鳥、猫、狼。高橋一生さんの佇まいに感じるのは、そんな動物たちに例えられそうな、あらゆるしがらみからの自由さ。どんな役柄もこなす演技力の秘密は“手放す”ことにあるようです。自ら運転する車で、スタジオに現れた高橋一生さん。10歳で子役として活動をスタートし、キャリアは20年を超える。印象的なのは、周囲の喧騒をまるで意に介さないような涼しげな佇まい。不思議なほどにフラットな存在の正体を、少しでも知りたいと思った。***――車、お好きなんですか?高橋:ええ、大好きです。去年だけでもう2台も乗り換えてしまって、「これはマズイ」と自分でも思っているんですが(苦笑)。――今回、anan本誌で掲載している「大人の男」特集は、ちょうど35歳が最年少なんです。高橋:そうですね。もうそんなふうに言われてもおかしくない年になりました。――よく言われませんか?高橋:確かに、言われます。学生の頃から「老成してるね」といろんな人に言われてきたので、やっと年齢が追い付いてきた感じがします。むしろ最近は、どんどん子どもっぽくなっているかもしれません。――どんなところが?高橋:前はもっと、思慮深くというか、思ったことも簡単には口に出さないようにしていたんですが、それじゃ精神衛生的にも良くないし、相手にも気を使わせてしまうなと思って。最近は素直に生きるという運動期間に入っています(笑)。――そう思われたのには、何かきっかけがあったのですか?高橋:僕が好きな大人の男たちって、だいたい子どもっぽいんです。ダダをこねたり、文句言ってみたり。でも、そのことをすごくやわらかく伝えることができる人たち。ちょうどこのあいだ、小林薫さんと二人でごはんに行ったら、「とてもかわいいな」と思って。ある瞬間にその人の本質みたいなものがポロッとこぼれる瞬間はセクシーだし、物事を俯瞰で見られているぶん優しくなれるんじゃないかと。――そんな大人に自分もなりたいと思いますか?高橋:あくまで僕なりに解釈して、ということですが。20代の頃は、それこそ「誰かになりたい」と思っていた時期もありました。でもそれは不可能なことだし、唯一、“僕だけが僕になれる”ということにも気がついたんです。この年になると、結局、何をやろうが自分になってしまうものかなと。――役者としても、ありのままの自分を受け入れていると。高橋:「演技」ということについて言えば、演じる技としてのものをどんどん手放してきているような気がします。演技という言葉が嫌いなのもあるかもしれませんが、演技の上手い下手というのは僕にはわかりません。見る人によっては0点だし、見る人によっては100点という世界なので、小手先になるくらいなら、いっそやめてしまおうと。――最近では、映画『シン・ゴジラ』での演技がとても印象的でした。役柄ごとにまったく違う表情に見えるのが、高橋さんの不思議な魅力とも思っているのですが。高橋:そう言っていただけるのは、本当に役者冥利につきます。僕はできれば高橋一生という存在を消したいというか、役の中に隠れて芝居をしたいと思っているんです。だから時々、演じていると自分でも役との境目がわからなくなったりもして。でも『シン・ゴジラ』に関して言えば、あれは庵野(秀明)さんの力が大きかったです。――“いい大人”の一例ですよね。高橋:かっこいいですよね。飄々としていて。自分の欲しい画が撮れるまでは絶対に曲げないですし、どこか大人の壮大なplayを見ている感じがして、僕自身も楽しめました。印象的だったのは、ゴジラの対策本部のシーンで、僕が「うわ~やべ~」とパニックになるシーン。「こんなのアリかよ!」なんて台詞、台本にはありませんでした。現場レベルで話し合っているうちに、予想外の動き方をしている自分がとにかく新鮮でした。要は、普段なら自分の十八番に行きがちなところを、そっと外してくれる人が、ある岐路にはいるということ。そう思うと、年をとるのも案外楽しいものです。――まもなく36歳になるわけですが、今後についての具体的なイメージはあるのでしょうか。高橋:ぶっちゃけると僕、35歳くらいで死ぬと思っていたんですよ(笑)。35歳までは、「こういう感じでいくんだろうな」というのがある程度見えていたけれど、それ以降のことはどうしても想定できなくて。だから、これからはまったく未知の領域になるわけです。特別な野心を抱くわけでもなく、流れに身を任せていきたいと思っています。――そういうフラットな姿勢が、独特の透明感に繋がっているのかもしれませんね。高橋:年々、執着はなくなってきているかもしれない。それこそ“そんなに差はない”のだから。女性だって同じですよね。どんどんスッピンに近づくというか、飾らないことの美しさに気がつけると思うんです。そうやって内面から滲んでくるものを武器にできると、自然と色気も出てくるはず。…とはいえ、意地張って頑張りすぎている女性を見ても、それはそれで「かわいいな」って思いますが(笑)。◇たかはし・いっせい1980年生まれ、東京都出身。NHK BSプレミアムで放送中のドラマ『プリンセスメゾン』に出演。2017年はNHK大河ドラマへの出演も決まっている。◇ニット¥58,000(サイ/マスターピースショールームTEL:03・5468・3931)パンツ¥15,000(アダム エロペ/アダム エ ロペTEL:0120・298・133)※『anan』2016年11月16日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・秋山貴紀ヘア&メイク・大和田一美(APREA)インタビュー、文・瀬尾麻美
2016年11月10日ベテラン俳優の大和田伸也が12月14日(月)、都内で行われたスパイ映画『キングスマン』のBlu-ray&DVD発売イベントに出席。かつて“おやじ狩り”にあった苦い経験をふり返り、「こちらが高飛車ではいけない。同じ目線で注意しないと」と語った。映画はどの国にも属さない最強スパイ機関「キングスマン」のベテラン諜報員・ハリーが、殉職した仲間の息子で、いまは行き場を失った青年エグジーをリクルートし、一流のスパイに育て上げようとするというスパイアクション超大作。「マナーが人間を育てる」というハリーの口ぐせにちなみ、大和田さんは「いまは、若者に注意するときは“お話合い”から始める。いい声で『こんにちは、大和田伸也です』って」と経験に基づく持論を披露し、「若者と同じくらい、大人もマナーを守らないと」とダンディに語った。本作の公開直後からハリーを演じるオスカー俳優のコリン・ファースに“そっくり”と話題を集めた大和田さん。息子で俳優の大和田健介をはじめ、周りのスタッフからも「似ている」と指摘されたそうで、「自分でも認めざるをえないなって(笑)。渋い性格俳優だし、魅力的ですよね。ただ、こんなキレキレのアクションは僕には無理」と話していた。また、映画が描く“紳士道”については「相手の心を思いやれば、自然と行動も紳士的になる」と力説。イベントには、女優の秋元才加が駆けつけ「大和田さんみたいに、正義感が強い男性はすてき」と瞳を輝かせた。また、俳優の山本耕史から譲り受けたパグをお披露目し、「映画ではエグジーがパグを飼っていて、思わず胸が締め付けられるシーンがある」と見どころを語った。『キングスマン』はデジタル先行配信中。Blu-ray&DVDが、12月23日(水)に発売される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キングスマン 2015年9月11日より全国にて公開(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation
2015年12月14日スパイアクション映画『キングスマン』のブルーレイ&DVD発売を記念し12月14日に、都内でPRイベントが行われ、俳優の大和田伸也と女優で元AKB48の秋元才加が、映画のキャラクターを思わせるスタイリッシュなスーツ姿で出席した。その他の画像『キック・アス』『X-メン』などを手がけてきたマーク・ミラーの傑作コミックスを、マシュー・ボーン監督が映画化。表向きは高級スーツ店、実体はどこの国にも属さない世界最強のスパイ機関“キングスマン”を舞台に、エリート諜報員のハリーが、新人エグジーをスカウトし、街のチンピラから“真の紳士”へと成長させ、世界の危機に立ち向かう。本作の公開直後から、ハリーを演じるコリン・ファースにそっくりだと評判だった大和田は、「うちの息子やメイクさんにも言われて、この映画を見たら『もう認めざるを得ないな』って(笑)。渋い性格俳優で、とても魅力的だけど、僕にはキレキレのアクションは無理。まさに神業だし、相当努力したのでは」と圧倒されていた。また、映画が描く紳士道については「大切なのは、相手の心を思いやること。そこから始めれば、普段の行動も自然と紳士的になるはず」と持論を展開。「渋いスパイものだと思ったら、映像がスタイリッシュで、展開もとてもスピーディ。冒頭からビックリしました」と太鼓判を押した。一方、秋元は「キレキレだけど、着こなしや行動は紳士的。女子から見るとそのギャップにあこがれてしまう」とファースにほれぼれ。自身もアクション女優として活躍中で「さらに高みを目指して、肉体改造したい」と本作に刺激されていた。また、共演した俳優・山本耕史から譲り受けたパグを披露し、「映画のなかに、エグジーが昇進をかけて、飼い犬のパグを殺せるか試されるシーンがあるんですよ。同じ愛犬家として、胸が締めつけられました」と話した。『キングスマン』12月23日(水) ブルーレイ&DVD リリース※デジタル配信中取材・文・写真:内田 涼
2015年12月14日『金曜日のキセキ』(フジテレビ系)出演後、全国から問い合わせが殺到したという宮古島在住の“奇跡の鑑定士”上地一美先生。まるで見ていたように相談者本人しか知らないことを言い当てる透視力に、続々と反響が寄せられています。今回は「宮古島観光×本格鑑定ツアー」が当たるプレゼントキャンペーン(※)の実施を記念して、上地先生おすすめのパワースポットや、自分だけのパワースポットを見つける方法を教えていただきました。写真を見るだけでも癒しを感じられるこれらのスポット…実際に訪れたら、身も心も洗われて新しい自分に生まれ変われるかもしれません。【上地一美先生独占インタビュー!~願いが叶うパワースポット~】■宮古島=パワースポット宮古島は基本的に、島そのものに大きなパワーが宿っています。その中でもご自身が「ここ、前にも来たことがあるような気がする」とか「なんとなくエネルギーが強いな」と感じる場所があったら、そこがその方にとってのパワースポットなのだと思います。パワースポットは自分自身が引き寄せる磁石のようなもの。結婚したいと思っている人が、そういう場所で「結婚できるといいな」と心から祈ればその願いは叶うし、「こういう仕事がしたい」と考えている人なら、それを強くイメージすればきっと実現するでしょう。■宮古島で、あなただけのパワースポットを見つけましょう!みなさんが宮古島に来られたら、海岸や森の中を歩きながらご自身の心に「この場所はどう感じる?」と聞いてみてほしいですね。「きれい」「気持ちいい」などいろいろな感想を持つと思いますが、その際、「それだけ?」と確認しましょう。心を外に向け、五感を使って「自分がどのように感じているか」を引き出す作業をしてあげてください。宮古島は潜在能力や潜在意識を開花させてくれる場所ですが、そのための力を貸してくれるのは、あなたにとっては海かもしれないし、潮の香りや肌に触れる風かもしれません。或いは食べ物かもしれません。自分は何が好きか、今どう感じているか、心の声に耳を傾けてみましょう。■上地先生のおすすめパワースポット・漲水御嶽(はりみずうだき)宮古島に来るのが初めてなら、「漲水御嶽」がおすすめ。こんな伝説があるんですよ。昔、ある女性のところに毎晩通ってくる男性がいて子どももできるのですが、彼がどこから来てどこに帰って行くのかはわからない。それである日、女性は彼の着物に糸をつけた針を刺して後をつけるんです。そうしたら、海の近くの洞窟の中に真っ白なヘビがとぐろを巻いていた。つまりその女性はヘビの神様の子どもを産んでいたんですね。子どもは7人か8人いて、それぞれが別の場所にある滝で暮らすようになり、一つ一つの御嶽の守り主のような存在になった――。この「漲水御嶽」は、宮古島を訪れた人や住人が、島から出て行くときに無事を祈る場所でもあります。島民の中には「観光客は一度はここで手を合わせたほうがいい」と思っている人も多いようです。島から旅立つ人たちもここに来て、家族の健康や安全を祈るんですよ。・ツヌジ御嶽ツヌジ御嶽には、一部が耳たぶの形をしている木があります。先日、ある出版社のお仕事をしたときにこの木の写真を撮ったら、オーブ(光る玉のようなもの)がたくさん写り込んでいました。掲載してくれるかどうかはわからないけれど、私はそれを見ていい色だと思いました。これがあの空間にある色なんだなって。その色を見てほしいので、ぜひ現地に行っていただきたいですね。ちなみに、宮古島では高校受験のとき、ツヌジ・漲水・赤名宮(アカナグウ)・アツママの4つの御嶽を回って合格祈願のお詣りをします。・与那覇前浜海を見たいなら前浜ビーチがいいですよ。来間島(くりまじま)の展望台から見るのもおすすめ。この海は場所によって黄色・緑・青とグラデーションしているように見えるんです。浅瀬は黄色っぽいからパワーストーンで言ったらイエロージェイド。そこから少しずつ色が濃くなってエメラルドグリーンやターコイズブルー、ラピスラズリに移り変わります。これは自分のパワーストーンだとイメージして、一カ所をじっと見つめるのもいいかもませんね。・願いが叶う!?秘密のパワースポットもう一つ、名前も思い出せないし場所も上手に説明できないけれど、とてもお気に入りの御嶽があります。御嶽に入って行くと拝所があり、左に曲がると砂浜に出て、そこから霧のトンネルのような所を通るのですが、私はその場所を歩いていて「自分が何を望んでいるのか、自分がどういう人生を望んでいるのか」というのをはっきりと感じました。そこから抜けたときには気の流れが違うというか…それまでは霧でヒヤッとしていたのに、抜けると目の前に砂浜が広がっていて青い海と太陽が見える。まるでもう一度産まれ出たような気持ちになっていました。■パワースポットに行く際の注意点宮古島の御嶽には、女性しか入ってはいけないところや年に一度しか訪れてはいけないところなど、地元の人ですら滅多に近づかない場所もたくさんあります(漲水御嶽、ツヌジ御嶽は、基本的に一般の人が行ってもOK)。ですから、行きたいなと思ったら、一度、詳しい人や観光協会に問い合わせてみることをおすすめします。こうして読んでいくと、どのパワースポットも行ってみたくなりますね。4つめのパワースポットは残念ながら謎のベールに包まれていますが、「宮古島観光×本格鑑定ツアー」に当選したら、上地先生に鑑定してもらう際に詳しく場所を聞いてみるといいかも。まずはその権利を手に入れるため、今すぐ応募してみてはいかがでしょうか?(文=編集J)※キャンペーン情報宮古島3泊4日の観光×本格鑑定ツアーを10名様にプレゼント上地一美からの恋愛・結婚・運気アップのスピリチュアルメッセージも聞ける!()上地一美(Kazumi Uechi)沖縄で当たると評判の占い師で、「金曜日のキセキ」にレギュラー出演。番組では「未来鑑定士」として一般の方や有名人を占い、1万通を超える相談内容が寄せられ続けた。現在は沖縄宮古島の事務所にて鑑定を行う。奇跡の力◆上地一美()
2014年03月04日