2024年10月9日(水)、東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて、富永勇也主演のアメツチ舞台「アテルイ」が開幕。平安初期の古代東北を舞台に、蝦夷の族⻑・アテルイと、朝廷軍の軍神・坂上田村麻呂との7年間に渡る戦いと友情が、圧巻の殺陣とともに描き出された。アメツチは2019年に結成された、プロデューサー・安藤匠郎と演出家・山田英真による演劇プロジェクト。これまでも、登場人物の生き様をリアルに描き出す作品をいくつも世を送り出してきた。そんなアメツチが本作でモチーフにしたのは、古代日本最高のライバル物語と言われるアテルイと坂上田村麻呂の戦いだ。ステージの両端から伸びた花道と中通路を駆使したステージングは、役者の熱量がより近い距離で客席に伝わってくる。“ライブ感”を重要視する、実にアメツチらしい作品といえるだろう。蝦夷軍を率い、仲間たちから熱い信頼を寄せられる主人公・アテルイを演じる富永は、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ソノイ役での活躍も記憶に新しい。殺陣の多い本作では、アクション経験値を存分に活かしながら縦横無尽に戦地を駆けめぐる。激しい斬り合いの中に、ほんのわずかに生み出される“静”の動きが、続く“動”の所作をよりダイナミックに見せていた。戦いの中でアテルイと友情を育む朝廷軍の征夷大将軍・坂上田村麻呂役は、谷佳樹が好演。信念宿る鋭い刀捌きで、自分の思い描く未来のために悩みながらも突き進む田村麻呂をまっすぐに演じきった。両軍の大将であるアテルイと田村麻呂の問答も見どころ。刀で語り合うだけでなく、顔を突き合わせて想いを吐露しあうシーンは、息遣いも含め、ひりついた緊張感が劇場を包んだ。そんな二人を取り巻く登場人物には、数々の舞台で殺陣を磨いてきたキャスト陣が集結。本作の醍醐味である殺陣を、熱く華やかに彩った。蝦夷軍には、二刀流を披露する切れ者の副将・モレ役の谷水力をはじめ、殺陣と肉弾戦でパワフルに戦うユウヒ役の日向野祥とトウカク役の橋本全一、軽やかな偵察と弓を得意とするハヤテ役の阿部快征、熱い男気を見せたセキトウ役の本川翔太が名を連ねる。それぞれの個性を活かした戦い方や、日頃の仲の良さがにじみ出るワチャワチャとした掛け合いが楽しい面々だ。対する朝廷軍は、猪野広樹が作中最強である田村麻呂の腹心・幸武役を、迷いなき冷酷な殺陣で表現。久しぶりだという、刀を振るう姿は必見だ。三好役の前嶋曜は、殺陣の中に三好の武人としての成長を繊細に漂わせ、大伴弟麻呂役の佐藤アツヒロはさすがのカリスマ性でその場を制圧する存在感を放った。さらに、百済王俊哲役の高田淳、多治比浜成役の土田卓、巨勢野足役の丸山正吾らが、安定感ある芝居で脇を固める。未来を切り拓かんと、長きにわたり己の道を進み続けた男たちの戦いを、華やかな衣裳と迫力満点のアクションで真正面から描ききった本作。戦いに焦点を絞っているからこそ、彼らの生き様がダイレクトに胸に伝わってくる熱い作品に仕上がっていた。戦いに命散らした者たちの生きた証を、ぜひ劇場で受け取ってみてほしい。また、富永勇也、谷佳樹、谷水力、猪野広樹、佐藤アツヒロからの公演開幕コメントも到着した。【富永勇也】遂に初日を迎えられるとのこと、まずはわくわくしております。ご観劇くださる皆様に「何か」を感じて頂けるよう、熱く、冷静に、繊細に、精一杯にお届けいたします。「彼等」の生き様を、そして「僕等」の生き様を見届けてください。【谷佳樹】舞台『アテルイ』で坂上田村麻呂役を演じさせていただきます、谷佳樹です。歴史の中で重要な役割を果たした田村麻呂という人物を通じ、彼の勇気や葛藤を深く表現できるよう努めています。本作の壮大なスケールに負けないよう、全身全霊で挑ませていただきます。皆様に心から楽しんでいただけるような、そして心に残る熱い舞台をお届けできるように精一杯演じますので、ぜひ劇場に足をお運びください。【谷水力】ご来場誠にありがとうございます。モレ役谷水力です。今回本をいただいて、蝦夷の絆や坂上田村麻呂の苦悩など当時の男達の熱い思いや誇りが色濃く描かれていてとてもワクワクしながら稽古に臨みました。色々な視点で観た時に何が正義なのか様々な解釈ができると思います!またそれはこの現代にも通ずるものがあると思っています。千秋楽まで走り抜けますので是非ご助力お願い致します。【猪野広樹】とにかく殺陣が盛りだくさんな作品となりました。個人的に久しぶりに刀を振りましたが、演じる「幸武」は作中最強。ひとつひとつの動きを楽しんでもらえたらと思います。そして役者を駆け出した頃立っていたスペースゼロに約10年ぶり?に立てる事、感慨深く思います。短い公演期間ですが毎公演、大切に演じて参ります。【佐藤アツヒロ】舞台『アテルイ』その物語に生きた人たちが愛おしく思う舞台、その歴史を伝えるべく、この作品に出会ったからこそ、これまでの稽古を通して、キャストとスタッフで積み上げてきたものを信じて、この『アテルイ』を千秋楽まで、皆と頑張りたいと思います。アメツチ舞台「アテルイ」は10月13日(日)までスペース・ゼロ(こくみん共済 coop ホール)にて上演。<あらすじ>毘沙門天の生まれ変わりと言われた軍神 田村丸(坂上田村麻呂)と古代東北の悲劇の英雄アテルイの戦い描く物語。時は延暦8年 朝廷は未だ抵抗を続ける北の民「蝦夷」に対し、52800人の軍勢で討伐に向かう。対する蝦夷軍はわずか1500人。一方的に終わると思われたこの戦は、朝廷軍の惨敗に終わる。圧倒的不利な状況の中、蝦夷軍の中心となり皆を率いた者の名は「アテルイ」このままでは終われない朝廷は次々と軍を送り朝廷軍と蝦夷軍の長き戦いが続く時は流れ、延暦16年今一つ功績をあげられない朝廷軍 その中で、都でも随一と噂される男が征夷大将軍として任命される男の名は「坂上田村麻呂」今、信念と誇りを持った二人の男が相まみえる朝廷の決断は......蝦夷たちの行く末は......<公演概要>アメツチ舞台「アテルイ」出演:アテルイ富永勇也坂上田村麻呂谷佳樹モレ谷水力ユウヒ日向野祥トウカク橋本全一ハヤテ阿部快征セキトウ本川翔太百済王俊哲高田淳多治比浜成土田卓巨勢野足丸山正吾三好前嶋曜幸武猪野広樹大伴弟麻呂佐藤アツヒロ澤田圭佑 中野貴文 桐谷直希 佐松翔 清水龍平 岡将士 田中翔大 清水優志 相澤景太日程:2024年10/9(水)〜10/13(日)全9公演会場:スペース・ゼロ(こくみん共済 coop ホール)東京都渋谷区代々木2-12-10 こくみん共済 coop 会館アクセス:JR新宿駅南口徒歩5分京王新線/都営大江戸線/都営新宿線/新宿駅6番出口徒歩1分チケット(全席指定・税込):10,000円一般販売中チケットぴあ イープラス カンフェティ 公式SNS X: 公式ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年10月10日バスケットボール男子日本代表の屈指のシューター・富永啓生が前日に留学先のアメリカから帰国。早速6月6日、地元のバスケットボールアスレティッククラブ ディーナゲッツ愛知でNCAA2023-24シーズン帰国報告会見を実施、次のようにコメントした「ネブラスカ大学での最終年、自分の一番の目標としていたマーチ・マッドネス(『NCAAトーナメント』)に出場できて良かった。チームとしても個人としてもいいパフォーマンスができた。中心選手としてチームをマーチ・マッドネスに導けたことは良かったし、チームを託される存在になれたことはうれしかった」『NCAAトーナメント(全米大学選手権)』1回戦で敗退したが。「何とも言えない雰囲気。あそこの舞台でプレーできたのは良かった。もっともっと勝ちたかったが、そんな簡単にはいかないと思った」アメリカでの5年間の一番の思い出を問われると、富永は?「毎日毎日の練習。毎日毎日のバスケットに関わる時間が思い出。ネブラスカで過ごした3年間は一生忘れない思い出になっている」サクラメント・キングス、ロサンゼルス・クリッパーズ、シカゴ・ブルズのワークアウトに参加した手応えを聞かれると。「自分のストロングポイントを出せたし、自分の見せたいプレーは見せられたので、手応えはある。時間はなかったが、許された時間でやれることはできた。去年に比較して手応えはあるし、いいアピールができたと思う。自分の武器の3ポイントシュートをアピールできたのは去年と変わらないが、フィジカルレベルでは去年からさらに成長を見せられたと思う」目標はNBAプレイヤーであるが、今は日本代表を優先するとキッパリ。「NBA選手になるのが一番。そこはブラさない。(NBAドラフト)コンバインに招待されなかったので、正直難しいと思う。対戦してきた相手選手が選ばれてくると思うので、楽しみにしている部分はある。(ワークアウトには)6~7チームから声がかかっていたと聞いた。でも3チームのワークアウトと重なったり、日程的に連日になりできなかったり、日本に帰って来た時期と重なったりで参加できなかった。日本代表の合宿に参加したいという意志があり、日本代表への思いは強いので、この期間までと決めていた。(NBAサマーリーグに参加する予定はなく)日本へ帰って来て、日本代表に専念していく。来年の所属先は決まっていないので、『パリ五輪』で活躍して色んなチームから声が掛かればと思っている」NBAで好きなチーム、行きたいチーム、合いそうなチームを質問されると、富永はこう返答した。「好きなチームは好きな(ステフィン・)カリーのいる(ゴールデンステート・)ウォリアーズ。行きたいチームはそんなにこだわりがない。自分に合いそうなチームはウォリアーズのライバルのキングス。日本代表に似ていてトランジションからのシュートというスタイルなので、自分に合うかなと思う」富永は『FIBAバスケットボール ワールドカップ2023』以来となる日本代表の活動を楽しみにしていた。「すごく楽しみ。歴史的な出来事から1年経ってまた帰って来て、また代表でやれるので、毎年の夏は楽しみにしている。日本での試合も楽しみにしている。合宿でコンディションを整えて臨みたい。自分のエネルギー溢れる試合をしたいし、自分の武器の3Pを見せられればと思っている」『NCAAトーナメント』出場時にメンフィス・グリズリーズの渡邊雄太からもらった言葉を富永は明かした。「マーチ・マッドネスへ行っていた時に話したが、本当に厳しい舞台なので、もっともっと成長していかないといけないことがたくさんある。アドバイスというより『自分より長くNBAでやってくれ』と言われたし、簡単な場所ではないが、本当に自分を成長させてくれる場所だと言っていたので、自分も本当に行きたいと感じた」富永は『パリ五輪』への思いを口にした。「やはり世界でのトップのイベント。これ以上にないものだと思う。自分の人生でも忘れることはないものになると思う。日本のバスケットの歴史を作りたい。自分たちのバスケットをやって、そうすれば結果が付いてくると思うので、自分たちの100%、120%出していきたい。この夏『パリ五輪』で日本の歴史を作りたいと思う」バスケットボール男子日本代表は国内での『国際強化試合』を経て、『パリ五輪』へ突入する。6月22日(土)・23日(日)・北海きたえーるでの『日本生命カップ2024(北海道大会)』オーストラリア代表戦、7月4日(木)、6日(土)・有明アリーナでの『SoftBank CUP 2024(東京大会)』韓国代表戦がティップオフ。豪州戦のチケットは予定枚数終了。韓国戦のチケットは6月7日(金) 一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)SoftBank CUP 2024(東京大会)のチケット情報()
2024年06月06日「入口から地下に続く長い階段を下りた先に楽屋とスタジオがあったのですが、その通路を主演のヒデちゃん(中山秀征)や湯江(タケユキ)君、(今井)美樹ちゃんと行き来していたのが懐かしい思い出です。スケジュールがすごくタイトで、撮影が終わるのが27時(午前3時)で、翌朝7時にはまた撮影開始という、“いつ、寝るの?”という日々でした」こう振り返るのは、香坂みゆきさん(60)だ。同ドラマが放送された時期は、ちょうど女優の仕事が増え始めたころだったという。「1977年に歌手デビューしたのですが鳴かず飛ばず。当時の所属事務所と『ドラマを増やそう』と方針転換をしていったんです」1984年に『金曜日の妻たちへ』(TBS系)のパート2に出演するなど、女優としての活躍が制作サイドの目に留まったのだった。「ナベプロ(現ワタナベエンターテインメント)イチオシの新人だったヒデちゃんや湯江君が高校生、私が大学生役で、アルバイト先のハンバーガーショップを舞台にした青春ドラマ。スタジオには本物の調理機材を入れて厨房を再現。有名ハンバーガーショップの社員さんに作り方の指導も受けました。それが面白くて、空き時間にフライドポテトを揚げたりハンバーガーを作って、食べたりしていました。スタジオの中に油のにおいが充満したときは、ちょっと胸焼けしてしまいましたけど(笑)。若い出演者はみんな、歌やドラマ、雑誌の取材で忙しく、アルバイト経験はなかったので、ドラマを通じて、普通の学生が送る青春を疑似体験していました」現場でムードメーカーとなったのは柳沢慎吾だったという。「とにかくいつもしゃべっているんです。楽屋でもメーク中でも、リハーサルでも、本番以外はずっと。だいたい私が相手をしていたのですが、『うるさい』と注意しても、『お前、ウチの姉ちゃんにそっくりだな』って、全然、話をやめようとしないんです」まだ歌手デビューをする前の今井美樹も、アルバイト役として出演していた。「楽屋で『こういう歌が好きなんです』と言って、ユーミンの曲を口ずさんでいました。当時から歌手を目指していて、自分で曲を作ったりしていたようです」同ドラマでは、主演の中山秀征とのキスシーンにも挑戦。「緊張したのは覚えていますが、あまり意識するとその後の演技にも影響するので、平常心で演技したと思います。たまに“ヒデちゃんの初キスシーン”ということで、テレビとかで取り上げられているんですが、ちょっと恥ずかしいですね(笑)」
2024年01月21日この記事では、2023年12月に妊娠を発表した芸能人や有名人をご紹介! 妊娠・出産時期が自分と近い芸能人や有名人には、なんとなく親近感がわくものですよね。五戸美樹さん、朝比奈彩さんなど、多方面でご活躍中の方々からおめでたいニュースが届きました。アナウンサー、モデルなど、3名の妊娠のニュースをお届けします。 妊娠発表五戸美樹(37歳)フリーアナウンサー 妊娠発表:2023年12月10日(2人目) 出産予定:2024年6月ごろ ブログ・SNS:Instagram(@mikigonohe)朝比奈彩(30歳)モデル・俳優 ※夫は山下健二郎(38歳)三代目 J SOUL BROTHERS 妊娠発表:2023年12月14日(1人目) ブログ・SNS:Instagram(@asahina_aya)上矢えり奈(32歳)元アイドルグループ・仮面女子 妊娠発表:2023年12月20日(1人目)ブログ・SNS:X(@erinyannn1015)気になる芸能人や有名人はリストの中にいましたか? 同じくらいの妊娠週数だったり、わが子と近い月齢の赤ちゃんが登場したりする芸能人のブログには、マタニティライフや子育てのヒントがあるかもしれません。家事や子育ての息抜きにチェックしてみてはいかがでしょうか。
2024年01月06日ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』の公開ゲネプロが17日に東京・サンシャイン劇場にて行われ、小野塚勇人(劇団EXILE)、富永勇也、長江崚行、健人、加藤将、横山賀三、山野光、松村優、加藤良輔、陳内将、青野紗穂、鈴木壮麻、板垣恭一(演出)が取材に応じた。同作は楠谷佑氏全寮制男子校×本格ミステリのミュージカル化作。 脚本・作詞・演出を板垣恭一氏が務める。全寮制男子校で起きた不可解な殺人事件を、兎川雛太を小野塚勇人(劇団EXILE)、武藤潤(原因は自分にある。)がWキャストで主演、そして雛太役とW主演となる鷹宮絵愛を富永勇也が演じ、全寮制男子校で起きた、不可解な殺人事件に迫る。公開ゲネプロには、小野塚が出演した。○■ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』小野塚勇人&富永勇也が公開ゲネプロ小野塚は「このメンバーと限られた時間の中で、密度の濃い稽古をしてきたので、明日からこの世界を観に来ていただける皆さんに感じてもらえると、すごく楽しみにしております」、冨永は「まずはここまで無事に辿り着けたことに安心しているのと同時に、またこれからお客さんに観てもらうということなので、今まで稽古で培ってきたことをお客さんに向けられるように頑張りたいと思います」と喜びを表す。長江は「稽古場も和気あいあいと楽しく、男子高校生ノリみたいなものが、見ているお客さんに楽しんでもらえるポイント」と語り、加藤将が「本番も、今日のゲネプロも思いっきりミスっても誰かのためにお芝居してやろうと思います」と言うと、周囲は「ミスらないで」とツッコミ。陳内は「詳しくは言えないんですけども、(本役の)大河原先生以外の感覚みたいなものを持っている瞬間がございまして。今のこの身なりからはちょっと想像がつかないかもしれないんですけども、『そうきたか』みたいなことも個人的にはあります」と含みを持たせた。大ベテランの鈴木は「僕は演出家の板垣さんと、作曲の桑原レディズ(桑原まこ、桑原あい)がタッグを組んだ作品に出たいなと思っていたので、ご縁をいただけて本当にわくわくしてから稽古に通いました。瞬発力がすごい若者たちを目の当たりにして、稽古場でどうやったらいいんだろうってずっと思ってたんですけども、彼らからいっぱい刺激を受けて、楽しい稽古期間を過ごすことができました」」と振り返る。板垣は「原作を書評サイトで偶然見つけまして、タイトルを見てパッと開いて、表紙の絵を見て『これひょっとして芝居になるんじゃないかな』という勘と共に読み始めて、読み終わって『ミュージカルにしてみたいな』と思ったのが最初でございました」と経緯を説明。「原作の面白さと音楽の良さを見どころとしてお伝えしたいのと、演劇だから足せる情報の足し方を演出的に織り込んでいるつもりでございます」と自信を見せた。最後に小野塚は「僕、今年で30歳になるんですけども、約年齢の半分の16歳に挑戦させていただいて。15〜6年くらい前の自分を思い出して、稽古場からみんなで男子校ノリみたいなことをやっています。今が1番、『自分、若いな』と思ってます」と宣言。「この作品を通して、ミステリーの謎を解くというドキドキ感と、若いみんなが舞台上ではちゃめちゃにイキイキと演じている姿を観て、パワーやエネルギーを受け取ってもらえるように、明日から1公演1公演必死にやりますのでぜひ劇場でお待ちしてます」とアピールした。公演は東京・サンシャイン劇場にて11月18日〜26日。
2023年11月17日【前編】障害児キッズモデル「僕たちから目をそむけないで!」華ひらく社長・内木美樹さんよりつづく12月3日午前10時、週末の千葉県のイオンモール木更津。多くの家族連れでにぎわうなか、2階にある展示スペースで、ひっそりと小さな写真展が始まった。30点ほどのパネルには、子供たちがカラフルなバルーンやシャボン玉に夢中になっていたり、あどけない表情でソファでくつろぐ姿などが写されている。一見、何げない日常の光景だが、作為のない子供たちの表情や、会場全体の飾りつけもパステルのトーンで統一されていて、不思議な幸福感に満ちているのだ。《ここにいる全員、障害のあるキッズモデル》入口脇に掲げられた写真展のタイトルのとおり、実は、ここに写っているすべての子供が、何らかの障害と共に生活している。よく見れば、パネルの脇にモデルの名前と一緒に「7歳・自閉症・肢体不自由」「3歳・自閉症・重度知的障害」などとプロフィールが添えられていた。「写真も会場も明るい雰囲気で、驚かれたでしょう。私が何より大切にしているのが、この世界観なんです。障害につきまとう、暗かったり、マイナスのイメージを変えたいんです」そう話すのは、この写真展を主催した、障害のある子供たちのモデル事業などを手がける「華ひらく」(東京都新宿区)社長の内木美樹さん(40)。■結婚、起業……穏やかな生活は、授かった長男が2歳になる直前、保育士のひと言で一変「普通にわがまま(笑)、よくいえば活発な女の子でした」’82年12月4日、横浜市に生まれた内木さん。「航空会社勤務の父、専業主婦の母、3つ上の兄の4人家族。地元で小中高と公立校に進み、ずっと陸上部に所属していました」そんな、「ごく普通の生活」が中学1年のときに突然、断たれる。「母が膵臓がんで急死。当たり前だった、学校から帰宅しての『おかえり』という笑顔を失い、深い絶望に陥ります。その孤独や悲しみを12歳の私は抱えきれずにパニック障害を引き起こし、幸福な時期があるからつらいんだと自己防衛で忘れようとするうちに本当に記憶を失い、解離性障害と診断されました」そんなとき、図書館で1冊の学習漫画と出合う。「何げなく手にしたマザー・テレサの伝記を読んで、世界には、こんな不幸な私すら持っている家のない人や、ご飯さえ食べられない人たちがいることを知り、私も泣くばかりでなく、将来、マザーのように自分の体験を生かして何かできないかと、前を向けたんです」その夢を実現すべく、高校卒業後には留学準備の専門学校へ進み、19歳で渡米。ネバダ州のリノ市にある、看護学でも有名な短大TMCCへ入学。23歳で帰国後、コピー機の営業職などを体験。しかし、「上司からのノルマや罵声があったり。留学したせいで、日本の会社とはこういうもんだと思い込んでいましたが、やがて、いわゆるブラック企業だと気づくんです。これは自分の思い描いている道とは違う。だったら、会社に縛られない働き方をしたいと、起業に踏み切りました」’10年11月、たった一人で設立した「華ひらく」は、当初は留学体験を生かして、飲食店のインバウンド向けの接客の英会話教育などを請け負う会社だった。2年後の春に、日米間の長距離恋愛を続けていた克親さんも帰国して、結婚。穏やかな夫との生活のなかで、パニック障害もいつしかおさまっていた。そして、’13年10月8日、長男の尊くんが誕生する。「主人は会社員で経理を担当していて共働きですから、尊は6カ月から保育園。歩き始めるのが遅いくらいで、なんの心配もなく忙しく毎日を送っていました」その日常が、2歳になる直前、保育士のひと言で一変する。「タケちゃん、耳が聞こえてないかもしれません。お名前を呼んでも振り向かないんです」母親の直感で耳は正常だと思っていたが、不安を捨てきれずに、大きな施設を訪ねた。■ガラスの壁の向こうにいる人にも障害のある子供たちのことをどう伝えるか、ひらめいたのは……「自閉症と知的障害があります」市川市のこども発達センターの医師が告げたのに対して、事前に発達障害等について調べていた内木さんは、間髪入れず尋ねていた。「知的障害は中度ですか?」「重度に近い中度です」その言葉が重くのしかかる。「自閉症などの障害があっても、各分野で活躍している人もいます。その存在が私の最後の希望でしたが、重度の知的障害と聞いて、一気にくだかれました」しかし、女性園長は行政と相談して尊くんの担当となる加配保育士を付け、ほかの保護者たちも温かく受け入れてくれたのだった。「それでも、2歳、3歳と成長するにつれて、ますます尊がじっとしていられなくなったり、大声を上げたりするのを見て、私は、うちの子が園全体の和を乱しているのではと、心配するばかりで。’16年2月には、弟の謙くんも誕生。しかし、遊びたい盛りの男の子2人を公園に連れていくのは、いつも夕方5時を過ぎてから。「薄暗い公園を見渡し、ほかの子やお母さん方がいないのを確かめてホッとしている自分に気づいて、また泣きたくなったり」本来の自分らしさをどんどん失っていく内木さんだったが、わが子の障害を受け入れるきっかけは小学校入学と同時に訪れた。千葉県立の特別支援学校への入学式でのことだった。「最初の行事の集合写真の撮影で、尊がシャッターが1回下りただけのところで駆け出してしまったんです。私自身は、もう焦ってしまうばかりでした」すると、周囲の先生たちが、こんな言葉を口にした。「あらら、行っちゃったねえ~。元気でいいね」そのやわらかな笑顔を見て、内木さんは、ようやく自分たち母子の居場所を見つけたのだった。その初めての心の余裕が、彼女にあることを気づかせた。「ふり返れば、保育園でも、公園でも、みなさんは私たちを受け入れてくれていた。なのに、自分で見えないガラスの壁を作っていた。そうか、私こそが、障害のある人たちに対して、偏見や差別の気持ちを持っていたんだと」そして’20年に入ると、家族はまた大きな一歩を踏み出す。ユーチューブで、尊くんの日常を配信し始めたのだった。名付けて、「はばたけタケル」。1年後には登録者数も3千人まで増えるなど、一定の反響は得ていた。しかし、内木さんは、「ユーチューブを通じて、同じ障害のある人たちの輪はできました。でも、ふさわしい表現ではないかもしれませんが、傷のなめ合いをしているうちは、社会は変わらないだろうと思ったんです。だったら、かつての私のように、ガラスの壁の向こうにいるあちら側の人にも、障害のある子供たちと家族のことをどう伝えるか。お涙ちょうだいはイヤだし、できれば子供たちの自立につながってほしいと、思いました」仕事や家事をしながら、また夜も寝ずに考えに考えた。そして、「興味のない人も否が応でも目にしてしまうもの、感情に訴えるもの。そうだ、広告だ、キッズモデルだ!」■無我夢中でらくがきに没頭する子供たちの笑顔が広告に使われ大評判に「飛込み営業で、まずは世間的にSDGsに力を入れている会社などに連絡しましたが、ほとんどが『前例がありません』『障害者を利用してお金もうけをしているとのクレームにつながりかねない』というお返事でした。そこで、よし、外堀から埋めようと思うんです。社会のほうから“日本にだって障害のあるキッズモデルがいてもいいよね”というウエーブを作ろうと。その具体策が、写真コンテストでした」このコンテストは、新聞各紙などにも取り上げられ、冒頭のとおり、その後の写真展にもつながっていき、大きな成果を上げた。同時に進んでいたのが、ある広告プロジェクト。その相手企業がチョークや描いても消せる筆記具「キットパス」で知られる日本理化学工業(川崎市)だった。「60年以上前から障害者雇用に取り組み、社員の7割が知的障害者という日本理化学工業さんは、ずっと大ファンで、モデル事業を立ち上げたときに、ぜひお声がけしようと決めていたんです」同社広報部の雫緑さん(42)は、「今年4月、わが社のホームページのお問い合わせ欄に、内木さんの最初のメールが届きました。障害のある方への思い、ご自身のママとしての思いがあふれるほどの長文で、私自身4歳児の母親として大いに共感して、すぐに広告作りが動き出しました」早くも翌5月には、千葉県の鴨川でキットパスの新商品の広告の撮影が行われた。「華ひらく」から出演するのは、ダウン症のすみれちゃん(8)と自閉症と軽度知的障害のあるなぎさちゃん(7)。ほかの広告制作との大きな違いは演技指導などが一切ないこと。現場に立ち会った、なぎさちゃんの母親の武藤綾夏さん(34)は、「内木さんから『お絵描きの好きな子向きの仕事があります』と一斉メールが来て、なぎさにぴったりと思いました。家でも何時間でも描き続ける子なんです。撮影の現場でも、『この大きな窓ガラスに好きに絵を描いていいんだよ』と伝えられたあとは、大人は手出しせずに、のびのび自由にやらせていただけました」完成した広告写真は、商品チラシや展示会パネルに使用され、大評判となった。雫さんは、「現場で、無我夢中でらくがきに没頭する子供たちの笑顔こそ、私たちが伝えたかった商品のコンセプトそのものです。これは、新しい化学反応ができたなと、現場で広告の成功を確信しました」現在、「華ひらく」に登録しているキッズモデルは、0~13歳の38人、契約企業はフォトスタジオやこども食堂など7社。もちろん、この事業のきっかけとなった内木さんの長男の尊くんも、トランポリン施設の広告などに出演している。■障害のある子供たちが自立でき、そのとき彼らにやさしい社会が実現してほしい「タケちゃ~ん、戻っておいで」写真展の昼休みの時間に、会場近くの海の見える公園を訪れた内木さんファミリー。車を降りた途端に駆け出した尊くんは、もう50mも先にいて、まだ走り続けている。そのあとを克親さんが名前を呼びながら追いかけ、さらに謙くんが続く。「いつもの、わが家の光景(笑)。尊のおかげで、笑い声も絶えないし、教わることも多いです。障害のある子供がいると、両親がその子にかかりきりになって、健常の子が寂しい思いをすると知り、毎月、『タケルがママを独占できる日』と『ユズルがママを独占できる日』も作りました。「ほら、タケル。あっちは海だよ、オーシャン」 「オーシャン!オーシャン!」ようやく戻ってきた尊くん、今度は海を目がけて走り出す。語学に堪能な内木さん夫妻は、幼いころから兄弟に英語で話しかけていて、家族の会話にはよく英単語が混じるのだそうだ。海を見に行った母子を見送りながら、今度は克親さんが、「夫婦でよく話すのは、僕たち親は子供より先に死ぬこと。だからこそ、障害のある子供たちが自立でき、そのときに彼らにやさしい社会になっていてほしい。彼女の仕事はそのきっかけになると信じ、家族全員で応援しています」今後、キッズモデルたちの写真展は、12月21~27日に新宿髙島屋での開催が決まっている。内木さんは、木更津での取材翌日に40歳になったが、これまでと変わらず、次のクライアントや写真展の会場を探して、今日も飛込み営業の電話をかけ続ける。「いずれ60歳ごろまでに、里親や保護司を務めたいという思いもあります。もちろん、マザー・テレサがお手本。でも、まず今はキッズモデルを、もっと日本中の人に知ってもらうことが最優先。まだまだガラスの壁は厚いですけど」ポンと背中を押してくれるのは、たくさんの無垢な笑顔たちだ。
2022年12月18日スラリとした美人。控えめな言葉の端々に、意志の強い武骨な真面目さも見える。表現者には大事な気質だ。ヴァイオリンの小林美樹がユニークな構成のコンサートを開く[10月29日(金)紀尾井ホール]。題して「八季~エイト・シーズンズ」。ヴィヴァルディの《四季》と、生誕100年のピアソラの《プエノスアイレスの四季》。2つの《四季》を彼女の独奏で一気に弾く。「四季+四季で八季。いつか絶対にやりたいと思っていました。コロナ禍もすでに8シーズン。次のシーズンが幸せに始まりますようにという気持ちも込めて。私は昨年、音楽をやる意味を考え込んで、1か月間ヴァイオリンを弾かない時期もありました。舞台に立ち、弾き終えて拍手をいただくこと。仲間と演奏すること。当たり前だったことがじつはとても幸せなことで、そのために頑張ることが自分の原動力になっていたのだと、あらためて確認できたのはよかったです」ピアソラ の《四季》を、ヴィヴァルディと同じヴァイオリン独奏と弦楽合奏版に編曲したのはロシアの作曲家デシャトニコフ。大胆にも曲中にヴィヴァルディを引用しているため、〝八季〟が有機的につながる。編曲の域を超えた独創的な作品だ。「ピアソラもすごいですが、このアレンジもすごいんです。同じモティーフを使っても、まったく違うイメージになるのは驚きです。たとえば〈冬〉の最後にヴィヴァルディの〈冬〉の第2楽章がちょっと出てくるだけで、こんなにも沁みるものかと。私のお気に入りポイントです。〈秋〉に、チェロの長いソロがあるのも聴きどころで、絶対に素敵に弾いてくれるであろう上村文乃さんにお願いしました」その上村は大学の同級生。もう一人、やはり同級生の会田莉凡(ヴァイオリン)ら、弦楽合奏の豪華メンバーはほぼ同世代の仲間たちだ。小林自身が一人ひとりに直接声をかけて集めた。「学生の頃から私を知ってくれている方ばかり。気兼ねなく、思ったことをストレートに言いあえる皆さんにお願いしました。だからリハーサルも楽しみですし、本番で私が瞬間的に感じたことを即興的に仕掛けても、それを受け止めてくれるはず。とても心強いです」ヴィヴァルディの《四季》は自然の美しさや恐ろしさを、ピアソラは人間の日々の小さな幸せや悲哀を訴えてくるという。「客席の皆さまに、私たちは生きているということを感じてもらえる一夜になると思います。ぜひ聴いてください」(文・宮本明)
2021年10月08日●岩手めんこいテレビで爪痕残す昨年7月にフジテレビを退社した牧原俊幸アナウンサー。フリーになった直後、特技のマジックで念願の寄席デビューを果たして話題となったが、ついには、その技術を伝授する『マッキーのおしゃべりマジック講座』を今月から開講した。ナレーションに限らず、バラエティ番組にも出演して活躍を見せている牧原アナに、フリーアナウンサーとしてのこの1年を振り返ってもらった――。○■日テレでマジックのネタ見せ――フジテレビを退社されて1年がたちましたが、ここまでのフリーアナウンサーとしての活動を振り返って、いかがですか?おかげさまでいろんなことやらせてもらって、一番感動したのは、フジ以外の局でナレーションをやらせてもらったことですね。他局のナレーションが読めるというのはそんな簡単に実現するもんじゃないと思ってたんですけど、いくつか機会をいただきました。『メイドインジャパン!』(TBS)では、3時間の特番でナレーターが2人だったんですけど、結構な量を読ませていただいて、ゴールデンタイムの番組が自分のナレーションで進んでいくということは、あらためて非常にうれしかったですね。――最初のフジ他局のお仕事はテレビ大阪でした。なぜか壇蜜さんとツーショットでの司会でした(笑)。最初に聞いたときはビックリして、ドッキリかなと思って現場に行ったら、本当に壇蜜さんがいました。――さまざまな番組に出演されていますが、特に印象に残っている仕事は何ですか?やっぱり『有吉反省会』(日本テレビ)ですね(笑)。フリーアナウンサーというより、「マジックのクオリティが低すぎることを反省」ということで、面白くやっていただきました。実は、あの「禊ロケ」で、イリュージョニストのメイガスさんのお弟子さんのプリマベーラと共演させていただいたんですけど、そのロケにメイガスさんもいらっしゃって知り合いになれたことが、今回の講座にもつながったんですよ。ほかにも時々クイズ番組に出させてもらったり、『99人の壁』(フジ)も引き続き出題ナレーションを担当して、非常に楽しくやらせていただいています。――マジシャンの“マッキー牧原”として、『笑点 特大号』(BS日テレ)にもご出演されましたよね。フリーになってすぐの頃に浅草演芸ホールに出演した時、学生時代の落研仲間だった桂竹丸さんにお世話になったんですけど、竹丸さんを通じて有名な演芸作家で『笑点』をやっている佐藤かんじさんと知り合いになって、「BS出てみない?」って言われたんです。あれはビックリしましたね。10分くらいしっかりマジックをやらせてもらったんですけど、芸人扱いですから、事前に日本テレビに行ってスタッフにネタ見せをして、「ここは順番を逆にしたほうがいいんじゃないですか?」なんて指導も受けたりして。何とか失敗もなくうまくできて、すごく記念になりました。――次はぜひ地上波の『笑点』で…いやぁ、そこまでは思ってないです(笑)○■想定とは違う方向の仕事もたくさん――マジック絡みの仕事は多いんですか?そうでもないんです。先日は、岩手めんこいテレビで2日間、夕方のニュースを読んできました。夏休みに入るキャスターの方の代わりに出て、空いてる時間はめんこいテレビの若い皆さんの原稿読みを聞いてあげたりして、研修も半分兼ねて行ったんですけど、それも新鮮で面白かったです。――岩手の視聴者は牧原さんが出てきてビックリしたでしょうね(笑)おまけに2日目の出演の最後に、ちょっとマジックもやりましたから(笑)。スタジオでキャスターとしてニュースを読むのは本当に何年かぶりだったので、ちょっとドキドキしましたけど、爪痕を残して帰ってきました(笑)――この1年の活動は、思い描いていた通りでしたか?最初はナレーション中心かと思っていたんですけど、想定とは違う方向のお仕事もたくさん頂きましたね。レギュラー番組が『99人の壁』くらいなので、いろんなことにチャレンジしていこうと思ったんです。――その中で、やはり特技のマジックは、1つの武器になっているのでしょうか?そうですね。何かリクエストされたらすぐできるように、いつも道具を仕込んでいますので。めんこいテレビでも、本番の前の日に食事会があったんですが、その時に何か見せたほうがいいなと思って持ってマジックをやったら、「それ、明日やってください!」って言われたんで(笑)●フジ出身の同志の活躍はうれしい――他のフジテレビOB・OGのアナウンサーの方たちとの交流はあるんですか?山中(秀樹)さんとかはLINEで連絡したりしますね。この前『東大王』(TBS)に出たら、富永美樹ちゃんに久々に会って、懐かしかったです。特にフジテレビ出身の女性アナウンサーはあちこちで出ていますから、いろんなところで同志が活躍しているのはうれしいですね。――今度は笠井信輔アナが、フリーとして独立されます。笠井くんは、映画とか自分ならではの知識をいっぱい持っているから、いつかはそうやってフリーとして活躍することになるんじゃないかと思っていました。これから楽しみですね。○■学んだことを還元する――先ほども少しお話が出た、今回新たに開講された『マッキーのおしゃべりマジック講座』についてもお話を伺いたいのですが、どのような経緯で始まったのですか?私は大学4年生の頃から、荻窪のカルチャーセンターのマジック講座に4~5年通っていたんです。プロマジシャンの方が交代で来て、自分のネタを教えてくれるというすごく充実した内容で、さらにマジックにハマっていったんですね。今でも、当時書いたノートを見返してマジックをやることも多いんですけど、そこで学んだことを還元するという意味で、初心者の方にネタをお渡ししたいと思ったんです。それにあの頃、毎回新しいネタを教わるのはドーパミンが分泌されるようですごく楽しくて、今度は教える側になってまたそういう経験ができたら楽しいなと思って、東京フイルム・メートさんとお話をしたら、思ったよりすぐ実現できました。――タイトルが『おしゃべりマジック講座』というのが、牧原さんならではですよね。やっぱりアナウンサーというスキルを生かせることをやろうということで、なるべくおしゃべりを入れるマジックを教えていきたいと思います。音楽に合わせてやるマジックと組み合わせると、構成としてメリハリもつきますからね。――第1回の講座を終えられて、手応えはいかがでしょうか?思ったより何とかできたかなと思いました(笑)。受講者には若いマジシャンの方もいたんですが、私がよくやるサロン系のマジックはあまりやらないということで新鮮に見てもらいましたし、逆に私があまり専門ではないカードのネタはみんなで共有させてもらったりもして、これはいいなと思いました。――1回2時間という講座ですが、かなりのボリュームですよね。手順が長いネタは2~3分かかったりするので、そういうものは1時間ほど個人練習の時間も必要だったりしますから、あっという間なんですよ。――まだまだネタはいっぱいあるんですね。この講座でやるのは、自分がやっているネタが中心で、あとはマジックをやる人が最初に覚えるポピュラーなものになります。お金をかければいくらでも道具は買えますが、ロープとかハンカチとか、1つの道具でいろんな形の応用が効くものがいいなと考えています。そのほうが、実践もしやすいですしね。――では、この講座の今後の展望をお願いします。初回はわりと簡単なネタだったのですが、これからはもうちょっと手の込んだものも取り上げるようにしたいと思います。人前でマジックを披露するときは、3つ4つネタを持っておいて、最後に長尺で重みのあるものをやるといい形で締まりますから。興味のある方は『マッキーのおしゃべりマジック』で検索してみてください。●牧原俊幸1958年生まれ、北海道出身。早稲田大学卒業後、83年にフジテレビジョン入社。『3時のあなた』『美味しんぼ倶楽部』『チキチキバンバン』『カノッサの屈辱』『カルトQ』『めざまし天気』『とんねるずのみなさんのおかげです/した』『クイズ!ヘキサゴンII』『キャンパスナイトフジ』などを担当。18年7月で同局を定年退職してフリーアナウンサーとなり、同年8月に浅草演芸ホールでマジシャン「マッキー牧原」として寄席デビュー。現在は『超逆境クイズバトル!!99人の壁』(フジ)の出題ナレーションを務めるほか、『マッキーのおしゃべりマジック講座』を東京フイルム・メートで開講中(今後は9月16日、10月6日、20日、11月3日、17日に開催)。
2019年09月09日6月9日公開の映画『終わった人』の公開直前イベントが6日、都内で行われ、主演の舘ひろし、主題歌を担当した今井美樹が登壇した。映画『終わった人』の公開直前イベントに出席した今井美樹、舘ひろし(左から)内館牧子の同名小説を、『リング』など傑作ホラーを手掛けている中田秀夫監督が映画化した本作は、定年を迎えたエリートの悲哀を心温まるコメディとして描いたヒューマンドラマ。主演の舘ひろしが、出世コースから外れてそのまま定年を迎える情けないサラリーマンを演じ、今井美樹が夫・布袋寅泰作詞・作曲した主題歌『あなたはあなたのままでいい』を歌っている。キャリアの長い舘と今井だが、同イベント前に行われた今井のアルバム発売記念で初めて対面。今井が「サプライズで舘さんが来てくださって、びっくりしました。本当にオーラがあって、今も不思議な感じで、なかなか現実感ではありません」と信じられない様子。一方の舘は「お花を渡してそのまま抱きつこうかと思いましたよ。それをやったらセクハラ問題になりますし、布袋くんのこともございますので、そこはグッと抑えるのが大変でした」と笑いを誘った。今井が歌った本作の主題歌『あなたはあなたのままでいい』について言及した舘。「布袋くんの曲はいつも聴いているので、本当に素晴らしいです。『あなたはあなたのままでいい』と今井さんに耳元で歌われたらどうしようもないですね。本当に素敵な曲をいただいて感謝しています」と感謝すれば、今井は「こういうさりげないジョークを言う大人の男の人って素敵。本当に舘さんは格好良いですよ」とべた褒めだった。また、本作のテーマである"定年"について、今井は「自分がどうありたいか、正直イメージがありません。家族のためにも自分の人生のためにも計画的で生きることは大事だと思いますが、今は新しい環境に暮らしを移して、どうなるか分からないところが正直なところです。ただ、新しい環境の中で、新しいチャレンジに挑み続けられる自分でいたいとは思っています」と言葉を選びながら回答していた。映画『終わった人』は、6月9日より全国公開。
2018年06月07日11日に著書『人前で輝く! 話し方』を発売したフリーアナウンサー(元ニッポン放送)の五戸美樹。著書に関する話題の他、ニッポン放送アナウンサー時代のエピソードなどについても聞いた。○「私は結構毒舌なんですよ(笑)」五戸美樹アナウンサー1986年埼玉県生まれ。09年、ニッポン放送にアナウンサーとして入社後、『三宅裕司のサンデーハッピーパラダイス』『古坂大魔王 ツギコレ』などを担当。現在はフリーアナウンサー・トークレッスン講師として活躍中。――まず、書籍を出すに至ったきっかけについてお聞かせください。ずっと本を書きたいという思いがあったんです。やっぱり本を出すというのは、アナウンサーとしては名刺代わりと言いますか。とはいえ、きっかけがなかなかなかったのですが、ある方に出版社さんを紹介していただき、自分でプレゼンしました(笑)。――本出すのは初めてですよね。執筆するうえでどんなご苦労がありましたか?今までスポーツ新聞のWEBでコラムを書く経験はあったのですが、今回は書き下ろしということで、大変でしたね。それと、私は結構毒舌なんですよ(笑)。喋りでは冗談だと通じますが、文字にすると誤って伝わってしまうこともあるので、その加減は悩みましたね。――毒舌というと、著書の中でトークが上手い人という話題で、「笑福亭鶴瓶さんやオードリー若林正恭さんは本当にうまいなと思います」と、春日(俊彰)さんを抜いていたのが気になりました(笑)。春日さんも『オードリーのオールナイトニッポン』でフリートークを話しているのになと(笑)。いや、春日さんのフリートークも好きですよ!(笑) 。春日さんをdisっているんではなくて、若林さんをリスペクトしてるんです(笑)。やはり若林さん1人のラジオになったら寂しいじゃないですか。また、読者の方にはオードリーさんのラジオを聴いてほしいと思っているので、著書でも「ラジオスター」として入れさせていただきました。――五戸さんは『オードリーのオールナイトニッポン』で、「五戸ナビ」というコーナーもやってましたよね。『ニッポン放送女性アナウンサーカーナビ』の五戸さんに言わせたいことを送るというネタコーナーでした。懐かしいですね! 「私が元彼と食事したレストラン周辺です」というネタとかは覚えてますね。実際に私が読み上げていたのですが、面白くてふいちゃって、「すみません、もう1回いいですか」ということも多かったです。――今回の著書からも、五戸さんのラジオ愛がとても感じられます。やっぱり「みんなラジオを聴いて」という思いはありますね。自分が講師を務めるトークレッスンでも、「ラジオは無料の教材」とよく話しています。――ラジオはニッポン放送のアナウンサーになられる前からよく聴かれていたんですか?深夜ラジオですと、『爆笑問題 カーボーイ』(TBSラジオ)で10年前くらいにやっていた、「人妻枠」という女性が赤裸々に浮気や不倫体験を明かす内容のコーナーが面白くて、Podcastで聴いてましたね。後は『荒川強啓デイ・キャッチ!』(TBSラジオ)とか「FM NACK5」の番組をよく聴いてました。ニッポン放送は、当時はワイドFMがなかったので埼玉では入りづらく、『KinKi Kids キンキラKinKiワールド』を窓際でなんとか聴く、という感じでした(笑)。○「元々は女優になりたいと思っていたんです(笑)」――そうなんですね(笑)。五戸さんがアナウンサーを目指したきっかけはなんだったのでしょうか?私、すごく恥ずかしながら、元々は女優になりたいと思っていたんです(笑)。なので、大学でもミュージカルサークルに入ったのですが、才能がないことに気がついて就職しようと思ったんです。それで、マスコミに興味を持ちアナウンススクールに通ったところ、アナウンサーの仕事はなんて面白い、素晴らしい仕事なんだろうと。歌や演技が下手でも、人前で役に立てるかもしれないという思いになりました。――そして五戸さんは09年、ニッポン放送に入社されます。著書では「新人の頃、うまく話せなくてビービー泣いていました」と書かれていましたね(笑)。私はあがり症で、頭が真っ白になっちゃって、なにを話していいか分からなくなってしまったんです。それで涙も出てきて、さらに真っ白になってしまうという悪循環でしたね(笑)。○「話し方」を鍛える方法とは『人前で輝く! 話し方』話す内容から声の出し方まで、具体的にコツを伝授。人前で話すのが苦手な人、企画や商品は素晴らしいが、その良さを伝えられない人に必見の内容。――どうやってそれらを克服されたのですか?あがり症に関しては、徹底的に準備することで克服しました。その場で思いついたことを話すということが、緊張でできなかったので、とにかく準備してこれを読めば成立するという状態を作ることをしていました。――初めから上手くいかなかった経験が、トークレッスンでの指導や今回の著書にも活かされているんでしょうね。そうですね。アナウンサーの話し方本は星の数ほど発売されていますが、私が唯一誇れるのが、才能がなかったことだと思うんですよ。本当に下手だったので、努力するしかなかったんです。今となっては、ある意味で良かったと思っています。――具体的にはどんな努力をされてきたんですか?飲み会など、普段の会話でも本番を意識していましたね。「ら抜き言葉」を使わないとか、「やばい」と言いそうになったら違う言葉を考えるとか、起きている間は常に考えて生活していましたね。――すごい! そこまでされたんですね。上達するにはずっと意識するしかなかったんですよね。相槌に関しても、ずっと下手だと言われていたので、普段の会話から相槌を意識して克服しました。――それでは最後に、同じように話し方に悩んでいる人にメッセージをお願いします。皆さんも起きている間ずっととは言いませんが、5分でも意識すると良いですよと伝えたいですね。ご飯を食べて「マジヤバイ、うまい死ぬ」じゃなくて、「辛味がマイルドで」などといった表現をしたり、SNSでもただ「映画面白かった」と発信するだけではなくて、なにが面白かったのかを考えると、話す力も鍛えられると思いますね。
2018年05月21日ギリシャのサントリーニ島の高台で、海を眺めて佇む美少女。インスタグラムに画像が上がった、すらりとした長い脚が印象的な彼女は、布袋寅泰(55)と今井美樹(54)の、15歳の娘・愛紗(あいしゃ)さんだ。 「愛紗さんはモデルデビューも噂されています。布袋は、インスタのコメント欄に、英語で“世界一美しい女の子”と書き込むほど娘さんを溺愛しています」(音楽関係者) 12年、今井は愛紗さんとともにロンドンに移住した。「僕は大切な10年を夢にかけたい」。そう言って、ロンドン拠点の音楽活動を希望した布袋を支えるための決断だった。それから5年、幸せそうに見える一家だが……。 「移住当時、今井さんと娘さんは現地での生活になじめず苦労しました。しかし、時が経つにつれて家族は英国暮らしにも慣れた。13年に日本の家も売ってしまい、生活の基盤は完全にロンドンに移したんですが……。ところが最近、今井さんが『ロンドン暮らしに疲れた。日本に帰りたい』と漏らしていたそうです」(芸能事務所関係者) その理由のひとつは、頻発しているテロの恐怖だという。今井のブログには、こんなことが書かれていた。 《テロには相当警戒をしているロンドンでもこういう事が起こってしまう。(中略)こんなところで暮らしていくっていうこと……と改めて認識した》(3月31日ブログより) もうひとつ、今井が心を痛めていることがある。 「布袋さんは15年に、酔った安倍昭恵さんに首筋にキスされたことが報じられました。さらに昨年、多くの芸能人が騙された113億円の投資詐欺の被害者にもなった。いずれも日本滞在中のことです。やはり知り合いが多いぶん、海外より日本の方がトラブルに巻き込まれやすい。10月から日本でツアーを行うように、布袋さんの仕事はまだまだ日本でのものが中心。目の届かない日本で、また夫に何かあるのではと、気が気でないそうです。それならば、家族全員で日本に帰ろうと思っても不思議はありません」(前出・芸能事務所関係者) テロの恐怖と、離れて仕事をする夫への不安。外国暮らしを続ける妻の、心が休まることも、望郷の念が収まることもないようだ。
2017年08月18日プチバトー(PETIT BATEAU)が4月21日、第31回イエール国際モード&写真フェスティバルのファッション部門でグランプリを受賞した富永航(Wataru Tominaga)によるカプセルコレクションを、全国のプチバトーブティックとオンラインブティックにて発売する。毎年4月に南仏のリゾート地・イエールで開催される同フェスティバルは、若手ファッションデザイナーとフォトグラファーの登竜門として知られ、過去の受賞者にはヴィクター&ロルフやサンローランのクリエイティブディレクター、アンソニー・ヴァカレロらが名を連ねる。プチバトーは2013年から同フェスティバルとパートナーシップを結び、グランプリ受賞者とのコラボレーションアイテムを発表している。今回のカプセルコレクションでは、富永の持ち味である色彩に富んだウィメンズ4アイテムとユニセックス2アイテムが登場。「シンプルな要素を大胆に組み合わせることで、リズミカルで美しい旋律のデザインが生まれる」と富永が語るように、マリニエール、Tシャツ、プチキュロットといった誕生から100年ほど経つプチバトーのアイコニックなアイテムが、新しい解釈によりフレッシュなデザインへと生まれ変わった。ジャージー素材のロングドレス(2万円)は、異なるトーンのストライプを重ねて躍動感のあるスタイルに。ボートネックトップ(1万4,500円)は、全面にあしらわれたブルーの花々が赤いボーダーと交わりグラフィカルな表情を覗かせる。ユニセックスのTシャツ(8,300円)とショーツ(5,800円)は、ブルーやグリーンのストライプがチェッカーボード柄と組み合わされ、調和のとれたユニセックススタイルを生み出している。富永航は、武蔵野美術大学とヘルシンキのアールト大学でテキスタイルデザインを学んだ後、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ校を卒業。今回のフェスティバルで審査員長を務めたジュリアン・ドッセーナ氏は、富永を「若き三宅一生のようだ」と評している。
2017年03月27日プチバトー(PETIT BATEAU)が、イエール国際モード&写真フェスティバルとコラボレーション。グランプリ受賞者である富永航がデザインした、カプセルコレクションが2017年4月21日(金)より全国のプチバトーブティック、オンラインストアにて発売される。富永航は過激で大胆なスタイルを生み出すデザイナー。カプセルコレクションのためにレディースとユニセックスのアイテムをデザインした。ストライプがチェッカーボード柄と組み合わさったり、赤のストライプが一面の花とともにあしらわれたり、シンプルな要素を大胆に組み合わせたデザインに仕上がっている。さまざまな色がはじけ、ぶつかり合うこのコレクションでは、誕生から100年も経ったアイコニックなアイテムであるマリニエール、Tシャツ、プチ・キュロットが彼の新しい解釈で生まれ変わった。【詳細】プチバトー×イエール国際モード 写真フェスティバル発売日:2017年4月21日(金)アイテム:<レディース>・ロングドレス(XXS〜L) 20,000円+税・ボートネックトップ(XXS〜L) 14,500円+税・ハーフスリーブトップ(XXS〜L) 9,300円+税・ショーツ3枚組(XXS〜L) 5,800円+税<メンズ・ユニセックス>・Tシャツ(XXS〜L) 8,300円+税・トランクス(XXS〜L) 5,800円+税取り扱い店舗:全国のプチバトーブティック、オンラインストアALL IMAGES © OSMA HARVILAHTI【問い合わせ先】プチバトー・カスタマーセンターTEL:0120-190-770(9:00〜18:00)
2017年03月25日警視庁によると、2014年における自転車乗車時の事故で24時間以内に死亡した人は全国で540人だったという。また、自転車乗車時の事故で64%が頭部に損傷を受けており、ヘルメットを着用すれば死亡率は4分の1に減るというデータもある(※)。しかし、実際にヘルメットを着用して自転車に乗っている人は1割もいないのが現状だ。そんな中、自転車乗車時のヘルメット着用を推進すべく、6月10日に「自転車ヘルメット委員会」が発足された。○頭部の損傷で60%超が死亡自転車死亡事故による損傷部位の割合を見ると最も多いのが頭部の64%で、続く胸部の13%を引き離し、圧倒的多数を占めている。これは、転倒の際に路面や縁石で強打する、あるいは自動車などとの衝突で車輪に巻き込まれたり、車体に強打したりする場合が多いことが原因と言われている。さらに、頭部に損傷を負うと60%超が死亡に至る重大事故につながるとされている(※)。車やバイクに比べると、自転車は子どもの頃から親しんだ"手軽な乗り物"と認識している人も多いだろうが、その一方で、死亡に至る重大事故を起こしうるというところまで理解している人は少ないかもしれない。道路交通法では基本的に車道を通行することが定められているが、現状、日本の道路は自転車が安心して走行できる環境が十分に整っていないこともあり、一人ひとりが安全に対して十分に備えることが必要と言えるだろう。○「同じ笑顔で帰ってきてくれるとは限らない」こうした現状を受けて発足された「自転車ヘルメット委員会」は、自転車愛好家として知られている著名人7人が発足メンバーとなっている。メンバーのリサ・ステッグマイヤーさん(タレント)、鶴見辰吾さん(俳優)、疋田智さん(テレビプロデューサー)、まことさん(ミュージシャン)と富永美樹さん(フリーアナウンサー)夫妻、増田寛也さん(元総務大臣)、三浦雄一郎さん(プロスキーヤー)の7人は、自転車乗車時は常にヘルメットを着用しているという。そうした姿を示すことでヘルメット無関心層に気づきを与え、意識改善につなげていければと語っている。都内で行われた発足記者発表会にはメンバーのまことさんと富永さん夫妻も登壇し、自身の体験を語った。まことさんはマウンテンバイクに乗車中にバランスを崩して落車した際、「パキン」と割れる音を聞いたという。「その瞬間、自分の頭蓋骨が割れたと思い、『ここで死んでしまうのか』と思ったんですが、それはヘルメットが割れる音だったんです。かすり傷程度で済んだのはヘルメットのおかげでした」(まことさん)。そんなまことさんと一緒に自転車に乗り、今年で10年目になる富永さんはというと、現在の日本の道路事情を考えると、バスやトラックなどと同じ車道を走ることに今でも不安を感じるという。「自転車での痛ましい事故が報道される度に、主婦という立場からすると、元気に出掛けていった人が同じ笑顔で帰ってきてくれるとは限らないと実感させられます。私にとってはヘルメットはお守りのようなもの。自分の大切な人にヘルメットを、同じように自分が大切にされていると思うならその人のためにも自分にヘルメットを、そうした心がけが必要だと思います」(富永さん)。○ヘルメットをかぶりたくなる方法ヘルメットをかぶらない理由のひとつとして、ファッションを理由にする人も多いだろう。しかし、まことさんはヘルメットにひっくり返したサングラスをかけることで、「プロのサイクリストのようにカッコつけることができる」と話しており、富永さんも一見するとオシャレな帽子に見えるヘルメットで「トータルコーディネイトを楽しむことができる」などと言うように、ヘルメットをオシャレのポイントにすることも可能だ。また、同委員会は現在、ヘルメットをかぶる人を増やすアイデアコンテストを実施している。このコンテストでは、自転車ヘルメットをかぶる人をもっと増やすにはどうしたらいいのか幅広いアイデアを募集し、採用された人には最優秀賞としてスポーツサイクル専門店Y’s Road(ワイズロード)の取扱商品30万円分(税別)や、優秀賞7万円分(税別)などの特典を用意している。このコンテストを通じて、ヘルメットを自然とかぶりたくなる方法を一人ひとりが考えてみるのもいいだろう。コンテストは7月10日23時まで実施している。詳細はホームページを参照。同委員会はコンテスト以外にも啓発冊子の路上配布などを予定しており、今後開催していく委員会を経て、順次活動を追加し実施していくという。※出典: 交通事故総合分析センター「交通事故分析レポートVol.97」(2012年11月)、オージーケーカブト「OGK KABUTO Fact Book」(2014年4月)
2015年06月10日