多部未華子が2月22日、主演映画『あやしい彼女』の完成披露試写会に、共演の倍賞美津子、要潤、小林聡美、北村匠海、志賀廣太郎とともに出席。撮影現場での様子や、歌唱シーンでの多部の“美声”について語られたが…。その他の写真大ヒット韓国映画を『なくもんか』『謝罪の王様』の水田伸生監督が映画化。73歳の老女が20歳の肉体を手に入れ、若いころに進むことができなかった歌姫への道を歩み始めるさまをコミカルに描き出す。多部は倍賞との“二人一役”に挑んだが、撮影現場で賠償に話しかけられても「人見知りで…」まともな受け答えができなかったと申し訳なさそうに明かす。「倍賞さんに『同じ気持ち、動きを共有できたらいいね』と言っていただいたんですが、『そうですね』としか言えず…」と苦笑。その言葉さえも、要から「声が小さい(笑)」と指摘されるなど、スクリーンの中の堂々とした振る舞いからは信じられない人見知りっぷりを垣間見せる。そんな多部は劇中、歌声を披露しているが、これに対し、要、志賀、北村の男性陣はほめ殺しと思えるような過剰な絶賛を連発。要は「天性の歌声ってあるんだな…と。歌声を聞いて膝から崩れ落ちそうになりました」とその衝撃を語り、志賀は「次郎という役を忘れて自分に戻って、なんていい歌なんだと感じてました」としみじみ。北村は自身もダンスロックバンド・DISH//でメインボーカル&ギターで活躍するが、多部の歌声について「ここまでストレートに心にくる歌声を聞いたのは久々で感動しました!」と語り、要は「ハードルあげるなぁ…」とニヤリ。多部は「ホントやめて!」と困惑して苦笑を浮かべていた。また、映画の内容にちなんで、「頼れる年上」と「かわいい年下」のどちらが恋人にふさわしいか?という質問に多部は前者の「年上」を選択し「頼れる、守れるというのは男の人で一番大事!」と語る。映画においては要が演じた音楽プロデューサーがその立場と重なるが、多部は「小林プロデューサーはとっても素敵な役!」と語りつつも、あくまでそれは要ではなく役柄のようで「要さんとは2回目の共演ですが『こんなにイケメンだったっけ?とビックリするくらい素敵な役柄でした」とニッコリ。この微妙な距離感に要も首を傾げ、場内は笑いに包まれた。『あやしい彼女』4月1日(金)より全国ロードショー
2016年02月22日突然20才になった73才のおばあちゃんの“人生リセット劇”を描く『あやしい彼女』の予告編映像が公開になった。主演の多部未華子が叫んだり、踊ったり、照れたり、お姫様抱っこされたり、白目をむいたりとあやしい魅力を振りまき、さらに名曲『真っ赤な太陽』を見事に歌い上げている。予告編映像多部と倍賞美津子が二人一役で演じる主人公・カツは、戦中生まれの下町育ちで、はやくに夫を無くし、女手ひとつで娘を育ててきた73才のおばあちゃん。なぜかある日、突然若返ったカツは、“こうなったらとことん好きなように生きてやる!”と、大鳥節子と名前を変え、家族も捨てて新たな人生をスタートさせる。そんな中、彼女のもつ天声の歌声がひとりの音楽プロデューサーの目にとまる。多部は劇中で『真っ赤な太陽』のほかにも『見上げてごらん夜の星を』『悲しくてやりきれない』や、オリジナル曲を歌っており、いずれも小林武史がアレンジした。予告編映像では、本作の主題歌に抜擢された新人anderlusの『帰り道』も披露されている。『あやしい彼女』4月1日(金)より全国ロードショー
2016年02月12日多部未華子が主演する映画『あやしい彼女』のポスタービジュアルと特報映像が解禁された。ある日突然、20歳の姿に若返ってしまった73歳の毒舌おばあちゃんが巻き起こす騒動と、奇跡を描く本作。特報映像では“あやしい彼女”を演じる多部が歌ったり、踊ったり、変顔したり、恋したり、キュートな七変化を披露している。『あやしい彼女』特報映像『あやしい彼女』は韓国で大ヒットしたシム・ウンギョン主演の映画『怪しい彼女』を、『舞妓Haaaan!!!』や『謝罪の王様』の水田伸生監督がリメイクするヒューマン・コメディ。戦中生まれの下町育ち、はやくに夫を無くし、女手ひとつで娘を育ててきた主人公・カツが、突然若返ったことをきっかけに、二度目の青春を謳歌しようと、大鳥節子と名前を変え、家族も捨てて新たな人生をスタートさせる。そんな中、彼女のもつ天声の歌声がひとりの音楽プロデューサーの目にとまる。ポスタービジュアルには、多部をはじめ、本来の彼女の姿を演じる倍賞美津子や、彼女に翻弄されていく周囲の人々を演じる要潤、北村匠海、金井克子、志賀廣太郎、小林聡美ら個性溢れる全キャストが集結。特報映像では、突然若返った彼女が、オードリー・ヘプバーン風に髪型も服装も変えたり、異性にときめいたり、なぜか枝切りはさみをもって鬼の形相で睨んだり、相手構わず罵声を浴びせ説教をしたりと、ときにぶっ飛んだ行動を起こしながらも、伸び伸びと新たな人生を謳歌していく姿が描かれている。望むような人生を生きられなかった73歳の主人公が、とことん好きなように生きてやる!と踏み出した先にはなにが待つのか? 人には言えない秘密を抱えた“あやしい”彼女を演じる多部の“あやしい”魅力に釘付けになりそうな映像になっている。『あやしい彼女』2016年4月1日(金)エイプリルフール 全国ロードショー!
2015年12月18日多部未華子が、外見は20歳で中身は73歳の主人公を演じる『あやしい彼女』の撮影現場に潜入!多部さんが歌番組で涙ながらに熱唱するシーンの撮影が明らかに!また劇中で多部さんが歌う複数の楽曲を小林武史がプロデュースしていることも発表された。韓国で大ヒットを記録し日本でも公開された映画『怪しい彼女』を『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』の水田伸生監督がリメイク。偏屈なおばあちゃん・カツが20歳の姿に若返り、大鳥節子と名乗って、青春をやり直すべく歌手になる夢を追いかけるさまをコミカルに描き出す。この日、撮影現場では水田監督、多部さん、さらに共演者で、節子らを世に売り出そうと奮闘する音楽プロデューサーの小林を演じる要潤、節子(=カツ)の孫で、祖母の変身など知らずに一緒にバンドを組む翼を演じる北村匠海らが取材に応じた。やはり、映画の中で節子の熱唱、バンドの演奏など「音楽」が重要なポイントとなるが、水田監督は音楽プロデューサーを、「Mr.Children」や「MY LITTLE LOVER」のプロデュースで知られる小林武史が務めていることを明らかにした。多部さんが劇中で歌う楽曲は4曲。水田監督は「小林さんが直々に仮歌入れをしました。小林さんがOKを出すまで未華子ちゃんは歌い続けた(笑)」とそのスパルタぶりを明かす。週2回の練習を経て、仮歌入れに臨んだという多部さんは「(小林さんは)だいぶ、かみ砕いてアドバイスをくださったんですが、よくわからなくて…」と苦笑交じりに述懐するが、苦労のかいもあって水田監督も“プロデューサー”役を演じる要さんも大絶賛!この取材時以前に撮影された、「のど自慢大会」で要さん演じる小林が節子の歌声を初めて耳にするシーンについて、水田監督は「要さんは、(多部さんの歌唱を見ながら)まばたきを一回もしなかったんです。『潤さん、すごいな』と思ったけど『ただ、見とれてた』と言ってました(笑)」と明かす。要さんもこの時の“衝撃”を振り返り「失礼ながら『多部ちゃん、本当に歌ってるの?』と聞いてしまったくらい普段と全然違っていて、多才だなぁと思いました。歌っている姿がすごくかわいいんですよ」とうなずいていた。水田監督は、普段、ダンスロックバンド「DISH//」のメンバーとして活動する北村さんのギターの腕前についても言及。「彼のギターの技術が本物で一切ごまかして撮る必要がないというのは、物凄くリアルで頼もしいし、撮影していて本当にありがたいです」と感謝。あるライヴシーンは生演奏で撮影がおこなわれたとのこと、この点にも注目だ。さて、いよいよ撮影がスタート!実際の歌番組のようなリアルなセットで、背景に星空、足元にはドライアイスが立ち込め、計5台のカメラがあらゆるアングルから多部さんをはじめ、バンドメンバーたちを追いかける。ちなみにここで、節子が歌うのは懐かしの昭和の名曲「悲しくてやりきれない」。花柄のワンピースにグリーンのカーディガンを羽織った多部さんが、カツの73年間の人生に思いを馳せるように、時に悲しげな表情を浮かべながら表現力豊かに熱唱するさまは圧巻!そして、歌い終えた多部さんの目からは涙がこぼれた。歌番組生出演のシーンでこの迫力!小林さん仕込みの歌声が、クライマックスのライヴシーンではどのように爆発するのか…?映画の完成に期待が高まる。『あやしい彼女』は2016年4月1日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月02日エレファントカシマシを率いて26年。宮本浩次さんは一貫して真っすぐで純粋で熱い男の心情を、全身全霊で歌い続けてきたロックンローラーです。2012年、突然の耳の不調によりバンド活動を停止するという悲劇に見舞われましたが、見事に復活。そして、ついに今年、3年半ぶりのオリジナルアルバムアルバム『RAINBOW』が完成しました。さぞ、体のことを気にしていると思いきや、そうでもないようで……?宮本さんのプライベートに迫ります。* **宮本:うーん…。そうなんですけど、活動が元通りになったら、全然大事にしてないですね(笑)。ごはんも食べたほうがいいと思うんだけど、俺が食べないからメンバーも食べなくなる。それでみんなでどんどん痩せていくんですね。――最近のお楽しみは何ですか?宮本:ビールをね、けっこう飲むんですよ。元々あまり飲めないんです。ただ、ギターの石森君とよくファミレスに行くんですが、ファミレスだとなぜか3杯くらい飲めちゃうんですよ。石君は一滴も飲めないので、「なんとかサラダ」とか注文すると、店の人が「シェアサラダにしますか」と勧めるので「じゃあそれで」みたいな。2人でサラダをシェアしてね(笑)。ファミレスでビールを飲むって信じられないほど楽しいんですよ。そして旬のメニューがまたおいしい。どこそこ産の茄子とかね。それを頼むのが狙い目です。ああ、蕎麦屋で飲むビールもいいですね。――おお、蕎麦屋と宮本さん、似合いますね。宮本:贅沢な気持ちになりますね。すごく気に入っている手打ち蕎麦屋さんがあるんですが、店の人のこだわりがすごいんですよ。北海道産とか埼玉産の蕎麦だとか、うちの主人が作っている蕎麦ですよ、とかね。もう全然分かんないんだけど、高い意識で一生懸命やっているところにロマンがありますよね。そういう場所に行くと気持ちがいいんです。リラックスできますし、大人の気分になります。あと、いちばんリラックスするのは、やっぱりクルマですね。家に帰ってきて、散歩代わりに首都高を一周走るんです。音楽もかけずに、ひたすら走るだけですが。◇みやもと・ひろじ1966年6月12日生まれ。中3の時、同級生とバンド「エレファントカシマシ」を結成、1988年デビュー。テレビ出演などで見せる独特のポーズや会話のキュートさも人気。◇3年半ぶりのオリジナルアルバム『RAINBOW』(UNIVERSAL SIGMA)が11月18日に発売。11月19日より年末まで、4年半ぶりの全国ツアーがスタート。恒例の新春ライブは1月4・5日東京国際フォーラム ホールA、1月10・11日大阪フェスティバルホールで開催される。※『anan』2015年11月18日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)インタビュー、文・北條尚子
2015年11月11日綾野剛と共演した『ピース オブ ケイク』で新境地を開拓した多部未華子が、韓国、中国で記録的大ヒットとなったコメディの映画化『あやしい彼女』で主演を務めることが決定。名女優・倍賞美津子と共演し、見た目は20歳(ハタチ)でも、中身は毒舌おばあちゃんを演じることが明らかとなった。主人公は、毒舌、頑固でおせっかい。トラブルばかり引き起こす73歳のおばあちゃん、瀬山カツ(倍賞美津子)。周囲から煙たがられるカツは、女手ひとつで娘を育て、望むような人生を生きることはできなかった。そんな彼女はある日、娘と喧嘩をし、家を飛び出した先で、ふと目にした写真館に吸い寄せられる。「私がこのカメラで、お姫様にしてあげますよ」店主の言葉ににカツは喜び、写真を撮って店を出てみると、そこにはなんと、20歳の姿に戻った自分がいた!20歳の麗しい容姿を取り戻した彼女(多部未華子)は、“神様がくれたチャンス”とばかりに、髪型を変え、洋服を変え、名前を変え、失われた青春を取り戻す。天性の才能を活かして歌手になる夢を叶え、淡い恋に胸をときめかせる彼女は、初めて思い通りの人生を歩み始め、関わる人たちに勇気や夢を与えていくのだが…。オリジナルの韓国映画『怪しい彼女』といえば、『サニー 永遠の仲間たち』『王になった男』で、わずか20歳にして韓国を代表する女優となったシム・ウンギョンが、“70歳の女の子”という難役を演じ、観客動員865万人を記録した大ヒット作。日本でも絶大な人気を誇るアイドルグループ「B1A4」ジニョンのほか、人気者や名優が集結。また、中国版もヤン・ズーシャン、チェン・ボーリン、ルハンなどが出演し、1,160万人を動員する大ヒットに、『20歳よ、もう一度』として日本公開もされた。そして今回、同じプロットをから生まれた本作で主演を務めるのが、若手実力派女優の多部さんで、若返った主人公・大鳥節子(カツ)を演じる。見た目は20歳、中味は毒舌キャラの73歳というかつてない強烈なキャラクター像をどう演じるのか。さらに今回は、60年代の数々のヒットメロディの歌唱にも挑戦!多部さんが見せる新たな一面に、期待が高まる。一方、元の姿(!?)である73歳の毒舌おばあちゃん・カツを演じるのは、倍賞美津子。その演技力の高さで数々の映画賞を受賞する、最高にかっこいい女優のひとりだが、本作でも、1本筋の通った痛快な啖呵が次々と飛び出し、観る者を魅了する。韓国、中国で大記録を打ち出したアジア最強のコメディに挑戦するのは、『謝罪の王様』『舞妓Haaaan!!!』などで知られる日本が誇るコメディ映画のトップランナー、水田伸生監督。現在、2人は水田監督のもと、20歳の節子と73歳のカツという“同一人物”を演じるべく、倍賞さんの演技シーンを多部さんが一緒に体験し、動きのエッセンスを参考にするほか、主人公の内面を共有しながら、日々役作りを行っているという。<以下、コメント>■多部未華子おばあちゃん…バンド…ボーカル…初めてのことがたくさんありますが、コメディなのでとにかく楽しく、愉快に、面白く演じられればいいなと思います。水田監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、初めから安心感でいっぱいですが、話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら…と思っています。■倍賞美津子昔からずっと自分が面白いと思う仕事をしてきたので、この作品のお話しをいただいたときも面白いと思い、お受けしました。水田監督とも多部さんともご一緒するのは初めてですが、多部さんとは顔形は違うけれど、演技の中でふとした時のしぐさや動きの癖を合わせるだけでなく、私たちが演じる主人公の気持ちやバックグラウンドを共有できれば、繋がって、同一人物だということが伝わると思います。73歳のカツのように、この年になったら「ああ、やり直せればよかったのに」と思う失敗はたくさんあるものです。年配の方々にとっても「私たちにもこういう経験があったなあ」と共感してもらえると同時に、昔の思い出に浸りつつ一時のいい夢をみんな持てるんだよ、という明るいメッセージが込められていると思います。■水田伸生監督憧れの大女優、倍賞美津子さんの愛情キラキラ溢れる芝居に、そして多部未華子さんの可愛いくも切れ味抜群の芝居に、毎日痺れまくっています。身も心もビリビリ痺れる映画に…します、なります、きっと!アジアを魅了した名作コメディが、2人の演技派でどう生まれ変わるのか注目していて。『あやしい彼女』は2016年4月1日より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月06日韓国で大ヒットを記録した『怪しい彼女』が多部未華子主演でリメイクされることが発表された。ベテラン女優・倍賞美津子が共演し、『謝罪の王様』『舞妓Haaaan!!!』の水田伸生が監督を務める。その他の写真本作は、73歳のおばあちゃん・カツが突然、若返り、失われた青春を取り戻す様を描くコメディ。麗しい容姿を取り戻したカツが名前を大鳥節子と変えて、歌手になる夢を叶えたり、淡い恋に胸をときめかせたりと、初めて思い通りの人生を歩み始める。多部が主演を務め、見た目は20歳だが中身は毒舌キャラの73歳という強烈なヒロインを演じる。懐かしのヒットメロディにも挑戦するなど、本作で新たな一面を見せている多部は「おばあちゃん、バンド、ボーカル……初めてのことがたくさんありますが、コメディなのでとにかく楽しく、愉快に、面白く演じられればいいなと思います。水田監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、初めから安心感でいっぱいですが、話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら……と思っています」と意気込みを語った。また73歳のカツを演じる倍賞は、初共演となる多部と同一人物を演じることについて、「多部さんとは顔形は違うけれど、演技の中でふとした時のしぐさや動きの癖を合わせるだけでなく、主人公の気持ちやバックグラウンドを共有できれば、繋がって、同一人物だということが伝わると思います」とコメント。さらに「年配の方々にとっても“私たちにもこういう経験があったなあ”と共感してもらえると同時に、昔の思い出に浸りつつ一時のいい夢をみんな持てるんだよ、という明るいメッセージが込められていると思います」と作品の魅力を語った。撮影現場では、同一人物を違う俳優が演じるにあたり、倍賞の演技シーンを多部が一緒に体験し、動きのエッセンスを参考にするほか、主人公の内面を共有するなどの役作りが日々行われているという。11月初めにクランクアップ予定の本作は、松竹配給で2016年4月1日(金)に公開される。『あやしい彼女』2016年4月1日(金)全国ロードショー
2015年10月06日公開中の映画『ピース オブ ケイク』のヒット御礼舞台挨拶が9月20日(日)に行われ、主演の多部未華子、主題歌を歌う加藤ミリヤ、田口トモロヲ監督が揃って登壇し、観客からの質問に答える形で恋愛トークを展開した。女性から絶大な支持を集める朝倉ジョージの人気同名漫画を原作に本気でぶつかり合い、時に翻弄され、揺れ動くカッコ悪い大人たちの恋模様が繰り広げられる。ミリヤさんは映画にも出演している峯田和伸とのコラボレーションで主題歌「ピース オブ ケイク -愛を叫ぼう-」を歌っているが元々、多部さんは「高校の時に友達に『いいから聴いて!』と言われて知って」以来、ミリヤさんの大ファン。一方、ミリヤさんは「中学の時から大好きで、一人でライヴに行ったこともある」くらい、峯田さんの大ファンだったそうで、本作を通じて期せずしてコラボが実現した。この日は、Twitterを通じて寄せられた質問や、会場の観客からの質問に登壇陣が答えたが「好きな男性のタイプ。追う方がいいか?追われる方がいいか?」という質問に多部さんは「好きなタイプは優しくて真面目で、ひとつでも尊敬できるところがある人」と語り、さらに「どっちがいいですかね…?どっちもいいですけど。本当は追われたいけど、でも何やかんやで追いかけてしまう気がします(苦笑)」と恋愛観を明かした。ミリヤさんは好きなタイプについて「生きる力がある人。メラメラしているタイプ。あとはセクシーな人!これ大事です。大人になって気づきました」と語る。ちなみに田口監督に関して「すごくセクシーだと思います!」と語ると多部さんは「え?」と驚きの声を漏らし、会場は笑いに包まれる。ミリヤさんは「フレッシュなお肉もいいけど、ジビエ(野生の獣の肉)も美味しい。子供の頃はわかんなかったけど…」と大人になって分かる男性の魅力について語り、さらに「(以前は)追う方だったけど、(今は)追われる方がいい。幸せになれる」と語った。また理想のプロポーズのシチュエーションを尋ねられると、多部さんは「ベタがいい」と語るが、田口監督の「ケーキの中に指輪が?」というベタベタな提案には「絶対にいやだ!」と即拒否。「レストランとかは嫌で、2人きりがいい。でも特別感もほしい」と何とも難しい理想を口にする。ミリヤさんも多部さんの意見に同意し「2人きりがいい。街中でフラッシュモブとかは(イヤだ)。この喜びをこの人たちはそんなにわかってくれないでしょ?と思う」とあくまで相手と2人きりでのとっておきの状況を期待しつつ「予定がないので…」と苦笑していた。『ピース オブ ケイク』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月20日公開初日を迎えた映画『ピース オブ ケイク』の舞台あいさつが5日、東京・新宿バルト9で行われ、多部未華子、綾野剛、木村文乃、光宗薫、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が出席した。本作は、ジョージ朝倉の同名漫画を実写化作品。何となく生きてきた志乃(多部)は、心機一転、引っ越した先で京志郎(綾野)に出会い、同棲中の彼女がいる京志郎に恋をする――というラブストーリーだ。俳優としても活躍している田口が、2009年公開の映画『色即ぜねれいしょん』以来、6年ぶりにメガフォンを執った。主演の多部は「とても親しみが持てた作品です。"次こそ失敗しない"と思っても恋愛しちゃうところや、付き合ってから不安になったりするところに共感できましたね」と笑顔を見せ、多部の相手役を務めた綾野は、恋愛映画の出演に「共感できる部分はあると思いますが、恋愛は何が正解なのか未熟すぎて分かりません」と感想を。また、志乃の親友・ナナコ役を演じた木村は「悩んでいる多部さんが可愛かったです。ずっと見ていたいと思いましたが、(役として)はっきり言わせてもらいました」と振り返ると、多部は「志乃ちゃんっぽい一面が文乃ちゃんにないってこと? 凄いよね! 私にもナナコさんみたいな強さが欲しい!」と羨望の眼差しを送った。劇中では「人を好きになるって最悪」という志乃のセリフがあるが、これにちなみ「人を好きになるってことって
2015年09月06日ジョージ朝倉の恋愛コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の初日舞台あいさつが9月5日に、新宿バルト9で行われ、主演の多部未華子、綾野剛、木村文乃、光宗薫、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が登壇した。舞台あいさつ/その他の写真俳優の田口トモロヲが6年ぶりにメガホンをとった本作。仕事も恋愛も、周囲に流されるまま生きてきた梅宮志乃(多部)は、DV体質の恋人・正樹との別れを機に、心機一転。引越をし、そこで出会った隣人で、新しいバイト先の店長・京志郎(綾野)に本気の恋をするが、京志郎には同棲中の恋人がいた……。映画の宣伝コピー「人を好きになるって…最悪!」にちなんだ質問に対して、多部は「人を好きになるって…タイミングですね。すべてはタイミングだと思います」と恋愛論を披露。一方、綾野は「人を好きになるのは、性(さが)ですね」と語り、「自分自身、あまりラブストーリーの経験がないので、映画を観ても恥ずかしさがあって、何が(演技の)正解か今も分からない」と率直な思いを明かした。この日は映画タイトルにちなみ、登壇者それぞれが、事前に思い思いのデコレーションを施した1ピースの“ケーキ”を持参。それらをひとつに合わせたお祝いケーキを舞台上で披露した。キャスト陣が和気あいあいのトークを繰り広げる様子に、田口監督は「ここまでデコボコな人たちが集まるのは珍しいこと」としみじみ語っていた。『ピース オブ ケイク』新宿バルト9ほか全国にて公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年09月05日ジョージ朝倉の大人気コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の初日舞台挨拶が9月5日(土)、東京・新宿バルト9で行われ、初共演を果たした多部未華子と綾野剛が登壇した。仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた、24歳の志乃(多部さん)は心機一転、引っ越したアパートの隣人で新しいバイト先の店長・京志郎(綾野さん)に恋心を抱くが、京志郎には同棲中の彼女がいて…。司会者から演技について質問された多部さんは、「うーん、どうでしたかねー…」と語ると、その後は無言に。すると、隣に立つ綾野さんが「そういえば、共感できる点があるって言っていなかったっけ?」「どんなところに共感したの?」とスマートに“助け舟”を出し、「まだ、おねむの時間かな?」と若干寝ぼけた(?)多部さんをフォローしていた。映画のテーマにちなみ、「人を好きになるとは、どんなこと?」と聞かれると、多部さんは「タイミングですね。タイミングがすべてだと思います」と今度は即答。一方、綾野さんは「性(さが)ですかね…」としみじみ答えていた。舞台挨拶には多部さん、綾野さんに加えて、木村文乃、光宗薫、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が出席。この日はタイトルにあわせて、思い思いにデコレーションをした“ケーキの1ピース”を、寄せ集めてお祝いケーキを完成させた。『ピース オブ ケイク』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月05日9月5日(土)公開の映画『ピース オブ ケイク』の公開直前上映イベントが1日(火)、東京・豊洲PITで行われ、本作で初共演を果たした多部未華子と綾野剛、田口トモロヲ監督が登壇。本作の主題歌「ピース オブ ケイク -愛を叫ぼう-」を歌う加藤ミリヤと峯田和伸、音楽を担当した大友良英のミニライブを1,000人のゲストとともに興奮気味に鑑賞した。本作はジョージ朝倉の同名恋愛コミックを、個性派俳優としても活躍する田口監督が実写化。イベントはトークとライブの二部構成で実施され、まずは主人公・志乃役の多部さん、志乃の恋人役の綾野さん、田口監督が登壇した。劇中に登場するキスシーンについて気になっていたことがあったという綾野さんは、「僕のヒゲが痛いんじゃないかなって、ずっと気になってた」と告白。「キスシーンで監督がカットを粘っていたことがあって、多部ちゃんのほおがどんどん赤くなってしまい、メイクさんが何度も直していた。だから自分のヒゲ、もんでました(笑)」とせめてもの気遣いを明かすも、多部さんは「全然気にしていなかったです(笑)」とケロリ。「ヒゲって痛いんですよね。でも長さがあったので、短くなるとそうとう痛いと思いますけど」と真相を知った綾野さんは安堵しながらも、「申し訳なかったです」と謝罪した。後半のライブパートでは、加藤さんと峯田さん、音楽を担当した大友さんがステージに登場して、大友さん率いるバンドの生演奏とともに、加藤さんと峯田さんが劇中曲や主題歌の「ピース オブ ケイク -愛を叫ぼう-」など全4曲を生披露。圧倒的なステージパフォーマンスで映画の世界観を歌い上げ、一夜限りの超豪華なイベントに1,000人のゲストが集まった会場の興奮もMAXに!中学時代から峯田さんの大ファンだったという加藤さんは、「本当にファンだったので、今回は“たなぼた”な感じ(笑)。監督が引き寄せてくれました。感謝しています」とあこがれの峯田さんとの競演が叶った感激をコメント。それを横で聞いていた峯田さんは、「自分のバンドより全然楽しくて!」とまるで照れ隠しのようなコメントで会場の笑いを誘っていた。最前列で聴いていた多部さんや綾野さんも興奮を隠しきれない様子で、「主題歌が流れた時に本当にアガったし、峯田さんのタダ者じゃない破壊力、ミリヤさんの吸い込まれるような歌声に本当に興奮しました。いいっすねー、ライブって、やっぱ大好きです、僕!」(綾野さん)と満足気だった。『ピース オブ ケイク』は、2015年9月5日(土)より、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月01日ジョージ朝倉の同名恋愛コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』(田口トモロヲ監督)で、いまをときめく多部未華子と綾野剛という豪華な初共演が実現。何事にも流されて生きてきたヒロインと、恋人ありの隣人との“こんがらがった”恋愛模様を織りなしている。「以前から共演したかったです。イメージが全然違うふたりが映画を通して関わり合うのは大切なこと」と綾野さん。一方、多部さんは「そんなにイメージ違いますか?」と首をかしげるが、綾野さんが「あくまで世間的なイメージだけど、多部さんはやっぱり明るくてパッと輝いている。僕は真逆なので。極端に言えば光と闇、みたいな」と分析。「確かに観客の皆さんにとっては、意外な組み合わせなのかもしれません」と多部さんも納得の表情だ。浮気がバレ、本命の彼氏から別れを告げられた25歳の志乃(多部さん)は心機一転、引っ越しを決行。その夜、アパートの隣人で、新しいバイト先の店長・京志郎(綾野さん)に出会い、運命を感じてしまう。「そのとき、風が吹いた」。恋人と別れたばかりのタイミング、しかも京志郎には同棲中の恋人がいたが、志乃の京志郎に対する思いはあふれるばかり。紆余曲折を経て、交際を始める二人だが、今度は志乃の疑心暗鬼が原因で…。綾野さんの言葉通り、「明るく輝いた」イメージが強い多部さんが、本作では大人の魅力を垣間見せている。「新しい自分を出せたかなと思います。体当たりの演技もありますが、それを綾野さんが自然に受け止めてくれました」と多部さん。以前、綾野さんの主演舞台「太陽2068」の稽古を見学したといい、「まるで遊ぶようにお芝居する俳優さんという印象。今回はドタバタの恋愛劇ですし、こちらが自由に演じても安心だなと思った」のだとか。一方、綾野さんも「多部さんと協力しあうことで、お互いの感情を出し切ることができた」と強い手応えを示す。「演技がすばらしいのはもちろんですが、技術うんぬんではなく、原作が持つリアリティを突き詰めながら、非常に快活な志乃を見せてくれた。おかげで自分が演じる京志郎の輪郭が、はっきりと見えてきました。いまふり返ると、自分が京志郎として存在できたのは、多部さんが志乃を演じてくれたからです」と全幅の信頼を寄せる。演じた役柄については、どう感じているだろうか?多部さんは「原作の志乃ちゃんの見た目と私自身が全然違うので、最初は『私でいいのかな?』とも思った」と率直にふり返る。それでも「私もどちらかといえば、志乃ちゃんと同じで押しに弱くて流されやすいタイプ。それに京志郎が不安要素の多い男性なので、好きな分、被害妄想や疑心暗鬼に陥る気持ちもわかります。だから原作との違いは気にせず、志乃ちゃんの心の声を表現したかった」。そんな多部さんの発言に、「内面に共感できたのはラッキーだよね」と綾野さん。そこで綾野さんには「俳優にとって、共感とは?」と質問をぶつけた。「持論ですが、共感とは諸刃の剣だと思うんです。共感すればいい演技ができるわけではありませんし、例えば犯罪者を演じる場合、役柄に共感するのは難しい。僕自身は深く共感を探らないので。作品にもよりますが、現場には監督もいてくれるし、俳優としては思いきり演じるだけです」。シナリオに書かれた人物像やセリフ。それらを表現する俳優が個々のアプローチを通して、キャラクターに命を吹きこみ、絵や言葉にはできない生身の空気感が生まれてこそ、映像化の醍醐味があるというもの。「芝居がどんどん混ざり合っていく感覚は、俳優が演じるからこそ。大切なのは、より良い作品を完成させたいという現場への信頼感です」(綾野さん)。若手実力派が勢ぞろいする『ピース オブ ケイク』にも、その息吹は存分に吹き荒れている。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月01日多部未華子と綾野剛が恋人役を演じることでも話題の『ピース オブ ケイク』。この度、桜吹雪の中、多部さんが歌声を披露する本編映像が公開された。これまで仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた志乃。このままではいけない、と心気一転引っ越した先のベランダでばったり隣人の男にでくわす。しかもその男は、新たなバイト先の店長だった。その男、京志郎に運命を感じる志乃。しかし、京志郎には同棲中の彼女あかりがいたり、志乃を誘惑するバイト仲間がいたりで、志乃の恋は前途多難。今度こそ本気の恋愛がしたい志乃は、幸せを手にいれる事ができるのか――。俳優・田口トモロヲが6年ぶりに監督を務める本作。彼女持ちのバイト先の店長を好きになる、恋愛下手な主人公・志乃に多部未華子、DVD店の店長で志乃の部屋の隣に住む京志郎役に綾野剛を配し、二人の恋の展開に交えて現代女性のリアルな心情を描く本作。共演には、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸ら個性豊かな人気俳優陣が顔を揃えた。今回公開された映像は、本編終盤に登場する重要なシーン。多部さんが歌う「たやすいことよね」と名付けられているこの楽曲は、音楽担当の大友良英が作曲をし、原作者のジョージ朝倉が作詞を担当している。この詞は原作コミックにも登場しており、実写化にあたってメロディがつけられいるのだ。見事に原作の世界を表現したファン垂涎のシーンとなっている。映画のタイトルにもなっている「ピース オブ ケイク」とは、「たやすいこと」の意味。キャッチコピーの“大キライなのに、大好き。”というような矛盾も多々含まれる至極面倒な行為(=恋愛)だが、人に恋することはたやすいことである。という意味で、タイトルが付けられたのだとか。恋に落ちることはたやすいこと…恋愛や仕事で酸いも甘いも経験した志乃の心情をこちらの映像から読み取ってみて。『ピース オブ ケイク』は9月5日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年08月28日現在、「失恋ソングの女王」と呼ばれているのは、ピアノ弾き語りを得意とするシンガーソングライター・奥華子さん。奥さんは今年デビュー10周年を迎えましたが、その記念シングルとして、ファンの間で語り継がれてきた名曲『楔 –くさび-』をリリースしました。この曲は、奥さんがインディーズで活動していた時代からライブで歌い続けてきた切な過ぎる1曲で、音源化が待望されていました。そして、この度ついに正式な音源としてリリースされます。弾き語りとは違い、大胆にオーケストレーションを加えたアレンジにより、もともとの楽曲の切なさに力強さが加わりました。この曲を生で披露する際には、涙するリスナーが続出するという伝説も生まれている曲ですので、ライブではどうなることか……。ちなみに、奥さんは半年間に渡るロングツアーをスタートしたばかり。10周年記念の弾き語りツアーで、全国各地に涙の雨を降らせていくことでしょう。リリース情報:『楔 –くさび-/奥華子』(2015.7.22発売/¥1000(tax out)/PCCA70441)※ツアー情報/奥華子 10th Anniversary Concert Tour 2015 ~弾き語り~2015年7月18日~2015年12月20日(37公演)
2015年07月31日デザイナーのコシノジュンコが衣装を手掛け、宮本亜門が構成・演出を務める、全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」の新作舞台「百花繚乱 日本ドラム絵巻」の東京ロングラン公演(全16回)が、7月16日より天王洲 銀河劇場にて上演されることを記念して、同日、マスコミに向けた公開前舞台稽古が行われた。本作は「DRUM TAO」結成22年目の今年、宮本亜門という初めての演出家を招いての舞台。物語は、ある美しい国の小さな村に住むひとりの少年の成長譚だ。ある日、突如として起きた火山の噴火で少年は両親を失い、さらに天変地異をきっかけに隣部族との抗争が勃発、そんな少年を慈愛の心で見守る天女…時代を越え、語り継がれてきた神話が舞台上で紡がれる。しかし、語られるセリフというものは存在しない。会場に響くのは体の芯まで痺れるような和太鼓を始めとした和楽器の音と、役者たちの「セイヤッ!」「ハッ!」という掛け声のみ。感情は全て楽器の音色と演舞でのみ表現されるという圧巻の演出が本作の見所だ。小粋な祭り囃子から、全てを飲み込まんとする大自然の猛り、闘いの舞と共に響く激情、そして琴や三味線で表現される悲しみと葛藤。役者たちは時に和太鼓を抱えたまま舞い、巨大な太鼓を前にすれば一心不乱に打ち鳴らす。太鼓を打つというその所作と舞との間に切れ目はなく、体を目一杯駆使してそれぞれのキャラクターの想いは伝えられる。取材の最後には、「DRUM TAO」のメンバーである西亜里沙、江良拓哉、岸野央明に加え、コシノジュンコと宮本亜門もQ&Aに応じた。初参加となる宮本亜門は「今日、改めて見て感じたことはやっぱり素晴らしかったです。今の日本にすごく必要な人たちだし、このエネルギーと潔さと、氣を入れるというこの感じ。『DRUM TAO』見なきゃ、日本はダメなんじゃないかと思ってるくらいです(笑)」と自信のほどを窺わせる。衣装を手掛けるコシノジュンコは12年からタッグを組んでおり、今回で4年目。新作「百花繚乱」の衣装について、「最初に『DRUM TAO』を見た時、どんどん衣装を強烈にしていきたいと思いました。(劇中の)衣装といいながらも、やっぱり“魅せる”ということがすごく大切だと思っていて、『百花繚乱』というゴージャスで、江戸がすごく面白かった時代。あの時代の雰囲気を再現できないだろうかって夢をいつも持っているんです。だから今回、思い切りキッチュで、破裂しそうで、叫びだしそうな凄さ、なのに品があってカッコよくて…上手く言葉にできないですけど(笑)、そんなものを目指しました。とにかく見てもらいです」と独特の言葉で語っていた。また、本作は16年2月にニューヨークのオフブロードウェイで上演することが決定している。そして、宮本亜門とコシノジュンコは共に舞台の本場といわれる、ブロードウェイの経験者。そんな2人だからこそ、こんな本音が飛び出した。「ニューヨークは大変なところです。でも、僕が世界でも見たことないような、このドラムとドラマとアートでそこに挑戦できることがとても楽しみです。ニューヨークの人々は良い意味でちゃんと見ててくれます。実力のある人しかニューヨークは認めないんです。でも日本の場合は正直に言うと、実力がなくてもやっていける人がたくさんいます。僕はそういう人ともたくさん仕事してるから(苦笑)。オーラだったり、可愛げがあるだけだとニューヨークではバッサリ切られるんです。それでも、僕の感覚では(DRUM TAOは)絶対にウケるという確信があります。稽古場でも身を削って、血を流して作り上げてきた作品だから、世界に応えられるものになってると思います。そして、新たな旋風を巻き起こしてくれるだろうと信じてます」(宮本亜門)。「ブロードウェイは、はっきりと『良いものは良い、悪いものは悪い』という世界なのでとても怖いところです。少しでも欠けてるともうダメ。だから、来年までにもっと鍛えて、日本の楽しくて、優雅で、カッコいい所を届けて、日本が持つ感性をメッセージとして伝えられるようなものをやりたいと思っています。最高に楽しい仕事です。ブロードウェイというビジョンがしっかりした中でモノ作りができるという環境は素敵ですね」(コシノジュンコ)。その後も2人からは、「日本が世界に誇れるもの」「絶対に成功する」と自信のほどを感じさせるコメントがこぼれる。ブロードウェイでの挑戦も然りだが、新国立競技場の建設騒動で賛否を呼んでいる5年後の東京オリンピックも、世界へ日本のカルチャーを発信する場となるはず。これについて、東京オリンピックの文化委員を務めるコシノジュンコは「全てのことがオリンピックに繋がると思っているんですね。東京だけのものでは当然ないですし、オールジャパンで取り組んでいくことだと思っているんです。そういう意味では、日本という感性を持った『DRUM TAO』はまさにぴったりと思うんですね。伝統芸術とスポーツを掛け合わせたようなもので、これから日本が目指すコンセプトに当てはまると思っています。まだ、具体的に何ができるかは分からないですが、これから『DRUM TAO』は日本のあちこちを回っていくんですが、その時にオリンピックへと繋がるメッセージが届けられれば、もっと大きな意味を持ち始めるんじゃないかと思っています」。【公演詳細】「百花繚乱 日本ドラム絵巻」■東京公演日時:7月16日~7月26日(日) 計16回会場:天王洲 銀河劇場場所:品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階料金:S席 7,500円(1階・2階)、A席 6,000円 (3階)■NY公演日時:2016年2月11日~2月14日(日) 計6回会場:Skirball Center for the Performing Arts
2015年07月17日バイオリニストで1児の母でもある宮本笑里が、6月22日からキッズステーションでスタートする新番組『えいごのおはなしCBeebies!』の関連番組『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』に出演する。CBeebies(シービービーズ)は、BBC(英国公共放送協会)が運営する6歳以下の幼児向け専門チャンネルから生まれたブランド。新しく始まる『えいごのおはなし CBeebies!』では「楽しく学ぶ」をコンセプトに、CBeebies が厳選した良質なアニメーションを吹き替え無しで原語のまま放送。生きた英語で「えいご耳」を育てるのが狙いだ。宮本は「色の鮮やかさ、音やリズムなど、CBeebies のアニメーションは子どもを引き付けるパワーがすごいなと思いました。それまで泣いていた私の娘も番組が始まった瞬間、集中して観ていました。バイオリンなどクラシック音楽の楽器は幼少期に始めると良いとよく聞くのですが、英語もネイティブの発音でなるべく小さいうちに聞くことで自然に身に付いていきそうなので、これから親子で一緒に楽しみたいと思います」とコメント。番組では英語や音楽をテーマに、これからの知育について母親の目線で語る。『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』はBSスカパー!にて6月20日(土曜 12:00~)放送。
2015年06月14日フリーアナウンサーの宮本隆治、歌手の八代亜紀、吉幾三、川中美幸が13日、都内スタジオで行われた、BSスカパー!の特別番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星コンサート』の公開収録に参加した。同番組は、音楽情報バラエティー番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~』の特別番組。ゲストの八代、吉、川中によるトークコーナーのほか、生バンドの歌唱ステージを披露する内容で、番組は、3月29日18時からBSスカパー!で先行放送、5月上旬に歌謡ポップスチャンネルで90分の完全版を放送する。番組収録前、報道陣の取材に応じた八代は、「人生の贈りもの」、「心をつなぐ10円玉」を披露するにあたり、「今、どうしても歌いたい曲。言葉が素敵なので、じっくり見て聞いてくれればうれしい」とアピール。一方、コラボレーションを含む7曲を歌唱する吉は、「3曲がギリギリ……」とこぼしながらも、「カラオケじゃなく生バンドという音楽番組はなかなか無い。こういう番組は続けて欲しいし、この3人で毎週出てもいい」と番組初のコンサート形式が楽しみな様子だった。また、番組司会を約2年半務めている宮本アナは、「司会生命をかけて、誰も知らない素顔を引き出したい」と意欲満々。フリー転身前のNHK時代には、『紅白歌合戦』や『のど自慢』など歌番組の司会を担当してきた宮本アナだが、八代は以前からの印象を、「表も裏も面白い人」と称してにっこり。「生放送が終わると面白いって言われてましたけど(笑)。私は額縁ですから、中の絵を引き立たせることに徹します」と照れ笑いする宮本アナに、川中は、「額縁の方が高い時もある」と突っ込んで笑いを誘っていた。
2015年02月14日バイオリニストの宮本笑里が1月25日(日)、映画『マエストロ!』公開を記念して行われたトークイベントに出席し、11億円の価値があると言われるバイオリンの王様“ストラディヴァリウス”を生で演奏した。さそうあきらの漫画を原作にした本作。謎めいた指揮者の元に集った“負け組”のオーケストラの団員たちが名門オーケストラの復活のために奮闘するさまを描き出す。この日、宮本さんが演奏したストラディリヴァリウスは“HAMMA(ハンマ)”という名器で1700年代前半に製造されたもの。本作の完成披露試写会で、主演の松坂桃李も緊張しながら手にしていたが、本作にも協力している「株式会社日本ヴァイオリン」の社長で、この日のイベントにも出席した中澤創太氏によると「9億円~11億円」の価値があるとされる。宮本さんは「愛のあいさつ」(エルガー)、「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ)、「チャールダーシュ」(モンティ)の3曲をピアノ伴奏に合わせて演奏し、集まった聴衆の割れんばかりの拍手喝さいを浴びたが、この名器を手に「格が違う。輝きやオーラを表情や本体から感じます」と語った。中澤氏はストラディヴァリウスについて、この楽器の前の持ち主だったというベルリンフィルのコンサートマスターのバイオリニストの「わがままなお嬢様のよう」という言葉を紹介。「手にとっていきなり弾くことが許されない」「前の人(演奏者)の音色が残っているんです」とその不思議な特徴を説明。具体的に、他のバイオリンとどのように音色が異なるのか?という質問に「音が大きいし、音量だけでなく音の届き方が違う」と答えつつも、一方で科学的な視点でのそうした違いの理由については「100%は分かってないんです。(製造者のアントニオ・ストラディヴァリウスが)天才だったと言えるし、(使われている)木が違うこと、黄金比などとも言われますが…」と300年を経てなお多くの演奏者、聴衆を魅了する名器の“謎”にも言及した。宮本さんは「ずっしりと重いのかと思ったら意外と軽いんです、大丈夫かな?と思うくらい。弾いてみると、音に重みがあり、深みが出てくる」と語り、“ダイヤモンドトーン”と呼ばれる高音域についても「高い音がキラキラと輝きがある」とウットリとした表情を見せていた。2人とも、すでに映画も鑑賞しているというが、宮本さんは「いまのクラシック業界をそのまま表した映画です!指揮者とオーケストラの関係性や音楽性の部分も分かりやすい。俳優のみなさんの楽器を持っての演技も集中力が高いのを感じました」と絶賛。中澤氏も「日本のクラシックの大変さがリアルに描かれている」とうなずく。また、約1年という長期にわたってバイオリンの練習に励んだという松坂さんの演技についても「上手いんですよ!ボウイングや構えが上手い。相当、練習したのが分かります」と語り、宮本さんも「ビックリしました。バイオリンは小さい頃からの積み重ねで馴染んでいくものですが、1年でこんなに楽器と一体になってるというのはものすごいこと」と惜しみない称賛を送る。映画を通じて「もっともっとクラシックを知ってもらえたら」と会場に足を運んだ観客に呼びかけていた。『マエストロ!』は1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マエストロ! 2015年1月31日より全国にて公開(C) 2015『マエストロ!』製作委員会(C) さそうあきら/双葉社
2015年01月26日日本文学の金字塔・三島由紀夫の不朽の名作を、宮本亜門の演出で贈る舞台「金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion-」。2月25日(火)、新キャストとなる主演の柳楽優弥、水橋研二、水田航生らキャストらが稽古場にて顔合わせ、稽古始めの台本の読み合わせの模様が公開された。生来の吃音から疎外感に悩みながら育った男・溝口、下肢に障害を抱えながらも不敵に溝口を挑発する柏木、そして溝口とは寺の同朋で、明るさの裏で自死を選ぶ鶴川。「生とは何か?」「美とは何か?」と自問する溝口と2人の友人を軸に、現代にも通じる若者の苦悩や閉塞感を描き出す本作。舞台は俳優の身体だけでなく、映像や声の演出で三島文学を表現し、正式招待された「リンカーンセンター・フェスティバル2011」でのニューヨーク公演では“Fusion Theater(融合劇)”と評され大きな注目を集めた傑作だ。今回の公演で新キャストに抜擢されたのは、主人公・溝口役には独特のオーラを放つ柳楽優弥、柏木役には実力派の水橋研二、鶴川役には昨年の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』での大抜擢でも注目を浴びた水田航生、さらに溝口の初恋の相手・有為子役とその有為子に存在を重ねるお花の師匠に市川由衣。今回の主演抜擢を受けて、柳楽さんは「今日は稽古初日ということで、めちゃめちゃ緊張していますので、頑張って乗り切ろうという思いです(笑)。初舞台は『海辺のカフカ』で蜷川幸雄さんの演出だったので、演出家の方はみんな、“恐い”という印象だったのですが、取材時にライターさんたちから『亜門さんは優しい』と聞いて、優しい演出家の方もいるんだと思いました(笑)。亜門さんを信じて稽古に励んでゆきます」と挨拶。三島文学のキャラクターとあって、かなりの難役になることが予想されるが「僕は、『僕の内界と外界との間の扉に鍵があり、うまく開いたためしがない。それどころか、その鍵は、錆び付いてしまっているのだ』という(小説の)一節に現れる、溝口の心の変化を精一杯演じていきたいと思います」と力強く語る。さらに役作りについて聞いてみると、「寺の坊主の役なので、役づくりのために、京都の宝泉寺に修行に行きました。座禅をしたり、太極拳をしたり、すごく緊張しました。今は一番“声”のことを意識しています。映画で声が小さいと言われるので(苦笑)。髪型は、今以上にスッキリします!坊主にします!」と明かした。本作は2011年に宮本さんが芸術監督を務めるKAAT神奈川芸術劇場の柿落し公演として創作されたもので、今回再演となるが宮本さんは「今回は、単なる再演ではなく、新しい役者さんもたくさん加わっていますし、自分にしかできない『金閣寺』を一緒に創り上げていきたいと思います」と話す。柳楽さんの起用理由については「非常に面白い役者さんです。溝口を演じるには、溝口に共鳴できるかどうかが重要なんですが、柳楽さんは溝口が好きなんだと聞きました。『海辺のカフカ』も観て思いましたが、柳楽さんにはそこに“存在”できる力がある。舞台では、その“存在”できる力が大切なんだと思います」とも。最後に、「初演時に比べると、それぞれ役の実年齢に近い方が揃っています。『金閣寺」は、テーマがとても深く、時期や自分の置かれている立場によって、見方が変わりますので、自分自身を見つめ直す機会となりうる作品だと思います。3年前とは情勢が変わっています。自分という人間は何ぞや、日本とは何ぞやということを、いま一度、感じ取って頂ければ」と語りキャスト・スタッフともに気合い十分といった様子だった。舞台「金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion-」は、赤坂ACTシアターにて4月5日(土)~4月19日(土)公演。(text:cinemacafe.net)
2014年02月26日東京ヤクルトスワローズは、9月28日の広島東洋カープ戦から10月4日の阪神タイガース戦までの神宮主催5試合において、イベント「宮本慎也ファイナルシリーズ」を開催する。同イベントは、今季限りで現役を引退する同球団・宮本慎也選手の実績に敬意を込めて実施するもの。企画チケット、記念グッズの販売などを展開する。企画チケットは4種。「ミズノ製限定仕様宮本モデルグローブ付チケット」は、宮本モデル軟式グローブに引退記念デザインが刻印されたグローブ付。「ベースボールマガジン社製フレーム入りカードセット付チケット」は、限定300セットでシリアルナンバーが刻印されている。その他も、デザイナーPanson Worksがデザインしたつば九郎と宮本選手がプリントされたTシャツが付いたチケットや「燕パワーメントユニフォーム」に、宮本慎也ファイナルシリーズ限定ワッペンと、背番号「6」がついた限定仕様のユニフォームが付いたチケットも販売する。販売対象試合は、9月28日(広島東洋カープ戦)、9月29日(横浜DeNAベイスターズ戦)、9月30日(横浜DeNAベイスターズ戦)、10月1日(読売ジャイアンツ戦)、10月4日(阪神タイガース戦)。販売は、すでにSwallows CREW プレミアム会員、Swallows CREW レギュラー、ライト、キッズ会員には先行販売している。9月4日の11時より、Swallows CREW 無料会員に先行販売開始。9月6日の11時から、スワチケ一般販売、9月8日11時から、神宮球場窓口でも販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月03日今週末にKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕する、宮本亜門の舞台『マダムバタフライX』の公開舞台稽古が11月8日に行われた。『マダムバタフライX』公演情報「オペラ!~ネクスト・ジェネレーションへの試み」と題した『第19回神奈川国際芸術フェスティバル』のフィナーレを飾る作品。イタリアオペラの最高傑作であるプッチーニ作曲『蝶々夫人』と、宮本亜門独自の台本による現代劇を融合させたもので、「ネオ・オペラ」というべき新しい表現を追求する。「蝶々さん」の物語と、その舞台を作る「現代人」の物語が交錯する二重構造の舞台。二期会の実力派歌手陣と若手俳優陣が、ふたつの物語を歌い演じていく。スタイリッシュな舞台美術も見どころのひとつ。新国立劇場『サロメ』での宮本とのタッグも記憶に新しい伊藤雅子の舞台装置、さらに映画の合成画像技術を用いて実写とドローイングを融合させて作り上げる栗山聡之の映像。これらが一体となって、宮本亜門がオペラの名作を現代に蘇させる。公演は11月10日(土)から18日(日)まで、KAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて。一部公演を除きチケット発売中。
2012年11月09日“超ど級・パワフルミュージカル”と銘打ち、宮本亜門が演出を手がける舞台『ウィズ ~オズの魔法使い~』。9月28日(金)からの横浜公演を皮切りに、大阪、東京、名古屋で上演される。8月22日には都内にて制作発表が行われ、宮本をはじめ主演の増田有華(AKB48)のほか、ISSA(DA PUMP)、森公美子、小柳ゆき、陣内孝則らが会見に応じた。「ウィズ-オズの魔法使い-」 チケット情報「震災後の日本を元気にしたい!」という宮本の思いで企画されたのが本公演。宮本は「もともとはブロードウェイ作品ですが、メイド・イン・ジャパンの香り満載で、日本から発信する舞台だと思ってください。心をオープンにできる本当に素晴らしい作品。歌も踊りもパワフルで、テンションが高くないとできないミュージカル」と本作を紹介した。ISSAが「現場が本当に楽しくて、今は一秒でも長く稽古場にいたい」と話すように、出演者・スタッフは実に個性豊か。主役のドロシー役をつとめる増田有華は、AKB48などに所属するメンバー186名の中から、約3か月におよぶオーディションによって宮本に認められ、その役を勝ち取ったシンデレラガール。「はじめは皆さんのテンションの高さに圧倒されましたが、すぐに打ち解けられ、もう3年くらい一緒にいるような感じで家族みたい。この役が決まってから、大げさではなく私の生き方が変わり、もっとたくさんのことを伝えなきゃと思うようになりました。物語の中のドロシーとともに、私自身も成長していきたい」と抱負を語った。キャストだけでなくスタッフも個性派揃いだ。振付を担当するのは、ダンサーとしてブリトニー・スピアーズとも共演し、振付家として少女時代をはじめ数々のトップアーティストを手がける仲宗根梨乃。「みんなすごいんですよ!毎日、作るのがとにかく楽しい!」と、そのテンションの高さで役者陣を圧倒し、会場を沸かせた。きゃりーぱみゅぱみゅのアートディレクションをはじめ、その独特な世界観で注目を集めている増田セバスチャンも美術監修として宮本の演出を助ける。まさに個性豊かな面々に宮本は「正直、まとまりはありません。猛獣だらけ。だから僕もまとめる気はない。こんなにもカラフルな人たちが、みんなで作り上げていく作品です」とコメント。色とりどりのキャラクターたちが登場し、苦難にあいながらも、力を合わせてハッピーエンドに向かっていく『ウィズ』。宮本が言うように、きっと元気をもらえる、そんなミュージカルになりそうだ。公演は10月18日(木)から28日(日)まで東京国際フォーラムホールCで上演のほか、11月5日(月)まで各地を巡演する。なお、東京公演はチケットぴあにて8月25日(土)11:00より8月31日(金)18:00までインターネット先着先行(プリセール)を受付。取材・文:大林計隆
2012年08月23日多部未華子、奥田瑛二らが出演する舞台『サロメ』の舞台稽古の様子が、5月29日、東京・新国立劇場で報道陣に公開され、多部、奥田と演出の宮本亜門が取材に応じた。『サロメ』公演情報『サロメ』はオスカー・ワイルドが書いた戯曲で、演劇やオペラでも度々上演される名作。今回、小説家の平野啓一郎が現代の日本での上演に合わせて新たに翻訳を手がけた。これまでのサロメ像は官能的で肉感的なイメージだったが、平野の新訳では無邪気さゆえの残酷さをたたえた女性として描かれている。サロメを演じる多部は「まだまだです。明後日の本番までに何とかします」と話すが、演出の宮本が「自分に厳しい人なので、無心で演じられる状態にもっていきたいのだと思う」とフォロー。さらに、サロメが対立する養父・へロデ王に扮する奥田は「この人が天才!体のきれ、セリフのきれ、頭の良さ、感性、素晴らしい!」と多部を絶賛。横で恐縮しながら聞いていた多部は「セリフも難しいですし、言い方だったり、それを現代っぽく受け止めて言葉にするのが難しい」と役作りに苦心している様子を正直に話していた。今回の舞台では、ヨウジヤマモトの衣裳や大きな鏡を使った舞台美術など、随所にこだわりがあるようだ。宮本は「お客さん全員が想像を絶する『サロメ』にします。視覚的にも、内容的にも、演劇的にも。抉り出すような『サロメ』になります。これを観ないと後で語れない、これは事件だな、と僕は思ってます」と自信をのぞかせた。共演はサロメの母ヘロディア役に麻実れい、預言者ヨカナーン役に成河が扮するほか、オーディションで選ばれた26人の男優陣も加わり、群集劇ならではの多彩な舞台となりそうだ。公演は5月31日(木)から6月17日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。チケットは発売中。
2012年05月30日多部未華子、奥田瑛二、麻実れい、成河らが出演し、5月31日(木)に開幕する新国立劇場の舞台『サロメ』。宮本亜門が演出する本作の稽古場を、5月某日、訪ねた。『サロメ』は、演劇のみならずオペラでも知られるオスカー・ワイルドの名作戯曲。今回の舞台では作家の平野啓一郎が新たに翻訳を手がけた。平野の新訳により、遠まわしの比喩がわかりやすい表現に、また語尾なども徹底して現代にマッチした形に置き換えられており、戯曲全体がスッキリとした印象になっている。さらに宮本の演出で多部扮するサロメを、従来の官能的なイメージから無邪気さゆえに残酷さを持った人物像へとシフトチェンジ。多部の周りを囲む共演者もサロメに首ったけの養父ヘロデ王に奥田、元夫の弟であるヘロデと再婚した母ヘロディアに麻実、ヘロデに幽閉された預言者ヨカナーンに成河と経験豊富な面々を配し、総勢30名で新たなる『サロメ』を作り上げる。訪れたこの日は、サロメがヘロデ王に7つのヴェールを使った踊りを見せるまでの、実に台本の4分の3を通す長丁場。白を基調とした舞台上で、演出の宮本が大勢の出演者に細かい指示を出していく。いざ稽古が始まると、やはり目を惹いたのは主演の多部だった。母ヘロディアを中傷する預言者ヨカナーンに興味を抱いたサロメが、山口馬木也扮する護衛隊の隊長・ナラボートに困った顔をして預言者と会うことを懇願する。しかし、それが叶わぬと知ると「あなたは、わたしのためなら、やってくれるでしょう、ナラボート?」と連呼しながら山口の前に現れ、一歩も引かぬ頑固さで説き伏せてしまう様が、可愛い顔をして手段を選ばない残酷な少女を体現していた。また、「キスさせて、その口唇に」とサロメに欲望のままにじり寄られる預言者役の成河、預言者の雑言に耐えられず、撹乱するヘロディア役の麻実は芝居の要所を締めていた。自分のために踊りを踊ってくれるのなら「お前の欲するものは、何でもやろう、たとえ、わしの領土半分でも」と訴えかけるヘロデ王役の奥田。その奥田へ口元だけ笑って見つめている多部に、うすら寒さすら感じた。このシーンの後、ヘロデ王に預言者ヨカナーンの生首を要求するサロメが、どんな結末を見せてくれるのか大いに期待したい。公演は5月31日(木)から6月17日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。チケットは現在発売中。
2012年05月18日多部未華子が主演する舞台『サロメ』の製作発表が3月12日、新国立劇場で行われ、多部のほか共演の奥田瑛二、麻実れい、成河、演出の宮本亜門、翻訳を手がけた作家の平野啓一郎らが登壇した。本作は、新国立劇場の演劇シリーズ「JAPAN MEETS… ―現代劇の系譜をひもとく―」の第5弾。『サロメ』は言わずと知れたオスカー・ワイルドの名作戯曲で、演劇のみならずオペラでも知られる傑作だ。今回は新たに平野がフランス語からの翻訳を手がけ、現代の日本にマッチした瑞々しい台詞劇として生まれ変わらせた。そこに宮本の演出が加わることによって、これまでの官能的なサロメ像を廃し、新たに無邪気さゆえの残酷さをたたえた人物としてサロメ像を作り変える。サロメ役は多部、そしてサロメが対立する養父ヘロデ王に奥田、元夫の弟ヘロデと再婚した母ヘロディアスには麻実、ヘロデに幽閉されていた預言者ヨナカーンに成河を配する。演出の宮本は、この2月にNY凱旋公演を終えた自身演出の舞台『金閣寺』と今回の『サロメ』の世界観に近いものがあったと話す。「思春期の主役が社会的な犯罪行為に至る。ひとりは首を切り、ひとりは金閣を燃やす。その後彼らは成長し、発見をし、何かを知っていくとともに、大きな時代の変革が起きる。『サロメ』ではキリストが生まれる前の時代を治めていたヘロデ王が時代の不安感をどう感じ、サロメがそれをどう変えていくのか。それらが読み取れる象徴的な作品だと思う」。また、多部の起用については読売演劇大賞 杉村春子賞を受賞した初舞台作品『農業少女』を観たのがきっかけだそうで、「妖艶というより芯がある。僕にとってはオスカー・ワイルドの描きたかったものと多部さんの持っているものがピタっとくる」と期待を寄せる。一方、多部は作品へのプレッシャーからかかなり緊張気味。「こういう場で自信のあることを述べたいものなのですが、なにぶん舞台経験があまりに浅いもので皆さんについていきたいなと思う次第であり、今はネガティブな言葉しか出てこないのですが、本番初日には堂々と皆さまの前に立って演じられたら」とか細い声で決意表明。それが逆に場の笑いを誘い、皆の空気を和ませていた。公演は5月31日(木)から6月17日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。チケットは3月17日(土)より前売開始。なお、チケットぴあでは3月14日(水)11:00まで先行抽選販売「プレリザーブ」を受付中。
2012年03月13日ミュージカル『アイ・ガット・マーマン』が現在、東京・シアタークリエにて上演中だ。この作品は今やブロードウェイにウェストエンドにと、世界を舞台に活躍する宮本亜門の演出家デビュー作。1987年の初演から25年という節目の年を迎えたこの新春に、諏訪マリー、田中利花、中島啓江というオリジナルキャストの3人がエネルギッシュに舞台上で弾けている。『アイ・ガット・マーマン』チケット情報はこちらマーマンとはブロードウェイ黄金時代の大スター、エセル・マーマンのこと。本作は『エニシング・ゴーズ』『アニーよ銃を取れ』などの数々のヒット作に主演する一方で、5度の結婚を繰り返すなどドラマチックな私生活を送った彼女の生涯を、彼女自身がヒットさせた名曲群で綴っていく作品だ。3人の女優たちが2台のピアノをバックに時にマーマンになり、時にマーマンを語るクラブ・ショーのようなスタイルは、舞台転換もなくシンプルだけれども何故かゴージャス。それは3人の女優たちの存在感が醸し出すものだろう。諏訪の華やかさ、田中のファンキーさ、中島のド迫力。そして3人に共通して、マーマンの代名詞でもあった“大声量”。ソロから三重唱までどこを切り取ってもパワフルだ。ナンバーも幕開けから「アイ・ガット・リズム」「ショウほど素敵な商売はない」と名曲のオンパレードで、一気に心が沸き立つ。コメディかはたまたおしゃべりか、3人の息の合った掛け合いも楽しい。今回の公演は3チームのキャストが出演するが、作品の歴史とともにあるオリジナルキャスト版は「Tribute to Merman」と銘打ち、初演時の映像とともに3人が当時を振り返るシーンも加えられた。「あの頃はスリムだったわねぇ」「私は変わってないわ!」など目を細めて懐かしさを語りつつも、今の自分にも自信を見せる3人が可愛らしくも頼もしい。25年という歴史の重みと、『アイ・ガット・マーマン』という作品への愛が入り混じり、なんともハッピーな劇場空間になっていた。そして最新ヒット曲も織り込んだりとさらに進化する『マーマン』を見せつけてもいた。初演は4日間だけの公演だった。25年後も同じ作品に出ているとは「針の先ほども想像しませんでした」と諏訪。田中も「ずっと『マーマン』をできたらいいなぁ、と思ってはいましたが、それが実現するとは」と今の喜びを噛みしめる。そして「まるでタイプの違う3人の出演者それぞれの個性が絡まりあって、ひとりの女性“マーマン”を演じてゆく。これは、たまらないですよね」(諏訪)、「人生、十人十色でも、それぞれのどこかに重ね合わされるドラマがある。マーマンを知らない人でもきっと大笑いし、泣き、ため息をつく!」(中島)とこの作品が愛され続ける理由をそれぞれ語った。3人が賑やかに歌い、底抜けの笑顔を振りまく姿を観るだけでも、身体の底からムクムクとパワーが湧き出てくるこの舞台、公演は1月19日(木)までシアタークリエにて。なお1月10日(火)からは浦嶋りんこ、シルビア・グラブ、エリアンナの“ファビュラスキャスト”、樹里咲穂、西国原礼子(SDN48)、Mizの“ニューキャスト”が出演する。その他地方公演あり。
2012年01月06日演出家・宮本亜門のデビュー作にして芸術祭受賞作となる『アイ・ガット・マーマン』が2012年1月、東京・シアタークリエにて上演される。『アイ・ガット・マーマン』のチケット情報その才能を愛され、ブロードウェイ黄金期に不動の地位を築き、“ブロードウェイの女王”と呼ばれた、エセル・マーマンの生涯を描いた本作。1987年に振付家として活躍していた宮本が初めて作・演出を手掛けた作品で、10年ぶりの上演となる。出演は、初演キャストの田中利花、諏訪マリー、中島啓江の「オリジナルキャスト」、エリアンナ、シルビア・グラブ、浦嶋りんこという実力派女優たちがそろう、「ファビュラス・キャスト」、そして、先日全員卒業が発表されたSDN48のメンバー西国原礼子や樹里咲穂、Mizといった今回オーディションで選ばれた「ニューキャスト」の9名。なお、「オリジナルキャスト」は25周年を記念した特別コンサート版『Tribute to Merman』を上演する。公演は、2012年1月3日(火)から19日(木)まで東京・シアタークリエにて。チケットぴあでは、10列目までの席となる、良席保証販売! チケットの先行抽選「プレリザーブ」を実施。受付期間は10月22日(土) 11:00から26日(水) 11:00まで。
2011年10月21日有川浩による、60万部に迫る同名ベストセラーを映画化した『阪急電車』に、宮本信子と“天才子役”と名高い芦田愛菜が祖母と孫娘として出演することが明らかになった。兵庫県宝塚市の宝塚駅から西宮市の西宮北口駅を経て今津駅を結ぶ阪急今津線。この片道わずか14分の路線を利用する人々のドラマ、人間模様を温かいタッチで描き出す本作。すでに中谷美紀と戸田恵梨香の出演が発表されていたが、このたび、年齢差60の新コンビ結成が発表された。2007年公開の『眉山 -びざん-』で松嶋菜々子演じる主人公の母親を演じて以来の映画出演となる宮本さんは、曲がったことが大嫌いな時江を演じる。愛菜ちゃんは、そんな時江を慕う孫娘の亜美に扮する。宮本さんは「阪急電車と共に人生を歩んできた時江役。地元の方々に共感していただけるよう、全力投球で演じさせていただきます。かわいい愛菜ちゃんとの共演も待ちきれません」と語る。地元・兵庫出身の愛菜ちゃんは、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞にも輝いたことのある宮本さんに演技を教えてもらおうと、撮影を楽しみにしているとか。「大好きな阪急電車にたくさん乗れるのがすごく楽しみです。有名な役者さんたちと一緒に映画に出るのは緊張するけど、憧れの宮本さんと一緒に頑張ります!」とこちらも気合十分のコメントを寄せてくれた。撮影は11月26日(金)より宝塚市でスタート!ご当地の阪急電車沿線では、運がよければ撮影が垣間見えるということで、早くも話題になっているとか。今津線を中心に12月下旬までの予定でオール兵庫ロケが敢行される。『阪急電車』は2011年4月、全国東宝系にて公開。■関連作品:阪急電車 2011年4月、全国東宝系にて公開■関連記事:丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2010年11月29日三浦春馬と多部未華子が8月11日(水)、東京・港区の日本テレビ内で開催中の汐博EXPO 2010内に設けられたW主演映画『君に届け』にちなんだパワースポットで行われた、「届け!想い」入魂式に出席した。漫画家・椎名軽穂による同名人気コミックの実写化で、見た目が暗く「貞子」のあだ名を持つ女子高生・黒沼爽子(多部さん) とクラスの人気者・風早翔太(三浦さん)の淡い恋を描く青春ラブストーリー。内容にちなみ、カップル向けパワースポットにひと役買う形で開催されたこちらのイベント。2人はハンドスタンプを押して、想いが届くスポットになるようパワーを“注入”した。この日は揃って今年初めてという浴衣姿。お互い見つめ合い、「素敵ですね」と照れくさそうに褒め合うなど、いいムード。夏の思い出について聞かれると、三浦さんは「毎年サーフィンをやっていますが、今年からはもっと本格的にやろうと思って、行っています」。多部さんも「夏休みと言えばいつも、祖父母の家に行き、いとこのボートで大好きな水上スキーをやっています」と仲良くマリンスポーツをあげた。一方、いま、届けたい想いは?との質問に、三浦さんは「原作の『君に届け』ファンの人に。みなさん、大好きな作品が映画化されることになって、どうなっちゃうんだろう?と心配していると思いますが、僕たちも(原作が)大好きな気持ちは変わらないので、一生懸命やりました。裏切っていないと思います。だから映画も愛してください」と仕上がりに自信をのぞかせつつ、真摯なメッセージ。退場時には、暑い中、多数集まった女性ファンに向かって、笑顔を振りまき手を振るなど、配慮も忘れなかった。ハンドスタンプは同EXPO開催期間中の今月29日(日)まで同所で展示されている。『君に届け』は9月25日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:君に届け 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010映画「君に届け」製作委員会 © 椎名軽穂/集英社■関連記事:東山紀之サッカー日本代表の雄姿で主演ドラマキャスト陣と「心がひとつに」三浦春馬仕事飲みデビュー「初めて監督とお酒飲みました」
2010年08月11日