俳優・大泉洋を綿密に分析し尽くし、完全“あてがき”により執筆した塩田武士の小説「騙し絵の牙」が、大泉さん主演で実写映画化がついに始動することが分かった。昨年夏に発売された小説は、発案当初から映像化も視野に入れ企画され、「俳優・大泉洋」に関する綿密な分析による“あてがき”で書かれた、2018年本屋大賞ノミネート作の中でも異色の文芸作品。大手出版社の雑誌編集長・速水輝也は、ウィットに富んだ語り口で人を虜にする魅力的な男。ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、速水は組織に翻弄されていき、次第に彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…というあらすじだ。“騙し絵”を写し出している大泉さんの表紙も話題となった小説は、「読者の頭の中で大泉洋が勝手に動き出す」などと注目を集め、7万部を突破。そして、発売開始と同時に多数の映像化のオファーがあり、今回ついに大泉さん主演による実写映画化が始動。大泉さんが演じるのは、雑誌の廃刊を回避するため奔走する編集長・速水輝也。誰にでも愛される“人たらし”ながら、その笑顔の裏に深い陰を持つ、タイトル通り「騙し絵」のような二面性のある男という役どころだ。大泉さんは、「ついに!『騙し絵の牙』映画化、現実的に動き始めました!!そもそものきっかけは、『映像化された際に僕が主演できるような小説ない?』と長年尋ねられ続けた編集者が、『もう私がつくります!』と、塩田さんへ執筆依頼に伺ったことから始まった企画でした」とこれまでの経緯を述べる。また映画化に際し、「主役の話が、ちゃんと自分にきたことに安堵しております(笑)」と話すも、「もともと私に当て書きして頂いた作品ですからこの『速水』という役については本来なんの役作りも必要ないはずなんですが、なんせ物語は出版界を舞台にして、自身が手掛ける雑誌の存続をかけて会社と対決していくという、骨太な社会派作品のため、結局えらい難しい役になっております!なんでもっと簡単な作品にしなかったのかといまさら後悔しております(笑)」と胸中を明かし、しかし「塩田先生の原作は最高に面白いので、必ずや面白い映画になると確信しております!」とコメントしている。著者の塩田氏は、「この間、大泉さんは『蓋を開けてみれば主演が別人』という“騙し絵”を恐れてきました。それは原作者である私も同じで、各方面で『大泉さんだから書けた』と訴えてきた手前、引くに引けない状況でした」と“主演・大泉洋”でなかったら…と不安だった様子。さらに、「大泉洋=速水輝也(主人公)――ハマり役という言葉が生ぬるく聞こえる、映画史上類を見ないシンクロ率100%の主演俳優!あぁ、早く大スクリーンであの天性の人たらしが見たい!『社会派』と『40代の色気』をまとった大泉洋は無敵です」と語っている。(cinemacafe.net)
2018年04月03日かのジキル博士の薬がまったく効かなかったら…。そんな発想から生まれた三谷幸喜流のコメディ、『酒と涙とジキルとハイド』が4年ぶりに再演される。そこでジキル博士の婚約者イヴを再び演じるのが、近年女優としても目覚ましい活躍を見せる優香だ。【チケット情報はこちら】優香にとって本作は、“初舞台”という思い出深い作品。しかもそれが彼女の独白で始まるというのであればなおさら。「嫌でしたよ!(笑)舞台のこと何も知らないのに、最初からめちゃくちゃしゃべっているんですから。舞台って、冒頭の何分かで面白いかどうか決まるんじゃないかなと思っていて。それを“三谷さん、なんで!?”って(笑)。本当に難しかったですが、あとは楽しいシーンなので、毎回ここを乗り越えれば…と思いつつ頑張りました」そんな緊張の幕開けではあったが、出演者から自然と再演を望む声があがるほど、充実した時間を過ごしたのは確か。「本当に作品に恵まれたと思います。三谷さんみずから、“爆笑に次ぐ爆笑”とおっしゃるくらいの作品ですから。でもそれって演じる方としてはとてもハードルが高いですよね。三谷さんがあえて言うってことは、相当自信がおありだったと思いますし、私たちもそれに応えようと必死でした」三谷の言葉通り、初演時の劇場から聞こえたのは爆笑に次ぐ爆笑。その大きな要因が…。「キャラクターがそれぞれみんな愛おしいですよね。私が演じるイヴに関しても、とにかく一生懸命ですし、何とか自分の殻を破りたいと思っている。博士のこともそんなに嫌いじゃないし(笑)、見た目だって悪くないし、頭もいい。だけど刺激的じゃない!って言っているところが、またかわいらしい人だなって思います」コント番組に長年出演するなど、コメディエンヌとしても評価の高い優香。その才能は、三谷作品でも存分に発揮されている。「やっぱり“一生懸命”ってことがすごく大切だと思います。あえて笑わそうとするのではなく、その人が必死であればあるほど面白い。そして何より自分がやっていて楽しいとか、この掛け合いが気持ちいいとか、そんなふうにやれたら自然と面白いものになると思います」読者へのメッセージをお願いすると、「損はさせません!」と力強いひと言。さらに「爆笑に次ぐ爆笑です!そう三谷幸喜さんが言っていました」と続け、満面の笑みで作品をアピールしてくれた。公演は4月27日(金)から5月26日(土)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年04月02日『ジキル博士とハイド氏』に着想を得て、三谷幸喜が書き下ろしたコメディ『酒と涙とジキルとハイド』。その4年ぶりの再演が決定。初演に引き続き藤井隆が、ジキル博士との“ふたりひと役”をさせられる、役者のビクター役に挑む。【チケット情報はこちら】体力的にとにかくきつかったと語る藤井だが、彼が大切にしていたのが、三谷のあるひと言だ。「稽古初日に『何も残らないものにしたいんです』とおっしゃったんですよね。それってすごく難しいことだなと。本番中はお客さまに笑っていただき、非常に幸せな気分になれるのですが、やはり立ち戻るのは三谷さんのあの言葉。ちょっとでも自分がよれてしまったり、せりふを間違ってしまったりすると、何も残らなかったことにはならない気がして…。かといって毎回ベストを尽くせたとしても、また何かが残ってしまう気がして。これは本当に難しいことだなと思いました」再演が決まり、初めて初演時のDVDを見た藤井は、あることに気づいたという。「笑いました。ほんとに何も残らなかったから!(笑) 改めて三谷さんって面白いなと、すごいなと思いましたね。僕、自分を商品として客観的に見た時に、『君って何なの?』と自問自答ばかりしていたんです。芸がないから芸人でもないし、俳優でも、歌手でも、タレントでもない。自分自身の肩書きに悩まされてしまった事があったのですが、初演の時に三谷さんが、『藤井さんはコメディアンですよ』って言ってくださったんですよね。いまだに芸人とコメディアンの違いは正直わからないですけど、三谷さんにそう言っていただけたことですごく救われた気がして。そういう人に対する接し方と同じく、三谷さんって作品に対してもすごく真摯な方だと思います」藤井以外にも、片岡愛之助、優香、迫田孝也と初演時のキャストが再び集結。中でも藤井は、本作で初舞台を踏んだ優香の魅力を強く推す。「この舞台って、すごく優香さんの魅力にあふれた作品だと思うんです。もちろん愛之助さんも、迫田さんも面白い瞬間はいっぱいあります!加えて 優香さんがとにかくチャーミングなんですよね。しかも初舞台だったにも関わらず、幕開きでいきなり独白って!僕だったら絶対に嫌ですもん(笑)。でもそこを軽やかに、大奮闘なさっていた優香さんとまたご一緒出来るのがすごく嬉しくて。ぜひ読者の皆さんにも、優香さんのチャーミングな姿を劇場で、生でご覧いただきたいなと思います!」公演は4月27日(金)から5月26日(土)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年03月19日現在、フジテレビ・ノイタミナ枠にてアニメ放送もされている眉月じゅんの話題のコミックを原作に、小松菜奈と大泉洋のW主演で実写映画化する『恋は雨上がりのように』。この度、3月10日(土)本日より全国の映画館で順次上映予定の本作の予告映像が公開された。女子高生のあきら(小松菜奈)がなぜアルバイト先の45歳の店長(大泉洋)に想いを寄せるようになったのか、そのヒントが隠されている今回の予告編。夢を失い、まさにどしゃぶりに濡れたあきらの心に、優しくそっと傘を差し出す店長。またあきらが店長にストレートに告白するも、しかし店長には届かない…そんな切ないシーンや、あきらの怒っていると勘違いされる表情、気合の入らないときの私服のダサさといった見事な原作再現度、山本舞香演じるあきらのライバル・みずきの全力壁ドンと、注目すべきシーンがたくさん詰まった本映像。そして、ポツポツとふる小雨からどしゃぶりの豪雨まで、様々な“雨”を駆使した映像表現が、2人の心情を切なくも繊細に描いていく。『恋は雨上がりのように』は5月25日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:恋は雨上がりのように 2018年5月、全国東宝系にて公開Ⓒ 2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会© 2014 眉月じゅん/小学館
2018年03月10日三谷幸喜さんの新作舞台PARCO Production『江戸は燃えているか』は、勝海舟と西郷隆盛を軸に江戸城無血開城を描いた幕末群像喜劇。中村獅童さん、松岡昌宏さん、田中圭さんら豪華俳優陣が揃うなか、とりわけ気になるキャストがひとり…。最高の喜劇のために、神様が巡り会わせた最後のピース!?三谷:じつは、ストーリーを作る前に、構想を元にキャスティングを進めていたんです。ただ、いまの座組みでほぼ決定という時になっても、単なる感覚的なものですが、何かが足りていない気がしていて…。そんな時に『天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋』という番組で飯尾さんとご一緒させていただいて、最後のピースは飯尾さんだったんだ、とものすごく腑に落ちたんです。飯尾:僕は藤井隆君と仲が良くて、彼が出た三谷さんの舞台も拝見していたんです。だから嬉しい半面、自分で大丈夫かなという気持ちもあって、真っ先に藤井君に相談しました。三谷:ご一緒する前から、飯尾さんの“メガネ残し”のギャグは使わせていただいていて、すばらしい発明だと思っていたんです。番組では、僕らのシーンには台本が一切なかったんですが、僕がひと言発すると、それを何倍にもして返してくださって…。飯尾:いや、三谷さんが素っ頓狂なことばかりおっしゃるから…。三谷:“春日部”とかですか?飯尾:そう(笑)。そういう絶妙な地名を出すんですもん。三谷:僕は、前もってセリフを考えておいたんですけど、その場であんなに面白くリアクションを返せるかといったらできませんよ。このオフビートな雰囲気は普通の時代劇には出てこない感じなので、今回、そこをより強調したいと思っているんですよね。2幕なんてもう飯尾さんショーになってます。実際、稽古初日に初めて読み合わせをしたんですが、これが面白くてですねぇ…。飯尾:それは、途中で三谷さんの演出が入ったからです。いつもの自分の感じでセリフを読んでいたら、登場は、“18時5分頃の北大路欣也さん”でやってくれと言われて。三谷:最初は北大路欣也さん風なんだけど徐々にメッキが剥がれていく、そのグラデーションを表現してほしいってお願いしたんですよね。飯尾:普段僕は3分とか5分のネタをやってるので考えたことがなかったんですけど、確かに長い1本のお芝居になった時、そっちのほうが断然面白いんですよね。三谷:そうしたら飯尾さん、声まで低くなってましたよね。モノマネしろとは言ってないのに(笑)。飯尾:でも、具体的に説明してくださってすごくわかりやすかったです。その日、何だか稽古が終わっても興奮が収まらなくて、ひと駅ぶん歩いて帰っちゃったくらいです。三谷:今回のキャスティングは、これまで舞台ではほぼご一緒したことのない方々ばかりなんです。いつもの方々とやると、読み合わせの段階で、僕が思い描くものに近い形になるんですが、あの日の読み合わせは、僕が想像していたものとは、ほぼかけ離れてました(笑)。でもそれが新鮮だったんです。もちろんそこから僕のほうに近づける部分もあるけど、僕が役者さんからいただく部分もあると思ってて。飯尾:確かに皆さん上手な方ですけど、何よりやっぱり台本が面白いですよね。あれだけの方が出ていて、僕だけじゃなく、どの役にも均等にカレーのルーがかかってるというか、全員に見せ場があるんですよ。三谷:…そういう面白フレーズは、ストックされているんですか。飯尾:ストックは…してないです。三谷:そもそもこの作品は、伊東四朗さんとの話の最中に思いついたんです。伊東さんが出演していた『コメディー お江戸でござる』という番組をもし自分が書かせてもらうなら、という仮定の中で出てきたもので。だから構想20年なんです。飯尾:20年ですか…ワインだったら相当ですよね。三谷:だから、そういうフレーズ、ですよ(笑)。飯尾:逆に、もしこの台本が落ちていたら、僕が拾って自分たちのネタにしたいくらいです。だって、畳み掛けるように笑いが入ってくるんですもん。僕もコントの台本を書いたりしますけど、7~8ページ程度のものですからね。三谷さんの台本は、前のほうにいくつも張られた伏線が、何十ページも後になって回収されたりしていて、すごいなぁって。三谷:ここ最近、年齢的なこともあって、笑いだけに特化したお芝居というのをあまりやっていなかったんですよね。ちょっと原点に返って久々にやってみたいと思っています。そう思うと、やっぱりあの時、僕が飯尾さんに辿り着くまで、神様が待っていてくれたような気がします。飯尾:神様なんて…(困惑)。三谷:もう、飯尾さんは台本通りやらなくていいですから。自由に自分の言葉でやっちゃってください。新政府軍が江戸へ進撃を開始する中、幕府軍の勝(中村獅童)と新政府軍の西郷の会談が決まった。喧嘩っ早い勝を案じた勝家の面々は、西郷をニセの勝と会わせることを思いつく。3月3日(土)~26日(月)東銀座・新橋演舞場作・演出/三谷幸喜出演/中村獅童、松岡昌宏、松岡茉優、高田聖子、八木亜希子、飯尾和樹、磯山さやか、妃海風、中村蝶紫、吉田ボイス、藤本隆宏、田中圭一等席1万3000円~3階B席3000円ほか*すべて税込みパルコステージTEL:03・3477・5858 みたに・こうき学生時代に結成した劇団・東京サンシャインボーイズで注目を集める。近年は映画監督としても活躍。4~5月には舞台『酒と涙とジキルとハイド』の再演も控えている。いいお・かずきお笑いコンビ・ずんとして活動する傍ら、独自のギャグでバラエティ番組などで活躍。現在放送中のドラマ『アンナチュラル』では、臨床検査技師を演じている。※『anan』2018年3月7日号より。写真・中島慶子ヘア&メイク・立身 恵(三谷さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年03月06日190万部突破!今必読の書である『漫画 君たちはどう生きるか』。大泉洋さん、劇作家の根本宗子さん、ドラマやCMで活躍中の鈴木梨央がこの本をもとに「人の悩みと過ち」をテーマに語り合っていただきました。鈴木:コペル君(主人公)は、友達のガッチンが上級生に殴られた時、勇気を出せずに、裏切っちゃうじゃないですか。私にはそこまでの経験はないですけど、心では正しいことだと思っていても、それを主張する勇気が出せないことは多いです。大泉:それは誰でも同じだよ。実は僕もいまだに忘れられないことがあって…。学生時代のことなんですけど、同級生が、ある日突然、とんでもない奇抜な髪型で学校に来たんです。見て驚いたけど、ちょっと怖いヤツだったんで、直接本人には言えなかったんですよね。それで帰りに友達と歩きながら「あの髪型見た?笑いそうになったよ~」って喋っていてふと見たら、なんと真後ろにそいつがいたの。鈴木:えーっ!?大変!大泉:その時は睨まれただけだったけど、思い切り陰口を聞かれてしまったわけで、恥ずかしいやら情けないやら。しかも、そいつが怒っているというより、ちょっと傷ついているように見えてね…。とんでもないことをしてしまったってグルグル考えて。悩んだ末、やっぱり謝ろうと決めたんです。それで次の日、そいつのところに行ったんだけど、もう何事もなかったふうだったんで、結局謝り損ねまして。そんな自分にまた落ち込んだんですけど。根本:そういうことって、昔のことでもいつまでも覚えているものですよね。漫画のなかでも、コペル君のお母さんが若い時のエピソードがありました。重い荷物を持って階段を上っているおばあさんを見て、手伝おうと思うんだけどなかなか声をかけられなくて、結局最後まで言い出せなかったっていう…。誰にでも、「あの時にこうしていれば」って思うことはあると思うんです。でもそれを、ただ嫌な思い出として終わらせるんじゃなく、後悔を次に活かす原動力にしていくっていうお母さんの考え方がすごくいいなって思って。コペル君にしても、仲間を裏切ったことを後悔して苦悩しますけど、あれだけ苦悩できるってこと自体、本当にすごいなって思うんです。大泉:僕はコペル君ほど悩まなかったんですけどね(笑)。ただ、当時の教訓としては、「陰口は聞かれちゃいけない」と(笑)。鈴木:えーっ!?(笑)根本:(笑)大泉:陰口はやめられない(笑)。梨央ちゃんの前で、こんな恥ずかしい大人ですみません…。「正しく生きたい」と思うことこそが大事。根本:コペル君は何も言えなかった自分に悩みますが、そこが一番大事な気がします。悩んで、どうすべきかを必死に考えるということが。大泉:それは僕も思いますね。それに正面切って立ち向かうだけが、ただひとつの解決方法じゃないって気もするんです。悩みながらも、正しく生きたいってまず皆が思うようになることが、事態を良い方向に向かわせるんじゃないかなって。鈴木:そんなふうにみんなが思えるといいですよね。ニュースを見ていると、ただむしゃくしゃしていたっていう理由で罪を犯す人っていますよね。悪いことだとわかってるのに、なんでかなって思うんですけど。大泉:うーん…そういう人は、何も考えずに感情のままに行動するからなのかな。人間って考えないでいると、自然と自分勝手な方向に行ってしまうんだと思うんです。でも、少しでも自分がどんな人間になりたいかとか、自分はこの先どう生きるかっていうことを突き詰めて考えることをすれば、きっと誰もが理想を持って生きられるんじゃないかと思うんですけどね。根本:本当に。この本は、その“考える”ことをするための、いい手助けになってくれる気がします。『漫画君たちはどう生きるか』原作 吉野源三郎、漫画 羽賀翔一1300円(マガジンハウス)原作・吉野源三郎1899年生まれ。編集者、児童文学者。東京帝国大学文学部哲学科を卒業後、陸軍、東京大学図書館などを経て岩波書店に入社。雑誌『世界』初代編集長を務めたほか、岩波少年文庫の創設などにも尽力。’81年没。『君たちはどう生きるか』は’37年に刊行。漫画・羽賀翔一漫画家。茨城県出身。2010年「インチキ君」で第27回MANGA OPEN奨励賞受賞。翌年にデビュー作「ケシゴムライフ」が週刊モーニングにて短期集中連載。’14年に単行本が発売に。近刊に『昼間のパパは光ってる』(TOKUMA COMICS)。おおいずみ・よう俳優。文章にも定評があり『大泉エッセイ 僕が綴った16年』(角川文庫)も刊行。2009年の本公演「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」では演出と脚本を担当。ジャケット¥64,000ベスト¥32,000パンツ¥34,000(以上Milok/Milok TEL:03・6455・1440)その他はスタイリスト私物ねもと・しゅうこ1989年生まれ。’09年に劇団・月刊「根本宗子」を旗揚げ。その全公演の脚本・演出を手掛ける。また女優として、舞台やドラマにも出演。4月には劇団公演が控える。すずき・りお2005年生まれ。5歳の時に芸能活動を開始。おもな出演作にドラマ『Woman』『八重の桜』『あさが来た』。また、これから公開予定の主演映画『こどもしょくどう』なども。※『anan』2018年3月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・九(Yolken/大泉さん)ヘア&メイク・白石義人(ima./大泉さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年03月03日三谷幸喜氏の新作舞台『江戸は燃えているか』(3月3日~26日)の初日前会見&公開フォトコールが2日、東京・新橋演舞場で行われ、ミュージカルシーンがお披露目された。同作は、三谷幸喜氏が書き下ろした幕末群像喜劇。江戸城明け渡しの交渉のため、勝海舟と西郷隆盛が江戸で会談をすることになるが、喧嘩っ早い勝が西郷と会談したら戦が始まってしまうと心配した勝家の人々は、庭師の平次に勝のフリをさせ、和平交渉をしてしまおうとするが――という物語だ。会見&フォトコールには、作・演出の三谷氏、勝海舟役の中村獅童、勝の"替え玉"となる庭師・平次役の松岡昌宏、勝の娘・ゆめ役の松岡茉優、さらに、高田聖子、八木亜希子、飯尾和樹、磯山さやか、妃海風、中村蝶紫、吉田ボイス、藤本隆宏、田中圭が参加した。そして、平次(松岡昌宏)が勝のフリをさせられるくだりや、勝の妻・たみ(八木)が勝(中村)に平次と家を出ていくと告げるシーン、平次が勝家の女優・いと(磯山)の唇を奪うシーンなどを公開。また、勝の妹・順(妃海)を中心にキャスト全員で踊るミュージカルシーンもお披露目された。ミュージカルシーンでは、栗コーダーカルテットが手掛けた楽曲に合わせて、キャストが歌とダンスを披露。三谷氏は「最初は歌うつもりじゃなかったんですけど、とてもいい曲がたくさんできてきて、歌える人がいっぱいいるということがわかりまして」と明かし、「メインボーカルは妃海さん。ステージングもお願いしました」と説明した。また、「みんな本気で歌ってるんですけど、若干1名どうしても歌がうまく歌えないということで、1人だけ口パクの人がいます」と告白。すぐに「口パクは飯尾さんです」と暴露し、笑いを誘った。
2018年03月02日『映画ドラえもん のび太の宝島』の公開を前に2月19日(月)、“大人だけの先行試写会”と銘打って、文字通り大人だけを招待しての試写会が開催! ゲスト声優を務めた大泉洋、高橋茂雄(サバンナ)、脚本を担当した川村元気が登壇し、「ドラえもん」の魅力を語り合った。シリーズ38作目となる本作は、東宝の映画プロデューサーであり、映画化もされた小説「世界から猫が消えたらなら」を手がけるなどマルチな活躍を見せる川村氏を脚本に迎え、のび太たちが宝島を目指して冒険を繰り広げる。大泉さんはのび太たちの前に立ちはだかる海賊・シルバーを、高橋さんも同じく海賊のトマトを演じている。■大泉洋、これまで全く触れてこなかった映画ドラえもんにガチ感動!大泉さんは「出といてこんなこと言うのは失礼ですが、これまでドラえもん映画を通らずに生きてきました」と今回、初めてドラえもん映画に触れたと告白。「大人になってからも『ドラえもんは泣ける!』とは聞いてたんですが、『なんぼのもんじゃい!』と思って見てみたら、まあシルバーがいい!」とまさかの自画自賛。「これから1年に1本のペースで順繰りに遡っていきたい。(1本目の)『のび太の恐竜』にたどり着いたとき、号泣すると思います」とすっかりドラファンになったよう。■“ドラえもん”水田わさびも「今年はすごい!」と太鼓判高橋さんは、昨年の『のび太の南極カチコチ大冒険』に続き、なんと史上初の2年連続のゲスト声優という快挙を達成!今年の作品について「台本の時点でメチャクチャ面白いってわかったし、声を入れて、映画もできて、ドラえもん役の水田わさびさんにお会いしたんですが、『今年はヤバくないですか?』と言ったら『今年はすごい!』とおっしゃってました。ドラえもんが言うてるやん!間違いないなって思いました」と例年と比べても本作は特別な仕上がりになっていると断言する。本作において、大人だからこそ泣けるポイント、楽しめる見どころを問われた大泉さんは「今回の作品、大人は楽しめますよ。子どもは楽しめますかね?子どもは見なくていいんじゃない?」と“大人が見るべし!”を超えて“子どもは見なくていい”という、まさかのネガティブキャンペーンを繰り広げ、すかさず高橋さん、川村さんから「やめろ(笑)!」とストップがかかる。■伝説の「鼻でスパゲッティ」を超える無茶ぶりが登場!?その上で「のび太くんが…あの、ダメなのび太くんがあんなに変わって…。あの勇気は泣けますね。ドラえもんを助けるためにとんでもないことをします。のび太くんはどこまでが目なんでしょうか(笑)?あののび太君以上に勇気ある人は世界にいないんじゃないかと。のび太くんこそが金メダルです!」とビミョーにディスりつつも、劇中でのび太が見せる勇気を大絶賛する。一方、高橋さんは、映画第1作の『のび太の恐竜』でのび太がジャイアンとスネ夫に約束した「鼻でスパゲッティを食べる」という約束――通称“鼻スパ”を超える無茶ぶりが本作で見られると予告し、オールドファンの期待を煽っていた。『映画ドラえもん のび太の宝島』は3月3日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月19日フジテレビでは、アガサ・クリスティが1926年に発表した人気長編推理小説「アクロイド殺し」を、三谷幸喜脚本で日本で初めて映像化することが決定。野村萬斎を主演に迎えるほか、大泉洋、向井理、吉田羊、松岡茉優ら豪華キャスト共演で「黒井戸殺し」のタイトルで4月に放送される。「原作:アガサ・クリスティ×脚本:三谷幸喜」のコラボは、2015年にフジテレビ開局55周年特別企画として2夜連続で放送した「オリエント急行殺人事件」で初コラボが実現。続く今作は、クリスティの6作目の長編小説であり、エルキュール・ポアロシリーズの3作目にあたる「アクロイド殺し」が原作。事件が起きた人間関係を知るポアロの隣人による手記を読んでいく形で進んでいく本作は、その結末におけるトリックの斬新さによって、当時世界中に衝撃を与え、そのトリックを巡って「フェア・アンフェア論争」が引き起こされ、長らく映像化不可能とされてきた作品だ。「黒井戸殺し」のタイトルで映像化される今回は、「オリエント急行殺人事件」同様、萬斎さん演じる名探偵・勝呂武尊が主人公。そして医師・柴平祐を、舞台「ベッジ・パードン」で萬斎さんと同じ舞台には立っているものの、テレビドラマでの共演は今回が初めてとなる大泉さんが演じ、勝呂の良き相棒としてコンビを組み、事件の謎に立ち向かっていく。「オリエント急行殺人事件」以来、ドラマ出演は約3年3か月ぶりとなる萬斎さんは、「再び勝呂武尊を演じることができて、とてもうれしくもあり、やりがいもありました。前回の『オリエント急行殺人事件』のときより、人間味の増した勝呂になったのではないかと思います」とコメント。テレビドラマ初共演となる大泉さんについては、「いつもにこやかに明るく撮影現場を盛り上げてくれました。撮影の中で、洋くんと一緒にあぜ道を自転車で走るシーンがあり、偶然、勝呂が自転車から転げ落ちるシーンの倒れ方がチャップリンみたいになったところが、とてもおもしろかったです」と撮影中のエピソードも明かし、「10人の容疑者に対して、全員のアリバイを整理し、見破っていく駆け引きも見どころとなっています。複雑に絡み合ったアリバイを見事に解いていく勝呂武尊をぜひお楽しみに」と見どころを語っている。一方、とにかく台本が面白かったと話す大泉さんは、「三谷さん脚本による個性豊かなキャラクターたちがとにかく魅力的」と言い、萬斎さんについては「どんな役をやっても強力な印象を残すお芝居が大好きだったのでとてもうれしかったです。撮影中は、ずっと聞いてるとドンドン勝呂のキャラのとりこになり、最高に楽しい毎日でした。そんな勝呂と柴との掛け合いも見どころの一つだと思います」と話している。またこの2人に加え、物語を彩る個性豊かな登場人物たちを演じる俳優陣も決定。三谷作品初参加となる余貴美子、草刈民代、向井理、佐藤二朗、和田正人。三谷映画や舞台には出演しているものの、三谷ドラマには今回初出演となる寺脇康文。さらに、浅野和之、秋元才加、吉田羊、松岡茉優、藤井隆、今井朋彦、斉藤由貴、遠藤憲一が出演。彼らが代わる代わる事件の容疑者として浮上していく。夫を毒殺した疑惑のあった唐津佐奈子が死亡するところからはじまる本作。彼女を演じる吉田さんは、「故人ではありますが、語り手たちによる在りし日の私から、その人生を想像していただけるとうれしいです。大泉さんを想定した三谷さんの『当て書き』がこれまた楽しい!」とコメント。かねてより三谷作品に参加したかったという草刈さんは、「私演じます“満つる”さん、ちょっと変わった人です。このような役柄は演じたことがありません!でも、楽しかった~」と述べ、松岡さんも「野村萬斎さん演じる奇妙な探偵・勝呂に振り回されるのは大変心地よい時間でした」と参加した感想を語っている。そして“謎の男”役で出演する和田さんは、自身の役について「極めて重要な容疑者の一人です。明らかに怪しいです。疑われても仕方ない。誰が見てもそんな印象です。ストーリーを追っていく中で、加害者なのか?被害者なのか?と、そんなところにある種の面白みを感じる人物です」と説明しており、多くの登場人物の中でも特に気になるキャラクターだ。また脚本を手掛けた三谷さんは、「あの名作『アクロイド殺し』のドラマ化に関われるのは、クリスティファンの脚本家にとっては最高の喜びです。ミステリーの女王に敬意を表し、設定を日本に移した以外は、極力原作に忠実に脚色してみました」とコメントを寄せている。「黒井戸殺し」は4月、フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年02月15日ロバート・ルイス・スティーブンソンの名作『ジキル博士とハイド氏』をもとに、三谷幸喜が生み出した珠玉のコメディ『酒と涙とジキルとハイド』。その4年ぶりの再演が決定、そこで初演に引き続きジキル博士を演じる片岡愛之助に話を聞いた。舞台『酒と涙とジキルとハイド』チケット情報ジキル博士が開発した、人間の人格を善と悪のふたつに分けてしまう新薬。しかしその薬がまったく効かないことに気づいたジキルは、役者のビクターにハイドを演じさせ、“ふたりひと役”の替え玉作戦で乗り切ろうとするのだが…。「当たり前ですが、僕らが想像していた『ジキル博士とハイド氏』とはまったく違うものでした(笑)。ただジキルもビクターも、そしてジキルの婚約者イヴも、みんなそれぞれ真剣に生きているだけなんですよね。そして演じる僕らが真剣にやればやるほど、その人を一生懸命に生き抜くほど、作品としてはより面白くなっていく。だから僕にとっては初のコメディでしたが、スッと役に入ることが出来て…。それこそまさに三谷さんのホンの力だと思います」。今回の再演では愛之助だけでなく、ビクター役の藤井隆、イヴ役の優香も再登板。息の合ったやり取りがまた期待出来そうだ。「藤井さん演じるハイドは…、思い出しただけでも笑っちゃうくらい(笑)。常にエンジンが温まっているような、すぐレッドゾーンみたいなキャラをつくられていて、本当天才的に面白い方ですね。優香さんは前回が初舞台でしたが、志村(けん)さんのところでコントはずいぶんなさっていますから。さらにこの4年間で、それぞれみんな積み上げてきたものがあるでしょうし。そこでどういった化学反応が起こるのか、僕自身とても楽しみです」。奇しくも東京では、ミュージカル版の王道『ジキル&ハイド』がこのひと月前に上演されており…。「そうなんですよ!だからそちらをご覧になった方は、たぶんビックリすると思います。本当に突拍子もない、これまでの『ジキル博士とハイド氏』のイメージをぶち壊すような作品ですから(笑)。でもとにかく一度は観に来ていただきたいですね。それでどう違うのか。同じ題材でここまで異なるものが書けるのか。そのすごさをぜひ感じ取っていただけたらと思います」。なお本作は、東京公演に先駆け台湾での上演も決定。自身初の海外公演に、「ワクワクしています」と愛之助も胸躍らせる。4年という歳月と、台湾での経験が、この舞台をさらなる高みへと引き上げてくれるはずだ。『酒と涙とジキルとハイド』は4月27日(金)から5月26日(土)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。東京公演のチケットは現在発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年01月29日女優の小松菜奈と俳優の大泉洋がW主演を務める映画『恋は雨上がりのように』(2018年5月公開)の第二弾キャストとビジュアルが24日、明らかになった。同作は眉月じゅんによる人気同名コミックを実写化。「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「全国書店員が選んだおすすめコミック」など各賞にランクインしている。陸上の夢を怪我で断たれた女子高生のあきら(小松)が、冴えないファミレスの店長・近藤(大泉)の優しさに触れ、28歳差の片思いをする。2018年1月からはフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかにてアニメも放送中。あきらの親友で陸上部のキャプテン・喜屋武はるか役に清野菜名、あきらがアルバイトをするファミレス・ガーデンのバイトの大学生・加瀬亮介役に磯村勇斗、あきらのクラスメートでバイト仲間でもある吉澤タカシ役に葉山奨之、あきらのバイト仲間・西田ユイ役に松本穂香、密かにあきらのことを目標にしてきた南高校陸上部のエース・倉田みずき役に山本舞香と、フレッシュで次世代を担う若手俳優陣が出演。さらに、あきらとともにファミレス・ガーデンで働くウェイトレス・久保役に濱田マリが出演。また近藤の旧友で人気作家の九条ちひろ役にTEAM NACSの戸次重幸が出演し、大学時代からの仲間である大泉と戸次が役柄でも旧友を演じることとなる。またあきらの母・橘ともよ役には、小松とCM共演中の吉田羊が、映画初共演となる。公開されたビジュアルは、あきらと近藤の絶妙な距離感や、すれ違いながら不器用に惹かれ合い影響し合う2人の繊細な世界観を表現した。本編の撮影も行った写真家・市橋織江が、ポスターなどのスチール撮影も担当し、透明感溢れる“恋雨”ワールドを描き出した。Ⓒ2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会©2014 眉月じゅん/小学館
2018年01月24日俳優の大泉洋と松田龍平が12月15日(金)、丸の内TOEIで行われた映画『探偵はBARにいる3』大ヒット舞台挨拶に登壇。シリーズの大ヒットを祝福し、製作・配給を務める東映グループ会長の岡田裕介氏から、シリーズ継続を求めるサプライズの手紙が届けられると、大泉さんは「もちろん続けますよ。一生BARにいるし、一生『水曜どうでしょう』も続けます」と満員の客席の前で高らかに宣言した。■松田さんはまさかの「一回持ち帰らせてください」発言!本作は、東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を映画化した『探偵はBARにいる』シリーズの第3弾。北海道の歓楽街・ススキノで活動する探偵(大泉さん)の助手・高田(松田さん)の後輩からの依頼である人探しを受けてしまったことか起こる最悪の事件を描く。シリーズ累計動員200万人を突破し、オープニング興収が過去最高の数字を記録するなど大ヒットスタートを切ったが、大泉さんは「こうして公開後にまたイベントをやらせてもらうのはありがたい」と笑顔を見せると、スタートから数分話し続けるなど、この日も独壇場。そんな大泉さんに岡田会長から“続投要請”の手紙が届くと「もちろんやります」と、あっさりパート4製作が決定したが「東映さんは狡猾だから、公開前には決してこういう話はしない。ヒットしないとやらないんですよ」と愚痴をこぼす。それでも「でも今日の話だと、一生続けるということですよね。やりますよもちろん」と“一生探偵”宣言で客席を沸かせた。しかし、会場が大いに盛り上がるなか、松田さんは、「台本的にパート3で終わると思っていたから…。一回持ち帰らせてください」とまさかの発言。ビックリした表情をみせた大泉さんは「マネージャーかよ!」と鋭い突っ込みを見せていたが、松田さんは「大泉さんが過酷な撮影に耐えられるなら…。大泉さん次第です」と最後は続編に意欲を見せていた。■来年は大泉さん&松田さんでM-1出場!?また、大ヒットしているものの、まだ観ていない人たちへの見どころを聞かれた大泉さんは「全国的には言っていませんが、この映画には私の親父が出ています。『観たこともない年寄りがどうしてこんなに大きく写るんだろう』というシーンを発見したら、それは僕のパパです」と不思議な見どころを語ると、さらに「あとは結構ジェダイが出てくるし、僕たちが一番大事にしているのはフォースなんです」と、この日公開になった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を意識した発言で客席を沸かせていた。大泉さんのトークに、終始苦笑いを浮かべてていた松田さんは「フォースの話になるとレベルが高すぎて…」と語ると「初めて観る方がたくさんいることにビックリしました」と回答。司会者から「見どころ」を聞かれていただけに、大泉さんは「出ました!聞かれていないことを答えるインタビュアー泣かせ、最難関な人」と、またもや鋭い突っ込みを見せていた。息のあった2人に場内は大爆笑。大泉さんは「こんな金屏風の前でトークしているとM-1グランプリに出ているみたいですね。来年は『探偵はBARにいる』というコンビでM-1に出ようか」と語っていた。『探偵はBARにいる3』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年12月15日『探偵はBARにいる3』が公開中だからというわけではないが、大泉洋は、ミステリアスだ。え? と思った人もいると思うが、まあ、話を聞いてほしい。大泉洋は、たしかに、一見、わかりやすいアイコンである。故郷の北海道をこよなく愛しながら、芝居やバラエティーをやっている、気取らず親しみやすい、ユーモアにあふれたおしゃべり上手な好人物という印象を彼に対してもっている人が多いと思う。それを、いやいや違うと覆すつもりはない。改めてプロフィールをおさらいすると、大泉洋は、北海道で劇団TEAM NACS活動と平行しながら出演していた北海道ローカルのバラエティー番組『水曜どうでしょう』から火がついて、みるみるうちに全国区の人気を獲得。テレビドラマ、映画、舞台と大活躍している。前述の魅力につけ加え、バラエティー番組では何かと弄られ、そのつどボヤくのも特徴で、困り顔が似合う俳優という印象もある。そこが愛らしい。と同時に、気になるのは、そこなのだ。ほんとうに、この人は弄られボヤくキャラなのだろうか。○ハードな事件に巻き込まれる探偵大泉洋が主演の『探偵はBARにいる3』の“探偵”(なぜか名前がなく“探偵”のみ)は、ススキノのプライベートアイとして、街を知り尽くし、困った人を助けるお仕事をしていて、しょっちゅう命の危機にさらされている。映画の1でも2でも3でも、なかなかハードな事件に巻き込まれているのだが、常に飄々としていて、どんなに酷い目にあっても、笑いにしてしまう。それは、脚本家の古沢良太の持ち味でもあるのだろうけれど、大泉洋と相乗効果を成して、よりいっそう楽しい。真冬の北海道の海の上、ハダカで小舟に磔にされる場面なんて、実際、その場にいたら笑えない寒さだと思うが、大泉洋はみごとなまでに笑いの場面以外の何ものでもなくしてしまう。3では、1と2にあった、ザッツ昭和のハードボイルド探偵もののイメージーー血がほとばしる暴力シーンやオネエチャンのハダカもいっぱいみたいな部分がずいぶんとソフトになり(これは、吉田照幸監督の個性か、テレビで放送するときのBPO対策か不明)、大泉洋はますます軽やかになった。だが、話は重い。探偵の相棒・高田(松田龍平)の知り合いに依頼された、女子大生(前田敦子)行方不明事件を追っているうちに、裏に危険な組織があることがわかる。そして、その組織に関わっている女性・マリ(北川景子)は、かつて彼女が行き倒れていたときに探偵が助けた人物だった。とても重たい秘密をもった彼女を、探偵は救おうと奔走する。そのクライマックスには誰もが驚かされるだろう。探偵が、マドンナ的役割のゲスト女優といい感じになるのはシリーズのお決まりで、とりわけ今回の探偵とマリはかなりいい感じになる。でも、そのいい感じになり方も、恋愛映画の金字塔『恋人たちの予感』にオマージュを捧げた微笑ましいものになっている。ススキノのプライベートアイとして、あらゆる意味で百戦錬磨であるはずの探偵なのに、この可愛さは何? という、いわゆるギャップ萌えを狙っただけにとどまらず、おそらく、そんなにあらゆる面で強くなんかなれない男性観客にも親近感を呼ぶこと請け合いだ。こんなふうに男からも女からも共感の眼差しを一身に受ける探偵。その一見、そんなに強そうに見えない彼が、一度やると決めたことには、危険を承知でぶつかっていく姿に胸を熱くしながら、でも、きっと、探偵はすごく強いのだと、私は勝手に思う。本当は、寒さも熱さも痛みもへっちゃらの不死身の男で、でも、ちょっと弱そうに見せているエンターテイナーなのだと。○大泉洋の魅力とはその疑惑の真偽に関してはどうでもよくて、こう見えて実は……というミステリアスな部分をちらつかせているところが探偵の魅力であり、そっくりそのまま、大泉洋の魅力ではないかと思う。古沢良太は、大泉は「どんなことを書いてもどうにかしてくれるだろうと信頼しています」とテレビブロス12月2日号で語っていた。それはつまり、大泉洋はなんでもウェルカムな最強の俳優であるということだ。だって、ふつう、ハダカで冬の海に出ないですよ。よっぽど強靭ですよ。それをやっておきながら、ボヤく。困り顔する。ほんとうに、強くて、できる男は、それを見せないということを、大泉洋は体現している。つまり、彼の人生最大の演技は、彼が本当はいじられキャラでもボヤきキャラでも困り顔キャラでもないってことなんではないか。大泉洋に何度か取材をしたことがあるが、常に話が面白くなるように気にかけてくれていることもひしひしと感じる。すべてを笑いに変えられることは、ほんとうの強さだ。大泉洋の脳みそや身体の中で、いったいどんなふうにして、すべてをエンターテインメント化しているのか、その工程こそが、最大のミステリーである。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年12月08日映画『探偵はBARにいる3』が12月1日(金)に公開を迎え、主演の大泉洋をはじめ、“相棒”松田龍平に3代目ヒロインを演じた北川景子、前田敦子、志尊淳、鈴木砂羽、吉田照幸監督が舞台挨拶に登壇した。札幌の繁華街・ススキノを舞台にハードボイルドな探偵が様々な事件を解決していく人気シリーズの第3弾。「洋ちゃん!」という熱烈なファンの声援に大泉さんは「44歳で、こんなにも『洋ちゃん!』と呼ばれるのはこのおじさんだけですね」と満面の笑み。会場には、志尊さんのファンも多く、宛てのメッセージボードを掲げる姿が見られたが、大泉さんは「(ボードを読んで)『志尊くん、今日も世界一」…もう帰ってくれる?ファンが多い人、大っ嫌い」と“排除”の論理を繰り出し、会場は笑いに包まれる。大泉洋の魅力は? “相棒”松田龍平の答えは…?シリーズ1作目から相棒として歩んできた松田さんの魅力について問われた大泉さんは「みなさんお気づきかと思いますが、面白いんですね、この人は。正直、私と松田がどっちが面白いかというと、ほんのちょっとだけ僕の方が面白いくらい。これだけ『笑わせたい!』と思ってる私に肉薄するって…。私がパンツ一丁で小樽の海に出てまで笑いを取ろうとしてるのに、この男はたまにボソッとしゃべるだけで面白い!嫌いですね(苦笑)。ただ、私は『面白い』の奴隷ですから、そういう意味で、ここまで頼れる人はいないです。松田龍平がこのシリーズに出てくれたことは、何よりラッキーで幸せなこと」と羨望を交えつつ、松田さんの面白さを称える。一方、最初の挨拶の段階で、その低いテンションについて、テンションあげあげの大泉さんから早速「同じ舞台での挨拶と思えない!」と突っ込まれていた松田さん。大泉さんの魅力を問われるとしばし沈黙…。「そうですねぇ。どこですかねぇ…」と首を傾げつつ「楽しい雰囲気になるんですよね。大泉さん、すごくしゃべるけど、内容をちゃんと聞くと面白いことはそんなに言ってないんです。でも、テンションが上がるし、笑っちゃう。完全にムードメーカーですね」と称賛(?)を口にした。大泉さんは「そこは、やろうと思ってできることじゃないから。こんだけ中身なく、笑わすって」と自嘲気味に自らをフォローするが、松田さん「僕も、大泉さん(のよう)になりたいって思って。もう少し、トークもうまくなりたいと頑張ったけど難しくて…。今日、パーマをかけてこようかと思ったんです。外見から入ろうと。でも、形だけ変えても無理だろうとありのままの自分でいようと思いました」と相変わらずのマイペースな口調で語り、会場は笑いに包まれていた。探偵は映画にいる?大泉洋、静岡の映画館にバイト助っ人で参戦!大泉さんはこの日の午前中、キャンペーンの一環として、静岡の映画館に足を運び、欠員が出たというシフトの穴を埋めるためにバイトとして奮闘!新人バイトとして制服を着て、タイムカードを押すところから始まり、パンフレットを売り、チケットをもぎるなどアルバイトとして奔走した。その様子が、写真でスクリーンに映し出され、大泉さんが熱く解説を加えたが、共演陣の反応はビミョー…。松田さんは「(写真を眺めながら)これは何の時間なんだろうって思いました」と語り、北川さんは「私も行きたかったです」と言いつつも、大泉さんから「君はいつも後になってそう言う!」と突っ込まれ、前田さんは「すごい」と連発しつつも、その感情のこもらなさに「気持ちねぇな!」と大泉さんの怒りを買う。志尊さんは「僕が寝ている間にこんなことを…」と漏らし、鈴木さんは「静岡ってところがいいですね」と差しさわりのないコメント。大泉さんは「何ですか、この温度差は!」と嘆き節。ちなみにこちらのバイト、時給は835円で、交通費は規定により100円を支給。新幹線で東京・静岡を往復したという大泉さんは「赤字です」と苦笑を浮かべていた。『探偵はBARにいる3』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年12月01日映画『探偵はBARにいる3』に出演している俳優の大泉洋と志尊淳が11月29日(水)放送の「ホンマでっか!?TV」にゲスト出演。番組では大泉さんが「タコ焼き」について、志尊さんが「箸の持ち方」について議題を提案。大激論の結論やいかに!?本番組はMCを明石家さんまが務め、さんまさんと強烈キャラクター評論家軍団とパネラーたちがサイエンスな爆笑トークを繰り広げる人気バラエティー。今回は「道の駅」をテーマに「道の駅 旅案内全国地図」編集長を務める守屋之克氏や、旅とキャンピングカーをテーマにするフリーライター・浅井佑一氏、1,000か所以上の道の駅を巡った平賀由希子氏などが「道の駅」の魅力を紹介。前回出演した際「ホンマでっか!?レストラン」で海鮮あんかけ焼きそばを作った大泉さんは今回、オムライスに挑戦。加藤綾子アナウンサーを巻き込み、さんまさん、辛口評論家軍団に終始ツッコまれながら料理をする大泉さん、その出来栄えにも注目。そして「ホンマでっか!?どっち派討論会!」では大泉さんから「タコ焼きを食べるとき、熱々で食べる派か、少し冷まして食べる派か」という議題が。大泉さんと志尊さんは、スタジオで熱々のたこ焼きを食べることになり、お約束のハフハフを披露!?続いて志尊さんが「好きな人の箸の持ち方が変だったら、引く派か、引かない派か」という議題が投げかけられ、持論を熱くぶつけ合う。大泉さんと志尊さんが出演している『探偵はBARにいる3』は12月1日(金)より全国にて公開。はじまりはありふれた人探し…のハズだった。“失踪した女子大生”。その裏で見え隠れするのはひとつの殺人事件。調査を進める中で浮かび上がったのは、モデルクラブの美人オーナー・マリと、最凶のインテリヤクザ・北城。卑劣な罠が、次々と探偵と高田に襲い掛かる。やがて起こるもう一つの殺人事件、高田の敗北、巨額の薬物取引、巧妙なハニートラップ、裏切りに次ぐ裏切り。事態はただならぬ様相を呈し始めていた。そしてマリは、自ら裏社会をも欺き、2人の前にやってくる――。大ヒットシリーズ第3弾となる同作。探偵役の大泉さん、高田役の松田龍平のコンビはもちろん、謎の美女・マリ役で北川景子が出演するのをはじめ、前田敦子、鈴木砂羽、リリー・フランキー、田口トモロヲ、志尊さん、安藤玉恵、マギーら豪華キャストの共演も見どころ。大泉さんと志尊さんが出演する「ホンマでっか!?TV 大泉洋vs評論家2時間ずっとバッチバチSP」は11月29日(水)20時~フジテレビ系にて放送。(笠緒)
2017年11月29日「ルパン三世」の原作者モンキー・パンチが、大泉洋主演『探偵はBARにいる3』を観劇し、感じたままに描き上げた、ハードボイルドな雰囲気漂うイメージ画が完成。大泉さんが感激のコメントを寄せている。マスコミ向けに行われた試写会では「シリーズで最も切なくて泣けるドラマ」「ハードボイルドな空気を醸し出しつつ、絶妙な間合いで笑いを挟みこむ」など、シリーズの中でも最高傑作との声が上がっている本作。シリーズ1、2で培われた大泉さん演じる“探偵”のキャラクターに対しての評価も高いものとなっており、“ルパン三世”を彷彿とさせるという声が多く寄せられていた。そのことから、今回「ルパン三世」の原作者であるモンキー・パンチ氏の快諾により、実施に映画を鑑賞してもらい、感じたままのイメージ画が完成。その画は、BARでグラスを傾けながら依頼を受けている“探偵”がモチーフとなっており、 “大人のハードボイルド感”や“危険で激しいアクション”を匂わすイメージが見事に表現されている。大泉さんは「子どものころから、とにかく『ルパン三世』が大好きだったのでこんなに嬉しいプレゼントはありません。ちょっと泣きそうになりました」とコメント。「“探偵”に、いろんな銃が向いていたり、ナイフが“探偵”の頭の上に刺さっていたり、壁に不二子を想像させる女性の絵が飾られていたりと、ハードボイルドな世界観がめちゃめちゃかっこよかった」と語る。子どものころ、よく「『ルパン三世』に似ている」と言われていたそうで、「モンキー・パンチ先生が『探偵はBARにいる3』を見てくれた上で、私演じる“探偵”を描いてもらったというのは光栄の極みでございました」と大感激。「ルパン三世」の雰囲気やキャラクターは「“探偵”を演じる上で実はとても影響を受けていました」と明かし、「一生の宝物にします!!」と喜びが止まらない様子。一方、本作を観たモンキー・パンチ氏は、「ラスト約5分前、真実が判り主人公が苦悩する大泉さんの無言の演技は迫力満点、感動ものである。洋ワールドを思う存分楽しめた」と、こちらも大絶賛のコメントを寄せている。『探偵はBARにいる3』は12月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月29日俳優・大泉洋が、2018年公開の『映画ドラえもん』シリーズ38作目となる最新作『映画ドラえもんのび太の宝島』にゲスト声優として参加することが決定した。今作は、夢とロマン溢れる大海原を舞台に、太平洋上に突如現れた謎の島に隠された宝を巡って大冒険を繰り広げる物語。TVアニメ「ドラえもん」の演出を数多く手がけ、本作が初の映画シリーズとなる今井一暁を監督に、脚本は『バケモノの子』『君の名は。』など映画プロデューサーのみならず、「世界から猫が消えたなら」など小説家としても活躍する川村元気が担当する。そして今回、主演作『探偵はBARにいる3』の公開を控え、個性的かつ多彩な演技で幅広い層から支持される俳優の大泉さんが、のび太たちを襲う海賊船の船長で、宝島に眠る財宝のカギを握るキャプテン・シルバー役で出演することが決定!大海原でのび太たちに立ちはだかる、怪しく謎に包まれた海賊船の船長…そこに秘められた真実とは…?『千と千尋の神隠し』『バケモノの子』など、いままでに10作品ものアニメ映画に出演してきた大泉さんだが、今回のオファーに関して「…ついに来た!!ドラえもんだ!!!」と率直な感想を述べ、取材ではドラえもんと初対面した瞬間、「ドラえも~ん!会いたかったよー!!」と駆け寄り喜びを爆発させる場面も。また、まずはマネージャーとではなく、6歳の娘と話し合ったと言う大泉さん。「『どうする?パパ、ドラえもん出て欲しい?』って聞くと『うん!』って。最終的なGOは娘が出しました(笑)」と愛する娘のため出演オファーを快諾したそう。すでに脚本も読んだそうで、「これまた良いんです。ドラえもんの映画って、大人が見ても面白いし、泣いちゃいますが、今回も本当にぐっとくる物語でした。特に、僕みたいに子どもを持つ親にはもう、参っちゃいます」と感想を述べ、「娘はまさにいまがそうですが、僕も立派なドラえもん世代。子どもの頃は漫画を買って読んでいましたが、僕は完全にのび太ですよね。出木杉君ではない。のび太って、全然やらなきゃいけないことやらないでしょう?最終的にドラえもんに頼る姿は、かつての兄に頼る僕です。兄は僕のドラえもんでした(笑)」とキャラクターと重ねて話した。役については、「今回は、宝島のカギを握る海賊船の船長という役どころなので、何かひとつ信念を持っているような、深みのある大人の男を演じられたらと思っています。ドラえもんの世界に自分が参加していることに感動していますが、まずは映画を盛り上げられるよう頑張ります!最後に、娘に一言贈ります。パパ、頑張るからね!」と気合十分に語っている。今回の大泉さん起用にあたり、プロデューサー・川北桃子は、「実は、脚本作りの段階から監督の今井さん、脚本の川村さんをはじめ、まさに全員一致で大泉さんをイメージし、準備を進めていました」と最初から大泉さんをキャスティングする方向だったと明かし、「シルバーは、厳しさと、優しさが同居する難しい役どころです。そんなシルバーを大泉さんはしっかりと受け止めてくださり、監督も、大泉さんが声を吹き込んだ瞬間、シルバーのキャラクターが完成したと興奮気味です」想像通りのキャラクターになったようだ。『映画ドラえもんのび太の宝島』は2018年3月3日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月27日俳優の大泉洋が11月22日(水)、丸の内TOEIにて開催された「大泉洋映画祭」の初日に、女優の前田敦子と共に登壇。最初の挨拶で「栄えある第1回大泉洋国際映画祭にご来場いただき…」と自ら“第1回”と“国際”をつけ足して映画祭の壮大さをアピールしていたが、主催の東映の関係者が、大泉さんが聞こえるところで前田さんとイベント進行の打ち合わせをしたり、大泉さんをかたどったトロフィーを受賞の前に大泉さんに見せるなど、“やや軽い”対応に「茶番感がひどいというか、もうちょっと重々しくやってほしかったな」とお得意のぼやき節も披露していた。■俳優界で自分の映画祭をやるなんて僕しかいない!「大泉洋映画祭」は、自身が主演を務める映画『探偵はBARにいる3』の公開を記念して、俳優の大泉洋をより楽しんでもらうために、11月22日より、厳選された主演映画7作品を集めて上映するというもの。期間中に『探偵はBARにいる』、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』、『しあわせのパン』、『グッモーエビアン!』、『青天の霹靂』、『駈込み女と駆出し男』、『アイアムアヒーロー』が日替わりで上映される。大泉さんは、「おそらく日本の俳優界でこんなイベントをやるのは僕だけかなと。まあ真似する俳優さんはいないでしょうね」と自嘲気味に語っていたが「すでに公開が終わった自分の作品が、また映画館で上映されるというのは嬉しいことです。自分もまた大きなスクリーンで観たい」と笑顔をみせる。この日は、上映7作品の中から、最優秀主演男優賞が発表されることに。プレゼンターを務めた前田さんが、渡された封筒をから受賞者が書かれた紙を出す姿を、舞台中央で祈りを込めながら見つめていた大泉さんは、自身の名前がコールされると感極まった表情を浮かべる。「まさか取れると思っていなかったので正直驚いています」と大泉さんは感情を込めて語ると、いつもの大泉ワールドに場内は大爆笑に包まれた。■大泉洋&前田敦子が互いに俳優としての魅力を語る!大泉さんの大ファンだと公言している前田さんは「“みんなの友達、大泉さん”みたいな感じで、誰にでも明るく楽しく接してくれる人柄も素敵です」と大泉愛を爆発させると「いろいろな役柄を演じていて、普通にファンです。現場でも格好いいですし、演技についてちゃんと相談にも乗ってくれて、自身の悩みとかも隠さず見せてくれるので、とても救われます」と俳優の先輩として、尊敬する存在であることを明かしていた。そんな前田さんに「忙しいなか、遅い時間に(『探偵はBARにいる3』のロケ地である)北海道に来てフラフラになりながら撮影しているのが印象に残っています。お芝居が好きで、本作でも馬鹿っぽいけどずるがしこい役をうまく演じていていました。あっちゃんが出演してくれたおかげで作品に厚みがでました」と大泉さんも絶賛していた。■大泉洋が語る映画とテレビドラマの違いさらに大泉さんは「映画もテレビも映像であることは変わらないのですが、映画は時間の掛け方が違う。とことんこだわることにより、絵に奥行きや広がりがあると思うんです」と映画とテレビドラマの違いを語ると、「『探偵はBARにいる3』もみんなで一生懸命作った映画です。この映画祭でパート1と2が観られるので、続けて観ていただいてもいいですし、パート3だけ観ても十分楽しめる作品になっています」と映画をアピールしていた。『探偵はBARにいる3』は12月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月22日小松菜奈と大泉洋がW主演を務め、人気コミック「恋は雨上がりのように」を実写映画化することが決定。小松さん演じる女子高生が、大泉さん演じる28歳年上のファミレス店長に片想いする。原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の眉月じゅんによる同名漫画。2014年の連載開始直後から話題となり、「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「全国書店員が選んだおすすめコミック」など各賞にランクイン。9集まで刊行され、累計発行部数は約175万部を突破している(11月現在)。■あらすじ陸上の夢を怪我で絶たれてしまった主人公の女子高生・橘あきら。偶然訪れたファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の近藤正己だった。 それをきっかけに、あきらはファミレスでのバイトを始める。バツイチ子持ちで、ずっと年上の近藤に密かな恋心を抱きながら… 。あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない近藤。しかし、近藤への想いを抑えきれなくなったあきらはついに告白する。近藤は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず――。真っ直ぐすぎる17歳とバツイチ子持ちで冴えない45歳。年齢差28歳の2人の関係はやがて、それぞれが自分自身を見つめ直すきっかけとなり…。陸上の夢を故障で経たれ、陸上と向き合うことを避けてきたあきらと、かつて夢見ていた小説家の夢から目を背けてきた近藤。ともに“夢をあきらめた”経験を抱えている2人は、片想いをきっかけに、やがてお互いが自分自身と向き合う“人生の雨宿り”となり、少しずつ勇気を取り戻して成長していく。■小松菜奈&大泉洋、初共演!すれ違いながら不器用に惹かれ合い、影響し合う2人に主人公の女子高生・あきらを演じるのは、鮮烈なデビュー作『渇き。』以降も、『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など話題作に出演、『沈黙-サイレンス-』でマーティン・スコセッシ監督に見いだされ世界進出も果たした若手実力派、小松さん。「シャネル(CHANEL)」のブランドアンバサダーも務めるなど、モデルとしても世界で活躍する。あきらの寡黙だが凛とした佇まい、細かな感情表現を演じるのに、小松さんはハマリ役。一方、そのあきらに恋心を寄せられるファミレス「ガーデン」の店長・近藤を演じるのは、『駈込み女と駆出し男』で第58回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞、その後も『アイアムアヒーロー』など数々の作品に出演し、『探偵はBARにいる3』も控える大泉さん。その存在感ある演技力はもちろん、アニメーションの声優、作家、歌手などマルチに活躍し、その軽妙なトークでも幅広い年代から愛される大泉さんが、冴えないけれども、誠実で優しさにあふれた中年男性をどう演じるのか、気になるばかり。■“恋雨”ブームを巻き起こす原作に期待高まるコメント原作を読み、「人を好きになるって理屈じゃないなって純粋に思えた」と小松さん。「最初は女子高生とおじさんの恋愛の話かなって思いましたが、読み進めていくと2人の成長物語のように思います。微笑ましく、ちょっぴり泣けたり、大切な想いだったり、人を好きになることだったり、読んでいてなんとなく背中を押してくれる感じがしました。素直に伝えるって難しいことだけど、私が演じるあきらとして素直にまっすぐ伝えたいです」と意気込みを明かす。また、大泉さんはまず、「女子高生が中年のファミレス店長に恋をする話です」と聞いて、「ついにそういう役が来たか!と胸の高鳴りを抑えられませんでしたが、原作を読ませていただいて、“自他共にみとめる冴えない男”だと分かり『ですよね!』と妙に納得したものでございました(笑)」と告白。「あきらの純粋過ぎる想いに、はじめは戸惑う近藤ですが、次第にその想いにどう応えていくのか、彼なりに必死に向き合っていく。そんな頼りないけど、どこか憎めない近藤役を精一杯演じたいと思っております」と語り、「小松さんとは今回が初共演になります。2人の噛み合わない、もどかしいけれども可愛らしいかけあいを小松さんと一緒に作っていければと思います」と期待を寄せている。監督を務めるのは、CMディレクターとして大活躍しながら、『ジャッジ!』『世界から猫が消えたなら』、そして『帝一の國』と、スタイリッシュな映像と気持ちの良いテンポ感が持ち味の永井聡。「同世代のオッサンである私でも倫理的にどうなの?と思う設定なのに、原作はとても可笑しくて、瑞々しく、澄み切った青空の様な読後感」とコメント。「小松菜奈さんの暴走に翻弄される大泉洋さんを楽しんでください」と見どころ(?)に触れる。さらに、原作の眉月じゅんからは「脚本が既にキラキラと輝いて見えました」と太鼓判。「しかも店長役にあの御存知 大泉洋大先生とあればもう…!小松菜奈ちゃんのスカートがどれだけ短いのかも気になるところです。演者の方々はもちろん、永井監督のチャーミングさ溢るる楽しい映画になるのだろうといまからワクワクしております」と期待いっぱいのコメントが到着。2018年1月からはフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかにてアニメ化も決定しており、20代女性を中心に巻き起こる“恋雨”ブームは加速していきそうだ。『恋は雨上がりのように』は2018年5月、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月15日女優の小松菜奈と俳優の大泉洋が、映画『恋は雨上がりのように』(2018年5月公開)でW主演を務めることが15日、わかった。同作は眉月じゅんによる人気同名コミックを実写化。「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「全国書店員が選んだおすすめコミック」など各賞にランクインしている。陸上の夢を怪我で断たれた女子高生のあきら(小松)が、冴えないファミレスの店長・近藤(大泉)の優しさに触れ、28歳差の片思いをする。2018年1月からはフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかにてアニメ化もされる。小松と大泉は初共演。絶妙な距離感から撮影がスタートし、不器用に惹かれ合う様子が映画におさめられる。『ジャッジ!』(14)、『世界から猫が消えたなら』(16)、『帝一の國』(17)の永井聡がメガホンをとり、15日から12月末まで撮影が行われる。永井監督は「45歳のさえないオッサンに、17歳のクールな女子高生が片想いをする話。同世代のオッサンである私でも倫理的にどうなの? と思う設定なのに、原作はとても可笑しくて、瑞々しく、澄み切った青空の様な読後感で、映画化の話が来る前から、眉月先生のファンでした」と原作への愛を明かした。原作の眉月は「脚本が既にキラキラと輝いて見えました。しかも店長役にあの御存知大泉洋大先生とあればもう……!」と期待を寄せる。「小松菜奈ちゃんのスカートがどれだけ短いのかも気になるところです」とポイントを語り、「演者の方々はもちろん、永井監督のチャーミングさ溢るる楽しい映画になるのだろうと今からワクワクしております!」と喜びを表した。○小松菜奈コメントこのお話をいただいて原作を読ませていただいたのですが、人を好きになるって 理屈じゃないなって純粋に思えた漫画に出会う事が出来ました。最初は女子高生とおじさんの恋愛の話かなって思いましたが、読み進めていくと2人の成長物語のように思います。 微笑ましく、ちょっぴり泣けたり、大切な想いだったり、人を好きになる事だったり、 読んでいてなんとなく背中を押してくれる感じがしました。素直に伝えるって難しい事だけど、 私が演じるあきらとして素直にまっすぐ伝えたいです。そしてあきらが恋をする相手・近藤を演じる大泉さんとは今回が初共演になります。2人の絶妙な距離感や空気感を大泉さんと一緒に作り上げていくことに私自身とても楽しみです。プレッシャーはありますが原作の世界観をより大事に永井監督、 大泉さんや共演者の方々と一緒に楽しく描ければいいなと思います。○大泉洋コメント最初にこの作品のオファーを頂いた時に「女子高生が中年のファミレス店長に恋をする話です」と聞いて、遂にそういう役が来たか! と胸の高鳴りを抑えられませんでしたが、原作を読ませて頂いて、"自他共にみとめる冴えない男"だと分かり「ですよね!」と妙に納得したものでございました(笑)。原作は登場人物の心理描写がとても丁寧で、人を愛する事の難しさや、自分の気持ちに素直になる事の大切さを考えさせてくれる素敵な作品だと思いました。あきらの純粋過ぎる想いに、はじめは戸惑う近藤ですが、次第にその想いにどう応えていくのか、彼なりに必死に向き合っていく。そんな頼りないけど、どこか憎めない近藤役を精一杯演じたいと思っております。そしてあきらを演じる小松さんとは今回が初共演になります。 2人の噛み合わない、もどかしいけれども可愛らしいかけあいを小松さんと一緒に作っていければと思います。(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会(C)2014 眉月じゅん/小学館
2017年11月15日大泉洋と松田龍平という最高のコンビが贈る人気シリーズ第3弾、映画『探偵はBARにいる3』のジャパンプレミアが10月24日(火)、都内にて行われ、大泉さんと松田さんに加え、出演する北川景子、前田敦子、リリー・フランキー、吉田照幸監督が舞台挨拶に登壇した。大泉さんと共にずっとシリーズに出演している松田さんだが、「改めて『探偵はBARにいる』は面白い。実は、むしろ『4』が観たいと思って、そんな作品になったのが不思議で。『3』でやめようかなと思っていたので」とぶっちゃけると、隣にいた大泉さんが目をひん剥いた。しかし、クールな様子の松田さんが「初めて言いますけど、まさか『4』をやりたいと思える作品になると思わなかったので、自分でも驚いています」と淡々と話すと、大泉さんは「僕は、いささかショック…」と何とか受け止めていた。『探偵はBARにいる3』では、探偵(大泉さん)と相棒・高田(松田さん)が最大の事件に挑む物語。失踪した女子大生の麗子(前田さん)を探すうち、ひとつの殺人事件にあたった探偵。調査を進める中で浮かび上がったのは、モデルクラブのオーナー岬マリ(北川さん)と、冷酷非道な裏社会の北城(リリーさん)だった。真相に近づくにつれ、探偵と高田の歯車も少しずつ狂い出す。吉田監督が「エンドロールの最後まで観てください」と挨拶で告げると、前田さんは、「クレジットの最後まで観ていない!」と焦り出した。すると、大泉さんが「お前、ラストを観ないで『面白かった』って言ったの!?もう1回観に行けよ、もう1回頭から観ろ!」とげきを飛ばした。その様子を黙って見ていたリリーさんだったが「実は、まだ完成したものを観ていないんです。まだ観ていないので大人しくしていた」と、加えて告白…!松田さん、リリーさん、前田さんとマイペースなキャストの発言に頭を抱えた大泉さんは、完成作未見というリリーさんに向かって、「どの面下げてきているんだ!今日、お客さんと観たらどうだ!」と言い始め、止まらずに、「しかも今日やっぱり遅刻してきたし!」とリリーさんの物まねまで披露。「『いやいやいや、(皆の)待ってる感が半端ないね』って、そりゃそうでしょ!」と大激昂の大泉さんの様子に反して、場内も登壇陣も大爆笑だった。『探偵はBARにいる3』は12月1日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2017年10月24日三谷幸喜が、歴史をつくった偉い人たちと、歴史に名を残さなかった庶民たちの可笑しくも愛おしい、江戸城明け渡しをめぐる群像喜劇を書き下ろす最新作「江戸は燃えているか」の上演が決定。「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ!」とのスローガンを掲げた本作に中村獅童、松岡昌宏、松岡茉優、藤本隆宏、田中圭、高田聖子、八木亜希子、飯尾和樹、磯山さやからバラエティ豊かなキャストが集結する。時は慶応四年。鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために東海道を進んできていた。西郷としては、無駄に血を流さずにを江戸城を受け渡してもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。そこで幕府側の代表である勝海舟(中村獅童)と会って、降伏を勧めることにする。だが、この勝という男、実は元来の江戸っ子気質で、気が小さい上に喧嘩っぱやい。こんな性格の勝が西郷に会ったら、間違いなく交渉決裂。江戸は火の海になるのは目に見えていた。江戸の庶民たちも、誰もが戦さは望んでいない。もう戦さはこりごりだ。そこで立ち上がったのが勝家の使用人たち。彼らが考えた作戦は、勝をニセの西郷に会わせて、ニセ会談をやらせている間に、勝家の庭師・平次(松岡昌宏)に勝のフリをさせ、本物の西郷に会わせて、和平交渉をしてしまおうという大胆なもの。なんとしても江戸を戦火から守るんだ!庶民たちによる、西郷吉之助&勝海舟を相手の大芝居が、いま始まろうとしている――。幕末、あらたな時代の幕開けがやってきそうな日本を舞台に、江戸を戦火から守るため、ただひたすらに、みんなの、わたしの幸せを願って、一世一代の大芝居を打つ庶民たち。今作のスローガンは「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ!」というだけに、三谷さん作・演出の江戸無血開城をめぐる群像喜劇には、豪華な顔ぶれがずらり。獅童さんは、なんと大河ドラマ「新選組!」(’04)以来となる三谷作品への参加。「当時、三谷さんは、それまでの役柄とは異なった獅童像を引き出してくださり、その後、様々なドラマや映画、舞台に出演させていただけるようになりました」と感謝を明かす獅童さん。また、縁ある新橋演舞場について「喜劇はここで勉強させてもらったと言っても過言ではないくらい」と語り、「きっといままでの演舞場とは違った三谷さんの新しい風が吹くんじゃないかな。自分自身も新たな気持ちで演じられれば良いなと」と期待を込めている。「余談ですが、松岡さんによく間違えられるんですよね。雰囲気が似てるのかな。そう思われている方々には遂に念願のツーショットが実現しましたみたいな感じで、喜んでいただけるんじゃないですかね」ともコメント。一方、松岡さんは、舞台「ロスト・イン・ヨンカーズ」(’13年10月)から4年ぶりの三谷作品の舞台。「初めて舞台をご一緒させて頂いた前回の三谷さんの印象は、自分が久しぶりの翻訳劇だったので、どう演じていこうかと考えていましたが、三谷さんは自由に演じさせて下さって、ポイントポイントで動き・表情・構え方・発声等の演出をきっちりつけてくれるので、僕はとっても演じやすかった」とふり返ってコメント。「今回はオリジナル作品。もともと僕は喜劇が好きで喜劇を演じたいとずっと言ってきた人間なんです」と明かし、「喜劇をやったら絶対面白そうなメンバーが揃っているし、自分も含めて結構やりたい放題な人もいますから、ひとりひとりのキャラも相当出てくると思いますね」と期待に胸を膨らませている様子。さらに、昨年の大河ドラマ「真田丸」に出演した松岡さん、藤本さん、初の三谷作品となる田中さんらの役どころも気になるところだ。三谷さんは、「ただただ笑える喜劇が観たい!難しい話は一切なしで、老若男女が心の底から(ああ楽しかった)と思える作品。ありそうでないんです、そういう舞台。だから自分で作ることにしました。題材は歴史に名高い「江戸城明け渡し」。主人公は、大河ドラマには絶対出て来ない、なっさけない勝海舟。新橋演舞場史上、最高に笑える作品になるはず。どうぞお楽しみに。もちろん西郷どんも出ます」とコメントを寄せている。PARCO Production「江戸は燃えているか」は2018年3月3日(土)~3月26日(月)新橋演舞場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2017年10月10日脚本家の三谷幸喜(56)が昨年の大河ドラマ『真田丸』以来、1年ぶりにNHK時代劇の脚本を手掛けると8月16日に発表された。そんななか、片岡愛之助(45)とともにダブル主演に抜擢された新納慎也(42)へ注目が集まっている。 来年1月初旬に総合テレビで放送される正月時代劇『風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~』は、史上初の西洋医学書の和訳に取り組んだ前野良沢と杉田玄白が主人公。片岡愛之助が良沢、新納慎也が玄白を演じ、さらには山本耕史(40)や草刈正雄(64)も出演。『真田丸』に出演した俳優たちが集結した。 新納は発表直後にブログを更新。「もう、嬉しいやらプレッシャーやらで感情がどうにかなりそうですが、ここは気を引き締め、全身全霊、役者人生のすべてを掛けてこの作品に取り組ませて頂く所存でございます」と意気込みを語った。 94年から舞台俳優として活動を開始した新納は97年から2年間、NHK-BS2『にこにこぷんがやってきた!』で歌のおにいさんを務めた。個性的な存在感から「ミュージカル界の異端児」と呼ばれる新納だが、『真田丸』などテレビドラマにも活躍の場を広げている。 twitter上では《『真田丸』で豊臣秀次役だった新納慎也さん好きなんだよな~。これは楽しみ》と期待の声が上がるいっぽう、《杉田玄白さま、えらくハンサムなんやけど……》《杉田玄白役に新納慎也はイケメンすぎないか》という声も。 『解体新書』の刊行で知られる杉田玄白といえば、剃髪姿の肖像画でおなじみ。《杉田玄白って…剃髪ですよね? 新納さま…どうされるんだろう?》《まさか丸坊主にはせんだろうし……w》と、新納の剃髪姿にも期待が集まっている。
2017年08月18日NHK大河ドラマ「真田丸」や「新選組!」など数々の作品を手掛ける三谷幸喜が、来年1月に放送されるNHK正月時代劇「風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~」の脚本を手掛けることが決定。みなもと太郎の「風雲児たち」を原作に、究極のエンターテインメント時代劇を作り上げる。原作「風雲児たち」は、全20巻が刊行されている大河歴史ギャグ漫画。現在は「コミック乱」(リイド社)にて続編「風雲児たち 幕末編」が連載中だ。「真田丸」以来、1年ぶりにNHK時代劇に帰ってくる三谷さん。今回のテーマは、前野良沢と杉田玄白による“蘭学事始”。史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ2人は、鎖国ど真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げるも、刊行された「解体新書」になぜか良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなった。一体、2人の間に何が起きたのか…。三谷さんは、「僕はこの作品で、歴史の新しい見方を学びました。『風雲児たち』には、いまの日本を築き上げた先人たちの感動的なエピソードがぎっしり詰まっています。今回、そのほんのちょっと一部分をドラマ化しました。歴史ファン、みなもとファンとしてこれ以上の喜びはありません」とコメント。一方、原作者のみなもと氏は今回のドラマ化決定に関して「拙著『風雲児たち』は私のマンガの中でも愛着のある作品で、だからこそ30数年、飽きもせず描き続けています。私のギャグスピリットを最も良くご理解されている三谷幸喜氏の手でNHKでドラマ化されることを、大変うれしく楽しみにしております」と喜びを語っている。また、製作決定とあわせてキャストも発表。前野良沢役を片岡愛之助、杉田玄白役を新納慎也、平賀源内役を山本耕史、田沼意次役を草刈正雄と、「真田丸」にも出演した役者たちが揃った。正月時代劇「風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~」は2018年1月初旬、NHK総合にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年08月16日天海祐希、大泉洋、吉田羊、小池栄子ら錚々たる顔ぶれが集結する「子供の事情」が7月8日、新国立劇場中劇場で開幕した。舞台「子供の事情」チケット情報物語の時代背景は、実際に、三谷幸喜が10歳だった1971年が舞台。東京・世田谷の、とある小学4年生の教室で繰り広げられる複雑な人間関係に、思わず、「子供だって子供なりに大変だったんだよね」と観る側も、妙にうなずいてしまう三谷ワールドが描かれている。東京・世田谷の小学校4年3組の教室。いつも放課後に残っているのは、だいたい同じ顔ぶれ。アニキ(天海祐希)、ホリさん(吉田羊)、ゴータマ(小池栄子)、ヒメ(伊藤蘭)、ジゾウ(春海四方)、ドテ(小手伸也)、リピート(浅野和之)に、彼らのあだ名をつけたホジョリン(林遣都)たち8人。スーパーエイトと呼ばれる彼ら8人には、学級委員のソウリ(青木さやか)がいつも目を光らせている。と、そこへ、ちょっとミステリアスな転校生ジョー(大泉洋)が現われたことで、クラスのパワーバランスが……。ゲネプロ終了後の出演者コメント。天海「今回、子供時代を振り返り、自分を愛おしんであげたい気持ちになりました。きっと懐かしい気持ちになると思いますよ」、大泉「子供の気持ちで読むとグッとくる部分と大人の世界と変わらない怖さもあって、三谷さんらしさと同時に、新たな一面も感じさせる面白さがありますね」、吉田「大人顔負けの裏切りや駆け引きも繰り広げられていますが、三谷さん流のファンタジーで“こんなこと言っててもみんな10歳なんだよね”とニヤニヤと観ていただけると思います」、小池「私の小学生時代を覗かれていたのか!?と思う場面があるんです(笑)。あまり10 歳を意識しなくても、三谷さんの台本そのままにやっていたら面白くなった、という実感ですね」、伊藤「子供なりに悩みがあり、傷ついたり、笑い合ったりしながら、いつの間にか大人になってしまう。“自分もそうだったなあ”と思い出しながら観ていただけたら嬉しいですね」とそれぞれに感じたところを来場者へ向けたメッセージとして語った。公演は8月6日(日)まで。
2017年07月12日天海祐希さんを筆頭に大泉洋さんや小池栄子さんといった錚々たる俳優陣が舞台『子供の事情』で演じるのは、なんと10歳の小学生。吉田羊さん、それって一体どういう…!?「作・演出の三谷(幸喜)さんの言葉を借りるなら、“ドロドロの”コメディ作品(笑)。教室に大人顔負けの駆け引きや嘘・妬みが渦巻きます。これが子供じゃなかったら生々しくて見ていられないけれど、10歳という設定である種のファンタジーに仕上がっていますし、最後にはきっと人の優しさがしみるはずです」脚本の執筆にあたって、事前に三谷さんから子供時代のことをリサーチされたという吉田さん。「私には、ほかの方々のように強い個性がなくて。役に染まり切るのが喜びというタイプ。それで、私にどういう役をやらせるか悩まれた様子。結果、今回は個性がないのが個性という役になりました」役を作っていくにあたって、「声を探すところから始めた」と言う。「共演の女優陣の声域が、皆、似ているんです。個性ある皆さんに交じった時、普段通りでは私というキャラクターが埋もれるな、と。それで、逆説的ではあるんですが、個性がないのが個性の役にあえて色をつけて立ち上がらせたいと思ったんです」声から役を立ち上げるのは、吉田さんにとっても今回が初めての試み。ただ、新しい現場に入るたび、作品のテイストや共演者とのバランスを見ながら、自分の立ち位置や役割を考え、役を作ろうとしてきた。「それは私が、セリフの少ない役からやってきたこともあると思います。出番が多い役でも少ない役でも、演じる側は、もしこの役がこんなことをしたら面白いんじゃないか、と考えて現場に臨んでいるんですよね。だから、共演の方とは、それがエキストラさんでも、できるだけ声をかけ合い、それぞれの考えを調和しての最良を探るようにしています。三谷さんの世界はとくに、出演者全員が愛情を注いで描かれていて、きちんと見せ場があるから、自分の役も含めて全員のよさが際立つバランスを大事にしたいと思っています」まだ世間的に今ほど知られていない頃から、吉田さんは三谷さんの舞台に出演してきている女優さん。「最初の頃は、私の芝居にダメ出しが少なかったんです。当時はそれをOKの意味に捉えていたけれど、回を重ねてきて、もっと自分の考えを役に持ち込んでいこうと思って臨むようになったら、今度は、私に集中してダメ出しする日を作られるように(笑)。吉田羊が自分の役をどう演じたいのかを見たくて、待ってくれていたんだと思います。今回も、そういう三谷さんの期待に全力で応えたいと思っています」『子供の事情』自身が父親になったことから、にわかに子供への興味が増してきた劇作家・三谷幸喜さんが、小学校の教室を舞台に10歳の子供たちを主人公に描く群像劇。豪華キャストも話題。7月8日(土)~8月6日(日)初台・新国立劇場 中劇場作・演出/三谷幸喜出演/天海祐希、大泉洋、吉田羊、小池栄子、林遣都、春海四方、小手伸也、青木さやか、浅野和之、伊藤蘭SS席1万1000円S席9500円A席8000円B席6500円C席5000円(すべて税込み)シス・カンパニーTEL:03・5423・5906よしだ・よう女優。舞台を中心に活躍後、徐々に映像作品にも出演しはじめ、’14年のドラマ『HERO』などで注目を集めるように。来年公開の『ラブ×ドック』で映画初主演。トップス¥63,000パンツ¥70,000バングル¥145,000(以上pelleq/TAKU&COTEL:03・6712・2709)靴はスタイリスト私物※『anan』2017年7月12日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・梅山弘子(KiKi inc.)ヘア&メイク・paku☆chan(Three PEACE)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年07月10日大泉洋と松田龍平が演じる、“探偵”と“相棒”のコンビの人気シリーズ第3弾『探偵はBARにいる3』。このほど、本作の“依頼者”北川景子をはじめ、前田敦子、リリー・フランキーも登場する特報映像がWEB初解禁。まさかの展開を迎えていることが分かった。アジア最北の歓楽街である札幌・ススキノを舞台に、その街の裏も表も知り尽くした“探偵”(大泉さん)の活躍を描く本作。今回の依頼は、探偵の相棒・高田(松田さん)が持ち込んだ人探し。失踪した女子大生について調べていくうちに、探偵たちはモデル事務所の美人オーナー・マリに出会い、謎に包まれたマリに翻弄されていく。探偵たちはまたもや大きな事件に巻き込まれていき…。東直己による「ススキノ探偵」シリーズを実写化する本作は、脚本を前2作に引き続き、「相棒」シリーズをはじめ、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや「リーガル・ハイ」などの古沢良太が担当、今回、監督は「サラリーマンNEO」『疾風ロンド』の吉田照幸が務める。このたびの映像では、お馴染みの「最高」のコンビ、探偵と高田に加え、彼らを翻弄していく依頼者マリ(北川さん)、そして先日、新たにゲストキャストとして発表された、冷酷非道な裏社会の住人・北条(リリー・フランキー)と売春組織に所属する疾走した女子大生(前田敦子)も登場。「最悪」依頼者に、とんでもない「最難関」の事件の予感がヒシヒシ…。高田のアクションもある中、映像の最後には、探偵から高田へ「お前はクビだ…」という衝撃のひと言が。まさか、コンビを解消してしまうのか?それで事件を解決することができるのか?これからの展開も見逃せない映像となっている。さらに本作では、「探偵」シリーズには欠かせないススキノの仲間たち、田口トモロヲ、松重豊、マギー、安藤玉恵、篠井英介、片桐竜次が続投し、さらにはヒロイン・マリの過去を知る元・伝説のコールガール、モンロー役の鈴木砂羽も出演する。新たなメンバーも加わったシリーズ第3作に、引き続き注目していて。『探偵はBARにいる3』は12月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月30日3月4日から6日のプレビュー公演を経て、7日より「不信~彼女が嘘をつく理由」が東京芸術劇場 シアターイーストにて開幕。公演初日、演出の三谷幸喜をはじめ出演者4人・段田安則、優香、戸田恵子、栗原英雄による会見が開かれた。舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』チケット情報三谷「去年一年間大河ドラマをやらせて頂き、やっとホームグラウンドに戻ってきたという感覚です。やったことのないものをやりたいということで、僕は今まで1シチュエーションの舞台をずっと作ってきたのですが、今回は全34幕の作品に挑戦しました。映画を見ているようなスピード感にしたかったので、なるべく舞台転換に時間をかけたくありませんでした。そこをどうやってタイムを0にするかということに苦労しました」段田「三谷さんの作品はこれで5回目くらいだと思いますが、今回は一切笑いなしのサスペンス!シリアスドラマなのですが、なぜかこれまで観た方々はみんな笑っているんです。台本を読むと、(展開が)映像のようになっていて面白く、読み手としても先が気になりました」優香「三谷さんの作品は2度目なんですけど、場面転換がたくさんあるので、出口を間違えたり、自分がどこにいるのかわからなくなったりして大変でした。でも、こんなに素敵な方々とご一緒できて嬉しいです」栗原「三谷さんに「真田丸」で推薦していただいて、また三谷さんにお世話になることになりました。初日を迎えて、緊張しかないです。昨日全部台本が出来上がったので(笑)、ずごく刺激的で面白い経験をさせていただいております。三谷さん、怒ってませんよ(笑)それに柔軟に対応するふたりの先輩や、笑って対応している優香さんてすごいなぁと思っています」戸田「三谷さんのオリジナル作品では9年ぶりに出演することになるそうで、覚えて頂いていてよかったなぁと思います(笑)今回は新しいことに挑戦するということで、まず、役名が皆ないんです。「男1、女1」みたいになっていて。戸惑いながら稽古をしておりましたが、その戸惑いが楽しみに変わるのにはまだ時間がかかるかなぁと思っています。三谷さんは作家としても素晴らしい方ですし、演出力も素晴らしいので、それに乗っかってここまで来られました。素晴らしい役者さん達と共演できてよかったです」今回三谷幸喜が描く新作は「嘘」からはじまる物語。ひとつの小さな嘘が、さらなる嘘を引き起こす。その結末は、誰もが予想できないものになる。コメディなのか、サスペンスなのか、不条理劇か不条理サスペンスコメディなのか、ぜひ劇場でご覧いただきたい。公演は4月30日(日)まで東京芸術劇場 シアターイーストにて。
2017年03月09日三谷幸喜脚本・演出の舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』の記者会見と公開稽古が7日、東京・池袋の東京芸術劇場で行われ、三谷をはじめ、出演者の段田安則、優香、戸田恵子、栗原英雄が出席した。昨年はNHK大河ドラマ『真田丸』の脚本を担当して話題を集めた三谷幸喜が、脚本と演出を手掛ける同舞台は、1つの小さな嘘が更なる嘘を引き起こし、誰もが予想できない結末を迎えるという不条理サスペンスコメディで、段田安則や戸田恵子といった三谷作品の常連組に加え、今作が2本目の舞台となる優香、『真田丸』で真田昌幸の弟・信尹を好演した栗原英雄が参加する。三谷は「去年は1年間大河ドラマをやらせていただき、やっと舞台の世界に戻ってきたという感覚でやっています。今回は今までやったことのない内容で、演出もあまり経験したことがないものをやり、その分悩みつつ作りました。ですが、素晴らしい俳優さんに力をお借りして初日を迎えられましたし、刺激的な面白い作品になっていると思います」と自信。三谷作品の常連でもある段田は「今回は一切笑いがありません。サスペンスでシリアスドラマなんですけど、なぜかプレビューでお客さんが笑っていました。どうしてか分かりませんが、ひと味違った三谷幸喜作品をご堪能くださいませ」とアピールした。2014年に上演された舞台『酒と涙とジギルとハイド』に出演して以来、2回目の舞台となる優香は「こんなに素敵な方々とご一緒できることがうれしくて、幸せな毎日を過ごしています。でも、やっぱりドキドキしながら毎日を過ごしていますが、お客さんが盛り上がってくれるとこっちも気持ちがよくなって一体感が生まれ、『舞台って楽しいな』って思う瞬間がちょっとだけありますね」と喜びも。「あとは大変だと思いながらやっていますが、身体に気をつけて頑張ります」と意欲も見せた。そんな優香と夫婦役を演じる段田について三谷が「こんなに楽しそうに稽古場に入る段田さんを初めて見ました」と指摘すると、段田は「すべて優香さんのお陰です。いつもは『帰りたいよ』というぐらいで入っています(笑)」と明かして優香を喜ばせていた。同舞台は、3月7日から4月30日(3月8・13・20・29日、4月3・10・17・24日は休演)の期間で東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストで公演される。
2017年03月08日大泉洋が、佐藤浩市を主演に迎えた大型スペシャルドラマ「LEADERSII」にて、ドラマ後半の重要なキーマンとなる社員を演じることになった。2014年に放送され、好評を博したドラマ「LEADERS」の続編となる本作は、ストーリーの主軸を国産自動車の開発から販売へと展開、主人公・愛知佐一郎と彼を販売面で支え続けた男たちの物語となる。「世界一の国産乗用車を作る」という夢に邁進し、その情熱と人間的魅力で「アイチ自動車」の製造部門、販売部門を引っ張っていく男・佐一郎を演じるのは、先日、映画『64 -ロクヨン』で第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した佐藤さん。また本作の新キャストとして、佐一郎の人柄と情熱に惚れ込み、アイチ自動車の販売店第1号となった「日の出モータース」支配人・山崎亘役に内野聖陽。その山崎の人柄や考え方に惹かれ、彼とともに苦楽を共にする「日の出モータース」の若き営業マン・日下部誠に東出昌大。山崎がたびたび訪れる割烹料亭・成田亭の若き女将で、彼の熱い志や人間性に惹かれ、温かく支えていく飯田キヨ役には菅野美穂。アイチ自動車のライバル会社「若草自動車」の若き常務、浅田に尾上菊之助。さらに、GM(ゼネラルモーターズ)の販売店「酒田ガレージ」の社長であり、日の出モータースの山崎とはライバル関係になる酒田健太郎を、郷ひろみが演じる。そして、大泉さん演じる菊間武二郎は、「若草自動車」販売部門の社員。太平洋戦争をきっかけに、自分たちの技術力で国産自動車の生産を目指すアイチ自動車と、アメリカから技術を買って自動車を生産する若草自動車など複数社は統合され、自動車配給会社として国の管理下に置かれることに。同じ会社となったことで、「アイチ自動車販売」の山崎亘(内野さん)を通じて、愛知佐一郎(佐藤さん)とも知り合うことになる菊間。そして彼は、佐一郎の人柄と熱い志に影響を受け、アイチ自動車サイドに移籍する。菊間と山崎はアイチ自動車の販売の両輪となって販売数を上げていったが、戦後のインフレが、アイチ自動車に移籍した菊間たち元・若草の面々と、山崎らとの亀裂を深めることに…。主役級の豪華キャストがずらりと顔を揃えた本作で、大泉さんが演じる菊間は、ドラマ後半でのアイチ自動車にとってのキーマンとなる重要な役柄。「時にはアイチ自動車を窮地に追い込む役でもありますが、仕事に対する情熱は愛知社長、山崎さんにも負けないものを持っています」と、キャラクターを説明する大泉さん。「当時の国産自動車の販売にかけた情熱を感じ取りながら、また、当時の人々のたゆまぬ努力に敬意を持って演じさせていだきました」と真摯なコメントを寄せる。「監督の福澤(克雄)さんとは久しぶりにご一緒させていただき、スタッフの変わらぬ士気の高さと現場の緊張感に私自身も良い緊張感で仕事をさせていただきました。本当に豪華なキャストの方たちとご一緒させていただけたのも、役者として最高の財産となりました」と明かし、夢を追い求めた男たちの熱いドラマに参加した喜びを語っている。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月26日(日)21時~TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年03月06日