竹野内豊主演で贈る現在放送中のドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」。この度、今夜26日(木)放送の第6話にて、本作に登場する山崎育三郎が、渾身の泣き芝居に挑んでいることが明らかになった。本作は、企業法務を専門とする弁護士事務所で働く“ビジネスロイヤー”たちが、企業の理不尽に立ち向かっていく姿を描くスタイリッシュな弁護士ドラマ。キャストには、主人公の企業法務を扱う弁護士・咲坂健人役の竹野内さんをはじめ、咲坂の元妻でありビジネスロイヤーの夏目佳恵役に松雪泰子、そのほか、山崎さん、國村隼、賀来賢人、馬場園梓(アジアン)らが出演する。そして今回放送される6話では、咲坂(竹野内豊)のもとに「蕎麦 いわし丸」をチェーン展開する根岸昇(六平直政)とその妻・三佐江(千賀由紀子)が相談にやってくる。徐々に経営に行き詰まり、気付いたら借入金の額が3億円を超えてしまったのだという。銀行からの融資が難しくなったものの、従業員や取引先に迷惑をかけるわけにはいかないので店を潰すわけにはいかない、という根岸のために咲坂は事業再生計画を練ることに…。熱海優作(賀来賢人)はまだ経験が浅いため、財務関係に強い赤星元(山崎育三郎)がサポートに入り、再建に向けての計画を考案。だが赤星は財務表を見るなり、「再建は無理。早い段階で清算をしたほうがいい」と断言。冷たすぎる赤星の判断に驚く咲坂は「現場を見てから、倒産を勧めるか再建策を考えるか決めよう」と提案する。早朝から魚市場や本店を訪れた3人だったが、そこでも咲坂と赤星の意見はことごとく対立。ますます浮き彫りになる価値観の不一致に、咲坂は赤星に「もうこの件からは降りてくれ」と言ってしまう。しかし意地でもこの案件からは手を引きたくない赤星。実は彼が再建ではなく、倒産の道を勧めるのには、ある理由が…。その矢先、咲坂たちの再建案に対して、銀行の融資担当から「NO」が出てしまう。いよいよ再建への道が厳しくなる中、三佐江から「主人に『どうにもならなくなったら、俺が死ねばなんとかなる』と言われた」と連絡が入り…!?これまでアソシエイト弁護士として、パートナー弁護士の佳恵をサポートしてきた“レッド”こと赤星元。しかし今回は、咲坂のサポートにつき、経営困難に陥った蕎麦チェーンの再生計画を練ることに。なんとか事業を再生させたいと考える咲坂とは対照的に、赤星は財務表を見るなり「再建は不可能」と判断。そんな赤星の非情なまでの「再建不可能」の判断にはある理由が隠されていた。そして、咲坂、同じアソシエイト弁護士の熱海優作、依頼人である蕎麦チェーンのオーナー夫妻を前に、涙ながらに衝撃の過去を告白する。赤星と長く組んでいた佳恵ですらも知らなかった赤星の過去とは…?レッド史上最長のセリフに挑んだ山崎さんの渾身の泣き芝居。涙ながらにどんな過去を語るのか。今夜の放送も見逃せない!「グッドパートナー 無敵の弁護士」は毎週木曜日21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2016年05月26日舞台『天使にラブソングを~シスター・アクト~』(5月22日開幕)の取材会が21日、東京・帝国劇場で行われ、森公美子、蘭寿とむ、春風ひとみ、浦嶋りんこ、宮澤エマ、鳳蘭が出席した。同作は1992年にウーピー・ゴールドバーグ主演でヒットした映画『天使にラブソングを…』を2009年にミュージカル化した作品で、日本では2014年に上演された。元宝塚男役トップスターの蘭寿と森はWキャストで同じ役を演じるが「ライバルではなく、一緒に作り上げていこうねというスタンス」(蘭寿)と語る。森は蘭寿とのWキャストについて、「かぼちゃが踊ってるのと、ダンサーが踊ってるのの違い」と表現して周囲を笑わせ、「本当に蘭寿さんの存在が綺麗なので、同じ振り付けなのに同じに見えないという面白さがあります。ぜひ2回見ていただきたい」と公演のアピールをした。一方、蘭寿は森に「この明るさとパワー、そして歌唱力。いろいろと歌に関しても教えてくださって」と感謝の言葉を贈る。帝国劇場でのミュージカル公演は初となるが、宝塚OGの鳳は蘭寿を「培われた華やかさは大劇場に負けない」と太鼓判。春風も「宝塚のトップの男役は組の一番上にいらっしゃったわけですから、心配り、愛情、自然に出る」と、後輩の姿に宝塚時代のことを思い出していた。また、7月に予定されている岩手・宮城での公演について、仙台出身の森は「前回行った時は、皆さんからの『本当に元気になった、素晴らしかった』という言葉に、この仕事やっててよかったと……」と涙を見せた。さらに、2017年1月の九州公演も含めて「心は楽しく前に行くように、皆さんにあったかいものが生まれればなと思っています」とメッセージを送っていた。
2016年05月21日俳優の賀来賢人と山崎育三郎が3日、東京・六本木のテレビ朝日で開催されているイベント「ゴーちゃん。GOGO! PARTY!」(5日まで開催)に登場。出演中の同局系ドラマ『グッドパートナー 無敵の弁護士』(毎週木曜21:00~21:54)主演の竹野内豊について「男性の僕らでもキュンキュンする」とラブコールを送った。このイベントは、5日に5周年を迎える同局のマスコットキャラクター「ゴーちゃん。」の誕生日を祝って実施されているもの。ドラマ撮影の多忙を縫って駆けつけた2人は、「ゴーちゃん。、誕生おめでとう! やったね!!」(賀来)、「短い時間ですが、"かっくん(賀来)いっくん(山崎)"でこの場を盛り上げていきたいと思うので、最後までよろしくお願いします」とそれぞれ挨拶し、観客から拍手を浴びた。2人は、ゴーちゃん。のためにスペシャルなプレゼントを用意。5月5日のこどもの日にちなんだ大量のかしわ餅を、会場に集まった子どもたちにもプレゼントした。続いて、ミュージカル俳優であり、ピアノも得意な山崎の演奏で、観客の子どもたちとステージ上で「HAPPY BIRTHDAY」を歌うことに。山崎は手慣らしで鍵盤を弾いたあと、「歌のお兄さんになった気分(笑)。みんなおいで~!」と子どもたちに呼びかけ、賀来は「新鮮です! なかなかないですね、こんなの」と感無量。演奏と子どもたちの歌が始まると、取材陣から大量のフラッシュを浴び、演奏後、山崎は「撮影でずっと(スタジオなどに)閉じこもっているので癒やされました」と感想を述べた。トークショーでは、ドラマの舞台裏であるエピソードも披露された。賀来は主演の竹野内について「クールに見えておちゃめというか。急にあのシブい声でジョークを言ったりして、現場をすごく和ませてくれるすてきな方です」と印象を語り、山崎も「やっぱり声がシビれますね。カメラが回っているときも回ってないときも、男性の僕らがキュンキュンしちゃうぐらい(笑)」と賀来に目配せ。これを受けて賀来は「(女性はもちろん)男がほれる男です」と語り、ドラマのタイトルにちなんで竹野内を「"無敵"です」と、声をそろえてアピールした。『グッドパートナー 無敵の弁護士』は、企業から持ち込まれる案件に法律を駆使して立ち向かっていく弁護士軍団"ビジネスロイヤー"たちが、理不尽な悪に立ち向かっていく姿を、『HERO』や『海猿』シリーズの福田靖氏のオリジナル脚本で描くもの。賀来は竹野内演じる咲坂を、山崎は松雪泰子演じる夏目をサポートする弁護士を演じており、あす5日に第3話が放送される。
2016年05月04日HKT48の指原莉乃(23)が、1日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、社会学者・古市憲寿氏(31)との"トークバトル"で感情をあらわにする場面があった。この回は先月14日に収録され、同月17日に放送予定だったが地震の報道特番に差し替えられたことで延期に。安倍晋三首相がゲスト出演することでも話題になり、松本人志(52)、東野幸治(48)といったレギュラー陣のほか、指原、古市氏、南海キャンディーズ・山里亮太(39)といったゲストも討論に加わった。今年、芸能人ら1万6,000人が招かれた安倍首相主催の「桜を見る会」。冒頭でこのことが話題になり、指原が2年前に出席した当時を思い返すと、一方の古市氏は今年招待されていながら「朝が早くて……」という理由で欠席したことを報告した。「朝が早い。9時とか9時半とか」と不満気な古市氏を、指原は驚きの表情で「マジでやべえヤツですよそれ」とバッサリ切り捨て、スタジオは爆笑。山里もあきれはて、すかさず「バイトのシフトじゃないんだから!」とツッコミを入れた。その後、待機児童の話題で、安倍首相は山崎夕貴アナと指原を見ながら「お二人のように(女性が)輝く社会を作りたいと思っています」とコメント。これに古市氏は「指原さんが輝いているか分からないですけど」と前置きをして意見を述べようとするも、指原は「いいじゃないですか別に」と割って入り、古市氏を指差して「マジでやばいっすよ。やばいよー! ヤダー! 超やべえじゃん」と"やばい""やべえ"を連呼した。そんな2人に挟まれていた山里は「やめなさいよ。総理の前でケンカはやめて」と仲裁に入って笑いを誘い、指原の左に座っていた安倍首相は苦笑いを見せながらも温かく見守っていた。
2016年05月01日世界で活躍する宮本亜門演出で上演されるミュージカル「プリシラ」。この度、主演・山崎育三郎が演じるドラァグクィーン姿の舞台衣裳ビジュアルが解禁。そして本作の上演が、12月8日(木)~29日(木)、日生劇場にて上演されることが決定、キャストに陣内孝則らも出演することが明らかになった。ミュージカル界のプリンスと呼ばれ、大ヒットとなったドラマ「下町ロケット」や「お義父さんと呼ばせて」などにも出演し、テレビでもその魅力をを見せつけてきた山崎さん。そんな山崎さんを主演に、ジャンルを越える演出家として国内外で幅広い作品を手掛けている宮本亜門との夢のタッグが実現。日本初上陸となる本作は、1994年公開の同名映画が原作で、3人のドラァグクィーンたちのドタバタ珍道中を描いたオーストラリア映画だ。その奇抜でオリジナリティ溢れる衣裳により、「アカデミー賞」衣裳デザイン賞を受賞、2006年には待望のミュージカル版がオーストラリアにて誕生し、15か国以上の国にて上演されてきた。映画では、『マトリックス』シリーズのヒューゴ・ウィーヴィング、『ホーンテッドマンション』のテレンス・スタンプ、『アイアンマン3』のガイ・ピアースといった個性派俳優陣がドラァグクィーンを演じているが、今回のミュージカルでは、山崎さんがヒューゴ演じるバイセクシュアルのティック(ミッチ)役に挑む。そして今回劇中で山崎さんと行動を共にする出演陣に、テレビドラマ、映画、ドラマと大活躍の陣内さんと、韓国のヴォーカル・ダンスグループ「超新星」のユナクが抜擢。なお、今回はユナクと交互で、「Lead」の古屋敬多が出演する。さらには、実際に新宿二丁目で活動するドラァグクィーン、ドリアン・ロロブリジーダも出演が決定した。今回到着したのは、山崎さんのドラァグクィーン姿の舞台衣裳ビジュアル。目を引く頭の花々と、特徴的な脚、そして鍛えられた肉体美も垣間見え、今までに見たことがない山崎さんの姿が写し出されている。今回の撮影では、実際に世界各地の公演で着用された衣裳が使われており、レディ・ガガや松任谷由実などの名だたるアーティストの撮影を手掛ける世界的写真家で、自身も作品の大ファンを公言するレスリー・キーが務めている。衣装について山崎さんは「ゴージャスかつ華やかで、誰もが目を見張るほどインパクトがあります。この衣裳を着てメイクをしたら自然とプリシラの世界に気持ちが入り込みました」と話し、今回の撮影については「これまで色んな作品で何度も撮影して頂いているレスリー・キーさんのもと、スタジオでブロードウェイ版『プリシラ』の楽曲が流れる中、終始リラックスした気持ちで音楽に身を委ねながら撮影していきました。撮影した作品を見た瞬間、率直に綺麗と感じたと同時にこのミュージカルが成功すると確信が持てるほど、写真に説得力を感じました」と自信を覗かせた。ミュージカル「プリシラ」は12月8日(木)~29日(木)、日生劇場にて上演。(cinemacafe.net)
2016年04月25日俳優の山崎育三郎が12日、東京・六本木のテレビ朝日で、同局系ドラマ『グッドパートナー 無敵の弁護士』(21日スタート、毎週木曜21:00~21:54)の制作発表会見に登場し、共演する松雪泰子に「もう大好きです!」と、あふれる思いを告白した。このドラマは、企業から持ち込まれる案件に法律を駆使して立ち向かっていく弁護士軍団"ビジネスロイヤー"たちが理不尽な悪に立ち向かっていく姿を、『HERO』や『海猿』シリーズの福田靖氏のオリジナル脚本で描くもの。主演の竹野内豊演じる咲坂と、松雪演じる夏目が元夫婦で、同じ法律事務所に所属するライバル関係を演じる。山崎は、夏目をサポートする弁護士・赤星役。撮影では松雪と一緒にいる時間が多いそうで、「松雪さんは品があって、芯があって、姿勢が良くて、そして何よりも声がソフトで、柔らか~い優し~い声でしゃべってくださるんですよ。その声がすごく好きで…」と思いがこみ上げ、「もう大好きです!」と告白してしまった。咲坂をサポートする熱海役を演じる賀来賢人も「エロいな…」とつぶやき、その魅力に同意しているようだ。一方、杉本哲太演じる弁護士・猫田をサポートする、城ノ内役を演じるアジアンの馬場園梓が「杉本さんはすっごく優しくて誠実な方。私がしゃべりかけると、すごく前のめりで聞いてくれるんです」と現場の様子を報告すると、杉本は「好きなんだよ」と、こちらもまさかの告白。その馬場園は、パラリーガル(事務員)の九十九役を演じる大倉孝二から「安心感があって、おいしい唐揚げ屋さんを知っている」という理由でラブコールを送られ、竹野内も賀来に「日本で一番かっこいいと思ってる男性」と絶賛されるなど、キャスト内で愛情が入り乱れる状況。この面々を統括する、法律事務所の代表・神宮寺役を演じる國村隼は「動物園の動物使いなんです」と個性的なメンバーたちを評していた。
2016年04月12日俳優の山崎育三郎が、13日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『あいつ今何してる?』(毎週水曜19:00~19:56)にゲスト出演し、小学校時代の野球チームでのエピソードに涙を見せる。この番組は、芸能人が学生時代、共に過ごした同級生の"今"を徹底取材し、VTRで紹介していくもの。山崎は小学1年から野球チームに所属し、ミュージカル俳優としての原点となった歌の練習と両立していたという。今回は、山崎を勧誘したホームランバッターだった少年を取材。山崎のポジションはキャッチャーだったが、監督がピッチャーで起用したそうで、その監督の当時の思いが明かされる。山崎にとって、この監督は「父親のようだった」という存在で、その投手起用の謎が明らかになると、山崎は目に涙を浮かべる。この日の放送では、中学2年でバルセロナ五輪金メダルを獲得した、元競泳選手の岩崎恭子も出演。中学校時代のクラスのムードメーカーで、アントニオ猪木のマネが大好きだったという同級生の呼びかけで、ほかの同級生や恩師も登場し、当時金メダルで世間の注目を集めた中学生の素顔が明かされる。
2016年04月06日関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「お義父さんと呼ばせて」に砂清水役として出演する山崎育三郎の囲み取材がフジテレビにて行われた。「とにかく反響がすごくて」と嬉しそうに語る山崎さんは、この役について「新しい自分に出会えた」とも形容した。「お義父さんと呼ばせて」は遠藤憲一演じる大道寺保が、花澤美蘭(蓮佛美沙子)と結婚しようとするも、渡部篤郎演じる紀一郎に阻まれるさまをコミカルに描いた物語。3月8日の第8話での放送では、二人の仲を認めつつある紀一郎だったが、保にほかの女の影を疑い始めるところからスタートする。砂清水は保の身辺調査を依頼するが、その矢先、街中で保が小学生の男の子と手をつないで歩く姿を目撃してしまう。山崎さん演じる砂清水の、美蘭のことが大好きな超ナルシストというキャラクターは、視聴者に強烈なインパクトを残した。その証拠に、街中では役名で声をかけられるという。「『砂ちゃん』とか、この間も女子高生に囲まれて『砂清水だ、うけるんだけど~』って言われて、ニコって会釈したんですけど(笑)。うざいとか、なんかむかつくとか、なんか気になる存在とか、僕がこの作品のスパイス的な存在になるといいかなって思います」と、役に深い愛情を示した。役によって普段の立ち居振る舞いも変わるという山崎さんは、現在の自身を「砂清水中(すなしみずちゅう)」という独特の言い回しで表した。「僕は、そのときやっている役に普段の自分も寄り添うところがあるんです。『下町ロケット』の真野役のときは髭も生やして、ワーッとはならない感じで。でも砂清水中(ちゅう)はテンション高めっていうのはあります。僕をよく知っている人は『テンションが上がっているときの山崎育三郎だよね』って言います」と、照れ笑い。本作では、遠藤さん、渡部さんという実力派俳優陣との共演となった。それぞれの印象について、「遠藤さんは本当に普段も保さんのままなんですよ。『歌うまいんだって?ミュージカルなんだって?なんか歌ってよ!』って声をかけてくださって」と遠藤さんの声真似も入れながら、「お芝居では、何を投げても適確に返してくださるので安心感があるんです」と括った。一方の渡部さんは「クールで恰好よくて、でも本当にムードメーカーですし、渡部さんがいたからのびのびできました。大きな出会いでした」と、キャリアの財産になったことを明かしていた。「お義父さんと呼ばせて」は、フジテレビ系にて毎週火曜22時より放送中。(cinamacafe.net)
2016年03月12日現在放送中のドラマ「お義父さんと呼ばせて」でナルシスト男という強烈なキャラを演じ注目を集める山崎育三郎が、2月19日(金)放送の「ぴったんこカン・カン」に初登場することが決定した。舞台「嵐が丘」「ロミオ&ジュリエット」「ミス・サイゴン」などに出演し、ミュージカル界のプリンスとも言われる山崎さんは、近年では「下町ロケット」や現在放送中の「お義父さんと呼ばせて」などでの熱演が記憶に新しく、また元「モーニング娘。」の安倍なつみとの結婚で公私共にいま最も注目を集めている俳優だ。今回山崎さんが登場するのは、2003年からTBSにて放送されている旅バラエティ番組「ぴったんこカン・カン」。街歩きロケは初めてという山崎さんは、緊張しながらも司会の安住紳一郎と共に街へ出て、ロケを敢行。番組内では、父親と通うという店を紹介したり、「下町ロケット」でも登場したボウリング場で安住アナ相手に真剣勝負!さらには、ミュージカル俳優になるまでの軌跡やエピソード、家族の話や大笑いの秘話などを明かすという。そして最後にはピアノの弾き語りを披露し、ミュージカル俳優・山崎さんのなかなか聴く機会のない美声も堪能できるようだ。山崎さんのいままでにない新たな一面を覗くことのできる貴重な放送になること間違いなしだ。「ぴったんこカン・カン」は毎週金曜日7時56分~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年02月18日ミュージカルや演劇を中心に活躍している俳優、井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎によるユニット「StarS」が人気クリエイター・福田雄一とタッグを組み、ミュージカルコメディに挑戦することが8日、明らかになった。今回、脚本・演出を手がける福田をして"エンターテインメントの帝王"と言わしめるミュージカル。そのミュージカルでトップスターとして活躍する3人だが、実は今までStarSとしての音楽活動以外で共演がないという。はたして3人そろってのミュージカルコメディーでどのような化学反応が起こるのか? それぞれの魅力を大いに引き出し、歌&ダンスあり、笑いあり、涙あり? の福田節がさく裂する極上のコメディーになることは間違いない。ミュージカルファンだけでなく、誰もが楽しめる懐かしくて新しい番組に期待したい。ミュージカルコメディ『トライベッカ』は4月放送予定。
2016年02月09日先週19日より放送開始した遠藤憲一と渡部篤郎がW主演と務めるドラマ「お義父さんと呼ばせて」。この度、今夜26日放送の第2話で本格的に登場する山崎育三郎が、18日に30歳の誕生日を迎え、バースデーサプライズが行われたことが明らかとなった。中堅専門商社の部長・大道寺保(遠藤憲一)が、一流総合商社の取締役・花澤紀一郎(渡部篤郎)の長女・美蘭(蓮佛美沙子)との28歳差婚を決意。共に51歳、同い年だが生き方も性格も正反対の保と紀一郎が、「結婚したい男」と「結婚させたくない男」として、大人げなく激しくぶつかる姿をコミカルに描いている。そして今回、美蘭を一途に想い続けるチャラ男・砂清水誠役の山崎さんが、18日に30歳の誕生日を迎え、バースデーサプライズが行われた。第1話の放送では、回想シーンのみの出演だったが、「君のためなら死ねる」というキザな言葉と共に、短時間で視聴者に鮮烈な印象を残し話題となっていた山崎さん。この日、撮影が終了した現場にケーキが運び込まれると、そのあまりの大きさに山崎さんは「すごい!すごい!」と驚きの様子。また「個人的にはこういう役は初めてなんですが、皆さんに“やり過ぎ”と言われるのを目標に毎日頑張っています。この作品で新たな自分に出会えることを楽しみに、一生懸命、砂清水に挑んでいきたいと思っております。本当に30歳、素敵なスタートになりました!ありがとうございました!」と挨拶を述べ、ロウソクを吹き消した。同じ現場に居た遠藤さんと蓮佛さんと共にケーキ入刀、記念撮影も行い、ドラマではありえない3人での一枚となっていた。30代を迎えたことに対して「いままではミュージカル一筋で走り抜けてきたんですけど、自分の役者としての幅を広げていきたいということと、ミュージカルをたくさんの人に知ってもらいたいという2つの想いが強いので、30代は映像にもどんどんチャレンジしていきますし、色々なことを決めつけずにドンドン吸収していきたいです」と抱負も語り、また第2話より本格的に出演する山崎さんは、自身の役どころについて「真面目で純粋に美蘭ちゃんが好きで、自分のことも好き。必死に一つ一つのことに全力で向き合う本気さがコミカルに見えたらいいなと思います」とコメント。一方、美蘭役の蓮佛さんは「絶対に砂清水誠ファンや、山崎育三郎ファンがもっと増えると思います!私も見ていて笑えますし、最高ですよね。個人としては大好きです」と本音を語った。今夜放送の第2話では、花澤家と保の顔合わせ翌日、 紀一郎と美蘭の間には朝から不穏な空気が。 気まずい美蘭はそそくさと家を出ようとするが、母に呼び止められ、 自分も保との結婚には反対だと言われてしまう。 一方、出社した紀一郎も早速、秘書の希和(中村アン)に 美蘭の件を相談。 その頃、美蘭はもう一度両親と話したいという保に、 真理乃(新川優愛)と葉理男(中村倫也)と4人で食事をしようと提案。しかし当日、食事の途中で美蘭は職場に呼び戻されてしまい、保、真理乃、葉理男の3人が残されてしまった。しばらくして、自社が買収した会社との懇親会に顔を出した紀一郎は、集まった関係者の中に保の姿を見つけ驚く。 そして、チャンスとばかりに保の素性を探っていると、 目の前に衝撃的な格好をした保が現れ、その姿に紀一郎は絶句してしまう。週末、昭栄(品川徹)に呼び出された保は、 紀一郎に醜態をさらしたことを引きずりながらも、再び花澤家に向かっていた。するとそこへ、仕事で家に不在の美蘭から電話が。「分かってるよね…絶対ばれたらアウトだからね。あの秘密だけは」と釘をうたれる…。30歳を迎えた新たな山崎さんが、物語でどう関わっていくのか、彼の今後にも注目を集めそう。「お義父(とう)さんと呼ばせて」は毎週火曜日22時~フジテレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2016年01月26日森公美子、蘭寿とむがWキャストで主演するミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の製作発表会見が1月18日、都内にて行われた。ウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒット映画を、ウーピー本人がプロデューサーとなりミュージカル化、ブロードウェイほか世界で上演されている人気作。日本では2014年に初演され、今回は待望の再演となる。物語は、黒人クラブ歌手のデロリスが、ある殺人事件を目撃したことでマフィアに追われ、修道院に逃げ込んだことから起こる大騒動を描くもの。俗っぽさ全開のデロリスとお堅い修道女たち……水と油のような両者の交流が、笑いあり涙ありで綴られていく。ディスコブーム華やかなりし70年代風の、きらびやかでノリのよい、しかし少し懐かしさもある音楽が全編に散りばめられているのも魅力だ。2年弱という異例のはやさでの再演となったが、2度目のデロリスに挑む森は「“早く再演しないと、歳とって足が動かなくなっちゃう!”と言ってましたが、こんなに早く再演できるとは」と驚きながらも喜ぶ。一方で初参加の蘭寿は「このハッピーな作品に参加できること、そして格式ある帝国劇場に初めて立たせて頂ける喜びを、驚きとともに感じています」と話した。親しみやすいキャラクターで人気の森、元宝塚トップスターの蘭寿という異色のWキャストになるが、「もうひとかたが蘭寿さんになると訊いて“おぉ、ぴったり!”と思いました。そして私は、(初演の瀬奈じゅんに引き続き)Wキャストの相手からダンスを教えていただくのが定番になっています、と蘭寿さんにお伝えしました(笑)。同じ踊りをしても同じに見えないんですが…(苦笑)」(森)、「森さんのデロリスは本当に素敵。盗みたいところだらけ」(蘭寿)とお互いについて語り、「(それぞれを観るために)最低、2回は観ないと!」とアピール。会見には他に石井一孝、大澄賢也、石川禅、今井清隆、鳳蘭、演出の山田和也が出席。大澄が「昨年、来日版も日本で上演されましたが、正直僕たちの方が勝ってるぜ、と思いました!」と強気のアピールをするなど、出演者自身がこのカンパニーに自信を持ち、公演を楽しみにしている様子。作品の魅力を問われた山田も「ストーリーの美しさ。加えて素敵な音楽、シリアスだけでなく笑いもふんだんに盛り込んだ作り。劇場に行く楽しみと喜び、ショービジネスのすべてが最高のクオリティで詰まっている」と話していた。この日は事前公募で約1500名の応募の中から当選した一般オーディエンス150名も参加。アフロヘアのかつらを被り、衣裳姿で登壇したキャストとともにカーテンコールナンバー『レイズ・ユア・ヴォイス』を歌い踊った。当日の都心はこの冬初めて本格的な雪に見舞われたが、雪をも溶かす熱いダンスと笑顔が弾け、会見場は大いにもりあがっていた。公演は5月22日(日)から6月20日(月)まで、東京・帝国劇場にて上演される。チケットは2月27日(土)に一般発売を開始する。東京公演後、大阪、愛知、岩手、北海道、宮城、福岡、静岡、長野の各地でも上演される。
2016年01月18日日曜劇場「下町ロケット」で阿部寛演じる主人公の元・部下役として、民放連続ドラマ初出演を果たしている“ミュージカル界のプリンス”山崎育三郎が、その美声でナレーションに初挑戦。12月12日(土)15時から放送の「下町ロケット」ダイジェスト番組にて、役柄の“真野賢作”としてこれまでの物語をふり返っていることが分かった。半沢直樹シリーズや「空飛ぶタイヤ」「ルーズヴェルト・ゲーム」などヒット作を連発する池井戸潤の第145回直木賞受賞作を原作に、主演を2010年4月期の「新参者」以来、5年ぶりに日曜劇場に帰ってきた阿部寛が務めている本作。阿部さんや魅力的なキャスト陣の演技合戦もあり、原作「下町ロケット」は、ドラマ開始後も増刷を重ねて155万部を突破。ドラマ後半部分の原作となる「下町ロケット2 ガウディ計画」も45万部に到達し、シリーズ累計で200万部を超える大ベストセラーとなっている。阿部さんが演じる主人公の佃航平は、宇宙科学開発機構の研究員だったが、自分が開発したエンジンを載せたロケットの打ち上げ失敗の責任を取らされ退職。父親が遺した「佃製作所」を継いで社長として第二の人生をスタートさせ、仲間たちとともに新たな夢に向かって突き進んでいく。そんな本作で、民放の連ドラ初出演の山崎さんが演じている真野賢作は、いま大反響を呼んでいることもあり、今回は“ミュージカル界のプリンス”といわれるその美声でナレーションに挑戦。クライマックスに向けて激動の展開が待ち受ける13日(日)放送の第9話の放送を前に、「下町ロケット」のスペシャルダイジェストと9話の見どころを、“真野”としてお届けする。山崎さんは、「医療やロケットの専門用語が出てくるので、やってみて難しかったですし、また緊張もしました。やはり役の真野として読んだほうが気持ちが入るので、その点を意識して収録させていただきました。ただ気持ちが入りすぎ、懐かしいシーンを見て、自分でぐっときてしまいました(笑)」と明かしており、その気持ちの入り方が伺える。いよいよ最終回まで残すところあと2回となった「下町ロケット」に、引き続き注目だ。「下町ロケット」スペシャルダイジェストは12月12日(土)15時より放送。第9話は12月13日(日)21時よりTBS系列にて放送(15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2015年12月12日慶事で使われるご祝儀袋の表書きは、大きく分けて「寿」と「御祝」の2つがあります。どちらを使えばよいのか迷う人もいるのではないでしょうか。ここでは、それぞれの意味を理解しておきましょう。○結婚祝いでは「寿」が一般的地方によって使い分けが異なる場合がありますが、「寿」はお祝いのなかでも、特におめでたいことの際に使う表書きです。そのため、一般に結婚祝いの際には「寿」を使用します。○そのほかの祝いごとは「御祝」でOK出産、入学、新築、成人など、結婚以外の祝いごとについては、基本的に表書きが「御祝」になっているご祝儀袋を使用しましょう。「御祝」は、うれしいこと全般に対して使うことができますが、ご祝儀袋の表書きには以下のような種類がありますので、ご祝儀袋を選ぶ際の参考にしてください。ご祝儀袋の表書きの種類・出産御出産祝、御誕生祝福など・初節句祝御初節句、御祝など・七五三七五三御祝、御祝など・入園、入学御入学御祝、合格御祝など・卒業御卒業御祝、祝御卒業など・成人御成人御祝、祝御成人など・長寿御長寿祝、寿など・新築御新築御祝、祝御新築など・引っ越し御餞別など○金額によってデザインを選ぶ一般的に、包む金額が高額な場合には、それにあわせて豪華なご祝儀袋を選ぶようにしましょう。例えば結婚祝いで5万円以上の金額を包む場合などは、それなりに豪華なご祝儀袋にしたほうがベターです。逆に、出産祝いや入学祝いで1万円を包む場合などは、シンプルなご祝儀袋にします。執筆:野村佳代株式会社アスラン編集スタジオ 代表取締役。編集・ライター。一般社団法人日本ビジネスメール協会認定講師。Webサイト「ビジネス文章力研究所」を運営している。
2015年05月26日東京都・大手町のSPACE NIOにて、現代アーティストとしても活躍する漫画家・しりあがり寿の作品展示「崩と回」を開催している。開催期間は4月24日まで、開場時間は10:00~18:00。入場無料。同展では、しりあがり寿が発祥から400年を迎える琳派を意識して制作した新作の大型墨絵と、旧作の“回転する絵画”を合わせて展示。後者は、2013年末の個展で発表した、絵画やオブジェを「回転させる」ことで新たな視点を見出すインスタレーションになっている。
2015年04月22日アイドルグループ、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と、女優の蘭寿とむが主演を務める舞台『TAKE FIVE』が5月13日(水)より東京・赤坂 ACT シアターで上演される事が決定した。【チケット情報はこちら】同作は2013年にTBSで放送されたドラマ『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』の舞台版。同ドラマは大学教授、警察官、警備員などの表の顔を持った泥棒軍団が活躍するアクション作品として人気を博した。初の続編となる舞台版では、ドラマの爽快かつ派手なアクションをそのままに、映像を効果的に使い、“演劇”と“映像”を融合した新たなエンターテインメント作品にしあげているとのこと。舞台版の主人公はドラマ版で唐沢寿明が演じた帆村正義の子孫・帆村 守。そのほか魅惑的な女泥棒、ブルー・バタフライなど個性豊かな舞台版オリジナルキャラクターが登場し、物語を盛り上げる。同作について、帆村 守を演じる藤ヶ谷は「経験豊富な共演者、スタッフの皆さんに混ぜて頂きながら、日々刺激をもらいチーム一丸となっています。ドラマの『TAKE FIVE』を見ていましたが、絡まる人間模様、そして心理戦にすごく高揚したのを今でも思い出します。今回はLEDを多数使って映像とのリンクがあります。すごい迫力になるはずだと今からとても楽しみにしています。今までにない共演者さんとの絡みもたくさんあります。新しい愛のある泥棒達、そして、新しい『TAKE FIVE』を楽しみに待っていてください」とコメント。またブルー・バタフライを演じる蘭寿とむは「ドラマ『TAKE FIVE』の世界を未来に広げて、新しく展開する舞台版『TAKE FIVE』が生まれます!出演させていただける喜びを感じています。女泥棒ブルー・バタフライを、格好良く、大人可愛くセクシーに演じられたらと思っています。楽しくて、愛の残るステージをどうぞお楽しみに!!」と意気込みを語っている。舞台『TAKE FIVE』は5月13日(水)から21日(木)まで東京・赤坂 ACT シアター、28日(木)から31日(日)大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。東京・大阪公演ともに、チケットぴあにて4月18日(土)昼12時から4月22日(水)午後11時59分まで2次電話先行抽選のエントリーを受付中。受付電話番号は東京公演が0570-02-9518、大阪公演が0570-02-9967。抽選結果は4月25日(土)昼12時から28日(火)午後6時まで同電話番号にて確認可能。
2015年04月13日有限会社さるやまハゲの助は、漫画家・しりあがり寿が描き下ろしたオリジナルキャラクターが登場するLINEスタンプ「しりあがり寿のオメデタすぎるスタンプ!!」の販売を、LINE Creators Marketにて開始した。価格は100円。このLINEスタンプは、しりあがり寿が新たに描き下ろした、おじさん、おばさん、オタク、古代人、宇宙人、羊、ロボット、オオサンショウウオなどのキャラクターがハイテンション気味にお祝いする、年末年始や新春の挨拶にぴったりのオリジナルスタンプ。あえて"描き込み系"にすることで、お祝いの気持ちが前のめり気味で伝わる感情豊かな表現になっている。また、かねてよりスタンプ制作に興味を持っていたというしりあがり寿は、自身が「元旦生まれ」であるうえに名前もお正月や新春にぴったりの「寿」であることから、2015年の新春向けに制作を行うことを決意したということだ。作品について同氏は「ハイテンションなキャラクターで新年を祝いたい人にピッタリで、あなたのおめでとうを"スーパーめでたく!"するスタンプです」とコメントしている。同スタンプは、LINE Creators Marketのこちらのページから購入できる。なお、しりあがり寿は、1958年静岡市生まれ。1985年に単行本「エレキな春」で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。一方で、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。2000年「時事おやじ2000」、「ゆるゆるオヤジ」で第46回文藝春秋漫画賞、2011年「あの日からのマンガ」で第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞など多数の受賞歴を誇り、2014年の春の叙勲では紫綬褒章も受章している。
2014年12月26日作・演出の藤原文翁が2009年にスタートさせた、新感覚・音楽朗読劇「SOUND THEATRE」。その新作『eclipse』に、声優の寿美菜子と豊崎愛生が初参加する。そこで藤原含めた3人に、本作への思いを訊いた。SOUND THEATRE 『eclipse』チケット情報「SOUND THEATRE」が“新感覚”と称されるのはなぜか。すると藤沢は、ふたつの理由を挙げる。「まず僕たちは“音楽”をすごく大事にしています。これほど完全にストーリーと演出と音楽が融合している朗読劇は、ほかにはなかなかない。またSOUND THEATREでは、“聴く”とか“観る”ではなく、“体感”という表現を使っています。そしてお客さんそれぞれに、自分だけの舞台を持って帰って欲しい。その人たちだけの宝物をつくる、そんな余地のある舞台をつくりたいと思っているんです」。また藤沢が「世界トップクラスの文化であり、そのスキルを最大限に生かしたい」と語るのが、声優の存在。寿と豊崎は声優界の中でも特に人気の高いふたりだが、今回任されたのはWキャスト。その点について寿は、「逆に相手が愛生ちゃんで安心しました」とひと言。豊崎も「やっぱり一番好きで、魅力的だと思っているのは、自分がやらせていただくキャラクター。それを他でもない美菜ちゃんと共有出来るのは、とても楽しみです」と続ける。本作では、歌舞伎『蘆屋道満大内鑑』と能『殺生石』をベースに、安倍清明と“鬼”について描かれる。その中で寿と豊崎が演じるのは、藤沢によるオリジナルキャラクター・朱華(はねず)。すでに台本を読んだというふたりだが、あまり内容については話し合っていないらしい。というのも、「あまり先入観を持って、共通したキャラクター像をつくり出さない方がいいんじゃないかなと思って」とは豊崎。寿も「たぶん読み方次第、受け取り方次第で、何通りもの朱華がいるはず。だからそこまでの過程は知らずに、むしろ出来上がったものをお互いに観たいなと思います」と明かす。Wキャストというのは、藤沢にとっても新しい試み。「きっと性質の違うふたりがWキャストをやることで、他の方々の芝居も変わっていくと思うんです」と期待感を表すと、「共演者の皆さんとかけ合う中で、自分の答えも見つかると思います」と寿。その一方豊崎は、「私は匂いとか色、思い出とかから役を引っ張るタイプかな」と、寿とは違う、感覚派な一面を見せる。まったく異なるふたりが演じる、ふたつのキャラクター。劇場でその違いを見比べる、いや感じ比べてみてはいかがだろうか。公演は9月23日(火・祝)から29日(月)まで東京・シアタークリエにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年09月22日宝塚歌劇花組の男役トップスター、蘭寿とむのサヨナラ公演が2月7日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕。フィッツジェラルドの未完の長編小説をミュージカル化した『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』とショー『TAKARAZUKA∞夢眩』の2本立てで上演中だ。宝塚歌劇花組公演『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』/『TAKARAZUKA∞夢眩』のチケット情報『ラスト・タイクーン』は、1930年代のハリウッド映画界が舞台。タイクーンと呼ばれる若き天才映画プロデューサー、モンロー・スターは、女優ミナ・デービスと婚約していたが、突然の事故で彼女を亡くしてしまう。心に大きな傷を抱えながらも、映画創りにさらなる情熱を傾けていくが、スタッフたちはモンローの強引なやり方に次第に反発するようになる。そんな中、モンローは亡きミナと瓜ふたつの女性キャサリンと出会い……。宝塚歌劇団入団から20年、男役ひと筋で生きてきた蘭寿のラストステージ。その集大成となるモンローは、セクシーで大人っぽく、強引な中にも情熱と温かい愛情を持った男。蘭寿の魅力をたっぷりと感じられる役柄だ。スタッフたちを先導切ってまとめる姿や、モンローの映画にかける想いや夢を綴った曲を歌う場面は、トップスターとしての蘭寿、そして宝塚歌劇で生きてきた蘭寿の姿に自然と重なり、“ラスト”を感じさせる。次期トップスターとなる明日海りおは、モンローを育て上げた映画プロデューサーのブレーディ役。モンローの活躍に嫉妬し、モンローをおとしめようとする憎まれ役だ。フレッシュな印象の明日海が、年配の男性を声のトーンや佇まいなど、深みのある表現で演じているのにも注目だ。第二幕のショーは、幕開きからリズミカルで勢いのある印象。怪しげな雰囲気からスタートし、一瞬にして、宝塚歌劇ならではの煌びやかな空間へと変わる。スターが歌い継ぎ、それぞれの個性が観客に届くような演出で楽しませる。また、KENTO MORIの振付によるシーンでは、銀狼に扮した蘭寿が独特のステップや表現で魅せる。ラストを思わせる演出も見どころで、蘭寿がひとり銀橋に立ち、組子一人ひとりを見渡していく姿には、胸に熱いものがこみ上げてくる。男役の真骨頂である大階段での黒燕尾は、ため息が漏れるほどに美しく、蘭寿を始めとする花組の力を見せつけられる。新しさとクラシックな宝塚歌劇の魅力、そして蘭寿の美しいダンスをたっぷりと堪能できるステージだ。兵庫公演は3月17日(月) まで上演中。取材・文:黒石悦子
2014年02月12日優しく包み込むような温かなオーラを持つ、宝塚歌劇団花組トップスター・蘭寿とむ。歌、ダンス、演技の3拍子が揃った蘭寿のサヨナラ公演が、2月7日(金)、兵庫・宝塚大劇場にて開幕する。演目は、ミュージカル『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』とショー『TAKARAZUKA∞夢眩』の2本立て。創立80周年の年に宝塚音楽学校に入学し、20年間タカラヅカひと筋で生きてきた蘭寿に、ラストステージにかける想いを訊いた。宝塚歌劇花組『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』チケット情報『ラスト・タイクーン』は、アメリカの作家フィッツジェラルドの未完の大作をベースにした物語。1930年代のハリウッド映画界を舞台に、大物プロデューサーの栄光と挫折や、亡き先妻と瓜ふたつの女性とのロマンスを描いたミュージカル。「強引にも周りをまとめて映画を作り上げていく大物プロデューサーを演じます。映画に魅せられて面白い映画を作ろうと集まってきた人たちは、タカラヅカの舞台に立ちたいと思って集まってきた私たちに重なるものがあり、共感できる部分が多いです。その気持ちを反映しながら、役を作り込んでいます」本作は演出家・生田大和の大劇場デビュー作でもある。生田の熱意と愛情を感じながら、日々稽古を重ねていると話す。「稽古をしながらも台詞を変えたり、新場面が増えたり、すごく熱意を感じます。私としては、遠慮なくぶつかっていけるのがとても嬉しいです。それに、「迷わず歩んだ、ただひとつの道を」というような、私のタカラヅカ人生と重ね合わせた歌詞や場面を作ってくださり、生田先生の愛情を感じます」。ショーでは「花組の男役の魅力を最大限に見せたい」と意気込む。「幕開きからかなりアップテンポで、花組のパワーがいきなり炸裂します(笑)。前半ではリズミカルでスピーディな場面を展開しつつ、ラストは男役全員で大階段での黒燕尾を。大好きな黒燕尾で、思い残すことなく踊りきりたいです」。20年間の集大成だからこそ、感傷に浸る暇はない。「本当に最後まで挑戦だなと思います。“これぞ蘭寿とむ!”というものを残したいですし、花組が最高に活気づいた状態でバトンタッチしたい。そして、ずっと応援してくださり、支えてくださった方々への感謝の気持ちを舞台で返したいと思います」。公演は宝塚大劇場にて2月7日(金)から3月17日(月)まで上演。東京宝塚劇場では4月10日(木)から5月11日(日)まで上演され、3月9日(日)より一般発売を開始。取材・文:黒石悦子
2014年02月03日芸能界における幼なじみ。こちらのそんな指摘に神木隆之介はチラリと隣りの大後寿々花を見やり「そうなんです。珍しいでしょ?」とニッコリと笑う。共に1993年生まれで役者としてのデビューの時期もわずか1年違い。ドラマ「あいくるしい」や映画『遠くの空に消えた』など、これまでもたびたび共演してきた2人がまもなく公開される『桐島、部活やめるってよ』で高校のクラスメイトという間柄を演じている。この春、高校を卒業した2人だが、撮影が行われたのは在学時。彼らの生の息吹が映画に焼きつけられていると言える。高校生活ならではの葛藤、気持ちの変化原作は朝井リョウが大学在学中に著した同名処女小説。バレー部のキャプテンで人気者の桐島がバレー部を退部したといううわさが校内を駆け巡る。彼の周囲の人間がこのうわさに翻弄されていく過程で若者たちの心の内が鮮やかに浮かび上がっていく。「脚本を読んで、高校生活独特の複雑な気持ちや葛藤、心の些細な動きが文面からだけでもひしひしと伝わってきた」と神木さん。大後さんも「本当に何気ない高校生活を描いているんですが、学生にとっては本当に共感できる物語だなと思いました」と頷く。多くの若い俳優陣が出演しているが、吉田大八監督の下で撮影の1か月ほど前からワークショップを実施。劇中のクラス内のグループや所属する部活ごとに分かれて行動し、さらに監督からは自分の役柄の生い立ちや性格といった“裏設定”をレポートとして提出するように指示されたという。原作小説をヒントに自分の役を作り上げていく者もいれば、神木さんのように「全くゼロから前田涼也という役の歩んできた道をオリジナルから考えて作った」という者もいた。「前田はヘタレで臆病者なのですが、実はすごく我慢強くて熱いものを内に秘めていて意志も人一倍強い子だと思います。それは脚本を読んだときやレポートを書いたとき、それから演じているときも強く感じていました」。大後さんが演じた沢島亜矢は吹奏楽部の部長。決して目立つ存在ではないが、前田同様に芯の強さを持った女の子であり、自らに重なる部分もあったようだ。「女子がまとまって騒いでてもそれを遠目に見てるタイプです。でも、すごく純粋で好きな男の子の方を思わず見ちゃうところなんかはかわいいですよね。心の中で思っていることはたくさんあるけど、勇気がなくて言えないところは私と似てます(笑)。沢島が感情を高ぶらせるシーンは、まさに私自身と重ねて言葉にならない思いを感じながら演じました。それから吹奏楽のシーンは音楽の力にすごく助けられましたね」。2人の間で役作りは必要なかった?冒頭で2人の劇中での関係をクラスメイトと書いたが、前田と沢島は決して仲が良いわけではない。そんな2人がそれぞれの“事情”を抱えて少しずつ交差していく。幼い頃から互いを知り尽くしている神木さんと大後さんが、恋愛感情も友情もない何とも微妙な前田と沢島の関係性を作り上げているところがおもしろい。神木さんは「あのシーンについて、2人で事前に演技について話をすることは全くなかったんですよ。ね?」とイタズラっぽい笑みを浮かべる。「噛み合わない前田と沢島だけど、どこかで互いに分かり合える部分を持っていると思うんです。だからこそ前田の沢島に対する最後の言葉が出てきたんだろうな、と。大後さんとは何度も共演して、互いにお芝居の仕方だけでなくひとりの人間としての中身もよく知っている。それがあったからこそ、あのどこかで繋がっている2人の関係性をきちんと表現することができたんじゃないかなと思うんです。逆に、例えば橋本(愛)さんのことは僕はほとんど知らなくて、一緒のシーンがある最終日まで『おはよう』しか会話を交わしたことがなかった。実際にぎこちなくて、映画の中の前田とかすみ(橋本)の関係そのままなんです(苦笑)。芝居をしていても互いに距離感が掴めずにズレをすごく感じる。撮影後にようやく喋れるようになったのですが、そういう意味でこの映画はキャスト同士の距離感が絶妙だったと思います」。安心感がある。心地よい幼なじみの関係幼なじみにして、同じ俳優としての道を歩んできた同志でもある2人。この機会に改めて互いの性格や魅力についてマジメに語ってもらおう。神木さん、ずばり大後さんはどんな人?「すごく頭がいいです。とにかく回転が速い!周りに気を遣えるし、しっかりしています、近寄りがたいくらいに(笑)。それが、芝居となるとフワーっと優しく包み込んでくれるんです。僕のイメージでは、黄緑色の薄いカーテンに包まれるような心地いい感じ(笑)。あの感じはいつも共演しながら『すごいな』と思って尊敬してます」。そんな神木さんの言葉に大後さんは頬を赤らめながら、神木さんが共演者にもたらす「安心感」を語ってくれた。「神木さんとは本当に小っちゃい頃から一緒なので、私もリラックスして気負いなく現場にいられます。どんな芝居をしても受け止めてくれる安心感があるんです。普段の神木さんは…すごく優しいですよ(笑)。本当にそのひと言に尽きます。お芝居のことでもそれ以外のことでも、私が考え込んでいるときにその空気を察してフッと温かいひと言をかけてくれる。それがすごく嬉しくて、悩んでたことも『そんなに悩まなくていいんだな』って思えたり。ひと言で私を変えてしまうくらいすごく影響を与えてくれます」。これからも幾度となく共演することになるであろう2人だが、この作品に閉じ込められている感情は間違いなくあのとき、あの場所でしか表現することができなかったものである。懐かしさを感じるもよし、胸の痛みにのた打ち回るもよし、モヤモヤとした何とも言葉にできない、だが限りなく美しい感情を2人の姿を通じて感じてほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社
2012年08月08日昨年、芸歴50周年を迎えた北島三郎。今年も座長をつとめる恒例の北島三郎特別公演が、7月1日(日)からの東京・明治座を皮切りに、福岡・博多座、名古屋・御園座の3都市にて上演される。明治座での特別公演は今回が初。4月12日には都内にて、北島とともに共演の星由里子、松村雄基、大江裕らが制作発表記者会見と囲み取材を行った。「北島三郎特別公演」チケットじょうほう芝居と歌の2部構成で、第1部では芝居『火消し一代め組の辰五郎』が上演される。「火事と喧嘩は江戸の華」と謳われた江戸時代に、庶民から尊敬され信頼をよせられた江戸町火消し・め組の組頭である辰五郎の生き様を描いた物語だ。女房役を演じる星は「北島さんとの共演は今回で4回目。北島さんの舞台では終演後にお客様からよく『良かったよ』と気さくに声をかけてもらえて、元気をいただけるんです。今回も皆さんにお声がけいただけるようにがんばります」と意気込みを語った。北島とテレビでの共演はあるものの、舞台では初めてとなる松村は「緊張していましたが、先ほども北島さんがお声をかけてくださって解きほぐしてくださいました。優しさと大らかさと男気がある方なので、ご一緒させていただくのが楽しみ。稽古を含めると6か月に及ぶ公演。体調を整えながらがんばりたい」とコメント。数ある演目の中でなぜ『め組の辰五郎』を選んだのかという質問に対して北島は「冷めた日本を熱くする、燃えるような元気のでる芝居を、と考えました。人との大事な絆もあり、威勢がいいところをみせて、『がんばろうぜ!』という姿を、舞台を通じて皆さんに観てもらいです」と答えた。第2部は歌謡ショー『北島三郎、魂の唄を…』と題して数々のヒット曲を披露する。フィナーレでの恒例の大仕掛けがみどころで、今回も健在とのこと。北島は「聞く歌、一緒に歌う歌、最後にはびっくりするような仕掛け。演歌は歌詞が暗いイメージもあるが、明るいショーにしたい」と抱負を語った。また今回は、愛弟子の大江裕が特別公演に初参加し、歌はもちろん芝居にも出演する。大江は「北島先生と同じ舞台に立てる自分は幸せもの。精進して一歩ずつ進んでまいりたい」と独特の語り口でコメント。それに対し北島は「大江は出るだけで舞台が明るくなるし、きっと一味つけてくれるでしょうね」とエールを送った。昨年は、震災の影響で東京公演が途中で休演となり、今回は例年以上にファンからの期待が寄せられている。北島は「私たちがやるのは大衆劇であり大衆の歌。難しくではなく易しく、ご年配の方まで皆さんに喜んでもらいたい。元気になってもらえるように、歳を忘れてがんばります」と意気込みを語った。明治座公演は7月1日(日)から7月29日(日)まで開催。チケットは5月28日(月)より一般発売開始。その他の公演詳細は公式サイトで随時発表される。取材・文:大林計隆
2012年04月13日犯人制圧や災害救助などの任務を行う“警備犬”と訓練士である警察官のきずなを描いた『DOG × POLICE 純白の絆』。俳優の時任三郎が、警備犬の訓練所である警視庁警備部警備二課装備第四係の係長・向井寛役で、主演の市原隼人らを静かに見つめるリーダー的ポジションを存在感たっぷりに演じている。その他の写真俳優デビューから早30年。それでも「役者ってキャリアは関係ないと思うんですよ。ときには子役から大切なことを学ぶことも」と語り、共演した市原を「すごくナイスガイで、作品や演技に対する姿勢がまっすぐ。今どき珍しいピュアな青年で『純白の絆』ってタイトルは市原君に捧げたいほど」と振り返る。刑事志望の主人公・早川勇作(市原)が、不本意な人事異動で警備部に配属。そこで人命救助や犯罪者の制圧に活躍する“警備犬”と出会い、絆を深めながら、成長を遂げる。これまで一般的にはほとんど知られることのなかった警備犬にスポットを当てた物語に、時任は「この作品をきっかけに、警備犬はもちろん、彼らに関わる人々の環境がより良いものになり『もっと頑張ろう』と思ってもらえれば、役者冥利に尽きる」と思いも格別だ。撮影中の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、ロケが一時中断。警視庁警備犬チームが東北の被災地に出動する中、「災害時に救助するのが警備犬。その事実を広く認知してほしいという気持ちがより強いものになった」(時任)。多くの被災者が困難と向き合う現実を前に、俳優として複雑な胸中にもなったというが「それだけに、社会的な意義も大きいこの映画に参加することで、気持ちの整理がついた部分もある」と今は胸を張る。自身が演じた役柄は「あくまで現場の自主性に任せる人物。もちろん責任者として最終的な判断は下しますが『ああしろ、こうしろ』って口出しするタイプじゃない。リーダー像も時代とともに変わりますからね」。出演作『海猿』シリーズの再始動も決定し「これからも日常性や生活者としての感覚は失いたくない。役者って特殊な職業だから、ついつい“普通”が薄れてしまいがち。でも、そういう部分を演じられなければ、役者とは言えないですからね」と眼差しは未来に向けられる。俳優にキャリアは関係ない。その言葉通り、今後も真摯に演技と向き合う時任の姿がスクリーンで見られるはずだ。最後に「ストレートに楽しめて、疾走感あふれる作品。犬と人間のきずなが、きっと感情に訴えかけてくれる。いろんな意味で大変だったから、その分愛着もありますね」と作品を力強くアピールしてくれた。『DOG×POLICE 純白の絆』10月1日(土)から全国ロードショー取材・文・写真:内田涼
2011年09月29日「人のために優しくなれる女優になりたい」──大人顔負けのセリフをさらりと語るのは、弱冠16歳にして数多くの映画やドラマに出演する大後寿々花。今年だけでも『おっぱいバレー』や『カムイ外伝』など、話題作への出演が続く売れっ子女優だ。本作『女の子ものがたり』は「毎日かあさん」のテレビアニメ化、「いけちゃんとぼく」の実写映画化が記憶に新しい漫画家・西原理恵子の自叙伝的漫画が原作。西原の分身とも言えるヒロインの菜都美(なつみ)を深津絵里、その高校時代を大後寿々花が演じている。「その場で自分が感じ取ったまま動いてみよう、と」子役として多くの役を演じてきた彼女だが「子供から大人に変わる瞬間を演じるのは初めてだった」と、これまでとは一味違う挑戦があったと話す。「小学生、高校生、現在──なつみは3世代に分かれていて、私はその真ん中の時代を演じました。大人になっていく変化を演じるのは初めてでしたが、原作のなつみと、映画のなつみの両方を大切にすることで、その繋がりをうまく演じられるのかなと思いました」。11歳のときに出演した『SAYURI』でハリウッドデビューを果たしているだけあって、役に対するアプローチも子役の域を優に超えている。そんな彼女があえて深く考えずに演じたシーンがあると言う。それはずっと仲良くしてきた3人に訪れる、別れの瞬間。女の子の喧嘩とは思えない取っ組み合いの大喧嘩が描かれる、何とも印象的な一幕だ。3人それぞれの感情も高まる緊張感あるシーンで、きみこ役の波瑠はあまりにも感情移入し過ぎて撮影が終わるまでほかの2人と距離を置いたというほど。だが、大後さんはその逆。考えずに挑んだその理由は?「なつみはきいちゃんから“この街から出て行け”なんて言われるとは想像していなかった。だから、その場で自分が感じ取ったまま動いてみようと思ったんです。最初は男の子の喧嘩みたいにお腹を蹴ったりするシーンが多くて、前日にはスタントの人を交えてリハーサルをしたりしました。でも、女の子の喧嘩はもっとこうなんじゃない?ああなんじゃない?と、現場で意見を出し合ってシーンが変わっていきました」。脚本を読んだときから、とても大切なシーンになると思ったと言う。また、3人の感情を高めるために監督は、現場でそのシーンに合った音楽を流すことがあり「音楽でイメージをつかむという演出は初めてだったけれど、音楽を聴いていると自然に涙が出てきたりして…言葉に表せないものを感じることができました」。新しい感覚を手にしたと語る。「大抵は“大丈夫”と言って隠してしまう性格」楽しいことも、辛いことも、情けないことも、全てを受け入れてくれる友達の存在は何にも代え難い宝物。大後寿々花もなつみを演じながら「この3人の、自分をさらけ出せる関係が羨ましい!」と思ったそう。「なつみが泣きながら“何も知らないことは恥ずかしいことなんだよ…”って自分のことを話すシーンがとても印象的で。というのは私自身、友達に相談をしたり、友だちの前で泣いたりしたことはあるけれど、大抵は“大丈夫”と言って隠してしまう性格なんです。だから、なつみを通じて感情をさらけ出したことが思い出深いんです」。ちょっぴり遠慮がちなその性格も彼女の個性のひとつ。けれど、今回の現場では「撮影をしていくうちにどんどん仲良くなっていくのが嬉しくて。私が一番年下なので、しばらくは敬語でしたけど(笑)」。やはり彼女らしい。新しい友情を得た16歳の女優が今後どんな一面を見せてくれるのか楽しみで仕方ないが、まずはいくつもの変化をもたらしたという『女の子ものがたり』の大後寿々花を見てほしい。(text:Rie Shintani/photo:Yoshio Kumagai)「シネマカフェsweet」『女の子ものがたり』特集 interviewvol.1 波瑠vol.2 高山侑子vol.3 大後寿々花■関連作品:女の子ものがたり 2009年8月29日よりシネクイントほか全国にて公開© 2009西原理恵子・小学館/「女の子ものがたり」製作委員会■関連記事:「明るくて変な子なんですよ、みさも私も(笑)」『女の子ものがたり』高山侑子の素顔持田香織が熱唱も、だんだん足が開いてしまう?“女子力”の低さに苦笑波瑠、大後寿々花と本気で取っ組み合い!?「あんなに感情的になったのは初めて」女子の友情は最強!『女の子ものがたり』ノベライズ版を3名様にプレゼント大後寿々花ら女友達3人、浴衣姿で『女の子ものがたり』×「毎日かあさん」コラボ
2009年08月25日