夫婦漫才コンビの宮川大助・花子(宮川大助=74、宮川花子=69)が23日、大阪・なんばグランド花月(NGK)の本公演(レギュラー興行)に5年ぶりの出演を果たした。イスに座ってセンターマイクをはさみ、1日2ステージ、息のあったボケ・ツッコミで爆笑を誘った。2019年12月に花子が血液のがんの一種、多発性骨髄腫であることを公表。大助が介助し、二人三脚で闘病・リハビリに励んできた。2022年10月には心肺停止寸前で救急搬送されるなど一進一退。それでもあきらめず、昨年5月1日にNGK地下の「YES THEATER」でイベントを開催。同月には、NGKの特別公演で漫才師として復活した。そこから約1年、人気芸人がそろう本公演に帰ってきた。花子が大助を「こちら大谷翔平です」「(結婚して)今年で48回忌」とイジるなど、エンジン全開で2ステージを完遂。闘病の様子もネタにし「抗がん剤とリハビリで生きてる。あんたはやってないから、あんたの方が先(逝くん)やで」と笑い飛ばした。さらに出番後には取材会に出席し、しゃべりを“延長”。花子は「なんとか生きて帰ってこられました」といきなりボケて、大助に「全然頑張れてなかった」とダメ出しを繰り広げた。一方で、花子は車イスを押す夫の「介護男子」ぶりに感謝。自宅でも身の回りのことはもちろん、排便や導尿の管の挿入まで、徹底して寄り添ってくれるという。大助は「第二の恋愛の最中」「どんな形であれ元気でいてそばにいてほしい」と愛あふれた。「男やのにようやるなー」という考えを一切否定。大助は「女房やし、恋愛で好きになって、その女房を大事にするのは当たり前と違うの?なんで俺がこんなことせなあかんねんという概念は100%ない」と言い切り、「一番尊きことを女房から教えてもらってますね」と相思相愛だった。
2024年04月23日夫婦漫才コンビの宮川大助・花子(宮川大助=74、宮川花子=69)が23日、大阪・なんばグランド花月(NGK)の本公演(レギュラー興行)に5年ぶりの出演を果たした。香盤は当日に発表され、観客からどよめきと大きな拍手。イスに座ってセンターマイクをはさむと「これがホンマの“座・漫才”」と爆笑をさらった。2019年12月に花子が血液のがんの一種、多発性骨髄腫であることを公表。大助が介助し、二人三脚で闘病・リハビリに励んできた。2022年10月には心肺停止寸前で救急搬送されるなど一進一退。それでもあきらめず、昨年5月1日にNGK地下の「YES THEATER」でイベントを開催。同月には、NGKの特別公演で漫才師として復活した。そこから約1年、人気芸人がそろう本公演に帰ってきた。花子が大助を「こちら大谷翔平です」「(結婚して)今年で48回忌」とイジるなど、エンジン全開で2ステージを完遂。闘病の様子もしゃべくりでネタにし「抗がん剤とリハビリで生きてる。あんたはやってないから、あんたの方が先(逝くん)やで」と笑い飛ばした。1日2ステージは「未知の闘い」だったというが、合間に血圧を測るなど体調管理。ネタについては、大助が「車の中で10分ぐらい確認するぐらい。僕にとってはぶっつけ本番」とはにかんだ。暗転板付きでの登場も考えられたというが、花子が「自分は車イスで出て、車イスで帰してくださいとお願いしました」と、大助が車イスを押してステージへ。腰に不安のある大助も隣に座った。NGKに帰ってきた実感を「あります」と答えた花子は「それよりも、立ってセンターマイクにいきたい」と次の目標を掲げていた。
2024年04月23日髙橋広大(ナイーブスカンパニー)新作書き下ろし作品ゴツプロ合同会社主催、ゴツプロ!Presents/ブロッケンVer.2『ソラニテ』が2024年3月20日 (水・祝) ~2024年3月27日 (水)にOFF・OFFシアター(東京都世田谷区北沢2-11-8TAROビル3F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月13日(土)11時より一般発売開始です。カンフェティにて1月13日(土)11時 チケット一般発売開始 公式ホームページ 公式X 塚原大助、佐藤達(劇団桃唄309)の2人芝居を、ナイーブスカンパニー髙橋広大が新作書き下ろし。開催決定にあたって、作・演出を務める髙橋がコメントを寄せた。【髙橋広大(ナイーブスカンパニー)コメント】この物語は、正しい『報い』を求めた二人の男の物語です。「罪なきもののみ石を投げよ!」と問われれば、四方八方から石が飛んでくるような時代の中で、それでも怯むことなく戦い続けているであろう方々に、二人の物語を届けたいと思っております。怪優塚原大助・佐藤達の魅力を最大限引き出し、そしてまた、小劇場ならではの魅力が伝わる作品になればと意気込んでおります。ゴツプロ!Presents/ブロッケンVer.2『ソラニテ』話したいのは、君が忘れられたこと、そして、僕が覚えてしまっていることについて、です。あの⽇からの僕は、折り始めにズレてしまった折り紙みたいなもので、取り返しのつかないことから⽬を背け、歪な出来上がりを赦し、そうして、その⼩さなズレの積み重ねが、僕を根こそぎ失わせてしまうような、そんな⽇々を過ごしてきました。それでも、空は洗い立てのように澄んで高く、街は正しく朝に出会う。やっぱり、君と話がしたいのです。「はなしがたい」僕たち⼆⼈の、幼過ぎた記憶のために。「ブロッケン」とはゴツプロ!とは違う面白い事がしたい。新たな出会いと、表現の可能性を求めて塚原大助が立ち上げたプロジェクト。塚原大助Daisuke Tsukahara1976年7月16日生東京都出身ゴツプロ!主宰。本公演のプロデュースも務め、本多劇場進出、地方公演や海外公演の実現、メディアミックスや全公演生配信等、次々と新しい取組を推進。大小様々な劇場で様々な作家・演出家とコラボレーションしていく舞台企画「ブロッケン」もプロデュース。こまつ座『人間合格』、椿組花園神社野外劇『贋・四谷怪談』映画『ソワレ』テレビ東京『Iターン』等に出演。佐藤達(劇団桃唄309)Toru Sato1974年12月31日生秋田県出身劇団桃唄309、株式会社ヘリンボーン所属。小松台東『左手と右手』、劇団道学先生『梶山太郎氏の憂鬱と微笑』、Jr.5『徒然アルツハイマー』等。TBSラジオ「武田砂鉄のプレ金ナイト」内「金曜開店 砂鉄堂書店」にて週替わりCMに出演中。秋田で育った思い出を手作り紙芝居にして語る、Youtube『俳優 佐藤達の紙芝居』で公開中。ゴツプロ!第七回公演『十二人の怒れる男』では陪審員第二号役を好演。髙橋広大(ナイーブスカンパニー)Koudai Takahashi1987年東京都出身東京大学大学院在学中の2011年に立ち上げた演劇ユニット『ナイーブスカンパニー』主宰。2022年に上演した『ロング・タイム・ノー・シー』では、GREEN FESTA 2022 BOX in BOX THEATER賞を受賞。つかこうへい作品の演出にも定評があり、青春の会 第五回公演『熱海殺人事件』では脚色を担当。ゴツプロ!演劇部 第二回公演『世界虚仮』脚本・演出。公演概要ゴツプロ!Presents/ブロッケンver.2 『ソラニテ』公演期間:2024年3月20日 (水・祝) ~2024年3月27日 (水)会場:OFF・OFFシアター(東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F)■作・演出髙橋広大(ナイーブスカンパニー)■出演者塚原大助、佐藤達(劇団桃唄309)■公演スケジュール3月20日[水] 19:003月21日[木] 14:00 ★3月22日[金] 14:00/ 19:00 ★3月23日[土] 14:003月24日[日] 14:003月25日[月] 19:003月26日[火] 14:00/ 19:003月27日[水] 14:00★アフタートーク※受付開始・開場は開演の30分前からになります。■チケット料金前売一般:4,500円当日一般:5,000円(全席指定・税込)■スタッフ舞台監督:岩狹舜美術:多賀慧照明:青木大輔音響:平田忠則(GENG-27)宣伝美術:柏浩樹(PUNCH 01inc.)宣伝写真:MASA HAMANOIWEB制作:山田大悟制作進行:遠藤いづみ広報:木村陵子(AGN)プロデューサー:塚原大助協力:PURPLE株式会社ヘリンボーン劇団桃唄309ナイーブスカンパニー助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】企画・製作:ブロッケン主催:ゴツプロ合同会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月12日アニメ作家、塚原重義が原作・脚本・監督を務める劇場長編アニメーション『クラユカバ』が、第27回ファンタジア国際映画祭にて、長編アニメーション部門の観客賞・金賞を受賞した。探偵業を営む荘太郎に舞い込んだのは、自身の暮らす扇町を騒がす奇怪な集団失踪事件の解明。目撃者はいない。目的も分からない。しかし、被害者に共通したのは現場に残された“不気味な轍”…手がかりを求めて訪れたのは、奈落に巣食う地下迷宮“クラガリ”。そこに、現れた銀髪の少女との出会いをキッカケに事態は大きく動き出す。2018年・2020年にかけて実施した2回のクラウドファンディング企画にて累計1,570万364円の支援を集めた本作は、探偵業を営む荘太郎が、町で起こる奇怪な“集団失踪事件”の解明に挑む姿が描かれた痛快探偵活劇。荘太郎を演じるのは令和4年度花形演芸大賞・大賞を受賞し、“最もチケットが取れない講談師”と言われる六代目神田伯山。監督を務めた塚原重義は、2002年頃よりアニメーションの自主制作を始め、近年はオリジナルの短編作品を発表しつつ、「SEKAI NO OWARI」ライブのステージデザイン協力など、映像以外の世界観構築も手掛けている。本作が初の長編アニメーション監督作品となり、事件の真相はもちろん、塚原監督が作り出すノスタルジーを感じるフィルムも必見だ。ファンタジア国際映画祭はカナダ・モントリオールで1996年から開催されている北米最大のジャンル映画祭。ジャンル映画の中でも特にアジア映画に強みを発揮しており、なかでもアニメーション部門は、日本の名監督であった、故・今敏の名前から由来してグランプリが今敏賞と名付けられていることでも知られている。なお本年の長編アニメーション部門には『THE FIRST SLAM DUNK』(原作・監督・脚本:井上雄彦)、『SAND LAND』(原作:鳥山明)など、日本でも話題を集めた作品が選出されている。観客賞は、映画祭参加者からの投票により決定される賞で、本作は映画祭開催中2回の上映が行われ、各回ともに満席となっていた。上映後に行われた塚原監督登壇のトークセッションでは、観客から多くの歓声が上がった。<塚原重義監督コメント>本作がワールドプレミアの場でこのような素晴らしい賞をいただけたこと、そして何より文化圏の異なる地の方々に楽しんでいただけたことが大変光栄です。これを今後の糧としていきたいです。本作は現在、国内上映に向けて進行中。今後の展開にも注目だ。(シネマカフェ編集部)
2023年08月16日アメリカの脚本家レジナルド・ローズの代表作を、西沢栄治の演出で立ち上げるゴツプロ!『十二人の怒れる男』。開幕を約2週間後に控えた稽古場を訪れると、主宰の塚原大助をはじめとする全キャストと西沢が白熱した創作を繰り広げていた。年齢や境遇の異なる12人の陪審員が一堂に会し、父親殺しの容疑で起訴された少年の罪を審議する本作。アメリカのテレビドラマ(1954年)として放送されたのを皮切りに、舞台化や映画化(1957年)が繰り返されているクラシックな法廷劇だ。誰もが少年の有罪を確信する中で、陪審員のひとりが「話し合いたい」と異議を唱える。少年に不利な証言の疑わしい点を再検証するよう彼が働きかけると、他の陪審員が抱えるさまざまな偏見や先入観、無関心が浮き彫りになっていき──。4月中旬からスタートした稽古は、西沢いわく「現代に上演しても違和感のないよう、翻訳を“揉む”時間が長かった」そう。その後、返し稽古でシーンの精度を上げつつラストまで辿り着いたタイミングで取材日が訪れた。見学したのは、初対面の陪審員が席について議論を始める冒頭のシーン。戯曲によれば「今年いちばんの暑さ」らしく冷水器へ一直線する者、煙草に火をつけ一服する者、窓の外を眺める者、カジュアルに雑談する者など、開始5分も経たない12人の登場シーンながらそれぞれのキャラクターが早くも透けて見えた。有罪・無罪を問わず、判決は全員一致でなくてはならない。最初の投票を前に、西沢は流れを止めた。久しぶりに稽古する登場シーンを「懐かしいね」と笑いながら重厚なテーブルを囲むキャストに近づくと「リアルで同じ時間を積み重ねたぶん、打ち解けてしまっていて初めて会った人感に欠けますね」「距離感と緊張感を意識して、もっと他人行儀な感じを出して欲しい」とオーダーする。西沢の演出を経て、初対面のぎこちなさが再び充満する稽古場。異論を唱える陪審員第8号の意見ゼリフをおとなしく聞く流れになると、すかさず西沢が「聞いている間も横でコミュニケーションを図って全体が蠢いているように見せたい」と提案し、キャスト同士で自然とトライ&エラーが始まっていく。中でも合理的で冷静な4号を演じる塚原に、西沢は「セリフの時にボールを持ちすぎだから、相手にすっと投げて」とフィードバックして劇中における議論の活性化を促していた。キャストは塚原(4)のほか、ゴツプロ!メンバーの浜谷康幸(11)、佐藤正和(7)、泉知束(8)、渡邊聡(1:陪審員長)、44北川(6)に加えて、関口アナン(5)、三津谷亮(12)、劇団桃唄309の佐藤達(2)、椿組の木下藤次郎(守衛)、山本亨(3)、ワハハ本舗の佐藤正宏(10)、文学座の小林勝也(9)がキャスティングされている。公演は、5月13日(金)~22日(日)に東京・本多劇場にて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代※(カッコ)内の数字は、役名となる陪審員の番号
2022年05月06日小劇場界で活躍する男性俳優たちが2015年に旗揚げした劇団「ゴツプロ!」の第六回公演『向こうの果て』が、4月23日(金)に東京・本多劇場にて開幕する。その通し稽古に潜入した。男性ばかりの劇団で、男性ばかりの作品を上演してきた「ゴツプロ!」が、初の女性キャストとして小泉今日子を迎えた本作。ストーリーも、ここ数年は津軽三味線や阿波踊り、民謡(ソーラン節)など日本の伝統的な文化を組み込んだ人情劇の印象が強いが、今作は座付き作家・竹田新(山野海の別名義)書き下ろしの“男と女にまつわる物語”を届ける。演出は山野海。稽古場に入ると、三味線の音。小山豊(津軽三味線小山流三代目)の生演奏が入る本作で、その音に合わせて小泉が歌を口ずさんでいた。全員70年代生まれのゴツプロメンバーと、小泉、皆川暢二、関口アナンが集う稽古場は落ち着いた雰囲気。時間になると、スッと物語が始まった。今作の舞台は昭和60年の東京。小さなアパートの一室で、雨音の中、小泉演じる律子が、塚原大助演じる公平を静かに刺すシーンから幕を開ける。物語は、検事・津田口(泉知束)の裁判への準備、つまり律子の取り調べ、そして律子と関わってきた男たちへの聞き取りによって進んでいく。最初の取り調べで、自らを「淫売女」と言い、めんどくさそうに「保険金のために殺した」と自白する小泉(律子)の姿にショックを覚えながらも、なにか、目を離すことができない感覚に陥った。どこにもヒントを見せないのに、違う理由があるはずだと思わせるなにかが小泉にある。しかし、律子と関わってきた男たち(佐藤正和、かなやす慶行、44北川)は彼女のことを「娼婦」「贅沢な女」「残酷な女」と表し、律子と公平の幼馴染である姫昌(浜谷康幸)は「嘘つきな女」と表す。物語が進むほど、逆にわからなくなるような展開が続いた。後半、津田口の執念によってこの殺人事件の背景にあるものが少しずつ明らかになっていく。その鍵を握るのは、律子、公平、姫昌、そして律子と公平の父親たち(皆川、関口)だ。彼らの抱える複雑な感情が詳細に解説されるわけでもないのだが、芝居と三味線の音によって不思議なほど繊細に伝わってきた。そうやって律子のことを少し知るたびに、冒頭の殺人シーンから続くどんよりと湿った空気に、いびつだが、光がさすような感覚があり、それは公平が律子を表す言葉にも直結していく。最後まで思わぬ展開は続いていき、観た後の余韻が長く続く舞台だと感じた。『向こうの果て』は4月23日(金)から5月5日(水・祝)まで東京・本多劇場にて。文:中川實穗
2021年04月21日女優の小泉今日子が出演する舞台、ゴツプロ! 第6回公演『向こうの果て』のチケット発売詳細と、auスマートパスプレミアムによるマルチアングル生配信が26日、発表された。昭和60年、小さなアパートの一室で殺人事件が起きる。逮捕されたのはこの部屋に住む女、被害者は同居していた男。裁判が進むにつれ、二人の過去が明らかになっていく……という物語。4月23日から5月5日まで東京・下北沢の本多劇場にて上演される。キャストには、同劇団では初めての女性キャストとなる小泉のほか、ゴツプロ! メンバー(塚原大助、浜谷康幸、佐藤正和、泉知束、かなやす慶行、渡邊聡、44北川)、皆川暢二、関口アナンが出演する。チケットは、2月10日よりゴツプロ! 会員サイト先行、その他プレイガイド先行を実施予定で、一般販売は3月13日より各プレイガイドにて開始。また、auスマートパスプレミアム会員特典コンテンツとして、全公演をマルチアングル生配信することが決定した。複数画面の別アングルからの映像を同時視聴で楽しむことができる。
2021年01月26日2021年4月23日(金)より下北沢・本多劇場にて、ゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』が上演されることが決定した。ゴツプロ!は、小劇場で10~20年活躍してきた40代以上の男性俳優のみで構成された劇団。2016年1月の旗揚げ公演から着実に人気を集め、2018年の第3回公演『三の糸』で初めて本多劇場の舞台に立った。第5回公演までは男性キャストのみで上演してきたが、今回の第6回公演で初めて女性キャストとして小泉今日子が出演。さらに、上田慎一郎監督の映画『ポプラン』で主演を務めた皆川暢二と、ゴツプロ!作品には2度目の参加となる関口アナンが出演する。物語の舞台となるのは、小さなアパートの一室。ある日そこで殺人事件が発生し、部屋に住む一人の女が逮捕された。被害者は同居していた男性。裁判では女を知る男たちの証言から、女と被害者の過去や、女が持つ様々な顔が明らかとなっていく。さらに、本舞台はWOWOWでドラマ化、幻冬舎での小説化も決定。ドラマの方は舞台とは異なるキャストにより展開され、2021年に放送が予定されている。なお、チケットは2021年2月13日(土)一般発売開始。各種先行販売についてはゴツプロ!公式サイトなどで発表される。ゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』会場:本多劇場日程:2021年4月23日(金)~5月5日(水・祝)脚本:竹田新演出:山野海出演:塚原大助、浜谷康幸、佐藤正和、泉知束、かなやす慶行、渡邊聡、44北川、関口アナン、皆川暢二、小泉今日子演奏:小山豊(津軽三味線小山流三代目)ほか宣伝衣装協力:YOHJI YAMAMOTO Inc.企画・製作・主催:ゴツプロ合同会社
2020年11月13日豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目のプロデュース作品『ソワレ』が2020年晩夏に公開されることが決定。W主演の村上虹郎と新星・芋生悠をとらえた特報映像とティザービジュアルが解禁された。解禁された特報映像では、翔太(村上さん)とタカラ(芋生さん)の2人が街を駆け抜け、必死に何かから逃げようとする焦燥感あふれる様子や、身を潜めた民家の中で電気もなく、ひっそりとラジオを聞き、虚ろな表情をみせる2人の姿などが切り取られている。背後に映し出される影の世界では、現実の暗い表情とは裏腹に、2人が手を取り合い流れる曲に合わせて体を揺らしているのも印象的だ。ラジオから流れるこの曲は、「How many times did I kiss you ?」というタイトルで、本作の音楽監督であり作曲家・歌手の亀井登志夫と、詩人でアーティストの故・亀井知永子の夫婦による共作。知永子さん闘病の折に、病室のベッドで歌詞を書き上げ、枕元でメロディを作ったそうで、2人が歩んできた道のりをふり返るかのようなラブソングとなっている。知永子さんの最後の作品でもある本楽曲を、外山監督が初めて聞いたとき「もし永遠というものがあるならこういうことをいうのだろうと心が震えました」というほど感激したという。タイトルの“ソワレsoiree”とは、フランス語で「陽が暮れた後の時間」「夜会」、または劇場用語で「夜公演」を意味する。プロデューサーの豊原さんは、本作に対し「誰もが心の奥底に秘める癒えることのない傷や大切な想いを“一夜かぎりのソワレ(夜会)に閉じ込め、次のまた新しい朝を迎え歩き出す」というメッセージを込めたと語る。併せて解禁されたティザービジュアルには、辛い現実から目を逸らすかのように俯いたままの翔太とタカラが、自転車に乗りまさに“逃避行”へと突き進む一瞬が描かれている。2人の逃避行の結末に待ち受けるものは絶望か、それとも希望か?すでに、テアトルシネマグループ全館で劇場毎に雰囲気の違う10カラーの超ティザーチラシ、超特報映像が解禁されていたが、今回、その物語が垣間見える新ビジュアルと特報映像が完成。さらに、本作には岡部たかし、康すおん、塚原大助、花王おさむ、田川可奈美、江口のりこ、石橋けい、山本浩司らといった個性派キャスト陣の出演も明らかとなっている。『ソワレ』は2020年晩夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソワレ 2020年、全国にて公開予定(C)2020ソワレフィルムパートナーズ
2020年05月29日劇団「ゴツプロ!」の第五回公演『狭間の轍』が、1月24日(金)に東京・本多劇場にて開幕。東京、大阪、台北で上演される。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】前回は阿波おどり、その前は津軽三味線と、日本の伝統的な文化を芝居に組み込んできた「ゴツプロ!」。今回は民謡、主にソーラン節をテーマに、明治27年の北海道江差町のはずれの漁師町にニシン漁の出稼ぎに来た男たちの姿を描く。演出は劇団「ふくふくや」の山野海、脚本は竹田新(山野海の別名義)。この日は楽器も入っての通し稽古。津軽三味線と尺八による迫力のある生演奏から芝居が始まった。舞台となるのは、喜助(佐藤正和)が親方を務める番屋(漁場の近くの作業場兼宿泊施設)。そこには、伊之助(かなやす慶行)、吉松(渡邊聡)、正太郎(泉知束)、三兄弟の長男・一朗太(内谷正文)、次男・玄吾(44北川)、三男・十三郎(塚原大助)が働きに来ており、さらに江戸から来た朝一(石川よしひろ)も仲間に加わっている。ポンポンと会話が飛び交い活気ある番屋。乱暴なやり取りもあるが、根っこにある彼らのやさしさは不思議なほど伝わってくる。そんな彼らのもとに、かつて玄吾と同じ戦場で足軽をしていた長治(浜谷康幸)が、「問題を起こした漁師の義弟を鍛え直してほしい」と義弟・遼太(関口アナン)を連れてやってくる――。劇中ではさまざまなことが起きるが、この作品では、そこで白黒はっきりつけるとか、膝突き合わせて向き合うとか、そんな展開はあまり見せない。そっとしておいたり、みんなで笑って発散したり、やさしくうながしたり…さりげなく、何かを逃がすように事をおさめていく。うっかりしていると見逃しそうな静かなやり取りだが、客席にいるとそこから受け取るものは大きく、気持ちはドラマチックに動かされた。物語が進むにつれ、さまざまなことがわかってくる。なぜ遼太が問題を起こしたのか、なぜ長治は玄吾を尋ねて来たのか、なぜ漁師たちがやさしいのか…。それは思わぬ理由ばかりだし、中には何とも言えない理由もあった。ただ、そこでモヤモヤッとした空気が漂っても、誰かが民謡を歌うと、一気になにかが晴れるような、でも逆に包み込んでもいるような、そんな不思議な感覚があった。歌詞がストーリーに寄り添っているわけでもないし、もちろんミュージカルのような歌とも違う、けれど唄が説得力を持って響くのだ。その体験は新鮮だった。真っ直ぐで誠実な演劇のよさを感じることができる本作は1月24日(金)から2月2日(日)まで東京・本多劇場、2月6日(木)から9日(日)まで大阪・近鉄アート館、2月21日(金)から3月1日(日)まで台北・華山1914文創園區烏梅劇院にて上演。取材・文:中川實穗
2020年01月21日ムロツヨシと古田新太のW主演で贈るドラマ24「Iターン」に、田中圭の出演が決定。バイオレンスとコメディと哀愁がたっぷり詰まったジェットコースタードラマで、古田さん演じる岩切組組長と対立するインテリヤクザを演じることになった。現在放送中の「きのう何食べた?」が反響を呼んでいるテレビ東京「ドラマ24」枠で、7月クールで放送される本作。原作は、「侠飯」「すじぼり」などの作品が多数映像化されている人気小説家・福澤徹三の同名小説。冴えないサラリーマン・狛江光雄に突如訪れた、ヤクザたちとのジェットコースターのような地獄の日々を描く。田中圭、意外にも初共演「“ムロ節”を生で体感できておもしろかった」そして今回、狛江(ムロツヨシ)を利用し、岩切(古田新太)率いる岩切組をつぶそうと企む竜崎組の組長・竜崎剣司役を田中さんが演じることに!「あなたの番です」「おっさんずラブ」など話題の作品で主演を務めドラマ・映画やCMに引っ張りだこの田中さん。テレビ東京のドラマ出演は、2016年放送のドラマスペシャル湊かなえサスペンス「望郷」以来3年ぶり。演じるのは、“冷徹で計算高い頭脳派ヤクザ”。サラ金「ドラゴンファイナンス」の社長であり、昔気質の岩切とは全く違う新しいやり方でのし上がってきた男で、バチバチと火花を散らす。そんな2つの組が対立する街にやって来た崖っぷちサラリーマン・狛江は、赴任早々まさかのトラブルによって、竜崎には目を付けられ、岩切には“舎弟”にされてしまう…。トラブル続きの狛江をアメとムチを使い分け、言葉巧みに利用する冷徹な竜崎と、昔気質の人情派な岩切に睨まれた狛江。岩切組舎弟とサラリーマンの二重生活に加え、次々と仕掛けられる竜崎の罠。狛江はどうやってピンチを切り抜けていくのか!?ムロさん演じる狛江と古田さん演じる岩切、そして田中さん演じる竜崎との絶妙な掛け合いは必見となりそうだ。田中さんは「僕が演じる竜崎は、わかりやすい言葉で言うとインテリヤクザ。こういう役は久々」と言い、初共演となったムロさんの「“ムロ節”を生で体感できておもしろかったのですが、ムロさん得意のアドリブをもう少し堪能したかったなと思います」とコメント。「作品自体はコメディ要素がすごく強い作品なんですけど、僕とムロさんのシーンは毎回僕が脅しているので(笑)」と明かし、「ムロさんがきっとすごく愛せるようなキャラクターにしているので、みなさんで愛していただければ」とアピール。また、古田さんについては「こういう役を相当数やられているので、そんな新太さんに同じヤクザ役としてなんとか対峙できるように、気持ちの面では負けないよう意気込みを持って現場に臨みました」と語った。ムロツヨシコメント田中圭くんと 初めてお芝居したのですが、やっとだなという感覚があり、嬉しかったです。僕は“嫉妬”を誉め言葉として使うんですけど、彼は、嫉妬するくらいのお芝居の感覚を持っていると思います。間だったり、面構えだったり…。今回は、そんな彼にガンガンすごまれて“やられる”という役なので、この関係性ならではの「会話」というものを成立させたし、それをしてくれる役者さんだということは間違いないです。古田新太コメント圭ちゃんとはピストルの撃ち合いをして2人でぶっ飛ぶというシーンがありました。今まで共演してもそんなに絡むことがなかったので、同じ画角でピストルの撃ち合いをしたのが楽しかったです。さらに今回、古田さん率いる岩切組の個性的な組員の顔ぶれも明らかに。岩切組で狛江の教育係的な存在となる桜井勇一役を務める、朝ドラ「まんぷく」で“塩軍団”のひとりとして話題を呼んだ毎熊克哉をはじめ、塚原大助、菊池均也、森羅万象らが名を連ねている。ドラマ24「Iターン」は7月、毎週金曜日深夜0時12分~テレビ東京系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2019年05月21日小劇場界で活躍する40代男性俳優たちが2015年に旗揚げした劇団「ゴツプロ!」の第四回公演『阿波の音』が、1月9日(水)より東京・本多劇場で開幕。その後、大阪、台湾で上演される。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】劇団「ふくふくや」の山野海が演出、竹田新(山野海の別名義)が脚本を手掛ける本作は、終戦後の東京の材木問屋が舞台。徳島で育ち「阿波踊りの名手」と呼ばれ村の人気者であったが自分を育てるために売春婦となった亡き母を持つ武一(泉知束)は、飲み友達だった材木問屋の親方・伝五郎(浜谷康幸)に拾われて木場(材木問屋が集まった町)で働き始める。しかしそこで偶然再会したのは、同じ村で育った幼馴染の慎之介(塚原大助)だった――。折しも日本の建築の主流が鉄筋に移り始めた時代、不安な空気を打破するために同じく阿波出身の番頭・吾助(渡邊聡)の提案で「心をひとつにしよう!」と阿波踊りを踊ることになるが……。気性は荒いが情が厚い男たちの物語。武一と慎之介の過去を軸にしながら、「過去」「いじめ」「差別」「裏切り」「因縁」「諦め」「妬み」「暴力」「つぐない」「背負わせること」「託すこと」そして「生きること」……きれいごとで済まないさまざまなものを、ひとつではなくさまざまな角度から描く。勧善懲悪とはまた違う“あるもの”は“あるもの”として包み込む視点が印象的で、そこにグイッと引き込む力強さと空気の揺れまで伝える繊細さを持った芝居は熱く、ひたひたと空間を浸していくようにクライマックスの阿波踊りに向かって進んでいく。劇中に何度も出てくる「♪何もかんも忘れて踊ろじゃないか えらいこっちゃ、えらいこっちゃヨイヨイヨイヨイ 踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」という節はどんどん意味を持っていき、観ているとさまざまな感情を引き出された。大きな見どころとなる阿波踊りのシーンでは、東京公演では吹鼓連(すいこれん)、大阪公演では大阪天水連(てんすいれん)が参加。稽古場で見たキャスト陣だけの踊りも迫力があり胸を打たれたが、さらに踊り手が加わった光景は壮観なはず!開幕を楽しみに待ちたい。台湾の烏梅劇院(ウーメイシアター)と本多劇場グループが姉妹劇場の関係を結び、その活動の一環として台湾の技術スタッフも参加している本作。公演は1月9日(水)から14日(月・祝)まで東京・本多劇場、1月18日(金)から21日(月)まで大阪・近鉄アート館、2月15日(金)から24日(日)まで台湾・華山1914文創園區烏梅劇院にて。取材・文:中川實穂
2019年01月08日2018年に上演され、好評を博した舞台、『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~。同作のその後を描く新作舞台「銀河鉄道999 劇場版公開40周年記念作品舞台『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠」が2019年4月に東京・明治座、5月に大阪・梅田劇場芸術メインホールで上演される事が決定した。今回は脚本・作詞を石丸さち子、演出を東宝演劇部所属の落石明憲が新たに務めることで、前作とは異なる雰囲気になることを予感させつつも、好評を博していた映像演出はムーチョ村松が続投。また、原作・総監修は松本零士のまま、最後の敵との戦い、そしてメーテルとの別れを軸に、オリジナルストーリーを交えて新たな展開を描く。出演は、主演・星野哲郎役の中川晃教のほか、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、リューズ役の矢沢洋子、クレア役の美山加恋、車掌役のお宮の松、キャプテン・ハーロック役の平方元基が前作から続投。新たなキャストとして、木下晴香、伊波杏樹がメーテル役をダブルキャストで務め、人気急上昇中の前山剛久が機械伯爵役を演じる。さらに前作でアンタレス役の塚原大助がドクター・バンの声を担当。プロメシューム役には浅野温子が特別出演する。公演は2019年4月20日(土)から29日(月・祝)まで、東京・明治座、5月10日(金)から12日(日)まで、大阪・梅田劇場芸術メインホールで上演。
2018年10月31日漫画家・松本零士の名作「銀河鉄道999」の舞台化作品「銀河鉄道999 劇場版公開40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠」が、来年4月20日(土)より明治座にて開幕することが決定した。本舞台は、今年6~7月に上演した「舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」のその後を描く新作音楽劇。脚本・作詞に石丸さち子、演出は東宝演劇部所属の落石明憲を迎え、映像演出はムーチョ村松が続投し、最後の敵との戦い、そしてメーテルとの別れを軸に、オリジナルストーリーを交えて新たな展開を描く。キャストには、星野鉄郎役の中川晃教、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、リューズ役の矢沢洋子、クレア役の美山加恋、車掌役のお宮の松、そしてキャプテン・ハーロック役の平方元基が前作に引き続き出演。中川さんは「鉄郎があなたと重なるとき、鉄郎の歌が、この物語に生きる全てのものの魂となって、劇場を999の世界へと誘います。どうぞ、まだ続く銀河鉄道の旅をお楽しみに、ぜひ劇場でお待ちしています」とコメント。凰稀さんは「昨年は銀河鉄道999の映画版を舞台にて再現した作品になってましたが、今回は脚本の石丸さち子さんがオリジナルを書き下ろし演出に落合明憲さんをお迎えし時代を越えた新しい銀河鉄道999となり、原作を知らない方でも楽しんで頂けるのではないかと思います」と多くの人に楽しんでもらえる作品になっていると語り、平方さんは「前回に引き続き、キャプテン・ハーロックを演じさせていただける喜びを胸に、さらに深みを増した銀河鉄道999の世界へと皆様を誘えたらと思っております」と話している。また、メーテル役は舞台「ロミオとジュリエット」「モーツァルト!」に出演してた木下晴香と、声優で「Aqours」のメンバーとしても活躍する伊波杏樹のWキャストとなり、機械伯爵役は「仮面ライダーウィザード」の前山剛久が。さらに、前作でアンタレスに扮した塚原大助がドクター・バンの声を、プロメシューム役には浅野温子が特別出演!浅野さんは「大好きな銀河鉄道999の舞台に出られて大変嬉しいです」と喜び、嬉しい気持ちとプレッシャーの両方あると語る前山さんは、「役者として、作品にしっかり向き合い、役の内面を深く掘り下げ、どこまでも誠実にキャスト・スタッフのみなさんと良い作品作りを目指します」と熱い気持ちを語る。さらに同じメーテルを演じる伊波さんと木下さんは、「カンパニーの皆様と大切に紡ぎあって、素晴らしい作品を皆様にお届けしたいと思います!」(伊波さん)、「今からすごく楽しみです。メーテルの中に閉じ込められた想いを私なりに紐解き、彼女の醸し出す魅力を表現していけるよう精一杯務めさせていただきます」(木下さん)とそれぞれ意気込みを述べている。なお、本公演のスケジュールやチケット販売など、詳細については後日公式ウェブサイトにて発表があるようだ。「銀河鉄道999 劇場版公開40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠」は2019年4月20日(土)~明治座、5月10日(金)~梅田芸術劇場メインホールにて上演。(cinemacafe.net)
2018年10月31日2018年9月3日、日本体操協会の塚原光男副会長と妻の千恵子女子本部長が、『週刊文春』(文藝春秋社)に掲載された自身の記事が不適切として、東京地裁に「掲載禁止の仮処分命令の申し立て」を行ったことが話題になりました。このような出版物の掲載禁止要求は極めて異例で、対応が注目されましたが、東京地裁は5日に「差し止めの要件を充足しない」として却下しています。犯罪行為や不貞など、掲載された内容が真実ならば致し方ない部分もありますが、事実と異なる場合はやはり掲載を差し止めたいもの。そのようなことは可能なのか。また、過去に事例はあるのか。パロス法律事務所の櫻町直樹弁護士に見解をお伺いしました。 ■差し止めは可能なのか?櫻町弁護士:「名誉毀損にあたる記事が公表されそうなときに、これを一般の目に触れないようにするための法的手段としては、今回のような「出版物(週刊誌等)への記事掲載差し止め」という形のほか、出版(製本)差し止め、頒布(販売、配布)差し止めといった形があります。このような「事前の」差し止めが認められるかについてのリーディングケースとしては、最高裁昭和61年6月11日判決(民集40巻4号872頁)があります。この最高裁昭和61年判決は、「人の品性、徳行、名声、信用等の人格的価値について社会から受ける客観的評価である名誉を違法に侵害された者は、損害賠償(民法七一〇条)又は名誉回復のための処分(同法七二三条)を求めることができるほか、人格権としての名誉権に基づき、加害者に対し、現に行われている侵害行為を排除し、又は将来生ずべき侵害を予防するため、侵害行為の差し止めを求めることができるものと解するのが相当」として、「人格権としての名誉権に基づく差止請求」を肯定しました(なお、この裁判自体は、差し止めの可否が直接的に争われたものではなく、雑誌出版差止めを裁判所が認めたことは違法だとして、雑誌の発行会社が国などに対して損害賠償を求めたものです)。ただし、こうした事前差し止めは、表現が一般に伝わる前に制限してしまうものであり、「表現の自由」(憲法21条)に対する重大な制約であることから、差し止めが認められるべきかどうかについては、慎重に判断しなければならないとされています。 ■裁判所の判断は…櫻町弁護士:「この点について上記最高裁昭和61年判決は、「表現行為に対する事前抑制は、新聞、雑誌その他の出版物や放送等の表現物がその自由市場に出る前に抑止してその内容を読者ないし聴視者の側に到達させる途を閉ざし又はその到達を遅らせてその意義を失わせ、公の批判の機会を減少させるものであり、また、事前抑制たることの性質上、予測に基づくものとならざるをえないこと等から事後制裁の場合よりも広汎にわたり易く、濫用の虞があるうえ、実際上の抑止的効果が事後制裁の場合より大きいと考えられるのであつて、表現行為に対する事前抑制は、表現の自由を保障し検閲を禁止する憲法二一条の趣旨に照らし、厳格かつ明確な要件のもとにおいてのみ許容されうる」として、「厳格かつ明確な要件」を満たす場合にのみ、差止請求が認められるとしました。そして、その「厳格かつ明確な要件」について、具体的には「表現内容が真実でなく、又はそれが専ら公益を図る目的のものでないことが明白であつて、かつ、被害者が重大にして著しく回復困難な損害を被る虞があるときは、当該表現行為はその価値が被害者の名誉に劣後することが明らかであるうえ、有効適切な救済方法としての差し止めの必要性も肯定されるから、かかる実体的要件を具備するときに限つて、例外的に事前差し止めが許されるものというべき」としています。今回、文春オンラインの記事によれば、「塚原氏側の代理人弁護士から東京地裁に「掲載禁止の仮処分命令の申し立て」、事実上の出版の事前差し止め請求がなされた。」とありますが、名誉権に基づく差止請求であったのかどうかは不明です(ただし、当該記事が、塚原氏らのパワーハラスメント等について取り上げたものであったとすれば、記事の内容が名誉毀損にあたるとして、名誉権に基づく差止請求として申し立てたものと推測されます)。東京地裁は、この仮処分申請を「差し止めの要件を充足しない」として却下したということですから、差止めが認められる要件を充足していなかったため、裁判所は塚原氏らの差止請求を認めなかったということになりますが、東京地裁が、最高裁昭和61年判決の示した厳格かつ明確な要件、すなわち、「表現内容が真実でなく、又はそれが専ら公益を図る目的のものでないことが明白であつて、かつ、被害者が重大にして著しく回復困難な損害を被る虞があるとき」という要件を用いたとすれば、この要件をクリアするハードルは非常に高いといえます。仮処分の申立てが認められるかどうかも重要ですが、申立てをすること(そして、それを公表すること)によって文春側を牽制するという意図もあったのかもしれませんね」 ■書いたもの勝ちにはならない「表現の自由」に配慮し慎重に判断する必要はあるものの、「厳格かつ明確な要件」を満たしている場合には、出版物の差し止めが認められることもあるようです。「書いたもの勝ち」にならない法律も、しっかりと用意されているのですね。*取材協力弁護士:櫻町直樹(パロス法律事務所。弁護士として仕事をしていく上でのモットーとしているのは、英国の経済学者アルフレッド・マーシャルが語った、「冷静な思考力(頭脳)を持ち、しかし温かい心を兼ね備えて(cool heads but warm hearts)」です。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)塚原夫妻が『週刊文春』に「掲載差し止め」を要求するも却下認められたことはあるの?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。塚原夫妻が『週刊文春』に「掲載差し止め」を要求するも却下認められたことはあるの?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年10月09日映画『銀魂』大ヒット御礼舞台挨拶に志村新八役の菅田将暉、福田雄一監督、アニメ『銀魂』志村新八役の声優・阪口大助が登場した。同作は、漫画家・空知英秋が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の同名コミックを原作に、『HK 変態仮面』シリーズやTVドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズなどで知られる福田雄一監督が実写化のメガホンをとる。パラレルワールドの江戸を舞台に、宇宙からやってきた"天人(あまんと)”と侍・坂田銀時(小栗旬)の間に起こるさまざまな事件を描く。小栗、菅田、橋本環奈がアニメの声優を務めた時の映像を振り返り、福田監督が「もうアニメも(実写キャストで)いいんじゃない?」と勧めると、「ヘイヘイヘーイ!! 勝手に話進めんなよ! じゃあ、僕が代わりにファンタやっていいですか?」と通りの良い声が。菅田が目を丸くし、福田監督が「声だけですか?」と聞くと、応援ゲストの阪口本人が「ファンタグレープが好きです!」と主張しながら登場した。阪口の登場に、菅田&福田監督は「本物だ! すげー!!」と大興奮し、"W新八"に客席からも歓声が上がる。サプライズのため「楽屋が地下でした」と苦笑する阪口に、菅田は「公開アフレコの動画とか、めっちゃ見てますよ」と告白。阪口も「僕も、情熱大陸とか見ましたよ」と返し、1人で観たという映画『銀魂』も「菅田くんの新八が完璧だった」と絶賛した。福田監督は「嬉しいねえ!!」と声を裏返しながら喜び、菅田曰く「見たことのない顔」で誰よりも興奮していた。菅田はアニメ&LINEスタンプで阪口の演技を研究したと話し、福田監督が阪口にツッコミをおねだり。阪口が「オイイイイ」と生でツッコミを披露すると、2人は崩れ落ちて喜んでいた。さらに菅田も同じセリフを披露し、「これ(声が)高いんですよね」とぼやいていた。福田監督から「もし続編があったら出演してほしい」と要請された阪口は、「うっすら天人の中に入ってるとか。山田(孝之)くんみたいに」と、声のみで出演し、初日舞台挨拶で”エリザベス”の着ぐるみに入っていた山田に触れ、「僕と(アニメ版主役の)杉田(智和)くんが予想した通りだったので面白かったです」と明かした。声優陣も映画の話をしていると知った福田監督は、「もうちょっと大ヒットすると3人(阪口、杉田、釘宮理恵)そろって来てくれるんじゃ。そしたら小栗、橋本も招集しますよ」と期待を寄せた。
2017年07月22日10月19日(水)にBlu-ray&DVDでリリースとなった映画『サウスポー』を、第36代WBC世界フライ級王者の内藤大助が鑑賞。作品に感動した内藤さんの応援コメント動画が届いた。劇場公開時に大きな感動を誘った映画『サウスポー』は、全てを失くしたボクシングの元世界チャンピオンが、亡き妻と最愛のひとり娘のために自分を変え、再びリングに上るまでを描いた感動作だ。今回、初めて映画『サウスポー』を観たという内藤さんは、「全てを失った主人公が、そこから這い上がろうとする姿に、自分が奮闘していた日々を思い出しました」と自身のキャリアと重ね合わせて大感動したそうで、応援コメントを快諾。実は内藤さん自身も強い自分に変わりたくてボクシングを始め、プロになった後も愛する家族のために世界チャンピオンを目指した過去があるため、ジェイク・ギレンホール演じる主人公ビリー・ホープに感情移入したとか。「僕自身が変わったので、変われないことはないと言い切れます!誰かのために戦うことで、人はとてつもないパワーを出すんです!」と熱弁! 「まるで自分のことのようでした」と映画『サウスポー』を受け止めた。これは、ある父親が、ひたむきに自分と向き合うことで成長を遂げ、家族との絆を取り戻そうとする姿に多くの観客が涙した感動の人間ドラマ。内藤さんも、「人は、ひとりでは生きてはいけないということが痛いほどわかる映画だと思いました。『サウスポー』、ひとりでも多くの人に観てほしいです!」と、熱く太鼓判を押す超感動作を、BD&DVDで見届けて。『サウスポー』Blu-ray&DVDは10月19日(水)よりリリース。<『サウスポー』リリース情報>『サウスポー』コレクターズ・エディション価格:5,800円(本体+税)『サウスポー』BD価格:4,700円(本体+税)『サウスポー』DVD価格:3,800円(本体+税)発売日:10月19日(水)※レンタル同時スタート発売元・販売元:ポニーキャニオン(C) 2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.(text:cinemacafe.net)
2016年10月19日ボクシングの内藤大助選手が6月20日(日)、東京・東新橋のスペースFS汐留で行われた、映画『ヒックとドラゴン』の監督来日&父の日特別試写会に、4歳の長男・亮くんを連れて特別ゲストとして来場した。本作は、スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークス・アニメーションの最新CG作品で、バイキングの族長の息子ながら弱虫な少年・ヒックとバイキングにとって天敵にあたるドラゴンのトゥースの友情と彼らが巻き起こす奇跡を描くファンタジー。内藤選手が公言している「少年時代、いじめられっ子だったから、いじめられないようにボクシングを始めて、強くなった」という経歴が、ヒックと重なるとして、この日、招かれたもの。内藤選手は本作を約1週間前に、亮くんとマスコミ向け試写会で鑑賞。感想を求められると「この映画を観ている息子を見ていたんでね。うちはペットで犬を飼っているから、自分のペットを(トゥースに)かぶらせて観ている部分あるんじゃないかな?と思いましたよ。夢中で観ていました」と内容には触れず、子煩悩ぶりを発揮。続けて「途中、息子にいろいろ説明をしていたんです、これはこうだ、とか。そしたら隣の人に『うるさい』と叱られまして、息子にも『パパ、静かにしなきゃダメだよ』って言われちゃいました。でも素直な子だな、と思いましたよ」と今度は親バカぶりを披露した。途中、司会者が「お家のお父さんはどんな感じ?」と質問。亮くんが「怪物だから…」とゆっくりした口調でつぶやくと、観客は大爆笑。内藤選手は頭を掻きつつ、「理由を息子に聞いたら、よく怒るからって。何となくそうだろうなと思ったけど」と“釈明”した。さらにアニメーターでもあるクリス・サンダース、ディーン・デュボア両監督が、サプライズで内藤選手一家を描いた直筆の似顔絵を贈呈。内藤選手は嬉しそうに受け取り、母親を指して「似ているね〜」と亮くんに語りかけたが「似てない」と愛息から“ストレートパンチ”をくらい“ダウン”。4歳児の素直な感性と、「えっ!」と驚いて大汗をかく内藤選手に、会場からは温かい笑いが沸き起こった。一方、南アフリカで開催中のFIFAワールドカップで、前日の19日に(土)行われたオランダ戦で0-1で敗戦した日本代表に、内藤選手は「悔しい、けど頑張ったよ思うよ」。24日(木)のデンマーク戦に向け「勝って1次リーグを突破してほしい」とエールを送り「スポーツでいま、(日本が)盛り上がっていることが嬉しいくて」と話していた。『ヒックとドラゴン』は8月7日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヒックとドラゴン 2010年8月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:ベッキー『ヒックとドラゴン』イメージソングに決定!動画インタビューも到着焼け焦げたオードリーがCMに登場「大きく言えば“春日の映画”です!」全米興行加熱!『ヒック』&『シュレック』で史上初ドリームワークスWトップ10入り「デートしたい芸人ランキング」あの人気コンビとのドライブデート希望者多数!3Dで「トゥース!!」オードリーのネタ付き『ヒックとドラゴン』予告編が到着
2010年06月20日