簡単に言えば、チェックリストをつくり、学習面でのつまづきや、教室でじっとしていることが難しいなどの、子どもたちの日々の困りごとをできるだけ少なくする学習環境をつくろう、というものです。障害の有無に留まらず、多様性あふれる教室という場が、みんなにとって困りにくい環境であることはとても大切なことで、実現のために2つのアプローチで日野市では取り組みを進めています。ーーどのようなアプローチでしょうか?まずは共通の基盤となる環境を整えること、そしてその上で個別に必要なサポートの手立てを充実させていくことです。みんなが困りにくい環境をベースとすることで、先生や子どもたちがゆとりを持って個別の対応へと進んでいくことができます。場や時間の構造化を含めた授業UDがあり、校内委員会を含めた学校の環境があり、行政による複層的な支援策を含めた地域の環境がある。その全ての方向付けを、日野市の教育に関わる人がみんなで議論しながらつくってきたということがポイントだと思っています。日野の教職員全員が作成に関わった「ひのスタンダード」について、みんなが腹落ちをして取り組めることが、主体的な挑戦のための大切なポイントなのではないでしょうか。Upload By 発達ナビ編集部ーー「ひのスタンダード」はどのように浸透と改善をしているのでしょうか?この「ひのスタンダード」は300ページに及ぶ一冊の本としてまとめられていて、各学校に置いてあります。理解を浸透させるための研修会も必ず開催をし、各校で目線合わせをするようにしています。その上での課題として、時間が経つにつれて形骸化することはどうしても起こってしまいます。直近では、改めてチェックリスト項目の精査を行いました。教育委員会が決めたことをトップダウンで現場に下ろすのではなく、現場を含めた関係者みんなで考える、ということに日野市の特徴があるのではと考えています。ーー改善を繰り返す中でも、本質がぶれないようにするために大切なことはどのようなことですか?自治体の中だけでガラパゴス化しないよう、国全体の動きや学術的な視点も取り入れながら、開かれた視野を持って進めていくことを心掛けています。最終的に、現場にとってより価値のあるものになっているか、が何より大切だと思います。また日野市では、インクルーシブな教育環境の一環として、福祉と教育の「枠」を外すことにも取り組んでいます。日野市では発達・教育支援センター「エール」を設置しており、心理士やスクールソーシャルワーカー(SSW)だけでなく、保健師や保育士、ST、OT、看護師など、多様な専門職が1か所にいて、子どもの発達や育ちについて教育や福祉の垣根を超えて考えています。保護者の方にとって、学校と福祉の「枠」を感じることなく、ワンストップであらゆる相談ができ、適切な支援を得られるという環境づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部最後はやっぱり、子どもたちがインクルーシブな学校づくりの主人公ーー多くの自治体でも課題としてフォーカスされている、不登校のお子さんについてはいかがですか?不登校については、すべての子どもに質の高い学びへのアクセスを保障する、という理念のもと、子どもの状況に合わせた複層的な選択肢を準備しています。日野市としても力を入れていて、予算で言えば前年度比で172%増となっています。特徴的な取組としては、全国で行われている教育支援センターや小中学校における校内登校支援教室の取組の充実に加え、中学校の中に、不登校の生徒を対象にした少人数学級である「チャレンジクラス」という学級を今年度から新たに開設しました。これは、東京都から6名の教員の追加配置を受け、教育課程に基づき日々授業を行う「校内分教室」であり、市と都がタッグを組んで取り組む新しい試みです。加えて、この5月には母子保健と子ども政策の担当部門を一元化した子ども包括支援センター「みらいく」がオープンし、施設内に中高生専用の居場所を開設しました。教育委員会だけでなく、子ども政策や福祉政策、民間の取組を含め、子どもたちの居場所の選択肢が街の中に増えてきています。オンラインの活用も含め、枠を一つずつ取り外しながら、その子にあった安心できる環境で、つながりを持ち、学びに向き合えるようにしていくことが重要です。Upload By 発達ナビ編集部ーーさまざま取り組まれているのですね。他にも新しい取り組みとして、経験豊富な元校長先生を今年度から「教育支援コーディネーター」として配置して、各学校の一人ひとりの出席状況を細やかに確認し状況をフォローし、スクールソーシャルワーカー(SSW)などのスタッフと連動した個別支援のサポートや、学校とフリースクールの連携促進の取組も始めました。挙げればキリがないのですが、他にもNPO法人と連携した不登校に関わるスタッフ研修の仕組みづくりや、保護者同士の繋がりを生む仕組みづくりなど、さまざまなアプローチで取組を進めているところです。ーー取り組みに対しての手応えはありますか?例えば、ある中学生の生徒が校門から中に入れないという状況から、1年経って学校に入ってきて給食を食べられるようになった、と。そんな話を先生方からたくさん聞いています。課題は大きいですが、同時にいかに学校現場が一人ひとりを大切に取り組んでいるかを感じています。ーーインクルーシブ教育が、言葉だけではなくて実践されている。現場の強い思いを感じます。教育委員会としても「インクルージョン」を学校教育基本構想の中で最上位の姿の一つとして位置付けていますが、インクルーシブな学びをつくるのは誰かと考えたときに、最後はやっぱり子どもたちなんだということが、非常に大きなポイントだと思っています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなぜそう思われたのでしょうか?非常に印象的だったのが、市内の小学校と特別支援学校との交流および共同学習の中であった、3連フラフープという、小学生の子ども2人の間に特別支援学校の子ども1人が挟まって取り組むという競技での光景です。特別支援学校ではなく、ある市立小の子どもがどうしてもフラフープの輪に入ることができなかったのですが、みんなでサポートしながら最後にはゴールすることができました。その時に、歓声をあげたり拍手が起こったり、その子が達成できたことに対してみんなが称え合う姿、これこそがインクルーシブな学びが実現している姿だと感じたんです。やはり最後は、子どもたちがインクルーシブな環境をつくっていくんだと強く感じました。ーーLITALICOのソフトも導入していただいています。LITALICOの教育ソフトを導入したいと考えた意図としては、個別の教育支援計画や指導計画である「かしのきシート」の質を高めていく力になると考えたことです。もう一つは、さまざまな教材を子どもの特性や必要性に応じて選べるような環境をつくることで、先生の働き方改革につなげることや、アセスメントによって子どもたちの理解を深めていくことが狙いとしてありました。実際に活用してみた中では、教材をゼロから自分でつくるのではなくて選べることで、働き方の改善につながったという声や、保護者を含めたニーズの把握に生きているとの声も聞いています。Upload By 発達ナビ編集部ーー最後に、これから教育長が目指すインクルーシブ教育の理念について、教えてください。インクルーシブ教育の先には共生社会があって、その共生社会とは、多様性が輝く社会のことだと思います。そこに向かう道のりとしてインクルーシブ教育があるとすれば、それは多様な個性が輝く学びの場、それをつくる営みなんだろうと。そしてそれは、多様な個性が輝く教室をつくっていくということでもあるのだろうと思っています。その中で、全員がこの共生社会をつくっていく主体なんだということ、多様性が輝く場をつくることに貢献することは、全員に開かれた権利なんだということが、非常に大きなポイントです。これは先生たちだけが進めていくでもなく、教育委員会だけが進めていくでもなくて、全員が進めていくことなんだと。全員に対して開かれているということは、それはとても素敵な権利の一つなんじゃないかなとも思うんです。当然、教育委員会にしかできない仕事もあるし、先生にしかできない役割もあるし、子どもたちにしかできないこともある。全員で枠を一つずつ外しながら、インクルーシブに取り組んでいきたいです。Upload By 発達ナビ編集部この連載を重ねることで、インクルーシブ教育推進のためのヒントを集めていきます。堀川さんは明確なビジョンを示しつつ、現場の声を何よりも尊重し、双方の視点を持ってリーダーシップを発揮されています。その姿勢こそが、全員が主体的に関わる事例としての日野市をつくっているのだと感じます。これから全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年07月24日読者から寄せられた心霊現象を“視える占い師”の流光七奈(りゅうこうなな)が紐解く『あの世の心霊研究所』シリーズより、第2弾となる『あの世の心霊研究所 死者からのメッセージ編』が4月25日に竹書房より発売となります。あの世の心霊研究所 死者からのメッセージ編書影帯なし死後や生まれる前の世界である「あの世」のあれこれをコミカルに解説していく『あの世の社会科見学』シリーズのスピンオフとなる今シリーズでは、読者からのリアルな体験談を募集。第2弾となる今作では、故人からのメッセージを受けたと思われる方たちからの体験談をフィーチャーし、故人が伝えたかったことを解説していきます。【書籍概要】『あの世の社会科見学』(竹書房)のスピンオフシリーズとして、auブックパス内にある竹書房のコミックエッセイコーナー『せらびぃ』にて連載がスタートした『あの世の心霊研究所』シリーズ。夢の中に出てきた亡くなった友人、因縁を持って亡くなった叔父、夜中に感じるご先祖様の気配…などなど、亡くなった“あの人”が伝えたかったこととは?不可解なことが多い故人からのメッセージを、“あの世の心霊研究所研究員”であるアンザイ(本著者安斎かなえ)とサトー(本編集者)が検証、“あの世の心霊研究所所長”であるナナ先生(流光七奈)が紐解きます。2巻目となる今作は、『せらびぃ』に掲載された8話分に加えて2話の描き下ろしを収録。リアルな体験談ならではのユニークさの中に、多くの人が思い当たる「なるほど」がある(かもしれない)、「あの世」の世界をさらに深掘りできる一冊となっています。【目次】第1話 :死の宣告第2話 :ホコリだらけの家第3話 :夢の中に現れた友人第4話 :怪奇現象が起きる病院第5話 :夏の夜に見た謎の老婆第6話 :旅先での奇妙な夜第7話 :数にまつわる不思議な体験第8話 :叔父の呪い第9話 :その霊障の原因は?第10話:あの世からのメッセージ【書籍情報】書籍名 : あの世の心霊研究所 死者からのメッセージ編出版社 : 竹書房価格 : 1,320円(税込)コミック: 144ページ著書 : 安斎かなえ協力 : 流光七奈ISBN-10 : 4801939597ISBN-13 : 978-4801939592Amazon : 【『あの世の心霊研究所』シリーズ】第1巻『あの世の心霊研究所』あの不思議な現象や恐怖体験は一体なんだったのか―?読者から寄せられた心霊現象を、視える占い師の流光七奈が検証&解説していきます。腑に落ちること間違いなし!の新感覚心霊コミック。【『あの世の社会科見学』シリーズ】第1巻『あの世の社会科見学』“死神”の正体、人生楽勝に生きている人の正体、心霊スポットの正体などなど、「それってなんなの?」の正体が盛りだくさん。「あの世」を探検する『あの世の社会科見学』シリーズ第1弾。第2巻『あの世の社会科見学 死後に備える基礎知識編』人は亡くなったらどうなるのか―?死後の魂が辿る道を、この世からあの世まで順を追ってご紹介。この世からあの世への行き方や、三途の川についてなどなど、“死後の知りたい世界”が盛りだくさん!第3巻『あの世の社会科見学 悪霊うごめく恐怖の暗黒界編』「あの世」とも「地獄」とも違い、実は「この世」に近いダークな異世界「暗黒界」についてご紹介。貧乏神や餓鬼、式神などなど、漫画やアニメでもお馴染みのキャラが大集合!霊感や生き霊についての話、霊に取り憑かれた時の対処法なども。第4巻『あの世の社会科見学 ご利益得られる!?神仏界編』八百万の神がいるとされる日本。神様に関する基本知識から、神様にお願い事を叶えてもらいやすい参拝方法、より力を発揮できるお守りの“カスタマイズ”のやり方など、開運に繋がるヒントが盛りだくさん!【流光七奈について】スピリチュアルリーディング(霊視)を中心に、「裏ホロスコープ占星術」などのオリジナル占術を使う占い師。幼い頃から持つ“視える力”を活かし、自身同様に大切な人を亡くした人の相談にのっているほか、主に女性向けメディアにて占い連載中。著書:亡くなった夫との不思議な同居生活を描いた『ダンナさまは幽霊』シリーズ(イースト・プレス)、ほか。公式ウェブサイト: X(旧Twitter) : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月25日国内最先端の実践教育を行うデザイン専門校、東京デザインプレックス研究所(所在地:東京都渋谷区、学校プロデューサー:黒木公司)の修了生、増谷誠志郎さんのデザインチームSANAGI design studioが手掛けた「さかなかるた」がiFデザインアワードを受賞しました。iFデザインアワードは、ドイツのハノーバーを本拠点とするiFインターナショナルフォーラムデザインが主催する世界で最も歴史のあるデザイン賞で、インダストリアル・デザイン・エクセレンス・アワード(アメリカ)、レッド・ドット・デザイン・アワード(ドイツ)と並び、「世界3大デザイン賞」と称されています。iFデザインアワード受賞「さかなかるた」さかなかるたはこれまでにも、2021年東京ビジネスデザインアワード最優秀賞、2022年度グッドデザイン賞(グッドデザイン・ベスト100、グッドフォーカス賞/技術・伝承デザイン)、2023年キッズデザイン賞を受賞。今回のiFデザインアワード受賞で4冠を達成しました。さかなかるたは、42億色という広色域の表現やメタリック印刷、厚盛り印刷など株式会社千葉印刷の特殊印刷技術を活かし、魚の表皮の煌めきや鱗の凹凸をリアルに再現した知育玩具です。耐水性・耐久性に富むYUPOという合成紙でできており、お風呂や家庭用プールといった水の中でも遊ぶことができます。コロナ禍、子供達の日常生活ではさまざまな経験や体験が制限されました。外に出る機会が減った子供達に、家に居ながらにして自然を楽しむ体験を提供したいという思いから開発されたこのかるた。制限が解かれた現在でも、加工前の魚を見る機会が少ない環境で、子供がその美しさを視覚と触覚の両方で楽しみ、魚や自然について学べるプロダクトとして、人気の商品になっています。さかなかるた 「さかなかるた」遊び方【東京デザインプレックス研究所】「東京発コンテンポラリーデザインの複合型教育機関」として2012年開校(2024年4月現在8,000名超の学生が在籍)。「ボーダレス思考」「ソーシャルデザイン」「経済合理性」「デジタル環境対応力」「+コミュニケーション」を教育コンセプトとした、大人(社会人・学生など)のためのデザイン専門校です。最先端の教育プログラムや独自の教育システムは、デザイン業界から高い注目を浴びています。<教育分野>デジタルコミュニケーションデザイン、空間コンテンポラリーデザイン、UXデジタルプロダクトデザイン、グラフィックデザイン、WEBクリエイティブ、UX/UI、ブランドデザイン、UXリサーチ、クリエイティブデザイン、商空間デザイン、CAD/3DCG、インテリアデザイン 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月23日株式会社シーエスイー(本社:愛知県あま市、代表取締役社長:堀尾 幸生)は、2024年5月8日(水)~10日(金)の3日間、東京ビッグサイト西展示棟で開催される教育分野日本最大の展示会「第15回 EDIX(教育総合展) 東京」に出展いたします。シーエスイーのブースでは、ICカードリーダー『PiT-23』を活用した出席管理システム、勤怠管理システム、登下校メール配信システムの展示・ご紹介をいたします。当社のICカードリーダーは、大学・専門学校はもとより、一般企業の社内セミナーへの出席管理、学習塾の登下校メール配信システムの入力機器として、全国で多数の導入実績があります。また最近では、PiT-23を活用した勤怠管理システムの導入も増えてきております。可搬・壁掛け、無線・有線あらゆるシーンで活用できるICカードリーダー「PiT-23」を、当社ブースにてご体験いただけます。『PiT-23』卓上打刻シーン『PiT-23』壁掛利用シーン/モバイル打刻シーンICカードリーダー『PDC-310』【出展概要】EDIXとは、学校・教育機関、企業の人事・研修部門など教育に関わる方に向けた日本最大の展示会です。年に2回、東京・関西で開催をしています。・名称: 第15回 EDIX(教育総合展) 東京・日時: 2024年5月8日(水)~10日(金)10:00~18:00(最終日は17:00終了)・会場: 東京ビッグサイト西展示棟・場所: 学校業務支援エリア(ブースNo:15-17)・URL : ■デモンストレーション1. ICカードリーダー「PiT-23」:ICカード収集パック(1) ICカード、顔認証、QR打刻に対応しており、打刻したデータを出席管理システムや勤怠管理システムとデータ連携が出来ます。(2) 収集したデータは、有線LAN(オプション)や無線(Wi-Fi)を使いCSVデータ出力ができます。また、USBメモリにもCSVデータ出力できます。(3) マスターを事前登録することで、授業の選択や氏名を表示することができます。詳細URL: 2. ICカードリーダー「PDC-310」(1) カメラによる画像認識を利用した顔認証が行えます。(2) オンラインセミナーやWeb会議にもご利用いただけます。(3) 既存カードをそのまま利用でき、システム変更やカード製作コストを抑えることが出来ます。3. 出席管理システム「北翔大学での導入事例」(1) 教務システムと連動した出席管理を行っている北翔大学での導入事例を、資料や映像を交えてご紹介いたします。(2) 北翔大学とは産学連携により、当該システムの他大学への提案につきましても承諾をいただいています。【PiT-23 本体仕様】OS :Android ※GoogleモバイルサービスなしCPU :Qualcomm QCS6125動作メモリ :3Gディスク容量:32G ※システム領域を含むLCD :5.5インチ 1440×720 IPSタッチパネル:静電容量式5点マルチタッチCorning(R) Gorilla(R) Glass3指紋防止コーティングセンサ :近接・光・加速度センサを内蔵SDカード :MicroSD(SDXC対応)×1※バッテリボックス内ICカード : ISO14443A/B、MIFARE/FeliCa有線LAN :専用クレードルにて対応無線LAN :802.11a/b/g/n/acカメラ :1300万画素 広角117℃ AFRTC :月差±60秒以下USB :3.1 Type-C×1電源 :専用ACアダプタ 5V2A専用バッテリ:オプション 4000mAhサイズ :W165×H72×D12mm重量 :約150g ※バッテリ搭載時約217g環境条件 :動作時 -10~50℃充電時 0~45℃保管時 -20~60℃防水性能 :IP54Bluetooth :Ver5.0認証 :VCCI-A、Telec、JATE、PSE『PiT-23』製品ページ: 【株式会社シーエスイー会社概要】代表者 : 代表取締役社長:堀尾 幸生所在地 :〒490-1111 愛知県あま市甚目寺山之浦119-3設立 : 1964年12月事業内容: ネットワークの構築/ソフトウェア開発/業務用端末の製造、販売URL : ※本プレスリリースに記載されている内容、製品、仕様、問い合わせ先およびその他の情報は発表日時点のものです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月16日国内最先端の実践教育を行うデザイン専門校、東京デザインプレックス研究所(所在地:東京都渋谷区、学校プロデューサー:黒木 公司)は、この度、経済産業省管轄、第四次産業革命スキル習得講座に、デザイン分野としては国内で初めて(※)3専攻5コースが2024年4月より認定されました。※経済産業省第四次産業革命スキル習得講座一覧(第1回~第13回)より校舎外観■東京デザインプレックス研究所 第四次産業革命スキル習得講座□UX/UI総合コース□サービスデザインDXコース□ブランドデザイン戦略(グラフィック&Web)コース□UX/UI総合+Webサイト制作コース□UX総合コース※コース詳細は、当校Webサイトをご覧いただくか、学校案内書をご請求ください。■第四次産業革命スキル習得講座IT分野の新技術・システム(AI・クラウド・IoT・データサイエンス)や、高度技術(セキュリティ、ネットワーク)、DX推進スキル標準(デザイナー、ビジネスアーキテクト、データサイエンティストなど)、IT利活用分野(自動車モデルベース開発、生産システム設計、自動運転)など、将来の成長が見込まれ、雇用創出に貢献する分野において、社会人が高度な専門性を身につけてキャリアアップを図る、専門的かつ実践的な教育訓練講座となっています。■専門実践教育訓練給付講座本校の第四次産業革命スキル習得講座は、厚生労働大臣の指定する「専門実践教育訓練給付制度」の認定講座にもなっており、一定の条件を満たす雇用保険の被保険者、または被保険者であった方が、受講し修了した場合は、学費の70%(最大56万円)が支給されます。※支給要件や申請方法の詳細は、当校Webサイトをご覧いただくか、学校案内書をご請求ください。■人材開発支援助成金(企業からの申込)本校の第四次産業革命スキル習得講座を企業からお申込の場合、厚生労働省「人材開発支援助成金/人への投資促進コース(高度デジタル人材訓練)」をご利用いただけます。従業員の方を受講させた場合、経費助成は75%(60%)、賃金助成は960円(480円)/1人1時間あたり の助成率・助成額で助成金が受けられます。※括弧内は中小企業以外の助成率・助成額。詳細は、学校案内書をご請求ください。【東京デザインプレックス研究所】「東京発コンテンポラリーデザインの複合型教育機関」として2012年開校(2024年3月現在8,000名超の学生が在籍)。「ボーダレス思考」「ソーシャルデザイン」「経済合理性」「デジタル環境対応力」「+コミュニケーション」を教育コンセプトとした、大人(社会人・学生など)のためのデザイン専門校です。最先端の教育プログラムや独自の教育システムは、デザイン業界から高い注目を浴びています。<教育分野>デジタルコミュニケーションデザイン、空間コンテンポラリーデザイン、UXデジタルプロダクトデザイン、WEBインタラクションデザイン、グラフィック/DTP、WEBクリエイティブ、UX/UI、ブランドデザイン、UXリサーチ、クリエイティブデザイン、商空間デザイン、CAD/3DCG、インテリアデザイン 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月26日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ2022年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。‘’「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そんな中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そんな彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる”指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第二回は、神奈川県鎌倉市教育委員会の教育長である、高橋洋平氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール 高橋洋平 氏宮城県登米市出身。 中学校教員や市教育長を務めた父親と障害を持つ叔母の影響を受け、教育の道を志す。 東北大学教育学部を卒業し、文部科学省に入省。 学校教育のデジタル化や福島県庁での震災復興、米国の大学で教育研究、コンサルティング会社教育チームマネージャーなど、多角的に教育に携わる。2023年に鎌倉市立小中学校の教育行政を牽引する教育長に就任。Upload By 発達ナビ編集部正しいことを、子どもたちの「今」に合わせて実装するーー本日はよろしくお願いいたします。さまざまな視点・キャリアから教育に向き合ってきた高橋さんですが、まずは教育に対してのお考えの原点にあるものを教えていただけますでしょうか。原点には間違いなく福島で過ごした時間があります。私の在任当時、避難指示区域となった町村の子どもたちは、避難先に建てられたプレハブの仮設校舎などに通っていました。学校を訪ねるたびに、本当に可哀想だな、早く村に戻してあげたいなという一心で、県庁の学校再開支援チームをリードしていたんです。ーーそこで、今の教育に対する価値観にもつながる体験をされた。除染などにより放射線量が下がり避難指示が解除され、新しい学校の整備ができた時の、仮設校舎の閉校式での出来事でした。教育関係者と喜びを分かち合っていた私たちでしたが、ある小学校6年生の女の子から「仮設って言わないで。この学校は仮設なんかじゃない」って言われたんです。ーー仮設なんかじゃない。とても重い言葉です。もう、頭をガツンとやられるような、本当にショッキングな言葉でした。Upload By 発達ナビ編集部ーー子どもたちのためにと奔走するあまり、見えていないものがあったと。はい。その子が先生や友人と学びあった6年間は仮設なんかじゃなく、「本物」ですからね。人生に仮の時間なんてあってはならない。過去の震災に囚われ、未来の復興を見て、当時の私には子どもたちの今が見えていなかったんです。だから、「仮設」や「被災者」、「障害者」などもそうですが、一方的な決めつけではなく、目の前のその人と向き合って仕事をしたいと、強く思っています。ーーその経験が、今のインクルーシブ教育への想いにもつながっているんですね。能登地震でも学校を含め甚大な被害がありました。関係者の尽力で他校を間借りしたりして学校が再開されており、これからさまざまな面で復興が進んでいくことと思われます。何をもって本当の復興というかは本当に難しく、数字などで一律に「ここまでいったら復興!」と決められるものではなく、復興には一人ひとりの形があるのだと考えています。いずれにしても自分の力で立ち上がり、自らの幸せを掴んでいくことが、復興なのかなと考えています。それはまさにインクルーシブな学びにも通じて、それぞれの個性や特性を持ちながら、それぞれの学びや幸せを勝ち取っていくということのように思われます。東日本大震災でもコロナ禍でもさまざまな分断が生じましたが、そういった分断を乗り越えていけるような学びや対話の形を、これからも追い求めていきたいです。ーーインクルーシブ教育について文部科学省が示す方針については、どのように捉えられていますか?インクルーシブ教育を含め文部科学省が示す方向性は、基本的にはいつも正しいことを言っているなと感じます。でも、その正しいことを子どもたちや学校教育の現場において、真に正しいものにどのように落とし込んでいけるかが大事なことです。福島での経験を踏まえて、鎌倉で実践していきたいと、今はそう思っていますね。鎌倉は多彩な文化にも恵まれ、そして海や山という自然も近くにあり、学ぶ場としてとても豊かだと思っています。そして何より、多様な人がこの街を選んで、関わってくれている。まさに街としてもインクルーシブな環境の中で、鎌倉らしい教育の形をつくっていきたいです。Upload By 発達ナビ編集部その場所ならではのテーマやキーワードを見つけ、街の共感を得て推進するーーインクルーシブ教育の中でも、「鎌倉らしさ」について紐解いていければと思っています。鎌倉市が見据える未来について、教えてください。鎌倉では、世界に誇れる持続可能な町、そして共生社会を市民と共創するというビジョンを掲げています。 市民一人ひとりがお互いに尊重し合って、支え合って、自らが望む形で社会との関わりを持ち、生涯に渡って安心して自分らしく暮らしていくというものです。とてもインクルーシブな考え方を持ったビジョンだと思っています。ーー鎌倉市の教育が目指す方向と、重なる部分が大いにあると。はい。まずは自分自身を認め、そのうえで他者を尊重し、違いがあるからこそ学びがあると理解する。その上で、他者と協働しながら持続可能な共生社会の創り手へと育っていく。そんな視点に基づいているのが、鎌倉市の教育が目指す基本的な考え方です。鎌倉らしさで言うと、一つは「如意」という禅の言葉があります。Upload By 発達ナビ編集部ーー「如意」ですか。歴史ある鎌倉らしい言葉です。いわゆる如意棒の「如意」であり、意のまま、自由自在という禅の言葉です。自分の良さと可能性を認め、他者を価値ある存在として尊重し、目指したい方向を合わせながら進んでいく。自分だけでなく社会として自由自在で幸福であることを尊重する。Well-beingに通じる言葉だと思っており、教育で目指すべき姿であるなと感じています。ほかにも、この街らしさで言うと「鎌倉野菜」にもヒントがあるかなと。ーー「鎌倉野菜」はブランド化されて全国的に人気ですよね。山に囲まれた鎌倉の狭い土地であり、かつ多様なレストランからのオーダーを受けて、色とりどりの野菜が少量多品種で生産されています。七色畑とも呼ばれ、インクルーシブ教育が目指すべき姿も重なる、そんな風に思っています。弱みは強みに変わるし、活躍の場を通じてスタイルがつくられ包摂される、鎌倉の教育の姿にも取り入れていきたいなと。その土地ならではの教育の形、キーワードを見つけることは、関係者の目線も揃いやすく、大切なことかなと感じています。Upload By 発達ナビ編集部一方で、難しいのは、歴史ある鎌倉の資材を活用することのみに縛られてしまうと、発想としてプロダクトアウトなんですよね。教育においては、やはり子どもたちを起点としたマーケットインで考えていないと、意味のある形に落とし込めないと思います。やはり学習者中心の視点で考えなければならない。これは忘れてはいけないポイントの一つです。ーーなるほど。そんな鎌倉市の教育においての課題はどのあたりにありますか?どの教育委員会でも重要なテーマとして扱われていますが、学校に行くのがつらい子どもたちが増加しています。学校教育の構造も変わっていかなければなりません。子どもたちが学校にフィットしていない本質的な原因に目を向けながら、さまざまな方々と連携してプロジェクトを進めているところです。民間との協業に力を入れ、魅力的な人や資金のリソースを確保するーー不登校のお子さんに対する取り組みについて、具体的に教えてください。「かまくらULTLAプログラム」という取り組みをご紹介させていただきます。こちらは、不登校や学校に行くことがつらいと感じている子どもたちを対象にした、一人ひとりが学習の個性や特性に応じて自分らしく学んでいく方法を見つけていくことを目的とした探究プログラムです。鎌倉らしい森、お寺、海、テック企業などの地域特性を活かしながら、色んな分野のプロである大人たちと一緒に活動をします。海のプログラムでは、「タコから学ぶ生物多様性からの自己理解」をテーマに、漁師さんのお話を聞いたり、「気持ち悪いー!」とか言いながらもタコを触ったり、パエリアにして食べちゃったり、体験を通して学んでいきます。そうやって保護者の方がいないところで、1つの探究テーマを通して、自らの学習の特性を踏まえて学び方を自己調整しながら学んでいくプログラムです。Upload By 発達ナビ編集部ーー不登校の子どもたちにとって、非常に有意義な場をつくることができているんですね。森のプログラムでは、浄智寺の朝比奈住職の得意料理でもあるカレーをいただいたのですが、その上に鎌倉野菜の素揚げを乗せました。敏感な子も多く、「絶対食べられないよ」と言っていたのですが、ペロリと食べていましたね。「どうして食べられたの?」と聞いてみたら、見たことがない野菜だから挑戦してみたと話してくれました。他にも浄智寺の井戸水の飲み比べをしてみたり、五感を思う存分活用した伸び伸びとした学習に、鎌倉のエッセンスを加えて、独自のプログラムを展開しているんです。ーーお話を伺っているだけで、子どもたちの目が輝いている様子が浮かんでくるようです。本当にそうなんです。例えば工作や絵やダンスやプログラミングなど、子どもたちそれぞれに得意な表現方法があります。得意な学習スタイルで、自ら学びのハンドルを握り、自分らしく学びを掴み取っていくという方向に、教育が変わっていかなければならないのだと思っています。このプログラムは、それぞれの子供たちが学びに向き合っていくエネルギーを高めることができていると感じています。海のプログラムの終わりに「なりたい自分になれたよ!」って叫んでくれたお子さんもいて。大人たちも感動していましたね。ーーとても感動的なエピソードです。一方で、子どもたちが何が得意で、どんな個性を持っているか見えづらいという、学校現場の悩みもあるようです。そのために私たちは、アセスメントという形で学びの特性をできるだけ把握できるように努めています。話すのが得意なのか、聞くのが得意なのか、対人関係や関心分野、表現の特性までを可視化していきます。このデータは、もちろん本人や保護者の方にも共有して、ご家庭での理解にも役立てていただいています。子どもによってはあえて苦手な学び方にチャレンジしたりということも見られるようになってきました。学校ではLITALICO教育ソフトのプログラムも活用しながら、定点観測的に継続して積み上げていき、その後の学びと接続していけるように取り組んでいるところです。特別支援学級を中心に先生と活用してフィードバックを重ね、教育の現場でも役立っています。Upload By 発達ナビ編集部ーー「かまくらULTLAプログラム」での実践を経て、今後の展望を教えてください。手応えを感じているので、学びの多様化を進めるために、体験型のプログラムを軸とした新しい「学びの多様化学校(不登校特例校)」をつくる計画を進めています。1学年10人ほどを想定していまして、学校に行きづらさを感じている子どもたちの学習の進度や特性に合わせて、個別最適の学びが得られる場として令和7年の開校を目指しています。こうした施策を進めていくことで、従来の学校とも相互に刺激を与え合って、学びの選択肢を増やしていきます。通常の学校に通えない子の受け皿やセーフティネットにという言い方はあまりしたくなくて、自分らしく学べ、こういう場なら行ってみたいと思ってもらえるものにしていきたい。こうした取り組みを通して、今学びとつながれていない子どもたちの可能性にしていきたいと思っています。ーー民間との連携で言うと、ほかにはどのようなことをされていますか?「鎌倉スクールコラボファンド」という取り組みをしています。これは、プロジェクト型学習やプログラミング学習、デジタルを活用した個別最適な学びなど、学校が魅力的な企業や大学、NPO等とのコラボレーションを通して、社会に開かれた教育課程を実現していくために、クラウドファンディングで資金調達をするものです。Upload By 発達ナビ編集部寄付を個人や企業から募り、教育委員会でプールすることで、子どもたちの学びにとって必要な領域に、スピード感を持って柔軟に使っていくことができます。このようなアジャイルな資金の活用の仕方はやはり公費だけでは難しく、クラウドファンディングだからこそ実現できた形となります。第4弾となる今回の募集でもなんとか目標達成して調達できました。ーー他の市区町村にも横展開できるような、インクルーシブ教育の土台をつくるためにも活用できそうなモデルですね。そうですね。このスクールコラボファンドの取り組み自体も、他自治体にも広がりを見せています。もちろん私たちのノウハウも共有しますので、今後も全国の自治体に波及していってくれたら良いなと思います。私たちもさらに進化させていきたいと計画しているところです。Upload By 発達ナビ編集部ーーたくさんの視点をいただきありがとうございました。最後に、鎌倉市としてこれから大切にしていく、教育に対しての想いについて教えてください。これからの学校教育の現場には、子どもたちが自分で学びを選ぶという形が求められてくると思います。大人に一方的に教えてもらう教育ではなく、子どもたちが主体的に自ら掴み取っていく学びの環境をいかにデザインできるかが試されてくる。福島の復興で被災者自身が自分の力で立ち上がり、自ら多様な幸福を掴み取っていった時と同じように、子どもたちに一方的に与える学びでなく、多様な子どもたちを信じて委ねながら、共に学んで成長していきたい。そんなことを日々考えながら、鎌倉市のインクルーシブな学びのためにできることに力を尽くしたいと思います。インクルーシブ教育推進のために、まずは子ども以上に大人がワクワクしながら働けているか高橋さんは最後に、個別最適で協働的な学びとか、探究的な学びを教育で実現したいと言うのなら、それ以前に大人がワクワクと自分の仕事に向き合えているかが大切なのではないか、と話されていました。教育委員会自身、あるいは教育長自身が、そういう学びであったり、仕事の仕方をできてるかどうかを常に見直さなければいけないと、自分に言い聞かせているようです。言葉や枠組みが先行しがちなインクルーシブ教育の本質を突いた、示唆のある言葉だと感じました。Upload By 発達ナビ編集部引き続き、この連載では全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年03月19日株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査では600名の有効サンプルを集計しました。今回は、小学生調査および中学生調査のうち、今回は、学習や学校生活の実態・意識に関する結果を「小学生・中学生白書 小学生・中学生の学習・学校生活に関する調査」として公表します。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)表1: 一番好きな教科と一番嫌いな教科をきいたところ、小学生では一番好きな教科は1位「体育」(21.7%)、2位「算数」「図画工作」(いずれも17.7%)、4位「音楽」(8.8%)、5位「国語」(8.1%)、一番嫌いな教科は1位「算数」(22.8%)、2位「国語」(18.4%)、3位「体育」(8.1%)、4位「図画工作」(5.0%)、5位「社会」(4.3%)となりました。また、中学生では一番好きな教科は1位「数学」(21.3%)、2位「英語」「保健体育」(いずれも12.5%)、4位「社会」(11.3%)、5位「理科」(9.5%)、一番嫌いな教科は1位「数学」(22.2%)、2位「英語」(16.7%)、3位「国語」(11.8%)、4位「理科」「社会」(いずれも8.2%)となりました。表2: 子ども自身が受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(56.8%)、2位「偏差値」(46.2%)、3位「学校の教育方針」(23.5%)、4位「部活動」(21.3%)、5位「在校生の雰囲気」(21.0%)となりました。他方、保護者に、子どもが受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(52.7%)、2位「偏差値」(42.2%)、3位「学校の教育方針」(27.2%)、4位「学費」(21.7%)、5位「在校生の雰囲気」(20.8%)となりました。子ども自身と保護者の回答結果を比較すると、どちらもTOP3には「自宅からの距離」「偏差値」「学校の教育方針」が挙がりましたが、4位の結果は異なり、子ども自身の回答では「部活動」が4位、保護者の回答では「学費」が4位でした。表3: ChatGPTなどの対話型生成AIを【学校】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」と回答した人の割合は、小学生では9.8%、中学生では16.2%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」と回答した人の割合は、小学生では12.5%、中学生では16.5%となりました。[小学生調査 調査結果]学習について★小学生の一番好きな教科 1位「体育」2位「算数」「図画工作」4位「音楽」5位「国語」★小学生の一番嫌いな教科 1位「算数」2位「国語」3位「体育」4位「図画工作」5位「社会」一番好きな教科をきいたところ、1位「体育」(21.7%)、2位「算数」「図画工作」(いずれも17.7%)、4位「音楽」(8.8%)、5位「国語」(8.1%)となりました。他方、一番嫌いな教科をきいたところ、1位「算数」(22.8%)、2位「国語」(18.4%)、3位「体育」(8.1%)、4位「図画工作」(5.0%)、5位「社会」(4.3%)となりました。過去の調査と比較すると、一番好きな教科では2022年調査まで10年連続で1位だった「算数」に代わり「体育」が1位となりました。一番嫌いな教科ではこれまでの調査と同様、「算数」「国語」が上位に挙がる結果となりました。一番好きな教科を男女別にみると、「体育」(男子26.7%、女子16.7%)と「算数」(男子24.5%、女子10.8%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「図画工作」(男子12.7%、女子22.7%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高くなりました。一番嫌いな教科を男女別にみると、「国語」(男子24.7%、女子12.2%)は女子と比べて男子のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「算数」(男子14.3%、女子31.3%)は男子と比べて女子のほうが10ポイント以上高くなりました。過去の調査と比較すると、「国語」を挙げるのは女子よりも男子に多く、「算数」を挙げるのは男子よりも女子に多いという傾向が続く結果となりました。★これから先、保護者が子どもの家庭学習の教材選びで重視すること1位「一人で自習できるよう、解説が充実している」2位「価格が安い」3位「学習状況を確認できる仕組みがある」保護者に、これから先、子どもの家庭学習の教材選びで重視することは何かをきいたところ、「一人で自習できるよう、解説が充実している」(28.2%)が最も高くなりました。自習用教材として活用できるかどうかが教材選びのポイントになっているようです。次いで高くなったのは、「価格が安い」(26.3%)、「お子さまの学習状況を確認できる仕組みがある」(24.8%)、「手軽に取り組める分量である」(24.4%)、「わからないことを質問できる仕組みがある」(22.5%)でした。学年別にみると、5年生では「一人で自習できるよう、解説が充実している」「お子さまの学習状況を確認できる仕組みがある」「わからないことを質問できる仕組みがある」が同率(いずれも26.5%)で1位でした。★「ChatGPTなど対話型生成AIを学校で利用したことがある」10%ChatGPTなどの対話型生成AIを【学校】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は9.8%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は12.5%となりました。6年生の男子は、学校17.0%、家庭19.0%と、高い割合になっています。対話型生成AIとは、音声やテキストで質問を入力すると、対話するように自然な文章で応答することができる人工知能を指します。その他★「中学校受験を希望している」小学生の36%、「子どもに中学校受験をしてほしい」保護者の34%子ども自身が中学校受験を希望しているかをきいたところ、「希望している」は35.7%、「希望していない」は64.3%となりました。他方、保護者に対し、子どもに中学校受験をしてほしいかをきいたところ、「してほしい」は34.4%、「してほしくない」は65.6%となりました。★受験する中学校を選ぶ際に重視したいことTOP5は「自宅からの距離」「学校の教育方針」「偏差値」「進学実績」「在校生の雰囲気」子どもが中学校受験を希望している人(428名)に、子ども自身が受験する中学校を選ぶ際、重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(32.7%)、2位「学校の教育方針」(25.5%)、3位「偏差値」(19.6%)、4位「進学実績」(14.3%)、5位「在校生の雰囲気」(14.0%)となりました。3年生以下では、ほぼ半数が「まだわからない」と回答していますが、6年生になると「まだわからない」が18.8%と特に低くなっています。他方、子どもに中学校受験をしてほしい保護者(413名)に、子どもが受験する中学校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、1位「自宅からの距離」(32.9%)、2位「学校の教育方針」(29.3%)、3位「偏差値」(19.6%)、4位「在校生の雰囲気」(18.4%)、5位「進学実績」(17.4%)となりました。子ども自身と保護者の回答結果を比較すると、どちらもTOP5には同じ回答が挙がっており、親子で重視する点が共通していることがうかがえる結果となりました。★「学校から支給されているタブレットやパソコンを、自宅に毎日持ち帰って使っている」26%通っている学校でタブレットやパソコンが支給されている割合は全体で87.4%でした。使用状況・様子をきいたところ、「支給されていて、自宅に毎日持ち帰って自分でも使ってもいる」(26.0%)が最も高くなり、「支給されていて、自宅にたまに持ち帰って自分でも使ってもいる」(18.3%)、「支給されていて、自宅に時々持ち帰って自分でも使ってもいる」(16.1%)が続きました。支給されているデバイスを自宅に持ち帰って使っている人が多い一方、使用頻度が低い人もいるようです。学年別にみると、支給されている割合は高学年で高くなる傾向がみられ、4年生94.0%、5年生90.0%、6年生92.5%でした。[中学生調査 調査結果]学習について★中学生の一番好きな教科 1位「数学」2位「英語」「保健体育」4位「社会」5位「理科」★中学生の一番嫌いな教科 1位「数学」2位「英語」3位「国語」4位「理科」「社会」一番好きな教科をきいたところ、1位「数学」(21.3%)、2位「英語」「保健体育」(いずれも12.5%)、4位「社会」(11.3%)、5位「理科」(9.5%)となりました。他方、一番嫌いな教科をきいたところ、1位「数学」(22.2%)、2位「英語」(16.7%)、3位「国語」(11.8%)、4位「理科」「社会」(いずれも8.2%)と、主要5教科がTOP5を占める結果となりました。前回の2020年調査と比較すると、一番好きな教科の1位と一番嫌いな教科の1位は2020年調査と同様にいずれも「数学」となっており、人によって好き嫌いのはっきりした教科である傾向は変わらないようです。男女別にみると、一番好きな教科の1位は男子・女子ともに「数学」となっているのに対し、一番嫌いな教科の1位は男子では「英語」、女子では「数学」と男女で異なる結果となりました。学年別にみると、一番好きな教科の2位は1年生では「保健体育」、2年生では「英語」、3年生では「社会」と学年により違いがみられました。★“ふだんの学習”や“定期テスト対策”として行っている学習方法「先生が指定した学習参考書や問題集に取り組む」80%、「テスト対策専用のまとめノートを作る」61%、「塾の先生や家庭教師が指定した学習参考書や問題集に取り組む」「教科書を音読する」54%、「アプリで勉強する」「動画サイトのテスト対策系コンテンツを観る」「自分で問題を作ってみる」は50%未満に次に、学習方法を提示し、それぞれ“ふだんの学習”や“定期テスト対策”として行っているかをきいたところ、「行っている」人の割合は、≪先生が指定した学習参考書や問題集に取り組む≫が80.3%と最も高くなり、≪テスト対策専用のまとめノートを作る≫が61.2%、≪塾の先生や家庭教師が指定した学習参考書や問題集に取り組む≫と≪教科書を音読する≫が53.7%、≪暗記用語をノートにたくさん書いて覚える≫が53.0%、≪市販の学習参考書・問題集を買って解く≫と≪授業用のノートを赤シートで確認する≫が50.8%でした。また、≪アプリで勉強する≫は42.0%、≪動画サイトのテスト対策系コンテンツを観る≫は36.2%、≪自分で問題を作ってみる≫は25.2%と、半数を下回りました。★「ChatGPTなど対話型生成AIを学校で利用したことがある」16%ChatGPTなど対話型生成AIの利用について質問しました。対話型生成AIとは、音声やテキストで質問を入力すると、対話するように自然な文章で応答することができる人工知能を指します。対話型生成AIを【学校】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は16.2%、「ない」は83.8%となりました。また、対話型生成AIを【家庭】で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」は16.5%、「ない」は83.5%となりました。その他★受験する高校を選ぶ際に重視したいこと 1位「自宅からの距離」2位「偏差値」3位「学校の教育方針」子ども自身の回答では「部活動」、保護者の回答では「学費」が4位受験について質問しました。子ども自身が受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、「自宅からの距離」(56.8%)が最も高くなり、「偏差値」(46.2%)、「学校の教育方針」(23.5%)、「部活動」(21.3%)、「在校生の雰囲気」(21.0%)が続きました。男女別にみると、女子では「制服」が15.0%と、男子(3.7%)と比べて11.3ポイント高くなりました。他方、保護者に、子どもが受験する高校を選ぶ際に重視したいことをきいたところ、「自宅からの距離」(52.7%)が最も高くなり、「偏差値」(42.2%)、「学校の教育方針」(27.2%)、「学費」(21.7%)、「在校生の雰囲気」(20.8%)が続きました。子ども自身と保護者の回答結果を比較すると、どちらもTOP3には「自宅からの距離」「偏差値」「学校の教育方針」が挙がりましたが、4位の結果は異なり、子ども自身の回答では「部活動」が4位、保護者の回答では「学費」が4位でした。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。■調査概要■調査タイトル:小学生・中学生白書 小学生・中学生の学習・学校生活に関する調査調査対象(小学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(中学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする中学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者調査地域:全国調査方法:インターネット調査調査期間:2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間有効回答数(小学生調査):1,200サンプル(中学生調査):600サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月29日電子航法研究所及び交通安全環境研究所と合同での開催となります、また隣接するJAXA 調布航空宇宙センターも公開、事前申し込みはJAXAを含め4研究所共通!4研究所共通のスタンプラリーも実施します!2402_一般公開パンフ_QR有_web.pdf : 海上技術安全研究所、電子航法研究所及び交通安全環境研究所は、令和 6年4月21日(日)に合同で研究施設を一般公開いたします。【概要】このイベントでは毎年4月に行われる「科学技術週間」の行事の一環として東京都三鷹市から調布市にかけて隣接する3研究所が合同で一般の方々に施設を公開しており、日ごろの研究活動の一部や私たちの今後の取り組みなどをご覧いただきます。【事前登録制】入場は無料ですが、来場を希望される方につきましては事前申込をお願いいたします。定員 ( 6,000名)を超過した場合は抽選にて決定させて頂きます。下記URLにて2月26日から申込受付を開始します。申込受付ページ : なお、同日は隣接するJAXA 調布航空宇宙センターも一般公開し、事前申し込みはJAXAを含め4研究所で共通です。また、4研究所共通のスタンプラリーを実施します。【開催日】4 月21日(日)10:00 ~ 16 :00(最終入場15 : 30)【会場】•海上技術安全研究所(東京都三鷹市新川6 -38-l )•電子航法研究所(東京都調布市深大寺東町7-42-23)•交通安全環境研究所(東京都調布市深大寺東町7-42-27)•JAXA 調布航空宇宙センター【第1会場】(東京都調布市深大寺東町7-44-1)【第2会場】(東京都三鷹市大沢6-13-1)【定員】6,000 人(事前申込)↑の映像のように、人の背丈より大きな集中波※を実際にご覧になれます!(海技研Youtubeで様々な実験映像を公開中!)※どんな波が起こるかは変わる可能性がございます。海技研YouTube : 体験型コーナーも複数あります!(チタンプレート作り)水中ロボットも展示します! (実際の試験映像は下記のYouTubeをご覧ください)船の教室研究者が船について楽しく解説します!お問い合わせ : 海技研キッズ : 一般公開ページ : 海技研YouTube : 海技研メールニュース : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月26日皆さんは、他人の教育論に困惑した経験はありますか?今回は「自分の教育論を押しつける義母」にまつわる物語とユーザーからの声を紹介します。※この物語はフィクションです。(CoordiSnap編集部)イラスト:モナ・リザの戯言夫は義母の言いなりで…義母の言いなりになっている夫に、困り果てていた主人公。義母は「子どもにわがままを覚えさせるな」という極端な教育論を押しつける人物で、夫もそれに従っていました。ある日、娘がほしがっていた赤のランドセルを購入。しかし「オレンジがいいわよ」という義母の一言で、夫は赤のランドセルを捨ててしまったのです。娘はひどく傷つき「パパ嫌い」と言うようになりました。離婚を決意した主人公は、母も含めて義母と話し合うことにします。しかし反省せず、自分が正しいと思っている義母は…。母にイヤミを…出典:モナ・リザの戯言「娘さんの教育に失敗されましたね」と母にイヤミを言いました。母は「いいえ、失敗したのはあなたです」と言い返します。その後、主人公は「あなたとはやっていけない」と容赦なく夫に言い放つのでした。読者の感想我慢することはときには大切だと思いますが、娘のものを勝手に捨てるのはひどすぎますね…。娘を傷つけるのは教育論ではなく、ただの嫌がらせだと感じました。(30代/女性)ランドセルは娘の好みの色にしてほしいですよね…。家族の教育方針に、義母が口出しするのはよくないと思いました。(50代/女性)
2024年02月19日株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、「小学生調査」「中学生調査」の第二弾として、「習い事」「将来の職業」「メディア・通信機器の利用」に関する結果を公表しました。2023年12月に、お年玉や起床・就寝時刻、好きな食べ物など、日常生活に関する調査結果を発表しましたが、今回はこれらに続き、上記テーマについての調査結果を第二弾として公開したものです。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)URL 表1: 学校以外で行っている習い事をきいたところ、小学生では1位「水泳」(27.0%)、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」(19.3%)、3位「英会話教室」(15.4%)、4位「音楽教室(歌や楽器など)」(14.5%)、5位「通信教育」(10.8%)となり、中学生では1位「受験のための塾・学校の補習のための塾」(54.8%)、2位「英会話教室」(7.5%)、3位「英語塾(読み書き中心)」(7.2%)、4位「通信教育」「音楽教室(歌や楽器など)」(いずれも6.8%)となりました。表2: 将来なりたいと思っているものをきいたところ、小学生では1位「パティシエ(ケーキ屋)」(5.0%)、2位「YouTuberなどのネット配信者」(4.3%)、3位「警察官」(3.8%)となり、中学生では1位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(4.0%)、2位「公務員」「会社員」(いずれも3.8%)、4位「学校の教師・先生」(3.0%)、5位「看護師」(2.5%)となりました。[小学生調査 調査結果]メディア・通信機器について★家庭内で自由に使える通信機器は、「パソコン」38%、「タブレット」53%、「スマートフォン」42%、「ゲーム機」48%6年生では「スマートフォン」が2022年調査から10ポイント上昇家庭内で自由に使える通信機器を聞いたところ、「ゲーム機(家族と共有)」(26.6%)が最も高くなり、「スマートフォン(子ども専用)」(26.3%)、「ゲーム機(子ども専用)」(24.1%)が続きました。また、大きな4つの分類(「パソコン」「タブレット」「スマートフォン」「ゲーム機」)でみると、「パソコン」は38.0%、「タブレット」は53.1%、「スマートフォン」は41.8%、「ゲーム機」は48.1%となりました。学年別にみると、「パソコン」と「スマートフォン」は学年が上がるにつれ高くなる傾向がみられ、6年生では「パソコン」が51.5%、「スマートフォン」が63.5%となりました。前回の2022年調査と比較すると、「スマートフォン」は6年生では10.0ポイント上昇(前回調査53.5%→今回調査63.5%)しました。★通信機器に費やす時間 平均は1時間36分/日、6年生では1時間59分/日家庭内で自由に使える通信機器がある人(1,086名)に、1日にどれくらいの時間を費やしているかをきいたところ、「30分~1時間未満」(23.1%)と「1時間~1時間30分未満」(22.6%)に多くの回答が集まり、平均は1時間36分でした。学年別にみると、通信機器に費やす時間の平均は、高学年ほど長くなる傾向がみられ、6年生では1時間59分でした。★「アプリに課金したことがある」小学生の23%課金したことのあるアプリのジャンル 1位「ゲーム」2位「動画・映画」3位「勉強・学習」アプリに課金したことがあるか(有料でダウンロードできるアプリや定額制のアプリの利用、アプリ内課金など)をきいたところ、「課金したことがある」は23.1%、「課金したことはない」は76.9%となりました。男女別にみると、課金したことがある人の割合は、男子では28.5%と、女子(17.7%)と比べて10.8ポイント高くなりました。課金したことのあるアプリのジャンルをみると、1位「ゲーム」(14.2%)、2位「動画・映画」(4.8%)、3位「勉強・学習」(4.4%)でした。★「保護者とアプリ課金に関するルールを決めている」アプリ課金経験がある小学生の87%ルールの内容は? 1位「使ってよい金額を決めている」2位「ダウンロードするときは親の許可を得る」アプリに課金したことがある人(277名)に、保護者とアプリ課金(有料でダウンロードできるアプリや定額制のアプリの利用、アプリ内課金など)に関するルールを決めているかをきいたところ、「使ってよい金額を決めている」(39.4%)が最も高くなり、「ダウンロードするときは親の許可を得る」(27.1%)、「使ってよい場面を決めている」(23.8%)が続き、「決めている」は87.4%、「特に決めていない」は12.6%となりました。学年別にみると、ルールを決めている人の割合は学年が上がるにつれ高くなる傾向がみられ、6年生では93.1%となりました。習い事について★習い事ランキング 1位「水泳」2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」3位「英会話教室」「受験のための塾・学校の補習のための塾」は2022年調査3位から順位が上昇学校以外で行っている習い事をきいたところ、1位「水泳」(27.0%)、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」(19.3%)、3位「英会話教室」(15.4%)、4位「音楽教室(歌や楽器など)」(14.5%)、5位「通信教育」(10.8%)となり、「学校以外で行っている習い事(勉強やスポーツなど)はない」は22.9%でした。学年別にみると、1年生から4年生までは「水泳」、5年生と6年生では「受験のための塾・学校の補習のための塾」が1位でした。前回の2022年調査と比較すると、「習い事はない」が前回調査27.5%→今回調査22.9%と4.6ポイントの下降となり、何らかの習い事をする小学生が増えたことがわかります。また、「受験のための塾・学校の補習のための塾」は前回調査3位→今回調査2位と順位を上げ、教科学習への関心の高さをうかがい知る結果となりました。★小学生が習い事を始めた“きっかけ”や“理由”水泳では「体力づくりや運動能力の向上につながるから」、塾では「子どもが行きたい・やってみたいと言ったから」、英会話教室では「将来に役立つから」が1位それぞれの習い事について、習い事を始めた“きっかけ”や“理由”をききました。習い事のTOP10に挙がったものについてみると、【水泳】と【体操教室】では「体力づくりや運動能力の向上につながるから」、【受験のための塾・学校の補習のための塾】や【音楽教室】、【通信教育】、【サッカー・フットサル】、【ダンス】では「子どもが行きたい・やってみたいと言ったから」、【英会話教室】と【そろばん】では「将来に役立つから」、【習字・書道】では「子どもが行きたい・やってみたいと言ったから」「将来に役立つから」が1位でした。★保護者が小学生の子どもの塾選びで重視すること1位「家からの通いやすさ」2位「料金」3位「授業内容」4位「受講スタイル」5位「サポート体制」保護者にとって、子どもの塾選びのポイントとなるのはどのようなところなのでしょうか。保護者に、子どもの塾選びで重視することをきいたところ、「家からの通いやすさ」(44.3%)が最も高くなりました。塾選びの際、家からのアクセスの良さがポイントとなることが多いようです。次いで高くなったのは、「料金」(40.5%)、「授業内容」(30.0%)、「受講スタイル(集団指導・個別指導など)」(23.8%)、「サポート体制」(21.3%)でした。将来について★小学生が将来つきたい職業 1位「パティシエ(ケーキ屋)」2位「YouTuberなどのネット配信者」3位「警察官」「看護師」が大幅に順位を上げてTOP5にランクイン男子では「YouTuberなどのネット配信者」が3年連続1位、女子では「パティシエ(ケーキ屋)」が7年連続1位将来なりたいと思っているものをきいたところ、1位「パティシエ(ケーキ屋)」(5.0%)、2位「YouTuberなどのネット配信者」(4.3%)、3位「警察官」(3.8%)となりました。前回の2022年調査と比較すると、「パティシエ(ケーキ屋)」と「YouTuberなどのネット配信者」は前回と同様にTOP2に挙がりました。また、「看護師」は前回調査22位→今回調査5位と、順位を大きく上げました。男子についてみると、1位「YouTuberなどのネット配信者」(6.8%)、2位「警察官」(5.8%)、3位「その他スポーツ選手(野球、サッカー、水泳以外)」(4.7%)となりました。学年別にみると、1年生と2年生では「警察官」、3年生では「運転士」、4年生では「YouTuberなどのネット配信者」、5年生では「YouTuberなどのネット配信者」と「エンジニア・プログラマー」、6年生では「エンジニア・プログラマー」が1位でした。過去の調査と比較すると、「YouTuberなどのネット配信者」は2021年・2022年・2023年と3年連続で1位となりました。女子についてみると、1位「パティシエ(ケーキ屋)」(9.0%)、2位「看護師」(5.3%)、3位「歌手・アイドル」(4.0%)となりました。学年別にみると、いずれの学年でも1位は「パティシエ(ケーキ屋)」となり、1年生では「医師(歯科医師含む)」、2年生では「歌手・アイドル」、3年生以上では「看護師」が2位でした。過去の調査と比較すると、「パティシエ(ケーキ屋)」は2017年調査から7年連続で1位となりました。[中学生調査 調査結果]メディア・通信機器について★中学生が通信機器に費やす時間 平均は1時間59分/日、男子では2時間10分/日家庭内で自由に使える通信機器がある人(582名)に、1日にどれくらいの時間を費やしているかをきいたところ、「30分~1時間未満」(17.2%)や「1時間~1時間30分未満」(18.7%)、「1時間30分~2時間未満」(16.7%)、「2時間~3時間未満」(20.4%)に回答が集まり、平均は1時間59分でした。男女別にみると、通信機器に費やす時間の平均は、男子では2時間10分と、女子(1時間48分)と比べて22分長くなりました。★「アプリに課金したことがある」中学生の39%、男子の1年生では55%課金したことのあるアプリのジャンル 1位「ゲーム」2位「動画・映画」3位「音楽」アプリに課金したことがあるか(有料でダウンロードできるアプリや定額制のアプリの利用、アプリ内課金など)をきいたところ、「課金したことがある」は38.7%、「課金したことはない」は61.3%となりました。男女別にみると、課金したことがある人の割合は、男子では49.7%と、女子(27.7%)と比べて22.0ポイント高くなりました。また、男女・学年別にみると、課金したことがある人の割合は、男子の1年生(55.0%)では半数を超えました。課金したことのあるアプリのジャンルをみると、1位「ゲーム」(24.3%)、2位「動画・映画」(10.7%)、3位「音楽」(8.8%)でした。★「保護者とアプリ課金に関するルールを決めている」アプリ課金経験がある中学生の85%アプリに課金したことがある人(232名)に、保護者とアプリ課金(有料でダウンロードできるアプリや定額制のアプリの利用、アプリ内課金など)に関するルールを決めているかをきいたところ、「使ってよい金額を決めている」と「ダウンロードするときは親の許可を得る」(いずれも34.5%)が最も高くなり、「使ってよい時間を決めている」(19.0%)が続き、「決めている」は84.5%、「特に決めていない」は15.5%となりました。習い事について★中学生の習い事ランキング 「受験のための塾・学校の補習のための塾」がダントツ、2位「英会話教室」3位「英語塾」「受験のための塾・学校の補習のための塾」は2020年調査から10ポイント上昇学校以外で行っている習い事をきいたところ、「受験のための塾・学校の補習のための塾」(54.8%)が突出して高くなり、2位「英会話教室」(7.5%)、3位「英語塾(読み書き中心)」(7.2%)、4位「通信教育」「音楽教室(歌や楽器など)」(いずれも6.8%)と続きました。また、「学校以外で行っている習い事(勉強やスポーツなど)はない」は28.2%でした。学年別にみると、「受験のための塾・学校の補習のための塾」は上の学年ほど高くなる傾向がみられ、3年生では63.0%となりました。前回の2020年調査と比較すると、「受験のための塾・学校の補習のための塾」は前回調査44.5%→今回調査54.8%と、10.3ポイント上昇しました。将来について★中学生が将来つきたい職業 1位「エンジニア・プログラマー」2位「公務員」「会社員」男子では1位「エンジニア・プログラマー」2位「会社員」、女子では1位「学校の教師・先生」2位「看護師」将来なりたいと思っているものをきいたところ、1位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(4.0%)、2位「公務員」「会社員」(いずれも3.8%)、4位「学校の教師・先生」(3.0%)、5位「看護師」(2.5%)となりました。男子についてみると、1位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(5.7%)、2位「会社員」(5.0%)、3位「プロサッカー選手」(4.0%)となりました。学年別にみると、1年生では「エンジニア・プログラマー」と「プロサッカー選手」、2年生では「エンジニア・プログラマー」、3年生では「会社員」が1位でした。女子についてみると、1位「学校の教師・先生」(4.7%)、2位「看護師」(4.3%)、3位「公務員」「薬剤師」(いずれも4.0%)となりました。学年別にみると、1年生では「学校の教師・先生」、2年生では「漫画家・イラストレーター」、3年生では「公務員」が1位でした。■調査概要■調査タイトル:小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査 <第二弾>「習い事」「将来の職業」「メディア・通信機器の利用」調査対象(小学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(中学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする中学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者調査地域:全国調査方法:インターネット調査調査期間:2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間有効回答数(小学生調査):1,200サンプル(中学生調査):600サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月07日公益財団法人 中央教育研究所(所在地:東京都北区)は、将来を見すえ、教育の課題に向き合うをテーマに『教育シンポジウムin東京2024(第28回)』を2024年3月11日よりオンラインで開催します。■『教育シンポジウムin東京2024(第28回)』についてコロナ禍を経験して社会は大きく変化し、また、将来の予測が困難であることから「VUCA(ブーカ)の時代」ともいわれており、国際情勢も極めて不安定な状況が続いています。このような時代であるからこそ、教育の現状と課題を踏まえ、将来を見すえていければと、今回のシンポジウムを企画いたしました。「総合プログラム」では、現行学習指導要領が折り返し点となることから、どこまで浸透し、成果をあげているのか、何が課題となっているのかを、登壇者がさまざまな視点から解説いたします。さらに、事前に質問を受け付けたうえで、次期学習指導要領への期待についても議論してまいります。4年ぶりの開催となる「特別支援教育プログラム」では、障害のある児童生徒を含むさまざまな児童生徒が在籍している通常の学級の現状を踏まえ、どのように学級経営や授業づくりを進めていけばよいか、「行政レクチャー」「講演」「対談」を通して先生方と情報を共有し、今後に生かせることを目指しています。本年もオンデマンド配信となります。多数ご参加くださいますよう、お願い申し上げます。【開催概要】開催方法 :オンデマンドによる動画配信公開期間 :2024年3月11日(月)12:00~3月31日(日)20:00参加費 :1,000円(税込)*「総合プログラム」「特別支援教育プログラム」両方をご視聴いただけます。詳細はPDFをご覧ください。申込み期間:2024年2月5日(月)10:00~3月24日(日)20:00■法人概要公益財団法人 中央教育研究所所在地 : 〒114-0004 東京都北区堀船2-17-1ホームページ: Tel : 03-5390-7488Fax : 03-5390-7489E-mail : chu-ken@nifty.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月06日電子航法研究所及び交通安全環境研究所と合同での開催となります、また隣接するJAXA 調布航空宇宙センターも公開、事前申し込みはJAXAを含め4研究所共通!4研究所共通のスタンプラリーも実施します!2402_一般公開パンフ_QR有_web.pdf : 海上技術安全研究所、電子航法研究所及び交通安全環境研究所は、令和 6年4月21日(日)に合同で研究施設を一般公開いたします。【概要】このイベントでは毎年4月に行われる「科学技術週間」の行事の一環として東京都三鷹市から調布市にかけて隣接する3研究所が合同で一般の方々に施設を公開しており、日ごろの研究活動の一部や私たちの今後の取り組みなどをご覧いただきます。【事前登録制】入場は無料ですが、来場を希望される方につきましては事前申込をお願いいたします。定員 ( 6,000名)を超過した場合は抽選にて決定させて頂きます。下記URLにて2月26日から申込受付を開始します。申込受付ページ : なお、同日は隣接するJAXA 調布航空宇宙センターも一般公開し、事前申し込みはJAXAを含め4研究所で共通です。また、4研究所共通のスタンプラリーを実施します。【開催日】4 月21日(日)10:00 ~ 16 :00(最終入場15 : 30)【会場】•海上技術安全研究所(東京都三鷹市新川6 -38-l )•電子航法研究所(東京都調布市深大寺東町7-42-23)•交通安全環境研究所(東京都調布市深大寺東町7-42-27)•JAXA 調布航空宇宙センター【第1会場】(東京都調布市深大寺東町7-44-1)【第2会場】(東京都三鷹市大沢6-13-1)【定員】6,000 人(事前申込)↑の映像のように、人の背丈より大きな集中波※を実際にご覧になれます!(海技研Youtubeで様々な実験映像を公開中!)※どんな波が起こるかは変わる可能性がございます。海技研YouTubeへ : 体験型コーナーも複数あります!(チタンプレート作り)水中ロボットも展示します! (実際の試験映像は下記のYouTubeをご覧ください)船の教室研究者が船について楽しく解説します!航行型・ホバリング型AUV実海域(浅海域)性能確認試験(2015年12月) : お問い合わせ : 一般公開 : 海技研キッズ : 海技研YouTube : 海技研メールニュース : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月25日ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(所在地:東京都新宿区、所長:大井 静雄、以下:IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を、IBSのホームページ上で定期的に発信しています。今回は昨年11月に愛知県豊橋市立八町小学校(以下:八町小)開催された、英語イマージョン教育の公開授業と早稲田大学 原田 哲男教授による教員向け講演会の内容を取材した記事を公開しました。早稲田大学 原田 哲男教授による教員向け講演会の様子<記事のまとめ>■八町小のイマージョン教育は、単に「英語の環境に浸す」だけではない、言語学習と教科学習を統合させたプログラム・指導法になっている一般的に「英語イマージョン」は「英語の環境に浸す」という意味ですが、実は、ただ英語の環境に浸すだけでは「イマージョン教育」とは言えません。イマージョン教育とは、全学年においてカリキュラムの50%以上を母語以外の言語で学び、それを5年間以上継続するプログラムのことです(Center for Applied Linguistics)。また、児童・生徒にとって母語ではない言語を教員ができる限り使い、たくさんのインプット、アウトプット、やり取りなどを通じて、言語学習だけではなく教科学習をさせる指導法です。(--中略--)原田教授は、八町小のイマージョン教育が本来の定義通り、言語学習と教科学習を統合させたプログラムと指導法であることを解説しました。つまり、英語さえ身につけばよいということではなく、「日本語と英語の両方を身につけること」と「教科学習の力をつけること」が教育目標になっているのです。八町小のイマージョン学級5年生の社会科(貿易)の授業の様子■豊橋版イマージョン教育と従来のイマージョン教育で異なる点は、「日本語使用の尊重」である。「トランスランゲージング」の実践が学習内容(教科内容)の理解を深めることにもつながっている八町小のイマージョン教育において重要な成果は、従来のイマージョン教育よりも母語の使用を尊重する授業実践によって、英語学習と教科学習の両方に良い効果が見られていることです。従来のイマージョン教育では、二言語の使用場面をはっきりと分けることが成功の秘訣だとされてきました。例えば、「いつでも日本語を話してもいい」というふうにしてしまうと、これから学ぼうとしている英語のインプットやアウトプットの量を十分に確保できないからです。しかし近年は、「いまは、この言語しか使ってはいけない」というふうに二言語を厳しく区別することは問題視されています(Ramirez & Faltis, 2021)。「発言しよう」という子どもの気持ちを潰してしまうからです。また、どちらの言語を使うかを自分で選ぶことはバイリンガルにとって自然なことです。(--中略--)原田教授は、これまでの八町小の授業視察にて、学んでいる内容(教科)の理解が深まる(Baker, 2003)など、日本語での発言を尊重することの効果が見られたことを報告しました。■日本人教員とNET(英語を母語とする教員)のチームワークにより、児童が理解できるインプットを最大限与えながらも、英語でのアウトプットは強要せず、発言しやすい雰囲気や心理的安全性を保っている原田教授によると、日本人教員とNETのチームティーチングは、八町小の成果において最も重要な役割を果たしているとのこと。まず、児童たちが教科の概念を英語でも理解できるように、NETがジェスチャーや表情などを巧みに使っています。日本人教員は、必要に応じて日本語を使いますが、意識的に英語で言い換えたり、英語での言い方を児童たちに確認したりします。そして、児童が日本語を使って発言した場合も称賛し、そこから英語で言い換えることで、さらなる英語のインプットやアウトプット、やり取りにつながっています。(--中略--)このような優れたチームティーチングを可能にしている要因としては、綿密な指導計画(教科学習目標と言語学習目標の明確化、教員間のコミュニケーション)が挙げられました。また、教員たちの「教育のプロ」としての前向きな関わり(定期的な研究授業や振り返りなど)や管理職の積極的サポート(校内でのサポートや校外への広報・地域貢献活動)も八町小の重要な特徴として紹介されました。取材後記:英語力以上に重要な「学びに対する態度・姿勢」の育ちに期待八町小の豊橋版イマージョン教育では、英語力が高い児童だけではなく、その教科が好きな児童、計算や実験などの学習活動が得意な児童も活躍します。そのため、英語力に自信のない児童が消極的になるとは限りません。実際に、今回の公開授業の一クラス(5年生 社会科)では、出席者22人のうち、クラス全体に向けて発言した児童は16人で約7割。うち半数は、日本語のみ、または英語に日本語を交えて発言するときもありました。例えば、日本の貿易に関するデータを見て意見を求められる場面では、流暢な英語で発言した児童に対して、日本語で反対意見を言う児童がいました。また、興味深いことに、英語力の高い児童は、英語で発言したあとに「日本語で言うと………」とクラスメートが理解できるように日本語で説明します。さらに、教師に見られていないペアワークやグループワークでも、英語が流暢な児童に対して、日本語を交えながらでも英語で意見を伝えようとする児童もいました。八町小の子どもたちが「英語力が高い」=「すごい」、「英語力が低い」=「だめ」というふうに考えずに、臆することなく英語を使って何かを学ぶことにチャレンジしていること、そして、英語学習でも教科学習でも学び合いの姿勢が身についていることがよくわかりました。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。 【ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(IBS)について】所長 : 大井 静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設立 : 2016年10月事業内容 : バイリンガリズムや英語教育に関する調査及び研究ホームページ : 公式X(Twitter): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月18日株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査では600名の有効サンプルを集計しました。今回は、小学生調査および中学生調査のうち、ふだんの生活実態や生活意識に関する結果を「小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査」として公表します。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)URL 表1: 今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、小学生では平均21,064円、中学生では平均27,255円でした。平均額を過去の調査と比較すると、小学生では2020年21,241円→2021年20,823円→2022年20,047円→2023年21,064円と、2020年の金額には届かなかったものの、2年連続の減少から増加に転じました。コロナ禍の影響が一定の落ち着きを見せ、2023年のお正月は帰省先に親族・親戚が集まるケースが増えたのではないでしょうか。他方、中学生では2020年28,799円→2023年27,255円と1,544円の減少となりました。表2: “推し活”についてきいたところ、“推し”がいる人の割合は、小学生では52.7%、中学生では66.0%となりました。男女別にみると、小学生男子では49.0%、小学生女子では56.3%、中学生男子では59.0%、中学生女子では73.0%と、いずれも女子のほうが高くなりました。“推し”のジャンルをみると、小学生男子の1位は「YouTuber」、小学生女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生男子の1位は「YouTuber」、中学生女子の1位は「アイドル」でした。表3: 悩み事についてきいたところ、今、悩んでいることがある人の割合は、小学生では41.6%、中学生では60.8%となりました。男女別にみると、小学生では男子が42.2%、女子が41.0%と男子のほうが高くなったのに対し、中学生では男子が59.7%、女子が62.0%と女子のほうが高くなりました。今、悩んでいることをみると、小学生では「学校での友だち関係」、中学生では「学習に関すること」がそれぞれ1位でした。また、不安や悩みがあるときに相談するかをきいたところ、小学生では「相談する」が89.4%、「相談しない」が10.6%、中学生では「相談する」が90.7%、「相談しない」が9.3%となりました。男女別にみると、「相談しない」と回答した人の割合は、小学生男子11.5%、小学生女子9.7%、中学生男子11.3%、中学生女子7.3%と、いずれも男子のほうが高くなりました。不安や悩みがあるときに相談する相手をみると、小学生・中学生ともに1位は「母親」で、小学生では「父親」が2位、中学生では「友だち」が2位でした。[小学生調査 調査結果]★小学生の好きな食べ物 「おすし」は2000年調査以降不動の1位、2位「ラーメン」3位「カレーライス」★小学生の嫌いな食べ物 1位「サラダ」2位「焼き魚」3位「さしみ」好きな食べ物をきいたところ、1位「おすし」(41.2%)、2位「ラーメン」(28.7%)、3位「カレーライス」(23.8%)となりました。過去の調査と比較すると、「おすし」は2000年調査以降、不動の1位となっています。また、前回の2022年調査と比較すると、「ポテトフライ」(前回調査3位→今回調査4位)と「フライドチキン・からあげ」(前回調査2位→今回調査5位)は順位を下げた一方、「ラーメン」(前回調査4位→今回調査2位)と「カレーライス」(前回調査5位→今回調査3位)は順位を上げTOP3に挙がりました。他方、嫌いな食べ物をきいたところ、1位「サラダ」(20.3%)、2位「焼き魚」(17.8%)、3位「さしみ」(13.0%)となりました。前回の2022年調査と比較すると、嫌いな食べ物TOP3に変化はありませんでした。また、「嫌いな食べ物はない」は、38.3%でした。【参考】★小学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均21,064円、2022年調査から1,017円増加今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は91.1%(「なし」が8.9%)となり、平均は21,064円でした。男女別にみると、男子ではお年玉をもらった人の割合は93.3%、平均は21,286円、女子ではお年玉をもらった人の割合は88.8%、平均は20,842円でした。前回の2022年調査と比較すると、お年玉をもらった人の割合は1.4ポイントの上昇(前回調査89.7%→今回調査91.1%)、平均は1,017円の増加(前回調査20,047円→今回調査21,064円)となりました。コロナ禍の影響が一定の落ち着きを見せ、2023年のお正月は帰省先に親族・親戚が集まるケースが増えたのではないでしょうか。★小学生のお年玉の使い道 「貯金」がダントツ、2位「おもちゃ」3位「ゲーム機・ゲームソフト」今年(2023年)のお正月にお年玉をもらった人(1,093名)に、もらったお年玉の主な使い道をきいたところ、1位「貯金」(61.8%)、2位「おもちゃ」(23.1%)、3位「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」(20.5%)となりました。男女・学年別にみると、高学年の女子では「キャラクターグッズ」(5年生28.4%、6年生21.1%)や「文房具(ステーショナリー)」(5年生29.5%、6年生26.7%)、「本・雑誌」(5年生18.9%、6年生18.9%)、「洋服などの衣類」(5年生11.6%、6年生17.8%)などが他の層と比べて高くなる傾向がみられました。★「今、悩んでいることがある」小学生の42%悩み事のTOP3は「学校での友だち関係」「学習に関すること」「学校での先生との関わり」今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「学校での友だち関係」(15.8%)、2位「学習に関すること」(14.8%)、3位「学校での先生との関わり」(7.0%)となり、「悩み事は特にない」は58.4%、悩み事がある人の割合は41.6%でした。男女別にみると、男子では「学習に関すること」、女子では「学校での友だち関係」が1位でした。★「不安や悩みがあるときでも相談しない」小学生の11%不安や悩みを相談する相手では「母親」がダントツ不安や悩みがあるときに、誰に相談するかをきいたところ、「母親」(76.4%)が突出して高くなり、「父親」(35.7%)、「友だち」(21.4%)と続きました。不安やストレスを感じていることや人に伝えづらい悩みがあるときには、まずは母親に相談しているという人が大半を占めました。また、「相談しない」は10.6%、相談する人の割合は89.4%となりました。男女、学年によって差が大きく、「父親」「友だち」は顕著であることがわかります。★「推しがいる」小学生の53%、推しのジャンルTOP2は「アニメ・まんがキャラクター」「YouTuber」“推し活”について質問しました。“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は47.3%、推しがいる人の割合は52.7%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(17.1%)、2位は「YouTuber(VTuber除く)」(16.0%)、3位は「スポーツ選手」(6.7%)、4位は「アイドル」(6.4%)、5位は「マスコットキャラ」(5.3%)でした。男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では56.3%と、男子(49.0%)と比べて7.3ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アニメ・まんがキャラクター」が1位でした。★イメージする“憧れる大人像” 1位「心優しい人」2位「お金持ち」3位「朗らかで明るい人」どのような大人に憧れているかをきいたところ、1位は「心優しい人」(34.5%)でした。周囲の人に優しさや気遣い、思いやりを持って接することできる大人を“理想の大人”と考えている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「お金持ち」(21.2%)、3位「朗らかで明るい人」(20.2%)、4位「おしゃれな人」(15.8%)、5位「誠実な人」(14.5%)となりました。男女別にみると、男子・女子ともに1位は「心優しい人」で、男子では「お金持ち」が2位、女子では「おしゃれな人」が2位でした。[中学生調査 調査結果]★中学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均27,255円、2020年調査から1,544円減少今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は95.7%となり、平均は27,255円でした。前回の2020年調査と比較すると、平均は1,544円の減少(前回28,799円→今回27,255円)となり、学年別にみると1年生は1,997円の減少(前回27,155円→今回25,158円)、2年生は948円の減少(前回29,403円→今回28,455円)、3年生は1,686円の減少(前回29,839円→今回28,153円)となりました。★中学生のお年玉の使い道 1位「貯金」2位「お菓子などの食べ物」3位「本・雑誌」今年(2023年)のお正月にお年玉をもらった人(574名)に、もらったお年玉の主な使い道をきいたところ、1位「貯金」(56.8%)、2位「お菓子などの食べ物」(23.2%)、3位「本・雑誌」(22.8%)となりました。男女・学年別にみると、男子の1年生と2年生では「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」(1年生34.7%、2年生32.3%)、女子の2年生と3年生では「洋服などの衣類」(2年生33.7%、3年生44.9%)、女子の3年生では「文房具(ステーショナリー)」(33.7%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。★「今、悩んでいることがある」中学生の61%、3年生では68%悩み事の1位は「学習に関すること」、2位は「学校での友だち関係」、3位は「学校での先生との関わり」今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「学習に関すること」(35.2%)、2位「学校での友だち関係」(20.7%)、3位「学校での先生との関わり」(9.0%)となり、「悩み事は特にない」は39.2%、悩み事がある人の割合は60.8%でした。学年別にみると、悩み事がある人の割合は上の学年ほど高くなる傾向がみられ、3年生では68.0%となりました。★「不安や悩みがあるときでも相談しない」中学生の9%不安や悩みがあるときの相談相手 1位「母親」、男子の1年生では「父親」「きょうだい」が高い傾向不安や悩みがあるときに、誰に相談するかをきいたところ、「母親」(67.0%)が最も高くなり、「友だち」(46.0%)、「父親」(29.2%)と続き、「相談しない」は9.3%、相談する人の割合は90.7%となりました。男女・学年別にみると、男子の1年生では「父親」(45.0%)と「きょうだい」(24.0%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。★「推しがいる」中学生の66%、推しのジャンルは? 男子の1位「YouTuber」、女子の1位「アイドル」“推し活”について質問しました。“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は34.0%、推しがいる人の割合は66.0%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(17.7%)、2位は「YouTuber(VTuber除く)」(15.0%)、3位は「アイドル」(12.8%)、4位は「スポーツ選手」(9.8%)、5位は「歌手・ミュージシャン(アイドル除く)」(9.7%)でした。男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では73.0%と、男子(59.0%)と比べて14.0ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アイドル」が1位でした。★中学生がイメージする“憧れる大人像” 1位「心優しい人」2位「朗らかで明るい人」3位「お金持ち」男子では「誠実な人」、女子では「朗らかで明るい人」が2位どのような大人に憧れているかをきいたところ、1位「心優しい人」(38.0%)、2位「朗らかで明るい人」(25.3%)、3位「お金持ち」(23.0%)、4位「誠実な人」(22.5%)、5位「見識や教養のある人」(21.2%)となりました。男女別にみると、男子・女子ともに1位は「心優しい人」で、男子では「誠実な人」が2位、女子では「朗らかで明るい人」が2位でした。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。■調査概要■調査タイトル:小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査調査対象(小学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者(中学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする中学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者調査地域:全国調査方法:インターネット調査調査期間:2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間有効回答数(小学生調査):1,200サンプル(中学生調査):600サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月25日AAAコンサルティング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:田所 康二、以下「当社」)は、人的資本を教育面から充実させるため教育研修に専門特化した部署「HRマネジメント本部」を2023年10月に発足し、12月より本格稼働したことをお知らせします。ミーティングするHRマネジメント本部幹部不動産BPO事業として不動産管理会社の各種業務を幅広く受託するビジネスを展開する当社においては、社員に対し、より早く、より広く、より深く、質の高い研修を行う必要がありますが、今回のHRマネジメント本部の発足は、この必要性に対応して陣容を整えたものとなります。なお、BPO事業を通じて蓄積した各不動産管理会社の業務フローや業界全体のベストプラクティスに関する当社の知見を活用し、今後、HRマネジメント本部の更なる拡充により、社内向けの研修にとどまらず、外部に向けて教育研修サービスを提供する予定です。AAAコンサルティング株式会社 URL: ■HRマネジメント本部発足の経緯当社では、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業の顧客増に伴い、近年採用活動を活発化させております。これまでは、配属先の既存社員に業務研修を一任するシスター制度を導入しておりましたが、今後も採用を拡大する計画であることから、HRマネジメント本部にて1週間~2か月間の研修を行った後、シスターが実務研修を行うフローへと移行しました。実務開始するまでの研修内容を充実させることで、入社社員の基礎的能力と実務対応力を向上させ、配属先の負担を減らし即戦力化することが実現可能となりました。■現在の主な活動内容HRマネジメント本部が実施する現在の主な研修内容を例示すると以下のようになります。*入社時研修(会社説明、使用システムの説明、オフィス案内)*不動産研修(不動産用語・不動産知識の習得)*業務研修(業務説明、業務で使用するシステムの説明、ロープレの実施)*フォローアップ研修(入社半年以内社員への追加研修、既存社員を対象とした研修)*階層別研修(役職別、年齢別、勤続年数別、スキルに併せた研修)HRマネジメント本部の研修対象■教育研修のアウトソース先としてのサービスの内容HRマネジメント本部の研修では、未経験者でも短期間で即戦力になれるよう各個人の能力に見合ったプログラムを取り入れています。今後は、社内のみならず、不動産管理会社の教育研修のアウトソース先としても対応していく計画です。研修内容としては、前出の社内における標準的な研修項目の他、委託者である不動産管理会社の要望を取り込みカスタマイズを施したオーダーメイドの研修もメニューに含みます。労働人口の減少により、各社各部門において人的リソースを十分に投入できない状況にある昨今、アウトソーサーとして不動産管理業務の細部までノウハウを有する当社の教育研修サービスは、不動産管理会社のニーズに大いにマッチするものと考えられます。■会社概要商号 : AAAコンサルティング株式会社代表者 : 代表取締役 田所 康二所在地 : 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-11-10 PMO日本橋茅場町5F設立 : 2012年9月事業内容: BPO事業、不動産事業資本金 : 10,000,000円(アジリティー・ホールディングス株式会社100%出資子会社)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月14日株式会社事業性評価研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田井 政晴 以下、当研究所)では、令和5年度「養殖事業性・適正生産管理ガイドライン(内水面養殖業)の策定」に係る調査業務を2023年11月27日(月)に受託しました。当研究所は、事業性評価のノウハウを生かし、水産専門家とともに、養殖漁業の将来を見据えて「ESGを踏まえた持続可能な養殖漁業の見える化」を進めます。これにより養殖業における金融機能の適切な発揮がいっそう活発になります。水産庁は、養殖業成長産業化の取組の一環として、養殖経営体の成長に繋がる融資の円滑化を図るため、金融機関等が養殖業の経営実態の評価を容易にする魚類養殖業に対する「養殖業事業性評価ガイドライン」(以下「ガイドライン」という。)を策定しました。その後、農林水産省は国内外の需要を見据えて戦略的養殖品目を設定し、生産から販売・輸出に至る総合戦略を立てたうえで、養殖業の振興に本格的に取り組むこととし、2020年(令和2年)7月に「養殖業成長産業化総合戦略」を策定しています。〇「内水面養殖業」ガイドライン策定の調査業務実施に至る経緯内水面養殖業は海面養殖業に比べ水産行政における位置づけが小さく、養殖業成長産業化総合戦略の対象になっておらず養殖業者向けの各種補助事業についても利用できるものは限られ、養殖共済の対象にもなっていません。魚類、藻類、貝類といった養殖対象魚種を問わず種苗の確保は重要ですが、いまだ大部分の魚種が天然種苗に頼っており、人口種苗の普及の余地は大きい状況です。海面で養殖されるサケ・マス類の安全・安心な種苗の確保の観点からも内水面養殖業の振興は重要であり、これまでの分類に該当しない「内水面養殖業」を対象とするガイドラインの策定が喫緊の課題となっています。〇株式会社事業性評価研究所のこれまでの展開(水産業)当研究所では、令和2年度に水産庁より、水産業収益力評価・金融円滑化事業、水産業(まき網漁業)事業性評価ガイドラインの策定を受託しています。同年から始まった、マーケット・イン型養殖業等実証事業(外部評価費支援)では、外部評価人として、多数の養殖業の事業性評価を手掛け、海面および内水面の養殖事業者の経営の見える化(事業性評価)に関与しています。具体的な関与先には、タイ、ブリ、カキなどの海面養殖業をはじめ、人工種苗に関わる先進的な企業が含まれます。また、JF全漁連、JF信漁連、地域金融機関からの要請を受けて、事業性評価の勉強会にも積極的に取り組んでいます。(農業)農業・畜産農業分野では、「令和3年企業価値評価手法を活用した農業法人の経営評価手法の開発」(農林水産政策研究所委託研究 令和3年~5年)を受託し、定量・定性および持続可能性の観点から農業法人の最適な評価手法を開発しました。実業面では、農外企業からのM&A検討や事業再生時に必須である、企業価値評価や資産評価を多数手がけており、評価実績は稲作、畑作、かんきつ、施設園芸(花卉、野菜)、肉用牛、養豚、養鶏、など幅広い農業類型に及んでいます。〇株式会社事業性評価研究所のこれからの展開当研究所では、養殖漁業を事業として評価することで、法人経営から個人経営までの幅広い経営体に対して、事業承継やM&A、さまざまな形態の投融資の局面に役立つ事業性評価を目指しています。そのためには企業価値評価手法の適用と、公正な資産評価の実行は欠かすことが出来ません。養殖漁業の類型ごとの特性分析を通じて定量・定性両面での事業価値を明確にして、事業分析に資するための必要なプロセスを明らかにしていきます。このような活動を通じて、養殖漁業の持続可能性が明らかになると確信しています。【参考】387.令和2年度水産業収益力評価・金融円滑化事業、水産業(まき網漁業)事業性評価ガイドライン(水産庁) マーケット・イン型養殖業等実証事業(水産庁) 企業価値評価手法を活用した農業法人の経営評価手法の開発(農林水産省政策研究所) ■株式会社事業性評価研究所 会社概要商号 : 株式会社事業性評価研究所代表者 : 代表取締役社長 田井 政晴所在地 : 東京都千代田区平河町1丁目2番10号 平河町第一生命ビル4F設立 : 2017年12月事業内容: 農林水産業分野における事業性評価、上記以外の事業性評価、事業性評価におけるアセット評価、事業性評価における財務デューデリジェンス、前号に付帯関連する一切の事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月05日ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(所在地:東京都新宿区、所長:大井 静雄、以下:IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を、IBSのホームページ上で定期的に発信しています。今回は、国立小学校と公立小学校の両方で指導してきた石毛 隆教諭と第二言語習得や英語教育について研究する原田 哲男教授のお二人による、「小学校英語教育のいま」についての対談記事を公開いたしました。石毛先生(左)と原田教授(右)<対談記事のまとめ>■「英語を教える人」×「英語を使う人」を融合させた教師が必要石毛教諭によると、教育現場で「昔の英語教育の考え方を変えることはとても難しい」とのこと。原田教授は、英語を学んだ経験しかないとなかなか考え方が変わらないため、教師には「英語ができなくても、英語を使ってきた」という「英語の使用者」としての経験や意識が大事だと考えます。一方、石毛教諭は、英語使用者だからこそ抱えるマイナス点も指摘。授業では「子どもに聞かせる英語表現」が求められるため、教師が普段のように英語を話してしまうと子どもにインプットを与えられないからです。「教員は、『英語を教える教育者』と『英語使用者』という両方の側面をうまく融合することが必要なんだろうと思います」と話します。■先生たちが「自分もできる」と思えるような授業とは「英語の授業は英語で行う」という文部科学省の指針については、「英語だけで授業をした結果、子どもに身につけてほしい力が身につかないようではあまり意味がないですよね。日本語を使って授業をしたほうが、すべての児童を見取りやすいですし、すべての児童を引っ張り上げやすいなと感じています」と話す石毛教諭。原田教授も、石毛教諭の授業を見て「日本語をベースにした会話が子どもたちの気持ちや言いたいことを引き出して、子どもたちが授業に参加しやすくなっている」という印象を持ったとのこと。石毛教諭は、どの先生が見ても「ここを英語にすればいいんだ」とわかってもらえるような授業を目指し、「基本的な指示は日本語にして、絶対に子どもに聞かせたい英語表現だけは英語で言う」という意識で授業を展開。教師が日本語で説明しなくても子どもたちが主体的に学べる活動の工夫が共有されました。■教員になりたい学生が減っている今、何ができる?最後に、小学校教員の養成について議論が交わされました。原田教授は、「学校教員になりたい学生が減っていること」を一番の懸念点として挙げ、早稲田大学の教育学部でも教員免許を取る学生が例年減っている現状について共有。これに対して石毛教諭は「自分にできることは何かと考えると、やはり『誰でもできる授業』を提案することだと思っています」と話します。「教員の世界は、もちろん大変なことがたくさんありますが、楽しいことはいくらでもあります。子どもたちと関わるときだけではなく、若手の先生たちが成長をしていく様子を見たり、自分が動くことでほかの先生たちや学校が変わっていったりするときにも、楽しいと感じます。私が楽しんでいる姿を見てもらえれば、教員になるかどうか迷っている学生さんにも楽しい時間を過ごしてもらえるのではないかと思います」と続け、原田教授も「考え方によっては、どんな仕事をしても楽しいものです。そういうことを大学の教員養成課程でも学生たちに伝えていかなければいけませんね」と賛同しました。取材後記:小学校英語教育の現場では、シンプルで説明のいらない「誰でもできる授業」が求められる小学校英語教育の現場では、昔とは異なる英語の学び方を広めることの難しさ、英語の授業に対する負担感や自信のなさ、教員間の温度差、教員志望者の減少など、さまざまな課題があります。これらを解決する方法の一つとして「誰でもできる授業」の提案がいかに重要であるかがわかりました。石毛教諭が提案する、シンプルで説明のいらない授業は、英語力や英語指導に自信がない教師はもちろん、授業を改善したくても忙しくてできない教師、昔の英語教育のあり方に捉われてしまっている教師の背中も押すことができるのではないでしょうか。また、シンプルであっても、身につけさせたい力や意欲、気づきを意識した仕掛けが意図的に計画されていれば、子どもたちが「英語を使えるようになっている」という実感をもちながら学ぶことができると考えられます。どんなに効果的でも、「この学校だからできる」、「この先生だからできる」、「この子どもたちだからできる」という授業はなかなか広まりません。公立学校の英語教育を変革するためには、教師にも児童にも優しい「誰でもできる授業」を検討していく授業実践や研究がさらに求められるのではないでしょうか。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【対談者Profile】・石毛 隆史 教諭東京学芸大学附属大泉小学校教諭。東京学芸大学中等教育教員養成課程卒業。同大学にて修士課程修了。公立学校との人事交流制度により、2020年度より中野区立北原小学校(東京都)に勤務し、現在6年生の学級担任。監修書に『えいごえほん百科 スタート』『えいごえほん百科 ジャンプ』(ともに、講談社)がある。・原田 哲男 教授早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて博士号(応用言語学)を取得。その後、オレゴン大学で教鞭を執り、2005年より現職。専門は、第二言語習得、外国語の音声習得、英語教育、バイリンガル教育など。ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所の学術アドバイザーも務める。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編 後編 【ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(IBS)について】所長 : 大井 静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設立 : 2016年10月事業内容 : バイリンガリズムや英語教育に関する調査及び研究ホームページ : 公式X(Twitter): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月22日独自の大豆由来成分「エストロガノン」を配合株式会社 鈴木ハーブ研究所(以下、鈴木ハーブ研究所)が、塗るだけで体毛ケア(体毛処理後の肌を整え、手入れを楽にすること)をしながら、美肌に導くローション「パイナップル豆乳ローションプレミアム」を、10月30日にリニューアルして発売した。同ローションは2023年3月末時点で、累計販売本数619万本以上という「パイナップル豆乳シリーズ」の中でも1番人気の商品となっている。今回のリニューアルでは、同社独自の大豆由来成分「エストロガノン(イソフラボンダイズエキス)」が配合されている。テクスチャーがなめらかになり、保湿力もアップ「エストロガノン」は、成分抽出のために使用する溶媒が変更され、テクスチャーがなめらかになり、保湿力もアップ。溶媒の種類・温度・撹拌の回転数を何度も調整した結果、従来のダイズエキスと比べ、約1.5倍の濃度で抽出を可能にした。1本あたりの内容量は100mL。10月30日から鈴木ハーブ研究所の公式WEBサイトのほか、楽天市場やAmazonなどといったECサイトにおいて、税込み価格4,180円で販売が開始されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※パイナップル豆乳ローションプレミアム
2023年11月14日高耐久性の新しいハイドロゲルを開発花王株式会社ヘアケア研究所・マテリアルサイエンス研究所・解析科学研究所は10月26日、ダメージを受けやすいキューティクルに代わる新しいヘアケア素材を開発したと発表した。そのヘアケア素材とはハイドロゲルの新素材で、現在はトリートメントに応用されているという。花王では、“疑似キューティクル”となるような高耐久性と高潤滑性を持つ新素材の開発を目指し、ツルツル滑る機能があり、化粧品の感触調整などにも使用されるハイドロゲルに着目した。ハイドロゲルとは水を含んだ高分子物質の総称だ。しかしこのハイドロゲルの多くは摩擦に弱く洗髪で流れてしまう。そこで研究所では、耐久性に優れた新しいハイドロゲルを開発しようと、ハイドロゲルに化粧品の感触調整材として使用されるポリエチレングリコールを加える方法を見出した。検証で高耐久性・高潤滑性を立証研究所では、新素材を配合したヘアトリートメントで耐久性の検証を実施。その結果、新素材の成分は1万回の摩擦や洗髪でも残存していることがわかったという。また、新素材を配合しないヘアトリートメントに比べ、新素材配合のヘアトリートメントで処理した毛髪は、潤滑機能が保持されていることがわかった。同社では、新素材は化粧品で使用される汎用素材を混ぜ合わせるだけのシンプルな工程で作製できるため、トリートメントやヘアカラーリング製品などの開発に活用するとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】※花王 ニュースリリース
2023年11月09日