日本の画家・いわさきちひろ作品が、サンリオのプロデュースのもと商品化決定。いわさきちひろ作品が雑貨&インテリアに!いわさきちひろは、子どものための絵本を数々世に贈り出した、日本を代表する画家だ。水彩画の技法を駆使した、柔らかな作品の中には「世界中の子どもみんなに平和としあわせを」という思いが込められている。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞など、世界の名だたる作品賞を受賞。代表作に『おふろでちゃぷちゃぷ』『あめのひのおるすばん』などを持つ、いわさきちひろの「ちひろ美術館」には9,400を超える作品が所蔵されているという。サンリオは、この所蔵作品の中から90点の作品を厳選。いわさきちひろを代表する水彩画に加えて、線画作品もピックアップし、生活雑貨・服飾雑貨・インテリア等、幅広いカテゴリーで商品化を募っていく。なお、ライセンシーの募集は2022年3月1日(火)より開始する。【問い合わせ先】㈱サンリオお客様センターTEL:03-3779-8148 (土日祝日を除く平日10:00~17:00)
2022年02月03日11月28日夕方、東京・渋谷区の恵比寿駅近くで救急車のドアを蹴ってへこませたとして、器物損壊の疑いで現行犯逮捕された歌手・鬼束ちひろ(41)。逮捕から2日が経った30日午後、処分保留で釈放され取り調べを受けていた東京湾岸警察署を後にしたという。各メディアによると、検察側は身柄を勾留した上での捜査は必要ないと判断。勾留請求はせず同日釈放となり、今後、警視庁は任意での捜査に切り替える方針だという。事件の発端は鬼束と一緒にパチンコをしていた友人女性が体調を崩し、救急車を呼んだこと。報道では救急車が到着した際に、鬼束が通行人に嫌味を言われたためパニックになり救急車を蹴ってしまったという。「鬼束さんは事件当時、飲酒はしていなかったようです。また逮捕後には警察署への留置前に薬物検査も実施しましたが、結果は陰性でした。喜怒哀楽が激しいと自ら語っていた鬼束さんは、最近のインタビューではコロナ禍で不安定な世の中を《見ない努力をずっとしてる。パチンコ行ってる》と明かしていました。友人が搬送されるといった事態の最中にさらなる予想外の出来事が起きてしまい、一層混乱してしまったのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)「自分が1番悪いというのは分かっているが、私に嫌味を言った男は許せない」と供述したという鬼束。確かに救急車を蹴ったことは許されないが、ネット上ではその理由に同情を寄せる声も上がっている。《何で救急車を蹴ったか理由が出てたけど、確かに蹴ったのは悪いけど鬼束ちひろに同情はする》《確かに蹴ってはいけないが 救急車止まってパニックになってるところに通行人が嫌味言ってくるとか通行人何考えてんだ・・・ 鬼束ちひろさんの気持ちもわかるわ》《鬼束ちひろ逮捕、、救急車蹴ったのは悪い事だけど 責めるより心配になった。パニック大丈夫かな》
2021年11月30日「いわさきちひろ展」が、茨城県近代美術館で2021年7月24日(土)から8月29日(日)まで開催される。子どもを描き続けた画家・いわさきちひろいわさきちひろは、生涯にわたって子どもを描き続けた画家。新聞や絵雑誌などの挿絵を描き、1956年に小学館児童出版文化賞を受賞。1957年には、絵と文が一体となった創作絵本『あめのひのおるすばん』を発表するなど、絵本画家として活躍した。初期作品から絵本の原画などの代表作まで本展では、いわさきちひろの生涯と作品を豊富な資料を交えて紹介。油彩画や素描など稀少な初期作品から、絵雑誌やカレンダー、絵本の原画などの代表作まで網羅的に展示する。たとえば、いわさきちひろが描く愛らしい“あかちゃん”の絵は、何気なく描かれたようにも捉えられる作品だか、実は巧みな“描写力”と水彩絵の具やパステルなどの“画材を自在に操る技”によって描かれたもの。そんな高度な技法については、VI章の「ちひろの技―感じたとおりに描くこと」で紹介する。観客参加型のメディア・アート作品もさらに、観客参加型の作品制作を行うアートユニット・plaplaxが、いわさきちひろ作品とのコラボレーションにより制作したメディア・アート作品も用意。描く楽しさが体感できる作品《絵の具の足あと》や、絵の中に入りこんだような感覚を味わえる《絵のなかの子どもたち》を展示する。展覧会概要「いわさきちひろ展」会期:2021年7月24日(土)~8月29日(日)休館日:月曜日※ただし、8月9日(月・振休)は開館、8月10日(火)は休館。開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)会場:茨城県近代美術館住所:茨城県水戸市千波町東久保 666-1入館料:一般1,100 (1,000)円/満 70 歳以上 550 (500)円/ 高大生 870 (730)円/小中生 490 (370)円※( )内は、20 名以上の団体料金。※障害者手帳 ・指定難病特定医療費受給者証等の所有者は無料。※ウェブ予約を推奨。「日時指定ウェブ整理券」(無料)取得者が優先入場となる。来館日の1ヶ月前よりオンラインにて予約可能。詳細は公式HPを確認。【問い合わせ先】茨城県近代美術館TEL:029-243-5111
2021年05月28日大森立嗣監督が、今村夏子の小説を芦田愛菜主演で映画化する『星の子』。この度、芦田さん演じる主人公ちひろの繊細な揺らぎを写し出した場面写真と、各界著名人から絶賛のコメントが到着した。「Mother」「マルモのおきて」などに出演し子役として活躍。本作ではさらに進化し、才能と輝きあふれる映画女優としての姿を見せ、その表現力が話題の芦田さん。演じているときは「自分がその役になるというより、その役が自分に近づいてくる感覚になる」と言う芦田さん。本作でも一日中ずっと、ちひろのことを考えていたそうで「撮影が進むほど、私の部分がどんどん少なくなって、ちひろの部分が多くなりました」と話し、「家族から『ちひろの話し方が抜けてないよ』と言われることもあり、いつもちひろが心のどこかにいた気がします」と撮影をふり返っている。今回大森監督が映画化にあたって挑戦したのは、少女の心の繊細な揺らぎを撮ること。さらに、「セリフのないときのちひろをどう捉えるかです。喋っていないちひろにこそ、この映画の核があると思います。繊細なものが隠れていて、それは映画だから描けることの一つです」とコメント。芦田さんについては「セリフのない一人でいるシーンが印象に残っています。芦田さんは的確な読解力と、引き出しの多さ、表現力、コミュニケーション能力、どれをとっても素晴らしかったです」と語り、「恐ろしい程のバランス感覚を持っています。15歳にして、自分のことを肯定しながら、解放していくことができるのは凄い。自分のどうしようもない部分を自分で認めないと演技のスタート位置に立てないのですが、芦田さんはそれができているので、もう子役という認識はなかったです」と絶賛した。今回到着した場面写真では、一人佇むシーンや涙目の横顔など、そんな女優・芦田愛菜の一端が垣間見える。また、各界著名人は本作について「原作に描かれた、淡い覚醒を前にゆれうごくヒロインのまなざしが、スクリーンにみごとに再現されていて感動しました」(鴻巣友季子/翻訳家・エッセイスト)、「芦田愛菜ちゃんとは一緒に番組をやらせて頂いていますが、この映画には女優、芦田愛菜『さん』がいました」(サンドウィッチマン富澤たけし/お笑い芸人)、「愛菜ちゃんとは、バラエティで共演させて頂いてますが、それとはまた違う…彼女の生業『女優・芦田愛菜』の真髄を見ました」(サンドウィッチマン伊達みきお/お笑い芸人)。「芦田愛菜さんの小さな頃から変わらぬ素晴らしさに感慨深いものがありました」(鈴木福/俳優)、「笑える理由はこの世なのか、この世に生きる自分なのか。素晴らしく完成度の高い物語と登場する人々。全ての行動と言動の動機が理解できるから笑ってしまう。しかしずっと笑ってもいられない。芦田愛菜さんのお芝居がそうさせる。この映画、全部凄い」(山田孝之/俳優)などとコメントを寄せている。『星の子』は10月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:星の子 2020年10月9日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「星の子」製作委員会
2020年10月06日芦田愛菜が6年ぶりに主演する実写映画『星の子』。この度、芦田さん演じる主人公のちひろがひと目ぼれ、その後もちひろを大きく揺さぶる新任の数学教師登場シーンの映像が解禁。岡田将生が演じている。今回解禁となるのは、中学3年生となったちひろが、始業式で新任の数学教師・南隼人にひと目惚れするシーン。爽やかなスーツ姿で登場し、女子生徒たちが歓声をあげる中、ちひろも声には出さないが、瞬きを忘れたかのように南先生をじっと見つめている。戸惑いと胸の高鳴りが入り交じったような表情が印象的だ。さらには「テニス部に入りたいんですけど!」と、中学3年生にして南先生が顧問を務める女子テニス部に入部申し込み…。「ちひろで3人目だよ。あのね、3年生の応募は受け付けてないの」と諭され、「えっ…」と固まる姿が切り取られている。テニス部入部はかなわなかったものの、授業中も南先生の似顔絵を描き続け、仲のよい友達からは“南先生のストーカー”とからかわれるほど南先生に夢中になり、心ときめかせながら学校生活を送るように。しかし、予告編では、ちひろに「迷惑なんだよ!」「その変な水もしまえ!」と怒鳴る南先生が映し出されている。緑のジャージを着て夜の公園で奇妙な儀式をする、ちひろの両親を南先生が見てしまったことから、事態は一変していく――。南先生を演じる岡田さんは、映画では『告白』(2010)以来の先生役。岡田さんは「若さゆえの勢いもあって、善と悪が分からなくなる、空気が読めなくなる先生」と説明するが、ちひろに怒りをぶつけるシーンは「難しかった」と打ち明ける。大森立嗣監督から「もう少し感情的になってもいい」「子供っぽくなってもいい」とアドバイスを受けて演じきり、「こういう役は新鮮で、そういう意味では楽しい役でした」とふり返る岡田さん。芦田さん演じるちひろを大きく揺さぶり、物語を動かすキーパーソンとなる南先生、それに対峙するちひろの動向も見逃せない。『星の子』は10月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:星の子 2020年10月9日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「星の子」製作委員会
2020年09月24日「ミス東スポ2020」の記者発表イベントが25日、都内で行われ、緑川ちひろ、川瀬杏南、安井まゆがグランプリを獲得。準グランプリには空城のん、特別賞には枢木むつがそれぞれ選ばれた。今年で9回目を迎える東京スポーツ主催のミスコン「ミス東スポ2020」。今年は約100人がエントリーし、8月からサバイバル予選ステージを展開。その結果、8人のファイナリストが最終選考となったこの日のイベントに登場し、緑川ちひろ、川瀬杏南、安井まゆがグランプリに選ばれた。総合ポイント1位でグランプリに選ばれた緑川は、昨年11月にレースクイーンとしてデビューし、今年6月にグラビアデビューを飾った26歳。レースクイーンをする前はOLをしていたという。「このオーディション期間中は、プライベートも睡眠時間を削ったりしてすべてを我慢しました。それが1位につながってファンの方にはものすごく感謝しています」と支えてくれたファンに感謝の言葉を口にし、「これからも私の活躍を見ていただきたいですね」とファンにアピール。今後の目標は「グラビアの枠から飛び出して、タレントとしてマルチな才能を発揮できるように頑張ります。目標は橋本マナミさんです。世間的にはエロいイメージが強いですが、色んな分野で活躍しているタレントさんなので、エロい中にも品がある橋本マナミさんを目指したいですね」と目を輝かせた。総合ポイント2位でグランプリとなった川瀬杏南は、勤めていた製薬会社を辞めてアイドルユニット・蒼天のグルームのメンバーに。製薬会社勤務時代はガン細胞の研究をしていたというリケジョだ。「もともとアイドルになりたかったし、今しかできないと思い、決心して2年前に会社を辞めました」とこれまでの経緯を明かして、「オーディションの期間は辛いことや大変だと思うこともありましたが、ファンの方や事務所の方々に支えられました。グランプリを獲れて本当にうれしいです」と喜んだ。さらに「応援していただいた方の期待に恥じないように、精一杯頑張っていきたいと思います」と意欲を見せた。川瀬の魅力は90cmのGカップバスト。だが、目指しているグラドルは「川崎あやさん」と全くタイプが異なる名前が出て、「引退発表の時に川崎さんは『グラビアがゴール』と仰っていました。自分はまだゴールが見えていませんが、そこに情熱を賭けられる何かを見つけて、川崎さんのように引退できたらと思います」と話した。総合ポイント3位で最後のグランプリを射止めた安井マユは、福岡を活動の拠点にしているモデル。バストはBカップと小ぶりだが、上からB75・W59・H87というスレンダーボディーが魅力の25歳だ。「オーディションで東京に滞在していましたが、グランプリを獲れたのでこっちでお仕事ができたらなと思っています」と上京も視野に入れているようで、「グランプリを獲れなかったら泣いて帰ろうと思いました(笑)」と告白。「私は頑張ることが苦手でしたが、こうやって皆さんが応援してくれたお陰で本気になって絶対にグランプリを獲ろうと思えるようになりました。今回は3位でしたが、本当にうれしいです。自分のことが好きになりましたね」と笑顔を見せていた。
2019年12月26日ちひろ美術館・東京では、2020年1月31日(金)まで『石内都展都とちひろふたりの女の物語』を開催。写真家の石内都が、絵本作家のいわさきちひろの遺品を撮り下ろしたシリーズ「1974.chihiro」から 29点を初公開するとともに、自身の母の身体や遺品を撮影したシリーズ「Mother’s」より27点が展示されている。石内都は、1947年生まれの写真家。28歳のときに母・藤倉都の旧姓である「石内都」を作家名として活動を開始し、2000年に他界した母親のガードルやシミーズなど肌身に近い品々などを撮影した「Mother’s」が、2005年のヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家作品として展示され、世界的な注目を集めた。以来、遺品の撮影は、被爆者の遺品をとらえた「ひろしま」や、メキシコの女流画家フリーダ・カーロの遺品を撮影した「Frida」などのシリーズに展開していく。そんな石内が今回発表するのは、いわさきちひろの遺品を撮り下ろした「1974.chihiro」。これまで自分とは縁がないと思っていたちひろの人生を知るにつれ、石内は自身の母との重なりを発見していったと語る。ちひろ美術館・東京()
2019年11月06日ちひろ美術館・東京では、企画展『「ちひろさんの子どもたち」谷川俊太郎×トラフ建築設計事務所』を開催中。詩人の谷川俊太郎による“子どもの詩”や、トラフ建築設計事務所による“子どものへや”が登場し、いわさちひろの絵の中の子どもたちに新たな息吹を吹き込む。生涯にわたり子どもをテーマに描いた絵本画家、いわさきちひろ(1918~1974)。水彩絵の具を駆使したやわらかな色合いで、のびやかに描かれる子どもや花の作品は、今なお高い人気を得ている。同展は、そんなちひろが描いた子どもたちをテーマに谷川俊太郎が書き下ろした詩、“ちひろさんの子どもたち”をテーマに、谷川とトラフがコラボレートする企画展だ。詩人として第一線で活躍している谷川俊太郎。その幅広い詩作の中で、子どもに向けた詩や、子どもの目線で描いた詩を、ちひろの絵とともに展示。ちひろの絵に谷川が言葉を寄せた絵本『なまえをつけて』の作品も紹介され、詩と絵の組み合わせによる豊かな世界が立ち上がる。また、鈴野浩一と禿真哉からなるトラフ建築設計事務所は、ちひろの絵の中で多くの子どもが帽子をかぶっていることに着目し、そこから大きな麦わら帽子の形をした“子どものへや”を設計。さらに、トラフの代表的なプロダクトで、形を自由に変えられる紙の器「空気の器」のインスタレーションも館内に広がる。会期中は、アーティストトークやワークショップ、コンサートなど、さまざまな関連イベントも開催。ちひろの絵を見て、言葉に触れ、その空間に入り込む。個性あふれる谷川とトラフの感性を感じ取りながら、いわさきちひろの世界をより深く味わいたい。【関連リンク】 ちひろ美術館・東京()
2019年08月06日編集部:学研キッズネット編集部酷暑だった夏が過ぎ、秋らしい季節になりました。8月といえば、原爆投下や終戦記念日など、73年前の戦争を思い起こさせる事柄が多いように思います。けれども、今年の夏を振り返ってみると、あまり戦争のことを考えなかったな、と感じました。自分自身が子どもの頃は、戦争を扱ったドラマやニュース、ドキュメンタリーも多く、8月ともなればずいぶんそういったものを見聞きしたものです。飛行機の轟音や花火の破裂音にさえ戦争を思い起こし、おびえていた時期もありました。今の子どもたちには、「戦争」に対してそこまでの印象はなさそうです。戦争が遠くなった。それは日本が戦争に巻き込まれていない期間が長くなったことを示している。平和だということだ。でも本当にそれでよいのだろうか。そんなふうに思っていたときに、「いわさきちひろ生誕一〇〇年」というポスターの文字が目に飛び込んできました。あどけないタッチの絵で知られる「いわさきちひろ」。生誕100年ということは、26歳で終戦を迎えたことになります。豊かな色彩で子どもを描き、数々の名作をのこしたちひろは、実は「平和」に対して深く心を寄せた人でもありました。もし今、ちひろが生きていたら、この世の中をどのような思いで眺め、子どもたちにどんなメッセージを投げかけるのでしょうか。「ちひろ美術館・東京」で広報を担当する高津つぐみさんに話を聞きました。お話を聞いた高津つぐみさん画家になる前に、反戦への強い思いがあった――ちひろさんの娘時代は戦時中だったと思うのですが、どのような生活を送っていたのでしょうか。高津:ちひろは女学校の教師の母と陸軍で建築技師をしていた父との間に生まれた3人姉妹の長女です。生まれは福井県武生(現・越前市)ですが、その後、娘時代の大半を東京で過ごしています。山の手のお嬢様として豊かな生活を送っていましたが、高等女学校(今でいう高校)に入学した年に満州事変※が起こり、長い戦争が始まることになりました。※満州事変……満州(今の中国東北区)でおきた日本軍と中国軍との武力衝突。実質的には日本軍による中国への侵略戦争。じつは女学校在学中に岡田三郎助さんという洋画家に弟子入りしたり、両親にないしょで女子美術専門学校(現・女子美術大学)の願書を取り寄せたりと、絵に対する情熱はかいま見せているのですが、当時は女性が絵描きをやるなんてとんでもない、ということで、両親に反対されてあきらめています。同じころ、書道を習い始め、こちらはのちに人に教えるほどの腕前になったようです。その後、両親の勧めるままに結婚して満州・大連(現・中国遼寧省大連市)にわたります。夫の自死という形で結婚は幕を閉じ、再び東京の実家に戻ります。そこでまた絵筆をにぎることになるのですが、その矢先に太平洋戦争が始まります。「ぜいたくは敵だ」などと言われ、町から色彩も自由も失われていくのをちひろは目の当たりにしているんですね。教師だった母はそのころは大日本連合女子青年団という団体で、日本から満州の開拓団へ「大陸の花嫁」※を送り出す仕事に就いています。その関係で、ちひろも妹たちといっしょに満州へ渡ります。やがて九死に一生を得て終戦直前に帰国したちひろは、東京で空襲に遭い、家を焼け出されました。そして両親の実家がある長野で終戦を迎えます。※「大陸の花嫁」……日本が満州を開拓するために送り込んだ10代の少年たちの結婚相手として大陸に送られた10代の少女たちのこと。戦前戦中は、比較的恵まれた環境にいることも多かったちひろの生活が一変したのは敗戦からでした。疎開先の長野で、東京に出て絵の勉強を続けたいという思いを募らせるのと同時に、ちひろはこの地で聴いた日本共産党の講演会によって、なぜこのような戦争が起こったのかを知ります。また戦争に反対したために牢に入れられたり殺されたりした人たちがいたということもはじめて耳にし、大きな感銘を受けています。一方で国策に従って精力的に動いていた母や、軍に属して航空燃料の工事建設を行なっていた父のこと、何も知らずに暮らしていた自分のことを振り返って、加害者の側にいたことを反省し、「二度と戦争を起こしてならない」という強い気持ちをもつようになります。自ら日本共産党に入党したのもこの時期でした。ちひろは戦争について知ることで、今までの自分の生き方を模索しながら折り合いをつけていったのだと思います。戦後、疎開先で書いていた日記を読むと、ちひろの葛藤が見てとれ、戦争が人生のターニングポイントになったことがわかります。――絵描きになる前の「いわさきちひろ」に、そのような原点があったのですね。高津:ちひろは晩年このように言っています。「青春時代のあの若々しい希望を何もかもうち砕いてしまう戦争体験があったことが、私の生き方を大きく方向づけているんだと思います。平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。」(いわさきちひろ1972年)ベトナム戦争の中にいる子どもたちを描いた『戦火のなかの子どもたち』(左・岩崎書店1973年)と、広島で被爆した子どもたちが体験をつづった作文や詩に絵をつけた『わたしがちいさかったときに』(童心社1967年)子どもは未来の象徴――その後、東京で画家になるのでしょうか。高津:単身で上京してしばらくは、絵の勉強をしながら新聞社で「絵も描ける記者」として挿し絵や広告、ポスターなどを手がけていました。その後、アンデルセンの童話の紙芝居制作をきっかけに絵筆一本で身を立てられるようになります。たくさんのデッサンを重ねたちひろですが、描きたいものは風景より人間、特に子どもというのは当時からの変わらない姿勢です。紙芝居で画家としての評価を得たちひろは、子どもの本の世界で活躍の場を広げていきます。やがて絵が「文章の説明」ではなく、絵を主体に展開する絵本の制作に乗り出すことになります。それが至光社の「感じる絵本」シリーズです。「感じる絵本」シリーズのなかの2冊。『あかちゃんのくるひ』(左・1970年至光社)と『ことりのくるひ』(1972年至光社)――わたしたちになじみ深いちひろさんの絵ですね。高津:ちひろは自分の描く子どもの絵に「いつも、夢のようなあまさが、ただよう」とし、「実際、私には、どんなにどろだらけの子どもでも、ボロをまとっている子どもでも、夢をもった美しい子どもに、みえてしまうのです」と言っています。――それはちひろさんの絵を見ていると、本当に伝わってきますね。高津:そうですよね。ちひろの描く子どもの絵を見ていると、子どもの本当にありのままの無邪気な姿が伝わってきて、悪いことができなくなる感じがします。子どもって未来の象徴ですよね。子どもが子どもらしくいることができる、それこそが「平和」であり、ちひろの願いであるように思います。平和のために、美術館だからこそできることをしていきたい――今、戦争の影が薄くなりすぎているのではないか、という思いがあるのですが、「ちひろ美術館」として、「平和」に対してどのように関わっていきたいと考えていますか。高津:美術館だからこそできることをしていきたいと考えています。美術館は文化を提供する場です。戦時中に美しいものが華美だと禁じられたように、豊かな文化は平和な社会でなければ花開かないものだと思います。平和のために取り立てて何かを主張する、という方法ではなくて、豊かな文化をより多くの人に共感してもらう努力をして、「平和」に向き合っていきたいです。――では、もしちひろさんが生きていたら、社会や子どもたちに対して、どのようなメッセージを投げかけると思いますか。高津:ちひろは生涯、一貫して「絵描き」であり続けた人だと思うので、今の時代にあっても絵描きとしてできることを探したと思います。なので、生きていたときと変わらず、「子どもや弱い立場の人が傷つく戦争をしないでほしい」という平和への想いを自身の言葉や絵を通して伝えようとしたのではないでしょうか。子どもたちに対しては、のびのびと健やかに育ってほしいというでしょうね。美術館だからこそできるやり方で、平和な社会を実現していきたいと話す高津さん高津:わたしの大好きな「ささやかな絵本の絵描きなのである」というちひろの文章があるんです。これが、子どもたちへのメッセージになるのではないでしょうか。ささやかな絵本の絵描きなのである私が力がなくて無力なとき(いつもそうなのだろうけれど)、人の心のあたたかさに本当に涙ぐみたくなる。この全く勇ましくも雄々しくもない私のもって生まれた仕事は絵を描くことなのだ。たくましい、人をふるいたたせるような油絵ではなくて、ささやかな絵本の絵描きなのである。そのやさしい絵本を見たこどもが、大きくなってもわすれずに心のどこかにとどめておいてくれて、何か人生のかなしいときや、絶望的になったときに、その絵本のやさしい世界をちょっとでも思いだして心をなごませてくれたらと思う。それが私のいろんな方々へのお礼であり、生きがいだと思っている。ちひろ最晩年の手帳より(1973年)いわさきちひろ『ラブレター』(講談社、2004年)より抜粋いわさきちひろチューリップとあかちゃん1971年――今日はありがとうございました。いわさきちひろ生誕一〇〇年を機に開かれている「Life展」。いわさきちひろが大切にし、描いてきた「Life」――いのち、生命、人生、生活など――をテーマに、さまざまな分野で活躍する作家たちがコラボレートした展覧会で、「ちひろ美術館・東京」と「安曇野ちひろ美術館」において開催されています(2018年3月~2019年1月)。わたしが「ちひろ美術館・東京」へ取材に行ったときは、インタラクティブアート※の分野で活躍するアートユニットplaplaxといわさきちひろの〈あそぶ〉子どもの作品がコラボレートした〈あそぶplaplax〉展が開催されていました(10月28日まで)。※インタラクティブアート……参加型・体験型の作品。plaplaxは、ちひろさんの絵や画材などをモチーフにいろいろな遊びのしかけを施しています。絵本とあそびが融合した「絵本を見るための遊具」(plaplx撮影:森本菜穂子)。海辺を走る登場人物といっしょにわたしたちもあそぶことができる「画机の上のあそび場」(plaplx)。机の上の画材は、ちひろさん愛用の品をかたどったもの。絵の具をさわると……、クレヨンをさわると……、ラジオをさわると……?指でそっとさわると、美しい音とともに、ちひろさんの絵の世界が広がる引きも切らずに入ってくる老若男女のお客さんたちは、いわさきちひろの絵画を眺めながら絵の中に描かれた子どもと同じようなあどけない顔つきになり、plaplaxの作品の前では触ったり、のぼったり、ステップを踏んだりしながら「あそんで」います。ほかの作家の手が加わることで、ちひろ作品の魅力がより輝いて見えながら、その輝かせ方に、コラボレートした作家の方々のゆるぎない個性が感じられるという、不思議な展覧会でした。日本が戦争へと突き進んでいくなかで娘時代を過ごし、命のはかなさ、平和な生活のもろさを心身に刻みつけた画家、いわさきちひろ。「ちひろ美術館」で親子で作品を鑑賞しながら、戦争と平和について親子で考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。いわさきちひろ生誕一〇〇年サイト施設情報ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2電話:03-3995-0612入館料:大人800円高校生以下無料開館時間:午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)冬期休館2/1~2/28、年末年始休業12/28~1/1交通:西武新宿線上井草駅より徒歩7分安曇野ちひろ美術館住所:長野県安曇郡松川村西原3358-24電話:0261-62-0772入館料:大人800円高校生以下無料開館時間:午前9時~午後5時休館日:第2・4水曜日(祝休日は開館、翌平日休館)冬期休館12/17~2月末交通:JR大糸線信濃松川駅より2.5km長野自動車道安曇野I.C.より30分学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年09月25日日本のファッションブランド「ラムシェ(Rumché)」が2018年秋冬よりデビュー。元ダズリン(dazzlin)のデザイナー兼ブランドディレクターの安原瑠美が手掛ける新ブランドとなる。2018年9月12日(水)からジェイアール名古屋タカシマヤにオープンする期間限定ショップを皮切りに、阪急うめだ本店、伊勢丹新宿店、西武渋谷店にも期間限定で登場する。過去にデザイナー兼クリエイティブディレクターとして「ダズリン(dazzlin)」を手掛け、現在はサマンサタバサグループのアパレルブランド「レディアゼル(REDYAZEL)」でブランドディレクションを行っている安原が、ついに自身のブランド「ラムシェ」をスタート。「一生永く着られる、デイリーなデザイン服」をコンセプトに、クラシック・ミリタリー・ヴィンテージの要素を組み合わせたラグジュアリーなデザインを提案する。装いは、メイド・イン・ジャパンにこだわり、愛知県・尾州や山形県・米沢で作ったオリジナルのテキスタイルなどで仕上げている。曲線美をポイントにしたシルエットは、女性らしくエレガントな仕上がりだ。デビューコレクションとなる2018-19年秋冬コレクションでは、オリジナルのアクセサリーも展開。1960年代のドイツのガラスや、1960〜80年代の日本のパール、チェーンなどのヴィンテージパーツを組み合わせた、ユニークなデザインとなっている。「ラムシェ」のデビューコレクションを一同に集めた期間限定ストアは、伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、西武渋谷店に順次オープン。華やかなアイテムを実際に手に取ってチェックできるので、ぜひ足を運んでみてはいかが。【詳細】新ブランド「ラムシェ」<価格帯>アウター40,000~100,000円+税ワンピース30,000~70,000円+税ブラウス25,000~45,000円+税ボトム25,000~50,000円+税ニット20,000~45,000円+税カットソー10,000~35,000円+税<期間限定ショップ>・ジェイアール名古屋タカシマヤ4階 グローバルセンスイベントスポットオープン期間:2018年9月12日(水)~9月18日(火)住所:名古屋市中村区名駅1丁目1番4号TEL:052-566-1101営業時間:10:00~20:00・阪急うめだ本店3階 婦人服(モード) イベントスペースオープン期間:2018年9月19日(水)~9月25日(火)所在地:大阪府大阪市北区角田町8番7号TEL:06-6361-1381(代表番号)営業時間:日~木曜日 10:00~20:00、金・土曜日 10:00~21:00・伊勢丹新宿店本館2階=TOKYOクローゼット/リ・スタイルTOKYOオープン期間:2018年10月17日(水)~10月23日(火)所在地:東京都新宿区新宿3-14-1TEL:03-3352-1111(大代表)営業時間:10:30~20:00・西武渋谷店A館3階=プロモーションスペースオープン期間:2018年10月30日(火)~11月5日(月)住所:東京都渋谷区宇田川町21-1TEL:03-3462-0111(代表)営業時間:月~土曜日 10:00~21:00、日・祝休日 10:00~20:00
2018年08月30日展覧会「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」が京都・美術館「えき」KYOTOで開催される。会期は2018年11月16日(金)から12月25日(火)まで。新出資料など約200点の展示品没後40年を超えてもなお人々に親しまれ続けている画家、絵本作家・いわさきちひろ。本展では、いわさきちひろの生涯に焦点を当て、新出の資料も交えた約200点の展示品を通して彼女の技術や作品の背景を振り返る。第1章第1章では、終戦までのいわさきちひろを追い、画家としての原点と感性の形成を探る。少女期に彼女が経験した出来事や事物が立体的に再構成され、彼女がいかなる時代で育ち、何に出会い、何を吸収したのかを通覧することができる。第2章いわさきちひろが誇りとしていた家庭生活と作家活動の両立の様子を追いながら、同時代における文化史における彼女の位置づけを考える第2章。プロレタリア美術に連なる紙芝居や幻灯、まとまって見られる機会の少なかった油絵など、これまであまり掘り下げられていなかった彼女の1面に迫る。第3章前半の2章を踏まえた第3章では、作品の魅力を分析的に考察。いわさきちひろといえば子どもや花の絵、といった多くの人が抱く印象をより細密にし、彼女の絵における「線」の現れ方など、画面に凝らされた技術にフォーカスする。第4章最終章では水彩画の数々によって、いわさきちひろの開放的な色彩の魅力を示す。また、ちひろグッズ販売コーナーでは、展覧会オリジナル商品や書籍なども多数販売される。福岡も巡回また、同展覧会は、2019年4月20日(土)から5月26日(日)の期間で福岡を巡回予定。遠方で京都会場まで足を運べない人は、こちらもチェックしみて。【詳細】生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。会期:2018年11月16日(金)~12月25日(火)会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下ル東塩小路町開館時間:10:00~20:00(百貨店の営業時間に準じ変更あり。入館は閉館30分前まで。)休館日:会期中無休入館料:一般 900円、高校・大学生 700円、小・中学生500円■イベント・「モーニング・ミュージアム」開催日:11月26日(月)時間:受付 9:00/開演 9:15/終了 10:00(予定)参加料:1,000円(税込)定員:50名参加方法:10月27日(土)10:00~、電話にて先着順で受付。(TEL:075-342-5692)※1回の受付で2名まで申し込み可能。定員になり次第受付終了。・ドキュメンタリー映画「いわさきちひろ〜27歳の旅立ち〜」開催日:11月17日(土)~30日(金)会場:京都シネマ(四条烏丸下る西側COCON烏丸3F)※料金、上映時間など詳細は、京都シネマ(TEL:075-353-4723)へ。※京都シネマにて、当館の「生誕100年 いわさきひちろ、絵描きです。」入館券提示で、本映画料金が割引。<巡回>・福岡開催期間:2019年4月~5月会場:福岡アジア美術館住所:福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8階【問い合わせ】ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111(大代表)
2018年06月16日5月24日、鬼束ちひろがフランス・パリでコンサートを開催すると発表した。 来年1月に開催される同コンサートは、鬼束にとって初となる海外公演。先駆けて、来たる11月には最新作「syndrome」とライブ作品「Tiny Scream」を再構成した“ヨーロッパ限定特別パッケージ”の発売も決定。同作にはCDだけでなく、レコードとDVDも付属しているという。 なぜいま、フランス公演なのか。実は、そこには17年前からの伏線があるという。鬼束の所属事務所・NAPOLEON RECORDSの担当者は、公演開催の経緯についてこう語る。 「フランスはアニメやゲームが大好きな国ですが、鬼束の楽曲はゲームの主題歌にいくつか起用されています。01年に公開されたリュック・ベッソン監督の作品『WASABI』にも楽曲が使用されており、『コンサートが観たい!』と言う声をずっと耳にしていました」 また09年の作品『DOROTHY』を発売した際、フランスの雑誌で取り上げられた鬼束。その雑誌の制作会社が今回のコンサートを企画しているという縁もある。 ヨーロッパで発売される再構成作品は、日本での発売は未定。 しかし国内で昨年リリースした作品は幅広い層からの支持を得ている。コンサートチケットも即ソールドアウトするという人気ぶりの鬼束。デビューから18年、今年はまた新たな活躍がみられそうだ。
2018年05月26日東京・練馬のちひろ美術館・東京では、いわさきちひろ生誕100年を記念し、デザイナー・飛田正浩が手掛けるスポークン ワーズ プロジェクト(spoken words project)とのコラボレーションによる「『Life展』着るをたのしむ spoken words project」を5月19日から7月22日まで開催する。ちひろコレクション2018 spoken words projectArt Direction: Rikako Nagashima, Photography: Ryosuke Kikuchi, Styling: spoken words project,Hair & Make-up: Chinone Hiromi, Model: Sakura Maya Michikiデザイナーの飛田正浩によるスポークン ワーズ プロジェクトは、手作業を活かした染めや、プリントを施した服作りに定評があるファッションブランド。今回、巧みな線や水彩の技術、強くしなやかな女性としての生き方といった、ちひろのセンスに着目し、その絵や人物のイメージから新たな作品としての生地や服を制作。ちひろの世界観が、現代のファッションとして蘇る。いわさきちひろ アトリエにて 1970年(51歳)手作りしたパフスリーブのワンピース、シックなオーダーメイドのスーツなど、いわさきちひろの服には、一時の流行に惑わされない独特のモダンさと、さりげない上品さがある。本展では、水彩画やスケッチとともに、愛用の服も展示、その絵と服からちひろのセンスを探る。花の精 1970年頃 いわさきちひろ飛田は、ちひろの水彩画の色彩がみずみずしいのは、“やめどき”が絶妙だからだと語る。色がにじんで混ざり合うのをどこで止めるかは、布を染めるテキスタイルの表現にも通じる。ちひろの水彩画からインスピレーションを受け、同ブランドが新たなテキスタイルを生み出す。なお、飛田のインタビューは、『いわさきちひろ生誕100年 Life Chihiro Iwasaki 100』にも収録されている。会期中、ミュージアムショップでは、同ブランドがデザインした服「ちひろコレクション 2018」を販売。さらに、6月23日の13時から16時には、1人で針と糸を使える小学生以上を対象に、同ブランドによるワークショップも開催。毎月第1・第3土曜日の14時からはギャラリートークも行われる。スポークン ワーズ プロジェクが表現する現代版のちひろの服とともに、彼女のセンスを感じてみては。【展覧会情報】いわさきちひろ生誕100年「Life展」 着るをたのしむ spoken words project会期:5月19日〜7月22日会場:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人800円 高校生以下無料休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)生誕100年記念サイト:【書籍情報】『いわさきちひろ生誕100年 Life Chihiro Iwasaki 100』発刊:2018年3月1日価格:1,300円
2018年05月02日いわさきちひろ生誕100年「Life展」着るをたのしむ spoken words project が、ちひろ美術館・東京にて、2018年5月19日(土)から7月22日(日)まで開催される。着るをたのしむ spoken words project着るをたのしむ spoken words project は、いわさきちひろ生誕100年を記念し、いわさきちひろと7組の作家が"Life"をテーマにコラボレーションする展覧会「Life展」の一環として実施される。今回は、ファッションブランド・スポークン ワーズ プロジェクト(spoken words project)とタッグを組み、いわさきちひろの作品をイメージしてデザインした洋服などを展示していく。展覧会のみどころいわさきちひろの愛用服と水彩画を並べて展示いわさきちひろは、おしゃれ心を大切にした女性だった。手作りしたパフスリーブのワンピース、オーダーメイドのシックなスーツ...彼女の服は流行に惑わされないモダンさと上品さを兼ね備えていたという。会場にはそんな愛用品とともに水彩画やスケッチが並べられており、両方を見比べることでいわさきちひろのセンスに迫ることができる。いわさきちひろの水彩画をイメージした布地スポークン ワーズ プロジェクトのデザイナー飛田正浩は、いわさきちひろの水彩画の色彩がみずみずしいのは「やめどき」が絶妙だから、と語る。その具合は布を染める表現にも通じることから、いわさきちひろの作品をインスピレーションの源にスポークン ワーズ プロジェクトが生み出したテキスタイルを展示する。いわさきちひろ自身を表現した服また、いわさきちひろ自身を「かわいいだけではない強さを秘めた"いい女"」と捉え、ファッションで具現化したワンピースなどを制作。いわさきちひろの持つ魅力が洋服として現代に蘇る。なお、スポークンワーズプロジェクトがデザインした服「ちひろコレクション2018」は、ミュージアムショップにて販売される。【詳細】いわさきちひろ生誕100年「Life展」着るをたのしむ spoken words project会期:2018年5月19日(土)~7月22日(日)開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日 (祝休日は開館、翌平日休館)場所:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2入館料:大人800円/高校生以下無料※10名以上の団体、65歳以上、学生証の提示者は100円引き※障害者手帳所持者は半額、その付添者1名まで無料、視覚障害者無料【問い合わせ】TEL:03-3995-3001(テレホンガイド)TEL:03-3995-0612(代表)
2018年04月29日いわさきちひろ生誕100年を記念した「Life展」が、ちひろ美術館・東京、安曇野ちひろ美術館にて、2018年3月1日(木)から2019年1月31日(土)まで開催される。期間中は、様々なアーティストとコラボレーションする。第1回目となる開催は、現代アーティストの大巻伸嗣を迎え、「まなざしのゆくえ」を、ちひろ美術館・東京にて開催。期間は、2018年3月1日(木)から5月12日(土)まで。いわさきちひろの描く"いのち"とはこの世を去ってもなお、愛され続ける日本を代表する画家、いわさきちひろ。生前、少女時代を過酷な戦時下で過ごしたことで、生命や生活の儚さに触れた、いわさきちひろは、"いのち"を映し出した数々の作品を世に残している。その中でも、主にに描き続けたものは、生命力に満ち溢れる赤ちゃんや子どもたちの姿。特徴的なみずみずしい色彩で描かれる作品は、観る者を引きつけ、その生涯を終えるまで、数々の賞も受賞している。「Life展」は、そんないわさきちひろの生誕100年を記念し、新たなプロジェクトとして立ち上げた企画展。「人生、生涯、生活、暮らし方、活気、生きがい」といった、広義的な意味を持つ"Life"という言葉をテーマに、新たな視点から、いわさきちひろ作品の魅力を発信していく。現代美術家・大巻伸嗣とコラボ「まなざしゆくえ」「Life展」の開催のスタートを切る、「まなざしのゆくえ」は、現代美術作家、大巻伸嗣とコラボレーション。草花を象徴的なモチーフのひとつとして描く彼の作品は、"生"と"消えゆくものの儚さ"の両極を捉え、無機質な造形のなかにも、その場に内在するイメージを鮮明に表現する。水彩のにじみを生かして、日常の何気ない生命を描く、いわさきちひろの作品とは、まさに対照的な立ち位置だ。異なるアプローチを行う大巻伸嗣とのコラボレーションだからこそ、いわさきちひろ作品を新たな視点で鑑賞することができる。大巻伸嗣のインスタレーションさらに、大巻伸嗣は、自身が手掛けるインスタレーションによって、いわさきちひろが描いた"いのち"の作品に新たな世界観を加える。期間中は、ちひろ美術館・東京全館を利用し、各フロアで異なるテーマを持った空間を仕掛ける。会場は、水面下に広がる記憶や傷跡、いのちの連なりをイメージした1階部分と、水面上の大海原から広がるイマジネーションの旅をイメージした2階部分に分けて構成。いわさきちひろ作品「まなざし」と共に、来場客を異空間へと誘う。【詳細】いわさきちひろ生誕100年「Life展」展示会期:2018年3月1日(木)~2019年1月31日(土)■「まなざしのゆくえ」大巻伸嗣展示会期:2018年3月1日(木)~5月12日(土)開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日 (※4月30日(月)と5月7日(月)は開館)開催場所:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2入館料:大人800円/高校生以下無料※10名以上の団体、65歳以上、学生証の提示者は100円引き※障害者手帳所持者は半額、その付添者1名まで無料、視覚障害者無料■ほかコラボレートアーティスト詳細・「あそぶ」plaplax(アートユニット) 2018年3月1日(木)~5月7日(月)/安曇野ちひろ美術館、7月28日(土)~10月28日(日)/ちひろ美術館・東京・「ひろしま」石内都(写真家) 5月12日(土)~7月16日(月・祝)/安曇野ちひろ美術館・「着るをたのしむ」spoken words project(ファッションブランド) 5月19日(土)~7月22日(日)/ちひろ美術館・東京・「子どものへや」/トラフ建築設計事務所(建築家) 7月21日(土)~9月25日(火)/安曇野ちひろ美術館・「みんないきてる」谷川俊太郎 (詩人) 9月29日(土)~12月16日(日)/安曇野ちひろ美術館・「作家で、母でつくる そだてる」/長島有里枝(アーティスト) 11月3日(土・祝)~2019年1月31日(木)/ちひろ美術館・東京【問い合わせ】TEL:03-3995-3001(テレホンガイド)TEL:03-3995-0612(代表)
2018年02月12日ちひろ美術館・東京と、安曇野ちひろ美術館では、いわさきちひろの生誕100年にあたる2018年の1年間を通じて、「Life」をテーマに様々な分野で活躍する作家たちとコラボレートし、新しい展覧会のあり方を模索する。いわさきちひろ けしの花のなかのあかちゃん 1960年代後半「Life」は、いのち(あるもの)。生命の力が本義だが、他にも、いきもの、人生、生涯、生活、暮らし方、活気、生きがい…といった、広い意味を持つ言葉であり、いわさきちひろが大切に思い、描いたもの。子どもたちのいきいきとした姿や可憐な花や小鳥たち、ささやかな暮らし、そして、いのちそのものを彼女は描いてきた。本展は、2018年3月から2019年1月にかけて、「Life」をテーマに取り組んでいる7組のコラボレーション作家ごとに、会期と会場を分けて行われる。安曇野ちひろ美術館では、3月1日から5月7日までプラプラックス(plaplax)の「あそぶ」、5月12日から7月16日まで石内都の「ひろしま」、7月21日から9月25日までトラフ建築設計事務所の「子どものへや」、9月29日から12月16日まで谷川俊太郎の「みんないきてる」を展示。ちひろ美術館・東京では、3月1日から5月13日まで大巻伸嗣の「花のようにいきる(仮)」、5月19日から7月22日までスポークンワーズプロジェクト(spoken words project)の「着るをたのしむ」、7月28日から10月28日までプラプラックスの「あそぶ」、11月3日から2019年1月31日まで長島有里枝の「作家で、母で つくるそだてる(仮)」を展示する。入場料は大人800円、高校生以下無料。なお、すべての「Life展」に何度でも入館できるパスポート「Life展パスポート」(1,000円)を、両館にて販売。いわさきちひろ生誕100年を記念したグッズは、2018年3月よりミュージアムショップで発売される。【展覧会情報】いわさきちひろ生誕100年「Life展」会期:2018年3月1日~2019年1月31日会場:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(GWと8月10日から20日までは無休、祝休日は開館、翌平日休館)特設サイト:会期:2018年3月1日~12月16日会場:安曇野ちひろ美術館住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24会期:9:00~17:00(GW、お盆は9:00~18:00)休館日:第2、4水曜日(8月は無休)
2017年11月26日歌手の鬼束ちひろ(37)が、長い髪の毛をバッサリと切り丸ボウズになった写真を10月31日夜、公式Twitter上で披露した。もともと奇抜な恰好が好きな鬼束だが、これにはスタッフも驚きを隠さなかったという。 鬼束は、写真とあわせて直筆のメッセージを寄せている。《ファンの皆さん》から始まり、《いきなりびっくりさせて、ごめんなさい。あたし、ボウズになっちゃいました笑》と告白。大切な人がガンと診断され抗がん剤治療を受けると続け、《応援の意味も込めた》《治療で苦しくなった時に思い出して笑ってくれればいいです》と明かした。 その彼女らしい決意に《美人!》《強い想いと優しさ、天性の明るさ》《本当に人の心に寄り添える優しく強い人》とのコメントが多数寄せられている。だが実は彼女、過去にもこうした“粋な計らい”をみせていたのだ。 「たとえば2016年に起こった熊本地震では義援金Tシャツを製作し、積極的にチャリティ活動をしていた。自著『月の破片』でも家族愛について熱く語るなど、もともと温かみのある人。妹の鬼束桃子(27)が女優デビューを果たした際も応援コメントを出していました」(芸能関係者) 先日は新たなアーティスト名「Lisa Low」として、美術制作にも取り組むと発表。音楽や美術をとおして、ひとりの芸術家“鬼束ちひろ”を見てほしい、と語っている。 いまやコンサートチケットが完売するほど“完全復活”を果たした鬼束。歌姫のさらなる飛躍に期待したい。
2017年11月02日新しい手帳を探しているけれど、なかなか良いものに巡り会えない……。それならば、オリジナルで作ってしまえばいいんです!蔵前にあるセレクト文具ショップの〔カキモリ〕では、表紙、中紙、留め具、リングなど、すべてを選んでオリジナル手帳を作ることができます。「わたしだけ」の手帳を作ろう蔵前駅から徒歩約3分。セレクト文具ショップの〔カキモリ〕。ここでカスタマイズできるのは、表紙、中紙、リング、留め具、サイズ(B4とB5、それぞれ縦タイプと横タイプ)。ほぼ全てのパーツを自分で選んで組み合わせることができます。素材やデザインの中には、カキモリ以外ではなかなか売られていない珍しいものもたくさん!表紙・中紙は合わせて100種類以上表紙はレザーやリネン、紙など、60種類ものラインアップがあります。国内クリエイターがデザインしたものも多く、個性的な一冊を彩ってくれますよ。中紙に関しても、もちろん充実。どんなペンにも相性がいい「バンクペーパー」に、万年筆にぴったりの「フールス紙」。とにかく薄い「トモエリバー」や鉛筆の線が映える「コミック紙」など。さまざまなタイプの紙を選ぶことができます。どの紙もそれぞれ個性がありますが、特にトモエリバーは大人気。《ほぼ日手帳》に使われたことにより世界的に有名になり、外国から〔カキモリ〕まで探しにくる方もいらっしゃるようです。他にも画用紙や色紙、クラフト紙などマニアックなものもありますよ。初めて聞いたような紙も少なくありませんが、全てに試し書きをすることもできるので安心です。ちなみにバンクペーパー、フールス紙、トモエリバー、コミック紙の4つに関しては、「無地」「ドット」「方眼」「罫線」「横罫線」のタイプがそろっています。もちろんマンスリー・ウィークリーカレンダーも用意。また、アドレス帳、読書感想文用紙、アルバム台紙などといったタイプもあります。まさに、とことん追求する人に向けたお店といった感じですね。ちなみに表紙・中紙ともに、素材により価格が異なります。また、紙を留めるリングは、金、銀、銅、黒、白の5色から選べます。書くとき手に当たりにくいように、真ん中を開けた「上下留め」にすることも可能。留め具に関しては、ゴム留め(13色)、封かん留め(8色の革と7色の紐)、ボタン留め(8色)が用意されています。店員さんおすすめのパーツをご紹介今回は、店員さん一押しのパーツをご紹介します。表紙は黄色のコットン。カラフルな裏表紙は蔵前のクリエイター、安原ちひろさんデザインのもの。市販の手帳は表紙・裏表紙が同色・同素材のものがほとんどですが、カキモリの手帳は好みによってカスタムできるので、より完成まで悩みそうです。ちなみに、表紙にはシックなレザー、裏表紙はにぎやかなデザインを選ぶという方が多いそうです。中紙は、「1年分のカレンダー」「マンスリーカレンダー」「ドット柄のバンクペーパー」「無地のクラフト紙」「封筒」の順で並んでいます。クラフト紙には写真を貼って思い出を残して。細かい雑貨や名刺などは、後ろの封筒にインするのが◯。以上、全て合わせて2,500円!これだけ好きに選んでも、お手頃価格です。上記は一例ですが、大きさ、サイズ、留め方まで、とことん自分だけの1冊を追求できます。便せんだってオリジナルがいい!カキモリで作れる「世界にひとつ」は手帳だけではありません。温かいハートを届ける便せんも、カスタマイズ可能です。封筒の本体とライナー(内側)の色を自分なりにコーディネート。真面目にもカジュアルにも、送る相手や状況に合わせた封筒を作ってみましょう。ちょっとした便箋にこそ、オリジナリティを発揮したいですよね。ボールペンにもこだわりたいせっかくだから、ペンもこだわって選びたいという方。カキモリブランドのローラーボールペンはいかがですか?好きなインクを入れて使えるボールペンです。ペン先の太さは0.5mmと0.7mmの2種類。オリジナル手帳の雰囲気に合わせてカスタムが可能です。もちろん、万年筆やボールペンのラインナップも充実しています。1,000円台から30,000円台までそろっているので、自分用にもプレゼント用にも選ぶことができますよ。他にも、特殊な和紙で作られたペンケースや五線譜を模したレター用紙など、他ではなかなか手に入らない珍しいものもあるので、店頭でチェックしてみてください。〔カキモリ〕で「たのしく、書く人。」になろう日々の予定の記録にメモと、書くことは何かと面倒くさいものになりがち。最近ではスマートフォンの機能を利用する人も増えました。しかし、こだわりの文具がひとつでもあれば、そんな日常も途端に楽しく生まれ変わります。来年の手帳探しも「面倒くさい」と妥協せず、オリジナルを作ってみませんか?思い入れの詰まった、大切な1冊になるはずです。次回は、〔カキモリ〕の完全予約制のインク制作に挑戦してみます。【店舗情報】住所:〒111-0051東京都台東区蔵前4-20-12(近隣へ移転予定あり、詳しくは公式発表をお待ちください)電話:03-3864-3898営業時間:(平日)12:00〜19:00(土日祝)11:00〜19:00定休日:月曜日(祝祭日の場合はオープン)URL:
2017年10月03日ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のメンバー浅田ちひろさんを紹介します。■浅田ちひろさん浅田ちひろ Chihiro Asada プロフィール企業広報、アパレル会社のファッションプレスを経験後、結婚を機に2007年にファッションの仕事を辞め、現在は日常をspecialにするような雑貨、アクセサリー、家具などを扱うウェブショップ「SARTORIA LIFE サルトリア ライフ」の店主。中古マンションをリノベーションしたこだわりの自宅が話題を呼び雑誌やサイトに多数紹介。3歳までは子どもと向き合う貴重な時間と経験だと考え、今は育児を優先。娘が幼稚園に入ったら蚤の市や骨董市などに出店したり、古着屋や雑貨店、カフェなどに一角を借りてpop up shopなども計画中。生年月日 : 1976年9月21日子ども : 娘(2015.3)居住地 : 東京都HP: SARTORIA LIFE Blog: SARTORIA LIFE day’s diary Instagram: @newzolasoma Instagram: @sartoria_life 座右の銘 : 「慈眼温容(じげんおんよう)」いつも笑顔でいられるように心にゆとりを持ち続けたい【参加企画】
2017年09月11日「いわさきちひろの歩み」「日本の絵本100年の歩み」「ちひろ美術館コレクション 貼る!コラージュの絵本」の3つの企画展が長野・安曇野ちひろ美術館にて2017年7月8日(土)から9月12日(火)まで開催される。長野・安曇野ちひろ美術館20周年記念絵本画家・いわさきちひろの作品や世界の絵本画家の作品を紹介する長野・安曇野ちひろ美術館。開館20周年を記念したイベント第一弾「走る!跳ねる!ちひろ・子ども百態」展に続き、この夏にも新たな企画展を開催することを決定した。「日本の絵本100年の歩み」展日本の絵本が大きく発展を遂げたのは、実は1910年代から始まる政治・社会・文化の各方面において民主主義の台頭がはじまった大正デモクラシーの時代だ。子どもむけ雑誌「子供之友」や「赤い鳥」が相次いで創刊され、芸術性の高い絵本が多数生まれた。それから一世紀たった現在、『いないいないばあ』『わたしのワンピース』など有名作品を含む、日本の美しい絵本の100年間の歴史を貴重な資料や絵画とともに紹介する。「貼る!コラージュの絵本」絵本の表現のひとつとしても多用される「コラージュ」の技法。使用する素材によって様々な質感の世界を表現できるコラージュによる絵本は、画家の個性を最も感じられる作品の一つだ。今回の展示では、エリック・カールの『はらぺこあおむし』縦寸法1メートルにも及ぶ巨大な原画やカール自作の手彩色による薄紙、植物や梱包材など多様な素材を張り付けた作品が特徴のクラウディア・レニャッツイの作品など様々なコラージュによる作品を紹介する。「いわさきちひろの歩み」展生涯子どもを描き続けた絵本画家・いわさきちひろ。大正デモクラシーの気運の高まる時代に幼少期を過ごし、戦火を経て戦後の復興と成長の時代を経験した彼女の波乱にみちた生涯を、時代ごとの作品とともに紹介する。戦前の作品として唯一現存する油絵「なでしこあざみ」から、ちひろ最後の絵本「戦火のなかの子どもたち」まで計110点の作品とともに、ちひろの生涯について深く知ることができる。【詳細】安曇野ちひろ美術館開館20周年記念イベント 第3~5弾期間:2017年7月8日(土)~9月12日(火)時間:9:00~17:00(8月11日(金)~20日(日)までは18:00まで営業)※休館日 7月26日住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24入館料:大人 800円/高校生以下無料・「日本の絵本100年の歩み」展展示作品:「赤い鳥」創刊号表紙、『いないいないばあ』他約100点・「貼る!コラージュの絵本」展展示作品:エリック・カール 『はらぺこあおむし』イメージ、クラウディア・レニャッツイ『私の家』より 他計30点・「いわさきちひろの歩み」展展示作品:「なでしこあざみ」『あいうえおのほん』『にんぎょひめ』『戦火のなかの子どもたち』他約110点
2017年07月10日「走る!跳ねる!ちひろ・子ども百態」展と「ちひろ美術館コレクション 子どもの世界・世界の子ども」展が、長野・安曇野ちひろ美術館で開催される。開催期間は2017年5月13日(土)から7月4日(火)まで。子どもに焦点を当てて生涯子どもを描き続けた絵本画家・いわさきちひろ。彼女の心のふるさと、長野にたてられた安曇野ちひろ美術館では、その開館20周年を記念して「子ども」に焦点をあてた展覧会を開催する。いわさきちひろ作品を中心とする「走る!跳ねる!ちひろ・子ども百態」展のほか、世界の子どもを描いた様々な絵本画家の作品を展示する「ちひろ美術館コレクション 子どもの世界・世界の子ども」展も同時開催される。「走る!跳ねる!ちひろ・子ども百態」展躍動感のある子どもの姿をいきいきと表現する、ちひろの作品。その表現力はわが子のスケッチの積み重ねや実験的な画材の使用など、数々の挑戦によって得られたものだった。「走る!跳ねる!ちひろ・子ども百態」展では、1940年代の活動開始から書き溜めた膨大な子どものスケッチ、パステルを線描に初めて用いた1970年の『となりにきたこ』の作品、後期の水彩表現など、ちひろの子どもの動きの表現方法の変化を約100点のいわさきちひろ作品とともに紹介する。「子どもの世界・世界の子ども」展平和な暮らしがある一方で、戦争や貧困に巻き込まれ苦しむ子どももいる。「子どもの世界・世界の子ども」展では、イタリアの画家キアラ・パッチ―ニやドイツの画家クラウス・エンヅィカートら海外作家の作品や、1950年代から2000年代までの時代背景のことなる様々な作家による作品を紹介する。歴史や文化・環境・社会情勢などの異なる地域で世界の絵本画家がどのように子どもをとらえ、描いてきたか。26,900点以上のちひろ美術館コレクションの中から約100点をピックアップし、時代や地域を超えて共通する子どもの心情や夢、子どもの姿を通して描かれる社会情勢や国の歴史についても焦点をあてた展示がおこなわれる。親子で楽しめるイベントやギャラリートークも展示の他にもさまざまなイベントも行われる。音楽を楽しみながら親子で体を動かせるリトミック体験や、あかちゃんといっしょに楽しめる「ファーストミュージアムデー」など子どもと一緒に楽しめる企画や展示のみどころをじっくりと聞くことができるギャラリートーク、ちひろの親しんだ松川村について知ることのできる「北アルプスパノラマウォーク・春」などファンにはたまらない企画なども。親子でたのしめるゆったりとした休日を過ごしてみては。【詳細】「走る!跳ねる!ちひろ・子ども百態」「ちひろ美術館コレクション 子どもの世界・世界の子ども」期間:2017年5月13日(土)~7月4日(火)※休館日 6月28日(水)時間:9:00~17:00場所:安曇野ちひろ美術館 展示室 1・3・4住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24入場料:大人800円、高校生以下無料※団体(有料入館者20名以上)・65歳以上・学生証提示のいずれかの場合は700円※障がい者手帳提示で400円※視覚障害がある場合には無料※年間パスポート2,500円
2017年05月12日安曇野ちひろ美術館の開館20周年を記念して3月1日から5月9日まで「高畑勲がつくるちひろ展 ようこそ!ちひろの絵のなかへ」が開催される。宮崎駿らとスタジオジブリを設立し、常にアニメーションづくりの第一線で活躍してきた高畑がいわさきちひろの絵本と出会ったのは約50年も昔。当時、高畑の長女が保育園から持ち帰った絵本が『あめのひのおるすばん』であったそう。詩のような短い言葉と水彩のにじみを生かした絵に心を奪われ、その後、ちひろが新たな絵本表現に意欲的に取り組み始めた時、高畑はリアルタイムでその作品に出会い、ちひろの絵本から創作のインスピレーションを得てきた。同展では『あめのひのおるすばん』をはじめ、『おにたのぼうし』や『戦火のなかの子どもたち』などの作品が出展され、高畑が選んだちひろの絵を高精細に拡大して再現し、絵の中へ入り込むような感覚で筆致や絵の具の重なりを楽しめる。なかでも、『戦火のなかの子どもたち』はアニメーション作品『火垂るの墓』を監督するにあたり、高畑が若い制作スタッフに見せ、想像力を高めてもらい迫真の表現を追求した作品である。今までにない、高畑の視点からちひろの絵の魅力が新発見できる同展で、新しい世界を体感してみてはいかがだろうか。【展覧会情報】「高畑勲がつくるちひろ展 ようこそ!ちひろの絵のなかへ」会場:安曇野ちひろ美術館 展示室1・2住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24会期:3月1日~5月9日時間:9:00~17:00(4月29日~5月7日は18:00まで)休館日:3月22日、4月12日、26日料金:大人800円、高校生以下無料※作品画像の転載及び、コピー禁止
2017年02月17日雑誌や書籍などで幅広く活躍する、イラストレーターのよしいちひろさん。 <前編> に続いて、<後編>では息子さんの食生活のために選んだ、とっておきのアイテムをご紹介します。よしいちひろさん息子さん(2歳)1979年兵庫県生まれ。ガーリーでロマンティックな世界観が人気のイラストレーター。書籍や広告など、幅広いジャンルで活躍している。著書に 『思いを伝える! かわいいイラストBOOK』 (PIEBOOKS)。夫、2歳の長男、愛犬と都内の一軒家に暮らす。ホームページ ■おしゃれなインテリアに調和する、キッチン周りのアイテムよしいさんのダイニングキッチンに並ぶ、お子さんのアイテムも、一見すると子どものものに見えないほど、見事に調和しています。離乳食を始めた頃から使っているという、「高橋工芸」の木製のテーブルウェアもそのひとつ。「軽くて、手触りも木の風合いも良く、一度割れてしまいましたが、また買い足しました。まだ落としたりするので、陶器も割れにくそうなものを選んで使っています。プレートは大人のケーキ皿に使っても、ちょうどいいサイズ。少しずつ大人と同じものを使うようにしていきたいです。あひるの絵が描かれたコップは、友人からの内祝い。とても気に入っています」お気に入りの食器を洗う洗剤にも、やはりこだわりたいもの。よしいさんは食器用洗剤をずっと探していたなかで、「ヤシノミ洗剤」が気になっていたそう。「イラストの仕事をする前にパン屋で働いていたのですが、そのお店でずっと使っていたので馴染みがあります。これまでたまたま手に入りやすかったという理由で、別のものを使っていましたが、今回久しぶりに使ってみて、安心して使えるし、しっかり洗えるので、改めていいなと思いました」■安全で、バランスの良い食事作り子どもの食事作りにもこだわりたいというよしいさん。材料はできる限り、何が入っているかわかるものを使うようにしているのだとか。「調味料は特に、何が入っているのか知るのが難しいですが、うちは徳島に住む叔母が、農協の婦人会で手作りしているめんつゆや柚子酢、焼肉のタレを毎年送ってくれるので、すごくありがたいです。めんつゆは煮物に、柚子酢はサラダなどに、レモン汁の代わりとして使っているので、すぐになくなってしまいます」「便秘気味の息子のため、毎日作るようにしているお味噌汁も、いい出汁パックを使ったら簡単に美味しくできるので、市販のものを利用しています。最近はいいものが手に入りやすくなったなと思います」よしいさんのキッチンで活躍しているのは、「フィスラー」の圧力鍋と「ブラウン」のハンドブレンダー。以前から使っていたものですが、お子さんの食事作りに特に使うようになったそう。「圧力鍋は3分で炊いて、蒸らしに15分ほど。すぐに炊けるし、食感がもっちりとしておいしいです。またスープや、筑前煮などの煮物を作ったり、肉も圧力鍋を使うと柔らかくなって、子どもでも食べやすくなります。緑の野菜をあまり食べたがらないので、小松菜や青梗菜にバナナ、ぶどうなど、果物を二種類くらいと牛乳を混ぜてグリーンスムージーにすると、ごくごく飲んでくれます。ブレンダーならミキサーに比べると、洗う手間が少ないので楽ですね」 ■ひとりの人間として接する最後に、子育てで気をつけていることを伺うと、「できるだけダメだと言わないこと」と、よしいさん。仕事や子育ての大変さを感じさせず、やさしいママでいられるのは、そんなお子さんに対する心がけからくるのかもしれません。「できるだけ自分がやりたいことを通せる人になってほしいので、何かに集中しているときは、邪魔しないようにしたいと思っています。私の母が、『ダメと言わずに育てましょう』という育児書を読んで実践していたそうで、そのことに感謝しているので、私もそうしてあげたいなと思います。なかなか理想通りにはできませんが、例えば水道やシャンプーなどを出し続けて遊ぶときは、その分おもちゃを買ったと思えばいい、と思い直すように心がけています」「すぐ感情的になって怒ってしまいますが、そんなときは上から押さえつけず、できるだけ素直に自分の思いを話すようにしています。『もう今日はお母さんしたくない』と、ストライキしてそのままベッドで寝たり(笑)そういうのはいいお母さんではありませんが、子どものために思ってすることが結局ストレスになって、冷たい態度を取ってしまうより、お互いにちゃんと感情を出せるような関係になりたいと思います。良くも悪くも1対1と思ってしまいますが、ひとりの人間として接して、尊重したいなと思っています」取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社
2016年11月17日「やさしいママのひみつ」第4回目は、イラストレーターのよしいちひろさん。2歳になったばかりの男の子のママです。よしいちひろさん息子さん(2歳)1979年兵庫県生まれ。ガーリーでロマンティックな世界観が人気のイラストレーター。書籍や広告など、幅広いジャンルで活躍している。著書に 『思いを伝える! かわいいイラストBOOK』 (PIEBOOKS)。夫、2歳の長男、愛犬と都内の一軒家に暮らす。HP: よしいさんが心がけている子育てや、息子さんのために選んだアイテムとは?<前編>では、よしいさんのもの選びを中心に、お話を伺いました。■気持ちの良く過ごすための、もの選び淡い色彩、軽やかなタッチのイラストはもちろん、おしゃれなファッションやライフスタイルで、多くのファンを持つよしいさん。昨年の春、豊かな緑に囲まれた街に引っ越し、陽がたっぷり入る明るい一軒家に親子3人と、愛犬・おいもと暮らしています。部屋にあるものは、どれもよしいさんの絵から飛び出してきたような空気感をまとった、素敵なものばかり。これらは、国内外、中古新品問わず、よしいさんが探してきたものだといいます。「子どもとおいもが気持ち良く過ごせる家にしたくて、工務店の方に相談しながら決めました。日当たりがいいし、漆喰の真っ白な壁なので、自然と気持ちが明るくなります。私のイラストは、実際にあるものを参考に描いているので、いつもかわいいものを探しています。海外の作家さんのウェブサイトまで幅広く見て、いいなと思ったらつい買ってしまいます」出産前に、行きつけの古道具店でひと目惚れして買ったという、ビンテージの犬の4輪車もそのひとつ。「前輪と後輪が違う動きをするのが珍しいなと思って。ようやく最近、足でこいで遊ぶようになりました」「子どものものってすぐに大きくなるから、古いものでも、かわいくて状態が良ければ、あまり気にせず使っています。近くのリサイクルショップにもよく行きますね」■出産してから、気になるようになった「肌触り」と「におい」よしいさんのファッションは、古着などのアイテムをミックスした上級者の着こなしですが、お子さんの服は、色合いや肌触りの良さで選ぶことが多いそう。「派手な色ではなく、赤でも朱色や、黄色っぽい青色のニュアンスカラーが好きです。子ども服で自分が好きだと思うブランドは、こだわって作られていることが多いので、自然と肌触りにこだわっていたり、オーガニックコットンを使っているものが集まりました」「ユニセックスのデザインが好きなので、探すときは男の子の服より、女の子の服から探すと、かわいい服が見つかることが多いです。子どもは暑がりだから、去年はニットをあまり着なかったけど、今年は着られるかなと期待しているんです」もの選びはこれまで、見た目だけにこだわっていたというよしいさん。日々使うものは、だんだん選び方が変わってきたといいます。「子どもってはっきりしていて、ごはんも大人は雰囲気で食べますが、子どもは美味しくないと食べません。だから雰囲気だけではなく、実直なもの、きちんと効果があるものを選ぶようになった気がします」そうして食べるもの、身に付けるものは、できるだけシンプルな原料や材料で作られたものにこだわるようになったというよしいさんですが、洗剤選びには悩んでいたそう。「出産してから、特ににおいが気になるようになりました。洗いたては気にならなくても、汚れがきちんと取れていなかったのか、引き出しに入れていると気になって、なんとかしたいと思っていたんです」「柔軟剤も使っていなかったので、ものによってはごわごわしていて、それも好きだったのですが、子ども服はふっくらしていた方がいいなと思って。ヤシノミ洗濯洗剤なら洗浄力が高いので、においが気にならず、柔軟剤も無香料なのでいいなと思いました」「無香料だから虫除けで自分の好きな香りを入れるのもいいし、犬にも安心。子どもがいると洗濯回数も多いから、手頃なのもありがたいです。これからも使いたいですね」肌触りにこだわったコットンやニットの子ども服も、ふっくらとした仕上がり、ますます気持ちのよい着心地に。 ■子どもと一緒に、楽しめることを探すイラストレーターとして、忙しく過ごすよしいさん。毎日6時に起き、食事や洗濯などの家事をこなして、8時に夫と息子さんを送り出します。夕方5時まで仕事に集中し、その後息子さんと一緒にたっぷり1時間、おいものお散歩に。その時間がとても大切なのだといいます。「日中は保育ママさんに預けていますが、帰ってきたら子どもとの時間。ごはんを作ったり、子どもとできないことはいない間に済ませて、犬の散歩や洗濯物をたたむなど、できることは一緒にします」「子どもも散歩に行くのがわかっていて、きちんと犬のペースに合わせるし、いい運動になるのかこの1年でとても丈夫になりました。ごはんが作れないほど忙しいときは、外食をしたり、お弁当やレトルト食品を買ったり、手抜きをすることも。イライラするのが一番良くないと思っているので、自分が気持ちのいいようにというのは意識しています」無理をせず、子どもと一緒に楽しめることを探して、時間をうまく使うことが、よしいさんの子育て。ママの側にずっといたい歳頃の息子さんは、よしいさんが仕事場で絵を描く横で、紙をチョキチョキ。早くもママの影響を受けているようです。「七夕飾りを作ったのをきっかけに、ここ最近、自分でできるようになりました。刃先が丸いので、子どもが使っても危なくないし、子どもが大好きなぶどうがモチーフなのも、ちょうどよかったです」もうひとつ、よしいさんらしいのがマスキングテープを使ったデコレーション。寝室やリビング、階段のほかに、床にもプラスしたそう。「以前、雑誌の企画でマスキングテープを使ったデコレーションをしたのですが、新たに子どものために道路を作ってみました。子どもも喜んで車を走らせています。飽きたらはがせるし、『道を足して』と言われたら簡単に足せるのもいいですよね」すぐに真似ができそうなマスキングテープ使いのアイデアは、よしいさんならでは。 <後編> では、引き続き、よしいさんのこだわりアイテムや子育てで心がけていることをご紹介します。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社
2016年11月16日7月20日から8月9日の3週間、伊勢丹新宿店本館2階センターパーク/TOKYO解放区では「TOKYO夏物語」と題して、画家・絵本作家いわさきちひろの世界観をモチーフにしたイベントを開催する。子供の頃、両親に手を引かれて帰省したおじいちゃん、おばあちゃんが待つ田舎の街。蝉の鳴き声と潮の香り、カブトムシが採れる雑木林、久しぶりに会う親戚の人たちや従妹たち。「TOKYO夏物語」では、誰もが懐かしさを覚える“ノスタルジック”な夏の記憶を、いわさきちひろが描く子供たちの絵の世界に重ね、3部構成のストーリー仕立てで展開。テーマにそったスタイリングやファッション小物、雑貨をセレクト、販売する。会期が始まる7月20日から26日は、第1章「ふたりの秘密」をテーマに、夏の友達との思い出をたどっていく。いわさきちひろの絵からイメージされる少女らしいアイテムをセレクトし、花柄のワンピースやブラウスを得意とするジュン オカモト(JUN OKAMOTO)、スチャストニー スー(STASTNY SU)をはじめ、お花を閉じ込めたアクセサリーブランドのノーカ(nooca)、涼しげなガラス製のアクセサリーを展開するルーチェ マッキア(Luce macchia)、ハンドメイドのオリジナル帽子ブランド、バラ色の帽子の商品が勢ぞろい。“今すぐに使いたい”と思わせる季節感にあふれたラインアップとなる。続く7月27日から8月1日のテーマは、第2章「夏を感じる」。まさに夏真っ盛り、花火や風鈴、海のしぶき、金魚など、少女時代の夏休みに感じた“音”をヒントにセレクトした本、雑貨などを展開する。さらにハンドメイドのアクセサリー作家、クレープ(Crepe.)の夏を連想させるモチーフにしたブローチも販売予定。和菓子やゼリー、昆虫やおつまみを模したブローチはTシャツにひとつ付けるだけで、夏らしさがグッと増すアクセントに。短い夏を目や耳、五感で味わうための様々な試みを提案する。そして8月3日から9日の第3章では「わたしの宝物」と題し、お盆にしか会えない友達やおじいちゃんおばあちゃんへの贈り物として、ずっと大切にしたい1点もののギフトをピックアップ。スケッチブックに描いた絵やカブトムシなど、当時宝物だったものをあげる気分で選びたいスペシャルアイテムの他、忘れられない名作、懐かしの1冊というテーマでセレクトされた本が並ぶ。また8月6日には、店頭でいわさきちひろさんの絵を思わせる“にじみ絵”のワークショップを開催。大切なあの人に暑中見舞いを送れば、きっと忘れられない体験になるだろう。担当バイヤーは「今回は3週間の長期に渡り、いわさきちひろの絵の世界から日本の夏と子供時代のノスタルジーを表現しました。ふんわりとやわらかな素材のワンピース、麦わら帽子、きらきらしたブローチなど“かわいい女の子”が身に付けそうなアイテムを通じて、夏を楽しく快適に、健やかに過ごしていただきたい」とコメント。会場では、いわさきちひろの作品(レプリカ)の販売も行われる。なお、長野県安曇野のちひろ美術館では、7月15日よりトットちゃん広場のオープンに合わせて記念展「みんな、いっしょだよ。」も開催している。【ポップアップ情報】「TOKYO夏物語」会期:7月20日~8月9日場所:伊勢丹新宿店本館2階センターパーク/TOKYO解放区【ワークショップ情報】「水彩技法体験 ~あなたもちひろになれる?~にじみ絵ワークショップ」日時:8月6日14:00~15:00定員:各回5名価格:税込1,620円
2016年07月19日「あべ弘士の動物王国展」が、ちひろ美術館・東京にて開催される。会期は2016年8月11日(木・祝)から11月6日(日)まで。絵本『あらしのよるに』の挿絵でも知られる絵本画家あべ弘士。旭山動物園で飼育員として25年間勤め、野生動物を観察するため、アフリカや北極圏など世界各地を旅している。そんな彼の作品は、ユーモアあふれる世界観を持ちながらも、動物と長年向き合ってきたからこそ描ける、いのちのリアリティを感じさせるものだ。本展では、初期から近作までの絵本や立体作品などを多数出品。『あらしのよるに』から主人公2匹の出会いのシーンを描いた作品や、世界各地で描かれた野生動物の作品などが登場する。また、期間中は「kawaii・ちひろ展」が同時開催される。淡い色彩と曖昧な輪郭で描かれた、いわさきちひろの作品は、まさに日本独特の「kawaii」を表現している。ここでは、彼女の作品「かわいい」をノスタルジックさ、不思議さ、などあらゆる視点を通して紹介する。【開催概要】「あべ弘士の動物王国展」「kawaii・ちひろ展」会期:2016年8月11日(木・祝)~11月6日(日)場所:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館。8/15は開館)入館料:大人800円 / 高校生以下無料※グループ(有料入館者10名以上)、65歳以上、学生証の提示は100円引き※障害者手帳の提示で半額、またその介護者は1名まで無料、視覚障害者は無料※年間パスポート 2,500円
2016年07月14日松川村・安曇野ちひろ公園 トットちゃん広場オープン記念展「みんな、いっしょだよ。」が、7月15日から9月27日まで、いわさきちひろをはじめ、世界の絵本画家の作品を展示する安曇野ちひろ美術館(長野)で開催される。本展は、ちひろ美術館館長を務める黒柳徹子が、トモエ学園での小学校生活を中心に、自身の子ども時代のことを綴った自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』の魅力の全貌を紹介するもの。いわさきちひろの絵や黒柳徹子の文章をはじめ、関連資料、海外版書籍などを展示し、1981年に単行本として出版されてから30年以上経った今も、国や世代を超えて読み継がれている『窓ぎわのトットちゃん』の成り立ちや歴史、作品の込められた平和への願いなどが紹介される。なお、本展は安曇野ちひろ公園(長野・松川村営)の北側エリアに、「食」「農」「いのち」を体験的に学べる公園が新たに整備され、その一角にトットちゃん広場がオープンすることを記念して開催されるもの。7月23日にオープンするトットちゃん広場には、いわさきちひろの絵で愛される『窓ぎわのトットちゃん』の物語にちなみ、トットちゃんが通っていたトモエ学園の電車の教室が再現される。園内は、物語の中のエピソードを辿りながら楽しく散策することが出来るという。また、同じ期間に、展覧会「BIB50周年 ちひろ美術館コレクション 絵本の歴史をつくった画家たち」も開催。BIB創設50周年を記念して、世界的に活躍するBIB受賞画家たちの作品をはじめ、ちひろ美術館コレクションから選りすぐりの作品が展示される。トットちゃん広場 イメージ【イベント情報】松川村・安曇野ちひろ公園トットちゃん広場オープン記念展「みんな、いっしょだよ。」会場:安曇野ちひろ美術館 展示室1・2住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24会期:7月15日~9月27日時間:9:00~17:00(8月6日~8月16日は18:00まで開館延長)料金:大人800円、高校生以下無料休館日:なし(会期中無休)「BIB50周年 ちひろ美術館コレクション 絵本の歴史をつくった画家たち」会場:安曇野ちひろ美術館 展示室3・4住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24会期:7月15日~9月27日時間:9:00~17:00(8月6日~8月16日は18:00まで開館延長)料金:大人800円、高校生以下無料休館日:なし(会期中無休)
2016年07月11日企画展「村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-」が、ちひろ美術館・東京で開催される。会期は、2016年5月25日(水)から8月7日(日)まで。これまで、様々なイラストレーターと共作をしてきた小説家の村上春樹。本展では、それぞれの文脈で語られてきた文学とイラストレーションの相互関係に焦点を当て、村上春樹と佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸とのコラボレーションを紹介する。小説やエッセイ、翻訳、絵本など多岐にわたるジャンルで書かれた村上の文章は、しっかりとした文体が礎にしながら、それぞれ異なる表情をまとう。4人のイラストレーターも作品に合わせ画材や技法を変え、独自の画法で世界観に対峙している。佐々木マキは、村上のデビュー作『風の歌を聴け』と、続く『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』の初期3部作の表紙を飾った。表紙の絵は、かつて村上が経営していたジャズ・バーに飾られていたこともあるが、展覧会に出展されるのは今回が初めてだ。村上が翻訳した文学作品の表紙絵や装丁を手がけている和田誠。彼は、20世紀のアメリカ文学や映画、音楽に造詣が深く、意気投合した2人が音楽をテーマにした共作に取り組んでいることも。また和田は、村上の全集の絵とデザインも手がけ、友人でもある村上の小説に対して、深い洞察に基づいた明快な視覚化で応えている。その他のイラストレーターの作品展示に加え、関連イベントとしてスライドトークや読書会、絵本カフェの限定メニューなど様々な催しを展開。展示関連書籍『村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-』も発売される。【概要】村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-会期:2016年5月25日(水)〜8月7日(日)場所:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館。※8/1(月)は開館)入館料:大人800円、高校生以下 無料※10名以上の団体、65歳以上、学生証の提示者は100円引き※障害者手帳所持者は半額、その付添者1名まで無料、視覚障害者 無料■関連イベント・「村上春樹とイラストレーター」スライドトーク日時:2016年5月28日(土) 15:00〜講師:ナカムラクニオ定員:35名参加費:1,000円※要申し込み、4月28日(木)〜・読書会「村上春樹を読もう」日時:6月11日(土) 17:10〜進行:ナカムラクニオ定員:20名参加費:2,000円(カフェのドリンク+スイーツ付き)※要申し込み、5月11日(水)〜など■展示関連書籍『村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-』予価:2,200円+税監修:ちひろ美術館発行:ナナロク社発売時期:5月下旬予定仕様:A6上製、320ページ
2016年04月17日ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)では10月30日~2014年1月31日まで、「ちひろと初山滋 - 永遠のコドモ - 」を開催する。初山滋氏(1897年7月10日-1973年2月12日)は、大正時代から第二次世界大戦後にかけて活躍した童画作家。後続の画家たちに多大な影響を与え、いわさきちひろ氏も同氏を敬愛し続けたという。同展は、初山滋氏の没後40年を機に開催。絵雑誌や絵本、アンデルセンの童話集、教科書など、共通する仕事も多かった両氏の作品を共に展示する。作品の中には、いわさきちひろ氏が子供時代に憧れた初山滋氏の「コドモノクニ」の原画も含まれる。両氏の作品は教科書などにもよく用いられており、初山氏が描いた絵が表紙となった「小学新国語4年上」や、「小学国語5年上」に掲載されたいわさきちひろ氏の「白いぼうし」(共に光村図書出版)も展示する。また、両氏は「アンデルセン童話」の絵も多く手がけており、「にんぎょひめ」は同じ年に絵本を出版している。同展では、1967年に出版した両氏の「にんぎょひめ」の絵も公開する。また、同時展示として童画とはまた異なる世界を楽しめる「初山滋氏の木版画」展も行う。会期中、赤い帽子又は赤い手袋を着用した来館者には、次回利用できる招待券をプレゼント。また、いわさきちひろ氏の誕生日である12月15日は無料感謝デーとして、無料で入館できる。その他、トークショーやミニライブ、わらべうたあそび、ワークショップなどのイベントも数多く予定している。同展は2013年10月30日~2014年1月31日の10時~17時(入館は閉館の30分前まで)に開催。休館日は月曜日(11月4日、12月23日・1月13日は開館。11月5日・12月24日・1月14日は休館。12月28日~1月1日は休館。1月2日から開館)。入館料は800円、高校生以下無料。同展の詳細は、ちひろ美術館・東京まで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月17日東京都練馬区のちひろ美術館・東京は12月16日、いわさきちひろの誕生日(1918年12月15日・生誕94年)を記念し、日頃の感謝の気持ちを込め、入館料無料(通常大人800円)の感謝デーを開催する。当日1人目、100人目、200人目、300人目……の来館者に、「2013ちひろカレンダー」をプレゼント。また、先着100名には記念品をプレゼントする。そのほか、カフェの利用者に10%割引券を、ショップ利用者に10%割引券をそれぞれプレゼントする。また当日は、11時~11時40分に「えほんのじかんスペシャル」として、「おくりもの」をテーマにした読み聞かせのイベントを、14時~14時40分には展示の見どころや作品の解説を行う「ギャラリートーク」を開催する。いずれも参加自由、無料。無料感謝デーは、12月16日10時~17時(最終入館16時30分)。会場は、ちひろ美術館・東京(東京都練馬区下石神井4-7-2)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月21日