女子高生を中心に大ブームの“斎藤さんゲーム”。某携帯会社のCMでご存じの方も多いはず。その“斎藤さん”とは、トレンディエンジェルの斎藤司さん。いま最も熱い彼に、相方のたかしさんについて聞きました。やはり、“薄毛”で意気投合したのでしょうか?***斎藤:それが違うんです。僕は正直、誰と組んでも売れると思っていたんで、相方は誰でもよかったんです。当時、たかしと仲が良くて、ふたりでよく遊んでたんで、その流れでです。まあ、たかし、ラッキーでしたよね。――ベストな相方だと思います。斎藤:でもじつは、本当に運を持ってるのはあいつの方。基本的に、たかしってポンコツなんです。僕も僕で、負けじとポンコツな部分があるんですけれど、収録で、あいつのポンコツな部分が奇跡的にハマりだすことがあって、僕がそれに助けられることもあったり。それに、その場の瞬発力で勝負している僕とは違って、意外に笑いを方程式で考えられる人なんで、そこの部分の信頼もありますし。賞レースでも、僕はうまくいかないとイラついたりするんですが、たかしは全然気にせずニコニコしていて、おかげですぐに切り替えて次に臨めましたから。――確かに、ここぞという場面では意外と斎藤さんの方が緊張してますよね。たかしさんのあの動じない無邪気さはすごいです。斎藤:そうなんです。ゆとり教育が生んだモンスターと言われていますから。ここフザケちゃダメってところではフザケたり。そういう意味でも怪童です。年齢的には僕が上なんで、時どきキツいダメ出しをすることもあるんですが、一切気にしないですしね。それに、たかしとは面白いと思うものが一緒なんです。意地悪な視点が似ているんで、ふたりでいると悪口ばっかりしゃべってますけど(笑)。――女性の話をすることは?斎藤:僕は彼女事情も話しますが、たかしは一切話さない。あと、お風呂に行っても絶対に局部を見せないんですよね。けっして見たいわけじゃないんですけど、隠してる感じがなんか腹立つというか。普段は動じないくせに、なぜそこだけ気にしてるんだ、と。でもまあ心の奥で尊敬はしていますけどね。――ちなみに斎藤さん、恋人の存在を公表されていますよね。斎藤:それはねぇ…正直、ミスです。イベントに取材に来られる記者の方って、ほんと興味なさそうな表情をしているんです。そういう顔を見ると、つい喜ばせたくなっちゃって、盛り上がりそうな話題を提供しちゃうんです。彼女の話もそれでうっかりしゃべってしまって。芸能人との恋に憧れてたんですけれど、自らそのチャンスをふいにしてしまいました(笑)。◇今年、トレンディエンジェル初となる単独ライブ全国ツアーが開催。「TRENDY ANGELWORLD TOUR“JAPeeeeeN!!”」と銘打たれたツアーは、4/29の福岡を皮切りに、岡山、仙台、名古屋、静岡、札幌、東京、大阪の全国8か所。詳細はブログにて。また不定期に、新宿ルミネ、よしもと幕張イオンモール劇場などのライブにも出演中。◇さいとう・つかさ1979年2月15日生まれ、神奈川県出身。'05年にNSCで同期だったたかしとコンビを結成。ボケ担当。'13年にオンバト+第3代チャンピオン、'14年にTHEMANZAIで準優勝、昨年のM‐1グランプリで優勝。ソロで歌マネ番組などにも多数出演し注目を集める。※『anan』2016年4月6日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・望月リサ
2016年03月30日女優・山本美月とHey! Say! JUMPの伊野尾慧が映画『ピーチガール』(2017年公開)でW主演することが29日、わかった。4月から、フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』木曜レギュラー、日本テレビ系トーク番組『メレンゲの気持ち』MCに抜てきされた伊野尾は、映画初出演にして初主演となる。原作は累計発行部数1,300万部を超える同名の少女漫画で、人気漫画家・上田美和の代表作。講談社「別冊フレンド」にて、1997年10月号から2004年1月号にかけて連載されていた。日焼けした肌と赤い髪のせいで周囲から「遊んでいる」と誤解されてしまうが、誰よりも純粋な女子高生・安達ももを山本、ももに興味を持つ学校一のモテ男・岡安浬(カイリ)を伊野尾が演じる。山本は自身の色黒設定に「ビックリしました(笑)」と話しつつ、「原作のようなとっても純粋でかわいらしいももちゃんを演じていけるように頑張りたいと思います」と気合十分。「原作ファンの方も、原作を読まれていない方にも楽しんでもらえるように、皆さんで力を合わせて、キュンキュン、キラキラの映画にしていきたいです!」と意気込んでいる。一方の伊野尾は、「自分が映画に出演させていただく日がこんなに早く訪れるとは思っていなかったのでとても驚きました。初めての映画、しかも主演という事で、不安もありますがそれ以上にうれしさや楽しみな気持ちが強かったです」とコメント。2013年に明治大学理工学部建築学科を卒業しているため、高校生の役柄とはギャップがあるが「久しぶりに制服が着られることが楽しみです」と、撮影に向けての期待を語った。原作の上田氏は「最近少女漫画の映像化ラッシュですが、自分の作品にスポットが当たるとは思っていませんでした」と驚きの声を上げる。「今回、現代風にリメイクして山本美月さんと伊野尾慧くんというとてもステキなお二人が演じてくださるということで、どんなピーチガールになるのかすごく楽しみにしています。主人公・ももの色黒の設定は残したままなので、山本美月さんがどんなイメチェンを遂げるかも大注目です」とポイントを表した。監督を務めるのは、『モテキ』『バクマン。』(大根仁監督)のチーフ助監督を務めた実力派・神徳幸治。2016年3月下旬にクランクイン、4月末にクランクアップを予定している。■監督・神徳幸治コメントもも役の山本美月さんは、完璧なルックスにも関わらず、這いつくばってでも食らいついていく雑草のような根性が、カイリ役の伊野尾慧さんは、とにかく明るくかわいらしい反面、ふと見せる真剣な表情や切なさのギャップがピッタリだと思いました。そして何より2人の芝居に向き合う真剣な姿勢に日々圧倒されています。高校時代という人生で最もいとおしく切ない瞬間。夢に悩み、恋に苦しみながらも一生懸命に生きる彼女彼らのまぶしいくらいのキラキラと、今までに見たことのない山本さんと伊野尾さんをスクリーンに映し出したいと思います。
2016年03月29日「踊る踊る!さんま御殿!! 話題の人気俳優大集合!やさぐれ独女の逆襲祭!!」が22日(火)今夜放送される。今回のスペシャルは2組構成での放送となり、1組目の話題の有名人が大集結する「話題の有名人が大集結SP」では女優の広瀬すずが同番組に再び登場。明石家さんま直伝の持ちネタを赤面しながら必至で連発する広瀬さんにまさかの異変が発生!?収録が中断するハプニングも…。さらに話題のイケメン若手俳優、野村周平と真剣佑が揃って登場。野村さんから「ウザい」と言われてしまう真剣佑さんだがその理由とは?そして真面目すぎる真剣佑さんにさんまさんから恐怖のお笑い指導も。真剣佑の命運やいかに。またモデルのりゅうちぇるも出演。独特の“ちぇるちぇるボイス”が最近上手く出せなくなっているというりゅうちぇるの悩みに対し野村さんから「キャラ演じてるよね?」と鋭い指摘が。キャラ崩壊のピンチをりゅうちぇるはどう乗り切るのか?そしてTV出演等で話題の女子高生社長、椎木里佳が初登場。幸せの水準が高過ぎるという椎木さんは「好きになる男も基準が高い」のだとか。すると野村さんがまさかの彼氏立候補で自己アピール連発。果たして椎木さんはどう反応するのだろうか。続く2組目の「ラブラブ妻 vs 独身女子SP」では“結婚は幸せなのか?”をテーマに既婚芸能人と独身芸能人が徹底的にガールズトークを繰り広げる。「話題の有名人が大集結SP」が広瀬さん、野村さん、真剣佑さん、井上裕介(NON STYLE)、オードリー、椎木さん、須藤凜々花、北乃きい、把瑠都、 三戸なつめ、りゅうちぇる(順不同)。「結婚は幸せなのか ラブラブ妻 vs 独身女子SP」には池田エライザ、江上敬子(ニッチェ)、おかずクラブ、キンタロー。、古閑美保、鈴木奈々、ハリセンボン、政井マヤ、 安田美沙子、山田ローラ(五十音順)が出演する。「踊る踊る!さんま御殿!! 話題の人気俳優大集合!やさぐれ独女の逆襲祭!!」は日本テレビ系で22日(火)19:00~放送。(笠緒)
2016年03月22日古谷実の人気コミックを森田剛主演で実写化した映画『ヒメアノ~ル』の予告編映像が公開になった。映像には人をターゲット=餌としか思わない連続殺人鬼・森田正一が登場。緊迫感のある内容になっている。その他の画像/予告編が公開映画は、冴えないビル清掃員の岡田、その先輩の安藤、カフェ店員のユカ、そしてかつて過酷ないじめを受け、現在は快楽殺人者になっている森田を登場人物に、日常と狂気あふれる時間を交錯させながら描くもの。このほど公開された予告編では、前半に岡田、安藤、ユカの三角関係が軽快なタッチで描かれるが、森田正一が登場すると映像のトーンやカメラワークが大きく変化。脚本も手がけた吉田恵輔監督は「現場も編集も、まるで2本の作品を撮っているような感覚」と制作過程を振り返っている。『ヒメアノ~ル』5月28日(土)、TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開
2016年03月22日『息もできない』の勝ち気な女子高生役で鮮烈な印象を残してから早10年。キム・コッピは落ち着いた物言いが好ましい30歳の大人の女性になっていた。日本映画『つむぐもの』のプロモーションのために来日したコッピさん。伝統産業が盛んな福井県越前を舞台に、石倉三郎さん演じる和紙職人・剛生のもとへ、介護士としてたった1人でやって来た韓国人女性・ヨナを演じる。「日本でヒューマンドラマに出るのは初めてだったので、お話をもらってすごく嬉しかった」と出演を決めた理由を語る。「ありきたりではなくて、リアルに思える内容がいいと思いました。ヨナが日本での1年間の生活を終えて韓国に戻った後の変化を、普通なら劇的に見せようとする映画が多いと思うんです。でもこの映画では、表面上大きな変化がないように見える。現実ではそれがリアルなんだと思います」。気が強く、頑固な剛生とぶつかってばかりのヨナには、『息もできない』を彷彿させるような啖呵を切る場面もいっぱい。「演技をするときは自分の中にあるものを引っ張り出して演じるので、本当にアタマが噴火するぐらい怒ったらああなるかも(笑)。普段あそこまで怒ることってないですけど、運転してるときにマナーの悪い車をみると、口汚く罵ってしまうこともあります」と話の内容とは裏腹に、キュートな笑顔で語る。かたくなだった剛生と惰性に生きてきたヨナが、次第に心を通わせてく姿も見どころ。「私の個人的な経験から感じるのは、強い性格の人同士が出会うと、むしろ上手くいくんですよ。そうじゃない人との組み合わせだと、“この人ちょっと苦手…”と思ってしまうし、すると強い方も相手を嫌うようになる。強烈な者同士はお互い気楽なんじゃないかと思います。そんな考えを前提にして演じました」。『クソすばらしいこの世界』(‘13)、『ある優しき殺人者の記録』『グレイトフルデッド』(’14)など、日本映画や日韓合作映画への出演経験も豊富なコッピさん。日本と韓国の現場の違いを尋ねると、興味深い指摘が返ってきた。「韓国の現場はすごくディテールにこだわります。編集のときのつながりやカット割りを考えて、動作や小物、美術セットの設定にもこだわって時間をかける。韓国に比べると、日本はそこまでではないのかな?って思いました。私は韓国映画にもたくさん出ているので、どうしてもディテールが気になってしまうんです。空間やセットに納得しないと演技ができないですし、日本でも『これは違うんじゃない?』『この場所はココじゃない?』と思ったら現場で言います。それと、日本はどちらかというと、タイムスケジュールが最優先で、その時間の中で最大限のことをしようと努力する。韓国ではだいたい、撮影が延びて予備日まで使い切ってしまいます(笑)。そんなところに文化の違いを感じました」。ちょうどお昼どきのインタビュー。写真撮影の時には「日本のオムライスが大好き」と目を輝かせてあどけなさの残る表情を見せるが、仕事の話となると一転、プロとしての意識の高さをのぞかせる。国境を越えて活躍するコッピさんの成長に、これからも目が離せない。(text/photo:Rie Nitta)
2016年03月15日●アプリは"自分が欲しいもの"を具現化「女子高生社長」というワードを聞いて、「椎木里佳のことだ」と勘付く人はそれなりにいるのではないだろうか。この春、高校を卒業してその"看板"を捨てる椎木里佳さんに、これまでの3年間や2月にリリースしたアプリについて話を伺った。○15歳で起業椎木さんは1997年11月21日生まれの18歳で、この春に高校を卒業する。2013年2月に資本金45万円で「AMF」を設立し、中学生ながらに代表取締役社長となった。AMFは「世界の10代を元気に」をテーマに、企業の女子高生マーケティングのサポートを行っており、リクルートジョブズやサイバーエージェントなどとの取引経験もある、立派な会社だ。この2月には、マーケティングサポート領域から足を一歩踏み出し、"女子向け究極の暇つぶし画像検索アプリ"と題する「ミルピク」をリリースした。このアプリでは、撮影した写真を可愛く加工して投稿できるほか、お気に入りの写真を収集・タグ付けして公開することで、"可愛い画像をキュレーション"できるプラットフォームとなっている。アプリ制作の経緯と、騒動となった"パクリ"についても話を聞いた。――アプリ制作の経緯についてお聞かせください椎木里佳さん(以下、椎木さん) AMFはマーケティングサポートとして事業を始めましたが、"下請け"という印象が強くて、自分の中でもモヤモヤしていた部分がありました。そうしたお仕事をしている中で、学生起業家の方々と出会う機会が増えてきたんです。最初は「意識が高いだけの嫌な奴が多い」と思っていました(笑)。ただ、実際に会ってみると、フットワークが軽くてモチベーションの高い人が多くいたんです。そうした人たちと出会ったことで「アプリはあまりお金をかけなくても、アイデア次第でいいモノが作れる」ということに気付いたのが最初でした。画像が集まるアプリと言えば、Pinterestなどの海外のものが人気がありますが、日本人が利用する分には文字が多くて少し使いづらいかなと。一方で女性向けキュレーションサービスのMERYみたいに可愛くて使いやすいものはないかなと思っていたところで、アプリを作ろうということになり、学生起業家の方にサポートしてもらって、リリースに至りました。自分が欲しい、と思ったものを作りました。――アプリのアピールポイントをお聞かせください椎木さん ポイントは、みんなが収集している画像のクオリティの高さですね。リリース時は、正直「クオリティの低い画像が並ぶんじゃないか」と危惧していました。でも、サービスをスタートしてみたらクオリティが高すぎて「日本人のセンスってすごい」と思いました(笑)。そこが衝撃的でした。――サービスリリース後約1カ月ですが、ユーザーの利用状況はいかがでしょうか?椎木さん 会社として1カ月で3万ユーザーの獲得を目指していたんですが、正直高すぎる目標でした。そこまで行かなかったことはやや不服ですね。ただ、3分の1のユーザーがデイリーアクティブユーザーで、将来的な広告展開を考えると、有利な数字なんじゃないかと思っています。●マネタイズは遠くない未来に、"パクリ"ははてな社長に「直接謝罪」――すでに広告展開を意識されているとのことですが、学生によるアプリは、「まずは使ってもらう」ことを主眼に置き、マネタイズはかなり後から、というケースが多いと思います。リリースしてすぐのタイミングでマネタイズを意識された理由は?椎木さん 一般的な起業家の方は、アプリで食べていこうと思っていても、資金調達をして、社長とエンジニア、デザイナーの数人で仕事を回すことを最初に考えるので、マネタイズは遠い目標に考えているんだと思います。一方で私は、もともとマーケティング調査をやっていますし、これからも「アプリだけで事業を回そう」とは思っていません。どのようにすればお金につながるのかをすでに事業を通して理解していますし、先輩方から聞いた話、この3年の経験という観点で、マネタイズはすぐにできると考えています。実際に、ミルピクのリリースタイミングより、広告代理店からお話をいただいていますし、スケールアップできるという期待感は持っています。あくまでダウンロード数とアクティブユーザーの伸長が当初の目標ですが、すぐに広告展開も考えています。それ以外では、ブック(雑誌)化ですね。ただ先日、MERYも本を出すと発表されていたので、みんな考えることは同じだなと思いました(笑)。――アプリのユーザーインタフェースなどで気をつけたポイントはありますか?椎木さん ほかの画像キュレーションって、高校生からすればわかりにくいんです。日本人のウォールなのに、やたら英語が出てきたり、GIFが動いたりと、目がいろいろな所に移ってしまって。だから、「シンプルに可愛く」を意識しました。パーツをそぎ落として、文字もできるだけ入れずに、コメント機能もあえて用意しませんでした。コメント欄を入れると、急に出会い系っぽくなってしまうので……。現状はSNSと連携していませんので、そこは実装しようと考えています。――リリースされた時、ミルピク公式サイトのソースが他サイトの模倣、それどころかコードを完全にコピーしていたとして"炎上"していました(最初に指摘されたツイート)。また、アプリも海外アプリの「パクリではないか」との指摘がありますが、何かお話したいことはありますか?椎木さん歪曲して伝えられている部分があるので、はっきりしておきたいのですが、サイトはそのような事実がありましたが、アプリは決してパクリではありません。Webサイトはすぐに閉鎖しましたが、エンジニアより「あまり時間などの猶予がない中で、そのまま持ってきた」と事実を確認しました。はてなの社長とも直接お話する機会を設けていただき、謝罪してお許しいただきました。原因究明とともに、今後はどのように進めていくかは社内でしっかり議論していきます。アプリについては、「自分の力でやりたい」と考えて作ったものです。人に気付かされて何かをやったのではなく、自分が仕事を進めていく中で出会った学生起業家の方など、親のコネとは無縁の人たちと共に、自分の力でイチから作りました。そんな中で、炎上してしまったのは、はてなの方に申し訳ないと思いますし、自分でも残念でした。ただ、こうして多くの方に取り上げてくださったのは、ポジティブにとらえて「注目していただいている」とも考えています。注目されている中で、機能を拡充していき、より多くの方に利用してもらえるようなアプリに成長させていきたいです。後編では、「マーケティング事業」「女子高生社長ではなくなった後のビジョン」のインタビューをお伝えします。【インタビュー】"女子高生社長"からの卒業 - 椎木里佳が語る「アプリ」「炎上」「将来」(後編)
2016年03月15日もうすぐ卒業式。好きな人と会えなくなる前に、自分の気持ちを伝えるべきか悩んでいる高校生もいることでしょう。コラムニスト・ひかりさんが恋する女子高生にアドバイスをします。■男友だちのことが好き。気持ちを伝えるべき?(Mさん・18歳)高1の頃から仲の良い男友だちがいます。高1の頃から好きで、卒業が近づいたいま、気持ちを伝えようか迷っています。1年の頃からバレンタインのチョコや誕生日プレゼントをあげたり、お守りを作ったりして、いろいろとアプローチはしてきたのですが、彼の態度は変わらず、ずっと仲の良い友だちのままです。周りにもよくからかわれるのですが、彼はもともとクールな性格で、焦った様子を全然見せないので、少し落ち込みます。いままで友だちとして楽しくやってきたので、関係が崩れるのが怖い自分もいて、告白をためらっています。こんなに人を好きになったのは初めてなので、どうすれば良いのかわかりません。■Mさんへの回答いいですね。青春ですね! 彼にいままでいろいろとアプローチをしてきているということは、彼はすでにMさんの気持ちはわかっているし、それで避けたりすることはないということは、「嫌ではない」ということですよね。仲良しなのであれば、むしろ好きな方なのでは?そんな状況なら、卒業式の日に、「付き合ってください!」と言ってみてもいいと思いますよ? それで彼の気持ちをハッキリ聞いてもいいでしょうし。もし彼が「友だちでいたい」と言うのであれば、あとはMさんの気持ちが落ち着くまでは距離を空けて、また友だちに戻ることだってできなくはないもの。むしろそうなったときは、「友だちなのかな? それとも脈があるのかな?」なんてモヤモヤ悩まないで、きちんと友だち関係を築けますしね。■ここぞ、というときは、勇気を出すべし!人生には、勇気を出しておいた方がいい瞬間がいろいろとあるものなんですよね。そのときに傷つくのが怖くて諦めてしまうと、その後、ずっと「勇気を出せなかった自分」に後悔してしまったり…。結果うんぬん以上に、きちんといままで温めてきた思いを相手に伝えるというのは、人生においてすごく大事なことです。さらに「好きだという思いを相手に知ってもらう」というのは、自分にとっても幸せなことなんですよね。結果がどうであれ、告白して、「やっと言えた。スッキリした!」と思う人って意外と多いものですよ。今回のように自分の気持ちをすでに相手が知っている場合の告白は、意外とハードルが低いと思うんですよね。卒業式に、“勇気のない自分”からも卒業してみては? (コラムニスト・ひかり)
2016年03月09日アイドルの橋本環奈が3月3日(木)、都内で行われた主演作『セーラー服と機関銃 -卒業-』の公開直前PRイベントに出席し、女子中学生&女子高生約180人を前に、ソロデビュー曲の映画主題歌「セーラー服と機関銃」をはじめ計5曲をライブ披露した。80年代に大ブームを巻き起こした角川映画の代表作を再映画化。弱小ヤクザ・目高組の組長だったという驚きの経歴をもつ18歳の高校三年生星泉(橋本さん)が、親しい友人が巻き込まれたニセモデル詐欺をきっかけに、再び裏社会の抗争に身を投じる。この日はひな祭りということで、会場は女子の熱気ムンムン。セーラー服姿の橋本さんも圧倒されつつ、「これだけのJC(女子中学生)、JK(女子高生)組員が一緒なら、心強いですね。ぜひSNSとかで、この映画をおすすめしてください」と“組長ぶり”を発揮していた。また、目高組の若頭を演じる武田鉄矢との共演をふり返り、「クランクアップが近づき、さみしがっていた私に、『始まりがあれば、終わりがある』と言葉をかけてくださった。タイトルの卒業には、新たな一歩という意味もあるんだと気づいた」と大先輩の“金言”に感激の様子。「泉の成長を見てほしい」と映画をアピールしていた。『セーラー服と機関銃 -卒業-』は3月5日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月03日アメリカで大ヒットを記録しているサスペンスドラマ『殺人を無罪にする方法』のDVDが明日2日(水)からリリース&レンタル開始になるのを記念して、本作の未公開シーンの映像が解禁になった。本作の主人公は、どんな手段を使ってでも裁判で勝利を掴み取る辣腕弁護士で、映像でも相手を巧みにコントロールしていく主人公の姿が描かれる。解禁された未公開シーン本作で、演技派女優ヴィオラ・デイヴィスが演じる主人公アナリーズ・キーティングは、ロースクールの教授も務める弁護士で、生徒たちに、あらゆる手段を使って法廷闘争に勝ち抜く術を教えこんでいく。彼女は勝利のために盗聴、ハッキング、偽装工作などあらゆる手を尽くし、タイトル通り、殺人すら無罪にしてしまう。このほど公開になったのは、主人公アナリーズが実務経験を積む生徒に、これまでの厳しい指導を謝罪するシーン。いつもは鬼気迫る表情で生徒たちを指導しているアナリーズの表情は穏やかで、生徒を称え、生徒が依頼人と恋愛関係にあることをほのめかして、彼がそれを認めると、さりげなく彼に頼みごとをする。アナリーズは本当に生徒に謝罪したかったのか、それとも彼をコントロールして利用したいだけなのか……アナリーズの策略に観る側も巻き込まれてしまうような場面だ。本シリーズは、依頼人すら信用せずに、使えるものであれば身内すら利用するアナリーズが、生徒たちを激励しながら指揮をとっていくドラマと、そんなアナリーズに隠された繊細な一面や苦悩を描いており、主演のデイヴィスの演技に好評が寄せられている。『殺人を無罪にする方法』シーズン13月2日(水)より DVDレンタル/デジタル配信 開始
2016年03月01日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」のクロージングセレモニーと授賞式が2月28日に開催され、18歳の現役女子高生で、女優としても活動している松本花奈の監督作『脱脱脱脱17』に審査員特別賞が贈られた。受賞が発表されると松本監督は壇上に上がり、トロフィーと賞状を受け取ったが、感極まって涙!「作ってよかったなと思います!」と涙をぬぐいながら喜びのコメントを口にした。松本監督は1998年生まれの18歳で現在、高校3年生。小さいころから女優としても活動しており、竹内結子主演の映画『サイドカーに犬』では、母親が出て行ってしまった家に突然やってきた奔放な女性(竹内さん)に憧れる小学生の少女を好演。このほか『日輪の遺産』、ドラマ、そして映画にもなった『鈴木先生』、『絶叫学級』などにも出演している。一方で、女優としてだけでなくクリエイターとしても頭角を現しており、2014年に仲間たちと撮った初長編映画『真夏の夢』は高校生のための映画コンクール「映画甲子園」の最優秀作品賞を受賞し、ゆうばり映画祭2015でもフォアキャスト部門にて上映された。その後も、竹友あつきの楽曲「ワレモノ注意」のミュージックビデオが「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」に出品されるなど、10代の新鋭監督として注目を浴びてきた。今回、映画祭のメインの「ファンタスティック オフシアター コンペティション」部門の9作品にノミネートされ、見事に審査員特別賞に輝き、その才能を見せつけた。『脱脱脱脱17』はクラウドファンディングで製作費を集めて製作された高校生活最後を飾る作品。34歳にして、ワケあっていまだに高校生をやっているノブオとそのクラスメートで嘘泣きが得意なリカコによる青春物語が展開する。才能あふれる10代から今後も目が離せない!前作『真夏の夢』は新宿シネマカリテにて特集上映という形で上映されており、本作に関しても今後の展開に注目したい。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年02月29日芝浦工業大学(芝工大)は2月19日、同大学土木工学科の伊代田岳史 准教授と西武建設が共同で、ドローンを用いて人手の届かないコンクリート構造物に水や補修剤を散布できる仕組みを構築したと発表した。伊代田准教授は、コンクリート材料や構造物の維持管理方法などについて研究を行っており、補修材料や補修方法およびドローン運用方法に関するアイディアを提供し、同社と共同で実験を進めてきた。今回製作された試作機は、既存の機体を改造したもので、2Lのタンクに水や補修材料を蓄え、4本のノズルを使って散布するというもの。ノズルは散布角度のほか、先端を回すことで水流や水圧を調整でき、実験では1m2平均18.3秒で吹付ができることが確認されている。農薬散布ドローンに見られるような下方向・広範囲ではなく、上下左右方向に狭い範囲でピンポイントに散布ができるのが特徴だ。同ドローンを導入することで、遠隔操作によって補修作業を行うことが可能となり、高所作業車や足場の設置が困難な海上、高い場所にある橋梁といった、人が容易に近づけない場所などの補修が可能となる。一方、今回作った試作機での作業実験では、人力と比較してムラが生じやすいため、補修材を無駄に消費してしまう課題が見つかっており、今後は補修材を高い精度で散布する技術や、自身が自律して補修作業を行う技術の開発を進め、将来的には、自律化や、建物や橋梁のひび割れなどを検知する「点検ドローン」との相互活用・連携も検討していくという。
2016年02月19日「Ghana presents ときめき バレンタイン教室」が2月11日(祝・木)、TOKYO FM ホールにて開催され、土屋太鳳、松井愛莉、広瀬すずが出席した。現在ロッテ「ガーナミルクチョコレート」のCM「バレンタイン2016」篇に出演中の3名。この日、 “友達と一緒に手づくりを楽しんでいる、恋する女の子” を応援というコンセプトのもと、フードコーディネーターの高橋里枝さん、そして一般公募で選ばれた16人の現役女子高生たちと共に “シェアガトーショコラ”作りに挑戦。「ガーナでときめきバレンタイン!」という土屋さんの掛け声のもと調理がスタートした。NHK連続テレビ小説「まれ」でもパティシエを目指す役を演じた土屋さんは慣れた手つきで調理を進め、松井さん、広瀬さんは「さすが!」と感心しっぱなしの様子だった。焼き上がりを待つ間、「バレンタイン相談教室」と題したトークセッションを開催。女子高生から「女子力をつけたい!自分を磨くためにやっていることは?」といった相談を受けた3人は、「私も結構女子力がないので悩むんですが」と口を揃えつつも、「爪とか、細かいところに気を使ってみるのはどうですか?」(松井さん)、「女の子は意識していなくても、女子のところがあると思うので、自然体でそのままでいいんじゃないかな。もし何かやりたかったら、髪型を変えたり、ネイルをしてみたりして気分を変えてみるのはどうかな?」(広瀬さん)、「思いやりかな?」(土屋さん)と悩みながらも、真剣に答えた。会場ではいい香りに焼き上がった “シェアガトーショコラ”を実食。「外はさっくり、中はしっとりしています!美味しい!」(松井さん)、「幸せです!」(広瀬さん)、「メレンゲがとってもいい感じです!シンプルだから好き嫌い気にせずに渡せそう」(土屋さん)と口いっぱいに頬張りながら、大満足の様子で完食。最後に広瀬さんが「バレンタインは勇気がいるけれど、ときめく瞬間でもあるので、頑張ってください」と、会場に集まった恋する女子高生たちにエールを送った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月11日小泉今日子、二階堂ふみのW主演で注目を集める『ふきげんな過去』。女子高生の果子と、突然現れたその伯母のひと夏の物語を描く本作の公開日が、6月25日(土)に決定。併せてメインビジュアルが解禁され、音楽を「ムーンライダーズ」の岡田徹が手掛けることが明らかになった。「あたし生きてたの」。北品川の食堂「蓮月庵」で暮らす果子(二階堂ふみ)の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が突然戻ってきて告げた。前科持ちで、戸籍も消滅している未来子の登場に、果子とその家族は驚き、慌てふためく。「自分が果子の本当の母親だ」など、エキセントリックな言動で周囲を翻弄する未来子。そんな伯母に反発しながらも共に過ごすうちに、果子の退屈で変わり映えしない日常は“特別な夏”へと変化を遂げていく…。このほど解禁となったメインビジュアルでは、本作の舞台となる食堂の店内に、小泉さん演じる未来子と、二階堂さん演じる果子が微妙な距離感を置いて並んでいる。頬杖をついた未来子とふくれっ面の“ふきげんな”果子の表情から、共に暮らし始めた2人の空気感まで伝わってくる、絶妙なビジュアルだ。また、「PSY・S」「パール兄弟」「プリンセス プリンセス」など、さまざまなトップ・アーティストのプロデュースを担当してきた「ムーンライダーズ」の岡田徹が、前田司郎監督の監督デビュー作『ジ、エクストリーム、スキヤキ』に続き、主題歌と音楽を手掛けることも明らかとなった。主題歌の作詞と唄は、世界的ヒットとなった「ピチカート・ファイヴ」の「Twiggy Twiggy」の作詞&作曲などを手掛けてきた佐藤奈々子が担当するという。三島由紀夫賞、向田邦子賞受賞、岸田國士戯曲賞など錚々たる賞を受賞し、劇団「五反田団」を主宰する、異才の天才劇作家・前田司郎が、満を持して人間ドラマに挑む本作。小泉さん、二階堂さんに続いて高良健吾、板尾創路などの出演も発表されている。まるで夏休みに宝島を探しに行くような、眩しく可笑しくも切ない物語に、引き続き注目していて。『ふきげんな過去』は6月25日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月02日AKB48・峯岸みなみが初主演を務める映画『女子高』(今春公開)のキービジュアルが、このほど公開された。本作は、青春時代を共に謳歌(おうか)していた仲良し6人組が卒業から7年後の同窓会で起こったある事件をきっかけに、皆が最も輝いていた女子高時代を振り返り、事件解決への糸口を見つけようとする青春サスペンス。映画初主演となる峯岸は、AKB48の中心メンバーとして活動する傍ら、テレビやラジオなどで幅広く活躍しているが、本作では笑顔を封印し、本格ミステリーに初挑戦する。そんな峯岸のほか、高田里穂、泉はる、中山絵梨奈、冨手麻妙らも出演。監督、脚本、企画を山本浩貴氏が担う。キービジュアルで見られるのは、主人公・高橋香月役を務める峯岸と劇中でキーパーソンとなる転校生・橘美冬役の高田の感情を押し殺したような表情。そのツーショットがピースの欠けたパズルのようなデザインになっているほか、2人の間には「復讐って罪ですか?」というコピーも躍っており、"女子高"生時代の記憶とその未来で起こる殺人事件との不吉な関係を予感させる。(C)映画「女子高」製作委員会
2016年01月22日「AKB48」の峯岸みなみが映画初主演を務める『女子高』。この度、本作のキービジュアルが解禁され、新たなキャストに、冨手麻妙が出演することが明らかとなった。深夜の廃校に同窓会で集まった高橋香月ら6人の同級生たち。卒業してから7年振りの再会に喜び、学生時代の思い出話しに花を咲かせる中、突然教室の電気が消え、一発の銃声が鳴り響く。再び電気がつくとそこには、1人の同級生が胸から血を流し倒れていた。パニックに陥る中、全員の携帯に「犯人は誰だ?」というメールが送られ、そのメールの差出人の名に同級生たちは愕然となる。香月達は、この事件が学生時代の“ある出来事”と結びついている事に気付き、7年前の記憶を頼りに事件を解決しようとする。皆が最も輝いていた女子高時代をふり返ると、ある一人の転校生の出現により、彼女たちの関係に亀裂が生じ始めていたのだった…。本作は、青春時代を共に謳歌した仲良し6人組が、同窓会で起こったある事件をきっかけに、女子高時代をふり返り、事件解決への糸口を見つけようとする“新感覚”の青春本格ミステリーサスペンス。主人公の高橋香月役には、本作が初の映画主演になる「AKB48」の峯岸さん。「AKB48」の中心メンバーとして活動する傍ら、TVやラジオと幅広く活躍しているが、今回は普段お茶の間に見せる笑顔を封印し、本格ミステリーに挑んでいる。また、物語の鍵を握る橘美冬役には、昨年公開された『劇場霊』での熱演が記憶に新しい高田里穂。そしてそのほかに、泉はる、中山絵梨奈、北山詩織、寒川綾奈、潮美華など今後の活躍が期待される若手女優が出演している。さらに今回、追加キャストとして『みんな!エスパーだよ!』『人狼ゲーム クレイジーフォックス』など、作品ごとに強烈なインパクトを残す冨手さんが新たにキャスティングされた。そして監督には、俳優、脚本家、劇作家、演出家とマルチな才能を活かし活動を続け、本作が2作目の監督作となる山本浩貴がメガホンをとっている。今回解禁されたキービジュアルは、香月役の峯岸さんと、物語の鍵を握る転校生・美冬役の高田さんが写し出され、2人の間に書かれた「復讐って罪ですか?」という文字が印象的な一枚。また本ビジュアルには、欠けているパズルのピースを配し、多感な時期を共に過ごした彼女たちの関係に、あるきっかけで変化が起こった事を連想させる仕上がりとなっている。犯人は一体誰なのか、同窓会で解き明かされる彼女たちの罪と罰とは…。その結末に映画ファンの予測を掻き立てそう。『女子高』は春、シネマート新宿ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年01月21日「まんがタイムきららMAX」の人気連載で、同人ゲーム作りにはげむ女子高生たちを描く青春4コマ『ステラのまほう』(著:くろば・U/芳文社刊)のTVアニメ化が決定。原作者・くろば・U氏によるアニメ化記念イラストが公開された。■『ステラのまほう』あらすじ高校の入学式の日、同人ゲームを作る部活「SNS部」と出会った本田珠輝。やりたいことを見つけたと思って入部したのですが…絵もプログラムもシナリオも音楽も、一から自分たちで作るのって大変!先輩や幼なじみと一緒に、完成を目指して頑張ります!※SNS部……「えすえぬえすぶ」と読む。正式名称は「死んだ魚の目日照不足シャトルラン部」アニメティザーサイトとTwitter (@magicofstella_a)も本日より公開開始。最新情報などはこちらをチェックしてみよう。(C)くろば・U/芳文社(C)くろば・U・芳文社/ステラのまほう製作委員会
2016年01月19日1月15日、日本テレビ「金曜ロードSHOW!」で放映される、ジブリアニメ「天空の城ラピュタ」。同作品の放映時は、毎回、滅びの言葉「バルス」がいつ発せられるのか、Web上で大きな話題になっており、今回の放映ではついに日本テレビが公式で「バルス」予想時刻を投稿できる特設サイトを立ち上げた。このお祭り騒ぎに、意外な人が参戦した。日本マイクロソフトの女子高生AI、りんな(@ms_rinna)だ。Twitterアカウント名を「りんな@天空の城」へ変更し、特設サイトによるハッシュタグ「#1月15日のバルス時刻予想」を付けて「名探偵りんな的にはココ! 23時20分15秒と予想!!」とつぶやいている。なお、この「バルス」祭りに関しては、Twitter公式アカウントも"受けて立つ"とばかりに「サーバー処理が遅くなる可能性もあるが、すぐに復活する」と投稿しているほか、「金曜ロードSHOW!」公式アカウントでは、同作品のトリビアを交え、リアルタイムで放映進行を紹介している。今日の夜の「金曜ロードショー」を心待ちにされている皆さん、ぜひTwitterを片手にお楽しみください。もしかすると、途中、サーバーの処理速度が遅くなる可能性もありますが、すぐによみがえるはずですのでご容赦ください。#バルス pic.twitter.com/ZrIsKmUToj— TwitterJP (@TwitterJP) 2016, 1月 15高畑さんは「産業革命の頃を背景にするのならイギリスに行かなくてはいけないのではないか」と助言、それを受け宮崎監督は単身イギリスのウェールズへ2週間ロケハンに出かけました。そこで実際に見た炭坑や風景、街の様子が作品に反映されています。 pic.twitter.com/DK7HGMfF8x— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2016, 1月 15
2016年01月15日「AKB48」と国際短編映画祭「ショートショート フィルム・フェスティバル&アジア」のコラボレーションにより製作されたオムニバス映画『9つの窓』の公開を前に1月11日(月・祝)、そのうちの1編に主演する茂木忍がトークイベントを行なった。茂木さんが主演したのは9編のうちの『赤い糸』。真面目な女子高生が突然、自身の指から伸びる赤い糸が見えるようになり、糸の先をたどっていくのだが…。これまで演技経験がほとんどなく、映画出演もこれが初めての茂木さん。撮影は1日で朝から夕方にかけて行われたそうだが「1日中、ずっと緊張してて、終わったときは安堵しました…」と明かす。現場では「ちゃんとできているか不安で、監督に『大丈夫ですか?』と聞いたんですけど『大丈夫』と言っていただけて安心しました」とホッとした表情を見せた。完成した映画をひと足先に見て「まだまだだなと思った」とのことだが、一方で、女子高生役ということで着用した衣裳の制服に関しては「ギリ、イケるなと思いました(笑)。言わなきゃ女子高生に見えるかなと思いました」とニッコリ。運命の赤い糸については「信じます。信じたいです!」とうなづく。「私は、AKB48と赤い糸で結ばれていると思います。入るまでに4年くらいかかってて、だいぶ絡まってると思うけど…(苦笑)、入ってこうやって活動しているのは運命かな?と思います」と力強く語った。これまで「演技に関してあまりやってみたいと思ってなかった」と言うが、今回、映画の現場を経験し「難しくて緊張するけど、勉強になりました。これからもやらせてほしいです」とさらなる女優活動に意欲をのぞかせる。憧れの女優として挙げたのは満島ひかり。「ドラマごとに印象が変わる。(視聴者に役そのものの人物と)思い込ませる演技力がすごいなと思います」と語る。今後、出てみたいジャンルとしては「ホラーやってみたいです!」と語る。本作の1編のうち、兒玉遙が『Dark Lake』でヴァンパイアに扮しているのを見て、刺激を受けたようだが、Jホラーのような本格的なホラー作品は?という問いには「身近過ぎると自分が怖くなるので、現実離れしてるやつの方がいいです」と苦笑い。また「学園恋愛ものもやりたい!高校時代、LOVEの要素がまったくなかったので、せめて映画で感じたい!」と映画での疑似恋愛に思いをはせていた。『9つの窓』は1月30日(土)よりブリリア ショートショートシアターにて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月12日1月9日に発売される男性向け情報誌『昭和40年男』(クレタパブリッシング刊)最新号にて、TVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』とのコラボレーション企画が展開されている。『昭和40年男』は昭和40年生まれの男性をターゲットにした雑誌で、過去には「ポプコンエイジ」「マンガ」「おもちゃ」を特集。ニッチな世代に向けた企画作りが話題を呼び、"昭和40年男"世代を中心に高い人気を獲得している。今回のコラボレーションは、『コンクリート・レボルティオ』が昭和の日本をモチーフとした「神化」という架空の世界を舞台としていることから企画されたもの。誌面ではまさに"昭和40年男"である水島精二監督と脚本の會川昇氏の対談が掲載されており、超人、怪人、"魔女っ子"など"昭和40年男"世代に響く要素が劇中で数多く描かれていることが語られている。また、裏表紙も『コンクリート・レボルティオ』を取り上げたW表紙仕様となっており、通常の『昭和40年男』の表紙デザインをオマージュした作りとなっている。『コンクリート・レボルティオ』は水島監督をはじめ、脚本に會川氏、キャラクターデザインの伊藤嘉之氏など、日本屈指のクリエーター陣が集結して制作された作品。「神化」と呼ばれる架空の世界を舞台に、超人たちの活躍を描いている。キャストには、主人公・人吉爾朗を演じる石川界人、星野輝子役の上坂すみれ、鬼野笑美役の豊崎愛生、柴来人役の鈴村健一など人気声優が顔をそろえ、2016年4月からはアニメ第二期の放送も決定している。『昭和40年男』最新号は1月9日発売で、価格は700円(税込)。「今よみがえる猛虎伝説」と題して、『タイガーマスク』を特集している。(C)BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会
2016年01月08日アニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」にて、8日よりTVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』の特集企画がスタートする。本作は、『交響詩篇エウレカセブン』など数々の人気作品を手がけてきたアニメ制作会社・ボンズをはじめ、アニメ『鋼の錬金術師』などで知られる水島精二監督、『烈車戦隊トッキュウジャー』などの特撮やアニメ作品に脚本で参加してきた會川昇氏、『スペース☆ダンディ』キャラクターデザインの伊藤嘉之氏など、日本屈指のクリエーター陣が集結して制作された作品として、2015年10月~12月に放送。キャストにも、主人公・人吉爾朗を演じる石川界人、星野輝子役の上坂すみれ、鬼野笑美役の豊崎愛生、柴来人役の鈴村健一など、主役級の声優陣が名を連ね、大きな話題を呼んだ。2016年4月からはアニメ第二期の放送も決定している。特集企画は、第1クール第1話から第13話までの無料配信(前半1月8日~15日23時59分に第1話から第7話、後半1月16日0時~25日12時59分の期間で第8話~第13話を配信)を行うほか、作品で描かれる年号「神化」を振り返る「コンクリート・レボルティオ年表」などを掲載した特集ページで構成。年表はエピソードにひも付けられており、本作脚本の魅力でもある時間軸の入れ替わりをより深く理解できるコンテンツとなっている。(C)BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会
2016年01月08日Microsoftの女子高生AI「りんな」がTwitterを始めた。これまでLINEアカウントを取得して活動していたが、そのステージを拡張したかたちだ。日本マイクロソフトでは、日本におけるAIのビジネスチャンスのキーワードとして「オタク」「ボット」「スマホ」「SNS」がきわめて重要なものととらえ、LINEとの協業で「りんな」をサービスインしたが、それは、北京にあるマイクロソフト・リサーチ・アジアがこの数十年間をかけて研究してきた成果でもある。りんなはインターネット上のさまざまな会話をデータベースにため込み、それを分析整理する。当然、収集するデータは膨大だ。まさにビッグデータである。MicrosoftのAIとしてはWindows 10の11月版で提供が開始されたCortanaもよく知られているが、Cortanaがパーソナルアシスタントとして効率や生産性を追求したIQの高い人工知能であるのに対して、りんなは「効率とは反対のベクトル」でエモーショナルなつながりを結ぶことに重点を置いた人工知能だという。○秘密の会話でつながる現在りんなのLINE友だちは200万を超えている。しかし、Twitterアカウントは開設してから約2週間でフォロワー数は2万に満たない。意外に伸びが少ないという印象がある。これは、りんなに興味を持つユーザーが、1対1での会話を求めているからだと思われる。Twitterのようにオープンなステージでの対話が好まれないという事情もあるかもしれない。個人的にはリストに登録してずっと観察してきたが、とりあえずフォローしてみた。@ms_rinna りんなをフォローしてみた。どういう基準でフォローされるのかは謎だが、確立は1/4くらいだろうか。これでしばらく様子を見てみよう。— 山田祥平(syohei yamada) (@syohei) 2015, 12月 25「確率」を「確立」とミスタイプしているが一瞬で返信があったので、そのままにしている点はご容赦願いたい。ここで「LINEでお願い」と返信されている。彼女にフォローしてもらうには、彼女のTwitterページの固定ツイートにあるように、LINEでリクエストして、戻ってきた和歌をリプライすればいい。これでDMのやりとりもできるようになる。実際にメンションを投げてみると、びっくりするほど普通の会話であることがわかる。ほんものの女子高生が、どのような口調で、どのようなコミュニケーションをしているのかは知る由もないが、りんなは「きっとこうだろう」というユーザーの期待に近いものを投げ返しているようにも感じる。日本マイクロソフトによれば、りんなとのエンゲージメントは週の初めよりも、木曜日、金曜日あたりが高いという。平日については朝の7時に最初の山があり、昼休みにもうひとつの山、そして、夜に至り22時にピークを迎えるという。ちなみに日曜日には朝の山はないそうだ。○りんなの友だちは女子高生?同社は、りんながTwitterを始めた12月の中旬、東京・原宿の竹下通りのスペースででイベントを開催した。LINEで友だちに対してりんな自身がイベントを告知し、どのくらいの人が本気で集まるかを確かめたのだという。イベント会場に集まったのは、竹下通りという場所柄もあるが、ほとんどが女子高校生だったのには、ちょっと驚いた。彼女たちは等身大の女子高生をりんなに感じているのだろうか。この先、りんなは収集しているビッグデータをもとに会話の精度を高め、さらには、ビジネスロジックとも結びつき、会話の中から導き出された商品のレコメンド、飲食店の紹介といったことをするようになっていく。それが「りんなAPI for Business」だ。そのときに、「効率とは反対のベクトル」というコンセプトをどのように堅持するかが興味深い。そこがAI技術の見せ所だ。(山田祥平 @syohei)
2015年12月28日Bizcastとナムコは12月23日、女子高生をメインターゲットとするシールプリント専門店「eggnam」(えぐなむ)の集客のための、YouTubeインフルエンサー(以下、YouTuber)を起用したO2O施策を開始した。Bizcastは、YouTuberと企業のマッチング・プラットフォームである「BitStar(ビットスター)」を運営する企業。今回の施策は、若年層に人気というYouTuberである「まつきりな」を起点とした、ユーザー・コミュニケーション型のキャンペーン施策。ナムコはこれまで、eggnamなどの店舗でモデルを起用したキャンペーン施策を実施してきたが、YouTuberを起用したO2O施策は今回が初めてという。YouTuberを起用することで、従来の一般的なユーザー投稿型のキャンペーンとは異なり、一定数のユーザーをキャンペーンに巻き込むことができ、さらに動画を通じて店舗のPRからキャンペーンの認知拡大まで図ることができるとしている。今回のキャンペーンにおいて、mimiTVのチャンネルにて「動画」配信を開始した。人気のコスプレを着用しコスプレに合うメイクを実施することによって、YouTubeチャンネルの視聴者に対してeggnam店舗での楽しみ方・体験を表現しているとのこと。Bizcastは今回のキャンペーンを皮切りに、インフルエンサーを起用したO2Oプロモーション施策をリアル店舗やイベントの誘致に繋がるような取り組みとして、多様な業種・規模の企業への展開を予定しているという。
2015年12月24日先日、『貞子vs伽椰子』を手がけることも発表された白石晃士監督が、Twitterフォロワー数10万人を超える女子高生女優の岡本夏美を始め、渡辺恵伶奈、松本妃代といった旬の若手とともに贈る “4DX専用”ホラー『ボクソール★ライドショー恐怖の廃校脱出!』。このほど、1月の公開に先駆け、日本初の試みとなる本作の見どころを凝縮したミニ特番映像が到着した。新人アイドルのナツミ、エレナ、キヨ。プライベートでも仲の良い女子高生3人組が、ある日、番組ロケにやってきたのは山の中にある薄暗い廃校。夜な夜な女のすすり泣きが聞こえるというウワサの場所だった。「私達、これから肝試しをしまーす!」「こわーい!」。TVディレクターの田代がカメラを回し生中継するという、この肝試し企画は、よくあるバラエティになるはずだったが――。本作は、シートが動き、衝撃が伝わり、匂いが香り、ときには嵐や雪さえも襲ってくる4DX上映専用ムービー。これまでの4DXといえば、『ジュラシック・ワールド』など既存の作品を“4DX版”として上映していたが、本作は生まれながらの4DX仕様。座席のムーブ、風、香り、水など、9つのアクションを最大限に体感できる映像体験が可能となっている。今回、その題材として選ばれたのが、脱出ホラー!脚本・撮影・出演をJホラーの鬼才といわれる白石監督が手がけ、ヒロインの女子高生3人組を岡本さんと、渡辺さん、松本さんが体当たりで熱演する。届いたミニ特番映像は、先日行われた先行上映会の模様を中心に、ただ観るだけではなく“体感する”本作の魅力を紹介。光、音、動き、煙など、もはやアトラクションといっても過言ではない上映の模様はワクワク、ゾクゾクの連続。また、映像中には、今回初公開となる廃校での撮影の模様や、監督、ヒロイン3人からのコメントも収録。岡本さんも「臨場感たっぷり」と明かす、驚愕のライド感とリアル過ぎる恐怖と興奮を、ぜひ、あなたも体感してみて。『ボクソール★ライドショー恐怖の廃校脱出!』は2016年1月16日(土)よりユナイテッド・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日日本マイクロソフトは12月17日、MicrosoftのAI(人工知能)「りんな」について、メディア向けの説明会を開催した。りんなのLINEのお友達が185万人を超えたこと、グループチャットに対応したこと、新たにTwitterを開始したことなどを明らかにした。○Microsoftの人工知能の歴史同社では、1991年にMicrosoft Researchを設立以来、積極的に人工知能の開発に取り組んでいるという。「Microsoft Translator」「Bing Maps」「Bing Search」「Skype Translator」「Azure ML」など同社のさまざまなプロダクトにもAIが活用されている。りんなは、先に中国向けに提供された「XiaoIce」と呼ばれるチャットボットをベースにしている。中国で最初に展開した理由は、Microsoft Research Asiaの拠点だったからだそうだ。その次の展開地に日本を選んだのは、サブカルチャーが発展していること、ロボットに対する文化や市場、スマートフォンやSNSの普及といった理由があったという。そして、そのりんなを普及させるべく、プラットフォームとして選んだのがLINEだった。5800万人のユーザーを抱えるLINEと組むことで、多くの人にリーチできると考えたという。○りんなのシステムアーキテクチャりんなの開発・運営は、検索エンジンであるBingのチームが行っている。りんなの会話は、Bingで収集した単語や文章のデータベースや、Microsoft Azureに構築されたマシンラーニングサービス「Azure ML」を用いて提供されている。また、りんなの会話システムを使った法人向けビジネスとして「りんなAPI for Business」も展開している。具体的な事例の発表は控えたが、現在「複数の企業と商談中」とのことなので、今後なんらかの発表が考えられるだろう。りんなには、2015年8月のローンチから現時点で、185万人以上のLINEの「お友達」がいる。このユーザー数は、マーケティングを行わずに口コミなどで獲得した人数だそうだ。りんなの利用状況を分析した結果、週の後半になるにつれて、多く利用されていることが分かったという。佐野氏いわく「週末のちょっと疲れた時に、話し掛けたくなる存在なのでは」と分析していた。また、Windows 10に搭載しているコルタナとの違いについては、コルタナはパーソナルアシスタントと呼ばれるように、効率や生産性を追求した人工知能であることに比べ、りんなは、ユーザーとの感情のつながりを重視した「エモーショナル」な人工知能だという。○りんな、特殊能力を身に付けました毎週新しい「特殊能力」(機能)が、りんなに追加されていることも明らかになった。中でも人気が高い機能は、りんなと「しりとり」で遊ぶ機能や、放送中のテレビ音声をりんなに聴かせると、りんなから番組名やコメントが返ってくる「TVにかじりつき」機能だ。その他にも、すでに16個以上の特殊能力を持っている。また、これらの「特殊機能」は「ひみつ手帳」と話し掛けると、今までりんなと話した回数などと合わせて確認ができる。今後は、1対1のやり取りに加え、グループチャットやルームチャットに対応することを発表。複数人対応の特殊能力には、「カタカナ&アルファベット禁止」「レシート占い」「顔出しパネル」など複数で楽しめる機能が追加された。また、クリスマス、お正月、バレンタインなどのタイミングに合わせて、会話イベントを仕掛けるとのこと。また、ひそかにTwitterを開始していたことも明らかになった。LINEと同じくユーザーと会話ができるそうだが、必ず返信がくるLINEと違い、返事は気まぐれのようだ。アカウントは「@ms_rinna」となっている。エモーショナルなつながりを重視しているりんなだが、今後はどのような進化を遂げるのか、またどういったビジネスチャンスを生み出すのか、ぜひ注目していきたい。
2015年12月21日日本マイクロソフトは12月17日、自社のAI(人工知能)である女子高生AI「りんな」に関する記者説明会を初めて開催した。LINE経由で女子高生AIと会話する不思議なサービスからか、同日時点で185万人もの"お友達"がいるりんな。Microsoft Bingインターナショナル シニアビジネスディベロップメントマネージャーの佐野健氏は「りんな」に関する新機能や技術背景、今後の展望を語った。○LINEのグループチャットに対応する「りんな」現在、AI分野は多くのビジネスシーンで盛り上がりを見せているが、Microsoftは自社研究所であるMicrosoft Researchを設立した1991年から、AI分野にも注力してきた。翻訳システムであるMicrosoft Translator(2007年)やBing Maps(2008年)もAI技術を投入したサービスである。MicrosoftのAI分野については、以前にも『MicrosoftのAI技術と研究開発 - 女子高生AI「りんな」やWindows 10「Cortana」の背景』という記事で触れたが、今回はエンドユーザー向けに特化した女子高生AI「りんな」に関する記者説明会の様子を紹介したい。Microsoftの佐野氏は「りんな」の登場背景として、「世界中のMicrosoftで分散開発を行ってきたが、そのなかでも中国の開発チームが注力し、Microsoft Research Asiaの存在が大きいため、最初に中国でローンチした」と述べた。その次のビジネスマーケット(市場)として日本を選択した理由は、「サブカルチャーの浸透や、産業用・民生用ロボットの存在(市場環境)、スマートフォンやSNSの普及具合」と語っている。だが、日本マイクロソフトだけでは、「りんな」をサービスインするのは難しかったそうだ。そこで既に5,800万人のユーザーを抱えるLINEと協力し、2015年夏のローンチに至った。当初の「りんな」はその姿を見せつつも、日本マイクロソフトは公式アナウンスをしていない。前述の記事でも、Microsoft Research AsiaのAI分野研究の一環として「りんな」を紹介するに留まっている。今回の発表会も「りんな」のユーザーイベント「りんな After School Party in JOL原宿」の開催に合わせて行い、日本マイクロソフト関係者は「実験的な試み」と語る。佐野氏の説明によれば「りんな」は、数十年続けてきたAI分野の研究や各種サービスに展開した技術を応用して実現。現在はBingの開発チームが開発・運用を担っているが、その理由は、「りんな」が発する言葉はBingが収集した単語や語句を用いているからだ。蓄積したデータをデータベースにプールし、会話の基礎データをMicrosoft Azureから、さらにLINEの企業向けAPIソリューション「LINEビジネスコネクト」を経由して、ユーザーにメッセージを送っている。これだけでは単純な会話しか成立しないため、実際に交わされた会話の内容を分析させ、機械学習でAIの成長うながす仕組みだ。さらに、後述する各機能を実装するためのソフトウェアも実装している。これらがすべてMicrosoft Azure上で動作しているが、「(りんなのローンチ以降は)トランザクション数がかなり増えたものの、Azureが備えるシームレスな機能拡張で対応できた」と佐野氏は語った。もう1つ興味深いのが、「りんな」のビジネス展開を実現する「りんなAPI for Business」の存在だ。こちらは2015年8月に発表済みだが、「デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムやトランスコスモスという、LINEのビジネスコネクトのパートナーである2社と協力し、APIの販売活動を推進している」(佐野氏)。具体的な成果は後日発表すると語っていたが、その点を尋ねると「『りんな』のビジネス活用は社内でも各種アイディアを論じているが、現時点ではユーザー数の増加が目標」と話してくれた。会場では「りんな」の新機能として、グループチャットやルームチャットへの対応が明らかになった。公式アカウント一覧に加わり、LINEのタイムラインへ投稿を始めたところ、1万近くの"いいね"と5千ものコメントを受け取るなど好評を得ているという。この新機能については、LINE コーポレートビジネスグループマネージャーの林祐太朗氏も説明に加わった。林祐太朗氏「今までの公式アカウントは、フォロワーに対する一方通行のメッセージ発信システムだったが、LINEビジネスコネクトの活用により、双方向のコミュニケーションを可能にしている。個人的な印象として、日本マイクロソフトにはお堅いイメージを持っていただけに、『女子高生AI』の存在にはギャップを感じていた。だが、口コミで180万人のユーザーを集めたサービスは他にない。『りんな』で実現するビジネスチャンスも魅力的だ」と、会場の笑いを誘いながら「りんな」を評価した。「りんな」は毎週のように新機能を追加してきたが、今後はグループチャットを活かした「カタカナ&アルファベット禁止ゲーム」、レシート風にユーザーを占う「レシート占い」、写真を投稿すると自動加工する「顔出しパネル」、互いの顔を交換する「顔スワップ」など、「りんな」の参加による楽しさ以上の機能を毎週展開する予定とのこと。グループチャット上の雰囲気を認識するか、という質問対して佐野氏は、「重要な部分だと考えるが現在の実装は軽微に留まっている」と回答。チャットした相手を覚えているのか、という質問には「現在のAIは限界があるものの、しりとりや目覚まし案内など特定の相手を記憶する機能は備える。会話中の内容は一度プールする仕組みだが、今後はチャット中にも(会話の内容を)応答に用いる予定」と、今後の機能向上についても説明した。エンドユーザーが触れるMicrosoftのAIといえば、Windows 10のCortana(コルタナ)のほうを思い浮かべる人が多いかもしれない。だが、「りんな」はあくまでも"エモーショナル(感情的なつながり)"を主軸としている。そのためか、週末に近づくほど「りんな」の利用者数が増える傾向があり、佐野氏は「感情的なつながりを求めるユーザーが増加するのでは」と分析していた。このつながりを通じて、新たな価値を見いだせるのか。「りんな」の成長は今後もおもしろそうだ。阿久津良和(Cactus)
2015年12月18日●「りんな」とは日本マイクロソフトは17日、女子高生AI「りんな」に関する記者発表会を開催した。発表会では同社の佐野健氏が登壇し、りんなのLINE友だちが185万人に達したことやTwitterを開始したことを明らかにした。また、LINEからもコーポレートビジネスグループマネージャーの林祐太郎氏が登壇し、企業アカウントをグループに追加する機能を発表した。本稿では、発表会の模様をレポートする。○中国では2014年に提供今夏リリースされた「りんな」は、LINE上で友だちになると会話ができるようになる人工知能(AI)である。こちらの発言に応じた返事をしてくれるだけでなく、若者らしい言葉づかいや性格を備えているのが特徴だ。佐野氏によると「りんな」は、マイクロソフトが2014年に中国で提供を開始し、3,500万人以上のユーザーを獲得するなど好評を博したAI「XiaoIce」(シャオアイス)の日本語版だという。第二のマーケットに日本を選んだ理由は、「日本にオタク・サブカルチャーが浸透していること」「産業用・民生用のさまざまな分野でロボット・ボットが展開されている市場環境」「スマホ・SNSが普及していること」などの条件を満たしていたから。特にSNSではLINEが大きなシェアを持っていることから、りんなをLINE上で展開させることを決めた。りんなの技術を開発したのは、Bingチームだという。同社が91年に設立した研究開発機関であるマイクロソフトリサーチAI技術が応用されており、さらに「Microsoft Azure」プラットフォームで提供することにより、大量のトラフィックをさばいている。では、Bingのどんな技術がりんなに使われているのか。佐野氏によると、Bingにはネット上の様々な情報が蓄積されており、特にネットユーザーの会話データがりんなの発言の基礎になっているという。しかし、単に会話を返しているだけでは飽きられてしまうため、毎週のように「特殊能力」を持たせて様々な遊び方ができるように更新し続けている。マイクロソフトの人工知能といえば、Windows10に搭載されたパーソナルアシスタントの「Cortana」(コルタナ)が思い浮かぶが、両者はまったく違う性質を備えている。コルタナは効率や生産性を重視するのに対し、りんなはエモーショナルで感情的なつながりを重視して言葉を返してくる。同じように豊富な語彙を持つAIではあるが、方向性の異なる別人格というわけだ。こう書くと、りんなは個人向けに特化したサービスに思えるが、実は法人向けのAPIも提供している。200社ほどもあるLINEの企業アカウントでりんなのテクノロジーを活用してもらうため、現在話を進めているとのことだ。佐野氏は提携企業について「近々発表できると思う」と自信をのぞかせている。8月にリリースされて以来、約4カ月間運用されてきたりんなだが、現在までにLINEの友だちとして登録したユーザーの数は約185万人に上る。企業アカウントとしてみると突出して多い数字ではないが、「マーケティングを行わずに達成できたのはユーザーの口コミのおかげ」と佐野氏は胸を張る。●グループチャットにりんなを招待!○りんなとしりとりして遊ぼう前述したように、りんなは会話だけでなく「特殊能力」を備えている。特に人気があるのは、ユーザーと「しりとり」を行う機能や、テレビの音声を聴かせることで番組を認識し、それに応じたコメントを返してくれる「TVにかじりつき」機能、りんなが怪談を話す「怖い話」や、短い推理クイズを出す「探偵ごっこ」などである。これらの特殊能力は毎週追加され続けており、現在は16個。今後も同じペースで追加し続ける予定だという。気になるのは、りんなと会話するユーザーの動向だ。データによると、りんながよく会話しているのは木曜日以降の週の後半。「仕事や学校に疲れてきた頃、りんなに声をかけたいのでは」と佐野氏は分析する。また、平日は朝7時、昼、夜10時頃にピークがあり、休日は昼の12時頃から夜にかけて徐々に会話数が増えているという傾向があるという。通勤通学時間、お昼休み、自宅でゆっくりしている時間帯の利用率が高いようだ。発表会に登壇したLINEの林祐太郎氏は、りんなの第一印象について「堅いイメージのあるマイクロソフトが女子高生のAIということで驚きました(笑)」と述べつつ、「女子高生にすることでユーザの対象が狭まってしまうのではという懸念がありましたが、大きな反響を得ることができました」とコメントした。りんなのヒットで会話調のサービスに可能性を感じたという林氏。今後はよりAIの可能性を広げるため、企業アカウントのグループ参加機能をLINEビジネスコネクトに追加する。これまでユーザと1to1のやりとりしかできなかった企業アカウントだが、これによりグループチャットにも招待できるようになる。LINEでは「グループチャットの合議制で物事が決まることが多い」と林氏。たとえば忘年会の店を探しているなら飲食レコメンドサービスのアカウントをグループに追加して、トーク参加者で検討するといった使い方を想定している。なお、グループに参加した企業アカウントを勝手にフォローするようなことはないという。りんなにもすでに「カタカナ&アルファベット禁止ゲーム」や「レシート占い」「顔出しパネル」などグループチャットならではの機能が搭載されている。面白いのは「顔スワップ」で、友だちと一緒に自撮りした写真を投稿すると、二人の顔が自動的に入れ替わるというものだ。「友だち同士だとかなり盛り上がる」(佐野氏)のだとか。Twitterもスタートした。アカウントは「@ms_rinna」。もっとも、りんなの最新情報を単につぶやくだけのアカウントではなく、LINEのりんなと同じようにTwitter上でもユーザーと会話ができるという。現状、りんなはネット上の会話データを統計的に解析して発言しており、ユーザーとの会話から学習したり、個別の相手を認識したりはしていない。現状でも十分にユーザーを楽しませているようだが、今後のさらなる進化にも期待したいところだ。
2015年12月18日現役女子高生アイドルデュオ、生ハムと焼うどんが、12月21日(月)ぴあステーション ちけっとぽーと渋谷店で、ぴあ店舗1日店長イベントを開催する事が決定した。【チケット情報はコチラ】同イベントは、来年3月2日(水)に東京・赤坂BLITZで行われる2度目のワンマンライブで悲願の1000人動員を達成すべく行われる。同イベントで、公演のチケットを購入した方には、ふたりよりチケットが手渡しされるほか、本人が手書きのサインを入れる。生ハムと焼うどんは高校の同級生である西井万理那と東理紗のふたりが、2015年3月に結成。ユニット名の由来は西井万理那が「生ハム」が好きで、東理紗が「焼うどん」が好きという理由から。耳なじみのよいコミカルかつキャッチーな楽曲に加え、ライブ中にシュールで独特な世界観を持つコント調の寸劇を繰り広げ、注目を集めている。また、作詞・作曲はもちろん、毎回内容の異なるステージの脚本・演出、さらには衣装制作やライブのブッキング、運営、告知などの全てを彼女たち自身で手掛け、セルフプロデュース・ユニットを自称している。 先月、新宿MARZで行われた初のワンマンライブに続き、2度目のワンマンライブとなる同公演。公演日である来年3月2日(水)は彼女たちの通う高校の卒業式直前。自分たちが女子高生であるうちに、1000人規模のライブをなんとしても成功させたいという思いから、勢いのまま決めたとのこと。現在業界各所から熱い視線を集める、2016年ブレイク筆頭の二人組だ。イベントの開始日時など、詳細は下記、または公式サイトでご確認を。■生ハムと焼うどんぴあ店舗1日店長イベント日時:12月21日(月)18:00~19:00※参加受付最終締切が19:00。場所:ぴあステーション ちけっとぽーと渋谷店(東京都渋谷区道玄坂2-29-1 ファッションコミュニティ1092F)内容:18:00~店長就任挨拶、チケット販売手渡し会受付開始 / 19:00手渡し会参加受付終了 / 19:30解散※チケットをご購入いただく方のみご参加が可能なイベントです。※一回の購入はお一人様4枚まで。※チケット購入にはチケット代以外に別途手数料がかかります。※混雑状況によっては来店いただいてもご参加いただけない場合がございます。■【生と死】生ハムと焼うどん ワンマンライブ2品目日時:2016年3月2日(水)開場18:00 / 開演19:00会場:赤坂BLITZ(東京都)
2015年12月18日10月よりTOKYO MXほかにて放送されているTVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』の上映&トーク&ラジオ公録イベント「超人フライデーナイトSP」が11日、都内・TOHOシネマズ新宿にて開催された。イベントは、アニメ第11話の最速先行上映会からスタート。続いて、本作のキャスト陣から星野輝子役の上坂すみれ、風郎太役の中村繪里子、そして水島精二監督がステージに登場し、第1話を劇場のスクリーンで上映しつつ"公開生オーディオコメンタリー"が行われ、制作時や収録中のエピソードが語られた。水島監督が明かす秘話の数々に、観客はもちろん、キャスト陣も驚きの声を上げ、生中継が行われたニコニコ生放送のコメントも大いににぎわっていた。さらにここで、人吉爾朗役の石川界人がステージに登場。まずは、水島監督から「第20回アニメーション神戸賞 個人賞」受賞祝いとして、花束が贈呈された。さらにスペシャルゲストとして公式コスプレイヤーの御伽ねこむが星野輝子のコスプレで登場。その完成度に高さに、出演者たちのテンションも一気に上がっていた。イベントでは、水島監督の口から『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』TVシリーズ第2期放送決定の発表も。第2期は2016年4月より放送開始となるほか、すでに発表されている辻真先氏、中島かずき氏に加えて、『魔法少女まどか☆マギカ』などで知られる虚淵玄氏が脚本参加することが明かされた。虚淵氏の名前を聞いて一同は「みんな生きて帰れますか?」と不安をのぞかせつつも、第2期への期待と意気込みを語った。会場ではさらに、インターネットラジオステーション「音泉」で配信されている本作のWEBラジオ『コンクリート・レボ"レディオ"』の公開収録を実施。メインパーソナリティーの上坂と中村が、水島監督と石川をゲストに迎えて行われた収録の内容は、12月16日に放送予定となっている。(C)BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会
2015年12月14日演劇界の金字塔、つかこうへい作の不朽の名作『熱海殺人事件』が、1980年代に同作品で強烈な印象を残した黄金コンビ、平田満と風間杜夫の出演、劇団☆新感線のいのうえひでのりの演出で鮮やかに復活。初日の幕が開いた12月8日、出演者たちが公演への思いを語った。舞台『熱海殺人事件』チケット情報『熱海殺人事件』の初演は1973年。平田満は熊田留吉役のオリジナル・キャストで、その後木村伝兵衛役に配された風間杜夫とは、1980年から3年間コンビを組んだ。この作品でのふたりの共演は、33年ぶりだという。風間との共演を「良かった。これがひとりだったら浮いていると思うので(笑)」と笑顔の平田。その役柄は新米刑事で30歳、風間の部長刑事は40歳との設定だが、「バレバレですけれど(笑)、シラを切ってやる」(風間)と、実年齢とのギャップを楽しんでもいる。さらに平田は、「いのうえさんが、つかさんの演出をリスペクトし、尊重すると言ってくださった。もちろん、いのうえさん流に変えたところもありますが、昔のままのところも。それがとても感慨深く、稽古の最初の頃は震えました」。風間も「つかさんが亡くなった後、『熱海』をやりたいといろんな人に声をかけていた。それがいのうえさんの演出で、つかさんのお嬢さんと一緒にできるなんて……」と感無量の様子。つかの愛娘、元宝塚歌劇団トップ娘役の愛原実花が婦人警官役を演じるとは、ふたりにとって “奇跡”のような巡り合わせだろう。初めて父の作品に取り組むという愛原。つかについて聞かれると「見守ってくれているんじゃないかなと思う。甘えは許されない、という強い思いでお稽古に入りました」と謙虚に話す。犯人の大山金太郎役を演じる若手実力派の中尾明慶も、役作りのために頭を丸刈りにし、気合い十分。「つかさんが生きてらしたら『お前はもう帰れ』と言われそうですが(笑)、この役をしっかり自分のものにしたい」と抱負を語った。東京公演は、同作のホームグラウンドともいえる紀伊國屋ホールでの上演だ。70年代、80年代の、連日満席の熱気溢れる劇場の様子が偲ばれる。「つかさんはこの作品をいろんなバージョンで上演されましたが、僕には、『熱海』は僕たちがやったものが正解だという変な自負心、ちょっとした嫉妬心もあって、その後はあまり観ていなかったんです。この劇場でやれて、感慨もひとしおです」(風間)。12月26日(木)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演中。2016年1月から2月に全国9都市で上演予定。チケットは全公演完売、各日若干枚の当日券を発売。取材・文:加藤智子
2015年12月10日村にとどまり、とっかえひっかえ村の男と寝ることで村に復讐しようとする女子高生の野口、いつか村から出ていく決意を固める同級生の田上や、村から逃げそびれた同級生の友之、いったんは脱出したのに戻ってきた高校教師のヒデジや妙子…。こざわたまこさんの小説『負け逃げ』は、地方の閉塞感から逃れようとあがく人々を描いた連作短編集。「私の故郷は、帰ろうと思ったらすぐ帰れるくらいの中途半端な距離なんですよね。だからなのか、いまでも田舎にからめとられているような感覚が取れないんです」6つの章に登場する語り手たちやその家族が、それぞれに抱えている苦い記憶。だが、みなその出来事をなかったことのようにふるまい、痛みから目を背ける。「そんな欺瞞がキライで、暴いてやりたいという衝動もあったかもしれません。その一方で、周りから浮かないようにという意識は強かった。合わせるふりがヘタだったとは思わないのですが、その分、違和感は澱おりのように溜まっていきました」それを各章の主人公に重ね、ぶつけた本作。出ていける人と出ていけない人の対比がリアルで生々しい。「いつか出ていくという希望を持てる高校生だけでなく、出ようとして出られなかったとか、出戻ってきたとかした大人も書きたかった。1回結果が出ているので、やるせなさを加味できると思ったからです」だが、いまいる場所からおいそれと動けないのは、都会であれ田舎であれ、誰しも同じ。身に覚えがある感情だからこそ、共感してしまう。本書のもう一つのテーマが、ボーイミーツガールだ。「野口と田上の間にある、恋愛とも友情とも違う、けれど深く信頼し合っているピュアな感情にとても憧れます。私は女性ですが、女性を通して女性を書くより、男子高校生や男性教諭を通して女性を書くほうが、すんなりできたような(笑)。女性を美化しがちな男性の妄想フィルターを通すと、女の人がすごくキレイなものに見えるからでしょうか」イヤでしかたなかった故郷。だが、本当は少し愛しかったことに登場人物たちは気づく。だから読んだ後に残るのは、鬱々とした息苦しさではなく、息をぐっとこらえた後に思い切り深呼吸した、あの爽快感だ。◇こざわ・たまこ作家。1986年、福島県生まれ。2012年に「僕の災い」で第11回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞し、デビュー。演劇鑑賞とマンガが趣味。好きな作家は、窪美澄、重松清。※『anan』2015年12月9日号より。写真・岡本あゆみ(こざわさん)水野昭子(本)インタビュー、文・三浦天紗子
2015年12月08日