女優の波瑠が、きょう29日(19:00~23:13)に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』(レギュラーは毎週水曜21:00~21:54)の4時間超スペシャルに出演し、キス顔を披露する。今夜の放送では、7月スタートの同局系ドラマの出演者が集結。この中で波瑠は、さまざまな"モテしぐさ"を紹介するコーナーで、「彼がお肉を焼いている時のモテしぐさ」を実践し、瀬戸康史にキス顔を披露する。その姿に、スタジオからは絶叫の声も。"一見あり得ないようで参考になるモテしぐさ"に、瀬戸は「端から見てると『気持ち悪い』とか『ないない』って思うんですけど」と言いながら、「いざされてみるとグッときます!」と、まんまと魅力にハマってしまう。このコーナーでは他にも、桐谷美玲が瀬戸に「食材の準備をする時に使えるモテしぐさ」「BBQ終わり星空を見る時のモテしぐさ」、桐谷が遠藤憲一に「みんなで乾杯する時に使えるモテしぐさ」、波瑠が遠藤に「虫に刺された背中をかく時に使えるモテしぐさ」を披露する場面も見られる。また、各評論家からテーマに沿って出される問題に答え、"潜在的に1番
2016年06月29日女優の波瑠が24日、都内のスタジオで行われた関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(7月12日スタート、毎週火曜22:00~22:54 ※初回は21:00~2時間SP)の制作発表会見に登場し、「飲み物を最後まで飲みきれないんです」と"変な癖"を明かした。このドラマは、内藤了の猟奇犯罪ミステリー「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズが原作。波瑠演じる新人刑事・藤堂比奈子は、驚異的な記憶力と、殺人犯への異常な探究心で、次々と起こる不可解な猟奇殺人事件の捜査に当たっていくが、どんな食べ物にも七味をかけることから、変わり者扱いされているというキャラクターだ。それにかけて、自身の変な癖を聞かれた波瑠は「(飲み物を)2~3cmくらい残すんです。もったいないというのはもちろん分かっているんです」と、常識はあることを強調。それでも「なぜかそこから先は飲むべきではないみたいな、何かがあってて…」と言いかけたところで、共演の関ジャニ∞・横山裕から「なに言うてんの?」と突っ込まれてしまった。しかし、この会見に出席した他の出演者から、次々に同意する意見が。要潤は「びっくりしているんですが、僕も波瑠さんと全く一緒なんです。飲めないんですよ」と告白し、「原因は分からないんです。解決してほしいですね」と要望。さらに林遣都も「僕も飲み物は残すんです。家中ペットボトルだらけになっていて…」と続いた。こうして、主要キャスト6人のうち半分が、同じ"変な癖"を持っていることが判明した上、3人ともみそ汁も残してしまうことも、明らかになった。要は今作で、比奈子に何かと優しく接し、恋心を抱いているとも思わせる上司役を演じるが、「プライベートの楽しみともリンクしていまして、なるべく波瑠さんと一緒にいる時は、それを楽しもうかと思っております」と、公私混同を宣言。しかし、横山と同い年の35歳にもかかわらず、波瑠が自身を実年齢より6歳上、横山を5歳下に見ていたことが分かり、ショックを隠さなかった。一方、同じく飲料残し仲間の林は、比奈子が捜査中に出会う心療内科医師役を演じるが、9年ぶりの共演となる波瑠から「遣都くん」と下の名前で呼ばれたことを報告。林は「表情には出さなかったんですけど、めちゃくちゃ喜んでました」と胸の内を明かし、早くもメロメロにされているようだ。
2016年06月24日アイドルグループ・関ジャニ∞が出演するフジテレビのバラエティ番組『関ジャニ∞クロニクル』が、24日(23:00~23:58)に、2度目の全国ネット特番として放送されることが決まった。この番組は、関ジャニ∞のメンバーが、スタジオ・ロケ・スポーツ企画などに挑む総合バラエティで、昨年5月から、毎週土曜(13:30~14:00)に関東ローカルで放送。全国ネットで放送されるのは、今年1月1日以来、2回目となる。今回「バッキバキにバズれ!! SP」と題して放送されるスペシャルには、新ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』で横山裕と共演する、女優の波瑠がゲストに登場。罰ゲームの内容が記されたボールをぶつけられると、それを実行しなければならないゲーム「いきなりドッジ」に参戦するが、波瑠はボールをぶつけられていないにもかかわらず、なぜか罰ゲームに巻き込まれてしまう。ほかにも、見た目とギャップのある特技を持つ人を発掘するコーナー「NO.1なのにさんを発掘!」では、渋谷すばる、錦戸亮、大倉忠義が、東京・赤羽ロケを敢行。さらに、新型ダンスエクササイズ「バッキバキ体操」に、トレンディエンジェルの斎藤司が挑む。
2016年06月23日女優の波瑠が17日、25歳の誕生日を迎え、7月12日スタートの主演ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(関西テレビ・フジテレビ系、毎週火曜22:00~22:54 ※初回は21:00~2時間SP)の撮影現場で、バースデーサプライズが行われた。この日の撮影は、波瑠演じる比奈子や先輩刑事の東海林泰久(横山裕)といった捜査班のメンバーが集まる事件現場のシーン。この日クランクインした渡部篤郎、要潤、百瀬朔、佐藤玲の呼び込みが行われた後、監督が演技の段取り説明をすると思いきや、突然、助監督からの「比奈子役の波瑠さんが本日、25歳のバースデーです!」という掛け声とともに、特注ケーキと、スタッフの直筆メッセージが書かれた300缶の"七味缶タワー"が運び込まれた。七味缶は、比奈子が母親の形見として劇中に登場するアイテム。波瑠は突然の出来事に恐縮しながら「すごい! ありがとうございます!」と感謝し、ケーキに立てられたろうそくを吹き消して大喜びした直後には、「では、(段取り)やりましょう!」とすぐに気持ちを切り替え、座長としてスイッチを"ON"する姿を見せていた。その後、波瑠は「25歳という節目の時に、今までにはない比奈子という役で、(主演ということで)責任感を感じるお仕事をさせてもらえるのは、大変ありがたいなと思っています」と、あらためて感謝。また、「1つ歳をとって大人になって、作品で全力を尽くすことはもちろん、現場の盛り上げ方も少しずつ勉強していけたらと思っています」と抱負を述べ、「みんなと最後まで走りきれるよう、私も主演の立場として何ができるのかを考えながら取り組みたいと思います」と、気を引き締めていた。このドラマは、内藤了の猟奇犯罪ミステリー「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズが原作。波瑠演じる新人刑事・藤堂比奈子が、驚異的な記憶力と、殺人犯への異常な探究心で、次々と起こる不可解な猟奇殺人事件の捜査に当たっていく。
2016年06月17日女優の波瑠が17日(金)、都内で行われた主演ドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」撮影中に25歳の誕生日を迎え、プライベートを後回しにして女優業をまい進する決意を表した。民放連続ドラマ初主演で、初の刑事役に挑む波瑠さんは、死体発見現場に赴くシーンの撮影に向けて役に集中している様子。共演の渡部篤郎、要潤、百瀬朔、佐藤玲らがクランンクインのあいさつを済ませた後、スタッフから「今日が波瑠さんのお誕生日です」という呼びかけと共に特製ケーキとプレゼントの“七味タワー”が登場すると、「うわぁ、すご~い」と感激しながら「ありがとうございます」と微笑むも、すぐに「はい、やりましょう!」と気持ちを切り替え、本番前のドライに臨んだ。その後、写真撮影と囲み取材を実施。この日、撮影が一緒だった先輩刑事役の横山裕(関ジャニ∞)から「嫌がらせやん!」とツッコまれた“七味タワー”とは、波瑠さん演じる比奈子が常にお守りとして持ち歩いている、「進め!比奈ちゃん」と書かれた母親の形見の七味缶231個を積み上げたもの。それぞれにスタッフからの直筆メッセージが書かれており、改めて見た波瑠さんは「七味缶のタワーは初めて見ました。スタッフさんのメッセージもいただけて、すごくうれしいです」と喜んだ。25歳を「大人になって初めて折り返す節目の年」と例える波瑠さんは、「この年でドラマの主演といういままでにない責任感を持たされる仕事をさせていただけるのは有り難いと思っています」としみじみ。そして、「ひとつ年をとり大人になったので、作品のことや現場の盛り上げ方も少しずつ勉強していけたらいいと思います」と抱負も語った。女優としてさらなる飛躍をしようとしているいま、恋愛といったプライベートについては「いまのところは後回しでいいかなと思っています」と打ち明け、現在の充実ぶりをうかがわせた。本ドラマは、事件の情報をイラストに描きとめれば決して忘れない、警視庁刑事部捜査第一課の新人刑事・藤堂比奈子をはじめとした個性豊かなメンバーが、ある未解決殺人事件の容疑者だった男の変死体の発見をきっかけに、次々と起こる猟奇殺人事件の謎解明に挑むさまを描いた猟奇犯罪ミステリー。撮影3日目を迎え、波瑠さんは「今日、キャストの方が大勢入られて、やっとやり取りができるので楽しみになってきました」と意気揚々。「ドラマを盛り上げていくことは私ひとりではできないので、みんなと最後まで走り切れるよう、主演の立場として何ができるのか考えながら取り組みたいと思います」と力を込めた。「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は7月12日(火)より毎週火曜日22時~フジテレビ系にて放送予定(text:cinemacafe.net)
2016年06月17日「嵐」の大野智と女優の波瑠が共演したドラマ「世界一難しい恋」の最終回が6月15日(水)今夜放送となる。「怪物くん」や「ピカ☆ンチ」シリーズのほか「鍵のかかった部屋」などに主演してきた大野さんが初ラブコメに挑んだ本作。連続テレビ小説「あさが来た」のヒロイン役で一躍注目を浴びた波瑠さんがヒロインということもあり、放送前から大きな話題を集めた。本作で大野さんが演じるのは、老舗旅館の跡継ぎで複数の一流ホテルを経営する若き社長・鮫島零治。自分に甘く他人に厳しい“性格難あり男”の零治が、自身が経営するホテルに中途採用された波瑠さん演じる柴山美咲に34歳にして初恋するところから物語は始まった。その後紆余曲折を経て付き合い1度はケンカ別れするものの、再び距離を近づけることができた2人。前回の放送ではキスはできなかったものの零治は美咲を抱きしめる。今夜放送の最終回では、ライバルの和田(北村一輝)が零治を訪ね結婚を報告。今度オープンする零治のホテルで最初に式を挙げたいと告げるが、零治は和田への対抗心から自分が最初に結婚式をすると断る。しかし零治は美咲にまだプロポーズもしていない。舞子に結婚を前提に同棲することを勧められ、美咲に同棲を持ちかける零治だが、もっとゆっくり関係を深めたいと断られる。そんな折、会社のジムに来ている幸蔵(小堺一機)を家へ連れて帰ったことを美咲にメールで伝えると、美咲は「挨拶したい」と零治の家に駆け付けてくる。美咲がどうしたら家に来てくれるのか考えていた零治は、幸蔵がいれば美咲も家に来やすくなると、幸蔵と一緒に暮らすことを思い立つ…。今夜の最終回では「嵐」の櫻井翔がキャスターを務めている報道番組「NEWS ZERO」とコラボレーション。櫻井さんがニュースキャスター役でドラマに出演、零治にインタビューするということで、2人の共演シーンも見逃せない。「世界一難しい恋」最終回は6月15日(水)22:00~日本テレビにて放送(最終回10分拡大)。(笠緒)
2016年06月15日嵐の大野智(35)と女優の波瑠(24)が、今晩最終回を迎える日本テレビ系ドラマ『世界一難しい恋』(22:00~)の宣伝のため、15日の同局情報番組をジャックした。2人は『ZIP』『スッキリ!!』『PON!』『ヒルナンデス』と立て続けにゲスト出演。各番組のコーナーを楽しみながら、最終回の見どころを語った。『ZIP』で桝太一アナウンサーから「見どころは?」と振られた大野は「キスします」と即答。桝アナは「聞く人を間違えました」と仕切り直すと、波瑠は表情を変えずに「キスします」と仲良く宣言。スタジオから爆笑が起こる中、大野は「キスをするんですけれど……僕からいくんですけど、すんなりとはいかない。見てのお楽しみ」、波瑠は「キスがゴールではないということですね」と付け加えた。『スッキリ!!』で大野は「この2人が結婚できるのか」と投げかけながら、嵐の櫻井翔がキャスター役で出演することも告知。波瑠が「2人にまた事件が起こります。笑えるシーンもいっぱいあって、意外なエンディングになっていると思います」と語ると、大野も「結構いろんなハプニングがあります。想像できないと思います」と結末に自信をうかがわせた。『ヒルナンデス』でも2人の"キス"が話題になり、同番組メインMC・南原清隆は「毎回観てます!」と興奮気味に話し、大野演じる鮫島零治社長がキスすることが「ウソだ!」と信じられない様子。「鮫島社長はキスするチャンスを逃してきたじゃないか! 何回も何回も!」と大野に詰め寄り、大野から「ついにありますから」となだめられても「本当? いやいや、できないよ」と断言し、笑いを誘っていた。今晩最終回を迎える『世界一難しい恋』は、大野演じる一流ホテルの社長・鮫島零治が心を奪われてしまった社員・柴山美咲(波瑠)との恋愛を成就させるべく奮闘するラブコメティ。零治は他人に厳しすぎることから社員からの人望もなく、34歳になるまでまともな恋愛をしたことがなかったが、美咲との出会いを通して成長していく。
2016年06月15日嵐の大野智(35)が、15日に放送された日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)にゲスト出演し、女優の波瑠(24)を絶賛した。大野と波瑠はドラマ『世界一難しい恋』(22:00~)で共演。同作が今晩最終回を迎えることから2人そろってゲスト出演し、見どころなどを交えてアピールした。その中で互いの印象の話になり、大野にとっての波瑠は"仏"のような存在だったという。その理由について大野は、「焦ったり、怒ったりという表情を見たことないし、ベースがスラっとしている」と説明。さらにはドラマの撮影と並行して朗読劇『ふたりものがたり 乳房』にも出演していたことから、「それでも現場で舞台の台本を読むこともなく」と褒め、終始リラックスした雰囲気であることから「いつ覚えているんだ」と当時の驚きを伝えた。これを受け、波瑠は「(イライラすることは)あります」と言いながらも、「寝たら大体OKになる」と照れ笑い。大野の印象については「天才肌」と表現し、「台本にはセリフがシンプルに書かれているだけなのですが、大野さんがやると途端に鮮やかになる」とその才能をたたえていた。
2016年06月15日アイドルグループ・関ジャニ∞の横山裕が、波瑠が主演を務める関西テレビ・フジテレビ系新ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(7月12日スタート、毎週火曜22:00~22:54 ※初回は2時間スペシャル)に出演することが11日、明らかになった。このドラマは、内藤了の猟奇犯罪ミステリー「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズが原作。波瑠演じる新人刑事・藤堂比奈子が、驚異的な記憶力と、殺人犯への異常な探究心で、次々と起こる不可解な猟奇殺人事件の捜査に当たっていく。横山が演じるのは、比奈子の先輩刑事・東海林泰久。殺人犯を異常なまでに憎悪するという正義感を持ち、単独捜査や非合法な情報収集も用いて犯人を追いつめていくというキャラクターで、犯罪者への探究心を持つ比奈子に対して、次第に違和感を覚えていくことになる。原作や台本を読んだ横山は「『この世界に自分が入れるんや』とすごく楽しみになりました」と興奮。東海林の"カッコよさ"について「人付き合いが苦手で、口は悪いんですけど不器用な優しさを見せるところ」と分析している。また、この数年、ボクシングジムで体を鍛え上げているだけに、監督からアクションシーンをどんどん入れていくという意向を聞いて「精いっぱいやります!」と気合十分。波瑠に対しては「すごく堂々としていて、真ん中に立つ人なんやな!と思いました」と印象を語り、「役柄上は先輩と後輩なんですけど、僕は引っ張っていかずに、逆に引っ張ってもらおうと思っています(笑)」と、頼りにしているようだ。このほか、比奈子と東海林の上司・厚田巌夫役で渡部篤郎、比奈子が捜査中に出会う心療内科医師・中島保役で林遣都、比奈子と東海林の先輩刑事・倉島敬一郎役で要潤、変死体に目がない"死神"の異名を持つ監察医・石上妙子役で原田美枝子の出演も決定。さらに、高橋努、奥貫薫、光石研、百瀬朔、佐藤玲といった面々が脇を固める。
2016年06月11日波瑠が民放連続ドラマ初の主演を務める「ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」の追加キャストが解禁。「関ジャニ∞」の横山裕をはじめ、渡部篤郎、林遣都、要潤、原田美枝子らが出演することが明らかとなった。「人を殺す者と殺さない者の境界はどこにあるのか?」という疑問を抱きながら殺人事件の捜査に取り組む新人刑事・藤堂比奈子(波瑠さん)が、個性豊かな捜査班のメンバーとともに猟奇殺人事件の犯人と対峙していく姿を描く本作。第21回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞した内藤了の同名原作をベースに、続編小説である「CUT」「AID」「LEAK」に加えたドラマオリジナルのストーリーが展開される。このほど出演が明らかとなった横山さんが演じるは、比奈子と同じ警視庁捜査第一課に所属する先輩刑事・東海林泰久。かつてはエース刑事として将来を嘱望されていたが、ある事件をきっかけに人生が一転し、殺人犯を異常なまでに憎悪するという役どころだ。「人殺しは絶対に許さない」という東海林は、正義感ではなく犯罪者への探求心から捜査にあたる比奈子に次第に違和感を抱いていく。横山さんは、今回の出演決定時の心境について「すごい世界観に引きこまれて、『うわっ!面白い!次はどうなんの?』とドキドキしながら原作や台本を読ませていただきました。『この世界に自分が入れるんや』とすごく楽しみになりました」とコメント。また、先日クランクインを迎え共演を果たした波瑠さんについて「すごく堂々としていて、真ん中に立つ人なんやな!と思いました。役柄上は先輩と後輩なんですけど、僕は引っ張っていかずに、逆に引っ張ってもらおうと思っています(笑)」と印象を語っている。横山さんの連ドラ出演は2014年の「水球ヤンキース」以来であり、刑事役はこれまで「CONTROL~犯罪心理捜査~」(2011年)、「絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』(2011年、最終話ゲスト)で演じてきた。近年はボクシングジムに通い、そのストイックな生活によって生み出された肉体美が話題になっている横山さんだが、今回殺人犯を追い詰める際にアクションシーンが予定されていることについて、「色んなアクション作品を見ていて『自分もやりたいな』って思っていたので楽しみです。精一杯やります!」と意欲十分のコメント。「関ジャニ∞」としての活躍のみならず、昨年公演の舞台「ブルームーン」での主演や、来年公開予定の映画『破門』では佐々木蔵之介とのW主演を務めるなど、役者として活動の幅を広げている横山さんの演技に期待がかかる。また、同じく明らかになった共演者たちには、比奈子と東海林が所属する警視庁捜査第一課を取り仕切るベテラン刑事・厚田巌夫役に「お義父と呼ばせて」の渡部さん、比奈子が捜査中に出会う心療内科医師・中島保役に「火花」の林さん、比奈子と東海林の先輩で厚田班の刑事・倉島敬一朗役に要さん、「死神」の異名を持つ変死体に目がない監察医・石上妙子役に原田さんが配役されている。さらに、捜査第一課・片岡班を取り仕切る刑事の片岡敬造役に高橋努、比奈子の亡き母・藤堂香織役に奥貫薫、中島が勤めるクリニックの院長・早坂雅臣役に光石研、厚田班の若手刑事・役に百瀬朔、新人鑑識官・清水良信役に百瀬朔、新人鑑識官・月岡真紀役に佐藤玲の出演も決定している。「ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は、カンテレ・フジテレビ系にて7月より毎週火曜22時~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月11日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する、雑誌『anan』で連載中の「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「重力波」についてです。***今年2月、全米科学財団と国際研究チームは、重力波天文台「LIGO(ライゴ)」が、世界で初めて、重力波の観測に成功したと発表しました。各新聞の一面を飾ったので、印象深く覚えている方も多いでしょう。そのくらい、歴史的な快挙なんですね。質量のあるものが動くとき、「時空の歪み」がさざ波のように伝わる現象、この波が重力波なのですが、歪みの伸び縮みはとても微細。太陽と地球ほど離れた距離で水素原子1個ぶんほどと、気が遠くなる小ささなので、塵や振動によっても観測は制限されてしまいます。ですから、実際に検出するのは不可能だろうと言われてきました。それがこのたび、地球から13億光年離れた場所で、2つのブラックホールが衝突、合体したことにより、大きな歪みが生じて初めて観測ができたのです。ブラックホールが合体した瞬間は、太陽の全質量の3倍くらいのエネルギーが放出されたのだとか。どれだけ大きなものだったか、想像を超えますね。重力波は、1916年にアインシュタインが一般相対性理論でその存在を予言していました。ですから、100年かかって、アインシュタインの宿題を解いたようなものなんですね。この成功は宇宙の解明に大きく貢献するでしょう。重力波はあらゆるものを貫通し、何を通過してもほとんど影響を受けないのだそうです。これまで光や電磁波で調べていた宇宙も、重力波を使えるようになれば、もっと深く正確に調査することができます。ブラックホールの解明や、宇宙の起源、ビッグバンの謎を解き明かすこともできるようになるだろうと言われています。ちなみに電磁波の存在が理論的に証明されたのは1864年。1888年にハインリヒ・ヘルツさんによって、放射する電磁波の観測が可能になりました。周波数を示す単位「ヘルツ」は彼の名前に因んでいます。その後、電磁波が通信や医療、電子レンジなどで家庭でも使われるようになったのが約100年後。重力波も今から100年後には身近になっているかもしれませんね。ドラえもんが生まれたのが2112年。その頃には「どこでもドア」も実現可能になっているのかも?◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年6月8日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年06月07日女優の波瑠が5月24日(火)、都内で『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』の公開アフレコを実施。女優として大ブレイク中の現状に「貴重な経験も多くありがたいですが、実感ないです。普通に街を歩いているし、気づかれない」と心境を語った。夏の風物詩である「アンパンマン」の映画シリーズ28作目にあたる本作で、波瑠さんが演じるのは、おもちゃの星からやってきたゼンマイ仕掛けのお姫様・ルンダ。「みんなが自分のために何かをしてくれることが当たり前」と思っているワガママな性格だが、アンパンマンと仲間たちに出会い、大切なことに気づくという役どころだ。ハリウッド映画の吹き替え経験はあるが、アニメーション作品の声優は初めての体験。子どもの頃から「アンパンマン」は、「身近な存在だった」そうで、「こんな自慢できることはないですよ。いつか自分に子どもができたら、『ママが声優やったんだよ』って自慢したい」と鼻高々。もちろん「普段のお芝居とはまったく違って、すべてが難しい」といい、「皆に愛される世界を自分の声が壊してしまうんじゃないかと不安もありました」と不安もあったようだ。今回演じたルンダについては、「確かにちょっとワガママですけど、素直で勇気がある女の子ですね。私は・・・違いますね。こんなすてきな女の子になりたい」とも。連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインを好演した後、「嵐」の大野智主演ドラマ「世界一難しい恋」のヒロインも好評を博し、7月クールのドラマも決定したばかり。多忙を極める波瑠さんに、“元気の源”を聞くと「ご飯が食べられて、寝る時間があれば・・・」とコメント。「大丈夫です。(時間は)なくはないです」と笑顔を見せていた。『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』は7月2日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月24日7月期のフジテレビ系火曜22時放送の新ドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」にて、女優・波瑠が民放連続ドラマ初主演を果たすことが明らかになった。波瑠さん本作で自身初となる刑事役に挑戦する。藤堂比奈子(波瑠)は、警視庁刑事部捜査第一課に配属された新人刑事。事件の情報をイラストに描きとめれば決して忘れない彼女は、その驚異的な記憶力を買われ、ある変死体発見現場に向かう。そこには、かつて起きた未解決殺人事件の容疑者だった男の変わり果てた姿が。現場の状況から男は自殺したと推測される。しかし、それは到底自ら行ったとは考えられないほど凄惨な死に方で、しかも男が容疑をかけられていた殺人事件と同じ方法だった。これは本当に自殺なのか?敏腕先輩刑事やオタク鑑識官、さらには死神と呼ばれる女性監察医など個性豊かなメンバーたちに支えられながら、次々と起こる不可解な猟奇殺人事件の捜査にあたる比奈子。心に“ある闇”を抱え、殺人者の心理に興味を持つ彼女の運命が、様々な犯罪者との出会いにより大きく動き出していく――!原作は、内藤了の「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ(角川ホラー文庫刊)。「第21回日本ホラー小説大賞」読者賞受賞作を受賞した「ON」のストーリーをベースに、続編である「CUT」「AID」「LEAK」に加えて、ドラマオリジナルのストーリーも展開し、捜査班の活躍を描く。主演は、連続テレビ小説「あさが来た」で主人公を演じ、現在放送中のドラマ「世界一難しい恋」では、主演・大野智のヒロインを好演するなど、いま最も波に乗っている波瑠さん。今回彼女が演じる藤堂比奈子は、警察学校を優秀な成績で卒業し、刑事部に配属された新人刑事。母親の形見である「進め!比奈ちゃん」と書かれた七味缶をお守りとして常に持ち歩き、何にでもその七味を振りかけ、周りから変わり者扱いされている。一見すると、明るく真面目な比奈子だが、彼女には誰にも明かしていない心の闇があったのだ。比奈子が刑事になった理由、それは 「人を殺す者と殺さない者の境界はどこにあるのか?」という疑問を解決するため。凄惨極まりない猟奇殺人現場でも平然と捜査に取り組んでいくが、強すぎる探求心から時に単独で殺人犯に接近しようとする危険な一面をのぞかせることも。今回の決定に波瑠さんは「刑事役も初めての経験ですが、喜びも苦労も全部思いっきり味わいたいです!」と意気込み。「比奈子は食べ物や飲み物に必ず七味をかける不思議な女の子ですが、そういう部分も含めて少し謎めいた一面があります。ドラマの中で徐々に明らかになっていくものがあると思いますので、私も今後どうなっていくか楽しみです」とドラマについて語り、「人の美しさだけではない、傷や苦しみ、怒りなどの感情も描かれていく作品になると思います。藤堂比奈子の歩む道がどんなものになるのか、皆さんに見届けていけたら嬉しいです!」とメッセージを寄せた。またプロデューサーの河西秀幸は、「これまで波瑠さんが“芯の強い女性”“純真無垢な女性”“ミステリアスな女性”など様々な女性を魅力的に演じる姿を拝見してきました。主人公の比奈子は、一見すると感情豊かですが、ある“心の闇”を抱えており、それを周りに気付かれないよう巧みに生きています。そんな二面性を持つ女性だからこそ、波瑠さんに演じていただけたら」と起用理由について語った。最高にゾクゾクする猟奇犯罪ミステリードラマとなっていく本作。波瑠さん扮する刑事ドラマ史上最も“異常な”ニューヒロインの誕生に期待大だ。「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は7月より毎週火曜日22時~フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年05月21日女優の波瑠が、7月スタートの関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(毎週火曜22:00~22:54)で、民放連続ドラマ初主演を果たすことが20日、分かった。刑事役も初めてとなる。このドラマは、内藤了の猟奇犯罪ミステリー「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズが原作で、波瑠演じる主人公・藤堂比奈子は、警察学校を優秀な成績で卒業し、刑事部に配属された新人刑事。事件の情報をイラストに描きとめれば決して忘れないという驚異的な記憶力と、殺人犯への異常な探究心を併せ持つキャラクターだ。比奈子は、先輩刑事やオタク鑑識官、"死神"と呼ばれる女性監察医といった個性豊かなメンバーに囲まれながら、次々と起こる不可解な猟奇殺人事件の捜査に当たっていくが、誰にも明かしていない心の闇を抱えているという側面も。さまざまな犯罪者との出会いによって、その犯罪者への異常な興味の理由も、明らかになっていく。波瑠は、民放連ドラ主演と刑事役という初めての経験に「喜びも苦労も全部思いっきり味わいたいです!」と抱負。「人の美しさだけではない、傷や苦しみ、怒りなどの感情も描かれていく作品になると思います。藤堂比奈子の歩む道がどんなものになるのか、皆さんに見届けていただけたらうれしいです!」と見どころを語っている。関西テレビの河西秀幸プロデューサーは、二面性を持つ主人公について「波瑠さんに演じていただけたらきっと面白い作品になると確信し、お願いさせていただきました」と起用理由を説明。今作のテーマを"人を殺す者と殺さない者の境界線"と掲げており、「とにかく先が気になってハラハラする猟奇犯罪ミステリーに、ぜひご期待ください!」と呼びかけている。
2016年05月21日女優の波瑠が3日、横浜赤レンガ倉庫に期間限定オープンした日本テレビ系ドラマ『世界一難しい恋』(毎週水曜22:00~23:00)の"初恋成就神社"のイベントに登場。共演する清水富美加から、演技の対応能力を絶賛された。このドラマは、嵐の大野智演じる、女性を喜ばせる才能は1ミリもない「鮫島ホテルズ」の変人若社長・鮫島零治が、中途入社してきた波瑠演じるヒロイン・柴山美咲のハートを射止めるために奮闘するラブコメディ。清水は、柴山と同期入社の新入社員・堀まひろ役を演じている。清水は、前日に行われた撮影でのエピソードを披露。波瑠とのやり取りで、清水が違うシーンを演じ始めてしまったにもかかわらず、「波瑠さんはそれに普通に参加してくださって。その対応力がすごいなって思って、ありがたいです」と感謝した。当の波瑠は「私もよく分かってなかったんですよ。で、『あれ? こっちのお芝居だったかなぁ?』と思いながら、まぁ始まったからやろうと思って、そのまま普通に続けちゃいました(笑)」と、それほど大きな問題としてとらえていない様子。これに清水は「いや、普通に続けらんないんですよ!こんなの。全然違うセリフ言われてるわけですよ。分かります!? このすごさ、分かってほしい。私は」と会場のファンに力説しはじめた。"初恋成就神社"は、ドラマの舞台である横浜の赤レンガ倉庫に、6日まで期間限定で登場。大吉から凶まで6種類のおみくじを引くことができ、それぞれに主人公の鮫島零治や、柴山美咲などの性格がにじみ出たアドバイスが書かれている。早速、大野と波瑠が引いてみると、大野は柴山の「とにかくマイペースでいることが大切です」とコメントが書かれた"中吉"、波瑠は鮫島の「今週の恋愛運は、絶好調だ」と書かれた"大吉"を引き当て、偶然にも互いの役柄のくじを選ぶ結果となった。あす4日放送の第4話では、ライバルホテル社長の和田(北村一輝)に恋愛の弟子入りした鮫島が、授けられたテクニックで柴山へアプローチを開始。さらに、秘書の村沖(小池栄子)のアイデアで、柴山と旅行に連れ出す作戦を実行しようとする。波瑠は「今までで一番ハラハラドキドキすると思います」、大野は「今までにない鮫島零治の顔が見られるじゃないかと思います」と予告し、集まったファンに「まっすぐ10時までに家に帰るように!」と呼びかけた。
2016年05月03日2016年夏、「NEWS」がメインパーソナリティーを務める「24時間テレビ39愛は地球を救う」の「チャリティーパーソナリティー」に、女優・波瑠が抜擢された。1978年に第1回が放送されてから、今年で39回目を迎える日本テレビの「24時間テレビ」。今年のテーマは「愛~これが私の生きる道~」と発表され、“愛”に支えられ、強く前向きな“生きる道”を選んだ人々にスポットを当て、 「生きるヒント」と「愛」と「幸せ」をもう一度考え直すきっかけとなる番組を目指すという。毎年、メインパーソナリティーやスペシャルドラマの主演が誰になるのか、そのキャスティングに注目が集まる中、今回は、メインパーソナリティーを4人体制では初となる「NEWS」が、そしてチャリティーパーソナリティーを女優の波瑠さんが初担当する。波瑠さんと言えば、連続テレビ小説「あさが来た」で一躍お茶の間の人気者になった、人気急上昇中の女優。モデルとしても活躍し、女優デビュー以降は『恋空』『アフロ田中』『100回泣くこと』『潔く柔く』『アゲイン 28年目の甲子園』『グラスホッパー』と数々の映画や「14才の母」「ごめんね青春!」「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」とテレビドラマへも出演。現在は、「嵐」大野智と共演で「世界一難しい恋」に出演中だ。波瑠さんは、「今回チャリティーパーソナリティーに選んでいただけて、正直なところ不安もありますが光栄な気持ちです。24時間テレビを通して本当に大切なものは何かということを考え、伝えていけたらなと思います。見てくださるみなさんの近くにいるつもりで、この番組を楽しみたいと思います!」と意欲を寄せた。また、「24時間テレビ39」総合プロデューサーの岩下英恵は、今回の決定に際して「波瑠さんは、老若男女、誰からも愛され、凛とした存在感が非常に魅力的な方だと思います。波瑠さんの持つ優しさと芯の強さで感じた『愛』を、波瑠さんらしく表現してもらい、伝えて頂きたく、24時間テレビチャリティーパーソナリティーをお願いさせて頂きました」とコメント。今回の起用にネット上では「波瑠ちゃんが24時間テレビのパーソナリティになったのは嬉しい!24時間ずっと見ちゃうかも(笑)」「波瑠ちゃん24時間テレビ頑張です!」と喜びの声が上がる中、「瑠ちゃんパーソナリティやる流れで紅白の司会とかやりそー」と、早くも今後の“司会業”での活躍を予想するコメントも見られた。「24時間テレビ39愛は地球を救う」は今夏、日本テレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月27日女優の波瑠が、今夏放送の日本テレビ系『24時間テレビ39』のチャリティーパーソナリティーに決定したことが27日、明らかになった。波瑠は初のチャリティーパーソナリティーとなる。波瑠は、昨年10月から半年間、NHK朝ドラ『あさが来た』の主演を務め、これに続く形で、4月スタートの日テレ系ドラマ『世界一難しい恋』にヒロイン役として出演。『24時間テレビ』のチャリティーパーソナリティーは、2014年を杏、2015年を松下奈緒が務めており、今年の波瑠で、NHK朝ドラ主演女優が3年連続で担当することになる。波瑠は「今回チャリティーパーソナリティーに選んでいただけて、正直なところ不安もありますが、光栄な気持ちです」と喜びを語りながら、「24時間テレビを通して、本当に大切なものは何かということを考え、伝えていけたらなと思います」と抱負。「見てくださるみなさんの近くにいるつもりで、この番組を楽しみたいと思います!」と意気込みを示している。岩下英恵総合プロデューサーは、波瑠を「老若男女、誰からも愛され、凛とした存在感が非常に魅力的な方」と評した上で、「優しさと芯の強さで感じた『愛』を、波瑠さんらしく表現してもらい、伝えていただきたく、24時間テレビチャリティーパーソナリティーをお願いさせていただきました」と起用理由を話している。今年のテーマは「愛 ~これが私の生きる道~」で、"愛"に支えられ、強く前向きな、"生きる道"を選んだ人々にスポットを当てて放送。メインパーソナリティーは、アイドルグループ・NEWSが7年ぶりに務める。
2016年04月27日笑福亭鶴瓶と森川葵が司会で事前の徹底取材からゲストの素顔に迫るトークバラエティー「A-Studio」が22日(金)今夜放送され、女優の波瑠がゲスト出演する。雑誌「Seventeen」や「non-no」でモデルとして活動。映画『アゲイン28年目の甲子園』、『グラスホッパー』やドラマ「ごめんね青春!」などへの出演を経て、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で国民的女優へと成長を遂げた波瑠さん。波瑠さんは2013年4月から翌年3月まで「A-Studio」の5代目アシスタントを務めており、今回、ゲストとして同番組に帰って来ることとなった。同番組司会の鶴瓶さんとは「あさが来た」でも共演しているだけに、今度は“徹底取材”される側にまわった波瑠さんが鶴瓶さんと繰り広げるトークも必見だ。現在は毎週水曜22時から日本テレビ系ドラマ「世界一難しい恋」で「嵐」の大野智と共演。大野さん演じる一流ホテルの若き社長との恋の行方も見逃せない。「A-Studio」は22日(金)23:00~TBS系で放送。(笠緒)
2016年04月22日2日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロイン・あさを演じた女優の波瑠が同日、自身のブログを更新し、応援してくれたファンに感謝の気持ちを伝えた。波瑠は、「ほんまおおきに。」というタイトルでエントリーし、「あさが来た、最終回を見る会にお越し下さったみなさま、お家で観てくださったみなさま、今日まで本当にありがとうございました」と感謝。「きっと、視聴者のみんなが好きなのはわたしではなくて"あさ"なんだろうとわかっていながら、その溢れる愛情のおこぼれを浴びて、ほんとうに幸せものでした」とつづった。また、「好かれることは重要ではない」というより「わたしにとっては贅沢」であり、「誰にでも好かれる、とか人気者とかいう響きはわたしにとって贅沢極まりないのです」と説明。「子供の頃も、話の中心にいるお友達が眩しいような、憧れてしまうような、なんでもない下町の小娘でした」と昔を振り返り、「今も同じで全く特別な人ではないです。だけどとっても幸せな人になりました。ほんの一瞬かもしれませんけど」と伝えた。続けて、こう打ち明けた理由について、「コンプレックスと不安のかたまりだった子供の頃の自分に、声をかけてあげたいような気持ちで。大丈夫だよ。色々あるけど、やっていけるよって」と告白。「もう嫌だっていうことに直面してる人を勇気づけてあげられたり、なんてことができるのではと思い上がってしまっています。この幸せ、どうしてくれる」とあふれる思いを記した。そして、「たっぷりの感謝を抱えて、この先どこまで走っていけるか、わたしもわかりません」とした上で、「ただ、あさが来たの物語が終わっても、わたしは変わらず居ますので、暇つぶしにでも気にかけていただけたら嬉しいです」とコメント。最後は「ほんまおおきに、ありがとうございました」と感謝の言葉で締めた。
2016年04月03日2日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『あさが来た』(毎週月~土曜8:00~8:15)でヒロイン・あさを演じている女優の波瑠が1日、情報番組『あさイチ』(毎週月~金曜8:15~)に出演。撮影エピソードや共演者との思い出などを語った。波瑠は、東京を訪れていたあさが、親友・大久保利通が暗殺され号泣する五代友厚(ディーン・フジオカ)に抱きつかれたシーンについて、「すごくひっかかったシーンの一つだった」と告白。「だんなさまも娘もいて、東京に来て、五代様をまったく男としては意識していないというのがどうしたら表現できるんだろう」と悩み、「抱きつかれてそのまま受け入れてもその気があるように見えるし、抵抗してもその気があるように見えるし、どうしたらいいんだと思って」といろいろ考えたという。そして、「結果的には、あのシーンはそのまま台本通りにやって、あとにシーンを足してもらいました」と言い、大阪に戻ってから「千代にも見せたかったなぁ」と夫・新次郎と娘・千代に東京での話をするシーンを加えてもらったことを告白。「東京にいる間もずっとだんなさまと千代のことを考えていたよっていうのがわかるシーンを作ってもらいました」と話した。五代役のディーン・フジオカもVTR出演し、「あささんとのからみが濃いものがたくさんあった」とコメント。大久保が亡くなった直後のこのシーンについて、「いろんな思い入れとか想像力を動員させて一転集中させた感じだった」と話し、「恥ずかしながらあささんの胸で…胸じゃないか、肩か(笑)。肩で泣かしてもらいましたね。ひっぺがされそうになったので、思いっきりつかんでいました」と振り返った。
2016年04月01日朝ドラ「あさが来た」のヒロイン・波瑠がクランクアップ後初のバラエティー番組となる「とんねるずのみなさんのおかげでした~波瑠が来たから春がきた!超豪華特大3時間半SP~」に、人気子役の寺田心らと参戦。「とんねるず」が一般人の夢をかなえるために突然訪問する企画「とんねるずは突然に」コーナーにスタジオから出演する。1988年の番組スタート以来、高い人気を博している「とんねるずのみなさんのおかげでした」の2016年最初のスペシャルは、「とんねるずは突然に」&「博士と助手細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の超豪華2本立て。昨年のクリスマスイブSPの放送で、「とんねるず」の石橋貴明と木梨憲武が一般人の夢をかなえるために突然訪問を行った「とんねるずサンタは突然に」が大好評だったため、今回のスペシャルでも「とんねるずは突然に…日本縦断スペシャル」として全国各地の一般家庭を突然訪問する。今回は全国から5万通以上の応募が殺到し、その中から選ばれたのは5軒に突撃。もちろん事前連絡などはなし、訪れるのは木曜日か金曜日という情報しかないため、2人の突然の訪問には予想外のハプニングが続出!それでも、選ばれた5軒では「とんねるず」と至福の時を過ごし夢を叶えていた。そのスタジオに、朝ドラ「あさが来た」で日本初の女子大学設立者である明治の実業家・広岡浅子を好演した波瑠さんが登場。“五代さま”ことディーン・フジオカというブレイク男子を生み、“姉”・宮崎あおいや“夫”・玉木宏、“娘”・小芝風花ら、ヒロイン・あさを見守る家族や社員たちの魅力も相まって、24週連続の視聴率20%越えと好評を博している。「とんねるず」に突然訪問された家族たちのVTRを見た波瑠さんは、「親子、家族の絆が見られて楽しかったです!」と感想を述べ、もし自宅に突然「とんねるず」がやって来たら、「力仕事を手伝ってほしい」と、超多忙な日々を終えたプライベートがしのばれる“夢”を語っていたという。さらに、もう1本は今回で22回目を迎える名物コーナー「博士と助手細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」。全国予選を勝ち上がってきたツワモノたちが、ほかでは見ることができない渾身のモノマネを披露する。審査員はおなじみ石橋さん、木梨さんに関根勤、「バナナマン」の2人。今回は、3月いっぱいで解散するコーナー常連組だった「弾丸ジャッキー」のラストステージや、史上最多のオーディションから厳選された新人勢が大活躍、シリーズ最高の大激戦となっている。「とんねるずのみなさんのおかげでした~波瑠が来たから春がきた!超豪華特大3時間半SP~」は3月24日(木)19時57分~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月24日女優の波瑠が、主演を務めるNHK連続テレビ小説「あさが来た」の撮影中、周囲の雑音に悩まされながらも演技に取り組んだ思いを明かした。ヒロインの白岡あさを演じ、5日にクランクアップした波瑠さん。23日(水)に更新したブログでは、約10か月におよんだ撮影期間をふり返った。両替屋だった加野屋から加野銀行を設立し、寄付金集めに難航していた女子大学設立も実現させたあさ。23日の放送では加野屋が営む生命保険事業を他社と合併し拡大するまでが描かれた。女性起業家のパイオニアとして知られる実業家の広岡浅子をモデルにしたあさを演じ切った波瑠さんは、「ものを形にしていくっていうのは、人が思うよりずっと熱量がいること。そして同時に犠牲が必要なもの、とわたしは思います」と、銀行にせよ、女子大学にせよ、そしてドラマにせよ、何かを作り上げることに共通する大変さについてしみじみとつづった。波瑠さんは「あさ、という女性を演じているあいだは、誤解されても、誰かに嫌われてしまっても、そんなことは気にしていられませんでした」と、脇目もふらず取り組んだ撮影期間をふり返り、「わたしという人が好かれるために作っているドラマではなかったし、好かれようが嫌われようが、とにかく作り上げなくちゃいけない。それだけがわたしにできることでした」と女優としての思いを明かした。同ドラマで突如として人気女優のひとりとなっただけに、周囲からは誤解を受けることもあったのだろう。「きっと器用な人だったら、誰も不快にさせることなく全うできるのかもしれませんけど。誰から見てもいい子、いい人でいる事だけが、全てではないのかもしれないなと、考えたりしました」「作り話がどこまでも歩いて行ってしまうことも知りました。そんなところにわたしはいないのに」と悩みもしたようだ。しかし、あさという役に没頭していた波瑠さんは「格好良く聞こえるかもしれませんけど、余裕がなさすぎてかまってられなかっただけだと思います。笑」と、結果的にそうした周囲の雑音に自分を見失うことはなかった。「相手にしないという戦い方もあるのかなと、学んだような気がします。何事も経験です」と、また一歩、女優として成長したようだ。(花)
2016年03月23日アインシュタインが100年前に予言した「重力波」が、ついに発見された。重力波とは何なのか、どのようにして見つかったのか、そして重力波で宇宙を見る「重力波天文学」の将来について、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の村山斉機構長にうかがった。第3回では「重力波で宇宙を見る『重力波天文学』への期待」についてお聞きする。○重力波天文学で期待されること---重力波が発見されたことで、重力波で宇宙を見る「重力波天文学」が幕を開けた、といわれていますが、重力波を使うことで何が見えるようになるのでしょうか。村山: まずひとつは、今回見つかったようなブラックホールや、また中性子星といった重い星が合体するときに出る重力波を見るというのがターゲットとなります。ただ、他にもいろんな計画があります。たとえば欧州では「LISA」[*4]という計画があります。LISAには光を出す人工衛星と、鏡で受け止める人工衛星があって、3機が編隊で飛行して空間の歪みを見ます。LISAでは、LIGOが見ることができるものとは周波数が異なる重力波、宇宙のずっと初期に起きたような現象から来た重力波が見えるのでは、と言われています。もっと周波数の低い重力波が見られると、宇宙が始まった直後の「インフレーション」が見られるようになります。バクテリアぐらいの大きさの宇宙が、一瞬にして銀河サイズにまで引き伸ばされるということが起きたというものです。もしそれが起きたとすると、ぐわんぐわんとなりますよね。その空間のゆがみが今も宇宙を伝わっていて、その重力波が捉えられれば、インフレーションが起きたという証拠になります。このために、我々がリーダー格を務めている計画で「LiteBIRD」[*5]というものがあります。2022年ぐらいに打ち上げたいと思っています。ちょうど光で言えば、可視光から赤外線、電波、X線といったように広がっていたように、重力波も、色々な装置で観測することで今まで思いもしなかったものが見える可能性があります。--具体的にはどのようなものが見つかると期待されているのでしょうか?村山:探していなかったもの、予期していないものが見つかることですね。もう少し具体的なことをいうと、元素のうち、鉄までは超新星の中でできたことはほぼ間違いないといわれています。でも、鉄よりも重い元素、たとえば鉛や金、銀、プラチナなどは、どこから来たのかまだわかっていないんです。候補として挙げられているのは、中性子星の合体で、そのときに新しい元素が作られて宇宙にちりばめられたのではないかと考えられています。でもまだ証拠はないんですね。中性子星同士の合体は重力波天文学で見えるはずですから、まずそれを捉える。そしてその場所を他の光学望遠鏡やX線望遠鏡で見ることで、そこでどういう物質がどういう反応を起こしているのかが見えてくる。そういうことから、確かにここで金が作られているぞ、といったことがわかるわけです。そういう風に発展していく可能性は十分にあると考えています。あと、ダークマターは小さなブラックホールなのではないか、という説があります。少し筋が悪い説で、そうではないと思われてもいるのですが、仮にそうだとして、一部でもブラックホールでできているとすると、その合体から発生する重力波もあるはずです。(この説が)どれくらいの可能性があるのか、あるいはないのかが調べられます。そういうことにも応用が広がると思います。こうした話をしていると、「見えないものの話をしているけれど、本当にそんなことわかるの?」と言われますが、原子だって19世紀に見た人は誰もいないわけです。でもメンデレーエフが周期表を作って、誰も見たことがないのに「水はH2Oだ」とわかったわけです。科学というのはそういうことができるんです。見えなくても、いろんな証拠から考えてこうに違いない、と割り出すことはずっとやってきたわけです。見えないからわからない、というのは思い込みで、見えなくてもいろんな手段がありますから、それらを組み合わせて、総合的に「こうに違いない」と判断してきた例はたくさんあります。極端なことを言えば、光だって見えてはいません。光というのは、人間の網膜を光が叩くと、網膜にある電子が動かされて、その電子が動いた電流を神経が拾うから我々は見た、と感じるわけですけれど、光そのものを見たわけではないんですね。「見る」ということは、実はすごく間接的な証拠を積み重ねた結果なんです。--よくご著書などで、「宇宙はどこまで広がっているのか、終わりはあるのか」、「宇宙の始まりはどんなものだったのか」、「宇宙は何でできているのか」といったことを追い続けていると書かれていらっしゃいます。重力波天文学で、そうした謎へ近づけるでしょうか?村山:たとえば、LiteBIRDでインフレーションの直接の証拠が見つかれば、「宇宙は確かにインフレーションで始まったんだ」ということがわかります。これはものすごいことです。現在の138億光年の宇宙の広がりが、宇宙が生まれたときには原子1個分よりもはるかに小さいところから始まったということになります。今のところはまだ夢ですけれど、何を見ればよいかわかっているわけですから、その答えに近付いている段階にあります。たとえば音楽でいうと、いろんな音程、つまり波長の音が混ざって音楽になっていますよね。それを詳しく調べると、それぞれの波長の割合や音の大きさの比率がわかるわけです。インフレーション起源の重力波も、ある波長はこれくらい、また別のある波長はこれくらいといった、形のようなものが予言されています。それに合うかどうかが重要なポイントになります。ですから、すごく大きな空間から重力波が来ているということが見つかるだけではだめで、それが本当にインフレーションの特徴的なパターンに合致しているかどうかまで見て、おそらくこれはインフレーション起源の重力波だろう、と結論付けることになると思います。もしかしたら2020年代に、それが見られるかもしれません。私の夢は今、実現に向かっているところにあります。【脚注】*4: 「LISA」(リサ)……欧州宇宙機関(ESA)が計画している宇宙に浮かぶ重力波望遠鏡。3機の衛星を100万kmずつ離して編隊飛行させ、その間にレーザー光を飛ばして、重力波による衛星間の距離の変化を調べる。2015年12月には、LISAの実現に必要となるさまざまな新技術の実証を行う「LISAパスファインダー」が打ち上げられ、現在も試験が続けられている。現在、LISAはまだ正式にプロジェクトとしてスタートはしていないが、2034年の打ち上げが計画されている。*5: 「LiteBIRD」(ライトバード)……「インフレーション」と呼ばれる、宇宙ができた直後の姿に関する仮説を検証することを目的とした衛星計画。初期の宇宙は超高温、超高密度の状態(ビッグバン)であったとされ、これは1965年に裏付けられているが、さらにそれよりも前には、宇宙は素粒子よりもはるかに小さなところから、ごく短時間に大きく膨張し、そしてビッグバンになったのではという仮説が、1981年に佐藤勝彦氏、Alan Guth氏らによって提唱された。このインフレーションによっても重力波が発生したと考えられており、それを捉えることができれば、インフレーションが確かにあったという証拠になる。【参考】・Arianespace - Press Release - VV06: with Arianespace, Vega successfully places ESA’s LISA Pathfinder technology demonstrator into orbit・Arianespace - Mission Update - The sixth Vega success supports European science with launch of the LISA Pathfinder space probe・LISA Pathfinder overview / Space Science / Our Activities / ESA・LiteBIRDLite(Light) Satellite for the Studies of B-mode Polarization and Inflation from Cosmic Background Radiation Detectionインフレーション宇宙を検証するLiteBIRD計画の現状片山伸彦(Kavli IPMU/総研大)
2016年03月18日アインシュタインが100年前に予言した「重力波」が、ついに発見された。重力波とは何なのか、どのようにして見つかったのか、そして重力波で宇宙を見る「重力波天文学」への期待について、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の村山斉機構長にうかがった。第2回では「重力波はどのようにして見つかったのか」についてお聞きする。(第1回はこちら)○重力波の発見は運が良かった?--そしてついに昨年9月、米国の重力波望遠鏡「Advanced LIGO」[*1]が、2つのブラックホールが合体した際に生じた重力波を捉えることに成功しました。LIGOが改良されて「Advanced LIGO」になったことで見つかったわけですが、やはり発見できた理由はこの改良をしたことが大きかったのでしょうか?村山: 本当のところはまだわからないのです。と言うのも、Advanced LIGOの設計をするときに、ブラックホールの合体というのはたぶん見えるだろう、とは思われていましたが、どれくらいの頻度で起こるかはよくわかっていなかったんです。設計時は、ブラックホールになり切れなかった別の重い星、「中性子星」をターゲットとしていました。この中性子星同士が合体する際に生まれた重力波は捉えられるのだと思われていました。また、宇宙に中性子星がどれくらいあるかというのはある程度わかっているので、年に数回は捉えられるだろうとも言われていました。でもブラックホールは見えないので、どれだけの数があるのかもわかりませんし、どれだけの数が連星になっているかもわかっていませんでした。今もわかっていません。ですから、ある意味で今度の発見はすごく運が良くて、スイッチを入れた瞬間に見つかったというもので、めったに起きないものがたまたま起きて、今回運良く検出できた可能性はあります。もちろん、がんばって性能を上げたというものありますが、それだけでなく、運が良かったのも間違いないでしょう。--LIGOの検出感度が上がったという話でしたが、具体的にどのようにして上げたのでしょうか?村山:LIGOなどの重力波望遠鏡は、レーザー干渉計というものを使って重力波を捉えます。これはレーザー光線を行ったり来たりさせると、その距離が重力波のせいで伸び縮みするので、それを検出するというものなのですが、まずそのレーザー光の強度を20倍ぐらいに強くしました。こうした装置にとって一番まずいのは、振動です。まわりで少しでも地面を揺らす出来事があると、装置に影響が出てしまいます。とくに、ルイジアナ州に置かれたレーザー干渉計で苦労したのは、数十km先で木を切っているとか、他にも車が通ったとか、誰かが歩いたとか、そうしたことがすべて雑音になってしまうということです。そのため、まわりが揺れていても、装置の中を行ったり来たりしているレーザー光線や、それを反射させる鏡には影響が出ないようにしました。この「振動から隔離する」というのが肝でした。それまでLIGOを運用した中で、どういうところがうまくいかないかということは学んでいますから、きちんと設計をやり直して、作り直したわけです。他にも、信号をどうやって読み出すかとか、細かい改良を積み重ねて、これで当初の計画通りLIGOの10倍まで感度が上げられるはずだという目処が立ち、現在はとりあえず3倍まで実現しました。LIGOはまず5年間運用されましたが、そこでの知見を踏まえて新しい装置をつくりましょうとなり、Advanced LIGOができました。そのAdvanced LIGOができてすぐに重力波が検出できたというのがびっくりでした。それだけ、初代LIGOの5年間で学んだことがあったのでしょうね。--検出したあと、今回の発表まで、検証作業はどういうことが行われたのでしょうか?村山:まず、今回の場合は装置を動かし始めてすぐに検出されましたから、そのときの装置が本当に正常だったかというのを調べます。そのあとも装置は動かしていますから、その状態と様子を比べて、違いがないかどうか、そうした安定性を調べなくてはなりません。また、LIGOは遠く離れて置いた2つの望遠鏡から構成されていて、今回はその両方で信号が検出されました。その2つでそれぞれ検出された信号のつじつまが合っているかどうかも調べます。距離が離れていますから、若干、重力波が届くのに時間差ができます。装置の向きもわざと45度変えてあるので信号に違いが生じるはずで、それが期待通りのものだったのかを調べました。その信号ずれを計算に入れて重ね合わせてみるとほぼ一致したわけです。逆に、完全に一致していたら科学者は信じません。雑音は必ずあるはずなので、もしぴったり合ってしまえば、それは人工的すぎる。もしかしたら誰かが偽の信号を入れたんじゃないかと疑うわけですね。むしろ、少々ずれているほうが自然ですから、そうしたところを定量化して、このくらい合っていて、このくらいずれている、ということを評価します。そうしたいろんなことを組み合わせて、どうやらこれは本当らしい、と納得がいくまでには時間がかかります。私は、今回の検出から発表までの5カ月というのは早いほうだと思います。--LIGOチームの発表が早かった理由には、他の重力波望遠鏡に先を越されたくないという焦りやプレッシャーがあったのでしょうか?村山:「重力波が見つかったようだ」という噂が流れてしまっていましたから、プレッシャーはあったでしょうね。でも、これは間違いなさそうだ、という確信は、おそらくかなり早い段階からあったと思います。それだけ波形がはっきりしていますしね。ただ、やはり先ほど述べたような手順を踏まないと、科学的に発表できるほどの内容になりませんので、チェックはやらなきゃいけないわけですね。今回、期待していたより大きな信号がたまたま来てくれたおかげで、これだけはっきり見えています。確信を持ちやすい、わかりやすい信号が来てくれたというのが、発表が早かった理由のひとつでもあると思います。--発見から5カ月が経っていますが、この間、2つ目、3つ目の重力波というのは発見されていないのでしょうか。村山: 発見されているんじゃないかという噂はあります。あくまで噂ですが、根拠のひとつは、LIGOチームが光学望遠鏡の使用を予約していることです。実は昨年9月に重力波が発見された際、彼らはチリにある欧州南天観測所の光学望遠鏡の使用権をすぐに予約して、重力波が来たと考えられる方向を観測しています。何か写るのではと思ったのでしょうね。そして、実は昨年12月にも2回予約しています。ですので、また何か信号を捉えて、検証作業をやっているのでは、と思われます。ただ、公式には何も発表されていません。検証の結果、重力波の信号ではなかったという可能性もありますので。--今回の発表に対しては、ライバルでもあるはずの日本の研究者の方も大変喜んでおられました。やはり人類共通の謎が発見されたということで、国などは関係なく、自分のことのように嬉しく思われるものなのでしょうか。村山: 研究者というのはそんなに人間ができているわけではないです。みんな自分が勝ちたいと思って、いつも競争しています。けれども、今回の重力波に関して言うと、重力波を「見る」ということよりも、「使う」ということのほうが意味が重いんです。みんな重力波があるのは間違いないと思っていて、あとはそれを見つけることが技術的に可能なのかという問題がずっとありました。それさえ克服すれば、そこから重力波を使った新しい観測ができるようになって、想像もしていなかったような発見があるに違いないと思っていたわけですね。技術的に難しいことはわかっていますから、本当に可能なのかと心配しながら見ていました。今回、とりあえず見つかったことで、ホッと胸をなでおろしたという気持ちが強いですね。観測できることはわかったので、これから日本のKAGRA[*2]や欧州のVIRGO[*3]も、がんばって装置を完成させれば、自分たちにも検出はできる。そして、できたあとで何を見つかるかが勝負だ、という気持ちが強いと思います。確かに、重力波を見つけるという点ではLIGOチームが先を越しましたが、これからLIGOに加えて、VIRGOやKAGRAが同時に観測を行う時期がやってきます。たとえば何か新しい信号が見つかるとき、そうした信号はノイズの中に埋もれているわけですから、見つけることができるかどうかは解析の技量によるわけです。だから、他のグループが同じ信号を見ていても拾い上げることができず、自分たちのグループが最初に発見するということは十分ありえるわけです。また、あるグループが「こういう信号があったぞ」と発表したときに、他のグループが自分たちのデータを見直して、「気がつかなかったけれど、確かに自分たちの望遠鏡も捉えていたよ」ということになるわけですね。そしてすべてのグループのデータを総合してみると、三角測量ができるので、どこの銀河から来た重力波かがわかるわけです。今回の「重力波の発見」そのものがノーベル賞を受賞するかはわかりませんが、これからこそ、ノーベル賞に値するような大発見がある可能性が十分にあります。【脚注】*1: 「LIGO」(ライゴ)……米国のカリフォルニア工科大学とマサチューセッツ工科大学が共同で設立した重力波望遠鏡。ルイジアナ州リヴィングストンと、ワシントン州ハンフォードに1台ずつの観測装置を設置し、観測を行っている。初代LIGOは2002年から2010年まで運用され、重力波は検出できなかったものの設備の運用に関する多くの知見を獲得。それを活かして改良が行われ、2015年9月に「Advanced LIGO」が完成。運用を開始した直後、まだ試験運転を行っている最中に、今回の大発見が行われた。*2: 「KAGRA」(かぐら)……岐阜県飛騨市神岡町にある神岡鉱山跡で建設が進められている日本の重力波望遠鏡。東京大学宇宙線研究所を中心としたチームによって運用される。2015年10月に第一期実験施設が完成し、2015年度中に重力波の試験観測を行うことが計画されている。また、第二期実験施設が完成する2017年度には、重力波の本格観測を開始することが計画されている。*3: 「VIRGO」(ヴィルゴ、ヴァーゴ)、イタリアのピサに建設された重力波望遠鏡。イタリア、フランス、オランダが共同で観測を実施する。LIGOと同様、また共同で、同時期に観測を行ったものの重力波の検出はできず、現在は検出感度を上げた「Advanced VIRGO」の建設が進んでいる。今回のAdvanced LIGOによる重力波の発見には、VIRGOの研究者チームも大きく貢献している。【参考】・重力波とは? « KAGRA 大型低温重力波望遠鏡・Physics - Focus: A Fleeting Detection of Gravitational Waves・LIGO Scientific Collaboration News・Advanced LIGO・Virgo – website次回は3月18日に掲載予定です)
2016年03月16日7月2日公開の映画『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』で、NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインを演じている女優の波瑠がゲスト声優を務めることが明らかになった。波瑠が演じるのは、おもちゃの星からやってきたゼンマイ仕掛けのお姫様で、今作のヒロインとなるルンダ。彼女は元気で好奇心旺盛な女の子だが、困ったことが起きると、すぐに体が大きくて優しいロボット・ナンダに頼ってしまう、少し気が強くてワガママなお姫様だという。波瑠が劇場版アニメ作品で声優を担当するのはこれが初。また、ルンダが困った時にはいつも助けてくれるロボット:ナンダ役をお笑いコンビ・中川家の礼二が、そして海が汚れないように守る海の主:ヌラ役を兄の剛が担当することも発表された。○波瑠コメント子どもの頃、劇場版『ばいきんまんの逆襲』のVHSを持っていて何度も見ていたのでアンパンマンの声優に選んでいただいた時は、とてもうれしかったです。好きなキャラクターはどんぶりまんトリオです。(アフレコも)楽しみながら頑張れたらと思います。○日本テレビ プロデューサーコメント今、大注目の女優、波瑠さんにお願いしたいと思った理由は、ヒロインのルンダは、信念を持った気の強い女の子ですが、アンパンマンたちと出会ったことで、自分の間違えを受け入れ、変化していきます。凛とした強さを持ちながらも変化を怖がらず、本当の勇気とは何かを追求しようと挑む役がぴったりだと思ったのと、変化する心の機微を上手に演じていただけると思ったからです。波瑠さんの声の中にある、ある種の気高さ、その柔軟な表現力で、今度はアンパンマンで元気と笑顔を与えてくれると信じています。○中川家・剛コメントずっとアンパンマンを子供たちと見ていたし、生活になくてはならない存在だったので(声優のお話をいただいて)本当にうれしいですね。仕事でもプライベートでもアンパンマンミュージアムには行ったことがあるんですが、その時、原画がほしいと子どもが泣きじゃくって大変でした。ウチは双子なんで2枚買わないといけなくて(笑)。僕はドキンちゃんとコキンちゃんが好きですね。子どもたちも好きなんです。劇場版『アンパンマン』は大人が見ても感動しますし、家族で見に来てほしいですね。○中川家・礼二コメントうちはまだ子供が6歳なので自慢できますね。僕らの芸風って子どもに尊敬される芸風じゃないんで、声優の話をいただいてこれはかなり自慢できるぞと(笑)。「アンパンマンミュージアム」にある「ジャムおじさんのパン工場」に行った時に、子どもにせがまれてけっこうパンを買いましたね。普通のパン屋さんに行ってもそんなに買わんやろってくらい(笑)。ナンダのパンができたら、惣菜パンにしてほしいです(笑)。好きなキャラクターはチーズです。いつも不思議に思っているんですけど、チーズだけ、なんで犬なんだろうと(笑)。ずっと見てたら、もしかしたらしゃべるんちゃうかな?って思ってます(笑)。(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV(C)やなせたかし/アンパンマン
2016年03月11日NHK連続テレビ小説『あさが来た』で注目を集める女優の波瑠が、夏公開の映画『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』のゲスト声優を務めることが決定した。その他の画像毎夏に公開され、人気を集める『アンパンマン』の第28作目は、おもちゃの国からやってきたゼンマイ仕掛けのお姫様ルンダが、アンパンマンたちに出会い、成長していく姿を描く。ルンダの声を演じる波瑠は「子どもの頃、劇場版『ばいきんまんの逆襲』のVHSを持っていて何度も見ていたのでアンパンマンの声優に選んでいただいた時は、とてもうれしかったです。好きなキャラクターはどんぶりまんトリオです。(アフレコも)楽しみながら頑張れたらと思います」とコメント。彼女が劇場版アニメーションで声優を務めるのは初となる。また、少しわがままなルンダが困ったときに頼りにしている優しいロボット・ナンダの声を中川家の弟・礼二が、海が汚れないように守る海の主ヌラの声を中川家の兄・剛が務めることもあわせて発表になった。ふたりとも私生活では子をもつ父親で、“パパ代表”として抜擢された。昨年公開になった『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』はシリーズ最高のヒットを記録しており、新作映画も人気を集めそうだ。『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』7月2日(土)よりロードショー
2016年03月10日「嵐」の大野智が波瑠と初のラブコメに挑戦する4月期放送のドラマ「世界一難しい恋」。北村一輝や小池栄子など続々とキャストが発表される中、また新たに清水富美加がキャスティングされたことが明らかになった。鮫島零治(大野智)は老舗旅館の跡継ぎで、複数の一流ホテルを経営する若きイケメン社長。仕事もバリバリこなし、なんでも持っていて女に苦労しない。はずだがしかし…「客を満足させる才能は天才的であるが、女性を喜ばせる才能は1ミリもない」。一見完璧である彼だったが、その内面はとてつもなく上から目線でKYで子どもっぽく、女性と接点ができても向こうから静かに去られ、もっと悪いことに、なぜかそれに気付いていない…。そう、彼はいまだ恋というものを経験したことがないのであった。主人公の零治役の大野さん、ヒロイン波瑠さんをはじめ、零治の有能な秘書・村沖舞子役の小池さん、5年連続で世界一の栄誉に輝くステイゴールドホテルの社長・和田英雄役に北村さんが顔を揃えている。そして今回新たに出演が決定したのは、連続テレビ小説「まれ」や「コウノドリ」『HK 変態仮面』を始め、「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」のMCをユースケ・サンタマリアと共に務めるなど多方面で活躍するいま旬の女優・清水さん。本作ではヒロインの波留さんが演じる美咲と同期入社の新入社員・堀まひろ役を演じている。うわさ話大好きでおばちゃん体質、社長室企画戦略部の情報通というキャラクターを演じる清水さんは「堀まひろちゃんがどんな人物なのか、どんな人物になっていくのかまだ未知数ですが、波瑠さん演じられる美咲さんの同僚として、社長室企画戦略部側の1人として、この作品にスパイスを添えられたらなぁと思います。社長とは対局の社員側でわちゃわちゃするのが楽しみです」と作品への意気込みを語った。妊婦役に腐女子役、様々な役柄を演じてきた清水さんが、バラエティ豊かなキャストたちの中でどんな演技を見せるのか、ますます放送に期待が高まる。「世界一難しい恋」は4月より毎週水曜日22時~放送予定。(cinemacafe.net)
2016年02月24日東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)はこのほど、米国の重力波観測所「LIGO」の観測チームが2月11日(現地時間)に重力波を発見したと発表したことに関し、同機構の村山斉 機構長と大栗博司 主任研究員のコメントを発表した。「重力波」は、重力により時間と空間が歪み、その歪みが周囲に伝わっていくという現象で、「時空のさざなみ」とも呼ばれる。アルベルト・アインシュタインが100年前にその存在を予測していたが、これまで観測されていなかった。Kavli IPMUの村山機構長、大栗主任研究員のコメントは以下の通り(Kavli IPMUのFacebook公式アカウントより)。・村山斉 Kavli IPMU機構長「Advanced LIGOがブラックホールの合体からくる重力波を検出したと聞いて大変興奮しています。アインシュタインの予言である、時空が震えることができることが確認されました。しかも鏡がわずか10-16cm(陽子の大きさの1000分の1)動くという小さな小さなさざ波を捉えたという、技術的にもとんでもない離れわざです。こうしてみることのできないブラックホールを重力波を使って『聞く』ことができるようになり、天文学の新時代が幕をあけました。これはまた、私たちの仲間が作っているKAGRAにとっても素晴らしいニュースです。KAGRA、 LIGO、 そしてヨーロッパのVIRGOの組み合わせでこうした現象の場所を特定できるので、すばる望遠鏡を使って光でも対象をフォローすることもできるようになります。これから驚くべき発見が次々とあることを期待します!」・大栗博司 Kavli IPMU主任研究員「アインシュタインが重力波を予言して100周年の記念の年に、LIGOによってブラックホール連星の合体による重力波の直接観測が達成され、宇宙を探求する新しい窓が開けたことは素晴らしい。強い重力場における一般相対性理論の検証としても重要だ。今後、日本のKAGRAなどとの連携により、重力波天文学は大きく発展するだろう。LIGOの皆さんに、心からお祝いの言葉を送ります。」(編注: KAGRAは東京大学宇宙線研究所が岐阜県飛騨市神岡町で建設中の大型低温重力波望遠鏡。)
2016年02月12日米国の重力波観測所「LIGO」(ライゴ)を中心とする国際研究チームは2月11日(現地時間)、宇宙で発生した重力波を初めて直接観測することに成功したと発表した。アインシュタインが重力波の存在を予言するきっかけとなった「一般相対性理論」を発表してから100周年となる今年、その正しさが裏付けられるとともに、「重力波天文学」という新しい宇宙研究の扉が開いた。発表によると、観測に成功したのは日本時間2015年9月14日18時51分(米東部夏時間同日5時51分)のことで、今から約13億年前に、質量が太陽の29倍と36倍もある2つのブラックホールが合体したときに生成された重力波であったとされる。その後、今年1月までかけて検証が重ねられ、今回の発表となった。重力波は、質量をもった物体がある法則で動く際、そのまわりの時空をゆがませ、さらにそのゆがみが波のように伝わるとされる現象で、別名「時空のさざ波」とも呼ばれている。重力波の存在は、物理学者のアルベルト・アインシュタインが1918年に、その2年前に発表した「一般相対性理論」を基に予言した。これまで計算や中性子星の動きの観測などから、間接的にその存在は証明されていたものの、直接観測に成功した例はなかった。今回観測に成功したLIGOは、レーザー干渉計という観測機器を使って観測に挑んだ。これはレーザーの光を直交するふたつの方向に向けて発射し、それぞれの反対側に置いた鏡で反射させて戻し、その2つの光を合成させて見比べるということを繰り返す。光は重力波によってゆがんだ空間に沿って飛ぶという性質があり、もし重力波によって時空がゆがめば、その分だけ光の飛ぶ距離が変わるため、合成した際に光の明るさが変化する。LIGOはワシントン州のハンフォードと、ルイジアナ州のリヴィングストンの2か所に置かれたレーザー干渉計からなり、それぞれ1辺4kmのL字型のトンネルをもち、その中をレーザー光が何度も往復している。2005年から2010年にかけても観測が行われたが検出できず、その後検出能力を上げる改良が加えられ、昨年9月から観測が再開されていた。また観測には、フランスとイタリア、オランダが開発した重力波観測所「VIRGO」(ヴィルゴ)、英国とドイツの重力波観測所「GEO 600」(ジー・イー・オー)の観測チームなども参加し、今回の世紀の大発見を支えた。今後、LIGOと同様に改良されたVIRGOや、日本の「KAGRA」(かぐら)も順次観測を開始する予定で、重力波のより詳しい研究が進む。また、重力波で宇宙を見る新しい研究が始まることで、これまで知られていた宇宙の現象に、また別の姿が見られたり、あるいは想像を超えるまったく新しい現象が見つかったりするかもしれないという期待も高まっている。【参考】・News | Gravitational Waves Detected 100 Years After Einstein’s Prediction | LIGO Lab | Caltech・Detection | LIGO Lab | Caltech
2016年02月12日米国の重力波観測所「LIGO」の観測チーム、カリフォルニア工科大学、マサチューセッツ工科大学は2月8日(現地時間)、2月11日に「重力波の探索に関する新しい情報を発表する」と明らかにした。発表内容は不明だが、アルベルト・アインシュタインが100年前にその存在を予測するも、未だ発見されていない「重力波」の検出に成功したという発表なのではないかという見方が強まっている。発表は日本時間2月12日0時30分(米東部標準時2月11日10時30分)から、米ワシントンD.C.にあるナショナル・プレス・クラブで実施される。発表文には「今年はアルベルト・アインシュタインが重力波の存在を予測してから100周年となります。それを記念し、現在も行われている重力波の観測に向けた挑戦について話します」とのみ記載されており、具体的な発表内容については明らかにされていない。また、LIGOと共同観測を行っている欧州の重力波観測所「VIRGO」も、同所にてLIGOと同時に会見を開くとしている。重力波は別名「時空のさざ波」とも呼ばれ、重力は時空を歪ませており、その重力をもつ物体が動くと、その歪みが光の速度で周囲に伝わっていくとされる現象。今から100年前にアルベルト・アインシュタインが発表した一般相対性理論の中でその存在を予測し、これまで間接的に証明されたことはあるものの、未だ直接には検出されていはいない。もし検出に成功すればノーベル賞級とされるほか、重力波を使ってブラックホールや中性子星、超新星爆発など、さまざまな天体や宇宙現象を観測することで、これまで知られていた宇宙の現象に、また別の姿が見られたり、あるいは想像を超えるまったく新しい現象が見つかったりするかもしれないと期待されている。米国や欧州、日本では1990年代から重力波を検出するためのレーザー干渉計の開発を進め、試験的な観測を実施しているが、現在まで検出はできなかった。その後、性能向上の改良を経て、昨年から再び観測が本格化しつつある。先月には、物理学者のローレンス・クラウス氏がTwitterに「LIGOが重力波の検出に成功したようだ」と書き込んだことで大きな話題となった。その後、別の物理学者も、重力波の検出成功に関して書かれた論文を盗み見たと証言するなどし、その信憑性が増しつつある。なお、LIGO、VIRGOは、このうわさに対して沈黙を続けている。○重力波の検出への挑戦重力波の検出をめぐっては、1965年に米メリーランド大学の科学者ジョセフ・ウェーバーが、巨大なアルミニウムの円柱をぶら下げて設置し、重力波が通過した際に円柱がゆがむのを検出することで重力波の存在を証明しようとしたのがそのさきがけである。1968年から69年にかけて、この2台が同時に「検出に成功」したとされるが、その後、第三者による追試など検証が行われた結果、何かの間違いだったと考えられている。レーザー光を使って空間のゆがみを検出する「レーザー干渉計」という観測機器の実用化の目処が経ち、1992年から米国で「LIGO」(ライゴ)という計画がスタートした。LIGOはワシントン州のハンフォードと、ルイジアナ州のリヴィングストンの2か所にレーザー干渉計を設置して同時観測するというもので、2005年から観測が開始された。しかし検出はできず、2010年にいったん観測を停止して改良工事を実施。そして検出能力を10倍にまで高めた「アドヴァンストLIGO」が完成し、昨年9月から運用が始まっている。またフランスとイタリア、オランダは、イタリアのピサに「VIRGO」(ヴィルゴ)を建設。VIRGOもLIGO同様、検出はできず、2011年に観測を停止し、検出能力を10倍も高くする「アドヴァンストVIRGO」への改良が進んでいる。英国とドイツは、ドイツのハノーファーに「GEO 600」(ジー・イー・オー)を建設し、こちらも検出能力を高めた「GEO-HF」に生まれ変わっている。また日本でも、1991年ごろから宇宙科学研究所(現JAXA/ISAS)や東京大学、国立天文台に実験的なレーザー干渉計が作られ、やがてより大型の「TAMA300」という干渉計による試験を経て、現在はニュートリノの観測でも知られる岐阜県飛騨市の神岡鉱山跡に大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」(かぐら)が建設されている。すでに重力波の観測に必要な最低限の工事は終わっており、2015年度中に重力波の試験観測を始め、また施設全体が完成する2017年度からは本格観測を開始する予定となっている。参考・LIGO Scientific Collaboration - Media Advisory for Feb 11, 2016・FEBRUARY 11th: Scientists to provide an update on the search for gravitational waves - Advanced Virgo・真貝寿明. ブラックホール・膨張宇宙・重力波 一般相対性理論の100年と展開. 光文社, 2015, 340p.・特集 重力波天文学が拓く宇宙 - 国立天文台・重力波とは? « KAGRA 大型低温重力波望遠鏡
2016年02月10日